JPH1119768A - ガスタービン動翼の溶接補修方法及び装置 - Google Patents

ガスタービン動翼の溶接補修方法及び装置

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JPH1119768A
JPH1119768A JP17677297A JP17677297A JPH1119768A JP H1119768 A JPH1119768 A JP H1119768A JP 17677297 A JP17677297 A JP 17677297A JP 17677297 A JP17677297 A JP 17677297A JP H1119768 A JPH1119768 A JP H1119768A
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JP
Japan
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welding
gas
blade
gas turbine
welding torch
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JP17677297A
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English (en)
Inventor
Keiichi Urashiro
慶一 浦城
Takao Funamoto
孝雄 舟本
Kazu Kobayashi
計 小林
Nobuyuki Iizuka
信之 飯塚
Hideaki Ishii
秀亮 石井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P6/00Restoring or reconditioning objects
    • B23P6/002Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors
    • B23P6/007Repairing turbine components, e.g. moving or stationary blades, rotors using only additive methods, e.g. build-up welding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は上記の従来技術の問題点を考慮し、コ
ンテナやチャンバ等特殊設備を備えた容器が不要で、動
翼先端部およびその周囲のみを局所的にガスシールドし
て溶接時に肉盛部および動翼の溶接対象部位近傍が酸化
することのない健全な肉盛部を形成するガスタービン翼
の溶接補修方法及び装置を提供する。 【解決手段】本発明はコンテナやチャンバ等特殊設備を
備えた容器が不要で、動翼先端部およびその周囲のみを
局所的にガスシールドして溶接するものである。特に、
ガスタービン動翼の先端部を肉盛溶接によって補修する
施工において、溶接トーチ周囲と該動翼の中腹側面周囲
あるいは台座部周囲との間に固体物質を設置して、該ト
ーチと該動翼先端部を含む空間を覆い、覆われた空間内
部にガスを流しながら該動翼先端部を溶加材を供給しつ
つ肉盛溶接するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なガスタービ
ン翼の溶接補修方法と装置に係り、特にガスタービン動
翼の先端部を補修する補修方法及びその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントの構成機器の一部であ
るガスタービンにおいて、動翼は極めて高温の環境下で
使用される。そのため上記動翼の先端部は供用期間中に
磨耗あるいは高温酸化による減肉などの劣化が生じる可
能性があり、割れなどの不具合の発生が懸念されてい
る。
【0003】上記動翼を補修によって供用状態に復元す
る場合、補修施工の一つに肉盛溶接が挙げられる。図9
にガスタービン動翼2の先端部における肉盛溶接による
補修施工の一例を挙げる。図10に示す動翼先端部の劣
化した部位38に対して肉盛溶接することで劣化部を補
充し、元の形状に復元する施工である。
【0004】しかしながら、上記肉盛溶接を行う動翼の
先端部位は板幅が小さく、大気中の環境で溶接する場
合、溶接方向に垂直な断面を表した図11に示すように
センターガスシールド機構を有する溶接トーチ1を用い
てもガスタービン動翼2の側面からの大気39の巻き込
みが生じ、肉盛溶接部4および動翼の溶接対象部位近傍
が酸化して、溶接不具合が生じたり補修部の性能が低下
する恐れがあった。
【0005】さらに、ガスタービン動翼のような超合金
