JPH11195251A - 光記録媒体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

光記録媒体の製造装置及び製造方法

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JPH11195251A
JPH11195251A JP36107197A JP36107197A JPH11195251A JP H11195251 A JPH11195251 A JP H11195251A JP 36107197 A JP36107197 A JP 36107197A JP 36107197 A JP36107197 A JP 36107197A JP H11195251 A JPH11195251 A JP H11195251A
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JP
Japan
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cap
disk substrate
hole
photocurable resin
support
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JP36107197A
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English (en)
Inventor
Takao Kondo
高男 近藤
Shigeru Akao
茂 赤尾
Tetsuhiro Sakamoto
哲洋 坂本
Masatatsu Nishida
真達 西田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗液を均一性良好に塗布し、膜厚の均一性が
向上された塗膜の形成を可能とする。 【解決手段】 中心に孔部1aを有するディスク基板1
と、上記ディスク基板1を面内方向に回転させるターン
テーブル5と、上記ディスク基板1の記録領域の内径よ
りも小さく孔部1aの外径より大きい略円形状のキャッ
プ2と、上記キャップ2と一体化され、少なくとも1以
上の孔4aを側面に有する中空筒状の支持体4と、上記
支持体4の中空部に光硬化性樹脂7を充填するノズル6
とを備える光記録媒体の製造装置。そして、上記ディス
ク基板1の孔部1aにキャップ2を支持体4により装着
し一体に回転させることにより、支持体4の中空部に充
填された光硬化性樹脂7を孔4aから飛散させ、光硬化
性樹脂7をディスク基板1表面に塗布する光記録媒体の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク基板の1
主面上に光硬化性樹脂を塗布する光記録媒体の製造装置
及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録の分野においては光学情
報記録方式に関する研究が各所で進められている。この
光学情報記録方式は、非接触で記録・再生が行えるこ
と、磁気記録方式に比べて一桁以上も高い記録密度が達
成できること、再生専用型,追記型,書換可能型のそれ
ぞれのメモリー形態に対応できる等の数々の利点を有
し、安価な大容量ファイルの実現を可能とする方式とし
て産業用から民生用まで幅広い用途が考えられているも
のである。
【0003】その中でも特に、再生専用型のメモリー形
態に対応した光ディスクであるデジタルオーディオディ
スクや光学式ビデオディスク等は広く普及している。
【0004】上記デジタルオーディオディスク等の光デ
ィスクは、情報信号を示すピットやグルーブ等の凹凸パ
ターンが形成された透明基板である光ディスク基板上に
アルミニウム膜等の金属薄膜よりなる反射膜が形成さ
れ、さらにこの反射膜を大気中の水分,O2 から保護す
るための光透過膜が上記反射膜上に形成された構成とさ
れる。なお、このような光ディスクの情報を再生する際
には光ディスク基板側より上記凹凸パターンにレーザ光
等の再生光を照射し、その入射光と戻り光の反射率の差
によって情報を検出する。
【0005】そして、このような光ディスクを製造する
際には、先ず射出成形等の手法により上記凹凸パターン
を有する光ディスク基板を形成し、この上に上記金属薄
膜よりなる反射膜を蒸着等の手法により形成し、さらに
その上に光硬化性樹脂等の光硬化性樹脂を塗布した後、
硬化させて上記光透過膜を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
基板には通常、中心に回転中心となる孔部が形成されて
いる。そこで、この光ディスク基板上に上述のように光
