JPH11194745A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JPH11194745A
JPH11194745A JP10001440A JP144098A JPH11194745A JP H11194745 A JPH11194745 A JP H11194745A JP 10001440 A JP10001440 A JP 10001440A JP 144098 A JP144098 A JP 144098A JP H11194745 A JPH11194745 A JP H11194745A
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Koji Minami
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度上昇にともなう表示画面の破損を、表示
される画像の品位を損なうことなく有効に防止する。 【解決手段】 輝度補正部61では、外部から入力され
る画像信号に含まれる輝度信号P(t)に、温度予測制御
部3が出力する輝度補正係数B(t)にもとづく補正が加
えられる。温度予測制御部3では、ディスプレイ部4の
表示画面が複数のブロックに分割され、補正輝度信号A
(t)にもとづいて、各ブロックごとに、温度の予測値で
ある予測温度が算出される。さらに、算出された予測温
度の最大値を基準値と比較することにより、輝度補正係
数B(t)が生成される。最大値が基準値を超えると、輝
度補正係数B(t)は、標準値"1"よりも低い値となる。補
正輝度信号A(t)は、温度予測制御部3へ入力されると
同時に、データ変換部62で変換された後、ディスプレ
イ部4へ伝えられ、表示画面に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイ装置に好適なディスプレイ装置に関し、特に、表
示画面の破損を防止するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大型壁掛けテレビのディスプレイ
装置として、プラズマディスプレイ装置が実用化されて
いる。プラズマディスプレイ装置は、自己発光型のPD
P(プラズマ・ディスプレイ・パネル)を備えており、
大画面、薄型、高視野角、高輝度が実現可能であるとい
う特徴をもっており、CRT装置に変わるディスプレイ
装置として期待されている。一方、プラズマディスプレ
イ装置では、画像を表示する際の発光にともなって、表
示画面の構成要素をなすガラス面に熱が発生する。画像
の輝度が高められると、それにともなって発熱量が大き
くなり、ガラス面の温度が上昇する。
【0003】例えば、表示画面の一部のみが明るいよう
な画像が表示されると、局部的に温度が上昇し、ガラス
面に極端な温度差が発生する。そのため、ガラス面の中
で温度が上昇した個所のみが膨張することにより、ガラ
ス面に不要な応力が発生し、その結果、最悪の場合には
ガラス面が割れるという問題があった。これを回避する
ために、輝度を低くして画像を表示するという対策が考
えられる。しかし、この対策は、画像の見易さ、画像品
位の点において問題を有しており、実用的とはいえな
い。
【0004】この問題を解決する技術として、特開昭62
-75588号公報に、輝度の制御が行われるディスプレイ装
置が開示されている。図24に、この公報に開示された
従来のディスプレイ装置の例を示す。このディスプレイ
装置は、プラズマディスプレイ装置として構成されてい
る。表示画面97を備えるディスプレイ部94は、配線
95,96を通じてディスプレイコントローラ部92へ
接続されている。また、ディスプレイコントローラ部9
2には、入力端子91が接続されている。
【0005】ディスプレイコントローラ部92は、入力
端子91に到来した画像信号に対して、ディスプレイ部
94への表示を可能にするためのデータ変換を行う。デ
ータ変換された信号は、ディスプレイ部94を駆動する
ための駆動制御信号とともに、ライン95を介してディ
スプレイ部94へ供給される。
【0006】ディスプレイコントローラ部92は、さら
に、ディスプレイ部94に表示される画素の個数、すな
わち表示画素数を計数(カウント)しており、表示画素
数Npに応じて輝度を下げるための制御信号を、輝度制
御信号として生成する。生成された輝度制御信号は、配
線96を通じて、ディスプレイ部94へと供給される。
【0007】ディスプレイ部94は、配線95を通じて
供給された変換後の画像信号にもとづいて画像を表示す
るとともに、配線96を通じて供給された輝度制御信号
に応答して、表示画面97の全体にわたる輝度を補正す
る。ディスプレイ部94には、輝度制御信号に応答して
画像の輝度を変化させるための輝度調整回路が内蔵され
ており、この輝度調整回路によって、輝度の補正が行わ
れる。なお、図24のディスプレイ装置には、当然なが
ら、装置の各部に電力を供給するための電源回路および
電源配線が備わっている(図示を略する)。
【0008】図25は、ディスプレイコントローラ部2
によって制御される輝度と表示画素数との関係を示すグ
ラフである。図25が示すように、表示画素数Npが少
ないときには、輝度は高く設定される。一方、表示画素
数Npが、基準値N0(例えば、全画素数の50%に相
当する画素数)を超えて高くなるほど、輝度は引き下げ
られる。このように、表示画素数Npの増加にともなっ
て温度が上昇しないように、輝度が制御される。
【0009】表示画素数Npは、1フレームの画像にも
とづいて検出されてもよいが、複数フレームの画像の平
均値にもとづいて検出される形態も知られている。複数
フレームの画像の平均値にもとづく形態では、輝度制御
信号による表示画面97の輝度の変化が、人間の視覚に
よって知覚されにくく、より実用性の高い効果的な画像
表示が実現するという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディスプレイ装置では、表示画面97の全体における表
示画素数が検出され、その検出結果に応じて輝度が制御
され、それによって温度上昇が抑えられるので、つぎの
ような問題点があった。すなわち、表示画面97の一部
のみが明るいような画像、例えば、表示画面97の20
%の大きさをもつ白ウィンドウ画像などが表示されると
きには、輝度を下げる制御が行われないので、局部的に
温度が上昇する。その結果、前述したようにガラス面が
割れるという問題点があった。
【0011】仮に、基準値N0を20%以下の値に低く
設定すると、輝度が引き下げられ、その結果、温度の上
昇を押さえることができるが、輝度を引き下げる必要の
ない画像に対しても、輝度が下げられることとなる。す
なわち、大半の画像に対して、不必要に輝度が引き下げ
られ、画像の見易さ、画像品位の点で問題を生じる。
【0012】この発明は、従来の装置における上記した
問題点を解消するためになされたもので、温度上昇にと
もなう表示画面の破損を、表示される画像の品位を損な
うことなく有効に防止することを可能にするディスプレ
イ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、表
示される画像の輝度により表示画面の温度が変化するデ
ィスプレイ装置において、外部から入力される画像信号
の輝度に補正を加え、得られた補正画像信号を前記表示
画面へと供給する輝度補正部と、前記表示画面が分割さ
れて成るN(N=複数)個のブロックの各々ごとに、前
記補正画像信号から前記表示画面の温度を予測すること
により、N個の予測温度を算出する予測温度演算部と、
前記N個の予測温度にもとづいて、前記輝度補正部にお
ける輝度の補正を制御する補正制御部と、を備える。
【0014】第2の発明の装置は、第1の発明のディス
プレイ装置において、前記予測温度演算部が、前記N個
のブロックの各々ごとに、前記補正画像信号を受信信号
とし、当該受信信号の輝度に対して平均演算を行うこと
により、N個の平均値を得る平均値演算部と、前記N個
の平均値にもとづいて、前記N個の予測温度を算出する
予測温度算出部と、を備える。
【0015】第3の発明の装置は、表示される画像の輝
度により表示画面の温度が変化するディスプレイ装置に
おいて、前記画像の輝度を補正して前記表示画面へと表
示する輝度補正部と、前記輝度補正部における輝度の補
正を制御する補正制御部と、前記表示画面が分割されて
成るN(N=複数)個のブロックの各々ごとに、外部か
ら入力される画像信号と前記補正制御部による前記補正
の制御とにもとづいて、前記表示画面の温度を予測する
ことにより、N個の予測温度を算出する予測温度演算部
と、を備え、前記補正制御部は、前記N個の予測温度に
もとづいて、前記補正を制御する。
【0016】第4の発明の装置は、第3の発明のディス
プレイ装置において、前記予測温度演算部が、前記N個
のブロックの各々ごとに、前記画像信号を受信信号と
し、当該受信信号の輝度に対して平均演算を行うことに
より、N個の平均値を得る平均値演算部と、前記補正制
御部による前記補正の制御と前記N個の平均値とにもと
づいて、前記N個の予測温度を算出する予測温度算出部
と、を備える。
【0017】第5の発明の装置は、第2または第4の発
明のディスプレイ装置において、静止画判定部、をさら
に備え、前記静止画判定部は、現在と一定の過去との間
での前記N個の平均値のすべての変化が、基準値以下で
ある期間が、一定期間以上継続したときに、前記画像信
号が表現する画像が静止画像であると判断し、前記補正
制御部は、前記静止画判定部により前記画像信号が表現
する画像が静止画像であると判断されたときには、前記
N個の予測温度にかかわらず、前記画像信号の前記輝度
を下げるように、前記輝度補正部を制御する。
【0018】第6の発明の装置は、第2、第4、およ
び、第5のいずれかの発明のディスプレイ装置におい
て、前記平均値演算部が、前記N個の平均値を、前記受
信信号が新たに供給される度に、1個ずつ順に算出し、
前記予測温度算出部は、前記N個の平均値の中の1個が
新たに得られる度に、前記N個の予測温度の中の1個を
順に算出する。
【0019】第7の発明の装置は、第1ないし第6のい
ずれかの発明のディスプレイ装置において、前記補正制
御部が、前記N個の予測温度を演算対象とし、当該演算
対象の中で最大値を算出する最大値算出部と、前記最大
値にもとづいて前記輝度補正部における輝度の補正を制
御する補正指示部と、を備える。
【0020】第8の発明の装置は、第1ないし第6のい
ずれかの発明のディスプレイ装置において、前記補正制
御部が、前記N個のブロックの間で互いに隣接する一対
に対応する、前記N個の予測温度の中の一対ごとに、そ
れらの差を算出することによって、K(≧1)個の温度
差を得る温度差算出部と、前記K個の温度差を演算対象
とし、当該演算対象の中で最大値を算出する最大値算出
部と、前記最大値にもとづいて前記輝度補正部における
輝度の補正を制御する補正指示部と、を備える。
【0021】第9の発明の装置は、第7または第8の発
明のディスプレイ装置において、前記補正制御部が、前
記最大値算出部における前記演算対象の各々に対して、
重みを付加する重み付加部を、さらに備え、前記重み
は、前記演算対象の中で、前記表示画面の中央部よりも
周辺部に対応するものほど大きく設定される。
【0022】第10の発明の装置は、第7ないし第9の
いずれかの発明のディスプレイ装置において、前記補正
指示部が、前記最大値を、L(≧1)個の基準値と比較
することによって、前記輝度補正部を制御する比較部、
をさらに備え、当該比較部は、前記最大値が前記L個の
基準値の中の1個を超えて増加するごとに、前記画像信
号の前記輝度が1段階低下し、逆に、前記最大値が前記
L個の基準値の1個を超えて減少するごとに、前記画像
信号の前記輝度が1段階上昇するように、前記輝度補正
部を制御する。
【0023】第11の発明の装置は、第10の発明のデ
ィスプレイ装置において、前記少なくともL個の基準値
の各々が、第1基準値と、これよりも高い第2基準値と
に、分離されており、それによって、前記比較部は、ヒ
ステリシス特性をもって前記輝度補正部を制御する。
【0024】第12の発明の装置は、第7ないし第11
のいずれかの発明のディスプレイ装置において、前記補
正指示部が、前記比較部の制御にもとづく前記画像信号
の前記輝度の段階的な変化が、一定の時間をかけて緩や
