JPH11194586A - 帯電装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
帯電装置、及びこれを備えた画像形成装置Info
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- JPH11194586A JPH11194586A JP9361433A JP36143397A JPH11194586A JP H11194586 A JPH11194586 A JP H11194586A JP 9361433 A JP9361433 A JP 9361433A JP 36143397 A JP36143397 A JP 36143397A JP H11194586 A JPH11194586 A JP H11194586A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯電装置が原因のカブリを少なくする。
【解決手段】 感光ドラム1表面に固定的に対向配置し
たスリーブ21に回転可能なマグネットロール22を内
包し、このマグネットロールによりスリーブ表面に磁性
粒子23を担持して磁気ブラシ2を構成する。磁性粒子
23を感光ドラム表面に接触させて帯電ニップ部Nを構
成する。帯電ニップ部Nにおける上流側と下流側とにそ
れぞれ導電部分24、25を設け、それぞれ帯電バイア
ス印加電源S11、S12によって個別に帯電バイアス
を印加する。例えば、電源S11で交流バイアスを印加
しても、電源S12で直流バイアスを印加することで、
交流バイアスによって感光ドラム表面に発生しがちな微
少な電位ムラを抑えることができるので、カブリの少な
い良好な画像を長期にわたって得ることができる。
たスリーブ21に回転可能なマグネットロール22を内
包し、このマグネットロールによりスリーブ表面に磁性
粒子23を担持して磁気ブラシ2を構成する。磁性粒子
23を感光ドラム表面に接触させて帯電ニップ部Nを構
成する。帯電ニップ部Nにおける上流側と下流側とにそ
れぞれ導電部分24、25を設け、それぞれ帯電バイア
ス印加電源S11、S12によって個別に帯電バイアス
を印加する。例えば、電源S11で交流バイアスを印加
しても、電源S12で直流バイアスを印加することで、
交流バイアスによって感光ドラム表面に発生しがちな微
少な電位ムラを抑えることができるので、カブリの少な
い良好な画像を長期にわたって得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体表面に接触
させた接触帯電部材によって帯電を行う帯電装置、及び
これを備えた画像形成装置に関する。
させた接触帯電部材によって帯電を行う帯電装置、及び
これを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機、レーザビ
ームプリンタとの画像形成装置に使用される帯電装置と
して、コロナ帯電器が使用されてきた。近年、これに代
わって、接触帯電装置が実用化されてきている。これ
は、低オゾン、低電力を目的としたものであり、この中
でも特に帯電部材として導電性の弾性ローラを用いたロ
ーラ帯電方式が、帯電の安定性という点から好ましいと
されている。
ームプリンタとの画像形成装置に使用される帯電装置と
して、コロナ帯電器が使用されてきた。近年、これに代
わって、接触帯電装置が実用化されてきている。これ
は、低オゾン、低電力を目的としたものであり、この中
でも特に帯電部材として導電性の弾性ローラを用いたロ
ーラ帯電方式が、帯電の安定性という点から好ましいと
されている。
【0003】ローラ帯電方式では、導電性の弾性ローラ
(以下「帯電ローラ」という)を被帯電体としての感光
体に加圧当接させ、これに電圧を印加することによって
感光体の帯電を行う。
(以下「帯電ローラ」という)を被帯電体としての感光
体に加圧当接させ、これに電圧を印加することによって
感光体の帯電を行う。
【0004】ローラ帯電方式においては、帯電は、主に
帯電ローラから感光体への放電によって行われるため、
あるしきい値電圧以上の電圧を印加することによって帯
電が開始される。このしいき値電圧を帯電開始電圧Vth
と定義する。
帯電ローラから感光体への放電によって行われるため、
あるしきい値電圧以上の電圧を印加することによって帯
電が開始される。このしいき値電圧を帯電開始電圧Vth
と定義する。
【0005】電子写真に必要とされる感光体表面電位V
d を得るためには、帯電ローラには(Vd +Vth)とい
う、必要とされる以上のDC電圧が必要となる。このよ
うにしてDC電圧のみを帯電ローラに印加して帯電を行
う方法をDC帯電方式というものとする。
d を得るためには、帯電ローラには(Vd +Vth)とい
う、必要とされる以上のDC電圧が必要となる。このよ
うにしてDC電圧のみを帯電ローラに印加して帯電を行
う方法をDC帯電方式というものとする。
【0006】しかし、DC帯電方式においては環境変動
等によって帯電ローラの抵抗値が変動するため、また、
感光体が削られることによって感光層の膜厚が変化する
とVthが変動するため、感光体の電位を所望の値にする
ことが難しかった。
等によって帯電ローラの抵抗値が変動するため、また、
感光体が削られることによって感光層の膜厚が変化する
とVthが変動するため、感光体の電位を所望の値にする
ことが難しかった。
【0007】このため、さらなる帯電の均一化を図るた
めに、特開昭63−149669号公報に開示されるよ
うに、所望のVd に相当するDC電圧に、(2×Vth)
以上のピーク間電圧を持つAC電圧を重畳した重畳電圧
を、帯電ローラに印加するAC帯電方式が用いられる。
これは、ACによる電位のならし効果を目的としたもの
であり、感光体の電位はAC電圧のピークの中央である
Vd に収束し、環境等の外乱には影響されることはな
い。
めに、特開昭63−149669号公報に開示されるよ
うに、所望のVd に相当するDC電圧に、(2×Vth)
以上のピーク間電圧を持つAC電圧を重畳した重畳電圧
を、帯電ローラに印加するAC帯電方式が用いられる。
これは、ACによる電位のならし効果を目的としたもの
であり、感光体の電位はAC電圧のピークの中央である
Vd に収束し、環境等の外乱には影響されることはな
い。
