JPH11198073A - 産業用ロボットの姿勢生成方法 - Google Patents

産業用ロボットの姿勢生成方法

Info

Publication number
JPH11198073A
JPH11198073A JP430898A JP430898A JPH11198073A JP H11198073 A JPH11198073 A JP H11198073A JP 430898 A JP430898 A JP 430898A JP 430898 A JP430898 A JP 430898A JP H11198073 A JPH11198073 A JP H11198073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
teaching
posture
tool
points
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP430898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3902310B2 (ja
Inventor
Jun Goto
純 後藤
Koji Tomita
浩治 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP00430898A priority Critical patent/JP3902310B2/ja
Publication of JPH11198073A publication Critical patent/JPH11198073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3902310B2 publication Critical patent/JP3902310B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 教示者の作業負担を軽減し、教示者間のばら
つきを減らすことで安定した作業状態を得られるロボッ
トの動作プログラム作成を可能とする。 【解決手段】 ティーチングプレイバック方式の産業用
ロボットのツール姿勢が1つの冗長自由度を持つ場合、
正確なツール先端位置及びラフなツール姿勢の複数教示
点を持つ動作プログラムを用意し(S001)、教示点間の経
路毎に前記冗長自由度以外の自由度を規定する値を設定
し(S002)、動作プログラムから作業区間を特定し(S00
3)、予め決められた条件に基づいて、教示点の前後に少
なくとも1つの点を追加する位置を設定し(S004〜S00
6)、教示点及び追加された前後点に対し、前記規定値と
冗長自由度を利用してロボットが動作可能なツール姿勢
候補群を作成し(S007)、同候補群から、教示点では教示
時の位置及び姿勢を反映した姿勢を教示点姿勢として選
択し(S008)、前後点では選択された教示点姿勢を反映し
て姿勢を選択する(S010)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットに
取り付けられたツール姿勢が1つの冗長自由度を持つ場
合の産業用ロボットの姿勢生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のティーチングプレイバック方式の
産業用ロボットにおける教示作業では、作業対象の特徴
点での位置にくるように、かつ、その位置での姿勢を作
業上望ましい姿勢になるように、教示ツール(通常は、
プログラミングペンダント、ティーチングペンダントま
たはティーチングボックスと呼ばれる。)を使って、実
際にロボットを動作させ、その位置、姿勢を記憶させる
命令を、教示ツールよりコントローラ本体に送る。コン
トローラ本体は、その記憶部で前記位置及び姿勢を記憶
する。これを繰り返すことにより、動作プログラムを作
成する。また、動作方向が急激に変化するような点、あ
るいは作業に適切なツール姿勢が変化するような点の前
後には、ロボットの作業対象に対する適切なツール姿勢
区間をできるだけ長くするため、通常、教示点を加える
ことがなされている。
【0003】例えば、アーク溶接において作業対象が図
2のような場合に、点P0,P1,P2,P3を結ぶ直線上
を溶接する場合には、前記特徴点は、点P0,P1,P
2,P3となる。従来の教示方法では、まず、教示ツール
を使いP0までロボットを動作させ、材質、溶接条件等
で決まる姿勢(ねらい角:溶接トーチと進行方向を含ん
だワーク面とがなす角度(図3)、すすみ角:溶接トー
チと進行方向ベクトルがなす角度(図3)で決まる姿
勢)をとるように、教示ツールを使ってロボットを姿勢
変化させる。位置と姿勢が望ましいものになったら、コ
ントローラ内部に記憶させる。つぎに、P1を教示する
が、P1では、溶接線が急に変化するので、P1の前後で
は、望ましい姿勢が違う。したがって、通常は、P1点
の前後に、適当な距離をおいて、教示点を作成してい
た。この点を図2ではPpre 1、Ppost1と表わしてい
る。このようにすることで、P1での急激な姿勢変化を
避けていた。P2に対しても同様な理由で、Ppre 2、P
post2を作成していた。P3では、P0の場合と同様にし
て、位置と姿勢を記憶させる。このようにして、動作プ
ログラムは、P0、Ppre 1、P1、Ppost1、Ppre 1、
P2、Ppost2、P3での位置と姿勢を記憶したものとし
て作成される。ところが、このようなロボット教示方法
では、動作位置に加えて動作姿勢も教示しなければなら
なく、かつ、作業対象の特徴点の前後にも教示点を作成
しなければならないことがあり、これらのことが、ロボ
ットの教示を手間のかかるものにしていた。また、これ
らの作業には、ロボットを動かす上で高度の熟練技術と
時間を要しており姿勢を設定するときにおいても簡便で
客観的方法があまりなかった。これらのことを解決する
技術として、特開平8−123536号公報に開示され
た技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平8−
123536号公報に開示された方法では、始点、終
点、接続点及び補助点のツール姿勢を決定するとき、設
定されたねらい角と前進角、教示時のツール姿勢から求
まるスピン角により、ツール姿勢を一意的に決定してお
り、このツール姿勢を決定するとき、ロボットが実際に
姿勢をとれるか否かは検討されておらず、ロボットの姿
勢がとれない場合があり問題であった。ロボットの姿勢
がとれない原因として、機構学上の制限による場合、ト
ーチとロボットアームが干渉する場合、もしくは、溶接
対象部材とトーチが干渉する場合などがある。また、前
記公報に開示された方法では、基準面βは、複数の経路
