JPH11198628A - 車両用スタビライザ装置 - Google Patents

車両用スタビライザ装置

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JPH11198628A
JPH11198628A JP716398A JP716398A JPH11198628A JP H11198628 A JPH11198628 A JP H11198628A JP 716398 A JP716398 A JP 716398A JP 716398 A JP716398 A JP 716398A JP H11198628 A JPH11198628 A JP H11198628A
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cylinder
piston
oil
damping force
oil chamber
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Shigeyuki Yamada
茂幸 山田
Mitsunori Goto
光宣 後藤
Takayuki Nakagawa
孝之 中川
Tetsuya Shiraiwa
哲也 白岩
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • B60G21/00Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces
    • B60G21/02Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60G2206/422Accumulators for hydropneumatic springs

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両のロールを効果的に抑制するとともに、左
右の車輪が同方向にストロークする際には不要な減衰力
が発生することのない車両用スタビライザ装置を得る。 【解決手段】 左右の車輪1L、1Rに対応して配設し
た油圧シリンダ7L、7Rに油路9L、9Rを介してそ
れぞれ接続される第1油室15、第2の油室16及びガス
室13を備える調圧シリンダ8を設け、この調圧シリン
ダ8内を前記3室に分割するフリーピストン12が摺動
可能に配設されている。このフリーピストン12の第1
油室15と第2油室16を分割するピストン12Bに両
室を連通するオリフィス14を形成することで、左右の
車輪1L、1Rが同方向にストロークする場合には、こ
のオリフィス14を作動流体は通過せず減衰力は発生し
ない。左右の車輪1L、1Rが逆方向にストロークする
ロール時には第1油室15と第2油室16に流入又は流
出する作動流体の量が相違するため、オリフィス14を
作動流体が通過することとなり減衰力が発生するので、
車体のロール方向の運動に対する減衰力を増大させるこ
とができて、ロールを抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のスタビライ
ザ装置に関するものであって、特にスタビライザを左右
に配設した流体圧式のシリンダを油圧配管を介して相互
に連結して形成した車両用スタビライザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、流体圧式シリンダを用いた車両の
スタビライザ装置としては、例えば特開平2−1363
20号公報に記載のものがある。この従来の装置は、左
右の車輪と車体との間に内部がピストンにより2室に分
割されたシリンダをそれぞれ設け、このピストンには2
室を連通するオリフィスを設けるとともに、シリンダが
所定値以上の速度で伸縮するときに2室を連通させるバ
ルブが設けられている。
【0003】左右の車輪に対応して配設された両シリン
ダは、途中にアキュムレータを備えた油路を介して互い
に連結することで、左右の車輪が同方向にストロークす
る際のシリンダ内の容積変化をアキュムレータで吸収す
るようにしている。また、左右の車輪が逆方向にストロ
ーク又はストローク量が相違するロール等の場合に、伸
縮速度が所定値未満のときは、一方のシリンダからの圧
油が他方のシリンダに移動することでロールを抑制する
方向にシリンダが作用することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置によれ
ば、シリンダが所定値未満の伸縮速度で伸縮する場合
は、ピストンのバルブは閉弁された状態を維持している
ため、分割された2室はオリフィスにより連通されてい
るので、シリンダの伸縮により容積が縮小する側の室か
ら容積が拡大する側の室に圧油がオリフィスを介して流
入する。
【0005】この際、オリフィスの絞り効果により拡大
側の室の内圧が低下するとともに、縮小側の室の内圧が
高められることで、一方のシリンダの室に接続された他
方のシリンダの室との差圧に応じて圧油が移動し、これ
によりシリンダが車体のロールを抑制する方向に作用す
るようにしている。
【0006】しかし、左右の車輪が同方向に同量のスト
ロークをする場合にも、シリンダ内の分割された2室に
おいては差圧が生じるため、シリンダの伸縮に対してオ
リフィスによる絞り効果により減衰力が発生し、車輪の