硬化性樹脂等を塗布するに際しては、上記回転中心と同
心に光硬化性樹脂等を環状をなすように供給し、この光
ディスク基板を面内方向に回転させ、光硬化性樹脂を遠
心力により飛散させて回転延伸するのが一般的である。
【0007】しかしながら、このように環状に光硬化性
樹脂を塗布すると、遠心力により光硬化性樹脂がディス
ク基板の最外周部に偏り、ディスク基板の最外周部が内
周部よりも厚く形成され、光透過膜の厚さが径方向で不
均一になる。
【0008】このように、光透過膜の厚さが不均一とな
ると、特に光記録媒体の光ピックアップによる信号の記
録再生の際に、集光スポットの収差を生じる原因とな
り、記録再生信号の劣化を生じる。
【0009】ここで、このような膜厚の所定の半径にお
ける径方向のばらつきは、膜厚hと回転中心からの半径
rとの関係を示す下記数1式からも説明される。
【0010】
【数1】
【0011】上記数1式においては、r0 は回転中心か
ら塗布開始位置までの距離を示し、ηは紫外線硬化型樹
脂の粘度を示し、ρは紫外線硬化型樹脂の密度を示し、
ωは回転角速度を示し、tは回転時間を示す。
【0012】この数1式によれば、r0のばらつきやそ
の距離が大きいほど、結果的に膜厚が径方向で不均一に
なりばらつくことを示し、回転中心から塗布開始位置ま
での距離r0 が小さい方が膜厚が径方向で均一になるこ
とを示す。
【0013】しかしながら、光記録媒体においてはディ
スクの中心に孔部が形成されているため、光硬化性樹脂
の塗布開始位置を回転中心とすることができなかった。
【0014】そこで本発明は、従来の実状に鑑みて提案
されたものであり、光硬化性樹脂を均一に塗布し、膜厚
の均一性が向上された塗膜の形成を可能とする光記録媒
体の製造装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を解決するため鋭意検討を重ねた結果、先に示した数1
式から、塗布開始位置における回転中心からの半径r0
をできるだけ小さくすれば、回転中心からの半径rに依
存しない均一な膜厚hを得ることが可能であることを見
いだし、本発明を完成させるに至った。
【0016】すなわち、本発明に係る第1の光記録媒体
の製造装置は、中心に孔部を有し孔部の外側に記録領域
を有するディスク基板と、上記ディスク基板を面内方向
に回転させるターンテーブルと、上記ディスク基板の記
録領域の内径よりも小さく孔部の外径より大きい外径を
有する略円形状のキャップと、上記キャップと一体化さ
れ、少なくとも1以上の孔を側面に有する中空筒状の支
持体と、上記支持体の中空部に光硬化性樹脂を充填する
ノズルとを備える。そして、上記ディスク基板の孔部に
キャップを装着し一体に回転させることにより、支持体
の中空部に充填された光硬化性樹脂が孔から飛散し、光
硬化性樹脂がディスク基板表面に塗布されることを特徴
とする。
【0017】上記キャップは、ディスク基板と対向する
面に、ディスク基板の孔部に嵌合する凸部を有すること
が好ましい。また、上記キャップは、外周から内周に向
かって肉厚とされることが好ましい。
【0018】本発明に係る光記録媒体の製造方法は、中
心に孔部を有し孔部の外側に記録領域を有するディスク
基板と、上記ディスク基板を面内方向に回転させるター
ンテーブルと、上記ディスク基板の記録領域の内径より
小さく孔部の外径より大きい外径を有するキャップと、
上記キャップと一体化され、少なくとも1以上の孔を側
面に有する中空筒状の支持体と、上記支持体の中空部に
光硬化性樹脂を充填するノズルとを備えた製造装置によ
り、ディスク基板上に光硬化性樹脂を成膜するに際し
て、上記キャップを支持体によりディスク基板の孔部に
装着し、光硬化性樹脂を支持体の中空部に充填し、支持
体、キャップ、ディスク基板、ターンテーブルを一体に
回転することにより、光硬化性樹脂を支持体の孔から飛
散させディスク基板表面に塗布することを特徴とする。
【0019】本発明に係る第1の光記録媒体の製造装置
及び製造方法においては、ディスク基板の中心の孔部が
キャップにより覆われ、光硬化性樹脂がキャップの中心
に供給されてなることから、すなわち、光硬化性樹脂が
孔部を避けずにキャップの中心に供給されてなることか
ら、回転中心から塗布開始位置までの距離が非常に小さ
くなり、回転中心からの径方向における膜厚のばらつき
が抑えられる。
【0020】さらに、本発明に係る第1の光記録媒体の
製造装置及び製造方法においては、キャップがディスク
基板とは反対側から中空筒状の支持体により支持されて
いることから、ディスク基板に対するキャップの着脱や
位置合わせが容易になり、大量生産にも最適である。
【0021】一方、本発明に係る第1の光記録媒体の製
造装置は、中心に孔部を有し、孔部の外側に記録領域を
