JPH1116827A - 面情報検出装置及びそれを用いた投影露光装置 - Google Patents

面情報検出装置及びそれを用いた投影露光装置

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JPH1116827A
JPH1116827A JP9181756A JP18175697A JPH1116827A JP H1116827 A JPH1116827 A JP H1116827A JP 9181756 A JP9181756 A JP 9181756A JP 18175697 A JP18175697 A JP 18175697A JP H1116827 A JPH1116827 A JP H1116827A
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wafer
optical system
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projection
plane
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JP9181756A
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Yoshinori Osaki
美紀 大嵜
Masayoshi Hasegawa
雅宜 長谷川
Minoru Yoshii
実 吉井
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ面の位置を高精度に検出し、レチクル
面上のパターンを投影光学系によりウエハ面上に高い光
学性能を有して投影することのできる面情報検出装置及
びそれを用いた投影露光装置を得ること。 【解決手段】 投影光学系の結像面上近傍に設けた感光
性の物体面に光源からの非感光性の光束で照明したパタ
ーンを投光光学系によって該投影光学系の光軸に対して
斜方向から投影し、該物体面上に形成したパターンの像
を受光光学系によって受光素子に再結像させ、該受光素
子からの位置信号を用いて該物体面の光軸方向の面位置
又は/及び傾き等の面情報を検出する面情報検出系を有
した面情報検出装置において、該面情報検出系を2つ以
上設け、該2つの面情報検出系は該投影光学系の光軸を
含む平面に対して互いに逆方向から該物体面上に光束を
入射させており、該2つの面情報検出系で得られる面情
報を用いて該物体面の位置を制御していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面情報検出装置及
びそれを用いた投影露光装置に関し、例えばレチクル面
上の転写用パターンを感光性の基板上に投影露光し、デ
バイスを製造する為の微小型の投影露光装置又は走査型
投影露光装置において該感光性の基板面上の面情報を検
出しながら(オートフォーカスを行いながら)投影露光
する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体素子等のデバイスをフォ
トリソグラフィ工程で製造する際にレチクルやフォトマ
スク等の転写用パターンを感光剤が塗布されたウエハ等
に転写する投影型露光装置が使用されている。
【0003】この投影型露光装置では、ウエハの各ショ
ット領域を順次投影光学系の露光領域内に移動させ、各
ショット領域ごとにそれぞれレチクルの転写用パターン
像を一括露光するステップ・アンド・リピート方式の縮
小型投影露光装置、ステッパーが多く使用されている。
【0004】これに対して、最近の半導体素子等では転
写用パターンが従来以上に微細化しているため、投影光
学系の解像力を高めることが求められている。解像力を
高めるための方法としては、露光に用いる光束の短波長
化や投影光学系の開口数の増大等であるが、いずれの方
法を用いる場合でも、従来と同程度の露光領域を確保す
るためには、露光領域の全面でディストーションや像面
湾曲等の結像性能を所定の精度に維持することが困難に
なってきている。この問題を解決するために、スリット
スキャン方式、ステップ・アンド・スキャン方式などの
走査露光方法を用いた走査型投影露光装置が種々と提案
されている。
【0005】この走査型投影露光装置では、矩形状、円
弧状、または2次元的に配置された複数の台形状等のス
リット状の照明領域に対して、レチクル及びウエハを相
対的に同期して走査しながらレチクルの転写用パターン
をウエハ上に露光する。したがって、ステッパーと同面
積の転写用パターンをウエハ上に露光する場合、走査型
投影露光装置では、ステッパーに比べて投影光学系の露
光領域を小さくすることができる。その結果、露光領域
内の結像性能を向上できる。
【0006】また、ステッパーでは、ウエハに反り等の
ある場合には、投影光学系の結像面に対して、ショット
領域を投影光学系の焦点深度内にあわせ込むことができ
ない場合が生じるという不都合があったが、走査型投影
露光装置では、露光領域が狭く、走査時に露光領域のウ
エハの位置や傾斜角、すなわちフォーカス位置や傾斜角
を検知、制御しながら露光することにより、ウエハに反
り等がある場合にも最適な露光状態で露光することも可
能である。
【0007】以上のように、走査型投影露光装置におい
て、従来のステッパーに比べて露光領域内での結像性能
を向上させ、常に最適な状態で露光を行うためには、ウ
エハ上の露光領域の投影光学系の光軸方向における位置
及び傾斜角、すなわちフォーカス位置及びウエハの傾斜
角を走査時に検知、制御しながら露光することが必須で
ある。
【0008】そこで、走査型投影露光装置では、以下に
説明するような方法を用いてフォーカス位置及び傾斜角
