JPH11190883A - 画像形成装置及び記録部材 - Google Patents

画像形成装置及び記録部材

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JPH11190883A
JPH11190883A JP36864097A JP36864097A JPH11190883A JP H11190883 A JPH11190883 A JP H11190883A JP 36864097 A JP36864097 A JP 36864097A JP 36864097 A JP36864097 A JP 36864097A JP H11190883 A JPH11190883 A JP H11190883A
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Takemi Yamamoto
健美 山本
Yutaka Hattori
豊 服部
Yasuhiro Hattori
康弘 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で自由なピッチのレンチキュラー
レンズと画像の高精度な位置あわせを実現できる自由度
の高い画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の画像記録装置1は、第一の支持
体21と第二の支持体22と光硬化性樹脂層23とを有
する記録部材2と、記録部材供給ローラ3と、選択露光
部5と、インクジェット記録部6と、剥離手段7と、コ
ントローラ30を有する。コントローラ30から選択露
光部5とインクジェット記録部6へ送られた信号に基づ
いて、選択露光部5は、記録部材2の光硬化性樹脂層2
3を選択的に露光することによりレンチキュラーレンズ
状の硬質部25を作成し、未硬化部分は分離手段7によ
り第二の支持体22とともに分離される。また、これと
同調するようにインクジェット記録部は、記録部材2の
表面にインクにより画像26を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンチキュラーレ
ンズによる立体画像等の特殊な視覚効果が得られるとい
う特徴を持った画像を形成する装置に関し、詳しくは、
レンチキュラーレンズを形成しつつ、かつ画像もレンチ
キュラーレンズの形成と同期させて同時に形成する画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像を形成する方式には、偏
光眼鏡を使用した方式や、時分割シャッタを利用した方
式、レンチキュラー方式等の両眼視差を利用したもの
と、ホログラフィー等の空間像形成を利用した方式が用
いられている。この中で、レンチキュラー方式は両眼視
差を利用したものでありながら、他方式のような立体視
用の眼鏡が不要であるため、画像の観察者にとっては、
あらかじめ眼鏡を用意する必要がないという利点があ
る。また、レンチキュラーレンズを用いた画像は立体視
だけでなく、視点を変えることにより異なる画像を表示
させるような特殊画像を表示することも可能である。こ
こで、レンチキュラー方式について簡単に説明する。レ
ンチキュラーレンズによる立体画像の記録部材202は
図9に示されるように、凸面形状のシリンドリカルレン
ズ227が片面にアレイ状に配列され、もう一方の面は
平面形状であり画像Aと画像Bとを組み合わせた画像が
形成される。具体的には、画像Aと画像Bはそれぞれ
(A1,A2,…An)(B1,B2,…Bn)のよう
に短冊状に等分に分割され、1つのシリンドリカルレン
ズに画像Aおよび画像Bの短冊状の画像がそれぞれ1ず
つ、交互に配置されている。ここで、画像Aおよび画像
Bはシリンドリカルレンズの焦点位置にあるので、視点
の方向により、いずれか一方のみが観察される。したが
って、たとえば、画像Aと画像Bを左右の視差分だけ異
なる画像とすれば、観察者は立体画像を得ることができ
る。また、画像Aと画像Bを異なる画像とすれば、観察
する方向によって、画像が入れ替わる特殊画像にするこ
とも可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来レ
ンチキュラーレンズを用いた特殊記録画像や立体画像
は、形成時において、レンチキュラーレンズがあらかじ
め形成されたレンチキュラーレンズシートと、画像が形
成された画像シートを位置合わせして貼り合わせる必要
があった。このため、貼り合わせ作業は正確な位置合わ
せを要するため、時間と手間がかかる作業であり、さら
に、レンチキュラーレンズシートと画像シートを個別に
作成すれば位置やピッチがずれる場合もあり問題があっ
た。
【0004】また、あらかじめ形成されたレンチキュラ
ーレンズシート上に直接インクジェットで画像を印刷す
る方法も提案されているが、シリンドリカルレンズのピ
ッチに合わせて画像を正確に形成するのは困難であり、
シリンドリカルレンズのピッチが正確でない場合、部分
的に位置合わせができても、他の領域では位置がずれる
という現象が生じた。
【0005】これらに対して、特開平8−137034
号公報に記載された発明では、シリンドリカルレンズと
画像との位置ずれを検出し、補正する手段が提案されて
いるが、複雑な制御系とセンサを必要とするため、装置
の大型化、コストアップをまねくという問題があった。
【0006】また、これらの方法においては、あらかじ
め樹脂成形等で形成されたレンチキュラーレンズシート
を記録部材として用いるため、複数の画像の繰り返し周
期に応じたピッチのレンチキュラーレンズシートを用意
する必要があり、画像の周期が変化すれば、それに応じ
たピッチのレンチキュラーレンズシートを新たに用意し
なければならないという問題もあった。
【0007】さらに、一つの記録部材上に、異なったピ
ッチの立体画像や特殊画像を組み合わせるような自由度
の高い画像形成は不可能であった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡易な構成でレンチキュラーレ
ンズと画像の高精度な位置合わせを実現でき、自由なピ
ッチのレンチキュラーレンズを用いた立体画像及び特殊
画像を形成することができ、さらに異なったピッチの立
体画像や特殊画像を組み合わせた画像を形成することが
できる自由度の高い画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の画像形成装置では、光硬化性樹脂から
なる光硬化性樹脂層と、該光硬化性樹脂層を挟持する第
一の支持体及び第二の支持体とを備える記録部材を、選
択的に露光する露光手段と、前記第一の支持体上に画像
を形成する画像形成手段と、前記光硬化性樹脂の硬化
後、前記第二の支持体を剥離する剥離手段とを備え、前
記光硬化性樹脂を含む記録部材を選択的に露光されるこ
とにより前記光硬化性樹脂が硬化され、未硬化の光硬化
性樹脂が前記第二の支持体を剥離することにより除去さ
れてレンチキュラーレンズが記録部材上に形成され、か
つ、前記レンチキュラーレンズが形成される記録部材上
に前記画像が形成される。
【0010】この構成に係る画像形成装置によれば、簡
易な構成で、光硬化性樹脂で画像と同時にレンチキュラ
ーレンズを形成し、レンチキュラーレンズと画像の位置
合わせが高精度にできる。
【0011】請求項2に記載の画像形成装置では、請求
項1に記載の画像形成装置の構成に加え、第二の支持体
を剥離後、前記光硬化性樹脂を全面露光する光源を備え
ることを特徴とする。
【0012】この構成に係る画像形成装置によれば、レ
ンチキュラーレンズを構成する光硬化性樹脂を完全に硬
化させる。
【0013】請求項3に記載の画像形成装置では、光軟
化性樹脂からなる光軟化性樹脂層と、該光軟化性樹脂層
を挟持する第一の支持体及び第二の支持体とを備える記
録部材を、選択的に露光する露光手段と、前記第一の支
持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記光軟化性
樹脂の軟化後、前記第二の支持体を剥離する剥離手段と
を備え、前記光軟化性樹脂を含む記録部材が選択的に露
光されることにより前記光軟化性樹脂が軟化し、前記軟
化した光軟化性樹脂が前記第二の支持体を剥離すること
により除去されてレンチキュラーレンズが記録部材上に
形成され、かつ、前記レンチキュラーレンズが形成され
る前記記録部材上に前記画像が形成される。
【0014】この構成に係る画像形成装置によれば、光
軟化性樹脂を用いても、簡易な構成で、光軟化性樹脂で
画像と同時にレンチキュラーレンズを形成し、レンチキ
ュラーレンズと画像の位置合わせが高精度にできる。
