JPH11198824A - ステアリング装置のシャフト結合構造とその調整方法 - Google Patents

ステアリング装置のシャフト結合構造とその調整方法

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JPH11198824A
JPH11198824A JP10006586A JP658698A JPH11198824A JP H11198824 A JPH11198824 A JP H11198824A JP 10006586 A JP10006586 A JP 10006586A JP 658698 A JP658698 A JP 658698A JP H11198824 A JPH11198824 A JP H11198824A
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JP
Japan
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shaft
steering device
coupling structure
screw
inner shaft
Prior art date
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JP10006586A
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English (en)
Inventor
Toru Suzuki
徹 鈴木
Seiji Mizuno
誠二 水野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のステアリング装置のメインシャフトあ
るいはインターミディエイトシャフト等のシャフトのア
ウターシャフトとインナーシャフトとの結合構造におい
て、摺動抵抗を精度良く管理する構造とその調整方法を
得ることを目的とする。 【構成】 アウターシャフト41とインナーシャフト4
2とが同芯にスプライン嵌合している。インナーシャフ
ト42の先端のインナーシャフト先端部42cには雌テ
ーパねじ部42bが形成されており、調節ねじ60の雄
テーパねじ部60bが螺合する。調節ねじ60の六角穴
62を介して、締結工具70を回転させ調節ねじ60を
インナーシャフト42に対して螺入させることで、イン
ナーシャフト先端部42cを径方向に拡張させ、インナ
ーシャフト42をアウターシャフト41の内周に押し付
けることによって調整した摺動抵抗を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 車両のステアリング装置の
シャフトの結合構造とその調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 図1に車両に搭載される従来のステア
リング装置100の側面からの斜視図を示す。このステ
アリング装置100は、通常ステアリングコラム130
にその大半を覆われたメインシャフト150の上方端で
ステアリングホイール110に連結され、またインター
ミディエイトシャフト155の下方端はジョイント18
5を介してステアリングギヤ120(ほんの一部しか図
示されていない。)に連結されていて、メインシャフト
150とインターミディエイトシャフト155とはジョ
イント180を介して連結されている構成となってい
る。従ってこのメインシャフト150あるいはインター
ミディエイトシャフト155のシャフト(以下メインシ
ャフト150とインターミディエイトシャフト155と
断らない時は、区別せず単にシャフトと呼ぶことにす
る。)は前記ステアリングホイ─ル110の回転力を前
記ステアリングギヤ120に伝達する役割りを果してい
る。このような構成になるステアリング装置100を搭
載した車両が衝突した場合を考えると急激な減速度が車
両に加えられる。その為慣性で動き続けようとする運転
者が前記ステアリングホイールに衝突する2次衝突と呼
ばれる状態が発生する。この場合シャフトのどちらかあ
るいは両方が収縮することが望ましい。それによって運
転者への衝撃を緩和し被害を低減する訳である。
【0003】そこである所定の値を越えた荷重が加えら
れると、前記シャフトが収縮する構造が従来工夫されて
来ている。以下特開昭60−151175に示されてい
る発明について説明する。
【0004】前述のメインシャフト150あるいはイン
ターミディエイトシャフト155に共に適用できるシャ
フトとして、図11に断面図(但しインナーシャフト1
42は側面図で示している。)でシャフト140を示
す。また図11のB−B断面を図12(A)に、C−C
断面を図12(B)に、D−D断面を図(C)に示す。
シャフト140はインナーシャフト142と外筒部材1
41で構成されており、プレスカシメ部L2において図
12(A)に示すように外筒部材141は六角形の中空
の筒形状にかしめられている。外筒部材141にはプレ
スカシメの時の突出し重合状の余肉143が180°の
角度で向き合った2ケ所にできている。インナーシャフ
ト142は六角柱の形状をしていて、外筒部材141に
挿入されているので、インナーシャフト142と外筒部
