JPH11192270A - 背もたれ装置 - Google Patents

背もたれ装置

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JPH11192270A
JPH11192270A JP9368792A JP36879297A JPH11192270A JP H11192270 A JPH11192270 A JP H11192270A JP 9368792 A JP9368792 A JP 9368792A JP 36879297 A JP36879297 A JP 36879297A JP H11192270 A JPH11192270 A JP H11192270A
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bed
locking
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベッドフレームの外縁部にベッドの外方へ任
意の後屈角度に背当て部を設定することができ、ベッド
上の被介護者の向きを変えて上体部を背当て部に当て込
むだけで介護作業に必要な作業姿勢に簡単に支持するこ
とができる。構造も簡単、軽量で搬送性に優れ、婦女子
でも一人で携帯して各種の作業姿勢に簡易に支持して介
護を行え、製造コストも安価である背もたれ装置を提供
する。 【構成】 ベッドフレ−ム12に着脱自在に係着する支
持部14と、支持部に支持され、ベッド内部側を前部方
向とし、ベッド内部側から外方へ少なくとも後屈可能に
揺動支持された背当て部18と、後屈状態を保持し得る
ように設けられた係止装置20とを備え、背当て部の揺
動軸22はベッドフレームの外縁部に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心身上の障害があ
ってベッドに寝たきりの高齢者や障害者等の上体部を、
ベッドの内部側から外方へ向け後屈状に介護作業に必要
な姿勢に簡単に支持させることができる背もたれ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高齢化が進行するにしたが
って、自宅で生活する高齢者が増加している。これらの
高齢者の大半は心身上に障害があって寝たきりの人が多
く、これらの自宅で生活する寝たきりの高齢者、或は障
害者は老人ホームや病院等へ入所させるよりも家庭内で
介護サービスを提供した方が本人の自立性や社会性の維
持、向上のために望ましく、在宅型の介護サービスが重
要視されている。この在宅介護サービスを提供するため
の体制づくりが各地で進められており、家族に代わって
各種団体やボランティア団体等に属する介護者が定期的
に巡回し、例えば、入浴の介護、身体の拭清、散髪や洗
髪等の介護サービスを行っている。例えば、ベッドに寝
たきりの在宅老人、或は障害者等の被介護者の散髪等の
介護作業を行う場合には、ベッドの近傍位置に車椅子を
持ち込み、介護者が被介護者を抱え込んで車椅子に着座
させ、更に、被介護者が座板から落下しないように補助
した状態で散髪作業をおこない。この散髪作業の終了後
に再び被介護者をベッド上へ戻している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、寝た
きりの被介護者を抱き込んでベッドから車椅子へ、或は
逆に車椅子からベッドへと移載させる作業は重労働であ
り、婦女子には負担が大きくて複数の補助者が必要とな
って人件費が割高になり易い欠点がある。また、車椅子
に介護者を着座させた状態では、介護者の頭部をやや背
面側へ後屈させたり、或は略水平に倒し込んだ作業姿勢
が取りにくく、散髪や洗髪等の介護作業に手数を要す
る。また、利用する車椅子は、製造コストが高価であ
り、その割りには被介護者を着座させたときの安定性に
欠ける等の問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、一つの目的は、ベッドフレームの外縁
部に揺動軸を配置させてベッドの内部側から外方へ任意
の後屈角度に背当て部を設定することができ、ベッド上
の被介護者を抱え上げたり、姿勢保持のために補助的に
支持したりする必要がなく、ベッド上の被介護者の向き