かに行われるように、前記輝度補正部を制御する緩衝
部、をさらに備える。
【0025】第13の発明の装置は、第1ないし第12
のいずれかの発明のディスプレイ装置において、前記N
個のブロックの各々が、他の一つと重複した部分を有す
る。
【0026】第14の発明の装置は、第1ないし第13
のいずれかの発明のディスプレイ装置において、前記輝
度補正部、前記予測温度演算部、および、前記補正制御
部へ電力を供給する電源、をさらに備え、当該電源は、
主電源と副電源とを備え、前記輝度補正部は、前記主電
源から電力の供給を受け、前記予測温度演算部に備わる
前記予測温度算出部は、前記副電源から電力の供給を受
ける。
【0027】第15の発明の装置は、第1ないし第13
のいずれかの発明のディスプレイ装置において、前記輝
度補正部、前記予測温度演算部、および、前記補正制御
部へ電力を供給する電源と、電池と当該電池でバックア
ップされ時刻を計数するタイマとを有するタイマ部と、
不揮発性のメモリ部と、前記予測温度算出部への前記電
源からの電力の供給が停止した後に、一定期間にわたっ
て、前記予測温度演算部に備わる前記予測温度算出部
へ、電力を供給可能なコンデンサと、をさらに備える。
そして、前記予測温度算出部は、前記電源からの電力の
供給が停止したときに、当該供給が停止した時刻を前記
タイマ部から読み取り、当該時刻を最新の前記N個の予
測温度の少なくとも一つとともに、前記メモリ部へと格
納し、前記予測温度算出部は、前記電源からの電力の供
給が再開されたときに、前記メモリ部に格納されている
前記時刻と前記N個の予測温度の前記少なくとも一つと
を読出すとともに、前記タイマ部から時刻を読み取り、
双方の時刻の差と、読み出された前記N個の予測温度の
前記少なくとも一つと、前記表示画面の冷却特性に関す
るデータとにもとづいて、前記供給が再開されたときの
前記N個の予測温度を算出し、算出されたこれらの値を
初期値として、以後における前記N個の予測温度の算出
を行う。
【0028】第16の発明の装置は、第1ないし第15
のいずれかの発明のディスプレイ装置において、前記補
正制御部が、前記画像信号の前記輝度を引き下げるよう
に前記輝度補正部を制御するときに、前記表示画面の中
央部よりも周辺部ほど大きく引き下げるように前記輝度
補正部を制御する補正加重部を、さらに備える。
【0029】
【発明の実施の形態】<1.実施の形態1>はじめに、こ
の発明の実施の形態1のディスプレイ装置について説明
する。
【0030】<1-1.装置の概略>図1は、実施の形態1
のディスプレイ装置の構成を示すブロック図である。こ
の装置は、表示画面に画像が表示されたときに、表示画
面に温度上昇が起こり得るディスプレイ装置、例えばプ
ラズマディスプレイ装置であり、ディスプレイ部4およ
びディスプレイコントローラ部2の他に、温度予測制御
部3を備えている。表示画面50を備えるディスプレイ
部4には、配線17を通じて、ディスプレイコントロー
ラ部2が接続されている。また、ディスプレイコントロ
ーラ部2には、入力端子1が接続されるとともに、配線
5,6を通じて温度予測制御部3が接続されている。
【0031】ディスプレイコントローラ部2は、入力端
子1に到来した画像信号に対して、ディスプレイ部4へ
の表示を可能にするためのデータ変換を行う。データ変
換された画像信号は、ライン17を介してディスプレイ
部4へと供給される。温度予測制御部3は、表示画面5
0における温度の予測を行い、予測された温度にもとづ
いて、輝度制御信号を生成する。生成された輝度制御信
号は、配線6を通じてディスプレイコントローラ部2へ
と入力される。
【0032】ディスプレイコントローラ部2は、入力端
子1を通じて入力された画像信号に対してデータ変換を
行うのに先だって、この画像信号に対して、輝度制御信
号にもとづいて輝度に補正を加える。温度予測制御部3
は、輝度に補正が加えられた後の信号を、配線5を通じ
て受け取り、受け取った信号(受信信号)にもとづい
て、温度の予測を行う。
【0033】ディスプレイ部4には、輝度が補正され、
さらに、変換が加えられた信号が入力される。したがっ
て、ディスプレイ部4は、従来装置のディスプレイ部9
4とは異なり、輝度調整回路を備えていなくてもよい。
図1のディスプレイ装置にも、図24の従来装置と同様
に、装置の各部に電力を供給するための電源回路および
電源配線が備わっている(図示を略する)。
【0034】<1-2.ディスプレイコントローラ部>図2
は、ディスプレイコントローラ部2の内部構成を示すブ
ロック図である。図2に示すように、ディスプレイコン
トローラ部2には、データ変換部62と輝度補正部61
とが備わっている。データ変換部62は、図24に示し
た従来のディスプレイコントローラ部92にも備わって
いる装置部分である。他方の輝度補正部61は、図24
に示した従来のディスプレイ部94に備わる輝度調整回
路(図示は略されている)と同等の機能を果たす装置部
分であるが、変換前の信号に対して、輝度の補正が行わ
れる点で、従来の輝度調整回路とは相違する。
【0035】入力端子1を通じてディスプレイコントロ
ーラ部2へと入力された現フレーム(カレントフレー
ム)の画像信号は、輝度補正部61へと入力される。画
像信号には、輝度信号P(t)の他に、色差信号、水平お
よび垂直同期信号(図示を略する)が含まれる。他方、
配線6を通じて温度予測制御部3から輝度補正部61へ
と入力される輝度制御信号は、輝度信号P(t)の強度を
弱める比率である輝度補正係数B(t)を表現する。
【0036】輝度補正部61は、入力された画像信号に
含まれる輝度信号P(t)に対して、輝度補正係数B(t)に
もとづく補正を加える。補正は、つぎの数式1にしたが
って行われる。 A(t)=B(t)×P(t) ・・・・・・ (数式1) すなわち、輝度信号P(t)に輝度補正係数B(t)を乗じる
ことによって、輝度信号P(t)が補正輝度信号A(t)へと
変換される。補正輝度信号A(t)は、色差信号、水平お
よび垂直同期信号とともに、データ変換部62へと送出
される。
【0037】データ変換部62は、輝度信号P(t)につ
いて補正が加えられた画像信号の入力を受け、入力され
た画像信号を、ディスプレイ部4に整合した形式へと変
換した後に、ディスプレイ部4へと供給する。すなわ
ち、ディスプレイ部4へ入力される信号には、補正輝度
信号A(t)が変換されて得られる変換後の補正輝度信号
A(t)*が含まれる。
【0038】したがって、表示画面50には、輝度補正
係数B(t)にもとづいて輝度が補正された画像が表示さ
れることとなる。すなわち、輝度補正係数B(t)が、輝
度に補正を加えない値(B(t)=1)であるときには、表
示画面50には、画像が標準通りの明るさで表示され
る。一方、輝度補正係数B(t)が、輝度を弱める値(例
えば、B(t)=0.7)であるときには、画像が標準よりも
暗く表示される。
【0039】輝度補正部61で生成された補正輝度信号
A(t)は、水平及び垂直同期信号とともに、配線5を通
じて温度予測制御部3へも入力される。温度予測制御部
3は、この補正輝度信号A(t)にもとづいて、温度の予
測を行い、さらに、輝度補正係数B(t)を生成する。
【0040】なお、装置がプラズマディスプレイ装置と
して構成されているときには、ディスプレイコントロー
ラ部2には、図示を略するが、従来のディスプレイコン
トローラ部92と同様に、ディスプレイ部4を駆動する
ための駆動制御信号を生成する装置部分が備わり、生成
された駆動制御信号は、変換後の補正輝度信号A(t)*
どとともに、ディスプレイ部4へと送出される。また、
輝度信号P(t)、輝度補正係数B(t)、補正輝度信号A
(t)等の符号に含まれる変数"t"は、現フレームを表現
し、以下に現れる"t-1","t-2",・・・"t-j"等の変数は、そ
れぞれ、現フレームよりも1,2,・・・,jフレームだけ過去
にさかのぼるフレームを表現する。
【0041】<1-3.予測温度の算出>図3は、温度予測
制御部3の内部構成を示すブロック図である。温度予測
制御部3には、主要な要素として、平均値演算部8、レ
ジスタ部9、基準温度記憶部10、および、判断部11
が備わっている。平均値演算部8には、配線5を通じ
て、補正輝度信号A(t)および水平・垂直同期信号が入
力される。判断部11の一部、平均値演算部8、およ
び、レジスタ部9によって、予測温度演算部73が構成
される。
【0042】平均値演算部8は、図4の動作説明図に示
すように、水平・垂直同期信号にもとづいて、ディスプ
レイ部4の表示画面50を、観念上、複数のブロック
(領域)BK1〜BKNへと分割し、ブロックBK1〜B
Nの各々ごとに、補正輝度信号A(t)の平均値S1(t),
2(t),・・・,SN(t)を算出する。図4には、ブロック
の個数Nが12である例(N=12)が示されている。
【0043】図3に戻って、算出された平均値S1(t),
2(t),・・・,SN(t)は、レジスタ部9へと一時的に記
憶される。このように、レジスタ部9には、1フレーム
ごとに、平均値S1(t),S2(t),・・・,SN(t)が記憶さ
れる。記憶された平均値S1(t),S2(t),・・・,SN(t)
は、1フレームごとに、判断部11によって読み出され
る。すなわち、判断部11は、レジスタ部9から1フレ
ーム前の平均値S1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)を
読み出す。
【0044】図5は、判断部11の内部構成を示すブロ
ック図である。判断部11には、予測温度算出部21、
予測温度記憶部20、最大値算出部22、比較部23、
および補正係数算出部(緩衝部)24が備わっている。
前述の予測温度演算部73は、予測温度算出部21およ
び予測温度記憶部20をも包含している。また、最大値
算出部22、比較部23、および、補正係数算出部24
は、予測温度にもとづいて、輝度補正部61における補
正動作を制御する補正制御部72を構成する。判断部1
1は、ハードウェアのみで構成されてもよく、また、CP
Uとメモリに記憶されたソフトウェアとによって、等価
的に構成されても良い。
【0045】レジスタ部9から読み出された平均値S
1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)は、予測温度算出部
21へと入力される。予測温度算出部21は、複数のブ
ロックBK1〜BKNの各々に対する温度の予測値、すな
わち予測温度T1(t),T2(t),・・・・,TN(t)を、平均値
1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)にもとづいて算出
する。予測温度算出部21には予測温度記憶部20が接
続されており、算出された予測温度T1(t),T2(t),・・
・,TN(t)は、予測温度記憶部20へと書き込まれる。
【0046】予測温度算出部21は、予測温度T1(t),
2(t),・・・,TN(t)を算出する際に、予測温度記憶部
20に記憶されるデータ、すなわち、1フレーム前に算
出された予測温度T1(t-1),T2(t-1),・・・,TN(t-1)
を読み出して参照する。これらの予測温度T1(t-1),T
2(t-1),・・・,TN(t-1)は、平均値S1(t-1),S2(t-
1),・・・,SN(t-1)よりもさらに1フレーム前の平均値
1(t-2),S2(t-2),・・・,SN(t-2)にもとづいて算出
された値である。
【0047】電源投入の直後において、予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)がはじめて算出されるとき
には、参照すべき予測温度T1(t-1),T2(t-1),・・・,
N(t-1)として、例えば、初期値”0”が用いられる。
そのためには、例えば、レジスタ部9に記憶される値
が、電源投入の直後に初期値”0”へと初期化されると
よい。このとき、予測温度T1(t),T2(t),・・・,T
N(t)は、表示画面50の初期温度、あるいは、外気温度
を基準とした温度上昇分に相当する。
【0048】予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)
は、つぎの数式2にもとづいて算出される。 Tn(t)=K1×[Sn(t-1)+α]+(1−K2)×Tn(t-1)・・・・(数式2) ここで、変数nは、ブロックBK1〜BKNの中の任意の