材141とは一体となっている。インナーシャフト14
2が重なって挿入されていない部分のプレスカシメ部L
1における外筒部材141は、図12(C)に示すよう
にやはり六角形の筒となっているが、図12(A)と異
なるのは、軸直角断面方向で90°の角度だけ偏位させ
られていることである。従って図12(C)の余肉14
3は図12(A)の余肉143とは90°偏位した位置
になっている。
【0005】外筒部材141においてプレスカシメ部L
2とL1との間に来るL3は不作動筒部となっていて、
前述の90°偏位の為の切り変わり部を形成している。
【0006】以上のような構成になるシャフト140が
前述の2次衝突によって、外筒部材141に対してイン
ナーシャフト142が固定された状態から、内部に更に
挿入され収縮させられようとする時の作動を述べる。イ
ンナーシャフト142の先端部が不作動筒部L3を通過
する時は外筒部材141の抵抗は殆どなく挿入されて行
くが、プレスカシメ部L1に至ると、インナーシャフト
142の軸直角断面方向の六角形状と外筒部材141の
内周の六角形状とは30°偏位しているので、スムーズ
に挿入されずインナーシャフト142の六角形状の角部
で外筒部材141を押し拡げながら挿入されて行くの
で、図13の荷重−ストロークで示すグラフのストロー
ク(挿入される長さのこと)に対してほぼ一定の荷重が
必要となる。この挿入されて行くストロークに対して荷
重が継続して必要なことから、衝突による衝撃のエネル
ギーが吸収されるわけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 このような従来の構
成になるステアリング装置のシャフト結合構造によれ
ば、前記インナーシャフト142が軸方向に前記外筒部
材141の中に挿入されて行く時に、インナーシャフト
142の断面形状の六角形状と外筒部材141の六角の
中空形状とが30°偏位しているので、インナーシャフ
ト142が外筒部材141を変形させながら侵入して行
くことになり、図13に示す荷重の値は個々に製造され
たインナーシャフト142の外周の寸法と外筒部材14
1の内周の寸法に依存してばらつく。従って荷重の値の
ばらつきを小さく抑えることは極めて難しい。
【0008】そこで本発明ではステアリング装置のシャ
フト結合構造において、インナーシャフトがアウターシ
ャフト(従来の技術で示した事例では外筒部材と称した
部材に匹敵するものである。)に挿入され、シャフトの
長さが収縮する時の荷重(摺動抵抗とも呼ぶ。)のばら
つきを低減し調整することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1に記載の発明
は、ステアリング装置の少なくとも1対のシャフトが、
互いに軸方向に嵌合するアウターシャフトとインナーシ
ャフトとで構成され、前記インナーシャフトの先端から
軸方向に螺入し前記インナーシャフトの外周を拡張させ
て前記アウターシャフトの内周に押しつける調節ねじを
備えていることを特徴とするステアリング装置のシャフ
ト結合構造である。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記調節ねじ
が、先端に向かって縮径するテーパねじであることを特
徴とするステアリング装置のシャフト結合構造である。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記調節ねじ
の先端部に雄ねじが形成され、且つ軸方向の先端に向か
って縮径する円錐面が後端部に形成されていると共に、
前記インナーシャフトの内周に前記調節ねじの前記雄ね
じに嵌合する雌ねじが形成され、且つ前記調節ねじの前
記円錐面に嵌合する円錐面が形成されていることを特徴
とするステアリング装置のシャフト結合構造である。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記調節ねじ
が、前記インナーシャフトに雌ねじを形成しながら螺入
して行くタッピングねじであることを特徴とするステア
リング装置のシャフト結合構造である。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2あるい
は3に記載のステアリング装置のシャフト結合構造の前
記調節ねじの頭部に軸方向に六角穴が形成されているこ
とを特徴とするステアリング装置のシャフト結合構造で
ある。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記インナー
シャフトの内周に調節ねじ用カラーが挿入されていて、
前記調節ねじ用カラーに前記調節ねじが螺合することを
特徴とするステアリング装置のシャフト結合構造であ
る。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記インナー
シャフトの先端部にスリットを設けることを特徴とする
ステアリング装置のシャフト結合構造である。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記インナー
シャフトの先端部が先端に向かって縮径する先端縮径部
を備えることを特徴とするステアリング装置のシャフト
