JPH11187017A - 欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法 - Google Patents

欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法

Info

Publication number
JPH11187017A
JPH11187017A JP35362297A JP35362297A JPH11187017A JP H11187017 A JPH11187017 A JP H11187017A JP 35362297 A JP35362297 A JP 35362297A JP 35362297 A JP35362297 A JP 35362297A JP H11187017 A JPH11187017 A JP H11187017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
transmission
receiving
transmitting
missing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35362297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3392742B2 (ja
Inventor
Tomohiko Saito
藤 倫 彦 斎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nomura Research Institute Ltd filed Critical Nomura Research Institute Ltd
Priority to JP35362297A priority Critical patent/JP3392742B2/ja
Publication of JPH11187017A publication Critical patent/JPH11187017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392742B2 publication Critical patent/JP3392742B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の受信局で同時多発的にデータの欠落が
あった場合に、送信装置の処理負荷の急増を防止し、欠
落データを自動回復する複数局同時配信システム及びそ
の配信方法を提供する。 【解決手段】 送信装置2と、受信装置3a,…,3n
と、通信ネットワーク4とからなり、送信装置2に、送
信データに連続番号を付す送信データ編集手段6と、通
信手段7と、再送要求により欠落データを再送信する再
送手段7と、第1時間以上データ送信がない場合に直近
データメッセージを送信する送信間隔監視手段9とを備
え、受信装置3a,…,3nに、通信手段10と、受信デ
ータの番号により欠落データを検出する連番監視手段1
1と、受信データから必要部分を抽出するデータ抽出手
段12と、同一の再送要求がないことを条件に欠落デー
タの再送要求を送信する再送要求手段13と、第2時間
以上データ等を受信していない場合に送信異常情報を出
力する送信異常管理手段14とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャスト通
信あるいはブロードキャスト通信を行う複数局同時配信
システムに係り、特に、配信されたデータのうち、送信
装置あるいは受信装置あるいは通信ネットワークの不具
合によって受信装置においてデータの欠落が生じた場合
に、そのデータの欠落を検出し、受信装置から欠落デー
タの再送を要求することにより欠落データの自動回復処
理を行う複数局同時配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日の情報通信技術の発達により、複数
の情報処理装置を通信ネットワークで接続し、一つの情
報処理装置から継続的に情報を他の情報処理装置に送信
することが広く行われている。例えば、証券取引や証券
金融の世界では、時々刻々に発生する金融情報を処理す
るために、多数の情報処理装置が証券会社や証券取引所
に設置され、それらの情報処理装置を通信ネットワーク
によって接続し、サーバーと呼ばれる所定の情報処理装
置から他の情報処理装置に株価や為替レート等の情報を
リアルタイムで送信し、受信した情報処理装置ではこれ
らの金融情報を総合して迅速に分析し、投資のための情
報分析を行うシステムが広く使用されている。このよう
な情報処理システムにおいては、同一のデータを複数の
局(通信のための理論上のチャネルであって、物理的に
一つの情報処理装置が複数のチャネルを有することがあ
る)に配信するシステムが組み込まれている。この同一
データを複数の局に配信するシステムは、金融情報分析
の他にニュースや天気予報等のリアルタイムの配信シス
テムに利用でき、独立の技術、システムを構成してい
る。
【0003】同一のデータを複数の局に配信する方法に
は、シングルキャスト通信、マルチキャスト通信、及び
ブロードキャスト通信とがある。シングルキャスト通信
は1対1の通信を行うものであり、マルチキャスト通信
は1対N局(複数局)の通信を行うものであり、ブロー
ドキャスト通信は1対全局の通信を行うものである。シ
ングルキャスト通信に適した通信プロトコルとしてはT
CP/IP( Transmission Control Protocol / Intern
et Protocol )があり、マルチキャスト通信やブロード
キャスト通信に適した通信プロトコルとしてはUDP/
IP( User Datagram Protocol / Internet Protocol)
がある。
【0004】TCP/IPは、通信装置間に一対一の通
信チャネルのを保持したまま通信を行うコネクション型
の通信プロトコルであ。TCP/IPは、通信中は通信
回線に他のデータが入るのを排除し、転送データの信頼
性、すなわちデータの欠落なきことを保証できる。これ
に対してUDP/IPは、通信装置間に一対一の通信チ
ャネルを保持しないで通信を行うコネクションレス型の
通信プロトコルである。UDP/IPは、1局から複数
局に同時にデータを送信(同報送信)できるが、受信局
でデータの欠落なきことを保証しない。
【0005】同一データを複数局に送信するシステムに
おいては、UDP/IPのような複数局への同時送信
(同報)できる通信プロトコルが、通信の効率上好まし
いのは言うまでもないが、このようなコネクションレス
型の通信プロトコルでは上述した通りデータの欠落なき
ことを保証できない。このため、従前では、金融情報の
ような転送データの信頼性を要求するシステムにおいて
は、TCP/IPのようなコネクション型通信プロトコ
ルによって、データを必要とする情報処理装置がサーバ
ーに接続を要求し、一対一通信を行うのが一般的であっ
た。
【0006】さらに、金融情報を提供する複数のデータ
ソースがそれぞれ固有のデータフォーマットや通信プロ
トコルによって金融情報を提供しているのが実状である
ため、従前の金融情報システムでは、各データソースの
情報を処理できる特別の情報処理装置を用意し、個別に
データソースに接続するようにしていた。
【0007】上記従前のデータ配信システムに対し、本
願出願人は先に特願平04−157340号により、U
DP/IP等のコネクションレス型通信プロトコルを用
いて複数の汎用的な情報処理装置(受信装置)にデータ
を同時に配信できるようにしながら、転送データの信頼
性を高く維持することができるデータ配信システム及び
その配信方法を提案した。以下、このデータ配信システ
ムについて概略説明する。
【0008】図10は、本願出願人が先に提案したデー
タ配信システムの構成を示しており、図示するように、
そのデータ配信システムは、送信装置50と、受信装置
51a,…,51nと、中継装置61と、情報源70a,
…,70nと、転送路60とからなる。
【0009】情報源70a,…,70nはそれぞれ固有の
データフォーマットと通信プロトコルによって継続的に
データを提供し、中継装置61は情報源70a,…,7
0nが提供するデータを中継して送信装置50に転送
し、送信装置50は上記情報源70a,…,70nからの
データを入力し、所定のデータ記述コードを付し、UD
P/IP等のコネクションレス型通信プロトコルにより
受信装置51a,…,51nに同報送信する。
