JPH11193009A - キャップの殺菌洗浄装置 - Google Patents
キャップの殺菌洗浄装置Info
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Abstract
ーロン茶、ミルクコーヒーなどの各種飲料を充填した後
のキャッピング工程に供給するキャップを、効率的に完
全殺菌でき、かつ、再汚染のないキャップの殺菌洗浄装
置を提供する。 【解決手段】 周縁にキャップ収納凹部が形成され、周
縁同士が近接し、縦方向に回転する3基のターレットを
備えたクリーンルーム内におけるキャップ10の殺菌洗
浄装置であって、整列状態のキャップを第1ターレット
11に供給する機構22、第1ターレットにおける蒸気
殺菌機構、a−a′第2ターレット12における無菌水
噴射機構、および第3ターレット13における無菌エア
ーブロー機構c−c′を順次配置し、さらに、洗浄後の
キャップを無菌雰囲気に排出する機構21を備えたキャ
ップの殺菌洗浄装置。
Description
すなわち、無菌充填系において、容器に、飲料水、ジュ
ース、ウーロン茶、ミルクコーヒーなどの各種飲料が充
填された後のキャッピング工程の前段階として行われる
キャップの殺菌洗浄装置に関するものであり、より詳し
くは、キャップの殺菌が均一に行われ、かつ工程中の再
汚染を防止したキャップの殺菌洗浄装置に関する。
おける一連の工程は、容器の洗浄殺菌・仕上げリンサー
・内容物充填・キャッピング工程に沿って行われること
が知られている。これらの工程は、通常、クラス10,
000に保たれたクリーンルーム内に区画されたブース
内において行われ、このブースはクラス100に保たれ
ている。
いては、充填工程から送られてくる内容物が充填された
容器にキャッピングをするものであり、このキャッピン
グも、コンピューター制御によって容器の移送速度に同
期して送り込まれるキャップによって順次キャッピング
されて製品として送り出されるものである。この際、キ
ャップは当然完全に殺菌されたものが用いられなければ
ならない。
浄に関する技術としては、例えば、特開平4−4493
8号公報、特公平7−94251号公報、特公平1−1
4094号公報に開示されたもの等が知られている。
ものは、ほぼ密閉状の滅菌室内に配置されたジグザグコ
ンベア上を、蓋内面に噴射される滅菌液の圧力で推進さ
れ、かつ、蓋外周面に噴射される滅菌液の圧力で回転さ
れ、コンベア上を移動させながら所定時間滅菌液を接触
させたのち、滅菌室を出た後で蓋の内外面に無菌水を噴
射して蓋を洗浄する方法が開示されている。
キャップ洗浄装置における殺菌用シュート中を通過する
キャップの内面に殺菌のための紫外線の照射が長すぎる
とキャップ内部のパッキンやキャップ自体が変質してし
まうのを防止するため、キャップの流れを検知して、長
過ぎる場合に紫外線の照射を遮断するシャッターを設け
たものである。
キャッピング装置へのキャップ殺菌供給装置が示されて
おり、その目的とするところは、殺菌済のキャップの再
汚染を防止することにある。この発明によると、シュー
トからキャップ殺菌供給装置に送り込まれるキャップ
に、殺菌液ノズルから殺菌液を噴射し、次いで熱風ノズ
ルからの熱風を吹きつけることにより、過酸化水素水の
ような殺菌液を蒸発除去し殺菌を完了する。殺菌済のキ
ャップは、その後、水平可動ロールによってキャッピン
グ装置へ送り込まれる構成になっている。
号公報に開示された技術は、蓋の滅菌を効率的に行う点
で優れているが、殺菌時間にバラツキが生じる可能性が
ある。また、特公平7−94251号公報に開示された
技術も、紫外線を用いたキャップの殺菌方法に限定され
るものであり、紫外線の非照射部分が発生するため無菌
充填系に応用することはできない。
された技術は、無菌充填系におけるキャッピングを意図
しているものの、シュートから送り込まれるキャップ
は、移動板、ストッパおよびプッシャにより1つずつ取
り出されて水平案内レールに乗せられ、これに殺菌液を
噴射し、次いで、熱風により殺菌液を蒸発除去するよう
になっている。したがって、この装置を用いた洗浄で
は、洗浄効率が劣り、かつ、水平案内レールに乗せられ
たキャップに一方から殺菌水を噴射するだけの方法で
は、キャップの全体を完全に殺菌するという観点からは
十分なものとは言えない。
るキャップの殺菌洗浄において、殺菌洗浄の効率化はも