を検出、制御している。走査型投影露光装置は、図8に
示したように、主に、転写用のパターンが形成されたレ
チクル6と、レチクル6上の所定の照明領域9を照明す
る照明光学系101からの照明光束10と、照明光束1
0により照明されたレチクル6上の転写用パターンをウ
エハ4上に投影する投影光学系5と、ウエハ4を保持
し、ウエハ4の傾斜角及びウエハ4の投影光学系5の光
軸方向の高さを調整するフォーカス・レベリングステー
ジ3と、投影光学系5の光軸に垂直な平面内でのウエハ
4の位置決め及び走査を行うウエハステージ2と、ウエ
ハ4、フォーカスレベリングステージ3及びウエハステ
ージ2を保持するウエハベース1と、ウエハ4に対して
非感光性の光を照射する焦点位置(面情報)検出用の光
束を放射する光源11と、光源11からの光束を用いて
露光領域の近傍や露光領域内に位置する複数の計測点
に、焦点検出用のパターン板15に設けたパターンの像
を、投影光学系5の光軸に対して斜めに投影する入射光
学系12と、それら複数の計測点からの反射光を集光し
て各計測点上の焦点検出用のパターンの像を再結像する
受光光学系13と、受光光学系13により再結像された
それぞれの像のウエハ4の高さ及び傾斜角に起因するず
れ量に対応する検出信号を生成する光電検出手段14
と、光電検出手段14からの検出信号に基づいてフォー
カス・レベリングステージ3を制御する制御手段(不図
示)からなる。通常、焦点検出用のパターン15のパタ
ーン像はスリットパターンである場合が多く、スリット
像の長手方向がウエハ面と平行になるように、あるい
は、数度程度傾けてウエハ4に対し斜めに入射させ、ウ
エハ4面に結像させる。また、光源検出手段14におい
ては、光電検出面に再結像されたパターン像の重心位置
のずれを検出することによってウエハ面のZ方向の位
置、すなわちフォーカス位置を検出している。
【0009】図8に示す装置の露光方法は、転写用のパ
ターンが形成されたレチクル6上の所定形状の照明領域
9を照明し、この照明領域9内のパターンを投影光学系
5を介してウエハ4上に投影し、その照明領域9に対し
てレチクル6を所定方向に走査するのと同期して、ウエ
ハ4をその照明領域9と共役な露光領域に対して所定方
向に走査することにより、レチクル6上のパターンを逐
次ウエハ4上に露光を行っている。この際、フォーカス
位置及び傾斜角を制御する方法として、ウエハ面上の様
子を摸式的に表した図9に示したように露光領域26に
対して走査方向に手前側の計測点27でのフォーカス位
置や傾斜角を先読みし、この先読みした結果に基づいて
露光領域26でのフォーカス位置を補正する方法が主と
して用いられており、さらに先読みだけでなく露光領域
26内でもフォーカス位置や傾斜角を検出し、先読みに
より検出した結果とを併せる方法が用いられる場合もあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般にウエハの露光面
上にはプロセスによる様々なICパターンによる段差等
が存在している。この結果、上述のフォーカス位置及び
傾斜角検出方法により検出されるフォーカス位置や傾斜
角が、実際のフォーカス位置や傾斜角と異なってしまう
といった問題があった。例えば、図2(A)において、
ウエハ4の走査方向をX軸と平行とし、図に示したよう
な段差がウエハ4上に存在している場合には、上述の検
出方法により、段差に対して図面の右側から光束を照射
し、ウエハ4面の高さを検出すると図2(B)のような
信号が得られる。
【0011】すなわち、段差部において、フォーカスの
検出値は、一度大きく振れてから実際の高さを示すこと
になる。この振れの大きさは、焦点位置検出用の光束の
ウエハ4への入射角、焦点位置検出用の入射光学系及び
受光光学系のN.A.、さらには段差部の高さなどによ
り異なるが、例えば高さ0.5〜1.0μm程度の段差
部での振れ量は2〜3μmに達することも少なくない。
【0012】この結果、走査露光方法では、通常先読み
情報をもとに逐次レベリングステージを制御するため、
前述のような段差部において、フォーカス位置が正しく
検出することができないと、レチクルの転写用パターン
を所望の性能でウエハ面上に露光することができなくな
る。
【0013】実際の投影露光装置では、複数の測定点で
フォーカス位置及び傾斜角の検出を行っており、それら
の計測点での平均値を算出してフォーカス位置等を制御
している。このため、1つの点のみで前述のような段差
部があり、その他の場所には存在しない場合では、平均
値としては、焦点深度の範囲内に収まる可能性はある。
【0014】しかしながらICのパターンは様々であ
り、それぞれの計測点で同様の問題が同時に起きたり、
それぞれの計測点で様々な振る舞いをするために全体と
して、フォーカス位置の検出値にオフセットが生じ、ま
たそのオフセットがウエハ面上の位置により変動する。
その結果、走査時に投影光学系の焦点深度内の最適な露
光状態で露光ができなくなることも少なくない。すなわ
ち多くの計測点を設けて、平均化するだけでは上記のよ
うな問題を解決することは困難である。また、平均化の
ために計測点を増やす場合にも、各計測点ごとに前述の
ようなフォーカス位置の検出値の振れ量を小さくするこ
とができれば、全体としてのオフセットも小さくでき
る。
【0015】一方、ICパターン等による面の反射率の
違いによっても前述と同様な問題が発生する。例えば、
図10(A)に示したように図面左側の領域の反射率が
図面右側と比較して低い場合、図面右側より焦点位置検
出用の光束を入射して、ウエハ4面の位置を検出する
と、図10(B)のような信号が検出されフォーカス位
置の検出値が振れることになり、正しいフォーカス位置
を検出できないといった問題もある。