ブロックBKnに対する値であることを示す変数であ
り、n=1〜Nの範囲のすべての値をとる。係数K1,
K2は、それぞれ、0<K1≦1、および、0<K2≦
1の範囲に設定される定数である。また、定数αは、表
示画面50に画像が表示されないときの1フレーム間の
温度上昇に対応する定数であり、例えば、装置がプラズ
マディスプレイ装置である場合には、種火放電に起因す
る温度上昇に対応する。
【0049】数式2は、温度の変化率が、発熱量と放熱
量とに、それぞれ一次関数の関係で依存し、しかも、放
熱量が温度に比例することを表現している。このため、
平均値Sn(t)が一定であるときには、予測温度Tn(t)
は、指数関数に沿って変化し、やがて定常状態へと収束
することとなる。すなわち、数式2は、表示画面50に
おける温度の変化を、最も簡単な形式で、しかも、精度
良く予測するものとなっている。図6(a)および図6
(b)は、このことを例示するグラフである。すなわ
ち、図6(a)、図6(b)には、ブロックBKnにお
ける平均値Sn(t)、および、予測温度Tn(t)の時間に沿
った変化が、それぞれ例示されている。
【0050】図6(a)、図6(b)では、時刻0にお
いて電源が投入された後、ある時刻t1まで経過した後
に、ブロックBKnを含めた表示画面50に画像の表示
が開始され、その後の時刻t2に至るまで、一定の輝度
での画像の表示が継続し、時刻t2には、画像の表示が
停止するという簡単な動作が想定されている。このと
き、図6(a)に示されるように、時刻0〜t1の期間
では、平均値Sn(t)=0であり、時刻t1〜t2の期間
においては、平均値Sn(t)=一定値(>0)であり、時
刻t2以後において、平均値Sn(t)=0となる。
【0051】このように変化する平均値Sn(t)に対し
て、予測温度Tn(t)は、つぎのように算出される。時刻
0〜t1の期間では、画像は表示されず、平均値Sn(t)
がゼロであるにもかかわらず、図6(b)に示すよう
に、予測温度Tn(t)は、幾分上昇している。この温度上
昇は、定数αに由来するものであり、例えば装置がプラ
ズマディスプレイ装置である場合には、種火放電による
温度上昇を反映している。この期間における予測温度T
n(t)の変化は、定数αで規定されるある一定値へと漸近
する指数関数で表現される。
【0052】時刻t1〜t2の期間では、平均値Sn(t)
が高い値であるために、これを反映して、予測温度T
n(t)は急上昇する。平均値Sn(t)が一定値であるため
に、このときの予測温度Tn(t)の変化も指数関数で表現
される。そして、予測温度Tn(t)は、指数関数に沿って
変化しつつ、ある一定値へと収束する。時刻t2以後に
おいては、平均値Sn(t)がゼロであるために、予測温度
n(t)は急速に減少する。このときの予測温度Tn(t)の
変化も指数関数で表現される。そして、予測温度Tn(t)
は、指数関数に沿って変化しつつ、定数αで規定される
一定値へと収束する。
【0053】なお、図6(a)、図6(b)では、時刻
t1〜t2における予測温度Tn(t)の漸近値が、後述す
る基準温度T1,T2(図6(b)に点線で描かれる)
よりも低くなるように、この期間の平均値S1(t),S
2(t),・・・,SN(t)が、いずれも過度に高くはない場合
が想定されている。
【0054】<1-4.輝度補正係数B(t)の算出>図5に
戻って、予測温度算出部21で算出された予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)は、予測温度記憶部20へ
書き込まれると同時に、最大値算出部22へも入力され
る。最大値算出部22では、予測温度T1(t),T2(t),
・・・,TN(t)の中で、最も大きい値を探索し、その値を
最大値Tmaxとして比較部23へ入力する。比較部23
には基準温度記憶部10が接続されている。基準温度記
憶部10には、あらかじめ、所定の定数である基準温度
T1,T2(T1<T2)が格納されている。比較部2
3は、最大値Tmaxと基準温度T1,T2との比較を行
い、その結果にもとづいて、輝度補正係数B(t)の目標
値C(t)を算出する。
【0055】図7は、比較部23における動作を説明す
るグラフである。図7に示されるように、比較部23
は、ヒステリシス特性を取り入れた比較を実行する。す
なわち、最大値Tmaxが、一方の基準温度T1よりも低
い値であるときには、画像の標準の明るさを実現する標
準値"1"が、目標値C(t)へ付与され、他方の基準温度T
2よりも高い値であるときには、標準値"1"よりも低い
値、例えば"0.7"が付与される。
【0056】そして、目標値C(t)が標準値"1"であると
きには、最大値Tmaxが基準温度T2を超えて高くなっ
たときに、目標値C(t)が、標準値"1"から値"0.7"へと
引き下げられる。一方、最大値Tmaxが値"0.7"であると
きには、最大値Tmaxが基準温度T1を超えて低くなっ
たときに、目標値C(t)が値"0.7"から標準値"1"へと引
き上げられる。
【0057】算出された目標値C(t)は、補正係数算出
部24へと入力される。補正係数算出部24は、目標値
C(t)にもとづいて輝度補正係数B(t)を算出する。輝度
補正係数B(t)は、目標値C(t)へと徐々に近づくよう
に、増加または減少する係数として算出される。例え
ば、目標値C(t)が変化した後に、輝度補正係数B(t)は
10秒の時間をかけて、滑らかに変化し、目標値C(t)
へと達する。算出された輝度補正係数B(t)は、配線5
を通じて輝度補正部61(図2)へと入力され、補正輝
度信号A(t)の算出に供される。すなわち、輝度補正部
61と温度予測制御部3は、フィードバックループを形
成している。
【0058】<1-5.動作例>輝度補正係数B(t)が、最
大値Tmaxの変化に対して、ヒステリシス特性をもって
変化するために、輝度補正係数B(t)に発振現象が現れ
ることを防止することができる。また、輝度補正係数B
(t)が、時間をかけて緩やかに目標値C(t)に追随するの
で、表示画面50に表示される画像の輝度の変化が、視
覚上目立たないという利点が得られる。図8(a)およ
び図8(b)は、このような特徴的な動作を例示するグ
ラフである。
【0059】図8(a)、図8(b)では、ブロックB
nにおける予測温度Tn(t)が、最も温度が高く、その
結果、最大値Tmax=予測温度Tn(t)、であるときの動
作例が示されている。すなわち、電源投入後の時刻t1
において、ブロックBK1〜BKNにおける平均値S
1(t),S2(t),・・・,SN(t)の中で、ブロックBKnに対
する平均値Sn(t)が最も高い値となり、しかも、過度の
温度上昇をもたらすほどに高い値となるものと想定され
ている。
【0060】その結果、時刻t1以後において、予測温
度Tn(t)は急上昇する。平均値Sn(t)の値が過度に高い
ために、予測温度Tn(t)は、やがて基準温度T2を超え
る。すると、比較部23によって目標値C(t)が引き下
げられる結果、輝度補正係数B(t)は、その後、例えば
10秒をかけて値"1"から値"0.7"へと徐々に減少する。
その結果、表示画面50の全体の輝度が、10秒をかけ
て緩やかに低下する。それにともなって、平均値Sn(t)
も、10秒をかけて、低い値へと減少する。
【0061】平均値Sn(t)の減少は、予測温度Tn(t)へ
も反映される。すなわち、予測温度Tn(t)は、時刻t2
の後に、やがて上昇から下降へと転じる。予測温度T
n(t)は、下降へと転じた後、ある一定値へと収束する。
このとき、収束する値が、基準温度T1よりも低くなら
ないように、基準温度T1が設定される。
【0062】その後の時刻t3において、平均値Sn(t)
が、外部から入力される輝度信号P(t)の変化に応じ
て、さらに低い値に転じると、それにともなって予測温
度Tn(t)も再び減少を開始する。予測温度Tn(t)が減少
の過程で、例えば時刻t4において、基準温度T1を超
えると、比較部23によって目標値C(t)が低い値"0.7"
から標準値"1"へと引き上げられる。
【0063】その結果、表示画面50の全体の輝度が、
10秒をかけて、補正のない標準の輝度へと緩やかに上
昇する。それにともなって、平均値Sn(t)も、10秒を
かけて、より高い値へと移行する。これを反映して、予
測温度Tn(t)は、時刻t4の後に、やがて下降から上昇
へと転じる。予測温度Tn(t)は、上昇へと転じた後、あ
る一定値へと収束する。このとき、収束する値が、基準
温度T2よりも低くならないように、基準温度T2が設
定される。
【0064】<1-6.装置の利点と変形例>以上のよう
に、この実施の形態の装置では、表示画面50が複数の
ブロックBK1〜BKNに分割され、それぞれについて、
温度予測が行われ、最も高い予測温度にもとづいて、画
面全体の輝度の補正が行われるので、局所的な温度上昇
による表示画面50の破損を防止することができる。し
かも、表示画面50の全体にわたって輝度が均一である
ときにも、温度上昇が基準値を超えるほどに輝度が高く
ない限り、輝度の補正は行われないので、表示画面50
の破損の防止が、画質の低下を招くことなく実現され
る。
【0065】また、比較部23において、ヒステリシス
特性を取り入れた比較が行われることによって、予測温
度Tn(t)にもとづいて補正される輝度が上昇と下降とを
反復するという発振現象が生じることを防ぐことが可能
となる。発振現象を防止するために、基準温度T1,T
2および目標値C(t)の低い方の値(例えば、値"0.7")
は、互いに関係をもって、最適化される。
【0066】また、表示画面50に表示される画像の輝
度が、補正にともなって変化するときに、緩やかに変化
するので、視覚上の不自然さを伴わない。すなわち、画
質の低下をともなうことなく、表示画面50の温度上昇
による破損を防止することができる。
【0067】なお、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN
(t)の変化は、平均値S1(t),S2(t),・・・,SN(t)の変
化に比べて緩やかであるため、二つの基準温度T1,T
2を設定してヒステリシス特性をともなった制御を行う
代わりに、単一の基準温度を設定し、ヒステリシス特性
をともなわない制御を行ってもよい。制御がこのように
行われても、視覚上の画質の低下は、実用性を損なうほ
どではない。この制御は、基準温度記憶部10に格納さ
れる基準温度T1,T2の値を、T1=T2へと設定し
たことと同等である。
【0068】また、同じ理由により、輝度補正係数B
(t)の値が、目標値C(t)へと緩やかに追随することな
く、目標値C(t)に常に等しくなるように、設定されて
も良い。このことは、補正係数算出部24を設けること
なく、目標値C(t)を輝度補正係数B(t)として、輝度補
正部61へと直接に入力することと同等である。
【0069】さらに、目標値C(t)は、二つの値を表現
する信号であるため、単にオン・オフを表現する二値信
号であってもよい。このとき、補正係数算出部24は、
オン・オフ信号にもとづいて、輝度補正係数B(t)を所
定の値へと漸近あるいは一致させるとよい。また、補正
係数算出部24は、温度予測制御部3に備わる代わり
に、ディスプレイコントローラ部2、あるいは、輝度補
正部61の中に備わってもよい。
【0070】<2.実施の形態2>実施の形態1では、比
較部23において、目標値C(t)に対して標準値"1"を含
む2段階の値が付与された。しかしながら、一般には、
目標値C(t)に、3段階以上の値が付与されてもよい。
ここでは、その一例について説明する。
【0071】図9のブロック図に示される温度予測制御
部3では、基準温度記憶部10に、6個の基準温度T
1,・・・,T6が、あらかじめ格納される。そして、判
断部11に備わる比較部23(図5)は、図10のグラ
フに示す要領で、最大値Tmaxと基準温度T1,・・・,T
6(T1<・・・<T6)との比較を行い、その結果にも
とづいて、目標値C(t)を決定する。
【0072】すなわち、目標値C(t)には、最大値Tmax
の大きさに応じて、標準値"1"を含む4段階の値が付与
される。そして、最上段の標準値"1"と第2段の値”
0.9”との間での目標値C(t)の遷移は、基準温度T
1,T2にもとづき、図7と同一要領で、ヒステリシス
特性を取り入れて決定される。同様に、第2段の値"0.