結合構造である。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
のステアリング装置のシャフト結合構造の前記インナー
シャフトの外周に前記スリットの根元部近傍にて凹みを
形成するくびれ部を設けることを特徴とするステアリン
グ装置のシャフト結合構造である。
【0018】請求項10に記載の発明は、ステアリング
装置の少なくとも1対のシャフトの外周に雄スプライン
を形成するインナーシャフトの先端に調節ねじを螺入さ
せ、前記インナーシャフトの外周を拡張させて、前記雄
スプラインに嵌合する雌スプラインを内周に形成するア
ウターシャフトの内周に押し付け、前記調節ねじの締め
付けトルクを所定の値にすることによって、前記インナ
ーシャフトと前記アウターシャフトとの間の摺動抵抗を
設定することを特徴とするステアリング装置のシャフト
結合構造の調整方法である。
【0019】請求項11に記載の発明は、ステアリング
装置の少なくとも1対のシャフトの外周に雄スプライン
を形成するインナーシャフトの先端に調節ねじを螺入さ
せ、前記インナーシャフトの外周を拡張させて、前記雄
スプラインに嵌合する雌スプラインを内周に形成するア
ウターシャフトの内周に押し付け、前記インナーシャフ
トと前記アウターシャフトとを相対的に摺動させて、所
定の摺動抵抗に達したところで前記調節ねじの締め付け
を固定することを特徴とするステアリング装置のシャフ
ト結合構造の調整方法である。
【0020】
【発明の作用と効果】 請求項1に記載の発明のステア
リング装置のシャフト結合構造によれば、ステアリング
装置を構成するシャフトである、メインシャフトやイン
ターミディエイトシャフトのうちの少なくとも1対のシ
ャフトが、互いに軸方向に嵌合するアウターシャフトと
インナーシャフトとで構成されていて、前記インナーシ
ャフトの先端から軸方向に調節ねじが螺入し、前記イン
ナーシャフトの外周を拡張させるので、前記アウターシ
ャフトの内周を押し付けることができる。この押し付け
る荷重は前記調節ねじの締め付け力によって制御可能で
あり、前記インナーシャフトと前記アウターシャフトと
の摺動抵抗を決めるものであるから、この摺動抵抗の大
きさを前記調節ねじの締め付け力によって調節できる効
果がある。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載のステアリング装置のシャフト結合構造におい
て、前記調節ねじが先端に向かって縮径するテーパねじ
であるから、前記調節ねじに締め付け力を掛けて行くに
従って徐々に前記インナーシャフトを拡径することがで
き、前記アウターシャフトに対しての押し付け力を徐々
に増加させて行くことができて、前記インナーシャフト
と前記アウターシャフトとの摺動抵抗をスムーズに調節
することが可能となる効果がある。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載のステアリング装置のシャフト結合構造におい
て、前記調節ねじの先端部に雄ねじが形成され、且つ軸
方向の先端に向かって縮径する円錐面が後端部に形成さ
れていると共に、前記インナーシャフトの内周に前記調
節ねじの前記雄ねじに嵌合する雌ねじが形成され、且つ
前記調節ねじの前記円錐面に嵌合する円錐面が形成され
ているので、ねじの嵌合部分と円錐面の嵌合部分とが分
離されていることから、ねじの径やピッチの諸元と円錐
面の傾斜角度や外径とは全く独立に設定できることにな
る。従って前記インナーシャフトの外周を拡張する時の
前記インナーシャフトの剛性を任意に設定できると共
に、前記調節ねじの締め付け力の大きさや回転に対応し
て前記調節ねじが前進する量を任意に狙うことができる
効果がある。また前記調節ねじの前記雄ねじの設計諸元
の自由度が増し、耐ゆるみ性を向上させることも可能と
なる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載のステアリング装置のシャフト結合構造の前記調
節ねじが、前記インナーシャフトに雌ねじを形成しなが
ら螺入して行くタッピングねじであるから、前記タッピ
ングねじの追加のみで、前記インナーシャフトと前記ア
ウターシャフトの摺動抵抗を調節設定可能であり、前記
インナーシャフトへの雌ねじの加工等の必要がなく、安
価に製造することが可能となる。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
あるいは3に記載のステアリング装置のシャフト結合構
造の前記調節ねじの頭部に軸方向に六角穴が形成されて
いるので、前記調節ねじを締め付けるに当たって前記六
角穴へ細い締結工具を差し込めば良いから前記アウター
シャフト内の中空部の直径を大きく取ったり、または前
記調節ねじの調節ねじ頭部の径を小さく設定したりする
必要がない。従って軽量小型のシャフト結合構造にする
ことができる効果がある。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
に記載のステアリング装置のシャフト結合構造の前記イ
ンナーシャフトの内周に調節ねじ用のカラーが挿入され
ているので、前記調節ねじをこのカラーに螺合すれば良
