JPH11198033A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

研磨装置及び研磨方法

Info

Publication number
JPH11198033A
JPH11198033A JP28938698A JP28938698A JPH11198033A JP H11198033 A JPH11198033 A JP H11198033A JP 28938698 A JP28938698 A JP 28938698A JP 28938698 A JP28938698 A JP 28938698A JP H11198033 A JPH11198033 A JP H11198033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polished
film thickness
polishing
measuring
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28938698A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Chichii
勝 乳井
Minokichi Ban
箕吉 伴
Yasushi Sugiyama
易 杉山
Takehiko Suzuki
武彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP28938698A priority Critical patent/JPH11198033A/ja
Publication of JPH11198033A publication Critical patent/JPH11198033A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で被研磨体の被研磨面の膜厚測定を行
う。 【解決手段】 被研磨体1の被研磨面において反射する
反射光から被研磨面の二次元画像を得て、得られた二次
元画像から膜厚観測すべき部分を特定し膜厚測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被研磨体の被研磨
面を観察するための観察手段を有する研磨装置及び前記
研磨装置を用いた被研磨体の研磨方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの超微細化や高段
差化が進み、これに伴ってSOI基盤、Si、GeA
s、InP等からなる半導体ウエハー、あるいは半導体
集積回路形成過程において表面に絶縁膜あるいは金属膜
を有したウエハー、更にディスプレー用の基板等を高精
度に研磨するための加工手段として化学機械研磨(CM
P)装置が知られている。
【0003】ここでは従来のCMP装置について図22
を用いて説明する。図22は従来のCMP装置を模式的
に表した図で、被研磨体(ウエハー)100が被研磨体
保持手段200によってその被研磨面を下に向けた状態
で保持され、被研磨体100の口径よりも大きな口径の
例えばポリウレタンからなる研磨パッド400を用いて
被研磨体100を研磨する形態である。この研磨パッド
400は、主として表面に凹凸を有しているかあるいは
多孔質である。図22では被研磨体100は、不図示の
駆動手段によって矢印Sが示す方向に回転する。また、
研磨パッド400は、不図示の駆動手段により矢印Tが
示す方向に回転する。これら被研磨体100と研磨パッ
ド400の互いの回転或いはいずれか一方の回転によっ
て当接する被研磨体100の被研磨面が研磨される。こ
のとき研磨剤(スラリー)がスラリー供給手段600か
ら当接する被研磨体100と研磨パッド400との間に
供給される。スラリーは例えばミクロンオーダーからサ
ブミクロンオーダーのSiO2 の微粒子が安定に分散し
たアルカリ水溶液である。図22においてのスラリーは
被研磨体100と研磨パッド400との間へ外部から供
給される。
【0004】そして膜厚測定手段700が被研磨体10
0の被研磨面のなかで測定すべき部分をアライメント
(位置特定)し、単波長レーザー光を照射し、被研磨面
で反射した反射光の位相のずれから被研磨面の膜厚を測
定する。そして測定された膜厚値のデータを基に平坦な
被研磨面精度を得るための研磨緒条件、例えば、研磨時
間や互いに当接する被研磨体100と研磨パッド400
との圧力等が再び設定しなおされたその後再研磨が行わ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来型の
CMP装置では、被研磨体の膜厚を測定し、その測定結
果を用いて研磨条件を変更し、短時間で高精度に研磨す
ることができなかった。その理由は、従来の膜厚測定装
置では被研磨体の中で被研磨面の膜厚を測定する位置を
アライメントするための時間が長くかかるからである。
また、アライメント精度が低く、膜厚を測定するための
正確な位置を測定することが難しい。そのため得られる
膜厚値は信頼性が低く、研磨条件を変更するための情報
とすることが難しい。
【0006】本発明は、被研磨体の被研磨面の中で測定
すべき部分を短時間で正確に捕捉し、且つ該部分の膜厚
を正確に測定する測定手段を有する研磨装置および該研
磨装置を用いた研磨方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、研磨ヘ
ッドと、前記被研磨体の被研磨面を保持するための被研
磨体保持手段と、前記被研磨体の膜厚を測定するための
膜厚測定手段と、を有し、前記研磨ヘッドの研磨面が前
記被研磨体の前記被研磨面と対向し、前記研磨ヘッドが
前記被研磨体を研磨する研磨装置において、焦点を異な
らしめて前記被研磨面の一定領域を一度に撮像する撮像
手段を有し、前記撮像手段によって撮像された複数の二
次元画像情報の中から1つの二次元画像情報を選び出
し、前記1つの二次元画像情報から前記被研磨面の膜厚
測定される位置を決定し、前記膜厚測定手段が前記位置
の前記被研磨面を膜厚測定することを特徴とする研磨装
置を提供する。
【0008】また本発明は、被研磨体の被研磨面を撮像
する撮像工程と、前記撮像工程で得られた前記被研磨面
の二次元画像情報から前記被研磨面の膜厚を測定する位
置を決定する位置決定工程と、前記位置における前記被
研磨体の被研磨面の膜厚を測定する膜厚測定工程を含
み、被研磨体の被研磨面を研磨する研磨方法において、
焦点を異ならしめて前記被研磨面を一度に撮像し、得ら
れた前記被研磨面の複数の二次元画像情報の中から1つ
の二次元画像情報を選び出し、前記1つの二次元画像情
報から前記位置を決定し、膜厚測定手段が前記位置の前
記被研磨面の膜厚を測定することを特徴とする研磨方法
を提供する。
【0009】また本発明は、研磨ヘッドが前記被研磨体
の被研磨面を研磨する工程と、前記被研磨面の所定領域
に光源から出射する光束を照射し、前記所定領域の前記
被研磨面により干渉光束を複数の波長別に分離して受光
し、前記複数の波長別受光信号である分光反射強度によ
り前記被研磨面上の膜厚を測定する工程とからなる研磨
方法において、前記膜厚を測定する工程は、前記複数の
波長別受光信号のうちの少なくとも3つの波長別受信信
号からそれぞれ波長別に算出した膜厚値の複数解を使用
し、前記複数解の中から値が最も近い膜厚値の解の組み
合わせを選択し、前記選択した膜厚値の解の組み合わせ
から前記被研磨面上の概略膜厚値を求める第一の工程
と、すべての波長別受光信号からそれぞれ波長別に算出
した膜厚値の複数解を使用し、前記複数解の中から値が
最も近い膜厚値の解の組み合わせを選択する際に、前記
第1の工程で得た前記概略膜厚値を基準に選択範囲を限
定して詳細膜厚値を求める第2の工程とからなることを
特徴とする研磨方法を提供する。
【0010】また本発明は、研磨ヘッドが前記被研磨体
の被研磨面に当接して研磨する工程と、前記被研磨体の
前記被研磨面上の所定領域に光源から出射する光束を照
射し、前記所定領域の被研磨面による干渉光束を複数の
波長別に分離して受光し、前記複数の波長受光信号から
算出したPおよびS偏光の反射振幅比および位相差によ
り前記被研磨面の膜厚を測定する工程とを含む研磨方法
において、前記膜厚を測定する工程は各波長別に膜厚値
と前記PおよびS偏光の反射振幅比及び位相差との理論
的関係を表す第1の相関テーブルと、測定した複数の波
長別受光信号から算出した前記PおよびS偏光の反射振
幅比及び位相差の値とを比較して得た膜厚値の複数解を
使用し、前記複数解の中から値が最も近い膜厚値の解の
組み合わせを選択し、前記選択した膜厚値の解の組み合
わせから前記被研磨面の概略膜厚値を求める第1の工程
と、前記相関テーブルよりも細かい膜厚値間隔で各波長
別に膜厚値と前記PおよびS偏光の反射振幅比及び位相
差の理論的関係を表す第2の相関テーブルと、測定した
前記複数の波長別受光信号から算出した前記PおよびS
偏光の反射振幅比及び位相差の値とを比較して膜厚値を
得る際に、前記第1の工程で得た概略膜厚値を基準に比
較範囲を限定して詳細膜厚値を求める第2の工程からな
ることを特徴とする研磨方法を提供する。
【0011】又本発明は研磨ヘッドと、被研磨体を保持
する被研磨体保持手段と、を有し、研磨ヘッドで、被研
磨体の被研磨面を研磨する研磨装置において、前記被研
磨体保持手段を自転させるための駆動手段と、自転する
前記被研磨体に白色光を照射することで前記被研磨体の
膜厚を測定すべき位置を特定し、且つ前記位置で前記膜
厚を測定する膜厚測定手段とを有することを特徴とする
研磨装置を提供する。
【0012】又本発明は研磨ヘッドで被研磨体の被研磨
面を研磨する研磨方法において、自転する前記被研磨体
に白色光を照射することで前記被研磨体の膜厚を測定す
べき位置を特定し、且つ前記位置で前記膜厚を測定する
膜厚測定工程を有することを特徴とする研磨方法を提供
する。
【0013】(作用)本発明によれば、本発明の研磨装
置が有する膜厚測定手段を用いて被研磨体の被研磨面を
撮像し、二次元画像情報に基づき膜厚測定に好適な位置
を短時間で高精度に決定し、且つ正確に膜厚測定を行
い、得られた膜厚測定結果に基づいて被研磨体を高精度
に研磨することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の研磨装置に関する実施の
形態を述べる前にはじめに本発明に用いる膜厚測定手段
の構成及び該膜厚測定手段を用いた膜厚測定方法につい
て述べる。次いで第1、第2、第3、そして第4の実施
の形態で該膜厚測定手段を有した本発明の研磨装置及び
該研磨装置を用いた被研磨体の研磨方法について説明す
る。
【0015】(本発明の膜厚測定手段について)本発明
の膜厚測定手段を図1〜図16に基づいて詳細に説明す
る。
【0016】図1は本発明の干渉分光反射率法による膜
厚測定手段の構成図を示し、表面に膜層fを設けた基板
Wの上方に、対物レンズ30が配置され、対物レンズ3
0の上方の光路上には、第1のハーフミラー31と第2
のハーフミラー32が配置されている。第1のハーフミ
ラー31の入射方向には、照明光学系33が形成されて
おり、ミラー34、コンデンサレンズ35、図示しない
瞬間白色光源に接続された光ファイバ36が順次に配列
され、光ファイバ36の出射端面は対物レンズ30の出
射瞳と共役位置とされている。なお、本発明の白色光と