性構造物の溶接において、例えば特公平2−37273号や特
開平5−192785号や特開平6−198438号に開示されてい
るように、溶接割れを防止するために構造物を溶体化温
度や延性温度に加熱しながら溶接する施工が知られてい
るが、これらの特許で開示されている施工では、動翼の
先端部のような板幅の小さい部位を大気中の環境で施工
した場合、構造物の加熱した部の酸化が避けられず、酸
化を防止するには構造物を真空雰囲気あるいはガス雰囲
気に設置することが必要である。
【0006】しかしながら、上記溶接部の酸化を防止す
るための公知例としては、例えば特開平6−198438 号に
記載されているように、動翼をガスコンテナ内に設置し
てコンテナ内部を保護ガス雰囲気に置換し、動翼全体を
保護ガス雰囲気の中に置いた上で溶接する技術が報告さ
れているのみであるが、上記技術は、ガス置換機構およ
びコンテナ内部で溶接トーチを駆動させる機構を具備し
たコンテナ状の保護ガス容器等特殊な専用設備を必要と
するものであった。また上記技術は、動翼の台座部等シ
ールドの不要な部分も不可避的にガス雰囲気に置換する
ものであり、酸化の防止が必要な動翼先端の溶接部およ
びその周囲のみを局所的にシールドすることは不可能で
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の問
題点を考慮し、コンテナやチャンバ等特殊設備を備えた
容器が不要で、動翼先端部およびその周囲のみを局所的
にガスシールドして溶接時に肉盛部および動翼の溶接対
象部位近傍が酸化することのない健全な安定して細かい
肉盛部と形成するガスタービン翼の溶接補修方法及び装
置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンテナやチ
ャンバ等特殊設備を備えた容器が不要で、動翼先端部お
よびその周囲のみを局所的にガスシールドして溶接する
ものである。
【0009】本発明は、ガスタービン翼を肉盛溶接によ
って補修するガスタービン翼、特に動翼の溶接補修方法
において、前記翼の少なくとも前記肉盛溶接部を非酸化
性雰囲気のゆるやかな流れによって包むようにして前記
肉盛溶接することを特徴とする。
【0010】更に、本発明は、ガスタービン動翼先端の
損傷部分を直線的に切削し、該切削した部分を肉盛溶接
することによって復元することを特徴とする。
【0011】本発明は、ガスタービン翼を溶接トーチを
用いて肉盛溶接によって補修するガスタービン翼、特に
動翼の溶接補修装置において、前記溶接トーチの少なく
とも先端及び肉盛溶接部周辺を一体に囲む可撓性覆い体
を有し、前記溶接トーチが自在に移動可能であり、前記
覆い体内部を非酸化性ガスで満たすガス供給手段を有す
ることを特徴とする。
【0012】ガスタービン動翼の先端部を肉盛溶接によ
って補修する施工において、溶接トーチ周囲と該動翼の
中腹側面周囲あるいは台座部周囲との間を覆う覆い体と
して固体物質を設置して、該トーチと該動翼先端部を含
む空間を覆い、覆われた空間内部にガスを流しながら該
動翼先端部を溶加材を供給しつつ肉盛溶接することが好
ましい。
【0013】溶接トーチ周囲と上記固体物質は密着し、
かつ該動翼の中腹側面周囲あるいは台座部周囲と上記固
体物質との間には隙間を形成するか、あるいは固体物質
自体に隙間を形成して、上記覆われた空間内を流れるガ
スが上記隙間より外部に流れることが好ましい。
【0014】溶接トーチ周囲と上記固体物質は密着し、
かつ該動翼の中腹側面周囲あるいは台座部周囲と上記固
体物質との間を密封して、上記覆われた空間内を不活性
ガス雰囲気に置換することが好ましい。
【0015】溶接トーチのガスカップの中から流れるセ
ンターガスとその周囲に流れる第2シールドガスの2重
のシールドガスを上記覆われた空間内部に流すことが好
ましい。
【0016】上記覆われた空間内部で該動翼の溶接対象
部近傍を水冷あるいは加熱しながら溶接することが好ま
しい。
【0017】本発明は、溶接トーチ,溶接電源,センタ
ーガスシールド機構,溶接トーチ駆動機構,溶加材供給
機構,溶接部監視機構,溶接部照明機構を具備し、かつ
溶接トーチ周囲とガスタービン動翼の中腹部側面周囲あ
るいは台座部周囲との間に、溶接トーチと動翼先端部を
含む空間を固体物質で覆う機構および上記固体物質で覆
われた空間をシールドする第2ガスシールド機構を具備
することが好ましい。上記固体物質は変形自在で溶接方
向に対して前後左右上下に変形可能なベローズ型又はス
カート状であることが好ましい。
【0018】上記固体物質の材質として、耐火性の布、
あるいは耐火性のゴム状有機物、あるいは耐火性の繊維
状合成樹脂、あるいは金属線材を束ねたもの、あるいは
金属板を組み合わせたもの、のいずれかあるいは複数の
組み合わせであることが好ましい。
