JP2011010913A - 振動センサ - Google Patents

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Abstract

【目的】 エレクトレットコンデンサマイクロホンのコンデンサの出力レベルを向上させることができる振動センサを提供する。
【構成】 この振動センサは底板部111を貫通する孔部111aが設けられたケース110と、このケース110の底板部111の内面に形成されたエレクトレット層120と、エレクトレット層120に対向配置された振動板140と、ケース110の底板部111の外面に接着された緩衝部材200と、ケース110の孔部111a及び緩衝部材200の連通孔210に挿入され且つ振動板140に接触する振動伝達部材300とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明はエレクトレットコンデンサマイクロホンを用いた振動センサに関する。
この種の振動センサとしては、エレクトレットコンデンサマイクロホンと、該マイクロホンのケースの前面部に貼付された吸音材とを備えているものがある。前記ケースの前面部及び後面部には空気振動が入力される貫通孔が設けられている。このような振動センサは、圧力計のカフ内部に配置され、コロトコフ音を検出するのに用いられる。具体的には、前記前面部の貫通孔から入力される前記カフ内部の音は、前記吸音材により検出対象の周波数帯域の音(すなわち、コロトコフ音)が除去される一方、前記後面部の貫通孔から入力される前記カフ内部の音は検出対象の周波数帯域の音を含んでいる。このため、両側から入力される前記カフ内部の音のうち検出対象の周波数帯域以外の周波数帯域の音が相殺され、前記周波数帯域の音が前記マイクロホンにより検出されるようになっている(特許文献1参照)。
特開2008−93360号公報
ところが、前記コロトコフ音は低周波(f≦100Hz)であるため、前記マイクロホンの振動板の振動レベルが低く、該振動板とエレクトレット層により構成されるコンデンサの出力レベルが低かった。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、コンデンサの出力レベルを向上させることができる振動センサを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の振動センサは、底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、このケースの内面に形成されたエレクトレット層と、前記エレクトレット層に対向配置された振動板と、前記ケースの孔部に挿入され且つ前記振動板に接触する振動伝達部材とを備えている。
このような第1の振動センサによる場合、検出すべき振動が前記振動伝達部材を介して直接振動板に伝わるので、該振動板の振動レベルを向上させることができ、その結果、前記振動板と前記エレクトレット層とで構成されるコンデンサの出力レベルを向上させることができる。よって、前記振動が低周波である場合であっても、好適に検出することが可能になる。
本発明の第2の振動センサは、底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、このケース内に設けられた振動板と、前記ケース内で前記振動板に対向配置された背極板と、前記背極板の振動板対向面に設けられたエレクトレット層と、前記ケースの孔部に挿入され且つ前記振動板に接触する振動伝達部材とを備えている。
このような第2の振動センサによる場合、検出すべき振動が前記振動伝達部材を介して直接振動板に伝わるので、該振動板の振動レベルを向上させることができ、その結果、前記振動板と前記背極板上の前記エレクトレット層とで構成されるコンデンサの出力レベルを向上させることができる。よって、前記振動が低周波である場合であっても、好適に検出することができる。
本発明の第3の振動センサは、底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、このケース内に設けられ且つエレクトレット化された振動板と、前記ケース内で前記振動板に対向配置された背極板と、前記ケースの孔部に挿入され且つ前記振動板に接触する振動伝達部材とを備えている。
このような第3の振動センサによる場合、検出すべき振動が前記振動伝達部材を介して直接振動板に伝わるので、該振動板の振動レベルを向上させることができ、その結果、前記振動板と前記背極板とで構成されるコンデンサの出力レベルを向上させることができる。よって、前記振動が低周波である場合であっても、好適に検出することができる。