【0015】請求項4に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記記録部材を露光するタイミングと、前記
画像を形成するタイミングを制御する手段を備えたこと
を特徴とする。
【0016】この構成に係る画像形成装置によれば、記
録部材に形成される画像とレンチキュラーレンズが完全
に同調する画像形成装置となる。
【0017】請求項5に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリン
ドリカルレンズが繰り返し配置される方向のシリンドリ
カルレンズ1つの幅(以下、シリンドリカルレンズのピ
ッチという。)が前記画像の2画素分に相当するように
形成する手段を備えたことを特徴とする。
【0018】この構成に係る画像形成装置によれば、精
度の高い立体画像などの特殊画像が形成できる。
【0019】請求項6に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリン
ドリカルレンズのピッチおよび曲面形状の情報に基づい
て、前記記録部材を露光する光出力を変調する手段を有
することを特徴とする。
【0020】この構成に係る画像形成装置によれば、光
出力を変調させることにより所望のレンチキュラーレン
ズを形成する。
【0021】請求項7に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリン
ドリカルレンズのピッチおよび曲面形状の情報に基づい
て、前記記録部材を露光する露光時間を変調する手段を
有することを特徴とする。
【0022】この構成に係る画像形成装置によれば、光
出力が一定の場合であっても、露光時間を変調すること
で所望のレンチキュラーレンズを形成する。
【0023】請求項8に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記記録部材上に形成される画像が複数の局
所領域から構成され、かつ各領域ごとにピッチまたは曲
面形状もしくはその両方が異なるシリンドリカルレンズ
から構成されるレンチキュラーレンズを作製する手段を
備えたことを特徴とする。
【0024】この構成に係る画像形成装置によれば、よ
り精度の高いレンチキュラーレンズを形成することがで
きる。
【0025】請求項9に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の構
成に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、レ
ーザ光源を備えることを特徴とする。
【0026】この構成に係る画像形成装置によれば、レ
ーザ光による強力な光出力で正確にレンチキュラーレン
ズが形成できるとともにコンパクトな構造とすることが
できる。
【0027】請求項10に記載の画像形成装置では、請
求項9に記載の画像形成装置の構成に加え、前記レーザ
が、半導体レーザであることを特徴とする。
【0028】この構成に係る画像形成装置によれば、光
硬化性樹脂及び光軟化性樹脂を加工するのに適したレー
ザ光源となる。
【0029】請求項11に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の
構成に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、
LEDを備えることを特徴とする。
【0030】この構成に係る画像形成装置によれば、比
較的大光量を得ることができ、光硬化性樹脂及び光軟化
性樹脂を能率良く加工でき、かつコンパクトな構造を得
ることができる。
【0031】請求項12に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の
構成に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、
液晶シャッタを備えることを特徴とする。
【0032】この構成に係る画像形成装置によれば、安
価に加工能率の高い強力な光源を使用することが可能と
なる。
【0033】請求項13に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の
構成に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、
EL発光素子を備えることを特徴とする。
【0034】この構成に係る画像形成装置によれば、露
光源として安定した出力の光源を得ることができる。
【0035】請求項14に記載の画像形成装置では、請
求項1から請求項13に記載の画像形成装置の構成に加
え、第二の支持体を剥離後、硬化していない樹脂を除去
するための手段を備えることを特徴とする。
【0036】この構成に係る画像形成装置によれば、レ
ンチキュラーレンズの光学的な特性を高めることができ
る。
【0037】請求項15に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項14のいずれかに記載の画像形成装置
の構成に加え、前記記録部材上に画像を形成する手段
が、インクジェットであることを特徴とする。
【0038】この構成に係る画像形成装置によれば、透
明な記録部材に容易に画像を形成することができる。
【0039】請求項16に記載の画像形成装置では、請
求項15に記載の画像形成装置の構成に加え、前記記録
部材の画像形成側表面には、インクジェットの記録性を
高めるインク記録層が形成されていることを特徴とす
る。
【0040】この構成に係る画像形成装置によれば、イ
ンクジェットによる画像の付着性や、画像の安定性を高
めることができる。
【0041】請求項17に記載の画像形成装置では、請
求項16に記載の画像形成装置の構成に加え、前記イン
ク記録層をインク吐出によって形成する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0042】この構成に係る画像形成装置によれば、イ
ンク記録層のない記録媒体であっても安定した画像を形
成することが可能となる。
【0043】請求項18に記載の記録部材では、請求項
1乃至請求項2又は請求項4乃至請求項17のいずれか
に記載の画像形成装置に使用可能な記録部材であって、
光硬化性樹脂を備える光硬化性樹脂層と、該光硬化性樹
脂層を挟持する第一の支持体及び第二の支持体とを備
え、前記第一の支持体は、光透過性を有する材料から形
成され、かつ、その外側面に画像形成面を有し、前記第
二の支持体は、前記未硬化の光硬化性樹脂とともに剥離
可能に形成される。
【0044】この構成の記録部材によれば、前記画像形
成装置により画像及びレンチキュラーレンズを形成する
に適した記録媒体となる。
【0045】請求項19に記載の記録部材では、請求項
18に記載の記録部材の構成に加え、前記光硬化性樹脂
は、少なくとも波長600nm以上の可視光域あるいは
赤外光域に硬化感度を有する光硬化性組成物からなるこ
とを特徴とする。
【0046】この構成に係る記録部材によれば、光感受
性の高い効率の良い記録媒体とすることができる。
【0047】請求項20に記載の記録部材では、請求項
19に記載の記録部材の構成に加え、前記光硬化性組成
物は、重合性物質と光重合開始剤と波長増感色素からな
ることを特徴とする。
【0048】この構成に係る記録部材によれば、レンチ
キュラーレンズとして望ましい硬化を果たすことができ
る。
【0049】請求項21に記載の記録部材では、請求項
20に記載の記録部材の構成に加え、前記光重合開始剤
が金属アレーン化合物であり、波長増感色素がシアニン
系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン系色素、
オキソノール系色素、スチリル系色素、スクアリリウム
色素から選択されたものであることを特徴とする。
【0050】この構成に係る記録部材によれば、さらに
硬化の効率を高めることができる。
【0051】請求項22に記載の記録部材では、請求項
3乃至請求項17のいずれかに記載の画像形成装置に使
用可能な記録部材であって、光軟化性樹脂を備える光軟
化性樹脂層と、該光軟化性樹脂層を挟持する第一の支持
体及び第二の支持体とを備え、前記第一の支持体は、そ
の外側面に画像形成面を有し、前記第二の支持体は、光
透過性を有する材料からなり、かつ前記軟化した光軟化
性樹脂とともに剥離可能に形成される構成とする。
【0052】この構成に係る記録部材によれば、請求項
3乃至請求項17に記載の画像形成装置とともに光軟化
性樹脂を用いてもレンチキュラーレンズを形成すること
ができる。
【0053】請求項23に記載の記録部材では、請求項
18乃至請求項22のいずれかに記載の記録部材の構成
に加え、前記記録部材の第二の支持体の画像形成側表面