を変えて上体部を背当て部に当て込むだけで被介護者を
介護作業に必要な作業姿勢に簡単に支持することができ
る背もたれ装置を提供することである。また、本発明の
他の目的は、装置全体の構造が簡単、軽量で搬送性に優
れ、婦女子でも一人で携帯してベッドフレームに装着し
ながら、ベッド上の寝たきりの被介護者を各種の介護作
業の姿勢に簡易に支持させて介護を行える背もたれ装置
を提供することである。また、本発明の他の目的は、構
造が簡単で製造コストも安価である背もたれ装置を提供
することである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、ベッドフレ−ム12に着脱自在に係着
する支持部14と、この支持部14に支持され、ベッド
16内部側を前部方向とし、前記ベッド16内部側から
外方へ少なくとも後屈可能に揺動支持された背当て部1
8と、該後屈状態を保持し得るように設けられた係止装
置20とを備え、前記背当て部18の揺動軸22は前記
ベッドフレーム12の外縁部に配置されてなる背もたれ
装置10から構成される。
【0006】また、前記支持部14は、前記ベッド16
の保護柵用孔28に装着、離脱可能に設けられた係止杆
30を含むこととしてもよい。
【0007】また、前記支持部14は、前記ベッドフレ
ーム12の外周枠36から離隔する位置に延設され、下
端に着地部40を備えた補助脚42を備えてなることと
してもよい。
【0008】また、前記係止装置20は、前記背当て部
18から後方側に向けて設けられ係止部76を備えた係
止アーム78と、前記補助脚42側に設けられ、該係止
アーム78の係止部76に係着する係止受部80とを含
むこととしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る背もたれ装置は、ベ
ッドフレ−ムに着脱自在に係着する支持部と、この支持
部に支持され、ベッド内部側を前部方向とし、前記ベッ
ド内部側から外方へ少なくとも後屈可能に揺動支持され
た背当て部と、該後屈状態を保持させるための係止装置
とを備え、前記背当て部の揺動軸は前記ベッドフレーム
の外縁部に配置されている。
【0010】好適には、支持部は、ベッドフレームに着
脱自在に係着する係着部を備えたパイプ材、棒材、型鋼
板その他の強剛性及び軽量性を備えた素材で構成するの
が好適である。前記ベッド内部側から外方へ少なくとも
後屈可能に揺動支持された背当て部を揺動支持する必要
があるから、ベッド外方に補強用の支持脚を連設した
り、箱体そのたの支持補強装置を設けてもよい。また、
支持部は、矩形状に形成した長辺側枠の一端側にベッド
フレ−ムに対する着脱部を備え、下端にキャスタ等を備
えた移動枠に形成してもよい。背当て部は、外周枠内に
背当て体を設け、この外周枠を支持部の一端側にベッド
側を前部方向とし、後方側へ後屈可能に揺動支持するの
が好ましい。この背当て部は、係止装置で段階的に後屈
角度を変更できるように保持してもよい。また、支持部
と背当て部と係止装置とは、携帯や格納時に嵩ばらない
ように、例えば、両側幅の中央位置で中折れ、拡開し得
るように構成してもよい。また、支持部と背当て部と係
止装置等を組立分解可能に構成してもよい。
【0011】従って、ベッドフレームの外縁部に支持部
を着脱自在に連結させてベッドの内部側から外方へ任意
の後屈角度に背当て部を揺動支持することができ、ベッ
ドに寝たきりの被介護者をベッド上で向きを変えて上体
部を背当て部に受けさせるだけで、介護作業に必要な作
業姿勢に簡単に支持させることがでる。また、装置全体
が軽量で、搬送性に優れ、婦女子でも一人で携帯して在
宅介護の家庭を訪問しながら寝たきりの老人、障害者等
の被介護者を各種の作業姿勢に簡易に支持させて在宅介
護等を行える。
【0012】また、前記支持部は、前記ベッドの保護柵
用孔に装着、離脱可能に設けられた係止杆を含むことと
してもよい。ベッドの保護柵を取り外した保護柵用孔に
支持部の一端側の係止杆を係合させて支持部をベッドに
簡単に取付けることができる。この状態で、被介護者の
荷重が支持部に加わっても支持部が離脱することがな
く、介護作業を安全に継続することが可能となる。ま
た、支持部はベッドフレームに係着するチャック機構、