ストロークに対してショックアブソーバの減衰力にスタ
ビライザ装置のシリンダで発生した減衰力が加算された
合成減衰力が作用することとなり、車輪のストロークに
対する減衰力が増大して乗り心地が低下する。
【0007】この発明の課題は、車両のロールを効果的
に抑制するとともに、左右の車輪が同方向にストローク
する際には不要な減衰力が発生することのない車両用ス
タビライザ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用スタ
ビライザ装置は、車輪を回転可能に支持する車輪支持部
材を含むばね下部材と、該ばね下部材と車体との間に配
設され、シリンダ本体内にピストンが進退動可能とされ
た流体圧シリンダと、内部に摺動可能に配設されたフリ
ーピストンにより、作動流体の容量変化に応じて容積が
可変する容積可変室と車両の左右に配設された流体圧シ
リンダに油路を介して連通される油室とに区画された調
圧シリンダと、該調圧シリンダのフリーピストンに油室
を左右それぞれの流体圧シリンダに対応する油室に分割
するピストンを一体的に備え、このピストンにより分割
された前記油室を連通する絞り手段と、を備えることを
特徴とする。
【0009】この車両用スタビライザ装置によれば、左
右の車輪が逆方向にストロークする場合には左右の流体
圧シリンダに対してピストンが進退動することによって
左右それぞれの流体圧シリンダ内において、一方の流体
圧シリンダでは容積が増大し、他方の流体圧シリンダで
は容積が減少する。その容積変化により作動流体が左右
の流体圧シリンダ間で移動するが、この作動流体の移動
する油路には絞り手段が形成されているため、作動流体
の移動によって減衰力が発生し、車体のロール方向の動
きに対して減衰力を加算することができて、ロール減衰
を向上することができる。
【0010】これに対して、左右の車輪が同方向に同量
ストロークする場合には、左右の流体圧シリンダに対し
てピストンが進退動する量は同じとなるため、左右の流
体圧シリンダ間で流入又は流出する作動流体量は同一と
なるので、流体圧シリンダにおける容積変化に伴い流出
又は流入する作動流体はフリーピストンが容積可変室の
容積を変化させるように移動することによって吸収され
る。このため、作動流体が絞り手段を介して移動するこ
とはないので、スタビライザ装置において余分な減衰力
が発生することがないことから、乗り心地の低下を防止
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2に基づいて、本発明
の実施の形態にかかる車両用スタビライザ装置の説明を
行なう。図1は本発明のスタビライザ装置が適用された
車両の後輪懸架装置の構成図であり、図2はスタビライ
ザ装置を構成する要素のみを開示する構成図である。1
L、1Rは車両の左右に配設された車輪であり、この車
輪1L、1Rは車輪支持部材としてのキャリア3L、3
Rに回転可能に支持されている。
【0012】キャリア3L、3Rはロアアーム2L、2
Rを介して車体に対して揺動可能に支持され、更にキャ
リア3L、3Rと車体との間にショックアブソーバ及び
コイルスプリングから構成されるストラット4L、4R
を介在させることで、車体をコイルスプリングにより弾
性的に支持するとともに、ショックアブソーバで車体の
振動を減衰させるように構成されている。これらの車輪
1L、1R、ロアアーム2L、2R、キャリア3L、3
R及びストラット4L、4Rがばね下部材を構成する。
【0013】また、本発明におけるスタビライザ装置
は、ロアアーム2L、2Rと車体との間に配置された一
方がロアアーム2L、2Rに連結されたシリンダ5L、
5Rと、一端が車体に連結され、他端がシリンダ5L、
5Rの他方からシリンダ5L、5R内に対して進退動可
能に挿入されたピストンとしての棒状のピストンロッド
6L、6Rとから構成された流体圧シリンダとしての油
圧シリンダ7L、7Rと、シリンダ5L、5R内と油路
9L、9Rを介して連通された調圧シリンダ8とから構
成されている。
【0014】次に、図2に基づいて、調圧シリンダ8を
含むスタビライザ装置の構成について説明する。調圧シ
リンダ8は、内部が大径シリンダ部10と小径シリンダ
部11とから構成される段付きシリンダとされ、このシ
リンダの内部には大径シリンダ部10をガス室13と第
1油室15とに分割するピストン12Aと、小径シリン
ダ部11を第1油室15と第2油室16とに分割するピ
ストン12Bとを一体的に備えたフリーピストン12が
配設される。小径シリンダ部11の分割された第1油室
15と第2油室16とはピストン12Bに設けられた絞
り手段としてのオリフィス14を介して連通されてい
る。
【0015】フリーピストン12により調圧シリンダ8
内は、大径シリンダ部10とピストン12Aにより画成
されて圧縮性の気体が封入された容積可変室としてのガ
ス室13と、ピストン12Aとピストン12Bとの間の
第1油室15と、ピストン12Bと小径シリンダ部11
により画成された第2油室16とに3分割される。分割
された第1油室15は油路9Lを介して油圧シリンダ7
Lと連通されるとともに、第2油室16は油路9Rを介
して油圧シリンダ7Rと連通されている。
【0016】このため、小径シリンダ部11のピストン
12Bを挟んだ第1油室15及び第2油室16にそれぞ
