JPH11187993A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JPH11187993A
JPH11187993A JP35927297A JP35927297A JPH11187993A JP H11187993 A JPH11187993 A JP H11187993A JP 35927297 A JP35927297 A JP 35927297A JP 35927297 A JP35927297 A JP 35927297A JP H11187993 A JPH11187993 A JP H11187993A
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rotating
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Shigehiko Suzuki
成彦 鈴木
Atsushi Yamaguchi
篤志 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音や塵埃つまりを軽減して、手元ハンドル
のひねり動作で吸口本体を床面に対して広範囲に回転さ
せることのできる清掃性が良好な電気掃除機を提供す
る。 【解決手段】 電気掃除機の吸口体500を、吸口本体
1000と、管状の2つの腕部からなる自在連結部15
00とから構成し、第1の腕部1501を吸口本体10
00に第1の回転部1503で仰角Y方向に回転可能に
取付け、第2の腕部1502を第1の腕部1502の他
端に第2の回転部1504で左右X方向に回転可能に取
付け、第2の回転部1504の回転面Fを常に角度Zだ
け前方に傾斜させて設け、この回転面Fの上方側に前記
第1の腕部1501の一端を取付け、下方側に第2の腕
部1502の一端を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者が手元ハン
ドルを操作することで簡単に吸口体の角度を任意に操作
することのできる吸口体を備えた電気掃除機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機に使用されている吸口
体は、手元ハンドルに延長管を介して接続され、該手元
ハンドルを延長管の長手方向を回転軸として回転させる
ことで、吸口体に設けた継手構造によりある程度回転可
能に取付けられている。
【0003】その構造は、吸口本体の長手方向の両側を
回転軸として上下方向に揺動可能に取付けられる第1の
継手と、屈折した管状の形態を備え、その一端を前記第
1の継手の軸方向に回転可能に取付け、他端を延長管に
固定して取付けられる第2の継手から構成されている。
そして、この吸口体によれば、手元ハンドルを回転させ
ることにより、吸口体を第2の継手が屈折した角度、一
般的には45度程度回転させることができる。
【0004】例えば、これらの構造は特開平5ー245
073号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の電気掃除機
の吸口体は、吸口体を手元ハンドルを介して前後方向に
移動させて掃除するために横長の吸口を基調として形成
され、床面を効率良く清掃するようにしている。そし
て、テーブルの下や隙間の清掃性を向上するために前記
した2つの継手を備えることで、手元ハンドルの操作で
吸口体を床面に密着させたまま手元ハンドルの上下動や
吸口体自体の回転を可能にしている。
【0006】しかし、従来の吸口体は、吸口体自体の構
造を堅牢にすることができるものの、吸口体自体の動作
範囲に制約があるため手元ハンドルでの操作性に課題を
残していた。
【0007】例えば、壁際を清掃する場合は、吸口体の
長手方向を壁面に平行にして壁面に沿って移動させるの
が効率的である。しかし、前記従来の吸口体の構造で
は、手元ハンドルを90度回転させても継手の回転角度
が45度程度しか回転できないために、前記作業を無理
な姿勢で行ったり、両手で行わなくてはならなかった。
また、ソフアーの下などの低い隙間の清掃では、前記屈
曲した継手が引っかかって思うような清掃効率を達成で
きなかった。
【0008】本発明の目的は、騒音や塵埃つまりを軽減
して、手元ハンドルのひねり動作で吸口本体を床面に対
して広範囲に回転させることのできる清掃性が良好な電
気掃除機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る電気掃除機は、塵埃を集塵室に吸い込
むための送風機を備えた電気掃除機本体と、一端を前記
電気掃除機本体に取付けられて前記送風機に連通する柔
軟性のある吸引ホースと、前記吸引ホースの他端と取付
けられて前記送風機に連通する手元ハンドルと、前記手
元ハンドルに取付けられて前記吸引ホースに連通する接
続管と、前記接続管に取付けられて該接続管に連通する
吸口体とからなり、前記吸口体は、塵埃を吸い込むため
の吸引口を備えた吸口本体と、前記吸口本体を前記接続
管に回転可能に連結し、吸口本体の塵埃通路と前記接続
管を連通する自在連結部とを備え、前記自在連結部は、
管状の第1の腕部と第2の腕部とから構成され、前記第
1の腕部は、その一端が第1の回転部を介して前記吸口
本体に対して仰角となるY方向に回転可能に取付けら
れ、前記第2の腕部は、その一端が第2の回転部を介し
て前記第1の腕部の他端に前記吸口本体を清掃面と平行
に回転させるX方向に回転可能に取り付けられ、前記第
2の回転部は、第1の回転部の下方の位置で、その回転
面を前記平行な位置から角度Zだけ前方に傾斜させて設
けられ、 前記傾斜した回転面の上方側に前記第1の腕
部の一端が取り付けられ、前記回転面の下方側に前記第
2の腕部の一端を取り付けるようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
1から図24を参照して説明する。
【0011】(第1の実施形態)図1から図17は本発
明に係る第1の実施形態であり、図1が電気掃除機の外
観斜視図、図2から図6が吸口体の外観図、図7、図8
が吸口体の断面図、図9が自在連結部の部品構成図、図
10が吸口体の動作説明図、図11から図16が手元ハ
ンドルの説明図、図17が吸口体の使用状態図である。
【0012】先ず、図1を参照して、本実施形態に係る
電気掃除機を説明する。符号1で総括的に示すのは電気
掃除機であり、塵埃を集塵室に吸い込むための図示しな
い機構、例えば送風機を備えた電気掃除機本体100
と、一端が前記電気掃除機本体100に取り付けられ、
前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホース200
と、前記吸引ホース200の他端に取り付けられて前記
送風機に連通する手元ハンドル300と、前記手元ハン
ドル300に取り付けられて前記吸引ホース200に連
通する吸引管400と、前記吸引管400に取り付けら
れ、該吸引管400に連通する吸口体500とから構成
される。
【0013】前記電気掃除機本体100は、内部に使い
捨て塵埃袋を備えた集塵室を備え、一対の大車輪101
と1個の自在車輪102とで、前記吸引ホース200を
介して移動させることができる。また、前記電気掃除機
本体100の運転制御は、該電気掃除機本体100の上
面に設けた運転表示部内の赤外線受光部103で、手元
ハンドル300から発信される操作信号を受けて操作さ
れる。
【0014】また、手元ハンドル300から吸引ホース
200に沿って電気的な導電線を設け、この導電線を介
して電気掃除機の運転を制御するための信号、例えば送
風機に設けられているモーターの回転速度を制御する信
号を伝え、電気掃除機1の運転を制御しても良い。
【0015】前記吸引ホース200は、塵埃を前記電気
掃除機本体100に搬送するための搬送通路としての機
能と、電気掃除機本体100を移動させるための移動引
っ張り手段としての機能を備えている。この実施形態で
はじゃばら状の柔軟性のあるホースを採用している。
【0016】手元ハンドル300は、前記吸引ホース2
00と前記接続管400とを連通させる機能と、前記電
気掃除機本体100の運転制御および電気掃除機本体1
00を移動させる機能、さらに前記吸口体500の動き
を操作する機能を備えている。該手元ハンドル300
は、前記吸引ホース200と着脱可能に接続され、さら
に前記接続管400とも着脱自在に取り付けられること