は、インクジェットの記録性を高めるインク記録層が形
成されていることを特徴とする。
【0054】この構成に係る記録部材によれば、インク
ジェットによる画像の付着性、定着性をよくすることが
できる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0056】まず、最初に本発明の画像形成装置の構成
について、図1を参照しながらその概略を説明する。本
発明の画像形成装置1は、第一の支持体21と第二の支
持体22と感光性樹脂層である光硬化性樹脂層23とを
有する記録部材2と、記録部材2を支持し巻き出すため
の記録部材供給ローラ3と、記録部材2を搬送するため
の搬送ローラ4と、記録部材2の光硬化性樹脂層23を
選択的に露光することによりレンチキュラーレンズ状の
硬質部25を作成するための選択露光部5と、記録部材
2の表面にインクにより画像26を形成するインクジェ
ット記録部6と、記録部材2から第二の支持体22を分
離する分離ローラ71と、分離した第二の支持体22を
巻き取る巻取ローラ72からなる剥離部7と、未硬化の
光硬化性樹脂を除去するクリーナー8と、記録部材2を
全面露光する全面露光部9と、全面露光後の記録部材2
を搬送するための搬送ローラ10と、レンチキュラーレ
ンズと画像が形成された記録部材2を切断する切断部1
1と、選択露光部5とインクジェット記録部6へ信号を
送るコントローラ30を有する。
【0057】記録部材2は、図2に示すように多層構造
を有しており、第一の支持体21と、第二の支持体22
と、第一の支持体21と第二の支持体22の中間に形成
された光硬化性樹脂層23から構成されている。さら
に、インクの記録性を向上させるために、第一の支持体
21表面にはインク記録層24が、コーティングされて
いる。上記第一の支持体21としては、酸素を透過しに
くく、フィルム状に加工されやすく、引っ張り強度が十
分であり、かつ露光源からの光を透過しやすいものが望
ましく、具体的にはポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、アセチルセルロース、セルロースエステ
ル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミドから
なるプラスティックフィルムが適する。これらの中で
も、ポリエチレンテレフタレート(PET)が、平面平
滑性、強度などに優れるので望ましい。
【0058】また、第二の支持体22としては、第一の
支持体21と同様なものを用いることも可能であるが、
光の透過性は特に必要がないため、上記のプラスティッ
クフィルムにアルミニウムなどの金属からなるフィルム
が貼り合わされたもの、あるいはプラスティックフィル
ムに金属膜などが蒸着されたものでも良い。
【0059】このような金属膜を用いることによって、
酸素遮断性が向上すると共に、水蒸気が感光層に進入し
て感光層の特性を劣化させることを防止する効果があ
り、また可視光などを透過しないため、不用意な取り扱
いによって感光層が露光されることも防止できる。
【0060】第一の支持体21および第二の支持体22
の厚みは、光硬化性樹脂層23に酸素が侵入すると、光
硬化樹脂の効果反応が阻害されるため、それぞれ10μ
m以上であることが望ましい。
【0061】光硬化性樹脂層23を構成する光硬化性樹
脂は、紫外光、可視光、赤外光等の光域で硬化するもの
を用いることができるが、特に、600nm以上の赤色
域から近赤外領域の波長を持つ光によって硬化するもの
が、露光装置の光源の選択性がよく望ましい。すなわ
ち、これら波長の光を出射する光源としては、半導体レ
ーザやLEDを用いることができ、低コストでコンパク
トな構成でデジタル露光が実現できるためである。
【0062】この記録部材2の製造方法は、光硬化性組
成物が感光されないような室内において、第一の支持体
21の表面に、液体状の光硬化性樹脂がロールコータ、
リバースコータ、バーコータなどによって塗工されて光
硬化性樹脂層23が形成され、その後に第二の支持体2
2が貼り合わされても良い。さらに、インク記録層24
を同様に塗工してもよい。あるいは、第一の支持体21
にインク記録層24を形成し、別に第二の支持体22に
光硬化性樹脂層23を塗工し、第一の支持体21と第二
の支持体22を貼り合わせても良い。
【0063】前記、光硬化性樹脂層23を構成する光硬
化性組成物は、少なくとも重合性物質と光重合開始剤と
波長増感色素からなる。光重合開始剤は、重合性物質の
重合を開始させるが、それ自体は、紫外の波長域に感度
を有するものの、可視光特に600nm以上の波長の光
にはほとんど感度を有しない。波長増感色素は、このよ
うな長波長の光を吸収して、開始剤に光エネルギーを伝
達し、重合開始種を発生させるために用いられる。した
がって、光硬化性物質の感光硬化波長が、波長増感色素
の吸収波長によって決定される。重合性物質は、光重合
開始剤が発生させた重合開始種の存在の元で連鎖的に重
合する物質である。また、インク記録層24の材料とし
ては、ポリビニールアルコールなど従来のインクジェッ
ト記録装置用のOHPシート等にインク受容層として塗
布されるものを用いることができる。
【0064】本実施例において使用した記録部材2の作
製方法を以下に具体的に示す。
【0065】重合性物質であるヘキサンジオールジアク
リレートとペンタエリスリトールトリアクリレートとジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートとを、重量比
が2:3:5になるように、攪拌機によって混合して、
さらに波長増感色素である3−エチル−2−[5−(3
−エチル−2(3H)−ベンゾチアゾールイリデン)−
1,3−ペンタジエニル]ベンゾチアゾリウムアイオダ
イドと光重合開始剤である(η5 −2,4−シクロペン
タジエン−1−イル)[(1,2,3,4,5,6−
η)−(1−メチルエチル)ベンゼン]鉄(1+)ヘキ
サフルオロホスフェート(1−)を加えて約50℃に加
熱して混合し溶解させて、光硬化性組成物を得た。光硬
化性組成物の組成を重量部で示すと下記の通りである。
【0066】 アクリル原料(重合性化合物) 100重量部 光重合開始剤 3重量部 波長増感色素 0.5重量部 この組成物の硬化波長特性を測定したところ、670n
m付近の可視光、すなわち赤色光領域に最大硬化感度を
有し、その硬化エネルギー値は0.5J/m2であっ
た。
【0067】また、この組成物の20℃における粘度は
200cPsであった。
【0068】第一の支持体21である厚さ50μmの透
明ポリエチレンテレフタレートフィルムに、テストコー
タによって、エチレングリコールによる親水層を塗工
し、乾燥させた。次に、この親水層が設けられた第一の
支持体21に、さらに上記のように作製した光硬化性組
成物を、テストコータのヘッドによって塗工し、次に、
この光硬化性樹脂層23が設けられた第一の支持体21
に対して、第二の支持体22として厚さ32μmの透明
ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせた。
乾燥後に形成された感光層の厚さを測定したところ、約
100μmであった。この光硬化性樹脂層23の厚さは
レンチキュラーレンズの厚さに応じて、適宜変更可能で
ある。
【0069】なお、記録部材2の形状は、本実施形態で
はロールシート状のものを例に挙げているが、薄い平板
状のものやテープ状のものなど記録部材の厚さや使用目
的によって適宜選択可能である。
【0070】選択露光部5は、例えばプリンタ等に一般
に使用されているレーザスキャナー装置等の公知の技術
を用いることができる。また、その光源としては本実施
形態では、現在最も安価かつ入手容易な波長670nm
の赤色半導体レーザを用いるように光硬化性樹脂の最大
硬化感度が670nm付近の赤色光領域となるように設
定したが、前述のように赤色域に限らず、適宜目的に応
じて光硬化性樹脂を硬化させるのに適した波長の半導体
レーザを選ぶことができる。
【0071】選択露光部5による露光でレンチキュラー
レンズ状の硬質部25を作成するメカニズムを図3、図
4及び図5を参照しながら説明する。図3に示すよう
に、記録部材2は第一の支持体21側から半導体レーザ
からの出射光51によって露光される。このとき、射出
光51の出力は図示しないレーザスキャナー装置によっ
て紙面の垂直方向に走査される。この方向を主走査方向
といい、主走査方向に1ライン走査している時間内は、
光出力は一般に一定とする。さらに紙の搬送方向を副走
査方向とすると、副走査を行うに従って、光出力は図4
に示すように周期T1で変調される。ここで、周期T1
はレンチキュラーレンズを構成するシリンドリカルレン
