JPH1069149A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH1069149A
JPH1069149A JP22889796A JP22889796A JPH1069149A JP H1069149 A JPH1069149 A JP H1069149A JP 22889796 A JP22889796 A JP 22889796A JP 22889796 A JP22889796 A JP 22889796A JP H1069149 A JPH1069149 A JP H1069149A
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Seiji Mashita
精二 真下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの磁気ブラシに複数の帯電バイアスを一
度に印加して交流バイアス分の振幅による帯電むらをな
くすようにする。 【解決手段】 異方導電性のメッシュ24によって長手
方向の抵抗値が周方向の抵抗値より低く形成された1つ
の磁気ブラシ2に帯電バイアス印加電源S1a,S1b
により一度に複数の帯電バイアスを印加する。これによ
り、例えば帯電ニップ区間の上流側に交流バイアスを印
加しても、下流側に印加する直流バイアスによって感光
体1の表面の微小な電位むらを抑えることができる。こ
のため、かぶりの少ない良好な画像が長期にわたって得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
などの画像形成装置に用いられ、被帯電体に接触帯電部
材を接触させて帯電を行う帯電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
ける帯電装置としては、コロナ帯電器が使用されてき
た。近年、これに代わって、接触帯電装置が実用化され
てきている。これは、低オゾン、低電力を特長としてお
り、この中でも特に帯電部材として導電性の弾性ローラ
を用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性という点から
好ましく用いられている。
【0003】ローラ帯電方式は、導電性の弾性ローラを
被帯電体に加圧当接させ、これに電圧を印加することに
よって被帯電体の帯電を行う。
【0004】ローラ帯電方式においては、帯電は、主と
して帯電部材から被帯電体への放電によって行われるた
め、ある閾値電圧以上の電圧を印加することによって帯
電が開始される。この閾値電圧を帯電開始電圧Vthと定
義する。
【0005】被帯電体としての回転ドラム型の電子写真
感光体(以下単に「感光体」という)において画像形成
に必要とされる感光体の表面電位Vdを得るためには、
帯電ローラには必要とされる以上のDC電圧、すなわち
表面電位Vdに帯電開始電圧Vthを加えたVd+Vthの
電圧を印加することが必要となる。このようにしてDC
電圧のみを接触帯電部材に印加して帯電を行う方法をD
C帯電と称する。
【0006】しかし、DC帯電においては環境変動など
によって接触帯電部材の抵抗値が変動したり、感光体が
削れることによって膜厚が変化したりして帯電開始電圧
Vthが変動するため、感光体の電位を所望の値にするこ
とが難しかった。
【0007】このため、更なる帯電の均一化を図るため
に特開昭63−149669号公報に開示されているよ
うに、所望の表面電位Vdに相当するDC電圧に2×V
th以上のピーク間電圧Vppを持つAC成分を重畳した電
圧を接触帯電部材に印加するAC帯電方式が用いられ
る。これは、AC成分による電位のならし効果を目的と
したものであり、被帯電体の電位はAC電圧のピークの
中央である表面電位Vdに収束し、環境などの外乱には
影響されることはない。
【0008】ところが、このような接触帯電装置におい
ても、その本質的な帯電機構は、帯電部材から感光体へ
の放電現象を用いるため、先に述べたように帯電に必要
とされる電圧は感光体の表面電位Vdに帯電開始電圧V
thを重畳した値が必要とされ、微量のオゾンは発生す
る。また、帯電均一化のためにAC帯電を行った場合に
は、更なるオゾンの発生、AC電圧の電界により帯電部
材と感光体との間の振動や騒音(以下「AC帯電音」と
いう)が発生し、また放電による感光体表面の劣化など
が顕著になり、新たな問題となっていた。
【0009】そこで、新たな帯電方式として、感光体へ
の電荷の直接注入による帯電方式が、特開平6−392
1号公報などに開示されている。この帯電方式は、帯電
ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブラシなどの接触帯電部
材に電圧を印加し、感光体の表面層である電荷注入層に
設けたフロート電極に電荷を注入して接触注入帯電を行
う方法である。この帯電方式では、放電現象を用いない
ため、帯電に必要とされる電圧が所望の感光体表面電位
分のみのDC電圧であり、オゾンの発生もないばかり
か、AC電圧を印加しないので、AC帯電音の発生もな
く、ローラ帯電方式と比べても、より低オゾン、低電圧
の優れた帯電方式である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DC電
圧にAC電圧を重畳した帯電バイアスの場合、帯電バイ
アスのAC成分の振幅が微小な帯電むらとなり、非画像
部(白紙部)が現像され、非画像部と画像部との光学的
コントラストが損なわれる画像不良、いわゆるかぶりが
発生してしまうことがある。
【0011】この対策として、複数の帯電部材を複数本
用意し、下流側の帯電部材に印加する帯電バイアスはピ
ーク間電圧Vppを低くしたり、直流成分のみを印加した
りするなどの方法や、磁気ブラシと感光体との間にワイ
ヤ電極板を磁気ブラシに接触するように長手方向にはわ
せる方法などが提案されている。しかし、前者の場合
は、少なくとも2本の帯電部材を用意しなくてはならな
いため、コスト的に高くなるとともに、画像形成装置の
小型化が困難になるという問題がある。また、後者の場
合は、ワイヤ電極板を磁気ブラシのスリーブの一方端か
ら他方端まで沿っての取付が困難であるとともに、この
磁気ブラシに付着する磁性粒子の流れが悪くなり、帯電
性が落ちるという問題もある。
【0012】現在帯電用として使われている接触帯電部
材としては、磁気ブラシやファーブラシ、ソリッドロー
ラなどがある。しかし、例えば磁気ブラシの場合、スリ
ーブあるいはマグネットロールの表面の導電性は一様で
あり、またファーブラシの場合も、繊維が植毛されてい
る基布の導電性は一様である。
【0013】そのため、一本の帯電部材に、所定のバイ
アスを印加した場合は帯電部材全体がそのバイアス電位
と等しくなってしまい、一本の帯電部材内に数種類のバ
イアスを独立的に印加することは困難であった。
【0014】そこで、本発明では、一本の接触帯電部材
に複数のバイアスを一度に印加して交流バイアス分の振
幅による帯電むらをなくし、あるいは更なるプロセスス
ピードアップや耐久安定性を望めるようにした帯電装置
を提供することが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る帯電装置によれば、被
帯電体の表面に円柱状の接触帯電部材を接触させて帯状
の帯電ニップを形成し、該帯電ニップを介して帯電を行
うものであって、前記接触帯電部材は、その表面に施さ
れ、前記帯電ニップの長手方向の抵抗値が周方向の抵抗
値よりも低く形成される異方導電部材と、前記帯電ニッ
プ内の前記周方向に異なる位置にてそれぞれ前記異方導
電部材に接触する少なくとも2つの電極と、これら電極
に対してそれぞれ個別に帯電バイアスを印加する電源
と、を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明によれば、前記異方導
電部材は、メッシュである。
【0017】請求項3記載の発明によれば、前記接触帯
電部材は、前記被帯電体に対して周速差を持って移動す
る。
【0018】請求項4記載の発明によれば、前記接触帯
電部材は、磁気ブラシである。
【0019】請求項5記載の発明によれば、前記接触帯
電部材は、ファーブラシである。
【0020】請求項6記載の発明によれば、前記ファー
ブラシは、基布に繊維を植毛して形成され、該基布の長
手方向の抵抗値が周方向の抵抗値よりも低く形成されて
いる。
【0021】請求項7記載の発明によれば、前記接触帯
電部材に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源
は、帯電ニップ区間の上流側の電極に、直流バイアスに
交流バイアスを重畳させた帯電バイアスを印加し、かつ
下流側の電極に、上流側の電極に印加した交流バイアス
のピーク間電圧よりも低い電圧の交流バイアスを印加す
る。
【0022】請求項8記載の発明によれば、前記接触帯
電部材に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源
は、帯電ニップ区間の上流側の電極に、直流バイアスに
交流バイアスを重畳させた帯電バイアスを印加し、かつ
下流側の電極に、上流側の電極に印加した交流バイアス
の周波数よりも高い周波数の交流バイアスを印加する。