有するディスク基板と、上記ディスク基板を面内方向に
回転させるターンテーブルと、上記ディスク基板の記録
領域の内径より小さく孔部より外径が大きい外径を有す
る略円形状のキャップと、上記キャップと一体化され、
上記キャップをディスク基板とは反対側から支持する複
数の支持体と、上記キャップの中心に光硬化性樹脂を供
給するノズルとを備える。そして、上記キャップを支持
体によりディスク基板の孔部に装着しディスク基板と一
体に回転させることにより、上記キャップの支持体の間
から光硬化性樹脂が飛散し、光硬化性樹脂がディスク基
板表面に塗布されることを特徴とする。
【0022】上記キャップは、ディスク基板と対向する
面に、ディスク基板の孔部に嵌合する凸部を有すること
が好ましい。また、上記キャップは、外周から内周に向
かって肉厚とされることが好ましい。
【0023】本発明に係る光記録媒体の製造方法は、中
心に孔部を有し孔部の外側に記録領域を有するディスク
基板と、上記ディスク基板を面内方向に回転させるター
ンテーブルと、上記ディスク基板の記録領域の内径より
小さく孔部より外径が大きい外径を有する略円形状のキ
ャップと、上記キャップと一体化され、上記キャップを
ディスク基板とは反対側から支持する複数の支持体と、
上記キャップの中心に光硬化性樹脂を供給するノズルと
を備えた製造装置により、ディスク基板上に光硬化性樹
脂を成膜するに際して、上記キャップを支持体によりデ
ィスク基板の孔部に装着し、キャップ及び支持体をディ
スク基板と一体に回転させ、光硬化性樹脂をキャップの
中心に供給することにより、光硬化性樹脂を支持体の間
から飛散させ、ディスク基板表面に塗布することを特徴
とする。
【0024】本発明に係る第2の光記録媒体の製造装置
及び製造方法においては、ディスク基板の中心の孔部が
キャップにより覆われ、光硬化性樹脂がキャップの中心
に供給されてなることから、すなわち、光硬化性樹脂が
孔部を避けずにキャップの中心に供給されてなることか
ら、回転中心から塗布開始位置までの距離が非常に小さ
くなり、回転中心からの径方向における膜厚のばらつき
が抑えられる。
【0025】さらに、本発明に係る第2の光記録媒体の
製造装置及び製造方法においては、キャップがディスク
基板とは反対側から複数の支持体により支持されている
ことから、ディスク基板に対するキャップの着脱や位置
合わせが容易になり、大量生産にも最適である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】本発明が適用される光記録媒体は、情報信
号に対応した微細な凹凸パターン上に反射膜が形成さ
れ、この反射膜上に光透過膜が形成される光記録媒体で
あって、光透過膜を介して光ピックアップにより情報信
号が読み取られる光記録媒体である。
【0028】本発明が適用される光記録媒体の製造装置
及び製造方法は、例えば、図1に示すように、中心に孔
部1aを有し、記録領域1bがその孔部1aを囲むよう
に環状に形成されているディスク基板1に対して、光透
過膜として、例えば、紫外線硬化樹脂を成膜するもので
ある。図1に示すディスク基板1は、ポリカーボネート
等の光透過性樹脂の射出成形によって成型され、微細な
凹凸パターン上にアルミニウムよりなる反射膜が形成さ
れた記録領域1bを有するものである。
【0029】本発明が適用される光記録媒体の製造装置
の第1の実施の形態としては、図2〜図4に示すよう
に、ディスク基板1の孔部1aに第1のキャップ2を装
着することを特徴とするものである。
【0030】この第1のキャップ2は、ディスク基板1
の孔部1aの外径Aよりも大きく、記録領域1bの内径
Bより小さい外径を有し、断面が円弧状に形成され、外
周から内周に向かって肉厚とされる。そして、この第1
のキャップ2は、ディスク基板1と対向する面に、孔部
1aの外形と略同じ外径を有し、孔部1aに嵌合する凸
部3を有している。また、この第1のキャップ2のディ
スク基板1と対向する面の反対側には、第1のキャップ
の外径より小とされる第1の支持体4が一体化若しくは
接合されている。
【0031】第1の支持体4は、中空筒状に形成され、
キャップ近傍に壁面に複数の孔4a,4aが貫通してい
る。そして、この第1の支持体4の中空部4bには、後
述するように、紫外線硬化樹脂が充填され、遠心力によ
り孔4aから紫外線硬化樹脂が飛散するようになってい
る。
【0032】例えば、ディスク基板1の直径が120m
mであり、記録領域1bの内径Bが46mmである場合
には、この中空筒状の第1の支持体4の外径は、15m
m以下とするとよい。この第1の支持体4の外径と膜厚
変動値との関係を表1に示す。なお、表1中の膜厚変動
値は、ディスク基板1の回転中心から半径23〜57c