クランプ機構等を備えてもよい。このチャック機構、ク
ランプ機構では支持部を強固にベッドフレームへ連結可
能となる。
【0013】また、前記支持部は、前記ベッドフレーム
の外周枠から離隔する位置に延設され、下端に着地部を
備えた補助脚を備えてなることとしてもよい。この補助
脚で一端をベッドフレームに係着させた支持部を全体的
に補強し、支持を安定化させることができる。着地部に
ゴム部材等の滑り止め部材を取り付けてもよい。着地部
が床面に対して滑ることがなく、支持部に外方へ後屈可
能に設けた背当て部に被介護者の荷重が加わっても、ベ
ッドフレームに着脱自在に連結した支持部部分と共に背
当て部を確実に支持させることができる。また、介護作
業を安全に行える。着地部は、床面との接地部分を円形
板、四角形板、その他の任意の多角形板等に形成しても
よい。
【0014】また、前記係止装置は、前記背当て部から
後方側に向けて設けられ係止部を備えた係止アームと、
前記補助脚側に設けられ、該係止アームの係止部に係着
する係止受部とを含むこととしてもよい。好適には、係
止アームは縦長板の端面に切開された複数の係止溝から
なる係止部を備えてもよい。また、係止受部は、任意の
係止溝に係着し得るように、補助脚側に設けた受けピン
でもよい。また、係止装置は、例えば、支持部の両側に
枢着させた押上シリンダを備えてもよい。この押上シリ
ンダのプランジャの上端を背当て部の両側に枢着させ、
プランジャの伸長または縮長により、背当て部を後屈可
能に揺動支持してもよい。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づき詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る背
もたれ装置の斜視説明図である。図2は図1に示す背も
たれ装置の右側面説明図である。図4は、ベッドフレー
ムに背もたれ装置を装着した状態を示した斜視説明図で
ある。背もたれ装置10は、ベッドフレ−ム12に着脱
自在に係着する支持部14と、この支持部14に支持さ
れ、ベッド16の内部側を前部方向とし、ベッド16の
内部側から外方へ少なくとも後屈可能に揺動支持された
背当て部18と、該後屈状態を保持し得るように設けら
れた係止装置20とを備えている。
【0016】図4に示すように、ベッド16は、下端に
キャスタ31が軸支された脚柱32で四隅を支持された
長矩形状のベッドフレーム12と、このベッドフレーム
12の上面に載着されたマットレス34と、マットレス
34に被着させた敷布35等を備えている。ベッドフレ
ーム12は、長手方向の両側に配置された長辺外周枠3
6a、36aと、この長辺外周枠36a、36aの端部
に連設された短い長さの短辺外周枠36b、36bを有
している。長辺外周枠36a、36aの上面には、図示
しない保護柵を取付けるための複数の保護柵用孔28、
28が開孔されている。また、短辺外周枠36b、36
bには脚柱32、32と一対的に形成された保護柵3
7、37が立設されている。
【0017】図4に示すように、ベッドフレーム12の
外縁部、即ち、一方の長辺外周枠36aに背もたれ装置
10が設けられている。背もたれ装置10は短辺外周枠
その他任意のベッドフレーム箇所に設置しても良い。図
1、図2において、支持部14は、細長い金属パイプ、
硬質合成樹脂パイプ等を素材とし、ベッドフレーム12
の対向して配置された2個の保護柵用孔28、28に装
着、離脱可能に設けられた係止杆30、30を含む。す
なわち、支持部14は、基本的にはベッドフレーム12
に着脱自在に係着され、後屈可能に支持される背当て部
18を支持するものであり、ベッドフレーム12に装
着、離脱可能に取りつけられ、背当て部を支持し得るも
のであれば、任意の構成としても良い。係止杆30、3
0の下向きの先端部を、保護柵を取り外したベッドフレ
ーム12の長辺外周枠36aの隣接する任意の保護柵用
孔28、28に係合させて支持部14の一端側をベッド
16に簡単に取付けることができる。支持部14は例え
ば、クランプ機構、その他の装着、離脱可能な機構等で
外周枠36aに取付けてもよい。
【0018】実施例において、支持部14は、ベッドフ
レーム12の長手方向の長辺外周枠36aから外方へ離