9"と第3段の値"0.8"との間での目標値C(t)の遷移は、
基準温度T3,T4にもとづいて決定される。さらに、
第3段の値"0.8"と第4段の値"0.7"との間での目標値C
(t)の遷移は、基準温度T5,T6にもとづいて決定さ
れる。
【0073】以上のように、最大値Tmaxの大きさに応
じて、目標値C(t)に、多数段階の値が付与される。こ
のため、輝度の補正がより繊細に行われるので、輝度を
不必要に引き下げたり、引き上げたりすることなく、画
質をより高く維持しつつ、表示画面50の温度上昇によ
る破損を防止することが可能となる。しかも、目標値C
(t)の移り変わりと最大値Tmaxの変化との間には、ヒス
テリシス特性が付与されるので、補正される輝度に発振
現象が現れることを防止することができる。
【0074】なお、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN
(t)の変化は、平均値平均値S1(t),S2(t),・・・,S
N(t)の変化に比べて緩やかであるため、標準値"1"以外
の目標値C(t)の設定値の個数(図10の例では、3
個)と同数の基準温度を設定して、ヒステリシス特性を
ともなわない制御を行ってもよい。制御がこのように行
われても、視覚の上での画質の低下は、実用性を損なう
ほどではない。この制御は、図9の基準温度記憶部10
に格納される基準温度T1,・・・,T6に対して、T1
=T2、T3=T4、および、T5=T6、としたこと
と同等である。
【0075】<3.実施の形態3>実施の形態1、2で
は、表示画面50を分割して成るブロックBK1〜BKN
が、互いに独立している例を示したが、ブロックBK1
〜BKNは、互いに、重複(オーバラップ)するように
設定されてもよい。例えば、図11の説明図に示すよう
に、表示画面50は、互いに重複しないブロックBK1
〜BKMと、これらに重複するブロックBKM+1〜BKN
とに分割されてもよい。図11には、N=18、M=1
2の例が描かれている。
【0076】平均値演算部8(図3)は、これらのブロ
ックBK1〜BKNの間に重複があるか否かに関わりな
く、実施の形態1で説明した要領で、ブロックBK1
BKNの各々に対応した補正輝度信号A(t)の平均値S
1(t),S2(t),・・・,SN(t)を算出する。そして、予測
温度算出部21(図5)は、実施の形態1で説明した要
領で、ブロックBK1〜BKNの各々に対応した予測温度
1(t),T2(t),・・・,TN(t)を算出する。また、比較
部23はこれらの最大の値を、最大値Tmaxとして決定
する。
【0077】したがって、図11に例示するように、例
えば、ブロックBK1〜BKMの境界に相当する部位に、
ウィンドウ画像51が表示されたときに、ウィンドウ画
像51の部分の輝度が過度に高いことが、ウィンドウ画
像51を含むブロックBKmにおける平均値Sm(t)の値
に、正しく反映される。その結果、ブロックBKmにお
ける予測温度Tm(t)として、高い値が算出されるので、
輝度の補正が適切に行われることとなる。このように、
ブロックBK1〜BKNが、重複して設定されることによ
って、局部的な温度上昇による表示画面50の破損が、
より適切に防止される。
【0078】<4.実施の形態4>ディスプレイ装置で
は、電源が投入されているときに、電源が遮断され、し
かも、表示画面50の温度が外気温度にまで冷めないう
ちに、電源が再度投入されることも有り得る。このと
き、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)の初期値と
して、外気温度に相当する値”0”が付与されたので
は、その後の予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)
が、過小評価される恐れがある。
【0079】図12のブロック図に示される実施の形態
4の装置は、このことを防止するように構成された装置
である。この装置では、電源部30に主電源31と副電
源32の二系統の電源が備わっている。副電源32は、
判断部11へ電力を供給する電源であり、主電源31
は、判断部11以外の各装置部分へと電力を供給する電
源である。装置を使用しないときには、通常において、
主電源31のみが遮断される。このため、他の装置部分
が動作を停止していても、判断部11だけは、動作を継
続する。
【0080】主電源31が遮断しているために、判断部
11には、新たな平均値S1(t),S2(t),・・・,SN(t)
は供給されない。しかしながら、主電源31が遮断して
いるために、表示画面50の輝度はゼロであり、平均値
1(t),S2(t),・・・,SN(t)も、本来ゼロである。ま
た種火放電等に対応する定数αもゼロとなる。このた
め、判断部11に備わる予測温度算出部21(図5)
は、主電源31が遮断しているときには、平均値S1(t-
1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)を読み込む代わりに、そ
れらの値として値”0”を用い、さらに定数αをゼロと
して、数式2にしたがって、予測温度T1(t),T2(t),
・・・,TN(t)を算出する。
【0081】その結果、主電源31が遮断している期間
においても、正常に予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN
(t)の算出が続行される。その後、主電源31が投入さ
れると、予測温度算出部21へと供給される平均値S
1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)を用い、さらに定数
αとして通常の値を用いた上で、数式2にもとづいた予
測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)の算出が行われ
る。したがって、主電源31を遮断した後に、表示画面
50の冷却のための十分な期間を置かないうちに、主電
源31を投入した後においても、予測温度T1(t),T
2(t),・・・,TN(t)を、過小評価することなく、精度良
く算出することが可能である。
【0082】なお、主電源31が遮断した期間において
は、輝度補正係数B(t)を算出する必要はなく、予測温
度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)のみが継続的に算出さ
れれば足りる。このため、副電源32の電力は、判断部
11のすべてに供給される必要はなく、予測温度算出部
21と予測温度記憶部20とに供給されれば十分であ
る。予測温度算出部21と予測温度記憶部20以外の判
断部11の各部分には、主電源31の電力が供給される
とよい。ただし、判断部11がCPUとソフトウェアとに
よって、等価的に構成されるときには、判断部11の全
体に、副電源32の電力が供給されることとなる。
【0083】<5.実施の形態5>二系統の電源が備わっ
た装置においても、例えば、コンセントへ差し込まれた
電源プラグが引き抜かれたときなど、二系統の電源がと
もに遮断することが起こり得る。このとき、判断部11
への電力の供給は停止する。したがって、判断部11へ
の電力の供給が停止したときにおいても、後刻において
電力の供給が開始されたときに、予測温度T1(t),T
2(t),・・・,TN(t)が精度良く算出されることが、さら
に望ましい。ここでは、その一例について説明する。
【0084】図13のブロック図に示される温度予測制
御部3は、電池付タイマ部13および不揮発性メモリ部
14を備える点において、実施の形態1〜3の温度予測
制御部3とは、特徴的に異なっている。これらの電池付
タイマ部13および不揮発性メモリ部14は、判断部1
1の予測温度算出部21へと接続されている。電池付タ
イマ部13は、図示しないタイマと電池とを備えてお
り、タイマは電池によってバックアップされている。し
たがって、電源が遮断されているときにも、電池付タイ
マ部13は、時刻を計数し続ける。なお、図13の温度
予測制御部3を備えるディスプレイ装置は、実施の形態
4の装置とは異なり、二系統の電源を備えることを前提
とはしていない。
【0085】電源が投入されているときの、図13の温
度予測制御部3の動作は、実施の形態1〜3と変わりが
ない。電源が遮断されたときに、予測温度算出部21
は、つぎのような特徴的な動作を実行する。すなわち、
電源が遮断されたときに、予測温度算出部21は、電源
が遮断された時刻を電池付タイマ部13から読み取り、
現在の予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)ととも
に、不揮発性メモリ部14へと格納する。
【0086】データ保存動作は、電源が遮断した後に行
われるが、この動作を担当する予測温度算出部21の電
源供給端子、あるいは判断部11の電源供給端子に、十
分な容量を有するコンデンサ34を接続することによっ
て実現可能である。特に、判断部11がCPUとソフトウ
ェアとによって、等価的に構成されるときには、判断部
11の電源供給端子にコンデンサ34が接続される。コ
ンデンサ34は、判断部11に接続されるときには、予
測温度算出部21にも接続されたことと等価である。
【0087】不揮発性メモリ部14へのデータの格納が
終了すると、電池付タイマ部13のみが動作を継続す
る。その後、電源が投入されると、予測温度算出部21
によって、不揮発性メモリ部14に保存されている電源
遮断時刻と予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)とが
読み出される。つぎに、現在の時刻が電池付タイマ部1
3から読み出され、電源が遮断していた期間の長さ、す
なわち遮断の経過時間が算出される。
【0088】つぎに、図14に示す経過時間と温度の減
衰係数との関係、すなわち、表示画面50の冷却特性に
もとづいて、予測温度の初期値が決定される。図14
は、電源が遮断した時刻での温度(より正確には、外気
温度からの温度上昇分)の高さを値"1"として、経過時
間と温度との間の関係を示すグラフであり、例えば指数
関数で表現される。上記した装置部分は、算出した経過
時間と図14を表す関数とにもとづいて、減衰係数を算
出した後、この減衰係数を、電源遮断時の予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)の各々に乗じることによっ
て、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)の初期値を
得る。
【0089】その後、予測温度算出部21は、得られた
初期値を出発点として、実施の形態1〜3の予測温度算
出部21と同様に、数式2にもとづく演算動作を遂行す
る。電源が遮断しているときの温度の減衰の度合いが考
慮されているために、算出される予測温度T1(t),T
2(t),・・・,TN(t)は、精度の高いものとなる。
【0090】以上の例では、予測温度算出部21は、電
源が遮断した時に、N個の予測温度T1(t),T2(t),・・
・,TN(t)のすべてを、不揮発性メモリ部14へと格納
したが、N個の予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)
の中の一部を格納するように、装置が構成されてもよ
い。例えば、一つの予測温度Ts(t)(s=1〜N)のみ
が格納されてもよい。この場合には、予測温度T1(t),