前記第1乃至第3の振動センサは、前記ケースの底板部と前記振動伝達部材との間に介在する緩衝部材を更に備えた構成とすることができる。前記緩衝部材には厚み方向に貫通し且つ前記孔部に連通する連通孔が設けられている。前記振動伝達部材は、前記連通孔を塞ぐように前記緩衝部材上に配置される本体部と、この本体部に突設された凸部であって、前記緩衝部材の連通孔及びケースの孔部に挿入され、前記振動板に接触する接触部とを有している。
このような第1乃至第3の振動センサによる場合、前記振動伝達部材と前記ケースの底板部との間に緩衝部材が介在しているので、前記振動伝達部材の振動が前記ケースに伝わるのを防止することができる。しかも、前記振動伝達部材と前記ケースの底板部との間に緩衝部材が介在し、且つ、前記振動伝達部材の本体部が前記連通孔を塞ぐようになっているため、直接音、電波音や放射音等の侵入を防ぐことができる。
本発明の実施例1に係る振動センサの模式的断面図である。 上記振動センサの模式的分解斜視図である。 上記振動センサの基板の外部接続端子を示す模式的斜視図であって、(a)がリフロータイプの外部接続端子を示す図、(b)が半田タイプの外部接続端子示す図、(c)がピンタイプの外部接続端子を示す図である。 本発明の実施例2に係る振動センサの模式的断面図である。 本発明の実施例3に係る振動センサの模式的断面図である。
以下、本発明の実施例1乃至3に係る振動センサについて詳しく説明する。
まず、本発明の実施例1に係る振動センサについて上記図1乃至図3を参照しつつ説明する。図1に示す振動センサは、低周波専用領域(f≦100Hz)で使用されるセンサである。この振動センサは、エレクトレットコンデンサマイクロホン(以下、マイクロホン100と称する。)と、緩衝部材200と、振動伝達部材300とを備えている。以下、各部について詳しく説明する。
マイクロホン100は、図1及び図2に示すように、フロントエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサマイクロホンである。このマイクロホン100は、ケース110と、エレクトレット層120と、スペーサ130と、振動板140と、リング150と、基板160と、FET(電界効果トランジスタ)170とを有している。
ケース110は、図1及び図2に示すように、金属製の有底円筒状のカプセルである。このケース110は、円板状の底板部111と、底板部111の外周縁部に立設された円筒状の壁部112と、壁部112の上端に連続し且つ内側に向けて折り曲げられたリング状のカシメ部113とを有している。図1に示すように底板部111とカシメ部113との間で、スペーサ130、振動板140、リング150及び基板160の外周縁部が挟持されている。ケース110の底板部111の中央部には、該底板部111を厚み方向に貫通する円形の孔部111aが設けられている。また、ケース110の底板部111の内面には高分子フィルム(例えば、FEP)等の薄膜であるエレクトレット層120が形成されている。
スペーサ130は、図1及び図2に示すように、絶縁性を有するリング体である。このスペーサ130は、底板部111上のエレクトレット層120の外周縁部上に設置されている。
振動板140は、図1及び図2に示すように、振動膜リング141と、この振動膜リング141に貼付された振動膜142とを有している。振動膜リング141は円形の導電リングである。振動膜142はニッケル等の薄膜である。この振動板140は、振動膜142を下方に向けた状態でスペーサ130上には設置されている。この設置状態で、振動板140の振動膜142とエレクトレット層120とが対向し、振動膜142とエレクトレット層120との間にスペーサ130の厚み寸法分の隙間(コンデンサC)が形成されている。
リング150は、図1及び図2に示すように、振動膜リング141と同じ外径及び内径を有する導電性を有する環状体である。このリング150は振動膜リング141上に設置されている。
基板160は、図1及び図2に示すように、リング150と外径が同じ円形の回路基板である。この基板160はリング150上に設置される。基板160の下面中央部にはFET170が実装されている。この基板160には図示しない第1、第2の導電ラインが設けられている。この第1の導電ラインはリング150に接触し且つFET170のゲート端子に接続される。第2の導電ラインはケース110のカシメ部113に接触し、図示しないグランド端子に接続されている。また、基板160の上面には外部接続端子が設けられている。この外部接続端子が、ケース110のカシメ部113内側の孔から外部に突出し、外部基板等に接続される。前記外部接続端子は外部基板等の接続に応じて適宜選択設計されるものである。前記外部接続端子の例としては、図3(a)に示すリフロータイプの外部接続端子161、図3(b)に示す半田タイプの外部接続端子162、図3(c)に示すピンタイプの外部接続端子163等がある。なお、図1及び図2においては前記外部接続端子は図示省略されている。
