JPH11193337A - 水溶性セルロース誘導体水溶液 - Google Patents

水溶性セルロース誘導体水溶液

Info

Publication number
JPH11193337A
JPH11193337A JP36958597A JP36958597A JPH11193337A JP H11193337 A JPH11193337 A JP H11193337A JP 36958597 A JP36958597 A JP 36958597A JP 36958597 A JP36958597 A JP 36958597A JP H11193337 A JPH11193337 A JP H11193337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
cellulose derivative
group
soluble cellulose
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36958597A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Fukui
育生 福井
Akinari Itagaki
明成 板垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP36958597A priority Critical patent/JPH11193337A/ja
Publication of JPH11193337A publication Critical patent/JPH11193337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 種々の用途において要求される水溶性セルロ
ース誘導体の性能を損なうことなく、水溶性セルロース
誘導体の界面活性特性に起因する泡の発生の抑制あるい
は発生した泡の消泡が容易な水溶性セルロース誘導体水
溶液を提供することを主目的とする。 【解決手段】 少なくとも、A)水溶性セルロース誘導
体、B)シリコーン組成物、およびC)水、を含む水溶
性セルロース誘導体水溶液であって、前記B)シリコー
ン組成物が、下記(1)式で示されるポリオキシアルキ
レン変性シリコーンオイルからなる(イ)成分と、 R3(R1)2SiO - ((R1)2SiO)X - (R1R2SiO)y - Si(R1)2R3 …(1) 下記(3)式で示されるシリコーンオイルおよび微粉末
シリカからなるオイルコンパウンドである(ロ)成分
と、 (R6R7R8SiO1/2)l (R9R10SiO2/2)m (R11SiO3/2)n …(3) ポリオキシアルキレン重合体からなる(ハ)成分とから
なるものである水溶性セルロース誘導体水溶液である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性セルロース
誘導体に起因する泡の発生の抑制あるいは発生した泡の
消泡が容易にできる水溶性セルロース誘導体水溶液に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水溶性セルロース誘導体は、
例えば増粘剤、流動調節剤、沈殿防止剤等の広範囲な用
途に使用されてきた。このような水溶性セルロース誘導
体には、置換基の化学的性質や置換度またはモル置換率
等の差異により種々のものがある。
【0003】上記水溶性セルロース誘導体の一般的な使
用方法としては、最初に水溶性セルロース誘導体を水に
溶解した水溶液を調製した後、種々の配合材料を加え、
混合して目的とする組成物を得る方法や、全ての材料を
一括して水に加え混合して目的とする組成物を得る方法
等の種々の方法が挙げられる。
【0004】しかしながら、何れの方法においても、撹
拌混合の際に生じる泡が水溶性セルロース誘導体の界面
活性に起因して多量に発生したり、また発生した泡が水
溶性セルロース誘導体の界面活性特性によりなかなか消
泡でききないといった問題点がある。このように、泡の
発生の抑制や発生した泡の消泡が困難であると、作業性
が悪化し、これに伴い生産性が低下する。また、目的と
する組成物の性能が低下し、引いてはその組成物を更に
加工してできる製品の性能低下を招くことが非常に多い
という問題が生じる。
【0005】このような泡の抑制や消泡を行うために
は、通常、消泡剤を用いる。しかしながら、水溶性セル
ロース誘導体水溶液においては、水溶性セルロース誘導
体の界面活性特性のため、一般的な消泡剤を通常の添加
量で用いた場合は、泡の発生を抑制する効果あるいは発
生した泡を消泡する効果が弱い。また、所望の効果を得
るために添加量を増加させると消泡剤の添加量が非常に
多量になり、製品に悪影響を与えてしまうという問題点
がある。
【0006】このように、水溶性セルロース誘導体水溶
液は、その増粘性や分散性向上効果等により、多くの分
野で使用されているが、水溶性セルロース誘導体の水溶
液に生じる泡の発生の抑制効果もしくは発生した泡の消
泡に対して充分な効果を有する抑泡剤または消泡剤は、
未だに得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたもので、種々の用途において要求される
水溶性セルロース誘導体の性能を損なうことなく、水溶
性セルロース誘導体の界面活性特性に起因する泡の発生
の抑制あるいは発生した泡の消泡が容易な水溶性セルロ
ース誘導体水溶液を提供することを主目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、本発明の請求項1に記載