【0019】溶加材供給機構および溶接部監視機構およ
び溶接部照明機構が上記覆われた空間内部あるいは空間
を覆う機構を貫通する状態で設置されることが好まし
い。
【0020】本発明は、溶接トーチ,溶接電源,センタ
ーガスシールド機構,溶接トーチ駆動機構,溶接条件制
御機構,溶加材供給機構,溶接部監視機構,溶接部照明
機構を具備し、かつ溶接トーチ周囲とガスタービン動翼
の中腹部側面周囲あるいは台座部周囲との間に、溶接ト
ーチと動翼先端部を含む空間を固体物質で覆う機構およ
び上記固体物質で覆われた空間をシールドする第2ガス
シールド機構および上記覆われた空間内部での動翼の予
熱機構および溶接部近傍の温度管理機構を設置された状
態で具備することが好ましい。
【0021】本発明は、溶接トーチ,溶接電源,センタ
ーガスシールド機構,溶接トーチ駆動機構,溶接条件制
御機構,溶加材供給機構,溶接部監視機構,溶接部照明
機構を具備し、かつ溶接トーチ周囲とガスタービン動翼
の中腹部側面周囲あるいは台座部周囲との間に、溶接ト
ーチと動翼先端部を含む空間を固体物質で覆う機構およ
び上記固体物質で覆われた空間をシールドする第2ガス
シールド機構および上記覆われた空間内部での動翼の水
冷機構および溶接部近傍の温度管理機構を設置された状
態で具備することが好ましい。
【0022】本発明は、溶接トーチ,溶接電源,センタ
ーガスシールド機構,溶接トーチ駆動機構,溶接条件制
御機構,溶加材供給機構,溶接部監視機構,溶接部照明
機構,溶接トーチ周囲とガスタービン動翼の中腹部側面
周囲あるいは台座部周囲との間に、溶接トーチと動翼先
端部を含む空間を固体物質で覆う機構,上記固体物質で
覆われた空間をシールドする第2ガスシールド機構を具
備し、かつガスタービン動翼の先端の溶接対象部位の形
状に応じた溶接線のならい制御機構を具備することが好
ましい。
【0023】動翼の溶接対象部位およびその近傍の温度
あるいは溶接位置に応じて溶接条件を逐次変化させる制
御機構を具備することが好ましい。
【0024】本発明によれば、溶接中での非酸化性ガス
流を溶接部に急速なガス流で覆うことがなく、きわめて
静止に近いガス流で覆って肉盛溶接ができるので、特に
ガスタービン動翼先端部の補修方法において、溶接トー
チ周囲と該動翼の中腹側面周囲あるいは台座部周囲との
間に固体物質を設置して、該トーチと該動翼先端部を含
む空間を覆い、覆われた空間内部にガスを流しながら該
動翼先端部を溶加材を供給しつつ肉盛溶接するので、細
かい肉盛が精度良く堆積できる。
【0025】本発明では、溶接トーチ周囲と該動翼の中
腹側面周囲あるいは台座部周囲との間に固体物質を設置
して、該トーチと該動翼先端部を含む空間を覆うことに
よって、従来技術に記載されたコンテナやチャンバ等の
大がかりな特殊設備を用いることなく、また酸化防止が
必要とされる空間のみを局部的にシールドすることによ
って、溶接時に肉盛部および動翼の溶接対象部位近傍が
酸化することのない健全な肉盛部の形成を簡便に行うこ
とができるとともに前述のように安定した細かい肉盛溶
接ができる。
【0026】溶接方式は本実施の形態では、例えば図1
に示すように電極と母材との間にアークを発生させるア
ーク溶接を図示しているが、本発明はTIGアーク,プ
ラズマアーク,レーザ等の溶接熱源を用いることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1は、溶接トーチ周囲とガスタービン動
翼の中腹側面周囲との間に固体物質を設置して、該トー
チと該動翼先端部を含む空間を覆い、覆われた空間内部
にガスを流しながら該動翼先端部を溶加材を供給しつつ
肉盛溶接する施工を溶接方向に平行な視野で模式的に表
したものである。
【0028】溶接トーチ1の周囲とガスタービン動翼2
の溶接対象部位から充分離れた中腹部側面の周囲との間
に固体物質15を設置して、該トーチ1と該動翼先端部
3を含む空間を覆い、覆われた空間25にセンターガス
シールド機構9および第2シールドガス20を流すこと
によって固体物質で覆われた空間25は上記ガスでシー
ルドされる。センターガスシールド機構9は、溶接トー
チ1に内蔵のガス注入口より溶接トーチ内部を伝って、
内部にガスレンズを内蔵するガスカップより流される。
また、第2シールドガス20はガス注入口19よりガス
レンズ18を組み込んだ第2シールドガス注入機構17
より流される。
【0029】ここで、図1では第2シールドガス注入機
構17は溶接トーチ1の周囲に密着固定しており、溶接
トーチと一体となっている。従って本発明における請求
項および他の文中で述べている「固体物質と溶接トーチ
周囲は密着」との表現は、溶接トーチ1の周囲に第2シ
ールドガス注入機構17を設置した場合、第2シールド
ガス注入機構17を含めての「溶接トーチ周囲」を意味
