JPH11198565A

JPH11198565A - 郵便葉書用隠蔽シール及び該隠蔽シールを利用した郵便葉書

Info

Publication number: JPH11198565A
Application number: JP195798A
Authority: JP
Inventors: Kojiro Noguchi; 浩二郎野口
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1998-01-08
Filing date: 1998-01-08
Publication date: 1999-07-27

Abstract

(57)【要約】【課題】一般消費者が隠蔽シール付きの葉書を利用で
きるようにする。【解決手段】一方の面に切手貼着欄１０、郵便番号記
入欄１１、宛先記入欄１２等が形成された隠蔽性を有す
る基材層５の他方の面に疑似接着層６を介して透明なフ
ィルム層７を剥離可能に積層し、さらに該フィルム層７
の外面に透明な粘着剤層８を介して剥離シート９を積層
して成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、隠蔽されるべき情
報が記入された葉書大のシート状物に貼着して情報を隠
蔽するとともに郵便葉書を形成する隠蔽シール及び該隠
蔽シールを利用した郵便葉書に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、郵便葉書は、低料金、取
り扱い易さ等の点から、各種情報の通信手段として盛ん
に利用されている。そして、銀行の預金残高、クレジッ
トの利用金額等のように、第三者の目に触れないように
隠蔽する必要がある情報を送るためのものとして、葉書
本体の情報記入欄を剥離可能な隠蔽シールによって覆
い、隠蔽シールを剥すとその下に隠された情報が表出し
て読み取り可能となるように構成された隠蔽シール付き
の郵便葉書が提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の郵便葉
書は、ダイレクトメールのように、大量ロットで製造さ
れるものに適用される場合が殆どであり、その生産形態
や、隠蔽シールを葉書に貼着するための剥離接着層の材
質等には大量生産に適合したものが採用されており、発
送可能な状態に加工する際には、専用機を有する専門の
業者に依頼したり、専用機を購入したりしなければなら
なかった。そのため、このような専用機を持たない一般
の消費者は利用することができず、隠蔽を必要とする情
報を送付する際には情報量が少ない場合でも封書を使用
しなければならなかった。

【０００４】本発明は上述した事情に鑑みて創案された
ものであって、その目的は、一般消費者が隠蔽シール付
きの葉書を利用できるようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項１の発明は、一方の面に切手貼着欄、郵
便番号記入欄、宛先記入欄等が形成された隠蔽性を有す
る基材層の他方の面に疑似接着層を介して透明なフィル
ム層を剥離可能に積層し、さらに該フィルム層の外面に
透明な粘着剤層を介して剥離シートを積層して成ること
を特徴とする郵便葉書用隠蔽シールである。

【０００６】また、請求項２の発明は、請求項１の隠蔽
シールにおいて、前記基材層側の面の角部に、該角部の
二辺に交差し前記基材層及び疑似接着層を厚さ方向に貫
通する切り込み線を設けたことを特徴とするものであ
る。

【０００７】また、請求項３の発明は、請求項２の隠蔽
シールにおいて、前記基材層及び疑似接着層の角部を前
記切り込み線に沿って切除したことを特徴とするもので
ある。

【０００８】また、請求項４の発明は、適度の剛性を有
するシートに材によって形成され一方の面に隠蔽される
べき情報を記入するための情報記入欄を有する葉書本体
と、前記情報記入欄全面を覆うことができるように形成
された隠蔽シールとから成り、前記隠蔽シールは、一方
の面に切手貼着欄、郵便番号記入欄、宛先記入欄等が形
成された隠蔽性を有する基材層の他方の面に疑似接着層
を介して透明なフィルム層を剥離可能に積層し、さらに
該フィルム層の外面に透明な粘着剤層を介して剥離シー
トを積層して成るものであることを特徴とする郵便葉書
である。

