JPH11190861A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11190861A
JPH11190861A JP28537798A JP28537798A JPH11190861A JP H11190861 A JPH11190861 A JP H11190861A JP 28537798 A JP28537798 A JP 28537798A JP 28537798 A JP28537798 A JP 28537798A JP H11190861 A JPH11190861 A JP H11190861A
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JP
Japan
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liquid crystal
display device
crystal display
substrate
alignment film
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JP28537798A
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Hideaki Tsuda
英昭 津田
Katsufumi Omuro
克文 大室
Yoshiro Koike
善郎 小池
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負の誘電率異方性を有する液晶を使った垂直
配向型液晶表示装置において、電圧保持率の残留直流電
圧の問題を軽減する。 【解決手段】 液相層を構成する液晶分子の誘電率異方
性Δεを、約−3.8よりも大きく約−2.0よりも小
さい範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に液晶表示装
置に関し、特に負の誘電率異方性を有する液晶を、液晶
表示装置のパネル面に対して略垂直方向に配向した、い
わゆるVAモードで動作する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、コンピュータをはじめ
とする様々な情報処理装置の表示装置として広く使われ
ている。液晶表示装置は小型で消費電力が低いため、特
に携帯用途の情報処理装置に使われることが多いが、い
わゆるデスクトップ型等、固定型の情報処理装置につい
ても応用が検討されている。
【0003】ところで、従来の液晶表示装置では、正の
誘電率異方性を有する液晶(P型液晶)を、相互に対向
する液晶表示装置の基板間に水平配向した、いわゆるT
N(ツイストネマチック)モードのものが主として使わ
れてきた。TNモードの液晶表示装置は、一方の基板に
隣接する液晶分子の配向方向が、他方の基板に隣接する
液晶分子の配向方向に対して90°ツイストしているこ
とを特徴とする。
【0004】かかるTNモードの液晶表示装置では、す
でに様々な液晶が開発され、安価な製造技術が確立して
いるが、高いコントラストを実現することが困難で、そ
の結果、一般にかかるTNモードの液晶表示装置では、
液晶パネルを構成する液晶分子に電界が印加されない非
駆動状態において白色を、また前記液晶分子に電界が印
加される駆動状態において黒色表示を行う(ノーマリホ
ワイトモード)ように構成されている。これは、従来の
TNモード液晶表示装置の場合、非駆動状態において液
晶分子が液晶パネルの面に平行に配向し、駆動状態にお
いて液晶分子の配向方向が液晶パネルに略垂直に変化す
るが、実際には、駆動状態においても液晶パネルに隣接
する液晶分子は水平配向を維持し、かかる水平配向をし
た液晶分子が形成する複屈折により、光が駆動状態にお
いても液晶パネルをある程度通過してしまうためであ
る。仮にかかるTNモードの液晶表示装置において、背
景を黒で表示(ノーマリブラックモード)しようとして
も、基板近傍の液晶分子が生じる複屈折の結果、背景の
黒が実際には完全な黒にならず、光が漏れたり着色した
りしてしまうという問題が生じる。このような事情で、
従来のTNモードの液晶表示装置では、白色を背景色と
していた。
【0005】これに対し、負の誘電率異方性を有する液
晶(N型液晶)を、液晶パネルを構成する一対の基板間
に垂直配向あるいは垂直傾斜配向するように封入したV
Aモードの液晶表示装置では、非駆動状態において液晶
分子が基板面に対して略垂直な配向を有するため、光は
液晶層を、その偏光面をほとんど変化させることなく通
過し、その結果基板の上下に偏光板を配設することによ
り、非駆動状態においてほぼ完全な黒色表示が可能であ
る。換言すると、かかるVAモードの液晶表示装置は、
TNモードの液晶表示装置では不可能な、非常に高いコ
ントラストを容易に実現することができる。
【0006】また、液晶分子に駆動電界(しきい値以上
の電圧による電界)を印加した駆動状態では、液晶分子
は液晶パネル中においてパネル面に平行に略配向し、入
射する光ビームの偏光面を回転させる。ただし、VAモ
ード液晶表示装置の駆動状態においては、水平配向した
液晶分子は、一方の基板と他方の基板の間において、9
