JPH11189538A - ラクツロースをベースとする無水組成物 - Google Patents

ラクツロースをベースとする無水組成物

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JPH11189538A JP10029806A JP2980698A JPH11189538A JP H11189538 A JPH11189538 A JP H11189538A JP 10029806 A JP10029806 A JP 10029806A JP 2980698 A JP2980698 A JP 2980698A JP H11189538 A JPH11189538 A JP H11189538A
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オデット・メルセデース・サルサリュロ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラクツロースを活性成分とする従来の製品と同
等の緩下剤活性を維持しながら、ラクツロースの1日投
与量の低減を可能にすること。 【解決手段】ラクツロースをベースとする医薬製品であ
って、無水ラクツロースが、これも無水のコーティング
担体中に組み込まれ、該担体は薬学的に許容可能な精製
されたパラフィン炭化水素の混合物からなり、且つ約37
℃±4℃の融点を有することを特徴とする製品。特に、
成人に対して1日当たり3〜5g(特に1回の摂取で)
の投与を可能にするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラクツロースをベ
ースとする無水組成物に関し、特に、緩下剤として有用
な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ラクツロースは、浸透圧に基づいて腸で
作用する公知の緩下剤である。
【0003】製剤的的には、ラクトースは通常、 ・50%溶液の形態、または ・純粋な粉末形(この場合、患者は水と共に摂取する) である。
【0004】これらの剤形において、ラクツロースの経
口での有効投与量は、純粋な粉末値で10〜30グラム/日
(成人)と高い(このため、1日に数回の投与を必要と
することが多い)。経口投与は、身体による該製品の許
容度に関して問題が無いとはいえない。それは、鼓腸ま
たは膨満感のような望ましくない副作用を生じ易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を克服すること、即ち、同等の緩下剤活性を維持
しながら、ラクツロースの1日投与量の低減を可能にす
ることである。
【0006】フランス特許第9013619/2688706 号に記載
された組成物または剤形は、無水ラクトースを、これも
無水で特に45℃〜60℃の融点を有し、且つ精製パラフィ
ン炭化水素の混合物からなる薬学的に許容可能な経口担
体中に組み込んだことを特徴とするものであり、既に、
上記欠点のかなりの部分を克服している。
【0007】実際に、これらのラクツロースをベースと
する薬学的組成物は、患者がそのまま水なしで摂取する
だけでなく、臨床的に作用する一日投与量もまた、成人
で1日当たりラクツロース5〜10グラムにまで低減され
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記で述べた
フランス特許に記載された組成物の改良であり、下記の
二つの発見に由来するものである。
【0009】−上記特許の医薬製品の吸収の際に作用す
る浸透圧による効能は、コーティング担体として、特
に、45〜60℃ではなく、約37℃の低融点を有するパラフ
ィン炭化水素(通常は液体パラフィンを含有するパラフ
ィン炭素蒸留物)の混合物を使用することによって影響
されなかった。
【0010】−これらの条件下で、1日に投与され得る
ラクツロースの臨床的に作用する投与量は更に低減させ
ることができ、高い投与量で使用するときのラクツロー
スの副作用(鼓腸または膨満感)は更に大きく低下す
る。
【0011】担体(これもまた薬学的に許容可能な精製
炭化水素の混合物からなる無水物である)中にコートさ
れた無水ラクツロースを含有する本発明による組成物
は、該担体が、体温に等しいか、または如何なる場合に
も体温に近い約37℃±4 ℃の融点を有することを特徴と
する。
【0012】なお、約37℃の上記融点は、フランス薬局
方第10版(1983年V.611 )に記載された技術を実施
することにより、±5%の変異で測定できる毛細管融点
に対応する。
【0013】本発明の好ましい特徴に従えば、これらの
組成物に使用される無水ラクツロースは、75〜150 μm
の粒子サイズに微細化するのが有利である。
【0014】こうして微細化された無水ラクツロースを
担体、特に担体中のその粒子のコーティング中に混合す
ることによって、組成物中のラクツロースの大幅な減少
と、その浸透圧の増大がもたらされる。
【0015】この結果、この新規な形態で成人に投与で
きるラクツロースの臨床的作用量は更に低減することが
でき、特に、上記特許の組成物を使用する場合に必要な
1日投与量(成人1日当たり5〜10グラムのラクツロー
ス)に比較して、1日当たり3.5 〜5グラムにまで減少
させることができる。
【0016】こうして得られた組成物は、必ずしも、患
者に与えられる最終的な剤形に対応するものでないこと
は言うまでもない。この剤形は、その浸透圧の基礎であ
るラクツロースの無水特性が維持されるならば、また最
終組成物が実際にラクツロースの上記作用的投与量を含
有する限り、他の賦形剤を含有することができる。
【0017】上記特許の場合と同様に、炭化水素をベー
スとする担体は、完全に無害なレベルにまで精製され、
且つ必要なときには、薬局方等級の液体パラフィンの任
意且つ補充的な添加により、この混合物が約37℃の融点
を有するように選択された、パラフィン炭素の無水蒸留
物からなるのが有利である。従って、好ましい担体は、
液体パラフィンを含有するパラフィン炭素蒸留物からな
り、これら成分の相対的な比率は、約37℃の選択された
融点に基づいて、当業者が選択すべきものと理解され
る。その結果、非限定的な例として、液体パラフィンの
比率は当該組成物の重量の1/4〜3/4であることが
多い。液体パラフィンは、パラフィン炭素蒸留物の混合
物自体が既に約37℃の融点を有していれば、そのままに
できることは言うまでもない。
【0018】本発明の条件を満たす三つの組成物を、実
施例として以下に説明するが、これらはその性質におい
て限定的と看做されてはならない。
【0019】コーティング(パラフィン炭素および液体
パラフィン)の比率は、ラクツロースの量の約1〜2倍
である。従って、全体の組成物に対するラクツロースの
比率は、約30〜45重量%であるのが有利であり、例え
ば、6.5 gの炭化水素当たり3.5 gが有利である。
【0020】本発明による組成物の使用は、本来的に、
上記特許に記載された発明について既述した利点によっ
て達成される。しかし、同じ効果を得る場合、特にラク
ツロースの有効投与量の更なる低下によって、先の特許
の組成物で必要とされる5〜10グラムの一日投与量の代
わりに、3〜5グラムの一日投与量への更なる減少を可
能にする。
【0021】有利には、当該組成物は、1日当たり約3.