【0010】ここで、上記データ記述コードは、送信デ
ータの先頭に付され、その送信データのデータフォーマ
ット、データ長、データの種別、及び連続した番号(連
番)を含んでいる。
【0011】各受信装置51a,…,51nは、送信装置
50が送信したデータをすべて受信し、それらのデータ
に付されているデータ記述コードにより、データ処理
と、欠落データの検出とその回復とを行う。
【0012】データ処理については、受信装置はデータ
記述コードのデータフォーマット、データ長等の情報に
基づいて、それらに対応する処理方法によってデータを
汎用的な形に変換して取り出し、それ以降のデータ処理
に付す。これにより、種々の情報処理が実現される。
【0013】また、欠落データの検出回復については、
受信装置51a,…,51nは、データ記述コードの連番
をチェックし、欠番があった場合には、その欠番のデー
タが欠落されたと判断し、送信装置50に欠番のデータ
の再送を要求することによって実現される。
【0014】上記欠落データの再送要求と再送は、転送
路60上に流されているデータとの干渉を防止し、か
つ、受信装置51a,…,51nが個別に欠落データを回
復するために、TCP/IPのようなコネクション型通
信プロトコルによって送受信される。 すなわち、デー
タの欠落を検出した受信装置(51a,…,51nのいず
れか)は、それぞれ送信装置50に接続を求め、接続後
は他を排して1対1の通信によって欠落データを回復す
る。
【0015】上記本願出願人が先に提案したデータ配信
システムおよび方法によれば、データの配信は、マルチ
キャストやブロードキャスト通信方法により効率的に行
われ、データの転送エラーによって欠落データが発生し
た場合には、自動的にデータの欠落を検出してその回復
をすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記本
願出願人が提案したデータ配信システムおよび方法で
は、受信装置の少数がデータを受信できなかった場合に
は問題はないが、同一のデータが複数の受信装置で同時
に欠落した場合には、送信装置の処理負荷が一時的に増
加する難点があった。
【0017】例えば、送信装置の送信エラーや通信ネッ
トワークの障害により、あるデータが全部の受信装置に
送られなかった場合は、すべての受信装置がそのデータ
の欠落を検出し、個別に送信装置に接続を求め、欠落デ
ータの再送要求と再送とを行おうとする。この欠落デー
タの再送要求と再送の通信プロトコルは、TCP/IP
のような1対1の通信プロトコルによっていたので、送
信装置は逐次的に同一データを受信装置の数だけ繰り返
さなければならなかった。このため、送信装置のデータ
配信処理が圧迫され、ひいてはデータ送信全体あるいは
データ回復の機能に悪影響を与えるおそれがあった。
【0018】上記問題は、データ配信システムの規模に
比して送信装置等の情報処理能力が高い場合にはほとん
ど問題とはならないが、特に、今日のようにデータ配信
システムが大規模化した場合には、その悪影響が著しく
なるおそれがあった。
【0019】そこで、本発明の解決しようとする課題
は、同一データが複数の受信局で同時多発的に欠落され
た場合にも、送信装置の処理負荷の急増を防止し、効率
よいデータ配信と欠落データの自動回復とを実現する複
数局同時配信システム及びその配信方法を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る複数
局同時配信システムは、継続的に複数の受信局にデータ
を同時配信する送信装置と、少なくとも一つの受信局を
有する受信装置と、前記送信装置と受信装置とを接続す
る通信ネットワークとからなり、前記送信装置は、送信
すべきデータに連続番号を付す送信データ編集手段と、
前記連続番号を付した送信データを複数の受信局に同報
送信する通信手段と、前記受信装置からの再送要求を入
力し、再送要求があったデータを前記送信データ編集手
段と前記通信手段により再送データとして再送信する再
送手段と、データ送信の間隔を監視し、所定の第1時間
以上データ送信がない場合に直前に送信したデータの番
号を付した直近データメッセージを前記通信手段により
送信する送信間隔監視手段と、を有し、前記受信装置
は、同報通信を行う通信手段と、前記通信手段が受信し
たデータの番号を監視し、欠番があった場合に欠落デー
タ情報を出力する連番監視手段と、受信したデータから
必要なデータを抽出するデータ抽出手段と、前記欠落デ
ータ情報を入力し、当該欠落データの再送要求を受信し
ていない場合に前記通信手段により当該欠落データに対
する再送要求を同報送信する再送要求手段と、前記送信
間隔管理手段の直近データメッセージを入力し、最後に
受信したデータの番号と比較し、欠落データがあった場
合には欠落データ情報を出力し、前記第1時間より長い
所定の第2時間以上データまたは前記直近データメッセ
ージを受信していない場合には送信異常情報を出力する
送信異常管理手段と、を有していることを特徴とするも
のである。
【0021】本願請求項2に係る複数局同時配信システ
ムは、請求項1の複数局同時配信システムにおいて、前
記送信装置は少なくとも1つあって、複数のデータソー
スからデータを受け入れて前記受信装置に同報送信する
ように構成され、前記送信装置は、全体としてあるいは
各送信装置ごとに、データソースごとにデータを送信す
る複数の送信局を有し、前記送信装置の送信データ編集
手段は、前記送信局ごとに、送信データに連続番号とと
もに、データソースを識別するデータソース識別符号を
含むデータ記述コードを付すように構成され、前記送信
装置の送信間隔監視手段は、前記送信局ごとに、データ
送信間隔を監視し、前記第1時間以上データ送信がない
場合にその送信局の前記直近データメッセージを送信さ
せるように構成され、前記受信装置は、全体としてある
いは各受信装置ごとに、前記送信局に対応する複数の受
信局を有し、前記受信装置の連番管理手段は、前記受信
局ごとに、受信したデータの番号を監視し、欠番があっ
た場合には受信局ごとに欠落データ情報を出力するよう
に構成され、前記受信装置のデータ抽出手段は、前記デ
ータ記述コードにより受信したデータから必要なデータ
を抽出するように構成され、前記受信装置の再送要求手
段は、前記欠落データ情報を入力し、当該欠落データの
再送要求を受信していない場合に前記通信手段により当
該欠落データに対する再送要求を同報送信するように構
成され、前記受信装置の送信異常管理手段は、前記送信
間隔監視手段の直近データメッセージを入力し、その直
近データメッセージに対応する受信局の最後に受信した
データの番号と比較し、欠落データがあった場合には欠
落データ情報を出力し、前記第1時間より長い所定の第
2時間以上データまたは前記直近データメッセージを受
信しない場合には異常があったデータソースを特定した
送信異常情報を出力するよう構成されている、ことを特
徴とするものである。
【0022】本願請求項3に係る複数局同時配信システ
ムは、請求項2の複数局同時配信システムにおいて、前
記受信装置は、少なくとも1つのアプリケーション手段
にデータを出力するように構成され、前記送信装置は、
所定のアプリケーション手段が所定のデータを受信開始
あるいは受信終了する場合に、当該アプリケーション手
段から受信開始または受信終了に係るデータのデータソ
ースに関する情報を入力して現にデータ配信を行ってい
るデータソースと比較し、追加のデータソースからデー
タ配信する場合は当該データソースの送信局を生成して
当該データソースからデータを入力して同報送信し、所
定のデータソースからのデータ配信を終了する場合は当
該データソースの送信局を消去するように構成され、前
記受信装置は、前記アプリケーション手段に対応する受
信局を有し、各アプリケーション手段が必要とするデー
タを登録し、前記データ記述コードにより受信したデー
タから必要なデータを抽出して各アプリケーション手段
に出力するように構成されている、ことを特徴とするも
のである。
【0023】本願請求項4に係る複数局同時配信システ
ムは、請求項1ないし3の複数局同時配信システムにお
いて、前記送信装置は、一定の時間の間に入力した同一
データソースからの個別データを1送信ブロックにまと
め、または、前記一定時間以内で入力した同一データソ
ースからの個別データの全データ長が所定のブロック長
に達した時にそれらの個別データを1送信ブロックにま
とめ、前記送信データ編集手段により連続番号あるいは
連続番号及び前記データ記述コードを付して複数の受信
局に同報送信する送信ブロック化手段を有していること