は、少なくとも3つ以上の波長スペクトルからなる光の
ことで、言いかえればマルチバンド光のことである。
【0017】第1のハーフミラー31の透過方向には、
結像光学系37が配置されており、結像光学系37は第
2のハーフミラー32により分岐し、その反射方向に基
板W面上の所定領域を検出するための位置検出・フォー
カス系38が配置され、透過方向に膜厚を測定するため
の膜厚測定系39が配置されている。
【0018】位置検出・フォーカス系38には、結像レ
ンズ40、ミラー41、二次元配列のCCD受光素子4
2a〜42cが配列され、これらのCCD受光素子42
a〜42cは、位置検出・フォーカス系38における結
像状態の最良な画像を選択して、その画像において膜厚
測定に好適な位置を選択決定するために、複数の異なる
位置に結像状態をそれぞれ異ならしめるように固定して
配置されている。
【0019】また、膜厚測定系39には結像レンズ4
3、図2に示すような特性により波長λi (i=1〜
3)を含む第1の波長領域と波長λi (i=4〜6)を
含む第2の波長領域とに分岐するダイクロイックミラー
44が配置されている。ダイクロイックミラー44の反
射方向には、第1の波長領域の波長λi (i=1〜3)
をそれぞれ分岐して受光する二次元配列のCCD受光素
子45a〜45cを有する3色分解光学素子が配置さ
れ、ダイクロイックミラー44の透過方向には、第2の
波長領域の波長λi (i=4〜6)をそれぞれ分岐して
受光する二次元配列のCCD受光素子46a〜46cを
有する同様の3色分解光学素子が配置されている。
【0020】図3はCCD受光素子42a〜42c、4
5a〜45c、46a〜46cの受光信号の情報処理を
行うホストコンピュータの構成図を示している。位置検
出・フォーカス系38のCCD受光素子42a〜42c
の出力は、ホストコンピュータ50の画像処理ボード5
1a、外部記憶部の位置検出画像メモリ部52、画像処
理部の位置検出画像処理部53に順次に接続され、膜厚
測定系39のCCD受光素子45a〜45c、46a〜
46cの出力は、ホストコンピュータ50の画像処理部
ボード51b、外部記憶部の膜厚測定画像メモリ部5
4、画像処理部の膜厚測定好適位置選択部55に順次接
続されている。そして、画像処理部内において、位置検
出画像処理部53の出力は膜厚測定好適位置選択部55
に接続され、膜厚測定好適位置選択部55の出力は膜厚
測定演算部56に接続されて、膜厚値が演算されるよう
になっている。
【0021】瞬間白色光源から出射した光束は、光ファ
イバ36を通して照明光学系に導光され、コンデンサレ
ンズ35、ミラー34、ハーフミラー31、対物レンズ
30通って、基板W面の所定領域の膜層fにほぼ垂直な
入射角度で入射する。
【0022】膜層fの表面で反射した光束と、基板W面
との境界である膜層fの下面で反射した光束は、対物レ
ンズ30、結像レンズ40、43を含む結像光学系37
に導光される。結像光学系37において、膜層fの表面
から反射した光束はハーフミラー32で分岐し、位置検
出・フォーカス系38において、結像レンズ40、ミラ
ー41を通って、二次元配列のCCD受光素子42a〜
42c上に結像する。
【0023】CCD受光素子42a〜42cに受光した
二次元画像は、図4に示すように表示され、位置検出工
程の画像処理ボード51aを介して、ホストコンピュー
タ50の外部記憶部内の位置検出画像メモリ52に記憶
される。
【0024】これらの二次元画像において、結像状態の
最良な画像を判別するために、先ず画像断面の受光信号
のプロファイルを求める図4に示すようなサンプリング
ラインn1〜n5を複数設定する。そして、位置検出画
像処理部53において、これらの画像断面プロファイル
情報から、互いに隣り合う画素番地i、j毎にそれぞれ
の受診信号差を求め、これらの差の平均値が最大となる
画像を位置検出用画面として採用する。
【0025】図5は複数の異なる位置に設けた二次元配
列のCCD受光素子42a〜42cの画像のサンプリン
グラインn3の画像断面プロファイルの形状を示してい
る。これらの中から前述したように受光信号差の平均値
が最大であるCCD受光素子42aの画面を採用し、こ
の採用した画面内から、予め登録してある図6に示すよ
うな位置検出のための特定のパターン又はマークを基準
にして、位置検出画像処理部53により二次元画像内の
位置(Xp、Yp)を求める。次に、この特定パターン
又はマークの位置に関して、膜厚測定に好適な位置(X
m、Ym)又は領域Sが相対的にどの位置に存在する
か、予め基板W面上のパターン配列の分布から決められ
ているので、膜厚測定好適位置選択部55の画像処理に
より、この位置(Xp、Yp)を基準にして膜厚測定に
好適な位置(Xm、Ym)又は領域Sを座標化して決定
する。
【0026】ここで所定領域からの光束を二次元画像と
して結像させる光学系をテレセントリック系、つまり入
射瞳と射出瞳の少なくともいずれか一方が無限遠に存在
する光学系で構成することにより、位置検出工程で複数
の異なる結像位置における二次元画像の倍率変化が抑制
され、特定のパターンもしくはマーク位置を基準に事前
に登録されている基板面上のパターン配列情報と前述の
二次元画像情報との比較から膜厚測定に好適な位置を決
定する際に倍率変化による位置選択の誤りを防止するこ
とができる。
【0027】位置検出工程に続いて、結像光学系37に
おいてハーフミラー32を透過した光束は、膜厚測定系
39の結像レンズ43を通り、ダイクロイックミラー4
4により第1の波長領域と第2の波長領域に分岐する。
そして、第1の波長領域の経路は3つの波長λi (i=
1〜3)別に、また第2の波長領域の経路は3つの波長
λi (i=4〜6)別に分岐し、3色分解光学素子を介
してそれぞれCCD受光素子45a〜45c、CCD受
光素子46a〜46cに結像する。
【0028】これら各波長λi (i=1〜6)の光束
は、膜層fの膜厚に応じて波長別に固有の干渉分光反射
強度を有し、その波長別の干渉分光反射強度は、膜厚測
定工程の画像処理ボード51bを介して、ホストコンピ
ュータ50の外部記憶部内の膜厚測定画像メモリ部54
に二次元形式で記憶される。
【0029】次に、この波長別に記憶された二次元画像
情報から、上述の位置検出工程で得られた膜厚測定に好
適に位置(Xm、Ym)又は領域Sの座標に基づいて、
対応する画素の受光信号から膜厚測定演算部56におい
て膜厚値を算出する。
【0030】膜厚測定演算部56において、先ず第1の
工程として、複数の波長別受光信号の内の少なくとも3
つの波長別受光信号を用いて各波長別に膜厚値の複数解
を算出し、それら複数解の中から値が最も近い膜厚値の
解の組み合わせを選択し、その選択した膜厚値の解の組
み合わせから膜層の膜厚値を概略的に求める。
【0031】次に第2の工程として、全ての波長別受光
信号を用いて第1の工程と同様に各波長別に膜厚値の複
数解を算出し、第1の工程で得た概略の膜厚値を基準に
選択範囲を限定し、それら複数解の中から値が最も近い
膜厚値の解の組み合わせを選択して膜厚値を詳細に求め
る。
【0032】図7は膜厚測定時の反射光の状態を示し、
図8は干渉分光反射強度と膜厚値の関係のグラフ図を示
す。先ず第1の工程として、各波長λi (i=1〜6)
の内の3つの波長波長λ2 、λ4 、λ6 を選択する。こ
れらの各波長λi (i=2、4、6)に対する干渉分光
反射強度、即ち波長別受光信号の基準出力R(λi
(i=2、4、6)は次式で表される。
【0033】 R(λi )={γ2 +ρ2 +2γρcos(φ+δ)}/{1+γ2 ρ2 +2 γρcos(φ+δ)} (1) γ:空気層aと膜層fとの界面におけるフレネル反射係
数、 ρ:膜層fと基板Wとの界面におけるフレネル反射係
数、 φ:膜層fと基板Wとの界面での反射による位相変化、 δ:空気層aと膜層fの界面、膜層fと基板Wの界面で
反射した光束の位相差。
【0034】なお、ここで選択する3つの波長を含め本
工程で使用する6つの波長λi (i=1〜6)は、干渉
分光反射強度の基準出力R(λi )の変化周期が互いに
異なり一致しないように設定される。
【0035】この3つの波長について測定した二次元画
像情報から、位置検出工程で選択決定した膜厚測定に好
適な位置(Xm、Ym)、又は領域Sにおける画像信号
の平均値の画素に対応する受光信号R′(λi )を求め
る。この値から各波長別の膜厚値diを求めるために
は、膜層の屈折率n、整数Nを用いて、式(1)を次式
のように変換する。
【0036】 di={λi /(4πn)}{−φ+2Nπ+cos-1(A/B)} (2) ただし、A=γ2 +ρ2 −(1+γ2 ρ2 )R′(λ
i ) B=2γρ{R′(λi )−1}
【0037】このとき、基板W面の膜層fの膜厚の測定
範囲において、値Nの取り方によって複数の膜厚値diN
の解が発生する。測定した3つの受光信号R′(λi
により膜厚測定演算部56で算出した膜厚値diNを、テ
ーブル化して次の表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1のd2N、d4N、d6Nについて相互の差
の2乗和が最小になる組み合わせを次式から求める。
【0040】 V(a、b、c)=(d2a−d4b2 +(d2a−d6c2 +(d4b−d6c2 (3) この値Vが最小となるときのd2a、d4b、d6cから、そ
の平均値(d2a+d4b+d6c)/3を求めて、測定する
膜厚の概略値とする。
【0041】なお、測定しようとする膜厚値diによっ
ては、測定した受光信号R′(λi)が図8のグラフ図
に示す基準出力R(λi)の最大値又は最小値を超える
場合がある。このような場合には、式(2)から膜厚値
i を算出することは不能となるので、便宜上受光信号
R′(λi)を基準出力R(λi)に置換して演算を行
う。この第1の工程の段階では、3波長だけで膜厚値d
i を求めているので、測定精度が低い状態にある。
【0042】次に第2の工程として、測定精度を上げる
ために波長数を第1の工程の3波長を含む6つの波長λ
i (i=1〜6)に増加し、第1の工程で得た概略膜厚
値di を中心として組み合わせの比較範囲を限定し、第
1の工程における式(3)の演算を行い、より詳細に膜
厚値di を演算する。
【0043】第1の工程の値Vを最小にする組み合わせ
がd2a、d4b、d6cであるとき、a、b、cに対するN
についてN′=N±2の範囲で、表1に対応する6波長
に拡大した値diNのテーブルを次の表2のように新規に
作成する。
【0044】
【表2】
【0045】表2から第1の工程における式(3)に対
応して、次式に従って値V′を最小とする値d1N〜d6N
からその平均値を求め、測定する膜厚の詳細な膜厚値と
する。
【0046】 V′(a′、b′、c′、e′、f′、g′)=(d1a′−d2b′)2 +(d 1a ′−d3c′)2 +(d1a′−d4e′)2 +(d1a′−d5f′)2 +(d1a′− d6g′)2 +(d2b′−d3c′)2 +(d2b′−d4e′)2 +(d2b′−d5f′ )2 +(d2b′−d6g′)2 +(d3c′−d4e′)2 +(d3c′−d5f′)2 + (d3c′−d6g′)2 +(d4e′−d5f′)2 +(d4e′−d6g′)2 +(d5r ′−d6g′)2 (4) 以上の第1、第2工程による膜厚測定工程を基板をS
