JPH1119492A - 活性汚泥用濾過体 - Google Patents

活性汚泥用濾過体

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JPH1119492A
JPH1119492A JP9177202A JP17720297A JPH1119492A JP H1119492 A JPH1119492 A JP H1119492A JP 9177202 A JP9177202 A JP 9177202A JP 17720297 A JP17720297 A JP 17720297A JP H1119492 A JPH1119492 A JP H1119492A
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JP
Japan
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filter
activated sludge
water
filtration
nonwoven fabric
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Withdrawn
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JP9177202A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Daidou
均 大同
Eiji Aso
栄治 麻生
Yoshinao Kishine
義尚 岸根
Shigeki Sawada
繁樹 澤田
Naoya Takahashi
直哉 高橋
Mitsuo Kondo
三雄 近藤
Tetsuo Hasegawa
哲夫 長谷川
Mutsuro Nagai
睦郎 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Nippon Steel Corp
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Kurita Water Industries Ltd
Nippon Steel Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性汚泥をより一層安定かつ効率的に分離で
きる活性汚泥用濾過体を提供する。 【解決手段】 筒状の不織布4を有した濾過体1であっ
て、筒軸に直交する断面における長径D1 と短径D2
の比D1 /D2 が1〜1.5の活性汚泥用濾過体。 【効果】 板状の濾過体に比べて形状安定性がよく、濾
過層剥離の問題がなく、均一かつ安定な濾過層を形成で
きる。内部の洗浄も容易に行える。生物反応槽内に高密
度充填することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性汚泥を濾過する
ための濾過体に係り、特に、活性汚泥濾過装置に浸漬配
置され、活性汚泥を効率的に分離して生物処理水を得る
ための活性汚泥用濾過体に関する。
【0002】
【従来の技術】生物反応により水中の有機物を分解処理
する活性汚泥などの生物処理装置では、生物汚泥を固液
分離するために沈殿池等の沈降分離手段を用いることが
あるが、生物反応槽の後段に沈殿池を設けた従来の生物
処理装置では、次のような問題がある。
【0003】 比重差により汚泥を沈降分離する沈殿
処理では汚泥の分離性能に限界があり、流入負荷の変動
時やバルキング発生時等に処理水質が悪化する。このた
め、高度な処理水質が要求される場合には沈殿池の後段
に更に急速濾過機やストレーナー等の設備が必要であ
る。 最終沈殿池で分離した生物汚泥を生物反応槽に返送
する操作も必要とされる。 汚泥返送操作や汚泥濃度管理を行っても、最終沈殿
池でスカムが発生したり、汚泥が浮上したりする等のト
ラブルが発生し、水質が悪化する場合が多い。 沈殿池は、大きな設置スペースを必要とする。
【0004】上記の沈降分離の代りに、生物汚泥を限外
濾過膜や精密濾過膜により膜分離する場合もある。この
膜分離処理によれば、沈殿池のような大きなスペースを
必要とすることなく、SSが高度に除去された高水質処
理水を得ることができる。
【0005】しかしながら、限外濾過膜や精密濾過膜に
