JP2024075360A - ウェーハ欠陥検出装置及びウェーハ欠陥検査システム - Google Patents

ウェーハ欠陥検出装置及びウェーハ欠陥検査システム Download PDF

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Abstract

【課題】正反射光に近い散乱光を正反射光と区別して検出することができるウェーハ欠陥検出装置及びウェーハ欠陥検査システムを提供する。【解決手段】光源部27からの検査光を所定の入射角でウェーハ表面24aに照射する。貫通穴ミラー33は、厚み方向に貫通した貫通穴33aが設けられ、貫通穴33aの周囲がミラー部33bになっている。貫通穴ミラー33は、検査光がウェーハ表面24aで正反射した正反射光を通過させる位置に貫通穴33aが配され、正反射光の周辺の散乱光をミラー部33bが第1検出部31に向けて反射するように配される。【選択図】図3

Description

本発明は、ウェーハ欠陥検出装置及びウェーハ欠陥検査システムに関する。
エピタキシャルウェーハを製造する際に用いられるウェーハ(ポリッシュト・ウェーハ)に対してウェーハ表面の欠陥検出をウェーハ欠陥検出装置で行っている。検出するウェーハ表面の欠陥としては、例えばパーティクルの付着、ピット形状のCOP(Crystal Originated Particle)、平坦状欠陥等である。平坦状欠陥としては、微小な凸凹であるPID(Polishing Induced Defect)や乾燥痕であるウォーターマーク(WM)等がある。
ウェーハ欠陥検出装置としては、所定の入射角でレーザー光等の検査光をウェーハ表面に照射する光源と、ウェーハ表面で散乱した散乱光を検出するPMT(Photo Multiplier Tube:光電子増倍管)等からなる検出器とを備え、散乱光の検出の有無により欠陥の有無を判別するものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2020-34572号公報
上記のようにウェーハ表面の欠陥で生じる散乱光は、欠陥の種類によって、その放射方向が異なり、一部の欠陥では正反射光に近い方向に散乱光が放射される。このため、このような欠陥からの散乱光を検出器で検出しようとすると、散乱光とともに正反射光が検出器に受光されてしてしまい、正反射光と欠陥からの散乱光との判別が困難になり、欠陥を正しく検出できないという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、正反射光に近い散乱光を正反射光と区別して検出することができるウェーハ欠陥検出装置及びウェーハ欠陥検査システムを提供することを目的としている。
本発明のウェーハ欠陥検出装置は、所定の入射角で検査光をウェーハの表面に照射し、ウェーハの表面の欠陥から散乱光を放射させる光源部と、ウェーハの表面を検査光が正反射した正反射光を通過させる貫通穴が形成され、散乱光のうち正反射光の周辺の散乱光を正反射光の第1光路とは異なる第2光路に反射させるミラー部を有する貫通穴ミラーと、第2光路に反射された正反射光の周辺の散乱光を検出する第1検出器とを備えるものである。
本発明のウェーハ欠陥検査システムは、上記ウェーハ欠陥検出装置と、ウェーハの表面の欠陥を観察する欠陥観察装置と、ウェーハを載置するステージをウェーハ欠陥検出装置から欠陥観察装置に移動させることによって、欠陥が検出された前記ウェーハを前記ウェーハ欠陥検出装置から前記欠陥観察装置に搬送する搬送機構とを備えるものである。
本発明によれば、貫通穴ミラーの貫通穴に正反射光を通し、正反射光の周辺の散乱光を貫通穴の周囲のミラー部で反射するので、正反射光に近い散乱光を正反射光と区別して検出することができる。
ウェーハ欠陥検査工程の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るウェーハ欠陥検査システムの一例を示す説明図である。 ウェーハ欠陥検査システムが備える検出装置の一例を示す説明図である。 検出装置に設けられた貫通穴ミラーを示す斜視図である。 ウェーハ欠陥検査システムが備える観察装置の一例を示す説明図である。 欠陥形状の種類毎の散乱光の強度分布を示す説明図である。
