JPH11191724A - 周波数変換装置 - Google Patents

周波数変換装置

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JPH11191724A
JPH11191724A JP35750297A JP35750297A JPH11191724A JP H11191724 A JPH11191724 A JP H11191724A JP 35750297 A JP35750297 A JP 35750297A JP 35750297 A JP35750297 A JP 35750297A JP H11191724 A JPH11191724 A JP H11191724A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成が簡単で規模が小さく消費電力の小
さい周波数変換装置を得ること。 【解決手段】 入力サンプリング周波数と出力サンプリ
ング周波数が整数比の関係でかつ、出力サンプリング周
波数が入力サンプリング周波数の非整数倍であるディジ
タル信号を周波数変換する周波数変換装置において、入
力サンプリング周波数と出力サンプリング周波数の最小
公倍数の周波数になるように、入力サンプリング信号に
仮想的に零データを挿入し、前記零データを挿入した信
号に対して、帯域制限演算を行い、更に、出力サンプリ
ング信号を抽出することにより、抑制した周波数帯域の
出力サンプリング周波数毎のデータを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ディジタ
ル信号を圧縮伸長する映像信号処理装置に関し、特に、
入力サンプリング周波数と出力サンプリング周波数が整
数比の関係かつ出力サンプリング周波数が入力サンプリ
ング周波数の非整数倍のときの周波数変換を行うディジ
タル周波数変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル周波数変換に関する技
術としては、例えば、特開平9−148885号公報に
開示されている周波数変換方式がある。図4はその周波
数変換方式を説明するための従来のディジタルデータ周
波数変換装置であって、サンプリング周波数134.4
KHzのディジタルデータをサンプリング周波数32K
Hz,48KHz,96KHzのディジタルデータへ変
換する周波数変換装置を示したものである。そこで、ま
ず、図4を用いて上記周波数変換方式について説明す
る。
【0003】図4において、サンプリング周波数13
4.4KHzでサンプリングされたディジタルデータ
は、入力端子101より入力し、インターポレーション
フィルタ102に供給する。インターポレーションフィ
ルタ102では、上記134.4KHzのディジタルデ
ータを67.2KHz以上の周波数を減衰させながら5
倍オーバーサンプリングして、672KHzのディジタ
ルデータを出力し、デシメーションフィルタ103,デ
シメーションフィルタ104及びデシメーションフィル
タ105に供給する。デシメーションフィルタ103で
は、上記672KHzのディジタルデータを16KHz
以上の周波数を減衰させてから、1/21倍ダウンサン
プリングして、32KHzでのディジタルデータを出力
端子106から出力する。デシメーションフィルタ10
4では、上記672KHzのディジタルデータを24K
Hz以上の周波数を減衰させてから、1/14倍ダウン
サンプリングして、48KHzでのディジタルデータを
出力端子107から出力する。デシメーションフィルタ
105では、上記672KHzのディジタルデータを4
8KHz以上の周波数を減衰させてから、1/7倍ダウ
ンサンプリングして、96KHzでのディジタルデータ
を出力端子107から出力する。ここで、入力サンプリ
ング周波数をfs、出力サンプリング周波数をfs′と
したときの周波数比fs:fs′は、それぞれ21:
5、14:5、7:5となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、入力サ
ンプリング周波数と出力サンプリング周波数が整数比の
関係かつ出力サンプリング周波数が入力サンプリング周
波数の非整数倍の場合には、入力サンプリング周波数と