緩衝部材200は、図1及び図2に示すように、振動板140よりも若干大きい外径を有する略円形のシリコン系のゴム材である。この緩衝部材200は、振動伝達部材300の後述する本体部310の振動がケース110の底板部111に伝わるのを防止することができる程度の弾性や厚み寸法を有している。緩衝部材200の中央部には、ケース110の孔部111aよりも径が大きい円形の連通孔210が設けられている。緩衝部材200は両面テープによりケース110の底板部111の外面に取り付けられている。この取付状態で、連通孔210は孔部111aに対して同心円状に配置され、該孔部111aに連通している。
振動伝達部材300は、本体部310と、接触部320とを有している。本体部310は緩衝部材200と同じ外径を有する金属製の円板である。この本体部310は両面テープにより緩衝部材200の下面に取り付けられ、連通孔210を塞いでいる。接触部320は本体部310の中央部に突設された金属製の略半球状の凸部である。この接触部320の高さ寸法は、緩衝部材200の厚み寸法とケース110の底板部111の厚み寸法とスペーサ130の高さ寸法との和の寸法よりも若干大きくなっている。このため、本体部310が緩衝部材200に取り付けられた状態で、接触部320がケース110の孔部111a及び緩衝部材200の連通孔210に挿入され、振動板140の振動膜142に接触する。
このような構成の振動センサは次のように組み立てられる。カシメ部113を内側に折り曲げる前のケース110の底板部111上のエレクトレット層120の外周縁部上にスペーサ130を設置する。その後、振動膜142を下方に向けた状態で振動板140をスペーサ130上に設置する。その後、リング150を振動板140の振動膜リング141上に設置し、該リング150上にFET170を下方に向けた状態で基板160を設置する。このとき、基板160の第1の導電ラインがリング150に接触する。その後、ケース110のカシメ部113を折り曲げる。これにより、カシメ部113と底板部111との間でスペーサ130、振動板140、リング150及び基板160の外周縁部が挟持される。このとき、カシメ部113が基板160の第2の導電ラインに接触する。このようにしてマイクロホン100が組み立てられる。
その後、マイクロホン100の底板部111の外面に両面テープにより緩衝部材200を接着させる。このとき、底板部111の孔部111aと緩衝部材200の連通孔210とを同心円状に配置し、互いに連通させる。その後、振動伝達部材300の接触部310を、緩衝部材200の連通孔210及びケース110の底板部111の孔部111aに挿入しつつ、該振動伝達部材300の本体部310を緩衝部材200に両面テープで接着させる。すると、接触部320が振動板140の振動膜142に接触し、本体部310が緩衝部材200の連通孔210を塞ぐ。
このように組み立てられた振動センサは、血圧計の腕など血圧測定部に巻き付けられるカフ(空気袋付きの血管圧迫帯)に設けられ、該カフの内部の空気を介して伝わる40〜60Hzの音(コロトコフ音)を検出するのに使用される。具体的には、前記コロトコフ音が振動伝達部材300の本体部310に伝わり、該振動伝達部材300を振動させる。この振動伝達部材300の振動が接触部320を介して振動板140の振動膜142に伝達され、該振動膜142を振動させる。この振動膜142が振動することにより、コンデンサCの静電容量が変化する。このコンデンサCの静電容量の変化が電気信号として振動膜リング141、リング150及び上記第1の導電ラインを介してFET170に入力される。このようにコロトコフ音が振動伝達部材300を介して振動膜142に直接伝達されるため、振動膜142の振動レベルが向上し、コンデンサCの出力レベルを向上させることができる。よって、低周波である前記コロトコフ音を好適に検出することができる。
しかも、本体部310とケース110の底板部111との間に緩衝部材200が介在しているため、該本体部310の振動がケース110に伝わるのを防止することができる。また、本体部310とケース110の底板部111との間に緩衝部材200が介在し、且つ、本体部310が緩衝部材200の連通孔210を塞いでいるため、直接音、伝播音や放射音等がケース110内に侵入するのを防止することができる。また、マイクロホン100を用いているため、本振動センサの薄型化を図ることができる。