【0023】請求項9記載の発明によれば、前記接触帯
電部材に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源
は、帯電ニップ区間の上流側の電極に直流バイアスに交
流バイアスを重畳させた帯電バイアスを印加し、下流側
での電極に直流バイアスのみを印加する。
【0024】請求項10記載の発明によれば、前記接触
帯電部材に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電
源は、前記帯電ニップ区間の上流側と下流側とのそれぞ
れの電極に、同極性でかつ上流側の絶対値が下流側の絶
対値より大きい直流バイアスを印加する。
【0025】請求項11記載の発明によれば、前記接触
帯電部材は、前記被帯電体の表面の電荷注入層を直接電
荷注入を行って帯電させる。
【0026】[作用]以上の構成に基づいて、異方導電
部材によって長手方向の抵抗値が周方向の抵抗値より低
く形成された1つの接触帯電部材に帯電バイアス印加電
源により一度に複数の帯電バイアスを印加する。これに
より、例えば帯電ニップ区間の上流側に交流バイアスを
印加しても、下流側に印加する直流バイアスによって被
帯電体の表面の微小な電位むらが抑えられる。このた
め、かぶりの少ない良好な画像を長期にわたって得るこ
とができる。
【0027】また、帯電ニップ区間の上流側で接触帯電
部材に印加する直流バイアスは、下流側で印加する直流
バイアスと同極性で絶対値を大きくすることで、被帯電
体の表面電位を所望の電位に収束させる時間を短くする
ことができ、更なるプロセススピードアップや耐久安定
性を望むことができる。
【0028】また、帯電ニップ区間の通過後の被帯電体
の表面電位と接触帯電部材の帯電バイアスとの電位差が
ほとんど生じないため、静電的な磁性粒子の付着を抑制
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は本発明の実施の形態に係る
帯電装置の概略構成を示す断面図、図2は本発明の実施
の形態に係る帯電装置が適用される画像形成装置の一例
を示す概略構成図である。なお、図2に示す画像形成装
置は、電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタで
ある。
【0030】図2において、本実施の形態の感光体1は
直径30mmのOPC感光体であり、図示矢印R1の時計
回り方向に100mm/sec のプロセススピード(周速
度)をもって回転駆動される。また、感光体1には、接
触帯電部材としての磁気ブラシ2が当接して一次帯電を
行うようにしている。
【0031】感光体1の帯電面に対しては、レーザダイ
ーオードおよびポリゴンミラーなどを備える不図示のレ
ーザビームスキャナから出力される目的の画像情報の時
系列電気デジタル画素信号に対応して強度変調されたレ
ーザ露光光Lが出力され、感光体1の周面に対して目的
の画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電
潜像は磁性一成分絶縁トナー(ネガトナー)を用いた反
転現像装置3によりトナー画像として現像される。反転
現像装置3は、マグネット3bを内包する直径16mmの
非磁性現像スリーブ3aを有するものである。この現像
スリーブ3aは、上記ネガトナーがコートされ、感光体
1の表面との距離を300μmに固定した状態で、感光
体1の周速度と同じ速度で回転する。そして、現像スリ
ーブ3aは、現像バイアス電源S2より−500VのD
C電圧に、周波数1800Hz、ピーク間電圧1600
Vの矩形のAC電圧が重畳された現像バイアス電圧が印
加され、感光体1との間でジャンピング現像を行う。
【0032】一方、不図示の給紙部から供給される記録
材としての転写紙Pは、感光体1と、これに所定の押圧
力で当接している接触転写手段としての、中抵抗の転写
ローラ4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミ
ングにて導入される。転写ローラ4には転写バイアス印
加電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加される。
本実施の形態では、転写ローラ4の抵抗値は5×108
Ωのものを用い、+2000VのDC電圧を印加して転
写を行った。
【0033】転写部Tは、転写紙Pを導入した後、この
転写紙Pを挟持搬送して、感光体1の表面側に担持され
ているトナー画像を順次に静電気力と押圧力とによって
転写紙Pの表面に転写する。このトナー画像の転写を受
けた転写紙Pは感光体1の表面から分離されて熱定着方