隔する位置に延設され、下端に着地部40を備えた補助
脚24を備えている。すなわち、保護柵用孔28、28
に縦方向に着脱される2個の係止杆30、30にそれぞ
れ連設して略逆L形に曲成された2個のパイプフレーム
からなる補助脚24、24が設けられ、さらに2個の係
止杆30、30と、補助脚24、24間に梯子枠状に複
数の連結フレーム26が固定されている。これによっ
て、支持部14全体は、単体としてみると図1に示すよ
うに、ベッドフレーム12側に装着させる係止杆30、
30側の下部側を脚とすればこれを切り落としたような
状態で剛体として形成されている。
【0019】補助脚24、24は、逆L形の水平部3
9、39を有するとともに、同逆L形の脚下端側には、
着地部40が設けられている。実施例において逆L形の
補助脚24、24の鉛直部44、44のパイプ中空部内
には支柱46、46がスライドして高さ調整自在に貫挿
されており、かつ、該支柱46、46の下端には円板状
の着地板50が取りつけられている。着地部40は支柱
46と着地板50を含む。鉛直部44、44に設けたね
じ孔に螺合された調整ねじ48、48で鉛直部44、4
4と支柱46、46との係合位置を調整し、補助脚2
4、24による支持部14全体の支持高さを適宜に設定
し、同支持部14全体の支持補強を行なうようになって
いる。特に背当て部18はベッド内部側から後屈状態で
支持する必要があるから、このベッドから離隔方向へ延
設させた補助脚24、24が支持力を確実に補強するこ
ととなる。着地部40の着地板50の下面にはゴム部材
等の滑り止め部材を取り付けてもよい。着地部40が床
面に対して滑ることがなく、支持部14に外方へ後屈可
能に設けた背当て部18に被介護者の荷重が加わって
も、ベッドフレーム12に着脱自在に連結した支持部1
4部分と共に背当て部18を確実に支持させることがで
きる。
【0020】支柱46、46は、補助脚24、24の鉛
直部44、44に対して伸長または縮長させ、その状態
で調整ねじ48、48で係止して同補助脚24、24の
上面を略水平に保持できる。背当て部18を確実に支持
し、介護作業を安全に行える。
【0021】一方、支持部14の上面側には背当て部1
8がベッド長辺側を基準にして前後屈可能に設けられて
いる。実施例において、図1、4に示すように背当て部
18は、逆U形枠52内に複数の受片54を介して取り
つけられた背当て体56を備えている。この背当て体5
6はクッション付板や布等から構成されている。背当て
体56の構成は任意である。マットレス34上に例えば
脚を伸ばした状態で背中部分を当てて後屈支持させ得る
ものであれば良い。
【0022】背当て部18の揺動軸22は前記ベッドフ
レーム12の外縁部に配置されている。すなわち、背当
て部18と支持部との中間位置には揺動軸22が設けら
れており、この揺動軸22により、該背当て部18は前
後揺動自在、すなわち、前後屈自在となるようになって
いる。実施例において、長辺外周枠36aの保護柵用孔
28、28に下端を支持させた支持部14の上部、すな
わち、逆L形の補助脚24、24の先端部には、U形軸
受21、21が固定されている。また、背当て部18の
逆U形枠52の下端に揺動軸22が横方向に長くなるよ
うに固定されており、この揺動軸22が軸受21、21
に軸支されることにより該揺動軸22を介して背当て部
18はベッドの長辺外周枠36aからベッド内部あるい
は外部側に前後屈可能に揺動し、かつ係止状態とされ
る。
【0023】背当て部18と支持部14とは、背当て部
18の後屈状態を保持するため後述する係止装置20で
連係されている。このように、背当て部18の揺動軸2
2と、支持部14とを外周枠36aに個別に取り付けた
場合には、支持部14の高さ等を微調整する必要がな
く、背当て部18の後屈状態の揺動支持を簡単に行え
る。また、支持部14をベッドフレーム12に装着しな
いで、係止装置20のみで直接床面に背当て部18を支
持することも可能となる。
【0024】逆U形枠52の両側枠の前面側及び上端枠
の後面側には、背当て部18の後屈角度を調整操作する
ためのU形把手70が設けられている。図3に示すよう
に、両側のU形把手70、70には、背当て部18に当