を含む編集対象区間内で、1つしか設定できず、区間毎
には設定できないので、補助点が追加されなくなり問題
であった。さらに、前記公報には、「この基準面βに対
してトーチ1の方向(ツール座標系のZ軸方向)を表わ
す直線が乗る平面γを考えたとき、平面γが基準平面β
に対してなす角がねらい角θである。」と定義されてお
り、ねらい角は、γとβの面が交差してできる線を中心
とした回転角であり、実際にねらい角分ツール姿勢を回
転させるときには経路軸を回転中心にしており。ねらい
角の定義と回転時のねらい角方向とが違うので使用者が
思った通りにねらい角を設定できないという問題があっ
た。このように、従来法では、現実的に動作可能な動作
プログラムを作ることはできなかったので、その手直し
が必要となり、教示者の負担を軽減するという初期の目
的を十分達成できていなかった。そこで、本発明は、作
業対象の特徴点のみの教示で、動作可能な動作プログラ
ムを作り、客観的な姿勢を生成することにより、教示者
の作業負担を軽減したり、教示者間のばらつきを減らす
ことで安定した作業状態を得られるロボットの動作プロ
グラムを作ることができる産業用ロボットの姿勢生成方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の産業用ロボットの姿勢生成方法は、ティー
チングプレイバック方式の産業用ロボットのツール姿勢
が1つの冗長自由度を持つ場合において、正確なツール
先端位置及びラフなツール姿勢の複数教示点を持つ動作
プログラムを用意し、前記教示点間の経路毎に、前記冗
長自由度以外の自由度を規定する値を設定し、前記動作
プログラムから作業区間を特定し、あらかじめ決められ
た条件に基づいて、教示点の前後に少なくとも1つの点
を追加する位置を設定し、前記教示点及び追加された前
後点に対し、前記規定値と冗長自由度を利用してロボッ
トが動作可能なツール姿勢候補群を作成し、前記教示点
及び前記前後点の前記候補群から1つのツール姿勢を選
ぶとき、前記教示点では、教示点における候補群中のロ
ボット各軸位置と教示時ロボット各軸位置との差の関数
を全軸分合計した値が最小となるロボット各軸位置の候
補1つを姿勢生成後教示点として選び、前記教示点の前
点では、姿勢生成後教示点のロボット各軸位置と前点に
おける候補群中のあるロボット各軸位置との差の関数を
全軸分合計した値が最小となるロボット各軸位置の候補
1つを選び、前記教示点の後点では、姿勢生成後教示点
のロボット各軸位置と後点における候補群中のあるロボ
ット各軸位置との差の関数を全軸分合計した値が最小と
なるロボット各軸位置の候補1つを選ぶことを特徴とす
る。前記差の関数は、差の絶対値または差の2乗とする
ことができる。
【0006】本発明の他の方法は、ティーチングプレイ
バック方式の産業用ロボットのツール姿勢が1つの冗長
自由度を持つ場合において、正確なツール先端位置、及
び、ラフなツール姿勢の複数教示点を持つ動作プログラ
ムを用意し、前記教示点間の経路毎に、前記冗長自由度
以外の自由度を規定する値を設定し、前記動作プログラ
ムから作業区間を特定し、あらかじめ決められた条件に
基づいて、教示点の前後に少なくとも1つの点を追加す
る位置を設定し、前記教示点及び追加された前後点に対
し、前記規定値と冗長自由度を利用してロボットが動作
可能なツール姿勢候補群を作成し、前記教示点及び前記
前後点の前記候補群から1つのツール姿勢を選ぶとき、
前記教示点では、教示時ツール座標から教示点における
候補群中のあるツール座標に回転変換するときに用いら
れるロール.ピッチ.ヨーのそれぞれの回転角を変数と
する関数の和が最小となるツール座標の候補1つを姿勢
生成後教示点として選び、前記教示点の前点では、姿勢
生成後教示点のツール座標から前点における候補群中の
あるツール座標に回転変換するときに用いられるロー
ル.ピッチ.ヨーのそれぞれの回転角を変数とする関数
の和が最小となるツール座標の候補1つを選び、前記教
示点の後点では、姿勢生成後教示点のツール座標から後
点における候補群中のあるツール座標に回転変換すると
きに用いられるロール.ピッチ.ヨーのそれぞれの回転
角を変数とする関数の和が最小となるツール座標の候補
1つを選ぶことを特徴とする。この方法において、前記
関数は、前記変数の絶対値または2乗とすることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。ここでは、実施例として、アー
ク溶接を挙げるが、本発明は、アーク溶接他、TIG
溶接、スポット溶接、レーザ溶接、レーザ切断、シーリ
ング、切削、研削、バリ取り、スプレーなど、ツールが
冗長自由度を持つ場合には同様に適用できる。本実施例
においては、図4のようなトーチを使った場合について
記述する。このとき、トーチは1つの冗長自由度を持
つ。つまり、溶接作業においては、図4のTz軸回りの
回転方向に対しては、制限がなくどのような値でもよ
い。(以下、Tz軸のことを冗長自由度軸と呼び、ま
た、Tx,Ty,Tzをツール座標と呼ぶ。) まず、本発明の概要について説明する。図5のような教
示点P0〜P3を持つ動作プログラムがあったとき、本発
明を使って姿勢生成すると図6のようになる。この例で
作業区間(溶接区間)はP0〜P3であり、P0のことを
溶接開始点、P3のことを溶接終了点、溶接開始点と溶
接終了点の間の教示点P1、P2のことを接続点と呼ぶ。
図6では、アプローチ点、エスケープ点が、教示点P0
の前、及び教示点P3の後にそれぞれ追加され(特願平
8−87658号公報を参照)、前点Ppre i、後点Pp
osti(i=1、2)が追加されている。前後点は、補間
方法(直線、円弧、スプライン)に応じた経路上に(教
示点から教示点へロボットが動作するときのトーチ先端
の移動軌跡のことを、経路と呼ぶ)追加されている(図
6では、直線補間の場合を例示している。)。
【0008】前後点と教示点では、以下の(1)(2)
のようにして姿勢が決定されている。 (1)設定されたねらい角、すすみ角に応じて姿勢を決
定する。 ・P0点、Ppre 1点のトーチ姿勢は、P0−P1区間の最
適溶接姿勢をとる。 ・Ppost1点、Ppre 2点のトーチ姿勢は、P1−P2区間
の最適溶接姿勢をとる。 ・Ppost2点、P3点のトーチ姿勢は、P2−P3区間の最
適溶接姿勢をとる。 ・P1点は、Ppre 1点とPpost1点の中間姿勢をとる。 ・P2点は、Ppre 2点とPpost2点の中間姿勢をとる。 (2)候補群から最適なものを1つ選ぶ。前記最適溶接
姿勢は、図3のようなねらい角、すすみ角を設定したと
き、図4のトーチ冗長自由度軸Tz軸が、そのねらい
角、すすみ角に設定されたときの姿勢とする。そのた
め、Tz軸が一致しておればよく、Tx、Ty軸方向は
