JPH111937A - 建設機械のフロントアタッチメントの角度制御装置 - Google Patents

建設機械のフロントアタッチメントの角度制御装置

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JPH111937A
JPH111937A JP15387397A JP15387397A JPH111937A JP H111937 A JPH111937 A JP H111937A JP 15387397 A JP15387397 A JP 15387397A JP 15387397 A JP15387397 A JP 15387397A JP H111937 A JPH111937 A JP H111937A
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bucket
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inclination angle
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JP15387397A
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Masakazu Haga
正和 羽賀
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
Kazuo Fujishima
一雄 藤島
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械のフロントアタッチメントの角度制
御装置に関し、より簡単な構成で建設機械の損耗防止及
び作業能率の向上が図れるようにする。 【解決手段】 バケット角偏差算出手段24は、各種セ
ンサ10〜12,14が検出した姿勢及び目標バケット
角設定手段23に記憶された目標バケット角Atに基づ
き、そのときのバケット角θと目標バケット角Atとの
偏差ΔAtを求める。バケット角偏差増大抑止手段25
は、偏差ΔAtの大きさの増大を抑止する第1の制御信
号Da及びDbを生成する。バケット角偏差減少制御手
段26は、偏差ΔAtの大きさを減少させる第2の制御
信号Ra及びRbをそのときの偏差ΔAtの大きさに応
じて生成する。演算手段Sa及びSbは、これらの第1
及び第2の制御信号を加算した制御信号Ta及びTb
を、パイロット圧を減圧する電磁比例減圧弁に出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械のフロント
アタッチメントの角度制御装置に係り、特に、建設機械
の姿勢の変化に応じてフロントアタッチメントの角度制
御を行う建設機械のフロントアタッチメントの角度制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械のフロントアタッチメン
トの角度、例えば油圧ショベルのバケットの傾斜角をこ
の油圧ショベルの姿勢の変化に応じて自動的に制御する
技術のひとつとして、特開昭63−236827号公報
に記載の「掘削機の制御装置」が知られている。
【0003】図15は、この従来の建設機械の制御装置
における油圧回路の構成の一例を示す図である。同図
中、アームレバー32をB方向に操作すると、アーム操
作弁33の可変減圧弁33aが作動され、その二次側か
らレバー操作量に応じたパイロット圧がパイロット管路
34aに導かれ、アーム制御弁34が右位置に切り替え
られるとともに、主油圧源6からの圧油がアームシリン
ダ31のヘッド側油室に導かれ、アームシリンダ31が
伸ばされるので、このアームシリンダ31に接続された
図示しないアームが車体側に回動される。このとき、コ
ントローラ5において、あらかじめ設定された目標値V0
と、バケット4の傾斜角検出手段48によって検出され
たバケット4の実際の傾斜角信号V1との偏差が演算さ
れ、この偏差に応じた出力信号V01が演算される。
【0004】また、上記アームレバー32の操作と同時
にその操作量が操作量検出手段35により検出されてコ
ントローラ5に入力され、このアームレバー32の操作
によって予測されるアーム3の回動に対応したバケット
4の要補正傾斜角が演算される。すなわち、アームレバ
ー32が中立の時(傾斜角の自動制御開始直前)にバケ
ット傾斜角検出手段48により検出されてコントローラ
5に入力されたバケット4の傾斜角信号V3と、アームレ
バー32の操作量に応じて予測されるアーム3の回動量
に対応したバケット4の傾斜角信号V2との偏差である要
補正傾斜角が演算され、この要補正傾斜角に応じた出力
信号V02が演算される。
【0005】次いで、上述した出力信号V01と出力信号
02とを加算してバケット制御信号Vcが求められ、この
バケット制御信号Vcが図示しない増幅器により増幅され
て電磁比例減圧弁45に出力される。ここで、従来の制
御装置は、バケット制御信号Vc≧0のとき電磁選択弁4
6aにON信号が出力され、バケット制御信号Vc<0の
とき電磁選択弁46aにOFF信号が出力される構成と
してあり、このバケット制御信号Vcに応じたパイロット
圧が、電磁比例減圧弁45の二次側に出力される。
【0006】上述のようにアーム3を車体側に回動させ
る操作を行った場合、電磁選択弁46aはOFFされて
図示の左位置に保持される。このため、上述した電磁比