出力サンプリング周波数の最小公倍数の周波数が必要と
なる。例えば、上記従来技術のように、サンプリング周
波数134.4KHzのディジタルデータをサンプリン
グ周波数32KHzのディジタルデータへ変換しようと
すると、134.4KHzのデータを672KHzにア
ップサンプリングし、アップサンプリングしたデータを
32KHzにダウンサンプリングして、32KHzのデ
ータに変換する。回路の消費電力は、クロック周波数に
比例するため、入力及び出力サンプリング周波数より高
い周波数を用いることは好ましくない。また、このよう
に複数のクロックを用いたディジタル回路をCMOS
(Complementary Metal Oxide Semionductor)により構
成すると、回路構成が複雑かつ回路規模が増大する。さ
らに、インターポレーションフィルタとデシメーション
フィルタという2種類のフィルタが必要となるため、回
路規模が増大する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した実情
に鑑みてなされたものであり、入力サンプリング周波数
と出力サンプリング周波数が整数比の関係かつ出力サン
プリング周波数が入力サンプリング周波数の非整数倍の
場合に、アップサンプリングによる高い周波数を用いな
いことによるディジタル信号処理回路の消費電力の削減
と回路構成の簡易化と回路規模の削減を目的とした周波
数変換装置を提供するものである。
【0006】請求項1の発明は、入力サンプリング周波
数と出力サンプリング周波数が整数比の関係でかつ、出
力サンプリング周波数が入力サンプリング周波数の非整
数倍であるディジタル信号を周波数変換する周波数変換
装置において、入力サンプリング信号に、入力サンプリ
ング周波数と出力サンプリング周波数の最小公倍数の周
波数になるように、仮想的に零データを挿入する手段
と、前記零データを挿入した信号に対して帯域制限演算
を行い、抑制した周波数帯域の出力サンプリング周波数
毎のデータを得る帯域制限手段と、帯域制限演算の結果
得られた信号から出力サンプリング信号を抽出する間引
き手段と、を具備する周波数変換装置である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載された
周波数変換装置において、前記帯域制限手段は、間引き
手段で出力サンプリング信号を抽出する点でのみ前記帯
域制限演算を行う周波数変換装置である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
された周波数変換装置において、上記帯域制限手段にお
いて、前記抑制した周波数帯域は出力のサンプリング周
波数の1/2以上である周波数変換装置である。
【0009】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載された周波数変換装置において、該周波数変
換装置は入力信号に零データを補間する手段を備え、
X:Y(X>Y)の整数比で表される第1の周波数fs
と第2の周波数fs′を相互に変換する時、前記第1の
周波数fsから前記第2の周波数fs′への変換では、
入力サンプリング信号X個につき、前記帯域制限手段で
はX回の帯域制限演算を行い、前記間引き手段でY個の
サンプルを抽出し、前記第2の周波数fs′から前記第
1の周波数fsへの変換では、入力サンプリング信号Y
個につき|X−Y|個の零データを補間した後、X回の
帯域制限演算を行い、X個のサンプルを抽出すること
で、相互の周波数変換における帯域制限手段の動作ロッ
クを単一にする周波数変換装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のディジタル周波数変換装
置は、入力サンプリング周波数と出力サンプリング周波
数が整数比の関係かつ出力サンプリング周波数が入力サ
ンプリング周波数の非整数倍の場合に、入力されたディ
ジタル信号に対してデータを補間する手段と、制御信号
を発生する手段と、前記制御信号によって係数を選択す
る手段とを具備する。上記構成により、アップサンプリ
ングによる高い周波数を用いないことでの消費電力の削
減と回路規模の削減と回路構成の簡易化ができる。以
下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。図1,図2は、本発明における周波数変換の方法