どのような方向でもよい。前記中間姿勢は、中間姿勢の
Tz軸をPpre i点のTz軸とPposti点のTz軸の中間
として設定し、中間姿勢のTx、Ty軸方向は任意の方
向でよい。姿勢生成中、最適溶接姿勢、中間姿勢を決定
しても、Tz軸のみ決まっているので、Tz軸を回転さ
せることにより多数の候補(候補群と呼ぶ)をリストア
ップすることができる。このリストアップされた候補群
から、ロボットの動作として最適なものを1つ選ぶこと
できるのである。このように、本発明を実施することに
より、溶接作業に最適で、かつ、ロボット動作としても
最適な姿勢の生成ができることになる。
【0009】つぎに、本発明の詳細な実施例について記
述する。図1は、本願発明を実施するためのフローチャ
ートである。S001では、動作プログラムの情報を取
得する。この動作プログラムは、正確なツール先端位
置、及び、ラフなツール姿勢の複数点を持てばよく、オ
フラインの動作プログラム、ロボット制御盤内の既存動
作プログラム、新規動作プログラム、または、保管して
あった動作プログラムなどである。S002では、教示
点間の経路毎に、前記冗長自由度以外の自由度を規定す
る値(以下規定値と呼ぶ)を設定している。ここでの例
では、すすみ角、ねらい角を設定する。S003では、
複数の溶接区間が1つの動作プログラム中に存在したと
きのための処理であり、動作プログラム中の初期位置か
ら、溶接区間の開始点と終了点を順次探索し、開始終了
点があればS004に行き、また、探索して、動作プロ
グラムの最終移動点まで来たらS010に行く。S00
4では、動作プログラム内の教示点において作業区間内
の移動命令としての連続した円弧補間の教示点が3点以
上存在しない場合(連続円弧補間教示点が1点、もしく
は、2点のとき)、円弧が描けないので、姿勢生成を行
わないこととする。S005では、図3の教示点座標で
進行方向に対して、左側溶接か、右側溶接かを判別して
いる。この判別方法は、多種あるが、例えば特願平8−
93400を利用する。S006では、あらかじめ決め
られた条件に基づいて、教示点の前後経路上に点を追加
するかしないかを判定し、追加位置を決定している。S
007では、溶接区間中の全点に対して、トーチの冗長
自由度を利用してロボットが動作可能なツール姿勢候補
群を作成する。S008では、溶接区間中の全点に対し
て、姿勢の候補群から、教示点では教示時の位置及び姿
勢を反映した姿勢を教示点姿勢として選択し、前後点で
は選択された教示点姿勢を反映した姿勢を選択する。S
009では、アプローチ点、エスケープ点を追加する。
追加の方法は、各種あるが、例えば、特願平8−876
58号公報に記載された方法を利用する。S010で
は、姿勢生成した結果を動作プログラムに反映させる。
以上のような手順で、姿勢生成後、確実に動作する動作
プログラムが作成でき、安定した作業状態を得られるロ
ボットの姿勢生成方法を提供することができる。
【0010】以下に具体的実施例を示す。 <第1実施例>図7にS008の詳細フローチャートを
示す。教示点Pi点の前点のことを、以下Ppre i点とす
る。教示点Pi点の後点のことを、以下Pposti点とす
る。(i=0〜N−1、ただしNは作業区間中の教示点
数) S101は、S008の開始を意味する。S102で
は、溶接開始点から溶接終了点までの教示点Piを1つ
ずつ増やしていき、iが終了点を越えたか、越えないか
を判定している。S103では、教示点Piの候補と教
示時の状態を比較して、教示時の状態に最も近い候補を
教示点Piの姿勢生成後の結果として採用する。ここ
で、最も近いという意味は、教示点Piの教示時のj軸
モータパルスTijと候補中のある候補のモータパルスC
ijk(kは各候補を区別する候補番号)との各軸につい
ての差の絶対値を全軸分合計した値Jikが最小となる候
補を教示点の姿勢生成結果として採用するということで
ある。つまり、 Jik=Σj|Tij−Cijk| Jmin=MINk(Jik) ・・・・・・・・(1) ただし、Σjは、全モータ軸(j=0〜M−1)の合計
をとること、Mは、ロボットのモータ軸数、MINkは
kを変えたときの最小の値をとることを表わす。Jmin
をとるときの候補番号をk1とすると、姿勢生成結果の
モータパルスとしてCijk1として採用する。
【0011】S104では、Ppre i点の候補と姿勢生
成後教示点の状態を比較して、姿勢生成後教示点の状態
に最も近い候補をPpre i点の姿勢生成後の結果として
採用する。ここで、最も近いという意味は、教示点Pi
のS103で決定されたj軸モータパルスCijk1とPpr
e i点候補中のある候補モータパルスCpre ijkとの各軸
についての差の絶対値を全軸分合計した値Jpre ikが最
小となる候補を教示点の姿勢生成結果として採用すると
いうことである。つまり、 Jpre ik=Σj|Cijk1−Cpre ijk| Jpre min=MINk(Jik) ・・・・・・・・(2) Jpre minをとるときの候補番号k2とすると、姿勢生成
結果のモータパルスはCpre ijk2として採用する。S1
05では、Pposti点の候補と姿勢生成後教示点の状態
を比較して、姿勢生成後教示点の状態に最も近い候補を
Pposti点の姿勢生成後の結果として採用する。ここ
で、最も近いという意味は、教示点PiのS103で決
定されたj軸モータパルスCijk1と候補中のある候補の
モータパルスCpostijkとの各軸についての差の絶対値
を全軸分合計した値Jpostikが最小となる候補を教示点
の姿勢生成結果として採用するということである。つま
り、 Jpostik=Σj|Cijk1−Cpostijk| Jpost min=MINk(Jik) ・・・・・・・・・(3) Jpost minをとるときの候補番号k3とすると、姿勢生
成結果のモータパルスはCpostijk3として採用する。S
106は、S008の終了を意味する。以上のようにす
ると、各モータ軸の動作が小さくなり、その結果、モー
タに負荷がかかりにくくなり、接続点でのロボットの動
作がなめらかになる。
【0012】<第2実施例>第2実施例は、第1実施例
のロボット各軸の差の代わりに差の2乗を用いるもの
で、式(1)、式(2)、式(3)がそれぞれ、以下の
ようになるものである。 Jik=Σj(Tij−Cijk)2 ・・・・・・・・・・(4) Jpre ik=Σj(Cijk1−Cpre ijk)2 ・・・・・・・・・(5) Jpostik=Σj(Cijk1−Cpostijk)2 ・・・・・・・・・(6)
【0013】<第3実施例>第3実施例は、第1実施例
のS103、S104かつS105の処理内容におい
て、各軸パルスの代わりに、回転変換を表わすロール.