【0008】ところが、上述のような接触帯電装置にお
いても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感光体
への放電現象を用いているため、先に述べたように帯電
に必要とされる電圧は感光体表面電位以上の値が必要と
され、また、微量ながらオゾンの発生もある。さらに、
帯電均一化のためにAC帯電を行った場合にはさらなる
オゾン量の発生、AC電圧の電界による帯電部材と感光
体の振動、騒音(以下「AC帯電音」という)の発生、
また、放電による感光体表面の劣化等が顕著になり、新
たな問題となっていた。
いても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感光体
への放電現象を用いているため、先に述べたように帯電
に必要とされる電圧は感光体表面電位以上の値が必要と
され、また、微量ながらオゾンの発生もある。さらに、
帯電均一化のためにAC帯電を行った場合にはさらなる
オゾン量の発生、AC電圧の電界による帯電部材と感光
体の振動、騒音(以下「AC帯電音」という)の発生、
また、放電による感光体表面の劣化等が顕著になり、新
たな問題となっていた。
【0009】そこで新たな帯電方式として、感光体への
電荷の直接注入による帯電方式が、特開平06−003
921号公報等に開示されている。この直接注入方式
は、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブラシ等の接触
帯電部材に電圧を印加し、表面に注入層を設けた感光体
上のフロート電極に電荷を注入して接触注入帯電を行う
方法である。この帯電方式では、放電現象を用いないた
め、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面電位
分のみのDC電圧であり、オゾンの発生もない。さら
に、AC電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく、
ローラ帯電方式と比べると、より低オゾン、低電圧の優
れた帯電方式である。
電荷の直接注入による帯電方式が、特開平06−003
921号公報等に開示されている。この直接注入方式
は、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブラシ等の接触
帯電部材に電圧を印加し、表面に注入層を設けた感光体
上のフロート電極に電荷を注入して接触注入帯電を行う
方法である。この帯電方式では、放電現象を用いないた
め、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体表面電位
分のみのDC電圧であり、オゾンの発生もない。さら
に、AC電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく、
ローラ帯電方式と比べると、より低オゾン、低電圧の優
れた帯電方式である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の直接注入方式に
おいて、帯電バイアスに交流バイアスを重畳した場合、
交流バイアスの振幅が微小な帯電ムラとなり、「カブ
リ」が発生してしまうことがある。「カブリ」とは、本
来非画像部(白紙部)であるはずのところが現像され、
画像部との光学的コントラストを損なう画像不良であ
る。
おいて、帯電バイアスに交流バイアスを重畳した場合、
交流バイアスの振幅が微小な帯電ムラとなり、「カブ
リ」が発生してしまうことがある。「カブリ」とは、本
来非画像部(白紙部)であるはずのところが現像され、
画像部との光学的コントラストを損なう画像不良であ
る。
【0011】この対策として、帯電部材を複数本用意
し、感光体の回転方向についての下流側の帯電部材に印
加するバイアスについては、ピーク間電圧を低くした
り、直流成分のみを印加したりするなどの方法や、磁気
ブラシと感光体との間にワイヤや電極板を磁気ブラシに
接触するように長手方向に沿って配設しこれにバイアス
を印加する方法などが提案されている。
し、感光体の回転方向についての下流側の帯電部材に印
加するバイアスについては、ピーク間電圧を低くした
り、直流成分のみを印加したりするなどの方法や、磁気
ブラシと感光体との間にワイヤや電極板を磁気ブラシに
接触するように長手方向に沿って配設しこれにバイアス
を印加する方法などが提案されている。
【0012】しかし、前者の場合は、2本以上の帯電部
材を用意しなくてはならないため、構成が複雑になり、
また、装置の小型化が困難になる。一方、後者の場合、
電極板をスリーブ片側端から反対側の端まで配設しなけ
ればならないため、設定が困難であると同時に、磁性粒
子の流れが悪くなり、帯電性が落ちるという問題が生じ
てしまう。
材を用意しなくてはならないため、構成が複雑になり、
また、装置の小型化が困難になる。一方、後者の場合、
電極板をスリーブ片側端から反対側の端まで配設しなけ
ればならないため、設定が困難であると同時に、磁性粒
子の流れが悪くなり、帯電性が落ちるという問題が生じ
てしまう。
【0013】磁気ブラシの場合、スリーブの表面は一様
に導電性を有する。このため、1本の帯電部材にあるバ
イアスを印加した場合は帯電部材全体がそのバイアス電
位と等しくなってしまい、1本の帯電部材内に数種類の
バイアスを独立に印加することは困難であった。
に導電性を有する。このため、1本の帯電部材にあるバ
イアスを印加した場合は帯電部材全体がそのバイアス電
位と等しくなってしまい、1本の帯電部材内に数種類の
バイアスを独立に印加することは困難であった。
【0014】また、帯電接触部材として、回転可能な導
電スリーブと、これに内包される固定マグネットロール
及びスリーブ上に磁気力により磁性粒子を拘束すること
によって構成される磁気ブラシを用いた場合、感光体と
磁性粒子との摺擦力により感光体削れが問題となってい
た。
電スリーブと、これに内包される固定マグネットロール
及びスリーブ上に磁気力により磁性粒子を拘束すること
によって構成される磁気ブラシを用いた場合、感光体と
磁性粒子との摺擦力により感光体削れが問題となってい
た。
【0015】そこで、本発明では、1本の接触帯電部材
に複数の帯電バイアスを同時に印加することができると
ともに、感光体削れの少ない帯電装置、及びこれを備え