て込んだ被介護者の上体部Mを安全に捕縛する係止バン
ド72、72が装着されている。この係止バンド72、
72の相互の重複する先端部には、相互に係着する面フ
ァスナ74、74が付設されている。介護者がいずれか
のU形把手70を把持して背当て部18を揺動軸22を
中心として任意の後屈角度に揺動支持することができ
る。
【0025】背当て部18は、その背当て体56の後部
面58の略中央位置に上下方向へ向けて固定された縦ガ
イド筒60と、この縦ガイド筒60に摺動自在に嵌挿さ
れ、縦ガイド筒60のねじ孔に螺合された係止ねじ62
で係脱自在に係止された長軸64と、この長軸64の上
端側に背もたれ体56の前部面66の上方へ向け固定さ
れた枕68とを有している。背当て体56に当て込んだ
上体部側の頭部を枕68に安定に支持できる。
【0026】背当て部18の後屈状態を保持する係止装
置20は、背当て部18の両側から後方側に向けて設け
られ係止部76を備えた係止アーム78、78と、補助
脚42側に設けられ、係止アーム78、78の係止部7
6に係着する係止受部80、80とを含む。
【0027】図1、図2の実施例に示すように、係止ア
ーム78、78は、縦長板に形成されて上端側が背当て
部18の両側枠の中間位置に、後方側へ突設された板片
82、82に枢着されて支持部14の外側へ向け垂下さ
れている。この係止アーム78、78の下端は、補助脚
24、24の下面を迂回した連設軸84で連結されてい
る。背当て部18の両側枠に枢着された係止アーム7
8、78は、背当て部18が前後方向へ揺動するとき
に、後方へやや傾斜した状態で円弧状に連結軸84と共
に移動する。この係止アーム78、78の係止部76
は、縦長板の係止アーム78の下面側に沿って切開され
た複数の係止溝86を有している。
【0028】支持部14には係止アーム78、78の係
止溝86に係着する係止受部80が設けられている。こ
の係止受部80は、支持部12の補助脚42、42寄り
位置で下面側に垂設された板片88、88に外側方向へ
突出された受けピン90、90を備えている。受けピン
90、90に係止アーム78、78の任意の係止溝8
6、86を係脱自在に係着させて支持部14に対する背
当て部18の後屈状態を保持できる。
【0029】係止アーム78、78の上端寄り位置と背
当て部18の逆U形枠52の両側枠とに付勢ばね91、
91が張設されている。付勢ばね91、91により係止
アーム78、78は背当て部18へ向け付勢され、支持
部12側の受けピン90、90に係着した係止アーム7
8、78の係止溝86、86が離脱するのを防止してい
る。
【0030】係止アーム78、78の下端寄りの係止溝
86、86を受けピン90、90に係着させた状態では
背当て部18の後屈角度は浅くなり、係止アーム78、
78の上端寄りの係止溝86、86を受けピン90、9
0に係着させた状態では背当て部18の後屈角度は深
く、支持部14の上面に近接した状態に保持される。従
って、係止アーム78、78の係止部76、76を補助
脚42、42側の係止受部80、80に係着させて背当
て部18の後屈状態を保持することができ、被介護者の
上体部Mを背当て部18で任意の姿勢に簡易に支持して
介護作業を簡単に行える。
【0031】次に、図面に基づいて、本発明に係る背も
たれ装置の作用を説明する。背もたれ装置10は、ベッ
ド16に寝たきりの在宅老人、或は障害者等の被介護者
の介護作業を行うものであり、図4、図5、図6には、
被介護者の散髪及び洗髪介護の実施例を示している。即
ち、ベッドフレーム12の長辺外周枠36a、36aの
保護柵用孔28に支持した、図示しない保護柵を取り外
し、この複数の保護柵用孔28の内で任意の隣接する2
個の保護柵用孔28、28に支持部14の一端側の下面
に設けた係止杆30、30を係合させる。次に、支持部
14のベッドフレーム12から離隔するように設置させ
た補助脚24、24の端部側の支柱46、46を補助脚
24、24に対して伸長、または縮長操作して支持部1
4の上面側が略水平になるように高さを調整して調整ね
じ48、48を締め付ける。
【0032】この状態で背当て部18の下端側の揺動軸
22は、支持部14の補助脚24、24の端部側の上面
のU形軸受21、21に枢着されいる。更に、背当て部