ピッチ.ヨー角を用いることの他は第1及び第2実施例
とそれぞれ同様である。このようにすると、接続点での
ツール姿勢の変化量が小さくなる動作プログラムができ
る。
【0014】<第4実施例>以上の例では、各軸の影響
度合いを一様にしたが、式(1)〜(6)に重み係数を
つけて各軸の影響度合いを調整することも可能である。
例えば、式(1)に重み係数をつけた式は、 Jik=ΣjWj*|Tij−Cijk| ・・・・・・・・・・・(7) となり、このWjの値を各jに関して変えることにより
調整できる。
【0015】<第5〜13実施例>図8は、第5〜第1
3実施例のフローチャートであり、図1のS007の詳
細に関する。S201では、S007の開始を意味す
る。S202では、溶接開始点から溶接終了点までの教
示点Piのiを1つずつ増やしていき、iが終了点を越
えたか、越えないかを判定している。S203では、教
示点Piが溶接開始点か接続点か溶接終了点かを判断し
ており、教示点Piが、溶接開始点ならS216へ、接
続点ならS204へ、溶接終了点ならS217へ処理が
進む。S204では、第6実施例により、Pi-1点から
Pi+1点までの2経路のi 点上のそれぞれの接線が同
一接線であり(Pi-1点からPi点までの経路のPi点上
の接線ベクトルと,Pi点からPi+1点までの経路のPi
点上の接線ベクトルとのなす角度がある値以下(例え
ば、5度以下)の場合のことである。)、その2区間の
ねらい角、すすみ角が同じ値であるならば、Ppre i
点、Pposti点は追加しないようにする。このようなと
きは、ツール座標Tz軸が変化しないので、前後点は必
要なく、計算時間及び前後点を記憶するメモリ空間を節
約することができる。逆に、接線が同一でない場合、あ
るいは、ねらい角、すすみ角がのどちらか一方でも同じ
でないならば、前後点は追加される。
【0016】S205では、第5実施例によりPi-1,
Pi点間の距離とPi,Pi+1点間の距離がともにある値
以下(例えば、20mm以下)なら、Ppre i点、Ppos
ti点は追加しないようにする。S206では、第5実施
例によりPi-1,Pi点間の距離がある値以下(例えば、
20mm以下)なら、Ppre i点は追加せず、Pposti点
は追加する。S207では、第5実施例によりPi,Pi
+1点間の距離がある値以下(例えば、20mm以下)な
ら、Pposti点は追加せず、Ppre i点を追加する。S2
05〜S207の処理をすることで、教示点間が短く、
最適溶接姿勢をとれる区間が短い場合に、計算時間及び
前後点を記憶するメモリ空間を節約することができ、ま
た、姿勢作成誤差を出難くしている。S208では、第
13実施例により各教示点座標を設定して、第12実施
例によりPpre i点のツール座標Tz軸を決定し、Ppre
i点の最適溶接姿勢を作る。ツール座標Tz軸回りは、
冗長自由度軸であり、ツール姿勢候補を作る際、ツール
座標Tz軸を回転させる初期基準座標を以下のように決
定する。Pi点が接続点なので、Pi-1点は、存在し、P
i-1点の教示点座標X軸を中心としてi−1点の教示点
座標をすすみ角分回転させ、i−1点の教示点座標Y軸
を中心として1度回転した座標をさらにねらい角分回転
させ、そのようにして得られた2度回転した座標をさら
に2度回転した座標のY軸回りに180度回転させる。
3度回転した座標を、Ppre i点における初期基準座標
とする。
【0017】S209でPpre i点位置を決定する際、
初期のPpre i点の追加される位置は、補間方法に応じ
て決められる動作補間線上の教示点からの距離、また
は、教示点間の距離に対する割合として指定されるが
(この指定方法は、多種あるが、例えば特願平7−25
9230号公報記載の方法を利用する。)、第7及び第
8実施例によりツールとワーク形状とが干渉するかしな
いかをチェックしながらPpre i点位置を再度設定す
る。第7実施例のワーク形状の設定方法としては、CA
D 情報、オフライン情報などがあり、第8実施例のワ
ーク形状の設定方法としては、動作プログラムの経路デ
ータや継ぎ手情報などからワーク形状を推測する方法が
ある。S210では、Ppre i点のツール姿勢候補を作
る。Ppre i点における初期基準座標のTz軸を回転中
心として、Ppre i点における初期基準座標をあらかじ
め決められた角度dTzずつ回転させたツール姿勢につ
いて、第11実施例により、順次、逆変換(ツール座標
からロボット各軸位置を計算する方式)し、ロボット各
軸位置が動作範囲(ロボット各軸が動作できる範囲)内
かどうかをチェックし、ロボットアームとツール及びツ
ールに付属する部分(トーチにおけるコンジットケーブ
ル)とが干渉しないかどうかチェックし、チェックに引
っかからなかったものを順次候補としてあげ、Ppre i
点における初期基準座標からdTzずつ回転させて1回
転するまで、Ppre i点のツール姿勢候補を作る。
【0018】S211では、まず、第13実施例によ
り、教示点座標の1軸目を教示点Piから教示点Pi+1へ
向かう接線ベクトル(図12参照。ただし、図12は、
直線補間時の例なので、接線ベクトルは、PiからPi+1
へ向かう直線となっている。)とする。2軸目を教示点
Piから参照点として設定された点Prefに向かうベクト
ルと1軸目のベクトルとの外積ベクトルとする。このと
き、もし、参照点が設定されてない場合、2軸目を鉛直
方向ベクトルと1軸目のベクトルとの外積ベクトルとす
る。3軸目を1軸と前記2軸との外積ベクトルとしてi
教示点座標を設定している。さらに、第12実施例によ
りPposti点のツール座標Tz軸を決定し、Pposti点の
最適溶接姿勢を作る。ツール座標Tz軸回りは、冗長自
由度軸であり、ツール姿勢候補を作る際、ツール座標T
z軸を回転させる初期基準座標を以下のように決定す
る。まず、Pi点の教示点座標X軸を中心としてPi点の
教示点座標をすすみ角分回転させる。つぎに、回転した
後のPi点の教示点座標Y軸を中心としてねらい角分回
転さる。さらに、回転した座標のY軸回りに180度回
転させる。このようにして得られた座標を、Pposti点
における初期基準座標とする。
【0019】S212でPposti点位置を決定する際、
初期のPposti点の追加される位置は、補間方法に応じ
て決められる動作補間線上の教示点からの距離、また
は、教示点間の距離に対する割合として指定されるが
(この指定方法は、多種あるが、例えば特願平7−25
9230号公報記載の方法を利用する。)、第7及び第
8実施例によりツールとワーク形状とが干渉するかしな
いかをチェックしながらPposti点位置を再度設定す
る。第7実施例のワーク形状の設定方法としては、CA
D情報、オフライン情報などがあり、第8実施例のワー
ク形状の設定方法としては、動作プログラムの経路デー
タや継ぎ手情報などからワーク形状を推測する方法があ
る。S213では、Pposti点のツール姿勢候補を作
る。Pposti点における初期基準座標のTz軸を回転中
心として、Pposti点における初期基準座標をあらかじ
め決められた角度dTzずつ回転させたツール姿勢につ
いて、第11実施例により、順次、逆変換(ツール座標