2(t),・・・,TN(t)の中で、最大値Tmaxが、格納すべ
き予測温度Ts(t)として選ばれることが、より望まし
い。後者の場合には、予測温度算出部21は、最大値算
出部22の演算とは別個に、最大値Tmaxを算出する必
要はなく、最大値算出部22で算出されている最大値T
maxを、そのまま、不揮発性メモリ部14へと格納すれ
ばよい。
【0091】その後、電源が投入されたときには、例え
ば、不揮発性メモリ部14に格納される電源遮断時の予
測温度Ts(t)と図14の関係とにもとづいて算出される
予測温度Ts(t)の初期値が、N個の予測温度T1(t),T
2(t),・・・,TN(t)の初期値として、一律に付与され
る。このように、N個よりも少ない1個ないし複数個の
代表値が、不揮発性メモリ部14へと格納され、この代
表値にもとづいて、N個の予測温度T1(t),T2(t),・・
・,TN(t)の初期値が算出されてもよい。
【0092】あるいは、電源遮断時に、N個のブロック
BK1〜BKNの中で、あらかじめ定められた複数個が、
サンプリングブロックとして選択され、予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)の中でサンプリングブロッ
クに対応する複数の値が、代表値として不揮発性メモリ
部14へと格納されてもよい。この場合には、その後の
電源投入時において、各予測温度T1(t),T2(t),・・
・,TN(t)の初期値として、対応するブロックBK1〜B
Nの各々に最も近いサンプリングブロックに関する記
憶値が付与されるとよい。サンプリングブロックの個数
がNに近いほど、算出される初期値の精度は向上する。
【0093】このように、初期値の算出のために、N個
の予測温度の代わりに、それらの代表値が用いられると
きには、算出される予測温度の精度は幾分劣るが、予測
温度算出部21が不揮発性メモリ部14へと所用の値を
格納するのに要する時間が短縮されるので、コンデンサ
34の容量を小さく設定することができるという利点が
得られる。この利点は、単一の予測温度Ts(t)が用いら
れる場合に、最も顕著である。
【0094】一般に、放熱によって温度が減衰するとき
には、ブロックBK1〜BKNの間で、温度は時間ととも
に均一化してゆくので、代表値を用いることによる初期
値の誤差の大きさは、不揮発性メモリ部14に格納され
た値にもとづいて初期値を算出することの意義を損なう
ほどではない。特に、単一の代表値が用いられる場合に
は、代表値として最大値Tmaxが用いられると、予測温
度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)の初期値として、表示
画面50の破損防止という目的において、最も安全側の
値が得られるという利点がある。
【0095】<6.実施の形態6>実施の形態1〜5で
は、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)の中の最大
値Tmaxにもとづいて輝度の制御を行う例を示した。し
かしながら、表示画面50に発生する熱応力の大きさ
は、より直接的には、温度差に依存する。このため、温
度差にもとづいて輝度の制御が行われるならば、画質を
より高く維持しつつ、表示画面50の破損を防止するこ
とが可能となる。ここでは、その一例について説明す
る。
【0096】図15のブロック図に示される判断部11
は、温度差算出部25を備える点で、実施の形態1〜5
の判断部11とは特徴的に異なっている。すなわち、予
測温度算出部21で算出された予測温度T1(t),T
2(t),・・・,TN(t)は、直接に最大値算出部22へと入
力されるのではなく、まず、温度差算出部25へと入力
される。温度差算出部25は、予測温度T1(t),T
2(t),・・・,TN(t)の各々について、ブロックBK1〜B
Nの中で隣接するブロックに対する予測温度との差を
算出する。
【0097】すなわち、すべてのn(n=1〜N)に対
して、ブロックBKnに隣接するすべてのブロックBKi
の予測温度Ti(t)と、予測温度Tn(t)との差が算出され
る。最大値算出部22には、このようにして算出された
温度差Td1(t),Td2(t),・・・,TdK(t)が入力される。
したがって、最大値算出部22では、温度差Td1(t),
d2(t),・・・,TdK(t)の最大値Tdmaxが算出される。
また、比較部23では、最大値Tmaxの代わりに、最大
値Tdmaxが、例えば基準温度T1,・・・,T6と比較さ
れる。それ以降の動作は、実施の形態1〜5と同様であ
る。
【0098】このように、隣接するブロックの間での温
度差の最大値にもとづいて、輝度の制御が行われるの
で、温度差が原因で表示画面50に発生する熱応力が、
適切に緩和される。すなわち、表示画面50に表示され
る画像の輝度を不必要に下げることを抑制しつつ、表示
画面50の破損を防止することが可能となる。
【0099】<7.実施の形態7>実施の形態1〜6で
は、すべての隣接するブロックの温度あるいは温度差
を、互いに同等に比較して、それらの中で最も大きい値
に基づいて、輝度の制御が行われた。しかしながら、一
般には、ブロックBK1〜BKNの各々を、互いに異なる
重みをもって、取り扱うことも可能である。特に、表示
画面50の中で中央部よりも周辺部の方が、より大きな
熱応力を生じ易いという事情があることから、表示画面
50の中の位置に応じて、温度あるいは温度差に、適切
な重み付けを行うことができるならば、その方が、より
精度の高い制御を実現する上で有利であるといえる。こ
こでは、その一例について説明する。
【0100】図16のブロック図に示される判断部11
は、重み付加部41を備える点で、実施の形態1〜5の
判断部11とは特徴的に異なっている。すなわち、予測
温度算出部21で算出された予測温度T1(t),T2(t),
・・・,TN(t)は、直接に最大値算出部22へと入力され
るのではなく、まず、重み付加部41へと入力される。
重み付加部41は、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN
(t)の各々に対して、それらに対応するブロックBK1
BKNの各々が、表示画面50の中で占める位置に応じ
た重み係数w1,w2,・・・,wNを、それぞれ乗じ
る。
【0101】重み係数w1,w2,・・・,wNの値に関
しては、例えば、表示画面50の周辺に位置するブロッ
クの重み係数は、値"1"に設定され、ブロックが中央部
に近くなるほど、対応する重み係数の値は、より低い値
へと設定される。最大値算出部22には、重み付加部4
1で算出された加重予測温度w11(t),w22(t),・・
・,wNN(t)が、入力される。したがって、最大値算出
部22では、加重予測温度w11(t),w22(t),・・
・,wNN(t)の最大値Twmaxが算出される。また、比較
部23では、最大値Tmaxの代わりに、最大値Twmax
が、例えば基準温度T1,・・・,T6と比較される。そ
れ以降の動作は、実施の形態1〜5と同様である。
【0102】このように、予測温度T1(t),T2(t),・・
・,TN(t)に対して、熱応力への温度の貢献度を反映し
た重みが付加された上で、輝度の制御が行われるので、
表示画面50に発生する熱応力が、より適切に緩和され
る。すなわち、表示画面50に表示される画像の輝度
を、不必要に下げることが効果的に抑制され、画質をよ
り高く維持しつつ、表示画面50の破損を防止すること
が可能となる。
【0103】図16の判断部11では、予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)に重みが付加されたが、温
度差Td1(t),Td2(t),・・・,TdK(t)に重みが付加され
ても良い。それによって、直接には温度差に由来する熱
応力を、より適切に緩和し、表示画面50の破損をさら
に的確に防止することが可能となる。図17は、その一
例を示すブロック図である。
【0104】図17に示される判断部11は、重み付加
部42を備える点で、実施の形態6の判断部11とは特
徴的に異なっている。すなわち、温度差算出部25で算
出された温度差Td1(t),Td2(t),・・・,TdK(t)は、直
接に最大値算出部22へと入力されるのではなく、ま
ず、重み付加部42へと入力される。重み付加部42
は、温度差Td1(t),Td2(t),・・・,TdK(t)の各々に対
して、それらに対応するブロックの対の各々が、表示画
面50の中で占める位置に応じた重み係数w1,w2,・
・・,wKを、それぞれ乗じる。
【0105】重み係数w1,w2,・・・,wKの値に関
しては、例えば、表示画面50の周辺に位置するブロッ
クの対の重み係数は、値"1"に設定され、ブロックの対
が中央部に近くなるほど、対応する重み係数の値は、よ
り低い値へと設定される。最大値算出部22には、重み
付加部42で算出された加重予測温度差w1d1(t),w
2d2(t),・・・,wKdK(t)が、入力される。したがっ
て、最大値算出部22では、加重予測温度差w1
d1(t),w2d2(t),・・・,wKdK(t)の最大値Tdwmax
が算出される。また、比較部23では、最大値Tdmaxの
代わりに、最大値Tdwmaxが、例えば基準温度T1,・・
・,T6と比較される。それ以降の動作は、実施の形態
6と同様である。
【0106】このように、温度差Td1(t),Td2(t),・・
・,TdK(t)に対して、熱応力への温度差の貢献度を反映
した重みが付加された上で、輝度の制御が行われるの
で、表示画面50に発生する熱応力が、より適切に緩和
される。すなわち、表示画面50に表示される画像の輝
度を不必要に下げることが、より効果的に抑制され、画
質をより高く維持しつつ、表示画面50の破損を防止す
ることが可能となる。
【0107】<8.実施の形態8>表示画面50に発熱を
ともなうディスプレイ装置、例えばプラズマディスプレ
イ装置では、長時間にわたって、同一の画像を表示し続
けると、表示画面50の含まれる蛍光体の部分に、「焼
き付き」が生じる場合があることが知られている。ここ
では、この「焼き付き」をも防止し得るように構成され
た装置について説明する。
【0108】図18のブロック図に示される判断部11
は、静止画判定部43、平均値記憶部44、および、選
択部45を備える点において、実施の形態1〜5の判断
部11とは特徴的に異なっている。選択部45は、補正
制御部72に属し、比較部23と補正係数算出部24の
間に介挿されている。レジスタ部9から読み出された平
均値S1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)は、予測温度
算出部21へ入力されるとともに、静止画判定部43へ
も同時に入力される。静止画判定部43には平均値記憶
部44が接続されており、静止画判定部43は、入力さ
れた平均値S1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)を、平
均値記憶部44へと書き込む。
【0109】静止画判定部43は、同時に、1フレーム
以前に平均値記憶部44に書き込まれた平均値S1(t-
2),S2(t-2),・・・,SN(t-2)を、平均値記憶部44か
ら読み出す。静止画判定部43は、さらに、平均値S
1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)と平均値S1(t-2),