以下、本発明にかかるウェーハ欠陥検査システムの好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1において、ウェーハ欠陥検査システム11(図2参照)を用いて実施されるウェーハ欠陥検査工程16は、欠陥を検出する欠陥検出工程17と、検出された欠陥を観察する欠陥観察工程18とを有する。検査対象となるウェーハ24は、エピタキシャルウェーハを作るためのポリッシュト・ウェーハである。
欠陥検出工程17では、ウェーハ欠陥検査システム11の検出装置22(図2参照)を用いて、詳細を後述するように、ウェーハ24のウェーハ表面24aを光学的に走査してウェーハ表面24aの欠陥の検出を行う。この欠陥の検出では、ウェーハ表面24aに欠陥が存在する否かを判別し、欠陥が存在する場合には欠陥の位置座標を特定する。検出される欠陥としては、パーティクルの付着、ピット形状のCOP(Crystal Originated Particle)、平坦状欠陥等である。平坦状欠陥は、微小な凸凹であるPID(Polishing Induced Defect)や乾燥痕であるウォーターマーク(WM)等である。
ウェーハ表面24aに欠陥が存在するウェーハ24は、欠陥の位置座標等の情報とともに、検出装置22から観察装置23(図2参照)に送られウェーハ欠陥検査工程16が実施される。
欠陥観察工程18では、観察装置23を用いて、ウェーハ表面24aに存在する欠陥の形状等の詳細が調べられる。この欠陥観察工程18で得られる情報は、例えば、ウェーハ表面24aの欠陥の原因の特定に用いられる。特定された欠陥の原因は、ウェーハ24の製造工程にフィードバックされ、欠陥の原因となる工程の改善に用いられる。
欠陥検出工程17でウェーハ表面24aに欠陥が検出されなかったウェーハ24は、エピタキシャル成長工程19に送られる。エピタキシャル成長工程19では、ウェーハ表面24aに、単結晶シリコン薄膜層としてのエピタキシャル膜を形成する。
図2において、ウェーハ欠陥検査システム11は、散乱光検出系の検出装置22と、共焦点微分干渉光学系を使用する観察装置23とを横に並べて連結した1つの装置として構成されている。ウェーハ欠陥検査システム11は、検出装置22と観察装置23とに共通なステージ機構25を備える。この例では、検出装置22がウェーハ欠陥検出装置であり、観察装置23が欠陥観察装置である。
ステージ機構25は、ウェーハ24がセットされる円盤状のステージ25a、ステージ25aの裏面中心に設けられた回転軸25b、走査機構及び搬送機構(いずれも図示省略)を備えている。ステージ25aは、その上にセットされるウェーハ24のウェーハ裏面24bを例えば吸着することでウェーハ24をチャックする。ステージ25aは、搬送機構によって、検出装置22で欠陥検出を行う位置と、観察装置23で観察を行う位置との間で移動する。検出装置22で欠陥が検出されたウェーハ24は、この搬送機構によって、観察装置23に搬送される。
走査機構は、ステージ25aを回転軸25bの軸線周りに回転させる機構、ステージ25aをその径方向に移動させる機構を有している。この走査機構は、欠陥を検出する際に、ステージ25aを回転しながら水平方向に移動する。これにより、後述する検査光のウェーハ表面24aに対する照射位置をずらして、検査光でウェーハ表面24aの全面を走査する。また、欠陥を観察する際には、走査機構によって、ウェーハ表面24aの欠陥が観察装置23の観察位置となるようにウェーハ24の位置決めを行う。なお、ウェーハ表面24aの欠陥の検出が完了した後に、ウェーハ反転機構を使用してウェーハ24の表裏を反転してウェーハ裏面24bの欠陥を検出してもよい。
検出装置22で欠陥が検出された場合には、そのウェーハ表面24aの欠陥の位置座標が観察装置23に送られる。ウェーハ表面24aに複数の欠陥が検出された場合には、各欠陥の位置座標が観察装置23に送られる。また、検出装置22で欠陥が検出されたウェーハ24は、上述のように搬送機構によるステージ25aの移動により観察装置23に送られる。例えば、ステージ25a上のウェーハ24は、それに設けられたノッチの位置が検出され、そのノッチの位置を基準にステージ25aの回転位置及び径方向の位置に基づいてウェーハ表面24aの欠陥の位置座標が特定される。なお、ノッチに代えてオリエンテーションフラットを用いてもよい。
検出装置22は、ウェーハ表面24aに検査光を照射し、欠陥からの散乱光を適宜設定された立体角で検出器が受光することにより欠陥を検出する。