した発明は、少なくとも、 A)水溶性セルロース誘導体、 B)シリコーン組成物、および C)水、 を含む水溶性セルロース誘導体水溶液であって、前記
B)シリコーン組成物が、(イ)25℃における粘度が
10〜100,000cStである下記一般式(1)で
示されるポリオキシアルキレン変性シリコーンオイルを
5〜90重量%と、 R3(R1)2SiO - ((R1)2SiO)X - (R1R2SiO)y - Si(R1)2R3 …(1) [式中、R1は同一または異種の炭素数1〜18の1価炭
化水素基を示し、R2は下記一般式(2)で表わされる基
を示し、R3はR1、R2、水酸基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基から選択される基、x は5〜 100、y は1〜10で
ある。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R4は炭素数1〜4の2価炭化水素
基を示し、R5は水素原子または炭素数1〜6のアルキル
基、アセチル基、イソシアン酸基から選択される1価の
基を示し、a及びbは、3≦a+b≦100 、10/90≦a
/b≦45/55を満たす数である。)]
【0011】(ロ)25℃における粘度が10〜10
0,000cStである下記一般式(3)で示されるシ
リコーンオイル100重量部と、BET法による比表面
積が100m2 /g以上の微粉末シリカ0.1〜20重
量部を含むオイルコンパウンドを5〜60重量%と (R6R7R8SiO1/2)l (R9R10SiO2/2)m (R11SiO3/2)n …(3) (式中、R6、R7、R8、R9、R10 、およびR11 は炭素数1
〜18の1価炭化水素基を示し、l、m、nは正数であ
り、0.005≦n/(l+m+n)≦0.1を満たす
数である。)
【0012】(ハ)重量平均分子量が500〜5,00
0であるポリオキシアルキレン重合体を5〜90重量%
とを含むものであり、かつ水溶性セルロース誘導体水溶
液組成物中に、0.0005重量%〜1重量%含まれて
いることを特徴とする水溶性セルロース誘導体水溶液で
ある。
【0013】このように、水溶性セルロース誘導体水溶
液は、上記B)シリコーン組成物を所定量含むものであ
るので、従来困難であった種々の水溶性セルロース誘導
体水溶液において発生する泡の抑制さらには発生した泡
の消泡等を行うことができる。
【0014】この場合、請求項2に記載したように、前
記A)水溶性セルロース誘導体が、水溶液中に0.01
〜20重量%含まれていることが好ましい。水溶性セル
ロース誘導体の濃度が20重量%より高い場合は、粘度
が高すぎることから発生する泡の抑制および発生した泡
の消泡を行うことが困難となり、0.01重量%より低
い場合は、水溶性セルロース誘導体の界面活性特性が水
溶液の泡の発生に対してそれほど寄与するものではない
ことから、通常の消泡剤であっても消泡等が可能とな
り、本発明の水溶液の利点を有効に利用するものではな
くなるからである。
【0015】また、請求項3に記載したように、本発明
においては水溶性セルロース誘導体として、アルキルセ
ルロースまたはヒドロキシアルキルアルキルセルロース
が単独で、もしくは2種以上混合されて用いられること
が好ましい。特に好ましくは、請求項4に記載するよう
にアルキルセルロースがメチルセルロースであり、請求
項5に記載するようにヒドロキシアルキルアルキルセル
ロースがヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはヒ
ドロキシエチルメチルセルロースである場合で、これら
が単独で用いられるか、もしくは2種以上混合されて用
いられる場合である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。本発明者等は、水溶性セルロース誘導体の界面活性
特性に起因する泡の発生の抑制もしくは発生した泡の消
泡に対して充分な効果を有する水溶性セルロース誘導体
水溶液の抑泡剤または消泡剤が未だに得られていない点
に着目し、鋭意検討した結果、ある特定のシリコーン組
成物を添加することにより所望の効果が得られることを
見いだし、本発明に至ったものである。以下、本発明の
水溶性セルロース誘導体水溶液について説明する。
【0017】本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液
は、少なくとも、水溶性セルロース誘導体、シリコーン
組成物および水を含むことを特徴とするものである。こ
こで、本発明に用いられる水溶性セルロース誘導体とし
ては、水溶性のセルロース誘導体であれば特に限定され
るものではないが、好ましくはセルロースエーテル類が
用いられる。このようなセルロースエーテル類として
は、メチルセルロース等の水溶性アルキルセルロース、
およびヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチル
セルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース等のヒ
ドロキシアルキルアルキルセルロース等が挙げられる。
【0018】本発明においては、このような水溶性セル
ロース誘導体を単独で用いてもよく、2種類以上を混合
して用いてもよい。特に好ましい例としては、メチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、また
はヒドロキシエチルメチルセルロースを単独で用いた場
合、もしくはこれらを2種類以上組み合わせて用いた場
合である。
【0019】このような水溶性セルロース誘導体は、水
溶性セルロース誘導体水溶液の全量に対して、0.01