よる膜分離処理では、消費動力が大きい上に、膜で阻止
した物質(この膜汚染物質は、高分子状の微生物代謝産
物などが主体となっている。)により膜が汚染され、膜
孔の閉塞で濾過性能が低下するため、定期的な薬品洗浄
が必須であるという欠点がある。
【0006】このような膜分離処理における問題を解決
するものとして、濾布を備える濾過体を生物反応槽に浸
漬配置し、この濾過体の濾布を通過した濾過水を処理水
として取り出すことで、生物汚泥を固液分離することが
考えられている。
【0007】この濾過体による濾過は、実際には、濾過
の進行により濾過体の濾布表面に形成された活性汚泥粒
子の付着物層(ダイナミック濾過層。以下、単に「濾過
層」と称する場合がある。)によって行われている。即
ち、濾過体の濾布は、実質的には活性汚泥粒子を通過さ
せる、金属や高分子繊維の不織布よりなる厚み2mm以
下のものであるが、濾過の駆動圧が小さい条件下におい
て、濾布の表面に活性汚泥粒子の付着物層が形成され、
この付着物層により活性汚泥粒子の通過を阻止すること
ができるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような濾過体を用
いることにより、前述の沈降分離又は膜分離における問
題は解消されるが、より安定かつ効率的な濾過を行うた
めには、濾過体として次のような特性が要求される。
【0009】(1) 生物反応槽内に浸漬された状態での形
状安定性が良く、濾過層剥離の問題がない。 (2) 均一かつ安定な濾過層を形成できる。 (3) 濾過体内を洗浄する際の洗浄効率が高く、均一な洗
浄を行える。 (4) 生物反応槽内に高い密度で浸漬配置することがで
き、生物反応槽当りの総濾過面積を大きくでき、処理水
量を増大することができる。
【0010】本発明は上記(1) 〜 (4)の特性を備え、活
性汚泥を安定かつ効率的に分離することができる活性汚
泥用濾過体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の活性汚泥用濾過
体は、活性汚泥を濾過するための筒状の不織布を有した
濾過体であって、該筒軸に直交する断面における長径D
1 と短径D2 との比D1 /D2 が1〜1.5であること
を特徴とする。
【0012】このように長径D1 と短径D2 との比D1
/D2 が1〜1.5と、長径D1 と短径D2 とがほぼ同
等の筒状の濾過体であれば、次のような優れた作用効果
を得ることができる。
【0013】(a) 長径と短径の長さが大きく異なる断面
長方形の板状の濾過体(以下単に「板状の濾過体」と称
す。)の比べ、濾過体の強度が大きく、形状が安定しそ
の表面に形成されるダイナミック濾過層も安定する。ま
た、このように濾過体の強度が大きいため、濾過体の不
織布の支持構造をプラスチック材料のように軽量の材料
で形成することができる。
【0014】(b) 板状の濾過体では、長径方向に沿う面
の中央部がたわんだり、振動して、ダイナミック濾過層
が形成できなかったり、濾過層が剥離したりして、均一
な濾過層を形成しにくい。
【0015】これに対して、長径と短径とがほぼ同等の
筒状の濾過体、特に断面円形の円筒状濾過体では、濾過
体の周囲からかかる力が分散して均等になり、濾過体が
変形しにくく、またダイナミック濾過層も均一に形成さ
れ、層全体で濾過を行うことができる。
【0016】(c) 板状の濾過体では、その内部に洗浄水
を供給して洗浄する際、内部の水の流れが均一になら
ず、十分に洗浄できないことがあるが、本発明の筒状の
濾過体では、その内部に均一に水を流すことができ、均
一かつ効率的な洗浄を行える。
【0017】(d) 生物反応槽内に高い密度で浸漬配置す
ることができ、しかも、任意の配置が可能であるので、
生物反応槽全体として濾過面積を大きくできる。また、
一部の濾過体に不具合が発生してもその濾過体だけを交
換すればよく、全体を取り替える必要はない。
【0018】なお、本発明において筒軸に直交する断面
における長径D1 とは、非真円の場合、当該断面におけ
る最長の径方向の長さを示す。また、短径D2 とは、当
該断面において該長径D1 と直交方向における最長の径
方向長さを示す。真円の場合であれば、D1 、D2 とも
に円の直径となり、D1 =D2 である。この真円形断面