を特徴とするものである。
【0024】本願請求項5に係る複数局同時配信方法
は、送信装置から継続的にデータを通信ネットワークを
介して当該通信ネットワークに接続された受信装置に生
成された複数の受信局に同時配信するようにした複数局
同時配信方法において、データの同時配信処理と、欠落
データの再送要求処理と、送信異常監視処理とを有し、
前記データの同時配信処理は、前記送信装置が送信デー
タに連続番号を付して複数の受信局に同報送信し、前記
受信装置が各受信局ごとに受信データに付された連続番
号を監視し、欠番がない場合に受信データから必要なデ
ータを抽出する処理段階を有し、前記欠落データの再送
要求処理は、前記データの同時配信処理において、連続
番号に欠番があった場合に欠番に係るデータが欠落され
たと判断し、同一のデータに係る再送要求を受信してい
ないことを条件に再送要求を同報送信し、前記送信装置
が再送要求に係るデータを再送信する処理段階を有し、
前記送信異常監視処理は、前記送信装置がデータ送信の
間隔を監視し、所定の第1時間以上データ送信がない場
合に直前に送信したデータの番号を付した直近データメ
ッセージを同報送信し、各受信装置が前記第1時間より
長い第2時間以上データまたは直近データメッセージを
受信していない場合に送信異常情報を出力する処理段階
を有する、ことを特徴とするものである。
【0025】本願請求項6に係る複数局同時配信方法
は、請求項5の複数局同時配信方法において、前記送信
装置は、データソースごとにデータの提供を受けてデー
タの同報送信を行う複数の送信局を有し、前記受信装置
は、前記送信局に対応する受信局を有し、前記データの
同時配信処理において、前記送信装置は、送信局ごとに
送信データに連続番号とデータソースを識別するデータ
ソース識別符号を含むデータ記述コードを付して同報送
信し、前記受信装置は、受信局ごとに連続番号を監視
し、欠番がない場合に前記データ記述コードにより必要
なデータを抽出し、前記欠落データの再送要求処理にお
いて、前記受信装置は、受信局ごとに連続番号を監視
し、欠番があった場合に欠番に係るデータが欠落された
と判断し、同一のデータに係る再送要求を受信していな
いことを条件に再送要求を同報送信し、前記送信装置が
再送要求に係るデータを再送信し、前記異常監視処理に
おいて、前記送信装置は、送信局ごとに、データ送信の
間隔を監視し、所定の第1時間以上データ送信がない場
合に直前に送信したデータの番号を付した直近データメ
ッセージを同報送信し、前記各受信装置は、受信局ごと
に、前記第1時間より長い第2時間以上データまたは直
近データメッセージを受信していない場合に送信異常情
報を出力する、ことを特徴とするものである。
【0026】本願請求項7に係る複数局同時配信方法
は、請求項6の複数局同時配信方法において、前記受信
装置は、少なくとも1つのアプリケーション手段にデー
タを出力するように構成され、所定のアプリケーション
手段がデータの受信を開始する時は、前記受信装置は、
そのアプリケーション手段が必要とするデータの種類を
前記送信装置に送信し、前記送信装置は、そのアプリケ
ーション手段が必要とする種類のデータが現に同時配信
しているものか否かを確認し、その種類のデータが現に
同時配信されていなければ、新たにその種類のデータを
該当するデータソースから取得してデータの同時配信を
開始し、所定のアプリケーション手段がデータの受信を
終了する時は、前記受信装置は、そのアプリケーション
手段が受信していたデータの種類を前記送信装置に送信
し、前記送信装置は、そのアプリケーション手段が受信
していた種類のデータが他のアプリケーション手段から
継続して配信を要求されているか否かを確認し、その種
類のデータが他のアプリケーション手段から継続して配
信を要求されていなければ、その種類のデータの同時配
信を終了する、ことを特徴とするものである。
【0027】本願請求項8に係る複数局同時配信方法
は、請求項5ないし7の複数局同時配信方法において、
前記データの同時配信処理において、前記送信装置は、
一定の時間の間に入力した同一データソースからの個別
データを1送信ブロックにまとめ、または、前記一定時
間以内で入力した同一データソースからの個別データの
全データ長が所定のブロック長に達した時にそれらの個
別データを1送信ブロックにまとめ、連続番号あるいは
連続番号及び前記データ記述コードを付して複数の受信
局に同報送信する、ことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て願書に添付した図面を用いて以下に説明する。
【0029】最初に、本発明による「欠落データの自動
回復処理を行う複数局同時配信システム」の第一実施形
態の構成を図1に示す。
【0030】図1に示すように、全体を符号1で示す本
実施形態による複数局同時配信システムは、一つの送信
装置2と、複数の受信装置3a,…,3nと(3b,…,
3nはその内部構造を省略する)、送信装置2と受信装
置3a,…,3nとを接続する通信ネットワーク4とから
なる。通信ネットワーク4は、データ通信可能なネット
ワークであればよいが、一形態としてLAN(Local Ar
ea Network)を使用することができるので、図1におい
てはLANを図示する。送信装置2には、データを提供
する一つのデータソース5が接続されているとする。
【0031】上記複数局同時配信システム1は、データ
ソース5が継続的にデータを提供し、そのデータを送信
装置2が入力してリアルタイムで通信ネットワーク4を
介して受信装置3a,…,3nに同報送信するものであ
る。継続的というのは、データが発生する度に供給さ
れ、一定の時間間隔ではないが、データの提供と受入の
関係が続く限りデータを提供するということを意味す
る。
【0032】送信装置2は、送信データ編集手段6と、
通信手段7と、再送手段8と、送信間隔監視手段9とを
有している。
【0033】受信装置3aは、通信手段10と、連番監
視手段11と、データ抽出手段12と、再送要求手段1
3と、送信異常管理手段14とを有している。
【0034】受信装置3b,…,3nも同一の構成を有し
ているとする。
【0035】送信データ編集手段6は、送信装置2が送
信するデータに連続番号を付す手段である。ここで、
「連続番号」とは、1ずつ増加する番号の他、一定の数
ずつ増加する番号も含むものとする。また、ここでいう
「データ」は、個別データあるいは送信ブロックのデー
タをいうものとする。個別データとは情報単位ごとのデ
ータをいい、送信ブロックのデータとは送信単位ごとの
データをいう。情報単位ごとの個別データとは、例えば
株価情報であれば、特定の銘柄の株価情報が該当する。
送信単位ごとの送信ブロックのデータとは、例えば前記
株価情報の個別データを一定数まとめて1回で送信する
場合の送信データが該当する。送信データのブロック化
の手段については後述する。
【0036】送信装置の通信手段7は、上記送信データ
編集手段6が連続番号を付したデータを受信装置3a,
…,3nに同報送信する送受信可能な手段である。この
通信手段7によるデータの送信は、複数の受信装置(受
信局)に同報送信する通信プロトコルによる。このよう
な、同報送信プロトコルとしてはUDP/IPがある。
なお、受信局は論理的考えられた受信装置をいい、本実
施形態では受信局が物理的な受信装置と一致する。
【0037】再送手段8は、通信手段7を介して受信装
置3a,…,3nからの再送要求を入力し、その再送要求
のデータを特定して送信データ編集手段6と通信手段7
とによって再送信させる手段である。この場合の再送デ
ータの送信も、同報送信用通信プロトコルによって同報
送信される。
【0038】送信間隔監視手段9は、通信手段7のデー
タ送信を監視し、所定の第1時間以上データの送信がな
い場合に、その直前に送信されたデータ(直近データ)
の番号を付した直近データメッセージを通信手段7によ
って送信させる手段である。第1時間は、システム設計
者によって自由に定め得る。直近データメッセージも、
同報送信用通信プロトコルによってすべての受信装置3
a,…,3nに同報送信される。
【0039】上記送信装置2とその構成手段(6〜9)
は、上述した処理を行うための専用のハードウェアから
なることも可能であるが、好ましくはソフトウェアプロ
グラムによって制御されたコンピュータであって、各処
理段階に応じてそれぞれの処理を行うように制御された
ものである。
【0040】受信装置3aの通信手段10は、送信装置
2から送られてくる通常の送信データ、又は、再送信の
