JPH11197510A - 硫酸化ジルコニアをベースとする酸性触媒およびその利用 - Google Patents

硫酸化ジルコニアをベースとする酸性触媒およびその利用

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JPH11197510A
JPH11197510A JP10290831A JP29083198A JPH11197510A JP H11197510 A JPH11197510 A JP H11197510A JP 10290831 A JP10290831 A JP 10290831A JP 29083198 A JP29083198 A JP 29083198A JP H11197510 A JPH11197510 A JP H11197510A
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acidic catalyst
solid
zirconia
transition metal
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JP10290831A
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Georges Szabo
ジョルジュ、ザボ
Pedro Nascimento
プドロ、ナシメント
Alain Milan
アラン、ミラン
Sebastien Decker
セバスチァン、デッカー
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • B01J21/06Silicon, titanium, zirconium or hafnium; Oxides or hydroxides thereof
    • B01J21/066Zirconium or hafnium; Oxides or hydroxides thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/02Sulfur, selenium or tellurium; Compounds thereof
    • B01J27/053Sulfates
    • B01J35/615
    • B01J35/633
    • B01J35/647

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫酸化ジルコニアをベースとする酸性触媒お
よびその利用。 【解決手段】 本発明は、実質的量の担持されたまたは
塊状の硫酸化ジルコニアと、少なくとも一種の水素化遷
移金属とを含有する固体酸性触媒に関するものである。
この触媒は、前記硫酸化ジルコニアが結晶状を成し、ま
た135m2/gと同等またはこれ以上の比表面積と、
0.16cm3/gと同等またはこれ以上の細孔容積
と、20オングストローム(20.10-10m)と同等
またはこれ以上の平均細孔半径とを有する事を特徴とす
る。また本発明は、軽質炭化水素の異性化反応、アルキ
ル化反応または脱水反応などの酸性型の触媒を使用する
必要のある化学的炭化水素転化反応、並びにより重質の
炭化水素のハイドロクラッキング反応またはハイドロ異
性化反応におけるこの触媒の利用に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実質的量の硫酸化
ジルコニアと少なくとも1つの水素化遷移金属とを含有
する酸性触媒、および酸型の触媒を使用する必要のある
炭化水素転化化学反応、例えば軽質炭化水素の異性化反
応、アルキル化反応、オリゴマー化反応、または脱水反
応、並びにより重質の炭化水素のハイドロクラッキング
反応またはハイドロ異性化反応などにおけるこの触媒の
用途に関するものである。
【0002】下記において、用語「硫酸化ジルコニア」
とは化学量論的量のジルコニウムまたはジルコニルの硫
酸塩を言うのでなく、前記の化学量論的量化合物より低
い硫酸塩含有量を有する多少とも硫酸化されたジルコニ
ア(二酸化ジルコニウム)を言うものとする。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】それ自体
公知のように、石油工業では所望の用途に適した特性の
分子を得るように炭化水素の構造を変更する事のできる
種々の方法を利用している。これらの方法は一般に1つ
または複数の触媒を使用し、これらの触媒は実施しよう
とする化学転化およびこの工程の実施に関する種々の要
件に対して特異的に適したものでなければならない。
【0004】これらの炭化水素の化学的転化反応の多く
は酸型の触媒の存在において実施される。これは例えば
パラフィン系炭化水素の異性化工程に介在する反応の場
合であって、この異性化工程は本質的に軽質ガソリンに
応用され、線状パラフィン系炭化水素をこれより高いオ
クタン価を有する枝分かれパラフィン系炭化水素に転化
する事ができる。
【0005】この方法において現在最もよく使用される
酸性触媒はアルミナ上に担持された(すなわちアルミナ
担体上に堆積された)塩化アルミニウムをベースとする
触媒である。極度に酸性のこれらの触媒は実際に150
℃前後に低温で、所望の生成物の形成に非常に適した熱
力学平衡をもって異性化反応を実施する事ができる。
【0006】しかしこの型の触媒は特にその活性部位の
脆さに関連した二、三の問題点を呈する。実際に塩化ア
ルミニウムは極度に不安定な化合物であって、水、酸
素、酸素化化合物または硫黄化合物によって不可逆的に
破壊される。従ってこれらの生成物は被処理装入物から
完全に除去されなければならないが、これは比較的面倒
でコストのかかる操作である事が確認されている。さら
に装置の始動に際してまたは触媒の入れ替えに際しての
触媒の充填は完全に無水条件で、痕跡量の水も酸素も存
在しない状態で実施されなければならない。また装置の
運転中に活性部位を保持するには、塩酸またはその他の
塩化生成物などのドープを永続的に噴射する必要があ
り、この場合、反応器の排出口から余分の酸を除去しな
ければならず、また当然に腐食の問題が生じる。最後
に、どのように注意しても、触媒が徐々に破壊され、こ
の触媒は再生されないので周期的に交換しなければなら
ない。
【0007】この故に、酸性触媒に関する研究は塩化ア
ルミニウムと類似の特性を有するが塩化アルミニウムの
問題点を示さない新規組成物の作成に向かっている。こ
れは具体的には硫酸化ジルコニアの場合である。