例減圧弁45の二次側に出力されるパイロット圧は、管
路65a及び高圧選択弁46bを経て管路44aに導か
れ、このパイロット圧によってバケット制御弁44は左
位置に切り替えられる。そして、主油圧源6からの圧油
はバケットシリンダ41のロッド側油室に導かれ、バケ
ットシリンダ41は縮められ、バケット4が図示しない
アーム3の回動方向(車体側)の逆方向に回動され、バ
ケット4の傾斜角αが一定となるように制御される。
【0007】一方、アーム3を車体側から遠ざける方向
への操作を行った場合、電磁選択弁46aはONされて
図示の右位置に切り替えられる。このため、上述した電
磁比例減圧弁45の二次側に出力されるパイロット圧
は、管路65b及び高圧選択弁46cを経て管路44b
に導かれ、このパイロット圧によってバケット制御弁4
4は右位置に切り替えられる。そして、主油圧源6から
の圧油はバケットシリンダ41のヘッド側油室に導か
れ、バケットシリンダ41は伸ばされ、バケット4が図
示しないアーム3の回動方向(車体側から遠ざけられる
方向)の逆方向に回動され、バケット4の傾斜角αが一
定となるように制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制御装置
は、図15に示すように、高圧選択弁を多数用いた回路
構成となっている。このため、高圧選択弁そのものや油
圧回路の配管系が複雑化するとともに、装置の構成に必
要な部品数がかなり多くなってしまうという問題点があ
った。
【0009】また、自動制御の対象となるバケットなど
のフロントアタッチメントはかなりの重量物であること
から、その回動制御に際して無視できない慣性がある。
また、油圧の応答遅れもあるが、上記従来の制御装置で
は、このことについてあまり配慮されていないため、例
えば目標傾斜角に収束するまでに時間を要し、作業能率
の低下を招くなどの問題点があった。
【0010】本発明の目的は、少ない部品を用いて簡単
に構成でき、フロントアタッチメントの慣性や油圧の応
答遅れを考慮した当該フロントアタッチメントの角度制
御を実現できる建設機械のフロントアタッチメントの角
度制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の建設機械のフロントアタッチメントの角度
制御装置の請求項1に係る発明は、下部走行体及びこの
下部走行体に装着された上部旋回体と、前記上部旋回体
に対し回動可能に連結され、その先端に所定のフロント
アタッチメントを有するフロントと、与えられた操作指
令にしたがって前記フロントアタッチメントの駆動を制
御する方向制御弁とを備えた建設機械に設けられ、前記
フロントの姿勢を検出するフロントセンサと、検出した
前記フロントの姿勢に基づき、前記フロントアタッチメ
ントの傾斜角が所定の目標傾斜角に維持されるように、
前記方向制御弁の切換え制御を行う制御信号を出力する
コントロールユニットとを設けるとともに、前記コント
ロールユニット内に、前記姿勢に基づき、前記フロント
アタッチメントの傾斜角と前記目標傾斜角との偏差を求
める傾斜角偏差算出手段と、前記傾斜角偏差算出手段に
より求められた前記偏差に基づき、前記偏差の大きさの
増大を抑止する第1の制御信号を生成する傾斜角偏差増
大抑止手段を設けたものである。
【0012】この請求項1に係る発明により、高圧選択
弁や関連する配管系が不要となるので、従来にくらべる
と少ない部品を用いて簡単に構成できるようになる。ま
た、フロントアタッチメントの傾斜角と目標傾斜角との
偏差の大きさの増大が抑止されるので、フロントアタッ
チメントの慣性による目標傾斜角に達するまでの収束性
の劣化などが抑制されるようになる。
【0013】また、請求項2に係る発明は、上記請求項
1に係る発明において、前記コントロールユニット内
に、前記傾斜角偏差算出手段により求められた前記偏差
に基づき、前記偏差の大きさを減少させる第2の制御信
号を生成する傾斜角偏差減少制御手段を設けるととも
に、前記第1及び第2の制御信号に基づき、前記方向制
御弁への制御信号を演算出力する演算手段を設けたもの
である。
【0014】この請求項2に係る発明により、フロント
アタッチメントの傾斜角の自動制御に際し、目標傾斜角
への収束に要する時間が短縮される。
【0015】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
1及び請求項2のいずれかに係る発明において、前記下
部走行体及び前記上部旋回体の姿勢を検出する車体傾斜
角センサを設け、前記傾斜角偏差算出手段は、前記フロ
ントセンサ及び前記車体傾斜角センサからの検出信号に
基づき、前記フロントアタッチメントの傾斜角を算出す
るものである。
【0016】この請求項3に係る発明により、フロント
アタッチメントの傾斜角を水平面に対して算出するとと
もに、目標傾斜角を水平面に対して決めることができ
る。
【0017】また、請求項4に係る発明は、上記請求項
1〜3のいずれかに係る発明において、前記操作指令の
操作量を検出する操作量検出手段を設けるとともに、前
記傾斜角偏差算出手段は、前記姿勢及び前記操作量に基
づいて前記フロントアタッチメントの傾斜角を算出し、
この算出した傾斜角と前記目標傾斜角との偏差を求める
ものである。
【0018】この請求項4に係る発明により、与えられ
た操作指令に応じてフロントの姿勢が変化した後のフロ
ントアタッチメントの傾斜角と目標傾斜角との偏差は、
実際にフロントの姿勢が変化する前に求められ、この偏