ズ27のピッチに相当する距離だけ記録部材2が搬送さ
れる時間と等しく設定される。図5は、射出光51によ
る光出力と記録部材2中の光硬化性樹脂の硬化深度との
関係を示したものである。このように、光硬化性樹脂は
光出力が小さい場合は第一の支持体21近辺の部分しか
硬化しないが、光出力が大きくなるにつれ、硬化深度が
深くなる。このため、図4のような出力変調を行いなが
ら、光走査を行うと図3に示すように、凸面形状が繰り
返されたレンチキュラーレンズ状の硬質部25が作製さ
れる。なお、図5に示す関係のように、光硬化性樹脂の
硬化は光硬化性樹脂に照射する光の強度と照射時間の積
に依存する相反則が一般には成立するが、光の強さが非
常に強い場合や非常に弱い場合はこの相反則から外れ、
相反則不軌を示す。このためレーザ光などの強力な光を
ごく短時間照射した場合などは、光の積算量が十分に照
射されたにもかかわらず十分な硬化が得られない場合が
ある。そのためレーザ光など照度の高い光源を用いる場
合は、この相反則不軌を考慮して時間的に十分に光を照
射する必要がある。
【0072】このように、レンチキュラーレンズ状の硬
質部25が形成された後、第二の支持体22を剥離すれ
ば、光硬化性樹脂層23の未硬化の部分の軟質部29が
第二の支持体22に伴って除去されレンチキュラーレン
ズ28が第一の支持体21上に形成される。なお、第二
の支持体22を剥離した後も、未硬化の光感光性樹脂の
軟質部29が若干レンチキュラーレンズ28上に残留す
る可能性がある。したがって、スポンジローラ等で構成
されたクリーナー8を備えることにより、これを完全に
除去することができる。さらに、クリーニング後、レン
チキュラーレンズ28を全面露光部9からの露出光91
によって、全面露光することにより、レンチキュラーレ
ンズ状に硬化した光硬化性樹脂のうち、硬化が完全でな
い部分についても、硬化を完全に終了させることがで
き、安定性に優れたレンチキュラーレンズ28を作製す
ることができる。
【0073】なお、このような方法によれば、光出力の
変調波形を変化させることにより、所望の周期及び曲面
形状のシリンドリカルレンズ27を作製できる。また、
任意にレンチキュラーレンズ形状を変化させることがで
きるため、同一記録部材2上に異なったピッチ、曲面形
状のレンチキュラーレンズ27を各画像領域ごとに形成
することもできる。このような、シリンドリカルレンズ
26のピッチ及び曲面形状についての指令は変調信号と
してコントローラ30から発せられる。
【0074】インクジェット記録部6は、記録部材2の
第一の支持体21の表面にインクを吐出することによ
り、画像26を形成する。この画像26は、従来例にお
いて図9で説明したように、異なる画像Aと画像Bがそ
れぞれ短冊状に分割され、1つのシリンドリカルレンズ
27に画像Aおよび画像Bの短冊状の画像がそれぞれ1
つずつ、交互に配置される必要がある。本方式において
は、コントローラ30から発信される変調信号に応じ
て、シリンドリカルレンズ27が形成されるため、この
変調信号と同期した信号によって、インクジェット記録
部6からのインクの吐出のタイミングを決定すれば、シ
リンドリカルレンズ27のピッチにあわせて、画像を形
成することはきわめて容易である。すなわち、図6に示
すように、記録部材2が、選択露光部5からインクジェ
ット記録部6まで搬送されるのに要する時間T2だけ、
タイミングをずらし、画像情報に応じた変調信号で露光
を行えば、画像情報に適したレンチキュラーレンズ28
が作製され、しかもインクジェット記録部6によって作
成される画像はレンチキュラーレンズ28のピッチと完
全に一致させることができる。
【0075】次に本発明の画像形成装置1の動作につい
て、順に説明を行う。記録部材供給ローラ3および搬送
ローラ4が回転することにより、記録部材2は選択露光
部5まで搬送される。
【0076】主走査が始まる際に、コントローラ30中
のレンチキュラー情報記録部31から光出力計算部32
に所望とするシリンドリカルレンズ27のピッチ及び曲
面形状の情報が送られる。そして、この情報に基づいて
光出力計算部32は光出力の計算を行い、この光出力の
情報が、光出力制御部33に送られる。この光出力の情
報に基づいて、光出力制御部33から選択露光部5中の
図示されない半導体レーザに電流が供給される。これに
より、選択露光部5から射出された射出光51は、記録
部材2の第一の支持体21側から光硬化性樹脂層23方
向に入射され、光硬化性樹脂層23上を搬送方向と垂直
方向に走査される。
【0077】なお、同一記録部材2上に単一のレンチキ
ュラーレンズ28を作製する場合には、一般にこの主走
査方向への走査時の出射光51の光出力は一定であり、
光硬化性樹脂層23中の硬質部25の硬化深度は一定と
なる。しかし、同一記録部材2上に、異なったピッチも
しくは曲面形状のシンドリカルレンズ27を2つ以上作
製する際には、主走査方向に走査中に出射光51の光出
力を変化させる必要がある。
【0078】さらに、一ライン分の主走査が終了し、次
の主走査が始まる際に、射出光51の所望とするシリン
ドリカルレンズ27のピッチ及び曲面形状の状況に応じ
て、光出力が変更される。この光出力の情報は、コント
ローラ30中のレンチキュラー情報記録部31から送ら
れるレンチキュラーレンズ28の情報に応じて光出力計
算部32において計算され、光出力制御部33に送られ
る。この情報に応じて、選択露光部5中の図示しない半
導体レーザに供給する電流量が制御され、光出力が所望
の値に変調される。このように、紙の搬送方向すなわち
光の副走査方向に光出力の変調を行うことにより、所望
のレンチキュラーレンズ状の硬質部25が作製され所望
のシリンドリカルレンズ27となる。
【0079】硬質部25が作製された後、さらに記録部
材2はインクジェット記録部6の位置に搬送され、画像
26が形成される。ここで形成される画像は前述のよう
に、2つの異なる画像Aと画像Bの情報が短冊状に交互
に形成されたものである。タイミング制御部34は、選
択露光部5からインクジェット記録部6に記録部材2が
搬送されるに要する時間T2の時間後、インクジェット
吐出制御部35に吐出開始の指令を出す。吐出開始の指
令を受け取ったインクジェット吐出制御部35は画像A
情報記録部36からの情報に基づいて、インクの吐出を
行う。さらにタイミング制御部34は、記録部材2がシ
リンドリカルレンズのピッチの半分だけ搬送されるに要
する時間、すなわちT1/2だけ時間が経過した時点
で、インクジェット吐出制御部35に吐出する画像情報
を、画像A情報記録部36の情報から画像B情報記録部
37の情報に変更するように指令を出す。この指令によ
り、インクジェット吐出制御部35は、画像B情報記録
部37の情報に基づいてインクの吐出を行う。さらに、
T1/2の時間が経過した時点で、タイミング制御部3
4は、インクジェット吐出制御部35に画像B情報記録
部37の画像情報から、画像A情報記録部36の画像情
報に変更するように指令を出す。これら一連の動作が繰
り返され、レンチキュラーレンズに対応して、画像Aと
画像Bが交互に形成された画像26が、記録部材2の第
一の支持体21上に形成される。ここで、インクジェッ
ト吐出のタイミングはレンチキュラーレンズ28の情報
と同期して、決定されているので、レンチキュラーレン
ズ28と画像26の位置あわせは、確実に行われる。
【0080】インクジェット記録部6において、画像2
6が形成された後、記録部材2は、第二の支持体22が
分離ローラ71によって分離され、巻取ローラ72に巻
き取られて回収される。この際、未硬化の光硬化性樹脂
である軟質部29は第二の支持体22に付着して回収さ
れるため、記録部材2には第一の支持体21上に光硬化
樹脂の硬質部25によるレンチキュラーレンズ28が形
成され、その裏面に画像26Aと画像26Bが交互に配
置された画像26が形成されたものとなる。
【0081】さらに、第二の支持体22が引き剥がされ
た後、記録部材2はクリーナー8の位置まで搬送され、
レンチキュラーレンズ27上に若干残留した未硬化の光
硬化性樹脂の軟質部29が除去される。さらに、クリー
ニング後、記録部材2は全面露光部9まで搬送され、レ
ンチキュラーレンズを全面露光部9からの露出光91に
よって全面露光される。これにより、光硬化性樹脂がレ
ンチキュラーレンズ状に硬化した硬質部25のうち、硬
化が完全でない部分についても、硬化が完全に終了す
る。
【0082】さらに、記録部材2は搬送ローラ10によ
って、装置外部へ搬送され、装置の外側に取り付けられ
た記録部材切断部11によって切断され排出される。
【0083】以上のような一連の動作により、レンチキ
ュラーレンズ28と対応した画像26が形成され、品質