i、膜層をSi2 とする膜層構造に適用し、測定され
た受光信号R′(λi )が受光信号の基準出力R(λ
i )に対して0.2%の測定誤差があった場合の測定精
度結果を図に示す。図9は第1工程での結果であり、図
10は第2工程後の結果である。図より波長数を増加さ
せた第2工程に測定精度が向上していることが分かる。
このような第1、第2工程により、波長数を増加させて
も膜厚算出の時間を簡略し測定精度の高い膜厚測定が可
能になる。
【0047】本実施例では、膜厚測定系の二次元画像情
報範囲を膜厚測定に好適な位置を含む広視野に設定して
おり、加えて固定された撮像素子がそれぞれ焦点を異な
らしめた状態で一度に複数の画像を撮像するので、基板
Wが膜厚測定装置に対して相対的に移動している場合で
も、容易に結像状態の良好な画像を得ることが出来、そ
の結果測定位置を高精度でアライメントする必要がな
く、瞬間光による照明を採用したことにより二次元画像
の横ずれがさらに防止され、膜厚測定に好適な位置(X
m、Ym)又は領域Sの範囲を正確に抽出して測定する
ことが可能となる。
【0048】図11は上述した膜厚測定手段の変形例を
示し、位置検出・フォーカス系38のCCD受光素子4
2a′〜42c′を膜厚測定系39のCCD受光素子4
5a〜45c、46a′〜46c′と略等しい寸法と
し、結像レンズ40、43の代りに1個の結像レンズ4
7がハーフミラー31と32の間に配置されている。こ
のように、基板Wのパターン配列の条件によっては、位
置検出工程の二次元画像情報の範囲を膜厚測定工程の二
次元画像情報の範囲とほぼ等しくしてもよく、この場合
は、特定パターン又はマークに代えて予め膜厚測定に好
適な位置自体のパターンを登録しておき、このパターン
を基準に直接膜厚測定に好適な位置(Xm、Ym)を求
めるようにしてもよい。
【0049】なお、本実施例の膜厚測定方法は、膜層内
にパターンが形成されている場合に特に有効であるが、
パターンが無い場合にも適用することが可能である。
【0050】図12は本発明の偏光解析法による膜厚測
定手段の構成図を示し、図示しない瞬間光を射出する白
色光源に接続された光ファイバ60から、膜層fを設け
た基板Wに向う角度θの斜め方向の光路上に、2枚のコ
ンデンサレンズ61、62、45度の偏光方位を有する
偏光子63が配列されている。基板Wからの反射光の同
様の斜め方向の光路上には、対物レンズ64、ハーフミ
ラー65が配置されており、ハーフミラー65の反射方
向には位置検出・フォーカス系66が配置され、ハーフ
ミラー65の透過方向には膜厚測定系67が配置されて
いる。
【0051】位置検出・フォーカス系66には、結像レ
ンズ68、二次元配列のCCD受光素子69a〜69c
が配置され、これらのCCD受光素子69a〜69cは
複数の異なる位置に固定して配置され、位置検出・フォ
ーカス系66における結像状態の最良な画像を選択し
て、その画像において膜厚測定に好適な位置に決定する
ようになっている。また、膜厚測定系67には、結像レ
ンズ70、ハーフミラー71、72が配置され、2個の
ハーフミラー71、72により光路は3方向に分岐され
ている。ハーフミラー71の反射方向には、方位が0度
の検光子73と、3つの波長λi (i=1〜3)に光束
を分岐する3色分解光学素子である二次配列のCCD受
光素子74a〜74cが配置され、またハーフミラー7
1の背後のハーフミラー72の透過方向には、方位が4
5度の検光子75と、同様の3色分解光学素子であるC
CD受光素子76a〜76cが配置され、ハーフミラー
72の反射方向には方位が90度の検光子77と、同様
の3色分解光学素子であるCCD受光素子78a〜78
cが配置されている。
【0052】図13はCCD受光素子69a〜69c、
74a〜74c、76a〜76c、78a〜78cの受
光信号の情報処理を行うホストコンピュータの構成図を
示す。位置検出・フォーカス系66のCCD受光素子6
9a〜69cの出力は、ホストコンピュータ80の画像
処理ボード81a、外部処理部の位置検出画像メモリ部
82、画像処理部の位置検出画像処理部83に順次に接
続され、膜厚測定系67のCCD受光素子74a〜74
c、76a〜76c、78a〜78cの出力はホストコ
ンピュータ80の画像処理部ボード81b、外部記憶部
の膜厚測定画像メモリ部84、画像処理部の膜厚測定好
適位置選択部85に順次に接続されている。そして、位
置検出画像処理部83の出力は、画像処理部内において
膜厚測定好適位置選択部85に接続され、膜厚測定好適
位置選択部85の出力は膜厚測定演算部86に接続され
て、膜厚値が演算されるようになっている。
【0053】白色光源から出射した瞬間光は、光ファイ
バ60を通じて照明光学系に導光され、その光束はコン
デンサレンズ61、62を介して偏光子63により45
度の偏光方位を有する直線偏光光束となり、基板面W上
の所定領域に入射角θで入射する。
【0054】膜層fを設けた基板Wの所定領域からの反
射光束は、対物レンズ64を通り、ハーフミラー65を
反射し、位置検出・フォーカス系66において結像レン
ズ68により、シャインプルーフの条件に基づいて二次
元配列のCCD受光素子69a〜69c上に結像する。
CCD受光素子69a〜69cに受光した二次元画像
は、図4に示すように表示され、位置検出工程の画像処
理ボード81aを介して、ホストコンピュータ80の外
部記憶部内の位置検出画像メモリ部82に記憶される。
【0055】本発明の干渉分光反射率法による膜厚測定
手段と同様に、結像状態の最良な画像を判別するため
に、サンプリングラインn1〜n5を複数設定し、位置
検出画像処理部83において、互いに隣り合う画素番地
i、jの受光信号差の平均値が最大となる画像を位置検
出用画面として採用する。
【0056】例えば、図5においてCCD受光素子69
a(42a)の画面を採用し、図6の特定のパターン又
はマークを基準に、位置検出画像処理部83により二次
元画像内の位置(Xp,Yp)を求め、膜厚測定好適位
置選択部85により位置(Xp,Yp)を基準にして、
膜厚測定に好適な位置(Xm,Ym)又は領域Sを座標
化して決定する。
【0057】位置検出工程に続いて、基板Wの所定領域
からの反射光束は、膜層fの構造に起因して楕円偏光に
変化し、この楕円偏光光束は対物レンズ64、ハーフミ
ラー65を透過し、膜厚測定系67に導光され、膜厚測
定工程に移る。
【0058】膜厚測定系67において、光束は結像レン
ズ70を通り、2個のハーフミラー71、72により3
経路に分岐し、それぞれの経路において0度、45度、
90度の検光子73、75、77により方位が分離し、
3つの波長λi (i=1〜3)に分岐する3色分解光学
素子を介して、シャインプルーフの条件に基づいて膜厚
測定系67の二次元配列のCCD受光素子74a〜74
c、76a〜76c、78a〜78c上に結像する。
【0059】各検光子73、75、77別、波長λi
(i=1〜3)別にそれぞれ二次元配列のCCD受光素
子74a〜74c、76a〜76c、78a〜78c上
に結像した二次元画像情報は、膜厚測定工程の画像処理
ボード81bを介してホストコンピュータ80の外部記
憶部内の膜厚測定画像メモリ84に記憶される。
【0060】次に、この二次元画像情報から、位置検出
工程で得た膜厚測定に好適な位置(Xm,Ym)又は領
域Sの座標に基づいて、対応する画素の受光信号から膜
厚測定演算部86において膜厚値を算出する。
【0061】先ず、膜厚測定演算部86は第1の工程に
おいて、各波長λi (i=1〜3)別に、膜厚値とPお
よびS偏光の反射振幅比及び位相差の理論的関係を表す
第1の相関テーブルと、実際に測定された複数の波長別
受光信号から算出したPおよびS偏光の反射振幅比及び
位相差の値とを比較して膜厚値の複数解を求め、それら
複数解の中から値が最も近い膜厚値の解の組み合わせを
選択し、その選択した膜厚値の解の組み合わせから膜層
fの膜厚値を概略的に求める。
【0062】次に、第2の工程において、第1の相関テ
ーブルより細かい膜厚値間隔で、各波長別に膜厚値とP
およびS偏光の反射振幅比及び位相差の理論的関係を表
す第2の相関テーブルを作成し、第1の工程で得た概略
の膜厚値を基準に比較範囲を限定し、第1の工程と同様
に実際に測定した複数の波長別受光信号から算出したP
およびS偏光の反射振幅比及び位相差の値を第2の相関
テーブルと比較して膜厚値を詳細に求める。
【0063】第1の工程では、3つの波長λi(i=1
〜3)について測定した二次元画像情報から、位置検出
工程で決定した膜厚測定に好適な位置(Xm,Ym)、
又は領域Sにおける画像信号の平均値の画素に対応した
受光信号の値から、各波長別にPおよびS偏光の反射振
幅比tanΨi、位相差Δiを算出する。
【0064】例えば、内波長λi の場合では、膜厚測定
系67の二次元配列のCCD受光素子74a、76a、
78aについて、検光子0度、45度、90度別の受光
信号をI0、I45、I90として、H1 、H2 を次のように
おくと、 H1=(I0 −I90)/(I0 +I90) H2 =(2・I45)/(I0 +I90)−1
【0065】反射振幅比tanΨiと位相差Δ iは次式
で表される。 tanΨi ={(1+H1 )/(1−H11/2…(5) Δi =tan-1{(1−H1 2−H2 21/22}…(6)
【0066】膜厚値dikとPおよびS偏光の反射振幅比
tanΨik、位相差Δikとの理論的関係を表す第1の相
関テーブルを次の表3〜表5に示す。
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】式(5)、(6)で測定値である受光信号
から算出した各波長別のPおよびS偏光の反射振幅比t
anΨi、位相差Δ iの値が、表3〜表5の第1の相関テ
ーブルにある各波長別のPおよびS偏光の反射振幅比t
anΨik、位相差Δikと比較してどの値に近いかを、次
式のT1 、T2 、T 3による相互の差が小さくなる組み
合わせから求める。 T1 (K)=(tanΨ1 −tanΨ1k2 +(Δ1 −Δ1k2 …(7) T2 (K)=(tanΨ2 −tanΨ2k2 +(Δ2 −Δ2k2 …(8) T3 (K)=(tanΨ3 −tanΨ3k2 +(Δ3 −Δ3k2 …(9)
【0071】これら相互の差を小さくする組み合わせは
複数考えられ、それら複数の組み合わせに対応する膜厚
値を各波長別にd1a、d2b、d3cとしたときに、これら
のd1a、d2b、d3cについて相互の差の2乗和がになる
組み合わせを次式から求める。 V(a,b,c)=(d1a−d2b2 +( d1a−d3c2 +(d2b−d3c2 … (10) この値Vが最小になるときのd1a、d2b、d3cからその
平均値(d1a+d2b+d3c)/3を求め、測定する膜厚
の概略値とする。この第1の工程の段階では、膜厚測定
範囲について、或る一定の粗い膜厚値間隔の相関テーブ
ルに基づいて膜厚値を求めているので、測定精度が低い
状態にある。
【0072】次に第2の工程では、この測定精度を上げ
るために、第1の工程で得た概略の膜厚値daを基準に
して、第1の相関テーブルより細かい膜厚値間隔で、各
波長別に膜厚値とPおよびS偏光の反射振幅比tanΨ
ik、位相差Δikの理論的関係を表す第2の相関テーブル
を作成する。第1の工程で得た概略の膜厚値da を基準