た画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
に複数の帯電バイアスを同時に印加することができると
ともに、感光体削れの少ない帯電装置、及びこれを備え
た画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの、請求項1に係る帯電装置は、移動可能な感光体表
面に接触させた接触帯電部材を介して前記感光体表面を
帯電する帯電装置において、前記感光体表面に対向して
非接触状態で固定的に配置されたスリーブと、該スリー
ブに内包された回転可能なマグネットロールと、該マグ
ネットロールにより前記スリーブ表面に担持されて前記
感光体表面に接触し、該感光体表面との間に前記帯電ニ
ップ部を構成する磁性粒子と、前記帯電ニップ部内で少
なくとも2種以上の帯電バイアスを印加する帯電バイア
ス印加電源と、を備える、ことを特徴とする。
めの、請求項1に係る帯電装置は、移動可能な感光体表
面に接触させた接触帯電部材を介して前記感光体表面を
帯電する帯電装置において、前記感光体表面に対向して
非接触状態で固定的に配置されたスリーブと、該スリー
ブに内包された回転可能なマグネットロールと、該マグ
ネットロールにより前記スリーブ表面に担持されて前記
感光体表面に接触し、該感光体表面との間に前記帯電ニ
ップ部を構成する磁性粒子と、前記帯電ニップ部内で少
なくとも2種以上の帯電バイアスを印加する帯電バイア
ス印加電源と、を備える、ことを特徴とする。
【0017】請求項2に係る帯電装置において、前記ス
リーブは、前記帯電ニップ部内において、周方向の異な
る位置に設けられた少なくとも2箇所の導電部分を有
し、前記帯電バイアス印加電源は、前記それぞれの帯電
部分に異なる帯電バイアスを印加する、ことを特徴とす
る。
リーブは、前記帯電ニップ部内において、周方向の異な
る位置に設けられた少なくとも2箇所の導電部分を有
し、前記帯電バイアス印加電源は、前記それぞれの帯電
部分に異なる帯電バイアスを印加する、ことを特徴とす
る。
【0018】請求項3に係る帯電装置は、前記磁性粒子
が、硬強磁性粒子である、ことを特徴とする。
が、硬強磁性粒子である、ことを特徴とする。
【0019】請求項4に係る帯電装置は、前記磁性粒子
が、着磁されている、ことを特徴とする。
が、着磁されている、ことを特徴とする。
【0020】請求項5に係る帯電装置において、前記帯
電バイアス印加電源は、前記感光体表面の移動方向につ
いての上流側の前記導電部分に、直流電圧に交流電圧を
重畳させた帯電バイアスを印加し、下流側の前記導電部
分に、前記交流電圧のピーク間電圧よりも低い電圧、又
は周波数が高いバイアス、又は直流バイアスのみを印加
する、ことを特徴とする。
電バイアス印加電源は、前記感光体表面の移動方向につ
いての上流側の前記導電部分に、直流電圧に交流電圧を
重畳させた帯電バイアスを印加し、下流側の前記導電部
分に、前記交流電圧のピーク間電圧よりも低い電圧、又
は周波数が高いバイアス、又は直流バイアスのみを印加
する、ことを特徴とする。
【0021】請求項6に係る帯電装置は、前記帯電バイ
アス印加電源が上流側の前記導電部分に印加する直流バ
イアスは、下流側の前記導電部分に印加する直流バイア
スと同極性でかつ絶対値が大きい、ことを特徴とする。
アス印加電源が上流側の前記導電部分に印加する直流バ
イアスは、下流側の前記導電部分に印加する直流バイア
スと同極性でかつ絶対値が大きい、ことを特徴とする。
【0022】請求項7に係る画像形成装置は、表面に電
荷注入層を有する感光体と、該感光体表面を帯電する請
求項1、2、3、4、又は5記載の定着装置と、帯電後
の前記感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手
段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像とし
て現像する現像装置と、前記感光体上のトナー像を記録
材上に転写する転写装置と、転写後のトナー像を前記記
録材上に定着させる定着装置、とを備える、ことを特徴
とする。
荷注入層を有する感光体と、該感光体表面を帯電する請
求項1、2、3、4、又は5記載の定着装置と、帯電後
の前記感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手
段と、前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像とし
て現像する現像装置と、前記感光体上のトナー像を記録
材上に転写する転写装置と、転写後のトナー像を前記記
録材上に定着させる定着装置、とを備える、ことを特徴
とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0024】〈実施の形態1〉図2に、本発明に係る帯
電装置が装着された画像形成装置の概略構成を示す。な
お、同図に示す画像形成装置は、電子写真プロセスを利
用したレーザビームプリンタである。
電装置が装着された画像形成装置の概略構成を示す。な
お、同図に示す画像形成装置は、電子写真プロセスを利
用したレーザビームプリンタである。
【0025】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
ての回転ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラ
ム」という)を備えている。本実施の形態では、直径3
0mmのOPC(有機光半導体)感光体であり、矢印R1
方向に100mm/sec のプロセススピード(周速度)を
もって回転駆動される。なお、感光ドラム1については
後に詳述する。
ての回転ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラ
ム」という)を備えている。本実施の形態では、直径3
0mmのOPC(有機光半導体)感光体であり、矢印R1
方向に100mm/sec のプロセススピード(周速度)を
もって回転駆動される。なお、感光ドラム1については
後に詳述する。
【0026】感光ドラム1は、その表面に当接された接
触帯電部材としての磁気ブラシ2によって帯電される。
なお、磁気ブラシ2については後にさらに詳述する。
触帯電部材としての磁気ブラシ2によって帯電される。