【0008】すなわち米国特許第3032599号(フ
ィリップス石油)は炭化水素の異性化とアルキル化反応
に硫酸化ジルコニアを使用する事を記載した最初の特許
の1つである。この特許によって提案された触媒は、場
合によっては少量の金属促進剤を含有するジルコニアゲ
ルから全部製造される。これらの触媒は、塩基の添加に
よって水溶液状のジルコニル塩を沈澱させる事によって
製造される。得られたジルコニアゲルを硫酸化し、次に
約500℃で活性化する。これらの触媒は酸性触媒の特
性を効率的に示すが、満足なものではない。これらの触
媒は実際に比表面積が低く、その故に異性化反応におけ
るその性能が比較的低い。さらに、この触媒は粉体状で
あるので工業的反応器の中ではそのままではほとんど使
用不能である。
【0009】さらに、米国特許第3132110号(ユ
ニオン・オイル)は、硫酸基を含有する水和ジルコニア
をベースとし、純粋な形のまたは好ましくはアルミナと
結合した形の一連の酸性触媒の特性を記載している。こ
の種の触媒の製法は水溶液状の硫酸ジルコニウム塩を塩
基性媒質中の加水分解によってまたは熱分解によって分
解するにある。このようにして得られた触媒は酸性触媒
を必要とする多くの反応において効率的に活性であり、
また完全に再生可能という利点を示す。しかしその活性
は比較的限定されており、またこれらの触媒はパラフィ
ン系炭化水素の異性化反応の場合に例えば370℃以上
の高温で使用されなければならない。ところでこのよう
な高温では、この反応が熱力学的に不利になるのみなら
ず、触媒表面上のコークスの堆積によって触媒の不活性
化速度を促進する。
【0010】異性化反応に際して塩化アルミニウムをベ
ースとする触媒の代わりにこれより安定な触媒組成物を
使用する観点から、米国特許第4406821号(エク
ソン)はアルミナ担体上に硫酸化酸化物を堆積して成
り、前記酸化物は好ましくは酸化タングステンまたは酸
化ハフニウムとするが、また酸化ニオブ、酸化タリウ
ム、酸化ジルコニウムまたはこれらの酸化物の混合物と
する事のできる触媒を提案している。この触媒は選択さ
れた金属塩溶液によるアルミナ担体の含浸段階、次に高
温におけるか焼段階、次に硫酸水溶液による硫酸化段階
によって製造される。このようにして得られた触媒は効
率的な酸性特性を有し、特にフェノールのエーテル化反
応において高性能を示す。しかしこれらの触媒は低温に
おけるパラフィン系炭化水素の異性化反応には不適当で
あり、この反応に対する活性は限られている。
【0011】従って一般的に、先行技術において提案さ
れ、塩素化アルミナをベースとする異性化触媒の代替物
としての酸性触媒はその低活性の故に満足なものではな
い。
【0012】出願人は硫酸化ジルコニアをベースとする
触媒の分野の研究を続ける際に、現在まで提案された化
合物の活性不足はこれらの触媒の構造が反応性分子のア
クセス可能な十分な部位を有しない事に関連していると
いう仮説を立てた。このような仮説から出願人は、これ
は先行技術の触媒の多孔性が不適当でその比表面積が少
なすぎ、しかもこれらのパラメータを制御できない事に
よると結論した。
【0013】この故に、出願人は触媒の活性部位と被転
化分子との交換性の改良という当時未解決であった問題
点を取り上げた。出願人は硫酸化ジルコニアをベースと
する触媒の構造を変更する事が必要であると考え、現在
まで得られたよりも高い活性を与えるのに十分な多孔性
と比表面積とを有する触媒を作製する事に集中した。こ
の研究に際して、これらの触媒の多孔性を制御しまた所
望の活性構造を得るように触媒構造を改良する種々のオ
リジナルな方法を発見した。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って出願人は実質的量
の担持されたまたは塊状の硫酸化ジルコニアと、少なく
とも一種の水素化遷移金属とを含有する固体酸性触媒を
完成した。この触媒は、前記硫酸化ジルコニアが結晶状
を成し、また135m2/gと同等またはこれ以上の比
表面積と、0.16cm3/gと同等またはこれ以上の
細孔容積と、20オングストローム(20.10
-10m)と同等またはこれ以上の平均細孔半径とを有す
る事を特徴とする。
【0015】この場合、また下記において、比表面積、
細孔容積または細孔半径の各特性は、S.ロウエルおよ
びJ.E.シールド著、「粉体表面積および多孔度」、
Powder Technology Series (1984) に記載のような業界
公知の、窒素吸着によるいわゆるB.E.T.測定法
(ブルナウアー、エメット、テラー法)を参照して引用
されている。比表面積SはB.E.T.法の5点線形変
換から誘導され、細孔容積Vpは相対圧P/Po=0.
985で吸着された窒素量から特定され、また平均細孔
半径Rpは式Rp=2Vp/Sから計算される。
【0016】本発明の触媒においては、ジルコニア(二
酸化ジルコニウム)は部分的にまたは全部硫酸化されて
いる。望ましくは、硫酸塩含有量は化学量論的量未満と
し、硫酸塩の形の硫黄含有量はジルコニア重量に対して
好ましくは1乃至10重量%の範囲内、さらに好ましく
は1乃至5重量%の範囲内にある。
【0017】本発明の触媒を決定する構造および組織の
特徴はこれらの触媒の製造モードに作用する事によって
最適化された。すなわち、適当担体上に硫酸化ジルコニ
アを堆積させまたは場合によっては構成剤の利用など適
当手段を使用する事によって、またはこれらの触媒の製
造段階の性質および順序を変更する事により、または適
当な熱処理(特にか焼)を実施する事により、最活性の
組成を選択するように硫酸化ジルコニアをベースとする
触媒の構造と組織を変更する事が可能となった。
【0018】先行技術の硫酸化ジルコニアをベースとす
る触媒と比較して、本発明の触媒は結晶構造を示し、こ
の結晶構造は本発明の触媒に対してより開放的な多孔性
とより高い比表面積とを与えるのに役立つ。その結果、
それ自体多数となった活性部位へのアクセスを改良し、
結局この触媒の活性を増大する。線状パラフィン系炭化
水素の異性化反応に対して、この触媒は塩化アルミニウ
ムをベースとする従来の触媒に近い活性を有する事が確
認された。先行技術の触媒と同様に、本発明の触媒は低
温(150℃)で活性を失わない。すなわち、線形パラ
フィン系炭化水素の異性化反応が所望の枝分かれ生成物
を熱力学的に効率的に生成する条件で使用される。
【0019】さらに、本発明の触媒は、先行技術の塩化
アルミニウムをベースとする触媒と類似の触媒特性を有