式などの定着装置5へ導入されて未定着トナー画像が定
着され、プリントなどの画像形成物として装置外へ排出
される。
【0034】また、転写紙Pに対してトナー画像を転写
した後の感光体1の表面は、クリーニング装置6により
残留トナーなどの付着汚染物の除去を受けて清掃され
る。これにより、感光体1は繰り返して画像形成に供さ
れる。
【0035】本実施の形態の画像形成装置は、感光体
1、磁気ブラシ2、反転現像装置3、およびクリーニン
グ装置6の4つのプロセス機器をカートリッジ容器10
に包含させて画像形成装置本体に対して一括して着脱交
換自在のプロセスカートリッジ方式の装置であると説明
したが、これに限るものではない。
【0036】次に、本実施の形態で用いた感光体1につ
いて述べる。
【0037】感光体1は、負帯電のOPC感光体であ
り、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体上に第1
層〜第5層の機能層を内側から順に設けたものである。
【0038】第1層は、下引き層であり、ドラム基体の
欠陥などをならしたり、またレーザ露光光Lの反射によ
るモアレの発生を防止するために設けられている厚さ約
20μmの導電層である。
【0039】第2層は、正電荷注入防止層であり、ドラ
ム基体から注入された正電荷が感光体1の表面に帯電さ
れた負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミ
ラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンとによって1×1
6 Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵抗層
である。
【0040】第3層は、電荷発生層であり、ジスアゾ系
の顔料を樹脂に分散させた厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザ露光光Lを受けることによって正負の電荷対
を発生する。
【0041】第4層は、電荷輸送層であり、ポリカーボ
ネート樹脂にヒドラゾンを分散させたものであり、P型
半導体である。したがって、感光体1の表面に帯電され
た負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生層
で発生した正電荷のみを感光体1の表面に輸送すること
ができる。
【0042】第5層は、電荷注入層であり、光硬化性の
アクリル樹脂にSnO2 超微粒子を分散させたものであ
る。具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化
した粒径、約0.03μmのSnO2 超微粒子を樹脂に
対して70wt%分散させたものである。また、テフロ
ンを26%分散させ、滑りをよくすることで磁性粒子を
動き易くしている。
【0043】ここで本発明に用いられる感光体1として
は、通常用いられている有機感光体などを用いることが
できるが、望ましくは、有機感光体上にその抵抗が10
9 〜1014Ω・cmの材質を有する表面層を持つもの
や、アモルファスシリコン感光体などを用いると、電荷
注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、ならびに消費
電力の低減に効果がある。また、帯電性についても向上
させることが可能となる。
【0044】ここで表面層の体積抵抗は、金属の電極を
200μmの間隔で配し、その間に表面層の調合液を流
入して成膜させ、電極間に100Vの電圧を印加して測
定した値である。測定は温度23℃、湿度50%RHの
条件下で行う。
【0045】また、図1(a)(b)に本実施の形態で
用いた磁気ブラシ2を示す。
【0046】磁気ブラシ2は、長手方向にのみ導電性を
有する異方導電部材としてのメッシュ24が巻回された
非磁性の絶縁スリーブ21と、この絶縁スリーブ21に
内包されたマグネットロール22と、絶縁スリーブ21
上に付着される磁性粒子23と、絶縁スリーブ21に接
触し、少なくとも2種類の帯電バイアスを印加する電極
25,26とを備え、マグネットロール22および電極
25,26は回転しないように固定され、絶縁スリーブ
21が感光体1の回転方向と同方向に回転される。すな
わち、帯電ニップ区間にあってはそれぞれの表面が逆方
向に移動する。また、電極25,26は、図1(a)に
示すように感光体1の表面と磁気ブラシ2の表面との間
の帯電ニップ区間の上流側(感光体1の回転方向の上流
側)および下流側(感光体1の回転方向の下流側)に帯
電バイアス印加電源S1aおよびS1bから2つの異な