差に基づいて傾斜角偏差増大抑止手段及び傾斜角偏差減
少制御手段により制御信号が生成される。
【0019】また、請求項5に係る発明は、上記請求項
1〜4のいずれかに係る発明において、前記方向制御弁
を、所定の油圧源から前記操作指令に応じて与えられる
パイロット圧によって切換え制御するとともに、前記制
御信号にしたがって前記パイロット圧の減圧を行う減圧
制御部を設けたものである。
【0020】また、請求項6に係る発明は、上記請求項
5に係る発明において、前記減圧制御部は、前記フロン
トを所定の一方向に回動する第1のパイロット圧の減圧
を行う第1の減圧弁と、前記フロントを前記一方向と異
なる他の方向に回動する第2のパイロット圧の減圧を行
う第2の減圧弁とからなるものである。
【0021】また、請求項7に係る発明は、上記請求項
5及び請求項6のいずれかに係る発明において、前記建
設機械が油圧ショベルであって、前記フロントを、前記
上部旋回体に対して回動可能に連結されたブーム及び前
記ブームに対して回動可能に連結されたアームとすると
ともに、前記アームの先端に、前記フロントアタッチメ
ントとしてバケットを設けたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建設機械のフロン
トアタッチメントの角度制御装置の実施の形態を図面を
用いて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の建設機械のフロントアタ
ッチメントの角度制御装置の一実施形態が適用される建
設機械である油圧ショベルの一例を示す側面図である。
同図中、1は油圧ショベルの下部走行体、2は下部走行
体1に旋回機構を介して装着された上部旋回体、2aは
オペレータが油圧ショベルの運転を行うため上部旋回体
2に設けられる運転室である。3は上部旋回体2に回動
可能に連結されたブーム、4はこのブーム3の先端部に
回動可能に連結されたアーム、5はこのアーム4の先端
部に設けられたフロントアタッチメントである回動可能
に連結されたバケットであって、これらのブーム3,ア
ーム4,バケット5によってフロント6が構成されてい
る。7はブーム3を駆動するブームシリンダ、8はアー
ム4を駆動するアームシリンダ、9はバケットを駆動す
るバケットシリンダであって、これらのブームシリンダ
7,アームシリンダ8,バケットシリンダ9は、運転室
2a内に配置した後述する操作レバーにオペレータが行
う操作量に応じて出力されるパイロット圧にしたがって
動作する。10は上部旋回体2とブーム3との接続部近
傍に設けられ、上部旋回体2とブーム3がなす相対角度
を検出するブーム角度センサ、11はブーム3とアーム
4との接続部近傍に設けられ、ブーム3とアーム4がな
す相対角度を検出するアーム角度センサ、12はバケッ
トシリンダ9に設けられ、バケットシリンダ9のストロ
ークを検出するバケットシリンダストロークセンサであ
って、これらのブーム角度センサ10,アーム角度セン
サ11,バケットシリンダストロークセンサ12によ
り、フロント6の姿勢を求めるフロントセンサ13が構
成される。14は水平面または地面に対する車体すなわ
ち下部走行体1及び上部旋回体2の姿勢を求める車体傾
斜角センサである。また、図1中の角度θは、本実施形
態によって制御されるフロントアタッチメントの傾斜
角、すなわち、水平線Hに対してバケット5の所定の基
準面Lがなすバケット角である。
【0024】図2は、本発明の一実施形態に備えられる
油圧回路の概略的な構成を示す図である。同図中、15
はオペレータがバケットシリンダ9の駆動を指示する操
作指令を与えるためのバケット操作レバー、16は操作
指令に応じた油圧信号すなわちパイロット圧を生成する
バケット操作弁、16a及び16bはバケット操作弁1
6を構成する一対の減圧弁、17はパイロット圧の生成
に必要な圧油を供給するパイロット油圧源、17a及び
17bはバケット操作弁16で生成されたパイロット圧
を伝える一対のパイロット管路、18はパイロット管路
17a及び17bを介して供給されるパイロット圧に応
じて作動し、バケットシリンダ9に供給される圧油の流
れを制御する方向制御弁すなわちバケット制御弁、19
は主油圧源、20a及び20bは管路17a及び17b
から伝えられるパイロット圧を後述する制御信号Ta及
びTbにしたがって減圧する減圧制御部である一対の電
磁比例減圧弁、21はバケット角θが所定の目標傾斜角
である目標バケット角Atに維持されるように制御信号
Ta及びTbを出力する後述するコントロールユニッ
ト、21a及び21bはコントロールユニット21から
出力された制御信号Ta及びTbを電磁比例減圧弁20
a及び20bにそれぞれ伝える信号線、22は目標バケ
ット角Atをオペレータが指示する目標バケット角指示
手段である。
【0025】図3は、図2中のコントロールユニット2
1の構成を示す図である。同図中、23は目標バケット
角指示手段22から指示された目標バケット角Atを記
憶させておく目標バケット角設定手段、24はフロント
センサ13が検出したフロント6の姿勢と車体傾斜角セ
ンサ14が検出した下部走行体1及び上部旋回体2の姿
勢とに基づき、バケット5の現実のバケット角θと目標
バケット角Atとの偏差ΔAtを算出するバケット角偏
差算出手段、25はバケット角偏差算出手段24により
算出された偏差ΔAtに基づき、この偏差ΔAtの大き
さの増大を抑止する第1の制御信号Da及びDbを生成