0°ツイストを示す。このようにすることで、液晶層を
通過する光の偏光面が回転する。
【0007】図16(A),(B)は、かかる従来のV
Aモード液晶表示装置10の非駆動状態(黒表示状態)
および駆動状態(白表示状態)をそれぞれ示す。図16
(A),(B)を参照するに、液晶表示装置10は、下
側ガラス基板11Aと、前記下側ガラス基板11Aに対
向するように配設された上側ガラス基板11Bとよりな
り、前記下側ガラス基板11Aの上面、すなわち前記上
側ガラス基板11Bに対面する側には電極12Aおよび
分子配向膜13Aが順次形成されている。一方、前記上
側ガラス基板12Bの下面、すなわち前記下側ガラス基
板11Aに対面する側には、透明電極12Bおよび分子
配向膜13Bが順次形成されている。
【0008】さらに、前記基板11A上の分子配向膜1
3Aと前記基板11B上の分子配向膜13Bとの間の隙
間には、負の誘電率異方性を有する液晶分子14Aより
なる液晶層14が封入されている。また、図示は省略す
るが、前記基板11Aの下側および前記基板11Bの上
側には、それぞれ第1および第2の偏光板15Aおよび
15Bが、互いに直交ニコル状態で配設される。
【0009】図17(A)は、液晶表示装置10の非駆
動状態における液晶分子14のプレチルト角θを説明す
る図である。図17(A)を参照するに、前記液晶分子
14Aは、非駆動状態において前記基板11Aあるいは
11Bの主面に対して正確に90°の角度をなすのでは
なく、応答速度を向上させるため、90°よりもやや小
さいプレチルト角θをなすのが好ましい。
【0010】図17(B)および(C)は、前記基板1
1A上の分子配向膜13Aおよび前記基板11B上の分
子配向膜13Bを示す。図17(B)および(C)より
わかるように、分子配向膜13Bは、第1の基準方向r
ef1 に対して矢印で示すように、分子配向膜13Bを
上方から見て角度αだけ時計周り方向に回転した方向に
ラビングされており、一方、分子配向膜13Aは、前記
第1の基準方向ref1 に対向する第2の基準方向re
2 に対して、同じく矢印で示すように、前記分子配向
膜13Aを上方から見て角度αだけ反時計周りに回転し
た方向にラビングされている。その結果、液晶層14中
において、前記液晶分子は2αだけのツイスト角を形成
する。
【0011】図16(A)の非駆動モードでは、電極1
2A,12B間に電界は印加されることがなく、負の誘
電率異方性を有する液晶分子14Aは、前記分子配向膜
13A,13Bとの相互作用の結果、前記基板11Aあ
るいは11Bの主面に略垂直に配向し、その結果、前記
基板11Aに下側から前記第1の偏光板15Aを通って
入射する光ビームは、液晶層14中を、偏光面を実質的
に回転させることなく通過し、前記基板11B上に配設
された前記第2の偏光板15Bにより、遮断される。
【0012】一方、図16(B)の駆動モードでは、前
記電極12A,12B間に駆動電界が印加され、その結
果前記負の誘電率異方性を有する液晶分子14Aは、前
記基板11Aあるいは11Bの主面に略平行に配列す
る。その結果、前記偏光板15Aおよび基板11Aを通
って液晶層に入射する光ビームは、前記液晶層14を通
過する際に偏光面を回転させ、前記上側偏光板15Bに
より遮断されることなく出射する。
【0013】VAモードの液晶表示装置では、従来のC
RTに匹敵するコントラストが得られるため、特にデス
クトップ型の表示装置への応用が考えられるが、このよ
うなデスクトップ型の液晶表示装置は、大面積を有し応
答が高速であることの他に、特に広い視野角が得られる
ことが要求される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者は、先
に、図16(A),(B)に示すVAモードの液晶表示
装置10において、視角特性は、図18に示すように、
液晶層14のリタデーションΔn・dが増大すると共に
低下すること、および白表示モード(駆動モード)にお
ける透過率、すなわち液晶表示装置の輝度は、液晶層1
4のリタデーションΔn・dと共に増大することを発見
した。図18の関係から、液晶層14のリタデーション
Δn・dの好ましい範囲は約0.2μmから約0.4μ
mの間と考えられる(0.2μm<Δn・d<0.4μ
m)。ただし、図18中、右側縦軸は透過率を表すが、
左側縦軸はコントラスト比が10以上になる視角の範囲
を示している。
【0015】一方、前記液晶表示装置10では、図19
に実線で示すように負の誘電率異方性を有する液晶層1
4の電圧保持率が時間と共に低下してしまう問題点が発
見された。これに対し、通常の正の誘電率異方性を有す
るTN型液晶表示装置では、図19に破線で示すよう
に、このような問題は生じない。前記電圧保持率の低下
の問題は、液晶層の誘電率異方性Δεの絶対値が大きく
なるにつれて顕著になる。電圧保持率が低下した場合、
液晶層を通じたリーク電流が大きくなり、特にアクティ
ブマトリクス駆動方式の液晶表示装置では表示むら等の
深刻な問題が生じる。
【0016】また、前記液晶表示装置10では、負の誘
電率異方性を有する液晶層14の使用に関連して、液晶
層に直流電圧が残留しやすい問題点が発見された。液晶
層に直流電圧が残留すると、表示画像中に残像が生じて
