JPH11196615A - 種籾のコーティング装置 - Google Patents

種籾のコーティング装置

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JPH11196615A
JPH11196615A JP822498A JP822498A JPH11196615A JP H11196615 A JPH11196615 A JP H11196615A JP 822498 A JP822498 A JP 822498A JP 822498 A JP822498 A JP 822498A JP H11196615 A JPH11196615 A JP H11196615A
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Kazunobu Hayashi
和信 林
Kunimichi Azuma
邦道 東
Shunji Ideno
俊次 出野
Iwao Sato
巖 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回動可能に支持された回転容器上方に薬剤繰
出装置と液体噴霧装置を配置し、回転容器内の種籾に粉
衣剤と水とを投入しコーティング処理するコーティング
装置を自動制御する。 【解決手段】 前記回転容器であるコーティングパン5
に前処理後の種籾を投入し、前記薬剤繰出ホッパ7の駆
動手段25と水の噴霧を調整する調整手段32とをコン
トローラ9に接続し、該コントローラに、駆動手段の駆
動を設定する複数のプログラムと、調整手段による噴霧
の調整を設定する複数のプログラムとをコントローラに
記憶し、両プログラムを選択し、自動的に種籾をコーテ
ィング処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種籾を湛水直播に
適するように粉衣剤で被覆するコーティング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドラム状に構成した回転容器
を傾斜状に配置し、浸種を行い鳩胸状まで催芽した種籾
を回転容器の中へ投入し、この容器を回転させながら、
粉状の粉衣剤や水を徐々に投入し、種籾を粉衣剤で被覆
する装置は公知となっている。この装置においては、粉
衣剤と水の投入量とを調整することが難しく、水分量が
多くなると、複数の種籾が付着した状態でコーティング
されたり、粉衣剤のみが団子状に固まる等の不具合があ
り、作業者に熟練した技能が要求されていた。また、作
業中は装置から離れることができず、他の作業を行うこ
とができず、作業効率の悪いものとなっていた。
【0003】また、回転容器へ水を給水するシャワーの
給水口にバルブを設け、該バルブを開閉するスイッチを
回転容器の内周面の上部側に配置して、自動給水できる
ようにした技術が公知となっいる。例えば、実開昭60
−17614号の技術である。この技術はコーティング
段階において種籾表面の水分が多くなると、種籾が傾斜
状に配した回転容器に付着し易くなり、その回転にとも
なわれて上方まで落下せずに移動して前記スイッチに当
たるようになる。前記スイッチに種籾が当たっている間
はスイッチが切り換わり、シャワーのバルブを閉鎖して
給水を一旦停止し、その間も粉衣剤を投入し続けること
で種籾の被覆を進めている。種籾の被覆が進むに連れ
て、種籾表面の水分が少なくなり、粘着性が低下して回
転容器の傾斜によって落下するようになる。そして、ス
イッチに当たらなくなると、シャワーのバルブが再度開
き給水を開始する。このようにしてバルブの開閉を繰り
返すことで被覆処理が行われるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の水を給
水するシャワーのバルブを開閉する制御は、最終的に種
籾全体の水分量を調整することはできるが、処理の途中
で一時的に水分量が高くなっているので、複数の種籾ど
うしが付着した、いわゆる団子状になることを防ぐこと
は困難であった。その為に、種籾が団子状となったり、
コーティングムラとなることがなく、各粒を完全にコー
テングすることのできるコーティング装置が望まれてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、回動可能に支持された回転容
器上方に薬剤繰出装置と液体噴霧装置を配置し、回転容
器内の種籾に粉衣剤と水とを投入しコーティング処理す
る構成において、薬剤繰出装置の駆動手段と水の噴霧を
調整する調整手段とを制御手段に接続し、薬剤繰出装置