を説明するための図であり、図1(A),図1(B),
図1(C)は周波数fsから周波数fs′=3/4fs
への変換を説明するための図で、図2(D),図2
(E),図2(F)は周波数fs′から周波数fsへの
変換を説明するための図である。
【0011】図1(A)において、入力サンプリング周
波数と出力サンプリング周波数の最小公倍数の周波数に
なるように、サンプリング周波数fs毎のデータ(S
0,S3,S6,S9,S12,S15,S18,S2
1,S24)に対してサンプリング周波数fsの3倍の
周波数の位置に仮想的に零データ(S1,S2,S4,
S5,S7,S8,S10,S11,S13,S14,
S16,S17,S19,S20,S22,S23)を
挿入する。零データが挿入されたデータに対して、f
s′の1/2以上の周波数帯域の通過を所定値以下に制
限し、その帯域制限されたデータを1/4に間引くこと
で、サンプリング周波数fs′のデータが得られる。
【0012】次に、図1(B)において、fs′の1/
2以上の周波数を減衰したfs′毎のデータ(M0,M
1,M2,M3,M4,M5,M6)を得るために、上
記零データが挿入されたデータに対して、7タップのフ
ィルタでフィルタリングした場合を考える。本来なら
ば、B0,B1,B2のような各データの間の点で演算
する必要があるが、フィルタリング後にデータを1/4
に間引くことから、上記(M0,M1,M2,M3,M
4,M5,M6)の点で演算すればよい。よって、7タ
ップのフィルタでフィルタリングした場合、以下の式が
得られる。ここで、K0,K1,K2,K3は7タップ
のフィルタの係数を意味する。
【0013】M0=K0×S0+K1×(S1+S(−
1))+K2(S2+S(−2))+K3×(S3+S(−3)) M1=K0×S4+K1×(S5+S3)+K2×(S6
+S2)+K3×(S7+S1) M2=K0×S8+K1×(S9+S7)+K2×(S1
0+S6)+K3×(S11+S5) M3=K0×S12+K1×(S13+S11)+K2×
(S14+S10)+K3×(S15+S9) M4=K0×S16+K1×(S17+S15)+K2×
(S18+S14)+K3×(S19+S13) M5=K0×S20+K1×(S21+S19)+K2×
(S22+S18)+K3×(S23+S17) M6=K0×S24+K1×(S25+S23)+K2×
(S26+S22)+K3×(S27+S21)
【0014】これらの式において、入力データ(S1,
S2,S4,S5,S7,S8,S10,S11,S1
3,S14,S16,S17,S19,S20,S2
2,S23)は零データなので、上記式は以下のように
表せる。
【0015】 M0=K0×S0+K3×(S3+S(−3)) M1=K1×S3+K2×S6 M2=K1×S9+K2×S6 M3=K0×S12+K3×(S15+S9) M4=K1×S15+K2×S18 M5=K1×S21+K2×S18 M6=K0×S24+K3×(S27+S21)
【0016】それぞれの式の傾向から、M3,M4,M
5…のデータは、M0,M1,M2の3パターンを繰り
返すことによって得られることがわかる。次に、図1
(C)において、周波数fsから周波数fs′への変換
を周波数fsで実行する方法を説明する。周波数fs毎
の入力データ(S0,S3,S6,S9,S12,S1
5,S18,S21)において、あるデータY1に対し
て1つ前のデータをY0、1つ後のデータをY2とする
と、フィルタリング後の出力データ(m0,m1,m
2,m3,m4,m5,m6,m7)は、以下の式で表
現できる。ここで、例えば、Y1=S3のときは、Y0
=S0、Y2=S6となる。
【0017】 m0=K0×Y1+K3×(Y0+Y2) m1=K1×Y1+K2×Y2 m2=K2×Y1+K1×Y2 m3=0 m4=K0×Y1+K3×(Y0+Y2) m5=K1×Y1+K2×Y2 m6=K2×Y1+K1×Y2 m7=0
【0018】ここで、上記周波数fs′毎のデータ(M
0,M1,M2,M3,M4,M5)に対応するデータ
は、それぞれ(m0,m1,m2,m4,m5,m6)
であり、m3とm7のデータを間引くと、周波数fs′
毎のデータとなる。よって、表1に示すように係数を4