図3において、検出装置22は、光源部27と、第1検出ユニット28と、第2検出ユニット29とを備える。光源部27は、光源27a、及びレンズ27bを有する。光源27aとしては、例えば半導体レーザーが用いられている。光源27aからのレーザー光は、レンズ27bで集光されて、ウェーハ表面24aにその左上方より検査光として照射すなわち斜め入射する。
検査光は、紫外光であることが好ましく、この例では波長375nmの紫外線である。また、ウェーハ表面24aへの検査光の入射角は、ブリュースター角に近いことが好ましい。
上述のように、ステージ25aの回転とその径方向の移動とにより、ウェーハ表面24aの全面を検査光で走査する。なお、検査光によるウェーハ表面24aの走査は、ウェーハ表面24aに対して検査光の照射位置を相対的に移動できればよい。このため、例えば、固定されたウェーハ24に対して検査光の照射位置を移動させてもよい。
第1検出ユニット28は、第1検出部31と、反射光除去部32とを有する。第1検出部31は、第1レンズ31a、第1偏光板31b、第1検出器31cを有し、反射光除去部32は、貫通穴ミラー33、ダンパー34を有する。この第1検出ユニット28は、検査光がウェーハ表面24aの欠陥に照射された際に生じる散乱光のうち、正反射光の周辺の散乱光(正反射光に近い散乱光)すなわち正反射光の反射方向と近い方向に放射される散乱光を、正反射光から分離して検出する。
反射光除去部32は、貫通穴ミラー33を用いて、正反射光とその正反射光の周辺の散乱光とを分離する。図4に示すように、貫通穴ミラー33は、円盤形状の中央に、その厚み方向に貫通した貫通穴33aを形成したドーナツ状であって、貫通穴33aの周りの表面が鏡面のミラー部33bになっている。貫通穴33aの大きさは、その貫通穴33aの位置における検査光の正反射光のほぼ全てが通過できる程度の大きさである。貫通穴ミラー33の背後すなわち貫通穴ミラー33を挟んだウェーハ24とは反対側には、入射する光を吸収するダンパー34が配されている。
上記貫通穴ミラー33は、検査光がウェーハ表面24aで正反射した正反射光の光路(第1光路)が貫通穴33aを通り、正反射光と近い方向にウェーハ表面24aの欠陥から放射される散乱光をミラー部33bが第1検出部31の光路(第2光路)に向けて反射するように配置されている。したがって、貫通穴ミラー33とダンパー34とを通る反射光除去部32の第1光軸O1が、入射光としての検査光の入射面上にあり、反射面であるウェーハ表面24aの法線と第1光軸O1の角度を検査光の反射角と等しくしてある。また、この第1光軸O1とは異なる方向に第1検出部31の第2光軸O2すなわち第1レンズ31a、第1偏光板31b及び第1検出器31cの受光部を通る第2光軸O2が設定され、その第1検出部31に向けて、ミラー部33bが正反射光の周辺の散乱光を反射する。
なお、図3では、貫通穴ミラー33をウェーハ24に対して略垂直に設置している状態に描いてあるが、散乱光を反射する方向すなわち第1検出部31の位置に応じて、貫通穴ミラー33の向き、傾き等を決めることができる。なお、ミラー部33bは、平面ミラーであるが、凹面ミラー等にしてもよい。
上記貫通穴ミラー33により、検査光の正反射光については貫通穴33aを通してダンパー34に入射させて吸収し、正反射光の周辺の散乱光についてはミラー部33bで反射して第1レンズ31a及び第1偏光板31bを介して第1検出器31cに受光させる。第1検出器31cの受光面には、正反射光の周辺の散乱光が第1レンズ31aにより集光される。第1検出器31cは、例えばPMT(光電子増倍管)で構成され、受光する光の強度に応じた受光信号を出力する。第1偏光板31bは、S偏光をカットすることにより、ウェーハ表面24aからの散乱光ではない反射光を低減する。
第1検出ユニット28は、上記のように反射光除去部32を設けることにより、特に正反射光の周辺に散乱光が集中して放射されるサイズが大きい(例えば200nm以上の長さを持つ)平坦状欠陥による散乱光を、正反射光から区別して検出する。これにより、このように正反射光の周辺に散乱光が集中して放射される欠陥の検出を可能にする。