するけれども、先行技術の触媒の問題点を有しない。す
なわち、本発明の触媒ははるかに安定であって、転化さ
れる装入物中に不可避的に存在する少量の水分および硫
黄化合物に対してそれほど敏感でない事が証明された。
実際に水は本発明の触媒の活性部位に対して、破壊的で
なく抑止的に作用し、しかも可逆的に作用する。この触
媒は容易に再生されるからである。同様に、この触媒の
貯蔵と装入にはなんら特別の注意を必要としない。
【0020】さらに、本発明の触媒は異性化反応中に形
成されたコークス堆積物を燃焼する事によって完全に再
生可能であるという否定できない利点を有する。触媒コ
ストが高いのであるから、このような特性は経済的に非
常に有利である。この再生はその場で実施される。すな
わち触媒を反応器から出す必要はない。これは触媒の排
出・装入操作の重複を避ける事ができる。
【0021】従って触媒の再生を含む連続工程を考慮す
る事ができ、この場合、触媒は転化反応の生じる反応器
と触媒再生ケーシングとの間を循環する。このような工
程は触媒再生のために装置全体を規則的に停止させる必
要をなくし、また反応器の中に常に最大活性に保持され
た触媒を保持する事ができる。
【0022】さらに、本発明の触媒を使用すれば、反応
器の中に腐食性ドーピングを噴入する必要がない。その
結果、装置内部の腐食現象が減少し、従って装置の寿命
が延長される。また従ってこの工程の安全性が改良さ
れ、特に有毒ドーピングの使用に伴なう汚染と事故のリ
スクが減少する。
【0023】最後に、本発明の触媒は軽質パラフィン系
炭化水素の異性化以外の二、三の反応において著しく活
性である事が証明された。特に、(7炭素原子以上を含
む)より長い線状パラフィン炭化水素のアルキル化反
応、脱水反応、特にハイドロクラッキング反応およびハ
イドロ異性化反応を挙げる事ができる。
【0024】平行的に、出願人は硫酸化ジルコニアをベ
ースとする触媒の構造と組織を制御し、前述のような制
御された多孔性を有する触媒を製造するための種々のオ
リジナルな方法を完成した。従ってまた本発明は、下記
の説明および実施例において詳細に説明されるようなこ
れらの触媒製造法に関するものである。
【0025】触媒が十分に活性であるためには、その含
有する硫酸化ジルコニアは結晶形でなければならない。
すなわち、無定形であってはならない。好ましい結晶構
造は正方晶形および単斜晶系型の構造である。ジルコニ
アの結晶構造の特定は公知のように、X線回折によって
実施される。
【0026】水素化遷移金属の存在は本発明の触媒の触
媒活性の安定のために必要である。この水素化遷移金属
は好ましくは元素周期律表VIII族の元素、特に白
金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウムお
よびイリジウムから成るグループから選定される元素と
し、白金が特に好ましい。ジルコニアの結晶構造はこの
水素化遷移金属の存在によって顕著に影響されない。
【0027】本発明による酸性触媒は固体型のものであ
る。この触媒は、通常当業者が固体触媒の作製のために
使用する任意の形状、特にビーズ状、押出物、ドロップ
状などの顆粒状とする事ができる。この触媒は好ましく
は0.5乃至3の見掛け充填密度を有する。
【0028】好ましくは、その比表面積は150m2
gと同等またはこれ以上、細孔容積は0.2cm3/g
と同等またはこれ以上、またその平均細孔半径は30オ
ングストローム(30.10-10m)と同等またはこれ
以上とする。
【0029】本発明の触媒中に存在する結晶状硫酸化ジ
ルコニアは2つの別々の形状、すなわちいわゆる「担持
型」と、いわゆる「塊状型」で存在する事ができる。
【0030】担持型の結晶硫酸化ジルコニアをベースと
する触媒の場合、硫酸化ジルコニアの結晶はすでに形成
された担体上に配置される。この担体は、通常工業触媒
として使用される任意の型の担体とする事ができ、例え
ばアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、シリカライ
ト、アルミノケイ酸塩、マグネシア、ゼオライト、活性
炭、酸化ガリウム、酸化チタン、酸化トリウム、酸化ホ
ウ素、粘土およびこれらの担体の任意混合物とする。こ
の場合、本発明の触媒は好ましくは50乃至95重量%
の先行技術担体を含み、この担体上に5乃至50重量%
の硫酸化ジルコニアが堆積される。
【0031】塊状の結晶硫酸化ジルコニアをベースとす
る触媒の場合、この触媒はその基質中に、単独でまたは
構造剤と混合されて硫酸化ジルコニア結晶を含み、前記
構造剤は触媒の構造と組織の制御を改善し、またジルコ
ニアの粉体特性を考慮してその成形を容易にする。この
構造剤は通常工業において使用される任意の耐火性金属
酸化物とする事ができ、望ましくはアルミナ、シリカ、
シリカ−アルミナ、アルミノケイ酸塩、粘土およびこれ
らの化合物の混合物から成るグループから選定される事
ができる。この場合、触媒は0.5乃至100重量%、
好ましくは20乃至80重量%の硫酸化ジルコニアを含
む事ができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明による酸性触媒は前記の
二、三の方法によって製造する事ができる。これらの方
法は触媒の構造特性および組織特性の厳密な制御にアク
セスする事を可能にし、これは、本発明の特性に対応す
る触媒、すなわち高度に活性であってそのまま工業的反
応器中に使用する事のできる触媒を製造しようとするな
らば不可欠な事である。
【0033】a)担持された硫酸化ジルコニアをベース
とする触媒 触媒担体上に堆積された硫酸化ジルコニアをベースとす
る固体酸性触媒は下記段階を含む方法によって製造する
事ができる。 − 触媒担体上に水和ジルコニアを堆積する段階、 − 固体のか焼段階、 − 固体の硫酸化段階、 − 水素化遷移金属の堆積段階、 − 固体の最終的か焼段階。
【0034】触媒担体上の水和ジルコニアに堆積段階は
ジルコニウム塩の溶液によって前記担体を含浸し、次に
得られた固体を乾燥する事によって実施する事ができ
る。触媒担体上の水素化遷移金属の堆積段階はジルコニ
アの堆積前に、または最終か焼前の製造中の任意時点で
実施する事ができる。
【0035】b)塊状硫酸化ジルコニアをベースとする
触媒 これらの触媒において、基質は純粋なジルコニアをベー
スとし、またはジルコニアと耐火性無機酸化物またはそ
の混合物から成る構造剤との混合物をベースとする。耐
火性無機酸化物構造剤と混合された塊状硫酸化ジルコニ
アをベースとする固体酸性触媒は下記段階を含む方法に