れ同量の作動流体が両油圧シリンダ7L、7Rから流入
した場合には、第1油室15と第2油室16との間に流
入量の差が生じないためピストン12Bのオリフィス1
4を介して作動流体が流れることはない。しかしなが
ら、小径シリンダ部11の第1油室15と第2油室16
の間にそれぞれ異なる量の作動流体が両油圧シリンダ7
L、7Rから流入した場合には、第1油室15と第2油
室16との間において流入量の差が生じるためピストン
12Bのオリフィス14を介して作動流体が流れること
となるため、オリフィス14を作動流体が通過する際に
減衰力が発生する。
【0017】次に、このように構成されたスタビライザ
装置の作動について説明する。例えば段差乗り越え時の
ような左右の車輪1L、1Rが同時に上方向にストロー
クした場合についてみると、車輪1L、1Rの変位に伴
いロアアーム2L、2Rが上方向に揺動する。これに伴
い、ロアアーム2L、2Rに接続されたシリンダ5L、
5Rも上方向に変位するため、ピストンロッド6L、6
Rがシリンダ5L、5R内に侵入し、シリンダ5L、5
R内に侵入したピストンロッド6L、6Rの体積分だけ
シリンダ5L、5R内の容積が減少する。
【0018】このため、シリンダ5L、5R内の容積が
減少するので、シリンダ5L、5R内の作動流体が油路
9L、9Rを介して調圧シリンダ8に流入する。両シリ
ンダ5L、5Rから移動してきた作動流体はピストン1
2Bにより分割された第1油室15及び第2油室16に
それぞれ流入するが、第1油室15及び第2油室16に
流入する作動流体の流入量は同じため、オリフィス14
を介して流通することはないので、オリフィス14によ
って減衰力は発生しない。
【0019】しかしながら、調圧シリンダ8には両油圧
シリンダ7L、7Rから作動流体が流入するため、作動
流体の増大分を吸収するためにガス室13を圧縮する方
向にフリーピストン12が調圧シリンダ8内を移動す
る。このような状態では、調圧シリンダ8では減衰力を
発生することはなく、ガス室13を圧縮することによる
内圧上昇によりばね力は発生するが、このばね力はスト
ラット4L、4Rにおけるコイルスプリングのばね力に
比べてかなり小さい値となるので、乗り心地に影響を与
えることはない。
【0020】また、左右の車輪1L、1Rが同時に下方
向に同量ストロークした場合には、車輪1L、1Rの変
位に伴いロアアーム2L、2Rも下方向に揺動する。こ
れに伴い、ロアアーム2L、2Rに接続されたシリンダ
5L、5Rも下方向に変位してピストンロッド6L、6
Rがシリンダ5L、5R内から退出し、シリンダ5L、
5R内から退出したピストンロッド6L、6Rの体積分
だけシリンダ5L、5R内の容積が増大する。
【0021】シリンダ5L、5R内の容積が増大するこ
とで、調圧シリンダ8の第1油室15及び第2油室16
の作動流体が油路9L、9Rを介してシリンダ5L、5
Rに供給される。これにより、調圧シリンダ8の第1油
室15及び第2油室16からは同量の作動流体が油圧シ
リンダ7L、7Rに流出するため、オリフィス14を介
して作動流体は流通することはなく、オリフィス14に
より減衰力は発生しない。
【0022】しかしながら、調圧シリンダ8から両油圧
シリンダ7L、7Rに作動流体が流出するため、作動流
体の減少分を吸収するためにフリーピストン12がガス
室13を拡大する方向に移動する。これにより、車輪1
L、1Rが上方向にストロークする場合と同様に減衰力
を発生させることなく、ガス室13の内圧変化のみが作
用することとなる。
【0023】次に、左右の車輪1L、1Rが互いに逆方
向にストロークするロール時について説明する。例え
ば、車両が右方向に旋回している状態を考えると、旋回
による横加速度により車体が左下がり方向にロールする
ことで左側の車輪1Lが車体に対して上方向、即ちバウ
ンド方向にストロークし、右側の車輪1Rが車体に対し
て下方向、即ちリバウンド方向にストロークする。
【0024】これにより、左側の油圧シリンダ7Lで
は、シリンダ5L内にピストンロッド6Lが侵入するこ
とによりシリンダ5L内の容積が減少するため、シリン
ダ5L内の作動流体が油路9Lを介して調圧シリンダ8
の第1油室15に流入する。また、右側の油圧シリンダ
7Rでは、シリンダ5R内からピストンロッド6Rが退
出することによりシリンダ5R内の容積が増大するた
め、調圧シリンダ8の第2油室16の作動流体が油路9
Rを介してシリンダ5Rに流出する。
【0025】このため、調圧シリンダ8の第1油室15
には作動流体が流入し、第2油室16からは作動流体が
流出するので、第1油室15からピストン12Bのオリ
フィス14を介して第2油室16に作動流体が流れるこ
ととなり、作動流体がオリフィス14を通過する際に減
衰力が発生する。
【0026】車両が左方向に旋回する状態においては、
上記右方向旋回時と左側の油圧シリンダ7Lと右側シリ
ンダ7Rの関係、及び、調圧シリンダ8の第1油室15
と第2油室の関係が逆になるだけで、その作用について
は同じとなるため、詳細な説明は省略する。
【0027】このように、ロールのような左右の車輪1
L、1Rのストローク方向が相違する場合及びストロー
ク方向が同じであってもストローク量又はストローク速
度が相違するような場合には、調圧シリンダ8の第1油
室15と第2油室16に流入又は流出する作動流体の量
