JPH11190308A - 伸縮位置検出構造 - Google Patents

伸縮位置検出構造

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JPH11190308A
JPH11190308A JP36699497A JP36699497A JPH11190308A JP H11190308 A JPH11190308 A JP H11190308A JP 36699497 A JP36699497 A JP 36699497A JP 36699497 A JP36699497 A JP 36699497A JP H11190308 A JPH11190308 A JP H11190308A
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JP
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cylinder
guide
sensor rod
rod
chamber
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JP36699497A
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English (en)
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Koji Mihashi
浩司 三橋
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダに内蔵のストロークセンサの長
短にかかわりなく、油圧シリンダの伸縮状況を正確な数
値で表示し得るようにする。 【解決手段】 ストロークセンサを構成するセンサロッ
ド2の外周とこれを収容する保護筒1の内周との間にセ
ンサロッド用ガイド4を有すると共に、保護筒1の外周
と油圧シリンダを構成するロッド体Rの軸芯部に形成の
長穴からなる容室rの内周との間に保護筒用ガイド5を
有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧シリンダに
おける伸縮位置検出構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に、油圧シリンダは、そ
の伸縮作動に命があるが、たとえば、密閉された精密機
器類などに装備のものや地下室などに配備されていて遠
隔操作されるものにあっては、その伸縮状況を直接視認
できなくても、伸縮状況が数値で正確に表示されること
が要求されることがある。
【0003】そこで、このような要求に応じるものとし
て、従来から、油圧シリンダにおける伸縮位置検出構造
が種々提案されているが、その中で、油圧シリンダ内に
組み込まれて内蔵型とされる伸縮位置検出構造として
は、以下のようなものある。
【0004】すなわち、この従来例とされる伸縮位置検
出構造は、図4に示すように、内部を外部に配在の図示
せずして符号でのみ示す油圧給排源Pに連通させるシリ
ンダ体Cと、このシリンダ体C内に先端側が出没可能に
挿通されてシリンダ体C内に上記の油圧給排源Pに連通
する油圧室Aを区画するロッド体Rとからなる油圧シリ
ンダ内に配備されている。
【0005】そして、この伸縮位置検出構造は、シリン
ダ体Cのボトム端C1に基端が保持されて先端側がシリ
ンダ体Cの軸芯部に延在される非磁性体からなる適宜長
さの保護筒1と、この保護筒1の軸芯部に先端側が配在
されて基端がシリンダ体Cのボトム端C1に保持される
非磁性体からなるセンサロッド2と、ロッド体Rの軸芯
部に開穿されてシリンダ体Cのボトム端C1に向けて開
口し上記の保護筒1の先端側を出没可能に臨在させる長
穴状の容室rと、この容室rの開口端部の内周に配在さ
れてその内周側に上記の保護筒1の挿通を許容する筒状
のマグネット3とを有してなる。
【0006】それゆえ、この伸縮位置検出構造にあって
は、外部の油圧給排源Pを駆動して油圧シリンダにおけ