5 〜5グラムの有効一日投与量(好ましくは1回投与)
を可能とする剤形である。この減少した投与量におい
て、許容性は大きく改善される。
【0022】
【実施例】実施例1(100 gについて) ラクツロース 40g 石油ゼリー(petroleum jelly) * 30g 液体パラフィン 30g * 石油ジェリーの、フランス薬局方第10版に記載された
このパラフィン炭素の特性は次の通りである。 降下点(drop point;Mettler method FP5/53 ) 52℃ 貫入指数(penetration index ;cone 25/150, 単位10-4m) 120 20℃での密度 0.85
【0023】実施例2(100 gについて) ラクツロース 30g 石油ゼリー(petroleum jelly) * 21g 液体パラフィン 42g 香料 2g * 石油ジェリーについて、フランス薬局方第10版に記載
されたこのパラフィン炭素の特性は次の通りである。 降下点 52℃ 貫入指数 75 20℃での密度 0.86
【0024】実施例3(100 gについて) ラクツロース 35g とっくしゅなパラフィン混合物* 64g 香料 1g * 我々の要求に応じてCECA社によって提供された、
蒸留物に対応するパラフィン混合物。この製品は、パラ
フィンワックス、石油ゼリーおよび液体パラフィンから
なるパラフィン炭化水素画分に由来し、下記の特性を有
している。 降下点 38℃ 貫入指数 180 コンシステンシー ペースト状
フロントページの続き (72)発明者 オデット・メルセデース・サルサリュロ フランス国、92100 ブーローニュ − ビヤンクール、リュ・ドゥ・ラ・ベル・フ ーイュ 14 (72)発明者 ジェラール・サルサリュロ フランス国、92100 ブーローニュ − ビヤンクール、リュ・ドゥ・ラ・ベル・フ ーイュ 14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクツロースをベースとする組成物であ
    って、無水ラクツロースが、これも無水のコーティング
    担体中に組み込まれ、該担体は薬学的に許容可能な精製
    されたパラフィン炭化水素の混合物からなり、且つ約37
    ℃±4℃の融点を有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物であって、前記
    ラクツロースが75〜150 マイクロメータ(ミクロン)の
    粒子に微細化され手イルことを特徴とする組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の組成物であっ
    て、前記粒子が前記無水担体の中で分散され、コートさ
    れていることを特徴とする組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の組成
    物であって、全体の組成物に対するラクツロースの比率
    が、全組成物の約30〜約45重量%であることを特徴とす
    る組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の組成
    物であって、前記パラフィン炭化水素含量が前記ラクツ
    ロース含量の1〜2倍であることを特徴とする組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の組成物であって、約6.
    5 グラムの薬学的に許容され得るパラフィン炭化水素に
    ついて、約3.5 グラムのラクツロースを含有することを
    特徴とする組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4の何れか1項に記載の組成
    物であって、成人1日当たり3.5 〜5グラムの有効投与
    量のラクツロースの投与を可能にすることを特徴とする
    組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れか1項に記載の組成
    物を含有し、経口投与に際して水なしで摂取することが
    できる無水の緩下剤薬。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の薬剤であって、1日当
    たり3〜5gの有効投与量のラクツロース投与を可能に
    する剤形であることを特徴とする薬剤。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の薬剤であって、1日
    1回の摂取で上記投与量での投与を可能にする形態であ
    ることを特徴とする薬剤。
  11. 【請求項11】 ラクツロースをベースとする無水の緩
    下剤薬の製造方法であって、請求項1〜7の何れか1項
    に定義した患者が水梨で摂取できる形態で、ラクツロー
    スを、薬学的に許容可能な精製パラフィン炭化水素と組
    み合わせることを特徴とする方法。
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DE (1) DE69800210T2 (ja)
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