する傾斜角偏差増大抑止手段、すなわちバケット角偏差
増大抑止手段、26はバケット角偏差算出手段24によ
り算出された偏差ΔAtに基づき、この偏差ΔAtの大
きさを減少させる第2の制御信号Ra及びRbを生成す
る傾斜角偏差減少制御手段、すなわちバケット角偏差減
少制御手段、Sa及びSbは上述した第1の制御信号D
a,Db及び第2の制御信号Ra,Rbをそれぞれ加算
する演算を行e、この演算で求められた制御信号Ta,
Tbを電磁比例減圧弁20a,20bにそれぞれ出力す
る演算手段である。後述するように、バケット5の回動
方向には、バケット角θがより大きくなる方向と、バケ
ット角θがより小さくなる方向の2種類がある。このた
め、バケット角偏差増大抑止手段25が生成する第1の
制御信号Da,Db、バケット角偏差減少制御手段26
が生成する第2の制御信号Ra,Rb、演算手段Sa,
Sbが出力する加算した制御信号Ta,Tbは、バケッ
ト角θがより大きくなる方向についての信号Da,R
a,Taと、バケット角θがより小さくなる方向につい
ての信号Db,Rb,Tbの異なる2種類の系統が同時
に出力される。
【0026】図4は、現実のバケット角θを目標バケッ
ト角Atに一致させる制御を説明する図である。同図
中、Atは上述した目標バケット角、Ltは現実のバケ
ット角θが目標バケット角Atと一致するときのバケッ
ト5の基準面である目標基準面、Ls1及びLs2はバケッ
ト角θが目標バケット角Atと異なるときのバケット5
の基準面である偏基準面であって、偏基準面Ls1にある
ときのバケット角θは目標バケット角Atより大きく、
偏基準面Ls2にあるときのバケット角θは目標バケット
角Atより小さいものとする。
【0027】この場合、現実のバケット角θが目標バケ
ット角Atより大きく、バケット5の基準面が偏基準面
Ls1の状態にあれば、バケット5が図中のM1+方向に回
動してバケット角θがより大きくなると上述した偏差Δ
Atの大きさは増大し、バケット5が図中のM1-方向に
回動してバケット角θがより小さくなると偏差ΔAtの
大きさは減少することになる。これに対し、現実のバケ
ット角θが目標バケット角Atより小さく、バケット5
の基準面が偏基準面Ls2の状態にあれば、バケット5が
図中のM2+方向に回動してバケット角θがより大きくな
ると偏差ΔAtの大きさは減少し、バケット5が図中の
2-方向に回動してバケット角θが小さくなると偏差Δ
Atの大きさは増大することになる。
【0028】以下、本実施形態の動作について詳細に説
明する。
【0029】図5は、図3中のバケット角偏差算出手段
24による処理の流れを示すフローチャートである。同
図中、バケット角偏差算出手段24は、図1中のフロン
トセンサ13(ブーム角度センサ10,アーム角度セン
サ11,バケットシリンダストロークセンサ12)が検
出した姿勢及び車体角センサ14が検出した姿勢を入力
する(ステップ501)。そして、入力した姿勢に基づ
き、バケット5の現実のバケット角θ、すなわち図1に
示した水平線Hに対してバケット5の所定の基準面Lが
なす角度θを算出する(ステップ502)。このバケッ
ト角θの算出は、例えば、ブーム角度センサ10,アー
ム角度センサ11,車体角センサ14により検出された
それぞれの角度の値に、バケットシリンダストロークセ
ンサ12により検出されたバケットシリンダ9のストロ
ークを所定の換算式にしたがって換算して得た角度の値
を加えることによって行う。次に、バケット角偏差算出
手段24は、目標バケット角設定手段23から、あらか
じめ記憶させておいた目標バケット角Atを読み出す
(ステップ503)。この目標バケット角Atは、目標
バケット角指示手段22、例えば図1に示した運転室2
aに設けられる図示しない数値入力装置からオペレータ
があらかじめ入力することによって目標バケット角設定
手段23に記憶されるものである。続いて、上述のよう
に入力した現実のバケット角θから目標バケット角At
を減算して、両者の偏差ΔAtを算出する(ステップ5
04)。最後に、算出した偏差ΔAtをバケット角偏差
増大抑止手段25及びバケット角偏差減少制御手段26
に出力する(ステップ505)。バケット角偏差算出手
段24は、以上ステップ501〜505の処理を繰り返
し実行する。
【0030】図6は、図3中のバケット角偏差増大抑止
手段25による処理の流れを示すフローチャートであ
る。同図中、バケット角偏差増大抑止手段25は、上述
の処理によってバケット角偏差算出手段24から出力さ
れた偏差ΔAtを入力する(ステップ601)。次に、
入力した偏差ΔAtの値の正負に応じて処理を分岐する
(ステップ602)。すなわち、偏差ΔAtの値が正の
値であった場合(ステップ602=Yes)、バケット
5の基準面の状態は、図4に示すように、目標基準面L
tに対して偏基準面Ls1の状態となっている。この場
合、偏差ΔAtの大きさがこれ以上増大しないように、
言い替えれば、バケット5が図4中のM1+方向に回動し
てバケット角θがさらに大きくならないように、偏差Δ
Atの大きさの増大を抑止する第1の制御信号Daを生
成し、演算手段Saに出力する(ステップ603a)。
これに対して、偏差ΔAtの値が負の値であった場合
(ステップ602=No)、バケット5の基準面の状態
は、図4に示すように、目標基準面Ltに対して偏基準
面Ls2の状態となっている。この場合、偏差ΔAtの大
きさがこれ以上増大しないように、言い替えれば、バケ