からロボット各軸位置を計算する方式)し、ロボット各
軸位置が動作範囲(ロボット各軸が動作できる範囲)内
かどうかをチェックし、ロボットアームとツール及びツ
ールに付属する部分(トーチにおけるコンジットケーブ
ル)とが干渉しないかどうかチェックし、チェックに引
っかからなかったものを順次候補としてあげ、Pposti
点における初期基準座標からdTzずつ回転させて1回
転するまで、Pposti点のツール姿勢候補を作る。S2
14では、第13実施例により各教示点座標を設定し
て、第12実施例によりPi点のツール座標Tz軸を決
定し、Pi点の中間姿勢を作る。ツール座標Tz軸回り
は、冗長自由度軸であり、ツール姿勢候補を作る際、ツ
ール座標Tz軸を回転させる初期基準座標を以下のよう
に決定する。
【0020】まず、Pi-1点の教示点座標とPi点の教示
点座標の中間座標のX軸を中心として中間座標をすすみ
角分回転さる。つぎに、回転後の中間座標Y軸を中心と
してさらにねらい角分回転させる。さらに、回転後のY
軸回りに180度回転させる。このようにして得られた
座標を、Pi点における初期基準座標とする。S215
では、Pi点姿勢を決定する際、初期のPi点姿勢は、第
7及び第8実施例によりツールとワーク形状とが干渉す
るかしないかをチェックしながらPi点における初期基
準座標を再度設定する。第7実施例のワーク形状の設定
方法としては、CAD情報、オフライン情報などがあ
り、第8実施例のワーク形状の設定方法としては、動作
プログラムの経路データや継ぎ手情報などからワーク形
状を推測する方法がある。S216では、第13実施例
により各教示点座標を設定して、第12実施例によりP
i点のツール座標Tz軸を決定し、Pi点の最適溶接姿勢
を作る。ツール座標Tz軸回りは、冗長自由度軸であ
り、ツール姿勢候補を作る際、ツール座標Tz軸を回転
させる初期基準座標を以下のように決定する。まず、P
i点の教示点座標X軸を中心としてPi点の教示点座標を
すすみ角分回転させる。つぎに、回転後の教示点座標Y
軸を中心としてさらにねらい角分回転させる。さらに回
転したY軸回りに180度回転させる。このようにして
得られた座標を、Pi点における初期基準座標とする。
【0021】S217では、第13実施例により各教示
点座標を設定して、第12実施例によりPi点のツール
座標Tz軸を決定し、Pi点の最適溶接姿勢を作る。ツ
ール座標Tz軸回りは、冗長自由度軸であり、ツール姿
勢候補を作る際、ツール座標Tz軸を回転させる初期基
準座標を以下のように決定する。まず、Pi-1点の教示
点座標X軸を中心としてPi点の教示点座標をすすみ角
分回転させる。つぎに、Pi-1点の教示点座標Y軸を中
心として回転した座標をさらにねらい角分回転させる。
さらに、回転した座標のY軸回りに180度回転させ
る。このようにして得られた座標を、Pi点における初
期基準座標とする。S218では、教示点Piでのツー
ル姿勢候補を作る。Pi点における初期基準座標のZ軸
を回転中心として、Pi点における初期基準座標をdT
zずつ回転させたツール姿勢について、第11実施例に
より、順次、逆変換し、ロボット各軸位置が動作範囲内
かどうかチェックし、ロボットアームとツール及びツー
ルに付属する部分とが干渉しないかどうかチェックし、
チェックに引っかからなかったものを順次候補としてあ
げ、教示点Piにおける初期基準座標からdTzずつ回
転させて1回転するまで、教示点Pi点のツール姿勢候
補作る。S219では、S007の終了を意味する。こ
こでは、第5〜第13実施例を同時に実施した例を記し
たが、もちろん、個別に使用してもよい。
【0022】<第14〜16実施例>図9は、第14実
施例と第16実施例を表わすフローチャートであり、図
1のS003とS004の間に、S304が、S009
の後にS311が入っている。S304では、S003
で決まった溶接区間内に同一点(2点の位置が近傍であ
り、ある範囲内にあるとき、例えば、1mm以内等)が
あるときは、その連続した同一点群の中から最初の点
を、代表として選ぶこととする(その中の点ならどれを
代表に選んでもよい)。また、第15実施例の発明は、
別の同一点決定方法としてツール姿勢かつ位置がともに
同じ場合を同一点とするものである。S311では、姿
勢生成しない区間として設定した区間があれば、その区
間内の追加された前後点を削除し、そして、姿勢生成さ
れた教示点の姿勢を教示時の姿勢に戻すものである。図
10は姿勢生成しない区間を設定した場合の姿勢生成後
の結果であり、この図を用いて説明すると、姿勢生成し
ない区間としてP1−P2区間を設定すると、アプロー
チ点、教示点P0、Ppre 1点、Ppost2点、教示点P3と
エスケープ点が姿勢生成されるが、Ppost1点とPpre 2
点は追加されず、教示点P1と教示点P2は教示時の姿勢
となる。ここでは、第14〜第16実施例を同時に実施
した例を記したが、もちろん、個別に使用してもよい。
【0023】<第17実施例>図11は、第17実施例
を表わすフローチャートであり、図7に候補の存在か否
かの判定を追加したものである。第17実施例により、
Pi点、Ppre i点、もしくは、Pposti点に候補が1つ
も存在しない場合、前後点なら、前後点を追加せず、教
示点なら、教示時の姿勢と同じにし、かつ、候補群の作
成が不可能であったことを使用者に伝達する。伝達の手
段は、各種あるが、例えば、教示ツールのディスプレイ
にどの点ができなかったかを表示する。S401では、
S008の開始を意味する。S402では、溶接開始点
から溶接終了点までの教示点Piを1つずつ増やしてい
き、iが終了点を越えたか、越えないかを判定してい
る。S403では、教示点Piでの候補が1つ以上ある
かどうかの判定をする。S404では、第17実施例に
より教示点Piでの候補が1つも存在しないので姿勢生
成後の姿勢を教示時のツール姿勢とする。このとき、使
用者に対して、「姿勢生成ができず、教示点Piのツー
ル姿勢は、教示時のツール姿勢と同じ」という情報も伝
達する。S405は、S103と同じである。
【0024】S406では、Ppre i点での候補が1つ
以上あるかどうかの判定をする。S407では、第17
実施例によりPpre i点での候補が1つも存在しないの
でPpre i点を追加しない。このとき、使用者に対し
て、「姿勢生成ができず、Ppre i点は追加しない」と
いう情報も伝達する。S408は、S104と同じであ
る。S409では、Pposti点での候補が1つ以上ある
かどうかの判定をする。S410では、第17実施例に
よりPposti点での候補が1つも存在しないのでPposti
点を追加しない。このとき、使用者に対して、「姿勢生
成ができず、Pposti点は追加しない」という情報も伝
達する。S411は、S211と同じである。S412
は、S008の終了を意味する。以上、本発明をアーク
溶接に適用した実施例を挙げて説明したが、これにより
本発明は何ら限定されるものではない。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、産
業用ロボットが行う各種作業に最適で、かつ、ロボット