で、前記吸引ホース200と前記接続管400とを連通
させて塵埃の搬送路を形成している。
【0017】さらに該手元ハンドル300は、前記接続
管400の長手方向、すなわち、前記接続管400の中
心軸B2の延長線上の上端に、前記中心軸B2と90度
以上160度以下、好ましくは100度から120度前
後の角度(図中のα)を持って、その長手方向B4が吸
引ホース200と前記接続管400の接続方向と略一致
する位置にハンドル301を備えている。このハンドル
301により、前記吸引ホース200を介して前記電気
掃除機本体100を移動させることができ、更に、吸口
体500の動きを操作することができる。
【0018】特に、このハンドル部301によれば、ひ
ねり動作、即ち中心軸B2を中心とした回転P1を容易
に行うことができる。しかも、このひねり動作では、前
記手元ハンドル300に対して前記吸引ホース200が
重力により常に前記ハンドル部301の下方に位置する
ように回転可能に取付けられているので、ハンドル部3
01のひねり動作で吸引ホース200を引き上げないの
で、手首に係る負担を軽減できる。この際、ハンドル部
301を上部に設けているので、下方に設けた吸引ホー
ス200が前記ひねり動作を邪魔することがない。これ
により、後述の如く吸口体500を床面(清掃面)上で
90度以上回転させることができる(図中のP2)。ま
た、上述したハンドル部301の形状により、吸口体5
00の回転操作を比較的容易に行なうことができる。こ
の理由は、ハンドル部301に角度(図中のα)をつけ
ることで、ハンドル部301をひねった際に回転モーメ
ントが生じるためである。
【0019】また、前記ハンドル部301には、使用者
が保持するハンドルカバー307が回転可能に設けられ
ているので、前記ハンドル部301のひねり動作にとも
なう角度の変化を前記ハンドルカバー307がハンドル
部301を回転することで吸収することができるので、
手首に係る負担を軽減できる。
【0020】さらに、前記ハンドル部301の近傍には
前記電気掃除機本体100の運転を操作する操作部30
2が設けられている。該操作部302には赤外線発信部
303が設けられており、該赤外線発信部303から前
記電気掃除機本体100に設けた赤外線受光部103に
操作信号を発信し、前記電気掃除機本体100の電源の
ON、OFFや各種の制御を行なうことができる。な
お、手元ハンドル300には図示しない電池等の電源部
が備えられているので、前記吸引ホース200に電気配
線を行なうことが不要である。また、赤外線発信部30
3を2ケ所に設けているため、天井や壁面等の反射を利
用して操作信号を確実に電気掃除機本体100に伝達で
きるので、誤動作を軽減することができる。
【0021】前記接続管400は、前記手元ハンドル3
00と前記吸口体500とを連通させ、さらに該手元ハ
ンドル300と該吸口体500とを所定の位置で固定す
ることで、該手元ハンドル300の動き(移動や回転)
を該吸口体500の動き(移動や回転)とするように伝
達する機能を備えている。この実施形態では、大きさの
異なる2つの管体401と402とを組み合わせること
により、前記接続管400を所定の長さで固定できるよ
うに伸縮自在に構成し、一方に前記手元ハンドル300
を、他方に前記吸口体500を着脱自在に取り付けるよ
うにしている。
【0022】前記吸口体500は、塵埃を吸い込むため
の吸口1004(図6参照)を底面に備えた吸口本体1
000と、前記吸口本体1000を前記接続管400に
連結し、前記接続管400を介して伝達される手元ハン
ドル300の動きに対して常に吸口本体1000の底面
を床面に接するように動作するとともに、前記吸口本体
1000から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が前記接続管
400に導かれるように連通する自在連結部1500と
で構成される。
【0023】前記吸口本体1000は、偏平な略長方形
状を備えて、その上面中央に前記自在連結部1500が
回転可能に取付けられる。前記自在連結部1500は、
該吸口体500を中心にして、手元ハンドル300の高
低方向Yと、左右方向Xに回転可能に連結するととも
に、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1をその
まま吸口本体1000の回転P2に伝達する機構を備え
ている。
【0024】この実施形態では、自在連結部1500
を、前記吸口本体1000に回転可能に取付けられ、高
低方向Yの回転を可能にする管状の第1の腕部1501
と、一端を前記吸引管400に取付けられ、他端を前記
第1の腕部1501の他端と左右方向Xの回転を可能に
するように取付けられる管状の第2の腕部1502とか
ら構成される。そして、前記第1の腕部1501は、そ
の一端が前記吸口本体1000に対して仰角となるY方
向に回転可能に取付けられる第1の回転部1503を構
成し、前記第2の腕部1502は、その一端が前記第1
の腕部1501の他端に取り付けられて、前記手元ハン
ドル300を左右に傾ける動作を行うことで、結果とし
て吸口本体500を清掃面と平行に回転させるX方向に
回転可能な第2の回転部1504を構成する。また、前
記第2の回転部1504は、前記自在連結部1500の
高低方向Yの角度を最低にした状態で、その回転面Fを
床面から角度Zだけ前方に傾斜させて設けてあり、前記
傾斜した回転面F(図7、8参照)の上方側に前記第1
の腕部1501の一端が取り付けられ、前記回転面Fの
下方側に前記第2の腕部1502の一端が取り付けられ
ている。
【0025】ここで、本実施形態では、詳細については
後記するが、本実施形態の電気掃除機1によれば、前記
手元ハンドル300の回転P1の動作は吸口体500の
両翼を振るような動作となるが、使用状態では前記吸口
体500の底面が清掃面により支持されるので、その動
きが制限される。しかし、自在連結部1500の第2の
回転部1504の回転面Fは清掃面に対して傾斜してい
るので、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1
は、第2の回転部1504の回転に変換され、この第2
の回転部を左右方向X、即ち手元ハンドル300を時計
方向にひねれば左側方向に、半時計方向であれば右側方
向に移動(逃げるように振られる動き)させようと動作
する。この際、この実施形態では、高低方向Yに動作す
る第1の回転部1503を備えているので、この第1の
回転部1503が吸口体500の底面を清掃面に密着さ
せたまま、前記第2の回転部1504の動作に追随して
回転する。そして、前記第2の回転部1504の左右方
向Xの動きは、これに連結する第1の腕部1501を介
して吸口体500の後方を振るように動作して吸口体5
00の回転P2に変換される。これにより、本実施形態
では前記手元ハンドル300のひねり動作の回転P1
を、吸口本体1000の回転P2として伝達することが
できる。
【0026】特に、この実施形態の大きな特徴とすると
ころは、前記第2の回転部1504の回転面Fは、接続
管400の中心軸Bと平行に設定され、第1の回転部1
503の動作範囲において、常に清掃面に対して傾斜し
た姿勢をとるので、第1の回転部1503の動作範囲に
おいて吸口体500の回転P2を手元ハンドル300の
ひねり動作の回転P1で制御することができる。
【0027】なお、本実施形態では、前記吸口本体10
00の前記X方向の回転は、吸口体500を正対させて
手元ハンドル300をその中心に位置させた直進させる
V2の状態において、少なくとも右方向へ90度、左方
向へ90度、すなわち180度の範囲で行なうことがで
きる。また、前記Y方向の回転は、前記接続管400を
水平に近い位置から直立する位置までの範囲で回転可能
にしている。
【0028】また、この実施形態では、前記回転面Fの
傾斜角度Zを20度に設定しているが10度〜30度ま
での範囲で同様な動作が期待できる。しかし、角度Zが
大きいと高低方向Yの角度が小さい状態での吸口体50
0の動作制御が良好であり、高低方向Yの小さな動作範
囲で吸口本体1000を90度回転させることができる
が、前記回転面Fに平行に配置される接続管400を水
平にすることが難しくなる。この逆に角度Zが小さいと
前記角度Zが大きい場合と逆の状態となる。このため、
好適な角度Zの大きさは使用状態を考慮して適宜決定す
るとよい。