なお、磁気ブラシ2については後にさらに詳述する。
【0027】帯電後の感光ドラム1表面は、レーザダイ
オード、ポリゴンミラー等を有するレーザビームスキャ
ナ(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電
気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザビ
ームによる走査露光Lがなされ、目的の画像情報に対応
した静電潜像が形成される。この静電潜像は、絶縁性の
ネガトナーを用いた反転現像方式の現像装置3によりト
ナーが付着されてトナー像として現像される。現像装置
3は、マグネット3bとこれを内包する直径16mmの非
磁性の現像スリーブ3aを有しており、この現像スリー
ブ3aに上述のネガトナーをコートし、感光ドラム表面
との距離を300μmに固定した状態で、感光ドラム表
面と周速度が等しくなるように回転させ、現像スリーブ
3aに現像バイアス印加電源S2から現像バイアス電圧
を印加する。この現像バイアス電圧は、−500VのD
C電圧と、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600V
の矩形のAC電圧とを重畳したものを用い、現像スリー
ブ3aと感光ドラム1との間でジャンピング現像を行わ
せるものである。
オード、ポリゴンミラー等を有するレーザビームスキャ
ナ(不図示)から出力される目的の画像情報の時系列電
気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザビ
ームによる走査露光Lがなされ、目的の画像情報に対応
した静電潜像が形成される。この静電潜像は、絶縁性の
ネガトナーを用いた反転現像方式の現像装置3によりト
ナーが付着されてトナー像として現像される。現像装置
3は、マグネット3bとこれを内包する直径16mmの非
磁性の現像スリーブ3aを有しており、この現像スリー
ブ3aに上述のネガトナーをコートし、感光ドラム表面
との距離を300μmに固定した状態で、感光ドラム表
面と周速度が等しくなるように回転させ、現像スリーブ
3aに現像バイアス印加電源S2から現像バイアス電圧
を印加する。この現像バイアス電圧は、−500VのD
C電圧と、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600V
の矩形のAC電圧とを重畳したものを用い、現像スリー
ブ3aと感光ドラム1との間でジャンピング現像を行わ
せるものである。
【0028】一方、給紙部(不図示)から記録材として
の転写材Pが供給されて、感光ドラム1と、これに所定
の押圧力で当接された、接触転写手段としての中抵抗の
転写ローラ4との転写ニップ部(圧接部)Tに所定のタ
イミングにて導入される。転写ローラ4には転写バイア
ス印加電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加され
る。本実施の形態では、定着ローラ4のローラ抵抗値は
5×108 Ωのものを用い、+2000VのDC電圧を
印加して転写を行った。
の転写材Pが供給されて、感光ドラム1と、これに所定
の押圧力で当接された、接触転写手段としての中抵抗の
転写ローラ4との転写ニップ部(圧接部)Tに所定のタ
イミングにて導入される。転写ローラ4には転写バイア
ス印加電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加され
る。本実施の形態では、定着ローラ4のローラ抵抗値は
5×108 Ωのものを用い、+2000VのDC電圧を
印加して転写を行った。
【0029】転写ニップ部Tに導入された転写材Pは、
転写ニップ部Tにて挟持搬送され、表面側に、感光ドラ
ム表面に形成担持されているトナー像が順次に静電気力
と押圧力にて転写されていく。
転写ニップ部Tにて挟持搬送され、表面側に、感光ドラ
ム表面に形成担持されているトナー像が順次に静電気力
と押圧力にて転写されていく。
【0030】トナー像の転写を受けた転写材Pは、感光
ドラム表面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ
導入され、ここで加熱加圧されてトナー像の定着を受
け、画像形成物(プリント)として装置外へ排出され
る。
ドラム表面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ
導入され、ここで加熱加圧されてトナー像の定着を受
け、画像形成物(プリント)として装置外へ排出され
る。
【0031】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
転写材に転写されないで表面に残った転写残トナー等の
付着汚染物がクリーニング装置6によって除去され、次
の画像形成に供される。
転写材に転写されないで表面に残った転写残トナー等の
付着汚染物がクリーニング装置6によって除去され、次
の画像形成に供される。
【0032】本実施の形態における画像形成装置は、感
光ドラム1、磁気ブラシ(接触帯電部材)2、現像装置
3、クリーニング装置6の4個のプロセス機器をカート
リッジに一体的に組み込んで構成されたプロセスカート
リッジ10が使用されている。プロセスカートリッジ1
0は、画像形成装置本体に対して、着脱交換自在に装着
される。なお、本発明は、上述のプロセスカートリッジ
10を使用する画像形成装置に限らず、プロセスカート
リッジ10を使用しない画像形成装置に対しても適用す
ることができるのはもちろんである。
光ドラム1、磁気ブラシ(接触帯電部材)2、現像装置
3、クリーニング装置6の4個のプロセス機器をカート
リッジに一体的に組み込んで構成されたプロセスカート
リッジ10が使用されている。プロセスカートリッジ1
0は、画像形成装置本体に対して、着脱交換自在に装着
される。なお、本発明は、上述のプロセスカートリッジ
10を使用する画像形成装置に限らず、プロセスカート
リッジ10を使用しない画像形成装置に対しても適用す
ることができるのはもちろんである。
【0033】次に本実施の形態で用いた感光ドラム1に
ついて詳述する。
ついて詳述する。
【0034】感光ドラム1は、負帯電のOPC感光体で
あり、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体の表面