とより、キャップ全面を均一に殺菌洗浄でき、かつ、殺
菌洗浄後のキャップが再汚染されることを防止したキャ
ップの殺菌洗浄装置を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、特にキャッピング時の温度によりキャ
ップ性能が変わるプラスチックキャップに適したキャッ
プの殺菌洗浄装置を提供することにある。
成するために提案されたものであり、装置全体をクリー
ンルーム内にセットして、かつ、殺菌洗浄から無菌エア
のブローに至る工程のキャップの搬送を、縦方向に回転
するターレットによって行うようにした点に重要な特徴
がある。
プ収納凹部が形成され、周縁同士が近接し、縦方向に回
転する3基のターレットを備えたクリーンルーム内にお
けるキャップの殺菌洗浄装置であって、整列状態のキャ
ップを第1ターレットに供給する機構、第1ターレット
における蒸気殺菌機構、第2ターレットにおける無菌水
噴射機構、および第3ターレットにおける無菌エアーブ
ロー機構を順次配置し、更に、洗浄後のキャップを無菌
雰囲気に排出する機構を備えたキャップの殺菌洗浄装置
が提供される。
機構は壁面が開放された角型筒状体からなるシュートで
あり、その外側に形成されたクラス10,000のクリ
ーンルームから、クラス100のクリーンルーム開口を
介して第1ターレット近傍へ連接されている上記キャッ
プの殺菌洗浄装置が提供される。
おける蒸気殺菌および第2ターレットにおける無菌水噴
射が、それぞれに供給されたキャップがターレットの下
方を通過する時に行われる上記キャップの殺菌洗浄装置
が提供される。
菌水噴射機構および無菌エアーブロー機構が、各ターレ
ット間におけるキャップ受渡部以外を区画されたゾーン
内に配置されている上記キャップの殺菌洗浄装置が提供
される。
施例を説明する。本発明のキャップの殺菌洗浄装置は、
クラス10,000のクリーンルームA内に始端を揺す
るキャップ供給機構22と、クラス100のクリーンル
ームB内で行われる、上記キャップの蒸気殺菌機構、無
菌水噴射による洗浄機構ならびに無菌エアーのブロー機
構を組み合わせたことが第1の特徴である。そして、蒸
気殺菌機構、無菌水噴射による洗浄機構ならびに無菌エ
アーのブロー機構が、周縁にキャップ収納凹部が形成さ
れ、周縁同士が近接し、縦方向に回転する3基のターレ
ットによって行われることが第2の特徴である。
置の好適な一例を概要図で示した。このキャップの殺菌
洗浄装置は、クラス10,000のクリーンルームA内
にキャップ供給機構(シュート)22の始端部を(図示
せず)有し、そこからシュートに整列して供給されたキ
ャップが、クラス100のクリーンルームBの開口部2
0を介して室内に延設されている。
には、シュート22内のキャップの満杯検知装置30と
キャップの空杯検知装置31が設置されていることが好
ましい。これらの検知装置は、クリーンルームB内のス
トッパー32とコンピューター(図示せず)によって連
動しており、空杯検知装置31がシュート22内のキャ
ップが空杯であることを検知すると、ストッパー32が
シュート22の中に遮断板を差し込んでキャップの送給
を停止させる。また、反対に、満杯検知装置30が、シ
ュート内のキャップが満杯になっていることを検知する
と、ストッパー32は遮断板を後退させてキャップの送
給を再開させるように作動する。
が発生した時は、その信号によりストッパー32が作動
し、キャップの送給を停止し、殺菌洗浄装置内のキャッ
プはすべて該装置から送り出され、必要以上の殺菌洗浄
がされないようになっている。また、その後トラブルが
解消された時にストッパー32は後退しキャップの供給
が開始される。
それぞれ縦方向に回転し、キャップの蒸気殺菌を行う第
1ターレット11、無菌水による洗浄を行う第2ターレ
ット12および無菌エアーのブローによって洗浄液の蒸
発乾燥を行うための第3ターレット13がそれぞれキャ
ップの受渡し(移し替え)ができる状態で配置されてい
ることが本発明の重要な特徴である。ターレットは、そ
の周縁にキャップを1個ずつ受け入れる半円形の凹部が
形成されており、ターレットの回転に伴って1個ずつの
キャップを洗浄工程に送り込むことになる。
ることも重要な特徴であり、これによって装置の設置面
積のコンパクト化が図れる。また、殺菌、冷却時間を変
えたい場合はターレットの大きさを変えることにより適
宜対応することができる。上記3基のターレットの他