【0016】また以上に説明したようなフォーカス位置
検出の問題点は、特に走査投影露光装置で問題となる
が、従来の投影露光装置(ステッパー)においてもIC
パターンによる段差部や反射率の異なる部分を計測する
場合も少なくないため、走査投影露光装置と同様に問題
である。
【0017】本発明は、ICパターンの段差部や反射率
の違い等によるウエハ面のフォーカス位置及び傾斜角の
計測誤差を抑え、常に最適なウエハ面の面情報が得ら
れ、高集積度のデバイスの製造が容易な面情報検出装置
及びそれを用いた投影露光装置の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の面情報検出装置
は、 (1-1) 投影光学系の結像面上近傍に設けた感光性の物体
面に光源からの非感光性の光束で照明したパターンを投
光光学系によって該投影光学系の光軸に対して斜方向か
ら投影し、該物体面上に形成したパターンの像を受光光
学系によって受光素子に再結像させ、該受光素子からの
位置信号を用いて該物体面の光軸方向の面位置又は/及
び傾き等の面情報を検出する面情報検出系を有した面情
報検出装置において、該面情報検出系を2つ以上設け、
該2つの面情報検出系は該投影光学系の光軸を含む平面
に対して互いに逆方向から該物体面上に光束を入射させ
ており、該2つの面情報検出系で得られる面情報を用い
て該物体面の位置を制御していることを特徴としてい
る。
【0019】特に、 (1-1-1) 前記2つの面情報検出系からの前記物体面上に
入射する光束は前記投影光学系の光軸を含む平面に対し
て直交する平面内において互いに逆方向から入射してい
ること。
【0020】(1-1-2) 前記2つの面情報検出系からの前
記物体面上に入射する光束の該物体面上へ正射影した光
束のうち一方の光束が前記投影光学系の光軸を含む平面
に対する角度をθとしたとき他方の光束の角度が180
度−θとなるようにしていること。
【0021】(1-1-3) 前記2つの面情報検出系の光束の
それぞれと前記投影光学系の光軸とがなす角度(前記投
影光学系の光軸に垂直な面への入射角)が等しいこと。
【0022】(1-1-4) 前記2つの面情報検出系からの面
情報の平均値を用いて前記物体面の位置を制御している
こと。等を特徴としている。
【0023】本発明の投影露光装置は、 (2-1) 構成要件(1-1) の面情報検出装置を用いてレチク
ルとウエハとを前記投影光学系の光軸方向に位置合わせ
をして該レチクル面上のパターンを該投影光学系を介し
てウエハ面上に投影露光していることを特徴としてい
る。
【0024】本発明の走査型投影露光装置は、 (3-1) 構成要件(1-1) の面情報検出装置を用いてレチク
ルとウエハとを前記投影光学系の光軸方向に位置合わせ
をして該レチクル面上のパターンを該投影光学系を介し
てウエハ面上に該レチクルとウエハとを該投影光学系の
投影倍率に対応させた速度比で同期させて走査させなが
ら投影露光していることを特徴としている。
【0025】(3-2) 照明手段からの光束により第1物体
面上の転写用パターンを照明し、該第1物体面上の転写
用パターンを投影光学系により感光性の第2物体面上に
該第1物体面と該第2物体面とを該投影光学系の投影倍
率に対応させた速度比で同期させて走査させながら投影
露光する走査型投影露光装置において、該第2物体面に
光源からの非感光性の光束で照明したパターンを投光光
学系によって該投影光学系の光軸に対して斜方向から投
影し、該物体面上に形成したパターンの像を受光光学系
によって受光素子に再結像させ、該受光素子からの位置
信号を用いて該第2物体面の光軸方向の面位置又は/及
び傾き等の面情報を検出する面情報検出系を2つ以上設
け、該2つの面情報検出系は該投影光学系の光軸を含む
平面に対して互いに逆方向から該第2物体面上に光束を
入射させており、該2つの面情報検出系で得られる面情
報を用いて該第2物体面の位置を制御していることを特
徴としている。
【0026】特に、 (3-2-1) 前記2つの面情報検出系からの前記第2物体面
上に入射する光束は前記投影光学系の光軸を含む平面に
対して直交する平面内において互いに逆方向から入射し
ていること。
【0027】(3-2-2) 前記投影光学系の光軸を含む平面
内に前記第2物体面の走査方向が位置していること。
【0028】(3-2-3) 前記2つの面情報検出系からの前
記第2物体面上に入射する光束の該第2物体面上へ正射
影した光束のうち一方の光束が前記投影光学系の光軸を
含む平面に対する角度をθとしたとき他方の光束の角度
が180度−θとなるようにしていること。
【0029】(3-2-4) 前記2つの面情報検出系の光束の
それぞれと前記投影光学系の光軸とがなす角度(前記投
影光学系の光軸に垂直な面への入射角)が等しいこと。
【0030】(3-2-5) 前記面情報検出系を3つ以上設
け、該面情報検出系で得られる面情報の走査時における
変化の仕方が、1つ又は複数の面情報検出系で得られる
変化の仕方と別の1つ又は複数の面情報検出系で得られ
る変化の仕方が逆方向となるときには、その位置に第2
物体面を保持すること。等を特徴としている。
【0031】本発明のデバイスの製造方法は、 (4-1) 構成要件(2-1) の投影露光装置を用いてレチクル
とウエハとの位置合わせを行った後に、レチクル面上の
パターンをウエハ面上に投影露光し、その後、該ウエハ
を現像処理工程を介してデバイスを製造していることを
特徴としている。
【0032】(4-2) 構成要件(3-1) 又は(3-2) の走査型
投影露光装置を用いてレチクルとウエハとの位置合わせ
を行った後に、レチクル面上のパターンをウエハ面上に
投影露光し、その後、該ウエハを現像処理工程を介して