にして第2の相関テーブルを次の表6〜表8に示す。
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】
【表8】
【0076】第1の工程で得た概略の膜圧値da を基
準にして比較範囲である膜厚値の範囲dk′ を例えばd
a ±εに限定する。実際の測定値である受光信号から算
出した各波長別のPおよびS偏光の反射振幅比tanΨ
i、位相差Δ iの値が、表6〜8の第2の相関テーブルの
各波長別のPおよびS偏光の反射振幅比tanΨik′
位相差Δik′と比較してどの値に近いかを、次のT
1 ′、T2 ′、T 3′により相互の差が小さくなる組み
合わせから求める。
【0077】 T1 ′(k′)=(tanΨ1 −tanΨ1k ′) 2+(Δ1 −Δ1k′)2 … (11) T2 ′(k′)=(tanΨ2 −tanΨ2k ′) 2+(Δ2 −Δ2k′)2 … (12) T3 ′(k′)=(tanΨ3 −tanΨ3k ′) 2+(Δ3 −Δ3k′)2 … (13)
【0078】これら相互の差を小さくする組み合わせは
複数考えられ、それら複数の組み合わせに対応する膜厚
値を各波長別にd1a′、d2b3c′とすると、これら
のd1a′、d2b3c′について相互の差の2乗和が最
小になる組み合わせを次式から求める。
【0079】 V′(a′,b′,c′)=(d1a′−d2b′)2 +(d1a−d3c′)2 +(d 2b ′−d3c′ 2…(14) この値V′が最小になるときのd1a′、d2b′、d3c
より、その平均値(d1a′+d2b′ +d3c′)/3を求
め、測定する膜厚の詳細な膜厚値とする。
【0080】図11は基板WをSi、膜層fをSiO2
とした試料を使用し、第1の工程による膜厚測定工程に
より求めた結果を示し、図15は図14よりも波長数を
増加した第2の工程による膜厚測定結果を示す。以上の
第1、第2工程による膜厚測定工程を基板Si、膜層を
SiO2 とする膜層構造に適用し、測定された受光信号
0、I45、I90が受光信号の各基準出力に対して0.
2%の測定誤差があった場合の測定精度結果を図14に
示す。図14は第1工程での結果であり、図15は第2
工程後の結果である。
【0081】図より波長数を増加させた第2工程後に測
定精度が向上していることが分かる。
【0082】このような第1、第2工程により、膜厚算
出の時間を簡略し測定精度の高い膜厚測定が可能にな
る。
【0083】このように本発明の膜厚測定手段を用いれ
ば、膜厚測定系の二次元画像情報範囲を膜厚測定に好適
な位置を含む広視野に設定しており、加えて固定された
撮像素子がそれぞれ焦点を異ならしめた状態で一度に複
数の画像を撮像するので、基板Wが膜厚測定手段に対し
て相対的に移動している場合でも、短時間で容易に結像
状態の良好な画像を得ることが出来、その結果測定位置
を高精度でアライメントする必要がなく、瞬間光による
照明を採用したことにより二次元画像の横ずれがさらに
防止され、膜厚測定に好適な位置(Xm,Ym)又は領
域Sの範囲を正確に抽出して測定することができる。
【0084】図16は本発明の偏光解析法による膜厚測
定手段の変形例を示し、位置検出・フォーカス系66の
CCD受光素子69a′〜69c′を膜厚測定系67の
CCD受光素子74a〜74c、76a〜76cと略等
しい寸法としている。このように、基板Wのパターン配
列の条件によっては、位置検出工程と膜厚測定工程の二
次元画像情報の範囲とほぼ等しくしてもよく、この場合
は特定パターン又はマークに代えて予め膜厚測定に好適
な位置自体のパターンを登録しておき、このパターンを
基準に直接膜厚測定に好適に位置(Xm,Ym)を求め
るようにしてもよい。
【0085】なお、本発明の膜厚測定方法は、膜層内に
パターンが形成されている場合に特に有効であるが、パ
ターンが無い場合にも適用することが可能である。
【0086】以下に本発明の実施の形態による研磨装置
について述べる。
【0087】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態による研磨装置は、図17(a)、(b)に示す
ように被研磨体(基板)1を保持する被研磨体保持手段
2と、被研磨体保持手段2を自転させる第1の駆動手段
13と、ポリウレタンを材料とする研磨パッド4を前記
被研磨体1の被研磨面に対向するように研磨面で保持す
る研磨ヘッド5と、被研磨体1の被研磨面を測定するた
めの前述した分光反射率法による膜厚測定手段7と、位
置検出処理部8と、膜厚測定演算部9と、研磨制御手段
10を有することを特徴とする。
【0088】被研磨体保持手段2は、矢印Aが示す方向
へ軸gを中心に自転する。また膜厚測定手段7は、不図
示の瞬間光を射出する白色光源と電気的に接続してお
り、白色光源は所望のタイミングで瞬間光を射出するよ
うに設定されている。
【0089】被研磨体1は研磨パッド4と当接し、研磨
される。なお被研磨体保持手段2の回転数は、数rpm
から数百rpm、あるいは千rpm以上の中で設定され
る。
【0090】被研磨体1は、研磨中に膜厚測定手段7の
直上へ移動する。この状態を表した図が図17bであ
る。被研磨体保持手段2は、膜厚測定手段7の直上で自
転し続ける。このとき瞬間光を射出する白色光源が所定
のタイミングで瞬間白色光を被研磨体1の被研磨面に射
出する。膜厚測定手段7は瞬間光を利用して被研磨面を
撮像する。撮像された被観察面を基に位置検出処理部8
と膜厚測定演算部9が膜厚測定に好適な位置を検出し、
且つ膜厚を同時に測定することができる。位置検出方法
及び膜厚測定方法には前述した通りである。測定結果か
ら再び研磨する必要がないと判断された場合はそこで研
磨が終了する。また、再び研磨をする必要がある場合、
測定された膜厚値を基に再び研磨して所望の膜厚値を得
るための諸条件つまり、研磨時間や被研磨体が研磨パッ
ドと当接する際の圧力等が適宜変更される。研磨条件が
修正された後、被研磨体1は揺動手段16によって再び
研磨パッド4上に移動され研磨パッド4と当接し、研磨
される。
【0091】本発明の第1の実施の形態において、被研
磨体を膜厚測定時に研磨パッド4と離間して測定するこ
とも測定中に研磨によって膜厚が変化しないという点か
ら好ましい。
【0092】本発明は、第1の実施の形態に記載したよ
うに分光反射率法によって膜厚測定を行うほかに例えば
前述した変更解析法による膜厚測定を行ってもよい。
【0093】また本発明は、第1の実施の形態に記載し
たように被研磨体保持手段2が被研磨体1の被研磨面を
下に向けて保持し、研磨ヘッド5が被研磨体1の被研磨
面に対向するように研磨パッド4を保持する形態に限定
されることはなく、例えば被研磨体1の被研磨面が上を
向いて保持され、被研磨体1の上方で研磨パッド4が被
研磨体1の被研磨面に対向するように保持される形態で
あってもよい。
【0094】また本発明は、第1の実施の形態に記載し
たように研磨パッド4の材料はポリウレタンであるが、
該ポリウレタンは発泡ポリウレタンや多孔質ウレタン或
いは高密度且つ高剛性ポリウレタンであってもよい。ま
た本発明の研磨装置に用いられる研磨パッド4の材質
は、ポリウレタンの他に例えばテフロン等でもよい。
【0095】また、本発明により研磨される被研磨体と
して、例えば、略円形であるSOI基板、Si、GaA
s、InP等からなる半導体ウエハー、半導体集積回路
形成過程において表面に絶縁膜あるいは金属膜を有した
ウエハー等を例として挙げることが出来る。上記ウエハ
ーの口径はいずれもおよそ6インチ以上また更には12
インチ以上である。また、本発明によって研磨される被
研磨体1は必ずしも円形である必要はなく、例えば四角
形のディスプレー用の基板等も本発明の被研磨体の1例
として挙げることができる。
【0096】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態による研磨装置は、図18(a)、(b)に示す
ように被研磨体(基板)1の被研磨面を下向きに保持す
る被研磨体保持手段2と、被研磨体保持手段2の自転を
制御するロータリーエンコーダー3と、被研磨体1の口
径よりも大きな口径を有する研磨パッド4を前記被研磨
体1の被研磨面に対向するように保持する研磨ヘッド5
と、被研磨体1と研磨パッド4の間にスラリーを供給す
るためのスラリー供給手段6と、被研磨体1の被研磨面
を測定するために研磨ヘッド5の横に設置された前述し
た分光反射率法による膜厚測定手段7と、位置検出処理
部8と、膜厚測定演算部9と、研磨制御手段10を有す
ることを特徴とする。それ以外は第1の実施の形態と同
じである。
【0097】また図18(c)、(d)は、本発明の第
2の実施の形態による研磨装置の研磨パッド4と被研磨
体1を保持している被研磨体保持手段2とを上方から模
式的に表した図である。
【0098】被研磨体1は、図18(d)に示すように
被研磨体1のノッチ11と被研磨体保持手段2に設けら
れた基準マーク12とが揃うように被研磨体保持手段2
に保持される。
【0099】被研磨体保持手段2は、矢印Aが示す方向
へ軸gを中心に自転するための第1の駆動手段13を有
する。また研磨ヘッド5も矢印Bが示す方向へ軸Cを中
心に自転するための第2の駆動手段14を有する。研磨
開始前に被研磨体保持手段2は、自転軸gを研磨ヘッド
5の自転軸Cと直交する2軸、すなわちX軸とY軸のう
ちのX軸上に据え置いて被研磨体保持手段2に設けられ
た基準マーク12を、被研磨体保持手段2の自転軸gを
挟んで研磨ヘッド4の自転軸Cの反対の位置にくるよう
にする。このときロータリーエンコーダー3の角度位置
が0度、つまり原点とするように設定されている。な
お、ロータリーエンコーダー3は、不図示の瞬間光を射
出する白色光源と電気的に接続しており、角度位置が0
度のとき白色光源が瞬間光を射出するように設定されて
いる。
【0100】被研磨体1全面は被研磨体保持手段2が有
する上下駆動手段15によって研磨パッド4と当接し、
研磨される。このときスラリー供給手段6はスラリーを
互いに当接する被研磨体1と研磨パッド4との間に供給
する。なお被研磨体保持手段2の回転数及び研磨ヘッド
5の回転数は、数rpmから数百rpm、あるいは千r
pm以上の中でそれぞれ個別に設定されるが同回転数で
あることが好ましい。また被研磨体保持手段2は揺動手
段16によって研磨パッド4上をX軸方向に揺動する。
【0101】被研磨体1は、揺動手段16によって膜厚
測定手段7の直上へ移動する。この状態を表した図が図
18bである。被研磨体保持手段2は、膜厚測定手段7
の直上で自転し続ける。被研磨体保持手段2が自転する
ことでロータリーエンコーダー3の角度信号が0度の位
置にくる。このときの研磨パッド4と被研磨体1を上方
から模式的に表した図が図18(d)である。このとき
瞬間光を射出する白色光源が同期して瞬間白色光を被研
磨体1の被研磨面に射出する。膜厚測定手段7は瞬間光
を利用して被研磨面を撮像する。撮像された被観察面を
基に位置検出処理部8と膜厚測定演算部9が膜厚測定に
好適な位置を検出し、且つ膜厚を同時に測定することが
できる。位置検出方法及び膜厚測定方法には前述した通
りである。測定結果から再び研磨する必要がないと判断
された場合はそこで研磨が終了する。また、再び研磨を
する必要がある場合、測定された膜厚値を基に再び研磨