いから、前記インナーシャフトとは異なる材質を用いる
ことによって、雌ねじを加工し易くすることが可能とな
る効果がある。また前記カラーに適切な材料を選定する
ことによって前記調節ねじの耐ゆるみ性を向上させる効
果もある。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
に記載のステアリング装置のシャフトの前記インナーシ
ャフトの先端部にスリットを設けてあって先端部で径方
向の剛性が下がっているので、前記調節ねじを締め込ん
だ時に前記インナーシャフトの外周を拡張し易くなる。
また前記スリットの幅や軸方向の長さを調節することに
よって前記インナーシャフトが径方向へ拡張する時の剛
性を調節することができる効果がある。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、請求項2
に記載のステアリング装置のシャフト結合構造の前記イ
ンナーシャフトの先端部が先端に向かって縮径する先端
縮径部を備えているので、前記調節ねじを締め付けて前
記インナーシャフトの先端部を径方向に拡張して、前記
アウターシャフトの内周部に押し付ける時に、前記イン
ナーシャフトの最先端部の外周が局部的に当たることが
なく、前記インナーシャフトの外周と前記アウターシャ
フトの内周とが均一な当たりをするようになる。従って
前記インナーシャフトが前記アウターシャフトに挿入さ
れてシャフトが収縮する時にスムーズに挿入され、収縮
のストロークに対してほぼ一定の摺動抵抗を示すと言う
効果がある。
【0028】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
に記載のステアリング装置のシャフト結合構造の前記イ
ンナーシャフトの外周に前記スリットの根元部近傍にて
凹みを形成するくびれ部を設けてあるので、前記スリッ
トによる剛性低減に更に加えてこのくびれ部によって剛
性が低下されるので、前記インナーシャフトが前記調節
ねじの締め込みに応じて先端部を拡張し易くなる効果が
ある。
【0029】請求項10に記載の発明の調整方法によれ
ば、ステアリング装置の少なくとも1対のシャフトの互
いに軸方向に嵌合するアウターシャフトとインナーシャ
フトにおいて、前記インナーシャフトの先端に調節ねじ
を螺入させ、前記インナーシャフトの外周を拡張させ
て、前記アウターシャフトの内周に押し付け、前記調節
ねじの締め付けトルクを所定の値にすることによって、
前記インナーシャフトと前記アウターシャフトとの間の
摺動抵抗を所定の値に設定することできる。従来技術で
は前述の如く構成部品であるインナーシャフトとアウタ
ーシャフトとの寸法精度によって摺動抵抗が決められて
しまい、ばらつきが大きかったが、本発明のように前記
インナーシャフトと前記アウターシャフトを嵌合させて
前記調節ねじを締め付けて行き締め付けトルクを個々に
管理すれば、ばらつきを低減し精度の良い摺動抵抗に設
定できる効果がある。
【0030】請求項11に記載の発明の調整方法によれ
ば、請求項10のような締め付けトルクの管理ではなく
前記インナーシャフトと前記アウターシャフトとを相対
的に摺動させて、所定の摺動抵抗に達したところで、前
記調節ねじの締め付けを固定するので、前記インナーシ
ャフトと前記アウターシャフトとの摺動抵抗をより直接
的に管理でき精度が高くなると言う効果がある。
【0031】
【発明の実施の形態】 本発明の第1の実施の形態のス
テアリング装置のシャフト結合構造がステアリング装置
1に搭載されている斜視図を図1に示す。(この斜視図
は従来の技術が搭載されているステアリング装置100
とも共用されている。)
【0032】ステアリング装置1は、通常ステアリング
コラム30にその大半を覆われたメインシャフト50の
上方端でステアリングホイール10に連結され、またイ
ンターミディエイトシャフト55の下方端はジョイント
85を介してステアリングギヤ20(ほんの一部しか図
示されていない。)に連結されていて、メインシャフト
50とインターミディエイトシャフト55とはジョイン
ト80を介して連結されている構成となっている。従っ
てこのメインシャフト50あるいはインターミディエイ
トシャフト55のシャフト(以下メインシャフト50と
インターミディエイトシャフト55と断らない時は、区
別せず単にシャフトと共用的な呼び方を用いることにす
る。)は前記ステアリングホイ─ル10の回転力を前記
ステアリングギヤ20に伝達する役割りを果している。
【0033】本発明の第1の実施の形態は、メインシャ
フト50あるいはインターミディエイトシャフト55あ
るいはその両方に採用されるので、ここではシャフト4
0として代表させて図2の断面図で示す。図2に示す一
番外周の筒はステアリングコラム30である。このステ
アリングコラム30に覆われてアウターシャフト41と
インナーシャフト42が同芯に嵌合して位置している。
アウターシャフト41は筒の内部が中空となっており、
先端から所定の長さだけ雌スプライン42aが形成され
ている。
【0034】またインナーシャフト42はこの図2では
先端部を除いて中実であるが、中空であっても良い。こ
のインナーシャフト42の先端から所定の長さの外周に
は前記雌スプライン41aに嵌合する雄スプライン42