【0029】また、前記吸口体500は、吸口本体10
00の周囲に滑りやすい材料で形成されるバンパー部1
100を設けることで、壁際の清掃性を向上するととも
に、底面に吸口体1000の長手方向の動きをスムーズ
にする車輪1200を設けている。以後、説明の都合
上、吸口体1000の長手方向に沿った移動方向を左右
方向V1、該左右方向と直角の方向で吸口体1000の
短手方向に沿った移動方向をV2として説明する。
【0030】このように、本実施形態に係る電気掃除機
1によれば、操作信号を赤外線信号を介して伝達してい
るので、吸引ホース200に配線する必要がないので吸
引ホース200の軽量化が図られる。このため、使用者
が手に持つ手元ハンドル300の負担が軽減され、電気
掃除機本体100の引き回し走行や、吸口体500の操
作を向上することができる。
【0031】特に、この実施形態の大きな特徴とすると
ころは、手元ハンドル300を介しての吸口体500の
動作、例えば前記手元ハンドル300のひねり動作の回
転P1をそのまま吸口体500の回転P2とすることが
できる等、使用者が手元ハンドル300で行う動作を吸
口体500の動きとしてスムーズに行うことができる点
にある。
【0032】具体的には、例えば、手元ハンドル300
を90度(回転P1)ひねることにより、吸口体500
を図1の点線に示すように90度回転(回転P2)さ
せ、更に、手元ハンドル300を通常の前後移動させる
動作で、壁面に沿って吸口本体1000を左右方向V1
の方向に前後移動させながら壁際の床面清掃を行うこと
ができる。この際、バンパー部1100と車輪1200
により吸口体500をスムーズに動かすことができると
ともに、壁面に傷をつけることを軽減することができ
る。
【0033】また、この際、手元ハンドル300に連結
する吸引ホース200は、前記手元ハンドル300が9
0度ひねられても常に下方に位置するように回転するの
で、吸引ホース部200が前記ひねり動作にともなう操
作性を損なうことがない。
【0034】また、この実施形態では、高低方向Yの動
作範囲において、手元ハンドル300で吸口体500の
回転P2を制御できるので、直進性を悪くする吸口体5
00の左右のぶれを軽減することができる。しかも、傾
斜する回転面Fにより、手元ハンドル300の急な切り
替えし操作、例えば、急な左右のひねり動作の切り替え
を行っても、吸口体500の追随性が向上されるので吸
口体500の長手方向の片側が浮いてしまうバタツキが
軽減される。
【0035】また、この実施形態に係る自在連結部15
00によれば、清掃面から第1の回転部1503までの
高さを維持して塵埃の流通路を確保するとともに、この
第1の回転部1503の下方位置となるデッドスペース
を利用して自在連結部1500をほぼ水平にした状態
で、第2の腕部1502を第1の腕部1501の下方に
位置するようにしているので、吸口体500の全体の高
さを低くすることができる。これにより、吸口本体10
00の底面を清掃面に密着させたままで、例えばベッド
の下などの高さの低い空間に吸口体500をむぐる込ま
せることができる。しかも、ベッドの下にむぐり込ませ
ても吸口体500は左右にぶれることなく直進性に優れ
ている。
【0036】以下、本実施形態に係る電気掃除機の大き
な特徴の1つである吸口体500を詳細に説明する。
【0037】先ず、図2を基に図3から図6を参照し
て、前記吸口体500の外観構造について説明する。図
2は吸口体の後方斜視図、図3は側面図、図4は平面
図、図5は正面図、図6は底面図である。
【0038】図2から図5において、前記したように、
吸口体500は、吸口本体1000と、この吸口本体1
000の後方の中央に配置された自在連結部1500と
から構成されている。
【0039】前記吸口本体1000は、その外観を上か
らみて4隅を大きなアール形状とする薄形の形状とする
とともに、側面からみて中央部を最頂部とする円弧形状
とするアール形状を主体とした形状とすることで清掃性
を向上するとともに、各角部をアール形状とすること
で、家具等へ傷を付けないように配慮している。
【0040】また、吸口本体1000は、吸口本体10
00の骨格を成す樹脂材料で成形された下ケース100
1と、吸口本体1000の上部をカバーする樹脂材料で
成形された上カバー1002とで集塵室を構成する 前
部上カバー1001と下カバー1002は吸口本体10
00の周側で合わされ、その合わせ部に凸状のバンパー
1100が形成されている。この実施形態では、図7に
示すように、前記バンパー1100を別体の材料、例え
ば、ゴムなどの軟質材、あるいは弾力性のある樹脂材料
で形成し、これを上カバー1001と下カバー1002
とで上下から挟み込むように組み立ててネジで止めるよ
うにしている。
【0041】なお、前記バンパー1100を前部上カバ
ー1001と一体成形し、このバンパー1100に下カ
バー1002が嵌まり込むように組み立てられて、図示
しないネジで取付けるようにしてもよい。
【0042】一方、前記したように、前記自在連結部1
500は、管状の2つの第1の腕部1501と第2の腕
部1502とを第2の回転部1504で連結し、第1の
腕部1501の他端を前記吸口本体1000の取付部1
003に第1の回転部1503を介して高低方向Yに回
転可能に取り付け、前記第2の腕部1502の他端を前
記接続管400に取り付けるための接続部1505とし
ている。
【0043】ここで、前記取付部1003は前記上カバ
ー1001の長手方向の中央後方に凹状に形成され、そ
の凹状の前部となる前記円弧面の最頂部に前記第1の回
転部1503の回転軸Q1が設けられ、前記第1の腕部
1501が前記凹状の取付部1003に挿入されて前記
回転軸Q1で回転可能に取付けられる。
【0044】また、前記自在連結部1500は、その姿
勢を清掃面にほぼ平行にした状態で、第2の腕部150
2が第1の腕部1501の下方に位置するように両部の
一端をラップさせて設けられ、このラップした部分に第
2の回転部1504を設けるとともに、前記第2の回転
部1504の回転面Fを第1の腕部1501の長手方向
R1に対して前方に傾斜させ、第2の長手方向R2(前
記中心軸B2と同じ方向)とは平行に設けている。この
詳細な構造については図7で述べる。
【0045】図6において、吸口本体1000の底面中
央には塵埃を吸い込むための横長矩形状の吸口1004
が形成され、この吸口1004の前後に柔軟性のある凸
状の刷毛1005が一列に並んで配置され、さらに、そ
の刷毛1005の外側に前記吸口に塵埃を含んだ空気流
をガイドして気流の流れを整流する複数の凸状のガイド
突起1006が設けられている。そして、前記吸口10
04を清掃面から適度に浮かせて吸口体500の走行機
能を確保する車輪1200を、吸口本体1000の両側
の前後に設けている。これにより、吸口体500を前後
方向V2にスムーズに移動させることができ、この際前
記刷毛1005で清掃面をブラッシングして、これによ
り舞い上がった塵埃を効率よく吸い込むことができる。
また、前記車輪1200は適度な硬さがある滑り樹脂材
料で形成されているので、吸口体500の回転動作にも
スムーズに回転させることができるとともに、左右方向
V1にスムーズに移動させることができる。なお、前記
車輪1200を中央が膨らんだ太鼓形状としたり、車輪
走行面に刷毛や絨毯生地を貼り付けるなどすると、回転
性能を一段と向上することができる。
【0046】また、この実施形態では、前記凸状に形成
したバンパー1100の長手方向の一部を切り欠いて複
数の凹部1101を形成している。これにより、吸口体
500の先端部(バンパー1100の前部)を壁に押し
付けてた場合、前記バンパー1100に形成した凹部1
101から空気を吸い込むことができる。この吸い込ま
れる空気はスポット的に吹き付けられ、しかも前記複数
のガイド突起1006によりその流速が早くなるので刷
毛が届かない清掃面の部分、例えば壁際の清掃面を速い
スポット的な気流により舐めて、塵埃を効率よく吸い込
むことができる。さらに吸い込まれた空気は前記ガイド
突起1006により整流されて吸口1004に吸引され
る。
【0047】このように、本実施形態に係る吸口本体1
000によれば、滑り部材からなる車輪1200により
吸口本体1000の操作性を向上することができ、さら
に、ガイド突起1006、刷毛1005を設けているの
で、床面(清掃面)の清掃効率を向上させることができ
る。また、本実施形態に係る吸口本体1000を回転さ