の濾過体も本発明に含まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の活
性汚泥用濾過体の実施の形態について説明する。
【0020】図1,2は本発明の活性汚泥用濾過体の実
施の形態を示す図であって、各々、(a)図は一部切欠
斜視図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う模式的な
断面図である。
【0021】図1の活性汚泥用濾過体1は、中心管2の
外周に透水性のスペーサ3を介して不織布4を取り付け
た円筒形濾過体である。不織布4は中心管2の上下のフ
ランジ部2A、2Bに環状の取付部材5A,5Bで固定
されている。中心管2の側面には透孔2Cが設けられて
いる。不織布4を通過した濾過水は、この透孔2Cを通
過し、中心管2の通孔2Dを経て、取出ポート2Eから
取り出される。
【0022】図2に示す活性汚泥用濾過体1Aは、金網
等のメッシュの円筒体よりなるバックアップ材7の上端
及び下端にそれぞれエンドキャップ6A、6Bを嵌め込
み、このバックアップ材7の外周に円筒状の不織布4を
嵌め合わせたものである。なお、不織布4の上端及び下
端はそれぞれ環状の取付部材5A、5Bにより固定され
ている。上側のエンドキャップ6Aには濾過体1Aの洗
浄水の流入ポート8Aが突設され、エンドキャップ6B
には濾過体1Aの内部から濾過水を取り出すための取出
ポート8Bが突設されている。
【0023】このような活性汚泥用濾過体1、1Aの中
心管2及びエンドキャップ6A,6Bの構成材料として
は、濾過部材としての不織布を支持し、活性汚泥濾過装
置内に浸漬配置された際の水圧に耐え得る十分な剛性を
有するもの、例えば銅等の金属、ABS樹脂、ポリエス
テル等のプラスチック、或いは、酸化アルミニウム等の
セラミックスなどが好適である。なお、本発明では、濾
過体が筒状であり、板状のものに比べて構造的に強度及
び剛性が高いところから、この構成材料として軽量なプ
ラスチックを採用することができる。
【0024】不織布としては、銅等の金属又はポリエス
テル、ポリプロピレン等の高分子材料よりなるものであ
って、分離粒径30μm以上、好ましくは30〜100
0μmの目開きを有し、厚さが2mm以下、特に0.1
〜1mmのものが好ましい。このような不織布を用いる
ことにより、目詰りを防止して安定な濾過を行うことが
できる。
【0025】図1に示す活性汚泥用濾過体1のスペーサ
3は、不織布4と中心管2との間の濾過水の流路を確保
するものであり、ハニカムネットスペーサ等が好適であ
る。
【0026】なお、濾過体に使用される不織布4は活性
汚泥粒子より目開きが大きいものであるので、微量の濁
質や活性汚泥粒子は濾過水中に混入する。これらの濁
質、活性汚泥粒子は下方に沈降する傾向が強い。従っ
て、これが濾過体内で沈積するのを防止して濾過水と共
に排出するために、図2の濾過体1Aにおいては、上側
のポート8Aよりも、濾過体下部の取出ポート8Bから
濾過水を取り出すのが好ましい。
【0027】濾過を継続することにより、濾過体内のう
ち濾過水の流れの悪い部分に少しずつ濁質や活性汚泥粒
子が蓄積され、濾過性能が悪くなる。このため、これら
を濾過体内から排除するために、洗浄水を供給して濾過
体内を洗浄する。
【0028】図1の濾過体1では、洗浄水を取出ポート
2Eから供給し、中心管2を経て不織布4を通過させる
ことにより、中心管2やスペーサ3、不織布4あるいは
それら同士の間に付着ないし滞留していた濁質等を不織
布4を通して活性汚泥濾過装置の反応液側へ排出する。
【0029】また、図2に示す濾過体1Aでは、洗浄水
を流入ポート8Aより供給し、取出ポート8Bより排出
することで濾過体1A内の濁質等を洗い出す。なお、こ
の濾過体1Aでは、状況に応じて、取出ポート8Bから
洗浄水を供給してポート8Aから排出するようにしても
良い。この洗浄の間に、洗浄水の一部は、不織布4を通
過し、バックアップ材7や不織布4あるいはそれらの間
に付着ないし滞留していた濁質等を不織布4を通して活
性汚泥濾過装置の反応液側へ排出する。
【0030】この洗浄水としては、処理水である濾過水
を用いても良く、別途清浄な水を導入して用いても良
い。
【0031】なお、図1、2においては、不織布が円筒
状に支持された濾過体、即ち、その筒軸に直交する断面