に、必要に応じて、シュート22と第1ターレット11
の間、および/または第1ターレット11と第2ターレ
ット12の間に、補助のターレット14,15を配置す
ることもできる。
り、第1ターレットと第2ターレットが同一方向の回転
になり、それぞれのキャップがターレットの下面を通過
する時に蒸気噴射による殺菌および無菌水噴射による洗
浄を行うことができる。この際、第1および第2ターレ
ットの下面には、キャップの落下を防止するためのガイ
ド23,24が付設されている。
り、キャップは、ターレットの回転に伴ってガイド2
3,24とも接触しながら自転することになるために、
蒸気殺菌および無菌水がキャップの全面に均一に行われ
ることになる。このガイド23,24は、蒸気または無
菌水がキャップに到達するための隙間を有するものであ
ることが必要であり、通常、3点でキャップを支持する
線状体によって形成されている。
例を、図1のI-I 断面として図2に示した。44は蒸気
供給のためのパイプであり、蒸気噴射口41,42,4
3に連接され、その回りをカバー45で覆っている。カ
バーとしては、ステンレス製の板などが好適に用いられ
る。この蒸気噴射口41,42,43からは元圧2kg
/cm2 で100℃の蒸気が連続的に噴射されており、
ガイド23で支持されながら自転しているキャップが蒸
気の噴射を受けることによって殺菌される。蒸気の噴射
は図1のa−a’の範囲の180°にわたる区域1にお
いて行われることが好ましい。このような装置にするこ
とにより、蒸気殺菌および無菌水による洗浄後の液がタ
ーレットにかからないで落下するため、キャップの再汚
染を防止することができる。
る洗浄を行うためのものであり、同時にキャップを均一
に冷却するためのものでもある。無菌水の噴射機構の一
例を図1のII-II 断面である図3に示した。この機構
も、前記蒸気殺菌機構と本質的には同じ構成になってお
り、ガイド23に支持されたキャップに向けて、無菌水
供給パイプ49から送り込まれた無菌水が噴出口46,
47,48から噴射されるようになっている。無菌水の
噴射は、図1のb−b’の範囲の約120°の区域2で
行われることが好ましく、この洗浄後の無菌水は、その
まま落下して排水口29から排出されるので、洗浄後の
キャップを再汚染することはない。無菌水は、通常20
ないし30℃程度の常温水で良く、その噴射圧は、1.
5kg/cm2 程度であることが好ましい。
ャップの移し替えは、その間に補助ターレット15を介
することにより、第2ターレットも第1ターレットと同
方向に回転し、その下面を移送中に無菌水の噴射を受け
ることになる。
らその近接点で直接キャップを移し替えられ、前工程で
殺菌洗浄されたキャップのぬれを蒸発乾燥させるための
無菌エアー噴射機構であり、ここでは無菌エアーによる
ブローがキャップに対してなされる。無菌エアーは常温
でよく、噴射圧は、2kg/cm2 程度が好ましい。タ
ーレットの回転方向は任意であるが、洗浄工程終了後の
キャップを装置外へスムースに給送するためには、第1
および第2ターレットと反対方向へ回転し、キャップが
ターレットの上面を移送中に無菌エアーによるブローが
行われるようにすることが好ましい。
噴射されるゾーンにおいては、無菌エアーの噴射力によ
りキャップが飛ばされないように、第1および第2ター
レットと同様のガイドを設けることが必要である。無菌
エアーの噴射機構は、無菌水の噴射機構と同様に形成さ
れてよく、噴射口46,47,48から無菌エアーが噴
射される点が異なるだけである。無菌エアーの噴射はc
−c’で表される範囲の約75°の区域3で良く、その
後はシュート22’に移し替えられて装置外に排出され
る。この際、キャップ排出ゾーンCは、クラス100の
クリーンルーム外ではあるが、クラス100に維持され
ていることが重要である。
大きさに制限はないが、操作性、全体的装置のコンパク
ト化という観点から、通常、40ないし80cm径のも
のが好適に用いられる。ターレットにおけるキャップ収
納凹部は、キャップの大きさによっても異なるが、通常
32mm径のキャップを洗浄する場合には、ターレット
の周縁に形成されるキャップ収納凹部の数は約25ない
し50個である。本発明者の実験によれば、第1、第
2、第3のターレットの回転速度は、一回転が9秒程度
であることが好ましく、この例では、蒸気殺菌域が4.
5秒、無菌水噴射域が3秒、無菌エアーブロー域が1.