せた場合においても、車輪1200が滑り部材により形
成されているので、吸口本体1000の操作性が低下す
ることがない。さらに、この実施形態では、吸口体50
0を90度回転させた状態では、吸口本体1000の投
影面積内に自在連結部1500が収まるので、吸口本体
1000の短手方向の幅の隙間にも吸口体500を挿入
することができる。加えて、前記吸口体500を90度
回転させた状態では、吸口本体1000の両長手方向と
も壁面に付けることができるので、吸口体500を右回
転させても、左回転させても同様な清掃作業を行うこと
ができる。
【0048】次に、図7から図9において吸口体500
の内部構造を説明する。図7は高低方向Yの角度を小さ
くした状態の吸口体の断面図、図8は高低方向Yの角度
を大きくした状態の吸口体の断面図、図9は自在連結部
の部品展開図である。図7、8において、この実施形態
に係る吸口体500は、回転軸Q1、Q2を備えてお
り、吸口本体1000のX方向の回転が第2の回転部1
504を構成する回転軸Q1に沿って行われ、高低方向
の角度(仰角)Yの回転が第1の回転部1503を構成
する回転軸Q2に沿って行なわれる。
【0049】前記第1の腕部1501および第2の腕部
1502は、管状に形成され、ともに両端部に形成され
る開口部を連結される他の部材の開口部と常に連通する
ように回転可能に取り付けられる。
【0050】図9に示すように、第1の腕部1501
は、その1端に形成される開口部1501aの上端の両
側に凸状に設けられて回転軸Q1を構成する第1の回転
軸部1506が設けられ、この第1の回転軸部1506
が吸口本体1000の上部に設けられる第1の回転軸受
部1007に樹脂弾性を利用して取り付けられて第1の
回転部1503を構成する。前記第1の回転部1503
の構造によれば、第1の腕部1501の一端に設けた開
口部1501の上部を中心に、開口部1501を傾斜さ
せながら第1の腕部1501を水平に近い位置から垂直
位置まで回転させることができる。
【0051】ここで、図7、8に戻り、この実施形態で
は、吸口体500の小型化とV1走行時の取り扱い性を
向上させるために、第1の回転部1503の下方に吸口
1004を設けている。このため、この吸口1004か
ら吸い込んだ空気流が大きく蛇行することなく、かつ自
在連結部1500が水平に近い位置から垂直位置に至ま
で吸口本体1000の集塵室1008から大きな開口面
積を持って、しかも空気漏れがないように前記第1の腕
部1501と連通させるために、本実施形態では第1の
回転部1503にシャッタ機構を採用している。
【0052】具体的には、本実施形態では、開口部15
01aの上端を中心として開口部1501aの下部が回
転するので、前記開口部1501aを備えた第1の腕部
1501の一端の下部を前記回転軸Q1を中心とする凸
状の円弧形状部1507とし、該円弧形状部1507が
収納される取付部1003の下部を同様な凹状の円弧形
状部1009とする。そして、前記第1の腕部1501
の円弧形状部1507と前記取付部1003の円弧形状
部1009との間に空気漏れがないように密着して配置
される同様な円弧で形成されたシャッタ板1508を設
けるようにする。さらに前記シャッタ板1508は、前
記回転軸Q1を中心として、この円周方向に沿って動作
可能に設けられる。
【0053】そして、前記シャッタ板1508は、図7
に示すように、第1の腕部1501がほぼ水平の位置で
は前記第1の腕部1501の円弧形状部1007と重な
って取付部1003に収納され、図8に示す第1の腕部
1501が垂直の状態では、シャッタ板1508の両端
が前記取付部1003と第1の腕部1501と連結しな
がら引き出される。
【0054】この構造によれば、吸口本体1000は、
その上面の中央部でかつ最頂部で第1の腕部1501に
連結しているので、接続管400を介して持ちあげられ
た際に、吸口本体1000がその中心位置近傍で吊り下
げられるから、吸口本体1000の姿勢、清掃面に底面
を平行にした姿勢でそのまま持ちあげられる。これによ
り、空中姿勢のバランスが良好となり、また清掃面に再
度置かれても底面全体を清掃面に着地できるので、取り
扱いが容易である。また、この実施形態では、開口部1
501aの一方を回転軸Q1としているので、シャッタ
板1508を開口部1501aの一方に設ければよいの
で構造を簡単にすることができる。
【0055】さらに、この実施形態では、第1の腕部1
501が水平に近い姿勢(横姿勢)の時に、前記円弧形
状部1507が吸口本体1000の取付部1003内に
収納されるので吸口体500全体の高さを低くすること
ができるので、高さが低い隙間の清掃性を向上すること
ができる。
【0056】次に、第1の腕部1501の他端は第2の
腕部1502の他端と互いの周側面が重なるように配置
され、その重なった部分に第2の回転部1504が設け
られる。具体的には、本実施形態では、第2の回転部1
504を、前記第1の腕部1501の一端の下側に形成
され、該第1の腕部1501の他端側の開口部1501
bを構成する管状で凹状の回転軸受部1509と、前記
第2の腕部1502の一端の上側に形成され、第2の腕
部1502の一端側の開口部1502aを構成する管状
に突出した回転軸部1510とで構成し、前記回転軸受
部1509に回転軸部1510が勘合されて回転軸Q2
を中心に空気漏れのないように回転可能に取付けられ
る。いいかえれば、本実施形態では第1の腕部1501
と第2の腕部1502の一端をL型となすようにその環
状の通風路を屈曲させ、両腕部の屈曲した開口部150
1b、1502aを円形にするとともに、第1の腕部1
501の開口部1501bに回転軸受部1509を形成
し、第2の腕部1502の開口部1502aに回転軸部
1510を形成する。そして、前記回転軸受部1509
と回転軸部1510を勘合して、前記両開口部1501
b、1502aの円形の中心である回転軸Q2を中心に
回転可能に取付ける。なお、前記回転軸受部1509と
回転軸部1510は、互いの環状の摺動面に設けたリン
グ状の溝にまたがって設けられる固定部材1511によ
って固定される。
【0057】この自在連結部1500の構造によれば、
この自在連結部1500が横姿勢の状態において、第1
の腕部1501の長手方向R1と、第2の腕部1502
の長手方向R2とが上下に配置され、その間に第2の回
転部1504の回転面Fが設けられる。前記回転面F
は、第2の腕部1502の長手方向R2、すなわち接続
管400の中心軸B2と平行に設けられ、第1の腕部1
501の長手方向R1とは傾斜角度Zを備えて前方に傾
斜して設けられる。
【0058】このように、本実施形態に係る自在連結部
1500によれば、回転部が直行する2つの回転部Q
1、Q2、即ち、高低方向Yの第1の回転部1503
と、左右方向の第2の回転部1504とを備えているの
で、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1をその
まま吸口体500の旋回動作の回転P2に変換すること
ができる。しかも、この自在連結部1500によれば、
前記2つの回転構造、特に第2の回転部1504をシン
プルな回転構造としているので、製造も容易であるとと
もに、外観上も凹凸なくシンプルにできるから、意匠性
を向上できるとともに、指を挟む等の安全対策や清掃性
を向上することができる。
【0059】次に、図10に基づいて、手元ハンドル3
00の動作にともなう自在連結部の動きをさらに説明す
る。図10において、(a)図は、本実施形態にかかる
吸口体500を後方からみた概略斜視図、(b)図は、
第1の腕部と第2の腕部の取付け位置を上下に反転させ
た吸口体500aを示している。
【0060】今(a)(b)図に示す状態では、手元ハ
ンドル300を時計方向と反対側にひねった状態を示し
ている。例えば(a)図の実施形態では、手元ハンドル
300の回転P1は接続管400により、自在連結部1
500に伝達され、吸口本体1000の長手方向の左側
を下方に、右側を上方に振るように動作させる。しか
し、使用状態においては前記吸口本体1000の底面は
清掃面により支持されるので、前記翼を振るような動作
は阻止される。しかし、この実施形態では第2の回転部
1504の回転面Fが清掃面に対して傾斜しているの
で、前記第2の腕部1502に伝達される中心軸B2の
回転P1は第2の回転部1504が回転して、第1の腕