の長径D1 と短径D2 との比D1 /D2 が1のものを示
したが、本発明において、不織布の形状はD1 /D2
1〜1.5の範囲のものであれば良く、筒軸に直交する
断面の形状が五角形、六角形等の多角形(この場合、必
ずしも正多角形である必要はない。)、楕円形、グラウ
ンド形など各種の非円形断面形状のものとすることがで
きる。
【0032】なお、D1 /D2 が2を超えると、本発明
による前記(a) 〜(d) の改善効果が得られない。D1
2 は好ましくは1〜1.5であり、特に好ましくは、
1/D2 =1の円筒形濾過体である。
【0033】また、本発明の筒状濾過体は、その筒軸に
直交する断面の面積が過度に大きいと、本発明による改
善効果が得られない場合がある。実用的な大きさは、前
記長径D1 及び短径D2 が1〜20cm程度の範囲であ
る。なお、濾過体の長さ(図1、2のL)は長径D1
短径D2 の10〜100倍程度、一般的には、50〜4
00cm程度とするのが好ましい。
【0034】このような本発明の筒状濾過体は、生物反
応槽に適用する場合、多数本を連設して濾過体ユニット
として用いるのが好ましい。
【0035】図3(a)、(b)は、この濾過体ユニッ
トの一例を示す平面図及び側面図である。この濾過体ユ
ニットにおいては、6本の濾過体1Aを所定間隔をあけ
て平行に配列し、各濾過体1Aの流入ポート8Aと取出
ポート8Bをそれぞれ上部配管13、下部配管14に接
続して1個の単位体11としている。6個の該単位体1
1を単位体11相互間に所定間隔をあけて平行に配列す
る。そして、各単位体の上部配管13、下部配管14を
洗浄水流入集合管17、濾過水取出集合管18に接続
し、合計36個の濾過体1Aよりなる濾過体ユニット1
6とする。
【0036】なお、各単位体11における濾過体1Aの
数、及び単位体11の配列数は上記以外としても良いこ
とは明らかである。
【0037】単位体11を1つの濾過体ユニットとして
も良い。
【0038】一方の端部にのみ取出ポート2Eを有する
濾過体1であれば、図4に示す如く、複数の濾過体1を
適当な間隔で平行に並列させ、各濾過体1の下部に設け
られた配管20に各取出ポート2Eを連通させることに
より濾過体ユニット21とすることができる。
【0039】なお、図5の如く、この濾過体1を上下逆
に配列して取出ポート2Eを濾過体1の上側に位置さ
せ、この取出ポート2Eを各濾過体1の上方の配管22
に連通させることにより濾過体ユニット23としても良
い。
【0040】図示はしないが、図4、5の濾過体ユニッ
ト21又は23を平行に配列し、各濾過体ユニットの配
管20又は22を集合管に接続しさらに大型の濾過体ユ
ニットとしても良い。
【0041】なお、濾過体をフレームに支持させても良
い。
【0042】
【実施例】以下に、本発明の活性汚泥用濾過体を用いた
活性汚泥濾過装置を示す図6を参照して本発明をより具
体的に説明する。
【0043】この実施の形態では、複数の濾過体よりな
る濾過体ユニット16を生物反応槽41内の仕切壁44
の一方の側に浸漬配置した。用いた各濾過体の構成は図
2に示す通りである。また、その連結構造は、図3に示
す通りである。なお、前記の通り、18は濾過水取出集
合管、17は洗浄水流入集合管である。
【0044】この生物反応槽41内の仕切壁44の他方
の側には生物反応に必要な酸素を供給するための散気管
42が設けられている。また、濾過体ユニット16の下
方には通気管43が設けられている。44は仕切壁であ
る。
【0045】45は生物反応槽41に隣接して設置され
た処理水(濾過水)槽であり、この処理水槽45内の処
理水を給水ポンプ46で汲み上げて給水槽47に貯留
し、この水を洗浄水流入集合管17を経て濾過体ユニッ
ト16の各濾過体に供給するように構成されている。
【0046】V1 ,V2 ,V3 ,V4 はバルブである。
【0047】この活性汚泥濾過装置では、濾過運転時
(生物反応処理時)には、生物反応槽41に原水を供給
すると共に、散気管42から空気等の酸素含有ガスを散
気して生物処理を行い、生物処理液を濾過体ユニット1
6で水頭差ΔHによる駆動力で濾過を行い、処理水(濾
過水)を濾過水取出集合管18を経て処理水槽45に導
入する。即ち、生物反応槽41の水位よりも処理水槽4
5の水位を低水位とし、この水頭差ΔHを駆動力として