パターンで切り替えることによって、フィルタが構成で
きる。
【0019】次に、図2(D),図2(E),図2
(F)を用いて、周波数fs′から周波数fsへの変換
を説明する。図2(D)において、サンプリング周波数
fs′毎のデータ(T0,T4,T8,T12,T1
6,T20,T24)に対して周波数fsの3倍の周波
数の位置に仮想的に零データ(T1,T2,T3,T
5,T6,T7,T9,T10,T11,T13,T1
4,T15,T17,T18,T19,T21,T2
2,T23)を挿入する。零データが挿入されたデータ
に対して、fsの1/2以上の周波数帯域の通過を所定
値以下に制限し、その帯域制限されたデータを1/3に
間引くことで、サンプリング周波数fsのデータが得ら
れる。
【0020】次に、図2(E)において、fsの1/2
以上の周波数を減衰したfs毎のデータ(L0,L1,
L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8)を得るた
めに、上記零データが挿入されたデータに対して、7タ
ップのフィルタでフィルタリングした場合を考える。本
来ならば、E0,E1のような各データの間の点で演算
する必要があるが、フィルタリング後にデータを1/3
に間引くことから、上記(L0,L1,L2,L3,L
4,L5,L6,L7,L8)の点で演算すれば良い。
よって、7タップのフィルタでフィルタリングした場
合、以下の式が得られる。ここで、J0,J1,J2,
J3は7タップのフィルタの係数を意味する。
【0021】L0=J0×T0+J1×(T1+T(−
1))+J2×(T2+T(−2))+J3×(T3+T(−
3)) L1=J0×T3+J1×(T4+T2)+J2×(T5
+T1)+J3×(T6+T0) L2=J0×T6+J1×(T7+T5)+J2×(T8
+T4)+J3×(T9+T3) L3=J0×T9+J1×(T10+T8)+J2×(T
11+T7)+J3×(T12+T6) L4=J0×T12+J1×(T13+T11)+J2×
(T14+T10)+J3×(T15+T9) L5=J0×T15+J1×(T16+T14)+J2
×(T17+T13)+J3×(T18+T12) L6=J0×T18+J1×(T19+T17)+J2×
(T20+T16)+J3×(T21+T15) L7=J0×T21+J1×(T22+T20)+J2×
(T23+T19)+J3×(T24+T18) L8=J0×T24+J1×(T25+T23)+J2×
(T26+T22)+J3×(T27+T21)
【0022】これらの式において、入力データ(T1,
T2,T3,T5,T6,T7,T9,T10,T1
1,T13,T14,T15,T17,T18,T1
9,T21,T22,T23)は零データなので、上記
式は以下のように表せる。 L0=J0×T0 L1=J1×T4+J3×T0 L2=J2×(T8+T4) L3=J1×T8+J3×T12 L4=J0×T12 L5=J1×T16+J3×T12 L6=J2×(T20+T16) L7=J1×T20+J3×T24 L8=J0×T24
【0023】それぞれの式の傾向から、L4,L5,L
6,L7…のデータはL0,L1,L2,L3の4パタ
ーンを繰り返すことによって得られることがわかる。次
に、図2(F)において、周波数fs′から周波数fs
への変換を周波数fsで実行する方法を説明する。周波
数fs′毎のデータ(T0,T4,T8,T12,T1
6,T20,T24)に、図2(F)のF0,F1に示
すような位置に零データを補間したデータにおいて、あ
るデータZ1に対して1つ前のデータをZ0、1つ後の
データをZ2とすると、フィルタリング後の出力データ
(l0,l1,l2,l3,l4,l5,l6,l7)
は、以下の式で表現できる。ここで、例えば、Z1=T
4のときは、Z0=T0、Z2=T8となる。
【0024】 l0=J0×Z1 l1=J1×Z1+J3×Z0 l2=J2×(Z0+Z2) l3=J1×Z1+J3×Z3 l4=J0×Z1 l5=J1×Z1+J3×Z0 l6=J2×(Z0+Z2) l7=J1×Z1+J3×Z2
【0025】ここで、上記周波数fs毎のデータ(L
0,L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7)に対