デバイスを製造していることを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の面情報検出装置を
走査型の投影露光装置に適用したときの実施形態1の要
部概略図である。
【0034】尚、本実施形態は走査露光を行わない通常
の投影露光装置にも同様に適用可能である。同図におい
て照明系101からの照明光束10により照明されたレ
チクル(第1物体)6の照明領域9内の転写用パターン
の像が、投影光学系5を介してフォトレジスト(感光
体)が塗布されたウエハ(第2物体)4上の矩形の露光
領域内に投影露光されている。なお、本実施形態では投
影光学系5の光軸AXと平行にZ軸をとり、光軸AXに
垂直な2次元平面内で図1の紙面に平行な方向にX軸
を、図1の紙面に垂直な方向にY軸をとり、スキャン方
式で露光する際のウエハ4の走査方向をX軸に平行とし
ている。
【0035】次にレチクル6はレチクルステージ7上に
保持され、レチクルステージ7は、レチクルベース8上
に例えばリニアモーターを用いてX方向に所定の速度で
駆動できるように保持されている。
【0036】一方、ウエハ4は、ウエハーチャック(不
図示)等を介してフォーカスレベリングステージ(ステ
ージ)3上に載置され、フォーカスレベリングステージ
3はウエハステージ(XYステージ)2上に載置され、
ウエハステージ2は、ウエハベース1上に支持されてい
る。フォーカスレベリングステージ3は、ウエハ4のZ
方向の位置(フォーカス位置)の調整を行うとともに、
ウエハ4の露光面の傾斜角の制御を行う。
【0037】またウエハステージ2は、フォーカスレベ
リング3及びウエハ4をX方向と、Y方向に位置決めす
るとともに、走査露光時にウエハ4をX軸と平行に所定
の走査速度で走査する。なお、投影光学系5の投影倍率
をβとすると、スキャン方式で露光を行う際には、レチ
クルステージ7を介してレチクル6を照明領域9に対し
て−X方向(またはX方向)に速度Vで走査するのと同
期して、ウエハステージ2を介してウエハ4を露光領域
に対してX方向(または−X方向)に速度β・Vで走査
している。これにより、レチクル6の転写用パターン像
が逐次ウエハ4上に走査露光される。
【0038】次に本実施形態におけるウエハ4の露光面
のZ方向の位置(フォーカス位置)を検出する面情報検
出装置の各要素について説明する。図8に示した従来の
走査型の投影露光装置で用いている面情報検出方法(焦
点位置検出方法)では、1つの計測点に対し、ある1方
向から面情報検出用(焦点位置検出用)の光束をウエハ
4に入射し、ウエハ4上にパターン板15のパターン
(通常はスリットパターン)を結像している。
【0039】これに対し、本実施形態では面情報検出系
を2つ以上設けている。図1では2つの面情報検出系を
設けている。同図に示したように、焦点位置検出用の2
つの光源(11,20)からの光束をそれぞれのパター
ン板(15,24)および光学系(12,21)を通し
て、1つの計測点に対し、ウエハ4の方位角方向におい
て2つの異なる方向から入射し、それぞれのパターン板
15,24のパターン像をウエハ4面上に結像し、その
反射光を光学系中に設置したハーフミラー(18,1
9)を介して、別々の光電検出手段(14,23)に再
結像させ、ウエハ面4の面位置及び傾き等の面情報(フ
ォーカス位置)を検出している。
【0040】ここで第1の面情報検出系は各要素11,
12,13,14,15,16,17を有し、第2の面
情報検出系は各要素20,21,22,23,24,1
6,17を有している。そして2つの面情報検出系は光
軸AXを含む平面(YZ平面)に対して互いに逆方向か
らウエハ4面上に光束を入射させている。
【0041】このように本実施形態ではウエハ4のフォ
ーカス位置及び傾斜角の検出に際し、1つの計測点に対
して、ウエハ4の方位角方向に関して2つの異なった方
向から焦点検出用の光束を入射させている。次に面情報
検出系の各要素について説明する。
【0042】同図において第1の光源11(第2の光源
20)から、ウエハ4に対して非感光性の光束を第1の
入射光学系12a(第2の入射光学系21a)で集光
し、複数の開口パターンを有する第1のパターン板15
(第2のパターン板24)を照明している。第1のパタ
ーン板15(第2のパターン板24)を照明している。
【0043】第1のパターン板15(第2のパターン板
24)からの光束を第1の入射光学系12b(第2の入
射光学系21b)で略平行光束とし、ハーフミラー19
(ハーフミラー18)を通過させてミラー16(ミラー
17)で反射させて光学系12c(光学系21c)を介
してウエハ4面上の複数の領域に入射させている。
【0044】これによってウエハ4面上に第1のパター
ン板15(第2のパターン板24)に設けた複数のパタ
ーンを形成している。そしてウエハ4からの反射光束を
光学系21c(光学系12c)で集光し、ミラー17
(ミラー16)とハーフミラー18(ハーフミラー1
9)で反射させて第1の受光光学系13(第2の受光光
学系22)によって第1の光電検出手段14(第2の光
電検出手段23)にウエハ4面上に形成したパターン像
を再結像させている。
【0045】このように本実施形態ではウエハ4に対し
て非感光性の焦点位置検出用の光束を用いて、ウエハ4
面上の露光領域の近傍や露光領域内に位置する複数の計
測点に、焦点検出用のパターンの像を、投影光学系5の
光軸に対して斜めに投影している。そしてそれら複数の
計測点からの反射光を集光して各計測点上の焦点検出用
のパターンの像を受光面上に再結像している。そして再
結像したそれぞれのパターン像のウエハ4の高さ及び傾
斜角に起因するずれ量に対応する検出信号を光電検出手
段より得て光電検出手段からの検出信号に基づいてウエ
