JPH1119776A - フラッシュ溶接装置 - Google Patents
フラッシュ溶接装置Info
- Publication number
- JPH1119776A JPH1119776A JP17830597A JP17830597A JPH1119776A JP H1119776 A JPH1119776 A JP H1119776A JP 17830597 A JP17830597 A JP 17830597A JP 17830597 A JP17830597 A JP 17830597A JP H1119776 A JPH1119776 A JP H1119776A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- trimmer
- tool
- coil
- bite
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- Pending
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- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶接後、トリミングまでの時間を短くして高
温状態でトリミングを行うことにより、滑らかな切削面
が得られるとともに、圧延破断率が小さく、生産性が高
いフラッシュ溶接装置を得る。 【解決手段】 トリマバイト30はバイトホルダ31と
ともにバイトユニット41を構成する。図示外の制御装
置に被溶接材の板厚の情報が入ると溶接線の位置が予想
でき、バイト位置制御部45がバイト位置調整部44を
作動させて、バイトホルダ31を押して予想溶接線位置
へ移動させる。これを溶接前に行うことにより、溶接後
はトリミングのための出し代調整の時間だけで済み、高
温のうちにトリミングを行うことができる。
温状態でトリミングを行うことにより、滑らかな切削面
が得られるとともに、圧延破断率が小さく、生産性が高
いフラッシュ溶接装置を得る。 【解決手段】 トリマバイト30はバイトホルダ31と
ともにバイトユニット41を構成する。図示外の制御装
置に被溶接材の板厚の情報が入ると溶接線の位置が予想
でき、バイト位置制御部45がバイト位置調整部44を
作動させて、バイトホルダ31を押して予想溶接線位置
へ移動させる。これを溶接前に行うことにより、溶接後
はトリミングのための出し代調整の時間だけで済み、高
温のうちにトリミングを行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一つのコイルの
終端面と、これとは別のコイルの始端面とを突き合わ
せ、ジュール熱、アーク熱を利用して溶接するフラッシ
ュ溶接装置に関するものである。
終端面と、これとは別のコイルの始端面とを突き合わ
せ、ジュール熱、アーク熱を利用して溶接するフラッシ
ュ溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば特開平5−138363号
公報に示された従来のフラッシュ溶接装置を示す断面図
である。図において、1、2は先行コイルと後行コイ
ル、50は固定台、51は先行コイル1を補助的に固定
する出側クランプ、52は先行コイル1を締め付け固定
する出側電極であり、出側上電極52aと出側下電極5
2bとから成っている。53は出側電極52を駆動して
出し代を調整する出側出し代調整器、54は出側クラン
プ51を加圧する出側クランプ加圧器、55は出側上電
極52aを加圧する出側電極加圧器である。
公報に示された従来のフラッシュ溶接装置を示す断面図
である。図において、1、2は先行コイルと後行コイ
ル、50は固定台、51は先行コイル1を補助的に固定
する出側クランプ、52は先行コイル1を締め付け固定
する出側電極であり、出側上電極52aと出側下電極5
2bとから成っている。53は出側電極52を駆動して
出し代を調整する出側出し代調整器、54は出側クラン
プ51を加圧する出側クランプ加圧器、55は出側上電
極52aを加圧する出側電極加圧器である。
【0003】60は図において左右方向に移動自在の移
動台、61は後行コイル2を補助的に固定する入側クラ
ンプ、62は後行コイル2を締め付け固定する入側電極
であり、入側上電極62aと入側下電極62bとから成
っている。63は入側電極62を駆動して出し代を調整
する入側出し代調整器、64は入側クランプ61を加圧
する入側クランプ加圧器、65は入側上電極62aを加
圧する入側電極加圧器、68は移動台60を移動させる
アプセットシリンダ、69は移動台60とアプセットシ
リンダ68とを連結する連結部である。図10は従来の
フラッシュ溶接装置の動作を示す説明図であり、図にお
いて、30はトリマバイトである。図11はトリミング
位置を示す説明図である。なお、図10、図11に示し
た数値は寸法の一例を示すものであり、単位はmmであ
る。
動台、61は後行コイル2を補助的に固定する入側クラ
ンプ、62は後行コイル2を締め付け固定する入側電極
であり、入側上電極62aと入側下電極62bとから成
っている。63は入側電極62を駆動して出し代を調整
する入側出し代調整器、64は入側クランプ61を加圧
する入側クランプ加圧器、65は入側上電極62aを加
圧する入側電極加圧器、68は移動台60を移動させる
アプセットシリンダ、69は移動台60とアプセットシ
リンダ68とを連結する連結部である。図10は従来の
フラッシュ溶接装置の動作を示す説明図であり、図にお
いて、30はトリマバイトである。図11はトリミング
位置を示す説明図である。なお、図10、図11に示し
た数値は寸法の一例を示すものであり、単位はmmであ
る。
【0004】次に動作について説明する。まず、フラッ
シュ溶接を行うに当たって先行コイル1の終端面、後行
コイル2の始端面、出側電極52と入側電極62の各端
面およびトリマバイト30の中心線の位置関係を、先
行、後行コイル1、2の材質や板厚、板幅に関係なく図
10(A)のチャッキング位置に設定する。出側下電極
52bに載せた先行コイル1を出側上電極52aで固定
するとともに、入側下電極62bに載せた後行コイル2
を入側上電極62aで固定する。また、このときの出
側、入側電極52、62の溶接部側の端面位置を出し代
調整の基準となる、両電極52、56の基準位置とす
る。なお、U、Vは両電極52、62からの両コイル
1、2の出し代である。