応するデータは、それぞれ(l0,l1,l2,l3,
l4,l5,l6,l7)である。よって、表1で示す
ように係数を4パターンで切り替えることによって、フ
ィルタが構成できる。上記周波数変換方法によって、イ
ンターポレーションフィルタとデシメーションフィルタ
を一つのフィルタで構成することにより、回路規模が削
減され、アップサンプリングによる高い周波数を用いな
いことで、回路構成が簡単になる。また、上記周波数変
換方法で示したような7タップのフィルタをディジタル
回路で実現するとき、m0〜m3及びl0〜l3の各式
から,3タップのフィルタで実現できることがわかる。
【0026】
【表1】
【0027】図3は、本発明の実施例を示しており、サ
ンプリング周波数fsの信号を周波数fs′=3/4f
sに変換することとその逆変換を行うもので、3タップ
のフィルタで構成された周波数変換装置である。ここ
で、記録時の動作は周波数fsから周波数fs′への変
換を示し、再生時の動作は、周波数fs′から周波数f
sへの変換を示している。
【0028】図3において、記録時の動作を説明する。
入力端子1にはサンプリング周波数fsのディジタル信
号が供給される。供給されたディジタル信号は、スイッ
チ3を通り、制御信号発生器4及びレジスタ5に送られ
る。レジスタ5に送られたデータD1は、レジスタR
1,R2で順次遅延し、乗算器7〜9に送られる。制御
信号発生器4では、4種類の制御信号を出力し、係数選
択回路10〜12及び間引き回路14に送る。係数選択
回路10〜12では、それぞれに入力された制御信号に
従って、係数を選択し、選択された係数1〜3は、乗算
器7〜9に送られる。ここで、係数1〜3は、表1に示
すように、記録時のパターン1〜4に従って選択され
る。データD1〜D3は、それぞれ3個の乗算器7〜9
で係数を乗じ、それぞれの乗算結果を加算器13で加算
し、間引き回路14に送られる。間引き回路14では、
制御信号発生器4で作成された制御信号に従って、図1
(C)のm3,m7で示すような位置の間引きデータを
除いたデータ(m0,m1,m2,m4,m5,m6)
のみをメモリに書き込み、周波数fs′で読み出すこと
でデータの間引きを行う。間引かれたデータは、スイッ
チ15を通って出力端子16に送られる。出力端子16
には、周波数fs′のディジタル信号が出力される。
【0029】次に、再生時の動作を説明する。入力端子
1にはサンプリング周波数fs′のディジタル信号が供
給される。供給されたディジタル信号は、データ補間回
路2に送られる。データ補間回路2では、サンプリング
周波数fs′のデータに図1(F)で示すような位置に
零データが挿入されるようなタイミングで交互にメモリ
に書き込み、周波数fsで読み出すことでデータの補間
を行う。補間したデータは、スイッチ3を通り、制御信
号発生器4及びレジスタ5に送られる。レジスタ5に送
られたデータD1は、レジスタR1,R2で順次遅延
し、乗算器7〜9に送られる。制御信号発生器4では、
4種類の制御信号を出力し、係数選択回路10〜12に
送る。係数選択回路10〜12では、それぞれに入力さ
れた制御信号に従って、係数を選択し、選択された係数
1〜3は乗算器7〜9に送られる。ここで、係数1〜3
は、表1に示すように、再生時のパターン1〜4に従っ
て選択される。データD1〜D3は、それぞれ3個の乗
算器7〜9で係数を乗じ、それぞれの乗算結果を加算器
13で加算し、スイッチ15を通って出力端子16に送
られる。出力端子16には、周波数fsのディジタル信
号が出力される。
【0030】以上によりサンプリング周波数fsの信号
を周波数fs′=3/4fsに変換及びその逆変換を行
う回路が、サンプリング周波数fs及びfs′で動作す
る回路のみで構成でき、アップサンプリングによる高い
周波数を用いないことでの回路構成の簡易化及び消費電
力の削減がなされ、インターポレーションフィルタとデ
シメーションフィルタを一つのフィルタで構成すること
による回路規模の削減ができる。
【0031】上記周波数変換方式では、3タップのフィ
ルタが例に挙げられているが、特性によっては記録時再
生時でタップ数を変えることも考えられる。このように
記録時再生時とで、フィルタのタップ数が異なる場合