〜20重量%の範囲内とすることが好ましく、中でも
0.05〜5重量%の範囲内であることが特に好まし
く、さらに好ましくは、0.05〜1重量%の範囲内で
ある。濃度が20重量%より高い場合は、粘度が高すぎ
ることから発生する泡の抑制および発生した泡の消泡を
行うことが困難となり、0.01重量%より低い場合
は、水溶性セルロース誘導体の界面活性特性が水溶液の
泡の発生に対してそれほど寄与するものではないことか
ら、通常の消泡剤であっても消泡等が可能となり、本発
明の水溶液の利点を有効に利用するものではなくなるか
らである。
【0020】本発明に用いられる水溶性セルロース誘導
体の重量平均分子量は、使用態様により異なるものでは
あるが、50,000〜1,500,000の範囲内の
ものが用いられる。このような水溶性セルロース誘導体
は、通常市販されているものを用いることができる。
【0021】本発明に用いられるシリコーン組成物は、
下記の(イ)、(ロ)、および(ハ)の各成分を含むも
のである。まず最初に(イ)成分について説明する。こ
の(イ)成分は、以下説明するようにポリオキシアルキ
レン変性シリコーンオイルであり、後述するポリオキシ
アルキレン重合体である(ハ)成分と共にシリコーンオ
イルコンパウンドである(ロ)成分を水系に乳化分散さ
せるためのものである。この(イ)成分は下記の一般式
(1)で示される。 R3(R1)2SiO - ((R1)2SiO)X - (R1R2SiO)y - Si(R1)2R3 …(1) [式中、R1は同一または異種の炭素数1〜18の1価炭
化水素基を示し、R2は下記一般式(2)で表わされる基
を示し、R3はR1、R2、水酸基、炭素数1〜6のアルコキ
シ基から選択される基、x は5〜 100、y は1〜10で
ある。
【0022】
【化3】
【0023】(式中、R4は炭素数1〜4の2価炭化水素
基を示し、R5は水素原子または炭素数1〜6のアルキル
基、アセチル基、イソシアン酸基から選択される1価の
基を示し、a及びbは、3≦a+b≦100、10/90≦
a/b≦45/55を満たす数である。)]
【0024】ここで、上記一般式(1)中のR1として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基などのアルキル基、ビニル基、
アリル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル基な
どのアリール基、シクロヘキシル基などのシクロアルキ
ル基またはこれらの基の炭素原子に結合している水素原
子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ基などで置
換したクロロメチル基、3−クロロプロピル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基、シアノエチル基など
から選択される同種または異種の炭素数1〜18の非置換
または置換の1価の炭化水素基が挙げられる。本発明に
おいては、全R1基中の90モル%以上がメチル基であるこ
とが好ましい。
【0025】一般式(1)中のR3としては、R1、R2、水
酸基あるいはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基から選択
される1価の基が挙げられる。
【0026】また、一般式(1)中のx は5〜100の
範囲内であることが好ましく、特に好ましくは、10〜
60の範囲内である。x の値が5未満だと消泡性が悪く
なり、粘度低下により保存安定性も悪くなり、100を
超えると希釈時の粘度が高くなり、作業性が悪くなるか
らである。さらに、一般式(1)中のy は、1〜10の
範囲内、特に好ましくは、2〜7の範囲内である。y は
1未満だとオイルコンパウンド組成物の乳化が困難とな
り、10を超えると希釈時の粘度が高くなり作業性も悪
くなるからである。
【0027】また、上記一般式(2)中R4としては、メ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基など
の炭素数1〜4の2価炭化水素基が挙げられる。また、
R5としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などの炭素数1
〜6のアルキル基、アセチル基、イソシアン酸基などか
ら選択される1価の基が挙げられる。
【0028】一般式(2)中のa及びbは、3≦a+b
≦100、特に10≦a+b≦60の範囲内であること
が好ましい。a+bの値が3未満であるとオイルコンパ
ウンド組成物の乳化が困難となり、100を超えると希
釈時の粘度が高くなって作業性が悪くなるからである。
ポリオキシアルキレン基R2のEO/POモル比を示すa
/bの値は、10/90≦a /b ≦45/55とすることが好ま
しい。a/bの値が10/90未満であると水分散性、希釈
安定性が悪くなり、45/55を越えるとオイルコンパウン
ドである(ロ)成分との分散安定性が悪くなって保存安
定性、希釈安定性が不良となるばかりか、消泡性にも悪
影響を及ぼすおそれがあるからである。
【0029】(イ)成分であるポリオキシアルキレン変
性シリコーンオイルにおいては、分子中に占めるシロキ
サンで代表される疎水性部分の含有量、すなわち全分子
量からR2の分子量を除いた量が、5〜40重量%、好まし
くは10〜30重量%の範囲内であることが好ましい。
【0030】このポリオキシアルキレン変性シリコーン
オイルは、室温で液状のものが好ましく、25℃におけ
る粘度が10〜100,000cSt、特に100〜1
0,000cStの範囲内が好ましい。25℃における