シュ溶接を行うに当たって先行コイル1の終端面、後行
コイル2の始端面、出側電極52と入側電極62の各端
面およびトリマバイト30の中心線の位置関係を、先
行、後行コイル1、2の材質や板厚、板幅に関係なく図
10(A)のチャッキング位置に設定する。出側下電極
52bに載せた先行コイル1を出側上電極52aで固定
するとともに、入側下電極62bに載せた後行コイル2
を入側上電極62aで固定する。また、このときの出
側、入側電極52、62の溶接部側の端面位置を出し代
調整の基準となる、両電極52、56の基準位置とす
る。なお、U、Vは両電極52、62からの両コイル
1、2の出し代である。
【0005】次いで、フラッシュ溶接を開始する前に出
側、入側出し代調整器53、63で出側、入側電極5
2、62の出し代U、Vを調整して、図10(B)の溶
接前位置に設定し、両コイル1、2を固定する。このと
きの出し代U、Vは先行、後行コイル1、2の材質、板
厚および板幅により予め決められている。出側クランプ
加圧器54、出側電極加圧器55でそれぞれ出側クラン
プ51、出側上電極52aを加圧して先行コイル1を締
め付け固定するとともに、入側クランプ加圧器64、入
側電極加圧器65でそれぞれ入側クランプ61、入側上
電極62aを加圧して後行コイル2を締め付け固定す
る。
側、入側出し代調整器53、63で出側、入側電極5
2、62の出し代U、Vを調整して、図10(B)の溶
接前位置に設定し、両コイル1、2を固定する。このと
きの出し代U、Vは先行、後行コイル1、2の材質、板
厚および板幅により予め決められている。出側クランプ
加圧器54、出側電極加圧器55でそれぞれ出側クラン
プ51、出側上電極52aを加圧して先行コイル1を締
め付け固定するとともに、入側クランプ加圧器64、入
側電極加圧器65でそれぞれ入側クランプ61、入側上
電極62aを加圧して後行コイル2を締め付け固定す
る。
【0006】この状態で出側電極52と入側電極62の
間に通電し、アプセットシリンダ68で移動台60を移
動させながら、先行コイル1と後行コイル2との突き合
わせ端面に発生するジュール熱、アーク熱を利用してフ
ラッシュ溶接する。フラッシュ溶接が完了すると、図1
0(c)に示す溶接完了位置になる。ここで、WLは先行
コイル1と後行コイル2との溶接線Wから出側電極52
の端面までの距離、TBはトリマバイト30の中心線から
出側電極52の端面までの距離、Xは溶接線Wからトリ
マバイト30の中心線までの距離、Yは出側、入側電極
52、62の端面間の距離である。図11は溶接部のト
リミングを行うために、溶接線W位置にトリマバイト3
0の中心線を合わせた後、出側、入側電極52、62か
らの先行、後行コイル1、2の出し代を調整したトリミ
ング位置を示す。
間に通電し、アプセットシリンダ68で移動台60を移
動させながら、先行コイル1と後行コイル2との突き合
わせ端面に発生するジュール熱、アーク熱を利用してフ
ラッシュ溶接する。フラッシュ溶接が完了すると、図1
0(c)に示す溶接完了位置になる。ここで、WLは先行
コイル1と後行コイル2との溶接線Wから出側電極52
の端面までの距離、TBはトリマバイト30の中心線から
出側電極52の端面までの距離、Xは溶接線Wからトリ
マバイト30の中心線までの距離、Yは出側、入側電極
52、62の端面間の距離である。図11は溶接部のト
リミングを行うために、溶接線W位置にトリマバイト3
0の中心線を合わせた後、出側、入側電極52、62か
らの先行、後行コイル1、2の出し代を調整したトリミ
ング位置を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のフラッシュ溶接
装置は以上のように構成されており、溶接終了後、溶接
線とトリマバイトの中心線を一致させる位置制御を行っ
た後、さらに出側、入側電極からの先行、後行コイルの
出し代を調整していたため、溶接が完了してからトリミ
ング完了まで長い時間を要していた。一例をあげると、
位置制御に約5sec、続いて出し代調整に約5sec、合計
約10sec要していた。
装置は以上のように構成されており、溶接終了後、溶接
線とトリマバイトの中心線を一致させる位置制御を行っ
た後、さらに出側、入側電極からの先行、後行コイルの
出し代を調整していたため、溶接が完了してからトリミ
ング完了まで長い時間を要していた。一例をあげると、
位置制御に約5sec、続いて出し代調整に約5sec、合計
約10sec要していた。
【0008】しかし、溶接後10sec経過すると溶接部
の温度が低下して切削抵抗が増大するとともに、切削面
が荒れて良好な面粗度得ることができなかった。本願発
明者らの経験では溶接部の温度が700℃以下になる
と、切削面にむしれ現象が生じて切削面が著しく悪くな
る。図13は溶接部の温度の時間経過を示す一例であ
る。図はM部の温度を示す。溶接後10sec経過すると
温度が約560℃になることが分かる。この温度で切削
すると良好な切削面は得られない。それは、図12の切
削力対溶接部温度のグラフに示すように、溶接部の温度
が低下すると切削力が急増し、トリマバイトにびびり振
動が生じるとともに、鋳ばりの塑性流動が低下するため
に切削面が荒れるものと考えられる。
の温度が低下して切削抵抗が増大するとともに、切削面
が荒れて良好な面粗度得ることができなかった。本願発
明者らの経験では溶接部の温度が700℃以下になる
と、切削面にむしれ現象が生じて切削面が著しく悪くな
る。図13は溶接部の温度の時間経過を示す一例であ
る。図はM部の温度を示す。溶接後10sec経過すると
温度が約560℃になることが分かる。この温度で切削
すると良好な切削面は得られない。それは、図12の切
削力対溶接部温度のグラフに示すように、溶接部の温度
が低下すると切削力が急増し、トリマバイトにびびり振
動が生じるとともに、鋳ばりの塑性流動が低下するため
に切削面が荒れるものと考えられる。
【0009】ところで、品質に関する顧客の要求が高ま
るにつれ、上記のような荒れた切削面ではその後の圧延
工程で加工を施しても、顧客の要求を満たす良好な品質
のコイルを得るのが難しくなってきたという問題があっ
た。また、切削面が荒れていると後工程における圧延破
断率が大となり、さらにトリミング完了までの時間が長
くなるので生産性が低いなどの問題があった。この発明
は上記のような問題を解決するためになされたものであ
り、先行コイルと後行コイルとの溶接後、トリミングま
での時間を短くして、高温状態でトリミングを行うこと