動作としても最適な姿勢の生成ができることになるの
で、教示作業が簡単化され、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の姿勢生成処理を示すフローチャート
である。
【図2】 従来の技術の説明図である。
【図3】 ねらい角、すすみ角の説明図である。
【図4】 本発明のツール形状及びツール座標系を示す
説明図である。
【図5】 本発明の姿勢生成前の教示点P0〜P3を持つ
動作プログラムの説明図である。
【図6】 本発明の姿勢生成後の動作プログラムの説明
図である。
【図7】 図1中のS008の詳細処理のフローチャー
トである。
【図8】 図1中のS007の詳細処理のフローチャー
トである。
【図9】 第14実施例と第16実施例を表わすフロー
チャートである。
【図10】 姿勢生成しない区間を設定したときの姿勢
生成結果の説明図である。
【図11】 第17実施例を表わすフローチャートであ
る。
【図12】 教示点Piのi教示点座標の説明図であ
る。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティーチングプレイバック方式の産業用
    ロボットのツール姿勢が1つの冗長自由度を持つ場合に
    おいて、 正確なツール先端位置及びラフなツール姿勢の複数教示
    点を持つ動作プログラムを用意し、 前記教示点間の経路毎に、前記冗長自由度以外の自由度
    を規定する値を設定し、 前記動作プログラムから作業区間を特定し、あらかじめ
    決められた条件に基づいて、教示点の前後に少なくとも
    1つの点を追加する位置を設定し、 前記教示点及び追加された前後点に対し、前記規定値と
    冗長自由度を利用してロボットが動作可能なツール姿勢
    候補群を作成し、 前記教示点及び前記前後点の前記候補群から1つのツー
    ル姿勢を選ぶとき、前記教示点では、教示点における候
    補群中のロボット各軸位置と教示時ロボット各軸位置と
    の差の関数を全軸分合計した値が最小となるロボット各
    軸位置の候補1つを姿勢生成後教示点として選び、 前記教示点の前点では、姿勢生成後教示点のロボット各
    軸位置と前点における候補群中のあるロボット各軸位置
    との差の関数を全軸分合計した値が最小となるロボット
    各軸位置の候補1つを選び、 前記教示点の後点では、姿勢生成後教示点のロボット各
    軸位置と後点における候補群中のあるロボット各軸位置
    との差の関数を全軸分合計した値が最小となるロボット
    各軸位置の候補1つを選ぶことを特徴とする産業用ロボ
    ットの姿勢生成方法。
  2. 【請求項2】 ティーチングプレイバック方式の産業用
    ロボットのツール姿勢が1つの冗長自由度を持つ場合に
    おいて、 正確なツール先端位置、及び、ラフなツール姿勢の複数
    教示点を持つ動作プログラムを用意し、 前記教示点間の経路毎に、前記冗長自由度以外の自由度
    を規定する値を設定し、 前記動作プログラムから作業区間を特定し、あらかじめ
    決められた条件に基づいて、教示点の前後に少なくとも
    1つの点を追加する位置を設定し、 前記教示点及び追加された前後点に対し、前記規定値と
    冗長自由度を利用してロボットが動作可能なツール姿勢
    候補群を作成し、 前記教示点及び前記前後点の前記候補群から1つのツー
    ル姿勢を選ぶとき、前記教示点では、教示時ツール座標
    から教示点における候補群中のあるツール座標に回転変
    換するときに用いられるロール.ピッチ.ヨーのそれぞ
    れの回転角を変数とする関数の和が最小となるツール座
    標の候補1つを姿勢生成後教示点として選び、 前記教示点の前点では、姿勢生成後教示点のツール座標
    から前点における候補群中のあるツール座標に回転変換
    するときに用いられるロール.ピッチ.ヨーのそれぞれ
    の回転角を変数とする関数の和が最小となるツール座標
    の候補1つを選び、 前記教示点の後点では、姿勢生成後教示点のツール座標
    から後点における候補群中のあるツール座標に回転変換
    するときに用いられるロール.ピッチ.ヨーのそれぞれ
    の回転角を変数とする関数の和が最小となるツール座標
    の候補1つを選ぶことを特徴とする産業用ロボットの姿
    勢生成方法。
  3. 【請求項3】 前記関数は、前記変数の絶対値または2
    乗である請求項1または2記載の産業用ロボットの姿勢
    生成方法。
  4. 【請求項4】 前記あらかじめ決められた条件は、作業
    区間中の連続した2つの教示点間の補間に応じて決まる
    経路区間距離を求める段階と、前記距離があらかじめ設
    定された値以下であるか否かを判断する段階と、前記距
    離が前記あらかじめ設定された値以下なら前記経路内の
    前後点を追加しない段階を含むことを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかの項に記載された産業用ロボット
    の姿勢生成方法。
  5. 【請求項5】 前記あらかじめ決められた条件は、作業
    区間中の開始点と終了点以外の教示点である接続点の前
    経路に応じて決まる前接線ベクトルと後経路に応じて決
    まる後接線ベクトルがあらかじめ設定された範囲内で同
    一方向であり、かつ、前点と後点での前記規定値が同じ
    値ならば、前記接続点の前後点を追加しないことを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載された産
    業用ロボットの姿勢生成方法。
  6. 【請求項6】 前記あらかじめ決められた条件は、前後
    点の位置を決定するとき、ワーク形状を設定し、このワ
    ークとツールの干渉を考慮した上で前記前後点の位置を
    決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    の項に記載された産業用ロボットの姿勢生成方法。
  7. 【請求項7】 前記あらかじめ決められた条件は、前後
    点の位置を決定するとき、ワーク情報を設定し、動作プ
    ログラム中の教示点と経路毎に設定可能な参照点を設定
    し、前記ワーク情報、前記教示点、及び、前記参照点か
    らワーク形状を推測し、前記ワーク形状とツールの干渉
    を考慮した上で前記前後点の位置を決定することを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載された産
    業用ロボットの姿勢生成方法。
  8. 【請求項8】 前記ツール姿勢候補群を作成するとき、
    教示点では、ワーク形状を設定し、このワークとツール
    の干渉を考慮した上で前記教示点の姿勢を決定すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載さ
    れた産業用ロボットの姿勢生成方法。