ハ面の位置情報を得て、これよりフォーカス・レベリン
グステージ3を制御して、ウエハ4面を投影光学系5の
焦点面に位置するようにしている。
【0046】本実施形態におけるパターン板15及びパ
ターン板24のパターン像は複数のスリットパターンよ
り成り、スリットの長手方向が図面Y軸方向と平行にな
るように投影している。さらに、計測点は露光領域及び
その近傍に複数設けている。
【0047】図8に示した従来の方法では、図2(A)
に示したウエハ4面上の段差部に対し、焦点検出用の光
束を図面上、右側から入射させて、段差部を通過させる
と受光手段からは図2(B)のような検出値を算出す
る。この結果に基づいて、フォーカスレベリングステー
ジ3を制御すると、実際の段差の形状と異なり、いった
ん大きくステージを駆動することになり、フォーカスす
ることが難しくなってくる。
【0048】これに対し、本実施形態では、図2(A)
に示した段差部を第1の焦点位置検出用の光束により検
出して、従来と同様な検出値を得ると共に、第2の焦点
位置検出用の光束により同じ段差部を逆の方向から検出
して、図2(C)のような検出値を得ている。そしてこ
の2つの検出値の平均をとって図2(D)のような検出
値を得ている。これによって段差部での焦点位置の検出
値が大きく振れるという現象を抑えて、フォーカスレベ
リングステージ3を制御してウエハ4面を投影光学系5
の焦点面に精度良く、位置するようにしている。
【0049】又本実施形態によればウエハ4面の反射率
が異なる場合も同様に適用可能である。例えば、図10
(A)のような反射率の違う部分に対して、図面右側よ
り第1の焦点位置検出用の光束25を入射し、図面右側
から左にウエハ4を走査すると、走査に伴いウエハ4面
は図10(B)のように検出される。
【0050】一方、図面左側から第2の焦点位置検出用
の光束を入射し、ウエハ4を同方向に走査すると、ウエ
ハ4面は図10(C)のように検出される。すなわち、
図10(A)に示したような反射率の違う領域を第1の
焦点位置検出用の光束により検出した場合と、第2の焦
点位置検出用の光束により検出した場合とでは、検出値
の振れ方がちょうど逆になっている。
【0051】そこで、2つの光束による検出値の平均値
を算出し、その値を用いてフォーカスの調整を行った
り、2つの光束による検出値が逆方向に振れる場合に
は、それらの検出値は無視し、さらに先読みを行い、2
つの光束の振れがおさまり、ほぼ等しい値を示した値を
もとにフォーカスの調整を行うことにより、ICパター
ンの段差部等による焦点位置検出の誤差と同様に抑える
ことも可能となる。
【0052】また、2つの光束による検出値が逆方向に
振れる場合には、それらの検出値は無視し、さらに先読
みを行い、2つの光束の振れがおさまり、ほぼ等しい値
を示した値をもとに、フォーカスの調整を行うことが良
く、これによればICパターンの段差等による焦点位置
検出の誤差を抑えることができる。
【0053】尚本実施形態では、2つの焦点位置検出用
の光束の、ウエハ4面上の方位角方向におけるウエハへ
の入射方向は、ウエハの走査方向(X方向)と平行にし
たが、平行でなくとも構わない。
【0054】又2つの面情報検出系からのウエハ4面上
に入射する光束は投影光学系5の光軸AXを含む平面
(YZ平面)に対して直交する平面(XZ平面)内にお
いて互いに逆方向から入射させても良い。
【0055】次に本発明の実施形態2について説明す
る。先の実施形態1では、2つの焦点位置検出用の光束
による測定結果の平均値を焦点位置の検出結果とした
が、図2(B)と(C)とを比較すると、段差部でのフ
ォーカス位置の検出値は、ちょうど逆方向に振れてい
る。
【0056】そこで、本実施形態では、2つの測定結果
が逆方向に振れるときには、それまでの焦点位置にフォ
ーカスレベリングステージ3を保持し、2つの光束によ
る検出結果がほぼ同一の値を示したときに初めてフォー
カスレベリングステージを駆動するようにしている。
【0057】即ち走査露光方法において、2つの方向か
らの焦点位置検出用の光束により検出されたそれぞれの
値の走査時の変化の仕方が、逆方向に検出された場合
に、それまでの焦点位置にウエハを保持するようにして
いる。
【0058】これにより従来の方法で生じたような焦点
位置の検出値がいったん大きく振れる影響を抑えてい
る。
【0059】図3は本発明の実施形態3の要部概略図で
ある。同図において図1で示した要素と同一要素には同
符番を付している。
【0060】実施形態1および2では、2つの焦点位置
検出用の光束のウエハ4面に対する入射角は、同一であ
った。これに対して本実施形態では図3に示したように
双方での入射角を若干変え、また、ウエハ4の方位角方
向には、実施形態1及び2と同様にウエハ4の走査方向
と2つの光束が平行になるように、また180度反対の
方向からウエハ4に入射するようにしている。
【0061】同図において第1の光源11(第2の光源
20)から、ウエハ4に対して非感光性の光束を第1の
入射光学系12a(第2の入射光学系21a)で集光
し、複数の開口パターンを有する第1のパターン板15
(第2のパターン板24)を照明している。第1のパタ
ーン板15(第2のパターン板24)を照明している。
【0062】第1のパターン板15(第2のパターン板
24)からの光束を第1の入射光学系12b(第2の入
射光学系21b)で略平行光束とし、ミラー16a(ミ
ラー17a)で反射させて光学系12c(光学系21
c)を介してウエハ4面上の複数の領域に入射させてい
る。
【0063】これによってウエハ4面上に第1のパター
ン板15(第2のパターン板24)に設けた複数のパタ
ーンを形成している。そしてウエハ4からの反射光束を
第1の受光光学系13a(第2の受光光学系22a)で