のよい、立体画像もしくは視点の角度により画像が変化
する特殊画像が形成される。
【0084】ここで、第一の実施の形態では、記録部材
2の感光性樹脂層として光硬化樹脂層23を用いたが、
光軟化性樹脂層123を用いることも可能である。第二
の実施の形態である画像形成装置101を、図10〜図
14を参照して説明する。
【0085】まず、最初に第二の実施の形態に係る画像
形成装置101の概略構成について、図10を参照にし
ながらその概略を説明する。画像記録装置101は、第
一の支持体121と第二の支持体122と感光性樹脂層
である光軟化性樹脂層123とを有する記録部材102
と、記録部材102を支持し巻き出すための記録部材供
給ローラ3と、記録部材102を搬送するための搬送ロ
ーラ4と、記録部材102の光軟化性樹脂層123を選
択的に露光することによりレンチキュラーレンズ状に硬
質部25残して軟化させるための選択露光部105と、
記録部材102の表面にインクにより画像26を形成す
るインクジェット記録部6と、記録部材102から第二
の支持体122を分離する分離ローラ71と分離した第
二の支持体を巻き取る巻き取りローラ72とからなる剥
離部7と、分離後、軟化した光軟化性樹脂を除去するク
リーナー8と、記録部材2を搬送するための搬送ローラ
10と、レンチキュラーレンズと画像が形成された記録
部材を切断する切断部11と、選択画像部105とイン
クジェット記録部6へ信号を送るコントローラ130を
有する。
【0086】記録部材102は、図2に示すように多層
構造を有しており、第一の支持体121と、第二の支持
体122と、第一の支持体121と第二の支持体122
の中間に形成された光軟化性樹脂層123から構成され
ている。さらに、インクの記録性を向上させるために、
第一の支持体2表面にはインク記録層124が、コーテ
ィングされている。
【0087】上記第一の支持体121としては、酸素を
透過しにくいものが望ましい。また、画像坦持体として
フィルム状に加工されやすく、引っ張り強度が十分であ
ることも要求される。具体的にはポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、アセチルセルロース、セルロ
ースエステル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
イミドからなるプラスティックフィルムが適する。これ
らの中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)
が、平面平滑性、強度などに優れるので望ましい。
【0088】また、第二の支持体122としては、第一
の支持体121と同様酸素を透過しにくく、フィルム状
に加工されやすく、引っ張り強度が十分であるものが望
ましく、第一の支持体121で挙げたようなプラスティ
ックフィルムが適している。
【0089】但し、第1の支持体は形成した画像124
を見るために、第二の支持体は、光軟化性樹脂層123
の露光を行うため露光源からの光を透過しやすいものが
望ましく、第1の実施形態の第2の支持体に使用される
ようなプラスティックフィルムにアルミニウムなどの金
属からなるフィルムが貼り合わされたもの、あるいはプ
ラスティックフィルムに金属膜などが蒸着されたものな
どの光の透過性のないものは使用できない。
【0090】第一の支持体121および第二の支持体1
22の厚みは、光軟化性樹脂層123に酸素が侵入する
ことを防止するため、それぞれ10μm以上であること
が望ましい。
【0091】光軟化性樹脂層123を構成する光軟化性
樹脂の代表的な組成物の例が、米国特許第4,108,8
39;3,984,253;3,917,483;3,91
5,704;及び3,127,811号各明細書に開示さ
れている。これらの組成物はポリアルデヒドを含むが、
ポリカーボネイトを含有した組成物[(クリベロ(Criv
ello)による“光開始カチオン重合の新規フォトレジス
ト開発への応用”ポリマーズ・イン・エレクトロニクス
(Polymers in Electronics),ACS 242,p3(1984)及び
フレチェット(Frechet)らによるジャーナル・オブ・イ
メージングサイエンス(J,Imaging Science),30(2),p.59
(1986)];ポリエーテルを含有した組成物[ゲータルズ
(Goethals)E.J.による“複素環式化合物のカチオン重
合における環状オリゴマールの形成”Adv,Poly.Sci.,Vo
l.23,p.103];ポリ(オレフィンスルホン)を含有した
組成物[ヒラオカ(Hiraoka)H.による“ポリ(オレフ
ィンスルホン)から作製された複合フォトレジストによ
る遠紫外線写真平板”ポリマーズ・イン・エレクトロニ
クス、ACS 242,p.55(1984);ボーデン(Bowden)M.J.ら
によるポリマーズ・イン・エレクトロニクス、ACS 242,
p.135,p.153、;及びフォリニアック(Foliniak)らに
よる米国特許第3,935,331号明細書];並びに
ポリ(3−オキシミノ−2−ブタノンメタクリレート)
又はポリ(4’−アルキルアシロフェノンを含有した組
成物[ライヒマニス(Reichmanis)E.によるAm,Chem,So
c.Oiv.Ore.Coat.Chem.Prepr.,1980,43,245-251及びルカ
ック(Lukac)I.,クメラ(Chmela)S.によるInt,Conf.o
n Modif.polym.5th,Bratislave,Czech.,July 3-6,1979,
I.U.P.A.C.オックスフォード、イングランド 1979,1,17
6-182]も有用である。熱転写システムにも使用されて
いるタイプのポリスルホン酸も有用と思われる。なお、
形状は、前記光硬化性樹脂を用いた記録部材2と同様、
ロールシート状の他、薄い平板状のものや、テープ状の
ものなど記録部材の厚さや使用目的によって適宜選択で
きる。
【0092】選択露光部105は、前述した例えばプリ
ンタ等に一般に使用されているレーザスキャナー装置等
の公知の技術を用いることができる。また、その光源と
しては光軟化性樹脂を軟化させるのに適した波長の半導
体レーザを選ぶことができる。なお、第1の実施形態の
画像形成装置1とは異なり、選択露光部105は、記録
部材102を第二の支持体122の側から光照射するた
め、図10上の上方から照射するように設けられてい
る。
【0093】選択露光部105による露光でレンチキュ
ラーレンズ状の軟化部を作成するメカニズムを図10か
ら図14を参照しながら説明する。図12に示すよう
に、記録部材2は第二の支持体122側から半導体レー
ザからの射出光151によって露光される。このとき、
射出光151の出力は図示しないレーザスキャナー装置
によって紙面の垂直方向に走査される。主走査方向に1
ライン走査している時間内は、光出力は一般に一定とす
る。さらに、副走査を行うに従って、光出力は図13に
示すように周期T1で変調される。ここで、周期T1は
レンチキュラーレンズを構成するシリンドリカルレンズ
のピッチに相当する距離だけ記録部材102が搬送され
る時間と等しく設定される。図14は、出射光151に
よる光出力と記録部材102中の光軟化性樹脂の軟化深
度との関係を示したものである。このように、光軟化性
樹脂は光出力が小さい場合は第二の支持体近辺の部分し
か軟化しないが、光出力が大きくなるにつれ、軟化深度
が深くなる。このため、図13のような出力変調を行い
ながら、光走査を行うと図12に示すように、下面が凹
面形状の軟質部29が繰り返し形成され、軟化した残余
の部分にレンチキュラーレンズ状の硬質部25が形成さ
れる。このように、レンチキュラーレンズ状の硬質部2
5が形成された後、第二の支持体122を剥離すれば、
レンチキュラーレンズ28が第一の支持体121上に形
成される。なお、第二の支持体122を剥離した後も、
軟化した光軟化性樹脂が若干レンチキュラーレンズ上に
残留する可能性がある。したがって、スポンジローラー
等で構成されたクリーナー8を備えることにより、これ
を完全に除去することできる。
【0094】なお、このような方法によれば、前述光硬
化樹脂を用いた画像形成装置1と同様に光出力の変調波
形を変化させることにより、所望の周期及び曲面形状の
シリンドリカルレンズ27を形成できる。また、任意に
レンチキュラーレンズ形状を変化させることができるた
め、同一記録部材上に異なったピッチ、曲面形状のレン
チキュラーレンズ28を各画像領域ごとに形成すること
もできる。このような、シリンドリカルレンズ28のピ
ッチ及び曲面形状についての指令は変調信号としてコン
トローラ130から発せられる。
【0095】インクジェット記録部6は、記録部材10
