JPH11187494A - エレクトレット型マイクロフォンおよびその製造方法 - Google Patents

エレクトレット型マイクロフォンおよびその製造方法

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JPH11187494A
JPH11187494A JP34950597A JP34950597A JPH11187494A JP H11187494 A JPH11187494 A JP H11187494A JP 34950597 A JP34950597 A JP 34950597A JP 34950597 A JP34950597 A JP 34950597A JP H11187494 A JPH11187494 A JP H11187494A
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JP
Japan
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spacer
electret
capsule
ring
electret microphone
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Application number
JP34950597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Obayashi
義昭 大林
Mamoru Yasuda
護 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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Filing date
Publication date
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサを振動膜或は背極に対して印刷によ
り形成したエレクトレツト型マイクロフォンを提供す
る。 【解決手段】 金属材料より成るカプセル11、スペー
サ17を印刷形成したエレクトレット誘電体膜162 を
背極18に張り付けたスペーサ構造、カプセル11の前
面板内面とスペーサ構造との間に介在する振動膜リング
15に張り付けられた振動膜16、インピーダンス変換
回路24と高増幅率増幅器を一体化したICチップ50
をモールド成形した合成樹脂モールド体40、合成樹脂
モールド体40の下端面に対してカプセル11の後方端
部を屈曲かしめつけて振動膜リング15、振動膜16、
スペーサ17、背極18、および合成樹脂モールド体4
0をカプセル11内に機械的に収容固定したエレクトレ
ツト型マイクロフォン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレクトレット
型マイクロフォンおよびその製造方法に関し、特に、ス
ペーサを振動膜或は背極に対して印刷により形成したエ
レクトレット型マイクロフォンおよびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】エレクトレットマイクロホンの従来例を
図9を参照して説明する。図9において、11はカプセ
ルを示し、このカプセル11は金属の円筒体より成る。
カプセル11の一端面は前面板12により閉塞されてい
る。但し、前面板12の中心には中心孔13が穿設され
ている。
【0003】カプセル11内には、振動膜リング15に
張り付けられた振動膜16が収容され、リング15側は
前面板12に接触している。振動膜16は金属箔161
より成り、その下面には分極されたエレクトレット誘電
体膜162 が被着される。振動膜16はスペーサ17を
介して背極18と対向位置決めされている。背極18は
背極ホルダー19に保持される。ホルダー19の背後は
リングクッション21を介して遮蔽板22により閉塞さ
れ、遮蔽板22に対してカプセル11の後方端部を屈曲
かしめつける。この様にすることにより、振動膜16、
背極18、背極ホルダ19、遮蔽板22はカプセル11
内に機械的に固定されるに到る。24はインピーダンス
変換回路であり、電界効果トランジスタ、抵抗その他の
回路素子により構成される。振動膜16を構成する金属
箔161 と背極18はインピーダンス変換回路24に接
続し、インピーダンス変換されて出力端に到る。28は
背室を示す。ところで、図9に示されるエレクトレット
マイクロホンは、分極されたエレクトレット誘電体膜1
2 が金属箔161 の下面、即ち背後に形成されるもの
であるところから、バックエレクトレット型マイクロホ
ンといわれている。
【0004】図10を参照して他の従来例を説明する。
図10に示されるエレクトレット型マイクロホンは、振
動膜16は、図9の従来例とは異なり分極されたエレク
トレット誘電体膜162 は金属箔161 の上面に被着さ
れており、フロントエレクトレット型マイクロホンとい
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9のエレクトレット
型マイクロホンの従来例においては、振動膜16は背極
18との間にスペーサ17を介在してカプセル11内に
収容されている。このスペーサ17は予め準備されてい
る厚さが30μm程度の薄いスペーサの複数枚を必要な
枚数だけ手作業により積層してスペーサの厚みを構成す
る。エレクトレット型マイクロホンの実際の形状寸法は
直径および厚さ共にmmのオーダーの微小なものであ