部1501と第2の腕部1502が第2の回転部150
4で屈曲して、該第2の回転部1504をに横(U1方
向)に逃げるように動作させる。この際、第1の回転部
1503は吸口本体1000の底面を清掃面に密着しな
がら高低方向Yの角度を大きくするようにU2方向に動
作して前記第2の回転部1504の動作に連動して動作
する。この第2の回転部1504がU1方向に横に逃げ
る動作により、吸口体500の後方がU1方向にお尻を
振るように動作して吸口体500の回転P2が行われ
る。
【0061】ここで、実験的検証によれば、前記第2の
回転部1504のU1方向に横に逃げる動作は、横方向
に行くにしたがって上方に上がるように円弧状に動作す
る。また、前記円弧の大きさは前記回転面Fの傾斜角度
Zが小さいほど大きく、傾斜角度Zが90度であれば前
記U1方向の動きをともなわないであるいは小さくして
接続管400の回転P1が吸口体400の回転P2に直
結する。さらに(a)図に示す本実施形態に係る吸口体
500は(b)図に示す吸口体500aより少ない回転
P1で回転P2を行うことができる。
【0062】この動作は例えば第2の回転部1504が
その上方の回転中心Sを中心に円弧を描くように動作す
ることで説明できる。
【0063】このことからすれば、(a)図に示す本実
施形態では、第2の腕部1502が回転中心Sに対して
第2の回転部1504の外側、すなわち前記回転中心S
と第2の腕部1502の長さZ2が、回転中心Sと第2
の回転部1504の長さZ1より長いので小さな力で吸
口体500を回転(P2)させることができる。
【0064】一方、(b)図に示す吸口体500aによ
れば、第2の腕部1502が回転中心Sに対して第2の
回転部1504の内側、すなわち前記回転中心Sと第2
の腕部1502の長さZ3が、回転中心Sと第2の回転
部1504の長さZ1より短いので吸口体500を回転
(P2)させるためには(a)図で示す吸口体500よ
り大きな力が必要となる。
【0065】つまり、(a)図で示す本実施形態は
(b)図で示す実施形態に比べて手元ハンドル300の
ひねり動作の回転P1が小さな力で吸口体500を回転
(P2)させることができる。
【0066】また、(a)図に示す実施形態では、第2
の腕部1502の清掃面から高さJ2が第2の回転部1
504の清掃面からの高さJ1より小さいので、動作元
である第2の腕部1502が清掃面を回転しようとする
吸口本体1000の回転P2に近いので手元ハンドル3
00のひねり動作の回転P1を効率よく、かつスムーズ
に吸口体500の回転(P2)とすることができるとと
もに、低重心で安定した回転(P2)が得られる。
【0067】一方、(b)図に示す実施形態では、第2
の腕部1502の清掃面から高さJ3が第2の回転部1
504の清掃面からの高さJ1より大きいので、動作元
である第2の腕部1502が清掃面を回転しようとする
吸口本体1000の回転P2から遠くなるから、(a)
図の実施形態より、手元ハンドル300のひねり動作の
回転P1を吸口体500の回転P2とする効率が低下す
る。また、動作元である第2の腕部1502が高い位置
となるので吸口体500の回転(P2)が(a)図の実
施形態より不安定となる。
【0068】次に、図7、8により、塵埃を含んだ空気
流の流れについて説明する。この実施形態では、図7に
示す前記自在連結部1500が横姿勢の状態では、吸口
1004から吸い込まれた空気流は集塵室1008のガ
イド1010に導かれて開口部1501aから第1の腕
部1501に入り、クランク状の第2の回転部1504
を経て第2の腕部1502から接続管400へと導かれ
る。
【0069】また、図8に示す前記自在連結部1500
が縦姿勢の状態では、吸口1004から吸い込まれた空
気流は集塵室1008のガイド1010とシャッタ板1
508に案内されて開口部1501aから第1の腕部1
501に入り、クランク状の第2の回転部1504を経
て第2の腕部1502から接続管400へと導かれる。
なお、前記図7または図8の状態において、第2の腕部
1502が第2の回転部1504で折れ曲がった状態で
は、空気流は第2の回転部1504で屈折して流れるこ
ととなる。
【0070】このように、この実施形態では、自在連結
部1500の動作姿勢に関係なく吸口本体1000の集
塵室1008と自在連結部1500が安定した開口面積
を持って連結される。また、この実施形態においては、
回転面Fを第1の腕部1501に対して前方に傾斜して
設けているので、第1の腕部1501から第2の回転部
1504に連続するL型に折れ曲がる通風路の部分15
12の折れ曲がる角度、つまり回転軸Q1と第1の腕部
1501の長手方向R1を90度以上とすることができ
るから空気抵抗を小さくするとともに、騒音を小さくす
ることができる。
【0071】次に、図11〜図16を参照して本実施形
態に係る手元ハンドルを詳細に説明する。図11は手元
ハンドルの外観斜視図、図12は第2の連結管部の分解
図、図13は手元ハンドルの断面図、図14は電気掃除
機の使用状態図、図15はハンドルカバーの説明図、図
16は手元ハンドルの動作説明図である。
【0072】図11、図12において、手元ハンドル3
00は、ハンドル部301と第1の連結管部305を構
成するハンドル本体308と、第2の連結管部306と
から構成される。
【0073】前記ハンドル本体308は、中央に略三角
形状の貫通穴316を備えた略三角形状の外観形状を備
え、この三角形状の上部の1辺を操作スイッチ配置部3
08aとし、他の上部の1辺をハンドル部301が構成
されるグリップ配置部308bとし、三角形状の底辺を
第1の連結管部305を備えた連結管配置部408cと
している。そして、前記操作スイッチ配置部308aの
長手方向を前記接続管400の中心軸B2と一致させる
ように、前記操作スイッチ配置部308aと連結管配置
部408cの角部408dを介して前記接続管部400
に取付けるようにしている。
【0074】また、この実施形態では、操作スイッチ配
置部308aとグリップ配置部308bと連結管配置部
408cをほぼ直線状に形成している。これにより、操
作スイッチ配置部308aにおいては板状の操作基板3
02a(図13で図示)の取付けを向上し、グリップ配
置部308bにおいては回転するハンドルカバー307
の取付けを向上し、連結管配置部350cにおいては第
2の連結管部306の回転空間を確保している。
【0075】この構造によれば、接続管400と第1の
連結管部304を騒音の発生し難い緩やかな角度で連結
することを可能にするとともに、この連結管部304の
上部に使用者にとって保持し易い握りグリップ(ハンド
ル部301)を前記接続管400の中心軸B2上に握り
易い角度で位置させ、更に、前記ハンドル部301の配
置にともなう空間(操作スイッチ配置部308a)を利
用して操作性のよい位置に操作部302を配置すること
ができる。これにより、内部実装効率に優れたコンパク
トな形態で、しかも、強度的にも強く、操作性に優れた
手元ハンドル300を実現することができる。
【0076】特に、この実施形態では、第1の連結管部
305と、この第1の連通管部305の周囲を回転する
第2の連結管部306を連通するために、第1の連通管
部305を備えた連結管配置部408cの周側面に大き
な開口部317を設ける必要がある。この大きな開口部
317の設置にともなう前記連結管配置部408cの強
度不足を、この連結管配置部408cとグリップ配置部
308bを連結することで解決することができる。
【0077】なお、この実施形態では、操作スイッチ配
置部308aとグリップ配置部308bをほぼ直線状に
形成して、三角形状を成すように結合しているが、前記
接続管400から連続する緩やかなアーチ状に形成して
もよい。これにより、前記アーチ状の部分を緩やかに曲
がるハンドル部とすることができるので、使用者は任意
な角度の部分を保持することができるから保持性を向上
することができる。
【0078】また、前記ハンドル本体308は、左右対
称に樹脂成形される本体カバー309a、309bと、
操作スイッチカバー310と、ハンドル部301に回転
可能に取付けられるハンドルカバー307等から構成さ
れる。前記本体カバー309a、309bは、操作スイ
ッチカバー310をはさみ込んで分割線311で結合さ
れ、図示しないネジで取付けられる。
【0079】一方、前記第2の連結管部306は、第2
連結管本体312と、第2連結管カバー313とから構