よって製造する事ができる。 − 水和ジルコニアを沈澱させるように、ジルコニウム
塩溶液に対して塩基性溶液を添加する段階と、 − 耐火性金属酸化物構造剤のプレカーサ塩の溶液を添
加する段階と、 − 耐火性金属酸化物構造剤の沈澱を生じるように塩基
性溶液を添加する段階と、 − 得られた生成物を洗浄し乾燥する段階と、 − 固体の成形段階と、 − 前記固体の硫酸化段階と、 − 水素化遷移金属を堆積する段階と、 − 最終か焼段階。 ジルコニアの沈澱段階は構造剤の沈澱の前または後に実
施する事ができる。水素化遷移金属の堆積段階と成形段
階は硫酸化段階の前または後に、しかし最終か焼段階以
前に実施する事ができる。
【0036】第1変更例によれば、耐火性無機酸化物構
造剤と混合された塊状硫酸化ジルコニアをベースとする
固体酸性触媒は下記段階を含む他の方法によって製造す
る事ができる。 − ジルコニアと耐火性無機酸化物構造剤との共沈が生
じるように、ジルコニウム塩と耐火性無機酸化物構造剤
のプレカーサ塩との溶液に対して塩基性溶液を添加する
段階と、 − 得られた沈澱物を洗浄し乾燥する段階と、 − 固体の成形段階と、 − 固体の硫酸化段階と、 − 水素化遷移金属の堆積段階と、 − 最終か焼段階。
【0037】前記の水素化遷移金属堆積段階と成形段階
は硫酸化段階の前または後に、しかし最終か焼段階以前
に実施する事ができる。
【0038】最後に純粋塊状硫酸化ジルコニアをベース
とする固体酸性触媒は下記段階を含む方法によって製造
する事ができる。 − 水和ジルコニアの沈澱を生じるように、ジルコニウ
ム塩の溶液に対して塩基性溶液を添加する段階と、 − 得られた沈澱物を洗浄し次に乾燥する段階と、 − 固体の硫酸化段階と、 − 固体の成形段階と、 − 水素化遷移金属の堆積段階と、 − 最終的か焼段階。
【0039】水素化遷移金属の堆積段階と成形段階は硫
酸化段階の前または後に、しかし最終か焼段階以前に実
施する事ができる。
【0040】製作される触媒の型および実施される製造
法がどのようであれ、 − 前記ジルコニウム塩はジルコニウムおよびジルコニ
ルの硝酸塩、塩化物、酢酸塩、ギ酸塩、シュウ酸塩、並
びにジルコニウムのプロピル酸塩およびブチル酸塩から
成るグループから選定される。 − 耐火性無機酸化物構造剤のプレカーサとして使用で
きる塩は場合によって当業者には公知である。前記金属
酸化物が例えばアルミナである場合、アルミニウムの硝
酸塩、塩化物および硫酸塩から成るグループから選定さ
れるアルミニウム塩を使用する。 − 使用される塩基性溶液は、前記酸化物のプレカーサ
塩の溶液からpHの増大によって水和酸化物を沈澱させ
る事のできる任意溶液とする。例えばアンモニア溶液ま
たは業界公知のその他任意の塩基とする事ができよう。 − 触媒の硫酸化段階は硫酸化剤によって固体を含浸
し、次に乾燥する事によって実施される。硫酸化剤は液
体、ガスまたは溶液とする事ができ、例えば純粋な硫
酸、または溶液としては硫酸アンモニウムの水溶液、ま
たは硫酸イオンのその他任意のプレカーサを使用する事
ができる。この硫酸化段階を実施するために、業界公知
の任意の含浸技術を使用する事ができる。この段階は一
般に、硫酸化された固体のか焼によって終わる。 − 本発明の固体触媒が塊状ジルコニアを含む場合に必
要なその成形段階は、粒状の触媒粉末を(例えばビーズ
状、押出物状およびドロップ状に)凝集して、この触媒
を直接に工業反応器中に使用する事を可能にする。この
操作を容易にするため、触媒粉末に対して粘結剤(アル
ミナのキセロゲルまたはその他の工業用粘結剤)を添加
する事が必要な場合がある。次にこのようにして得られ
た混合物を混練した後に、本来の成形工程を押出法、
「オイル・ドロップ法」、糖衣錠形成法、またはその他
公知の工業的触媒成形法によって実施する。この段階は
か焼によって完成する。
【0041】− 水素化遷移金属の堆積段階はこの水素
化遷移金属の化合物の溶液によって固体を含浸する事に
よって実施され、次に乾燥段階を実施する。この金属が
白金である場合、この含浸段階は、クロロ白金酸および
白金の錯化合物から成るグループから選定される白金化
合物の溶液によって実施される。 − 第1か焼段階は一般に成形段階後に実施され、十分
に高い温度で、すなわち550℃またはこれ以上の温度
で生じなければならない。これは、適切な結晶構造を有
するジルコニアを得るために必要である。
【0042】前記の各方法は本発明の触媒を製造するた
めの提案にすぎず、もちろん本発明はこれに限定される
ものではない。当業者は必要なら、例えばゲルの硬化、
溶液による洗浄、乾燥、か焼などの公知の追加的操作を
使用して前記の方法を実施する事ができよう。
【0043】本発明による酸性触媒は、酸性、乃至は超
酸性の触媒を使用する必要のある炭化水素の化学的転化
反応に使用する事ができる。
【0044】この触媒は特に線状パラフィン系炭化水素
を200℃以下の温度で、枝分かれパラフィン系炭化水
素に異性化する反応に有効であるが、オレフィンの異性
化、環式化合物および芳香族化合物の異性化にも同様に
使用する事ができる。また本発明の触媒は、同様に炭化
水素のアルキル化反応、オリゴマー化反応、または脱水
反応にも使用する事ができる。
【0045】さらに本発明の触媒は、フィッシャー・ト
ロプシュ型の合成(CO+H2混合物からの炭化水素の
合成)から得られたパラフィン系炭化水素など、実質的
量の線状または殆ど枝分かれしていない構造の長鎖パラ
フィン系炭化水素を含有する炭化水素留分の処理工程に
効率的に使用する事ができる。ハイドロクラッキングま
たはハイドロ異性化反応によるこれらのパラフィン系炭
化水素の転化は、「大規模」生成物(ガソリン、ナフ
サ、中間蒸留物)、または特殊生成物(パラフィン系炭
化水素、高領域潤滑剤)を得るためにしばしば必要とな
る。この場合の操作条件は、所望の反応の型(ハイドロ
クラッキングまたはハイドロ異性化反応)に対応して、
また所望の転化水準に応じて調整されなければならな
い。これらの条件は好ましくは下記とする。すなわち、
20℃乃至200℃(好ましくは50℃乃至150℃)
の範囲内の温度、5・105乃至100・105Pa(好
ましくは20・105乃至60・105Pa)の範囲内の
圧力、および1乃至20の範囲内(好ましくは5乃至1
5)の範囲内の水素/被転化炭化水素のH2/HCモル
比。
【0046】本発明による触媒は特別の注意を払う事な
く貯蔵しまたは反応器中に装入する事ができる。しかし
触媒を使用する前に乾燥雰囲気の中で高温か焼する事が