により、滑らかな切削面が得られるとともに、圧延破断
率が小さく、生産性が高いフラッシュ溶接装置を提供す
ることを目的とする。
るにつれ、上記のような荒れた切削面ではその後の圧延
工程で加工を施しても、顧客の要求を満たす良好な品質
のコイルを得るのが難しくなってきたという問題があっ
た。また、切削面が荒れていると後工程における圧延破
断率が大となり、さらにトリミング完了までの時間が長
くなるので生産性が低いなどの問題があった。この発明
は上記のような問題を解決するためになされたものであ
り、先行コイルと後行コイルとの溶接後、トリミングま
での時間を短くして、高温状態でトリミングを行うこと
により、滑らかな切削面が得られるとともに、圧延破断
率が小さく、生産性が高いフラッシュ溶接装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフラッシ
ュ溶接装置は、溶接後の出し代調整の完了前に、予想溶
接線位置へのトリマバイトの移動を開始させるバイト位
置制御装置を備えたものである。さらに、バイト位置制
御装置は、予想溶接線位置へのトリマバイトの移動を、
溶接までに完了させるものである。さらに、バイト位置
調整部をトリマバイト走行架台に設けたものである。
ュ溶接装置は、溶接後の出し代調整の完了前に、予想溶
接線位置へのトリマバイトの移動を開始させるバイト位
置制御装置を備えたものである。さらに、バイト位置制
御装置は、予想溶接線位置へのトリマバイトの移動を、
溶接までに完了させるものである。さらに、バイト位置
調整部をトリマバイト走行架台に設けたものである。
【0011】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における
フラッシュ溶接装置を示す断面図であり、溶接終了後を
示すが、バイトユニットの記載を省略している。図2は
図1で記載を省略したバイトユニットの側面図、図3は
バイトユニットとクランプパッドを示す説明図である。
まず、図1において、1は先行コイル、2はその始端面
が先行コイル1の終端面と溶接されて先行コイルと一体
になる後行コイル、50は固定台、52は先行コイル1
を締め付け固定するとともに通電を行うための出側電極
であり、出側上電極52aと出側下電極52bとから成
っている。51は先行コイル1を補助的に固定する出側
クランプであり、出側電極52による先行コイル1の固
定が行われていないときに、出側クランプ51が有効に
作用して先行コイル1を固定する。53は出側電極52
を駆動して出し代を調整する出側出し代調整器、54は
出側クランプ51を加圧する出側クランプ加圧器、55
は出側上電極52aを加圧する出側電極加圧器であり、
以上の51〜55が固定台50に設けられている。
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1における
フラッシュ溶接装置を示す断面図であり、溶接終了後を
示すが、バイトユニットの記載を省略している。図2は
図1で記載を省略したバイトユニットの側面図、図3は
バイトユニットとクランプパッドを示す説明図である。
まず、図1において、1は先行コイル、2はその始端面
が先行コイル1の終端面と溶接されて先行コイルと一体
になる後行コイル、50は固定台、52は先行コイル1
を締め付け固定するとともに通電を行うための出側電極
であり、出側上電極52aと出側下電極52bとから成
っている。51は先行コイル1を補助的に固定する出側
クランプであり、出側電極52による先行コイル1の固
定が行われていないときに、出側クランプ51が有効に
作用して先行コイル1を固定する。53は出側電極52
を駆動して出し代を調整する出側出し代調整器、54は
出側クランプ51を加圧する出側クランプ加圧器、55
は出側上電極52aを加圧する出側電極加圧器であり、
以上の51〜55が固定台50に設けられている。
【0012】60は図において左右方向に移動自在の移
動台、62は後行コイル2を締め付け固定するとともに
通電を行うための入側電極であり、入側上電極62aと
入側下電極62bとから成っている。61は後行コイル
2を補助的に固定する入側クランプであり、入側電極6
2による後行コイル2の固定が行われていないときに、
入側クランプ61が有効に作用して後行コイル2を固定
する。63は入側電極62を駆動して出し代を調整する
入側出し代調整器であり、出側出し代調整器53と入側
出し代調整器63とで出し代調整器を構成している。6
4は入側クランプ61を加圧する入側クランプ加圧器、
65は入側上電極62aを加圧する入側電極加圧器であ
り、以上の61〜65が移動台60に設けられている。
68は移動台60を移動させるアプセットシリンダ、6
9は移動台60とアプセットシリンダ68とを連結する
連結部、Wは出側コイル1と入側コイル2との溶接線で
ある。
動台、62は後行コイル2を締め付け固定するとともに
通電を行うための入側電極であり、入側上電極62aと
入側下電極62bとから成っている。61は後行コイル
2を補助的に固定する入側クランプであり、入側電極6
2による後行コイル2の固定が行われていないときに、
入側クランプ61が有効に作用して後行コイル2を固定
する。63は入側電極62を駆動して出し代を調整する
入側出し代調整器であり、出側出し代調整器53と入側
出し代調整器63とで出し代調整器を構成している。6
4は入側クランプ61を加圧する入側クランプ加圧器、
65は入側上電極62aを加圧する入側電極加圧器であ
り、以上の61〜65が移動台60に設けられている。
68は移動台60を移動させるアプセットシリンダ、6
9は移動台60とアプセットシリンダ68とを連結する
連結部、Wは出側コイル1と入側コイル2との溶接線で
ある。
【0013】図2では下部のバイトユニットを示したが
上部も同様のバイトユニットが設けられている。図1で
はバイトユニットの記載が省略されているが、両コイル
1、2の溶接線Wの上下両側にバイトユニットが設けら
れていて、溶接線Wは図の奥行方向に延びている。図1
と図2は同じ方向から見た図であり、上部のバイトユニ
ット(図示せず)は図2とは上下が逆になっている。図
3は、図2の左方から見た図である。
上部も同様のバイトユニットが設けられている。図1で
はバイトユニットの記載が省略されているが、両コイル
1、2の溶接線Wの上下両側にバイトユニットが設けら
れていて、溶接線Wは図の奥行方向に延びている。図1