の繰出時間と停止時間及び水の噴霧時間と停止時間を制
御して種籾をコーティング処理するようにしたものであ
る。また、前記薬剤繰出装置の繰出時間と停止時間及び
水の噴霧時間と停止時間をそれぞれ複数のパターンを設
けて制御手段に記憶し、各パターンの何れかをそれぞれ
選択して種籾をコーティング処理するようにし、また、
前記回転容器に投入する種籾の水分を一定水分に前処理
するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のプログラムによって制御されるコ
ーティング装置の正面図、図2は同じく側面図、図3は
同じく平面図、図4は粉プログラムNo. 1と水プログラ
ムNo. 1の経過時間の投入量を示す図、図5は粉プログ
ラムNo. 1と水プログラムNo. 1とによる投入比を示す
図、図6は粉プログラムNo. 2と水プログラムNo. 2の
経過時間の投入量を示す図、図7は粉プログラムNo. 2
と水プログラムNo. 2とにおける投入比を示す図、図8
は粉プログラムNo. 2と水プログラムNo. 3の経過時間
の投入量を示す図、図9は粉プログラムNo. 2と水プロ
グラムNo. 3とにおける投入比を示す図、図10は粉プ
ログラムNo. 3と水プログラムNo. 4の経過時間の投入
量を示す図、図11は粉プログラムNo. 3と水プログラ
ムNo. 4とにおける投入比を示す図、図12はコーティ
ング方法に対応するプログラムを示す図である。
【0007】まず、本発明のコーティング装置1につい
て図1〜図3を用いて説明する。該コーティング装置1
は、上面を開放したドラム状の回転容器としてのコーテ
ィングパン5と、該コーティングパン5内に投入した種
籾に水を吹き付ける液体噴霧装置としてのノズル6と、
種籾に粉衣剤を投入する薬剤繰出装置としての薬剤繰出
ホッパ7、これらを支持する機体フレーム2等より構成
されている。
【0008】前記機体フレーム2は中央部の左右に支持
柱3・3を立設し、該支持柱3・3上部に支点軸4を横
設し、該支点軸4に駆動ケース11の前面上部を枢支し
て、支点軸4を中心に駆動ケース11及びコーティング
パン5を上下に回動自在に支持している。前記駆動ケー
ス11の底部にはステー17を突設し、該ステー17に
枢支したナットに調整ネジ12を螺合し、該調整ネジ1
2下部を機体フレーム2に回動自在に係止し、該調整ネ
ジ12を回動操作することで、支点軸4を中心に駆動ケ
ース11及びコーティングパン5を回動して、ゲージ板
29に合わせて傾斜角度を調整できるようにしている。
【0009】前記コーティングパン5の裏面中央の中心
から側面視で前高後低に駆動軸10が突設され、該駆動
軸10を中心に回動できるようにしており、該駆動軸1
0は駆動ケース11に回転自在に軸支され、該駆動ケー
ス11内の駆動軸10上にはスプロケット15が固設さ
れている。また、該駆動ケース11内には駆動モータ1
3が内装され、該駆動モータ13の出力軸13aは駆動
軸10と平行状に配され、該出力軸13a上にはスプロ
ケット14が固設され、該スプロケット14・15の間
にチェーン16を巻回し、駆動軸10を介してコーティ
ングパン5を回転駆動できるようにしている。
【0010】前記駆動モータ13は、一般の100V電
源より電力を供給して駆動するようにしている。該駆動
モータ13は、周波数に応じて定格回転数が変わるもの
であり、50Hzの電源より60Hzの電源を使用した方が
高回転となる。この駆動モータ13の回転数が変化する
と、駆動軸10を介してコーティングパン5を回転させ
る速度が変化し、前記コーティングパン5内に投入され
た種籾に生じる遠心力に差が生じる。よって、このコー
ティングパン5の回転速度の増減幅は一定であるから、
その増減に合わせてコーティングパン5の傾斜角度を変
更することによって、被覆された種子の水分に応じて落
下する度合いも一定とすることができるのである。例え
ば、50Hzの電源を使用する場合には、コーティングパ
ン5の傾斜角度は約50°とし、60Hzの電源を使用す
る場合には、傾斜角度を約55°とし、前記ゲージ板2
9に合わせて傾けるように調整する。尚、使用する電源
の周波数に合わせてコーティングパン5の傾斜角度を変
更する構成とせず、前記スプロケット14・15のギア
比を変更することでコーティングパン5の回転数を設定
回転とすることもできる。更に、前記駆動モータ13を
可変モータとすることで、回転数を設定回転にすること
もできる。
【0011】また、前記コーティングパン5の側面の一
部は、図示せぬ排出口が開口され、該排出口はコーティ
ングパン5の外側面に上下にスライド可能に支持した排