するものである。また、第2シールドガス注入機構17
は溶接トーチ1の周囲に設置する以外でも、固体物質1
5の一部を貫通するかたちで設置し、溶接トーチ1と固
体物質15を直接密着固定しても良い。
【0030】ここで、本実施例では、上記固体物質15
として、金属線材で補強されたスカート状の耐火性の布
を用い、センターガスシールド機構9および第2シール
ドガス20としてArガスあるいはArとHeの混合ガ
スを用いた。ガス流量は毎分2リットルから50リット
ルの間で調節した。これによって肉盛溶接部はゆるやか
な非酸化性ガス流によって覆われ、溶接に際して急速な
ガス流による肉盛部の冷却がないので、安定した肉盛部
が形成される。
【0031】また、本実施例では溶加材10としてワイ
ヤを用い、ワイヤを溶接トーチ1の横から供給するた
め、溶加材供給機構11を上記固体物質15を貫通する
かたちで設置し、溶加材10を供給した。また、CCD
カメラ等の溶接部の監視機構12も同様に上記固体物質
15を貫通するかたちで設置し、溶接前の位置合わせや
溶接中に溶接部の観察を可能にした。さらに照明用ラン
プ13も上記固体物質15を貫通するかたちで設置し
た。
【0032】ここで、上記固体物質15と溶加材供給機
構11および監視機構12および照明ランプ13とは密
着して固定することが望ましいが、シールドガス流量を
調節することによって、多少の隙間が存在しても溶接部
は十分にシールドされた。また、ワイヤリールが小型の
場合はリールおよび溶加材供給機構ごと上記固体物質の
内部にくるようにすればよい。また、粉体添加の場合の
ように溶加材を溶接トーチ内部から供給する場合は、図
1のような溶加材供給機構11は不要である。また、図
2は、図1と同一の施工を溶接方向に垂直な断面で表し
たものである。但し、図1に示した溶加材供給機構およ
び溶接部監視機構は省略している。本実施例では、溶接
トーチ1の周囲に第2シールドガス注入機構17を設
け、この第2シールドガス注入機構17を含んだ意味で
の溶接トーチ周囲と固体物質15とは密着させている。
一方、上記固体物質15とガスタービン動翼2の側面周
囲とは、溶接トーチ1の移動中に固体物質15が離脱し
て上記シールドで覆われた空間25に大気が流入するこ
とのないように、金属バンド16等で軽く固定した。ま
た、上記固体物質15とガスタービン動翼2の側面周囲
との間には、図2に示したように隙間22を付け、シー
ルドガスが隙間22より流れ出すようにした。
【0033】図2のような隙間を付ける方法の代わりに
図3に示すように固体物質15とガスタービン動翼2と
の接触部をパッキン等で固定し、パッキン内にガス流出
孔24を備えることによってガスを流出させても良い。
【0034】ここで、上記固体物質15で覆われた空間
25にガスを流すと同時に溶接を開始したのでは、溶接
時に動翼側面からの大気の巻き込みが生じてしまう。こ
れを防止するには、上記センターガスシールド機構9お
よび第2シールドガス20を溶接開始前に20秒〜3分
ほど流しておくことが望ましい。
【0035】上記のように固体物質15で覆われた空間
25にガスを流した後、溶接トーチの駆動機構7によっ
て溶接トーチ1が移動し、動翼先端部に肉盛溶接を開始
するが、本実施例では上記固体物質15として耐火性の
布を用いており、変形自在であるため溶接時の溶接トー
チ1の前後左右上下に対する移動には何等支障はなく、
上記覆われた空間25をガス雰囲気としたまま溶接する
ことができた。
【0036】また、溶加材供給機構11や監視機構12
や照明ランプ13等の固体物質15を貫通する各構成部
は溶接前あるいは溶接中に適切な位置となるように溶接
トーチ1に固定されている調整軸14に固定され設置さ
れるが、固体物質15が溶接トーチ1の移動に伴う上記
固体物質15を貫通する各構成部の移動に対して、たわ
み等で充分な裕度をもたせることによって、上記各構成
部の移動に支障なく施工することができた。
【0037】また、図1では、上記溶接トーチ1に固定
されている調整軸14は固体物質15で覆われた空間2
5の外部に設置されているが、図12に示すように、調
整軸14を固体物質15で覆われた空間25の内部に設
置してもよい。
【0038】また、溶接時に動翼先端の肉盛部4および
動翼の溶接対象部位近傍は、局所的に数百度から融点近
くの温度に達するが、本発明では、酸化スケールが形成
される上記温度に達する動翼の部分を固体物質15で覆
って不活性ガス雰囲気としたため、溶接時に上記動翼の
部分の酸化を防止することができた。また、動翼の台座
部のように、上記溶接対象部位から充分離れた固体物質
で覆われた部分以外では、溶接時に酸化が問題となる温
度に達することがなく、大気中雰囲気としたままで支障
はなかった。
【0039】このように本発明の施工によって、動翼先