に、内側から外側に順に第1層〜第5層の機能層を設け
て構成されている。
あり、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体の表面
に、内側から外側に順に第1層〜第5層の機能層を設け
て構成されている。
【0035】第1層は、下引き層であり、アルミニウム
製のドラム基体の欠陥等をならすため、またレーザ露光
の反射によるモアレの発生を防止するために設けられて
いる厚さ約20μmの導電層である。
製のドラム基体の欠陥等をならすため、またレーザ露光
の反射によるモアレの発生を防止するために設けられて
いる厚さ約20μmの導電層である。
【0036】第2層は、正電荷注入防止層であり、ドラ
ム基体から注入された正電荷が感光ドラム表面に帯電さ
れた負電荷を打ち消すことを防止する役割を果たすもの
であり、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによ
って106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの
中抵抗層である。
ム基体から注入された正電荷が感光ドラム表面に帯電さ
れた負電荷を打ち消すことを防止する役割を果たすもの
であり、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによ
って106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの
中抵抗層である。
【0037】第3層は、電荷発生層であり、ジスアゾ系
の顔料を樹脂に分散させた厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発
生する。
の顔料を樹脂に分散させた厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発
生する。
【0038】第4層は、電荷輸送層であり、ポリカーボ
ネート樹脂にヒドラゾンを分散させたものであり、P型
半導体である。したがって、感光ドラム表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光ドラム表面に輸送すること
ができる。
ネート樹脂にヒドラゾンを分散させたものであり、P型
半導体である。したがって、感光ドラム表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光ドラム表面に輸送すること
ができる。
【0039】第5層は、電荷注入層であり、光硬化性の
アクリル樹脂にSnO2 超微粒子を分散させたものであ
る。具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化
した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂に対して
70wt%分散させたものである。また、テフロンを2
6%分散させ滑りをよくすることでキャリヤを動きやす
くしている。
アクリル樹脂にSnO2 超微粒子を分散させたものであ
る。具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化
した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂に対して
70wt%分散させたものである。また、テフロンを2
6%分散させ滑りをよくすることでキャリヤを動きやす
くしている。
【0040】ここで、本発明に用いる感光ドラム1とし
ては、通常用いられる有機感光体等を用いることができ
るが、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109 〜
1014Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモ
ルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電
を実現でき、オゾン発生の防止、及び消費電力の低減に
効果がある。また、帯電性についても向上させることが
可能となる。
ては、通常用いられる有機感光体等を用いることができ
るが、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109 〜
1014Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモ
ルファスシリコン感光体などを用いると、電荷注入帯電
を実現でき、オゾン発生の防止、及び消費電力の低減に
効果がある。また、帯電性についても向上させることが
可能となる。
【0041】ここで、表面層の体積抵抗は、2枚の金属
の電極を200μmの間隔で対向配置し、その間に表面
層の調合液を流入させて成膜させ、電極間に100Vの
電圧を印加して測定した値である。測定は温度23℃、
相対湿度50%の条件下で測定した値である。
の電極を200μmの間隔で対向配置し、その間に表面
層の調合液を流入させて成膜させ、電極間に100Vの
電圧を印加して測定した値である。測定は温度23℃、
相対湿度50%の条件下で測定した値である。
【0042】図1に、本実施の形態で用いた帯電器とし
ての磁気ブラシ2の縦断面図を示す。
ての磁気ブラシ2の縦断面図を示す。
【0043】磁気ブラシ2は、非磁性のスリーブ21
に、これに内包されるマグネットロール22、スリーブ
21表面に担持される磁性粒子(キャリヤ)23によっ
て構成され、スリーブ21は固定、マグネットロール2
2は帯電ニップ部Nにおける回転方向が感光ドラム表面
の回転方向と同じになる方向(矢印方向)に回転する。
に、これに内包されるマグネットロール22、スリーブ
21表面に担持される磁性粒子(キャリヤ)23によっ
て構成され、スリーブ21は固定、マグネットロール2
2は帯電ニップ部Nにおける回転方向が感光ドラム表面
の回転方向と同じになる方向(矢印方向)に回転する。
【0044】図3の上半部にスリーブ21の縦断面図、
下半部に下面図を示す。スリーブ21は、直径が16m
m、長手方向の長さが230mmの薄肉円筒状の部材であ
る。スリーブ表面には、周方向の幅が7mmでスリーブ表
面の全長にわたって形成された帯状の導電部分(例え