成され、この第2連結管本体312と第2連結管カバー
313の間に、前記ハンドル本体308の前記第1の連
結管部305を挟み込んで取付けられる。この取付けに
あたっては、前記第2連結管カバー313に設けた取付
けリブ314aを第2連結管本体312の内側に設けた
リブ取付部314bに取付け、外方よりネジを介して取
付けるようにする。この第2の連結管部306を取り外
し可能とすることにより、連結管304内につまった塵
埃を簡単に除去することができる。
【0080】また、前記第2連結管本体312には、ホ
ース連結部315が設けられ、吸引ホース部200の一
端が着脱可能に取付けられる。この着脱構造は、吸引ホ
ース200の連結部201に設けた突起部201aが前
記ホース連結部315の連結穴315aに勘合して連結
される構造としている。取り外す場合は、前記連結穴3
15aに勘合した前記突起部201aをドライバー等で
押し込んで勘合を外せば取り外すことができる。
【0081】なお、前記吸引ホース200の連結部20
1は、吸引ホース200とその軸方向B3で回転可能に
取付けられ、吸引ホース200のねじれが手元ハンドル
300に影響しないようにしている。
【0082】また、318は手元ハンドル300に内蔵
された電池の着脱用の電池カバー、303は操作部30
2とともに手元ハンドル300の後方に設けられる赤外
線発信部である。
【0083】次に、図13を参照して、手元ハンドル3
00の内部構造を中心に説明する。図において、先ず、
この手元ハンドル300は、前記接続管400の中心軸
B2と、連結管部の管軸方向B1と、吸引ホース部20
0の管軸方向B3と、ハンドル部301の長手方向B4
とを考慮して設計されている。これを図14の使用状態
を基に説明する。
【0084】図14において、先ず、本実施形態に係る
電気掃除機1では、使用者は立ち姿勢で手元ハンドル3
00を保持することにより、接続管400を介して吸口
体500を操作して床面の掃除を行うことができる。こ
の際、吸引ホース部200を介して手元ハンドル300
に連結される電気掃除機本体100には一対の大車輪1
01と1個の自在車輪102が備えられているので、移
動しながら清掃を行うことができる。一般に、日本女性
の平均身長は157センチであるが、この使用者が自然
に手元ハンドル300を持った状態で、接続管400を
介し吸口体500を前後させて掃除をしようとした場合
には、手元ハンドル300と床面との垂直方向の距離が
78センチ以下であれば手や腕に負担をかけることなく
掃除をすることができる。その角度は垂直方向に45度
とする使用者の最も操作される動作範囲に設定され、4
5度以上であれば逆に手や腕に負担をかけることにな
る。
【0085】図12及び図13において、本実施形態で
は、前記接続管400の中心軸B2が床面と成す角度Θ
4を45度となるように接続管400の長さを設定して
いる。そして、手元ハンドル300のハンドル部301
の長手方向B4が前記中心軸B2と成す角度Θ3を90
度〜150の範囲で設定しているので、該ハンドル部3
01を把持する使用者は前記接続管400の角度が45
度の状態で前後方向の動きを楽にすることができる。
【0086】また、本実施形態では、前記接続管400
により手元ハンドル300の最頂部まで持ち上げられた
塵埃の搬送通路を床面に設置される電気掃除機本体10
0の最低位置まで緩やかに連続させ、かつ、前記手元ハ
ンドル300に接続される吸引ホース部200が前記手
元ハンドル300を中心にして揺れる(図面で示す前後
方向)ような動きを可能とするために、連結管部304
の管軸方向B1と前記中心軸B2と成す角度Θ1を床面
とほぼ平行な水平位置となるように110度から150
度の範囲に設定し、吸引ホース部200の管軸方向B3
と連結管部304の管軸方向B1との成す核Θ2を11
0度から150度の範囲に設定している。
【0087】図13において、本実施形態では、前記使
用実態を考慮した手元ハンドル300を実現するため
に、先ず、第1の接続管部305を、前記接続管400
の中心軸B2上に取付けられる接続管取付部318と、
前記第2の連結管部306が取付けられ、前記接続管4
00の中心軸B2に対して鈍角の角度Θ1で前記接続管
取付部318と屈曲して形成されるヒンジ管部319と
から構成する。
【0088】更に、前記第2の連結管部306は、前記
吸引ホース部200を前記ヒンジ管部319の管軸方向
B1に対して鈍角Θ2の角度を取るように回転可能に取
付けられる。そして、前記接続管取付部318とヒンジ
管部319との接続を緩やかに連続する内面形状とする
とともに、前記ヒンジ管部319の後部を大きなアール
形状で開口部317に連続させて、第2の連結管部30
6に連続するようにしている。
【0089】これにより、前記吸口体500から吸い込
まれた塵埃は、前記手元ハンドル300での吸引ホース
部200の揺れる回転動作を維持しながら、接続管40
0と第1の連結管部305と第2の接続管部306と吸
引ホース部200から構成される山形の緩やかな塵埃搬
送路を介して電気掃除機本体100に搬送されるので、
前記手元ハンドル300や他の搬送路から発生する騒
音、あるいは塵埃のつまりを軽減することができる。
【0090】また、本実施形態では、前記接続管400
の中心軸B2上にスイッチ配置部308aを設け、この
内部に前記操作基板302a及びこの操作基板317に
電源を供給する電池部320を収納している。そして、
前記スイッチ配置部308aの上端と前記ヒンジ管部3
19を備えた連結管配置部408cの後部とを連結する
グリップ配置部308bを設けることで、ハンドル部3
01の長手方向B4の角度Θ3を決定している。
【0091】また、本実施形態では、グリップ配置部3
08bに回転可能なハンドルカバー307を設けてハン
ドル部301を構成する。このハンドルカバー307を
図15で更に説明する。図15において、(a)図はハ
ンドルカバー307の展開図、(b)図はハンドル部3
01の断面図である。図において、ハンドルカバー30
7は半筒状のカバー片307aと307bとで筒状の形
態を構成し、グリップ配置部308bの取付部321に
取付けられる。取付けにあたっては、一方のカバー片3
07aに設けた取付リブ322aを他方のカバー片30
7bに設けたリブ受部322bに勘合することで前記取
付部321に取付けられる。
【0092】図13に戻り、前記構造を持つハンドルカ
バー307によれば、例えば、前記接続管400の中心
軸B2を矢印のようにひねって回転することにより、使
用者の手に保持されたハンドルカバー307は前記中心
軸B2を矢印と反対方向に回転することができるので、
ひねり動作にともなう手首の動きを無理なく吸収するこ
とができる。この逆のひねり動作も同様である。これに
より、ひねり動作を人間の体系に合わせて無理なく行う
ことができる。
【0093】次に、本実施形態に係る手元ハンドルの動
作状態を図16を参照して更に説明する。図16は手元
ハンドル300を後方よりみた使用状態の参考図であ
り、(a)図は吸口体をまっすぐにした状態の本実施形
態の手元ハンドル。(b)図はハンドル部を回転させた
状態図、(c)図は従来の手元ハンドルの使用状態図で
ある。
【0094】先ず、(a)(b)図において、本実施形
態の手元ハンドル300は(a)図のように手元ハンド
ル300をひねらない状態では、吸引ホース部200は
手元ハンドル300の下方に位置している。一方、
(b)図の点線に示すように、手元ハンドル300を左
右に90度ひねっても前記吸引ホース部200は、第2
の連結管部306が第1の連結部305のヒンジ管部3
19の周囲を回転するのでその重さにより常に下方に位
置する。これにより、手元ハンドル300をひねる動作
では吸引ホース部200が常に同じ状態で保持されるの
で、手首にかかる負担を軽減することができる。
【0095】しかも、本実施形態では、前記ハンドル部
301に回転するハンドルカバー307を設けているの
で、一層手首にかかる負担を軽減することができる。
【0096】なお、本実施形態では、前記吸口体500
を90度回転可能としているために、手元ハンドル30
0を90度ひねっても吸引ホース部200が下方に位置
するように、第2の連結管部306の回転動作範囲を下
方の位置を中心に左右90度、合計180度の範囲で回
転可能に設定するとともに、前記範囲で第1の連結管部
305と前記第2の連結管部305が連通するように開