端部に対し、溶接時に肉盛部および動翼の溶接対象部位
近傍が酸化することのない健全な肉盛部の形成をチャン
バやコンテナ等の特殊設備を用いることなく簡便に行う
ことができた。
【0040】本実施例ではガスタービン動翼先頭の損傷
部は不規則な形状であるが、その損傷部を直線的に切削
して行うことによって複雑な形状での肉盛をなくし、よ
り元の形での補修ができるようにすることが好ましい。
その切削は元の先端の形状に対して平行でもよいし、傾
斜してもよい。
【0041】(実施例2)実施例1では、固体物質と動
翼側面周囲との間に隙間を付け、シールドガスが隙間よ
り流れ出すようにした施工方法を説明したが、本実施例
では、動翼の台座部周囲と上記固体物質との間を密封し
て、上記覆われた空間内をガス雰囲気に置換して肉盛溶
接する施工方法について説明する。
【0042】図4は、溶接トーチ周囲とガスタービン動
翼の台座部周囲との間に固体物質を設置して、該トーチ
と該動翼の翼部を含む空間を覆い、上記固体物質と台座
部周囲とを密着して固定し、覆われた空間内部をガスで
置換しながら該動翼の側面部を溶加材を供給しつつ肉盛
溶接する施工を溶接方向に平行な視野で模式的に表した
ものである。
【0043】溶接トーチ1の周囲とガスタービン動翼2
の台座部26の周囲との間に固体物質15を設置して、
上記固体物質15と台座部26周囲とをガス排出機構2
8を有するパッキン27等で密着させた。また、固体物
質15は実施例1と同様に金属線材で補強されたスカー
ト状の耐火性の布を用いた。
【0044】溶接トーチ1とガスタービン動翼2の翼部
を含む空間を覆い、覆われた空間25にセンターガスシ
ールド機構9および第2シールドガス20を流すことに
よって覆われた空間25の内部はガスでシールドされる
が、本実施例では、図4に示すようにパッキン27にガ
ス排出機構28を設け、覆われた空間25をガス雰囲気
としたが、固体物質にガス排出機構28を設け、覆われ
た空間25をガス雰囲気としても良い。センターガスシ
ールド機構9および第2シールドガス20は、Arガス
あるいはArとHeの混合ガスを用いた。
【0045】他の施工条件は(実施例1)と同様である
が、本実施例ではガスタービン動翼2の翼部全体をシー
ルドするとともに、固体物質15は台座部26に固定さ
れているので、溶接トーチ1がどのような方向に移動し
ても覆われた空間のガスシールドは確保された。従っ
て、動翼先端面のみならず動翼の側面などの部位に対し
ても、溶接時に肉盛部および動翼の溶接対象部位近傍が
酸化することのない健全な肉盛部の形成をチャンバやコ
ンテナ等の特殊設備を用いることなく簡便に行うことが
できた。
【0046】(実施例3)実施例1及び2では、溶接ト
ーチと該動翼先端部を含む空間を覆う固体物質として、
金属線材で補強されたスカート状の耐火性の布を用いた
場合について述べたが、上記固体物質は溶接トーチの移
動に伴って変形自在であることが望ましい。従って、固
体物質の形状の例としては、図1に示すようなスカート
状の構造であるか、または図5に示すようなベローズ型
の構造物29とすることによって、溶接トーチ1の移動
を自在にすることができる。
【0047】また、上記固体物質の材質としては、固体
物質が溶接部近傍に近づいたり溶接中にスパッタ等が上
記覆われた空間内に飛散する可能性を考慮して、耐火性
および耐熱性であることが望ましい。従って、固体物質
を、耐火性の布,耐火性のゴム状有機物,耐火性の繊維
状合成樹脂,金属線材,金属板等およびそれらの組み合
わせからなる上記スカート構造あるいはベローズ構造の
構造物とすることによって、溶接トーチの移動を自在に
し、かつ溶接中の安全性を確保することができる。
【0048】ここで、上記固体物質は上述のように耐火
性および耐熱性であることが望ましいが、変形自在であ
り、かつトーチの移動に対する裕度をもたせるために、
たわみを有する形状とすることから、溶接部や動翼の高
温に加熱される領域に接近することを防止するため、図
1に示したように溶接トーチ周囲に固定された支持梁2
1等を設置することが望ましい。
【0049】上記固体物質は、完全な密封構造とする必
要はない。例えば繊維状物質や線材を束ねたような材質
を用いた場合、シールドガス流量を適切に調節すること
によって上記覆われた空間内部の内圧を外部の大気圧よ
りわずかでも高い状態とすれば、ガスは固体物質内の隙
間を伝って流出する一方、外部からの大気が上記覆われ
た空間内部に流入することはない。
【0050】また、上記固体物質が可視光を透過しない
構造であり、溶接前のセッティング等に不便を生じる場
合には、例えば図12に示すように、固体物質15の一
部を切り取って、代わりに可視光透過物質からなる監視
窓40を設ければ良い。
【0051】(実施例4)ガスタービン動翼の補修溶接