【０００９】また、請求項５の発明は、請求項４の郵便
葉書において、前記葉書本体の一方の面に、前記情報記
入欄を囲み、前記隠蔽シールの外形と略同形かつ前記隠
蔽シールと略同じ大きさの枠が設けられていることを特
徴とするものである。

【００１０】また、請求項６の発明は、請求項４または
請求項５の郵便葉書において、前記隠蔽シールの前記基
材層側の面の角部に、該角部の二辺に交差し前記基材層
及び疑似接着層を厚さ方向に貫通する切り込み線を設け
たことを特徴とするものである。

【００１１】また、請求項７の発明は、請求項６の郵便
葉書において、前記基材層及び疑似接着層の角部を前記
切り込み線に沿って切除したことを特徴とするものであ
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の一実施
形態である郵便葉書を構成する葉書本体１と隠蔽シール
２の平面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図、図３〜図６
は図１の郵便葉書の使用方法の説明図である。

【００１３】葉書本体１は適度の剛性を有する上質紙等
によって官製葉書と同形同大に形成され、その一方の面
には、隠蔽シール２の外形と略同形かつ隠蔽シール２と
略同じ大きさの矩形の枠３が印刷されており、この枠３
によって囲まれた部分は、隠蔽されるべき情報を記入す
るための情報記入欄４となっている。

【００１４】図２に示すように、隠蔽シール２は、基材
層５の下面に疑似接着層６を介して透明なフィルム層７
を剥離可能に積層し、さらにフィルム層７の下面に透明
な粘着剤層８を介して剥離シート９を積層したものであ
る。

【００１５】基材層５は上質紙等によって形成され、図
１に示すように、上面の頂辺側には、切手貼着欄１０、
郵便番号記入欄１１等が印刷され、これらと底辺の間は
宛先記入欄１２となっている。

【００１６】疑似接着層６とフィルム層７の材質は、疑
似接着層６の基材層５に対する接着力がフィルム層７に
対する接着力よりも大きくなるように選定される。例え
ば、疑似接着層６をポリエチレン、フィルム層７をポリ
エステルによって構成することができる。

【００１７】そして、基材層５及び疑似接着剤６を剥し
取り易くするために、図１に示すように、隠蔽シール２
の基材層５側の面の左下角部に、該角部の二辺に交差し
基材層５及び疑似接着層６を厚さ方向に貫通する切り込
み線Ｌを設けて基材層５及び疑似接着剤６の左下角部を
この切り込み線Ｌに沿って切除している。なお、基材層
５及び疑似接着剤６の角部を切除せず、単に切り込み線
Ｌを設けるだけにしてもよい。

【００１８】次に、上記のように構成された隠蔽シール
付き郵便葉書の使用方法を説明する。図３に示すよう
に、葉書本体１の情報記入欄４に情報を記入し、隠蔽シ
ール２の基材層５に郵便番号、宛先等を記入する。

【００１９】そして、隠蔽シール２の裏面の剥離シート
９を剥し取り、粘着剤層８を葉書本体１に向けて隠蔽シ
ール２を情報記入欄４の周囲の枠３に沿って貼着する
（図４参照）。これによって、情報記入欄４は隠蔽シー
ル２によって覆われた状態となり、記入された情報を読
むことができないようになる。そして、切手貼着欄１０
に切手を貼着し、ポストに投函する。

【００２０】この葉書の受取人は、図５に示すように、
隠蔽シール２の基材層５及び疑似接着層６を左下隅部か
ら剥し、図６に示すように、葉書本体１から分離する。
これによって、フィルム層７が葉書本体１側に残った状
態で露出するが、フィルム層７及びその下の粘着剤層８
は透明であるため、葉書本体１の情報記入欄４に記入さ
れた情報を読むことができる。なお、この情報はフィル
ム層７によって覆われているため、かすれることがな
い。

【００２１】なお、本発明で「透明」とは無色透明に限
られるものではなく、フィルム層７及び粘着剤層８を透
して情報を読み取ることができれば、有色透明や半透明
であってもよいものである。