り、これを製造するに際して、直径mmのオーダーの微
小なスペーサ17を必要な枚数だけ手作業により積層す
るのはそれ程容易なことではなく、枚数の数え違いをし
てスペーサの枚数違いのマイクロホンを製造するが如き
製造上のトラブルを発生することがある。時にはスペー
サ自体を入れ忘れする場合もある。
【0006】そして、エレクトレット型マイクロホンの
従来例においては、入力端インピーダンスが高いインピ
ーダンス変換回路を内部に有し、これを導線を介し引き
出して利得の極めて大なる外部増幅回路に接続してい
る。このマイクロホンを携帯電話器に組み込んで使用す
る様な場合、800MHZ以上の周波数帯域を使用し、2
00HZ の周期で動作する伝送方法を実施しているの
で、先の導線に800MHZ或いは200HZ に起因する
雑音信号が重畳し、雑音信号は外部増幅回路において増
幅されてこれから出力される。この雑音信号を除去する
に、従来例においては濾波回路としてインダクタンスお
よびコンデンサより成るチップ素子を具備する必要があ
った。
【0007】この発明は、製造上のトラブルを発生する
ことなく生産の容易な、外来雑音に妨害されない上述の
問題を解消したエレクトレット型マイクロフォンおよび
その製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1:金属材料より成るカプセル11を具備し、ス
ペーサ17を所定厚さに印刷形成したエレクトレット誘
電体膜162を背極18に張り付けて構成されるスペー
サ構造を具備し、カプセル11の前面板内面とスペーサ
構造との間に介在する振動膜リング15に張り付けられ
た振動膜16を具備し、インピーダンス変換回路24と
高増幅率増幅器を一体化したICチップ50をモールド
成形した合成樹脂モールド体40を具備し、合成樹脂モ
ールド体40の下端面に対してカプセル11の後方端部
を屈曲かしめつけて振動膜リング15、振動膜16、ス
ペーサ17、背極18、および合成樹脂モールド体40
をカプセル11内に機械的に収容固定したエレクトレッ
ト型マイクロフォンを構成した。
【0009】請求項2:請求項1に記載されるエレクト
レット型マイクロフォンにおいて、スペーサ構造は振動
膜16をスペーサ17に張り付けたものであるエレクト
レット型マイクロフォンを構成した。 請求項3:請求項1および請求項2の内の何れかに記載
されるエレクトレット型マイクロフォンにおいて、IC
チップ50を背極18の下面に合成樹脂モールドにより
取り付け固定したエレクトレット型マイクロフォンを構
成した。
【0010】請求項4:金属材料より成るカプセル11
を具備し、スペーサ17を所定厚さに印刷形成したエレ
クトレット誘電体膜162 を背極18に張り付けて構成
されるスペーサ構造を具備し、カプセル11の前面板1
2内面とスペーサ構造との間に介在する振動膜リング1
5に張り付けられた振動膜16を具備し、内側面に導電
金属層42が形成される合成樹脂より成るリング状ホル
ダ40’を具備し、インピーダンス変換回路24と高増
幅率増幅器を一体化したICチップ50を内表面にモー
ルド成形により取り付け固定したプリント配線基板70
を具備し、プリント配線基板70の下面に対してカプセ
ル11の後方端部を屈曲かしめつけて振動膜リング1
5、振動膜16、スペーサ17、背極18、リング状ホ
ルダ40’およびプリント配線基板70をカプセル11
内に機械的に収容固定したエレクトレット型マイクロフ
ォンを構成した。
【0011】請求項5:請求項4に記載されるエレクト
レット型マイクロフォンにおいて、スペーサ構造は振動
膜16をスペーサ17に張り付けたものであるエレクト
レット型マイクロフォンを構成した。 請求項6:請求項4および請求項5の内の何れかに記載
されるエレクトレット型マイクロフォンにおいて、リン
グ状ホルダ40’は金属により構成してその外側面を絶
縁被覆したものとしたエレクトレット型マイクロフォン
を構成した。
【0012】請求項7:請求項4ないし請求項6の内の
何れかに記載されるエレクトレット型マイクロフォンに
おいて、ICチップ50の電源端57’はプリント配線
を介して電源端子57に接続し、出力端51’はプリン
ト配線を介して出力端子51に接続し、アース端52’
はプリント配線を介してアース端子52に接続し、背極
18は導電金属層42を介してプリント配線のゲート端
53’に接触し、ゲート端53’は更にボンディングワ
イヤを介してICチップ50のゲート53に接続したエ
レクトレット型マイクロフォンを構成した。
【0013】請求項8:請求項7に記載されるエレクト
レット型マイクロフォンにおいて、カプセル11の後方
端部の一部を拡張してプリント配線基板70下面にアー
ス面を形成してこれにアース端子52を固定し、プリン
ト配線基板70下面には更に出力端子面を形成してこれ
に出力端子51を固定すると共に電源端子面を形成して
これに電源端子57を固定し、高増幅率増幅器の厚膜出
力抵抗58をプリント配線基板70下面の出力端子51
の出力端子面とアース端子52のアース面間に形成した
エレクトレット型マイクロフォンを構成した。
【0014】請求項9:金属材料より成るカプセル11
を具備し、スペーサ17を所定厚さに印刷形成したエレ
クトレット誘電体膜162 を背極18に張り付けて構成
されるスペーサ構造を具備し、カプセル11の前面板1
2内面とスペーサ構造との間に介在する振動膜リング1
5に張り付けられた振動膜16を具備し、合成樹脂より
成るリング状ホルダ40’を具備し、インピーダンス変
換回路24と高増幅率増幅器を一体化したICチップ5