粘度が10cStより低いと,得られるシリコーン組成
物が分離し易く安定性の低いものとなり、100,00
0cStより高いと得られるシリコーン組成物を水で希
釈する際に分散し難くなり、作業性が悪化するからであ
る。
【0031】この(イ)成分であるポリオキシアルキレ
ン変性シリコーンオイルは、ポリエーテル変性シリコー
ンとして市販されているものを用いてもよく、また従来
公知の方法、例えば≡SiH基を含有するオルガノポリ
シロキサンに対して、分子鎖末端にビニル基あるいはア
リル基などの不飽和基を有するポリオキシアルキレン化
合物を白金触媒の存在下に付加反応させて得られるもの
を用いてもよい。
【0032】本発明に用いられるシリコーン組成物中に
おける(イ)成分の配合量は、5〜90重量%の範囲内
であることが好ましく、特に好ましくは10〜80重量
%の範囲内、さらに好ましくは20〜70重量%の範囲
内である。5重量%未満では水分散性が悪くなり、90
重量%より多くなると消泡性が劣るからである。
【0033】次に、本発明の水溶性セルロース誘導体水
溶液に用いられるシリコーン組成物の(ロ)成分につい
て説明する。このシリコーン組成物の(ロ)成分は、シ
リコーンオイルコンパウンドからなるものであり、本発
明に用いられるシリコーン組成物に消泡性を付与するた
めの主成分となるものである。このシリコーンオイルコ
ンパウンドは、以下に示すシリコーンオイルと微粉末シ
リカとからなるものとされる。
【0034】このシリコーンオイルコンパウンドは、下
記一般式(3)で示されるものである。 (R6R7R8SiO1/2)l (R9R10SiO2/2)m (R11SiO3/2)n …(3) (式中、R6、R7、R8、R9、R10 、およびR11 は炭素数1
〜18の1価炭化水素基を示し、l、m、nは正数であ
り、0.005≦n/(l+m+n)≦0.1を満たす
数である。)
【0035】ここで、R6、R7、R8、R9、R10 、R11 とし
ては、それぞれメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基などのアルキル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、ビニル
基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基、トリル
基などのアリール基またはこれらの基の炭素原子に結合
している水素原子の一部または全部をハロゲン原子、シ
アノ基などで置換したクロロメチル基、3−クロロプロ
ピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、シアノ
エチル基などから選択される同種または異種の炭素数が
1〜18の非置換または置換の1価炭化水素基が挙げられ
る。本発明においては、消泡性および経済性の観点から
全R6〜R11 基中の90モル%以上がメチル基であるもの
を用いることが好ましい。
【0036】上記一般式(3)で示されるシリコーンオ
イル中の各単位のモル数を示すl、m、nはいずれも正
数であり、R11SiO3/2 単位のモル分率であるn/(l+
m+n)の値は、0.005〜0.1の範囲内、好まし
くは0.01〜0.05の範囲内とすることである。n
/(l+m+n)の値が0.005より小さくても、ま
た0.1より大きくても消泡持続性が劣るようになるか
らである。
【0037】また、上記一般式(3)で示されるシリコ
ーンオイルは分散のし易さ、作業性等の面からは粘度を
できるだけ低いものとすることが好ましく、消泡持続性
の面からは粘度が高いもののほうが好ましいのである
が、本発明においては、粘度が10〜100,000c
Stの範囲内であることが好ましく、特に好ましくは、
100〜50,000cStの範囲内である。粘度が1
0cSt未満では、得られるシリコーン組成物が安定性
の乏しいものとなり、粘度が100,000cStより
大きい場合はシリコーン組成物をエマルジョンに仕上げ
る際の作業性に問題が生ずるからである。
【0038】上記R11SiO3/2 単位を含有するシリコーン
オイルは、従来から行われてきた公知の方法で合成する
ことができる。例えば、R6R7R8SiCl、R9R10SiCl2および
R11SiCl3を共加水分解、縮合するか、またはこの縮合物
と環状低分子シロキサンとをアルカリ金属水酸化物、ア
ルカリ金属シラノレートあるいはテトラアルキルホスホ
ニウムヒドロキシド、テトラアルキルアンモニウムヒド
ロキシドなどの水酸化物あるいは硫酸、有機スルホン酸
などの強酸物質などから選ばれる触媒の存在下に、室温
〜200℃で反応させる方法、あるいは R11SiZ3(ここ
で、Zはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、ブトキシ基、アセトキシ基、イソプロペ
ノキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−アミノエトキ
シ基、N,N−ジエチルアミノキシ基、ジメチルアミノ
基、エチルメチルケトオキシム基などの加水分解性基)
と直鎖状のオルガノポリシロキサンとを上記触媒の存在
下に室温〜200℃で反応させる方法等により得ること
ができる。
【0039】また、本発明において微粉末シリカは通常
用いられるものであればいかなるものを用いてもよく、
湿式シリカ、乾式シリカのいずれをも用いることができ
る。このような微粉末シリカとしては、例えば、沈降シ
リカ、シリカキセロゲル、ヒュームドシリカ、さらには
その表面を有機シリル基で処理したものなどを挙げるこ
とができる。具体的には、アエロジル[日本アエロジル
(株)製、商品名]、ニップシール[日本シリカ(株)