ット5が図4中のM2-方向に回動してバケット角θがさ
らに小さくならないように、偏差ΔAtの大きさの増大
を抑止する第1の制御信号Dbを生成し、演算手段Sb
に出力する(ステップ603b)。バケット角偏差増大
抑止手段25は、以上の処理を繰り返し実行する。
【0031】ここで、上述した第1の制御信号Daの出
力レベルLVDaの値は偏差ΔAtの値によらない定数値
Cd1,第1の制御信号Dbの出力レベルLVDbの値は偏
差ΔAtの値によらない定数値Cd2としてある。そし
て、定数値Cd1は、この出力レベルの制御信号を入力さ
れた電磁比例減圧弁20aが、バケット制御弁18を左
位置に切り換えるパイロット管路17a内のパイロット
圧を最大限に減圧するように決めてあり、定数値Cd
2は、この出力レベルの制御信号を入力された電磁比例
減圧弁20bが、バケット制御弁18を右位置に切り換
えるパイロット管路17b内のパイロット圧を最大限に
減圧するように決めてある。
【0032】図7は、図6の処理によって生成される第
1の制御信号の特性の一例を示すグラフであって、図7
(a)は上述した偏差ΔAtに応じて図3中の演算手段
Saに出力される第1の制御信号Daの出力レベルLV
Daの特性を、図7(b)は上述した偏差ΔAtに応じて
図3中の演算手段Sbに出力される第1の制御信号Db
の出力レベルLVDbの特性を、それぞれ示す。図7
(a)及び図7(b)において、横軸を偏差ΔAtの
値、縦軸を第1の制御信号Da及びDbの出力レベルと
して、それぞれグラフを描いてある。
【0033】図8は、図3中のバケット角偏差減少制御
手段26による処理の流れを示すフローチャートであ
る。同図中、バケット角偏差減少制御手段26は、上述
の処理によってバケット角偏差算出手段24から出力さ
れた偏差ΔAtを入力する(ステップ801)。次に、
入力した偏差ΔAtの値の正負に応じて処理を分岐する
(ステップ802)。すなわち、偏差ΔAtの値が負の
値であった場合(ステップ802=Yes)、バケット
5の基準面の状態は、図4に示すように、目標基準面L
tに対して偏基準面Ls2の状態となっている。この場
合、バケット5の基準面が目標基準面Ltに近付くほど
バケット5を回動する駆動力が小さくなるように、言い
替えれば、偏差ΔAtの大きさが小さくなるほどバケッ
ト5を図4中のM2+方向に回動する駆動力が減少するよ
うに、偏差ΔAtの大きさを減少させる第2の制御信号
Raを偏差ΔAtの大きさに応じて生成し、演算手段S
aに出力する(ステップ803a)。これに対して、偏
差ΔAtの値が正の値であった場合(ステップ802=
No)、バケット5の基準面の状態は、図4に示すよう
に、目標基準面Ltに対して偏基準面Ls1の状態となっ
ている。この場合、バケット5の基準面が目標基準面L
tに近付くほどバケット5を回動する駆動力が小さくな
るように、言い替えれば、偏差ΔAtの大きさが小さく
なるほどバケット5を図4中のM1-方向に回動する駆動
力が減少するように、偏差ΔAtの大きさを減少させる
第2の制御信号Rbを偏差ΔAtの大きさに応じて生成
し、演算手段Sbに出力する(ステップ803b)。バ
ケット角偏差減少制御手段26は、以上の処理を繰り返
し実行する。
【0034】ここで、上述した第2の制御信号Raの出
力レベルLVRaの値は偏差ΔAtの値に応じて増減する
関数値Vr1,第2の制御信号Rbの出力レベルLVRb
値は偏差ΔAtの値に応じて増減する関数値Vr2として
ある。そして、関数値Vr1は上述した定数値Cd1と所定
の方向係数Cr1を用いて、関数値Vr2は上述した定数値
Cd2と所定の方向係数Cr2を用いて、それぞれ次の(式
1)及び(式2)にしたがって偏差ΔAtの値から求め
る。 Vr1 = Cr1×ΔAt + Cd1 …………(式1) Vr2 = Cr2×ΔAt + Cd2 …………(式2) 上述した方向係数Cr1及びCr2の値は、バケット角の自
動制御の精度や操作指令に対する油圧系統の反応性など
に応じた適切な値をあらかじめ決めてある。
【0035】図9は、図8の処理によって生成される第
2の制御信号の特性の一例を示すグラフであって、図9
(a)は上述した偏差ΔAtに応じて図3中の演算手段
Saに出力される第2の制御信号Raの出力レベルLV
Raの特性を、図9(b)は上述した偏差ΔAtに応じて
図3中の演算手段Sbに出力される第2の制御信号Rb
の出力レベルLVRbの特性を、それぞれ示す。図9
(a)及び図9(b)において、横軸を偏差ΔAtの
値、縦軸を第2の制御信号Ra及びRbの出力レベルと
して、それぞれグラフを描いてある。
【0036】図10は、図8の処理によって生成される
第2の制御信号の特性の他の例を示すグラフである。図
10に示す特性は、図9に示す特性に比べて、上述した
方向係数Cr1及びCr2の値をより大きい値にしてある。
【0037】図11は、図2中の電磁比例減圧弁20
a,20bに入力される加算された制御信号Ta,Tb
の特性の一例を示すグラフであって、図11(a)は図
7(a)に示した第1の制御信号Daと図9(a)に示
した第2の制御信号Raとを加算して得られる制御信号
Taの出力レベルLVTaの特性を、図11(b)は図7
(b)に示した第2の制御信号Dbと図9(b)に示し
た第2の制御信号Rbとを加算して得られる制御信号T
bの出力レベルLVTbの特性を、それぞれ示す。図11
(a)及び図11(b)において、横軸を偏差ΔAtの