0を背極18の裏面に具備し、プリント配線基板70を
具備し、プリント配線基板70の下面に対してカプセル
11の後方端部を屈曲かしめつけて振動膜リング、振動
膜、スペーサ、背極、リング状ホルダ、プリント配線基
板をカプセル内に機械的に収容固定したエレクトレット
型マイクロフォンを構成した。
【0015】請求項10:請求項9に記載されるエレク
トレットマイクロフォンにおいて、スペーサ構造は振動
膜16をスペーサ17に張り付けたものであるエレクト
レット型マイクロフォンを構成した。 請求項11:前面板12内面にエレクトレット誘電体膜
162 が形成される金属材料より成るカプセル11を具
備し、スペーサ17を所定厚さに印刷形成した振動膜1
6を振動膜リング15に張り付けて構成されるスペーサ
構造を具備し、インピーダンス変換回路24と高増幅率
増幅器を一体化したICチップ50をモールド成形した
合成樹脂モールド体40を具備し、合成樹脂モールド体
40の下端面に対してカプセル11の後方端部を屈曲か
しめつけてスペーサ17、振動膜16、振動膜リング1
5、リング状ホルダ40’、合成樹脂モールド体40を
カプセル11内に機械的に収容固定したエレクトレット
型マイクロフォンを構成した。
【0016】請求項12:前面板12内面にエレクトレ
ット誘電体膜162 が形成される金属材料より成るカプ
セル11を具備し、スペーサ17を所定厚さに印刷形成
した振動膜16を振動膜リング15に張り付けて構成さ
れるスペーサ構造を具備し、内側面に導電金属層42が
形成される合成樹脂より成るリング状ホルダ40’を具
備し、インピーダンス変換回路24と高増幅率増幅器を
一体化したICチップ50を内表面にモールド成形によ
り取り付け固定したプリント配線基板70を具備し、プ
リント配線基板70の下面に対してカプセル11の後方
端部を屈曲かしめつけてスペーサ17、振動膜16、振
動膜リング15、リング状ホルダ40’およびプリント
配線基板70をカプセル11内に機械的に収容固定した
エレクトレット型マイクロフォンを構成した。
【0017】請求項13:請求項12に記載されるエレ
クトレット型マイクロフォンにおいて、リング状ホルダ
40’は金属により構成してその外側面を絶縁被覆した
ものとしたエレクトレット型マイクロフォンを構成し
た。 請求項14:請求項12および請求項13の内の何れか
に記載されるエレクトレット型マイクロフォンにおい
て、ICチップの電源端57’はプリント配線を介して
電源端子57に接続し、出力端51’はプリント配線を
介して出力端子51に接続し、アース端52’はプリン
ト配線を介してアース端子52に接続し、振動膜16は
導電金属層42を介してプリント配線のゲート端53’
に接触し、ゲート端は更にボンディングワイヤ59を介
してICチップ50のゲート53に接続したエレクトレ
ット型マイクロフォンを構成した。
【0018】請求項15:背極18を構成する真鍮薄板
18’に背極孔27を、同時に構成しようとするスペー
サ構造の数に対応して穿設し、背極孔27が穿設された
真鍮薄板18’表面にエレクトレット誘電体膜形成材料
162'を印刷形成し、ここで背極孔27を穿設すると共
にエレクトレット誘電体膜形成材料162'を印刷形成し
た真鍮薄板18’の表面に、穿設された背極孔27を包
囲して絶縁材料を環状に印刷して環状のスペーサ17を
形成し、環状のスペーサ17の外周に沿ってスペーサ構
造を打ち抜くエレクトレット型マイクロフォンのスペー
サ構造の製造方法。
【0019】請求項16:請求項15に記載されるエレ
クトレット型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法
において、スペーサ17上面に、更に、振動膜16を構
成する金属薄膜16’を接合してから環状のスペーサ1
7の外周に沿ってスペーサ構造を打ち抜くエレクトレッ
ト型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法を構成し
た。
【0020】請求項17:請求項15および請求項16
の内の何れかに記載されるエレクトレット型マイクロフ
ォンのスペーサ構造の製造方法において、スペーサ構造
を打ち抜くに先だって、真鍮薄板18’の裏面にインピ
ーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化したICチ
ップ50を接合しておくエレクトレット型マイクロフォ
ンのスペーサ構造の製造方法を構成した。
【0021】請求項18:背極18を構成する導電度の
高いセラミックの薄板180の裏面にスペーサ構造の外
形に対応する正方形或は円形の断面V字状カット溝18
1を予め形成し、セラミック薄板180のスペーサ構造
に対応して背極孔27を穿設し、背極孔27が穿設され
たセラミック薄板180表面にエレクトレット誘電体膜
162'を印刷形成し、穿設された背極孔27を包囲して
エレクトレット誘電体膜162'表面に絶縁材料を環状に
印刷して環状スペーサ17を形成し、正方形或は円形の
断面V字状カット溝181に沿ってスペーサ構造を打ち
抜くエレクトレット型マイクロフォンのスペーサ構造の
製造方法を構成した。
【0022】請求項19:請求項18に記載されるエレ
クトレット型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法
において、スペーサ17上面に、更に、振動膜16を構
成する金属薄膜16’を接合してから環状のスペーサ1
7の外周に沿ってスペーサ構造を打ち抜くエレクトレッ