以下、本発明の実施例2に係る振動センサについて上記図4を参照しつつ説明する。図4に示す振動センサは、マイクロホン100’の構成及び振動伝達部材300の接触部320の高さ寸法が相違している以外、実施例1の振動センサと同じ構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する部分については説明を省略する。なお、本実施例2におけるマイクロホンについては、符号の後に’を付けて実施例1のマイクロホン100と区別する。
マイクロホン100’はバックエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサマイクロホンである。このマイクロホン100’は、ケース110’と、エレクトレット層120’と、スペーサ130’と、振動板140’と、リング150’と、基板160’と、FET(電界効果トランジスタ)170’と、背極板180’とを有している。
ケース110’は、その高さ寸法が背極板180’の厚み寸法分ケース110よりも高くなっている以外、ケース110と同じ形状のものである。ケース110’の底板部111’とカシメ部113’との間には、振動板140’、スペーサ130’、背極板180’、リング150’及び基板160’の外周縁部が挟持されている。
振動板140’は振動板140と同じ構成である。この振動板140’は、振動膜142’を上方に向けた状態で、ケース110’の底板部111’上に設置されている。すなわち、振動膜リング141’が底板部111’上に載置されている。
スペーサ130’はスペーサ130と同じ形状の絶縁性を有するリング体である。このスペーサ130’は振動板140’の外周縁部上に設置されている。背極板180’はスペーサ130’と同じ外径を有し且つ導電性を有する円板である。この背極板180’の下面にはエレクトレット層120と同じエレクトレット層120’が形成されている。背極板180’はエレクトレット層120’を下に向けた状態でスペーサ130’上に設置されている。この設置状態で、エレクトレット層120’と振動板140’の振動膜142’とが対向し、エレクトレット層120’と振動膜142’との間にスペーサ130’の厚み寸法分の隙間(コンデンサC’)が形成されている。
リング150’はリング150と同じ形状の導電性を有する円環状体である。このリング150’は背極板180’の外周縁部上に設置されている。基板160’は基板160と同じ回路基板である。この基板160’は、FET170’を下方に向けた状態でリング150’上に設置されている。基板160’の第1の導電ラインはケース110’のカシメ部113’に接触し且つFET170のゲート端子に接続される。基板160’の第2の導電ラインはリング150’に接触し且つ図示しないグランド端子に接続されている。
振動伝達部材300の接触部320の高さ寸法は、緩衝部材200の厚み寸法とケース110’の底板部111’の厚み寸法と振動板140’の振動膜リング141’の高さ寸法との和の寸法よりも若干大きくなっている。このため、本体部310が緩衝部材200に取り付けられた状態で、接触部320がケース110の孔部111a及び緩衝部材200の連通孔210に挿入され、振動板140の振動膜142に接触する。
このような構成の振動センサは次のように組み立てられる。カシメ部113’を内側に折り曲げる前のケース110’の底板部111’の内面上に、振動板140’を振動膜リング141’を下方に向けた状態で設置する。その後、振動板140’の外周縁部上にスペーサ130’を設置する。その後、エレクトレット層120’を下方に向けた状態で背極板180をスペーサ130’上に設置する。その後、背極板180’の外周縁部上にリング150’を設置する。その後、リング150’上に基板160’を設置する。このとき、基板160の第2の導電ラインがリング150に接触する。その後、ケース110’のカシメ部113’を内側に折り曲げる。これにより、カシメ部113’とケース110’の底板部111’との間で振動板140’、スペーサ130’、背極板180’、リング150’及び基板160’の外周縁部が挟持される。このとき、カシメ部113’が基板160の第1の導電ラインに接触する。このようにしてマイクロホン100’が組み立てられる。
その後、マイクロホン100’の底板部111’の外面に実施例1と同様に緩衝部材200を接着させる。その後、緩衝部材200に実施例1と同様に振動伝達部材300を接着させる。すると、接触部320が振動板140’の振動膜142’に接触し、本体部310が緩衝部材200の連通孔210を塞ぐ。