ば、電極板)24、25が2箇所に形成されており、こ
れら導電部分24、25以外の部分は絶縁部分である。
絶縁部分のうちの導電部分24と導電部分25との間に
位置する絶縁部分aは幅1.5mmであり、スリーブ21
は、この絶縁部分aの中心が、感光ドラム1表面に最も
近接するように、つまり、帯電ニップ部Nの幅方向の中
心に位置するように配置されている。
下半部に下面図を示す。スリーブ21は、直径が16m
m、長手方向の長さが230mmの薄肉円筒状の部材であ
る。スリーブ表面には、周方向の幅が7mmでスリーブ表
面の全長にわたって形成された帯状の導電部分(例え
ば、電極板)24、25が2箇所に形成されており、こ
れら導電部分24、25以外の部分は絶縁部分である。
絶縁部分のうちの導電部分24と導電部分25との間に
位置する絶縁部分aは幅1.5mmであり、スリーブ21
は、この絶縁部分aの中心が、感光ドラム1表面に最も
近接するように、つまり、帯電ニップ部Nの幅方向の中
心に位置するように配置されている。
【0045】スリーブ21上の導電部分24、25の幅
や帯電ニップ部Nにおける絶縁部分aの幅は上述に限る
ものではなく、磁性粒子23の抵抗やプロセススピード
等により適宜に設定すればよい。
や帯電ニップ部Nにおける絶縁部分aの幅は上述に限る
ものではなく、磁性粒子23の抵抗やプロセススピード
等により適宜に設定すればよい。
【0046】また、マグネットロール22は等極8極
で、スリーブ表面の磁極位置での磁束密度は0.07T
(テスラ)であった。マグネットロール22の極性が4
極未満の場合、磁性粒子23の搬送性が悪くなり、感光
ドラム1との接触機会が減少するため帯電性能が落ち
る。また、逆に、極性が多過ぎると漏れ磁界が少なくな
るため、磁性粒子23の層厚が減ってしまい、定着ニッ
プ部Nを作りにくくなる。この結果、帯電性能が落ちる
と同時に磁性粒子23の感光ドラム1への付着が生じ
る。以上の理由から、マグネットロール22の極性とし
ては4〜40極が好ましく、できるだけ極間が等間隔
で、磁気力の等しいものが良い。磁束密度としては磁性
粒子23に対する磁気拘束力を考慮すると0.03T以
上が好ましい。
で、スリーブ表面の磁極位置での磁束密度は0.07T
(テスラ)であった。マグネットロール22の極性が4
極未満の場合、磁性粒子23の搬送性が悪くなり、感光
ドラム1との接触機会が減少するため帯電性能が落ち
る。また、逆に、極性が多過ぎると漏れ磁界が少なくな
るため、磁性粒子23の層厚が減ってしまい、定着ニッ
プ部Nを作りにくくなる。この結果、帯電性能が落ちる
と同時に磁性粒子23の感光ドラム1への付着が生じ
る。以上の理由から、マグネットロール22の極性とし
ては4〜40極が好ましく、できるだけ極間が等間隔
で、磁気力の等しいものが良い。磁束密度としては磁性
粒子23に対する磁気拘束力を考慮すると0.03T以
上が好ましい。
【0047】本実施の形態で用いた磁性粒子23は平均
粒径40μm、保持力約2000Oe、残留磁荷28.
7emu/gの硬強磁性粒子を使用している。さらに、
この磁性粒子23を約8kOeの磁場の強さで着磁して
用いた。
粒径40μm、保持力約2000Oe、残留磁荷28.
7emu/gの硬強磁性粒子を使用している。さらに、
この磁性粒子23を約8kOeの磁場の強さで着磁して
用いた。
【0048】スリーブ21から感光ドラム表面までのギ
ャップはスリーブ21の両端にコロ(不図示)を装着す
ることで500μmに保持されている。スリーブ上の磁
性粒子の量は15gである。
ャップはスリーブ21の両端にコロ(不図示)を装着す
ることで500μmに保持されている。スリーブ上の磁
性粒子の量は15gである。
【0049】スリーブ上の磁性粒子23はマグネットロ
ール22の回転方向と逆の矢印R2方向にスリーブ上を
移動する。したがって、本実施の形態では、帯電ニップ
部Nにおいて磁性粒子23は、感光ドラム表面の移動方
向に対して、逆方向に移動することになる。
ール22の回転方向と逆の矢印R2方向にスリーブ上を
移動する。したがって、本実施の形態では、帯電ニップ
部Nにおいて磁性粒子23は、感光ドラム表面の移動方
向に対して、逆方向に移動することになる。
【0050】ここで、マグネットロール22は感光ドラ
ム1の移動速度に対して250%の速度で回転してい
る。
ム1の移動速度に対して250%の速度で回転してい
る。
【0051】この磁気ブラシ2に帯電バイアス印加電源
S11からDC−700V、AC1kHz、ピーク間電圧
1000Vの帯電バイアスを帯電ニップ上流側(感光ド
ラム1の回転方向に沿っての上流側をいう)の導電部分
24に印加し、また、電源S12から下流側の導電部分
25にDC−700Vの帯電バイアスを印加した。
S11からDC−700V、AC1kHz、ピーク間電圧
1000Vの帯電バイアスを帯電ニップ上流側(感光ド
ラム1の回転方向に沿っての上流側をいう)の導電部分
24に印加し、また、電源S12から下流側の導電部分
25にDC−700Vの帯電バイアスを印加した。
【0052】図4に、従来の導電スリーブの磁気ブラシ
(帯電バイアスはDC−700V、AC1kHz、ピーク
間電圧1000V、マグネットロール固定・スリーブ回
転、スリーブ周速はプロセススピードの150%で、ス
リーブ回転方向は帯電ニップ部内においてドラムと逆回
転)及び本実施の形態(実施例)の磁気ブラシ2を用い
て画出しした場合のサンプルのカブリを示す。ここで、
カブリは、記録前の記録材の反射率と記録後の非画像部
の反射率との差を数値化したものである。
(帯電バイアスはDC−700V、AC1kHz、ピーク
間電圧1000V、マグネットロール固定・スリーブ回
転、スリーブ周速はプロセススピードの150%で、ス
リーブ回転方向は帯電ニップ部内においてドラムと逆回
転)及び本実施の形態(実施例)の磁気ブラシ2を用い
て画出しした場合のサンプルのカブリを示す。ここで、
カブリは、記録前の記録材の反射率と記録後の非画像部
の反射率との差を数値化したものである。
【0053】このように、本実施の形態の磁気ブラシ2
を用いることで交流バイアスを印加することにより、
「カブリ」をかなり抑えられることがわかる。
を用いることで交流バイアスを印加することにより、
「カブリ」をかなり抑えられることがわかる。
【0054】さらに下流側の導電部分25に印加するバ