ト型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法を構成し
た。
【0023】請求項20:請求項18および請求項19
の内の何れかに記載されるエレクトレット型マイクロフ
ォンのスペーサ構造の製造方法において、スペーサ構造
を打ち抜くに先だって、セラミックの薄板180の裏面
にインピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化し
たICチップ50を接合しておくエレクトレット型マイ
クロフォンのスペーサ構造の製造方法を構成した。
【0024】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1を参
照して説明する。図1はバックエレクトレット型マイク
ロフォンの実施例を説明する図である。図1において、
カプセル11はアルミニウムの如き金属の円筒体より成
る。カプセル11の一端面はその前面板12により閉塞
されている。前面板12の中心には音孔である中心孔1
3が穿設されている。
【0025】カプセル11内には、金属材料より成る振
動膜リング15に張り付けられた振動膜16が収容さ
れ、振動膜リング15は前面板12に接触している。背
極18の上表面にはエレクトレット誘電体膜162 が被
着形成されている。振動膜16はスペーサ17を介して
背極18上表面のエレクトレット誘電体膜162 と対向
位置決めされている。40は合成樹脂モールド体であ
る。合成樹脂モールド体40の上端部全周縁には段部4
1が形成され、背極ホルダーを構成している。背極ホル
ダーである段部41には背極18が嵌合固定されてい
る。合成樹脂モールド体40の中央部には背室28が形
成されている。
【0026】図2をも参照するに、合成樹脂モールド体
40には、インピーダンス変換回路と共に利得の極めて
大なる高増幅率増幅器を一体化したICチップ50が一
体成形埋設されている。インピーダンス変換回路は電界
効果トランジスタ54、抵抗55、抵抗56により構成
され、これに更に高増幅率増幅器が接続されたものがI
Cチップ50である。合成樹脂モールド体40の下端面
に対してカプセル11の後方端部を屈曲かしめつける。
この様にすることにより、振動膜リング15、振動膜1
6、スペーサ17、背極18、および合成樹脂モールド
体40はカプセル11内に機械的に収容固定される。
【0027】以上のバックエレクトレット型マイクロホ
ンにおいて、エレクトレット誘電体膜162 が上面に形
成される金属材料より成る背極18が一方の電極を構成
し、金属材料より成る振動膜16が他方の電極を構成す
る。この一方の電極である背極18はゲート端子53を
介してインピーダンス変換回路を構成する電界効果トラ
ンジスタ54のゲートに接続する。他方の電極である振
動膜16は金属材料より成る振動膜リング15、カプセ
ル11および図示されない導線を介して接地端子52に
電気接続する。音孔13を介して音響振動が進入する
と、これに起因して振動膜16は振動し、この振動に対
応する振動膜16と背極18との間の電気容量変化を電
気信号として出力する。
【0028】この発明のスペーサ構造の構成の仕方を図
3を参照して説明する。図3は背極18とエレクトレッ
ト誘電体膜162 とスペーサ17とを一体化したスペー
サ構造を多数同時に製造するところを説明する図であ
る。図3(a)を参照するに、先ず、背極18を構成す
る真鍮薄板18’に背極孔27を、同時に構成しようと
するスペーサ構造の数に対応して穿設する。この場合、
背極孔27として3個程度の個数が穿設される。図3
(b)は、背極孔27が穿設された真鍮薄板18’表面
にエレクトレット誘電体膜形成材料162'を印刷形成し
たところを示す図である。ここで、図3(c)を参照す
るに、背極孔27を穿設し、エレクトレット誘電体膜形
成材料162'を印刷形成した真鍮薄板18’の表面に、
穿設された3個の背極孔27を包囲して、絶縁材料を環
状に印刷して環状のスペーサ17を形成したところを示
す図である。図3(d)は、図3(c)において形成さ
れた環状のスペーサ17の外周に沿って個々のスペーサ
構造を打ち抜いたところを示している。図3(e)は打
ち抜き形成したスペーサ構造の断面を示す図である。図
3(e)のスペーサ構造は、図1における背極18とエ
レクトレット誘電体膜162 とスペーサ17とを一体化
したものに等しい。即ち、図1において、背極18とエ
レクトレット誘電体膜162 とスペーサ17は一体化さ
れた1個の部品に構成されている訳である。
【0029】図3において、背極18とエレクトレット
誘電体膜162 とスペーサ17を一体化した1個の部品
であるスペーサ構造が構成されたが、このスペーサ17
上面に、更に、他方の電極である振動膜16を構成する
金属薄膜を接合してから環状のスペーサ17の外周に沿
って個々のスペーサ構造を打ち抜き振動膜16を一体化
することもできる。
【0030】図4および図5を参照してスペーサ構造の
他の実施例を説明する。図4および図5は背極18を構
成する材料として導電度の高いセラミックの薄板180
を使用する。この場合、セラミック薄板180の裏面に
は、図5において鎖線により示される如く、スペーサ構
造の外形に対応する正方形の断面V字状カット溝181
を予め形成しておく。断面V字状カット溝181の形状
は円形とすることができる。断面V字状カット溝181
の形状を円形とする場合、カット溝181間にスリット
を形成して、これを介してカット溝181同志を接続す
る構成とする。図4(a)を参照するに、セラミック薄
