JPH1119119A - 吸収性物品用の吸収体及びその製造方法 - Google Patents

吸収性物品用の吸収体及びその製造方法

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JPH1119119A
JPH1119119A JP9175892A JP17589297A JPH1119119A JP H1119119 A JPH1119119 A JP H1119119A JP 9175892 A JP9175892 A JP 9175892A JP 17589297 A JP17589297 A JP 17589297A JP H1119119 A JPH1119119 A JP H1119119A
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absorbent
sheet
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continuum
absorbent layer
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Nobuyuki Kamishioiri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィット性及び吸収力に優れ、使用時におい
てもずれたりへたったりすることがなく、使用により吸
収性能が低下することがない吸収性物品用の吸収体を提
供すること。 【解決手段】 下面シート10と、該下面シート10上
に載置された下部吸収層20と、該下部吸収層20上に
載置された上部吸収層30と、該上部吸収層30及び該
下部吸収層20の上面を覆うように配された上面シート
40とを有し、実質的に縦長であり、幅方向中央部にお
いて長手方向に沿って位置する折り曲げ部51で、上記
下面シート10が裏面側に折り込まれるように、該下面
シート10と上記下部吸収層20と上記上部吸収層30
とを表面側に向けて一体に突出させて形成された立体部
50を有しており、上記立体部の裏面側において、折り
込まれて互いに当接する下面シートが接着されている吸
収性物品用の吸収体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性能が高く、
使用によりへたって吸収性能が低下しない、吸収性物品
用の吸収体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】従来よ
り、生理用ナプキン等の吸収性物品用の吸収体として
は、下面シートと、該下面シート上に載置されたパルプ
層と、該パルプ層の上面及び側面を覆って配されてなる
上面シートとからなり、実質的に縦長の吸収体が用いら
れている。近年、上記吸収体には、より高い吸収性能を
有することが求められているため、吸収体に立体的形状
を付与してフィット性を向上させ且つ吸収力を高めるこ
とが提案されている。かかる提案としては、折り込み
により立体的形状を付与する提案(特公平8−2469
9号公報)、吸収体をパルプの積層体とすることによ
り立体的形状とする提案(特開平5−115503号公
報)及び吸収体を2カ所以上に設けてナプキン自体を
立体的とする提案(特開平5−115506号公報)等
がある。
【0003】しかし、上述の提案にかかる吸収体では、
未だ要求されている吸収性能を満足することができず、
更に、吸収性能が高い吸収体の開発が要望されている。
即ち、上記のの提案にかかる吸収体は、単に折り込み
形状を付けただけのものであったため、特に吸収体自体
の吸収力が向上されたものではなく、使用により立体形
状がへたり、立体形状によるフィット性が低下するとい
う問題がある。また、上記の提案にかかる吸収体は、
単にパルプを積層しただけであるため、使用により立体
的形状がへたり、立体形状によるフィット性が低下した
り、吸収力の向上がみられなくなるという問題がある。
更に、上記の提案にかかる吸収体は、各吸収体間に隙
間があるため各吸収体が使用時においてずれてしまいフ
ィット性が低下すると共に、吸収性も低下するという問
題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、フィット性及び
吸収力に優れ、使用時においてもずれたりへたったりす
ることがなく、使用により吸収性能が低下することがな
い吸収性物品用の吸収体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解消すべく鋭意検討した結果、吸収層を2層の積層体
とすると共に該吸収層を折り込んで立体形状を付与した
吸収体が、上記目的を達成しうることを知見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、下面シートと、該下面シート上に載置された下部