る油圧室Aへの油圧の給排、すなわち、シリンダ体Cに
対してロッド体Rが出没する伸縮の際に、保護筒1と共
にセンサロッド2が容室rに対して出没することにな
り、このときに、マグネット3とこのマグネット3の内
周側を通過するセンサロッド2とがいわゆるストローク
センサを構成することから、シリンダ体Cに対するロッ
ド体Rの出没状態、すなわち、油圧シリンダの伸縮状況
を数値で表示し得ることになる。
【0007】なお、マグネット3は、非磁性体からなる
マグネットブロック3aのいわゆる内周側に保持されて
いて、このマグネットブロック3aが容室rの拡径され
た開口端部に同じく非磁性体からなるシート部材3bの
配在下に固定的に配在されることで、マグネット3の内
周がセンサロッド2の外周に近隣するように位置決めら
れるとしている。
【0008】しかしながら、上記の伸縮位置検出構造に
あっては、たとえば、コンマ以下の数値で伸縮状況を検
出しようとしても、これを実現できなくなる危惧があ
る。
【0009】すなわち、上記の伸縮位置検出構造にあっ
ては、いわゆるストロークセンサを構成するセンサロッ
ド2およびこれを内装させる保護筒1が極めて長くなる
場合に、いわゆる撓みが発生して保護筒1の先端が容室
rの内周に接触することになり、その状態での油圧シリ
ンダの圧縮作動で保護筒1の破損などが懸念されること
になる。
【0010】また、保護筒1が撓んだ状態のままでは、
ストロークセンサにおける検出が不正確になり、また、
センサロッド2および保護筒1がさほど長くなくても振
れることで、ストロークセンサにおける検出が不安定に
なり、その結果、表示される数値を信頼できなくする不
具合を招く虞がある。
【0011】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、油圧シリ
ンダに内蔵のストロークセンサの長短にかかわりなく、
油圧シリンダの伸縮状況を正確な数値で表示し得るよう
にするのに最適となる油圧シリンダにおける伸縮位置検
出構造を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、基本的には、内部を外部の
油圧給排源に連通させるシリンダ体と、このシリンダ体
内に先端側が出没可能に挿通されてシリンダ体内に上記
の油圧給排源に連通する油圧室を区画するロッド体とか
らなる油圧シリンダにあって、シリンダ体のボトム端に
基端が保持されて先端側がシリンダ体の軸芯部に延在さ
れる非磁性体からなる適宜長さの保護筒と、この保護筒
の軸芯部に先端側が配在されて基端が上記のボトム端に
保持される非磁性体からなるセンサロッドと、ロッド体
の軸芯部に開穿されてシリンダ体のボトム端に向けて開
口し上記の保護筒の先端側を出没可能に臨在させる長穴
状の容室と、この容室の開口端部の内周に配在されてそ
の内周側に上記の保護筒の挿通を許容するマグネットと
を有してなり、シリンダ体に対してロッド体が出没する
伸縮の際に保護筒と共にセンサロッドが容室に対して出
没することで油圧シリンダの伸縮状態を検出するように
設定されてなる伸縮位置検出構造において、センサロッ
ドの外周と保護筒の内周との間にセンサロッド用ガイド
を有すると共に、保護筒の外周と容室の内周との間に保
護筒用ガイドを有してなるとする。
【0013】そして、上記の構成おいて、より具体的に
は、センサロッド用ガイドが環状に形成されると共にセ
ンサロッドの外周に適宜の相関距離を有して複数介装さ
れてなるとし、また、保護筒用ガイドが筒状に形成され
ると共に保護筒の先端の外周に固着されてなるとする。
【0014】それゆえ、保護筒内でのセンサロッドの撓
みや振れが阻止されると共に、容室内での保護筒の撓み
や振れが阻止されることになり、この保護筒およびセン
サロッドで構成されるストロークセンサにおいて正確な
検知が可能になって、表示される数値が正確になり得
る。
【0015】なお、油圧シリンダが短く形成される場合
には、センサロッド用ガイドが筒状に形成され、また、
保護筒用ガイドが長尺の筒状に形成されるとしても良