と図2は同じ方向から見た図であり、上部のバイトユニ
ット(図示せず)は図2とは上下が逆になっている。図
3は、図2の左方から見た図である。
【0014】これらの図において、41は下部のバイト
ユニット、30b1、30b2、30b3は下部のバイ
トユニット41に設けられた3本のトリマバイトであ
り、トリマバイト30は図示外の上部のものを含めて合
計6本設けられている。31はトリマバイト30b1、
30b2、30b3を取り付けるバイトホルダ、32は
トリマバイト30b1、30b2、30b3をバイトホ
ルダに固定するバイト固定用ねじ、33はトリマバイト
30b1、30b2、30b3の図において上下方向の
位置を調整するバイト出し代調整ねじであり、以上の3
0b1〜30b3および31〜33で下部のバイトユニ
ット41を構成している。
ユニット、30b1、30b2、30b3は下部のバイ
トユニット41に設けられた3本のトリマバイトであ
り、トリマバイト30は図示外の上部のものを含めて合
計6本設けられている。31はトリマバイト30b1、
30b2、30b3を取り付けるバイトホルダ、32は
トリマバイト30b1、30b2、30b3をバイトホ
ルダに固定するバイト固定用ねじ、33はトリマバイト
30b1、30b2、30b3の図において上下方向の
位置を調整するバイト出し代調整ねじであり、以上の3
0b1〜30b3および31〜33で下部のバイトユニ
ット41を構成している。
【0015】34はバイトホルダ31が走行するトリマ
バイト走行架台、35はバイトホルダ31をトリマバイ
ト走行架台34にクランプ保持するクランプパッド、3
6はクランプパッド35の凹部にはめ込まれたピストン
であり、トリマバイト走行架台34に固定され、ピスト
ン36とクランプパッド35とで作るチャンバCに流体
を送ることにより、クランプパッド35が図3において
左方へ押されるようになっている。37はクランプパッ
ド35を図3において右方へ押すスプリング、38はシ
ール、39はピストンパッキン、40は押え板であり、
以上の35〜40でクランプシリンダ43を構成してい
る。14はクランプシリンダ43を作動させる流体供給
源、13はチャンバCへの流体の流入および流出を制御
するクランプ用電磁弁である。
バイト走行架台、35はバイトホルダ31をトリマバイ
ト走行架台34にクランプ保持するクランプパッド、3
6はクランプパッド35の凹部にはめ込まれたピストン
であり、トリマバイト走行架台34に固定され、ピスト
ン36とクランプパッド35とで作るチャンバCに流体
を送ることにより、クランプパッド35が図3において
左方へ押されるようになっている。37はクランプパッ
ド35を図3において右方へ押すスプリング、38はシ
ール、39はピストンパッキン、40は押え板であり、
以上の35〜40でクランプシリンダ43を構成してい
る。14はクランプシリンダ43を作動させる流体供給
源、13はチャンバCへの流体の流入および流出を制御
するクランプ用電磁弁である。
【0016】10a、10bはバイトホルダ31を図2
において左右方向に押すプッシャー、11a、11bは
プッシャー10a、10bを支持する支持台であり、ト
リマバイト走行架台34から独立した個所に固定されて
いる。12a、12bはプッシャー10a、10bをバ
イトホルダ31へ向かって押すバイトホルダ位置調整器
であり、以上の10a〜12a、10b〜12bでトリ
マバイト30を駆動するバイト位置調整部44を構成し
ている。17は流体供給源、15a、15bはバイトホ
ルダ位置調整器12a、12bへ流体の流入、流出を制
御するバイト位置調整器制御用切換弁、16a、16b
はバイト位置調整器制御用切換弁15a、15bへ送る
流体の圧力を電気信号により制御する電気比例圧力制御
弁であり、以上の15a、15b、16a、16bでバ
イト位置調整部44を制御するバイト位置制御部45を
構成するとともに、バイト位置調整部44とバイト位置
制御部45とでバイト位置制御装置を構成している。バ
イト位置制御部45は図示外の制御装置から電気信号を
受けて、両コイルの溶接前にバイト位置調整部44を作
動させてバイトホルダの位置調整を行うようになってい
る。
において左右方向に押すプッシャー、11a、11bは
プッシャー10a、10bを支持する支持台であり、ト
リマバイト走行架台34から独立した個所に固定されて
いる。12a、12bはプッシャー10a、10bをバ
イトホルダ31へ向かって押すバイトホルダ位置調整器
であり、以上の10a〜12a、10b〜12bでトリ
マバイト30を駆動するバイト位置調整部44を構成し
ている。17は流体供給源、15a、15bはバイトホ
ルダ位置調整器12a、12bへ流体の流入、流出を制
御するバイト位置調整器制御用切換弁、16a、16b
はバイト位置調整器制御用切換弁15a、15bへ送る
流体の圧力を電気信号により制御する電気比例圧力制御
弁であり、以上の15a、15b、16a、16bでバ
イト位置調整部44を制御するバイト位置制御部45を
構成するとともに、バイト位置調整部44とバイト位置
制御部45とでバイト位置制御装置を構成している。バ
イト位置制御部45は図示外の制御装置から電気信号を
受けて、両コイルの溶接前にバイト位置調整部44を作
動させてバイトホルダの位置調整を行うようになってい
る。
【0017】図4はトリマバイトの配置を示す説明図で
あり、両コイル1、2の溶接部の上部および下部にそれ
ぞれ3本のトリマバイト30a1〜30a3、30b1
〜30b3が設けられている。トリマバイト30a1、
30b1は両コイル1、2から最も離れた位置にあり、
次にトリマバイト30a2、30b2がδ1だけ両コイ
ルに近付いて位置し、トリマバイト30a3、30b3
が更にδ2だけ近付いて位置している。なお、42は溶
接部の鋳ばりである。
あり、両コイル1、2の溶接部の上部および下部にそれ
ぞれ3本のトリマバイト30a1〜30a3、30b1
〜30b3が設けられている。トリマバイト30a1、
30b1は両コイル1、2から最も離れた位置にあり、
次にトリマバイト30a2、30b2がδ1だけ両コイ
ルに近付いて位置し、トリマバイト30a3、30b3
が更にδ2だけ近付いて位置している。なお、42は溶
接部の鋳ばりである。
【0018】次に動作について説明する。図5はこの実
施の形態における動作の要点を示す説明図、表1は先
行、後行コイルの板厚が互いに同じ場合の、フラッシュ
溶接の主な設定項目の値を示すものである。U、Vは出