吸収層と、該下部吸収層上に載置された上部吸収層と、
少なくとも該上部吸収層及び該下部吸収層の上面を覆う
ように配された上面シートとを有し、実質的に縦長の吸
収体であって、幅方向中央部において長手方向に沿って
位置する折り曲げ部で、上記下面シートが裏面側に折り
込まれるように、少なくとも該下面シートと上記下部吸
収層と上記上部吸収層とを表面側に向けて突出させて形
成された立体部を有しており、上記立体部の裏面側にお
いて、折り込まれて互いに当接する下面シートが接着さ
れている吸収性物品用の吸収体を提供するものである。
【0007】また、本発明は、上記吸収体の好ましい製
造方法として、吸収性物品用の吸収体の製造方法であっ
て、上面シートの連続体の表面上に、所定間隔をあけて
所定形状の繊維の集合体を載置して、上部吸収層を形成
する上部吸収層形成工程と、上記上部吸収層を覆うよう
にして、連続して繊維を積繊して下部吸収層の連続体を
形成する下部吸収層形成工程と、上記の下部吸収層の連
続体の上面を覆うように下面シートの連続体を載置し、
該下面シートの連続体が裏面側に折り込まれるように、
少なくとも該下面シートの連続体、上記の下部吸収層の
連続体及び上記上部吸収層を表面側に向けて一体に突出
させて、上記立体部を形成する立体部形成工程とを具備
する吸収性物品用の吸収体の製造方法を提供するもので
ある。
【0008】また、本発明は、上記吸収体の好ましい製
造方法として、吸収性物品用の吸収体の製造方法であっ
て、上面シートの連続体の表面上に、繊維を積繊して上
部吸収層の連続体を形成する上部吸収層形成工程と、上
記の上部吸収層の連続体上に、所定間隔をあけて所定形
状の繊維の集合体を載置して、下部吸収層を形成する下
部吸収層形成工程と、上記の上部吸収層の連続体及び上
記下部吸収層の上面を覆うように下面シートの連続体を
載置し、該下面シートの連続体が裏面側に折り込まれる
ように、少なくとも該下面シートの連続体、上記下部吸
収層及び上記の上部吸収層の連続体を表面側に向けて一
体に突出させて、上記立体部を形成する立体部形成工程
とを具備する吸収性物品用の吸収体の製造方法を提供す
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収性物品用の吸
収体について図面を参照して更に詳細に説明する。ここ
で、図1は、本発明の吸収性物品用の吸収体の一形態を
示す平面図であり、図2は、図1のII-II 断面図であ
る。また、図3は、図1に示す吸収体を用いてなる吸収
性物品としての生理用ナプキンを示す平面図であり、図
4は、図3に示す生理用ナプキンのIV-IV 断面図であ
る。更に、図5は、本発明の吸収体の好ましい製造方法
の概略を示す概略図である。
【0010】図1及び2に示す第1の形態の吸収性物品
用の吸収体1は、下面シート10と、該下面シート10
上に載置された下部吸収層20と、該下部吸収層20上
に載置された上部吸収層30と、該上部吸収層30及び
該下部吸収層20の上面を覆うように配された上面シー
ト40とを有し、実質的に縦長である。
【0011】上記下面シート10は、図1及び2に示す
ように長手方向前後端部1a、1a側が湾曲形成された
略長方形状の形状を有している。また、該下面シート1
0の形成材料としては、通常吸収性物品の吸収体の下面
シートに用いられる材料、例えば、各種天然又は合成繊
維からなる不織布、防水性を有する合成樹脂からなるフ
ィルム等を特に制限なく用いることができる。尚、本形
態においては液透過性のある不織布を用いている。ま
た、上記上面シート40の形成材料としては、通常、吸
収体の上面を覆ってパルプなどの飛散を防止するために
用いられている紙などを解くに制限なく用いることがで
きる。
【0012】上記下部吸収層20は、長手方向前後端部
1a、1a側が湾曲形成された略長方形状である。上記
上部吸収層30は、上記下部吸収層20よりも小さく形
成されており、短軸に比して長軸の方が5倍程度長い楕
円近似の形状を有し、その長手方向が吸収体1の長手方
向に沿うように配されている。また、上記上部及び下部
吸収層30、20の形成材料としては、通常の吸収体に
用いられる材料、例えばパルプ繊維などが特に制限なく
用いられる。
【0013】上記上面シート40は、長手方向前後端部
1a、1a側が湾曲形成された略長方形状であり、上記
上部吸収層30及び上記下部吸収層20の上面を覆って
且つその左右両側縁部41、41が上記下面シート10
の左右両側縁部を覆うように、配されている。
【0014】而して、第1の形態の吸収体1は、幅方向
中央部において長手方向に沿って位置する折り曲げ部5
1で、上記下面シート10が裏面側に折り込まれるよう
に、該下面シート10と上記下部吸収層20と上記上部
吸収層30とを表面側に向けて一体に突出させて形成さ