板180のスペーサ構造に対応して背極孔27を穿設す
る。図4(b)は背極孔27が穿設されたセラミック薄
板180表面にエレクトレット誘電体膜162'を印刷形
成したところを示す図である。図4(c)は、背極孔2
7を穿設し、エレクトレット誘電体膜162'を印刷形成
したセラミック薄板180のエレクトレット誘電体膜1
2'表面に、穿設された3個の背極孔27を包囲して、
絶縁材料を環状に印刷し、環状スペーサ17を形成した
ところを示す。次いで、正方形或は円形の断面V字状カ
ット溝181に沿って個々のスペーサ構造を打ち抜く。
【0031】図4(d)においては、スペーサ構造を打
ち抜くに先だって、スペーサ17上面に、更に、他方の
電極である振動膜16を構成する金属薄膜16’を接合
してから正方形或は円形の断面V字状カット溝181に
沿って個々のスペーサ構造を打ち抜き振動膜16を一体
化するところを示している。図4および図5における特
に図5(c)および(d)を参照するに、黒塗りの四角
形は、背極18下面に接合されたインピーダンス変換回
路と利得の極めて大なる高増幅率増幅器を一体化したI
Cチップ50を示す。ICチップ50は少し誇張して大
きく図示されているが、実際の大きさは1mm×1mm
角のオーダーであるに対して背極18の実際の大きさは
5mm×5mm角或いは直径5mmのオーダーであり、
背極18の下面に接合ICチップ50を接合しても何等
の支障も生じない。なお、ICチップ50を接合する場
合、図5(b)において、ICチップ50のインピーダ
ンス変換回路のゲートに接触する電極を裏面に予め印刷
形成しておく。背極18、エレクトレット誘電体膜16
2 、スペーサ17、更に振動膜16をも一体化してスペ
ーサ構造を構成する場合、ICチップ50をも一体に組
み込む工程を付加してエレクトレット型マイクロホンの
製造を能率化することができる。
【0032】図6を参照して、更に、他の実施例を説明
する。特に、図6(a)および(b)を参照するに、図
1における合成樹脂モールド体40に相当するホルダ4
0’の底は抜けており、リングに構成されている。42
はホルダ40’の内側面に形成される導電金属層であ
る。なお、ホルダ40’は金属により構成し、その外側
面を絶縁被覆したものとすることもできる。70はプリ
ント配線基板である。プリント配線基板70の裏面であ
る上面にはエポキシ樹脂被覆60によりICチップ50
が固定されている。ICチップ50の電源端57’はプ
リント配線を介して電源端子57に接続し、出力端5
1’はプリント配線を介して出力端子51に接続し、ア
ース端52’はプリント配線を介してアース端子52に
接続している。そして、背極18は導電金属層70を介
してプリント配線のゲート端53’に接触することがで
き、ゲート端53’は更にボンディングワイヤ59を介
してICチップ50のゲート53に接続する。ここで、
プリント配線基板70の下面に対してカプセル11の後
方端部を屈曲かしめつける。この様にすることにより、
振動膜リング15、振動膜16、スペーサ17、背極1
8、およびプリント配線基板70はカプセル11内に機
械的に収容固定される。
【0033】図6(c)を参照するに、これはエレクト
レット型マイクロホンの下面、或いはプリント配線基板
70の下面を示している。カプセル11の後方端部の屈
曲かしめつけに際して、その一部を拡張してプリント配
線基板70下面にアース面を形成し、これにアース端子
52を固定している。そして、プリント配線基板70下
面には更に出力端子面を形成してこれに出力端子51を
固定すると共に、電源端子面を形成してこれに電源端子
57を固定している。58はICチップ50の高増幅率
増幅器の厚膜出力抵抗を示す。この厚膜出力抵抗58は
出力端子51の出力端子面とアース端子52のアース面
間に予め幅を広めに形成しておく。マイクロホンの感度
は予め幅広く形成しておいた厚膜出力抵抗の幅を調整す
ることにより適正な感度に容易に設定することができ
る。これには、感度を調整しようとするエレクトレット
型マイクロホンに対して1pa(1kHz)の音圧を加
え、動作中のマイクロホンの出力値を監視しながら広め
に形成しておいた厚膜出力抵抗58の幅をレーザ加工そ
の他の切削加工により切除しながら抵抗値を変更し、感
度を規定値におさめる。この様にすることにより、規定
される感度に適応する抵抗の選定、半田付け、端子揃
え、曲げの如きマイクロホンの製造工程を省略すること
ができると共に、マイクロホンの薄型化、小型化、製品
の歩留まりを向上することができる。なお、図6はバッ
クエレクトレット型マイクロフォンの実施例であるが、
これはフロントエレクトレット型マイクロフォンにおい
ても適用することができる。
【0034】図7はフロントエレクトレット型マイクロ
フォンの実施例である。図7において、振動膜16は金
属材料より成る振動膜リング15に張り付けられ、そし
て、この振動膜16の上面周縁にはスペーサ17が印刷
により形成されている。以上の通りにして、振動膜リン
グ15と振動膜16とスペーサ17は1個の部品に一体
化されている。この実施例の場合、エレクトレット誘電
体膜162 は前面板12の下面を含めてカプセル11の
内面全面に被着形成されている。ここで、振動膜16は
スペーサ17を介して前面板12の下面のエレクトレッ
ト誘電体膜16 2 と対向位置決めされている。合成樹脂
モールド体40の上端部全周縁には振動膜リング15が
載置されている。合成樹脂モールド体40の中央部には
背室28が形成されている。合成樹脂モールド体40の
