JPH11190115A - 階段用踏み板 - Google Patents

階段用踏み板

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JPH11190115A
JPH11190115A JP9359232A JP35923297A JPH11190115A JP H11190115 A JPH11190115 A JP H11190115A JP 9359232 A JP9359232 A JP 9359232A JP 35923297 A JP35923297 A JP 35923297A JP H11190115 A JPH11190115 A JP H11190115A
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JP
Japan
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sheet
base material
thermoplastic elastomer
layer
decorative
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JP9359232A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nezu
義昭 根津
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼時に塩素系ガスを発生して環境を汚染する
ことがなく、耐磨耗性に優れた階段用踏み板を提供す
る。 【解決手段】木質基材17に、化粧シート1が貼付され
た階段用踏み板であって、化粧シート1は、オレフィン
系熱可塑性エラストマーをシート基材12とし、装飾処
理が施されている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は階段用踏み板に関
し、特に木質基材表面に化粧シートを貼付した階段用踏
み板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、階段用踏み板としては、自然
木あるいは合板等の木質無垢材に適宜色調の塗料を塗装
したものが用いられてきた。このような階段用踏み板
は、簡便に製造することが可能であるが、絵柄を付与す
ることができないためにデザイン上の問題があり、ま
た、階段用踏み板として用いるために必要な耐磨耗性が
乏しく、耐久性にも問題があった。
【0003】上記のデザイン上の問題点を解決するため
に、透明なポリ塩化ビニルシートに絵柄の印刷などによ
り装飾処理を施して形成した化粧シートを、自然木ある
いは合板等の木質基材に接着剤により貼付して製造した
階段用踏み板が開発された。このような階段用踏み板
は、木質基材に貼付する化粧シートに予め木目柄などの
印刷を施すことから、美観を高めることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装飾処理を施した化粧シートを木質基材に貼付して製造
した階段用踏み板は、化粧シートの素材にポリ塩化ビニ
ルシートを使用しているため、燃焼時に塩化水素ガスが
発生するので、環境汚染の問題があった。
【0005】また、上記の従来の階段用踏み板は、階段
用踏み板として使用しているうちに磨耗量が多いため
に、特にシート表面に絵柄を有する場合に化粧シートに
形成した絵柄が削れて取れてしまって美観を損ねる結果
を招き、耐磨耗性に問題があった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、従って、本発明は、意匠性に優れ、燃焼時に塩
素系ガスを発生して環境を汚染することがなく、耐磨耗
性に優れた階段用踏み板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の階段用踏み板は、木質基材に、化粧シー
トが貼付された階段用踏み板であって、前記化粧シート
は、オレフィン系熱可塑性エラストマーをシート基材と
し、装飾処理が施されている。
【0008】上記の本発明の階段用踏み板は、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマーをシート基材とし、装飾処理
が施された化粧シートを木質基材に貼付して形成したも
のである。オレフィン系熱可塑性エラストマーは耐磨耗
性に優れており、化粧シートに施した絵柄の印刷などの
装飾処理を取れにくくすることができる。また、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマーは燃焼時に塩素系ガスを発
生することがなく、環境汚染の問題がない。
【0009】上記の本発明の階段用踏み板は、好適に
は、前記オレフィン系熱可塑性エラストマーが、アイソ
タクチックポリプロピレン(ハードセグメント)とアタ