れた立体部50を有しており、上記立体部の裏面側(下
面側)において、折り込まれて互いに当接する下面シー
トが接着されている。
【0015】更に詳述すると、上記吸収体1において
は、上記下面シート10、上記下部吸収層20、上記上
部吸収層30及び上記上面シート40が、一体で折り込
まれている。また、上記吸収体1において、上記折り曲
げ部51は、吸収体1の長手方向全域に亘って位置して
いる。また、上記立体部50の下面側において、折り込
まれて互いに当接する下面シート10が接着剤52を介
して接着されている。上記接着剤52も、吸収体1の長
手方向全域に亘って塗布されており、上記下面シート1
0が、その長手方向全域に亘って接着されている。ここ
で、接着剤52としては、通常、吸収性物品に用いられ
る接着剤であれば、特に制限なく用いることができる。
尚、上記接着剤52に代えて、両面テープを用いること
もできる。
【0016】また、上記吸収体1は、幅方向中央部が隆
起された板状体(断面形状がT字状)になされている。
また、上記上部吸収層30は、その幅方向全体が折り込
まれて断面形状がV字状になされている。
【0017】また、本形態の吸収体1においては、図2
に示すように、下部吸収層20と下面シート10との間
に、高吸収性ポリマーが散布されて高吸収性ポリマー層
60が形成されている。上記高吸収性ポリマー層60に
おける高吸収性ポリマーの坪量は、10〜50g/m2
であるのが好ましい。
【0018】上記下部吸収層20の厚みは、2〜5mm
であるのが好ましく、上記上部吸収層30の厚みは、3
〜6mmであるのが好ましい。また、上記下部吸収層2
0の坪量は、200〜300g/m2 であるのが好まし
く、上記上部吸収層30の坪量は、100〜500g/
2 であるのが好ましい。更に、上記上部吸収層30の
配置面積の上記下部吸収層20の一面の面積に対する比
は、上記下部吸収層20の一面の面積を1とした場合、
0.3〜0.6とするのが好ましい。また、上記立体部
50の高さTは、5〜11mmであるのが好ましく、吸
収体1の厚みt(立体部位外の部分の厚み)は、3〜6
mmであるのが好ましい。
【0019】第1の形態の吸収体1は、通常の吸収性物
品用の吸収体と同様にして用いることができる。そし
て、本形態の吸収体1を用いてなる吸収性物品は、フィ
ット性が良く、漏れを防止することができ、また、上部
吸収層と下部吸収層とが積層してあることから吸収性能
も向上される。更には、下面シート10が接着されてい
るので、使用によっても吸収体がよれてしまうことがな
く、使用中においても立体部50の立体形状が維持され
る。更に、上記高吸収性ポリマー層60が形成されてい
る場合には、吸収性能がより向上される。
【0020】次に、第1の形態の吸収体1を用いてなる
吸収性物品の1形態について図3及び4を参照して説明
する。第1の形態の吸収体1は、例えば、図3及び4に
示す如き吸収性物品としての生理用ナプキンに用いるこ
とができる。
【0021】図3及び4に示す生理用ナプキン100
は、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シー
ト3と、該表面シート2及び該裏面シート3間に介在さ
れた上記吸収体1とからなる。
【0022】また、図3に示すように、本形態の生理用
ナプキン100は、全体が吸収体1と同様に前後両端縁
100a、100aが湾曲形状となされて長方形状とな
されており、その前後両端縁100a、100aにおい
てヒートシールされて封止されている。そして、図4に
示すように、上記表面シート2は、上記吸収体1の上面
(上面シート側の面)及び側面を覆い、且つその左右両
側縁が吸収体1の下面側に位置するように配されてお
り、上記裏面シート3は、上記吸収体1の下面側におい
て上記表面シート2の左右両側縁部及び上記吸収体1に
おける上記下面シート10と当接するように配されてい
る。
【0023】また、上記生理用ナプキン100には、上
記立体部50の周縁部に沿って所定の形状に連続してシ
ールされて形成された、全体の形状が先細の矢状の溝部
4が設けられている。上記溝部4は、表面シート2の上
から公知のプレス処理を行うことにより形成されてい
る。
【0024】上記生理用ナプキン100は、通常の生理
用ナプキンと同様に、上記吸収体1を表面シート2と裏
面シート3とにより包装し、更に所定箇所をヒートシー
ル及びプレス処理することにより製造される。
【0025】次いで、第1の形態の吸収体の好ましい製
造方法について説明する。第1の形態の吸収性物品用の
吸収体1は、下記の如くして製造することができる。即
ち、図5に示すように、第1の形態の吸収体1は、上面
シートの連続体40’の表面上に、所定間隔をあけて所
定形状の繊維の集合体30’を載置して、上部吸収層3