は、多い方のタップ数に合わせてフィルタを構成すれば
良い。
【0032】
【発明の効果】請求項1乃至3に対応する効果:ディジ
タル信号を圧縮伸長する映像信号処理装置において、特
に、入力サンプリング周波数と出力サンプリング周波数
が整数比の関係かつ出力サンプリング周波数が入力サン
プリング周波数の非整数倍のとき、アップサンプリング
による高い周波数を使用しないので、回路構成を簡易化
できると共に消費電力を削減することができる。請求項
4に対応する効果:サンプリング信号相互の周波数変換
を簡単な回路構成で、しかも動作クロックを同一にして
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における周波数変換の方法
を説明するための図であって、図1(A)〜図1(C)
は第1の周波数fsから第2の周波数fs′=3/4f
sへの変換を説明するための図である。
【図2】 図1と同様の図であって、図2(D)〜図2
(F)は第2の周波数fs′から第1の周波数fsへの
変換を説明するための図である。
【図3】 本発明の一実施例における周波数変換装置の
ブロック図である。
【図4】 従来の周波数変換装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,101…入力端子、2…データ補間回路、3,15
…スイッチ、4…制御信号発生器、5,6…レジスタ、
7,8,9…乗算器、10,11,12…係数選択回
路、13…加算器、14…間引き回路、16,106,
107,108…出力端子、17…帯域制限処理部、1
02…インターポレーションフィルタ、103,10
4,105…デシメーションフィルタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力サンプリング周波数と出力サンプリ
    ング周波数が整数比の関係でかつ、出力サンプリング周
    波数が入力サンプリング周波数の非整数倍であるディジ
    タル信号を周波数変換する周波数変換装置において、入
    力サンプリング信号に、入力サンプリング周波数と出力
    サンプリング周波数の最小公倍数の周波数になるよう
    に、仮想的に零データを挿入する手段と、前記零データ
    を挿入した信号に対して帯域制限演算を行い抑制した周
    波数帯域の出力サンプリング周波数毎のデータを得る帯
    域制限手段と、帯域制限演算の結果得られた信号から出
    力サンプリング信号を抽出する間引き手段とを具備する
    ことを特徴とする周波数変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された周波数変換装置に
    おいて、前記帯域制限手段は、間引き手段で出力サンプ
    リング信号を抽出する点でのみ前記帯域制限演算を行う
    ことを特徴とする周波数変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された周波数変換
    装置において、上記帯域制限手段において、前記抑制し
    た周波数帯域は出力のサンプリング周波数の1/2以上
    であることを特徴とする周波数変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
    周波数変換装置において、該周波数変換装置は入力信号
    に零データを補間する手段を備え、X:Y(X>Y)の
    整数比で表される第1の周波数fsと第2の周波数f
    s′を相互に変換する時、前記第1の周波数fsから前
    記第2の周波数fs′への変換では、入力サンプリング
    信号X個につき、前記帯域制限手段ではX回の帯域制限
    演算を行い、前記間引き手段でY個のサンプルを抽出
    し、前記第2の周波数fs′から前記第1の周波数fs
    への変換では、入力サンプリング信号Y個につき|X−
    Y|個の零データを補間した後、X回の帯域制限演算を
    行い、X個のサンプルを抽出することで、相互の周波数
    変換における帯域制限手段の動作ロックを単一にするこ
    とを特徴とする周波数変換装置。
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