ックチックポリプロピレン(ソフトセグメント)とのブ
レンドからなるオレフィン系熱可塑性エラストマー、ア
イソタクチックポリプロピレン(ハードセグメント)と
アタックチックポリプロピレン(ソフトセグメント)と
のブレンドに、更に極性官能基を有する化合物をグラフ
ト重合したもの、またはエチレン−プロピレン−ブテン
共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマーである。
【0010】上記の本発明の階段用踏み板は、好適に
は、架橋性樹脂からなるバインダーと該架橋性樹脂より
も高硬度の球状粒子とを含有する塗工組成物から形成さ
れている表面保護層が、前記化粧シートの表面に設けら
れている。これにより、耐体磨耗性をさらに向上させる
ことができる。
【0011】上記の本発明の階段用踏み板は、好適に
は、架橋性樹脂からなるバインダーと該架橋性樹脂より
も高硬度の球状粒子とを含有する塗工組成物から形成さ
れている表面保護層が、前記化粧シートの表面に設けら
れている。
【0012】上記の本発明の階段用踏み板は、好適に
は、前記シート基材が可視光透過性であり、前記装飾処
理として、前記シート基材の前記木質基材側の面に印刷
層が設けられている。また、好適には、前記装飾処理と
して、前記シート基材中に着色料を含有する。また、好
適には、前記装飾処理として、前記シート基材の表面が
凹凸形状を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の階段用踏み板の
実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0014】第1実施形態 図1は本実施形態の階段用踏み板の断面図である。木質
基材17に、化粧シート1が接着剤層16により貼付さ
れている。化粧シート1は、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマーからなるシート基材12の木質基材17との接
着面側にプライマー層13、印刷層14および隠蔽層1
5が順に積層して形成されており、また、シート基材1
2の木質基材17との接着面の反対側にはエンボス加工
などにより凹部12aが形成されてシート基材12の表
面が凹凸形状による模様を有しており、さらにその上層
に表面保護層11が形成されている。
【0015】上記のシート基材12は、オレフィン系熱
可塑性エラストマーをシート状に加工したものを用い
る。ここで、オレフィン系熱可塑性エラストマーとして
は、例えば、(1)特公平53−34210号公報等に
記載のもの、即ち、ポリエチレン、エチレン・プロピレ
ン共重合体、エチレン・ブテン−1共重合体、ポリプロ
ピレン、プロピレン・ブテン−1共重合体、ポリブテン
−1、ブテン−1・プロピレン・エチレン・3元共重合
体、ブテン−1・ヘキセン−1・オクテン−1・3元共
重合体、ポリメチルペンテン等の結晶質ポリオレフィン
をハードセグメントとし、これに各種モノオレフィンゴ
ム等のゴムを部分架橋したものをソフトセグメントとし
て混合したもの、(2)特開平6−16832号公報に
記載のオレフィン系熱可塑性エラストマー、(3)特公
平6−23278号公報に記載のアイソタクチックポリ
プロピレンをハードセグメントとし、アタクチックポリ
プロピレンをソフトセグメントとし、ハードセグメント
とソフトセグメントの重量比を10:90〜90:10
で混合してなるポリプロピレン系のオレフィン系熱可塑
性エラストマー、(4)特開昭54−60370号公報
および特開昭55−111226号公報に記載されてい
るように、上記のオレフィン系熱可塑性エラストマー
に、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、マレイン酸無
水物等のカルボキシル基、水酸基などの極性官能基を有
する化合物を10-4〜10重量%、好ましくは10-3
5重量%グラフト重合したもの、(5)ポリエチレンを
一層とし、エチレンとアクリル酸、メタアクリル酸、エ
タアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等の
α,β−不飽和カルボン酸共重合体の共重合体、または
その金属中和物を他の一層とする共押出熔融ウエブを基
材に押出ラミネートしたもの、(6)特開平5−773
71号公報、特開平9−111055号公報等に記載の
エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体系オレフィ
ン系熱可塑性エラストマー、例えば、プロピレン含有量
90重量%以上のプロピレンとエチレンまたは/及びブ
テンとのランダム共重合体等のポリオレフィン系樹脂1
00重量部に、下記式(I)、
【0016】
【化1】
【0017】で表されるリン酸アリールエステル化合物
を主成分とする透明造核剤を0.1〜0.50重量部、
及び炭素数12〜22の脂肪族アミド0.003〜0.