aが形成されている。従ってアウターシャフト41とイ
ンナーシャフト42とが嵌合されると、軸方向に摺動可
能である。このアウターシャフト41とインナーシャフ
ト42の嵌合では、スプライン嵌合となっているが、こ
れは必ずしもスプライン嵌合に限定されるものではな
く、従来の技術の図12に示したように六角柱形状のイ
ンナーシャフトと六角柱形状の中空部を有する筒状のア
ウターシャフトとの嵌合であっても良い。更に多角柱形
状の嵌合であっても良い。
【0035】互いに軸方向に嵌合しているアウターシャ
フト41とインナーシャフト42とは調節ねじ60によ
って結合されるのであるが、その詳細断面図を図3に示
す。この調節ねじ60は頭の部分が調節ねじ頭部61と
なっていて、略円柱形状あるいは略六角柱形状をしてい
る。調節ねじ頭部61の端面の中央には六角穴62が設
けられている。この六角穴62には外部から六角レンチ
のような締結工具70が挿入され、調節ねじ60を回転
させ締め付けることができる。
【0036】この調節ねじ60に隣接して雄テーパねじ
部60bが形成されている。この雄テーパねじ部60b
は、調節ねじ頭部61側の径の方が大きくて、先端側に
向かって縮径した円錐面に雄ねじが形成されている。前
記インナーシャフト42の先端部であるインナーシャフ
ト先端部42cには、この雄テーパねじ部60bに嵌合
する雌テーパねじ部42bが軸中央部に形成されてい
る。この雌テーパねじ部42bの縮径した先端より更に
奥にはインナーシャフト42の軸中央部にインナーシャ
フト孔42eが形成されている。
【0037】このような構成になる第1の実施の形態の
ステアリング装置のシャフト結合構造の作用について述
べる。アウターシャフト41とインナーシャフト42と
を雌スプライン41aと、雄スプライン42aとを所定
の長さだけ嵌合させる。この時調節ねじ60は事前にイ
ンナーシャフト42の雌テーパねじ部42bに雄テーパ
ねじ部60bを嵌合させて仮りに組付けておくか、ある
いはインナーシャフト42がアウターシャフト41に嵌
合された後にアウターシャフト41の中空部に挿入して
雄テーパねじ部60bを雌テーパねじ部42bに嵌合さ
せて組付ける。
【0038】次に先端が六角柱形状の締結工具70を調
節ねじ60に設けられている六角穴62に差し込み、調
節ねじ60を回転させる。するとこの調節ねじは先端に
向かって縮径した雄テーパねじ部を有しているので、回
転に従って嵌合しているインナーシャフト42の雌テー
パねじ部42bに対して徐々に挿入されて行く。この挿
入量が大きくなって行くと調節ねじ60の雄テーパねじ
部60bの径の大きな部分がインナーシャフト42の雌
テーパねじ部を押し開いて、図3の右方向に進もうとす
る。するとインナーシャフト42の先端部で軸中央に雌
テーパねじ部42bを有しているインナーシャフト先端
部42cは調節ねじ60によって押し拡げられて、外周
に設けられている雄スプライン42aがアウターシャフ
ト41の雌スプライン41aに接触をするようになる。
更に締結工具70を回転させて調節ねじ60をインナー
シャフト42に対して押し込むと、インナーシャフト先
端部42cの外周はアウターシャフト41の内周に更に
強く押し付けられるようになる。
【0039】アウターシャフト41とインナーシャフト
42との摺動抵抗の大きさFとインナーシャフト42の
アウターシャフト41に対する押し付け力Pとの間に
は、μをアウターシャフト41とインナーシャフト42
との間の摩擦係数とすれば、 F=μ×P の関係式が成り立つ。従って押し付け力Pを調節ねじ6
0の締め付けトルクによって調節することによって、摺
動抵抗Fをほぼ狙い通りに調節することが可能となるわ
けである。
【0040】従来のやり方によれば組付け時に摺動抵抗
の大きさを測るとか、締結トルクの値を測るとかをせず
に、寸法精度に依存するだけで摺動抵抗が成り行き任せ
で設定されてしまうので、ばらつきが大きくなってしま
うのに対して本発明によれば、このようにアウターシャ
フト41とインナーシャフト42との組付けに当たっ
て、調節ねじ60の締結トルクを管理することで、個々
に摺動抵抗を管理することができるので、ばらつきを低
減できる効果がある。
【0041】更にこの際において調節ねじ60の締結ト
ルクを管理するのではなくもっと直接的に摺動抵抗を調
節する方法として、アウターシャフト41とインナーシ
ャフト42とを摺動させながら、徐々に調節ねじ60を
締め込んで行き、所定の摺動抵抗になったところで、締
結を止めてやっても良い。この方法によれば、摺動抵抗
そのものの値に設定できるので、前述の調節ねじ60の
締結トルクの設定より更にばらつきを低減できる効果が
ある。
【0042】第1の実施の形態のステアリング装置のシ
ャフト結合構造に示す部品の一部を変形した例を図4に
示す。この場合はインナーシャフト42の先端にスリッ
ト45を設けたものである。軸方向にスリット長さ45
b、幅方向にスリット幅45aを切り落とした形状のス
リット45を円周方向に対角に180°に向かい合って
2つ設けているが、必ずしも2つに限られるものではな
く1つのスリットであっても3つ以上のスリットを設け
たものであっても良い。このスリット45は、インナー