して所望の膜厚値を得るための諸条件つまり、研磨時間
や被研磨体が研磨パッドと当接する際の圧力等が適宜変
更される。研磨条件が修正された後、被研磨体1は揺動
手段16によって再び研磨パッド4上に移動され研磨パ
ッド4と当接し、全面研磨される。
【0102】本発明の第2の実施の形態において、被研
磨体を膜厚測定時に研磨パッド4と離間して測定するこ
とも測定中に研磨によって膜厚が変化しないという点か
ら好ましい。
【0103】本発明は、第2の実施の形態に記載したよ
うに分光反射率法によって膜厚測定を行うほかに例えば
前述した変更解析法による膜厚測定を行ってもよい。
【0104】また本発明は、第2の実施の形態に記載し
たように被研磨体保持手段2が被研磨体1の被研磨面を
下に向けて保持し、研磨ヘッド5が被研磨体1の被研磨
面に対向するように研磨パッド4を保持する形態に限定
されることはなく、例えば被研磨体1の被研磨面が上を
向いて保持され、被研磨体1の上方で研磨パッド4が被
研磨体1の被研磨面に対向するように保持される形態で
あってもよい。
【0105】また本発明は、第2の実施の形態に記載し
たように被研磨体保持手段2及び研磨ヘッド5はそれぞ
れ研磨中に独立して自転するが、例えば被研磨体保持手
段2を自転させず、研磨ヘッド8のみを回転させるとい
った具合に被研磨体保持手段2と研磨ヘッド5のうち少
なくともいずれか一方が自転する形態でもよい。
【0106】また本発明は、第2の実施の形態に記載し
たように被研磨体保持手段2及び研磨ヘッド5がそれぞ
れ独立して自転する形態のほかに、被研磨体保持手段2
及び研磨ヘッド5の少なくともいずれか一方が自転に加
えて不図示の駆動手段によって公転してもよい。
【0107】また本発明は、第2の実施の形態に記載し
たように被研磨体保持手段2及び研磨ヘッド5の回転方
向は同方向であるほかに逆向きでもよい。
【0108】また本発明は、第2の実施の形態に記載し
たように研磨パッド4の材料はポリウレタンであるが、
該ポリウレタンは発泡ポリウレタンや多孔質ウレタン或
いは高密度且つ高剛性ポリウレタンであってもよい。ま
た本発明の研磨装置に用いられる研磨パッド4の材質
は、ポリウレタンの他に例えばテフロン等でもよい。
【0109】また本発明に使用されるスラリーのは例え
ば、シリカ(SiO2等)、酸化アルミニウム(Al2
3等)、酸化マンガン(MnO2等)、酸化セリウム(C
eO等)等の微粒子を水酸化ナトリウム(NaOH)、
水酸化カリウム(KOH)、過酸化水素(H22)等を
含む液体に分散させたものを指す。例えば被研磨体1の
構成元素がSiならばSiO2、GeO等の微粒子を分
散させたスラリー、また被研磨対象物の構成元素がA
l、Cu、W等の金属であれば酸化アルミニウム、酸化
マンガン等の微粒子を分散させたスラリーを用いること
がより好ましい。また、微粒子の粒径はおよそ8nm〜
50nmで粒度分布が比較的そろっていることが好まし
い。
【0110】また、本発明により研磨される被研磨体と
して、例えば、略円形であるSOI基板、Si、GaA
s、InP等からなる半導体ウエハー、半導体集積回路
形成過程において表面に絶縁膜あるいは金属膜を有した
ウエハー等を例として挙げることが出来る。上記ウエハ
ーの口径はいずれもおよそ6インチ以上また更には12
インチ以上である。また、本発明によって研磨される被
研磨体1は必ずしも円形である必要はなく、例えば四角
形のディスプレー用の基板等も本発明の被研磨体の1例
として挙げることができる。
【0111】また、本発明の第2の実施の形態は、膜厚
測定する前に不図示の液体噴射手段を用いて膜厚測定手
段7と被研磨体1との間に液体を噴射し、前記間に液体
を保持させた状態で膜厚測定をしてもよい。このとき使
用する液体は、清浄な被研磨面を膜厚測定するために被
研磨体1に残っているスラリーの微粒子や研磨屑を除去
することが出来るものが好ましく、例えば純水、水酸化
ナトリウム(NaOH)水溶液、或いは水酸化カリウム
(KOH)水溶液やイソプロピルアルコール等の有機物
ないし、前記有機物を含有する混合水溶液等が好まし
い。
【0112】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態におる研磨装置は、図19(a)に示すように研
磨ヘッド5の内部に膜厚測定手段7を設けていることを
特徴としており、それ以外は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0113】膜厚測定手段7は、研磨パッド4が保持さ
れる領域の下に設置されており、研磨パッド4の領域内
に設けられた酸化シリコン等からなる透光性部材17を
介して直上に移動した被研磨体1の被研磨面を測定す
る。このときの研磨パッド4と被研磨体1との関係を上
方から模式的に表した図を図19(b)に示す。被研磨
体1は、膜厚測定手段7が配置される場所以外の研磨パ
ッド4によって研磨される。そして被研磨面の膜厚測定
をするとき揺動手段16によって膜厚測定手段7の直上
へ移動する。研磨方法及び膜厚測定方法は上述した通り
である。
【0114】また、第3の実施の形態は、図19(c)
に示すように被研磨体1の被研磨面に残存するスラリー
の微粒子や研磨屑等を被研磨面から除去し、透光性光学
部材17との間を清浄にするための液体を供給し吸引す
る手段を設けてもよい。このとき使用する液体は、清浄
な被研磨面を膜厚測定するために被研磨体1に残ってい
るスラリーの微粒子や研磨屑を除去することが出来るも
のが好ましく、例えば純水、水酸化ナトリウム(NaO
H)水溶液、或いは水酸化カリウム(KOH)水溶液や
イソプロピルアルコール等の有機物ないし、前記有機物
を含有する混合水溶液等が好ましい。
【0115】本発明の第3の実施の形態において、被研
磨体を膜厚測定時に研磨パッド4と離間して測定するこ
とも、測定中に膜厚が変化しないという点から好まし
い。
【0116】なお、その場合も被研磨体1と透光性部材
17との間に液体を密に供給することが好ましい。
【0117】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態による研磨装置は、図20(a)に示すように被
研磨体1の直径に対して研磨パッド4の直径が同径以上
2倍以下の関係にあることを特徴としており、それ以外
は第1の実施の形態と同じである。なお、研磨ヘッド5
の直径は、研磨パッド4の直径と略同径である。
【0118】第4の実施の形態の研磨装置において被研
磨体保持手段は、被研磨体1を被研磨面が上向きになる
ように保持し、研磨ヘッド5は被研磨面に対向する様に
研磨パッド4を保持する。
【0119】被研磨体保持手段2は、研磨時に揺動手段
16によって水平方向に揺動する。図19(c)は、研
磨パッド4と被研磨体1とを上方から模式的に表した図
である。揺動による被研磨面の中心と研磨パッド4の中
心との距離Lとの最大値と被研磨体1の半径rとの和
は、研磨パッド4の半径R以下に設定されている。
【0120】また、膜厚測定手段7は被研磨体1の上方
に配置される。
【0121】研磨ヘッド5は、スラリー供給手段6と連
通する小孔18を有する。スラリー供給手段6は、スラ
リーを小孔18から研磨パッドを介して互いに当接する
被研磨体1と研磨パッド4との間に供給する。
【0122】研磨ヘッド5は、上下駆動手段15によっ
て研磨パッド4を被研磨体1に当接させる。被研磨体1
は被研磨体保持手段2と研磨ヘッド5のそれぞれが高速
で自転することで全面研磨される。
【0123】研磨途中で被研磨体保持手段2は揺動手段
16により水平方向に移動する。図20(d)は、被研
磨体1がその一部を研磨パッド4からはみ出した状態を
上方から模式的に表した図である。このとき被研磨体保
持手段2は被研磨体1の一部が研磨ヘッド4の外にはみ
出て膜厚測定手段7の直下に来るように水平移動する。
【0124】位置検出工程と膜厚測定工程は第1の実施
の形態で述べたものと同様である。
【0125】位置検出工程と膜厚測定工程を終了した被
研磨体1は再び全面研磨される。
【0126】本発明の第4の実施の形態において、被研
磨体を膜厚測定時に研磨パッド4と離間して測定するこ
とも測定中に膜厚が変化しないという点から好ましい。
なお、この場合も被研磨体1と透光性部材17との間に
液体を密に供給することが好ましい。
【0127】また、本発明の第4の実施の形態は、膜厚
測定する前に図20(e)に示した液体噴射手段19を
用いて膜厚測定手段7が有する液体層安定ガラス20と
被研磨体1との間に液体を噴射し前記間に液体を保持さ
せた状態で膜厚測定をしてもよい。このとき使用する液
体は、清浄な被研磨面を膜厚測定するために被研磨体1
に残っているスラリーの微粒子や研磨屑を除去すること
が出来るものが好ましく、例えば純水、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)水溶液、或いは水酸化カリウム(KO
H)水溶液やイソプロピルアルコール等の有機物ない
し、前記有機物を含有する混合水溶液等が好ましい。
【0128】本発明の第4の実施の形態は、研磨ヘッド
5の直径が被研磨体1の直径に対して同径以上2倍以下
であるため、被研磨体1を全面研磨する際に例えば直径
が被研磨体1の直径に対して2倍よりも大きな研磨ヘッ
ドを自転させる場合よりも小さな動力で研磨ヘッド5を
回転させることが出来るしまた高速に回転させることが
出来る。更に研磨ヘッド5が小型となり、研磨装置全体
の小型化を実現することが出来る。
【0129】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態による研磨装置は、図21(a)、21(b)、
21(c)に示すように被研磨体1の口径よりも大きな
口径の研磨パッド4を用いて被研磨体1を粗研磨する粗
研磨ユニット21を、粗研磨ユニット21で全面研磨さ
れた被研磨体1の被研磨面を膜厚測定するための膜厚測
定手段7を有する膜厚測定ユニット22と、膜厚測定ユ
ニット22で測定された膜厚値を基に被研磨面の中で研
磨すべき部分のみを被研磨体の口径よりも小さい口径を
有する研磨ヘッド5を用いて研磨する仕上げ研磨ユニッ
ト23と、を有することを特徴とする。
【0130】図21(a)に示すように粗研磨ユニット
21は、膜厚測定手段7、位置検出処理部8、膜厚測定
演算部9、研磨制御手段10を除いた構成である以外は
第1の実施の形態で表した研磨装置と同じである。
【0131】粗研磨ユニット21でにおいて粗研磨され
た被研磨体1は、不図示の搬送手段によって膜厚測定ユ
ニット22に搬送される。
【0132】図21(b)は、膜厚測定ユニット22を
横から模式的に表した図である。測定ユニット22は、
膜厚測定手段7と位置検出処理部8と膜厚測定演算部9
と移動制御手段10と被研磨体保持手段2と液体供給循
環手段24とを有する。被研磨体保持手段2に保持され
た被研磨体1は、その上部に液体層安定ガラス20が間
隔を設けて置かれる。そして該間隔に液体供給循環手段
24が液体を循環して供給し、回収する。このとき研磨
時に発生した研磨屑やスラリー中の微粒子が被研磨面と
吸着するのを防いだり或いは取り除くことが出来る。
【0133】図21(c)は、膜厚測定ユニット22に
おいて被研磨体保持手段2によって保持された被研磨体
1を上方から模式的に表した図である。
【0134】膜厚測定手段7は、移動制御手段25によ