3重量部を溶融混練して得られるポリオレフィン組成物
(尚、ブテンとしては、1−ブテン、2−ブテン、イソ
ブチレンのいずれも用いることができるが、特に、1−
ブテンが好ましい。)、(7)プロピレン成分含有率が
50重量%以上の非晶質のポリオレフィンを20〜10
0重量%と、結晶性ポリプロピレンを80〜0重量%含
有してなる樹脂組成物、を用いることができ、さらに上
記のオレフィン系熱可塑性エラストマーの積層体も用い
ることができる。
【0018】上記のオレフィン系熱可塑性エラストマー
としては、特に以下のものを好ましく用いることができ
る。 (1)アイソタクチックポリプロピレン(ハードセグメ
ント)とアタックチックポリプロピレン(ソフトセグメ
ント)とのブレンドからなるオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー、アイソタクチックポリプロピレン(ハードセ
グメント)とアタックチックポリプロピレン(ソフトセ
グメント)とのブレンドしたもの(特公平6−2327
8号公報参照)。 (2)エチレン−プロピレン−ブテン3元共重合体系の
熱可塑性エラストマー(特開平5−77371号公報、
特開平9−11055号公報等参照)。 (3)特公平6−23278号公報記載のアイソタクチ
ックポリプロピレンをハードセグメント、アタクチック
ポリプロピレンをソフトセグメントとするポリプロピレ
ン系のオレフィン系熱可塑性エラストマー、およびこの
オレフィン系熱可塑性エラストマーに、更にアクリル
酸、メタアクリル酸、エタアクリル酸、イタコン酸、マ
レイン酸、フマル酸、およびこれらの酸無水物等のカル
ボキシル基、水酸基などの極性官能基を有する化合物を
グラフト重合したオレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0019】上記のオレフィン系熱可塑性エラストマー
からなるシート基材の膜厚は、例えば50〜500μm
程度であり、延伸シート、未延伸シートのいずれも使用
可能であるが、Vカット加工時の成形適性上は、未延伸
シートの方が良好である。
【0020】上記の化粧シート1には、装飾処理が施さ
れる。装飾処理としては、例えば、可視光透過性のシー
ト基材12を用いて、シート基材12の木質基材17側
の面に印刷層14を設ける方法、シート基材12に顔
料、染料などの着色剤を添加して着色する方法、シート
基材12にエンボス加工(熱プレス)あるいはヘアライ
ン加工などにより凹凸形状の模様を形成する方法を用い
ることができ、さらに上記の各方法を組み合わせて装飾
することもできる。
【0021】印刷層14は、インキあるいは塗料を印刷
して形成することができる。インキあるいは塗料として
は、通常の印刷において用いるものを用いることができ
る。バインダーとしては、例えば、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、
ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂などを
用いることができる。また、上記の材料を二種以上を混
合して用いることもできる。
【0022】また、上記のインキあるいは塗料の着色剤
(顔料)としては、例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、
朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、カーボンブラッ
ク等の無機顔料、イソインドリノン、ハンザイエロー
A、キナクリドン、パーマネントレッド4R、フタロシ
アニンブルー、インダスレンブルーRS、アニンリンブ
ラックなどの有機顔料(染料を含む)、アルミニウム、
真鍮等の箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲
母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)
顔料などを用いることができる。また、上記の着色剤を
二種以上添加して用いることもできる。インキあるいは
塗料としては、透明(可視光透過性)でも不透明(隠蔽
性、可視光吸収性)でもよい。
【0023】上記のインキあるいは塗料により印刷層1
4を設ける方法としては、グラビア印刷、オフセット印
刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印刷
など、公知の印刷法を用いることができる。印刷法14
に形成する絵柄模様としては、木目模様、石目模様、布
目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字あるいは記号、全
面ベタなど、様々な絵柄を形成することができる。ま
た、上記の絵柄を組み合わせて形成することもできる。
【0024】さらに、上記のインキあるいは塗料のう
ち、不透明(隠蔽性、可視光吸収性)のインキあるいは
塗料を用いて全面ベタとして印刷し、隠蔽層15を形成
することもできる。隠蔽層15と上記の絵柄模様の印刷
層14をともに設ける場合には、隠蔽層15を絵柄など
の印刷層14の下層(木質基材側)に設ける。
【0025】オレフィン系熱可塑性エラストマーからな