mにおける測定値である。
【0033】
【表1】
【0034】このように構成される製造装置により、実
際にディスク基板1上に紫外線硬化樹脂を成膜するに際
しては、先ず始めに、図4及び図5に示すように、図示
しない着脱機構により第1の支持体4を介して支持され
た第1のキャップ2を、ターンテーブル5に装着された
ディスク基板1の孔部1aに装着する。この時、第1の
キャップ2の凸部3はディスク基板1の孔部1aに嵌合
されている。
【0035】次に、図6示すように、第1の支持体4の
キャップ2とは反対側の端部からノズル6により第1の
支持体4の中空部4bに紫外線硬化樹脂7を充填し、第
1の支持体4(キャップ2)、ターンテーブル5(ディ
スク基板1)を一体にして回転させる。中空部4bに充
填された紫外線硬化樹脂7は、図7に示すように、遠心
力により孔4aから飛散し、ディスク基板1上で延伸し
てスピンコートされ、均一な塗膜となって形成される。
回転数及び回転時間は、適宜設定される。
【0036】ディスク基板1上に所定の膜厚で塗膜が形
成された後は、図8に示すように、再び図示しない着脱
機構により第1の支持体4を介して第1のキャップ2を
引き上げる。そして、図9に示すように、ディスク基板
1に対して紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させ
る。硬化終了後、図10に示すように、ターンテーブル
5からディスク基板1をはずし、紫外線硬化樹脂7より
なる光透過膜形成が完了する。
【0037】この光透過膜の厚みの下限は、光透過膜が
記録領域を保護する役割を有することから、光記録媒体
の信頼性やレンズ等の光透過膜への衝突の影響を考慮す
ると3μm以上とすることが好ましい。また、現状の赤
色レーザーから将来普及が見込まれる青色レーザーまで
の対応することを考慮すると、光透過膜の厚さは、3〜
177μmとするとよい。
【0038】上述したような光記録媒体の製造装置及び
製造方法においては、紫外線硬化樹脂7が回転中心を避
けることなく供給されることから、回転中心から塗布開
始位置までの距離が非常に小さくなり、回転中心からの
径方向における膜厚のばらつきが抑えられる。さらに、
上記第1のキャップ2は、第1の支持体4により一体化
若しくは接合されてなることから、ディスク基板1に対
して着脱や位置合わせが容易であり、大量生産が可能と
なる。
【0039】さらに、上述したように、第1のキャップ
2のディスク基板1と対向する面に凸部3を設けること
により、第1のキャップ2の位置合わせが容易となる。
また、上記第1のキャップ2の形状を、外周から内周に
向かって肉厚とすることにより、紫外線硬化樹脂7の膜
厚均一化に顕著な効果が見られる。
【0040】なお、第1の支持体4に設けられる孔4a
の個数、形状は、中空部4bに充填された紫外線硬化樹
脂7をディスク基板1上に均一に飛散できればよく、特
に限定されるものではない。
【0041】次に、本発明が適用される光記録媒体の第
2の実施の形態は、図11〜図13に示すように、ディ
スク基板1の孔部1aに第2のキャップ11を装着する
ことを特徴とするものである。
【0042】この第2のキャップ11は、ディスク基板
1の孔部1aの外径Aより大きく、記録領域1bの内径
Bより小さい外径を有し、断面が円弧状に形成され、外
周から内周に向かって肉厚とされる。そして、この第2
のキャップ11は、ディスク基板1と対向する面に、孔
部1aの外径Aと略同じ外径を有し、孔部1aに嵌合す
る凸部12を有している。また、この第2のキャップ1
1のディスク基板1と対向する面の反対側には、キャッ
プ3本の棒状の第2の支持体13,13,13が一体化
若しくは接合されている。第2の支持体13は、断面形
状が円状に形成され、第2のキャップ11の中心、すな
わち回転の中心から等距離の位置に等間隔に設けられて
いる。
【0043】ノズル6は、このように構成される第2の
キャップ11の中心に、紫外線硬化樹脂7を供給する。
これにより、紫外線硬化樹脂7は、遠心力により第2の
支持体13の間から飛散するようになっている。
【0044】このように構成される製造装置により、実
際にディスク基板1上に紫外線硬化樹脂7を成膜するに
際しては、上述したように、図示しない着脱機構により
第2の支持体13を介して支持された第2キャップ11
を、ターンテーブル5に装着されたディスク基板1の孔
部1aに装着する。この時、第2のキャップ11の凸部
12はディスク基板1の孔部1aに嵌合されている。
【0045】次に、図14に示すように、ノズル6か
ら、第2のキャップ11の中心に紫外線硬化樹脂7を供
給し、第2の支持体13(第2のキャップ11)、ター
ンテーブル5(ディスク基板1)を一体にして回転させ