データ、直近データメッセージ、他の受信装置3b,
…,3nが送信した再送要求を受信し、自らは欠落デー
タの再送要求を送信することができる手段である。この
通信手段10による送信は、すべて同報送信用通信プロ
トコルにより、送信装置2と他の全部の受信装置3b,
…,3nに同報送信される。
【0041】連番監視手段11は、通信手段10が受信
した送信装置2からのデータの番号を監視し、欠番があ
った場合にはその番号のデータが欠落されたと認識し、
欠落データ情報を再送要求手段13に出力する手段であ
る。
【0042】データ抽出手段12は、通信手段10が受
信した送信装置2からのデータを入力し、必要なデータ
を選択し、受信データから連続番号等を取り除き、必要
なデータ部分を抽出する手段である。
【0043】再送要求手段13は、連番監視手段11か
ら欠落データ情報を入力し、他の受信装置3b,…,3n
からの同一の欠落データの再送要求を受信していないこ
とを条件に、その欠落データに対する再送要求を通信手
段10により送信する。この再送要求には欠落データの
番号が付され、すでに説明したように、同報送信用通信
プロトコルにより、送信装置2と他の全部の受信装置3
b,…,3nに同報送信される。
【0044】送信異常管理手段14は、送信装置2から
の直近データメッセージが送られてきた場合は、その直
近データメッセージを入力して直近データメッセージに
付されたデータ番号とその受信装置3aが最後に受信し
たデータの番号とを比較する。その結果、その受信装置
3aが最後に受信したデータの番号と直近データメッセ
ージのデータ番号とが一致した場合は、データの欠落は
なかったものとして、次のデータの受信を待つ。一方、
直近データメッセージのデータ番号が最後に受信したデ
ータの番号より大きい場合は、最後の受信データの番号
から直近データメッセージのデータ番号までの各データ
が欠落したとして欠落データ情報を出力する。この欠落
データ情報は再送要求手段13によって処理され、送信
装置2と他の全部の受信装置3b,…,3nに同報送信
される。
【0045】さらに、送信異常管理手段14は、内部に
クロックを有し、直近データメッセージが送信される第
1時間より長く設定された第2時間以上経ってデータま
たは直近データメッセージを受信していない場合には、
送信装置2または通信ネットワーク4に異常が生じたと
判断し、アプリケーション手段に送信異常情報を出力す
る。
【0046】上記受信装置3aとその構成手段(10〜
14)は、上述した処理を行うための専用のハードウェ
アからなることもできるが、好ましくはソフトウェアプ
ログラムによって制御されたコンピュータであって、各
処理段階に応じてそれぞれの処理を行うように構成され
たものである。
【0047】次に、上記構成を有している複数局同時配
信システム1の動作、すなわち、データ配信とデータ欠
落の検出と自動回復と、送信異常の監視の諸処理につい
て説明する。
【0048】図2は、本実施形態による複数局同時配信
システム1における処理の流れを示している。図に示す
ように、複数局同時配信システム1の処理は、大きくデ
ータの同時配信(図中にデータ配信と示す)と、欠落デ
ータの再送要求(図中に再送要求と示す)と、送信異常
監視の3つに分けられる。図2において、各処理段階を
示すブロックの右上にその処理を行う複数局同時配信シ
ステム1の構成手段や装置を示す。
【0049】最初に、通常の状態におけるデータの同時
配信について説明する。ここで、「通常の状態」という
のは、データの欠落も送信異常も生じていない状態をい
うものとする。
【0050】通常のデータ配信では、配信されるデータ
はデータソース5から送信装置2に供給される(ステッ
プS100)。このデータは、不定期に発生して供給さ
れるが、一定の大きな時間間隔以内で継続的に供給され
る。
【0051】上記データを入力した送信装置2は、その
送信データ編集手段6により、各送信データに連続番号
を付し、受信装置3a,…,3nに同報送信する(ステッ
プS110)。
【0052】上記同報送信されたデータは、すべての受
信装置3a,…,3nによって受信される(ステップS1
20)。
【0053】データを受信した受信装置3a,…,3nで
は、連番監視手段11により、受信したデータの番号、
すなわち先に送信装置2の送信データ編集手段6によっ
て付された連続番号を監視する(ステップS130)。
【0054】上記連番監視手段11により連続番号のデ
ータと判断された場合は、そのデータは当該受信装置の
データ抽出手段12により、必要なデータが抽出され
(ステップS140)、各種の情報処理に利用される
(ステップS150)。
【0055】以上は通常状態におけるデータ配信処理で
あったが、次に、欠落データの再送要求処理について説
明する。
【0056】欠落データの検出は各受信装置3a,…,
3n側で行う。受信装置3a,…,3nは、それぞれの連
番監視手段11によって、受信したデータの番号を監視
し、番号に欠番があった場合にはその番号のデータが欠
落されたと認識することにより、欠落データを検出する
(ステップS160)。
【0057】欠落データの情報は再送要求手段13に送
られ、再送要求手段13は欠落データと同一のデータの
再送要求が他の受信装置3a,…,3nから出されている
か否がを確認する。これは、一つの受信装置からの再送
要求は、他の受信装置にも送られ、各受信装置において
はどんな再送要求が発せられているかを常時把握できる
ため、可能となる。既に発せられている再送要求を確認
した結果、欠落データと同一のデータについて再送要求
が未だ発せられていない場合に限り、再送要求手段13
は、その欠落データの番号を付して再送要求を送信す
る。この再送要求の送信は、同報送信用通信プロトコル
によって、送信装置2とともに他の受信装置に送られる
(ステップS170)。再送要求の同報送信は、他の受
信装置に対し同一の欠落データの再送要求を制限すると
ともに、送信装置2に対しては欠落データの再送を要求
する。
【0058】上記再送要求を受信した送信装置2の再送
手段8は、再送要求されたデータをその番号によって特
定し、送信データ編集手段6と通信手段7により同デー
タを再送信する(ステップS180)。これにより、欠
落データが各受信装置3a,…,3nに送られ、各受信装
置3a,…,3nが再送データを受信し(ステップS12
0)、そのデータが欠落された受信装置においては欠落
データを回復することができる。
【0059】以上が欠落データの再送と回復の処理であ
ったが、次に送信異常監視の処理について説明する。
【0060】送信異常監視処理は、送信装置2と受信装
置3a,…,3nの相互の処理によって実現される。送信
装置2では、通常のデータ配信を行っている間は、送信
間隔監視手段9により常にデータの送信間隔を監視する
(ステップS190)。データの送信間隔が、一定の第
1時間内で送信されているときは、送信間隔監視手段9
はデータ配信が正常に行われていると判断する。これに
対して、データ送信が第1時間以上経過されても行われ
ない場合には、データ送信が継続していることを知らせ
る意味で、送信装置2が最後に送信したデータ(直近デ
ータ)の番号を付した直近データメッセージを各受信装
置3a,…,3nに同報送信する(ステップS200)。
【0061】一方、各受信装置3a,…,3nにおいて
は、一定時間データ受信が途切れた場合に、その事象が
データの供給間隔が長いことによるか、あるいは送信の
異常によるものかを、判断する。具体的には、直近デー
タメッセージが送信される第1時間より長い第2時間を
設定しておき、送信異常管理手段14により、第2時間
以上時間が経過しても、配信データあるいは直近データ
メッセージを受信しない時に、送信異常を検出し、その
受信装置を通してデータを取得するアプリケーション手
段(特定の目的のために情報処理を行う手段)に送信異
常情報を出力する。これは、第1時間が経過すれば、送
信装置2が正常に作動している限り、配信データか直近
データメッセージが送られてくるはずであり、その第1
時間が経過した後さらに一定時間が経過した第2時間以
上配信データも直近データメッセージも受信しないの
は、送信側に何らかの障害が発生したと判断できるから
である。
【0062】以上の構成と処理により、本実施形態の複
数局同時配信システム1によれば、同報送信用通信プロ
トコルによって、効率よく同一データを多数の受信装置
(受信局)に同時配信でき、かつ、各受信装置(受信
局)においてデータの欠落が生じた場合には、データ欠
落が発生した受信装置(受信局)がこれを検出し、自動