るシート基材12上に直接印刷層14または隠蔽層15
を設けたり、あるいは接着剤層16を塗布することも可
能であるが、インキや接着剤とシート基材12との接着
力をより強固なものにする必要がある場合には、シート
基材12表面にプライマー層13を形成する、あるいは
コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理などの易接
着処理を施すことが好ましい。
【0026】上記のプライマー層13(アンカー層とも
呼称される)としては、例えばアクリル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン
樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレンを用
いることができる。特に塩素化ポリプロピレン又はウレ
タン樹脂が好ましい。
【0027】上記のアクリル樹脂としては、例えばポリ
(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エ
チル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メ
タ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エ
チル−(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸メチル共重合体、スチレン−(メ
タ)アクリル酸メチル共重合体などの(メタ)アクリル
酸エステルを含む単独または共重合体からなるアクリル
樹脂を用いることができる。ここで、(メタ)アクリル
とは、アクリルまたはメタアクリルを意味するものと
し、以下同様とする。
【0028】上記のウレタン樹脂(ポリウレタン)とし
ては、ポリオール(多価アルコール)を主剤とし、イソ
シアネートを架橋剤(硬化剤)とするポリウレタンであ
り、上記のポリオールとしては分子中に2個以上の水酸
基を有するもので、例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、アクリルポリオール、、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカ
ーボネートポリオールなどを用いることができる。一
方、イソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソ
シアネート基を有する多価イソシアネートが用いられ、
例えば、2,4トリレンジイソシアネート、キシレンジ
イソシアネート、4−4ジフェニルメタンジイソシアネ
ートなどの芳香族イソシアネート、あるいはヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
水素添加トリレンジイソシアネートなどの脂肪族(乃至
は脂環式)イソシアネートをを用いることができる。或
いは、これらのイソシアネートの付加体、又は多量体を
用いることも出来る。例えば、トリレンジイソシアネー
トの付加体、トリレンジイソシアネートの3量体が挙げ
られる。
【0029】また、シート基材12に顔料などの着色剤
を添加して着色する場合には、着色剤として、例えば、
チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、
チタン黄、カーボンブラック等の無機顔料、イソインド
リノン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネン
トレッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブ
ルーRS、アニンリンブラックなどの有機顔料(染料を
含む)、アルミニウム、真鍮等の箔粉からなる金属顔
料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉から
なる真珠光沢(パール)顔料などを用いることができ
る。また、上記の着色剤を二種以上添加して用いること
もできる。シート基材の着色としては、透明(可視光透
過性)でも不透明(隠蔽性、可視光吸収性)でもよい。
【0030】また、シート基材12の木質基材17との
接着面と反対側の表面が凹凸形状の模様を有するように
凹部12aを形成する方法としては、例えば、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマーからなるシート基材12を加
熱軟化させ、エンボス板で加圧、賦形し、冷却固定して
形成することができる。この場合、公知の枚葉あるいは
輪転式のエンボス機が用いることができる。凹凸形状に
より形成する模様としては、例えば、木目導管溝、石板
表面凹凸(花崗岩劈開面など)、布表面テクスチュア、
梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝などの模様を形成す
ることができる。また、上記の模様を組み合わせて形成
することもできる。又、必要に応じて凹部12aの内部
に着色インキを公知のワイピング法によって充填するこ
ともできる。
【0031】また、必要に応じて、架橋性樹脂からなる