口部317を形成している。
【0097】これに対し、(c)図に示す従来例は、手
元ハンドル300を左右に90度ひねることにより、吸
引ホース部200を上方に引き上げることになるので、
ハンドル部301aを保持する手に、吸引ホース部20
0を下方に引き戻そうとする力が矢印方向に働く。これ
により、手元ハンドル300を保持する使用者の手に無
用な負担を強いることになる。特に、近年、長い吸引ホ
ース部200が採用されているケースでは、前記引き戻
そうとする力は大きなものである。また、吸引ホース部
200と電気掃除機本体100との間がある場合、前記
ひねり動作で電気掃除機本体100をも引っ張ってしま
うこととなり、手にかかる負担は大きくなる。この点、
本実施形態の手元ハンドル300によれば、前記従来例
の課題が解決される。
【0098】次に、図17を参照して、この実施形態の
大きな特徴である手元ハンドル300が低い位置での操
作性について説明する。図17において、この実施形態
では、前記したように、前記自在連結部1500が水平
に近い横姿勢の状態でも第2の回転部1504の回転面
Fが前方に傾斜しているので手元ハンドル300により
吸口体500の回転制御を行うことができる。図中、
(a)はこの低い操作状態を上方より見た状態を示し、
(b)図は側方より見た状態を示している。本実施形態
によれば、ベッドの下や家具の下などの高さが低く奥行
きのある床面の清掃性に優れている。例えば、本実施形
態によれば、図から明らかなように、手元ハンドル30
0を低くして接続管400を水平近い状態にしてベッド
の下などにむぐり込ませることができる。しかも、本実
施形態では、吸口体500の高さを低くしているので、
より高さの低い隙間にむぐり込ませることができる。
【0099】特に、本実施形態によれば、前記状態で
は、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1と吸口
体500の回転P2が連動しているので、V2方向に前
後する清掃動作において、吸口体500の左右のブレを
手元ハンドル300で押さえることができるとともに、
手元ハンドル300のひねり動作の回転P2で吸口体5
00を回転させてV1方向の清掃動作が可能なのでベッ
ド奥の狭い隙間の清掃性を向上させることができる。
【0100】また、この実施形態によれば、前記図17
に示す状態では、第2の回転部1504の回転面Fが傾
斜しているので、これと平行に形成される接続管400
も傾斜する。したがって、手元ハンドル300は清掃面
からやや浮いた状態となるので、中心軸B2に傾斜して
取付けられるハンドル部301の動作範囲が確保され
る。しかも、この実施形態では、手元ハンドル300の
下部に常に吸引ホース200が吊り下げられるので、こ
の吊り下げられた吸引ホース200が清掃面と接触する
のを軽減することができる。
【0101】(第2の実施形態)次に、図18から図2
4は、本発明に係る第2の実施形態に係る吸口体550
を示すものである。ここで、この第2の実施形態では吸
口体550以外の構造は前記第1の実施形態と共通する
ため説明を省略している。図18は第2の実施形態に係
る吸口体の後方斜視図、図19は右側面図、図20は平
面図、図21は正面図、図22は底面図、図23、図2
4は断面図である。
【0102】この第2の実施形態に係る吸口体550
は、吸口本体1000内に回転ブラシ1050(図2
3、24参照)を採用しつつ全体の小型化を実現するも
のである。図18から図21において、この第2の実施
形態に係る吸口体550は、吸口本体1000と、この
吸口本体1000の後方の中央に配置された自在連結部
1500とから構成されている。
【0103】本実施形態の吸口体550は、その外観を
薄形とするとともに吸口本体1000の前部を両側に張
り出し、後部中央に配置した前記自在連結部1500の
取付部1054を後方に張り出した「略T字形」の平面
形状としている。そして、その上面全体をアール形状を
主体とした形状とすることで清掃性を向上するととも
に、各角部をアール形状とすることで、家具等へ傷を付
けないように配慮している。
【0104】また、吸口本体1000は、吸口本体10
00の骨格を成す樹脂材料で成形された下ケース105
1と、吸口本体1000の前方をカバーする樹脂材料で
成形された前部上カバー1052と、吸口本体1000
の後方をカバーする樹脂材料で成形された後部上カバー
1053とから構成される。前記下ケース1051は、
その内部に図示しないリブが形成されていて、このリブ
と後部上カバー1053とで自在連結部1500の第1
の腕部1501の一端を挟み込んで第1の回転部150
4を構成する。そして、前記後部上カバー1053に
は、自在連結部1500が横姿勢の時に、第1の腕部1
501の端部を収納する凹状の取付部1054が形成さ
れ、前記第1の回転部1504は前記取付部1054の
前部上端に設けられている。前記下ケース1051と前
部上カバー1052とで集塵室1055(図23、2
4)を構成し、この集塵室1055内に回転ブラシ10
50を内蔵している。また、前記前部上カバー1052
は、回転ブラシ1050を回転させるための空気取入口
1056を長手方向の両側後方に形成している。
【0105】前記前部上カバー1052と下カバー10
51は吸口本体1000の周側で合わされ、その合わせ
部に凸状のバンパー1100が形成されている。なお、
この実施形態では、吸口本体1000を「略T字形」と
しているので、バンパー1100の前部に凹部1101
を形成している。
【0106】一方、前記自在連結部1500は、管状の
2つの第1の腕部1501と第2の腕部1502とを第
2の回転部1504で連結し、第1の腕部1501の他
端を前記吸口本体1000の取付部1054に高低方向
Yに回転可能に取り付け、前記第2の腕部1502の他
端を前記接続管400に取り付けるための接続部150
5としている。ここで、前記取付部1054は、後方に
張り出した2本の支持体1054a、1054bで前記
第1の腕部1501を両側から挟み込むようにしてい
る。なお、自在連結部1500の構造は前記第1の実施
形態と同様なため説明を省略する。
【0107】図22において、吸口本体1000の底面
中央には塵埃を吸い込むための横長矩形状の吸口100
4が形成され、この吸口1004の前方に柔軟性のある
凸状の刷毛1005が一列に並んで配置され、さらに、
その前方に前記吸口1004に塵埃を含んだ空気流をガ
イドして気流の流れを整流する複数の凸状のガイド突起
1006が設けられている。一方、前記吸口1004の
後方には、この吸口1004で吸い切れなかった塵埃を
はね返して吸口1004へ戻すための凸状のキーパー1
057が設けられている。
【0108】そして、前記吸口1004を清掃面から適
度に浮かせて、前記凸状の刷毛1005やキーパー10
57の効率をよくするとともに、吸口体500の走行機
能を確保する車輪1200を設けている。この実施形態
では、前記車輪1200を、吸口本体1000の前部の
両側に配置される小車輪1210と、前記取付部105
4の後端部、すなわち自在連結部1500の下方の位置
となる吸口本体1000の最後部に、後方に張り出した
2本の支持体1054a、1054bで支持して設けら
れる大車輪1211とから構成している。この実施形態
においても第1の実施形態と同様に車輪1200を横に
すべる処理を施している。
【0109】この実施形態によれば、手元ハンドル30
0、接続管400を介して伝達される負荷を前記自在連
結部1500の下方に位置する大車輪1211で支持す
ることができるので、走行性や旋回性を向上することが
できる。
【0110】図23、24において、この実施形態に係
る吸口体550は、前記第1の実施形態と同様なシャッ
タ機構を採用した自在連結部1500を備えているの
で、吸口1004から吸い込んだ空気流が大きく蛇行す
ることなく、かつ自在連結部1500が水平に近い位置
から垂直位置に至まで吸口本体1000の集塵室100
8から大きな開口面積を持って連通させることができる
とともに、手元ハンドル300のひねり動作の回転P1
により吸口体550の回転P2を行うことができる。
【0111】特に、この実施形態の大きな特徴とすると
ころは、前記第1の実施形態と同様な構造を取りなが
ら、回転ブラシ1050を備えた吸口本体1000の後
方に自在連結部1500を配置したことにより、吸口体