において、溶接対象部位近傍を水冷して溶接する場合の
施工の例について、図6および図7を用いて説明する。
【0052】図6は動翼側面に密着するような形状の水
冷用Cu治具と溶接トーチ周囲との間に固体物質を設置
して、該トーチと該動翼先端部を含む空間を覆い、覆わ
れた空間内部にガスを流しながら該動翼先端部を溶加材
を供給しつつ肉盛溶接する施工を溶接方向に平行な視野
で模式的に表したものである。図6では(実施例1)と
同様に固体物質15として、金属線材で補強されたスカ
ート状の耐火性の布を用いた場合を示しているが、(実
施例3)で述べたような他の固体物質を用いて良い。
【0053】水冷治具近傍が酸化されることのない場合
は、図6のように水冷治具30と溶接トーチ1周囲との
間に固体物質15を設置して溶接トーチ1と動翼先端部
3を含む空間を覆い、覆われた空間25を(実施例1)
と同様に不活性ガスでシールドすることによって、溶接
時に肉盛溶接部4およびガスタービン動翼2の溶接対象
部位近傍が酸化することのない健全な肉盛部を形成する
ことができた。
【0054】また、水冷治具近傍も酸化する可能性のあ
る場合は、図7に示すように、固体物質15で覆われた
空間25に水冷治具30を設置することによって、溶接
時の酸化を防止することができる。この場合、冷却水流
入管31および冷却水流出管32は、溶加材供給機構1
1や監視機構12や照明ランプ13と同様に固体物質1
5を貫通するかたちで設置されるが、固体物質15が溶
接トーチ1の移動に伴う上記各構成部の移動に対して、
たわみ等で充分な裕度をもたせることによって、上記各
構成部の移動に支障なく施工することができた。
【0055】このように本発明の施工によって、動翼先
端部に対し、溶接対象部位近傍を水冷しながらの肉盛溶
接時に、肉盛部および動翼の溶接対象部位近傍が酸化す
ることのない、かつ肉盛部および図9に示された肉盛部
周囲のガスタービン動翼2の溶接熱影響部37に溶接割
れのない、健全な肉盛部の形成をチャンバやコンテナ等
の特殊設備を用いることなく簡便に行うことができた。
【0056】(実施例5)ガスタービン動翼の補修溶接
において、溶接対象部位近傍を予熱して溶接する場合の
施工の例について、図8を用いて説明する。
【0057】図8は溶接トーチ1周囲とガスタービン動
翼2の台座部26周囲との間に固体物質を設置して、該
溶接トーチ1と該動翼先端部3を含む空間を覆い、覆わ
れた空間25のガスタービン動翼2の溶接対象部位近傍
に加熱機構34を設置して、上記覆われた空間25にガ
スを流しながら該動翼先端部を溶加材10を供給しつつ
肉盛溶接する施工を溶接方向に垂直な断面で模式的に表
したものである。本実施例では加熱方式として高周波加
熱を用いた。図8では固体物質として、金属板材を組み
合わせたベローズ型構造物29を用いた場合を示してい
るが、(実施例3)で述べたような他の固体物質を用い
ても良い。
【0058】本実施例では、Ni基超合金製のガスター
ビン動翼に対し、溶接対象部位近傍が、600℃から、
1250℃の温度範囲で加熱して肉盛溶接したが、上記
の覆われた空間内を(実施例1)と同様に不活性ガスで
シールドすることによって、溶接時に肉盛部および動翼
の溶接対象部位近傍および加熱部位近傍が酸化すること
のない、かつ肉盛溶接部4および図9に示された肉盛部
周囲のガスタービン動翼2の溶接熱影響部37に溶接割
れのない、健全な肉盛部の形成をチャンバやコンテナ等
の特殊設備を用いることなく簡便に行うことができた。
【0059】(実施例6)本発明によるガスタービン動
翼の補修施工は、例えば図13に示すような構成の補修
装置によって行われる。図13は、溶接トーチ1,溶接
電源45,センターガスシールド機構9,溶接トーチの
駆動機構7,溶加材供給機構11,溶接部の監視機構1
2,溶接部の照明ランプ13,溶接トーチ周囲とガスタ
ービン動翼2の中腹部側面周囲との間に、実施例3で述
べた溶接トーチと動翼先端部を含む空間を固体物質15
で覆う機構、上記固体物質15で覆われた空間をシール
ドする第2シールドガス20を備えた動翼先端部を肉盛
溶接する補修装置の構成図である。同図では、溶接トー
チ1の周囲とガスタービン動翼2の中腹部側面周囲との
間に溶接トーチ1と動翼先端部3を含む空間を固体物質
15で覆う機構を備えているが、実施例2で述べたよう
に動翼の台座部周囲と上記固体物質との間を密封する構
造でもよい。また、同図では、溶加材10としてワイヤ
を送給する肉盛溶接施工を示しているが、粉体送給の場
合でも溶加材送給に関する機構以外の基本的構成は同様
である。
【0060】シールドガスは、不活性ガスのガスボンベ
43からガス管44を通してそれぞれセンターガスシー
ルド機構9および第2シールドガス20に供給され、固
体物質15で覆われた空間は不活性ガスで局部的にシー