シャフト42のインナーシャフト先端部42cの径方向
への剛性を低減するので、前記調節ねじ60の挿入に対
して締結トルクを過度に大きくしなくても、速やかに径
を拡大してアウターシャフト41の内周に押し付けられ
る効果がある。
【0043】更にインナーシャフト42のインナーシャ
フト先端部42cについての別の変形例を図5に示す。
図5(A)にインナーシャフト先端部42cの側面図
を、図5(B)に断面図を示す。インナーシャフト先端
部42cには図4で述べたスリット45が形成されてい
るが、更に先端部42cの外周は、先端に向かって縮径
する先端縮径部46を形成している。図5(B)に角度
θで示されているが、このような縮径によって、前記調
節ねじ60がインナーシャフト42に挿入され締め込ま
れて行った時にインナーシャフト先端部42Cの最先端
の外周は径方向に拡げられるから、アウターシャフト4
1の内周に対して、軸方向にほぼ均一の当たり方をする
ようになる。従ってインナーシャフト42の先端がアウ
ターシャフト41の内周にエッジ当たりすることで、こ
じてしまうと言うような心配がない。
【0044】更に図5(B)にスリット45の根元部近
傍に凹みとなるくびれ部47が形成されている。このく
びれ部47はインナーシャフト先端部42cの外周であ
るが、スリット45の軸方向の延長上ではなくて、円周
方向でスリット45に90°偏位した場所に設けてあ
る。しかし場合によっては、インナーシャフト先端部4
2cの外周でスリット45の根元部近傍で全周に凹みを
設けても良い。このようなくびれ部47によってインナ
ーシャフト先端部42cの径方向への拡張の剛性を低減
でき、調節ねじ60の締結トルクをより低減することが
可能である。
【0045】更に別の変形例としては、くびれ部47よ
り先端にあるインナーシャフト先端部42Cの外周には
雄スプラインを設けず断面を円形状としこれを軸方向に
ストレートとしたり、または角度θのテーパの円錐面と
しても良い。この場合は調節ねじ60を締め込んで行っ
た時に、インナーシャフト先端部42cの外周はアウタ
ーシャフト41の雌スプライン41aの小径の面に接す
るわけである。
【0046】第2の実施の形態のステアリング装置のシ
ャフト結合構造を示す断面図を図6に示す。アウターシ
ャフト241の先端部では内周に所定の長さだけ雌スプ
ライン241aが形成されている。インナーシャフト2
42は外周に所定の長さの雄スプライン242aを有し
ていて、この雄スプライン242aと前記雌スプライン
241aとが嵌合している。調節ねじ260の形状は前
述の第1の実施の形態の調節ねじ60とは異なってい
る。この調節ねじ260は調節ねじ頭部261の端面の
軸中央部に六角穴262を有し、この調節ねじ頭部26
1に隣接して断面が先端に向かって縮径する調節ねじ円
錐面260bが形成されている。この調節ねじ円錐面2
60bに隣接して調節ねじ円柱部263があり、更に先
端には雄ねじ部260dを備えている。
【0047】前記インナーシャフト242の先端のイン
ナーシャフト先端部242cの軸中心には、調節ねじ円
錐面260bに対応して端面からインナーシャフト円錐
面242bが形成されている。またこのインナーシャフ
ト円錐面242bの奥には円柱形状のインナーシャフト
空洞部242fがあり、更に奥には雄ねじ部260dに
嵌合する雌ねじ部242dが形成されている。雌ねじ部
242dの更に奥は円柱穴242eとなっている。
【0048】このような構成になる第2の実施の形態の
ステアリング装置の結合構造において、調節ねじ260
の六角穴262に締結工具70を挿入し、調節ねじ26
0の雄ねじ部260dをインナーシャフト242の雌ね
じ部242dに螺合させて締め込んで行くと、調節ねじ
260の調節ねじ円錐面260bがインナーシャフト円
錐面242bに接するようになり、更に調節ねじ260
を回転させながら図6の右方向に移動させて行くとイン
ナーシャフト先端部242cは径方向に拡張させられ
る。するとインナーシャフト242が雄スプライン24
2aから雌スプライン241aを介してアウターシャフ
ト241を押しつける。インナーシャフト242とアウ
ターシャフト241との摺動抵抗の設定の方法について
は、第1の実施の形態の場合と同様であるからここでは
省略する。この第2の実施の形態の結合構造ではインナ
ーシャフト先端部242cを径方向に拡張する調節ねじ
円錐面260bと調節ねじ260の回転に従って軸方向
に移動して行く量を決める雄ねじ部260dとが分離さ
れているので、それぞれに調節し易いように設定できる
効果がある。特にインナーシャフト242とアウターシ
ャフト241との摺動抵抗をより正確に設定したい時に
は、雄ねじ部260dと雌ねじ部242dとのねじのピ
ッチを小さくしてやることも容易にできる利点がある。
【0049】この第2の実施の形態のインナーシャフト
242に第1の実施の形態の変形例で示したスリット4
5やくびれ部47や先端縮径部46を設ける変形例によ
って、インナーシャフト242の径方向への拡張をより
容易にしたり均一の当たりを得ると言う工夫を折り込ん
でも良いことは当然のことである。
【0050】次に第3の実施の形態のステアリング装置
の結合構造を図8および図9に断面図で示す。この場合