濾過を進行させる。
【0048】長時間濾過を継続すると、濾過体ユニット
16の各濾過体の不織布面に形成された濾過層が圧密化
し、濾過抵抗が増大し、濾過水量が低下してくるため、
定期的に濾過体のガス洗浄を行う。即ち、バルブV1
開いて通気管43より曝気を行うことにより、濾過体の
不織布表面の濾過層を気液混合流の掃流で洗浄除去す
る。なお、このガス洗浄時には、通常、散気管42から
の散気は停止する。このようにガス洗浄時に散気を停止
するようにすることにより、散気管42と通気管43と
で空気供給用のブロワ等を共用することができる。
【0049】濾過体ユニット16の各濾過体内の洗浄
は、上記ガス洗浄と同時に行っても良く、ガス洗浄とは
別に独立して行っても良い。
【0050】この洗浄に当っては、原水の供給を停止す
ると共に、バルブV2 を開として、給水槽47内の水を
洗浄水として自然流下で洗浄水流入集合管17を経て濾
過体ユニット16内に供給する(なお、この洗浄水の供
給は処理水槽45から給水ポンプ46より、直接行って
も良い。)。この洗浄水の一部は不織布を通過して生物
反応槽41の液側に流出し、その過程で濾過体内の濁質
等を排出する。また、洗浄水の残部は濾過水取出集合管
18より排出され、その過程で濾過体内の濁質等を処理
水槽45側へ排出する。この排出液は、再度処理を要す
る場合には、バルブV4 を開として給水ポンプ46で原
水槽(図示せず)又は生物反応槽41に返送される。
【0051】以下に図6に示す洗浄水濾過装置により、
合成下水の生物処理を行った場合の運転例を示す。
【0052】合成下水は流入BOD量が250〜310
mg/Lとなるように生物反応槽41に導入し、生物反
応槽41のMLSSは約5000mg/Lに維持し、B
OD−SS負荷は約0.1kg/kg・日とした。
【0053】また、濾過体ユニット16の各濾過体の各
部の仕様は次の通りである。また、この濾過体の長さL
は50cm、直径(D1 =D2 )は4cmで、濾過有効
面積は濾過体1本当り約0.06m2 であった。
【0054】 エンドキャップ:塩化ビニル製 バックアップ材:SUS304製金網状スペーサ 目開き3.5mm 不織布:ユニチカ製ポリエステル不織布(品番20157 WTD) 目付量15g/m2 分離粒径100μm 厚さ0.11mm 濾過体ユニット16は、このような濾過体36本を連結
して構成し、濾過体ユニット16の濾過水(処理水)
は、静水位に対して10cmの水頭差を駆動圧として取
り出した。
【0055】このような活性汚泥濾過装置において、8
時間の濾過運転毎に5分の洗浄運転を行った。
【0056】洗浄運転時には、通水を停止すると共に散
気管42の曝気を停止し、洗浄水流入集合管17から処
理水を4L/分で濾過体ユニット16の各濾過体内に導
入した。また、通気管43から2m3 /時で曝気を行っ
た。
【0057】その結果、240時間の運転継続後におい
ても2m3 /m2 /日の濾過速度を安定して得ることが
できた。また、洗浄時に濾過体内が洗浄水で満たされる
ために、各洗浄運転後の濾過運転再開時の濾過水の水質
低下が防止され、約5分後には得られる濾過水の濁度は
10度以下になり濾過水質は安定した。
【0058】240時間の運転後、濾過体を引き上げて
観察したところ、濁質等による濾過体内の濾過水流路の
閉塞等は認められなかった。また、濾過層は極めて均一
かつ安定に形成されていた。
【0059】なお、この装置において、濾過体ユニット
16の浸漬スペースの面積は0.0576m2 であり、
この面積で総濾過有効面積1.7m2 (濾過体1本当り
の濾過有効面積×本数)を得ることができ、この総濾過
有効面積は、同面積の浸漬スペースに一般的な板状の濾
過体を設ける場合に比べて1.2倍も大きいものであっ
た。
【0060】
【発明の効果】以下詳述した通り、本発明の活性汚泥用
濾過体は、活性汚泥を安定かつ効率的に分離することが
できるため、このような活性汚泥用濾過体を活性汚泥濾
過装置の生物反応槽に浸漬して用いることにより、生物
処理の固液分離を、沈殿池や膜分離手段を必要とするこ
となく、低動力で安定かつ確実に行うことができ、処理
効率の向上と省エネルギー及び省スペース化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の活性汚泥用濾過体の実施の形態の一例