しまう。前記電圧保持率の低下の問題および前記残留直
流電圧の問題は、前記液晶分子の負の誘電率異方性Δε
の絶対値を減少させれば回避されるが、液晶分子の誘電
率異方性を減少させると、所定の駆動電圧では液晶分子
が動作しにくくなり液晶層のリタデーションΔn・dも
減少してしまい、図18で説明した視角特性と透過率に
関する条件を満足できなくなる。また、前記液晶分子の
誘電率異方性Δεの絶対値を減少させると、後で説明す
るように、液晶表示装置をオン・オフする駆動電圧が上
昇してしまい、既存の駆動回路が使えなくなってしま
う。
【0017】そこで、本発明は上記の課題を解決した、
新規で有用な垂直配向モード液晶表示装置を提供するこ
とを概括的課題とする。本発明のより具体的な課題は、
負の誘電率異方性を有する液晶層を使い、広い視角特性
と大きなコントラスト比を有する液晶表示装置におい
て、電圧保持率を増加させ、残留直流電圧を減少させ、
さらに応答特性を向上させることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題
を、請求項1に記載したように、第1の基板と、前記第
1の基板に対して略平行に対向する第2の基板と、前記
第1の基板の、前記第2の基板に面する第1の主面上に
形成された第1の電極パターンと、前記第1の主面上
に、前記第1の電極パターンを覆うように形成された第
1の分子配向膜と、前記第2の基板の、前記第1の基板
に面する第2の主面上に形成された第2の電極パターン
と、前記第2の主面上に、前記第2の電極パターンを覆
うように形成された第2の分子配向膜と、前記第1の分
子配向膜と前記第2の分子配向膜との間に封入され、前
記第1および第2の電極パターンの間に駆動電圧が印加
されていない非駆動状態で前記第1の主面に略垂直に配
向する、負の誘電率異方性を有する液晶分子を少なくと
も含む複数の種類の液晶組成物で構成される液晶混合物
からなる液晶層とよりなる液晶パネルと、前記液晶パネ
ルの第1の側に配設された第1の偏光要素と、前記液晶
パネルの第2の側に配設された第2の偏光要素とよりな
る液晶表示装置において、前記液晶分子は、−3.8よ
り大で約−2.0以下の範囲の誘電率異方性を有するこ
とを特徴とする液晶表示装置により、または請求項2に
記載したように、前記液晶混合物は、−3.8より大で
約−3.0以下の範囲の誘電率異方性を有することを特
徴とする請求項1記載の液晶表示装置により、または請
求項3に記載したように、前記液晶混合物は、−3.8
より大で約−3.5以下の範囲の誘電率異方性を有する
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置により、
または請求項4に記載したように、前記液晶混合物は、
長軸方向の誘電率が、約3.0と約4.2の間にあるこ
とを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置により、ま
たは請求項5に記載したように、前記液晶層は、前記非
駆動状態における誘電率が約3.0と約4.2の間にあ
り、前記第1および第2の電極パターンの間に駆動電圧
を印加した駆動状態における誘電率が約4.0と約7.
0との間にあることを特徴とする請求項1から4のう
ち、いずれか一項記載の液晶表示装置により、または請
求項6に記載したように、前記液晶層は、液晶相から液
相に転移する転移点の温度が少なくとも71°C以上で
あり、−20°Cから70°Cの温度範囲において、液
晶がネマチック相を示すことを特徴とする請求項1〜5
のうち、いずれか一項記載の液晶表示装置により、また
は請求項7に記載したように、前記液晶層は、約0.2
μmと約0.4μmの間のリタデーションを有すること
を特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか一項記載の
液晶表示装置により、または請求項8に記載したよう
に、第1の基板と、前記第1の基板に対して略平行に対
向する第2の基板と、前記第1の基板の、前記第2の基
板に面する第1の主面上に形成された第1の電極パター
ンと、前記第1の主面上に、前記第1の電極パターンを
覆うように形成された第1の分子配向膜と、前記第2の
基板の、前記第1の基板に面する第2の主面上に形成さ
れた第2の電極パターンと、前記第2の主面上に、前記
第2の電極パターンを覆うように形成された第2の分子
配向膜と、前記第1の分子配向膜と前記第2の分子配向
膜との間に封入された、負の誘電率異方性を有する液晶
分子を少なくとも含む複数の種類の液晶組成物で構成さ
れる液晶混合物からなる液晶層とよりなる液晶パネル
と、前記液晶パネルの第1の側に配設された第1の偏光
要素と、前記液晶パネルの第2の側に配設された第2の
偏光要素とよりなる液晶表示装置において、前記液晶分
子は、−3.8より大で約−2.0以下の範囲の誘電率
異方性を有することを特徴とする液晶表示装置により、
または請求項9に記載したように、前記液晶混合物は、
−3.8より大で約−3.0以下の範囲の誘電率異方性
を有することを特徴とする請求項9記載の液晶表示装置
により、または請求項10に記載したように、前記液晶
分子は、−3.8より大で約−3.5以下の範囲の誘電
率異方性を有することを特徴とする請求項9または10