り被研磨体1の位置W1に移動する。この位置W1を起
点にW2、W3の順で膜厚測定装置は、被研磨体1の中
心で違いに直交するX軸、Y軸に対してそれぞれに沿っ
て移動し、各位置において前述した検出工程と膜厚測定
工程を行い、膜厚値と膜厚分布を測定する。
【0135】膜厚測定ユニット22において膜厚が測定
された被研磨体1は、不図示の被研磨体搬送手段によっ
て仕上げ研磨ユニット23の被研磨体保持手段2へ搬送
され、そして保持される。
【0136】図21(d)は、仕上げ研磨ユニット23
の構成を横から模式的に表した図である。図21(d)
に示すように仕上げ研磨ユニット23は、被研磨体1の
被研磨面を上向きに保持する被研磨体保持手段2と、被
研磨体1の口径よりも小さい口径の研磨パッド4を保持
する研磨ヘッド5から構成される。移動制御手段25は
膜厚測定ユニット22において被研磨体1の膜厚を測定
した結果を基に粗研磨ユニット21において十分に研磨
することが出来なかった部分26の直上へ研磨ヘッド5
を移動させる。研磨中は、研磨ヘッド5に設けられた小
孔18と連通するスラリー供給手段6がスラリーを研磨
パッド4を介して互いに当接する被研磨体1と研磨パッ
ド4との間に供給する。
【0137】本発明は、第5の実施の形態に記載したよ
うに分光反射率法によって膜厚測定を行うほかに例えば
前述した変更解析法による膜厚測定を行ってもよい。
【0138】(実施例)本発明の実施例において被研磨
体は、図22のフローチャートに示すように、第5の実
施の形態が表す研磨装置を用いて研磨工程を粗研磨工程
(S1)、膜厚測定工程(S2〜S8)、そして仕上げ
研磨工程(S9〜S11)の順に分けて研磨される。
【0139】粗研磨ユニット21において粗研磨工程
(S1)を終了した被研磨体1は、不図示の搬送手段に
よって膜厚測定ユニットに搬送され、被研磨体保持手段
2に保持される(S2)。ついで膜厚測定手段7が図2
0cに示したウエハーのW1の直上へ移動する(S
3)。膜厚測定手段7がW1の直上に位置すると、瞬間
白色光源が発光し(S4)、反射光からW1を光軸の中
心として被研磨体1の画像情報を得る(S5)。ついで
得られた画像情報をもとに被研磨体1上に設けられた特
定パターン或いはマークを検出し、膜厚測定に好適な位
置を検出する(S6)。そして前記膜厚測定に好適な位
置において膜厚値或いは膜厚分布を算出する(S7)。
その結果仕上げ研磨する必要がないと判断されれば(S
8)、研磨を終了する(S12)が、仕上げ研磨をする
必要がある場合、被研磨体1は不図示の搬送手段によっ
て仕上げ研磨ユニット23に搬送され、被研磨体保持手
段2によって保持される(S9)。被研磨体1は被研磨
体保持手段2に設けられた基準マーク12にノッチ11
をあわせて固定される。ついで被研磨体1に対して小径
な研磨ヘッド5が、位置検出工程S6において得られた
情報を基に仕上げ研磨すべき位置に移動し、膜厚或いは
膜厚分布測定工程S7において得られた情報を基に仕上
げ研磨に必要な研磨条件を設定して(S10)被研磨体
1を研磨する(S11)。仕上げ研磨工程を終了した被
研磨体1は、再び膜厚測定工程を経て再度仕上げ研磨す
るべきかどうかが判断される。そして仕上げ研磨をする
必要がないと判断された場合、研磨工程が終了する(S
12)。
【0140】
【発明の効果】本発明によれば、本発明の研磨装置が有
する膜厚測定手段を用いて被研磨体の被研磨面を撮像
し、二次元画像情報に基づき膜厚測定に好適な位置を短
時間で高精度に決定し、且つ正確に膜厚測定を行い、得
られた膜厚測定結果に基づいて被研磨体を高精度に研磨
することが出来る。その結果被研磨体を処理する時間を
短縮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分光反射率法による膜厚測定手段の構
成図である。
【図2】分光反射率のグラフ図である。
【図3】位置検出系・膜厚測定系の情報処理の構成図で
ある。
【図4】位置検出系の二次元画像情報範囲の説明図であ
る。
【図5】サンプリングラインのグラフ図である。
【図6】特定パターン又はマークの説明図である。
【図7】反射光の説明図である。
【図8】干渉分光反射強度のグラフ図である。
【図9】膜厚測定精度のグラフ図である。
【図10】膜厚測定精度のグラフ図である。
【図11】本発明の分光反射率法による膜厚測定手段の
二次元画像情報範囲を等しくした別の構成図である。
【図12】本発明の偏光解析法による膜厚測定手段の構
成図である。
【図13】位置検出系・膜厚測定系の情報処理の構成図
である。
【図14】膜厚測定精度のグラフ図である。
【図15】膜厚測定精度のグラフ図である。
【図16】本発明の偏光解析法による膜厚装置の二次元
画像情報範囲を等しくした別の構成図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態における研磨装置
を表した模式図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における研磨装置
を表した模式図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態における研磨装置
を表した模式図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態における研磨装置
を表した模式図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態における研磨装置
を表した模式図である。
【図22】粗研磨工程と、膜厚測定工程と、仕上げ研磨
工程を順に方法を表したフローチャートである。
【図23】従来の研磨装置を模式的に表した図である。
【符号の説明】
30、64 対物レンズ 31、32、65、71、72 ハーフミラー 36、60 光ファイバ 40、43、47、68、70 結像レンズ 42a〜42c、42a′〜42c′、45a〜45
c、46a〜46c、69a〜69c、69a′〜69
c′、74a〜74c、76a〜76c、78a〜78
c CCD受光素子 44 ダイクロイックミラー 50、80 ホストコンピュータ 52、82 位置検出画像メモリ部 53、83 位置検出画像処理部 54、84 膜層測定画像メモリ部 55、85 膜層測定好適位置選択部 56、86 膜厚測定演算部 63 偏光子 73、75、77 検光子 1、100 被研磨体 2、200 被研磨体保持手段 3 ロータリーエンコーダー 4、400 研磨パッド 5 研磨ヘッド 6、600 スラリー供給手段 7、700 膜厚測定手段 8 位置検出処理部 9 膜厚測定演算部 10 研磨制御手段 11 ノッチ 12 基準マーク 13 第1の駆動手段 14 第2の駆動手段 15 上下駆動手段 16 揺動手段 17 透光性光学部材 18 小孔 19 液体噴射手段 20 液体層安定ガラス 21 粗研磨ユニット 22 膜厚測定ユニット 23 仕上げ研磨ユニット 24 液体供給循環処理部 25 移動制御手段 26 部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 武彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨ヘッドと、 前記被研磨体の被研磨面を保持するための被研磨体保持
    手段と、 前記被研磨体の膜厚を測定するための膜厚測定手段と、
    を有し、 前記研磨ヘッドの研磨面が前記被研磨体の前記被研磨面
    と対向し、前記研磨ヘッドが前記被研磨体を研磨する研
    磨装置において、 焦点を異ならしめて前記被研磨面の一定領域を一度に撮
    像する撮像手段を有し、 前記撮像手段によって撮像された複数の二次元画像情報
    の中から1つの二次元画像情報を選び出し、前記1つの
    二次元画像情報から前記被研磨面の膜厚測定される位置
    を決定し、前記膜厚測定手段が前記位置の前記被研磨面
    を膜厚測定することを特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段は、前記焦点を異ならしめ
    て前記被研磨面の一定領域を一度に撮像するための複数
    の固定された撮像素子を有することを特徴とする請求項
    1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像素子は二次元配列の受光素子で
    あることを特徴とする請求項2記載の研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段は、回転している前記被研
    磨体を撮像することを特徴とする請求項1記載の研磨装
    置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段は、テレセントリック系の
    光学系を有することを特徴とする請求項1記載の研磨装
    置。
  6. 【請求項6】 前記二次元画像情報を記憶する記憶手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記被研磨面に瞬間光を照射する光源を
    有することを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記光源は白色光を発することを特徴と
    する請求項7記載の研磨装置。
  9. 【請求項9】 前記研磨ヘッドの直径は前記被研磨体の
    直径より小径であることを特徴とする請求項1記載の研
    磨装置。
  10. 【請求項10】 前記被研磨体の直径に対する前記研磨
    ヘッドの直径の比の範囲は1以上2以下であることを特
    徴とする請求項1記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】 前記被研磨体保持手段乃至前記研磨ヘ
    ッドの少なくとも1つを自転させる駆動手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  12. 【請求項12】 前記研磨ヘッドは公転軸を中心に公転
    するための駆動手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の研磨装置。
  13. 【請求項13】 前記研磨ヘッドを揺動運動させるため
    の揺動手段を有することを特徴とする請求項1記載の研
    磨装置。
  14. 【請求項14】 前記研磨体保持手段を揺動運動させる
    ための揺動手段を有することを特徴とする請求項1記載
    の研磨装置。
  15. 【請求項15】 前記研磨ヘッドは前記被研磨体の前記
    被研磨面の一部のみを研磨することを特徴とする請求項
    1記載の研磨装置。
  16. 【請求項16】 前記研磨ヘッドは複数で前記被研磨体
    の前記被研磨面の全面を研磨することを特徴とする請求
    項1記載の研磨装置。
  17. 【請求項17】 前記研磨ヘッドは前記被研磨体の前記
    被研磨面を仕上げ研磨することを特徴とする請求項1記
    載の研磨装置。
  18. 【請求項18】 前記研磨ヘッドと前記被研磨体の前記
    被研磨面との間に研磨剤を供給する手段を有することを