製、商品名]、キャボシル[米国キャボット社製、商品
名]、サントセル[米国モンサント社製、商品名]など
が用いられる。
【0040】本発明に用いられる微粉末シリカは、BE
T法による比表面積の値が大きいものが好ましい。これ
は、本発明に用いられるシリコーン組成物の消泡性が向
上するからである。したがって、上記微粉末シリカは、
比表面積が100m2 /g以上のものが好ましく、特に
好ましくは200m2 /g以上のものである。この微粉
末シリカの添加量は、上記シリコーンオイル100重量
部に対して0.1〜20重量部の範囲内で添加されるこ
とが好ましく、特に好ましくは1〜10重量部の範囲内
とすることである。0.1重量部未満では消泡特性が劣
るようになり、20重量部より多くすると組成物の粘度
が増加して水分散性および作業性が悪くなるからであ
る。
【0041】この(ロ)成分としてのシリコーンオイル
コンパウンドは、上述したシリコーンオイルと微粉末シ
リカを所定量用意し、これを適当な攪拌機構をもつ混合
機中で混合しながら60〜200℃で熱処理し、必要に
応じて低沸点留分を除くことにより製造することができ
る。
【0042】本発明においては、上記シリコーンオイル
コンパウンドに消泡性持続力、高温特性、希釈安定性な
どの向上のために無機アンモニウム塩、有機けい素化合
物、シロキサン樹脂などを必要に応じて添加してもよい
(特公平4−42043号、特開平5−261206
号、特開平5−261207号各公報参照)。
【0043】本発明に用いられるシリコーン組成物中に
おけるこの(ロ)成分の含有量は、5〜60重量%の範
囲内であることが好ましく、特に好ましくは10〜50
重量%の範囲内であり、さらに好ましくは20〜40重
量%の範囲内である。ここで、5重量%より少ない場合
は、シリコーン組成物の泡抑制効果が不充分となり、6
0重量%より大きい場合は、水への分散性が劣り、取り
扱い性に問題が生じるからである。
【0044】次に、本発明に用いられるシリコーン組成
物を構成する(ハ)成分は、ポリオキシアルキレン重合
体からなるものである。この(ハ)成分は、ポリオキシ
レン変性シリコーン溶液である上記(イ)成分と共にシ
リコーンオイルコンパウンドである(ロ)成分を水系に
乳化分散させるための乳化助剤となるものであるが、こ
の(ハ)成分を配合するとシリコーン組成物の粘度を低
下させることができるので、水分散時の作業性が向上す
るという効果も有するものである。
【0045】この(ハ)成分であるポリオキシアルキレ
ン重合体は、分子内に(R120) 基(ここで、R12 はエチ
レン基またはイソプロピレン基)をもつものであればど
のような構造のものでもよく、直鎖状であっても、下記
一般式(4)で示されるような分枝鎖を有するものであ
ってもよい。
【0046】
【化4】
【0047】(式中、R13 は、水素原子、炭素数1〜1
8のアルキル基、アルケニル基、アシル基、イソシアン
酸基を示し、R14 はアルキル基を示し、q,r,sは整
数を示す。)
【0048】ここで、R13 としては水素原子、メチル
基、エチル基、ブチル基、デシル基、オクタデシル基な
どのアルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル
基、アセチル基、ステアロイル基などのアシル基、イソ
シアン酸基などが一般的であるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0049】また、ポリオキシアルキレン重合体の重量
平均分子量は、500〜5,000の範囲内が好まし
く、特に好ましくは1,000〜3,000の範囲内で
ある。重量平均分子量が500未満では、粘度が低いた
め得られるシリコーン組成物の経時安定性が悪くなり、
5,000を超えると粘度が高くなり、分散性および作
業性が悪くなるからである。
【0050】本発明において、(ハ)成分であるポリオ
キシアルキレン重合体は、1種のポリオキシアルキレン
重合体に限定されるものではなく、HLBあるいは末端
基などの異なる2種以上のポリオキシアルキレン重合体
を併用してもよい。この(ハ)成分は、シリコーン組成
物中に5〜90重量%の範囲内で配合されることが好ま
しく、特に好ましくは10〜50重量%の範囲内であ
り、さらに好ましくは20〜40重量%の範囲内であ
る。(ハ)成分の配合量が90重量%より多いと、消泡性
が悪くなるからである。
【0051】本発明に用いられるシリコーン組成物は、
上記の(イ)、(ロ)、および(ハ)成分を所定量混合
することにより得られるものである。この際の混合方法
としては、通常の混合方法であれば特に限定されるもの
ではなく、これらの各成分を例えばホモミキサーなどの
混合機を用いて、均一に混合すればよい。混合に際して
は、特に限定されるものではないが、40〜150℃の
温度範囲内で加熱混合してもよい。なお、このシリコー
ン組成物については、特開平8- 309104号公報に
おいても提案されている。
【0052】本発明の水溶性セルロース誘導体におい
て、上述したシリコーン組成物の含有量は、水溶性セル
ロース誘導体水溶液の全量に対して、0.0005重量
%から1重量%の範囲内であることが好ましく、特に好
ましくは0.0005重量%から0.1重量%の範囲内
である。0.0005重量%より低い場合は、抑泡及び
消泡効果が著しく低下し所望の特性が得られず、1重量
%を越えると、要求される水溶性セルロース誘導体の性
能、例えば、増粘性、分散性、懸濁性、保護コロイド性
等を損ない悪影響を与えてしまうからである。なお、こ
のシリコーン組成物を添加することにより、水溶性セル
ロース誘導体水溶液に対しての消泡効果等が得られるも