イアスは、直流バイアスのみではなく、上流側の導電部
分24に印加する交流バイアスのピーク間電圧より小さ
いピーク間電圧を重畳したバイアス、又は上流側に印加
する交流バイアスよりも周波数の高い交流バイアスを重
畳したバイアスを印加しても「カブリ」に関して効果が
あった。
イアスは、直流バイアスのみではなく、上流側の導電部
分24に印加する交流バイアスのピーク間電圧より小さ
いピーク間電圧を重畳したバイアス、又は上流側に印加
する交流バイアスよりも周波数の高い交流バイアスを重
畳したバイアスを印加しても「カブリ」に関して効果が
あった。
【0055】図5に、従来のマグネットロール固定・ス
リーブ回転系の磁気ブラシ及び本実施の形態の磁気ブラ
シ2を用いてそれぞれ5万枚画出しした場合の感光ドラ
ム1の削れ量を示す。
リーブ回転系の磁気ブラシ及び本実施の形態の磁気ブラ
シ2を用いてそれぞれ5万枚画出しした場合の感光ドラ
ム1の削れ量を示す。
【0056】このように、本実施の形態の磁気ブラシ2
を用いることで削れを抑えられることがわかる。
を用いることで削れを抑えられることがわかる。
【0057】従来は、導電スリーブが一様に導電であっ
たため、1本の帯電部材にあるバイアスを印加した場合
は帯電部材全体がそのバイアス電位と等しくなってしま
っていた。しかし、本実施の形態のような構成をとるこ
とにより、帯電ニップ部内で同時に複数の異なった帯電
バイアスを印加することが可能となった。これにより、
定着ニップ部Nの上流側の導電部分24に交流バイアス
を印加しても、下流側の導電部分25に印加する直流バ
イアスによって感光ドラム表面の微少な電位ムラを抑え
ることができ、カブリの少ない良好な画像が得られるよ
うになった。
たため、1本の帯電部材にあるバイアスを印加した場合
は帯電部材全体がそのバイアス電位と等しくなってしま
っていた。しかし、本実施の形態のような構成をとるこ
とにより、帯電ニップ部内で同時に複数の異なった帯電
バイアスを印加することが可能となった。これにより、
定着ニップ部Nの上流側の導電部分24に交流バイアス
を印加しても、下流側の導電部分25に印加する直流バ
イアスによって感光ドラム表面の微少な電位ムラを抑え
ることができ、カブリの少ない良好な画像が得られるよ
うになった。
【0058】また、本実施の形態の磁気ブラシ2を用い
ることにより、感光ドラム削れも抑えることが可能とな
った。
ることにより、感光ドラム削れも抑えることが可能とな
った。
【0059】〈実施の形態2〉本実施の形態2は、帯電
ニップ部Nの上流側の導電部分24に印加する直流バイ
アスは、下流側の導電部分25に印加する直流バイアス
と同極性で絶対値が大きいことを特徴とする。
ニップ部Nの上流側の導電部分24に印加する直流バイ
アスは、下流側の導電部分25に印加する直流バイアス
と同極性で絶対値が大きいことを特徴とする。
【0060】本実施の形態では実施の形態1と同様の磁
気ブラシ2を用いた。この磁気ブラシ2に、帯電バイア
ス印加電源S11から−800VのDC帯電バイアスを
帯電ニップ部上流側の導電部分24に印加し、帯電バイ
アス印加電源S12から下流側の導電部分25に−70
0Vの電圧を印加した。
気ブラシ2を用いた。この磁気ブラシ2に、帯電バイア
ス印加電源S11から−800VのDC帯電バイアスを
帯電ニップ部上流側の導電部分24に印加し、帯電バイ
アス印加電源S12から下流側の導電部分25に−70
0Vの電圧を印加した。
【0061】1万枚耐久後の現像位置における感光ドラ
ム表面電位を測定した結果、導電スリーブを用いた磁気
ブラシに−700Vを印加した場合には、ΔV(印加バ
イアス−1周目ドラム表面電位)の絶対値は50Vであ
ったのに対し、本実施の形態で用いた磁気ブラシ2では
ΔVの絶対値は15Vであった。
ム表面電位を測定した結果、導電スリーブを用いた磁気
ブラシに−700Vを印加した場合には、ΔV(印加バ
イアス−1周目ドラム表面電位)の絶対値は50Vであ
ったのに対し、本実施の形態で用いた磁気ブラシ2では
ΔVの絶対値は15Vであった。
【0062】このように本実施の形態のような構成をと
ることで、耐久後の劣化をかなり抑えることが確認でき
た。
ることで、耐久後の劣化をかなり抑えることが確認でき
た。
【0063】従来のように、スリーブに対して、感光ド
ラム表面を最終的に収束させたい電圧をかけるだけで
は、プロセススピードが速い場合や耐久後など、感光ド
ラム表面を十分に所望の電位まで上げることができなか
った。
ラム表面を最終的に収束させたい電圧をかけるだけで
は、プロセススピードが速い場合や耐久後など、感光ド
ラム表面を十分に所望の電位まで上げることができなか
った。
【0064】しかし、本実施の形態の構成のように、あ
らかじめ感光ドラム1に最終的に収束させたい電位より
も高い電圧をかけて帯電させておくことで、感光ドラム
表面の所望の電位までの収束時間を短くすることがで
き、さらなるプロセススピードアップや耐久安定性が望
める。また、帯電ニップ部通過後の感光ドラム表面電位
とスリーブの電位との電位差がほとんど生じないため、
静電的なキャリヤ付着に対しても効果があった。さらに
実施の形態1と同様に感光ドラム削れに対しても効果が
あった。
らかじめ感光ドラム1に最終的に収束させたい電位より
も高い電圧をかけて帯電させておくことで、感光ドラム
表面の所望の電位までの収束時間を短くすることがで
き、さらなるプロセススピードアップや耐久安定性が望
める。また、帯電ニップ部通過後の感光ドラム表面電位
とスリーブの電位との電位差がほとんど生じないため、
静電的なキャリヤ付着に対しても効果があった。さらに
実施の形態1と同様に感光ドラム削れに対しても効果が
あった。
【0065】なお、上流側の導電部分24に印加する印
加バイアスは、大きければ大きいほど立ち上がりは早く
なるが、大き過ぎた場合、帯電ニップ部内で下流側の印
加電圧に収束させることができなくなることがある。し
たがって、上流側での印加電圧は、スリーブ21の導電
部分24の幅、プロセススピード、キャリヤ抵抗等を考
慮して、最適化することが望ましい。
加バイアスは、大きければ大きいほど立ち上がりは早く
なるが、大き過ぎた場合、帯電ニップ部内で下流側の印
加電圧に収束させることができなくなることがある。し
たがって、上流側での印加電圧は、スリーブ21の導電