側、入側電極52、62からの先行、後行コイル1、2
の出し代、Yは溶接完了時の電極間隔、T1はトリマバ
イト30の中心線の当初位置、T2はトリマバイト30
の中心線のトリミング時の位置、Xはトリマバイト30
の当初位置T1と溶接完了時の溶接線Wとのずれであ
る。
施の形態における動作の要点を示す説明図、表1は先
行、後行コイルの板厚が互いに同じ場合の、フラッシュ
溶接の主な設定項目の値を示すものである。U、Vは出
側、入側電極52、62からの先行、後行コイル1、2
の出し代、Yは溶接完了時の電極間隔、T1はトリマバ
イト30の中心線の当初位置、T2はトリマバイト30
の中心線のトリミング時の位置、Xはトリマバイト30
の当初位置T1と溶接完了時の溶接線Wとのずれであ
る。
【0019】
【表1】
【0020】図示しない制御装置には表1の値が記憶さ
れている。これらの値は良好な溶接を得るために求めら
れた値であり、Xについては両コイル1、2が同厚の場
合は(1)式で表される。 X=U−7.5−Y/2 (1) なお、両コイル1、2の厚さが相違する場合は(2)式
で表される。 X=U−7.5−Y/2−(U−V)/2 (2)
れている。これらの値は良好な溶接を得るために求めら
れた値であり、Xについては両コイル1、2が同厚の場
合は(1)式で表される。 X=U−7.5−Y/2 (1) なお、両コイル1、2の厚さが相違する場合は(2)式
で表される。 X=U−7.5−Y/2−(U−V)/2 (2)
【0021】まず、動作の要点について説明する。図5
(A)は溶接前位置を示し、両電極52、62の位置を
調整して両コイル1、2の板厚に適した出し代U、Vに
調整しており、図10(B)に相当する。この状態から
両コイル1、2を押し付け合いながら両電極52、53
間に通電して溶接する。図5(B)はその溶接完了位置
を示す。電極間隔Y、トリマバイト30の当初位置と溶
接線WとのずれXは表1の値になるように制御されて溶
接が行われる。例えば両コイル1、2の板厚が2.0mm
であれば、ずれXは−1.0mmとなる。図5(A)の時
点で、ずれXの値が表1のように予定されているので、
その値になるであろうことが当然予想できる。したがっ
て、この時に予めトリマバイト30を自動的に制御して
ずれXの分だけ移動させておく。すなわちトリマバイト
30の中心線をT1からT2へ移しておく。そして溶接を
行い、溶接が終われば図5(C)のように両電極52、
62をそれぞれa、bだけ移動させて、出し代を調整し
た後、直ちにトリミングを行う。この時の出し代は大き
過ぎると両コイル1、2の剛性の点からトリミングに支
障が生じ、逆に小さ過ぎると両電極52、62とトリマ
バイト30が干渉してしまう。以上により溶接完了から
トリミング開始までに、従来は約10secかかっていた
のが、出し代調整の約5secだけで済み、したがって溶
接部の温度が高いうちに(約750℃)トリミングを行
うことができ、良好なトリミング結果が得られる。
(A)は溶接前位置を示し、両電極52、62の位置を
調整して両コイル1、2の板厚に適した出し代U、Vに
調整しており、図10(B)に相当する。この状態から
両コイル1、2を押し付け合いながら両電極52、53
間に通電して溶接する。図5(B)はその溶接完了位置
を示す。電極間隔Y、トリマバイト30の当初位置と溶
接線WとのずれXは表1の値になるように制御されて溶
接が行われる。例えば両コイル1、2の板厚が2.0mm
であれば、ずれXは−1.0mmとなる。図5(A)の時
点で、ずれXの値が表1のように予定されているので、
その値になるであろうことが当然予想できる。したがっ
て、この時に予めトリマバイト30を自動的に制御して
ずれXの分だけ移動させておく。すなわちトリマバイト
30の中心線をT1からT2へ移しておく。そして溶接を
行い、溶接が終われば図5(C)のように両電極52、
62をそれぞれa、bだけ移動させて、出し代を調整し
た後、直ちにトリミングを行う。この時の出し代は大き
過ぎると両コイル1、2の剛性の点からトリミングに支
障が生じ、逆に小さ過ぎると両電極52、62とトリマ
バイト30が干渉してしまう。以上により溶接完了から
トリミング開始までに、従来は約10secかかっていた
のが、出し代調整の約5secだけで済み、したがって溶
接部の温度が高いうちに(約750℃)トリミングを行
うことができ、良好なトリミング結果が得られる。
【0022】次に、以上の動作について詳しく説明す
る。まず、トリマバイト30の位置調整について説明す
る。先行、後行コイル1、2の材質、板厚、板幅が決ま
れば、溶接条件も決まり、Xは表1に示した値になるよ
うに制御されるので、トリマバイトを溶接に先立って溶
接線の予想位置へ移動させておく。図3において、バイ
トホルダ31はクランプパッド35により固定される
が、図示の状態ではチャンバCに流体が流入していない
ので、クランプパッド35はスプリング37により右方
へ逃げている。ここでクランプ電磁弁13をオンにする
と流体供給源14から流体がピストン36を経由してチ
ャンバCに入る。ピストン36はトリマ走行架台34に
固定されているので、クランプパッド35が左方へ加圧
されてバイトホルダ31を固定することになる。トリマ
バイト位置調整時はクランプパッド35を緩めてバイト
ホルダ31を可動とし、その位置調整が終了すればクラ
ンプパッド35によりバイトホルダ31を固定する。
る。まず、トリマバイト30の位置調整について説明す
る。先行、後行コイル1、2の材質、板厚、板幅が決ま
れば、溶接条件も決まり、Xは表1に示した値になるよ
うに制御されるので、トリマバイトを溶接に先立って溶
接線の予想位置へ移動させておく。図3において、バイ
トホルダ31はクランプパッド35により固定される
が、図示の状態ではチャンバCに流体が流入していない
ので、クランプパッド35はスプリング37により右方
へ逃げている。ここでクランプ電磁弁13をオンにする
と流体供給源14から流体がピストン36を経由してチ
ャンバCに入る。ピストン36はトリマ走行架台34に
固定されているので、クランプパッド35が左方へ加圧
されてバイトホルダ31を固定することになる。トリマ
バイト位置調整時はクランプパッド35を緩めてバイト
ホルダ31を可動とし、その位置調整が終了すればクラ
ンプパッド35によりバイトホルダ31を固定する。
【0023】溶接線とトリマバイトの中心線を一致させ
るためには、バイトホルダ31を図2において左右方向
