JPH11195802A - 光起電力素子モジュールおよび光起電力素子モジュール出力比例制御システム - Google Patents

光起電力素子モジュールおよび光起電力素子モジュール出力比例制御システム

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JPH11195802A
JPH11195802A JP10000751A JP75198A JPH11195802A JP H11195802 A JPH11195802 A JP H11195802A JP 10000751 A JP10000751 A JP 10000751A JP 75198 A JP75198 A JP 75198A JP H11195802 A JPH11195802 A JP H11195802A
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photovoltaic
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group
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Yoshitaka Nagao
吉孝 長尾
Kenji Takada
健司 高田
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光起電力素子を使用して、日影を検出するこ
とができる光起電力素子モジュールと、その日影の大き
さに応じてモジュールの出力を制御することができる光
起電力素子モジュール出力制御システムを提供する。 【解決手段】 少なくとも2つの光起電力素子201、
201を電気的に接続して形成された光起電力素子群か
らなる光起電力素子モジュールであって、光起電力素子
群を構成する各光起電力素子201、201が互いに並
列接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光起電力素
子を電気的に接続して形成された光起電力素子群からな
る光電変換モジュール、及び光起電力素子モジュールと
その出力信号により制御される電気機器とからなる光起
電力素子モジュール出力制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まりが
世界的に広がりを見せているが、中でも、CO2排出に
伴う地球の温暖化現象に対する危惧感は深刻であり、ク
リーンなエネルギーへの要求は益々強まっている。かか
る要求を満足するクリーンなエネルギー源として、その
安全性と使いやすさから太陽電池が脚光を浴びるように
なってきている。太陽電池を利用したシステムとして
は、系統連系太陽光発電システムなどが提案されてい
る。このようなシステムに使用する太陽電池は、光起電
力素子から構成されているが、この光起電力素子1個が
生ずる電圧は低いため、複数の光起電力素子を直列接続
して、モジュールを構成している。
【0003】また、太陽電池を利用したシステムにおい
て、その制御を行うために日射量を入力としているもの
があるが、この日射量を得るためには、日射センサーが
必要である。この日射センサーには、例えば、熱電対式
全天日射計などがある。この日射計は、全天日射量に比
例する受光部の昇温を熱電対の起電力によって測定する
原理となているが、コストが高いためあまり使用されて
いない。
【0004】そのため、太陽電池を構成している光起電
力素子を日射センサーとして使用する方法が提案されて
いる。例えば、特開平6−266453号公報に開示さ
れているように、太陽光発電システムの起動停止のため
に日射モニタ用太陽電池を使用し、その判定のために短
絡電流を利用している。また、特開平6−131065
号公報にも、センサー用太陽電池の短絡電流値を太陽光
発電システムの制御に利用していることが開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、これらのセンサ
ー用太陽電池モジュールは、光起電力素子1個で構成さ
れている。これは、1個の光起電力素子の出力を検出す
れば、日射強度を検出することができるためである。
【0006】しかし、人や物によってできる日影を検出
し、その大きさを出力するような大面積のセンサーモジ
ュールは未だ考案されていない。また、従来の太陽電池
モジュールを使用するにしても、光起電力素子が直列接
続されているため、入射エネルギーに比例した出力を得
るのは不可能である。さらに、このような日影を検出し
うるモジュールが存在すれば、人や物によりできる影部
分の割合を得ることができ、その出力をシステムの出力
制御に利用すれば、太陽エネルギーを視覚的に把握する
ことができるため、人や物によってできる日影を検出し
うるモジュールと、その日影の大きさに応じてモジュー
ルの出力が制御されるシステムの開発が求められてい
る。
【0007】本発明は、光起電力素子を使用して、人や
物によってできる日影を検出することができる光起電力
素子モジュールと、その日影の大きさに応じてモジュー
ルの出力を制御することができる光起電力素子モジュー
ル出力制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし請求項1
5の発明は、少なくとも2つの光起電力素子を電気的に
接続して形成された光起電力素子群からなる光起電力素
子モジュールに関する発明であり、光起電力素子群を構
成する各光起電力素子が互いに並列接続されている点に
特徴を有する。
【0009】請求項16ないし33の発明は、光起電力
素子モジュールと、その出力信号により制御される電気
機器とからなる光起電力素子モジュール出力制御システ
ムに関する発明であり、光起電力素子モジュールの短絡
電流に応じた信号を出力信号とし、該出力信号の強度に
応じて電気機器を比例制御する点に特徴を有しており、
特に光起電力素子モジュールが、少なくとも2つの光起
電力素子を電気的に接続して形成された光起電力素子群
からなり、これを構成する各光起電力素子が互いに並列
接続されているものである。
【0010】上記のように、本発明は、少なくとも2つ
の光起電力素子を電気的に接続して形成された光起電力
素子群からなる新規な光起電力素子モジュール、および
光起電力素子モジュールと、その出力信号により制御さ
れる電気機器とからなる新規な光起電力素子モジュール
出力制御システムに係るものであり、各発明の構成及び
作用を以下にさらに説明する。
【0011】1)光起電力素子群を構成する各光起電力
素子を互いに並列接続することにより、人や物によって
光起電力素子上に生じた日影の割合に応じて出力するこ
とができる。
【0012】2)光起電力素子群の非受光面側に補強板
を固定しており、光起電力素子を封止し、かつ補強板上
に固定するための被覆材を有することにより、取扱い易
く、光起電力素子が傷つきにくいモジュールを提供する
ことができる。
【0013】3)光起電力素子群は、光起電力素子の正
極タブを接続するための正極接触部材と、負極タブを接
続するための負極接触部材とを備えていることにより、
正極接触部材と負極接触部材とによって、光起電力素子
群を構成する各光起電力素子を並列接続することができ
る。
【0014】また、光起電力素子群の端子取り出し部
が、正極接触部材および負極接触部材上で、かつ光起電
力素子群の中心に位置する光起電力素子の裏面に配置さ
れていることにより、光起電力素子群の中心に位置する
光起電力素子の端子取り出し部から各光起電力素子を並
列接続した電力を得ることができる。
【0015】さらに、光起電力素子群の非受光面側にお
いて、第1の正極接触部材群が正極タブに電気的に接続
されるとともに、第1の負極接触部材群が負極タブに電
気的に接続され、第2の正極接触部材が第1の正極接触
部材群を互いに電気的に接続し、第2の負極接触部材が
第1の負極接触部材群を互いに電気的に接続しているこ
とにより、第2の正極接触部材と第2の負極接触部材と
に端子取り出し部を配置するだけで、第1の正極接触部
材群と第1の負極接触部材群とを介して、各光起電力素
子を並列接続した電力を得ることができる。
【0016】4)光起電力素子モジュールの出力に出力
変換部として抵抗器を備えて、この抵抗器を光起電力素
子群と並列に接続し、光起電力素子から出力される短絡
電流値を電圧値に変換することにより、外部から電源を
供給することなく、遠く離れた場所へ信号を伝送するこ
とができる。この抵抗器は光起電力素子モジュールの出
力変換部として使用するので、補強板の裏面に固定する
ことが好ましい。
【0017】5)光起電力素子として、アモルファスシ
リコン光起電力素子を使用することにより、大面積でも
発生する電流が少ないため、大きな面積の光起電力素子
モジュールを作成することができ、特に電流−電圧変換
する場合の発熱などの検討が容易となる。
【0018】6)モジュール内に光起電力素子非配置領
域を有することにより、光起電力素子モジュールをね
じ、または嵌合部を有する固定部材で容易に固定するこ
とができる。好ましくは、光起電力素子モジュールを嵌
合部を有する固定部材によりスライド固定されるもので
ある。
【0019】7)光電変換モジュール上に表面を保護す
るための部材を配置することにより太陽電池を故意に傷
つけるなどのいたずらから保護できる。また、固定部材
がモジュール表面の保護部材を有していれば、装着作業
が容易に成る。
【0020】8)表面保護部材と光電変換モジュールの
間に空間を有することにより、表面保護部材の上に人や
物が載ったとしてもモジュール自体に圧力がかかること
がなくモジュールを保護できる。この空間は、換気口に
よって外気と触れることができるため、朝など、結露し
て、表面保護部材に水滴が付いたとしても換気口などで
外気とふれる構造になってない場合に比べ、速く水滴が
とれ、光電変換モジュールの機能が早期に復旧できる。
【0021】このように構成された光起電力素子モジュ
ールの出力を、噴水の電動機などのような電気機器の制
御を行うことに使用することにより、太陽エネルギーを
実感することができる形にすれば、太陽エネルギーの利
用を啓発することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態を詳述するが、本発明の趣旨に合致する限り、これら
に限定されるものではない。
【0023】図1は、本発明の光起電力素子モジュール
の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、図1のX−
X’線部分拡大断面図である。図示するように、本実施
形態の光起電力素子モジュールは、光起電力素子201
を被覆材202である透光性樹脂により封止及び固定し
たものであり、受光面側の最表面には透過性表面保護フ
ィルム203を有し、裏面側には裏面補強板204とし
て金属製補強板を有しており、それぞれが接着積層され
ているものである。
【0024】光起電力素子201は、厚さ125μmの
ステンレス基板上にアモルファスシリコン半導体層を形
成したアモルファスシリコン光起電力素子である。
【0025】透光性樹脂202は、EVA樹脂(エチレ
ン−酢酸ビニル共重体)を厚さ450μmのシート状に
形成したものであり、光起電力素子201の表裏に2枚
を用いている。
【0026】透光性表面保護フィルム203は、厚さ5
0μmのフッ素樹脂フィルムである。
【0027】金属製補強板204としては、厚さ0.4
mmのガルバリウム鋼板を用いている。
【0028】光起電力素子201としてのアモルファス
シリコン光起電力素子は、図3に示すように並列に接続
されている。
【0029】最後に、このようにして作製した光起電力
素子モジュールに対して、電気出力用の端子取り出し箱
及びケーブルを取り付ける。図4に示すように、金属製
補強板405の端子取り出し箱に相当位置する部分に
は、予め穴401が開けられている。この穴部を利用し
て光起電力素子402の端子部とケーブル403とを半
田付けして電気出力を行う。その際、端子取り出し部の
保護と防水の目的で、端子取り出し箱404を取り付け
る。端子取り出し箱404と金属製補強板405との接
着は、通常のシリコーン系接着剤を用いて行う。この接
着剤により、金属製補強板405と端子取り出し箱40
4との間の防水性も確保されている。なお、ケーブル4
03と端子取り出し箱404との防水は、不図示のゴム
製ブッシングにより行っている。
【0030】図5に示すように、このケーブル503を
出力変換部501に接続して、その出力部にシールド線
502を接続する。図6は、このように構成した光起電
力素子モジュールを応用したシステムの例であるが、光
起電力素子モジュール603の出力部を制御装置604
の入力部に接続する。制御装置604では、この電圧値
に応じて、負荷605に運転状況を指示する指令値を送
出し、負荷の運転状態を変化させる。負荷の動力源とし
ては、商用電力602、太陽電池などの直流電源60
1、或いはこれらの電力を組み合わせてもよい。
【0031】本発明は、上記の実施形態に限られるもの
ではなく、各構成要素について以下に説明する。
【0032】(光起電力素子)本発明の光起電力素子モ
ジュールを構成する光起電力素子は、特に限定されるも
のではなく、例えば、結晶シリコン光起電力素子、多結
晶シリコン光起電力素子、アモルファスシリコン光起電
力素子、銅インジウムセレナイド光起電力素子、化合物
半導体光起電力素子などが挙げられる。好ましくは、可
撓性を有する光起電力素子であり、特に好ましくは、ス
テンレス基板上に形成されたアモルファスシリコン光起
電力素子である。また、大面積化した太陽電池を採用す
ると、接続の手間を少なくできるので、有効である。
【0033】(被覆材)本発明の光起電力素子モジュー
ルの被覆材としては、熱可塑性で、接着性を有する透光
性樹脂が好ましく、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA)、ポリビニルブチロール、シリコン樹脂
などが挙げられる。なお、これらは例示にすぎない。
【0034】(表面保護フィルム)本発明の光起電力素
子モジュールには、表面保護フィルムを特に必要としな
いが、直接外部にさらされる場合には、表面を保護し、
絶縁性を確保する必要があり、絶縁性、透光性、耐候
性、汚れが付着しにくいことなどが要求される。したが
って、表面保護フィルムの材料としては、例えば、ポリ
エチレンテトラフルオロエチレン、ポリ3フッ化エチレ
ン、ポリフッ化ビニルなどのフッ素樹脂フィルムが挙げ
られる。フッ素樹脂フィルムは、通常、接着性に乏しい
ため、接着面にはコロナ処理やプライマー処理などを施
している。
【0035】(裏面補強板)補強板は、光起電力素子モ
ジュールの強度を維持するために使用され、耐候性、耐
荷重性、耐食性などが要求され、例えば、鋼板類や、耐
食性に優れた非鉄類などが使用される。鋼板には、表面
処理、塗装した鋼板や他の元素を配合した合金、特殊鋼
などがあり、一般的には、溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルフ
ァン、ガルバリウム鋼板、溶融アルミニウム鋼板、銅メ
ッキ鋼板、塩化ビニル被覆鋼板、フッ素樹脂鋼板、ステ
ンレス鋼板、制振鋼板、断熱亜鉛鉄板、耐候性鋼板、お
よび上記の塗装鋼板などが用いられ、非鉄類には、銅
板、アルミニウム合金板、亜鉛合金板、鉛板、チタニウ
ム板、および上記の塗装カラー板などが用いられる。ま
た、プラスチックやセラミックなども使用することがで
きる。
【0036】(端子部材)本発明の光起電力素子モジュ
ールには、端子部材を特に必要としないが、モジュール
から離れた所に出力変換部を設ける場合には、電気出力
を行う端子部材を取り付ける。この端子部材には、光起
電力素子から取り出したリード線を機械的外力から保護
するとともに、水や埃等の異物からリード線と光起電力
素子の接合部を保護する役目を有する端子箱が備えられ
る。
【0037】(内部配線材料)内部配線材料は、各光起
電力素子同士を電気接続するためのものであり、導電性
を有する材料であれば特に限定されるものではなく、例
えば、銅、アルミニウム、ニッケル、錫、錫メッキ銅箔
などが挙げられる。また、内部配線材料として可撓性を
有する材料を用いることが、加工上から好ましい。
【0038】(裏面被覆フィルム)裏面被覆フィルムに
は、光起電力素子と補強材との絶縁性を確保する必要か
ら、絶縁性が要求される。裏面保護フィルムの材料とし
ては、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート
などが用いられる。この裏面被覆フィルムは、補強材上
にコートされた一体型であっても構わず、又、シリコン
シートを挿入してもよい。
【0039】(充填材)充填材は、上記の各材料を接着
する役割を有するので、接着性、柔軟性、透光性、耐候
性などが要求される。充填材としては、例えば、EVA
(酢酸ビニル−エチレン共重合体)、ブチラール樹脂、
シリコン樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂が使用される。
また、光起電力素子モジュールの耐スクラッチ性を上げ
るため、ガラス繊維を含浸したり、上記の半導体層を劣
化させる紫外線を吸収する紫外線吸収材が含有されてい
る場合が多い。
【0040】(ケーブル線)ケーブル線は、光起電力素
子から電気を取り出し、外部の配線を行うものであり、
ケーブルとコネクタとから構成されているものが接続を
容易に行うことができるので好ましい。ケーブルは、軟
質銅などの導体である芯線を絶縁被覆し、さらに外部か
ら保護するため保護被覆されている。絶縁被覆材として
は、例えば、塩化ビニル、クロロプレン、架橋ポリエチ
レン、天然ゴム、エチレンプロピレン、シリコン樹脂、
フッ素樹脂、および無機絶縁材などが用いられる。保護
被覆材としては、例えば、塩化ビニル、クロロプレン、
ポリエチレン、ポリウレタン、シリコン樹脂、フッ素樹
脂、および金属などが用いられる。コネクターは、正
極、負極の2種類があり、それぞれが互いに接続できる
ようになっており、そのハウジング部には、例えば、ポ
リエチレン、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタ
レートなどが使用される。
【0041】(端子箱)端子箱は、光起電力素子のリー
ド配線部材から、取り出したケーブル線を機械的外力か
ら保護するとともに、水や埃等の異物からケーブル線と
光起電力素子の接合部を保護する役目を有している。そ
のため、端子箱の材料には、耐熱性、耐水性、電気絶縁
性、および老化性などに優れていることが要求され、充
填材との接着性のよい材質が好ましい。
【0042】上記の要素を考慮に入れると、端子箱とし
ては、プラスチックが好ましく、難燃性などの面を考慮
すると、難燃性プラスチックやセラミックなどを用いる
ことが好ましい。プラスチックとしては、例えば、ノリ
ル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、
変性PPO、ポリエステル、ポリアリレート、不飽和ポ
リエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの強
度、耐衝撃性、耐熱性、硬度、老化性に優れたエンジニ
アリング・プラスチックなどがある。また、ABS樹
脂、PP、PVCなどの熱可塑性プラスチックも使用す
ることができる。
【0043】(表面保護部材)表面保護部材は、透光性
および耐候性を有する必要があり、例えば、アクリル
板、ポリカーボネート板、ガラス板が好適である。
【0044】(出力変換部)出力変換部は、光起電力素
子群の出力電流を検出し、これを電圧降下の影響を受け
ないように制御装置に送出するために、電圧値に変換す
る。本発明の場合、光起電力素子の日影の面積に比例し
た出力を得るために、短絡電流を検出するのが望ましい
ので、ホールセンサーなどの非接触の電流検出器や、微
小の精密抵抗器を用いることが好ましい。特に、微小の
精密抵抗器は、外部からの電源を供給する必要がないの
で好ましい。
【0045】(負荷)負荷としては、例えば、ポンプや
モーターを使用した機器、調光できる証明器具、電熱器
具などがある。本発明の場合、ポンプやモーターにより
日射エネルギーに応じて水や空気などの流体を動かすた
めに、電力変換装置や電力調整器などを組み合わせて使
用するのが好ましい。電力変換装置としては、DC/D
Cコンバータやインバータなどがある。特に交流のポン
プやモーターなどの負荷には、インバータが好んで用い
られる。インバータは、直流電力を所望の周波数の交流
電力に変換して交流ポンプやモーターに電力を供給す
る。市販のVVVFインバータは、整流回路により交流
電力を一旦整流して得られる直流電力を、交流電力に変
換する。太陽電池などの直流電源を使用する場合には、
整流回路の出力部に直流入力端子を設けているものを使
用することが好ましい。ポンプには、遠心ポンプや軸流
ポンプなどがあり、用途に応じて使用すればよい。
【0046】(制御装置)制御装置は、光起電力素子モ
ジュールの出力値や、太陽電池の電圧や電流を検出し
て、この検出値に基づいて負荷を起動・停止したり、負
荷の運転状態を制御したりする。この制御装置は、例え
ば、マイコンボードや、アナログ回路、デジタル回路な
どで実現できる。
【0047】(太陽電池)太陽電池には、上記の光起電
力素子に例示されたものを使用する。光起電力素子モジ
ュールの形態としては、アルミフレームなどで周囲を固
定して強度を得ているものや、表面にガラスなどを使用
しているものや、裏面に鋼板等の金属補強材を使用した
ものなど、建材一体型となっているものがある。本発明
では、使用形態に応じて、太陽電池モジュールの形態を
選べばよい。建物の屋根に使用する場合には、屋根一体
型太陽電池が好ましい。特に表面被覆材として耐候性の
フィルムを使用し、裏面に金属補強材を使用した太陽電
池モジュールは、金属屋根としての機能を兼ねることが
できるため、建築物の材料・施工のトータルコストを安
くすることができる。また、このモジュールは、表面に
ガラスを使用しているものに比べて、太陽電池の重量を
軽くすることができるため、建築物の固定荷重を考慮す
る際に有利であり、外観上も反射などの面で違和感がな
いため好ましい。
【0048】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0049】(実施例1)図7は、本発明の実施例1を
示す断面図である。図示するように、光起電力素子70
1としては、厚さ125μmのステンレス基板を有する
アモルファスシリコン光起電力素子を使用し、それらを
2枚組み上げて光起電力素子群を形成している。表面被
覆フィルム702としては厚さ50μmの無延伸タイプ
のETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体:デュポン製『テフゼル』)を使用し、裏面被覆フィ
ルム703としては厚さ50μmのPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)を使用しており、これらにより光起
電力素子群を絶縁封止している。
【0050】補強材704としては厚さ0.4mmのガ
ルバリウム鋼板(大同鋼板製『耐摩カラーGL』)を使
用し、上記の各材料の界面に充填される充填材705と
してはEVA(エチレンビニルアセテート)を使用し、
光起電力素子群と表面被覆フィルムとの間は460μm
の厚み、光起電力素子群と裏面被覆フィルムとの間は2
30μmの厚み、裏面被覆フィルムと補強材の間は23
0μmの厚みで充填している。また、モジュール表面側
のEVAと光起電力素子との間には、厚さ200μmの
繊維状無機化合物(ガラス不織布)706を挿入して製
作した。
【0051】光起電力素子群について、さらに詳しく説
明する。図8は、本発明の実施例1の光起電力素子群を
示しており、(a)はその下面図、(b)はその上面図
である。光起電力素子801は、厚さ125μmのステ
ンレス基板にアモルファスシリコン系半導体が形成され
ており、ステンレス基板が負極側、半導体が正極側にな
る。これに対応して、光起電力素子の表面には正極タブ
802、裏面側には負極タブ803が形成されている。
タブには、厚さ100μmの銅箔を用いている。正極タ
ブは半導体領域で発生した電気を集電電極804で集め
ており、負極タブは裏面のステンレス基板に発生した電
気を集めている。隣接する光起電力素子の正極タブ同
士、及び負極タブ同士を各々接触部材を使用して半田付
けにより接続している。負極側の接触部材805として
は、厚さ100μmの銅箔を使用している。
【0052】また、光起電力素子同士の隙間は2mmで
あり、高密度に配置することで、影の大きさに比例した
出力が得られる。このとき、負極タブ同士を接続する配
線銅箔と光起電力素子との間には絶縁テープ806を挿
入しているが、これは、銅箔を補強する役割と、光起電
力素子同士の隙間から配線銅箔が見えないようにする化
粧の役割があり、機能上は省略しても構わない。
【0053】光起電力素子群はその出力を取り出すため
に2つ(正極と負極)の端子取り出し部807、808
を有している。端子取り出し部の位置は、モジュールの
設計に応じて決められるものである。正極側の端子取り
出し部807は、正極末端の光起電力素子の正極タブか
ら接触部材で配線を行っている。一方、負極側の端子取
り出し部808は、負極末端の光起電力素子の負極タブ
からリード配線部材で配線を行っている。リード配線部
材としては厚さ40μm、幅20mmの軟質銅箔を用い
ており、正極側のリード配線部材は絶縁両面テープ80
9によってステンレス基板から絶縁されて貼り付けられ
ている。また端子取り出し部は、後でケーブル等を半田
付けすることから、リード配線部材のすぐ下に耐熱テー
プとしてガラス織布テープを設けている。
【0054】図9は、光起電力素子モジュールを示して
おり、(a)はその上面図、(b)はその下面図であ
る。また、この光起電力素子モジュール901のIV特
性は図10に示すようになっており、このモジュール9
01により、影の大きさ及び日射に比例した出力を得る
には、このモジュール901に流れる短絡電流または短
絡電流に近い電流が流れるように回路を構成する。本実
施例の場合、出力リード線に、0.01Ωのシャント抵
抗(ピーシーエヌ製イサプラン汎用シャント抵抗PBV
10mΩ±0.5%)902を接続して、補強材903
の裏面にシリコン接着剤で取り付け、端子部をシリコン
ポッティング材904で封止した。このようにすると補
強材903の金属が放熱板の役割を果たすので都合がよ
く、外部から電源を供給する必要がない。
【0055】また、この光起電力素子モジュールの出力
は最大で0.1V程度となり、伝送距離が長い場合、電
圧降下も少なく好都合である。本実施例の場合、図11
に示すように、光起電力素子上にできる影の面積の割合
により電流値が比例して変わり、本発明の目的を達成す
ることができた。
【0056】(実施例2)図12は、本発明の実施例2
を示す上面図である。図示するように、光起電力素子1
201としては、厚さ125μmのステンレス基板を有
するアモルファスシリコン光起電力素子を使用し、それ
らを6枚組み上げて光起電力素子群を形成している。表
面被覆フィルムとしては厚さ50μmの無延伸タイプの
ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体:デュポン製『テフゼル』)を使用し、裏面被覆フィ
ルムとしては厚さ50μmのPET(ポリエチレンテレ
フタレート)を使用し、これらにより光起電力素子群を
絶縁封止している。
【0057】補強材1202としては、厚さ0.4mm
のガルバリウム鋼板(大同鋼板製『耐摩カラーGL』)
を使用し、上記の各材料の界面に充填される充填材とし
てはEVA(エチレンビニルアセテート)を使用し、光
起電力素子群と表面被覆フィルムとの間は460μmの
厚み、光起電力素子群と裏面被覆フィルムとの間は23
0μmの厚み、裏面被覆フィルムと補強材との間は23
0μmの厚みで充填している。また、EVAと光起電力
素子との間には、厚さ200μmの繊維状無機化合物
(ガラス不織布)を挿入して製作した。
【0058】光起電力素子群についてさらに詳しく説明
する。
【0059】図13は、本発明の実施例2の光起電力素
子群を示しており、(a)はその上面図、(b)はその
下面図である。光起電力素子1301は、厚さ125μ
mのステンレス基板にアモルファスシリコン系半導体を
形成したものであり、ステンレス基板が負極側、半導体
が正極側になる。これに対応して、光起電力素子の表面
には正極タブ1302、裏面側には負極タブ1303が
形成されている。タブには、厚さ100μmの銅箔を用
いている。正極タブは半導体領域で発生した電気を集電
電極1304で集めており、負極タブは裏面のステンレ
ス基板に発生した電気を集めている。
【0060】本発明のモジュールの光起電力素子群は、
並列に接続しているため、接続した枚数分に比例して電
流値が増加する。そのため、図14に示すように接触部
材1306を配置すると、光起電力素子群の長さが正負
両極のタブの長手方向が長くなるほど配線による抵抗が
増え、ロスが多くなり、図15に示すように影の大きさ
と出力電流との関係に直線関係が得られにくくなる。
【0061】このような問題点を解決するために、本実
施例では、接触部材1306として厚さ40μm、幅5
0mmのものを使用し、これを図13に示すような位置
に配置した。正極接触部材1305は絶縁両面テープに
よってステンレス基板から絶縁されて貼り付けられ、正
極のタブと半田付けにより接続されており、負極接触部
材1306は負極タブと半田付けにより接続されてい
る。
【0062】また、光起電力素子群には、その出力を取
り出すために2つ(正極と負極)の端子取り出し部が設
けられている。本実施例では、これらの端子取り出し部
は、接触部材上に設けられている。端子取り出し部は、
後でケーブル等を半田付けすることから、接触部材のす
ぐ下に耐熱テープとしてガラス織布テープを設けてい
る。また、端子取り出し部は、できるだけモジュール上
の中央部に配置しておく。このようにしておくと、正極
と負極とを外部で接続する際、ケーブルの長さが短くて
済み、外部の配線抵抗も減らすことができるので、より
好ましい。また、これら光起電力素子同士の隙間は2m
mにしている。高密度に配置することで、影の大きさに
比例した出力が得られる。
【0063】図16に示すように、このモジュールの補
強板1602は、光起電力素子よりも幅の広いものを使
用して、コの字型に折り曲げ加工を施した。設置する際
は、この立ち上がり部分を釘打ちして化粧キャップを取
り付ける。このような構成にしておくと、釘打ちしても
表面被覆材が剥がれることがなく、美観が損なわれな
い。
【0064】また、正負両極を接続して、この線に公知
のホールセンサー1601を取り付けた。ホールセンサ
ーは、電線の周りに生じる磁界を検出することにより、
電流を測定することができる。
【0065】本実施例では、図15に示すように配線損
失を減らすことができ、影の大きさと出力電流の関係が
ほぼ正比例となる。また、配線抵抗を少なくするために
は、図17に示すような構成にすることができ、本発明
の意図を逸脱することなく実施することができる。図1
7において、1701および1702は接触部材であ
る。
【0066】(実施例3)図18の構成において、太陽
電池1801としてアモルファスシリコン太陽電池(キ
ヤノン製横葺太陽電池モジュールSR−02)を使用
し、26枚直列に接続した。また、電力変換装置180
4として、VVVFインバータ(東芝製汎用インバータ
TOSVERTVFA5−2004)を使用した。この
インバータには、交流3相入力の端子と、この交流を整
流するための整流回路の出力部に直流入力端子とが設け
られている。太陽電池の出力をこのインバータの直流入
力端子に接続し、商用電源1803を交流3相入力端子
に接続し、商用電源と太陽電池を直流側で連係して使用
する構成をとった。このために、太陽電池の利用率を高
めることができる。
【0067】このインバータには、交流水中ポンプ18
06(鶴見製作所製、水中ノンクロッグポンプ3−N)
が接続されており、貯水槽に設置されている。交流水中
ポンプには、塩化ビニル製パイプが接続されており、そ
の先端には、噴水ノズルが接続されている。
【0068】また、電力変換装置には、電力変換装置の
運転、停止、周波数制御の指令を行うために噴水制御装
置1804が接続されており、光起電力素子モジュール
の信号出力が取り付けられている。この噴水制御装置に
は、マイクロプロセッサーが搭載されており、このマイ
クロプロセッサーはAD変換器、DA変換器、CPU、
POMなどから構成されており、光起電力素子モジュー
ル1802の出力値に応じた値を計算してDA変換し、
VVVFインバータの周波数指令として出力する。
【0069】光起電力素子モジュールの受光部は、実施
例1と同様に作製した。光起電力素子群の接触部材19
01は図19に示すような構成で配置し、図20に示す
ような端子取り出し箱2001とコネクタ付きケーブル
2002を取り付けた。これを、図21に示すような固
定部材及び保護部材2101にスライドさせて取り付け
る。
【0070】図22は、この固定部材及び保護部材の断
面構造を示しており、(a)はその要部断面図、(b)
はその分解斜視図である。光起電力素子モジュールを保
護するための保護部材2201として、ポリカーボネー
ト板を使用した。このポリカーボネート板を、ステンレ
ス製の保護部材固定部2202及び固定用螺子2203
により固定した。また、このとき締め付けの応力から保
護部材2201を保護するために、ゴム製の緩衝材22
04を挿入した。光起電力素子モジュール2207は、
嵌合部を有する固定部材2205にスライドさせて設置
した。この固定部材の下面には、換気のための穴220
6が数カ所開けられている。
【0071】また、図23に示すように、0.01Ωの
シャント抵抗(ピーシーエヌ製イサプラン汎用シャント
抵抗PBV10mΩ±0.5%)に、光起電力素子モジ
ュール2301と接続するためのコネクタ付きケーブル
2302と信号出力のためのシールド線2303を取り
付け、このシャント抵抗を市販のアルミケース2304
の中に収納した。
【0072】図24は、本実施例の噴水システムの構成
を示す概略図である。図示するように、噴水の水を貯水
しておく貯水槽2401を地中に設け、この中に前述の
水中ポンプ2402を設置する。この水中ポンプ240
2には、噴水圧送管2403が接続される。この噴水圧
送管2403には、塩化ビニル製のパイプが用いられ、
曲げ部には、エルボなどの部材が用いられる。
【0073】噴水圧送管2403の先端には、噴水ノズ
ル2404を接続し、これを地表面に設置する。地上に
出た水は、地表面に設けられた吸込金物2405から噴
水返送管2406を経て、貯水槽に戻される。水中ポン
プ2402のつまりを防ぐために、貯水槽2401に沈
砂池2407やスクリーン2408を設けて異物を吸い
込まないようにした。
【0074】図25は、本実施例における噴水制御方法
を示すフローチャートである。図示するように、光起電
力素子モジュールは、日射量100mW/cm2におい
ておおよそ100mV、日射量0mW/cm2において
0mVの出力となる。本実施例の構成で噴水が出るため
の最低周波数は35Hzとなっており、1.5mの噴水
の高さになる周波数は、60Hzとなっている。朝に自
動的に噴水を吐出し、夕方に噴水を停止するために、光
起電力素子モジュールの出力5mV時の周波数指令値を
35Hzとし、出力100mVのときの周波数指令値を
60Hzとした。出力5mVから100mVの時には、
比例で周波数を変化させるようにした。また、出力5m
V以下のときには停止し、100mV以上になったとき
には最高周波数60Hzに固定する。起動条件は、光起
電力素子モジュールの出力が5mV以上、かつ太陽電池
の電圧が280V以上の状態が5秒継続したときとし、
停止条件は、光起電力素子モジュールの出力が5mV以
下の状態が60秒継続したときとした。これらのプログ
ラムは、噴水制御装置のPOMに記憶されている。
【0075】このような構成にしておくと、日射に応じ
て噴水の高さが変わり、太陽電池の発電電力が視界的に
よく分かる。光起電力素子モジュールを手に届く場所に
おいて、人などが影をつくるなどすればその影の大きさ
に比例して噴水の高さが代わり、太陽エネルギーの利用
が視覚的にわかりやすい。
【0076】もちろん、制御装置をオペアンプなどアナ
ログ素子などで構成したり、光起電力素子モジュールの
信号出力を増幅して、VVVFインバータの出力に直接
入れたり、また周波数指令と出力の関係を2次関数など
で表現して周波数の指令を行っても、なんら問題なく、
本発明の範囲を逸脱することなく実施することができ
る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光起電力素子を並列に接続して、その出力を短絡もしく
は、微小の抵抗を介して接続したことにより、その光起
電力素子上にできる影の面積の割合に比例した出力を得
ることができる。
【0078】この光起電力素子としてアモルファスシリ
コン光起電力素子を使用することにより、大面積で低コ
ストの光電変換モジュールを得ることができる。
【0079】この光起電力素子モジュールに光起電力素
子の非配置領域を設け、取り付け構造を工夫したので、
光起電力素子モジュールを容易に設置することができ
る。
【0080】また、光起電力素子群の接触部材の配線抵
抗を減らすことにより、影の面積の割合に比例して出力
が正確に変化する。
【0081】さらに、表面保護部材に結露により水滴が
付いても、固定部材に換気口を設けたことによって、そ
の機能が損なわれる時間が短い。
【0082】そして、光起電力素子モジュールを、噴水
の電動機などの電気機器の制御を行うことに使用するこ
とによって、電気機器を不必要な時間に運転することな
く、また太陽エネルギーを視覚的に実感できることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光起電力素子モジュールの一実施形態
を示す斜視図である。
【図2】図1のX−X’線部分拡大断面図である。
【図3】本実施形態における光起電力素子群の接続状態
を示す上面図である。
【図4】本実施形態の光起電力素子モジュールを示す下
面図である。
【図5】本実施形態の光起電力素子モジュールの出力変
換部を示す斜視図である。
【図6】本実施形態の光起電力素子モジュール出力比例
制御システムのブロック図である。
【図7】実施例1の光起電力素子モジュールの断面図で
ある。
【図8】実施例1の光起電力素子群を示しており、
(a)はその上面図、(b)はその下面図である。
【図9】実施例1の光起電力素子モジュールを示してお
り、(a)はその上面図、(b)はその下面図である。
【図10】実施例1の光起電力素子モジュールの電圧−
電流特性を示すグラフである。
【図11】実施例1の光起電力素子モジュールの出力特
性を示すグラフである。
【図12】実施例2の光起電力素子モジュールを示す上
面図である。
【図13】実施例2の光起電力素子群を示しており、
(a)はその上面図、(b)はその下面図である。
【図14】光起電力素子モジュールの光起電力素子群
(直列接続)の接触部材配置を応用した図である。
【図15】図13の構成と図14の構成の出力特性示す
グラフである。
【図16】実施例2の出力変換部を示す斜視図である。
【図17】光起電力素子群の接触部材の他の配置例を示
す下面図である。
【図18】実施例3における光起電力素子モジュール出
力比例制御システムのブロック図である。
【図19】実施例3の光起電力素子モジュールの光起電
力素子群の下面図である。
【図20】実施例3の光起電力素子モジュール本体の下
面図である。
【図21】実施例3の光起電力素子モジュールの保護部
材及び固定部材の外観を示す斜視図である。
【図22】実施例3の光起電力素子モジュールの保護部
材及び固定部材の断面構造を示しており、(a)はその
要部断面図、(b)はその分解斜視図である。
【図23】実施例3の光起電力素子モジュール本体と出
力変換部を示す斜視図である。
【図24】実施例3の噴水システムを示す概略図であ
る。
【図25】実施例3の噴水システムのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
201、402、701、801、1301、120
1、2301 光起電力素子 202 透光性樹脂 203 透光性表面保護フィルム 204、405、404、704、903、1202、
1602 補強板 401 穴部 403、503、2002、2302 ケーブル 404、2001 端子取り出し箱 501 出力変換部 502、2303 シールド線 601、1801 太陽電池 602、1803 商用電源 603、901、1802、2207 光起電力素子モ
ジュール 604、1804 制御装置 605 負荷 702 表面被覆フィルム 703 裏面被覆フィルム 705 充填材 706 繊維状無機化合物(ガラス不織布) 802、1302 正極タブ 803、1303 負極タブ 804、1304 集電電極 805 接触部材 806 絶縁テープ 807 正極側の端子取り出し部 808 負極側の端子取り出し部 809、1309 絶縁両面テープ 902 シャント抵抗 904 シリコンポッティング材 1305、1701 正極接触部材 1306、1702 負極接触部材 1601 ホールセンサー 1805 電力変換装置 1806 ポンプ 2101 固定部材及び保護部材 2201 保護部材 2202 保護部材固定部 2203 固定用螺子 2204 緩衝材 2205 固定部材 2206 換気穴 2304 アルミケース 2401 貯水槽 2402 水中ポンプ 2403 噴水圧送管 2404 噴水ノズル 2405 吸込金物 2406 噴水返送管 2407 沈砂池 2408 スクリーン

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの光起電力素子を電気的
    に接続して形成された光起電力素子群からなる光起電力
    素子モジュールにおいて、 光起電力素子群を構成する各光起電力素子が互いに並列
    接続されていることを特徴とする光起電力素子モジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 光起電力素子群は、その非受光面側に補
    強板が固定されていることを特徴とする請求項1記載の
    光起電力素子モジュール。
  3. 【請求項3】 光起電力素子群は、光起電力素子を封止
    し、かつ補強板上に固定するための被覆材を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の光起電力素子モジュ
    ール。
  4. 【請求項4】 光起電力素子群は、光起電力素子の正極
    タブを接続するための正極接触部材と、負極タブを接続
    するための負極接触部材とを備えていることを特徴とす
    る請求項1ないし3いずれかに記載の光起電力素子モジ
    ュール。
  5. 【請求項5】 光起電力素子群の端子取り出し部は、正
    極接触部材および負極接触部材上で、かつ光起電力素子
    群の中心に位置する光起電力素子の裏面に配置されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の光起電力素子モジ
    ュール。
  6. 【請求項6】 光起電力素子群は、その非受光面側にお
    いて、第1の正極接触部材群が正極タブに電気的に接続
    されるとともに、第1の負極接触部材群が負極タブに電
    気的に接続され、第2の正極接触部材が第1の正極接触
    部材群を互いに電気的に接続し、第2の負極接触部材が
    第1の負極接触部材群を互いに電気的に接続しているこ
    とを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の光起
    電力素子モジュール。
  7. 【請求項7】 光起電力素子モジュールの出力に、出力
    変換部が備えられていることを特徴とする請求項1ない
    し6いずれかに記載の光起電力素子モジュール。
  8. 【請求項8】 出力変換部は抵抗器により構成されてお
    り、抵抗器は光起電力素子群と並列に接続されて、光起
    電力素子の出力電流値を電圧値に変換することを特徴と
    する請求項1ないし7いずれかに記載の光起電力素子モ
    ジュール。
  9. 【請求項9】 抵抗器は、補強板の裏面に固定されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載の光起電力素子モジ
    ュール。
  10. 【請求項10】 光起電力素子は、アモルファスシリコ
    ン光起電力素子であることを特徴とする請求項1ないし
    9いずれかに記載の光起電力素子モジュール。
  11. 【請求項11】 ねじ、または嵌合部を有する固定部材
    で固定するための光起電力素子非配置領域を有すること
    を特徴とする請求項1ないし10いずれかに記載の光起
    電力素子モジュール。
  12. 【請求項12】 嵌合部を有する固定部材にスライド固
    定されることを特徴とする請求項1ないし11いずれか
    に記載の光起電力素子モジュール。
  13. 【請求項13】 モジュール表面の保護部材を有する固
    定部材により取り付けられることを特徴とする請求項1
    ないし12いずれかに記載の光起電力素子モジュール。
  14. 【請求項14】 モジュールと表面保護部材との間、お
    よびモジュールの被固定部材との間に空間を有すること
    を特徴とする請求項1ないし13いずれかに記載の光電
    変換モジュール。
  15. 【請求項15】 モジュールと表面保護部材との間に結
    露を防止するための換気口が設けられていることを特徴
    とする請求項1ないし14いずれかに記載の光起電力素
    子モジュール。
  16. 【請求項16】 光起電力素子モジュールと、その出力
    信号により制御される電気機器とからなる光起電力素子
    モジュール出力制御システムにおいて、 光起電力素子モジュールの短絡電流に応じた信号を出力
    信号とし、該出力信号の強度に応じて電気機器を比例制
    御することを特徴とする光起電力素子モジュール出力制
    御システム。
  17. 【請求項17】 光起電力素子モジュールが、少なくと
    も2つの光起電力素子を電気的に接続して形成された光
    起電力素子群からなり、これを構成する各光起電力素子
    が互いに並列接続されていることを特徴とする請求項1
    6に記載の光起電力素子モジュール出力制御システム。
  18. 【請求項18】 光起電力素子群は、その非受光面側に
    補強板が固定されていることを特徴とする請求項17に
    記載の光電変換モジュール出力制御システム。
  19. 【請求項19】 光起電力素子群は、光起電力素子を封
    止し、かつ補強板上に固定するための被覆材を有するこ
    とを特徴とする請求項16ないし18いずれかに記載の
    光電変換モジュール出力制御システム。
  20. 【請求項20】 光起電力素子群は、光起電力素子の正
    極タブを接続するための正極接触部材と、負極タブを接
    続するための負極接触部材とを備えていることを特徴と
    する請求項16ないし19いずれかに記載の光電変換モ
    ジュール出力制御システム。
  21. 【請求項21】 光起電力素子群の端子取り出し部は、
    正極接触部材および負極接触部材上で、かつ光起電力素
    子群の中心に位置する光起電力素子の裏面に配置されて
    いることを特徴とする請求項20に記載の光電変換モジ
    ュール出力制御システム。
  22. 【請求項22】 光起電力素子群は、その非受光面側に
    おいて、第1の正極接触部材群が正極タブに電気的に接
    続されるとともに、第1の負極接触部材群が負極タブに
    電気的に接続され、第2の正極接触部材が第1の正極接
    触部材群を互いに電気的に接続し、第2の負極接触部材
    が第1の負極接触部材群を互いに電気的に接続している
    ことを特徴とする請求項16ないし21いずれかに記載
    の光起電力素子モジュール出力制御システム。
  23. 【請求項23】 光起電力素子モジュールの出力に、出
    力変換部が備えられていることを特徴とする請求項16
    ないし22いずれかに記載の光起電力素子モジュール出
    力制御システム。
  24. 【請求項24】 出力変換部は抵抗器により構成されて
    おり、抵抗器は光起電力素子群と並列に接続されて、光
    起電力素子の出力電流値を電圧値に変換することを特徴
    とする請求項23に記載の光起電力素子モジュール出力
    制御システム。
  25. 【請求項25】 抵抗器は、補強板の裏面に固定されて
    いることを特徴とする請求項16ないし24いずれかに
    記載の光起電力素子モジュール出力制御システム。
  26. 【請求項26】 光起電力素子は、アモルファスシリコ
    ン光起電力素子であることを特徴とする請求項16ない
    し25いずれかに記載の光起電力素子モジュール出力制
    御システム。
  27. 【請求項27】 光起電力素子モジュールは、ねじ、ま
    たは嵌合部を有する固定部材で固定するための光起電力
    素子非配置領域を有することを特徴とする請求項16な
    いし26いずれかに記載の光起電力素子モジュール出力
    制御システム。
  28. 【請求項28】 光起電力素子モジュールは、嵌合部を
    有する固定部材にスライド固定されることを特徴とする
    請求項16ないし27いずれかに記載の光起電力素子モ
    ジュール出力制御システム。
  29. 【請求項29】 光起電力素子モジュールは、そのモジ
    ュール表面の保護部材を有する固定部材により取り付け
    られることを特徴とする請求項16ないし28いずれか
    に記載の光起電力素子モジュール出力制御システム。
  30. 【請求項30】 光起電力素子モジュールと表面保護部
    材との間、および光起電力素子モジュールの被固定部材
    との間に空間を有することを特徴とする請求項16ない
    し29いずれかに記載の光起電力素子モジュール出力制
    御システム。
  31. 【請求項31】 光起電力素子モジュールと表面保護部
    材との間に結露を防止するための換気口が設けられてい
    ることを特徴とする請求項16ないし30いずれかに記
    載の光起電力素子モジュール出力制御システム。
  32. 【請求項32】 出力制御システムは、電力変換装置を
    介して負荷が接続された電動機であって、前記出力信号
    によって電動機の回転数を変化させることを特徴とする
    請求項16ないし31いずれかに記載の光起電力素子モ
    ジュール出力制御システム。
  33. 【請求項33】 出力制御システムは、電源として、太
    陽電池および商用電源を使用することを特徴とする請求
    項16ないし32に記載の光起電力素子モジュール出力
    制御システム。
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