的にデータ回復を行うことができる。
【0063】さらに、本実施形態の複数局同時配信シス
テム1によれば、一つのデータが多数の受信装置(受信
局)で同時に欠落された場合には、最初にそのデータ欠
落を検出した受信装置のみが再送要求を発し、その一つ
の再送要求によって、データが再度同報送信され、デー
タ欠落が発生した各受信装置でデータの回復を行うこと
ができる。これにより、送信装置2や通信ネットワーク
4の障害等により、受信データの欠落が同時多発的に発
生した場合でも、データの再送要求のための通信量やそ
れに対応する送信装置2の処理量が急増することがな
く、スムーズに多数の受信装置(受信局)のデータの回
復を行うことができる。これは、特に大規模な複数局同
時配信システムにおいては、効果が顕著である。
【0064】次に、第2実施形態による複数局同時配信
システムについて説明する。
【0065】図3は、第2実施形態による複数局同時配
信システムの構成を示している。図3においては、図1
と同一部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略
する。
【0066】図3に示すように、この第2実施形態によ
る複数局同時配信システム20は、送信装置2が、送信
ブロック化手段21を有している点を除き、第1実施形
態の複数局同時配信システム1と構成が同一である。
【0067】この送信ブロック化手段21は、送信装置
2がデータソース5から入力したデータ(個別データ)
を一時的に格納し、一定の時間ごとにそれらのデータ
(個別データ)を1送信ブロックにまとめ、または、前
記一定時間以内で入力したデータ(個別データ)の全デ
ータ長が所定のブロック長に達した時にそれらのデータ
(個別データ)を1送信ブロックにまとめ、送信データ
編集手段6により連続番号を付し、通信手段7により各
受信装置3a,…,3nに同報送信するための手段であ
る。
【0068】複数局同時配信システム20によるデータ
同時配信、欠落データの検出と回復、送信異常監視の諸
処理は、送信データが送信ブロックごとに取扱われる点
を除き、第1実施形態による複数局同時配信システム1
と全く同様である。
【0069】図4に、送信データのブロック化の処理を
示す。この送信データのブロック化の処理のステップS
102〜S106は、図2のステップS100とS11
0の間で行われる。
【0070】データソース5からデータが送信装置2に
供給されると、送信ブロック化手段21は、供給された
データを一時的に所定の記憶手段に格納しておく(ステ
ップS102)。この格納された個別データは、そのデ
ータ長を合計され、合計のデータ長が所定のブロック長
に達するか否かを判断される(ステップS104)。所
定のブロック長に達した場合(前記ブロック長以上にな
った場合)は、その送信ブロックは、送信データ編集手
段6により連続番号を付され、各受信装置に同報送信さ
れる(ステップS110)。
【0071】所定のブロック長に達していない場合は、
次にデータの格納を開始してからの時間が一定時間に達
したか否かを判断する(ステップS106)。一定時間
に達していなければ、ステップS102の処理に戻り、
次のデータの受信と格納を行う。一方、一定時間に達し
た場合は、それまでに格納された個別データを1送信ブ
ロックとして送信データ編集手段6により連続番号を付
し、各受信装置に同報送信する(ステップS110)。
【0072】この複数局同時配信システム20によれ
ば、データがブロック化されて送受信されるので、連続
番号を付す送信データ編集手段6の処理量と、通信プロ
トコルのための処理等が大幅に軽減され、株価データの
ように零細ではあるが多数配信されるデータの複数局同
時配信システムにおいて、効率的な処理を行うことがで
きる。
【0073】次に、本発明の第3実施形態による複数局
同時配信システムについて説明する。
【0074】図5は、第3実施形態による複数局同時配
信システムの構成を示している。図5において、図3と
同一部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略す
る。図5に示すように、この第3実施形態による複数局
同時配信システム30は、複数のデータソース5a,
…,5dと、各データソース5a,…,5dに対応する送
信局(ノード)31a,…,31dを有している。この他
の構成については、図3に示した第2実施形態の複数局
同時配信システム20と同一の構成を有している。
【0075】送信局31a,…,31dは、各データソー
ス5a,…,5dに対応して形成された論理上の送信装置
である。図示のように、一つの送信装置2に複数の送信
局を形成でき、データの供給に開始に応じて形成され、
反対にデータの供給が終了すれば送信局を消去すること
ができる。
【0076】この複数局同時配信システム30において
は、複数種類のデータを通信ネットワーク4に流すこと
ができる。これに対して受信装置3a,…,3nは、送信
局31a,…,31dに対応する受信局(図示せず)を有
し、すべてのデータを受信するが、それらのデータ抽出
手段12により、自装置が必要とするデータのみを選択
して抽出した上で利用することができる。
【0077】この複数局同時配信システム30では、送
信データ編集手段6が各送信局31a,…,31dについ
て独立の番号体系による連続番号とデータの種類を示す
情報を付して、各受信装置3a,…,3nに同報送信す
る。
【0078】各送信局31a,…,31dによるデータ同
時配信、欠落データの検出と回復、送信異常監視の諸処
理は、各送信局と受信局の間で独立に行われる点を除
き、図2に示した通りであって、複数局同時配信システ
ム1や複数局同時配信システム20と全く同様である。
【0079】複数局同時配信システム30においては、
各データソース5a,…,5dは、異なるデータ種別(種
類)のデータを提供する。ここで、データ種別あるいは
データ種類とは、データソース、データの内容、データ
のフォーマット、データ処理上のプロトコルの等による
種別である。このような複数データ種別のデータが順不
同に同報送信されるので、上述したように、複数局同時
配信システム30の送信データ編集手段6は、データ種
別を識別しそれらの処理を可能にするデータ記述コード
を各データまたは送信ブロックに付す。
【0080】図6にデータ記述コードの一例を示す。
【0081】図6のデータ記述コードは、個別データあ
るいはそれらの送信ブロックの前に付され、メッセージ
種別、ブロックデータ長、ステータス、個数、クラッシ
ュカウント、通番、データ種別(情報源ID)、個別デ
ータ長の情報からなる。メッセージ種別は、送信された
メッセージあるいはデータが、通常の配信データか直近
データメッセージか再送要求か再送されたデータ(再送
データ)かを区別する。ブロックデータ長は、その送信
ブロック全体のデータ長を示す。ステータスは、送信装
置の作動が正常か否かを示す。個数は、個別データの個
数を示す。クラッシュカウントは、送信装置が異常にな
って再立ち上げされた回数を示す。通番は、本明細書に
いう連続番号であって、各送信局ごとに独立にカウント
された連続番号である。データ種別(情報源ID)は、
データソース識別符号であり、データソースのデータ内
容、データフォーマット等の情報を含む。個別データ長
は、個別データのデータ長を示す。
【0082】このようなデータ記述コードにより、デー
タを受信した受信装置3a,…,3nは、受信したデータ
の全体が自装置にとって必要な情報か否か、受信したデ
ータの何桁目から何桁目までが必要なデータか、そのデ
ータフォーマット等の情報を得られ、データ抽出手段1
2によって必要な情報を抽出して種々の情報処理を行う
ことができる。
【0083】なお、上記データ記述コードは一例であっ
て、システムに応じて、必要な情報を付加することがで
きることは言うまでもない。
【0084】また、本実施形態では、各データソース5
a,…,5dに1対1の関係で送信局31a,…,31dを
設けているが、本発明はこれに限られず、一つの送信局
が複数のデータソース5a,…,5dからデータを供給さ
れる場合もあり得る。この場合には、送信ブロック中の
各データ種別のデータの在処を示す情報をデータ記述コ
ードに含ませればよい。
【0085】この複数局同時配信システム30によれ
ば、通信ネットワーク4の汎用性が増す。すなわち、例
えば金融情報、ニュース、その他不定期に発生する複数
の情報が通信ネットワーク4上に流れ、各受信装置3
a,…,3nは各自の装置が必要とするデータを取得し、