好ましい場合がある。使用後に、触媒を400乃至70
0℃のオーダの温度で酸化性雰囲気中を通過させる事に
よってきわめて簡単に再生する事ができる。
【0047】以下、本発明を実施例について詳細に説明
するが本発明はこれに限定されない。
【0048】実施例: 本発明による触媒のサンプルの製造触媒 A この実施例は担持された硫酸化ジルコニアをベースとす
る本発明による酸性触媒Aの製法を示す。
【0049】この触媒サンプルは予め600℃でか焼さ
れ、AKZOから商品名CK 300で市販されている
アルミナ担体25gから製造される。フラスコの中で、
3.48gの塩化ジルコニル(Prolaboによって
市販されるZrOCl2・8 H2O)と0.46gのN
4Clとを担体の細孔容積に対応する容積11cm3
蒸留水中に溶解して形成された溶液をもって担体を含浸
する事によってジルコニウムを堆積させる。
【0050】得られた固体をまず120℃で一夜乾燥さ
せ、次に600℃で2時間か焼する。
【0051】この操作を2回繰り返し(ジルコニウム堆
積は3回)、次に得られた固体を750℃で4時間か焼
する。
【0052】次に5N硫酸溶液162cm3を周囲温度
で1時間循環させる事によって、アルミナ担体表面上に
堆積されたジルコニウムの硫酸化を実施する。
【0053】次に固体を遠心脱水し、120℃で一夜乾
燥し、60 l・h-1の乾燥空気流量のもとに500℃
で2時間か焼する。
【0054】最後に0.5重量%の白金の堆積を実施す
る。クロロ白金酸の10g・l-1溶液15cm3を蒸留
水85cm3中に混合する。この溶液を予め準備された
固体と混合し、水を蒸発させる。
【0055】このようにして得られた固体を120℃で
一夜乾燥させ、次に4時間、500℃の温度で、45
l・h-1の流量の乾燥空気でか焼する。
【0056】触媒 B この実施例は、耐火性無機酸化物構造剤、この場合アル
ミナと混合された塊状硫酸化ジルコニアをベースとする
本発明による酸性触媒Bの製造法を示す。23.93g
のZrO(NO32・6 H2Oを239mlの蒸留水
の中に撹拌しながら溶解する事によってZr溶液を準備
する。撹拌を続けながら11mlの28%アンモニア溶
液を添加する事により水和ジルコニアゲルを沈澱させ
る。16.55gのAl(NO33・9H2Oを50m
lの水中に溶解する事によってアルミニウム溶液を準備
する。この溶液をジルコニアゲル上に強く撹拌しながら
流し、次に8.5mlの28%アンモニア水を添加す
る。
【0057】濾過しpH7まで洗浄(300mlの水中
の再分散)した後に、ゲルを一夜120℃で乾燥する。
固体を粉砕し、CONDEAによってPural SB
(20%キセロゲル)として市販されるアルミナ3.1
7gと、9mlの蒸留水と共に混練した後に、押出注射
器(直径2mm)の中で、成形を実施する。
【0058】押出物を120℃で一夜乾燥した後に、7
50℃で4時間か焼する。
【0059】5N硫酸81mlを1時間循環させて1
3.17gの固体を硫酸化処理する。次にブフナー漏斗
上で脱水し、潅水し、一夜120℃で乾燥する。最後に
500℃で2時間か焼する。
【0060】回収された物質量は14.5gである。
【0061】最後に、5.37mlのクロロ白金酸(白
金10g/l)溶液と40mlの水との混合物から成る
溶液をもって、回転蒸発器の中で含浸する事により、1
0.74gの固体上に白金を堆積させる。最後に固体を
120℃で一夜乾燥させ、次に480℃で4時間か焼す
る。
【0062】触媒 C この実施例は、耐火性無機酸化物構造剤、この場合アル
ミナと混合された塊状硫酸化ジルコニアをベースとする
本発明による酸性触媒Cの変形製造法を示す。20gの
Pural SBアルミナを240mlの水中に強く撹
拌しながら分散させる事によってゲルを製造する。
【0063】次に34.55gのZrO(NO32・6
20を350mlの蒸留水中に撹拌しながら溶解する
事によってZr溶液を製造する。この溶液を前記のゲル
上に強く撹拌しながら添加し、撹拌を続けながら28%
アンモニア溶液16.25mlを追加する事によって水
和ジルコニアの沈澱を生じる。最終pHは8.5であ
る。
【0064】前記ゲルをゆっくり濾過しpH7まで洗浄
した後に(400ml水中の再分散)後に、ゲルを一夜
120℃で乾燥させる。16.1gの固体をPural
SB(20%キセロゲル)として市販されるアルミナ
4.03gと、蒸留水11.5mlと共に混練した後
に、押出注射器(直径2mm)の中で成形する。押出物
を120℃で一夜乾燥した後に、750℃で4時間か焼
する。5N硫酸81mlを1時間循環させて添加し1
4.25gの固体を硫酸化する。次にブフナー漏斗上で
脱水し、潅水し、一夜120℃で乾燥する。最後に50
0℃で2時間か焼する。
【0065】最後に、7.25mlのクロロ白金酸(白
金10g/l)溶液と30mlの水との混合物から成る
溶液をもって、回転蒸発器の中で含浸する事により、1
4.5gの固体上に白金を堆積させる。最後に固体を1
20℃で一夜乾燥させ、次に480℃で4時間か焼す
る。
【0066】触媒 D この実施例は、耐火性無機酸化物構造剤、この場合には
アルミナと混合された塊状硫酸化ジルコニアをベースと
する本発明による酸性触媒Dの製造法の他の変更例を示
す。21.11gのZrO(NO32・6H20と2
7.58gのAl(NO33・9H2Oとを400ml
の蒸留水中に撹拌しながら溶解する事によってZr溶液
を製造する(すなわち、触媒15gに対してZrO2
5%およびAl2325%)。撹拌を続けながら、2
8.2mlの28%アンモニア溶液を添加する事により
水酸化物のコゲルを沈澱させる。最終pHは9である。
【0067】ゲルを濾過しpH7まで洗浄(400ml
水中に再分散)した後に、一夜120℃で乾燥させる。
【0068】固体全部を粉砕し、Pural SB(2
0%キセロゲル)型のアルミナ3.33gと、蒸留水
8.75mlと共に混練した後に、押出注射器(直径2
mm)の中で成形する。
【0069】押出物を120℃で一夜乾燥した後に、7
50℃で4時間か焼する。
【0070】5N硫酸75mlを1時間循環させて添加
し11.13gの固体を硫酸化する。次にブフナー漏斗
上で脱水し、潅水し、一夜120℃で乾燥する。最後に
500℃で2時間か焼する。
【0071】最後に、4.6mlのクロロ白金酸(白金
10g/l)溶液と40mlの蒸留水との混合物から成
る溶液をもって、回転蒸発器の中で含浸する事により、
11.22gの固体上に白金を堆積させる。最後に固体