バインダーと該架橋性樹脂よりも高硬度の球状粒子とを
含有する塗工組成物から形成されている表面保護層11
を化粧シート1の表面に設けることができる。塗工に際
しては、予めシート基材12の塗工面に前記の如き易接
着処理を施すと、表面保護層とシート基材との接着性更
には耐磨耗性の向上の点で好ましい。
【0032】上記の架橋性樹脂からなるバインダーとし
ては、例えば、電離放射線硬化型樹脂または熱硬化性樹
脂(常温硬化型樹脂、2液反応硬化型樹脂を含む)な
ど、従来公知の化粧材の架橋性樹脂として用いられる樹
脂を用いることができる。
【0033】上記の電離放射線硬化型樹脂としては、例
えば、分子中に(メタ)アクリロイル基準の重合性不飽
和結合、チオール基、またはエポキシ基を有するプレポ
リマー、オリゴマー、および/またはモノマーを適宜混
合した、電離放射線により硬化可能な組成物が用いられ
る。ここで、電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線
のうち分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を
有するものを意味し、通常、紫外線または電子線が用い
られる。
【0034】上記のプレポリマー、オリゴマーとして
は、例えば、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮
合物の不飽和ポリエステル類、ポリエステル(メタ)ア
クリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリ
オール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリ
レートなどの(メタ)アクリレート類、カチオン重合型
エポキシ化合物などを用いることができる。
【0035】上記のモノマーとしては、例えば、スチレ
ン、αメチルスチレンなどのスチレン系モノマー、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸ブ
チル、(メタ)アクリル酸メトキシブチル、(メタ)ア
クリル酸フェニルなどの(メタ)アクリル酸エステル
類、(メタ)アクリル酸−2−(N,N−ジエチルアミ
ノ)エチル、(メタ)アクリル酸−2−(N,N−ジベ
ンジルアミノ)メチル、(メタ)アクリル酸−2−
(N,N−ジエチルアミノ)プロピルなどの不飽和カル
ボン酸の置換アミノアルコールエステル類、アクリルア
ミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド
類、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレートなどの多官能性化合物、およ
び/または分子中に2個以上のチオール基を有するポリ
チオール化合物、例えばトリメチロールプロパントリメ
チルグリコレート、トリメチロールプロパントリチオプ
ロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコー
ルなどを用いることができる。
【0036】また、上記のような組成の電離放射線硬化
性樹脂を硬化させるために紫外線を照射する場合には、
光重合開始剤として、例えば、アセトフェノン類、ベン
ゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−
アミノキシムエステル、テトラメチルチウラムモノサル
ファイド、チオキサントン類、芳香族ジアゾニウム塩、
芳香族スルホニウム塩、メタロセンを用いることがで
き、また、光重合促進剤(増感剤)としてn−ブチルア
ミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホスフィン
などをさらに0.5〜10重量%程度混合して用いるこ
とができる。
【0037】また、上記の熱硬化性樹脂としては、例え
ば、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂(2液硬化型ポリウレタ
ンを含む)、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、メ
ラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹
脂などを用いることができる。また、上記の樹脂に必要
に応じて架橋剤、重合開始剤などの硬化剤、重合促進剤
などを添加して用いることができる。上記の硬化剤とし
ては、通常、イソシアネートまたは有機スルホン酸塩が
ポリエステル系樹脂やポリウレタン系樹脂に、アミンが
エポキシ樹脂に、また、メチルエチルケトンパーオキサ
イドなどの過酸化物やアゾイソブチルニトリルなどのラ
ジカル開始剤が不飽和ポリエステルなどによく用いられ
る。
【0038】上記のイソシアネートとしては、2価以上
の脂肪族または芳香族イソシアネートを用いることがで
きるが、熱変色防止上、耐候性の点から脂肪族(乃至は
脂環式)イソシアネートが望ましく、例えば、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシ
アネートなどを用いることができる。
【0039】上記の2液硬化型ウレタン樹脂としては、