2(t-2),・・・,SN(t-2)とを、同一のブロックごとに
比較する。そして、静止画判定部43は、比較されたブ
ロックに関する平均値の差が、所定の基準値以下である
ときには、そのブロックの画像が静止画像であると判定
する。表示画面50のすべてのブロックBK1〜BKN
ついて、静止画像であるという判定が、所定の一定期間
以上継続すると、静止画判定部43は、所定の判定信号
を出力する。判定信号は、選択部45へと送られる。
【0110】選択部45は、所定の判定信号を受信する
と、比較部23が出力する目標値C(t)の値とは無関係
に、目標値C(t)を、標準値"1"よりも低い特定の値、例
えば値"0.7"へと設定する。このとき、補正係数算出部
24は、選択部45が設定する特定の値を目標値とし
て、輝度補正係数B(t)を追随させる。静止画判定部4
3が、所定の判定信号を送出しないときには、選択部4
5は、比較部23が出力する目標値C(t)を、そのまま
補正係数算出部24へと伝える。
【0111】以上のように、同一の静止画像が、長時間
にわたって表示画面50に表示されているときには、輝
度が強制的に引き下げられるので、蛍光体の「焼き付
き」を防止することができる。
【0112】<9.実施の形態9>実施の形態1〜8で
は、1フレームごとに、すべてのブロックBK1〜BKN
に関する平均値S1(t),S2(t),・・・,SN(t)が算出さ
れた。しかしながら、入力端子1(図1)を通じて入力
される画像信号は、通常においては、時間方向に沿った
相関が強く、同一のシーンが、多数のフレームにわたっ
て表示され続けることが多い。したがって、1フレーム
ごとに、1ブロックずつ順番に、平均値S1(t),S
2(t),・・・,SN(t)が算出されても、輝度の制御の精度
を大きく劣化させることなく、装置の構成を簡素化する
ことが可能となる。ここでは、その一例について説明す
る。
【0113】図19のブロック図に示される判断部11
は、予測温度算出部21および最大値算出部46の内部
構成において、実施の形態1〜5の判断部11とは特徴
的に異なっている。すなわち、予測温度算出部21は、
1フレームごとに、レジスタ部9(図3)から、平均値
1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)のすべてを読み出
すのではなく、一定の順序にしたがって、一つのブロッ
クBKnに対応する平均値Sn(t-1)のみを読み出す。
【0114】予測温度算出部21では、読み出された平
均値Sn(t-1)と、予測温度記憶部20に格納されるNフ
レーム前の、同一ブロックBKnに対する予測温度Tn(t
-N)とにもとづいて、同一ブロックBKnに対する予測温
度Tn(t)が算出される。予測温度Tn(t)の算出は、数式
2に準じたつぎの数式3にしたがって、行われる。
【0115】 Tn(t)=K1×[Sn(t-1)+α]+(1−K2)×Tn(t-N)・・・・(数式3) 算出された予測温度Tn(t)は、予測温度記憶部20へ書
き込まれる。書き込まれた予測温度Tn(t)は、Nフレー
ム後に、予測温度算出部21によって読み出されること
となる。
【0116】予測温度算出部21で算出された予測温度
n(t)は、最大値算出部46へと入力される。最大値算
出部46は、予測温度算出部21が出力する予測温度T
n(t)を受け取るだけでなく、予測温度Tn(t)よりも1〜
Nフレーム前に算出され、予測温度記憶部20に格納さ
れているN−1個の予測温度を読み出す。最大値算出部
46は、これらのN個の予測温度、例えば、予測温度T
1(t-n+1),・・・,T2(t-N),T2(t),・・・,TN(t-n)の中
で最大値を探索し、得られた値を最大値Tmaxとして出
力する。
【0117】比較部23は、最大値算出部46が出力す
る最大値Tmaxを、例えば基準温度T1,・・・,T6と比
較することによって、目標値C(t)を決定し、補正係数
算出部24は、目標値C(t)に追随するように輝度補正
係数B(t)を算出する。以降の動作は、実施の形態1〜
5と同等である。
【0118】また、判断部11の前段に位置する平均値
演算部8(図3)も、補正輝度信号A(t)にもとづい
て、1フレームごとにすべての平均値S1(t),S2(t),
・・・,SN(t)を算出する必要はなく、1フレームごと
に、一定の順序にしたがって、一つのブロック、例えば
ブロックBKn+1に対応する平均値Sn+1(t)のみを算出
すれば足りる。算出された平均値Sn+1(t)は、レジスタ
部9へと格納される。そして、予測温度算出部21は、
1フレーム前に格納された平均値Sn(t-1)を読み取るこ
ととなる。
【0119】したがって、実施の形態1〜5に比べて、
レジスタ部9の記憶容量を縮小することができる他、平
均値演算部8および予測温度算出部21の回路規模をも
縮小することが可能となる。なお、図19には、予測温
度の最大値が算出される例を示したが、実施の形態6〜
8のように、予測温度の差分の最大値を算出する形態、
重みを付加する形態、あるいは、静止画像の判定を行う
形態を採用することも可能である。
【0120】<10.実施の形態10>実施の形態1〜9
では、輝度の補正が、表示画面50の全体にわたって一
律に行われる例を示した。しかしながら、一般に、ブロ
ックBK1〜BKNの各々ごとに、個別に輝度の補正を行
うことも可能である。特に、表示画面50の中で、中央
部よりも周辺部の方に応力が発生し易いので、表示画面
50の中心部より周辺部が、より暗くなるように輝度の
制御を行うことができるならば、視覚上、比較的目立ち
易い中央部の輝度を大きく引き下げることなく、より良
い画質を維持しつつ、表示画面50の破損を防止するこ
とが可能となる。ここでは、その一例について説明す
る。
【0121】図20のブロック図に示されるディスプレ
イ装置は、輝度補正部61が、ブロックBK1〜BKN
各々ごとに、輝度の補正を行い、温度予測制御部3が、
ブロックBK1〜BKNの各々ごとの輝度補正係数B
1(t),・・・,BN(t)を算出する点において、実施の形態
1〜9の装置とは、特徴的に異なっている。ディスプレ
イコントローラ部2に備わる輝度補正部61は、温度予
測制御部3に備わる平均値演算部8と同様に、表示画面
50を観念上、ブロックBK1〜BKNに分割する。
【0122】そして、輝度補正部61は、輝度信号P
(t)を、ブロックBK1〜BKNにそれぞれ対応する輝度
信号P1(t),・・・,PN(t)に振り分け、輝度信号P
1(t),・・・,PN(t)に対して、温度予測制御部3から送
られる輝度補正係数B1(t),・・・,BN(t)を、それぞれ
乗じることによって、ブロックBK1〜BKNにそれぞれ
対応した補正輝度信号A1(t),・・・,AN(t)を得る。す
なわち、任意のn(1≦n≦N)に対して、An(t)=B
n(t)×Pn(t)、として、ブロックBKnの補正輝度信号
n(t)が算出される。
【0123】算出された補正輝度信号A1(t),・・・,AN
(t)は、データ変換部62と温度予測制御部3とに入力
される。データ変換部62は、図1のデータ変換部62
と同等に動作する。したがって、ディスプレイ部4の表
示画面50には、ブロックBK1〜BKNの各々ごとに、
個別に輝度の補正が施された画像が表示されることとな
る。
【0124】図21は、温度予測制御部3の内部構成を
示すブロック図である。この温度予測制御部3は、補正
加重部63が判断部11と出力端子12との間に介挿さ
れている点において、実施の形態1〜9の判断部11と
は、特徴的に異なっている。すなわち、平均値演算部8
は、補正輝度信号A1(t),・・・,AN(t)を受け取ると、
これらの信号にもとづいて、実施の形態1(図3)の平
均値演算部8と同一要領で、平均値S1(t),S2(t),・・
・,SN(t)を算出する。レジスタ部9および判断部11
の動作は、例えば実施の形態1と同一である。
【0125】判断部11が算出した輝度補正係数B(t)
は、直接に出力端子12へと出力されるのではなく、補
正加重部63へと入力される。補正加重部63では、判
断部11が出力する輝度補正係数B(t)に対して、ブロ
ックBK1〜BKNの各々ごとに、重みが付加される。重
み係数は、表示画面50の中で中央部では、例えば値"
1"に設定され、周辺部へ近づくほど、より小さい値に設
定される。これによって、ブロックBK1〜BKNにそれ
ぞれ対応した輝度補正係数B1(t),・・・,BN(t)が得ら
れる。算出された輝度補正係数B1(t),・・・,BN(t)
は、出力端子12を通じて、輝度補正部61へと送出さ
れる。
【0126】<11.実施の形態11>プラズマディスプ
レイ装置の中には、維持放電パルスの密度(1フレーム
周期の中でのパルス数)を変えることによって、表示画
面50の輝度を制御するタイプ(仮に、「維持放電パル
ス制御型」と称する)の装置が知られている。この種の
プラズマディスプレイ装置については、実施の形態1〜
10に加えて、図22のブロック図に示すような形態を
実施することも可能である。
【0127】図22に示す装置では、ディスプレイコン
トローラ部2には、データ変換部62の他に、駆動信号
生成部81が備わっており、この駆動信号生成部81に
は維持放電パルス数制御部84が備わっている。維持放
電パルス数制御部84は、輝度補正部61に相当する。
データ変換部62は、輝度信号P(t)を含む画像信号を
データ変換し、変換輝度信号P*(t)を含む変換信号を、
配線82を通じてディスプレイ部4へと送出する。
【0128】駆動信号生成部81それ自体は、プラズマ
ディスプレイ装置のディスプレイコントローラ部には、
常に備わっている装置部分であり、様々な種類のパルス
を生成するための駆動信号Sを、配線83を通じて、デ
ィスプレイ部4へと供給する。また、維持放電パルス制
御型のプラズマディスプレイ装置では、維持放電パルス
数制御部84が、1フレーム周期の中の維持放電のパル
ス数を制御することによって、表示画面50全体の輝度
の制御を実現する。
【0129】すなわち、維持放電パルス数制御部84
が、1フレーム周期中の維持放電パルス数を少なくする
ように制御すると、表示画面50全体の輝度は低く(画
面全体が暗く)なり、逆に、多くするように制御する
と、表示画面50全体の輝度は高く(画面全体が明る
く)なる。一般的に、表示画面50には、1フレーム中
の維持放電パルスの個数に比例した明るさで、画像が表
示される。
【0130】図22のディスプレイ装置は、維持放電パ
ルス数制御部84の機能を有効に利用するように構成さ
れている。すなわち、入力端子1を通じて入力された輝
度信号P(t)は、輝度補正係数B(t)にもとづく補正を受
けることなく、直接に、データ変換部62および温度予
測制御部3へ入力される。
【0131】温度予測制御部3には補正輝度信号A(t)
ではなく輝度信号P(t)が、受信信号として入力される
ので、温度予測制御部3に備わる平均値演算部8(図
3)では、輝度補正係数B(t)による補正がなされてい
ない輝度信号P(t)それ自体の、ブロックBK1〜BKN
ごとの平均値として、平均値S1(t),S2(t),・・・,SN
(t)が算出される。したがって、レジスタ部9から読み
出され、判断部11へと入力される平均値S1(t-1),S
2(t-1),・・・,SN(t-1)も、1フレーム前の輝度信号P
(t-1)のブロックBK1〜BKNごとの平均値である。
【0132】図23は、図22の判断部11の内部構成
を示すブロック図である。この判断部11は、補正係数