のであることから、このシリコーン組成物は、水溶性セ
ルロース誘導体水溶液用泡抑制剤組成物であるといえ
る。
【0053】本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液の
第3の必須成分は、水であり、この水に上述した第1の
必須成分である水溶性セルロース誘導体と、第2の必須
成分であるシリコーン組成物が少なくとも添加されたも
のが、本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液である。
【0054】本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液に
は、上記必須成分の他、用途に応じて種々の添加剤を添
加することができる。このような添加剤としては、例え
ば、ラウリル硫酸ナトリウム等の界面活性剤、各種エマ
ルジョンに用いられる場合に添加されるシリコーンオイ
ル、懸濁重合に用いられる場合に添加される塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等の重合性モノマー、Ni−Cd電
池用焼結板に用いられる場合に添加されるカルボニルニ
ッケル粉、Ni−MH電池用負極に用いられる場合に添
加されるミッシュメタル粉、消泡性を向上させるために
添加されるシリカ粉、着色のために用いられる顔料等の
無機又は有機固形物(粉末または粒状物)等を挙げるこ
とができる。この際の各種添加剤の添加量は、用途に応
じて、要求される特性が得られるような必要量を添加す
ればよい。また、上述した用途に限定されるものではな
い。
【0055】本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液の
製造法としては、最初に水溶性セルロース誘導体を水に
溶解した水溶液を調製した後、必須成分であるシリコー
ン組成物を含む各種添加剤を加えて混合して本発明の水
溶液を得る方法や、配合物を全て一括して水に投入し、
混合する方法等がある。上述した配合物を水に投入して
混合するために用いる装置としては、通常水溶液の混合
に用いられる装置であればいかなる装置をも用いること
ができる。
【0056】本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液
は、各種エマルジョン、懸濁重合等の種々の用途に用い
ることができる。また、水溶液の使用温度等の使用態様
は、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜決
定されるものである。
【0057】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を挙げて
説明する。なお、実施例1中における粘度は、25℃で
の測定値を示したものである。 (実施例1) 1.シリコーンオイルの合成例 攪拌機と温度計、冷却管および滴下装置を設けた内容積
5リットルのフラスコに水3,000gを投入し、これ
に攪拌しながらトリメチルクロロシラン490g、ジメ
チルジクロロシラン560gおよびメチルトリクロロシ
ラン650gの混合物を、反応物の温度が50℃以下とな
るよう冷却しながら3時間かけて滴下した。
【0058】これをさらに30℃で2時間攪拌し、水層
(塩酸+水)を分離して除いた後、有機層に3%炭酸ナ
トリウム水溶液1,700gを加え、室温で2時間攪拌
した。次いで、水層を分離して除き、残った有機層に無
水硫酸ナトリウム70gを加えて室温で3時間攪拌した
後、濾過して粘度が14cStで無色透明のベースオイ
ルAを得た。
【0059】攪拌機、温度計、冷却管および窒素ガス導
入管を設けた内容積500mLのフラスコに、上記ベー
スオイルA10g、粘度が10cStのトリメチルシリ
ル末端封鎖ポリジメチルシロキサン22g、およびオク
タメチルシクロテトラシロキサン300gを投入し、窒
素ガスを通気しつつ攪拌しながら120℃まで加熱し
た。ここに、水酸化カリウム0.3gを加え、さらに1
50℃まで昇温して4時間攪拌した。その後、100℃
まで冷却して、エチレンクロロヒドリン2gを添加し
て、100℃で2時間攪拌を続けた。得られた反応物を
10mmHgの減圧下、160℃で2時間加熱し、未反
応の低分子シロキサンを除去することにより粘度が1
6,000cStのシリコーンオイルAを得た。このも
のについて29Si−NMRによる構造解析を行なったと
ころ、CH3 SiO3/2 単位は0.012モル分率含有
されていた。
【0060】2.オイルコンパウンドの製造例 シリコーンオイルとして上記シリコーンオイルの合成例
で得られたシリコーンオイルA100重量部に対し、微
粉末シリカとしてニップシールHD−2(日本シリカ
(株)製商品名、比表面積300m2 /g)8重量部を
加え、窒素ガス気流下で150℃で2時間混合してオイ
ルコンパウンドを調製した。
【0061】3.シリコーン組成物の調製例 オイルコンパウンドの製造例で調製されたオイルコンパ
ウンドを(ロ)成分として用い、これに(イ)成分とし
て下式に示すポリオキシアルキレン変性シリコーンオイ
ル(粘度:1,200cSt)と、(ハ)成分として下
式に示すポリオキシアルキレン重合体(粘度:250c
St)を、(イ)/(ロ)/(ハ)=50g/30g/
20gの配合で室温下、ホモミキサーを用いて2,00
0rpmで10分間撹拌してシリコーン組成物を調製し
た。
【0062】(イ):(CH3)3SiO-[(CH3)2SiO]35-(CH3R
15SiO)5-Si(CH3)3
【0063】
【化5】
【0064】(ハ):HO(C3H6O)35H