値、縦軸を加算された制御信号Ta及びTbの出力レベ
ルとして、それぞれグラフを描いてある。
【0038】図12は、図11の制御信号Ta,Tbに
応じて減圧されたパイロット圧の特性の一例を示すグラ
フであって、図12(a)は上述した制御信号Taに応
じて減圧されたパイロット管路17a側のパイロット圧
Paの特性を、図12(b)は上述した制御信号Tbに
応じて減圧されたパイロット管路17b側のパイロット
圧Pbの特性を、それぞれ示す。図12(a)及び図1
2(b)において、横軸を偏差ΔAtの値、縦軸を減圧
されたパイロット圧Pa及びPbの大きさとして、それ
ぞれグラフを描いてある。また、図中に斜線を付して示
す領域は、バケット操作レバー15にオペレータが行な
った操作指令の操作量がそのままバケット5の動作に反
映される領域である。すなわち、偏差ΔAt及びバケッ
ト角θが斜線領域内にある場合、バケット操作レバー1
5によってバケット操作弁16に与えた操作指令に応じ
たパイロット圧がそのままバケット制御弁18に供給さ
れるので、オペレータは、バケット操作レバー15に操
作指令を与えることによりバケット5に所望の回動を行
わせることができる。これに対して、偏差ΔAt及びバ
ケット角θが斜線領域外にある場合、図2に示したコン
トロールユニット21から出力される制御信号Ta及び
Tbによるパイロット圧の減圧の方が優先されるので、
オペレータがバケット操作レバー15に操作指令を与え
ても、バケット5はこれに応じて回動しない。
【0039】以下、図2及び図3に示した構成図と、図
7,図9,図11,図12に示したグラフとに基づき、
本実施形態によるバケット角θの自動制御の制御信号及
びパイロット圧について説明する。
【0040】バケット5のバケット角θが目標バケット
角Atより大きくなった場合、すなわち、図3に示した
バケット角偏差算出手段24から出力される偏差ΔAt
の値が正の値になった場合、図7(a)に示す特性の第
1の制御信号Daがバケット角偏差増大抑止手段25か
ら演算手段Saに出力されるとともに、図9(b)に示
す特性の第2の制御信号Rbがバケット角偏差減少制御
手段26から演算手段Sbに出力される。そして、図2
に示すように、第1の制御信号Daは、そのまま制御信
号Taとして信号線21a経由で電磁比例減圧弁20a
に伝えられ、第2の制御信号Rbは、そのまま制御信号
Tbとして信号線21b経由で電磁比例減圧弁20bに
伝えられる。電磁比例減圧弁20aは、伝えられた制御
信号Ta、すなわち図11(a)に示す偏差ΔAt>0
の領域の出力レベルが一定値Cd1の制御信号Taに応じ
て、パイロット管路17a側のパイロット圧を最大限に
減圧する。したがって、図12(a)に示す偏差ΔAt
>0の領域において、バケット制御弁18を左位置に切
り換えるパイロット圧のバケット制御弁18への供給は
抑止され、バケット5がバケット角Atを超えて回動す
る駆動力が生じなくなる。一方、電磁比例減圧弁20b
は、伝えられた制御信号Tb、すなわち図11(b)に
示す偏差ΔAt>0の領域の制御信号Tbに応じて、パ
イロット管路17b側のパイロット圧をΔAtがゼロに
近付くほど大きく減圧し、ΔAt=0のとき最大限に減
圧する。したがって、図12(b)に示す偏差ΔAt>
0の領域において、バケット制御弁18を右位置に切り
換えるパイロット圧のバケット制御弁18への供給は、
ΔAtがゼロに近付くに連れて少しずつ抑制され、バケ
ット5を回動する駆動力が弱められていき、バケット角
θが目標バケット角Atに一致すれば駆動力が生じなく
なってバケット5の回動が停止する。
【0041】バケット5のバケット角θが目標バケット
角Atより小さくなった場合、すなわち、図3に示した
バケット角偏差算出手段24から出力される偏差ΔAt
の値が負の値になった場合、図7(b)に示す特性の第
1の制御信号Dbがバケット角偏差増大抑止手段25か
ら演算手段Sbに出力されるとともに、図9(a)に示
す特性の第2の制御信号Raがバケット角偏差減少制御
手段26から演算手段Saに出力される。そして、図2
に示すように、第1の制御信号Dbは、そのまま制御信
号Tbとして信号線21b経由で電磁比例減圧弁20b
に伝えられ、第2の制御信号Raは、そのまま制御信号
Taとして信号線21a経由で電磁比例減圧弁20aに
伝えられる。電磁比例減圧弁20bは、伝えられた制御
信号Tb、すなわち図11(b)に示す偏差ΔAt<0
の領域の出力レベルが一定値Cd2の制御信号Tbに応じ
て、パイロット管路17b側のパイロット圧を最大限に
減圧する。したがって、図12(b)に示す偏差ΔAt
<0の領域において、バケット制御弁18を右位置に切
り換えるパイロット圧のバケット制御弁18への供給は
抑止され、バケット5がバケット角Atを超えて回動す
る駆動力が生じなくなる。一方、電磁比例減圧弁20a
は、伝えられた制御信号Ta、すなわち図11(a)に
示す偏差ΔAt<0の領域の制御信号Taに応じて、パ
イロット管路17a側のパイロット圧をΔAtがゼロに
近付くほど大きく減圧し、ΔAt=0のとき最大限に減
圧する。したがって、図12(a)に示す偏差ΔAt<
0の領域において、バケット制御弁18を左位置に切り
換えるパイロット圧のバケット制御弁18への供給は、
ΔAtがゼロに近付くに連れて少しずつ抑制され、バケ
ット5を回動する駆動力が弱められていき、バケット角
θが目標バケット角Atに一致すれば駆動力が生じなく
なってバケット5の回動が停止する。