出板18によって被装し、該排出板18を上方にスライ
ドし、排出口を開放してコーティングされた種籾を排出
するようにしている。
【0012】また、図2に示すように、前記駆動ケース
11の上面に近接スイッチ26を固設し、該近接スイッ
チ26の検出ヘッドをコーティングパン5の下面に向け
ている。一方、前記コーティングパン5の下面に金属等
より成る近接体27が固設されている。該近接体27の
配設位置は、前記コーティングパン5側面の排出口が最
下方に位置する場合に、近接スイッチ26の検出ヘッド
の直上方に近接体27が位置するものとする。この近接
スイッチ26で近接体27が直上方に配置されているこ
とを検出すると、前記駆動モータ13内の図示せぬ制動
機構を作動し、出力軸13aを強制的に停止し、コーテ
ィングパン5の回転を停止させるようにしている。尚、
コーティングパン5を停止させる構成として、駆動軸1
0下部に制動機構を配置し、該制動機構を近接スイッチ
26の検出に応じて作動させる構成にすることもでき
る。
【0013】そして、前記コーティングパン5を駆動モ
ータ13で駆動している間は、近接体27が近接スイッ
チ26の直上方を通過しても、近接体27の回転速度が
速く、近接スイッチ26の応答性よりも近接体27の通
過する速度が速く、近接スイッチ26で近接体27が検
出されない。そして、コーティング処理を停止するため
に、駆動モータ13の駆動を停止すると、コーティング
パン5は慣性力のみで回転され、回転速度が徐々に弱め
られる。そして、近接体27の通過速度が近接スイッチ
26の応答性の範囲内となり、近接体27が近接スイッ
チ26の直上方を通過した瞬間に、近接スイッチ26で
近接体27を検出するとともに、前記駆動モータ13の
制動機構を作動し、排出口を最下方に位置させるところ
でコーティングパン5の回転を停止する。従って、作業
者によって排出口を最下方に向けるように手動でコーテ
ィングパン5を回転させる必要がなくなり、作業性能が
向上される。
【0014】また、傾斜状に配した前記コーティングパ
ン5の下部の上方位置に薬剤繰出ホッパ7が配置され
る。即ち、前記機体フレーム2前部より上方にホッパ支
持フレーム20を立設し、該ホッパ支持フレーム20の
上部は後方に屈曲して、その端部をコーティングパン5
内に臨ませている。該ホッパ支持フレーム20上部に平
面視略四角形状の枠体21が固設され、該枠体21内に
薬剤繰出ホッパ7の上下途中部を固設している。
【0015】該薬剤繰出ホッパ7は、側面視略逆三角形
状であり、薬剤繰出ホッパ7の左右幅をコーティングパ
ン5の内径より短く形成し、薬剤繰出ホッパ7の下部を
コーティングパン5の下部内に挿入している。前記薬剤
繰出ホッパ7の下部には攪拌軸22が左右方向(薬剤繰
出ホッパ7の幅方向)に軸支され、ホッパ内の攪拌軸2
2上に複数の攪拌爪を固設し、薬剤繰出ホッパ7内の粉
衣剤を攪拌している。前記攪拌軸22の下方に繰出ロー
ラ23が幅方向に軸支され、該繰出ローラ23の外周面
には粉衣剤を搬送する螺旋状の溝が形成されている。
【0016】また、前記繰出ローラ23の軸と、攪拌軸
22の端部が薬剤繰出ホッパ7の側方端部(本実施例に
おいて左側)より突出し、各軸の端部にスプロケットを
固設している。一方、前記ホッパ支持フレーム20前部
に駆動手段としての薬剤繰出用駆動モータ25を固設
し、該薬剤繰出用駆動モータ25の出力軸上に二個のス
プロケットを固設している。一方のスプロケットと繰出
ローラ23の軸上のスプロケットとの間に図示せぬチェ
ーンを巻回し、他方のスプロケットと攪拌軸22上のス
プロケットとの間に図示せぬチェーンを巻回し、繰出ロ
ーラ23と攪拌軸22とをそれぞれ駆動している。更
に、前記薬剤繰出用駆動モータ25は後述するコントロ
ーラ9に接続され、薬剤繰出用駆動モータ25の駆動・
停止の切り換え制御が行われる。前記薬剤繰出用駆動モ
ータ25を駆動して繰出ローラ23が駆動されると、溝
に入った粉衣剤を幅方向に搬送し、薬剤繰出ホッパ7側
端部の図示せぬ落下口より一定量の粉衣剤を繰り出し、
コーティングパン5内に投入している。尚、前記薬剤繰
出用駆動モータ25は、周波数に応じて定格回転数が変
わるものであり、50Hzの電源より60Hzの電源を使用
した方が高回転となる。従って、使用する電源の周波数
に合わせてスプロケットのギア比を変更したり、前記薬
剤繰出用駆動モータ25を可変モータとすることで、回
転数を設定回転にすることができる。
【0017】また、前記機体フレーム2の一側部の前後
中央位置より上方にノズル支持フレーム30を立設して
いる。該ノズル支持フレーム30は図2の側面視に示す