記載の液晶表示装置により、解決する。 [作用]図1(A),(B)は、図16(A),(B)
の構成のVAモード液晶表示装置10において、前記液
晶層14の誘電率異方性Δεの値を変化させた場合の電
圧保持率および残留直流電圧をそれぞれ示す。ただし、
図1(A)では測定温度は70°Cであり、また図1
(B)の残留直流電圧は、50°Cにおいてフリッカ消
去法により測定したものである。
【0019】図1(A)を参照するに、液晶層14の電
圧保持率は、前記Δεの絶対値が4.5を超えると急激
に低下し、液晶層14中の放電が促進され、正常表示が
できなくなることがわかる。先にも説明したように、こ
の問題は特にアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示
装置において、非常に深刻な問題となる。一方、前記Δ
εの絶対値が4.5以下であれば、95%を超える電圧
保持率が確保される。一方、図1(B)よりわかるよう
に、液晶層14の残留直流電圧は、前記Δεの絶対値が
4を超えると急激に増大し、その結果液晶層14中の残
留電荷により、表示画像中に残像あるいは焼き付きが目
立つようになる。
【0020】これに対し、前記液晶層14の誘電率異方
性Δεの絶対値を4以下に設定すれば、前記電圧保持率
の低下の問題および前記残留直流電圧の増大の問題は解
消する。一方、図2に示したように、液晶表示装置の駆
動電圧は、前記Δεの絶対値が減少すると増大する傾向
にあり、このため、あまりΔεの値をゼロに近づける
と、既存の駆動回路により液晶表示装置を駆動できなる
なるおそれがある。仮に駆動できたとしても、十分な明
るさが得られず、表示品質が低下してしまう。ただし、
図2中、V10およびV90は、それぞれ液晶表示装置10
の透過率が10%および90%に対応した駆動電圧の値
をあらわす。また、Δεの絶対値が小さくなりすぎると
液晶層の相対的な駆動電圧が高くなり、その結果実効的
な液晶層14の複屈折Δnの値が見かけ上、相対的に小
さくなる。このため、実効的なリタデーションΔn・d
の値が小さくなり、リタデーションの値が先に図18で
説明した最適な視角特性を与える範囲から外れてしま
う。液晶層14の厚さdは、製造上およびその他の理由
から、あまり変化させないのが好ましい。
【0021】本発明では、負の誘電率異方性を有する液
晶分子を含む液晶層(液晶混合物)の誘電率異方性の値
の範囲を前記−3.8より大で約−2.0以下の範囲、
好ましくは−3.8よりも大で−3.0よりも小の範
囲、より好ましくは−3.8よりも大で−3.5よりも
小の範囲に設定することにより、最適な視角特性を維持
しつつ、電圧保持率を向上させ、残留直流電圧を減少さ
せる。
【0022】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図3(A)〜図5
(D)は、本発明の第1実施例による液晶表示装置20
の製造工程を示す図である。ただし、図3(A)〜図3
(D)中、先に説明した部分には同一の参照符号を付
し、説明を省略する。
【0023】図3(A)を参照するに、大きなマスター
ガラス基板11上には前記電極パターン12Aおよび分
子配向膜13Aを形成された基板領域11Aと、前記電
極パターン12Bおよび分子配向膜13Bを形成された
基板領域11Bとが形成されており、図3(A)の工程
では、前記分子配向膜13Aおよび13Bが、ガラス基
板11に対して規定された基準方向refに対してロー
ル角αだけ傾斜したラビングローラ60により、それぞ
れ点線矢印11aおよび実線矢印11bの方向にラビン
グされる。図3(A)中、前記電極パターン12Aの各
々には、液晶層14中に形成される画素に対応して画素
電極12Pが、また前記電極パターン12Bの各々に
も、前記画素に対応して画素電極12Qが形成されてい
る。また、図3(A)中、"No. ring(+)" あるいは "N
o. ring(-)"とあるのは、基板11A,11Bの上下左
右を識別するための記号である。
【0024】次に、図4(B)の工程において、前記マ
スターガラス基板11から前記ガラス基板11Aおよび
11Bが切り出され、基板11Bが上下および左右に反
転される。また、前記下側ガラス基板11A上には、シ
ール11cを、シ−ル11cがガラス基板11A上の液
晶パネル領域を囲むように形成する。さらに、図5
(C),(D)の工程において、前記下側ガラス基板1
1Aと上側ガラス基板11Bとを、基板11A上の前記
画素電極12Pが基板11B上の対応する画素電極12
Qと重なるように重ねあわせ、間に前記液晶層14(図
示せず)を封入することにより液晶パネルを形成する。
ただし、図5(C)は、前記液晶パネルを上方、すなわ
ち基板11Bの方向から透視した図、また図5(D)
は、前記液晶パネルを下方、すなわち基板11Aの方向
から透視した図である。
【0025】さらに、前記液晶パネルの上方には、図5
(C)に示す透過軸15bを有する偏光板が、前記検光
子15Bとして配設され、また前記液晶パネルの下方に
は、図5(D)に示す透過軸15aを有する偏光板が、
前記偏光子15Aとして配設される。図5(C),図5
(D)は、それぞれ表裏反転した方向から見た図である