【0042】以上のように本実施形態によれば、図15
に示した高圧選択弁や関連する配管系が不要となるの
で、従来にくらべると少ない部品を用いて簡単に構成で
きるようになり、建設機械の製造コストの低減及び信頼
性の向上が図れる。また、バケット角偏差増大抑止手段
25によって、バケット5のバケット角θと目標傾斜角
Atとの偏差ΔAtの大きさの増大が抑止されるので、
バケット5の慣性によるオーバーシュート量(行き過ぎ
量)などが抑制され、油圧系統に無用な負荷をかけずに
バケット角θを目標バケット角Atに速やかに収束させ
ることができる。さらに、バケット角偏差減少制御手段
26によっても、バケット角θの自動制御に際し、目標
バケット角Atへの収束に要する時間が短縮されるの
で、作業能率の向上が図れる。
【0043】図13は、本発明の他の実施形態に備えら
れる油圧回路の概略的な構成を示す図、図14は、図1
3中のコントロールユニットの構成を示す図である。図
13及び図14において、27は図示しないブーム操作
レバーにオペレータが行なった操作指令の操作量を検出
するブーム操作量検出手段、28は図示しないアーム操
作レバーにオペレータが行なった操作指令の操作量を検
出するアーム操作量検出手段、29はバケット操作レバ
ー15にオペレータが行なった操作指令の操作量を検出
するバケット操作量検出手段であり、これらブーム操作
量検出手段27,アーム操作量検出手段28,バケット
操作量検出手段29が、操作量検出手段を構成する。そ
して、この実施形態のバケット角偏差算出手段24は、
ブーム角度センサ10,アーム角度センサ11,バケッ
トシリンダストロークセンサ12,車体傾斜角センサ1
4により検出される姿勢と、ブーム操作量検出手段2
7,アーム操作量検出手段28,バケット操作量検出手
段29により検出される操作指令の操作量とに基づいて
所定時間経過後、例えば0.5秒経過後のバケット角θ
を予測し、この予測したバケット角θから目標バケット
角Atとの偏差ΔAtを求める。このようにすれば、オ
ペレータから与えられた操作指令に応じてフロント6の
姿勢が変化した後のバケット5のバケット角θと目標バ
ケット角Atとの偏差ΔAtが、実際にフロント6の姿
勢が変化する前に求められ、この偏差ΔAtに基づいて
バケット角偏差増大抑止手段25及びバケット角偏差減
少制御手段26により制御信号が生成されるので、操作
指令がフロント6の姿勢に反映されるまでのタイムラグ
に起因するバケットの無駄な回動を最小限に抑えられ、
無駄のない精密な作業を進めることができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明の建
設機械のフロントアタッチメントの角度制御装置によれ
ば、高圧選択弁や関連する配管系が不要となるので、従
来にくらべると少ない部品を用いて簡単に構成できるよ
うになり、建設機械の製造コストの低減及び信頼性の向
上が図れる。
【0045】また、特に請求項2に係る発明によれば、
フロントアタッチメントの傾斜角の自動制御に際し、目
標傾斜角への収束に要する時間が短縮されるので、作業
能率の向上が図れる。
【0046】また、特に請求項4に係る発明によれば、
操作指令がフロントの姿勢に反映されるまでのタイムラ
グに起因するフロントアタッチメントの無駄な回動を最
小限に抑えられ、無駄のない精密な作業を進めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械のフロントアタッチメントの
角度制御装置の一実施形態が適用される建設機械である
油圧ショベルの一例を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に備えられる油圧回路の概
略的な構成を示す図である。
【図3】図2中のコントロールユニットの構成を示す図
である。
【図4】現実のバケット角を目標バケット角に一致させ
る制御を説明する図である。
【図5】図3中のバケット角偏差算出手段による処理の
流れを示すフローチャートである。
【図6】図3中のバケット角偏差増大抑止手段による処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6の処理によって生成される第1の制御信号
の特性の一例を示すグラフである。
【図8】図3中のバケット角偏差減少制御手段による処
理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図8の処理によって生成される第2の制御信号
の特性の一例を示すグラフである。
【図10】図8の処理によって生成される第2の制御信
号の特性の他の例を示すグラフである。
【図11】図2中の電磁比例減圧弁に入力される加算さ
れた制御信号の特性の一例を示すグラフである。
【図12】図11の制御信号に応じて減圧されたパイロ
ット圧の特性の一例を示すグラフである。
【図13】本発明の他の実施形態に備えられる油圧回路
の概略的な構成を示す図である。
【図14】図13中のコントロールユニットの構成を示
す図である。
【図15】従来の建設機械の制御装置における油圧回路
の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