  9. 【請求項9】 前記ツール姿勢候補群を作成するとき、
    教示点では、ワーク情報を設定し、動作プログラム中の
    教示点と参照点を設定し、前記ワーク情報、前記教示
    点、及び、前記参照点からワーク形状を推測し、前記ワ
    ーク形状とツールの干渉を考慮した上で教示点の位置を
    決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    の項に記載された産業用ロボットの姿勢生成方法。
  10. 【請求項10】 前記ツール姿勢候補群を作成すると
    き、ロボットの動作範囲制限を考慮した上で候補を作成
    することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項
    に記載された産業用ロボットの姿勢生成方法。
  11. 【請求項11】 教示点iでの前記ツール姿勢候補群を
    作成するとき、教示点iが接続点である場合、前記接続
    点の前点では、i−1教示点座標を設定し、前記i−1
    教示点座標を基準にして、教示点i−1から教示点iに
    至る経路に設定された前記規定値から1つのベクトルを
    決定し、前記ベクトルとツール姿勢の冗長自由度軸を一
    致させ、前記冗長自由度軸を回転させて、候補群を作
    り、教示点iが接続点である場合、前記接続点の後点で
    は、i教示点座標を設定し、前記i教示点座標を基準に
    して、教示点iから教示点i+1に至る経路に設定され
    た前記規定値から1つのベクトルを決定し、前記ベクト
    ルとツール姿勢の冗長自由度軸を一致させ、前記冗長自
    由度軸を回転させて、候補群を作り、教示点iが接続点
    である場合、前記接続点では、i−1教示点座標とi教
    示点座標の中間座標を設定し、教示点i−1からi間経
    路に設定された規定値と教示点iからi+1間経路に設
    定された規定値から中間となる接続点規定値を設定し、
    中間座標を基準にして前記接続点規定値から1つのベク
    トルを決定し、前記ベクトルとツール姿勢の冗長自由度
    軸を一致させ、前記冗長自由度軸を回転させて、候補群
    を作り、教示点iが作業開始点である場合、i教示点座
    標を設定し、教示点iからi+1に至る経路に設定され
    た前記規定値から1つのベクトルを決定し、前記ベクト
    ルとツール姿勢の冗長自由度軸を一致させ、前記冗長自
    由度軸を回転させて、候補群を作り、教示点iが作業終
    了点である場合、i−1教示点座標を設定し、教示点i
    −1からiに至る経路に設定された前記規定値から1つ
    のベクトルを決定し、前記ベクトルとツール姿勢の冗長
    自由度軸を一致させ、前記冗長自由度軸を回転させて、
    候補群を作ることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかの項に記載された産業用ロボットの姿勢生成方法。
  12. 【請求項12】 前記i教示点座標を設定する方法は、
    教示点座標の1軸目を教示点iから教示点i+1へ向か
    う接線ベクトルとし、2軸目を教示点iから参照点とし
    て設定された点に向かうベクトルと前記1軸目のベクト
    ルとの外積ベクトルとし、もし、参照点が設定されてな
    い場合、2軸目を鉛直方向ベクトルと前記1 軸目のベ
    クトルとの外積ベクトルとし、3軸目を前記1軸と前記
    2軸との外積ベクトルとして前記i教示点座標を設定す
    ることを特徴とする請求項11に記載された産業用ロボ
    ットの姿勢生成方法。
  13. 【請求項13】 前記動作プログラム内の教示点におい
    て、連続した複数点間の距離があらかじめ設定した値よ
    り小さい場合、同一点とし、前記複数点内の1つを代表
    点とし、前記代表点を姿勢の生成時に利用することを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載された
    産業用ロボットの姿勢生成方法。
  14. 【請求項14】 前記動作プログラム内の教示点におい
    て、連続した複数点間の距離があらかじめ設定した値よ
    り小さく、かつ、姿勢の差もあらかじめ設定した範囲内
    より小さい場合、同一点とし、前記複数点内の1つを代
    表点とし、前記代表点を姿勢の生成時に利用することを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載され
    た産業用ロボットの姿勢生成方法。
  15. 【請求項15】 前記動作プログラム中の作業区間の一
    部を姿勢を生成しない区間として設定可能であり、前記
    姿勢を生成しない区間として設定された区間において
    は、姿勢を生成するとき、前記区間内の前後点を追加せ
    ず、前記区間内の教示点の姿勢も教示時の姿勢と同じに
    することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項
    に記載された産業用ロボットの姿勢生成方法。
  16. 【請求項16】 前記ツール姿勢候補群が、1つも作な
    かった場合、前後点なら、前後点を追加せず、教示点な
    ら、教示時の姿勢と同じにし、かつ、候補群の作成が不
    可能であったことを使用者に伝達することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかの項に記載された産業用ロ
    ボットの姿勢生成方法。
JP00430898A 1998-01-12 1998-01-12 産業用ロボットの姿勢生成方法 Expired - Fee Related JP3902310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00430898A JP3902310B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 産業用ロボットの姿勢生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00430898A JP3902310B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 産業用ロボットの姿勢生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11198073A true JPH11198073A (ja) 1999-07-27