ため、偏光子15Aの透過軸15aと検光子15Bの透
過軸15bとは交差する。すなわち、偏光子15Aと検
光子15Bとはクロスニコル状態に設定される。また、
ガラス基板11Aおよび11Bより構成される液晶パネ
ルにおいて、前記図3(A)のラビング方向11a,1
1bは2αの角度で交差し、その結果、前記液晶層14
中の液晶分子には角度2αのツイスト角が形成される。
【0026】本発明の発明者は、このようにして形成し
た液晶表示装置20において、以下の表1に示す液晶を
使い、その動作特性を調べた。ただし、液晶表示装置2
0において、液晶層14の厚さdは3.4μmに設定し
ている。
【0027】
【表1】
【0028】表1を参照するに、液晶Aは従来よりVA
モード液晶表示装置に使われている、誘電率異方性Δε
が−4.6、複屈折Δnが0.0813、液晶相−液相
転移温度NIが79°Cの市販のN型液晶(メルクジャ
パン社製MJ95785)であるのに対し、液晶Bは、
誘電率異方性Δεが−3.8、複屈折Δnが0.082
2、液晶相−液相転移温度NIが71°Cの液晶(メル
クジャパン社製MJ961213)、また液晶Cは、誘
電率異方性Δεが−2.1、複屈折Δnが0.083
6、液晶相−液相転移温度NIが71°Cの市販のN型
液晶(メルクジャパン社製MJ961320)である。
前記液晶A〜Cは、いずれも複数の液晶組成物からなる
F(フッ素)系の液晶混合物である。
【0029】図6は、液晶表示装置20において、液晶
Aおよび液晶Bを使った場合の電圧保持率を、70°C
における放置時間の関数として測定した結果を、正の誘
電率異方性を有する従来のTN型液晶を使った場合と比
較して示す図である。ただし、▲は液晶Aを使った場合
を、●は液晶Bを使った場合を、また■はTNモード液
晶を使った場合を示す。ただし、図6の電圧保持率の測
定は、液晶表示装置20を70°Cで様々な時間放置し
て行った。
【0030】図6を参照するに、誘電率異方性Δεが−
4.6の液晶Aを使った場合には、電圧保持率は図19
に示したのと同様に、時間と共に低下していくが、誘電
率異方性Δεが−3.8の液晶Bを使った場合には、電
圧保持率は時間的にほとんど変化せず、従来のTNモー
ド液晶と同等の値を維持することがわかる。また、本発
明の発明者は、液晶表示装置20において、液晶層14
の誘電率異方性と共に、液晶分子のプレチルト角θ(図
17(A)参照)が変化することを見出した。
【0031】図7は、液晶表示装置20における、液晶
分子14Aのプレチルト角θと液晶層14の誘電率異方
性Δεとの関係を示す。図7を参照するに、プレチルト
角θは誘電率異方性Δεの絶対値が減少すると共に、や
や減少する傾向があるのがわかる。先にも説明したよう
に、プレチルト角θは液晶表示装置の応答速度に関係し
ている。
【0032】図8は、前記液晶表示装置20の応答時間
と誘電率異方性Δεとの関係を示す。ただし、図8中、
●は液晶表示装置20の透過率が、非駆動状態(透過率
0%)から始めて90%に達するのに要する時間T
onを、また▲は同じ液晶表示装置20の透過率を、駆動
状態(透過率100%)から始めて10%に達するのに
要する時間TOFF を示す。
【0033】図8を参照するに、TOFF はΔεには余り
依存しないが、Tonの方はΔεの絶対値が4を超えると
急激に大きくなり、液晶表示装置の応答特性が低下して
しまうのがわかる。ところで、液晶表示装置20は、前
記液晶層14を基板11Aと基板11Bとの間の隙間に
封入した後、アニール処理を施されるが、本発明者の実
験では、前記プレチルト角θは、かかるアニール処理の
前後で、図9に示すように変化することが見出された。
図9の結果は、誘電率異方性Δεが−2から−4の範囲
に、好ましくは−2から−3.8の範囲、より好ましく
は−3.0から−3.8の範囲、さらに好ましくは−
3.5から−3.8の範囲に入っている場合には、プレ
チルト角θの変化はわずかであるが、この範囲の外で
は、アニールによるプレチルト角の変化が実質的になる
ことを示している。ただし、図9の結果は、25°Cに
おいてクリスタルローテーション法によって求めたもの
である。
【0034】図10は、液晶表示装置20におけるプレ
チルト角の安定性を示す。ただし、図10はの結果は、
70°Cで放置した液晶表示装置のプレチルト角を、2
5°Cで測定したものである。図10を参照するに、初
期プレチルト角が88°以上の場合、プレチルト角は時
間的にほとんど変化しないが、初期プレチルト角が86
°よりも小さくなると、プレチルト角は時間と共に減少
する。プレチルト角が小さくなりすぎると、非駆動状態
において入射光ビームの偏光面が回転してしまい、コン
トラストが低下する。
【0035】以上のことから、また図2の駆動電圧とΔ
εの関係から、またさらに視角特性の関係から、VAモ
ード液晶表示装置20において、液晶層14の誘電率異
方性Δεの値を、約−3.8から約−2.0の範囲に収
めるのが好ましいことが結論される。図11(A),
(B)は、液晶表示装置20における液晶層14の誘電
率の電極12A,12Bの間に印加される駆動電圧に対
する変化を示す図である。ただし、図11(A)は、液
晶層14として、誘電率異方性Δεが−4.6で複屈折
Δnが0.0813の前記液晶Aおよび誘電率異方性Δ