18の両側に後方側へ向けて枢着されている係止アーム
78、78の係止部76、76を支持部14側の係止受
部80、80から離脱させ、係止部76の複数の係止溝
86の内で係止アーム78、78の下端側の係止溝8
6、86を係止受部80、80の受けピン90、90に
係着させる。この状態で背当て部18の後屈角度は浅く
なり、図5に示すように、背当て部18は略鉛直方向に
近い後屈角度に保持される。
【0033】背当て部18を略鉛直方向に近い後屈角度
に設定保持させた状態で、ベッド12のマットレス34
等に敷き込んだ敷布35等に寝たきりの被介護者を敷布
35上で向きを変えて上体部Mを背当て部18に簡単に
受けさせる。この上体部Mに背当て部18の係止バンド
72、72を周回させて面ファスナ74、74を相互に
係着させて背当て部18に被介護者の上体部を安全に保
持する。この状態で男性の被介護者の頭部を散髪した
り、或は女性の被介護者の頭部の美容セットを行うもの
である。また、ベッド12の他方側の長辺外周枠36a
の保護柵用孔28、28に支柱等を介して鏡92を設け
てもよい。
【0034】次に、散髪や美容セットが終了した時点
で、背当て部18の枕68を長軸64と共に縦ガイド筒
60から引き抜く。支持部14の補助脚24、24に近
接して洗面台94を設置し、背当て部18の係止アーム
78、78の下端寄りの係止溝86、86を受けピン9
0、90から脱係させ、背当て部18を被介護者の上体
部Mと共に支持部14の上面側へ傾動させて被介護者の
頭部が洗面台94の上方に近接した状態で係止アーム7
8、78の上端寄りの係止溝86、86を受けピン9
0、90に係着させる。この状態で洗面台94を利用し
て寝たきりの被介護者の頭部の洗髪も簡単に行える。
【0035】洗髪介護作業を終了した後では、背当て部
18を鉛直方向へ再び起立させて係止アーム78、78
で起立状態を保持させ、被介護者を保持させている係止
バンド72、72を脱係させた後に、背当て部18から
被介護者の上体部Mをベッド16上の正常位置に向きを
変え、支持部14の係止杆30、30を保護柵用孔28
から引き抜いて介護作業を終了する。保護柵用孔28に
保護柵を再び装着する。また、背もたれ装置10は、散
髪、洗髪等の介護作業に限ることなく、例えば、背当て
部18に介護者を保持させつつ給食させたり、或は身体
を拭清したりして介護サービスを被介護者に無理な姿勢
を強要させず能率よく行える。
【0036】上記したように、本発明に係る背もたれ措
置10は、ベッドフレーム12の外縁部に揺動軸22を
配置させてベッド16の内部側から外方へ任意の後屈角
度に背当て部18を設定することができ、ベッド16に
寝たきりの被介護者を抱き上げたり、姿勢保持のために
補助的に支持したりすることなく、ベッド上の被介護者
をベッド上で向きを変えて上体部を背当て部18に受け
させるだけで、被介護者を介護作業に必要な作業姿勢に
簡単に支持させることができる。そして、介護作業労力
を軽減し、被介護者に無理な姿勢を強要させず能率よく
介護作業を行うことができる。また、ベッド16を利用
して支持部14を形成するので、装置全体の構造が簡
単、軽量となり、搬送性に優れ、婦女子でも一人で携帯
してベッドフレーム12に装着しながら、ベッド上で寝
たきりの被介護者を各種の介護作業の姿勢に簡易に支持
させて介護を行える。また、構造が簡単で製造コストも
安価である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る背も
たれ装置は、ベッドフレ−ムに着脱自在に係着する支持
部と、この支持部に支持され、ベッド内部側を前部方向
とし、前記ベッド内部側から外方へ少なくとも後屈可能
に揺動支持された背当て部と、該後屈状態を保持させる
ための係止装置とを備え、前記背当て部の揺動軸は前記
ベッドフレームの外縁部に配置されてなることにより、
ベッドフレームの外縁部に揺動軸を配置させてベッドの
内部側から外方へ任意の後屈角度に背当て部を設定する
ことができ、ベッドに寝たきりの被介護者を抱き上げた
り、姿勢保持のために補助的に支持したりすることな
く、ベッド上の被介護者をベッド上で向きを変えて上体
部を背当て部に受けさせるだけで、被介護者を介護作業