を120℃で一夜乾燥させ、次に480℃で4時間か焼
する。
【0072】触媒 E この実施例は純粋塊状硫酸化ジルコニアをベースとする
本発明による酸性触媒Eの製造例を示す。35gのZr
O(NO32・6H20を350mlの蒸留水中に撹拌
しながら溶解する。
【0073】撹拌を続けながら、17mlの28%アン
モニア溶液を添加する事により水酸化ジルコニウムゲル
を沈澱させる。最終pHは8.5である。
【0074】ゲルを濾過しpH7まで洗浄(350ml
水中に再分散)した後に、一夜120℃で乾燥させる。
13.77gの固体を得る。
【0075】1Nの硫酸85mlを添加し15分間、静
的接触させる事により硫酸化を実施する。次にブフナー
漏斗上で脱水し、一夜120℃で乾燥する。
【0076】固体全部を粉砕し、Pural SB型の
アルミナ3.45gと、蒸留水6.9mlと共に混練し
た後に、押出注射器(直径2mm)の中で成形する。押
出物を再び120℃で一夜乾燥した後に、625℃で2
時間か焼する。回収物質量は12.5gである。
【0077】最後に、0.248gの25%Ptクロロ
白金酸溶液と3.8mlの蒸留水との混合物から成る溶
液をもって12.3gの固体を静的含浸(細孔容積含
浸)する事により白金堆積を実施する。最後に固体を1
20℃で一夜乾燥させ、次に480℃で4時間か焼す
る。
【0078】触媒サンプルの特性および活性 下記の表Iは前記の製造法によって得られた触媒サンプ
ルの特性を示す。これらの5サンプルにおいて、硫酸化
ジルコニアは正方晶系型の結晶構造を示す。この構造は
X線回折によって特定された。
【0079】この表において、S、VpおよびRpはそ
れぞれ触媒の比表面積、細孔容積、および細孔半径を示
す。これらの特性は、S.ロウエルおよびJ.E.シー
ルド著、「粉体表面積および多孔度」、Powder Technol
ogy Series (1984) に記載のような業界公知の、窒素吸
着によるいわゆるB.E.T.測定法(ブルナウアー、
エメット、テラー法)によって特定された。比表面積S
はB.E.T.法の(相対圧、P/Po=0.045; 0.08;
0.15; 0.25 および0.33における)5点線形変換から誘
導され、細孔容積Vpは相対圧P/Po=0.985で
吸着された窒素量から特定され、また平均細孔半径Rp
は式Rp=2Vp/Sから計算される。
【0080】これらの特性の特定の前に、一次真空のも
とに、250℃で少なくとも8時間、サンプルに対して
予備的脱ガス処理を実施した。
【0081】表 I 触媒 ZrO2 Al2O3 S Vp Rp 硫黄含有量 (重量%) (重量%) (m2/g) (cm3/g) (10-10m) (%) A 17.6 82.4 151 0.34 55 2.8 B 71 29 158.1 0.32 41 3.4 C 50 50 151.4 0.37 49 3.6 D 62.5 37.5 152.5 0.25 33 3.6E 80 20 140 0.16 23 1.9 註:触媒Eは純粋な塊状硫酸化ジルコニアをベースとし、固体触媒の成形段階に 際して添加された結合剤に対応する20%のアルミナを含有する。
【0082】前記の表の結果は、出願人によって完成さ
れた製造法が先行技術におけるよりも高い比表面積を有
する硫酸化ジルコニアベース触媒を製造できる事を示し
ている。このような方法により、今後、これらの触媒の
多孔度を制御し所望の活性を得るように多孔度を変更す
る事が可能となる。
【0083】このようなサンプルの活性を、塩素化触媒
について通常使用される条件で(T=145℃、P=3
0・105Pa、水素/炭化水素比 H2/HC=3)、
正ヘキサンの異性化反応において特定した。下記の表I
Iは得られた結果を示す。各サンプルの活性は、正ヘキ
サンの異性化流中の2,2ジメチル−ブタン(2,2−
DMB)の重量%によって表示されている。相異なる空
間速度(またはppH、触媒単位重量および時間あたり
装入物重量)を利用した:ppH=装入物2または4k
g・触媒kg-1・h-1
【0084】 表 II:正ヘキサンの異性化 触媒 活性(%2,2−DMB) ppH=2 ppH=4 A 29.9 21.2 B 31.4 27.9 C 31.9 28.2 D 29.6 22.1E 26.4 このようにして、本発明による触媒は低温においてすぐ
れた軽質パラフィン系炭化水素異性化活性を示す。この
活性は先行技術の塩素化アルミナをベースとする触媒の
活性に近い。
【0085】さらに先行技術の触媒に対して、本発明の
触媒によって与えられる追加的特性が重要である(安定
性の増大、扱いやすさ、再生可能...)。従って、酸
性触媒、乃至超酸性触媒を介入させる反応において本発
明の触媒を利用する事は特に有利である。
【0086】また本発明による触媒の活性は、他の反応
においても、特に重質、線状または殆ど枝分かれしてい
ないパラフィン系炭化水素の水素化転化においても同様
に顕著である。
【0087】従って、触媒Eを一方においては正ドデカ
ンの水素化転化について、他方では正ヘキサデカンの水
素化転化についてテストした。
【0088】各触媒テストにおいて、7gの触媒を無水
状態で(アルゴンガスのもとに)反応器中に装入した。
種々の操作条件を使用した。Tは温度、Pは圧力、H2
/HCは水素/炭化水素モル比、pphは触媒重量単位
および時間あたりの装入物重量である。
【0089】得られた結果を下記の表IIIと表IVに
示す。
【0090】 表 III:正ドデカン(n−C12)の水素化転化 T P H2/HC PPH 転化 収率 収率 選択性 選択性(℃)(105Pa) h-1 (%) i-C12(%) C5-C11(%) i-C12(%) C5-C11(%) 150 50 6 0.84 100 0 44.2 0 44.2 125 50 12 1.25 60 8 40.1 13.3 67.9 125 50 12 1.25 91.2 2.2 61 2.4 66.9 115 50 6 0.84 69.6 6.3 46.6 9.1 67 115 50 12 1.25 51.6 6.7 35.4 13 68.6115 30 6 0.84 70.4 0.7 26.2 1 37.2