2の第一の支持体121の表面にインクを吐出すること
により、画像26を形成する。この画像26は、従来例
において図9で説明したように、異なる画像Aと画像B
がそれぞれ短冊状に分割され、1つのシリンドリカルレ
ンズに画像Aおよび画像Bの短冊状の画像がそれぞれ1
つずつ、交互に配置される必要がある。本方式において
は、コントローラから発信される変調信号に応じて、シ
リンドリカルレンズ27が作製されるため、この変調信
号と同期した信号によって、インクジェット記録部6か
らのインクの吐出のタイミングを決定すれば、シリンド
リカルレンズ27のピッチにあわせて、画像26を形成
することはきわめて容易である。すなわち、図6に示す
ように、記録部材102が、選択露光部105からイン
クジェット記録部6まで搬送されるのに要する時間T2
だけ、タイミングをずらし、画像情報に応じた変調信号
で露光を行えば、画像情報に適したレンチキュラーレン
ズ28が作製され、しかもインクジェット記録部6によ
って作成される画像はレンチキュラーレンズ28のピッ
チと完全に一致させることができる。
【0096】以上、第一の実施の形態及び第二の実施の
形態により本発明を説明したが、以下に述べるように変
形した実施も可能である。
【0097】例えば、第一及び第二の実施の形態におい
ては、選択露光部5/105の光源に精細な加工が可能
で単位当たりの光の照射量の多い半導体レーザを用い、
光走査装置にレーザプリンタに使用されるレーザスキャ
ナー装置を用いたが、これに限定されるものではなく、
安価で大出力が出て、かつコンパクトな構造とすること
ができるLEDアレイを用いてもよい。LEDアレイを
用いる場合も、露光出力の変調は半導体レーザの副走査
方向の変調と同様に行うことにより、光硬化性樹脂又は
光軟化樹脂をレンチキュラーレンズ状に硬化又は軟化さ
せることができる。また、同様にハロゲンランプ等の連
続発光する光源と液晶シャッターを組み合わせて用いる
ことも可能である。また、シリンドリカルレンズ27の
ピッチが記録部材2の搬送方向に垂直な方向において一
定でよければ、ライン形状のEL発光素子を用いること
もできる。さらに、ライン形状のEL発光素子は全面露
光部6にも用いることができる。
【0098】なお、第一、第二の実施の形態において
は、半導体レーザの光出力を副走査方向において変調す
ることによって、光硬化性樹脂でレンチキュラーレンズ
状の硬質部25を形成し又は、光軟化性樹脂でその軟質
部29を形成したが、主走査方向においても半導体レー
ザの露光のON−OFFを制御し、単位面積当たりの露
光時間を調整することで、同様の効果を発生させること
も可能である。
【0099】また、第一及び第二の実施の形態において
は、インクジェット記録部6を一つだけ備えた構成につ
いて説明を行ったが、カラー画像を作製する場合は、図
7に示すように複数のインクジェットヘッドを備えたイ
ンクジェット記録部6、すなわちイエローのインクジェ
ット記録部6Y、マゼンタのインクジェット記録部6
M、シアンのインクジェット記録部6C、黒色のインク
ジェット記録部6Kを備えることで同様に対処できる。
また同様に第二の実施形態においてもカラー画像を形成
できるようにしてもよい。
【0100】さらに画像形成手段としてはインクジェッ
ト式に限定されず、熱転写式のものであってもよく、他
の種々の画像形成の手段が用いられ得る。
【0101】また、第一の支持体21/121の表面に
はインクジェット記録部6から吐出されるインクの記録
性を高めるためのインク記録層24/124を付加する
ことにより、インクジェット記録部6によって作成され
る画像の品質を向上させることができる。もちろん、イ
ンク記録層24/124は前記選択露光部5/105か
らの出射光101について透過性が高い必要がある。ま
た、このインク記録層をあらかじめコーティングした記
録部材2/102を用いるのでなく、図8に示すよう
に、インク記録層吐出用のインクジェット記録部6Aを
設け、画像記録を行う前にインク記録層をインクジェッ
トにより作製することもできる。
【0102】また、第一及び第二の実施の形態において
は、記録部材2/102の搬送方向にレンチキュラーレ
ンズ28の周期パターンが生じるように設定し、説明を
おこなったが、主走査方向にレンチキュラーレンズ28
の周期パターンを形成することももちろん可能である。
【0103】さらにクリーナー8は、スポンジに限定さ
れるものではなく、刷毛やへら状の部材で掻き取るよう
なものや、吸入やエアブロー或いは洗浄など、残余の未
硬化樹脂又は軟化後の樹脂である軟質部29がクリーニ
ングできる方法であれば他の方法によるものでもよい。
【0104】さらに、特許請求の範囲に記載した発明の
趣旨を逸脱しない限り、種々の変形した実施もできるこ
とはいうまでもない。
【0105】以上のように、本発明の画像形成装置は、
簡易な構成でレンチキュラーレンズと画像の高精度な位
置あわせを実現でき、自由なピッチのレンチキュラーレ
ンズを用いた立体画像及び特殊画像を形成することがで
きる。さらに異なったピッチの立体画像や特殊画像を組
み合わせた画像を形成することができ、非常に自由度の
高い画像形成装置である。
【0106】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、請求項1
に記載の画像形成装置では、光硬化性樹脂からなる光硬
化性樹脂層と、該光硬化性樹脂層を挟持する第一の支持
体及び第二の支持体とを備える記録部材を、選択的に露
光する露光手段と、前記第一の支持体上に画像を形成す
る画像形成手段と、前記光硬化性樹脂の硬化後、前記第
二の支持体を剥離する剥離手段とを備え、前記光硬化性
樹脂を含む記録部材を選択的に露光されることにより前
記光硬化性樹脂が硬化され、未硬化の光硬化性樹脂が前
記第二の支持体を剥離することにより除去されてレンチ
キュラーレンズが記録部材上に形成され、かつ、前記レ
ンチキュラーレンズが形成される記録部材上に前記画像
が形成される画像形成装置であるため、簡易な構成で、
光硬化性樹脂で画像と同時にレンチキュラーレンズを形
成でき、立体画像や視点によって異なる画像が観察され
る特殊画像を容易に製作することができるという効果が
ある。
【0107】請求項2に記載の画像形成装置では、請求
項1に記載の画像形成装置の効果に加え、第二の支持体
を剥離後、前記光硬化性樹脂を全面露光する光源を備え
ることを特徴とするため、レンチキュラーレンズを構成
する光硬化性樹脂の硬化が完全でない部分について硬化
を完全に終了させることができるという効果がある。
【0108】請求項3に記載の画像形成装置では、光軟
化性樹脂からなる光軟化性樹脂層と、該光軟化性樹脂層
を挟持する第一の支持体及び第二の支持体とを備える記
録部材を、選択的に露光する露光手段と、前記第一の支
持体上に画像を形成する画像形成手段と、前記光軟化性
樹脂の軟化後、前記第二の支持体を剥離する剥離手段と
を備え、前記光軟化性樹脂を含む記録部材が選択的に露
光されることにより前記光軟化性樹脂が軟化し、前記軟
化した光軟化性樹脂が前記第二の支持体を剥離すること
により除去されてレンチキュラーレンズが記録部材上に
形成され、かつ、前記レンチキュラーレンズが形成され
る前記記録部材上に画像が形成されるため、光軟化性樹
脂を用いても、簡易な構成で、光硬化性樹脂で画像と同
時にレンチキュラーレンズを形成でき、立体画像や視点
によって異なる画像が観察される特殊画像を容易に製作
することができるという効果がある。
【0109】請求項4に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記記録部材を露光するタイミングと、前記
画像を形成するタイミングを制御する手段を備えたこと
を特徴とするため、記録部材に形成される画像とレンチ
キュラーレンズが完全に同調し、画像とレンチキュラー
レンズの位置合わせが高精度に一致させることができる
という効果がある。
【0110】請求項5に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリン
ドリカルレンズが繰り返し配置される方向のシリンドリ
カルレンズ1つの幅(以下、シリンドリカルレンズのピ
ッチという。)が前記画像の2画素分に相当するように
形成する手段を備えたことを特徴とするため、高密度で
高精度の立体画像や視点によって異なる画像が観察され
る画像などの特殊画像が容易に形成できるという効果あ
る。
【0111】請求項6に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリン
ドリカルレンズのピッチおよび曲面形状の情報に基づい
て、前記記録部材を露光する光出力を変調する手段を有