550の高さを低くしたことにある。しかも、本実施形
態では、第1の回転部の回転軸Q1を吸口体550の最
頂部に設けているので、自在連結部1500の回転動作
を低い位置で行うことができるので、吸口体550の回
転P2を安定して、しかもスムーズに行うことができ
る。
【0112】なお、本実施形態の詳細な構造説明は第1
の実施形態と同じ符号を付けることにより説明を省略す
る。
【0113】以上、第1及び第2の実施形態では、回転
軸Q1を第1の腕部1501の開口部1501aの上端
部に設けることで説明したが、前記開口部1501bの
中央の両側に回転軸Q1を設けてシャッタ板1508を
上下に設けてもよい。
【0114】また、この前記実施形態では手元ハンドル
300に吸引ホース200を左右方向に揺動可能に取付
けているが、吸引ホース200を固定して設けてもよ
い。さらに、前記手元ハンドル300はハンドル部30
1を独立して設けているが、接続管400の上端部を屈
曲させて、この屈曲させた端部に吸引ホース200を直
接接続した構造のものでもよい。この場合、前記屈曲し
た管部をハンドル部として手で支持することで、前記ハ
ンドル部301と同様な効果を得ることができる。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、騒音や塵埃つまりを軽
減できるとともに、吸口本体を手元ハンドルのひねり動
作により回転させることができるので、電気掃除機の使
用者が楽な姿勢で掃除を行なうことができとともに低い
隙間の清掃性を向上させ、かつ電気掃除機の操作性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す電気掃除機の外観斜視図である。
【図2】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の斜視図である。
【図3】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の側面図である。
【図4】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の平面図である。
【図5】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の正面図である。
【図6】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の底面図である。
【図7】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の断面図である。
【図8】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の断面図である。
【図9】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を示
す吸口体の自在連結部の分解斜視図である。
【図10】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を
示す吸口体の動作説明図である。
【図11】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を
示す手元ハンドルの外観図である。
【図12】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を
示す手元ハンドルの部分分解図である。
【図13】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を
示す手元ハンドルの断面図である。
【図14】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態の
使用状態図である。
【図15】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を
示すハンドルグリップ部の構造図である。
【図16】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態を
示す手元ハンドルの動作説明図である。
【図17】本発明に係る電気掃除機の第1の実施形態の
使用状態図である。
【図18】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の斜視図である。
【図19】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の側面図である。
【図20】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の平面図である。
【図21】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の正面図である。
【図22】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の底面図である。
【図23】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の断面図である。
【図24】本発明に係る電気掃除機の第2の実施形態を
示す吸口体の断面図である。
【符号の説明】
1…電気掃除機、100…電気掃除機本体、101…大
車輪、102…自在車輪、103…赤外線受光部、20
0…吸引ホース、300…手元ハンドル、301…ハン
ドル部、302…操作部、303…赤外線発信部、40
0…接続管、401、402…管体、500…吸口体、
1000…吸口本体、1200…車輪、1500…自在
連結部、1501…第1の腕部、1502…第2の腕
部、1503…第1の回転部、1504…第2の回転
部、B2…接続管の中心軸、F…第2の回転部の回転
面、P1…手元ハンドルのひねり動作の回転、P2…吸
口体の回転、Q1、Q2…回転軸、X…左右方向の回
転、Y…高低方向の回転、Z…回転面の傾斜角度。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塵埃を集塵室に吸い込むための送風機を備
    えた電気掃除機本体と、一端を前記電気掃除機本体に取
    付けられて前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホー
    スと、前記吸引ホースの他端と取付けられて前記送風機
    に連通する手元ハンドルと、前記手元ハンドルに取付け
    られて前記吸引ホースに連通する接続管と、前記接続管
    に取付けられて該接続管に連通する吸口体とからなり、 前記吸口体は、塵埃を吸い込むための吸引口を備えた吸
    口本体と、前記吸口本体を前記接続管に回転可能に連結
    し、吸口本体の塵埃通路と前記接続管を連通する自在連
    結部とを備え、 前記自在連結部は、管状の第1の腕部と第2の腕部とか
    ら構成され、前記第1の腕部は、その一端が第1の回転
    部を介して前記吸口本体に対して仰角となるY方向に回
    転可能に取付けられ、前記第2の腕部は、その一端が第
    2の回転部を介して前記第1の腕部の他端に前記吸口本
    体を清掃面と平行に回転させるX方向に回転可能に取り
    付けられ、前記第2の回転部は、第1の回転部の下方の
    位置で、その回転面を前記平行な位置から角度Zだけ前
    方に傾斜させて設けられ、 前記傾斜した回転面の上方側に前記第1の腕部の一端が
    取り付けられ、前記回転面の下方側に前記第2の腕部の
    一端が取り付けられていることを特徴とする電気掃除
    機。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の電気掃除機において、
    前記自在連結部は吸口本体の長手方向の中央でかつ後方
    の位置に設けられていることを特徴とする電気掃除機。
  3. 【請求項3】前記請求項2記載の電気掃除機において、
    前記吸口本体は回転ブラシを備えていることを特徴とす
    る電気掃除機。
  4. 【請求項4】前記請求項1記載の電気掃除機において、
    前記自在連結部は吸口本体の長手方向の中央でかつ上面
    の位置に設けられていることを特徴とする電気掃除機。
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