欠落があった場合には、欠落データを自動的に回復する
ことができるのである。
【0086】このような汎用的な通信ネットワーク4で
は、配信データの増加に伴ってデータ欠落の可能性も増
加し、同時多発的なデータの欠落が発生した時のシステ
ムの健全性を維持することがより重要な問題になる。こ
れに対して、本発明による複数局同時配信システムによ
れば、データの同時多発的な欠落に対しても、送信装置
の負荷の著しい増加を防止することができるので、この
ような汎用的なデータ同時配信システムを構成すること
が容易になる。
【0087】次に、本発明の第4実施形態による複数局
同時配信システムについて以下説明する。
【0088】図7に、第4実施形態による複数局同時配
信システムの構成を示す。図7において、図5と同一部
分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0089】上述した第3実施形態の複数局同時配信シ
ステム30に対して、この第4実施形態による複数局同
時配信システム40は、受信装置3a,…,3nがそれぞ
れ特別な情報処理を行う複数のアプリケーション手段
(受信装置3aについてはアプリケーション手段42a,
42b,42c)に接続され、それらのアプリケーション
手段に対応して受信局(受信装置3aにおいては受信局
41a,41b,41c)を有している。また、データを
提供するデータソースも、任意の数からデータの提供を
受けることができ、送信装置2も任意の数にすることが
できる。
【0090】アプリケーション手段42a,42b,42
cは、例えば、金融情報の分析を行う装置、時々刻々の
ニュースを表示する装置、特定の情報からユーザーが要
求情報のみをスクリーニングして格納する装置等、情報
処理の目的、必要な情報、情報源を異にする種々の情報
処理手段とすることができる。また、例えば同一の情報
処理目的の金融情報分析装置であっても、情報源を異に
する複数種類の装置とすることができる。
【0091】この複数局同時配信システム40は、複数
局同時配信システム30の汎用性をさらに高め、任意の
種類のアプリケーション手段が各自必要な情報を得て、
それぞれの情報処理を行えるようしたものである。この
複数局同時配信システム40では、アプリケーション手
段が必要とする情報(データソースのデータ)を登録に
よってデータ配信の受信を開始し、必要がなくなれば登
録の抹消によってそれ以降の当該データの受信を終了す
ることができる。
【0092】この複数局同時配信システム40において
も、欠落データの検出、自動回復、送信異常の通知等の
機能は、上述した第1ないし第3実施形態と同様であ
る。
【0093】すなわち、通常のデータ配信を受けている
状態の処理は、各送信局と受信局の間で図2に示した処
理フローによって処理されるのである。
【0094】図8と図9に、本実施形態において特徴的
な新たなデータ配信の要求とデータ配信の中止の処理を
示す。この新たなデータ配信要求とデータ配信中止の処
理は、図2のステップS100の前処理として行われ
る。
【0095】図8は、新たなデータ配信の要求の処理の
流れを示している。
【0096】最初に、あるアプリケーション手段42a
がある情報処理のために、ある種類(複数種類でもよ
い)のデータを通信ネットワーク4から得ようとしたと
する。そのアプリケーション手段42aは、所定の受信
装置3aに接続し、受信装置3aではそのアプリケーショ
ン手段のために、受信局41aを形成する(ステップS
1)。また、受信装置3aのデータ抽出手段12は、受
信したデータの配布のために、受信局41aが必要とす
る受信データの種類の登録を行う(ステップS2)。
【0097】次に、受信装置3aは所定の送信装置2
に、新たに接続したアプリケーション手段42aの要求
するデータ種類を送信する。これを受けて送信装置2で
は、要求のあった種類のデータ、データソースによって
データ種類が決定される場合はデータソースを管理テー
ブルに登録する(ステップS3)。
【0098】このデータソースの管理テーブルへの登録
に際し、送信装置2は同一のデータソースからデータの
供給を受けている既存の送信局31a,…,31dの有無
を確認する(ステップS4)。
【0099】既存の送信局の確認の結果、アプリケーシ
ョン手段42aが要求するデータが、それまでにデータ
の供給を受けていないデータソースからのデータである
ことが判明すれば、当該データソースからデータを入力
して同報送信する新たな送信局31a,…,31dを形成
する(ステップS4)。さらに、送信データ編集手段6
により、新たな送信局のための連続番号やデータ記述コ
ードを決定する(ステップS5)。
【0100】上記準備の下、新たにデータを供給するデ
ータソースから送信局にデータが供給され、そのデータ
は、送信データ編集手段6や通信手段7の処理を経て、
各受信装置3a,…,3nに同報送信される。
【0101】新たな種類のデータ(新たなデータソース
が供給するデータ)は、各受信装置3a,…,3nで受信
され、上記例では受信装置3aのデータ抽出手段12が
そのデータを抽出し、アプリケーション手段42aに出
力するのである。
【0102】なお、送信装置2がすでに同種類のデータ
を同時配信している状態では、それまでのデータ配信の
状態に変更を加えることなく、継続してデータの同時配
信を行う。
【0103】以上はアプリケーション手段が新たにデー
タの受信を要求した場合の処理であるが、次に、あるア
プリケーション手段がデータの受信を終了する場合の処
理について説明する。
【0104】図9は、データ配信中止の処理の流れを示
している。
【0105】あるアプリケーション手段42aがそれま
で受信していたデータの受信を終了しようとする時は、
当該アプリケーション手段42aから、受信装置3aにデ
ータ受信終了の宣言が送られる(ステップS11)。
【0106】上記データ受信終了の宣言を受けた受信装
置3aのデータ抽出手段12は、そのアプリケーション
手段42aの受信データの登録を抹消する(ステップS
12)。
【0107】受信装置3aは、そのアプリケーション手
段42aがそれまで受信をしていたデータの種類を配信
していた送信装置2に通知する(ステップS13)。そ
の通知を受けた送信装置2は、送信データの種類を管理
する管理テーブルを用いて当該種類のデータが他のアプ
リケーション手段によって要求されているか否かを確認
する(ステップS13)。
【0108】上記確認の結果、通知のあった受信終了に
係るデータが他のアプリケーション手段によって要求さ
れていないことを条件に、管理テーブルの登録と既存の
送信局を消去する(ステップS14)。
【0109】所定の送信局が消去された場合は、送信デ
ータ編集手段6は消去された送信局に対して定められて
いた連続番号とデータ記述コードを消去する(ステップ
S15)。
【0110】以上の処理により、本実施形態の複数局同
時配信システム40では、各送信装置2は常に必要最小
限の種類のデータのみを同時配信し、かつ、既に説明し
た欠落データの再送要求と、送信異常監視の各処理によ
って、高効率かつ信頼性の高いデータ同時配信を実現す
ることができる。
【0111】この複数局同時配信システム40によれ
ば、通信ネットワーク上では必要に応じて任意の種類の
データが同報配信されており、各アプリケーション手段
はそれぞれ必要に応じて配信データの追加を自由に行
え、データの受信を終了する時は自由に受信を終了する
ことができる。これにより、信頼性が高く、かつ、配信
データの内容が限定されず、高効率の複数局同時配信シ
ステムを実現することができる。
【0112】もっとも、常に必要最小限の種類のデータ
のみを同時配信する必要がない場合には、上記データ配
信中止の処理を行わないようにしてもよい。
【0113】
【発明の効果】このように、本発明による「欠落データ
の自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその
方法」によれば、送信局が同報送信用通信プロトコルに
よりデータを複数の受信局に同時配信し、受信局側で受
信データの欠落の有無を監視し、受信データの欠落が生
じた場合には、同報送信用通信プロトコルによってデー
タの再送要求を送信装置とともに各受信装置に同報送信
する。この再送要求により、同一のデータを欠落した他
の受信装置は、同一の再送要求を出すことをせず、その
再送要求によって送信装置から再送されるデータを待
つ。再送要求を受けた送信装置は、該当するデータを再
び同報送信用通信プロトコルによって各受信装置に同報
送信し、当該データを欠落した受信装置は、それぞれ欠