第2検出ユニット29は、第1検出ユニット28で検出する散乱光とは異なる方向に放射される散乱光を検出するものである。この例では、第2検出ユニット29は、小さい仰角で放射される散乱光を検出する低角度用の第2検出部36と、大きい仰角で放射される散乱光を検出する高角度用の第2検出部37を有する。なお、仰角は、ウェーハ表面24aと散乱光のなす角度である。高角度用の第2検出部37は、例えばウェーハ表面24aから略垂直方向に放射される散乱光を検出する。
第2検出部36、37は、第1検出部31と同様な構成である。すなわち、第2検出部36は、第2レンズ36a、第2偏光板36b、第2検出器36cを備え、第2検出部37は、第2レンズ37a、第2偏光板37b、第2検出器37cを備える。
図3では、1つの低角度用の第2検出部36を描いてあるが、第2検出ユニット29には、方位角の異なる複数の低角度用の第2検出部36が複数設けられている。方位角は、散乱光の放射方向におけるウェーハ表面24aの面内の方位を示す角度である。なお、第2検出ユニット29の構成に限定されるものではない。例えば、仰角が異なる3個以上の第2検出部を設けたり、同一の仰角について異なる方位角の複数個の第2検出部を設けたりすることができ、仰角及び方位角の組み合わせが異なる複数の第2検出部を設け、様々な方向に放射される散乱光を検出できることが好ましい。また、この例では、第1検出器31c、第2検出器36c、37cとしてPMTを用いているが、これに代えて、フォトダイオード、又はCCD(Charge Coupled Device)等の光検出器を用いてもよい。
第1検出器31c、第2検出器36c、37cは、欠陥検出回路41に各々接続されている。欠陥検出回路41は、欠陥判定部42、制御部43、欠陥種等判定部44を備えている。欠陥判定部42は、第1検出器31c、第2検出器36c、37cからの各受光信号に基づいて、ウェーハ表面24aの検査光の照射部分における欠陥の有無を判定する。例えば、第1検出器31c、第2検出器36c、37cからの受光信号のいずれかが所定の閾値以上となった場合に欠陥が存在すると判定する。
制御部43は、欠陥判定部42によって欠陥が存在すると判定された場合には、その欠陥のウェーハ表面24aの位置座標を特定して内蔵したメモリに記憶する。1枚のウェーハ24に複数の欠陥がある場合には、各欠陥の位置座標がメモリにそれぞれ記憶される。1枚のウェーハ24についてのウェーハ表面24aの全面に対する検査光の走査の完了後、そのウェーハ24に欠陥が検出された場合には、制御部43は、搬送機構によるステージ25aの移動により当該ウェーハ24を観察装置23に送るとともに、各欠陥の位置座標を観察装置23に送る。
欠陥種等判定部44は、第1検出器31c、第2検出器36c、37cからの受光信号の信号強度の組み合わせパターン等から欠陥の種類を判定する。欠陥種等判定部44は、例えば欠陥の種類に応じた散乱光の放射パターンに基づいて受光信号の信号強度の組み合わせパターンをライブラリ化したライブラリデータを有しており、第1検出器31c、第2検出器36c、37cから得られる受光信号の信号強度の組み合わせパターンとライブラリデータのパターンとを比較することで欠陥の種類を判定する。欠陥種等判定部44で判定された欠陥の種類は、例えば欠陥の位置座標とともに観察装置23に送られる。
図5において、観察装置23は、上述のように共焦点微分干渉光学系であり、欠陥の画像を生成する。点光源としてのLD(Laser Diode)51を対物レンズ52を通してウェーハ表面24aに投影し、そのウェーハ表面24aの像位置にピンホール53を配置した構成である。すなわち、観察装置23は、LD51、ウェーハ表面24a及びピンホール53がすべて共役位置にあり、ピンホール53を通してウェーハ表面24aからの光を検出器(例えば、光電子増倍管)54で受光する共焦点微分干渉光学系である。この観察装置23では、検出器54からの信号に基づいて欠陥の画像を生成する。
LD51から出た光は、ポラライザ55を透過することにより一方向に振動する直線偏光に変換されてから、光路分離素子56、スキャン光学系57、偏光子58、微分干渉プリズム59に入射する。微分干渉プリズム59は、入射する直線偏光を振動方向が互いに直交する2方向の直線偏光に変換し、それらの直線偏光の光路を僅かに離して分離する。この2方向の直線偏光が対物レンズ52を介してウェーハ表面24aに照射される。