を示す図であって、(a)図は一部切欠斜視図、(b)
図は(a)図のB−B線に沿う断面図である。
【図2】本発明の活性汚泥用濾過体の実施の形態の他の
例を示す図であって、(a)図は一部切欠斜視図、
(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図である。
【図3】本発明の活性汚泥用濾過体のユニット化の例を
示す図であって、(a)図は平面図、(b)図は側面図
である。
【図4】本発明の活性汚泥用濾過体のユニット化の別の
例を示す側面図である。
【図5】本発明の活性汚泥用濾過体のユニット化の他の
例を示す側面図である。
【図6】本発明の活性汚泥用濾過体を用いた活性汚泥濾
過装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1A 濾過体 2 中心管 3 スペーサ 4 不織布 6A,6B エンドキャップ 16,21,23 濾過体ユニット 17 洗浄水流入集合管 18 濾過水取出集合管 41 生物反応槽 42 散気管 43 通気管 44 仕切壁 45 処理水槽 46 給水ポンプ 47 給水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006655 新日本製鐵株式会社 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 (71)出願人 000005083 日立金属株式会社 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 (72)発明者 大同 均 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 麻生 栄治 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 東京 都下水道局内 (72)発明者 岸根 義尚 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 澤田 繁樹 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 高橋 直哉 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 會社内 (72)発明者 近藤 三雄 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新 日本製鐵株式會社内 (72)発明者 長谷川 哲夫 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社内 (72)発明者 永井 睦郎 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地 日立金属株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性汚泥を濾過するための筒状の不織布
    を有した濾過体であって、 該筒軸に直交する断面における長径D1 と短径D2 との
    比D1 /D2 が1〜1.5であることを特徴とする活性
    汚泥用濾過体。
JP9177202A 1997-07-02 1997-07-02 活性汚泥用濾過体 Withdrawn JPH1119492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9177202A JPH1119492A (ja) 1997-07-02 1997-07-02 活性汚泥用濾過体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990084139A (ko) * 1999-09-16 1999-12-06 김선집 마이크로시브를 이용한 폐수의 생물학적 처리용고액분리장치
WO2009054448A1 (ja) * 2007-10-24 2009-04-30 Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. 濾過用分離膜エレメント及び濾過用膜モジュール

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