【0091】 表 IV:正ヘキサデカン(n−C16)の水素化転化 T P H2/HC PPH 転化 選択性 選択性 選択性(℃)(105Pa) h-1 (%) i-C16(%) C5-C11(%) C12-C15(%) 115 50 3 1 100 0 71.7 0.3 115 50 3 2 57.4 8.3 59.5 6.6 115 50 6 2 53.2 9.1 54.1 7.1 115 50 6 1 78.6 5.7 73.4 3.7 115 50 1.22 1 100 0 85.6 0.7 125 50 6 2 56 6.5 72.3 5.4 125 50 3 2 69.8 6.1 71.7 3.6
【0092】前記の表の示すように、転化率は115℃
以上で大となり、これは触媒のすぐれた低温活性を示
す。
【0093】本質的に下記の2種の反応が生じる。 ・ 正ドデカンのイソドデカンへのハイドロ異性化反応
(n−C12→i−C12)、または正ヘキサデカンの
イソ−ヘキサデカンへのハイドロ異性化反応(n−C1
6→i−C16)、 ・ 正ドデカンまたは正ヘキサデカンのより軽質の炭化
水素へのハイドロクラッキング。それぞれの場合に、5
乃至11の炭素原子を含む中間炭化水素の選択性が優れ
ている(二、三の条件においては85%以上)。これは
大部分が枝分かれペンタンまたはヘキサン(C5および
C6)であって、これらはオクタン価が高いのでガソリ
ン中において有用な所望の生成物である。115℃、5
0・105Pa、H2/HC=6およびpph=1の条
件において正ヘキサデカンの水素化転化から生じるC5
−C6留分(表IV、4行、太字)は所望のオクタン
価、または88に等しいRONを示す。
【0094】
【発明の効果】従って本発明による触媒はフィシャー・
トロプシュ型合成から生じるパラフィン系炭化水素など
の7炭素原子以上の殆ど枝分かれしていないパラフィン
系炭化水素の水素化転化において特に効率的である。ま
たこれらのパラフィン系炭化水素の有価中間炭化水素へ
のハイドロクラッキングにおいて顕著な選択性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 5/27 C07C 5/27 9/16 9/16 (72)発明者 プドロ、ナシメント フランス国ル、アーブル、リュ、ワルデッ ク‐ルソー、4ビス (72)発明者 アラン、ミラン フランス国モンテビリエ、フォンテーヌ- ラ‐マレ、リュ、アンドレ‐モーリス、ブ ルニエ、3 (72)発明者 セバスチァン、デッカー フランス国ル、アーブル、リュ、ルネ、バ フ、34

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的量の担持されたまたは塊状の硫酸化
    ジルコニアと、少なくとも一種の水素化遷移金属とを含
    有する固体酸性触媒において、この触媒は、前記硫酸化
    ジルコニアが結晶状を成し、また135m2/gと同等
    またはこれ以上の比表面積と、0.16cm3/gと同
    等またはこれ以上の細孔容積と、20オングストローム
    (20.10-10m)と同等またはこれ以上の平均細孔
    半径とを有する事を特徴とする酸性触媒。
  2. 【請求項2】前記硫酸化ジルコニアが結晶状を成し、ま
    た150m2/gと同等またはこれ以上の比表面積と、
    0.2cm3/gと同等またはこれ以上の細孔容積と、
    30オングストローム(30.10-10m)と同等また
    はこれ以上の平均細孔半径とを有する事を特徴とする請
    求項1に記載の酸性触媒。
  3. 【請求項3】前記結晶硫酸化ジルコニアが正方晶形およ
    び単斜晶系型の結晶構造を有する事を特徴とする請求項
    1乃至2のいずれかに記載の酸性触媒。
  4. 【請求項4】約0.5乃至3の見掛け充填密度を有する
    事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の酸性
    触媒。
  5. 【請求項5】前記ジルコニアは部分的にまたは完全に硫
    酸化され、硫酸塩の形の硫黄含有量はジルコニア重量に
    対して好ましくは1乃至10重量%の範囲内、さらに好
    ましくは1乃至5重量%の範囲内にある事を特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の酸性触媒。
  6. 【請求項6】前記結晶硫酸化ジルコニアは担持された
    形、すなわち例えばアルミナ、シリカ、シリカ−アルミ
    ナ、シリカライト、アルミノケイ酸塩、マグネシア、ゼ
    オライト、活性炭、酸化ガリウム、酸化チタン、酸化ト
    リウム、酸化ホウ素、粘土およびこれらの担体の任意混
    合物など、通常工業触媒として使用される任意の型の担
    体上に堆積された形とする事を特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の酸性触媒。
  7. 【請求項7】50重量%乃至95重量%の先行技術の担
    体を含み、前記担体上に5重量%乃至50重量%の硫酸
    化ジルコニアが堆積された事を特徴とする請求項6に記
    載の酸性触媒。
  8. 【請求項8】前記結晶硫酸化ジルコニアは塊状を成し、
    すなわち前記触媒はその基質中に硫酸化ジルコニアを単
    独でまたは構造剤と混合して含み、前記構造剤は工業に
    おいて通常使用される任意の耐火性無機酸化物とする事
    ができる事を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の酸性触媒。
  9. 【請求項9】前記の耐火性無機酸化物はアルミナ、シリ
    カ、シリカ−アルミナ、アルミノケイ酸塩、粘土および
    これらの化合物の混合物から成るグループから選定され
    る事を特徴とする請求項8に記載の酸性触媒。
  10. 【請求項10】0.5重量%乃至100重量%、好まし
    くは20重量%乃至80重量%の硫酸化ジルコニアを含
    む事を特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の
    酸性触媒。
  11. 【請求項11】前記水素化遷移金属は周期律表のVII
    I族の元素であり、好ましくは白金とする事を特徴とす
    る請求項1乃至10のいずれかに記載の酸性触媒。
  12. 【請求項12】触媒担体上に堆積された硫酸化ジルコニ
    アをベースとする固体酸性触媒の製造法において、下記
    段階を含み、 − 触媒担体上に水和ジルコニアを堆積する段階、 − 固体のか焼段階、 − 固体の硫酸化段階、 − 水素化遷移金属の堆積段階、 − 固体の最終的か焼段階、 前記触媒担体上の水素化遷移金属の堆積段階はジルコニ