る帯電バイアスが印加できるように絶縁スリーブ21の
端部に接触している。
【0047】なお、絶縁スリーブ21は、直径16mm、
長手方向の長さが230mmに形成され、また絶縁スリー
ブ21に巻回されたメッシュ24は、長手方向の縦糸が
導電性の材料により、周方向の横糸が絶縁性の材料によ
りそれぞれ構成され、メッシュ間隔が100μmになっ
ている。
【0048】また、絶縁スリーブ21に巻回されたメッ
シュ24の表面の磁極位置での磁束密度は0.1T(テ
スラ)であった。磁束密度としては磁性粒子23に対す
る磁気拘束力を考慮すると、0.03T以上が好まし
い。
【0049】なお、本実施の形態で用いた磁性粒子23
は、平均粒径30μm、最大磁化60Am2 /kg、密
度が2.2g/cm3 の中抵抗のフェライトキャリヤを使
用している。絶縁スリーブ21から感光体1の表面まで
のギャップは絶縁スリーブ21の両端にコロを装着する
ことで最小値が500μmに保持されている。絶縁スリ
ーブ21上のキャリヤ量を15gにした場合、キャリヤ
溜りを含めた全体の帯電ニップ幅Lは約6mmとなる。こ
の帯電ニップ幅Lでのキャリヤ抵抗はDC100Vを印
加したとき5×106 Ωであった。
【0050】ここで、磁気ブラシ2と感光体1との周速
比は次の式1で定義する。
【0051】
【数1】周速比(%)={(磁気ブラシ周速−感光体周
速)/感光体周速}×100 磁気ブラシ2の表面と感光体1の表面とが帯電ニップ内
でそれぞれ逆方向に移動する場合は、周速が負の値とな
る。磁気ブラシ2と感光体1との接触機会を考慮する
と、周速比の絶対値としては、100%以上が望まし
い。しかし、周速比が−100%であると、磁気ブラシ
2の停止している状態を示すことになるので、この場
合、磁気ブラシ2と感光体1との表面が充分に接触しな
いところは帯電不良となり、帯電不良部分の形状がその
ままトナー画像に現れることになる。また、帯電ニップ
における磁気ブラシ2の表面と感光体1の表面とが順方
向に移動する場合に、逆方向と同じ周速比を得ようとす
ると、磁気ブラシ2の回転数が高くなってしまい、磁性
粒子23の飛散などに対して不利となる。そのため、本
実施の形態においては周速比を−200%とし、帯電ニ
ップにおける磁気ブラシ2の表面と感光体1の表面とを
逆方向に移動させる。
【0052】次に、作用について説明する。
【0053】磁気ブラシ2に帯電バイアス印加電源S1
aからDC−700Vの直流バイアス(DC電圧)に、
周波数1000Hzで、ピーク間電圧1000Vの交流
バイアス(AC電圧)を重畳させた帯電バイアスを帯電
ニップ区間Np の上流側の電極25に印加し、帯電バイ
アス印加電源S1bからDC−700Vの帯電バイアス
を帯電ニップ区間Np の下流側の電極26に印加した。
【0054】その結果、かぶりは図3に示すようになっ
た。図3に従来の導電スリーブの磁気ブラシ(帯電バイ
アスはDC−700V、AC1000Hz、ピーク間電
圧1000V)と本実施の形態の磁気ブラシ2とを用い
て画像形成した場合のサンプルのかぶりを示す。ここで
かぶりは、記録前の転写紙Pの反射率と記録後の非画像
部の反射率との差を数値化したものである。
【0055】図3から本実施の形態の異方導電性のメッ
シュ24を巻回した絶縁スリーブ(異方導電スリーブ)
21を用いることで交流バイアスを印加することによる
かぶりをかなり抑えられることがわかる。
【0056】なお、本実施の形態において、接触帯電部
材としては、感光体1と接触性の良いものが好ましく、
磁気ブラシ2の他にファーブラシなどでもよい。ファー
ブラシの場合には、ブラシ繊維が植毛してある基布の長
手方向のみに導電性を有すればよく、上記磁気ブラシ2
と同様の効果が得られる。
【0057】また、例えば、接触帯電部材として磁気ブ
ラシ2を用いる場合、磁性粒子23を保持している絶縁
スリーブ21またはマグネットロールの表面は長手方向
にのみ導電性を有している。
【0058】さらに、帯電ニップ区間の下流側に印加す
る帯電バイアスは、直流バイアスのみではなく、帯電ニ
ップ区間の上流側で印加する交流バイアスのピーク間電
圧Vppよりも小さいピーク間電圧Vppを直流バイアスに
重畳させた帯電バイアス、あるいは上流側に印加する交
流バイアスよりも周波数の高い交流バイアスを直流バイ
アスに重畳させた帯電バイアスを印加しても、かぶりに
関して効果があった。
【0059】従来は、帯電スリーブが一様に導電性を有
するために、1つの接触帯電部材に、所定の帯電バイア
スを印加した場合は、接触帯電部材全体が均一に帯電バ
イアス電位に帯電されてしまった。しかし、本実施の形