0を形成する上部吸収層形成工程Aと、上記上部吸収層
30上を覆うように、連続して繊維を積繊して下部吸収
層の連続体20’を形成する下部吸収層形成工程Bと、
上記の下部吸収層の連続体20’の上面を覆うように下
面シートの連続体10’を載置し、該下面シートの連続
体10’が裏面側に折り込まれるように、該下面シート
の連続体10’、上記下部吸収層の連続体20’及び上
記上部吸収層30を表面側に向けて一体に突出させて、
上記立体部50を形成する立体部形成工程Cとを行うこ
とにより、製造することができる。
【0026】更に詳述すると、上記上部吸収層形成工程
Aは、図5に示すように、上面シートの原反ロール40
aから上面シートの連続体40’を巻きだし、巻き出さ
れた上面シートの連続体40’上に所定間隔をあけて所
定形状の溝221が形成されてなるケージロール220
を用いて、パルプの集合体を載置する。上記ケージロー
ル220に設けられている上記溝221は、上述した上
部吸収層の形状に対応した形状(上記所定形状)の溝で
あり、後述の下部吸収層の連続体20’に上述した吸収
体の連続体が形成されるような間隔(上記所定間隔)を
空けて、設けられている。尚、上記ケージロール220
は、上記パルプ積繊装置210の下方に設けられてい
る。上記パルプ積繊装置210は、パルプ繊維を開繊し
つつ、下面シートの連続体上に落下させる装置であり、
その機構などは公知のものと同じであるが、上記パルプ
積繊装置210の下方は、チャンバー状に壁部材211
で覆われており、上記ケージロール220の一部も該壁
部材211で覆われている。これにより、上記パルプ
は、後述のように上面シートの連続体40’上に積繊さ
れると共に、上記ケージロール220の溝にも供給され
る。
【0027】また、下部吸収層形成工程Bは、上記上部
吸収層形成工程Aにより形成された上記の上部吸収層3
0を覆うように、パルプ積繊装置210からパルプ繊維
(図示せず)を落下させて連続して積繊することにより
行う。
【0028】また、本形態においては、上記上部吸収層
形成工程Bに次いで(上記立体部形成工程Cの前に)、
高吸収性ポリマー層形成工程Dを行う。上記高吸収性ポ
リマー層形成工程Dは次のようにして行う。まず、上記
下部吸収層の連続体20’を形成した後公知の散水装置
230により水231を散布して下部吸収層の連続体2
0’を湿潤させる。次いで、下部の連続体20’の上面
側に所望の坪量となるように、公知のポリマー散布装置
240により高吸収性ポリマー61を散布することによ
り上記高吸収性ポリマー層形成工程Dを行う。
【0029】また、立体部形成工程Cは、高吸収性ポリ
マー層が形成されてなる上記の下部吸収層の連続体2
0’の上面(吸収体となった時の裏面)に、該連続体2
0’の上面を覆うように下面シートの連続体10’を下
面シートの原反ロール10aから巻きだして、載置す
る。そして、図5及び図6に示すように、プレスロール
250によりプレスする。更に上面シートの連続体4
0’の左右両側を巻き上げガイド280により巻き上
げ、図2に示す如き形態とする。次に、上記下面シート
の連続体10’の裏面側に設置された接着剤塗布装置2
60により、該連続体10’の裏面に接着剤52を塗布
し、次いで、該連続体10’を折り込み装置270に通
して、該連続体10’の幅方向中央部に位置する折り曲
げ部51で、連続体10’等を押し下げて表面側に向け
て突出させる。これにより、下面シートの連続体10’
は、その裏面側に折り込まれて、接着剤52を介して接
着される。即ち、上記立体部形成工程Cにおいて、更
に、折り込まれて互いに当接する上記下面シートの連続
体10’を接着する工程を行う。
【0030】上記折り込み装置270は、図5及び図7
に示すように該連続体10’の幅方向中央に位置するよ
うに設けられたバー271と、吸収体の左右両側を押さ
え込む押さえローラー272とを具備してなる。そし
て、該押さえローラー272で下部吸収層20の左右両
側を押さえつつ、該バー271により上面シートの連続
体40’、下部吸収層の連続体20’、上部吸収層30
及び下面シートの連続体10’を、これらの幅方向中央
にて、これらを一体で押し下げることにより、これらを
突出させ、下面シートの連続体10’を折り込んで接着
した後、所定の箇所で切断することにより(図示せず)
個々の吸収体1が得られる。
【0031】次いで、本発明の吸収体の第2の形態につ
いて説明する。第2の形態の吸収体は、図8に示すよう
に、上部吸収層30が大きく、下部吸収層20が小さく
形成されている。更詳には、上記上部吸収層30は、長
手方向前後端部側が湾曲形成されたほぼ長方形状である
(図示せず)。また、上記下部吸収層20は、短軸に比
して長軸の方が5倍程度長い楕円近似の形状を有し、そ
の長手方向が吸収体1の長手方向に沿うように配されて
いる(図示せず)。この点以外は、上述した図1及び2