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいてこの発明を説明するが、この発明による伸縮位置
検出構造も、前記した従来のものと同様に、油圧シリン
ダに装備されるとしており、また、油圧シリンダも、基
本的には、前記した従来のものと同様に構成されてい
る。
【0017】したがって、その構成の同一なる部分につ
いては、図中に同一の符号を付するのみとして、必要な
場合を除き、その詳しい説明を省略し、以下には、この
発明において特徴となるところを中心に説明する。
【0018】まず、図1乃至図3に示すように、この発
明による伸縮位置検出構造にあっては、センサロッド2
の外周と保護筒1の内周との間に非磁性体からなるセン
サロッド用ガイド4を有すると共に、保護筒1の外周と
容室rの内周との間に保護筒用ガイド5を有してなると
ころに特徴がある。
【0019】それゆえ、保護筒1内でのセンサロッド2
の撓みや振れがセンサロッド用ガイド4で阻止されると
共に、容室r内での保護筒1の撓みや振れが保護筒用ガ
イド5で阻止されることになる。
【0020】そして、図示する各実施の形態において
は、センサロッド用ガイド4が環状に形成されると共に
センサロッド2の外周に適宜の相関距離を有して複数介
装されてなるとし、また、保護筒用ガイド5が筒状に形
成されると共に保護筒1の先端の外周に固着されてなる
としている。
【0021】ところで、上記したセンサロッド用ガイド
4および保護筒用ガイド5は、結果として、センサロッ
ド2および保護筒1のそれぞれの撓みあるいは振れを阻
止する限りにおいては、自由な態様が選択されて良い。
【0022】たとえば、油圧シリンダがコンパクトな密
閉された精密機器類などに装備されるものである場合に
は、大型の機械類に利用される場合に比較すれば、総じ
ていわゆる短く形成されるから、図示するように形成さ
れるのに代えて、図示しないが、比較すれば長い筒状に
なるように形成されるとしても良い。
【0023】すなわち、センサロッド用ガイド4が保護
筒1の全長に渡るように形成されると共に、保護筒用ガ
イド5が容室rの内周のほぼ全長に渡ることになるよう
に形成されるとしても良い。
【0024】それに対して、油圧シリンダが、たとえ
ば、水門の開閉用などのために大型でかつ長尺に形成さ
れるものである場合には、上記の油圧シリンダの場合に
比較して、保護筒1およびセンサロッド1の重量も嵩む
ことになり、その分摺接抵抗も大きくなることが予想さ
れるので、図示する実施の形態のようにいわゆる短尺に
形成されて複数配置とされ、必要な箇所で撓みや振れを
阻止するように構成するのが好ましいことになる。
【0025】ところで、センサロッド用ガイド4は、セ
ンサロッド2を保護筒1内に挿通する前にあらかじめセ
ンサロッド2の外周に介装されるが、その際には、介装
後にセンサロッド2の外周での自由移動を阻止し得る態
様に介装するのが好ましく、たとえば、センサロッド2
の外周に変形などを招来させない締め代で圧入するのが
良い。
【0026】そして、このセンサロッド用ガイド4の外
周は、保護筒1内に収装されたときに、保護筒1の内周
に隣接していて、その間におけるエアの通過を許容する
ように設定されている。
【0027】ちなみに、保護筒1内は、シリンダ体Cの
ボトム端C1の軸芯部に連結されてこの保護筒1の基端
を保持するセンサブロックSに開穿の透孔S1を介して
外部たる大気中に連通されている。
【0028】一方、保護筒用ガイド5も、あらかじめ、
保護筒1を容室r内に挿通する前に保護筒1の先端の外
周に介装されることになるが、その際には、介装後にセ
ンサロッド2の外周から移動しないように介装するのが
好ましく、たとえば、図示するように、溶接によるとす
るか、図示しないが、接着材の利用によるとかすること
になる。
【0029】もっとも、この保護筒用ガイド5は、セン
サロッド2の外周での移動が阻止される限りには、保護
筒1の開口端におけるカシメ加工で固定されたり、ねじ
構造下に螺装することで定着されるとしても良いことも