ルドされる。シールドガス流量,溶接開始および終了位
置,電流や電圧やアーク長や溶接速度等の溶接条件,溶
加材の送給条件、等の一連の施工条件は溶接条件制御機
構47で決定され、所定の条件で肉盛溶接するように溶
接電源45や溶接トーチの駆動機構7や溶加材送給制御
機構42に信号が送られる。肉盛溶接部4およびその近
傍は監視機構12で監視され、モニター46で画像化さ
れる。画像化された溶接状況から、必要に応じて上記施
工条件が補正され、溶接条件制御機構47より信号が送
られ、適正な肉盛溶接施工が行われる。
【0061】(実施例7)また、図14は、溶接対象部
位のならい制御機構48を備えた補修装置を示すもので
ある。ならい制御機構48によって、溶接位置に応じて
上記施工条件を逐次制御しながら、適正な肉盛溶接施工
が行われる。
【0062】(実施例8)本発明によるガスタービン動
翼の溶接対象部位近傍の水冷を伴う補修施工は、例えば
図15に示すような構成の補修装置によって行われる。
図15は、溶接トーチ1,溶接電源45,センターガス
シールド機構9,溶接トーチの駆動機構7,溶加材供給
機構11,溶接部の監視機構12,溶接部の照明ランプ
13,溶接トーチ1の周囲とガスタービン動翼2の中腹
部側面周囲との間に、実施例3で述べた溶接トーチと動
翼先端部を含む空間を固体物質15で覆う機構、上記固
体物質15で覆われた空間をシールドする第2シールド
ガス20,水冷治具30および冷却水注入機構31およ
び同排出機構32および冷却水循環機構50からなる溶
接対象部位近傍の水冷機構,溶接対象部位近傍の温度監
視機構49,温度制御機構51を備えた動翼先端部を肉
盛溶接する補修装置の構成図である。同図では固体物質
の設置構成を図6に示した構造と同様に水冷治具30と
溶接トーチ1周囲との間に固体物質15を設置して溶接
トーチ1と動翼先端部3を含む空間を覆う構成を示して
いるが、図7に示したように固体物質15で覆われた空
間内部に水冷治具30を設置する構造としても良い。
【0063】水冷治具30によって水冷される動翼先端
の溶接対象部位近傍は、温度監視機構49によって温度
が測定され、温度制御機構51によって冷却水の水温あ
るいは流量等が調整される。また、上記溶接対象部位の
温度情報は溶接条件制御機構47にフィードバックさ
れ、肉盛溶接部4および熱影響部となる近傍での溶接割
れが生じることなく健全な補修部を形成するように、水
冷条件や実施例6で述べた一連の施工条件が逐次設定さ
れ、溶接電源45や溶接トーチの駆動機構7や溶加材送
給制御機構42やならい制御機構48に信号が送られ
る。また、溶接部およびその近傍は監視機構12で監視
され、モニター46で画像化される。画像化された溶接
状況から、必要に応じて上記施工条件が補正され、溶接
条件制御機構より信号が送られ、適正な肉盛溶接施工が
行われる。
【0064】(実施例9)本発明によるガスタービン動
翼の溶接対象部位近傍の予熱を伴う補修施工は、例えば
図16に示すような構成の補修装置によって行われる。
図16は、溶接トーチ1,溶接電源45,センターガス
シールド機構9,溶接トーチの駆動機構7,溶加材供給
機構11,溶接部の監視機構12,溶接部の照明ランプ
13,溶接トーチ1の周囲とガスタービン動翼の中腹部
側面周囲との間に、実施例3で述べた溶接トーチと動翼
先端部を含む空間をベローズ型構造物29の固体物質で
覆う機構、上記固体物質で覆われた空間をシールドする
第2シールドガス20,溶接対象部位近傍の加熱機構3
4,高周波電源36,溶接対象部位近傍の温度監視機構
49,温度制御機構51を備えた動翼先端部を肉盛溶接
する補修装置の構成図である。同図では固体物質の設置
構成を、動翼の中腹部側面周囲との間に、実施例3で述
べた溶接トーチと動翼先端部を含む空間をベローズ型構
造物の固体物質で覆う機構を示しているが、実施例5で
述べたように溶接トーチ1周囲とガスタービン動翼2の
台座部26周囲との間に固体物質を設置してもよい。ま
た、図15では固体物質として、金属板材を組み合わせ
たベローズ型構造物29を用いた場合を示しているが、
(実施例3)で述べたような他の固体物質を用いても良
い。
【0065】高周波電源36を用いた加熱機構34によ
って加熱される動翼先端の溶接対象部位近傍は、温度監
視機構49によって温度が測定され、温度制御機構51
によって予熱温度が調整される。また、上記溶接対象部
位の温度情報は溶接条件制御機構47にフィードバック
され、肉盛溶接部および熱影響部となる近傍での溶接割
れが生じることなく健全な補修部を形成するように、予
熱温度や温度勾配等の条件や実施例6で述べた一連の施
工条件が逐次設定され、溶接電源45や溶接トーチの駆
動機構7や溶加材送給制御機構42やならい制御機構4
8に信号が送られる。また、溶接部およびその近傍は監