に示す第1の形態の吸収体と同様に形成されている。
【0032】そして、第2の形態の吸収体においても上
述した図1及び2に示す第1の形態の吸収体と同様にし
て生理用ナプキンなどに用いることができ、同様の効果
を奏する。
【0033】また、第2の形態の吸収体は、下記の製造
方法に準じて製造することができる。即ち、図9に示す
ように、上面シートの連続体40’の表面上に、繊維を
積繊して上部吸収層の連続体30’を形成する上部吸収
層形成工程A’と、上記の上部吸収層の連続体30’上
に、所定間隔をあけて所定形状の繊維の集合体を載置し
て、下部吸収層20を形成する下部吸収層形成工程B’
と、上記の上部吸収層の連続体30’及び上記下部吸収
層20の上面を覆うように下面シートの連続体10’を
載置し、該下面シートの連続体が裏面側に折り込まれる
ように、少なくとも該下面シートの連続体、上記下部吸
収層及び上記の上部吸収層の連続体を表面側に向けて一
体に突出させて、上記立体部を形成する立体部形成工程
C’とを行うことにより、製造することができる。
【0034】以下、更に詳述する。尚、特に詳述しない
点は、上述した図5に示す第1の形態の吸収体の製造方
法と同じである。上記上部吸収層形成工程Aは、図9に
示すように、上面シートの原反ロール40aから上面シ
ートの連続体40’を巻きだし、巻き出された上面シー
トの連続体40’上にパルプ積繊装置210からパルプ
繊維(図示せず)を落下させて連続して積繊することに
より行う。
【0035】また、下部吸収層形成工程B’は、上記上
部吸収層形成工程Aにより形成された上記の上部吸収層
の連続体30’上に、所定間隔をあけて所定形状の溝2
21が形成されてなるケージロール220を用いて、パ
ルプの集合体を所定間隔を開けて載置することにより行
う。
【0036】また、本形態においては、上記上部吸収層
形成工程B’に次いで(上記立体部形成工程C’の前
に)、高吸収性ポリマー層形成工程D’を行う。上記高
吸収性ポリマー層形成工程Dは次のようにして行う。ま
ず、上記下部吸収層20を形成した後公知の散水装置2
30により水を散布して下部吸収層20及び上部吸収層
の連続体30’を湿潤させる。次いで、下部の連続体2
0’の上面側に所望の坪量となるように、公知のポリマ
ー散布装置240により高吸収性ポリマー61を散布す
ることにより行う。
【0037】また、立体部形成工程C’は、高吸収性ポ
リマー層が形成されてなる上記の上部吸収層の連続体3
0’及び下部吸収層20の上面(吸収体となった時の裏
面)に、これらの上面を覆うように下面シートの連続体
10’を下面シートの原反ロール10aから巻きだし
て、載置する。そして、図9に示すように、プレスロー
ル250によりプレスする。更に上面シートの連続体4
0’の左右両側を巻き上げガイド280により巻き上
げ、図8に示す如き形態とする。次に、上記下面シート
の連続体10’の裏面側に設置された接着剤塗布装置2
60により、該連続体10’の裏面に接着剤52を塗布
し、次いで、該連続体10’を折り込み装置270に通
して、該連続体10’の幅方向中央部に位置する折り曲
げ部51で、連続体10’等を押し下げて表面側に向け
て突出させる。これにより、下面シートの連続体10’
は、その裏面側に折り込まれて、接着剤52を介して接
着される。即ち、上記立体部形成工程C’において、更
に、折り込まれて互いに当接する上記下面シートの連続
体10’を接着する工程を行う。
【0038】尚、本発明の吸収性は、上述の形態に制限
されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可
能である。例えば、第1の形態において、上部吸収層の
形状は、楕円形でなく略砂時計型等の任意の形状とする
こともでき、また2以上の複数個設けることもできる。
また、この際には、プレスロールの形状もこれらの上部
吸収層の形状に合わせるのが好ましい。尚、これらの変
形例は、第2の形態における下部吸収層にも適用可能で
ある。また、本発明の吸収体は、生理用ナプキン以外に
も、使い捨ておむつや失禁パッドなどにも適用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明の吸収性物品用の吸収体は、フィ
ット性及び吸収力に優れ、使用時においてもずれたりへ
たることがなく、使用により吸収性能が低下することが
ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品用の吸収体の一形
態を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のII-II 断面図である。
【図3】図3は、図1に示す吸収体を用いてなる吸収性
物品としての生理用ナプキンを示す平面図である。
【図4】図4は、図3に示す生理用ナプキンのIV-IV 断