例えば、その分子構造中に水酸基を平均して2個以上有
するポリオール化合物(前記の如きもの)からなる第1
液と、ポリイソシアネート化合物(前記の如きもの)か
らなる第2液とを、水酸基とイソシアネート基の当量比
が0.7〜1.5になるように配合したものを用いるこ
とができる。
【0040】上記のエポキシ樹脂としては、例えば、そ
の分子構造中にエポキシ基を平均2個以上有するエポキ
シ樹脂と、エポキシ基と反応する活性水素を1分子中に
3個以上有するモノアミンまたはポリアミンとを、エポ
キシ樹脂のエポキシ当量とモノアミンまたはポリアミン
の活性水素当量の比が0.7〜1.5になるように配合
したものを用いることができる。
【0041】上記の架橋性樹脂よりも高硬度の球状粒子
としては、真球状、球を偏平にした楕円球状、あるいは
該真球状あるいは楕円球状に近い形状などのように、表
面が滑らかな閉曲面で囲まれていればよい。球状粒子の
表面には突起や角のない、いわゆるカッティングエッジ
のない球状が好ましい。球状粒子は同じ形の不定型の粒
子を比較して、表面保護層それ自身の耐磨耗性を大きく
向上させるとともに、塗工装置を加工せず、塗膜の硬化
後もこれと接する他の物を磨耗させず、さらに塗膜の透
明度も高くなるという特徴があり、カッティングエッジ
がない場合が特にこの効果が大きい。
【0042】上記の球状粒子が表面保護層11に含有さ
れる量としては、硬化後の架橋性樹脂からなるバインダ
ー成分100重量部に対して5〜20重量部程度とする
ことが好ましい。球状粒子の添加量が少ない場合には、
耐磨耗性の向上などの球状粒子の添加による効果が十分
発揮できないおそれがあり、一方、球状粒子の添加量が
多すぎると、架橋性樹脂のバインダーとしても効果が損
なわれ、塗膜の可撓性が低下するおそれや、塗工組成物
の作業性が低下するなどの弊害がでてくる。
【0043】上記の球状粒子の粒子径は、平均粒径で1
〜50μmのものが好ましい。球状粒子の粒子径が小さ
すぎると表面保護層11が不透明になるおそれがあり、
体磨耗性が低下する。また、大きすぎると、表面保護層
11の表面平滑性が低下するおそれがある他、塗工の際
に均一に塗工することが困難となる。
【0044】上記の球状粒子の材質は、例えば、α−ア
ルミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド、
黒鉛などの無機粒子、および、架橋アクリル樹脂などの
合成樹脂ビーズなどの有機樹脂粒子などを用いることが
できる。上記のα−アルミナとしては、溶融アルミナ、
バイヤー法アルミナなどがあり、また、上記以外の無機
粒子として、ジルコニア、チタニア、あるいはこれらと
溶融アルミナ、バイヤー法アルミナなどとの共融混合物
を用いることができる。これらの無機粒子の形状を球状
にする方法としては、粉砕した不定型の上記無機化合物
を融点以上の高温炉中に投入して溶融させ、表面張力を
利用して球状にする方法や、上記無機化合物を融点以上
の高温で溶融したものを霧状に吹き出して球状にする方
法を用いることができる。
【0045】上記の球状粒子としては、非常に硬度が高
く耐磨耗性に対する効果が大きいことと、球状のものが
比較的容易に得られるなどの理由から、球状のα−アル
ミナが特に好ましい。球状のα−アルミナは、特開平2
−55269号公報に記載されているように、アルミナ
水和物、ハロゲン化合物、硼素化合物などの鉱化剤ある
いは結晶剤を、電融アルミナあるいは焼結アルミナの粉
砕品に少量添加し、1400℃以上の温度で2時間以上
処理することでアルミナ中のカッティングエッジが減少
し、同時に形状が球形化したものが得られる。このよう
な球状のアルミナは、昭和電工(株)より「球状アルミ
ナ(Spherical Alumina)AS−1
0、AS−20、AS−30、AS−40、AS−5
0」として各種の平均粒径を有するものが市販されてい
る。
【0046】上記の球状粒子には、表面処理を施すこと
ができる。例えば、ステアリン酸などの脂肪酸で処理す
ることで分散性が向上する。また、表面をシランカップ
リング剤で処理することで、バインダーとして使用する
架橋性樹脂との間の密着性や塗工組成物中での粒子の分
散性を向上させることができる。
【0047】木質基材17としては、例えば、自然木単
板、合板、集成材、パーティクルボードあるいはMDF
等の木質繊維板など、特に限定はない。材料としては、
例えばラワン、チーク、松、樫、杉、檜、欅などを用い
ることができる。木質基材17の厚さとしては、例えば
20〜50mm程度とすることができる。寸法形状は通
常の階段用踏み板と同様でよい。
【0048】上記の構造を有する化粧シート1が、接着
剤層16により木質基材17に接着されている。接着剤
層16に用いる接着剤としては、例えば、感熱接着剤、
溶剤活性型接着剤、電離放射線硬化性接着剤の中から用
途に応じて選定することができ、ウレタン系樹脂、特に
2液硬化型ウレタン樹脂を好ましく用いることができ
る。電離放射線硬化性接着剤、あるいは2液硬化型ウレ
タン樹脂としては、前述の表面保護層11の架橋性樹脂
からなるバインダーに用いることができる電離放射線硬
化性接着剤、あるいは2液硬化型ウレタン樹脂を用いる
ことができる。