    特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  19. 【請求項19】 前記膜厚測定は、研磨中に行われるこ
    とを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  20. 【請求項20】 前記膜厚を測定した後前記被研磨面を
    仕上げ研磨することを特徴とする請求項1記載の研磨装
    置。
  21. 【請求項21】 被研磨体の被研磨面を撮像する撮像工
    程と、 前記撮像工程で得られた前記被研磨面の二次元画像情報
    から前記被研磨面の膜厚を測定する位置を決定する位置
    決定工程と、 前記位置における前記被研磨体の被研磨面の膜厚を測定
    する膜厚測定工程を含み、被研磨体の被研磨面を研磨す
    る研磨方法において、 焦点を異ならしめて前記被研磨面を一度に撮像し、得ら
    れた前記被研磨面の複数の二次元画像情報の中から1つ
    の二次元画像情報を選び出し、前記1つの二次元画像情
    報から前記位置を決定し、膜厚測定手段が前記位置の前
    記被研磨面の膜厚を測定することを特徴とする研磨方
    法。
  22. 【請求項22】 前記膜厚測定工程は、研磨中に行われ
    ることを特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  23. 【請求項23】 前記位置決定工程は前記二次元画像情
    報内のパターン乃至マークのいずれかを基準にして前記
    位置を決定することを特徴とする請求項21記載の研磨
    方法。
  24. 【請求項24】 前記被研磨面に瞬間光を照射すること
    を特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  25. 【請求項25】 前記被研磨面に白色光を照射すること
    を特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  26. 【請求項26】 前記瞬間光の照射に同期して前記二次
    元画像を撮像することを特徴とする請求項24記載の研
    磨方法。
  27. 【請求項27】 回転している前記被研磨体を撮像する
    ことを特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  28. 【請求項28】 研磨ヘッドの面の直径は前記被研磨体
    の直径より小径であることを特徴とする請求項21記載
    の研磨方法。
  29. 【請求項29】 前記被研磨体の直径に対する前記研磨
    ヘッドの直径の比の範囲は1以上2以下であることを特
    徴とする請求項21記載の研磨方法。
  30. 【請求項30】 被研磨体保持手段乃至研磨ヘッドの少
    なくとも1つを自転させることを特徴とする請求項21
    記載の研磨方法。
  31. 【請求項31】 被研磨体保持手段乃至研磨ヘッドの少
    なくとも1つを公転させることを特徴とする請求項21
    記載の研磨方法。
  32. 【請求項32】 研磨ヘッドと研磨体保持手段の少なく
    ともいずれか一方を揺動させることを特徴とする請求項
    21記載の研磨方法。
  33. 【請求項33】 前記被研磨体の前記被研磨面の一部を
    研磨することを特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  34. 【請求項34】 前記被研磨体の前記被研磨面を仕上げ
    研磨することを特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  35. 【請求項35】 前記膜厚測定の後前記被研磨面を仕上
    げ研磨することを特徴とする請求項21記載の研磨方
    法。
  36. 【請求項36】 研磨ヘッドと前記被研磨体の前記被研
    磨面との間に微粒子を含む液体を供給して研磨すること
    を特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  37. 【請求項37】 前記液体はアルカリ性水溶液、酸性水
    溶液、有機溶媒、純水の少なくともいずれか1つをふく
    むことを特徴とする請求項36記載の研磨方法。
  38. 【請求項38】 酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸
    化マンガン、酸化セリウム、酸化イットリウム、酸化モ
    リブデン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化錫
    のうち少なくとも1種を前記微粒子として用いることを
    特徴とする請求項36記載の研磨方法。
  39. 【請求項39】 半導体基板、半導体素子を構成する材
    料を表面に有する半導体基板、半導体素子を構成する材
    料を表面に有する絶縁性基板、のうちいずれか1つを前
    記被研磨体とすることを特徴とする請求項21記載の研
    磨方法。
  40. 【請求項40】 四角形、円形のいずれか1つの基板を
    前記被研磨体とすることを特徴とする請求項21記載の
    研磨方法。
  41. 【請求項41】 金属からなる被研磨面を有する前記被
    研磨体を研磨することを特徴とする請求項21記載の研
    磨方法。
  42. 【請求項42】 研磨ヘッドが前記被研磨体の被研磨面
    を研磨する工程と、前記被研磨面の所定領域に光源から
    出射する光束を照射し、前記所定領域の前記被研磨面に
    より干渉光束を複数の波長別に分離して受光し、前記複
    数の波長別受光信号である分光反射強度により前記被研
    磨面上の膜厚を測定する工程とからなる研磨方法におい
    て、 前記膜厚を測定する工程は、前記複数の波長別受光信号
    のうちの少なくとも3つの波長別受信信号からそれぞれ
    波長別に算出した膜厚値の複数解を使用し、前記複数解
    の中から値が最も近い膜厚値の解の組み合わせを選択
    し、前記選択した膜厚値の解の組み合わせから前記被研
    磨面上の概略膜厚値を求める第一の工程と、すべての波
    長別受光信号からそれぞれ波長別に算出した膜厚値の複
    数解を使用し、前記複数解の中から値が最も近い膜厚値
    の解の組み合わせを選択する際に、前記第1の工程で得
    た前記概略膜厚値を基準に選択範囲を限定して詳細膜厚
    値を求める第2の工程とからなることを特徴とする研磨
    方法。
  43. 【請求項43】 前記膜厚を測定する工程は研磨中に行
    われることを特徴とする請求項42記載の研磨方法。
  44. 【請求項44】 前記膜厚を測定する工程の後前記被研
    磨面を仕上げ研磨することを特徴とする請求項42記載
    の研磨方法。
  45. 【請求項45】 前記膜厚を測定する工程は前記波長別
    受光信号からそれぞれ波長別に膜厚値の複数解を算出す
    る計算が不能となる場合は、前記受光信号の値をその時
    の波長による理論的な分光強度の最大値または最小値に
    置換して膜厚値を算出する請求項42記載の研磨方法。
  46. 【請求項46】 研磨ヘッドが前記被研磨体の被研磨面
    を研磨する工程と、前記被研磨体の前記被研磨面上の所
    定領域に光源から出射する光束を照射し、前記所定領域
    の被研磨面による干渉光束を複数の波長別に分離して受
    光し、前記複数の波長受光信号から算出したPおよびS
    偏光の反射振幅比および位相差により前記被研磨面の膜
    厚を測定する工程とを含む研磨方法において、 前記膜厚を測定する工程は各波長別に膜厚値と前記Pお
    よびS偏光の反射振幅比及び位相差との理論的関係を表
    す第1の相関テーブルと、測定した複数の波長別受光信
    号から算出した前記PおよびS偏光の反射振幅比及び位
    相差の値とを比較して得た膜厚値の複数解を使用し、前
    記複数解の中から値が最も近い膜厚値の解の組み合わせ
    を選択し、前記選択した膜厚値の解の組み合わせから前
    記被研磨面の概略膜厚値を求める第1の工程と、前記相
    関テーブルよりも細かい膜厚値間隔で各波長別に膜厚値
    と前記PおよびS偏光の反射振幅比及び位相差の理論的
    関係を表す第2の相関テーブルと、測定した前記複数の
    波長別受光信号から算出した前記PおよびS偏光の反射
    振幅比及び位相差の値とを比較して膜厚値を得る際に、
    前記第1の工程で得た概略膜厚値を基準に比較範囲を限
    定して詳細膜厚値を求める第2の工程からなることを特
    徴とする研磨方法。
  47. 【請求項47】 前記膜厚を測定する工程は研磨中に行
    われることを特徴とする請求項46記載の研磨方法。
  48. 【請求項48】 前記膜厚測定する工程の後前記被研磨
    面を仕上げ研磨することを特徴とする請求項46記載の
    研磨方法。
  49. 【請求項49】 前記膜厚測定手段は、前記研磨ヘッド
    と離間する前記被研磨体の前記膜厚を測定することを特
    徴とする請求項1記載の研磨装置。
  50. 【請求項50】 前記膜厚を測定する工程は、前記研磨
    ヘッドと離間している前記被研磨体の前記膜厚を測定す
    ることを特徴とする請求項21記載の研磨方法。
  51. 【請求項51】 前記膜厚を測定する工程は、前記研磨
    ヘッドと離間している前記被研磨体の前記膜厚を測定す
    ることを特徴とする請求項42記載の研磨方法。
  52. 【請求項52】 前記膜厚を測定する工程は、前記研磨
    ヘッドと離間している前記被研磨体の前記膜厚を測定す
    ることを特徴とする請求項46記載の研磨方法。
  53. 【請求項53】 研磨ヘッドと、 被研磨体を保持する被研磨体保持手段と、を有し、 研磨ヘッドで、被研磨体の被研磨面を研磨する研磨装置
    において、前記被研磨体保持手段を自転させるための駆
    動手段と、 自転する前記被研磨体に白色光を照射することで前記被
    研磨体の膜厚を測定すべき位置を特定し、且つ前記位置
    で前記膜厚を測定する膜厚測定手段とを有することを特
    徴とする研磨装置。
  54. 【請求項54】 前記膜厚測定手段は、前記研磨ヘッド
    と離間している前記被研磨体の前記膜厚を測定すること
    を特徴とする請求項53記載の研磨装置。
  55. 【請求項55】 研磨ヘッドで被研磨体の被研磨面を研
    磨する研磨方法において、 自転する前記被研磨体に白色光を照射することで前記被
    研磨体の膜厚を測定すべき位置を特定し、且つ前記位置
    で前記膜厚を測定する膜厚測定工程を有することを特徴
    とする研磨方法。
  56. 【請求項56】 前記膜厚測定工程は、前記研磨ヘッド
    と離間している前記被研磨体の前記膜厚を測定すること
    を特徴とする請求項55記載の研磨方法。