JP3902310B2 JP3902310B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=11580873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00430898A Expired - Fee Related JP3902310B2 (ja) 1998-01-12 1998-01-12 産業用ロボットの姿勢生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3902310B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011002888A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Daihen Corp アーク溶接ロボットの制御方法、及びアーク溶接ロボット制御装置
JP2011183528A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Mitsubishi Electric Corp 自動プログラミング装置、およびその動作プログラム
JP2016002627A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社Ihi 加工軌道生成装置と方法
CN110888422A (zh) * 2018-08-21 2020-03-17 广东大冶摩托车技术有限公司 一种二维跟踪的机器人喷涂编程方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107728619B (zh) * 2017-10-16 2020-06-23 邦鼓思电子科技(上海)有限公司 一种用于机器人示教路径的规划方法
JP6680752B2 (ja) 2017-11-28 2020-04-15 ファナック株式会社 ロボットの速度を制限する制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011002888A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Daihen Corp アーク溶接ロボットの制御方法、及びアーク溶接ロボット制御装置
JP2011183528A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Mitsubishi Electric Corp 自動プログラミング装置、およびその動作プログラム
JP2016002627A (ja) * 2014-06-18 2016-01-12 株式会社Ihi 加工軌道生成装置と方法
CN110888422A (zh) * 2018-08-21 2020-03-17 广东大冶摩托车技术有限公司 一种二维跟踪的机器人喷涂编程方法
CN110888422B (zh) * 2018-08-21 2022-05-27 广东大冶摩托车技术有限公司 一种二维跟踪的机器人喷涂编程方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3902310B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4698777A (en) Industrial robot circular arc control method for controlling the angle of a tool
EP2355956B1 (en) A method and a device for optimizing a programmed movement path for an industrial robot
US8972056B2 (en) Method of finding feasible joint trajectories for an n-dof robot with rotation invariant process (n>5)
Li et al. Generating tool-path with smooth posture change for five-axis sculptured surface machining based on cutter’s accessibility map
JPS59708A (ja) 適合速度制御を行なう経路運動マニピユレ−タ
Horsch et al. Cartesian spline interpolation for industrial robots
US5341458A (en) Method of and system for generating teaching data for robots
CN112828359A (zh) 基于势场法多约束的机器人铣削加工姿态规划方法和系统
EP2523786B1 (en) Method of finding feasible joint trajectories for an n-dof robot with rotation invariant process (n>5)
CN111633668B (zh) 一种用于机器人加工三维自由曲面的运动控制方法
JP3902310B2 (ja) 産業用ロボットの姿勢生成方法
JP2004220435A (ja) 数値制御装置
He et al. High-speed high-accuracy spatial curve tracking using motion primitives in industrial robots
Lu et al. Collision-free and smooth path generation method of five-axis ball-end milling considering effective tool diameter change
Xu et al. Heuristic kinematics of a redundant robot-positioner system for additive manufacturing
JPH09212229A (ja) ロボットの教示装置
JP3608673B2 (ja) 産業用ロボットの動作プログラム作成方法
JPH08155647A (ja) 溶接ロボットのウィービング制御装置
JPS61253510A (ja) ロボツト制御デ−タの確認方法
JP2567834B2 (ja) ロボツト制御デ−タの作成方法
JPH11226886A (ja) ロボット軌道の修正方法
GB2364575A (en) Generating positioning instructions for apparatus to process an object
CN116000952B (zh) 一种双机器人协作喷涂时的最优初始加工位姿确定方法
Baron et al. An optimization post-processing module for complex tool-tip milling operations
JP2878957B2 (ja) オフラインティーチングにおける自動検証方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061228

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150112

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees