JPH11195575A - 位置検出方法および装置、露光装置ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

位置検出方法および装置、露光装置ならびにデバイス製造方法

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JPH11195575A
JPH11195575A JP9366722A JP36672297A JPH11195575A JP H11195575 A JPH11195575 A JP H11195575A JP 9366722 A JP9366722 A JP 9366722A JP 36672297 A JP36672297 A JP 36672297A JP H11195575 A JPH11195575 A JP H11195575A
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JP
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light
amount
illumination
light receiving
received
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JP9366722A
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Inventor
Shinichiro Koga
慎一郎 古賀
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受光光量の明るさ調整の迅速化、受光光量の
調整可能な範囲や調整の細やかさの拡大、および受光時
間の短縮を図る。 【解決手段】 照明手段2による位置合せ用マークの照
明、この照明下における位置合せ用マークからの光の受
光手段6による受光、およびこの受光光の受光光量の光
量計測手段9による計測を、受光光量が適正な範囲の値
になるまで繰り返して前記受光光量を調整し、適正な受
光光量により位置合せ用マークWMの位置を検出する際
に、受光手段6による受光時間を変えながら前記照明、
受光、および光量計測を繰り返して受光光量の調整を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密な位置合せを
行うための位置検出方法および位置検出装置ならびにこ
れらを用いることができる露光装置およびデバイス製造
方法に関し、詳しくは、位置合せ用マークからの光を受
光したときの受光光量、例えば位置計測等に用いる波形
信号の明るさを調整するようにしたものに関する。例え
ば、位置検出方法および位置検出装置は、電子回路パタ
ーンを半導体基板上に投影露光する半導体露光装置にお
ける、ウエハ、マスク、半導体露光装置の一部(ステー
ジ等)の位置検出に適用でき、ウエハとマスク、マスク
と装置基準位置、装置部品等の相対位置合せに利用可能
である。
【0002】
【従来の技術】半導体露光装置においては、近年DRA
Mに代表される半導体の集積度がますます高くなってお
り、半導体素子上に形成するパターン寸法はさらに微細
なものへと進んでいる。このような背景から半導体露光
装置においても、マスクとウエハなどの位置検出(位置
合せ)は必須の技術であり、さらなる精度向上が重要な
課題となっている。
【0003】以下、半導体露光装置におけるウエハマー
クの位置検出方法および装置の従来例について述べる。
【0004】図4は従来例に係る半導体製造用露光装置
の概略図である。同図において、Rは原板であるレチク
ル、Wは基板であるウエハ、1は投影光学系である。ま
た、Sは位置合せ用光学系であり、2は位置合せ用照明
手段、3はビームスプリッタ、4と5は結像光学系、6
は撮像手段である。7はA/D変換手段、8は積算手
段、9は波形処理手段、10はステージ駆動手段、11
は2次元に移動可能なXYステージである。ここで、図
4では、x方向の位置を検出する位置合せ用光学系Sの
みを示したが、これと同様の構成の、y方向の位置を検
出する不図示の位置合せ用光学系を搭載している。この
半導体製造用露光装置は、レチクルRとウエハWの相対
的な位置合せをした後、不図示の露光照明光源から露光
光を照射し、レチクルR上に形成してある電子回路パタ
ーンを、投影光学系1を介してXYステージ11上に載
置したウエハWに投影露光する。
【0005】次に、この装置における、ウエハマークの
位置検出手順について説明する。最初に、位置合せ用照
明装置2から照射した光束により、ビームスプリッタ
3、レチクルR、および投影光学系1を介して、位置合
せ用マークWM(以降、ウエハマークと称する)を照明
する。図5はこのウエハマークの像Wmを示す。同図に
示すように、ウエハマークは同一形状の矩形パターンを
複数配置したものである。ウエハマークWMから反射し
た光束は、再度投影光学系1、レチクルRを介してビー
ムスプリッタ3に到達し、ここで反射して結像光学系5
を介して撮像手段6の撮像面上にウエハマークの像Wm
を形成する。撮像手段6においてマークの像Wmを光電
変換し、A/D変換手段7において、2次元のディジタ
ル信号列に変換する。積算手段8は、図5に示すよう
に、A/D変換手段7によりディジタル信号化したウエ
ハマーク像Wmに対して処理ウィンドウWpを設定し、
該ウィンドウ内においてY方向に積算処理を行い、2次
元画像信号を1次元のマーク波形S(x)に変換する。
波形処理手段9は、積算手段8から出力されたマーク波
形S(x)に対し、予め記憶しておいたテンプレートパ
ターンを用いてパターンマッチングを行い、最もテンプ
レートパターンとの類似度が高いS(x)の座標位置を
検出する。
【0006】以上、半導体露光装置におけるウエハマー
クの位置検出方法および装置の従来例について述べた。
尚、以上の手順を繰り返して検出した複数点の位置情報
や、予め不図示の方法により求めた撮像装置6とレチク
ルRとの相対的な位置情報に基づき、ステージ駆動手段
10によりXYステージ11を移動して、マスクとウエ
ハの位置合せを行う。
【0007】ここで、当然ながら、マーク波形S(x)
の作成において次のことが必要となる。つまり、撮像
装置6での光電変換およびA/D変換装置7でのA/D
変換は、それぞれのダイナミックレンジ内で行うこと、
および、マーク位置計測に十分な明るさであること、
が必要である。
【0008】しかし、ウエハWは処理工程により反射率
が異なるため、固定光量の照明では上記2点を満たすこ
とができない。このため、従来、マーク波形S(x)の
明るさを波形処理手段9で観察しながら位置合せ用照明
装置2の照明光量を調整している。具体的には、不図示
のNDフィルタ等を機械駆動で変更することにより、位
置合せ用照明光量を調整している。
【0009】また、装置のスループットという観点から
見ると、撮像手段6においてマークの像を光電変換する
時間(センサの受光時間)は、その間、XYステージを
静止状態に保つ必要があり(XYステージとの並列動作
ができないため)、装置の動作時間に直接影響するもの
である。しかし、他の動作に比べてセンサの受光時間は
短く、受光時間は装置のスループットに大きく影響する
ものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、DRA
Mに代表される半導体の集積度がますます高くなってお
り、ウエハの処理工程はますます複雑になっている。こ
のため、上記位置合せ用照明光量の調整も、様々な反射
率のウエハに対応する必要が生じてきた。また、生産性
向上の要望から、装置のスループットは加速度的に向上
しており、さらなる高速化が求められている。
【0011】これに対し、位置合せ用照明装置2内のN
Dフィルタ等を機械駆動して、位置合せ用照明光量を変
更する方法は、次の点で不利になってきている。つま
り、光量の変更の設定に機械駆動が必要となる従来の
方法では、調整時間短縮に限界がある。また、位置合
せ用照明装置2内で変更できるNDフィルタにはコスト
や設置面積の面から限界があり、光量制御の細かさや制
御範囲に限界がある。このため、光量の減少につながる
結像光学系4、5の高倍率化による精度向上が難しい。
【0012】また、上に述べた装置のスループットの向
上により、従来、影響が小さかったセンサ受光時間の装
置スループットへの影響も、無視できないものになって
きている。
【0013】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、位置検出装置および方法、露光装置ならび
にデバイス製造方法において、第1に、受光光量例えば
マーク波形の明るさの調整を迅速に行えるようにしてス
ループットを向上させることにある。第2に、受光光量
の調整における調整可能な範囲や調整の細やかさを広げ
て位置検出精度を向上させることにある。第3に、受光
光の受光時間をできるだけ短縮してスループットをさら
に向上させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の位置検出方法では、位置合せ用マークを照
明する照明工程と、この照明下において前記位置合せ用
マークからの光を受光する受光工程と、この受光光の受
光光量を計測する光量計測工程と、必要に応じて、前記
受光光量が適正な範囲の値になるまで前記照明工程、受
光工程、および光量計測工程を繰り返して前記受光光量
を調整する光量調整工程とを備え、前記適正な受光光量
により前記位置合せ用マークの位置を検出する方法にお
いて、前記光量調整工程においては、前記受光工程にお
ける受光時間を変えながら前記照明工程、受光工程、お
よび光量計測工程を繰り返して前記受光光量の調整を行
うことを特徴とする。
【0015】また、本発明の位置検出装置では、位置合
せ用マークを照明する照明手段と、この照明下において
前記位置合せ用マークからの光を受光する受光手段と、
この受光光の受光光量を計測する光量計測手段と、前記
照明手段、受光手段、および光量計測手段を制御し、必
要に応じて、前記受光光量が適正な範囲の値になるまで
前記照明、受光および光量計測を繰り返して前記受光光
量を調整する光量調整手段とを備え、前記適正な受光光
量により前記位置合せ用マークの位置を検出する位置検
出装置において、前記光量調整手段は、前記受光におけ
る受光時間を変えながら前記照明、受光、および光量計
測を繰り返して前記受光光量の調整を行うものであるこ
とを特徴とする。
【0016】また、本発明の露光装置は、このような位
置検出装置を備え、それにより被露光基板または被露光
パターンを有する原板の位置合せを行うことを特徴とす
る。また、本発明のデバイス製造方法は、上述のような
位置検出方法または位置検出装置を用いて被露光基板ま
たは被露光パターンを有する原板の位置合せを行い、前
記原板のパターンを前記被露光基板上に露光することを
特徴とする。
【0017】これによれば、照明光の光量を調整するの
ではなく、位置合せ用マークからの光の受光時間を調整
するようにしているため、受光光量の調整が迅速に行わ
れ、スループットの向上が図られる。また、受光光量の
調整における調整可能な範囲や調整の細やかさが拡大
し、位置検出精度の向上が図られる。さらに、照明光の
光量を大きくすれば、受光時間が短縮され、スループッ
トのさらなる向上が図られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、光量調整においては、照明光を最大光量に設定
後、まず、短い受光時間t0で受光を行い、このときの
計測光量b0から受光時間の初期値t1を、受光光量の
適正値Bcを用い、t1=(Bc/b0)*t0により
求め、次にこの初期値t1により、照明、受光、および
光量計測を行い、さらに必要に応じて初期値t1に対し
て受光時間を増減させながら、照明、受光、および光量
計測を繰り返す。その際、受光光量が適正な範囲の値に
ならない場合は、照明光の光量を変更する。
【0019】つまり、より具体的には、図1を参照すれ
ば、位置合せ用照明装置2の照明光量はなるべく変えず
に、撮像装置5の受光時間を調整することにより、マー
ク波形S(x)の明るさを調整する。例えば、撮像装置
6として用いる蓄積型センサの蓄積時間を制御して、受
光時間を制御する。または、受光時間を制御できない撮
像装置6の場合は、撮像装置手前にシャッタを設け、シ
ャッタの開口時間で受光時間を制御する。
【0020】これにより、従来のNDフィルタ等に比べ
て自由度の高い受光時間で受光量を制御することがで
き、マーク波形S(x)の明るさを、迅速にかつ広い範
囲で細やかに調整可能となる。例えば、極端に反射率の
低いウエハに対しても受光時間を長くすることだけで受
光量を確保でき、光量の減少が懸念される結像光学系を
高倍率にしても、十分な光量の確保ができる。また、照
明光に対し、ウエハの反射率が十分高い場合は、短い受
光時間でも十分な受光量を確保でき、受光時間の短縮化
が可能となる。このため、位置合せ用照明装置2の照明
光量をなるべく大きくする。
【0021】さらに、初期受光時間を次の方法で算出す
ることにより、受光時間つまりマーク波形S(x)の明
るさをより迅速に調整することができる。つまり上述の
ように、まず、短い受光時間t0(センサ蓄積時間の
最小値等)で光量b0を計測する。次に、受光時間t
1を、t1=(Bc/b0)*t0により決定する。た
だし、Bcは規定光量中心値である。
【0022】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例に係る半導体製
造用露光装置の構成を示すブロック図である。図中のレ
チクルR、ウエハW、投影光学系1、位置合せ用光学系
S、位置合せ用照明手段2、ビームスプリッタ3、結像
光学系4、結像光学系5、撮像手段6、A/D変換手段
7、積算手段8、波形処理手段9、ステージ駆動手段1
0、およびXYステージ11は、図4の従来例と同様で
ある。したがって、装置の構成および位置検出方法の説
明はここでは省略する。
【0023】次に、この装置におけるウエハ波形取込み
時の波形明るさ調整(光量調整)の処理について説明す
る。図2はこの処理を示すフローチャートである。同図
に示すように、装置の制御手段は、光量調整を開始する
と、まず、ステップS101において、撮像手段6で受
光する時間(以下、受光時間と呼ぶ)を初期化する。こ
の受光時間の初期値としては、不図示の指定手段で予め
入力されたものを用いる。また、予め適切な値を入力す
ることが難しい場合は、後述する受光時間初期値決定方
法で定めても構わない。
【0024】次に、ステップS102において、従来例
と同様の方法で、撮像手段6等を介してウエハ波形(ウ
エハマークWMのマーク波形S(X))を取得し、波形
処理手段9に入力する。このとき、撮像手段6は、ステ
ップ101で初期化された受光時間だけ受光する。次
に、ステップS103において、ウエハ波形の光量(以
下、計測光量と呼ぶ)を波形処理手段9により計測す
る。例えば、ウエハ波形の最大画素値(または、上位規
定パーセントの画素値)を計測する。
【0025】次に、ステップS104において、計測光
量と規定光量下限を比べる。規定光量とは、その後の位
置計測に適した光量の範囲を指し、不図示の指定手段で
予め入力した値を用いる。計測光量が規定光量下限より
も大きい場合は、ステップS105に進む。計測光量が