JP28938698A 1997-10-31 1998-10-12 研磨装置及び研磨方法 Withdrawn JPH11198033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28938698A JPH11198033A (ja) 1997-10-31 1998-10-12 研磨装置及び研磨方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-300331 1997-10-31
JP30033197 1997-10-31
JP28938698A JPH11198033A (ja) 1997-10-31 1998-10-12 研磨装置及び研磨方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11198033A true JPH11198033A (ja) 1999-07-27

Family

ID=26557581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28938698A Withdrawn JPH11198033A (ja) 1997-10-31 1998-10-12 研磨装置及び研磨方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11198033A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048800A1 (fr) * 1999-12-24 2001-07-05 Ebara Corporation Procede et appareil de traitement de tranche de semi-conducteur
WO2002015261A3 (en) * 2000-08-11 2002-05-02 Sensys Instr Corp Bathless wafer measurement apparatus and method
WO2002018100A3 (en) * 2000-08-31 2002-05-16 Motorola Inc Method and apparatus for measuring a polishing condition
US6410439B1 (en) 1999-03-17 2002-06-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor polishing apparatus and method for chemical/mechanical polishing of films
JP2003042721A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Hitachi Ltd 薄膜の膜厚計測方法及びその装置並びにそれを用いたデバイスの製造方法
JP2005503272A (ja) * 2001-09-13 2005-02-03 ネイダーランゼ、オルガニザティー、ボー、トゥーゲパストナトゥールウェテンシャッペルーク、オンダーツォーク、ティーエヌオー ワークピース表面を研磨する方法および装置
KR100798322B1 (ko) * 2002-03-21 2008-01-28 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정 패널의 연마량 보정 장치 및 방법
KR100834425B1 (ko) * 2000-12-04 2008-06-04 가부시키가이샤 니콘 연마 상황 모니터 방법과 그 장치, 연마 장치, 반도체장치 제조 방법 및 반도체 장치
JP2009103499A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Meidensha Corp トロリー線の摩耗量計測装置
KR20170048810A (ko) * 2015-10-27 2017-05-10 주식회사 케이씨텍 웨이퍼 가장자리에서의 연마층 두께 검출 정확성이 향상된 화학 기계적 연마 장치
US11260497B2 (en) 2018-05-11 2022-03-01 Toshiba Memory Corporation Polishing apparatus and polishing pad

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6410439B1 (en) 1999-03-17 2002-06-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor polishing apparatus and method for chemical/mechanical polishing of films
WO2001048800A1 (fr) * 1999-12-24 2001-07-05 Ebara Corporation Procede et appareil de traitement de tranche de semi-conducteur
WO2002015261A3 (en) * 2000-08-11 2002-05-02 Sensys Instr Corp Bathless wafer measurement apparatus and method
WO2002018100A3 (en) * 2000-08-31 2002-05-16 Motorola Inc Method and apparatus for measuring a polishing condition
KR100834425B1 (ko) * 2000-12-04 2008-06-04 가부시키가이샤 니콘 연마 상황 모니터 방법과 그 장치, 연마 장치, 반도체장치 제조 방법 및 반도체 장치
US7481945B2 (en) 2000-12-04 2009-01-27 Nikon Corporation Polishing progress monitoring method and device thereof, polishing device, semiconductor device production method, and semiconductor device
JP2003042721A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Hitachi Ltd 薄膜の膜厚計測方法及びその装置並びにそれを用いたデバイスの製造方法
JP4672255B2 (ja) * 2001-09-13 2011-04-20 ネイダーランゼ、オルガニザティー、ボー、トゥーゲパストナトゥールウェテンシャッペルーク、オンダーツォーク、ティーエヌオー ワークピース表面を研磨する方法および装置
JP2005503272A (ja) * 2001-09-13 2005-02-03 ネイダーランゼ、オルガニザティー、ボー、トゥーゲパストナトゥールウェテンシャッペルーク、オンダーツォーク、ティーエヌオー ワークピース表面を研磨する方法および装置
KR100798322B1 (ko) * 2002-03-21 2008-01-28 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정 패널의 연마량 보정 장치 및 방법
JP2009103499A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Meidensha Corp トロリー線の摩耗量計測装置
KR20170048810A (ko) * 2015-10-27 2017-05-10 주식회사 케이씨텍 웨이퍼 가장자리에서의 연마층 두께 검출 정확성이 향상된 화학 기계적 연마 장치
US11260497B2 (en) 2018-05-11 2022-03-01 Toshiba Memory Corporation Polishing apparatus and polishing pad

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6551172B1 (en) Polishing apparatus and polishing method
US7068363B2 (en) Systems for inspection of patterned or unpatterned wafers and other specimen
US5640242A (en) Assembly and method for making in process thin film thickness measurments
US6038029A (en) Method and apparatus for alignment of a wafer
US6829054B2 (en) Integrated surface metrology
US6778273B2 (en) Polarimetric scatterometer for critical dimension measurements of periodic structures
US8414355B2 (en) Substrate processing apparatus
JP5438064B2 (ja) 統合利用のために改良された検査システム
US20070229833A1 (en) High-sensitivity surface detection system and method
WO2011001687A1 (ja) 欠陥検査方法およびその装置
TW201602738A (zh) 線內晶圓邊緣檢驗、晶圓預校準及晶圓清潔
JPH11198033A (ja) 研磨装置及び研磨方法
WO1992009880A2 (en) Method and apparatus for automatic optical inspection
JP5520736B2 (ja) 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JPH09273910A (ja) 光学式測定装置
JP2008249386A (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
US7130036B1 (en) Methods and systems for inspection of an entire wafer surface using multiple detection channels
TW493205B (en) Method and apparatus for wafer metrology
WO2016054266A1 (en) Wafer edge inspection with trajectory following edge profile
JP3395663B2 (ja) 検出方法及び検出装置及び研磨装置及び研磨方法
JP4622933B2 (ja) 表面検査方法及び表面検査装置
TWI353032B (ja)
JPH10229060A (ja) 研磨量測定装置
JP2010133841A (ja) 周部検査装置
JP2024075360A (ja) ウェーハ欠陥検出装置及びウェーハ欠陥検査システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110