εが−3.8で複屈折Δnが0.0822の前記液晶B
を使った場合を、また図11(B)は、誘電率異方性Δ
εが−5.5で複屈折Δnが0.0945の液晶(信越
化学製SLX−2030), 誘電率異方性が−5.1で
複屈折Δnが0.0793の液晶(メルクジャパン社製
MJ96723),誘電率異方性が−4.6で複屈折Δ
nが0.0813の液晶(前記液晶A)、および誘電率
異方性Δεが−2.1で複屈折Δnが0.0836の液
晶(前記液晶C)を使った場合を示す。このうち、前記
液晶SLX−2030以外は全てF系の液晶であり、一
方前記液晶SLX−2030はF系を基本とするケイ素
化合物(−Si−)である。
【0036】図11(A),(B)を参照するに、液晶
層14では、液晶分子が配向しない駆動電圧(しきい値
以下の電圧)が印加されている非駆動状態と液晶分子が
配向する駆動電圧(しきい値以上の電圧)が印加されて
いる駆動状態とで液晶分子の配向方向が変化するため誘
電率自体も変化し、非駆動状態では液晶分子14Aの長
軸方向に対応する誘電率が、また駆動状態では液晶分子
14Aの短軸方向に対応する誘電率が観測される。
【0037】液晶層14の誘電率異方性Δεを、先に説
明した好ましい範囲、すなわち約−3.8と約−2.0
の間に設定した場合、前記電極パターン12A,12B
間に5.5Vの駆動電圧が印加される駆動状態(白表示
モード)における液晶層14の誘電率は大略4.0と
7.0の間になり、また非駆動状態(黒表示モード)に
おける液晶層14の誘電率は大略3.0と4.2の間に
なる。
【0038】図12は、前記液晶表示装置20におい
て、液晶層14として前記液晶A,B,Cを使った場合
の駆動電圧−透過率特性を示す。ただし、図12中、透
過率は輝度相対比で表示してある。図12を参照する
に、誘電率異方性Δnが−3.8の液晶Bを使った場
合、従来の誘電率異方性Δnが−4.6の液晶Aを使っ
た場合と実質的に同等の透過率特性を得ることができ
る。一方、誘電率異方性Δnが−2.1の液晶Cを使っ
た場合には、透過率が多少下がり、このため駆動電圧が
多少増加する傾向が見られる。
【0039】図13(A)は、前記液晶Bを使った場合
の、液晶表示装置20の視角特性を示す。ただし、図1
3(A)中、円周に沿って方位角が、また十字線に沿っ
て極角が示されている。また、図13(A)中、各方位
角および極角について、10から110までのコントラ
スト比が、等高線の形で表されている。また、図13
(B)は、図13(A)中で特定の方位角について、極
角の値を−70°から+70°まで変化させた場合のコ
ントラストプロファイルである。
【0040】図13(A),(B)を参照するに、液晶
表示装置20は、液晶層14のリタデーションΔn・d
の値を、先に説明したように0.2μmから0.4μm
の間に設定することにより、誘電率異方性が−3.8か
ら−2.0の間に設定されていても、優れたコントラス
ト比と視角特性を与えることを示している。また、液晶
A,Cについても、Δn・dの値が液晶BのΔn・dの
値と同様であり、同様な結果が得られる。図13(A)
の結果は、ガラス基板11A,11Bの外側に位相差補
償フィルムを配設していない場合についてのものであ
り、かかる位相差補償フィルムを配設することにより、
視角特性はさらに改善される。 [第2実施例]図14は、先に説明した液晶表示装置2
0を変形して、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表
示装置30を形成した例を示す。ただし、図14中、先
に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略
する。
【0041】図14を参照するに、液晶表示装置30に
おいては、基板11A上に行方向に延在するアドレスラ
イン12aと列方向に延在するデータライン12bが形
成され、一方前記基板11B上の透明電極12B(図示
せず)は基板11Bの全面を覆って一様に形成されてい
る。さらに、前記基板11A上の前記アドレスライン1
2aとデータライン12bとの交点に対応する部分には
薄膜トランジスタ(TFT)と、これに協働する透明画
素電極12Cが形成される。また、前記基板11B上に
は、前記透明画素電極12Cに対応してカラーフィルタ
(図示せず)が形成される。
【0042】図14の液晶表示装置30において、液晶
層14として、前記液晶A(Δε=−4.6,Δn=
0.0813),前記液晶B(Δε=−3.8,Δn=
0.0822)、および図11(B)の実験で使われた
液晶D(Δε=−5.1,Δn=0.0793)を使っ
て、残留直流電圧、すなわち残留電荷により引き起こさ
れる表示の焼き付き(残像)について試験を行った。た
だし、試験は液晶表示装置30を最適な駆動電圧で駆動
した後、いったん駆動電圧を遮断し、再び前記最適な駆
動電圧を印加した場合の透過率の減少率を、焼き付き率
として求めることにより行った。
【0043】その結果、液晶Bを使った場合、焼き付き
率が3%であるのに対し、液晶Aを使った場合には、焼
き付き率が5%まで増大し、さらに液晶Dを使った場合
には焼き付き率が9%にまで達することが見出された。
このことからも、N型液晶14の誘電率異方性Δεを約