はインナーシャフト342にはねじや円錐面は形成して
おかない。そして前述の第1の実施の形態で説明した前
記調節ねじ60を先端に向かって縮径したタッピングね
じ360に変更した点が異なる。図8はアウターシャフ
ト341とインナーシャフト342とを所定の長さだけ
スプライン嵌合させておき、タッピングねじ360をイ
ンナーシャフト342の軸中心に空けられた円柱形状の
中空部342bに挿入仕掛けたところを示している。こ
のタッピングねじ360の頭部であるタッピングねじ頭
部361の端面側は+形の凹部が形成されている。ここ
に締結工具の+形状を有する先端を嵌合させ、回転させ
るタッピングねじ360の雄テーパねじ部360bが、
ねじの形成されていない中空部342bに対してテーパ
の雌ねじを形成しながら螺入して行く。この雄テーパね
じ部360bは先端からタッピングねじ頭部361に向
かって拡径しているので、タッピングねじ360がイン
ナーシャフト342に対して奥に入って進んで行くに連
れて、中空部342bの端部側は径の大きな雄テーパね
じ部360bが食い込んで行く。従ってインナーシャフ
ト先端部342cは径を拡げられて行くことになる。タ
ッピングねじ360が螺入し終わった状態は図9の断面
図に示した通りである。
【0051】タッピングねじ360の締結トルクを設定
の値にするか、あるいはインナーシャフト342とアウ
ターシャフト341との摺動抵抗を設定の値にすること
でタッピングねじ360の締結を完了する。この時の状
態を示した断面図が図9である。このようなタッピング
ねじ360を用いるやり方の場合はインナーシャフト側
に事前に雌ねじを形成しておく必要がなく、タッピング
ねじ360を螺入させると言う作業のみの追加で目的を
達することができると言う効果がある。
【0052】この第3の実施の形態の場合の変形例とし
ても前述の第1の実施の形態の変形例で示したスリット
45やくびれ部47や先端縮径部46を設けることによ
って、インナーシャフト242の径方向への拡張をより
容易にしたり均一の当たりを得ると言う工夫を折り込ん
でも良い。
【0053】また図10に示すようにインナーシャフト
342の先端のインナーシャフト先端部342cの内周
に円筒形状のカラー48を圧入する変形例もある。この
場合はインナーシャフト342とカラー48とで異なる
材質のものを採用することが可能となるので、タッピン
グねじ360がカラー48に対して小さな回転トルクで
ねじを形成しながら螺入させることが可能となる効果が
ある。このカラー48の追加は第3の実施の形態のタッ
ピングねじ360に適用すると特に効果が大きいが、第
1の実施の形態の場合に適用してインナーシャフト42
に追加したカラー48に雌テーパねじ部42bを形成し
ても、小さな回転トルクで形成できる効果がある。更に
第2の実施の形態に適用しても良い。
【0054】このカラー48を用いる変形例に対して
も、前述の第1の実施の形態の変形例で示したスリット
45やくびれ部47や先端縮径部46を設ける変形例に
よって、インナーシャフト242の径方向への拡張をよ
り容易にしたり均一の当たりを得ると言う工夫を折り込
むことは同様に可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明及び従来の技術のステアリング装置の
結合構造が搭載されたステアリング装置の斜視図であ
る。
【図2】 本発明の第1の実施の形態のステアリング装
置の結合構造を示す断面図である。
【図3】 図2の詳細断面図である。
【図4】 第1の実施の形態のステアリング装置の結合
構造のインナーシャフト42がスリット45を有する変
形例を示す斜視図である。
【図5】 第1の実施の形態のステアリング装置の結合
構造のインナーシャフト42がスリット45および先端
縮径部46およびくびれ部47を有する変形例を示す断
面図である。
【図6】 第2の実施の形態のステアリング装置の結合
構造を示す断面図である。
【図7】 図6の調節ねじ260の斜視図である。
【図8】 第3の実施の形態のステアリング装置の結合
構造を示す断面図であり、タッピングねじ360が螺入
し始める状態を示す。
【図9】 図8のタッピングねじ360が螺入し終わっ
た時を示す断面図である。
【図10】 第3の実施の形態のステアリング装置の結
合構造のインナーシャフト342の変形例として、カラ
ー48が備えられているところを示す断面図である。
【図11】 従来技術のステアリング装置の結合構造を
示す断面図である。但しインナーシャフト142は側面
図で示してある。
【図12】 図11のB−B断面を示す断面図が図12
(A)であり、C−C断面を示す断面図が図(B)であ
り、D−D断面を示す断面図が図12(C)である。
【図13】 図11に示す従来技術のステアリング装置
の結合構造が摺動する時の摺動量を横軸にストロークと
して表し、その時の軸方向の荷重を縦軸に荷重(摺動抵
抗とも呼ばれる。)で表したグラフである。
【符号の説明】
1、100・・・ステアリング装置 10、110・・・ステアリングホイール 20、120・・・ステアリングギヤ 30、130・・・ステアリングコラム 40・・・シャフト 41、241、341・・・アウターシャフト 41a、241a、341a・・・雌スプライン 42、242、342・・・インナーシャフト 42a、242a、342a・・・雄スプライン 42b、242b・・・雌テーパねじ部 42c、242c、342c・・・インナーシャフト先