【0049】上記の本実施形態の階段用踏み板は、オレ
フィン系熱可塑性エラストマーをシート基材とし、装飾
処理が施された化粧シートを木質基材に貼付して形成し
たものであり、オレフィン系熱可塑性エラストマーは耐
磨耗性に優れており、化粧シートに施した絵柄の印刷な
どの装飾処理が取れにくくすることができる。また、オ
レフィン系熱可塑性エラストマーは燃焼時に塩素系ガス
を発生することがなく、環境汚染の問題がない。
【0050】第2実施形態 図2は本実施形態の階段用踏み板の断面図である。木質
基材30に、化粧シート2が接着剤層29により貼付さ
れている。本実施形態の化粧シート1はダブリング(2
層積層)タイプであって、オレフィン系熱可塑性シート
である無色の第1シート基材22と顔料を添加して着色
した第2シート基材27を有する。2層のシート基材2
2,27の間に、接着剤層23、印刷層24、隠蔽層2
5および第1プライマー層26が積層して形成されてい
る。また、第2シート基材27の木質基材30との接着
面側には、第2プライマー層28が積層して形成されて
いる。また、第1シート基材22の木質基材30との接
着面と対向する側にはエンボス加工などにより凹部22
aが形成されて第1シート基材22の表面が凹凸形状に
よる模様を有しており、さらにその上層に表面保護層2
1が形成されている。
【0051】上記の階段用踏み板において、各層の材料
などについては、第1実施形態と同様のものを用いるこ
とができる。
【0052】上記の本実施形態の階段用踏み板は、オレ
フィン系熱可塑性エラストマーをシート基材とし、装飾
処理が施された化粧シートを木質基材に貼付して形成し
たものであり、オレフィン系熱可塑性エラストマーは耐
磨耗性に優れており、化粧シートに施した絵柄の印刷な
どの装飾処理が取れにくくすることができる。また、オ
レフィン系熱可塑性エラストマーは燃焼時に塩素系ガス
を発生することがなく、環境汚染の問題がない。
【0053】実施例 (試料A(本発明)の作成)光安定剤としてヒンダード
アミン系ラジカル捕捉剤を0.5重量%添加した透明な
オレフィン系熱可塑性エラストマーシート(アイソタク
チックポリプロピレンのハードセグメント80重量部と
アタクチックポリプロピレンのソフトセグメント20重
量部との混合物からなる。厚さ120μm)にコロナ放
電処理(出力6kW、処理速度30m/min)を施
し、印刷用プライマー(ポリエステルポリオール100
重量部とヘキサメチレンジイソシアネート10重量部か
らなる)をグラビア印刷法により全面に1μm厚(乾燥
時)で印刷してプライマー層を設け、次に絵柄印刷層用
のインキ(バインダーがアクリルポリオール100重量
部とトリレンジイソシアネート10重量部、顔料は弁柄
主体)にてグラビア印刷法により絵柄を印刷した。さら
に、隠蔽層用のインキ(バインダーは絵柄印刷用と同
じ、顔料はチタン白と弁柄と黄鉛との混合物)にて全面
にベタで印刷し、隠蔽層を形成した。上記のように装飾
処理が施されたシートを140℃に加熱して、印刷層な
どを設けた側と対向する側のオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーシート表面にエンボス板を加圧、賦形して、木
目導管模様の凹凸形状を形成してエンボス面とした。次
に、厚さ30mmのラワン合板に2液硬化型ウレタン系
樹脂接着剤(アクリルポリオールとトリレンジイソシア
ネートとの100対10重量比混合)を用いて上記の化
粧シートをその隠蔽層側から貼付、ラミネートして、試
料Aを得た。
【0054】(試料B(本発明)の作成)試料Aと同様
にオレフィン系熱可塑性エラストマーシートに絵柄印刷
層、隠蔽層などを設け、表面にエンボス加工を施した
後、このエンボス面にコロナ放電処理(出力6kW、処
理速度30m/min)を施して、エンボス面上に粒径
20μmのウレタンビーズを20重量%添加した2液硬
化型ウレタン塗料(アクリルポリオール100重量部と
ヘキサメチレンジイソシアネート10重量部からなる)
を膜厚30μmで塗布して表面保護層を形成し、化粧シ
ートを得た。次に、厚さ30mmのラワン合板に試料A
と同様の2液硬化型ウレタン系樹脂接着剤を用いて上記
の化粧シートをその隠蔽層側から貼付、ラミネートし
て、試料Bを得た。
【0055】(試料C(本発明)の作成)試料Bと同様
にオレフィン系熱可塑性エラストマーシートに絵柄印刷
層、隠蔽層などを設け、表面にエンボス加工およびコロ
ナ放電処理を施した後、表面保護層として、3〜10μ
mの粒径分布の球状アルミナを含有した電離放射線硬化
型塗料(3官能ウレタンアクリレートプレポリマーとジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートとからなる)
を塗工して、200keV、5Mradの電子線照射に
て上記の電離放射線硬化型塗料を架橋硬化させ、化粧シ
ートを得た。次に、厚さ30mmのラワン合板に試料A
と同様の2液硬化型ウレタン系樹脂接着剤を用いて上記
の化粧シートをその隠蔽層側から貼付、ラミネートし
て、試料Cを得た。
【0056】(試料D(比較例)の作成)透明なポリ塩
化ビニルシート(理研ビニル製、W500、厚さ0.1