【0065】4.水溶性セルロース誘導体水溶液の調製 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(90SH−40
00、信越化学工業(株)製、分子量95万)を0.1
重量%含む水溶液に、上記シリコーン組成物を0.00
1重量%添加して撹拌することにより水溶性セルロ−ス
誘導体水溶液を調製した。
【0066】(実施例2)上記シリコーン組成物の添加
量を0.002重量%とした以外は全て実施例1と同様
にして水溶性セルロース誘導体水溶液を調製した。
【0067】(比較例1)上記シリコーン組成物に代え
てプルロニックL−61(旭電化工業株式会社製) を
0.001重量%添加した以外は全て実施例1と同様に
して水溶性セルロース誘導体水溶液を調製した。
【0068】(比較例2)上記シリコーン組成物に代え
てプルロニックL−61(旭電化工業株式会社製) を
0.002重量%添加した以外は全て実施例1と同様に
して水溶性セルロース誘導体水溶液を調製した。
【0069】(比較例3)上記シリコーン組成物に代え
てトリブチルフォスフェートを0.001重量%添加し
た以外は全て実施例1と同様にして水溶性セルロース誘
導体水溶液を調製した。
【0070】(比較例4)上記シリコーン組成物に代え
てトリブチルフォスフェートを0.002重量%添加し
た以外は全て実施例1と同様にして水溶性セルロース誘
導体水溶液を調製した。
【0071】実施例1および2と、比較例1〜4で得ら
れた水溶性セルロース誘導体水溶液の泡の発生の抑制効
果、および発生した泡の消泡効果を比較するために、下
記に示す起泡率性試験を行った。結果を表にまとめる。
【0072】(起泡率性試験)各水溶性セルロース誘導
体水溶液を、50mL共栓付メスシリンダーに25mL
入れ、50回振盪した後静置し、経時的に泡部分と液部
分の容積を読みとり、下式により起泡率を求めた。起泡
率が低い程、抑泡性及び消泡性が高いことを意味する。 ・試験温度 :25℃ ・振盪後放置時間:30分 ・起泡率=Va /Vs ×100 Va :泡部分の容積 Vs :水溶液部分の容積
【0073】
【表1】
【0074】表中の結果から明らかなように、実施例の
水溶性セルロース誘導体水溶液は、比較例のものと比較
して放置後5分以降の起泡率が低い(実施例では0であ
り、5分放置すると泡がほとんど無い状態となる。)。
このことから、実施例の水溶性セルロース誘導体水溶液
は、消泡効果及び抑泡効果が非常に高いことがわかる。
【0075】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許
請求の範囲に記載された技術思想と実質的に同一な構成
を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるもの
であっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0076】
【発明の効果】本発明の水溶性セルロース誘導体水溶液
は、水溶性セルロース誘導体、所定のシリコーン組成物
および水を必須成分とするものであるので、水溶性セル
ロース誘導体に起因する泡の抑泡性、消泡の速効性及び
消泡持続性にすぐれたものであり、添加量が少量であっ
てもこのような効果が得られるものである。したがっ
て、本発明の水溶液は用途に応じて要求される水溶性セ
ルロース誘導体の性能を損なうことなく、抑泡および消
泡効果を得ることができるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 A)水溶性セルロース誘導体、 B)シリコーン組成物、および C)水、を含む水溶性セルロース誘導体水溶液であっ
    て、 前記B)シリコーン組成物が、 (イ)25℃における粘度が10〜100,000cS
    tである下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキ
    レン変性シリコーンオイルを5〜90重量%と、 R3(R1)2SiO - ((R1)2SiO)X - (R1R2SiO)y - Si(R1)2R3 …(1) [式中、R1は同一または異種の炭素数1〜18の1価炭
    化水素基を示し、 R2は下記一般式(2)で表わされる基を示し、R3はR1
    R2、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基から選択され
    る基、x は5〜 100、y は1〜10である。 【化1】 (式中、R4は炭素数1〜4の2価炭化水素基を示し、R5
    は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、アセチル
    基、イソシアン酸基から選択される1価の基を示し、a
    及びbは、3≦a+b≦100、10/90≦a/b≦45/
    55を満たす数である。)] (ロ)25℃における粘度が10〜100,000cS
    tである下記一般式(3)で示されるシリコーンオイル
    100重量部と、BET法による比表面積が100m2
    /g以上の微粉末シリカ0.1〜20重量部を含むオイ
    ルコンパウンドを5〜60重量%と (R6R7R8SiO1/2)l (R9R10SiO2/2)m (R11SiO3/2)n …(3) (式中、R6、R7、R8、R9、R10 、およびR11 は炭素数1
    〜18の1価炭化水素基を示し、l、m、nは正数であ
    り、0.005≦n/(l+m+n)≦0.1を満たす
    数である。) (ハ)重量平均分子量が500〜5,000であるポリ
    オキシアルキレン重合体を5〜90重量%とを含むもの