このように組み立てられた振動センサは、血圧計の腕の血圧測定部に巻き付けられるカフ(空気袋付きの血管圧迫帯)に設けられ、該カフの内部の空気を介して伝わる40〜60Hzの音(コロトコフ音)を検出するのに使用される。具体的には、前記コロトコフ音が振動伝達部材300の本体部310に伝わり、該振動伝達部材300を振動させる。この振動伝達部材300の振動が接触部320を介して振動板140’の振動膜142’に伝達され、該振動膜142’を振動させる。この振動膜142’が振動することにより、コンデンサC’の静電容量が変化する。このコンデンサC’の静電容量の変化が電気信号として振動膜リング141’、ケース110’及び上記第1の導電ラインを介してFET170’に入力される。このようにコロトコフ音が振動伝達部材300を介して振動膜142’に直接伝達されるため、振動膜142’の振動レベルが向上し、コンデンサC’の出力レベルを向上させることができる。よって、低周波である前記コロトコフ音を好適に検出することができる。
しかも、本体部310とケース110’の底板部111’との間に緩衝部材200が介在しているため、該本体部310の振動がケース110’に伝わるのを防止することができる。また、本体部310とケース110’の底板部111’との間に緩衝部材200が介在し、且つ、本体部310が緩衝部材200の連通孔210を塞いでいるため、直接音、伝播音や放射音等がケース110’内に侵入するのを防止することができる。また、マイクロホン100’を用いているため、本振動センサの薄型化を図ることができる。
以下、本発明の実施例3に係る振動センサについて上記図5を参照しつつ説明する。図5に示す振動センサは、マイクロホン100’’の構成が相違している以外、実施例2の振動センサと同じ構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する部分については説明を省略する。なお、本実施例3におけるマイクロホンについては、符号の後に’’を付けて実施例1及び2のマイクロホン100、100’と区別する。
マイクロホン100’’はホイルエレクトレットタイプのエレクトレットコンデンサマイクロホンである。このマイクロホン100’’は、振動板140’’の振動膜142’’がエレクトレット化されている。振動膜142’’と背極板180’’とは互いに対向し、振動膜142’’と背極板180’’との間にスペーサ130’’の厚み寸法分の隙間(コンデンサC’’)が形成されている。背極板180’’は、リング150’’を介して基板160’’の第1の導電ラインに接続されている。振動板140’’はケース110’’を介して基板160’’の第2の導電ラインに接続されている。それ以外のマイクロホン100’’の構成はマイクロホン100’と同じである。
このような構成の振動センサは、血圧計の腕の血圧測定部に巻き付けられるカフ(空気袋付きの血管圧迫帯)に設けられ、該カフの内部の空気を介して伝わる40〜60Hzの音(コロトコフ音)を検出するのに使用される。具体的には、前記コロトコフ音が振動伝達部材300の本体部310に伝わり、該振動伝達部材300を振動させる。この振動伝達部材300の振動が接触部320を介して振動板140’’の振動膜142’’に伝達され、該振動膜142’’を振動させる。この振動膜142’’が振動することにより、コンデンサC’’の静電容量が変化する。このコンデンサC’’の静電容量の変化が電気信号としてリング150’’及び上記第1の導電ラインを介してFET170’’に入力される。このようにコロトコフ音が振動伝達部材300を介して振動膜142’’に直接伝達されるため、振動膜142’’の振動レベルが向上し、コンデンサC’’の出力レベルを向上させることができる。よって、低周波である前記コロトコフ音を好適に検出することができる。
しかも、本体部310とケース110’’の底板部111’’との間に緩衝部材200が介在しているため、該本体部310の振動がケース110’’に伝わるのを防止することができる。また、本体部310とケース110’’の底板部111’’との間に緩衝部材200が介在し、且つ、本体部310が緩衝部材200の連通孔210を塞いでいるため、直接音、伝播音や放射音等がケース110’’内に侵入するのを防止することができる。また、マイクロホン100’’を用いているため、本振動センサの薄型化を図ることができる。
なお、本発明に係る振動センサは上記実施例1乃至3に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
上記実施例1乃至3においては、ケースの底板部と振動伝達部材との間に緩衝部材が介在しているとしたが、検出すべき振動によっては、緩衝部材を省略することができる。
また、上記実施例1乃至3では、振動伝達部材300は、本体部310と接触部320を有するとしたが、上記ケースの孔部に挿入され且つ上記振動板に接触し得るものである限り任意に設計変更することが可能である。上記実施例1乃至3では、振動伝達部材300は、金属製であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、樹脂製とすることも可能である。本体部310の形状は、緩衝部材に取り付けられ、緩衝部材の連通孔を塞ぎ得るものである限り任意に設計変更することが可能である。また、接触部320の形状は、緩衝部材の連通孔及びケースの孔部に挿入され、振動板に接触し得るものである限り任意に設計変更することが可能である。