視機構12で監視され、モニター46で画像化される。
画像化された溶接状況から、必要に応じて上記施工条件
が補正され、溶接条件制御機構47より信号が送られ、
適正な肉盛溶接施工が行われる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、特にガスタービン動翼
の先端部を肉盛溶接した際に、コンテナやチャンバ等特
殊設備が不要で、溶接時に肉盛部および動翼の溶接対象
部位近傍が酸化することがなく、細かい損傷部分を健全
な肉盛部として形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体物質を設置して溶接する施工を溶
接方向に平行な視野で模式的に表した図。
【図2】本発明の固体物質を設置して溶接する施工を溶
接方向に垂直な断面で模式的に表した図。
【図3】固体物質と動翼との接触部をゴムパッキンとし
て固定した場合の図。
【図4】本発明の固体物質を台座部に設置して溶接する
施工を溶接方向に平行な視野で模式的に表した図。
【図5】固体物質がベローズ型の構造物である場合の
図。
【図6】水冷治具と溶接トーチ周囲との間に固体物質を
設置した場合の溶接施工を表した図。
【図7】固体物質で覆われた空間内部に水冷治具を設置
した場合の溶接施工を表した図。
【図8】固体物質で覆われた空間内部に加熱機構を設置
した場合の溶接施工を表した図。
【図9】動翼先端部の肉盛溶接による補修施工図。
【図10】動翼先端部の劣化した部位。
【図11】動翼先端部の肉盛溶接における、動翼の側面
からの大気の巻き込みを表す模式図。
【図12】調整軸を固体物質で覆われた空間の内部に設
置した場合の溶接施工を模式的に表した図。
【図13】本発明によるガスタービン動翼の補修装置の
基本構成図。
【図14】ならい制御機構を備えたガスタービン動翼の
補修装置の構成図。
【図15】水冷機構および温度管理機構を備えたガスタ
ービン動翼の補修装置の構成図。
【図16】予熱機構および温度管理機構を備えたガスタ
ービン動翼の補修装置の構成図。
【符号の説明】
1…溶接トーチ、2…ガスタービン動翼、3…動翼先端
部、4…肉盛溶接部、5…ガスカップ、6…電極、7…
駆動機構、8…アーク、9…センターガスシールド機
構、10…溶加材、11…溶加材供給機構、12…監視
機構、13…照明ランプ、14…調整軸、15…固体物
質、16…金属バンド、17…第2シールドガス注入機
構、18…ガスレンズ、19…ガス注入口、20…第2
シールドガス、21…支持梁、22…隙間、23…パッ
キン、24…ガス流出孔、25…空間、26…動翼の台
座部、27…ガス排出機構を有するパッキン、28…ガ
ス排出機構、29…ベローズ型構造物、30…水冷治
具、31…冷却水流入管、32…冷却水流出管、33…
冷却水、34…加熱機構、35…電線、36…高周波電
源、37…溶接熱影響部、38…動翼先端の劣化部、3
9…大気、40…監視窓、41…リール、42…溶加材
送給制御機構、43…ガスボンベ、44…ガス管、45
…溶接電源、46…モニター、47…溶接条件制御機
構、48…ならい制御機構、49…温度監視機構、50
…冷却水循環機構、51…温度制御機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 信之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 石井 秀亮 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービン翼を肉盛溶接によって補修す
    るガスタービン動翼の溶接補修方法において、前記翼の
    少なくとも前記肉盛溶接部を非酸化性雰囲気のゆるやか
    な流れによって包むようにして前記肉盛溶接することを
    特徴とするガスタービン動翼の溶接補修方法。
  2. 【請求項2】ガスタービン動翼先端の損傷部分を直線的
    に切削し、該切削した部分を肉盛溶接することによって
    復元することを特徴とするガスタービン動翼の溶接補修
    方法。
  3. 【請求項3】ガスタービン翼を溶接トーチを用いて肉盛
    溶接によって補修するガスタービン翼の溶接補修装置に
    おいて、前記溶接トーチの少なくとも先端及び肉盛溶接
    部周辺を一体に囲む可撓性覆い体を有し、前記溶接トー
    チが自在に移動可能であり、前記覆い体内部を非酸性ガ
    スで満たすガス供給手段を有することを特徴とするガス
    タービン翼の溶接補修装置。
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Cited By (5)

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