態のような構成をとることにより、帯電ニップ区間で同
時に複数の異なった帯電バイアスを印加することが可能
となったので、帯電ニップ区間の上流側で交流バイアス
を印加しても、下流側に印加する直流バイアスによって
感光体の表面の微小な電位むらを抑えることができ、か
ぶりの少ない良好な画像が得られることになった。
【0060】第1の実施の形態では、磁気ブラシ2を、
絶縁スリーブ21の周囲にメッシュ24を巻回させ、ま
た磁性粒子23を絶縁スリーブ21に内包されたマグネ
ットロール22によってメッシュ24の表面に付着させ
るように構成したが、マグネットロールの表面に直接メ
ッシュ24を巻回させて磁気ブラシを構成するようにし
てもよい。 〈第2の実施の形態〉本実施の形態は、帯電ニップ区間
の上流側で磁気ブラシ2に印加する直流バイアスとして
帯電ニップ区間の下流側で印加する直流バイアスと同極
性で絶対値が大きいものを用いる。
【0061】本実施の形態の帯電装置では、図1に示す
第1の実施の形態と同様の磁気ブラシ2を用いた。この
磁気ブラシ2に帯電バイアス印加電源S1aから−80
0VのDCバイアスを帯電ニップ区間の上流側の電極2
5に印加し、帯電バイアス印加電源S1bから帯電ニッ
プ区間の下流側の電極26に−700VのDCバイアス
を印加した。
【0062】10000枚の耐久後の現像位置における
感光体1の表面電位を測定した結果、従来の導電スリー
ブを用いた磁気ブラシに−700Vを印加した場合に
は、帯電バイアスから1周目の感光体の表面電位を差し
引いたΔVの絶対値は50Vであったのに対し、本実施
の形態で用いた磁気ブラシ2ではΔVの絶対値は10V
であった。
【0063】このように本実施の形態のような構成をと
ることで、耐久後の劣化をかなり抑えられることが確認
できた。
【0064】磁気ブラシ2に対して感光体1を最終的に
収束させたい帯電電圧をかけるだけでは、プロセススピ
ードが速い場合や耐久後など、感光体1の表面電位を十
分に所望の電位まで上げることができなかった。
【0065】しかし、本実施の形態の構成のように予め
磁気ブラシ2に対して、感光体1を最終的に収束させた
い表面電位よりも高い電圧をかけて、感光体1を帯電さ
せることで、感光体1の表面電位を所望の電位まで収束
させる時間を短くすることができ、さらなるプロセスス
ピードアップや耐久安定性が望める。また、帯電ニップ
区間通過後の感光体1の表面電位と磁気ブラシ2との間
に電位差がほとんど生じないため、静電的な磁性粒子2
3の付着を抑制することもできた。
【0066】なお、帯電ニップ区間の上流側での帯電バ
イアスは大きければ大きいほど立ち上がりは早くなる
が、大きすぎた場合、帯電ニップ区間の下流側で印加電
圧に収束させることができなくなることがある。したが
って、帯電ニップ区間の上流側での印加電圧は、電極2
5の板幅、プロセススピードおよび磁性粒子23の抵抗
などを考慮して、最適化することが望ましい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、接触帯
電部材を、長手方向の抵抗値が周方向の抵抗値より低
く、帯電ニップ区間で少なくとも2種類の帯電バイアス
を印加するように構成したので、一本の接触帯電部材に
一度に複数のバイアスを印加することができ、例えば、
帯電ニップ区間の上流側に交流バイアスを印加しても、
下流側に印加する直流バイアスによって、被帯電体の表
面の微小な電位むらを抑えることができ、かぶりの少な
い良好な画像を長期にわたって得ることができる。
【0068】また、帯電ニップ区間の上流側で接触帯電
部材に印加する直流バイアスは、下流側で印加する直流
バイアスと同極性で絶対値を大きくすることで、被帯電
体の表面電位を所望の電位に収束させる時間を短くする
ことができ、更なるプロセススピードアップや耐久安定
性を望むことができる。
【0069】また、帯電ニップ区間の通過後の被帯電体
の表面電位と接触帯電部材の帯電バイアスとの電位差が
ほとんど生じないため、静電的な磁性粒子の付着を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る帯電装置の概
略構成を示し、(a)は正面断面図、(b)は帯電ニッ
プやや上流よりの側面断面図である。
【図2】図1に示す帯電装置が装着された画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図3】従来の磁気ブラシと第1の実施の形態に示す磁