することを特徴とするため、光出力を変調することによ
り所望のレンチキュラーレンズを形成でき、自由度の高
い画像形成ができるという効果がある。
【0112】請求項7に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記レンチキュラーレンズを構成するシリン
ドリカルレンズのピッチおよび曲面形状の情報に基づい
て、前記記録部材を露光する露光時間を変調する手段を
有することを特徴とするため、光出力が一定の場合であ
っても、露光時間を制御することで自由度の高い所望の
レンチキュラーレンズを形成できるという効果がある。
【0113】請求項8に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記記録部材上に形成される画像が複数の局
所領域から構成され、かつ各領域ごとにピッチまたは曲
面形状もしくはその両方が異なるシリンドリカルレンズ
から構成されるレンチキュラーレンズを形成する手段を
備えたことを特徴とするため、同一部材上に異なった立
体画像や特殊画像を組合わせたりでき、さらに自由度の
高いレンチキュラーレンズを形成することができるとい
う効果がある。
【0114】請求項9に記載の画像形成装置では、請求
項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の効
果に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、レ
ーザ光源を備えることを特徴とするため、コンパクトな
構造でレーザ光による強力な光出力で短時間に、かつ高
密度で正確にレンチキュラーレンズが形成できるという
効果がある。
【0115】請求項10に記載の画像形成装置では、請
求項9に記載の画像形成装置の効果に加え、前記レーザ
が、半導体レーザであることを特徴とするため、コンパ
クトで安価な、光硬化性樹脂及び光軟化性樹脂を加工す
るのに適した画像形成装置とすることができるという効
果がある。
【0116】請求項11に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の
効果に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、
LEDを備えることを特徴とするため、安価でコンパク
トな、比較的大光量を得ることができ、光硬化性樹脂及
び光軟化性樹脂を能率良く加工できる画像形成装置とす
ることができる効果がある。
【0117】請求項12に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の
効果に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、
液晶シャッタを備えることを特徴とするため、安価で、
加工能率の高い強力な光源を有する画像形成装置とする
ことができるという効果がある。
【0118】請求項13に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置の
効果に加え、前記記録部材を選択的に露光する光源が、
EL発光素子を備えることを特徴とするため、安価で、
コンパクトで、安定した出力の露光源を有する画像形成
装置とすることができるという効果がある。
【0119】請求項14に記載の画像形成装置では、請
求項1から請求項13に記載の画像形成装置の効果に加
え、第二の支持体を剥離後、硬化していない樹脂を除去
するための手段を備えることを特徴とするため、レンチ
キュラーレンズ形状の精度を低下させる残滓を除去で
き、レンチキュラーレンズの光学的な特性を高め精度の
高いレンチキュラーレンズを形成できるという効果があ
る。
【0120】請求項15に記載の画像形成装置では、請
求項1乃至請求項14のいずれかに記載の画像形成装置
の効果に加え、前記記録部材上に画像を形成する手段
が、インクジェットであることを特徴とするため、コン
パクトで、透明な記録部材に容易に高精細な画像を形成
することができるという効果がある。
【0121】請求項16に記載の画像形成装置では、請
求項15に記載の画像形成装置の効果に加え、前記記録
部材の画像形成側表面には、インクジェットの記録性を
高めるインク記録層が形成されていることを特徴とする
ため、インクジェットによる画像の付着性や、画像の安
定性を高めることができる効果がある。
【0122】請求項17に記載の画像形成装置では、請
求項16に記載の画像形成装置の効果に加え、前記イン
ク記録層をインク吐出によって形成する手段を備えるこ
とを特徴とするため、インク記録層のない記録媒体であ
っても安定した画像を形成することが可能となるという
効果がある。
【0123】請求項18に記載の記録部材では、請求項
1乃至請求項2又は請求項4乃至請求項17のいずれか
に記載の画像形成装置に使用可能な記録部材であって、
光硬化性樹脂を備える光硬化性樹脂層と、該光硬化性樹
脂層を挟持する第一の支持体及び第二の支持体とを備
え、前記第一の支持体は、光透過性を有する材料から形
成され、かつ、その外側面に画像形成面を有し、前記第
二の支持体は、前記未硬化の光硬化性樹脂とともに剥離
可能に形成されるため、前記画像形成装置により画像及
びレンチキュラーレンズを形成するに適した記録媒体と
なるという効果がある。
【0124】請求項19に記載の記録部材では、請求項
18に記載の記録部材の効果に加え、前記光硬化性樹脂
は、少なくとも波長600nm以上の可視光域あるいは
赤外光域に硬化感度を有する光硬化性組成物からなるこ
とを特徴とするため、光感受性の高い高感度な効率の良
い記録媒体とすることができるという効果がある。
【0125】請求項20に記載の記録部材では、請求項
19に記載の記録部材の効果に加え、前記光硬化性組成
物は、重合性物質と光重合開始剤と波長増感色素からな
ることを特徴とするため、特に高感度な感光特性が得ら
れ、レンチキュラーレンズとして望ましい硬化を果たす
ことができる。
【0126】請求項21に記載の記録部材では、請求項
20に記載の記録部材の効果に加え、前記光重合開始剤
が金属アレーン化合物であり、波長増感色素がシアニン
系色素、メロシアニン系色素、ローダシアニン系色素、
オキソノール系色素、スチリル系色素、スクアリリウム
色素から選択されたものであることを特徴とするため、
特に高感度な感光特性さらに硬化の効率を高めることが
できる。
【0127】請求項22に記載の記録部材では、請求項
3乃至請求項17のいずれかに記載の画像形成装置に使
用可能な記録部材であって、光軟化性樹脂を備える光軟
化性樹脂層と、該光軟化性樹脂層を挟持する第一の支持
体及び第二の支持体とを備え、前記第一の支持体は、そ
の外側面に画像形成面を有し、前記第二の支持体は、光
透過性を有する材料からなり、かつ前記軟化した光軟化
性樹脂とともに剥離可能に形成される構成とするため、
請求項3乃至請求項17に記載の画像形成装置とともに
光軟化性樹脂を用いてもレンチキュラーレンズを形成す
ることができるという効果がある。
【0128】請求項23に記載の記録部材では、請求項
18乃至請求項22のいずれかに記載の記録部材の効果
に加え、前記記録部材の第二の支持体の画像形成側表面
は、インクジェットの記録性を高めるインク記録層が形
成されていることを特徴とするため、インクジェットに
よる画像の付着性、定着性をよくすることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の画像形成装置1の概
略構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置1に用いる記録部材の断
面図である。
【図3】本発明の画像形成装置1によりレンチキュラー
レンズが形成されるメカニズムを示した図である。
【図4】本発明の画像形成装置1における選択露光部の
光出力の変調波形を示した図である。
【図5】本発明の画像形成装置1に用いられる光硬化性
樹脂の露光量と硬化深度の関係を示した図である。
【図6】本発明の画像形成装置1における選択露光部の
光出射のタイミングとインクジェットの吐出のタイミン
グを示した図である。
【図7】第一の実施の形態の画像形成装置の第1の変形
例を示した図である。
【図8】第一の実施の形態の画像形成装置の第2の実施
例を示した図である。
【図9】レンチキュラーレンズを用いた画像の説明を示
した図である。
【図10】第二の実施の形態の画像形成装置101の概
略構成図である。
【図11】第二の実施の形態の画像形成装置に用いる記
録部材102の断面図である。
【図12】第二の実施の形態の画像形成装置によりレン
チキュラーレンズが形成されるメカニズムを示した図で