    アの堆積前に、または最終か焼以前の製造中の他の任意
    時点で実施する事ができる事を特徴とする方法。
  13. 【請求項13】触媒担体上の水和ジルコニアの堆積段階
    はジルコニウム塩溶液による前記担体の含浸と、このよ
    うにして得られた固体の乾燥とによって実施される事を
    特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】耐火性無機酸化物構造剤と混合された塊
    状硫酸化ジルコニアをベースとする固体酸性触媒の製造
    法は下記段階を含み、 − 水和ジルコニアを沈澱させるように、ジルコニウム
    塩溶液に対して塩基性溶液を添加する段階と、 − 耐火性金属酸化物構造剤のプレカーサ塩の溶液を添
    加する段階と、 − 耐火性金属酸化物構造剤の沈澱を生じるように塩基
    性溶液を添加する段階と、 − 得られた生成物を洗浄し乾燥する段階と、 − 固体の成形段階と、 − 前記固体の硫酸化段階と、 − 水素化遷移金属を堆積する段階と、 − 最終か焼段階、 ここに、前記ジルコニアの沈澱段階は構造剤の沈澱の前
    または後に実施する事ができ、前記水素化遷移金属の堆
    積段階と前記成形段階は硫酸化段階の前または後に、し
    かし最終か焼段階以前に実施される事を特徴とする方
    法。
  15. 【請求項15】耐火性無機酸化物構造剤と混合された塊
    状硫酸化ジルコニアをベースとする固体酸性触媒の製造
    法は下記段階を含み、 − ジルコニアと耐火性無機酸化物構造剤との共沈が生
    じるように、ジルコニウム塩と耐火性無機酸化物構造剤
    のプレカーサ塩との溶液に対して塩基性溶液を添加する
    段階と、 − 得られた沈澱物を洗浄し乾燥する段階と、 − 固体の成形段階と、 − 固体の硫酸化段階と、 − 水素化遷移金属の堆積段階と、 − 最終か焼段階、 ここに、前記の水素化遷移金属堆積段階と成形段階は硫
    酸化段階の前または後に、しかし最終か焼段階以前に実
    施される事を特徴とする方法。
  16. 【請求項16】純粋塊状硫酸化ジルコニアをベースとす
    る固体酸性触媒を製造する方法は下記段階を含み、 − 水和ジルコニアの沈澱を生じるように、ジルコニウ
    ム塩の溶液に対して塩基性溶液を添加する段階と、 − 得られた沈澱物を洗浄し次に乾燥する段階と、 − 固体の硫酸化段階と、 − 固体の成形段階と、 − 水素化遷移金属の堆積段階と、 − 最終的か焼段階、 前記水素化遷移金属の堆積段階と前記成形段階は硫酸化
    段階の前または後に、しかし最終か焼段階以前に実施さ
    れる事を特徴とする方法。
  17. 【請求項17】前記耐火性無機酸化物構造剤はアルミナ
    であり、また前記プレカーサ塩はアルミニウムの硝酸
    塩、塩化物および硫酸塩から成るグループから選定され
    る事を特徴とする請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】前記ジルコニウム塩はジルコニウムおよ
    びジルコニルの硝酸塩、塩化物、酢酸塩、ギ酸塩、シュ
    ウ酸塩、並びにジルコニウムのプロピル酸塩およびブチ
    ル酸塩から成るグループから選定される事を特徴とする
    請求項12乃至17のいずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】触媒の硫酸化段階は硫酸化剤によって固
    体を含浸し、次に固体を乾燥しか焼する事によって実施
    され、硫酸化剤は純粋な硫酸または硫酸溶液、硫酸アン
    モニウムの水溶液、または硫酸イオンのその他任意のプ
    レカーサとする事ができる事を特徴とする12乃至18
    のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】水素化遷移金属の堆積段階はこの水素化
    遷移金属の化合物の溶液をもって固体を含浸する段階
    と、次の固体乾燥段階とによって実施される事を特徴と
    する請求項12乃至19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】水素化遷移金属は白金とし、この含浸段
    階は、クロロ白金酸および白金の錯化合物から成るグル
    ープから選定される白金化合物の溶液によって実施され
    る事を特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】第1か焼は550℃またはこれ以上の温
    度で実施される事を特徴とする請求項12乃至21のい
    ずれかに記載の方法。
  23. 【請求項23】酸性触媒乃至超酸性触媒の使用を必要と
    する化学的炭化水素転化反応における請求項1乃至11
    のいずれかに記載された又は請求項12乃至22のいず
    れかに記載の方法によって得られた酸性触媒の利用。
  24. 【請求項24】パラフィン系炭化水素の異性化反応、オ
    レフィンの異性化反応、環式化合物および芳香族化合物
    の異性化反応を含む炭化水素の異性化反応における請求
    項1乃至11のいずれかに記載された又は請求項12乃
    至22のいずれかに記載の方法によって得られた酸性触
    媒の利用。
  25. 【請求項25】例えばフィッシャー・トロプシュ型の合
    成から得られたパラフィン系炭化水素などの線状または
    殆ど枝分かれしていない形の7炭素原子以上のパラフィ
    ン系炭化水素のハイドロクラッキング反応および/また
    はハイドロ異性化反応における請求項1乃至11のいず
    れかに記載された又は請求項12乃至22のいずれかに
    記載の方法によって得られた酸性触媒の利用。
  26. 【請求項26】反応温度は20℃乃至200℃の範囲内
    に含まれ、圧力は5・105乃至100・105Paの範
    囲内に含まれ、また水素/被転化炭化水素のH2/HC
    モル比は1乃至20の範囲内に含まれる事を特徴とする
    請求項25に記載の酸性触媒の利用。
  27. 【請求項27】炭化水素のアルキル化反応、オリゴマー
    化反応または脱水反応における請求項1乃至11のいず
    れかに記載された又は請求項12乃至22のいずれかに
    記載の方法によって得られた酸性触媒の利用。
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