端部 45・・・スリット 46・・・先端縮径部 47・・・くびれ部 48・・・カラー 50、150・・・メインシャフト 55、155・・・インターミディエイトシャフト 60、260・・・調節ねじ 360・・・タッピングねじ 60b、360b・・・雄テーパねじ部 260b・・・円錐面 260d・・・雄ねじ部 62、262・・・六角穴 61、261・・・調節ねじ頭部 361・・・タッピングねじ頭部 70・・・締結工具 80、85、180、185・・・ジョイント

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング装置の少なくとも1対の
    シャフトが、互いに軸方向に嵌合するアウターシャフト
    とインナーシャフトとで構成され、前記インナーシャフ
    トの先端から軸方向に螺入し前記インナーシャフトの外
    周を拡張させて前記アウターシャフトの内周に押しつけ
    る調節ねじを備えていることを特徴とするステアリング
    装置のシャフト結合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記調節ねじが、先端に向かって縮
    径するテーパねじであることを特徴とするステアリング
    装置のシャフト結合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記調節ねじの先端部に雄ねじが形
    成され、且つ軸方向の先端に向かって縮径する円錐面が
    後端部に形成されていると共に、前記インナーシャフト
    の内周に前記調節ねじの前記雄ねじに嵌合する雌ねじが
    形成され、且つ前記調節ねじの前記円錐面に嵌合する円
    錐面が形成されていることを特徴とするステアリング装
    置のシャフト結合構造。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記調節ねじが、前記インナーシャ
    フトに雌ねじを形成しながら螺入して行くタッピングね
    じであることを特徴とするステアリング装置のシャフト
    結合構造。
  5. 【請求項5】 請求項2あるいは3に記載のステアリ
    ング装置のシャフト結合構造の前記調節ねじの頭部に軸
    方向に六角穴が形成されていることを特徴とするステア
    リング装置のシャフト結合構造。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記インナーシャフトの内周に調節
    ねじ用カラーが挿入されていて、前記調節ねじ用カラー
    に前記調節ねじが螺合することを特徴とするステアリン
    グ装置のシャフト結合構造。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記インナーシャフトの先端部にス
    リットを設けることを特徴とするステアリング装置のシ
    ャフト結合構造。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記インナーシャフトの先端部が先
    端に向かって縮径する先端縮径部を備えることを特徴と
    するステアリング装置のシャフト結合構造。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のステアリング装置の
    シャフト結合構造の前記インナーシャフトの外周に前記
    スリットの根元部近傍にて凹みを形成するくびれ部を設
    けることを特徴とするステアリング装置のシャフト結合
    構造。
  10. 【請求項10】 ステアリング装置の少なくとも1対
    のシャフトの外周に雄スプラインを形成するインナーシ
    ャフトの先端に調節ねじを螺入させ、前記インナーシャ
    フトの外周を拡張させて、前記雄スプラインに嵌合する
    雌スプラインを内周に形成するアウターシャフトの内周
    に押し付け、前記調節ねじの締め付けトルクを所定の値
    にすることによって、前記インナーシャフトと前記アウ
    ターシャフトとの間の摺動抵抗を設定することを特徴と
    するステアリング装置のシャフト結合構造の調整方法。
  11. 【請求項11】 ステアリング装置の少なくとも1対
    のシャフトの外周に雄スプラインを形成するインナーシ
    ャフトの先端に調節ねじを螺入させ、前記インナーシャ
    フトの外周を拡張させて、前記雄スプラインに嵌合する
    雌スプラインを内周に形成するアウターシャフトの内周
    に押し付け、前記インナーシャフトと前記アウターシャ
    フトとを相対的に摺動させて、所定の摺動抵抗に達した
    ところで前記調節ねじの締め付けを固定することを特徴
    とするステアリング装置のシャフト結合構造の調整方
    法。
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