ある。
【図13】第二の実施の形態の画像形成装置における選
択露光部の光出力の変調波形を示した図である。
【図14】第二の実施の形態の画像形成装置にに用いら
れる光軟化性樹脂の露光量と軟化深度の関係を示した図
である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 記録部材 3 記録部材供給ローラ 4 搬送ローラ 5 選択露光部 6 インクジェット記録部 7 剥離部 8 クリーナー 9 全面露光部 10 搬送ローラ 11 切断部 21 第一の支持体 22 第二の支持体 23 光硬化性樹脂層 24 インク記録層 25 硬質部 26 画像 28 レンチキュラーレンズ 30 コントローラ 71 分離ローラ 72 巻取ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 康弘 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光硬化性樹脂からなる光硬化性樹脂層
    と、該光硬化性樹脂層を挟持する第一の支持体及び第二
    の支持体とを備える記録部材を、選択的に露光する露光
    手段と、 前記第一の支持体上に画像を形成する画像形成手段と、 前記光硬化性樹脂の硬化後、前記第二の支持体を剥離す
    る剥離手段とを備え、 前記光硬化性樹脂を含む記録部材が選択的に露光される
    ことにより前記光硬化性樹脂が硬化し、未硬化の光硬化
    性樹脂が前記第二の支持体を剥離することにより除去さ
    れてレンチキュラーレンズが記録部材上に形成され、 かつ、前記レンチキュラーレンズが形成される記録部材
    上に前記画像が形成される画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第二の支持体を剥離後、前記光硬化性樹
    脂を全面露光する光源を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 光軟化性樹脂からなる光軟化性樹脂層
    と、該光軟化性樹脂層を挟持する第一の支持体及び第二
    の支持体とを備える記録部材を、選択的に露光する露光
    手段と、 前記第一の支持体上に画像を形成する画像形成手段と、 前記光軟化性樹脂の軟化後、前記第二の支持体を剥離す
    る剥離手段とを備え、 前記光軟化性樹脂を含む記録部材が選択的に露光される
    ことにより前記光軟化性樹脂が軟化し、前記軟化した光
    軟化性樹脂が前記第二の支持体を剥離することにより除
    去されてレンチキュラーレンズが記録部材上に形成さ
    れ、 かつ、前記レンチキュラーレンズが形成される記録部材
    上に前記画像が形成される画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録部材を露光するタイミングと、
    前記画像を形成するタイミングを制御する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記レンチキュラーレンズを構成するシ
    リンドリカルレンズが繰り返し配置される方向のシリン
    ドリカルレンズ1つの幅(以下、シリンドリカルレンズ
    のピッチという。)が前記画像の2画素分に相当するよ
    うに形成する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記レンチキュラーレンズを構成するシ
    リンドリカルレンズのピッチおよび曲面形状の情報に基
    づいて、前記記録部材を露光する光出力を変調する手段
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れかに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記レンチキュラーレンズを構成するシ
    リンドリカルレンズのピッチおよび曲面形状の情報に基
    づいて、前記記録部材を露光する露光時間を変調する手
    段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記記録部材上に形成される画像が複数
    の局所領域から構成され、かつ各領域ごとにピッチまた
    は曲面形状もしくはその両方が異なるシリンドリカルレ
    ンズから構成されるレンチキュラーレンズを作製する手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記記録部材を選択的に露光する光源
    が、レーザ光源を備えることを特徴とする請求項1乃至
    請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザが、半導体レーザであるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記記録部材を選択的に露光する光源
    が、LEDを備えることを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記記録部材を選択的に露光する光源
    が、液晶シャッタを備えることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記記録部材を選択的に露光する光源
    が、EL発光素子を備えることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 第二の支持体を剥離後、硬化していな
    い樹脂を除去するための手段を備えることを特徴とする
    請求項1から請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記記録部材上に画像を形成する手段
    が、インクジェットであることを特徴とする請求項1乃
    至請求項14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記記録部材の画像形成側表面には、
    インクジェットの記録性を高めるインク記録層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項15に記載の画像形成
    装置。
  17. 【請求項17】 前記インク記録層をインク吐出によっ
    て形成する手段を備えることを特徴とする請求項16に
    記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 光硬化性樹脂を備える光硬化性樹脂層
    と、該光硬化性樹脂層を挟持する第一の支持体及び第二
    の支持体とを備え、 前記第一の支持体は、光透過性を有する材料から形成さ
    れ、かつ、その外側面に画像形成面を有し、 前記第二の支持体は、前記未硬化の光硬化性樹脂ととも
    に剥離可能に形成され、 請求項1乃至請求項2又は請求項4乃至請求項17のい
    ずれかに記載の画像形成装置に使用可能な記録部材。
  19. 【請求項19】 前記光硬化性樹脂は、少なくとも波長
    600nm以上の可視光域あるいは赤外光域に硬化感度
    を有する光硬化性組成物からなることを特徴とする請求
    項18に記載の記録部材。
  20. 【請求項20】 前記光硬化性組成物は、重合性物質と
    光重合開始剤と波長増感色素からなることを特徴とする
    請求項19に記載の記録部材。
  21. 【請求項21】 前記光重合開始剤が金属アレーン化合
    物であり、波長増感色素がシアニン系色素、メロシアニ
    ン系色素、ローダシアニン系色素、オキソノール系色
    素、スチリル系色素、スクアリリウム色素から選択され
    たものであることを特徴とする請求項20に記載の記録
    部材。
  22. 【請求項22】 光軟化性樹脂を備える光軟化性樹脂層
    と、該光軟化性樹脂層を挟持する第一の支持体及び第二
    の支持体とを備え、 前記第一の支持体は、その外側面に画像形成面を有し、 前記第二の支持体は、光透過性を有する材料からなり、
    かつ前記軟化した光軟化性樹脂とともに剥離可能に形成
    され、 請求項3乃至請求項17のいずれかに記載の画像形成装
    置に使用可能な記録部材。
  23. 【請求項23】 前記記録部材の第二の支持体の画像形
    成側表面は、インクジェットの記録性を高めるインク記
    録層が形成されていることを特徴とする請求項18乃至
    請求項22のいずれかに記載の記録部材。
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