下端面に対してカプセル11の後方端部を屈曲かしめつ
ける。この様にすることにより、1個の部品に一体化さ
れた振動膜リング15と振動膜16とスペーサ17、お
よび合成樹脂モールド体40はカプセル11内に機械的
に収容固定されるに到る。
【0035】図8を参照して図7の実施例のスペーサ構
造を説明する。図8(a)を参照するに、振動膜リング
15を構成する材料として真鍮薄板18’を使用する。
先ず振動膜リング15の内径に相当する円板を形成しよ
うとするスペーサ構造の数だけ打ち抜き除去してリング
孔15’とする。図8(b)において、振動膜リング1
5の内径に相当する直径の円孔を打ち抜いて形成した真
鍮薄板18’を構成する。円孔を打ち抜き形成した真鍮
薄板18’表面に振動膜16を構成する金属薄膜16’
を接合、固定する。図8(c)において、金属薄膜1
6’表面に、振動膜リング15の内径に相当する内径の
環状のスペーサ17を印刷形成する。図8(d)は、真
鍮薄板18’、金属薄膜16’および図8(c)におい
て形成された環状のスペーサ17をカプセル11の内周
に相当する外径に打ち抜いてこれらを一体化したスペー
サ構造を形成する。図8(e)は打ち抜き形成したスペ
ーサ構造の断面を示す図である。図8(e)のスペーサ
構造は、図7における振動膜リング15、振動膜16お
よびスペーサ17を一体化したものに等しい。即ち、図
7において、振動膜リング15、振動膜16およびスペ
ーサ17を一体化したスペーサ構造は1個の部品に構成
されている訳である。
【0036】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明に依れ
ば、フィルムスペーサを振動膜、背極或はこれら両者に
対して印刷により形成したことにより、スペーサの入れ
忘れ、枚数違いの如き製造上のトラブルの発生を防止す
ることができ、これはエレクトレット型マイクロフォン
の品質特性および生産性の向上につながる。
【0037】そして、インピーダンス変換回路と高増幅
率増幅器その他の回路を含め一体化して埋設したICチ
ップモールド体としたことにより、ディジタル化に起因
する高周波ノイズに災いされないエレクトレット型マイ
クロフォンを構成することができる。そして、高増幅率
増幅器を具備してマイクロフォン感度を高いものとした
ことにより、マイクロフォン使用者側において低い増幅
率の増幅器を準備することで事足り、雑音対策上も好都
合である。
【0038】また、厚膜出力抵抗58は出力端子51の
出力端子面とアース端子52のアース面間に予め幅を広
めに形成しておき、この厚膜出力抵抗の幅を調整するこ
とによりマイクロフォンを適正な感度に容易に設定する
ことができる。この様にすることにより、規定される感
度に適応する抵抗の選定、半田付け、端子揃え、曲げの
如きマイクロホンの製造工程を省略することができると
共に、マイクロホンの薄型化、小型化、製品の歩留まり
を向上することができる。
【0039】更に、振動膜16をも一体化してスペーサ
構造を構成することにより、エレクトレット型マイクロ
ホンの製造をより能率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図。
【図2】インピーダンス変換回路を説明する図。
【図3】スペーサ構造の構成の仕方の実施例を説明する
図。
【図4】スペーサ構造の構成の仕方の他の実施例を説明
する図。
【図5】図4の続き。
【図6】他の実施例を説明する図。
【図7】更なる他の実施例を説明する図。
【図8】スペーサ構造の構成の仕方の更なる他の実施例
を説明する図。
【図9】従来例を説明する図。
【図10】他の従来例を説明する図。
【符号の説明】
11 カプセル 12 前面板 13 中心孔 15 振動膜リング 15’ リング孔 16 振動膜 161 金属箔 162 エレクトレット誘電体膜 162' 誘電体膜形成材料 17 スペーサ 18 背極 18’ 真鍮薄板 180 セラミックの薄板 181 断面V字状カット溝 19 背極ホルダー 21 リングクッション 22 遮蔽板 24 インピーダンス変換回路 27 背極孔 28 背室 40 合成樹脂モールド体 40 ’ ホルダ 41 段部 42 導電金属層 50 ICチップ 51 出力端子 51’ 出力端 52 アース端子 52’ アース端 53 ゲート 53’ ゲート端 54 電界効果トランジスタ 55 抵抗 56 抵抗 57 電源端子 57’ 電源端 58 厚膜出力抵抗 59 ボンディングワイヤ 60 エポキシ樹脂被覆 70 プリント配線基板

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料より成るカプセルを具備し、 スペーサを所定厚さに印刷形成したエレクトレット誘電
    体膜を背極に張り付けて構成されるスペーサ構造を具備
    し、 カプセルの前面板内面とスペーサ構造との間に介在する
    振動膜リングに張り付けられた振動膜を具備し、 インピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化した
    ICチップをモールド成形した合成樹脂モールド体を具
    備し、 合成樹脂モールド体の下端面に対してカプセルの後方端
    部を屈曲かしめつけて振動膜リング、振動膜、スペー
    サ、背極、および合成樹脂モールド体をカプセル内に機
    械的に収容固定したことを特徴とするエレクトレット型
    マイクロフォン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されるエレクトレット型