ちろんであり、特に、保護筒1が溶接を困難にする材料
からなる場合には、ねじ構造下に螺装されるのが良策と
なる。
【0030】なお、この保護筒用ガイド5は、外周に摺
接リング5aを有していて、この摺接リング5aの外周
が容室rの内周に摺接することで、この保護筒用ガイド
5の容室r内での摺動が保障されるとしている。
【0031】ちなみに、保護筒用ガイド5の外周の摺接
リング5aは、たとえば、断面C字状にして合口を有す
る形状に形成されていて、この保護筒用ガイド5で区画
されるようになる容室r内の相互間の連通を許容してい
るのはもちろんである。
【0032】この発明による伸縮位置検出構造は、以上
のように形成されたセンサロッド用ガイド4および保護
筒用ガイド5を有してなるのを原則とするが、図示する
各実施の形態では、以下の点にも特徴がある。
【0033】すなわち、まず、図1に示す実施の形態で
は、マグネット3を保持するマグネットブロック3aが
非磁性体からなるシート部材3bを介してシールブロッ
ク6の配在下にロッド体Rにおける容室rの拡径された
開口端部に配在されてなるとし、このシールブロック6
の内周には、その内周が保護筒1の外周に摺接するシー
ル6aが保持されている。
【0034】それゆえ、この実施の形態にあっては、油
圧シリンダの油圧室Aにおける油圧が容室r内に及ぶこ
とがなく、したがって、油圧室Aの油圧が、たとえば、
保護筒1内のセンサロッド2の先端に及ぶことがなく、
油圧が作用することによるセンサロッド2の座屈などの
変形が危惧されなくなる。
【0035】これに対して、図2に示す実施の形態で
は、上記したシールブロック6の配在が省略されてなる
とする一方で、前記した保護筒用ガイド5の外周にシー
ル5bを有してなるとしている。
【0036】それゆえ、この実施の形態にあっては、油
圧シリンダの油圧室Aにおける油圧が容室r内に及ぶこ
とになり、この油圧が保護筒用ガイド5の図中の左側端
面となるいわゆる背面に作用することになる。
【0037】その結果、この実施の形態では、油圧シリ
ンダが伸長するときおよび圧縮するときのいずれにあっ
ても、容室r内における油圧作用で常に保護筒用ガイド
5が容室r内に押し込まれるようになる、すなわち、保
護筒1が常に引き伸ばされる傾向になり、保護筒1の曲
がりなどの変形が効果的に阻止されることになる。
【0038】一方、図3に示す実施の形態では、容室r
がロッド体Rの軸芯部に形成の長穴内に挿入される内筒
7で形成されてなるとするもので、前記したマグネット
ブロック3aがこの内筒7のフランジ部7aを挟持する
態様で所定位置に配在されてなるとしている。
【0039】そして、保護筒用ガイド5の外周は、摺接
リング5aおよびシール5bの配在下に内筒7の内周に
摺接するとしている。
【0040】それゆえ、この実施の形態による場合に
は、容室rが内筒7によって形成されることになるの
で、前記した図1および図2に示す実施の形態のように
容室rが直接ロッド体Rの軸芯部に形成されることに比
較して、内筒7の内周における精度管理をすれば足りる
ことになり、部品点数が増える不具合があるが、重量が
嵩むことがあるロッド体Rを直接加工する場合に比較し
て、加工作業が容易になる点で有利になる。
【0041】そして、この実施の形態にあっても、保護
筒用ガイド5の外周にシール5bが配在されてなるとす
るから、油圧シリンダが伸長するときおよび圧縮すると
きのいずれにあっても、容室r内における油圧作用で保
護筒用ガイド5を介して保護筒1が常に伸ばされる傾向
になり、保護筒1の曲がりなどの変形を効果的に阻止し
得ることになる。
【0042】また、図示しないが、内筒7で容室rを形
成しながら、前記した図1に示す実施の形態の場合と同
様に、マグネットブロック3aがシールブロック6の配
在下にロッド体Rにおける容室rの拡径された開口端部
に配在されてなるとして、このシールブロック6の内周
のシール6aで油圧室Aにおける油圧が容室r内に及ば
ないようにしても良いことはもちろんである。
【0043】ところで、図4に示す実施の形態では、前