集光し、ミラー17b(ミラー16b)で反射させて第
1の受光光学系13b(第2の受光光学系22b)によ
って第1の光電検出手段14(第2の光電検出手段2
3)にウエハ4面上に形成したパターン像を再結像させ
ている。
【0064】本実施形態の場合でも、図2(A)のよう
な段差部があると2つの光束による検出結果がいったん
逆方向に振れるが、実施形態2と同様に2つの測定結果
が逆方向に振れるときには、それまでの焦点位置にフォ
ーカスレベリングステージ3を保持し、2つの光束によ
る検出結果がほぼ同一の値を示したときに初めてフォー
カスレベリングステージ3を駆動することにより、従来
の方法で生じたような焦点位置の検出値が段差部の形状
と逆方向にいったん振れる影響を抑えている。
【0065】また、本実施形態では第1の焦点位置検出
用の光束と第2の焦点位置検出用の光束とのウエハ4面
に対する入射角が異なるため、2つの光束による粗検出
の値の平均をとっても段差部での検出値が振れる影響は
実施形態1と多少異なるが、それぞれの光束による検出
値の最大の振れ量が等しくなるように、検出値に定数を
掛けることにより、実施形態1とほぼ同様に抑えること
も可能である。
【0066】次に本発明の実施形態4について説明す
る。図4は本実施形態のウエハ4面上における各入射光
束の説明図である。同図はウエハ面を投影光学系の光軸
方向から見た場合を示している。実施形態1〜3では、
2つの焦点位置検出用の光束は、ウエハの方位角方向に
おいて、ウエハの走査方向と平行かつ、それぞれが18
0度逆の方向から、ウエハ面に対し入射させていた。こ
れに対して本実施形態では、図4に示すように、2つの
焦点位置検出用の光束のウエハ4の方位角方向に於ける
ウエハ4への入射方向が、第1の焦点位置検出用の光束
L1が、ウエハの走査方向から角度θ(度)、第2の焦
点位置検出用の光束L2が、角度180−θ(度)とな
るようにしている。
【0067】即ち、2つの面情報検出系からのウエハ4
面上に入射する光束の該ウエハ4面上へ正射影した光束
のうち一方の光束L1が投影光学系の光軸を含む平面
(XZ平面)に対する角度をθとしたとき、他方の光束
L2の角度が180度−θとなるようにしている。
【0068】そのため、スリットの長手方向がウエハ面
と平行になるようにスリット像を投影する場合には第1
の焦点位置検出用の光束L1によりウエハ4面に結像す
るスリット像と、第2の焦点位置検出用の光束L2によ
り結像するスリット像とを重ねることはできないため、
焦点位置を検出している位置は、2つの光束L1,L2
で若干異なってくる。
【0069】しかしながら、通常、ウエハ4上の大きな
段差部を伴うようなICパターンは、走査方向に水平
(X軸方向)及び垂直な方向(Y軸方向)が多く、2つ
の光束によりウエハ面に結像したスリット像のこのよう
な段差部において影響を受ける部分を考えると2つのス
リット像ともほぼ同じになる場合が多い。この為、2つ
の焦点位置検出用の光束の平均値を焦点位置としたり、
2つの焦点位置検出用の光束によるそれぞれの焦点位置
の検出値が逆方向に振れる場合には、それまでの焦点位
置にフォーカスレベリングステージを保持することによ
り、段差部における焦点位置の検出値の振れを実施形態
1から3とほぼ同様に抑えることができる。また、投影
光学系まわりの機構及び電機的な設計上の制約により、
実施形態1から3に示したような光学系を配置できない
場合には、本実施形態が有効である。一方、スリットの
長手方向とウエハ面とが数度程度傾いている場合には、
2つの光束のスリット像をウエハ面上で重ねあわせるこ
とが可能である。
【0070】次に本発明の実施形態5について説明す
る。図5は本実施形態のウエハ4面上における各入射光
束の説明図である。実施形態1から4では、ウエハの方
位角方向において、異なる2方向から、焦点位置検出用
の光束をウエハ面に入射し、2つの光束の検出値の平均
値等を用いてフォーカス位置とすることにより、ICパ
ターン等の段差部による焦点位置の検出値の振れを抑え
ている。これに対して本実施形態では、4つの面情報検
出系を用いている。そして図5に示したように、実施形
態1と同様にハーフミラー等を用いることにより、第1
の入射光学系が第3の受光光学系を併用するように、第
2の入射光学系が第4の受光光学系を併用するようにし
て、ウエハ面の方位角方向において、異なる4方向から
焦点位置検出用の光束をウエハ4面に入射し、それぞれ
の光学系中に設置したスリット板(不図示)に再結像さ
せ、焦点位置を検出している。そして、それぞれの光束
による検出値の平均値を用いてフォーカス位置とし、こ
れにより、段差部での焦点位置の検出値が大きく振れる
という現象を抑えている。
【0071】尚、本実施形態における走査露光方法にお
いて、3つ以上の方向からのそれぞれの焦点位置検出用
の光束により検出される値の走査時のそれぞれの変化の
仕方が、ある1つまたは複数の光束により検出される焦
点位置の変化の仕方と、別の1つまたは複数の光束によ
り検出される焦点位置の変化の仕方と、別の1つまたは
複数の光束により検出される焦点位置の変化の仕方が逆
方向になる場合に、それまでの焦点位置にウエハを保持
するようにしている。
【0072】以上の各実施形態については、ICパター
ンによる段差部に関して説明したが、反射率が異なる場
合にも同様である。また、本発明は走査露光方法だけで
なく、通常のステッパー等の露光方式にも同様に適用可
能することができる。
【0073】次に上記説明した投影露光装置を利用した
半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。