ように、薬剤繰出ホッパ7の後部とラップする位置に立
設され、該ノズル支持フレーム30上部に支持プレート
31を固設し、該支持プレート31前面にノズル6を固
定している。該ノズル6を、コーティングパン5の上方
を内側に突設し、ノズル6の噴霧口を薬剤繰出ホッパ7
の後面で、コーティングパン5の左右中央部に位置し、
噴霧口をコーティングパン5内に向けている。
【0018】また、前記ノズル6の他端に水の噴霧量を
調整する調整手段としての電磁弁32が接続され、該電
磁弁32の入口側に圧力調整器33が接続されている。
該圧力調整器33には、ホース35を介して機体フレー
ム2上に固定したポンプ34と接続され、ポンプ34を
用いて汲み上げた水は圧力調整器33で一定の圧力に調
整され、電磁弁32を介してノズル6より一定量の水を
吐出している。前記電磁弁32はコントローラ9に接続
され、該コントローラ9によって電磁弁32の開閉が制
御されて、水の噴霧量を調整するようにしている。尚、
前記調整手段は電磁弁32に限定するものでなく、ポン
プ34の回転数や回転及び停止を制御して吐出量を調整
する構成にすることもできる。また、前記圧力調整器3
3に接続したホース35の他端を、水道管の蛇口に接続
し、水道水をノズル6に吐出する構成にすることもでき
る。
【0019】また、前記コーティングパン5内に投入さ
れる種籾は、浸種を行い鳩胸状まで催芽したものを用い
ている。この催芽した種籾の表面の水分を一定にするた
めに、前処理として脱水が行われる。種籾の脱水は、公
知の温風乾燥器や脱水器、洗濯機の如く遠心式脱水器等
が用いられ、種籾表面の水を切り、設定水分とした種籾
をコーティングパン5に投入している。この脱水処理を
行うことで、コーティング処理の開始時における種籾表
面の水分が一定となり、後工程でのコーティング処理も
均一に行うことができるのである。更に、前記種籾を被
覆するコーティング剤として粉衣剤(市販の商品名であ
るカルパー剤、成分として過酸化カルシウムや炭酸カル
シウムが含まれる。)が用いられ、粉衣剤のコーティン
グ量として乾燥した種籾の重量に対して2倍の重量の粉
衣剤で被覆する2倍重、乾燥した種籾の重量と等しい重
量の粉衣剤で被覆する1倍重等のコーティング処理が行
われる。
【0020】そして、本発明において前記機体フレーム
2後部の左端部に制御手段としてのコントローラ9が配
置されており、該コントローラ9で前記電磁弁32の開
閉と、薬剤繰出用駆動モータ25の回転とを制御してお
り、ノズル6より水を噴霧するタイミングと薬剤繰出ホ
ッパ7より粉衣剤を繰り出す量を制御している。そし
て、このコントローラ9には水の吐出量と粉衣剤の繰出
量の設定器が設けられ、本実施例ではプログラムナンバ
ーを入力して、水の吐出量と粉衣剤の繰出量を設定する
ようにしている。
【0021】また、前記コントローラ9のROMには、
図12に示すような、コーティング量に応じた水の吐出
パターンと粉衣剤の繰出パターンを記憶したプログラム
が、それぞれナンバーを付して設定されている。具体的
には、コーティング量が2倍重で乾燥した種籾の投入量
が15kgの場合には、粉プログラムはNo. 1を、水プロ
グラムはNo. 1を使用する。コーティング量が2倍重で
乾燥した種籾の投入量が10kgの場合には、粉プログラ
ムはNo.2を、水プログラムはNo. 2を使用する。同様
に1倍重で乾燥した種籾の投入量が20kgの場合には粉
プログラムはNo.2、水プログラムはNo. 3を使用し、
1倍重で乾燥した種籾の投入量が15kgの場合には粉プ
ログラムはNo. 3、水プログラムはNo. 4を使用する。
このように種籾の重量や直播する圃場の状態に合わせて
それぞれ選択する。
【0022】前記粉プログラムは、薬剤繰出用駆動モー
タ25の停止時間と繰出時間のパターンを設定して駆動
する。水プログラムは電磁弁32の開時間と閉時間のパ
ターンを設定して開閉する。パターンは粉衣剤を一定時
間繰り出し、水を一定時間吐出するパターンと、粉衣剤
を一定時間繰り出し、一定時間停止させる間欠繰り出し
を行い、水を一定時間吐出するパターンと、粉衣剤を一
定時間繰り出し、水を間欠的に吐出するパターンと、粉
衣剤を間欠的に繰り出し、水を間欠的に吐出するパター
ンの4パターンがあり、本実施例では粉衣剤を間欠的に
繰り出し、水を一時間吐出するパターンを採用してい
る。
【0023】例えば、乾燥した種籾の投入量を15kgと
し、2倍重のコーティング量をコーティング処理をする
際には、粉プログラムNo. 1と水プログラムNo. 1とを
選択する。この場合、図4に示すように制御され、種籾