落データの回復を行うことができる。
【0114】これにより、同報送信用通信プロトコルを
用いながら、データが欠落した場合には、受信装置がデ
ータの欠落を検出して自動的に欠落データの回復を行
い、かつ、データの欠落が同時多数発生した場合にも少
ない処理負荷によって欠落データの回復を行う複数局同
時配信システムを得ることができる。
【0115】また、送信データに、データソースの相違
によるデータの種類やフォーマット等の相違を認識でき
るデータ記述コードと欠落検出用の連続番号を付すこと
により、同一の通信ネットワーク上に任意の多数のデー
タを配信し、各受信装置で自装置にとって必要なデータ
を取得し、欠落データを自動回復することができる複数
局同時配信システムを得ることができる。
【0116】さらに、上記複数局同時配信システムにお
いて、アプリケーション手段から必要なデータを要求さ
せ、その要求に合致した種類のデータを送信装置側で取
得するようにした複数局同時配信システムでは、配信デ
ータの種類を固定せず、随時必要なデータの受信開始を
要求し、また、随時受信の終了も可能であり、かつ、一
旦受信を開始したデータについては、欠落データを自動
検出と自動回復でき、データの欠落が同時多数発生した
場合にもデータの同時配信の機能を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による複数局同時配信シ
ステムの構成を示した図。
【図2】本発明の第1実施形態による複数局同時配信シ
ステムの処理の流れを示したフローチャート。
【図3】本発明の第2実施形態による複数局同時配信シ
ステムの構成を示した図。
【図4】本発明の第2実施形態による複数局同時配信シ
ステムの送信ブロック化手段の処理の流れを示したフロ
ーチャート。
【図5】本発明の第3実施形態による複数局同時配信シ
ステムの構成を示した図。
【図6】本発明の第3実施形態による複数局同時配信シ
ステムで使用するデータ記述コードの例を示した図。
【図7】本発明の第4実施形態による複数局同時配信シ
ステムの構成を示した図。
【図8】本発明の第4実施形態による複数局同時配信シ
ステムでアプリケーション手段が新たにデータの配信を
要求する場合の処理のフローチャート。
【図9】本発明の第4実施形態による複数局同時配信シ
ステムでアプリケーション手段がデータの受信を終了す
る場合の処理のフローチャート。
【図10】本願出願人が先に提案した従来の複数局同時
配信システムの構成を示した図。
【符号の説明】
1 複数局同時配信システム 2 送信装置 3 受信装置 4 通信ネットワーク 5 データソース 6 送信データ編集手段 7 通信手段 8 再送手段 9 送信間隔監視手段 10 通信手段 11 連番監視手段 12 データ抽出手段 13 再送要求手段 14 送信異常管理手段 20 複数局同時配信システム 21 送信ブロック化手段 30 複数局同時配信システム 31 送信局 40 複数局同時配信システム 41 受信局 42 アプリケーション手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】継続的に複数の受信局にデータを同時配信
    する送信装置と、少なくとも一つの受信局を有する受信
    装置と、前記送信装置と受信装置とを接続する通信ネッ
    トワークとからなり、 前記送信装置は、送信すべきデータに連続番号を付す送
    信データ編集手段と、前記連続番号を付した送信データ
    を複数の受信局に同報送信する通信手段と、前記受信装
    置からの再送要求を入力し、再送要求があったデータを
    前記送信データ編集手段と前記通信手段により再送デー
    タとして再送信する再送手段と、データ送信の間隔を監
    視し、所定の第1時間以上データ送信がない場合に直前
    に送信したデータの番号を付した直近データメッセージ
    を前記通信手段により送信する送信間隔監視手段と、を
    有し、 前記受信装置は、同報通信を行う通信手段と、前記通信
    手段が受信したデータの番号を監視し、欠番があった場
    合に欠落データ情報を出力する連番監視手段と、受信し
    たデータから必要なデータを抽出するデータ抽出手段
    と、前記欠落データ情報を入力し、当該欠落データの再
    送要求を受信していない場合に前記通信手段により当該
    欠落データに対する再送要求を同報送信する再送要求手
    段と、前記送信間隔管理手段の直近データメッセージを
    入力し、最後に受信したデータの番号と比較し、欠落デ
    ータがあった場合には欠落データ情報を出力し、前記第
    1時間より長い所定の第2時間以上データまたは前記直
    近データメッセージを受信していない場合には送信異常
    情報を出力する送信異常管理手段と、を有していること
    を特徴とする複数局同時配信システム。
  2. 【請求項2】前記送信装置は少なくとも1つあって、複
    数のデータソースからデータを受け入れて前記受信装置
    に同報送信するように構成され、 前記送信装置は、全体としてあるいは各送信装置ごと
    に、データソースごとにデータを送信する複数の送信局
    を有し、 前記送信装置の送信データ編集手段は、前記送信局ごと
    に、送信データに連続番号とともに、データソースを識
    別するデータソース識別符号を含むデータ記述コードを
    付すように構成され、 前記送信装置の送信間隔監視手段は、前記送信局ごと
    に、データ送信間隔を監視し、前記第1時間以上データ
    送信がない場合にその送信局の前記直近データメッセー
    ジを送信させるように構成され、 前記受信装置は、全体としてあるいは各受信装置ごと
    に、前記送信局に対応する複数の受信局を有し、 前記受信装置の連番管理手段は、前記受信局ごとに、受
    信したデータの番号を監視し、欠番があった場合には受
    信局ごとに欠落データ情報を出力するように構成され、 前記受信装置のデータ抽出手段は、前記データ記述コー
    ドにより受信したデータから必要なデータを抽出するよ
    うに構成され、 前記受信装置の再送要求手段は、前記欠落データ情報を
    入力し、当該欠落データの再送要求を受信していない場
    合に前記通信手段により当該欠落データに対する再送要
    求を同報送信するように構成され、 前記受信装置の送信異常管理手段は、前記送信間隔監視
    手段の直近データメッセージを入力し、その直近データ
    メッセージに対応する受信局の最後に受信したデータの
    番号と比較し、欠落データがあった場合には欠落データ
    情報を出力し、前記第1時間より長い所定の第2時間以
    上データまたは前記直近データメッセージを受信しない
    場合には異常があったデータソースを特定した送信異常
    情報を出力するよう構成されている、ことを特徴とする
    請求項1に記載の複数局同時配信システム。
  3. 【請求項3】前記受信装置は、少なくとも1つのアプリ
    ケーション手段にデータを出力するように構成され、 前記送信装置は、所定のアプリケーション手段が所定の
    データを受信開始あるいは受信終了する場合に、当該ア
    プリケーション手段から受信開始または受信終了に係る
    データのデータソースに関する情報を入力して現にデー
    タ配信を行っているデータソースと比較し、追加のデー
    タソースからデータ配信する場合は当該データソースの
    送信局を生成して当該データソースからデータを入力し
    て同報送信し、所定のデータソースからのデータ配信を
    終了する場合は当該データソースの送信局を消去するよ
    うに構成され、 前記受信装置は、前記アプリケーション手段に対応する
    受信局を有し、各アプリケーション手段が必要とするデ
    ータを登録し、前記データ記述コードにより受信したデ
    ータから必要なデータを抽出して各アプリケーション手
    段に出力するように構成されている、ことを特徴とする
    請求項2に記載の複数局同時配信システム。
  4. 【請求項4】前記送信装置は、一定の時間の間に入力し
    た同一データソースからの個別データを1送信ブロック
    にまとめ、または、前記一定時間以内で入力した同一デ
    ータソースからの個別データの全データ長が所定のブロ
    ック長に達した時にそれらの個別データを1送信ブロッ
    クにまとめ、前記送信データ編集手段により連続番号あ