−3.8から約−2.0の範囲に収めるのが好ましいこ
とが結論される。 [第3実施例]図15(A),(B)は、本発明の第3
実施例による液晶表示装置40の一部を、それぞれ非駆
動状態および駆動状態において示す。液晶表示装置40
は、図14の液晶表示装置30の一変形例であり、従っ
て、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明
を省略する。
【0044】図15(A),(B)を参照するに、前記
分子配向膜13Aのうち、前記画素電極12Cに対応す
る部分には、分子配向膜13Aとは異なった、別の分子
配向膜13A’が形成されており、同様に前記分子配向
膜13Bのうち、前記が疎電極12Cに対応する部分に
も、分子配向膜13Bとは異なった別の分子配向膜13
B’が、前記分子配向膜13Aに対面するように形成さ
れている。その結果、前記分子配向膜13A’は、分子
配向膜13Bに対面する。
【0045】分子配向膜13Aと13A’とでは膜組成
あるいはラビング方向が異なり、その結果、間に封入さ
れる液晶層14中の液晶分子14Aのプレチルト角は、
分子配向膜13Aに接する部分と分子配向膜13A’に
接する部分、あるいは分子配向膜13Bに接する部分と
分子配向膜13B’に接する部分とで異なる。換言する
と、図15(A),(B)の液晶表示装置40は、配向
分割構成を有する。
【0046】図15(B)に示すように、液晶表示装置
40は駆動状態では、略水平配向した液晶分子14Aの
状態が、分子配向膜13A’が形成された領域と分子配
向膜13B’が形成された領域とで対称的になり、その
結果、液晶表示装置40は、異なった角度で入射する光
ビーム1と光ビーム2とを、ほぼ同じ透過率で通過させ
る。
【0047】図14の液晶表示装置30において、図1
5(A),(B)の配向分割構成を組み合わせることに
より、液晶表示装置の視角特性をさらに向上させること
ができる。さらに、本発明は、VAモード液晶表示装置
に限定されるものではなく、N型液晶を使った液晶表示
装置一般に適用可能である。
【0048】以上、本発明を好ましい実施例について説
明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な
変形・変更が可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1〜10記載の本発明の特徴によ
れば、負の誘電率異方性を有する液晶を使った液晶表示
装置において、液晶分子の誘電率異方性の値の範囲を−
3.8から約−2.0の範囲に設定することにより、最
適な視角特性を維持しつつ、電圧保持率を向上させ、残
留直流電圧を減少させることが可能になり、液晶表示装
置の表示品質・寿命を向上させることができる。
【0050】特に、請求項1〜7に記載したように、本
発明は、いわゆるVAモード液晶表示装置において特に
効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明の原理を説明する図で
ある。
【図2】本発明の原理を説明する別の図である。
【図3】(A)は、本発明の第1実施例による液晶表示
装置の製造工程を説明する図(その1)である。
【図4】(B)は、本発明の第1実施例による液晶表示
装置の製造工程を説明する図(その2)である。
【図5】(C),(D)は、本発明の第1実施例による
液晶表示装置の製造工程を説明する図(その3)であ
る。
【図6】本発明の第1実施例による液晶表示装置の電圧
保持率を示す図である。
【図7】本発明の第1実施例による液晶表示装置のプレ
チルト角を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例による液晶表示装置のレス
ポンス特性を示す図である。
【図9】本発明の第1実施例による液晶表示装置のプレ
チルト角のアニール処理に対する安定性を示す図であ
る。
【図10】本発明の第1実施例による液晶表示装置のプ
レチルト角の時間変化に対する安定性を示す図である。
【図11】(A),(B)は、本発明の第1実施例によ
る液晶表示装置における誘電率の変化を示す図である。
【図12】本発明の第1実施例による液晶表示装置の透
過率特性を示す図である。
【図13】(A),(B)は、本発明の第1実施例によ
る液晶表示装置の視角特性を示す図である。
【図14】本発明の第2実施例によるアクティブマトリ
クス駆動方式の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図15】本発明の第3実施例による、配向分割構成を
有する液晶表示装置の構成を示す図である。
【図16】(A),(B)は、従来のVAモード液晶表
示装置の原理を説明する図である。
【図17】(A)〜(C)は、図16の液晶表示装置の
プレチルト角を説明する図である。
【図18】従来のVAモード液晶表示装置における視角
特性と透過率の関係を説明する図である。
【図19】従来のVAモード液晶表示装置における電圧
保持率の低下の問題を説明する図である。
【符号の説明】