気ブラシとを用いて画像形成した場合のかぶりの状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 被帯電体(感光体) 2 接触帯電部材(磁気ブラシ) 21 絶縁スリーブ 22 マグネットロール 23 磁性粒子 24 異方導電部材(メッシュ) 25 電極 26 電極 S1a 帯電バイアス印加電源 S1b 帯電バイアス印加電源

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体の表面に円柱状の接触帯電部材
    を接触させて帯状の帯電ニップを形成し、該帯電ニップ
    を介して帯電を行う帯電装置において、 前記接触帯電部材は、 その表面に施され、前記帯電ニップの長手方向の抵抗値
    が周方向の抵抗値よりも低く形成される異方導電部材
    と、 前記帯電ニップ内の前記周方向に異なる位置にてそれぞ
    れ前記異方導電部材に接触する少なくとも2つの電極
    と、 これら電極に対してそれぞれ個別に帯電バイアスを印加
    する電源と、を備えた、 ことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記異方導電部材は、メッシュである、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記接触帯電部材は、前記被帯電体に対
    して周速差を持って移動する、 ことを特徴とする請求項1の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記接触帯電部材は、磁気ブラシであ
    る、 ことを特徴とする請求項1の帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記接触帯電部材は、ファーブラシであ
    る、 ことを特徴とする請求項1の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記ファーブラシは、基布に繊維を植毛
    して形成され、該基布の長手方向の抵抗値が周方向の抵
    抗値よりも低く形成されている、 ことを特徴とする請求項5の帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記接触帯電部材に帯電バイアスを印加
    する帯電バイアス印加電源は、 帯電ニップ区間の上流側の電極に、直流バイアスに交流
    バイアスを重畳させた帯電バイアスを印加し、 かつ下流側の電極に、上流側の電極に印加した交流バイ
    アスのピーク間電圧よりも低い電圧の交流バイアスを印
    加する、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  8. 【請求項8】 前記接触帯電部材に帯電バイアスを印加
    する帯電バイアス印加電源は、 帯電ニップ区間の上流側の電極に、直流バイアスに交流
    バイアスを重畳させた帯電バイアスを印加し、 かつ下流側の電極に、上流側の電極に印加した交流バイ
    アスの周波数よりも高い周波数の交流バイアスを印加す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  9. 【請求項9】 前記接触帯電部材に帯電バイアスを印加
    する帯電バイアス印加電源は、 帯電ニップ区間の上流側の電極に直流バイアスに交流バ
    イアスを重畳させた帯電バイアスを印加し、 下流側での電極に直流バイアスのみを印加する、 ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  10. 【請求項10】 前記接触帯電部材に帯電バイアスを印
    加する帯電バイアス印加電源は、 前記帯電ニップ区間の上流側と下流側とのそれぞれの電
    極に、同極性でかつ上流側の絶対値が下流側の絶対値よ
    り大きい直流バイアスを印加する、 ことを特徴とする特許請求項1の帯電装置。
  11. 【請求項11】 前記接触帯電部材は、前記被帯電体の
    表面の電荷注入層を直接電荷注入を行って帯電させる、 ことを特徴とする請求項1の帯電装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7177572B2 (en) * 2004-06-25 2007-02-13 Xerox Corporation Biased charge roller with embedded electrodes with post-nip breakdown to enable improved charge uniformity

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