部分24の幅、プロセススピード、キャリヤ抵抗等を考
慮して、最適化することが望ましい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
感光体表面に固定的に対向配置したスリーブに回転可能
なマグネットロールを内包し、このマグネットロールに
よりスリーブ表面に磁性粒子を担持してこの磁性粒子を
感光体表面に接触させて帯電ニップ部を構成し、帯電バ
イアス印加電源によって、帯電ニップ部内の少なくとも
2種以上の帯電バイアスを印加することにより、1本の
スリーブに同時に複数の帯電バイアスを印加することが
できるので、感光体の良好な帯電を行うことができると
ともに、感光体削れを少なくすることができる。
感光体表面に固定的に対向配置したスリーブに回転可能
なマグネットロールを内包し、このマグネットロールに
よりスリーブ表面に磁性粒子を担持してこの磁性粒子を
感光体表面に接触させて帯電ニップ部を構成し、帯電バ
イアス印加電源によって、帯電ニップ部内の少なくとも
2種以上の帯電バイアスを印加することにより、1本の
スリーブに同時に複数の帯電バイアスを印加することが
できるので、感光体の良好な帯電を行うことができると
ともに、感光体削れを少なくすることができる。
【図1】本発明に係る磁気ブラシの概略構成を示す縦断
面図。
面図。
【図2】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図。
断面図。
【図3】磁気ブラシのスリーブの縦断面図及び下面図。
【図4】従来の導電スリーブと本発明(実施例)のスリ
ーブとのカブリを比較する図。
ーブとのカブリを比較する図。
【図5】従来の導電スリーブと本発明(実施例)のスリ
ーブとのドラム削れを比較する図。
ーブとのドラム削れを比較する図。
1 感光体(感光ドラム) 2 接触帯電部材(磁気ブラシ) 3 現像装置 4 転写装置(転写ローラ) 5 定着装置 6 クリーニング装置 21 スリーブ 22 マグネットロール 23 磁性粒子(キャリヤ) 24、25 導電部分 N 帯電ニップ部 P 記録材 S11、S12帯電バイアス印加電源
Claims (7)
- 【請求項1】 移動可能な感光体表面に接触させた接触
帯電部材を介して前記感光体表面を帯電する帯電装置に
おいて、 前記感光体表面に対向して非接触状態で固定的に配置さ
れたスリーブと、 該スリーブに内包された回転可能なマグネットロール
と、 該マグネットロールにより前記スリーブ表面に担持され
て前記感光体表面に接触し、該感光体表面との間に前記
帯電ニップ部を構成する磁性粒子と、 前記帯電ニップ部内で少なくとも2種以上の帯電バイア
スを印加する帯電バイアス印加電源と、を備える、 ことを特徴とする帯電装置。 - 【請求項2】 前記スリーブは、前記帯電ニップ部内に
おいて、周方向の異なる位置に設けられた少なくとも2
箇所の導電部分を有し、 前記帯電バイアス印加電源は、前記それぞれの帯電部分
に異なる帯電バイアスを印加する、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。 - 【請求項3】 前記磁性粒子が、硬強磁性粒子である、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
- 【請求項4】 前記磁性粒子が、着磁されている、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
- 【請求項5】 前記帯電バイアス印加電源は、前記感光
体表面の移動方向についての上流側の前記導電部分に、
直流電圧に交流電圧を重畳させた帯電バイアスを印加
し、下流側の前記導電部分に、前記交流電圧のピーク間
電圧よりも低い電圧、又は周波数が高いバイアス、又は
直流バイアスのみを印加する、 ことを特徴とする請求項2記載の帯電装置。 - 【請求項6】 前記帯電バイアス印加電源が上流側の前
記導電部分に印加する直流バイアスは、下流側の前記導
電部分に印加する直流バイアスと同極性でかつ絶対値が
大きい、 ことを特徴とする請求項2記載の帯電装置。 - 【請求項7】 表面に電荷注入層を有する感光体と、 該感光体表面を帯電する請求項1、2、3、4、又は5
記載の帯電装置と、 帯電後の前記感光体表面を露光して静電潜像を形成する
露光手段と、 前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像
する現像装置と、 前記感光体上のトナー像を記録材上に転写する転写装置
と、 転写後のトナー像を前記記録材上に定着させる定着装
置、とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9361433A JPH11194586A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 帯電装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9361433A JPH11194586A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 帯電装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11194586A true JPH11194586A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=18473561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9361433A Pending JPH11194586A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 帯電装置、及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11194586A (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP9361433A patent/JPH11194586A/ja active Pending
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