る。これにより、紫外線硬化樹脂7は、遠心力により第
2の支持体13の間から飛散し、ディスク基板1上で延
伸してスピンコートされ、均一な塗膜となって形成され
る。回転数及び回転時間は、適宜設定される。
【0046】ディスク基板1上に所定の膜厚で塗膜が形
成された後は、上述したように、再び図示しない着脱機
構により第2の支持体13を介して第2のキャップ11
を引き上げ、紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂7を硬化
させる。硬化終了後、ターンテーブル5からディスク基
板1をはずし、紫外線硬化樹脂7よりなる光透過膜形成
が完了する。
【0047】なお、図11〜図14においては、断面が
円状の支持体13について説明したが、ノズル6から供
給される紫外線硬化樹脂が均一に飛散されれば、支持体
の数、支持体の断面形状は、特に限定されるものではな
い。例えば、支持体の断面形状は、楕円、矩形、多角形
であってもよい。例えば、図15に示すように流面形の
支持体14を複数有する第2のキャップ11’であって
もよい。
【0048】この第2の支持体13(14)の中心から
キャップ11の中心までの距離はキャップの半径を越え
ない範囲とするが小さい方が好ましく、第2の支持体1
3の外径は剛性を保持できる範囲内で小さい方が好まし
い。
【0049】したがって、例えば、ディスク基板の直径
を120mmとする場合、キャップ11の中心と第2の
支持体との距離は、キャップ11の半径を越えない範囲
23mm以下が好ましく、支持体13のように断面形状
が円形となるときは、10mm以下とすることがより好
ましい。
【0050】上述したような光記録媒体の製造装置及び
製造方法においては、紫外線硬化樹脂7が回転中心を避
けることなく供給されることから、回転中心から塗布開
始位置までの距離が非常に小さくなり、回転中心からの
径方向における膜厚のばらつきが抑えられる。さらに、
上記第2のキャップ11は、支持体13により一体化若
しくは接合されてなることから、ディスク基板に対して
着脱や位置合わせが容易である。
【0051】さらに、上述したように、上記キャップ1
1のディスク基板1と対向する面に凸部12を設けるこ
とにより、ディスク基板1の孔部1aに装着するための
位置合わせが容易となる。
【0052】さらに、上記キャップ2,11の形状を、
外周から内周に向かって肉厚とすることにより、紫外線
硬化樹脂の膜厚均一化に顕著な効果が見られる。
【0053】なお、図中、断面形状が円弧状であるキャ
ップ2,11について説明したが、外周から内周に向か
って肉厚とされる形状であれば特に限定されるものでは
なく、断面形状が多角形状であってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、ディスク基板の中心の孔部がキャップによ
り覆われ、光硬化性樹脂がキャップの中心に供給されて
なることから、回転中心から塗布開始位置までの距離が
非常に小さくなり、回転中心からの径方向における膜厚
のばらつきが抑えられる。
【0055】さらに、本発明によれば、キャップがディ
スク基板とは反対側から支持体により支持されているこ
とから、ディスク基板に対するキャップの着脱や位置合
わせが容易になり、大量生産にも最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光記録媒体の一例を示す平面
図である。
【図2】本発明を適用した第1のキャップの構成を示す
断面図である。
【図3】同第1のキャップの構成を示す平面図である。
【図4】ディスク基板に第1のキャップを装着する様子
を示す断面図である。
【図5】ディスク基板の孔部に第1のキャップを装着し
た様子を示す断面図である。
【図6】第1のキャップの支持体の中空部に紫外線硬化
樹脂を充填させた様子を示す断面図である。
【図7】紫外線硬化樹脂がディスク基板上に回転延伸す
る様子を示す断面図である。
【図8】ディスク基板から第1のキャップを離脱させる
様子を示す断面図である。
【図9】ディスク基板上の紫外線硬化樹脂に紫外線を照
射する様子を示す断面図である。
【図10】紫外線硬化樹脂膜が成膜されたディスク基板
の様子を示す断面図である。
【図11】ディスク基板に第2のキャップを装着する様
子を示す断面図である。
【図12】同第2のキャップの平面図である。
【図13】同第2のキャップの斜視図である。
【図14】第2のキャップに紫外線硬化樹脂を供給する
様子を示す断面図である。
【図15】同第2のキャップの支持体の変形例を示す平
面図である。
【符号の説明】
1 ディスク基板、2 第1のキャップ、3 凸部、4
第1の支持体、5ターンテーブル、6 ノズル、7