規定光量下限よりも小さい場合は、ステップS106に
進み、受光量を増やして再度光量の計測を行う。
【0026】ステップS105では、計測光量と規定光
量上限を比べる。計測光量が規定光量上限よりも小さい
場合は、光量調整が成功したと判断して、処理を終了す
る。計測光量が規定光量上限よりも大きい場合は、ステ
ップS109に進み、受光量を減らして再度光量の計測
を行う。
【0027】ステップS106では、不図示の指定手段
で予め入力した受光時間増減値だけ受光時間を増やす。
次に、ステップS107において、受光時間が受光時間
上限を越えていないか調べる。受光時間が受光時間上限
を越えていない場合は、ステップS102に戻り、再度
同様の操作を行う(受光時間の初期化を除く)。受光時
間が受光時間上限を越えた場合はステップS108へ進
む。ステップS108では、従来例と同様の方法で位置
合せ用照明装置2の光量を増やす。位置合せ用照明装置
2で、光量を増やせたら、ステップS101に進み、再
度同様の操作を行う。位置合せ用照明装置2で、光量を
増やせなかったら、光量調整が失敗したと判断して、処
理を終了する。
【0028】ステップS109では、受光時間増減値だ
け受光時間を減らす。次に、ステップS110におい
て、受光時間が受光時間下限を下回っていないか調べ
る。受光時間が受光時間下限を下回っていない場合は、
ステップS102に戻り、再度同様の操作を行う(受光
時間の初期化を除く)。受光時間が受光時間下限を下回
った場合は、ステップS111へ進む。ステップS11
1では、従来例と同様の方法で位置合せ用照明装置2の
光量を減らす。位置合せ用照明装置2で、光量を減らす
ことができた場合は、ステップS101に進み、再度同
様の操作を行う。位置合せ用照明装置2で、光量を減ら
せなかった場合は、光量調整が失敗したと判断して、処
理を終了する。
【0029】以上、図2に沿ってウエハ波形取り込み時
の波形明るさ調整方法について説明した。本実施例で
は、撮像装置6として蓄積型センサを用い、受光時間は
センサの蓄積時間により制御する。また、受光時間の初
期値を予め入力しない場合、受光時間の初期値を以下の
方法で決定する。
【0030】すなわち、まず、短い受光時間t0(セ
ンサ蓄積時間の最小値、後述の第2の実施例ではシャッ
タ開閉最短時間)で光量b0を計測する。次に、受光
時間の初期値t1を、t1=(Bc/b0)*t0とし
て求める。但し、Bcは不図示の指定手段で予め入力し
た規定光量の中心値である。
【0031】本実施例では、露光装置において、ウエハ
の位置を検出し、その結果を用いてウエハとレチクルの
位置合せを行うときに、本発明を適用した例について述
べた。しかし、もちろん、本発明はマスク(またはレチ
クル)、半導体露光装置の一部(ステージ等)等の位置
検出にも適用可能であり、マスク(またはレチクル)と
装置基準位置間、装置部品間等の相対位置合せにも適用
できる。
【0032】また、本実施例では、半導体露光装置を例
に説明したが、本発明は半導体露光装置に限定されるも
のでは無く、被計測物を照明する手段と、被計測物から
の光を受光する手段と、受光した光から被計測物の形状
を表すデータ列を作成する手段と、被計測物の形状を表
すデータ列から被計測物の位置を計測する手段を備える
位置検出装置であれば適用可能である。
【0033】さらに、本実施例では、2次元信号を画素
積算し、1次元信号列を得る例について述べたが、2次
元信号の1行(または列)をそのまま1次元信号列とし
ても構わない。また、2次元センサを用いた例について
述べたが、1次元センサを用いて1次元信号列を得ても
構わない。
【0034】[第2の実施例]図3は本発明の第2の実
施例に係る半導体製造用露光装置の構成を示すブロック
図である。同図において、図1と同一の符号1〜11は
図1の場合と同一の要素を示す。第1の実施例では、撮
像装置6として蓄積型センサを用い、受光時間はセンサ
の蓄積時間により制御する例について述べたが、ここで
は、蓄積時間を制御することができない撮像装置6を用
いている。
【0035】図3において、12は撮像装置6の受光時
間を制御するシャッタ、13はシャッタ12を制御して
開閉させるシャッタ制御手段である。シャッタ制御手段
13は、波形処理手段9から設定された受光時間だけ開
くようにシャッタ12を制御する。
【0036】これにより、第1実施例の場合と同様にし
て、ウエハ波形取り込み時の波形明るさ調整を行うこと
ができる。
【0037】[デバイス製造例]次に、上述の半導体製
造装置を用いることができるデバイスの製造例について
説明する。図6は微小デバイス(ICやLSI等の半導
体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイ
クロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1(回
路設計)ではデバイスのパターン設計を行う。ステップ
2(マスク製作)では設計したパターンを形成したマス
クを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシ
リコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造する。ス
テップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用
意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によ
ってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5
(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作
製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
バイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行
う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これ
が出荷(ステップ7)される。
【0038】図7は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハにレジストを塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置または露
光方法によってマスクの回路パターンをウエハの複数の
ショット領域に並べて焼付露光する。ステップ17(現
像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エ
ッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取
る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済
んで不要となったレジストを取り除く。これらのステッ
プを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路
パターンが形成される。
【0039】これによれば、従来は製造が難しかった大
型のデバイスを低コストで製造することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置合せ用マークからの光の受光時間を調整するようにし
ているため、受光光量例えばマーク波形の明るさの調整
を迅速に行うことができる。また、受光光量の調整にお
ける調整可能な範囲や調整の細やかさを拡大することが
できる。さらに、位置合せ用マークからの光の受光時間
を短縮することができる。
【0041】また、このように、受光光量の調整を迅速
に行うことができるため、装置の動作の高速化を図るこ
とができる。また、受光光量の調整可能な範囲や調整の
細やかさを拡大することができるため、結像光学系の高
倍率化も可能となり、位置計測精度の安定化や高精度化
を図ることができる。さらに、位置合せ用マークからの
光の受光時間を短縮することができるため、装置の動作
をさらに高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した半導体露光装置の代表的な
構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1の装置における光量調整の手順例を示す
フローチャートである。
【図3】 本発明を適用した半導体露光装置の他の構成
例を示すブロック図である。
【図4】 従来例の半導体露光装置の代表的な構成例を
示すブロック図である。
【図5】 図1または図4の装置における積算データの
説明図である。
【図6】 本発明の装置または方法を用いることができ
るデバイス製造例を示すフローチャートである。
【図7】 図6のウエハプロセスの詳細なフローチャー
トである。
【符号の説明】
1:投影光学系、2:位置合せ用照明手段、3:ビーム
スプリッタ、4:結像光学系、5:結像光学系、6:撮
像手段、7:A/D変換手段、8:積算手段、9:波形
処理手段、10:ステージ駆動手段、11:XYステー
ジ、12:シャッタ、13:シャッタ制御手段、W:ウ
エハ、WM:ウエハマーク、R:レチクル、S:位置合
せ用光学系、Wp:処理ウィンドウ、Wm:ウエハマー
ク像。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置合せ用マークを照明する照明工程
    と、この照明下において前記位置合せ用マークからの光
    を受光する受光工程と、この受光光の受光光量を計測す
    る光量計測工程と、必要に応じて、前記受光光量が適正
    な範囲の値になるまで前記照明工程、受光工程、および
    光量計測工程を繰り返して前記受光光量を調整する光量
    調整工程とを備え、前記適正な受光光量により前記位置
    合せ用マークの位置を検出する方法において、前記光量
    調整工程においては、前記受光工程における受光時間を
    変えながら前記照明工程、受光工程、および光量計測工
    程を繰り返して前記受光光量の調整を行うことを特徴と