をコーティングパン5内に投入して処理を開始すると、
コーティングパン5が回動されて、開始時より15秒後
に1回目の繰り出しを開始し、15秒間粉衣剤を繰り出
す。その後20秒間停止し、その後20秒間2回目の繰
り出しを行う。次に17秒間停止して18秒間繰り出
す。このように薬剤繰出用駆動モータ25を間欠的に1
9回駆動し、経過時間966秒後に19回目の繰り出し
を19秒間行い、累積投入量が2倍重の29.96kgと
している。
【0024】また、同時に、ノズル6より水プログラム
No. 1の設定に従って水が噴霧されている。水プログラ
ムNo. 1は開始より70秒後に水の噴霧を開始し、その
後970秒間噴霧を行った後に停止し、水累積投入量が
4.688kgとなり、1200秒後にコーティングが完
了する。
【0025】この繰出開始時及び繰出終了時の水/カル
パー投入比は、図5に示す如く、開始後の数分間は水の
投入量割合が少なく、徐々に水の投入比が増えていく状
態が示され、水及び粉衣剤の比率が過剰になることがな
いように制御され、水を過剰に含んで複数の種籾が付着
して団子状になったり、粉衣剤のみが固まることのない
ようにしている。
【0026】同様に、コーティング量が2倍重で乾燥し
た種籾の投入量が10kgの場合には、粉プログラムNo.
2と水プログラムNo. 2を選択し、図6に示すように制
御され、経過時間と水/カルパー投入比との関係は図7
に示される。同様に、1倍重においても、図8又は図1
0に示すように、各粉プログラムに沿って制御され、薬
剤繰出用駆動モータ25が間欠的に駆動され、設定した
如くに粉衣剤が繰り出され、各水プログラムの設定に従
って水が噴霧される。各プログラムに対応する経過時間
と水/カルパー投入比との関係は、図9又は図11に示
される。
【0027】何れのプログラムにおいても、経過時間と
水/カルパー投入比との関係は、開始後の数分間は水の
投入量割合が少なく、徐々に水の投入比が増えていく状
態が示され、水及び粉衣剤の比率が過剰になることがな
いように制御され、水を過剰に含んで複数の種籾が付着
して団子状になったり、粉衣剤のみが固まらないように
し、直播に適するように種籾が粉衣剤によって被覆され
る。この制御によって被覆した種籾を圃場に直播した
り、育苗床に投入し粉衣剤が水に溶けることで種籾に酸
素を供給し、発芽率を向上している。また、粉衣剤を間
欠的に繰り出すことで、粉衣剤の投入が過剰となること
がなく、粉衣剤のみが団子状に固まることもない。
【0028】よって、このコーティング装置1を用いて
コーティング処理の自動制御を行うことができ、作業者
はこの自動制御中に、コーティング装置1より離れて他
の作業、例えば、薬剤繰出ホッパ7内への粉衣剤の補給
や、水源への水の補給作業、また、既にコーティングを
完了した種籾をムシロ等に広げ陰干ししてコーティング
した粉衣剤を固める作業、その固めた後の種籾を通気性
の良い網袋へ詰める袋詰め作業、また、脱水機内に種籾
を投入する等の種籾の前処理作業を行うことができ、作
業性が向上され、作業時間を短縮することができる。
【0029】尚、前述するごとく、前記粉プログラムと
水プログラムには、薬剤繰出用駆動モータ25を間欠駆
動し、ノズル6より間欠的に水を噴霧するように設定し
ているが、薬剤及び水を継続的に投入し、その投入量を
増減するように設定するプログラムとしたり、薬剤及び
水を一定量で投入するプログラムとしたり、薬剤及び水
の一方を一定量で投入し、他方を間欠的に投入するプロ
グラムとすることもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載のよ
うに、回動可能に支持された回転容器上方に薬剤繰出装
置と液体噴霧装置を配置し、回転容器内の種籾に粉衣剤
と水とを投入しコーティング処理する構成において、薬
剤繰出装置の駆動手段と水の噴霧を調整する調整手段と
を制御手段に接続し、薬剤繰出装置の繰出時間と停止時
間及び水の噴霧時間と停止時間を制御して種籾をコーテ
ィング処理するようにしたので、水分量が多くなり過ぎ
て数個の種子が付着したままコーティングされる等の不
具合が生じることがなくなる。よって、熟練した作業者
によらず、初心者等の誰にでも正しいコーティング処理
作業をすることができ、また、作業中に装置より離れて
他の作業を行うことができ効率性が良くなる。
【0031】また、請求項2記載のように、前記薬剤繰
出装置の繰出時間と停止時間及び水の噴霧時間と停止時
間をそれぞれ複数のパターンを設けて制御手段に記憶
し、各パターンの何れかをそれぞれ選択して種籾をコー