【0074】図6は半導体デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の製造のフ
ローチャートである。
【0075】本実施例においてステップ1(回路設計)
では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2
(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマ
スクを製作する。
【0076】一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリ
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
【0077】次のステップ5(組立)は後工程と呼ば
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。
【0078】ステップ6(検査)ではステップ5で作製
された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト
等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0079】図7は上記ステップ4のウエハプロセスの
詳細なフローチャートである。まずステップ11(酸
化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(C
VD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。
【0080】ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0081】ステップ17(現像)では露光したウエハ
を現像する。ステップ18(エッチング)では現像した
レジスト以外の部分を削り取る。ステップ19(レジス
ト剥離)ではエッチングがすんで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
【0082】尚本実施例の製造方法を用いれば高集積度
の半導体デバイスを容易に製造することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、ICパターンの段差部
や反射率の違い等によるウエハ面のフォーカス位置及び
傾斜角の計測誤差を抑え、常に最適なウエハ面の面情報
が得られ、高集積度のデバイスの製造が容易な面情報検
出装置及びそれを用いた投影露光装置を達成することが
できる。
【0084】又本発明によれば、投影露光装置における
ウエハ面の面情報(焦点位置)検出において、1つの焦
点検出位置に対し、従来の焦点位置検出用の光束に加
え、ウエハの方位角方向に関して、異なる方向から別の
焦点位置検出用の光束を入射させることにより、ICパ
ターンによる段差部やその表面上の反射率の違いにより
フォーカス検出値が大きく振れてしまうことがなく、焦
点情報を高精度に検出することができ、フォーカスをあ
わせることができないといった問題点を解決することが
可能となる。また、焦点位置検出を検出用の光束とし
て、3つ以上の光束をウエハの方位角方向に関して、そ
れぞれが異なる方向からウエハに対して入射させれば更
に高精度な焦点検出ができるといった効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】ICパターンによる段差部及び段差部での焦点
位置検出値の変化を説明する図
【図3】本発明の実施形態3の要部概略図
【図4】本発明の実施形態4の要部概略図
【図5】本発明の実施形態5の要部概略図
【図6】本発明のデバイスの製造方法のフローチャート
【図7】本発明のデバイスの製造方法のフローチャート
【図8】従来の投影露光装置の要部概略図
【図9】走査露光時の焦点位置検出方法を説明する図
【図10】ウエハの反射率の違い及びその領域での焦点
位置検出値の変化を説明する図
【符号の説明】
1 ウエハベース 2 ウエハステージ 3 フォーカスレベリングステージ 4 ウエハ 5 投影光学系 6 レチクル 7 レチクルステージ 8 レチクルベース 9 レチクル上の照明領域 10 照明光束 11 (第1の)焦点検出用光束の光源 12 (第1の)入射光学系 13 (第1の)受光光学系 14 第1の光電検出手段 15 第1のパターン像 16,17 ミラー 18,19 ハーフミラー 20 第2の光源 21 第2の入射光学系 22 第2の受光光学系 23 第2の光電検出手段 24 第2のパターン板 25 焦点検出用光束 26 露光領域 27 ショット領域 28 フォーカス先読み位置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影光学系の結像面上近傍に設けた感光
    性の物体面に光源からの非感光性の光束で照明したパタ
    ーンを投光光学系によって該投影光学系の光軸に対して
    斜方向から投影し、該物体面上に形成したパターンの像
    を受光光学系によって受光素子に再結像させ、該受光素
    子からの位置信号を用いて該物体面の光軸方向の面位置
    又は/及び傾き等の面情報を検出する面情報検出系を有
    した面情報検出装置において、該面情報検出系を2つ以
    上設け、該2つの面情報検出系は該投影光学系の光軸を
    含む平面に対して互いに逆方向から該物体面上に光束を
    入射させており、該2つの面情報検出系で得られる面情
    報を用いて該物体面の位置を制御していることを特徴と
    する面情報検出装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの面情報検出系からの前記物体