に必要な作業姿勢に簡単に支持させることができ、介護
作業労力を軽減し、被介護者に無理な姿勢を強要させず
能率よく介護作業を行うことができる。また、ベッドを
利用して支持部を形成するので、装置全体の構造が簡
単、軽量となり、搬送性に優れ、婦女子でも一人で携帯
してベッドフレームに装着しながら、ベッド上で寝たき
りの被介護者を各種の介護作業の姿勢に簡易に支持させ
て介護を行える。また、構造が簡単で製造コストも安価
である。
【0038】また、前記支持部は、前記ベッドの保護柵
用孔に装着、離脱可能に設けられた係止杆を含むことに
より、ベッドの保護柵を取り外した保護柵用孔に係止杆
を係合させて支持部をベッドに簡単に取付けることがで
き、支持部が軽量となって装置全体の重量の軽量化、小
形化により可搬性の実効を達成できる。また、支持のた
めの装置構造を簡略化して確実に支持することができ、
被介護者の荷重が支持部に加わっても支持部が離脱する
ことがなく、介護作業を安全に継続することができる。
【0039】また、前記支持部は、前記ベッドフレーム
の外周枠から離隔する位置に延設され、下端に着地部を
備えた補助脚を備えてなることにより、下端に着地部を
備えた補助脚によって、支持部に外方へ後屈可能に設け
た背当て部に被介護者の荷重が加わっても、ベッドフレ
ームに着脱自在に連結した支持部部分と共に背当て部を
確実に支持させることができ、介護作業を安全に行え
る。
【0040】また、前記係止装置は、前記背当て部から
後方側に向けて設けられ係止部を備えた係止アームと、
前記補助脚側に設けられ、該係止アームの係止部に係着
する係止受部とを含むことにより、係止アームの係止部
を補助脚側の係止受部に係着させて背当て部の後屈状態
を保持することができ、被介護者の上体部を背当て部で
任意の姿勢に簡易に支持して介護作業の実効を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る背もたれ装置の斜視説明
図である。
【図2】図1に示す背もたれ装置の右側面説明図であ
る。
【図3】図2のA−A線拡大断面説明図である。
【図4】ベッドフレームの外縁部に背もたれ装置を連結
させた状態を示した斜視説明図である。
【図5】背当て部を起立状態に保持して被介護者の上体
部を背当て部に支持させた状態の説明図である。
【図6】背当て部を倒伏状態に保持して被介護者の上体
部を仰臥状に背当て部に支持させた状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 背もたれ装置 12 ベッドフレーム 14 支持部 16 ベッド 18 背当て部 20 係止装置 22 揺動軸 28 保護策用孔 30 係止杆 36 外周枠 40 着地部 42 補助脚 78 係止アーム 80 係止受部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドフレ−ムに着脱自在に係着する支
    持部と、 この支持部に支持され、ベッド内部側を前部方向とし、
    前記ベッド内部側から外方へ少なくとも後屈可能に揺動
    支持された背当て部と、 該後屈状態を保持し得るように設けられた係止装置と、 を備え、 前記背当て部の揺動軸は前記ベッドフレームの外縁部に
    配置されてなる背もたれ装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、前記ベッドの保護柵用孔
    に装着、離脱可能に設けられた係止杆を含む請求項1記
    載の背もたれ装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部は、前記ベッドフレームの外
    周枠から離隔する位置に延設され、下端に着地部を備え
    た補助脚を備えてなる請求項2記載の背もたれ装置。
  4. 【請求項4】 前記係止装置は、前記背当て部から後方
    側に向けて設けられ係止部を備えた係止アームと、前記
    補助脚側に設けられ、該係止アームの係止部に係着する
    係止受部と、を含む請求項1ないし3のいずれかに記載
    の背もたれ装置。
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