算出部24が出力する輝度補正係数B(t)が、予測温度
算出部21へとフィードバックされている点において、
図5の判断部11とは特徴的に異なっている。輝度補正
係数B(t)は、遅延部71によって、1フレーム周期だ
け遅延されて、予測温度算出部21へと入力される。遅
延部71は、例えば、レジスタ部9と同様に構成され
る。
【0133】予測温度算出部21は、入力された平均値
1(t-1),S2(t-1),・・・,SN(t-1)と1フレーム前の
輝度補正係数B(t-1)、さらに、予測温度記憶部20に
記憶される予測温度T1(t-1),T2(t-1),・・・,TN(t-
1)にもとづき、つぎの数式4にしたがって、予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)を算出する。
【0134】 Tn(t)=K1×[B(t-1)×Sn(t-1)+α]+(1-K2)×Tn(t-1)・・(数式4 ) したがって、B(t-1)×Sn(t-1)は、図5の予測温度算
出部21へ入力される平均値Sn(t-1)と同一の値とな
る。言い換えると、数式4にしたがって算出された予測
温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)は、図5の予測温度
算出部21で算出された予測温度T1(t),T2(t),・・
・,TN(t)と同一である。
【0135】数式4にしたがって算出された予測温度T
1(t),T2(t),・・・,TN(t)は、予測温度記憶部20へ
書き込まれると同時に、最大値算出部22へと入力され
る。したがって、輝度信号P(t)が同一であれば、補正
係数算出部24から出力される輝度補正係数B(t)の値
は、図5の補正係数算出部24から出力される輝度補正
係数B(t)の値と同一となる。
【0136】図22に戻って、温度予測制御部3によっ
て算出された輝度補正係数B(t)は、維持放電パルス数
制御部84へと入力される。維持放電パルス数制御部8
4は、輝度補正を行わない場合の維持放電パルスの密度
をMとすると、維持放電パルスの密度が、B(t)×M、
となるように制御する。したがって、表示画面50に
は、B(t)×Mに比例した明るさの画像が表示される。
すなわち、補正輝度信号A(t)=B(t)×P(t)、に対応
した輝度を実現すべく、維持放電パルスの密度を制御す
る。このように、図22のディスプレイ装置は、維持放
電パルス数制御部84の機能を有効に利用する。
【0137】<12.変形例> (1)実施の形態1〜11では、入力端子1を通じて入力
される画像信号の中から輝度信号P(t)を抽出し、これ
にもとづいて、あるいは、さらに輝度の補正を加えた上
で、予測温度T1(t),T2(t),・・・,TN(t)を算出する
例を示した。しかしながら、予測温度を算出する基礎と
される信号は、一般には、輝度信号P(t)に限られな
い。
【0138】例えば、入力端子1を通じて、RGB表色
系の画像信号が入力されるときには、画像信号のR成
分、G成分、B成分の平均値を算出して、この平均値
を、上記各実施の形態における輝度信号P(t)と同等に
取り扱うことも可能である。その際に、各成分の単純平
均値を用いることも可能であるが、各成分が発熱に寄与
する度合いに対応した重みを付加して得られる重み平均
値を、輝度信号P(t)として用いると、予測温度の算出
が、より高い精度で行われ得る。
【0139】すなわち、一般に、画像の輝度を反映した
信号を、輝度信号P(t)と同等に扱うことによって、各
実施の形態と同等の効果を得ることが可能である。した
がって、この発明において、画像信号の輝度とは、輝度
信号P(t)を代表例とするが、これに限定されずに、上
記した輝度を反映した信号一般を包含する。
【0140】(2)実施の形態1〜11では、主として、
ディスプレイ装置がプラズマディスプレイ装置である例
を示したが、この発明は、プラズマディスプレイ装置に
限られることなく、表示画面において画像の輝度に応じ
た温度上昇が発生するすべてのディスプレイ装置に対し
て、実施可能である。
【0141】(3)輝度の制御は、画像信号の振幅、すな
わちコントラストを制御することによって行われてもよ
く、あるいは、画像信号のオフセット値、すなわちブラ
イトネス(明るさ)を制御することによって行われても
よい。
【0142】(4)実施の形態1〜11では、平均値演算
部8において、ブロックBK1〜BKNの各々ごとに、補
正輝度信号A(t)の平均値S1(t),S2(t),・・・,SN(t)
が算出されたが、この平均値は、単純平均値に限定され
るものではなく、重み付き平均値であってもよい。例え
ば、任意のブロックBKn(n=1〜N)について、ブ
ロックBKnの中央部の輝度信号P(t)には1.2倍、周辺
部の輝度信号P(t)には0.8倍の重みを付加するなど、中
央部と周辺部との間で、異なる重みを付加して平均値S
n(t)を算出してもよい。
【0143】(5)実施の形態1〜11では、基準温度記
憶部10が判断部11の外部に設けられる例を示した
が、判断部11の中に設けられてもよい。
【0144】(6)実施の形態1〜11では、表示画面5
0を分割して成るブロックBK1〜BKNの個数が、12
個、または、18個である例を示したが、一般に、それ
よりも多く、あるいは、少なくなるように、分割を行う
ことが可能である。
【0145】(7)上記各実施の形態は、適宜組み合わせ
て実施することが可能である。可能な組み合わせの一部
については、各実施の形態の説明の中でも言及されてい
るが、可能な組み合わせは、それらに限定されるもので
はない。
【0146】
【発明の効果】第1の発明の装置では、表示画面が複数
のブロックに分割され、それぞれについて、予測温度が
算出され、これらの予測温度にもとづいた輝度の補正が
行われるので、局所的な温度上昇による表示画面の破損
を防止することができる。
【0147】第2の発明の装置では、各ブロックごとの
補正画像信号の輝度の平均値にもとづいて、予測温度が
算出されるので、各領域の全体の温度が、予測温度に反
映される。
【0148】第3の発明の装置では、表示画面が複数の
ブロックに分割され、それぞれについて、予測温度が算
出され、これらの予測温度にもとづいた輝度の補正が行
われるので、局所的な温度上昇による表示画面の破損を
防止することができる。また、予測温度演算部には、補
正がなされる前の画像信号が入力されるので、維持放電
パルス制御型のプラズマディスプレイ装置への実施に好
適である。
【0149】第4の発明の装置では、各ブロックごとの
画像信号の輝度の平均値にもとづいて、予測温度が算出
されるので、各領域の全体の温度が、予測温度に反映さ
れる。
【0150】第5の発明の装置では、静止画像判定部に
よって一定期間以上継続する静止画像が検出されると、
表示画像の輝度が引き下げられるので、同一の静止画像
が長時間にわたって表示画面に表示されることに起因す
る表示画面の「焼き付き」を防止することができる。
【0151】第6の発明の装置では、複数の平均値およ
び複数の予測温度は、新たな補正画像信号または画像信
号が供給される度、言い換えると、外部から新たな画像
信号が入力される度に、1個ずつ順に算出される。この
ため、輝度の制御の精度を大きく劣化させることなく、
装置の構成を簡素化することが可能である。
【0152】第7の発明の装置では、最も高い予測温度
にもとづいて、輝度の補正が行われるので、局所的な温
度上昇による表示画面の破損を、より効果的に防止する
ことができる。しかも、表示画面の全体にわたって輝度
が均一であっても、輝度の制御はあくまでも予測温度の
最大値にもとづいて行われるので、不必要に輝度を下げ
ることなく、画質を高く維持しつつ、表示画面の破損を
防止することができる。
【0153】第8の発明の装置では、隣接するブロック
の間での予測温度の差の最大値にもとづいて、輝度の制
御が行われる。このため、温度差が原因で表示画面に発
生する熱応力が、より適切に緩和される。したがって、
表示画面に表示される画像の輝度を不必要に下げること
を抑制しつつ、表示画面の破損を防止することが可能と
なる。
【0154】第9の発明の装置では、予測温度あるいは
その差に対して、熱応力への貢献度を反映した重みが付
加された上で、輝度の制御が行われるので、表示画面に
発生する熱応力が、より適切に緩和される。すなわち、
表示画面に表示される画像の輝度を不必要に下げること
が、より効果的に抑制され、画質をより高く維持しつ
つ、表示画面の破損を防止することが可能となる。
【0155】第10の発明の装置では、最大値が1個な
いしそれ以上の基準値と比較されることによって、輝度
補正部の制御が行われる。すなわち、もっとも簡単な構
成で輝度補正部の制御が実現する。特に、基準値の個数
を多く設定することによって、輝度の補正を多数段階で
行うことが可能である。このときには、輝度の補正がよ
り繊細に行われるので、輝度を不必要に引き下げ、ある
いは、引き上げすることなく、画質をより高く維持しつ
つ、表示画面の温度上昇による破損を防止することが可
能となる。
【0156】第11の発明の装置では、輝度の補正がヒ
ステリシス特性をもって行われるので、補正される輝度
に発振現象が現れることを防止することができる。
【0157】第12の発明の装置では、輝度の段階的な
変化が、時間をかけて緩やかに行われるので、表示画面
に表示される画像の輝度の補正にともなう変化が、視覚
上目立たないという効果が得られる。
【0158】第13の発明の装置では、複数のブロック
の各々が、他の一つと重複した部分を有するので、例え
ば、ブロックの境界に相当する部位に、輝度が過度に高
いウィンドウ画像が表示されたときなど、局所的に高い
輝度が、最大値に正しく反映され易い。このため、局部
的な温度上昇による表示画面の破損が、より適切に防止
される。
【0159】第14の発明の装置では、主電源を遮断し
た後においても、予測温度の算出は継続して行われるの
で、表示画面の冷却期間が十分に確保されないうちに、
主電源が投入された後においても、予測温度を過小評価
することなく、精度良く算出することが可能であり、精
度の良い輝度の制御が実現する。
【0160】第15の発明の装置では、電源が遮断され
たときの予測温度の値と、電池でバックアップされたタ
イマが計数する時刻とにもとづいて、電源が再度投入さ
れたときの予測温度の初期値が算出され、この初期値に
もとづいて、その後の予測温度の算出が行われる。した
がって、予測温度算出部に対する電力の供給が停止した
後、表示画面の冷却期間が十分に確保されないうちに、
電源が投入された後においても、予測温度を過小評価す
ることなく、精度良く算出することが可能であり、精度
の良い輝度の制御が実現する。
【0161】第16の発明の装置では、輝度の補正の度
合いが、表示画面の全体にわたって一様ではなく、応力
が発生し易く、しかも、視覚的に輝度の変化が比較的に
目立たない表示画面の周辺部ほど、補正の度合いが大き
く設定されるので、より良い画質を維持しつつ、表示画
面の破損を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の装置のブロック図である。
【図2】 図1のディスプレイコントローラ部のブロッ
ク図である。
【図3】 図1の温度予測制御部のブロック図である。
【図4】 図1の装置の動作説明図である。
【図5】 図3の判断部のブロック図である。
【図6】 図1の装置の動作説明図である。
【図7】 図5の判断部の動作説明図である。