2mm)にバインダーが塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体とアクリル樹脂の1対1重量比の混合物からなるイン
キにて絵柄印刷層および隠蔽層を設け、装飾処理が施さ
れたポリ塩化ビニルシートを加熱して、印刷層を設けた
側と対向する側のシート表面にエンボス板を加圧、賦形
して、木目導管模様の凹凸形状を形成してエンボス面と
し、その上層にアクリルポリオール100重量部とヘキ
サメチレンジイソシアネート10重量部からなる2液硬
化型ウレタン樹脂塗料を塗布して表面保護層を形成し、
化粧シートを得た。次に、厚さ30mmのラワン合板に
試料Aと同様の2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて上
記の化粧シートをその隠蔽層側から貼付、ラミネートし
て、試料Dを得た。
【0057】(耐磨耗性試験)上記の試料A〜Dについ
て、テーパ磨耗試験機にて、研磨紙S−42を用い、荷
重1kgをかけて、絵柄が50%消えるまでの回転数を
調べた。結果を表1に示す。
【0058】(ツメスクラッチ試験)上記の試料A〜D
について、人のツメでひっかき、その跡が残るかどうか
目視観察で調べた。結果を表1に示す。表中、◎は全く
跡が残らない、○はほとんど跡が残らない、△は若干の
跡が認められるが実用上問題ない、×は跡が目立って残
る、ことを示す。
【0059】
【表1】
【0060】上記のように、本発明の階段用踏み板によ
れば、耐磨耗性に優れており、化粧シートに施した絵柄
の印刷などの装飾処理が取れにくくすることができる。
【0061】本発明は上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、プライマー層、印刷層、隠蔽層、表面保護
層およびエンボス加工などによる表面の凹部は必要に応
じて形成すればよく、省略することも可能である。ま
た、上記の各層およびシート基材は単層構成でも多層の
積層構成としてもよい。その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変更を行うことができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、オレフィン系熱可塑性
エラストマーは耐磨耗性に優れており、化粧シートに施
した絵柄の印刷などの装飾処理が取れにくくすることが
でき、また、オレフィン系熱可塑性エラストマーは燃焼
時に塩素系ガスを発生することがなく、環境汚染の問題
がない階段用踏み板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる階段用踏み板の
断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる階段用踏み板の
断面図である。
【符号の説明】
1,2…化粧シート、11,21…表面保護層、12,
22,27…シート基材、12a,22a…エンボス加
工凹部、13,26,28…プライマー層、14,24
…絵柄印刷層、15,25…隠蔽層、16,23,29
…接着剤層、17,30…木質基材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質基材に、化粧シートが貼付された階段
    用踏み板であって、 前記化粧シートは、 オレフィン系熱可塑性エラストマーをシート基材とし、 装飾処理が施されている階段用踏み板。
  2. 【請求項2】前記オレフィン系熱可塑性エラストマー
    は、アイソタクチックポリプロピレン(ハードセグメン
    ト)とアタックチックポリプロピレン(ソフトセグメン
    ト)とのブレンドからなるオレフィン系熱可塑性エラス
    トマー、アイソタクチックポリプロピレン(ハードセグ
    メント)とアタックチックポリプロピレン(ソフトセグ
    メント)とのブレンドに、更に極性官能基を有する化合
    物をグラフト重合したもの、またはエチレン−プロピレ
    ン−ブテン共重合体のいずれかの熱可塑性エラストマー
    である請求項1記載の階段用踏み板。
  3. 【請求項3】架橋性樹脂からなるバインダーと該架橋性
    樹脂よりも高硬度の球状粒子とを含有する塗工組成物か
    ら形成されている表面保護層が、前記化粧シートの表面
    に設けられている請求項1または2記載の階段用踏み
    板。
  4. 【請求項4】前記シート基材が可視光透過性であり、 前記装飾処理として、前記シート基材の前記木質基材側
    の面に印刷層が設けられている請求項1〜3のいずれか
    に記載の階段用踏み板。
  5. 【請求項5】前記装飾処理として、前記シート基材中に
    着色料を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の階段
    用踏み板。
  6. 【請求項6】前記装飾処理として、前記シート基材の表
    面が凹凸形状を有する請求項1〜5のいずれかに記載の
    階段用踏み板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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