紫外線硬化樹脂、11 第2のキャップ、12 凸部、
13,14 第2の支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 真達 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に孔部を有し、孔部の外側に記録領
    域を有するディスク基板と、 上記ディスク基板を面内方向に回転させるターンテーブ
    ルと、 上記ディスク基板の記録領域の内径よりも小さく、孔部
    の外径より大きい外径を有する略円形状のキャップと、 上記キャップと一体化され、少なくとも1以上の孔を側
    面に有する中空筒状の支持体と、 上記支持体の中空部に光硬化性樹脂を充填するノズルと
    を備え、 上記ディスク基板の孔部にキャップを装着し一体に回転
    させることにより、支持体の中空部に充填された光硬化
    性樹脂が孔から飛散し、光硬化性樹脂がディスク基板表
    面に塗布されることを特徴とする光記録媒体の製造装
    置。
  2. 【請求項2】 上記キャップは、ディスク基板と対向す
    る面に、ディスク基板の孔部に嵌合する凸部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光記録媒体の製造装置。
  3. 【請求項3】 上記キャップは、外周から内周に向かっ
    て肉厚とされることを特徴とする請求項1記載の光記録
    媒体の製造装置。
  4. 【請求項4】 中心に孔部を有し孔部の外側に記録領域
    を有するディスク基板と、上記ディスク基板を面内方向
    に回転させるターンテーブルと、上記ディスク基板の記
    録領域の内径より小さく孔部の外径より大きい外径を有
    するキャップと、上記キャップと一体化され、少なくと
    も1以上の孔を側面に有する中空筒状の支持体と、上記
    支持体の中空部に光硬化性樹脂を充填するノズルとを備
    えた製造装置により、ディスク基板上に光硬化性樹脂を
    成膜するに際して、 上記キャップを支持体によりディスク基板の孔部に装着
    し、光硬化性樹脂を支持体の中空部に充填し、支持体、
    キャップ、ディスク基板、ターンテーブルを一体に回転
    することにより、光硬化性樹脂を支持体の孔から飛散さ
    せディスク基板表面に塗布することを特徴とする光記録
    媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 中心に孔部を有し、孔部の外側に記録領
    域を有するディスク基板と、 上記ディスク基板を面内方向に回転させるターンテーブ
    ルと、 上記ディスク基板の記録領域の内径より小さく、孔部よ
    り外径が大きい外径を有する略円形状のキャップと、 上記キャップと一体化され、上記キャップをディスク基
    板とは反対側から支持する複数の棒状の支持体と、 上記キャップの中心に光硬化性樹脂を供給するノズルと
    を備え、 上記キャップを支持体によりディスク基板の孔部に装着
    し一体に回転させることにより、上記キャップの支持体
    の間から光硬化性樹脂が飛散し、光硬化性樹脂がディス
    ク基板表面に塗布されることを特徴とする光記録媒体の
    製造装置。
  6. 【請求項6】 上記キャップは、ディスク基板と対向す
    る面に、ディスク基板の孔部に嵌合する凸部を有するこ
    とを特徴とする請求項5記載の光記録媒体の製造装置。
  7. 【請求項7】 上記キャップは、外周から内周に向かっ
    て肉厚とされることを特徴とする請求項5記載の光記録
    媒体の製造装置。
  8. 【請求項8】 中心に孔部を有するディスク基板と、上
    記ディスク基板を面内方向に回転させるターンテーブル
    と、上記ディスク基板の記録領域の内径より小さく孔部
    より外径が大きい略円形状のキャップと、上記キャップ
    と一体化され、上記キャップをディスク基板とは反対側
    から支持する複数の棒状の支持体と、上記キャップの中
    心に光硬化性樹脂を供給するノズルとを備えた製造装置
    により、ディスク基板上に光硬化性樹脂を成膜するに際
    して、 上記キャップを支持体によりディスク基板の孔部に装着
    し、支持体、キャップディスク基板、ターンテーブルを
    一体に回転させ、光硬化性樹脂をキャップの中心に供給
    することにより、光硬化性樹脂を支持体の間から飛散さ
    せ、ディスク基板表面に塗布することを特徴とする光記
    録媒体の製造方法。
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