2方向の直線偏光は、ウェーハ表面24aで反射され、対物レンズ52を介して微分干渉プリズム59に入射し、この微分干渉プリズム59で同一光路に合波される。微分干渉プリズム59で合波された2方向の直線偏光は、偏光子58、スキャン光学系57、光路分離素子56、アナライザ60、ピンホール53を経て検出器54に入射する。2方向の直線偏光は、アナライザ60を透過することにより、互いに同一方向の直線偏光に変換され、その結果、それらの干渉光が検出器54で検出される。
ウェーハ表面24aに照射される2方向の直線偏光は、対物レンズ52の光軸O3の方向にウェーハ表面24aの高さが変化する部分で光路長に差が生じ、その光路長の差に応じて検出器54で検出される干渉光の光強度が増減する。観察装置23は、ステージ25aとともにウェーハ24を移動して欠陥検出回路41からの位置座標の周辺部分を走査することで得られる干渉光の光強度に基づいて、当該座標に示される欠陥の微分画像を生成する。
上記のように構成されるウェーハ欠陥検査システム11の検出装置22では、ステージ25aの回転と水平方向の移動とによってウェーハ表面24aが検査光で走査される。欠陥のないウェーハ表面24aの部分に検査光が照射されている場合には、その検査光がウェーハ表面24aで正反射する。この正反射光は、貫通穴ミラー33の貫通穴33aを通ってダンパー34に入射して吸収される。したがって、この場合には、第1検出器31c、第2検出器36c、37cによって光は検出されない。
一方、ウェーハ表面24a上のパーティクルやCOP、PIDや平坦状欠陥(PIDやWM)等の欠陥が存在する場合には、その欠陥に検査光が照射されたときに欠陥の種類や大きさに応じた散乱(放射)方向、強度の散乱光が発生する。そして、その散乱光が第1検出器31c、第2検出器36c、37cのいずれかに入射して、閾値以上の受光信号が出力されることによって、その検査光の照射位置のウェーハ表面24aに欠陥が存在すると判定され、その位置座標が特定されてメモリに記憶される。
ウェーハ表面24aの検査光による全面の走査が完了して、欠陥が1個でも検出(存在すると判定)された場合には、検出された各欠陥の位置座標等とともに、ステージ25aの移動によってウェーハ24が観察装置23に送られる。そして、観察装置23では、各位置座標について、それに示されるウェーハ表面24aの部分を含むその周辺部分を走査することで、当該位置座標に示される欠陥の微分画像が生成される。
上述のように、検出装置22において検査光を欠陥に照射した際に生じる散乱光の放射方向、強度、すなわち散乱光の強度分布は、欠陥の種類や大きさに応じたものになる。図6は、散乱光の強度分布の例を示している。図6に示される散乱光の強度分布は、ウェーハ表面24a上の欠陥位置から法線方向を天頂とし赤道面がウェーハ表面24aに対応した半球表面における散乱光の照射強度をウェーハ表面24aと平行な平面(円板面)に投影したものである。なお、図6では、検査光の照射の向きは右向きである。
例えば、欠陥が小サイズすなわち検査光の波長よりも十分に小さい(例えば45nm程度)のパーティクルでは、小さい仰角の散乱光が全周に渡って強く放射され(散乱光の強度が高く)、仰角が大きくなるほど散乱光の放射が弱く(強度が低く)なるような散乱光の強度分布を示す。したがって、小サイズのパーティクルは、それからの散乱光が低角度用の第2検出部36のそれぞれの第2検出器36cで受光されるので、欠陥として判別される。
また、欠陥が小サイズのCOPでは、散乱光が放射される向きが後方(欠陥の位置よりも光源部27側)に偏るように、欠陥の直上から後方の仰角が小さい領域に渡って散乱光が強く放射されるような強度分布を示す。したがって、この場合には、後方に配された低角度用の第2検出部36の第2検出器36c及び高角度用の第2検出部37の第2検出器37cでそれぞれ散乱光が受光され、欠陥として判別できる。さらに、欠陥が小サイズの平坦状欠陥では、後方の領域で強度が弱くなる点で異なるが小サイズのパーティクルと同様に、小さい仰角の散乱光がほぼ全周に渡って強く放射される強度分布を示す。したがって、このような小サイズの平坦状欠陥は、散乱光がいずれかの低角度用の第2検出部36の第2検出器36cで受光されるので、欠陥として判別される。
一方、欠陥のサイズが大きくなり検査光の波長と同程度(例えば200nm程度)以上の大サイズの欠陥では、前方(欠陥の位置よりも正反射光が反射する側)への散乱が後方への散乱よりも大きくなり、前方に小さい仰角で強く放射される傾向を示す。このような欠陥においても、欠陥あるいはその周辺部分で少なからず検査光の正反射が生じている。