マイクロホン100は実施例1の構成に限定されるものではない。マイクロホン100は、底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、このケースの内面に形成されたエレクトレット層と、前記エレクトレット層に対向配置された振動板とを有している限り任意に設計変更することが可能である。また、マイクロホン100’も実施例2の構成に限定されるものではない。マイクロホン100’は、底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、このケース内に設けられた振動板と、前記ケース内で前記振動板に対向配置された背極板と、前記背極板の振動板対向面に設けられたエレクトレット層とを有している限り任意に設計変更することが可能である。また、マイクロホン100’’も実施例3の構成に限定されるものではない。マイクロホン100’’は、底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、このケース内に設けられた振動板と、前記ケース内で前記振動板に対向配置された背極板と、前記振動板の背極板対向面に設けられたエレクトレット層とを有している限り任意に設計変更することが可能である。
また、上記実施例1乃至3では、ケースが円筒状であるとしたが、角筒状などの他の形状にすることも可能である。この場合、マイクロホンのケース以外の構成部品はケースの内形に応じた外形を有するものを用いれば良い。
なお、上記実施例1乃至3では、振動センサは圧力計のカフに設けられ、コロトコフ音を検出するのに使用されるとしたが、これに限定されるものではない。本発明に係る振動センサは、コロトコフ音以外の低周波(f≦100Hz)の振動を検出するセンサとして使用することも可能であるし、低周波以外の振動を検出するセンサとして使用することも可能である。上記実施例1乃至3では、上記振動センサの各部を構成する素材、形状、個数や寸法等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。
100・・・・エレクトレットコンデンサマイクロホン
110・・・ケース
111・・底板部
111a・孔部
120・・・エレクトレット層
130・・・スペーサ
140・・・振動板
150・・・リング
160・・・基板
170・・・FET
200・・・・緩衝部材
210・・・連通孔
300・・・・振動伝達部材
310・・・本体部
320・・・接触部

Claims (4)

  1. 底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、
    このケースの内面に形成されたエレクトレット層と、
    前記エレクトレット層に対向配置された振動板と、
    前記ケースの孔部に挿入され且つ前記振動板に接触する振動伝達部材とを備えていることを特徴とする振動センサ。
  2. 底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、
    このケース内に設けられた振動板と、
    前記ケース内で前記振動板に対向配置された背極板と、
    前記背極板の振動板対向面に設けられたエレクトレット層と、
    前記ケースの孔部に挿入され且つ前記振動板に接触する振動伝達部材とを備えていることを特徴とする振動センサ。
  3. 底板部を貫通する孔部が設けられたケースと、
    このケース内に設けられ且つエレクトレット化された振動板と、
    前記ケース内で前記振動板に対向配置された背極板と、
    前記ケースの孔部に挿入され且つ前記振動板に接触する振動伝達部材とを備えていることを特徴とする振動センサ。
  4. 請求項1、2又は3記載の振動センサにおいて、
    前記ケースの底板部と前記振動伝達部材との間に介在する緩衝部材を更に備えており、
    前記緩衝部材には厚み方向に貫通し且つ前記孔部に連通する連通孔が設けられており、
    前記振動伝達部材は、前記連通孔を塞ぐように前記緩衝部材上に配置される本体部と、
    この本体部に突設された凸部であって、前記緩衝部材の連通孔及びケースの孔部に挿入され、前記振動板に接触する接触部とを有することを特徴とする振動センサ。
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