が相違するので、作動流体がオリフィス14を通過する
こととなり、このオリフィス14で減衰力が発生し,シ
ョックアブソーバの減衰力に加算されるので、車体のロ
ール方向の動きを抑制することができる。
【0028】上述の実施形態において、油圧シリンダ7
L、7Rのシリンダ5L、5Rに対して進退動可能とさ
れたピストンロッド6L、6Rを棒状の形態としたが、
この形態に限ることなく、例えばシリンダ5L、5R内
を2分割するようなピストンを備えるようにしてもよ
く、この場合にはピストンロッドを支持する箇所がシリ
ンダ5L、5Rへの侵入部とシリンダ5L、5Rの内周
面に摺接するピストンの外周の2ヶ所となるのでピスト
ンロッドの支持剛性が向上する。
【0029】このように構成した場合には減衰力が発生
しないように、分割した室を液密に完全に分離させて一
方の室にガス等の圧縮性流体を封入又は大気に開放する
か、ピストンに減衰力が発生しないような十分に大きな
連通孔を穿設することで、ピストンにおいて減衰力が発
生することはない。
【0030】また、上述の実施形態では、容積可変室と
してのガス室13には圧縮性の気体が封入されていると
しているが、この室を大気に開放するとともに、内部に
スプリング等の弾性体を設けるようにしてもよい。
【0031】更に、上述の実施形態においては、調圧シ
リンダ8において減衰力を発生するオリフィス14をフ
リーピストン12を構成するピストン12Bに設けてい
るが、第1油室15と第2油室16を連通する連通路を
別に設け、この連通路にオリフィスを形成するようにし
てもよい。
【0032】加えて、オリフィスの絞り量を可変に形成
しても良く、また、ロール方向の大入力時に過大な減衰
力を発生させないように、オリフィスと並列に所定値以
上の差圧時に開弁するバルブを配設しても良い。
【0033】上述の実施形態において、油圧シリンダ7
L、7Rのピストンロッド6L、6Rが車体に、シリン
ダ5L、5Rがロアアーム2L、2Rに連結されている
が、これに限らず、ピストンロッド6L、6Rがロアア
ーム2L、2Rに、シリンダ5L、5Rが車体に連結さ
れるようにしても良い。
【0034】尚、上述の実施形態においては、スタビラ
イザ装置を後輪懸架装置に適用した例を説明している
が、これに限らず、前輪懸架装置に適用することはもち
ろん、懸架装置の形式もストラット式に限ることはな
い。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、車体がロールするよ
うな場合にはスタビライザ装置において減衰力を付加す
ることができるため、車体のロール方向の動きを抑制す
ることができる。また、段差等の乗り越えのように左右
の車輪が同方向に同量ストロークする場合には、スタビ
ライザ装置において余分な減衰力が発生しないので、乗
り心地を低下させることはないので、乗り心地と操縦安
定性の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスタビライザ装置を含む車両用懸架
装置の全体構成図である。
【図2】この発明の実施形態に係るスタビライザ装置の
構成図である。
【符号の説明】 1L、1R…車輪、3L、3R…キャリア(車輪支持部
材)、5L、5R…シリンダ、6L、6R…ピストンロ
ッド、7L、7R…油圧シリンダ、8…調圧シリンダ、
9L、9R…油路、12…フリーピストン、13…ガス
室(容積可変室)、14…オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白岩 哲也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転可能に支持する車輪支持部材
    を含むばね下部材と、 該ばね下部材と車体との間に配設され、シリンダ本体内
    にピストンが進退動可能とされた流体圧シリンダと、 内部に摺動可能に配設されたフリーピストンにより、作
    動流体の容量変化に応じて容積が可変する容積可変室と
    車両の左右に配設された流体圧シリンダに油路を介して
    連通される油室とに区画された調圧シリンダと、 該調圧シリンダのフリーピストンに油室を左右それぞれ
    の流体圧シリンダに対応する油室に分割するピストンを
    一体的に備え、該ピストンにより分割された前記油室を
    連通する絞り手段と、 を備えることを特徴とする車両用スタビライザ装置。
JP716398A 1998-01-19 1998-01-19 車両用スタビライザ装置 Pending JPH11198628A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011636A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Tokico Ltd サスペンション装置
FR2892975A1 (fr) * 2005-11-09 2007-05-11 Peugeot Citroen Automobiles Sa Module de couplage de deux amortisseurs hydrauliques et vehicule automobile equipe d'un tel module

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