記した図1乃至図3に示す実施の形態の場合と異なり、
保護筒1の基端を保持するセンサブロックSに保護筒1
内を大気中に連通させる透孔S1(図1参照)を開穿せ
ず、また、圧力室Aとの遮断を図るシール、たとえば、
図1の実施の形態におけるシール6aや図2の実施の形
態におけるシール5bを配在しないとしている。
【0044】それゆえ、この実施の形態による場合に
は、センサブロックSにおける加工数の削減が可能にな
ると共に、シールの省略による部品点数の削減が可能に
なる点で有利となる。
【0045】なお、この実施の形態の場合に、油圧シリ
ンダの伸縮作動時に保護筒1内でいわゆるオイルロック
現象が発現されたりしないのはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、保
護筒内でのセンサロッドの撓みや振れがセンサロッド用
ガイドで阻止されると共に、容室内での保護筒の撓みや
振れが保護筒用ガイドで阻止されるから、いわゆるスト
ロークセンサを構成するセンサロッドおよびこれを内装
させる保護筒が短い場合の振れを阻止し得るのはもちろ
んのこと、センサロッドおよび保護筒が極めて長くなる
場合にも撓みの発生を阻止し得ることになり、ストロー
クセンサにおける検出を正確かつ安定させることなっ
て、たとえば、このストロークセンサで数値的に表示さ
れる検出値を信頼できるようにすることになる。
【0047】そして、この発明にあっては、センサロッ
ド用ガイドが環状に形成されてセンサロッドの外周に適
宜の相関距離を有して複数介装されると共に、保護筒用
ガイドが筒状に形成されて保護筒の先端の外周に固着さ
れてなるとする場合には、たとえば、油圧シリンダがコ
ンパクトな密閉された精密機器類などに装備されるもの
である場合はもちろんのこと、油圧シリンダが水門の開
閉用などのために大型でかつ長尺に形成されて保護筒お
よびセンサロッドの重量も嵩みその分摺接抵抗も大きく
なることが予想されるものである場合の利用にも適する
ことになる。
【0048】また、油圧シリンダがコンパクトな密閉さ
れた精密機器類などに装備されるものである場合には、
油圧シリンダが大型の機械類に利用される場合のものに
比較すれば、総じていわゆる短く形成されるから、セン
サロッド用ガイドおよび保護筒用ガイドが長い筒状に、
すなわち、容室のほぼ全長に渡ることになるように形成
されるとしても十分に初期の目的を達成し得ることにな
る。
【0049】また、この発明にあって、いわゆるストロ
ークセンサを構成するマグネットを保持するマグネット
ブロックが内周にシールを保持するシールブロックの配
在下にロッド体における容室の拡径された開口端部に配
在されてなるとすることで、油圧シリンダの油圧室にお
ける油圧が容室内に及ばなくなり、それゆえ、油圧室の
油圧が、たとえば、保護筒内のセンサロッドの先端に及
ばなくなって、油圧作用でセンサロッドに座屈などの変
形が招来される危惧がなくなる利点がある。
【0050】そして、この発明にあって、上記のシール
ブロックの配在を省略すると共に、保護筒用ガイドの外
周にシールを有してなるとする場合には、油圧シリンダ
の油圧室における油圧が容室内に及んで保護筒用ガイド
のいわゆる背面に作用し、したがって、保護筒用ガイド
が容室内に押し込まれる、すなわち、保護筒が常に伸ば
される傾向になり、その結果、油圧シリンダが伸長する
ときおよび圧縮するときのいずれにあっても、容室内に
おける油圧作用で常に保護筒の曲がりなどの変形が効果
的に阻止されることになる利点がある。
【0051】さらに、この発明にあって、容室がロッド
体の軸芯部に形成の長穴内に挿入される内筒で形成され
るとする場合には、容室が直接ロッド体の軸芯部に形成
されることに比較して、内筒の内周における精度管理を
すれば足りることになり、部品点数が増える不具合があ
るが、重量が嵩むことがあるロッド体を直接加工する場
合に比較して、加工作業が容易になる点で有利になる。
【0052】そして、この内筒の挿入で容室を形成する
場合でも、ロッド体における容室の拡径された開口端部