ティング処理するようにしたので、2倍重のコーティン
グ量であっても、1倍重のコーティング量であっても、
また種籾の投入量が異なっても、それぞれの条件で水分
量が過剰となることがなく、種籾と種籾とが付着した状
態でコーティングされ団子状になることや、粉衣剤のみ
が玉状に固まったりすることがなく、直播きに適した被
覆層を形成でき、発芽率を向上することができる。ま
た、総コーティング量の設定を細かくすることができ
る。
【0032】また、請求項3記載のように、回転容器に
投入する種籾の水分を一定水分に前処理するようにした
ので、種籾中の水分含有率を一定とした種籾を回転容器
内に投入することができ、コーティング処理を開始する
最初の状態を一定とすることができ、制御手段に設定し
た通りの水を種籾に含ませることができ、直播きに適し
た被覆層を形成でき、発芽率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプログラムによって制御するコーティ
ング装置の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】粉プログラムNo. 1と水プログラムNo. 1の経
過時間の投入量を示す図である。
【図5】粉プログラムNo. 1と水プログラムNo. 1とに
おける投入比を示す図である。
【図6】粉プログラムNo. 2と水プログラムNo. 2の経
過時間の投入量を示す図である。
【図7】粉プログラムNo. 2と水プログラムNo. 2とに
おける投入比を示す図である。
【図8】粉プログラムNo. 2と水プログラムNo. 3の経
過時間の投入量を示す図である。
【図9】粉プログラムNo. 2と水プログラムNo. 3とに
おける投入比を示す図である。
【図10】粉プログラムNo. 3と水プログラムNo. 4の
経過時間の投入量を示す図である。
【図11】粉プログラムNo. 3と水プログラムNo. 4と
における投入比を示す図である。
【図12】コーティング方法に対応するプログラムを示
す図である。
【符号の説明】
1 コーティング装置 5 コーティングパン(回転容器) 6 ノズル(液体噴霧装置) 7 薬剤繰出ホッパ(薬剤繰出装置) 9 コントローラ(制御手段) 25 薬剤繰出用駆動モータ(駆動手段) 32 電磁弁(調整手段)
フロントページの続き (72)発明者 西村 洋 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 堀尾 光広 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 林 和信 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 東 邦道 大阪市西淀川区千舟1丁目4番39号 初田 工業株式会社内 (72)発明者 出野 俊次 大阪市西淀川区千舟1丁目4番39号 初田 工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 巖 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能に支持された回転容器上方に薬
    剤繰出装置と液体噴霧装置を配置し、回転容器内の種籾
    に粉衣剤と水とを投入しコーティング処理する構成にお
    いて、薬剤繰出装置の駆動手段と水の噴霧を調整する調
    整手段とを制御手段に接続し、薬剤繰出装置の繰出時間
    と停止時間及び水の噴霧時間と停止時間を制御して種籾
    をコーティング処理することを特徴とする種籾のコーテ
    ィング装置。
  2. 【請求項2】 前記薬剤繰出装置の繰出時間と停止時間
    及び水の噴霧時間と停止時間をそれぞれ複数のパターン
    を設けて制御手段に記憶し、各パターンの何れかをそれ
    ぞれ選択して種籾をコーティング処理することを特徴と
    する請求項1記載の種籾のコーティング装置。
  3. 【請求項3】 前記回転容器に投入する種籾の水分を一
    定水分に前処理することを特徴とする請求項1記載の種
    籾のコーティング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101348776B1 (ko) * 2013-06-26 2014-01-07 조성식 향미제 첨가장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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