5 バケット 6 フロント 7 ブームシリンダ 8 アームシリンダ 9 バケットシリンダ 13 フロントセンサ 14 車体傾斜角センサ 15 バケット操作レバー 16 バケット操作弁 16a,16b 減圧弁 17 パイロット油圧源 18 バケット制御弁 18a,18b パイロット管路 19 主油圧源 20a,20b 電磁比例減圧弁 21 コントロールユニット 22 目標バケット角指示手段 23 目標バケット角設定手段 24 バケット角偏差算出手段 25 バケット角偏差増大抑止手段 26 バケット角偏差減少制御手段 27 ブーム操作量検出手段 28 アーム操作量検出手段 29 バケット操作量検出手段 Sa,Sb 演算手段 Da,Db 第1の制御信号 Ra,Rb 第2の制御信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体及びこの下部走行体に装着さ
    れた上部旋回体と、 前記上部旋回体に対し回動可能に連結され、その先端に
    所定のフロントアタッチメントを有するフロントと、与
    えられた操作指令にしたがって前記フロントアタッチメ
    ントの駆動を制御する方向制御弁とを備えた建設機械に
    設けられ、前記フロントの姿勢を検出するフロントセン
    サと、 検出した前記フロントの姿勢に基づき、前記フロントア
    タッチメントの傾斜角が所定の目標傾斜角に維持される
    ように、前記方向制御弁の切換え制御を行う制御信号を
    出力するコントロールユニットとを設けるとともに、 前記コントロールユニット内に、 前記姿勢に基づき、前記フロントアタッチメントの傾斜
    角と前記目標傾斜角との偏差を求める傾斜角偏差算出手
    段と、 前記傾斜角偏差算出手段により求められた前記偏差に基
    づき、前記偏差の大きさの増大を抑止する第1の制御信
    号を生成する傾斜角偏差増大抑止手段を設けたことを特
    徴とする建設機械のフロントアタッチメントの角度制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロールユニット内に、 前記傾斜角偏差算出手段により求められた前記偏差に基
    づき、前記偏差の大きさを減少させる第2の制御信号を
    生成する傾斜角偏差減少制御手段を設けるとともに、 前記第1及び第2の制御信号に基づき、前記方向制御弁
    への制御信号を演算出力する演算手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の建設機械のフロントアタッチメ
    ントの角度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記下部走行体及び前記上部旋回体の姿
    勢を検出する車体傾斜角センサを設け、 前記傾斜角偏差算出手段は、前記フロントセンサ及び前
    記車体傾斜角センサからの検出信号に基づき、前記フロ
    ントアタッチメントの傾斜角を算出することを特徴とす
    る請求項1または2記載の建設機械のフロントアタッチ
    メントの角度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記操作指令の操作量を検出する操作量
    検出手段を設けるとともに、 前記傾斜角偏差算出手段は、前記姿勢及び前記操作量に
    基づいて前記フロントアタッチメントの傾斜角を算出
    し、この算出した傾斜角と前記目標傾斜角との偏差を求
    めることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    建設機械のフロントアタッチメントの角度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記方向制御弁を、所定の油圧源から前
    記操作指令に応じて与えられるパイロット圧によって切
    換え制御するとともに、 前記制御信号にしたがって前記パイロット圧の減圧を行
    う減圧制御部を設けたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の建設機械のフロントアタッチメントの
    角度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記減圧制御部は、前記フロントを所定
    の一方向に回動する第1のパイロット圧の減圧を行う第
    1の減圧弁と、前記フロントを前記一方向と異なる他の
    方向に回動する第2のパイロット圧の減圧を行う第2の
    減圧弁とからなることを特徴とする請求項5記載の建設
    機械のフロントアタッチメントの角度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記建設機械が油圧ショベルであって、 前記フロントを、前記上部旋回体に対して回動可能に連
    結されたブーム及び前記ブームに対して回動可能に連結
    されたアームとするとともに、 前記アームの先端に、前記フロントアタッチメントとし
    てバケットを設けたことを特徴とする請求項5または6
    に記載の建設機械のフロントアタッチメントの角度制御
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018168062A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 日立建機株式会社 作業機械
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