に移動させる必要がある。いま、トリマバイト30を左
方へ移動させる必要があるとすると、図示外の制御装置
からの電気信号を受けた電気比例制御弁16aにより、
左側のバイトホルダ位置調整器12aへ供給する流体の
圧力が低くなるように設定する。つまり、左側のバイト
ホルダ位置調整器12aへ供給する流体圧力を、右側の
バイトホルダ位置調整器12bへの供給流体圧力よりも
低く設定しておく。この状態でバイト位置調整器制御用
切換弁15a、15bを操作し、プッシャー10a、1
0bを介してバイトホルダ31を左方へ移動させる。必
要な量だけ移動した時点で停止させる。なお、トリマバ
イト30を右方へ移動させる場合は逆の制御を行う。移
動量はバイトホルダ位置調整器12a、12bにより計
測される。このようにして移動したバイトホルダ31は
クランプパッド35により固定され、トリマバイト位置
調整が終わる。
るためには、バイトホルダ31を図2において左右方向
に移動させる必要がある。いま、トリマバイト30を左
方へ移動させる必要があるとすると、図示外の制御装置
からの電気信号を受けた電気比例制御弁16aにより、
左側のバイトホルダ位置調整器12aへ供給する流体の
圧力が低くなるように設定する。つまり、左側のバイト
ホルダ位置調整器12aへ供給する流体圧力を、右側の
バイトホルダ位置調整器12bへの供給流体圧力よりも
低く設定しておく。この状態でバイト位置調整器制御用
切換弁15a、15bを操作し、プッシャー10a、1
0bを介してバイトホルダ31を左方へ移動させる。必
要な量だけ移動した時点で停止させる。なお、トリマバ
イト30を右方へ移動させる場合は逆の制御を行う。移
動量はバイトホルダ位置調整器12a、12bにより計
測される。このようにして移動したバイトホルダ31は
クランプパッド35により固定され、トリマバイト位置
調整が終わる。
【0024】なお、上記においてはトリマバイトの位置
調整を溶接前に行ったが、遅くとも溶接後の出し代調整
完了前に、トリマバイトの位置調整を開始すれば、溶接
後、トリミングまでの時間を従来よりも短縮することが
できる。例えば溶接後、トリマバイトの位置調整と出し
代調整を並行して行うようにしてもよい。
調整を溶接前に行ったが、遅くとも溶接後の出し代調整
完了前に、トリマバイトの位置調整を開始すれば、溶接
後、トリミングまでの時間を従来よりも短縮することが
できる。例えば溶接後、トリマバイトの位置調整と出し
代調整を並行して行うようにしてもよい。
【0025】次に、溶接後の出し代調整について説明す
る。図1は溶接が完了した状態を示し、この状態から出
側、入側上電極52a、62aを出側、入側電極加圧器
55、65により上昇させる。この時、先行、後行コイ
ル1、2は出側、入側クランプ加圧器54、64で加圧
された出側、入側クランプ51、61により拘束されて
いる。この状態を図6(A)に示す。続いて、出側、入
側出し代調整器53、63により出側、入側電極52、
62を図において左右方向へ移動させて出し代を調整す
る。すなわち、溶接線Wから各電極52、62の側端ま
での距離をトリミングを行うに適した寸法に調整する。
これを図6(B)に示す。この出し代調整後、出側、入
側電極加圧器55、65により出側、入側電極52、6
2を下降させて、先行、後行コイル1、2を再度挟んで
トリマバイトの進入に備える。これを図6(C)に示
す。
る。図1は溶接が完了した状態を示し、この状態から出
側、入側上電極52a、62aを出側、入側電極加圧器
55、65により上昇させる。この時、先行、後行コイ
ル1、2は出側、入側クランプ加圧器54、64で加圧
された出側、入側クランプ51、61により拘束されて
いる。この状態を図6(A)に示す。続いて、出側、入
側出し代調整器53、63により出側、入側電極52、
62を図において左右方向へ移動させて出し代を調整す
る。すなわち、溶接線Wから各電極52、62の側端ま
での距離をトリミングを行うに適した寸法に調整する。
これを図6(B)に示す。この出し代調整後、出側、入
側電極加圧器55、65により出側、入側電極52、6
2を下降させて、先行、後行コイル1、2を再度挟んで
トリマバイトの進入に備える。これを図6(C)に示
す。
【0026】その後、直ちにトリミングを行うことによ
り、高温状態で切削することができ、良好なトリミング
結果が得られる。図4に示すようにトリマバイト30が
上下3本ずつ配置されており、まずトリマバイト30a
1、30b1により鋳ばり42の高い山の部分を削り、
その後トリマバイト30a2、30b2によりさらに削
り込み、最後にトリマバイト30a3、30b3でほぼ
平坦な状態に削る。以上のトリミングにより、勿論、鋳
ばり、フラッシュの削り残しを生じることがなく、また
先行、後行コイル1、2の板厚が薄くても剛性バランス
を失わず安定した切削性が得られる。
り、高温状態で切削することができ、良好なトリミング
結果が得られる。図4に示すようにトリマバイト30が
上下3本ずつ配置されており、まずトリマバイト30a
1、30b1により鋳ばり42の高い山の部分を削り、
その後トリマバイト30a2、30b2によりさらに削
り込み、最後にトリマバイト30a3、30b3でほぼ
平坦な状態に削る。以上のトリミングにより、勿論、鋳
ばり、フラッシュの削り残しを生じることがなく、また
先行、後行コイル1、2の板厚が薄くても剛性バランス
を失わず安定した切削性が得られる。
【0027】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2を示し、(A)はバイト位置制御装置を示す側面
図、(B)はバイトユニットとクランプパッドを示す断
面図である。バイト位置調整部44をバイトホルダ位置
調整器23と支持台24とで構成するとともに、バイト
位置制御部45をバイト位置調整器制御用切換弁21で
構成している。バイトホルダ位置調整器23はバイトホ
ルダ31と連結し、1台で図7(A)において左右両方
へバイトホルダ31を移動させることができるようにし
ている。支持台24はボルト47でトリマバイト走行架
台34に固定している。その他は図示外の部分を含め
て、実施の形態1の場合と同様になっている。
態2を示し、(A)はバイト位置制御装置を示す側面
図、(B)はバイトユニットとクランプパッドを示す断
面図である。バイト位置調整部44をバイトホルダ位置
調整器23と支持台24とで構成するとともに、バイト