へのシールブロックの配在で、保護筒内のセンサロッド
の先端への油圧作用を阻止してセンサロッドに座屈など
の変形を招来させないようにすることが可能になり、ま
た、シールブロックの配在に代える保護筒用ガイドの外
周へのシールの配在で、保護筒を常時伸長傾向に附勢し
て保護筒はもちろんのこと、センサロッドに座屈などの
変形を招来させないことが可能になる利点がある。
【0053】そしてさらに、この発明にあって、ストロ
ークセンサ周りにおけるシールの配在を省略してセンサ
ロッドを配在させる保護筒内を油圧室に連通させる構成
とする場合には、保護筒やセンサロッドに座屈などの変
形を招来させずして油圧シリンダの伸縮作動を可能にす
るのはもちろんのこと、加工数の削減や部品点数の削減
によるコストの低廉化が可能になる利点がある。
【0054】その結果、この発明によれば、内蔵のスト
ロークセンサの長短にかかわりなく油圧シリンダの伸縮
状況を正確な数値で表示し得るようにするのに最適とな
り、ストロークセンサを内蔵した油圧シリンダの汎用性
の向上期待するのに最適となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態による伸縮位置検出構
造を装備した油圧シリンダを示す縦断面図である。
【図2】この発明の他の実施の形態による伸縮位置検出
構造を装備した油圧シリンダを図1と同様に示す図であ
る。
【図3】この発明のさらに他の実施の形態による伸縮位
置検出構造を装備した油圧シリンダを図1と同様に示す
図である。
【図4】この発明のまたさらに他の実施の形態による伸
縮位置検出構造を装備した油圧シリンダを図1と同様に
示す図である。
【図5】従来例としての伸縮位置検出構造を装備した油
圧シリンダを図1と同様に示す図である。
【符号の説明】
1 保護筒 2 センサロッド 3 マグネット 4 センサロッド用ガイド 5 保護筒用ガイド 5a 摺接リング 5b,6a シール 6 シールブロック 7 内筒 7a フランジ A 油圧室 C シリンダ体 C1 ボトム端 P 油圧給排源 R 油圧室 r 長穴状の容室 S センサブロック S1 透孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を外部の油圧給排源に連通させるシ
    リンダ体と、このシリンダ体内に先端側が出没可能に挿
    通されてシリンダ体内に上記の油圧給排源に連通する油
    圧室を区画するロッド体とからなる油圧シリンダにあっ
    て、シリンダ体のボトム端に基端が保持されて先端側が
    シリンダ体の軸芯部に延在される非磁性体からなる適宜
    長さの保護筒と、この保護筒の軸芯部に先端側が配在さ
    れて基端が上記のボトム端に保持される非磁性体からな
    るセンサロッドと、ロッド体の軸芯部に開穿されてシリ
    ンダ体のボトム端に向けて開口し上記の保護筒の先端側
    を出没可能に臨在させる長穴状の容室と、この容室の開
    口端部の内周に配在されてその内周側に上記の保護筒の
    挿通を許容するマグネットとを有してなり、シリンダ体
    に対してロッド体が出没する伸縮の際に保護筒と共にセ
    ンサロッドが容室に対して出没することで油圧シリンダ
    の伸縮状態を検出するように設定されてなる伸縮位置検
    出構造において、センサロッドの外周と保護筒の内周と
    の間にセンサロッド用ガイドを有すると共に、保護筒の
    外周と容室の内周との間に保護筒用ガイドを有してなる
    ことを特徴とする伸縮位置検出構造
  2. 【請求項2】 センサロッド用ガイドが環状に形成され
    ると共にセンサロッドの外周に適宜の相関距離を有して
    複数介装されてなる請求項1の伸縮位置検出構造
  3. 【請求項3】 保護筒用ガイドが筒状に形成されると共
    に保護筒の先端の外周に固着されてなる請求項1の伸縮
    位置検出構造
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