    であり、 かつ水溶性セルロース誘導体水溶液組成物中に、0.0
    005重量%〜1重量%含まれていることを特徴とする
    水溶性セルロース誘導体水溶液。
  2. 【請求項2】 前記A)水溶性セルロース誘導体が、水
    溶液中に0.01〜20重量%含まれていることを特徴
    とする請求項1記載の水溶性セルロース誘導体水溶液。
  3. 【請求項3】 前記A)水溶性セルロース誘導体が、ア
    ルキルセルロースまたはヒドロキシアルキルアルキルセ
    ルロースの単独もしくは混合物であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の水溶性セルロース誘導体
    水溶液。
  4. 【請求項4】 前記アルキルセルロースがメチルセルロ
    ースであることを特徴とする請求項3記載の水溶性セル
    ロース誘導体水溶液。
  5. 【請求項5】 前記ヒドロキシアルキルアルキルセルロ
    ースがヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはヒド
    ロキシエチルメチルセルロースであることを特徴とする
    請求項3記載の水溶性セルロース誘導体水溶液。
JP36958597A 1997-12-26 1997-12-26 水溶性セルロース誘導体水溶液 Pending JPH11193337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36958597A JPH11193337A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 水溶性セルロース誘導体水溶液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36958597A JPH11193337A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 水溶性セルロース誘導体水溶液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11193337A true JPH11193337A (ja) 1999-07-21

Family

ID=18494809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36958597A Pending JPH11193337A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 水溶性セルロース誘導体水溶液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11193337A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000508373A (ja) * 1997-01-14 2000-07-04 ロレアル 濃化水性組成物及び使用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000508373A (ja) * 1997-01-14 2000-07-04 ロレアル 濃化水性組成物及び使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6605183B1 (en) Antifoam formulation
JPH0284B2 (ja)
US4900474A (en) Silicone antifoamers
US4395352A (en) High efficiency antifoam compositions and process for reducing foaming
KR101271944B1 (ko) 소포제 조성물
JP2865466B2 (ja) 泡抑制剤組成物
KR100819721B1 (ko) 실리콘 소포제
WO2021254171A1 (zh) 一种有机硅消泡组合物及其制备方法
JPH02198603A (ja) 消泡剤組成物
JP3676042B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JPH0137962B2 (ja)
JP2005324140A (ja) 消泡剤組成物
JP3151378B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JPH11193337A (ja) 水溶性セルロース誘導体水溶液
JPH0130528B2 (ja)
JP3570490B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JP2685684B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JP2685685B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JPH07185212A (ja) シリコーン消泡剤組成物
JP3009083B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JP3259516B2 (ja) パルプ黒液用消泡剤
JP3194681B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JP3636293B2 (ja) 泡抑制剤組成物
JPH08323107A (ja) 泡抑制剤組成物
JPH0442042B2 (ja)