位置制御部45をバイト位置調整器制御用切換弁21で
構成している。バイトホルダ位置調整器23はバイトホ
ルダ31と連結し、1台で図7(A)において左右両方
へバイトホルダ31を移動させることができるようにし
ている。支持台24はボルト47でトリマバイト走行架
台34に固定している。その他は図示外の部分を含め
て、実施の形態1の場合と同様になっている。
【0028】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3におけるバイト位置制御装置を示す側面図である。
実施の形態1および2においてはバイトホルダを流体圧
力により駆動したが、この実施の形態では電気を用いて
いる。まず図8(A)において、25はバイトホルダ3
1を移動させる動力源であるモータ、70は先端にプッ
シャー10bを設けたボールねじ、26はモータ25と
ボールねじ70を連結するカップリングで、以上のモー
タ25、ボールねじ70、プッシャー10およびカップ
リング26が支持台11bに設けられ、これらが図にお
いて右側でトリマ走行架台34から独立して設けられて
いる。27はバイトホルダ31の移動を止めるストッ
パ、29はストッパ27に右向きの力を与えるスプリン
グで、ストッパ27およびスプリング29が架台28に
設けられ、これらが図において左側でトリマ走行架台3
4から独立して設けられている。
態3におけるバイト位置制御装置を示す側面図である。
実施の形態1および2においてはバイトホルダを流体圧
力により駆動したが、この実施の形態では電気を用いて
いる。まず図8(A)において、25はバイトホルダ3
1を移動させる動力源であるモータ、70は先端にプッ
シャー10bを設けたボールねじ、26はモータ25と
ボールねじ70を連結するカップリングで、以上のモー
タ25、ボールねじ70、プッシャー10およびカップ
リング26が支持台11bに設けられ、これらが図にお
いて右側でトリマ走行架台34から独立して設けられて
いる。27はバイトホルダ31の移動を止めるストッ
パ、29はストッパ27に右向きの力を与えるスプリン
グで、ストッパ27およびスプリング29が架台28に
設けられ、これらが図において左側でトリマ走行架台3
4から独立して設けられている。
【0029】以上のモータ25、プッシャー10b、ボ
ールねじ70、カップリング26、支持台11b、スト
ッパ27、スプリング29および架台28でバイト位置
調整部44を構成している。48はモータ25を制御す
るモータ制御部であり、バイト位置制御部45を構成し
ている。その他は図示外の部分を含めて、実施の形態2
の場合と同様になっている。次に動作について説明す
る。バイトホルダ31はスプリング29から力を受けた
ストッパ27により常に右方へ押されている。これに対
し、図示外の制御装置から電気信号を受けたモータ制御
部48に制御されて、モータ25が動作してボールねじ
70を回転させ、これによりバイトホルダ31が左方へ
押される。ボールねじ70による押圧力をスプリング2
9の力よりも強く設定してあるので、以上によりバイト
ホルダ31の位置が調整できる。また、図8(B)のよ
うに、支持台11bおよび架台28をバイト走行架台3
4へボルト47で取り付けてもよい。
ールねじ70、カップリング26、支持台11b、スト
ッパ27、スプリング29および架台28でバイト位置
調整部44を構成している。48はモータ25を制御す
るモータ制御部であり、バイト位置制御部45を構成し
ている。その他は図示外の部分を含めて、実施の形態2
の場合と同様になっている。次に動作について説明す
る。バイトホルダ31はスプリング29から力を受けた
ストッパ27により常に右方へ押されている。これに対
し、図示外の制御装置から電気信号を受けたモータ制御
部48に制御されて、モータ25が動作してボールねじ
70を回転させ、これによりバイトホルダ31が左方へ
押される。ボールねじ70による押圧力をスプリング2
9の力よりも強く設定してあるので、以上によりバイト
ホルダ31の位置が調整できる。また、図8(B)のよ
うに、支持台11bおよび架台28をバイト走行架台3
4へボルト47で取り付けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るフラッシ
ュ溶接装置は、溶接後の出し代調整の完了前に、予想溶
接線位置へのトリマバイトの移動を開始させるバイト位
置制御装置を備えたので、溶接後、トリミングまでの時
間を短くすることができ、高温状態で鋳ばり、フラッシ
ュの切削を行うことにより滑らかな切削面が得られると
ともに、圧延破断率が小さく、生産性が高いという効果
がある。さらに、バイト位置制御装置が、予想溶接線位
置へのトリマバイトの移動を、溶接までに完了させるこ
とにより、同様の効果を奏する。さらに、バイト位置制
御調整部をトリマバイト走行架台に設けることにより、
フラッシュ溶接装置の設置が簡単容易になる。
ュ溶接装置は、溶接後の出し代調整の完了前に、予想溶
接線位置へのトリマバイトの移動を開始させるバイト位
置制御装置を備えたので、溶接後、トリミングまでの時
間を短くすることができ、高温状態で鋳ばり、フラッシ
ュの切削を行うことにより滑らかな切削面が得られると
ともに、圧延破断率が小さく、生産性が高いという効果
がある。さらに、バイト位置制御装置が、予想溶接線位
置へのトリマバイトの移動を、溶接までに完了させるこ
とにより、同様の効果を奏する。さらに、バイト位置制
御調整部をトリマバイト走行架台に設けることにより、
フラッシュ溶接装置の設置が簡単容易になる。
【図1】 この発明の実施の形態1におけるフラッシュ
溶接装置を示す断面図である。
溶接装置を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるバイト位置
制御装置を示す側面図である。
制御装置を示す側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるバイトユニ
ットとクランプパッドを示す断面図である。
ットとクランプパッドを示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるトリマバイ
トの配置を示す説明図である。
トの配置を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における動作の要点
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1における動作を示す