    面上に入射する光束は前記投影光学系の光軸を含む平面
    に対して直交する平面内において互いに逆方向から入射
    していることを特徴とする請求項1の面情報検出装置。
  3. 【請求項3】 前記2つの面情報検出系からの前記物体
    面上に入射する光束の該物体面上へ正射影した光束のう
    ち一方の光束が前記投影光学系の光軸を含む平面に対す
    る角度をθとしたとき他方の光束の角度が180度−θ
    となるようにしていることを特徴とする請求項1の面情
    報検出装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの面情報検出系の光束のそれぞ
    れと前記投影光学系の光軸とがなす角度(前記投影光学
    系の光軸に垂直な面への入射角)が等しいことを特徴と
    する請求項3の面情報検出装置。
  5. 【請求項5】前記2つの面情報検出系からの面情報の平
    均値を用いて前記物体面の位置を制御していることを特
    徴とする請求項1,2、3又は4の面情報検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項記載の面
    情報検出装置を用いてレチクルとウエハとを前記投影光
    学系の光軸方向に位置合わせをして該レチクル面上のパ
    ターンを該投影光学系を介してウエハ面上に投影露光し
    ていることを特徴とする投影露光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から4のいずれか1項記載の面
    情報検出装置を用いてレチクルとウエハとを前記投影光
    学系の光軸方向に位置合わせをして該レチクル面上のパ
    ターンを該投影光学系を介してウエハ面上に該レチクル
    とウエハとを該投影光学系の投影倍率に対応させた速度
    比で同期させて走査させながら投影露光していることを
    特徴とする走査型投影露光装置。
  8. 【請求項8】 照明手段からの光束により第1物体面上
    の転写用パターンを照明し、該第1物体面上の転写用パ
    ターンを投影光学系により感光性の第2物体面上に該第
    1物体面と該第2物体面とを該投影光学系の投影倍率に
    対応させた速度比で同期させて走査させながら投影露光
    する走査型投影露光装置において、該第2物体面に光源
    からの非感光性の光束で照明したパターンを投光光学系
    によって該投影光学系の光軸に対して斜方向から投影
    し、該物体面上に形成したパターンの像を受光光学系に
    よって受光素子に再結像させ、該受光素子からの位置信
    号を用いて該第2物体面の光軸方向の面位置又は/及び
    傾き等の面情報を検出する面情報検出系を2つ以上設
    け、該2つの面情報検出系は該投影光学系の光軸を含む
    平面に対して互いに逆方向から該第2物体面上に光束を
    入射させており、該2つの面情報検出系で得られる面情
    報を用いて該第2物体面の位置を制御していることを特
    徴とする走査型投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記2つの面情報検出系からの前記第2
    物体面上に入射する光束は前記投影光学系の光軸を含む
    平面に対して直交する平面内において互いに逆方向から
    入射していることを特徴とする請求項8の走査型投影露
    光装置。
  10. 【請求項10】 前記投影光学系の光軸を含む平面内に
    前記第2物体面の走査方向が位置していることを特徴と
    する請求項9の走査型投影露光装置。
  11. 【請求項11】 前記2つの面情報検出系からの前記第
    2物体面上に入射する光束の該第2物体面上へ正射影し
    た光束のうち一方の光束が前記投影光学系の光軸を含む
    平面に対する角度をθとしたとき他方の光束の角度が1
    80度−θとなるようにしていることを特徴とする請求
    項8の走査型投影露光装置。
  12. 【請求項12】 前記2つの面情報検出系の光束のそれ
    ぞれと前記投影光学系の光軸とがなす角度(前記投影光
    学系の光軸に垂直な面への入射角)が等しいことを特徴
    とする請求項11の面情報検出装置。
  13. 【請求項13】 前記面情報検出系を3つ以上設け、該
    面情報検出系で得られる面情報の走査時における変化の
    仕方が、1つ又は複数の面情報検出系で得られる変化の
    仕方と別の1つ又は複数の面情報検出系で得られる変化
    の仕方が逆方向となるときには、その位置に第2物体面
    を保持することを特徴とする請求項8の走査型投影露光
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項6の投影露光装置を用いてレチ
    クルとウエハとの位置合わせを行った後に、レチクル面
    上のパターンをウエハ面上に投影露光し、その後、該ウ
    エハを現像処理工程を介してデバイスを製造しているこ
    とを特徴とするデバイスの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項7から13のいずれか1項記載
    の走査型投影露光装置を用いてレチクルとウエハとの位
    置合わせを行った後に、レチクル面上のパターンをウエ
    ハ面上に投影露光し、その後、該ウエハを現像処理工程
    を介してデバイスを製造していることを特徴とするデバ
    イスの製造方法。
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