【図8】 図1の装置の動作説明図である。
【図9】 実施の形態2の装置のブロック図である。
【図10】 図9の判断部11の動作説明図である。
【図11】 実施の形態3の装置の動作説明図である。
【図12】 実施の形態4の装置のブロック図である。
【図13】 実施の形態5の装置のブロック図である。
【図14】 図13の予測温度算出部の動作説明図であ
る。
【図15】 実施の形態6の判断部のブロック図であ
る。
【図16】 実施の形態7の判断部のブロック図であ
る。
【図17】 実施の形態7の判断部の別の例のブロック
図である。
【図18】 実施の形態8の判断部のブロック図であ
る。
【図19】 実施の形態9の判断部のブロック図であ
る。
【図20】 実施の形態10の装置のブロック図であ
る。
【図21】 図20の温度予測制御部のブロック図であ
る。
【図22】 実施の形態11の装置のブロック図であ
る。
【図23】 図22の装置に備わる判断部のブロック図
である。
【図24】 従来の装置のブロック図である。
【図25】 図24の装置の動作説明図である。
【符号の説明】
8 平均値演算部、13 電池付タイマ部、14 不揮
発性メモリ部、21予測温度算出部、22,46 最大
値算出部、23 比較部、24 補正係数算出部(緩衝
部)、25 温度差算出部、30 電源部、31 主電
源、32 副電源、34 コンデンサ、41,42 重
み付加部、50 表示画面、61 輝度補正部、72
補正制御部、73 予測温度演算部、84 維持放電パ
ルス数制御部、BK1〜BKN ブロック、S1(t),S
2(t),・・・,SN(t) 平均値、T1(t),T2(t),・・・,T
N(t) 予測温度。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示される画像の輝度により表示画面の
    温度が変化するディスプレイ装置において、 外部から入力される画像信号の輝度に補正を加え、得ら
    れた補正画像信号を前記表示画面へと供給する輝度補正
    部と、 前記表示画面が分割されて成るN(N=複数)個のブロ
    ックの各々ごとに、前記補正画像信号から前記表示画面
    の温度を予測することにより、N個の予測温度を算出す
    る予測温度演算部と、 前記N個の予測温度にもとづいて、前記輝度補正部にお
    ける輝度の補正を制御する補正制御部と、 を備えるディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスプレイ装置にお
    いて、 前記予測温度演算部は、 前記N個のブロックの各々ごとに、前記補正画像信号を
    受信信号として受け取り、当該受信信号の輝度に対して
    平均演算を行うことにより、N個の平均値を得る平均値
    演算部と、 前記N個の平均値にもとづいて、前記N個の予測温度を
    算出する予測温度算出部と、 を備えるディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 表示される画像の輝度により表示画面の
    温度が変化するディスプレイ装置において、 前記画像の輝度を補正して前記表示画面へと表示する輝
    度補正部と、 前記輝度補正部における輝度の補正を制御する補正制御
    部と、 前記表示画面が分割されて成るN(N=複数)個のブロ
    ックの各々ごとに、外部から入力される画像信号と前記
    補正制御部による前記補正の制御とにもとづいて、前記
    表示画面の温度を予測することにより、N個の予測温度
    を算出する予測温度演算部と、 を備え、 前記補正制御部は、前記N個の予測温度にもとづいて、
    前記補正を制御するディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディスプレイ装置にお
    いて、 前記予測温度演算部は、 前記N個のブロックの各々ごとに、前記画像信号を受信
    信号として受け取り、当該受信信号の輝度に対して平均
    演算を行うことにより、N個の平均値を得る平均値演算
    部と、 前記補正制御部による前記補正の制御と前記N個の平均
    値とにもとづいて、前記N個の予測温度を算出する予測
    温度算出部と、 を備えるディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4に記載のディス
    プレイ装置において、 静止画判定部、をさらに備え、 前記静止画判定部は、現在と一定の過去との間での前記
    N個の平均値のすべての変化が、基準値以下である期間
    が、一定期間以上継続したときに、前記画像信号が表現
    する画像が静止画像であると判断し、 前記補正制御部は、前記静止画判定部により前記画像信
    号が表現する画像が静止画像であると判断されたときに
    は、前記N個の予測温度にかかわらず、前記画像信号の
    前記輝度を下げるように、前記輝度補正部を制御するデ
    ィスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 請求項2、請求項4、および、請求項5
    のいずれかに記載のディスプレイ装置において、 前記平均値演算部は、前記N個の平均値を、前記受信信
    号が新たに供給される度に、1個ずつ順に算出し、 前記予測温度算出部は、前記N個の平均値の中の1個が
    新たに得られる度に、前記N個の予測温度の中の1個を
    順に算出するディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のディスプレイ装置において、 前記補正制御部が、 前記N個の予測温度を演算対象とし、当該演算対象の中
    で最大値を算出する最大値算出部と、 前記最大値にもとづいて前記輝度補正部における輝度の
    補正を制御する補正指示部と、 を備えるディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のディスプレイ装置において、 前記補正制御部が、 前記N個のブロックの間で互いに隣接する一対に対応す
    る、前記N個の予測温度の中の一対ごとに、それらの差
    を算出することによって、K(≧1)個の温度差を得る
    温度差算出部と、 前記K個の温度差を演算対象とし、当該演算対象の中で
    最大値を算出する最大値算出部と、 前記最大値にもとづいて前記輝度補正部における輝度の
    補正を制御する補正指示部と、 を備えるディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載のディス
    プレイ装置において、 前記補正制御部が、 前記最大値算出部における前記演算対象の各々に対し
    て、重みを付加する重み付加部を、さらに備え、 前記重みは、前記演算対象の中で、前記表示画面の中央
    部よりも周辺部に対応するものほど大きく設定されるデ
    ィスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし請求項9のいずれかに
    記載のディスプレイ装置において、 前記補正指示部が、 前記最大値を、L(≧1)個の基準値と比較することに
    よって、前記輝度補正部を制御する比較部、をさらに備
    え、 当該比較部は、前記最大値が前記L個の基準値の中の1
    個を超えて増加するごとに、前記画像信号の前記輝度が
    1段階低下し、逆に、前記最大値が前記L個の基準値の
    1個を超えて減少するごとに、前記画像信号の前記輝度
    が1段階上昇するように、前記輝度補正部を制御するデ
    ィスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のディスプレイ装置
    において、 前記少なくともL個の基準値の各々が、第1基準値と、
    これよりも高い第2基準値とに、分離されており、それ
    によって、前記比較部は、ヒステリシス特性をもって前
    記輝度補正部を制御するディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし請求項11のいずれか
    に記載のディスプレイ装置において、 前記補正指示部が、 前記比較部の制御にもとづく、前記画像信号の前記輝度
    の段階的な変化が、一定の時間をかけて緩やかに行われ
    るように、前記輝度補正部を制御する緩衝部、をさらに
    備えるディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし請求項12のいずれか
    に記載のディスプレイ装置において、 前記N個のブロックの各々が、他の一つと重複した部分
    を有するディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    に記載のディスプレイ装置において、 前記輝度補正部、前記予測温度演算部、および、前記補
    正制御部へ電力を供給する電源、をさらに備え、 当該電源は、主電源と副電源とを備え、 前記輝度補正部は、前記主電源から電力の供給を受け、 前記予測温度演算部に備わる前記予測温度算出部は、前
    記副電源から電力の供給を受けるディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項13のいずれか
    に記載のディスプレイ装置において、 前記輝度補正部、前記予測温度演算部、および、前記補
    正制御部へ電力を供給する電源と、 電池と当該電池でバックアップされ時刻を計数するタイ
    マとを有するタイマ部と、 不揮発性のメモリ部と、 前記予測温度算出部への前記電源からの電力の供給が停
    止した後に、一定期間にわたって、前記予測温度演算部
    に備わる前記予測温度算出部へ、電力を供給可能なコン
    デンサと、 をさらに備え、 前記予測温度算出部は、前記電源からの電力の供給が停
    止したときに、当該供給が停止した時刻を前記タイマ部
    から読み取り、当該時刻を最新の前記N個の予測温度の
    少なくとも一つとともに、前記メモリ部へと格納し、 前記予測温度算出部は、前記電源からの電力の供給が再
    開されたときに、前記メモリ部に格納されている前記時
    刻と前記N個の予測温度の前記少なくとも一つとを読み
    出すとともに、前記タイマ部から時刻を読み取り、双方
    の時刻の差と、読み出された前記N個の予測温度の前記
    少なくとも一つと、前記表示画面の冷却特性に関するデ
    ータとにもとづいて、前記供給が再開されたときの前記
    N個の予測温度を算出し、算出されたこれらの値を初期
    値として、以後における前記N個の予測温度の算出を行
    うディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項15のいずれか
    に記載のディスプレイ装置において、 前記補正制御部が、前記画像信号の前記輝度を引き下げ
    るように前記輝度補正部を制御するときに、前記表示画
    面の中央部よりも周辺部ほど大きく引き下げるように前
    記輝度補正部を制御する補正加重部を、さらに備えるデ
    ィスプレイ装置。
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