    する位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記光量調整工程においては、照明光を
    最大光量に設定後、まず、短い受光時間t0で前記受光
    工程による受光を行い、このときの前記光量計測工程に
    おける計測光量b0から前記受光時間の初期値t1を、
    前記受光光量の適正値Bcを用い、t1=(Bc/b
    0)*t0により求め、次にこの初期値t1により、前
    記照明工程、受光工程、および光量計測工程を行い、さ
    らに必要に応じて初期値t1に対して受光時間を増減さ
    せながら、前記照明工程、受光工程、および光量計測工
    程を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の位置検
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記光量調整工程において、前記受光光
    量が適正な範囲の値にならない場合は、前記照明工程に
    おいて照明に用いる照明光の光量を変更することを特徴
    とする請求項1または2に記載の位置検出方法。
  4. 【請求項4】 位置合せ用マークを照明する照明手段
    と、この照明下において前記位置合せ用マークからの光
    を受光する受光手段と、この受光光の受光光量を計測す
    る光量計測手段と、前記照明手段、受光手段、および光
    量計測手段を制御し、必要に応じて、前記受光光量が適
    正な範囲の値になるまで前記照明、受光および光量計測
    を繰り返して前記受光光量を調整する光量調整手段とを
    備え、前記適正な受光光量により前記位置合せ用マーク
    の位置を検出する位置検出装置において、前記光量調整
    手段は、前記受光における受光時間を変えながら前記照
    明、受光、および光量計測を繰り返して前記受光光量の
    調整を行うものであることを特徴とする位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記光量調整手段は、照明光を最大光量
    に設定後、まず、短い受光時間t0で前記受光手段によ
    る受光を行い、このときの前記光量計測手段による計測
    光量b0から受光時間の初期値t1を、前記受光光量の
    適正値Bcを用い、t1=(Bc/b0)*t0により
    求め、次にこの初期値t1により、前記照明、受光、お
    よび光量計測を行い、さらに必要に応じて初期値t1に
    対して受光時間を増減させながら、前記照明、受光、お
    よび光量計測を繰り返すものであることを特徴とする請
    求項4に記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記光量調整手段は、前記受光光量が適
    正な範囲の値にならない場合は、前記光照明手段が照明
    に用いる照明光の光量を変更することを特徴とする請求
    項4または5に記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記受光手段は蓄積時間により受光時間
    を制御可能な蓄積型センサであることを特徴とする請求
    項4〜6のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記受光手段は、シャッタを有し、その
    開閉時間により受光時間を制御可能なものであることを
    特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の位置検
    出装置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれかの位置検出装置
    を備え、それにより被露光基板または被露光パターンを
    有する原板の位置合せを行うことを特徴とする露光装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれかの位置検出方
    法または請求項4〜8のいずれかの位置検出装置を用い
    て被露光基板または被露光パターンを有する原板の位置
    合せを行い、前記原板のパターンを前記被露光基板上に
    露光することを特徴とするデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010278092A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Canon Inc 信号波形補正方法、露光装置、及び、デバイス製造方法
JP2015138806A (ja) * 2014-01-20 2015-07-30 キヤノン株式会社 検出装置、検出方法、及びリソグラフィ装置
KR20170024557A (ko) * 2015-08-25 2017-03-07 캐논 가부시끼가이샤 위치를 검출하는 장치 및 방법, 노광 장치 및 노광 방법

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