面図である。
【図5】図5は、本発明の吸収体の好ましい製造方法を
示す概略図である。
【図6】図6は、図5のVI部拡大図である。
【図7】図7は、図5のVII 部拡大図である。
【図8】図8は、本発明の吸収体の他の実施形態を示す
幅方向断面図(図2相当図)である。
【図9】図9は、図8に示す吸収体の製造方法の概要を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 吸収体 10 下面シート 20 下部吸収層 30 上部吸収層 40 上面シート 51 折り曲げ部 50 立体部 52 接着剤 60 高吸収性ポリマー層 100 生理用ナプキン 2 表面シート 3 裏面シート 4 溝部 10a 下面シートの原反ロール 10’ 下面シートの連続体 210 パルプ積繊装置 20’ 下部吸収層の連続体 221 溝 220 ケージロール 30’ パルプの集合体 211 壁部材 230 散水装置 240 ポリマー散布装置 250 プレスロール 260 接着剤塗布装置 270 折り込み装置 271 バー 272 押さえローラー 40’ 上面シートの連続体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面シートと、該下面シート上に載置さ
    れた下部吸収層と、該下部吸収層上に載置された上部吸
    収層と、少なくとも該上部吸収層及び該下部吸収層の上
    面を覆うように配された上面シートとを有し、実質的に
    縦長の吸収体であって、 幅方向中央部において長手方向に沿って位置する折り曲
    げ部で、上記下面シートが裏面側に折り込まれるよう
    に、少なくとも該下面シートと上記下部吸収層と上記上
    部吸収層とを表面側に向けて突出させて形成された立体
    部を有しており、 上記立体部の裏面側において、折り込まれて互いに当接
    する下面シートが接着されていることを特徴とする吸収
    性物品用の吸収体。
  2. 【請求項2】 上記下部吸収層と上記下面シートとの間
    に、高吸収性ポリマーが散布されて高吸収性ポリマー層
    が形成されていることを特徴とする請求項1記載の吸収
    性物品用の吸収体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吸収性物品用の吸収体の
    製造方法であって、 上面シートの連続体の表面上に、所定間隔をあけて所定
    形状の繊維の集合体を載置して、上部吸収層を形成する
    上部吸収層形成工程と、 上記上部吸収層を覆うようにして、連続して繊維を積繊
    して下部吸収層の連続体を形成する下部吸収層形成工程
    と、 上記の下部吸収層の連続体の上面を覆うように下面シー
    トの連続体を載置し、該下面シートの連続体が裏面側に
    折り込まれるように、少なくとも該下面シートの連続
    体、上記の下部吸収層の連続体及び上記上部吸収層を表
    面側に向けて一体に突出させて、上記立体部を形成する
    立体部形成工程とを具備することを特徴とする吸収性物
    品用の吸収体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記立体部形成工程において、更に、折
    り込まれて互いに当接する上記下面シートの連続体を接
    着する工程を行うことを特徴とする請求項3記載の吸収
    性物品用の吸収体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の吸収性物品用の吸収体の
    製造方法であって、 上面シートの連続体の表面上に、繊維を積繊して上部吸
    収層の連続体を形成する上部吸収層形成工程と、 上記の上部吸収層の連続体上に、所定間隔をあけて所定
    形状の繊維の集合体を載置して、下部吸収層を形成する
    下部吸収層形成工程と、 上記の上部吸収層の連続体及び上記下部吸収層の上面を
    覆うように下面シートの連続体を載置し、該下面シート
    の連続体が裏面側に折り込まれるように、少なくとも該
    下面シートの連続体、上記下部吸収層及び上記の上部吸
    収層の連続体を表面側に向けて一体に突出させて、上記
    立体部を形成する立体部形成工程とを具備することを特
    徴とする吸収性物品用の吸収体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記立体部形成工程において、更に、折
    り込まれて互いに当接する上記下面シートの連続体を接
    着する工程を行うことを特徴とする請求項5記載の吸収
    性物品の製造方法。
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