    マイクロフォンにおいて、 スペーサ構造は振動膜をスペーサに張り付けたものであ
    ることを特徴とするエレクトレット型マイクロフォン。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2の内の何れかに
    記載されるエレクトレット型マイクロフォンにおいて、 ICチップを背極の下面に合成樹脂モールドにより取り
    付け固定したことを特徴とするエレクトレット型マイク
    ロフォン。
  4. 【請求項4】 金属材料より成るカプセル11を具備
    し、 スペーサを所定厚さに印刷形成したエレクトレット誘電
    体膜を背極に張り付けて構成されるスペーサ構造を具備
    し、 カプセルの前面板内面とスペーサ構造との間に介在する
    振動膜リングに張り付けられた振動膜を具備し、 内側面に導電金属層が形成される合成樹脂より成るリン
    グ状ホルダを具備し、 インピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化した
    ICチップを内表面にモールド成形により取り付け固定
    したプリント配線基板を具備し、 プリント配線基板の下面に対してカプセルの後方端部を
    屈曲かしめつけて振動膜リング、振動膜、スペーサ、背
    極、リング状ホルダおよびプリント配線基板をカプセル
    内に機械的に収容固定したことを特徴とするエレクトレ
    ット型マイクロフォン。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されるエレクトレット型
    マイクロフォンにおいて、 スペーサ構造は振動膜をスペーサに張り付けたものであ
    ることを特徴とするエレクトレット型マイクロフォン。
  6. 【請求項6】 請求項4および請求項5の内の何れかに
    記載されるエレクトレット型マイクロフォンにおいて、 リング状ホルダは金属により構成してその外側面を絶縁
    被覆したものとしたことを特徴とするエレクトレット型
    マイクロフォン。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし請求項6の内の何れかに
    記載されるエレクトレット型マイクロフォンにおいて、 ICチップの電源端はプリント配線を介して電源端子に
    接続し、出力端はプリント配線を介して出力端子に接続
    し、アース端はプリント配線を介してアース端子に接続
    し、背極は導電金属層を介してプリント配線のゲート端
    に接触し、ゲート端は更にボンディングワイヤを介して
    ICチップのゲートに接続したことを特徴とするエレク
    トレット型マイクロフォン。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載されるエレクトレット型
    マイクロフォンにおいて、 カプセルの後方端部の一部を拡張してプリント配線基板
    下面にアース面を形成してこれにアース端子を固定し、
    プリント配線基板下面には更に出力端子面を形成してこ
    れに出力端子を固定すると共に電源端子面を形成してこ
    れに電源端子を固定し、高増幅率増幅器の厚膜出力抵抗
    をプリント配線基板下面の出力端子の出力端子面とアー
    ス端子のアース面間に形成したことを特徴とするエレク
    トレット型マイクロフォン。
  9. 【請求項9】 金属材料より成るカプセル11を具備
    し、 スペーサを所定厚さに印刷形成したエレクトレット誘電
    体膜を背極に張り付けて構成されるスペーサ構造を具備
    し、 カプセルの前面板内面とスペーサ構造との間に介在する
    振動膜リングに張り付けられた振動膜を具備し、 合成樹脂より成るリング状ホルダを具備し、 インピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化した
    ICチップを背極の裏面に具備し、 プリント配線基板を具備し、 プリント配線基板の下面に対してカプセルの後方端部を
    屈曲かしめつけて振動膜リング、振動膜、スペーサ、背
    極、リング状ホルダおよびプリント配線基板をカプセル
    内に機械的に収容固定したことを特徴とするエレクトレ
    ット型マイクロフォン。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載されるエレクトレット
    型マイクロフォンにおいて、 スペーサ構造は振動膜をスペーサに張り付けたものであ
    ることを特徴とするエレクトレット型マイクロフォン。
  11. 【請求項11】 前面板内面にエレクトレット誘電体膜
    が形成される金属材料より成るカプセルを具備し、 スペーサを所定厚さに印刷形成した振動膜を振動膜リン
    グに張り付けて構成されるスペーサ構造を具備し、 インピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化した
    ICチップをモールド成形した合成樹脂モールド体を具
    備し、 合成樹脂モールド体の下端面に対してカプセルの後方端
    部を屈曲かしめつけてスペーサ、振動膜、振動膜リン
    グ、リング状ホルダおよび合成樹脂モールド体をカプセ
    ル内に機械的に収容固定したことを特徴とするエレクト
    レット型マイクロフォン。