フラッシュ溶接装置の断面図である。
フラッシュ溶接装置の断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2におけるバイト位置
制御装置を示す側面図、およびバイトユニットとクラン
プを示す断面図である。
制御装置を示す側面図、およびバイトユニットとクラン
プを示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態3におけるバイト位置
制御装置を示す側面図である。
制御装置を示す側面図である。
【図9】 従来のフラッシュ溶接装置を示す断面図であ
る。
る。
【図10】 従来のフラッシュ溶接装置の動作を示す説
明図である。
明図である。
【図11】 従来のフラッシュ溶接装置におけるトリミ
ング位置を示す説明図である。
ング位置を示す説明図である。
【図12】 溶接部温度と切削力の関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図13】 溶接後経過時間と溶接部温度の関係を示す
グラフである。
グラフである。
1 先行コイル、2 後行コイル、30 トリマバイ
ト、31 バイトホルダ、34 トリマバイト走行架
台、44 バイト位置調整部、45 バイト位置制御
部、46 バイト位置制御装置、52 出側電極、53
出側出し代調整器、62 入側電極、63 入側出し
代調整器、W 溶接線。
ト、31 バイトホルダ、34 トリマバイト走行架
台、44 バイト位置調整部、45 バイト位置制御
部、46 バイト位置制御装置、52 出側電極、53
出側出し代調整器、62 入側電極、63 入側出し
代調整器、W 溶接線。
Claims (3)
- 【請求項1】 先行コイルの終端面と後行コイルの始端
面とを突き合わせて通電し溶接を行うフラッシュ溶接装
置において、上記先行コイルを固定して通電する出側電
極と、上記後行コイルを固定して通電する入側電極と、
上記溶接により生じた溶接線のトリミングを行って滑ら
かにするトリマバイトと、上記溶接後における上記出側
電極からの上記先行コイルの出し代および上記入側電極
からの上記後行コイルの出し代を調整する出し代調整器
と、この出し代調整器による出し代調整の完了前に、上
記先行コイルおよび後行コイルの板厚から予想される上
記溶接線の位置への上記トリマバイトの移動を開始させ
るバイト位置制御装置とを備えたことを特徴とするフラ
ッシュ溶接装置。 - 【請求項2】 バイト位置制御装置は、予想される溶接
線の位置へのトリマバイトの移動を、溶接までに完了さ
せることを特徴とする請求項1記載のフラッシュ溶接装
置。 - 【請求項3】 トリマバイトを取り付けるバイトホルダ
とこのバイトホルダを走行させるトリマバイト走行架台
とを備えるとともに、トリマバイトを駆動するバイト位
置調整部とこのバイト位置調整部を制御するバイト位置
制御部とによりバイト位置制御装置を構成し、上記バイ
ト位置調整部を上記トリマバイト走行架台に設けたこと
を特徴とする請求項2記載のフラッシュ溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17830597A JPH1119776A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | フラッシュ溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17830597A JPH1119776A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | フラッシュ溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1119776A true JPH1119776A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16046159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17830597A Pending JPH1119776A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | フラッシュ溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1119776A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100467717B1 (ko) * | 2000-12-08 | 2005-01-24 | 주식회사 포스코 | 스트립 용접부 표면형상 개선장치 |
US20060278615A1 (en) * | 2005-06-09 | 2006-12-14 | Jp Steel Plantech Co. | Continuous rolling method and continuous rolling apparatus |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP17830597A patent/JPH1119776A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100467717B1 (ko) * | 2000-12-08 | 2005-01-24 | 주식회사 포스코 | 스트립 용접부 표면형상 개선장치 |
US20060278615A1 (en) * | 2005-06-09 | 2006-12-14 | Jp Steel Plantech Co. | Continuous rolling method and continuous rolling apparatus |
US8395073B2 (en) * | 2005-06-09 | 2013-03-12 | Jp Steel Plantech Co. | Continuous rolling method and continuous rolling apparatus |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040825 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20041105 |