【００２２】本発明は上記実施形態に限られるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可
能である。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、情
報が隠蔽された発送可能な状態に加工する際に専用機を
必要としないため、一般の消費者も利用することができ
る。また、基材層の表面に切手貼着欄、郵便番号記入
欄、宛先記入欄等を形成し、葉書本体の一方の面に情報
記入欄を設け、この情報記入欄に隠蔽シールを貼着する
ようにしたことにより、葉書本体両面に情報を記入する
ことができるため、従来の郵便葉書よりも多くの情報を
伝達することができる。

【００２４】また、葉書本体の一方の面に、情報記入欄
を囲み、隠蔽シールの外形と略同形かつ隠蔽シールと略
同じ大きさの枠を設けると、隠蔽シールを枠に沿って素
早くかつ傾かないようにきれいに貼ることができる。

【００２５】また、隠蔽シールの基材層側の面の角部
に、該角部の二辺に交差し基材層及び疑似接着層を厚さ
方向に貫通する切り込み線を設けると、基材層及び疑似
接着層を葉書から剥離し易くなる。さらに、基材層及び
疑似接着層の角部を切り込み線に沿って切除しておく
と、基材層及び疑似接着層をより剥離し易くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である郵便葉書を構成す
る葉書本体１と隠蔽シール２の平面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】図１の郵便葉書の使用方法の説明図。

【図４】図１の郵便葉書の使用方法の説明図。

【図５】図１の郵便葉書の使用方法の説明図。

【図６】図１の郵便葉書の使用方法の説明図。

【符号の説明】

１葉書本体２隠蔽シール４情報記入欄５基材層６疑似接着層７フィルム層８粘着剤層９剥離シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一方の面に切手貼着欄、郵便番号記入
欄、宛先記入欄等が形成された隠蔽性を有する基材層の
他方の面に疑似接着層を介して透明なフィルム層を剥離
可能に積層し、さらに該フィルム層の外面に透明な粘着
剤層を介して剥離シートを積層して成ることを特徴とす
る郵便葉書用隠蔽シール。
【請求項２】前記基材層側の面の角部に、該角部の二
辺に交差し前記基材層及び疑似接着層を厚さ方向に貫通
する切り込み線を設けたことを特徴とする請求項１に記
載の郵便葉書用隠蔽シール。
【請求項３】前記基材層及び疑似接着層の角部を前記
切り込み線に沿って切除したことを特徴とする請求項２
に記載の郵便葉書用隠蔽シール。
【請求項４】適度の剛性を有するシートに材によって
形成され一方の面に隠蔽されるべき情報を記入するため
の情報記入欄を有する葉書本体と、前記情報記入欄全面
を覆うことができるように形成された隠蔽シールとから
成り、前記隠蔽シールは、一方の面に切手貼着欄、郵便
番号記入欄、宛先記入欄等が形成された隠蔽性を有する
基材層の他方の面に疑似接着層を介して透明なフィルム
層を剥離可能に積層し、さらに該フィルム層の外面に透
明な粘着剤層を介して剥離シートを積層して成るもので
あることを特徴とする郵便葉書。
【請求項５】前記葉書本体の一方の面に、前記情報記
入欄を囲み、前記隠蔽シールの外形と略同形かつ前記隠
蔽シールと略同じ大きさの枠が設けられていることを特
徴とする請求項４に記載の郵便葉書。
【請求項６】前記隠蔽シールの前記基材層側の面の角
部に、該角部の二辺に交差し前記基材層及び疑似接着層
を厚さ方向に貫通する切り込み線を設けたことを特徴と
する請求項４または請求項５に記載の郵便葉書。
【請求項７】前記基材層及び疑似接着層の角部を前記
切り込み線に沿って切除したことを特徴とする請求項６
に記載の郵便葉書。