  12. 【請求項12】 前面板内面にエレクトレット誘電体膜
    が形成される金属材料より成るカプセルを具備し、 スペーサを所定厚さに印刷形成した振動膜を振動膜リン
    グに張り付けて構成されるスペーサ構造を具備し、 内側面に導電金属層が形成される合成樹脂より成るリン
    グ状ホルダを具備し、 インピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化した
    ICチップを内表面にモールド成形により取り付け固定
    したプリント配線基板を具備し、 プリント配線基板の下面に対してカプセルの後方端部を
    屈曲かしめつけてスペーサ、振動膜、振動膜リング、リ
    ング状ホルダ、プリント配線基板をカプセル内に機械的
    に収容固定したことを特徴とするエレクトレット型マイ
    クロフォン。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載されるエレクトレッ
    ト型マイクロフォンにおいて、 リング状ホルダは金属により構成してその外側面を絶縁
    被覆したものとしたことを特徴とするエレクトレット型
    マイクロフォン。
  14. 【請求項14】 請求項12および請求項13の内の何
    れかに記載されるエレクトレット型マイクロフォンにお
    いて、 ICチップの電源端はプリント配線を介して電源端子に
    接続し、出力端はプリント配線を介して出力端子に接続
    し、アース端はプリント配線を介してアース端子に接続
    し、振動膜は導電金属層を介してプリント配線のゲート
    端に接触し、ゲート端は更にボンディングワイヤを介し
    てICチップのゲートに接続したことを特徴とするエレ
    クトレット型マイクロフォン。
  15. 【請求項15】 背極を構成する真鍮薄板に背極孔を、
    同時に構成しようとするスペーサ構造の数に対応して穿
    設し、 背極孔が穿設された真鍮薄板表面にエレクトレット誘電
    体膜形成材料を印刷形成し、 ここで、背極孔を穿設すると共にエレクトレット誘電体
    膜形成材料を印刷形成した真鍮薄板の表面に、穿設され
    た背極孔を包囲して絶縁材料を環状に印刷して環状のス
    ペーサを形成し、 環状のスペーサの外周に沿ってスペーサ構造を打ち抜く
    ことを特徴とするエレクトレット型マイクロフォンのス
    ペーサ構造の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載されるエレクトレッ
    ト型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法におい
    て、 スペーサ上面に、更に、振動膜を構成する金属薄膜を接
    合してから環状のスペーサの外周に沿ってスペーサ構造
    を打ち抜くことを特徴とするエレクトレット型マイクロ
    フォンのスペーサ構造の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15および請求項16の内の何
    れかに記載されるエレクトレット型マイクロフォンのス
    ペーサ構造の製造方法において、 スペーサ構造を打ち抜くに先だって、真鍮薄板の裏面に
    インピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一体化した
    ICチップを接合しておくことを特徴とするエレクトレ
    ット型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法。
  18. 【請求項18】 背極を構成する導電度の高いセラミッ
    クの薄板の裏面にスペーサ構造の外形に対応する正方形
    或いは円形の断面V字状カット溝を予め形成し、セラミ
    ック薄板のスペーサ構造に対応して背極孔を穿設し、背
    極孔が穿設されたセラミック薄板表面にエレクトレット
    誘電体膜を印刷形成し、穿設された背極孔を包囲してエ
    レクトレット誘電体膜表面に絶縁材料を環状に印刷して
    環状スペーサを形成し、正方形或は円形の断面V字状カ
    ット溝に沿ってスペーサ構造を打ち抜くことを特徴とす
    るエレクトレット型マイクロフォンのスペーサ構造の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載されるエレクトレッ
    ト型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方法におい
    て、 スペーサ上面に、更に、振動膜を構成する金属薄膜を接
    合してから環状のスペーサの外周に沿ってスペーサ構造
    を打ち抜くことを特徴とするエレクトレット型マイクロ
    フォンのスペーサ構造の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項18および請求項19の内の何
    れかに記載されるエレクトレット型マイクロフォンのス
    ペーサ構造の製造方法において、 スペーサ構造を打ち抜くに先だって、セラミックの薄板
    の裏面にインピーダンス変換回路と高増幅率増幅器を一
    体化したICチップを接合しておくことを特徴とするエ
    レクトレット型マイクロフォンのスペーサ構造の製造方
    法。
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