9秒程度に設定した場合が、完全殺菌で、かつ作業性に
優れていた。
置内には、それぞれが縦方向に回転し、蒸気殺菌機構を
付設した第1ターレット、無菌水による洗浄機構を付設
した第2ターレットおよび無菌エアーによるブロー機構
を付設した第3ターレットが順次配置されていることが
重要な基本構成である。
ぞれの機構は隔壁によって区画されていることが望まし
い。したがって、上記3基のターレットの間には、キャ
ップの移し替えのための空間を除いて隔壁16,17を
設け、蒸気殺菌域1、無菌水洗浄域2、無菌エアー噴射
域3を含む3基のターレットが稼働する部分をそれぞれ
準密閉空間とすることが好ましい。
リーンルームAの外につながる排気口26,27を設
け、更にその下方には、排水口28,29を設けること
が望ましい。ただし、クリーンルームB内は、装置が稼
働中は蒸気が室B外に漏れないように負圧になっている
が、排水口28,29は水封式になっており(図示せ
ず)、この部分からのエアーの入り込みはなく、また、
キャップ供給部より入り込むエアーは、クリーンルーム
外につながる排気口26から排気されるため、クリーン
ルームB内はクラス100の雰囲気に維持されている。
を遮断するためには、例えば、開口内にバタフライバル
ブを付設することが好ましい。バタフライバルブとは、
開口の内径と略同じ外径を有する円板が中央の軸によっ
て固定され、開閉自在にされている自体公知のものであ
り、その開閉操作は手動または自動制御によって容易に
実施できる。
内にはできるだけ外気の侵入を防止しなければならない
という観点から言えば、キャップ供給部20、およびキ
ャップ排出部21の両開口部も外気の侵入を防止するた
めの閉鎖機構が付設されていることが望ましい。その一
例として、本発明においては、両開口部を介して室外に
延設されているシュートの開放壁面にシリンダーによる
作動でシャッターが進退自在に構成されている閉鎖機構
を付設することが推奨される。
口部をシャッターやバタフライバルブによって閉鎖して
密封空間とした後、装置内の温度を装置の下方に設置さ
れたパイプ35に設けられた複数個の噴出口36から蒸
気等を噴出し、室B内を95ないし100℃程度に高め
て約30分の殺菌を行った後に、稼働を開始することが
好ましい。
である、蒸気の噴射、無菌水噴射及び無菌エアー噴射の
ための機構は、前述したガイド部に付設された噴射口に
よって行われるが、噴射口までの蒸気、無菌水および無
菌エアーの供給は、装置外に設けられたそれぞれの発生
装置(図示せず)からコンピューター制御によって除菌
フィルターを通し、適宜バルブを切替えることによりパ
イプによって送り込まれる。ここに用いるバルブとして
は、外気と完全に遮断されたアセプティックバルブが適
している。また、流体が一方向にだけ流れるチャッキバ
ルブを併用することが好ましい。
ャッピング工程において完全殺菌したキャップを供給す
るための効率的な装置が提供され、この装置は、殺菌洗
浄するキャップの給送を縦方向に回転する3基のターレ
ットによって行うことにより、キャップの表裏を均一に
完全殺菌できると共に、キャップが殺菌洗浄後に汚染源
に接触する機会がないために、再汚染を防止することが
できる。また、キャップを無菌水で洗浄することにより
蒸気で加熱されたキャップを均一に冷却することができ
るため、各種材質のキャップに適用できるが、特にキャ
ッピング時の温度によりキャッピング性能が大きく変わ
るプラスチックキャップに好適に適用される。
る。
機構の断面図である。
射機構の断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 周縁にキャップ収納凹部が形成され、周
縁同士が近接し、縦方向に回転する3基のターレットを
備えたクリーンルーム内におけるキャップの殺菌洗浄装
置であって、整列状態のキャップを第1ターレットに供
給する機構、第1ターレットにおける蒸気殺菌機構、第
2ターレットにおける無菌水噴射機構、および第3ター
レットにおける無菌エアーブロー機構を順次配置し、更
に、洗浄後のキャップを無菌雰囲気に排出する機構を備
えたキャップの殺菌洗浄装置。 - 【請求項2】 前記キャップ供給機構は壁面が開放され
た角型筒状体からなるシュートであり、その外側に形成
されたクラス10,000のクリーンルームから、クラ
ス100のクリーンルーム開口を介して第1ターレット
近傍へ連接されている請求項1記載のキャップの殺菌洗
浄装置。 - 【請求項3】 第1ターレットにおける蒸気殺菌および
第2ターレットにおける無菌水噴射が、それぞれに供給
されたキャップがターレットの下方を通過する時に行わ
れる請求項1または2記載のキャップの殺菌洗浄装置。 - 【請求項4】 蒸気殺菌機構、無菌水噴射機構および無
菌エアーブロー機構が、各ターレット間におけるキャッ
プ受渡部以外を区画されたゾーン内に配置されている請
求項1ないし3のいずれか1記載のキャップの殺菌洗浄
装置。
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ID=26563164
Family Applications (1)
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JP31253897A Expired - Fee Related JP3791868B2 (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-14 | キャップの殺菌洗浄装置 |
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