上記のような大サイズの欠陥のうち平坦状欠陥では、前方の一部の領域に集中して強く散乱光が放射すなわち散乱光が正反射光の近くにのみ放射されるような散乱光の強度分布を示す。このような欠陥に検査光が照射された場合、そのときに生じる正反射光は、貫通穴ミラー33の貫通穴33aを通ってダンパー34に吸収される。これに対して、欠陥で生じた正反射光の周辺の散乱光は、貫通穴ミラー33のミラー部33bに入射し、このミラー部33bによって第1検出部31に向けて反射されて、その第1検出器31cで受光される。すなわち、貫通穴ミラー33によって、正反射光からその周辺の欠陥による散乱光が分離されて散乱光だけが第1検出器31cで受光される。これにより、大サイズの平坦状欠陥が検出される。
大サイズのパーティクル及びCOPについても、大サイズの平坦状欠陥の場合と同様に、貫通穴ミラー33によって、正反射光からその周辺の欠陥による散乱光が分離されて散乱光だけが第1検出器31cで受光されるので、欠陥として検出できる。なお、大サイズのパーティクルでは、前方から側方に広がる領域で比較的に強く散乱光が放射され、前方から後方に向かって仰角が変化するのにしたがって散乱光が弱くなるような散乱光の強度分布を示す。また、大サイズのCOPでは、散乱光が放射される向きが前方に偏るように、欠陥の直上から前方の仰角が小さい領域に渡って散乱光が強く放射されるような散乱光の強度分布を示す。このため、低角度用の第2検出部36あるいは高角度用の第2検出部37の第2検出器36c、37cのいずれかによっても欠陥からの散乱光が受光される。したがって、これらの第2検出器36c、37cからの受光信号によっても大サイズのパーティクル及びCOPを検出できる。
11 ウェーハ欠陥検査システム
22 検出装置
23 観察装置
24 ウェーハ
24a ウェーハ表面
27 光源部
31c 第1検出器
33 貫通穴ミラー
33a 貫通穴
33b ミラー部
36c、37c 第2検出器
42 欠陥判定部
44 欠陥種等判定部

Claims (5)

  1. 所定の入射角で検査光をウェーハの表面に照射し、前記ウェーハの表面の欠陥から散乱光を放射させる光源部と、
    前記ウェーハの表面を前記検査光が正反射した正反射光を通過させる貫通穴が形成され、前記散乱光のうち正反射光の周辺の散乱光を正反射光の第1光路とは異なる第2光路に反射させるミラー部を有する貫通穴ミラーと、
    前記第2光路に反射された、前記正反射光の周辺の散乱光を検出する第1検出器と
    を備えることを特徴とするウェーハ欠陥検出装置。
  2. 前記第1検出器に基づいて、前記ウェーハの表面の欠陥の有無を判定する欠陥判定部を有することを特徴とする請求項1に記載のウェーハ欠陥検出装置。
  3. 前記検査光を前記ウェーハの表面の欠陥に照射して生じる散乱光のうちの前記正反射光の周辺の散乱光とは異なる方向に放射される散乱光を検出する1または複数の第2検出器を備え、
    前記欠陥判定部は、前記第1検出器及び前記第2検出器の検出結果に基づいて、前記ウェーハの表面の欠陥の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のウェーハ欠陥検出装置。
  4. 前記第1検出器及び前記第2検出器の検出結果の組み合わせに基づいて、前記ウェーハの表面の欠陥の種類を判定する欠陥種等判定部を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載のウェーハ欠陥検出装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか1項に記載のウェーハ欠陥検出装置と、
    前記ウェーハの表面の欠陥を観察する欠陥観察装置と、
    前記ウェーハを載置するステージを前記ウェーハ欠陥検出装置から前記欠陥観察装置に移動させることによって、欠陥が検出された前記ウェーハを前記ウェーハ欠陥検出装置から前記欠陥観察装置に搬送する搬送機構と
    を備えることを特徴とするウェーハ欠陥検査システム。
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