10 VAモード液晶表示装置 11 マスター基板 11A,11B ガラス基板 11a,11b ラビング方向 11c シール 12A,12B 電極パターン 12C,12P,12Q 画素電極 12a データライン 12b アドレスライン 13A,13B,13A' ,13B’ 分子配向膜 14 液晶層 14A 液晶分子 15A,15B 偏光板

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、前記第1の基板に対して
    略平行に対向する第2の基板と、前記第1の基板の、前
    記第2の基板に面する第1の主面上に形成された第1の
    電極パターンと、前記第1の主面上に、前記第1の電極
    パターンを覆うように形成された第1の分子配向膜と、
    前記第2の基板の、前記第1の基板に面する第2の主面
    上に形成された第2の電極パターンと、前記第2の主面
    上に、前記第2の電極パターンを覆うように形成された
    第2の分子配向膜と、前記第1の分子配向膜と前記第2
    の分子配向膜との間に封入され、前記第1および第2の
    電極パターンの間に駆動電圧が印加されていない非駆動
    状態で前記第1の主面に略垂直に配向する、負の誘電率
    異方性を有する液晶分子を少なくとも含む複数の種類の
    液晶組成物で構成される液晶混合物からなる液晶層とよ
    りなる液晶パネルと、 前記液晶パネルの第1の側に配設された第1の偏光要素
    と、 前記液晶パネルの第2の側に配設された第2の偏光要素
    とよりなる液晶表示装置において、 前記液晶分子は、−3.8より大で約−2.0以下の範
    囲の誘電率異方性を有することを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記液晶混合物は、−3.8より大で約
    −3.0以下の範囲の誘電率異方性を有することを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶混合物は、−3.8より大で約
    −3.5以下の範囲の誘電率異方性を有することを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶混合物は、長軸方向の誘電率
    が、約3.0と約4.2の間にあることを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶層は、前記非駆動状態における
    誘電率が約3.0と約4.2の間にあり、前記第1およ
    び第2の電極パターンの間に駆動電圧を印加した駆動状
    態における誘電率が約4.0と約7.0との間にあるこ
    とを特徴とする請求項1から4のうち、いずれか一項記
    載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記液晶層は、液晶相から液相に転移す
    る転移点の温度が少なくとも71°C以上であり、−2
    0°Cから70°Cの温度範囲において、液晶がネマチ
    ック相を示すことを特徴とする請求項1〜5のうち、い
    ずれか一項記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記液晶層は、約0.2μmと約0.4
    μmの間のリタデーションを有することを特徴とする請
    求項1〜6のうち、いずれか一項記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 第1の基板と、前記第1の基板に対して
    略平行に対向する第2の基板と、前記第1の基板の、前
    記第2の基板に面する第1の主面上に形成された第1の
    電極パターンと、前記第1の主面上に、前記第1の電極
    パターンを覆うように形成された第1の分子配向膜と、
    前記第2の基板の、前記第1の基板に面する第2の主面
    上に形成された第2の電極パターンと、前記第2の主面
    上に、前記第2の電極パターンを覆うように形成された
    第2の分子配向膜と、前記第1の分子配向膜と前記第2
    の分子配向膜との間に封入された、負の誘電率異方性を
    有する液晶分子を少なくとも含む複数の種類の液晶組成
    物で構成される液晶混合物からなる液晶層とよりなる液
    晶パネルと、 前記液晶パネルの第1の側に配設された第1の偏光要素
    と、 前記液晶パネルの第2の側に配設された第2の偏光要素
    とよりなる液晶表示装置において、 前記液晶分子は、−3.8より大で約−2.0以下の範
    囲の誘電率異方性を有することを特徴とする液晶表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記液晶混合物は、−3.8より大で約
    −3.0以下の範囲の誘電率異方性を有することを特徴
    とする請求項8記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記液晶混合物は、−3.8より大で
    約−3.5以下の範囲の誘電率異方性を有することを特
    徴とする請求項8または9記載の液晶表示装置。
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