    るいは連続番号及び前記データ記述コードを付して複数
    の受信局に同報送信する送信ブロック化手段を有してい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    の複数局同時配信システム。
  5. 【請求項5】送信装置から継続的にデータを通信ネット
    ワークを介して当該通信ネットワークに接続された受信
    装置に生成された複数の受信局に同時配信するようにし
    た複数局同時配信方法において、 データの同時配信処理と、欠落データの再送要求処理
    と、送信異常監視処理とを有し、 前記データの同時配信処理は、前記送信装置が送信デー
    タに連続番号を付して複数の受信局に同報送信し、前記
    受信装置が各受信局ごとに受信データに付された連続番
    号を監視し、欠番がない場合に受信データから必要なデ
    ータを抽出する処理段階を有し、 前記欠落データの再送要求処理は、前記データの同時配
    信処理において、連続番号に欠番があった場合に欠番に
    係るデータが欠落されたと判断し、同一のデータに係る
    再送要求と送信異常の情報を受信していないことを条件
    に再送要求を同報送信し、前記送信装置が再送要求に係
    るデータを再送信する処理段階を有し、 前記送信異常監視処理は、前記送信装置がデータ送信の
    間隔を監視し、所定の第1時間以上データ送信がない場
    合に直前に送信したデータの番号を付した直近データメ
    ッセージを同報送信し、各受信装置が前記第1時間より
    長い第2時間以上データまたは直近データメッセージを
    受信していない場合に送信異常情報を出力する処理段階
    を有する、ことを特徴とする複数局同時配信方法。
  6. 【請求項6】前記送信装置は、データソースごとにデー
    タの提供を受けてデータの同報送信を行う複数の送信局
    を有し、 前記受信装置は、前記送信局に対応する受信局を有し、 前記データの同時配信処理において、前記送信装置は、
    送信局ごとに送信データに連続番号とデータソースを識
    別するデータソース識別符号を含むデータ記述コードを
    付して同報送信し、前記受信装置は、受信局ごとに連続
    番号を監視し、欠番がない場合に前記データ記述コード
    により必要なデータを抽出し、 前記欠落データの再送要求処理において、前記受信装置
    は、受信局ごとに連続番号を監視し、欠番があった場合
    に欠番に係るデータが欠落されたと判断し、同一のデー
    タに係る再送要求と送信異常の情報を受信していないこ
    とを条件に再送要求を同報送信し、前記送信装置が再送
    要求に係るデータを再送信し、 前記異常監視処理において、前記送信装置は、送信局ご
    とに、データ送信の間隔を監視し、所定の第1時間以上
    データ送信がない場合に直前に送信したデータの番号を
    付した直近データメッセージを同報送信し、前記各受信
    装置は、受信局ごとに、前記第1時間より長い第2時間
    以上データまたは直近データメッセージを受信していな
    い場合に送信異常情報を出力する、ことを特徴とする請
    求項5に記載の複数局同時配信方法。
  7. 【請求項7】前記受信装置は、少なくとも1つのアプリ
    ケーション手段にデータを出力するように構成され、 所定のアプリケーション手段がデータの受信を開始する
    時は、前記受信装置は、そのアプリケーション手段が必
    要とするデータの種類を前記送信装置に送信し、前記送
    信装置は、そのアプリケーション手段が必要とする種類
    のデータが現に同時配信しているものか否かを確認し、
    その種類のデータが現に同時配信されていなければ、新
    たにその種類のデータを該当するデータソースから取得
    してデータの同時配信を開始し、 所定のアプリケーション手段がデータの受信を終了する
    時は、前記受信装置は、そのアプリケーション手段が受
    信していたデータの種類を前記送信装置に送信し、前記
    送信装置は、そのアプリケーション手段が受信していた
    種類のデータが他のアプリケーション手段から継続して
    配信を要求されているか否かを確認し、その種類のデー
    タが他のアプリケーション手段から継続して配信を要求
    されていなければ、その種類のデータの同時配信を終了
    する、ことを特徴とする請求項6に記載の複数局同時配
    信方法。
  8. 【請求項8】前記データの同時配信処理において、前記
    送信装置は、一定の時間の間に入力した同一データソー
    スからの個別データを1送信ブロックにまとめ、また
    は、前記一定時間以内で入力した同一データソースから
    の個別データの全データ長が所定のブロック長に達した
    時にそれらの個別データを1送信ブロックにまとめ、連
    続番号あるいは連続番号及び前記データ記述コードを付
    して複数の受信局に同報送信する、ことを特徴とする請
    求項5ないし7のいずれかに記載の複数局同時配信方
    法。
JP35362297A 1997-12-22 1997-12-22 欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法 Expired - Lifetime JP3392742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35362297A JP3392742B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35362297A JP3392742B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11187017A true JPH11187017A (ja) 1999-07-09
JP3392742B2 JP3392742B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=18432098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35362297A Expired - Lifetime JP3392742B2 (ja) 1997-12-22 1997-12-22 欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3392742B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001177523A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Mitsubishi Electric Corp マルチキャスト通信方法
WO2002101989A1 (fr) * 2001-06-11 2002-12-19 Fujitsu Limited Systeme de distribution de donnees, procede de distribution de donnees, programme de distribution de donnees
JP2010154154A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Silex Technology Inc 同報通信システム及び同報通信装置
JP2011248433A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Nec Corp ログデータ欠落検知用のネットワーク管理システム、管理方法、及び管理プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03178244A (ja) * 1989-12-07 1991-08-02 Toshiba Corp ブロードキャスト伝送装置
JPH05219056A (ja) * 1992-02-04 1993-08-27 Nec Corp 同報通信方式
JPH05270790A (ja) * 1992-03-27 1993-10-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd ロープはずれ止め装置
JPH05327734A (ja) * 1992-05-15 1993-12-10 Mitsubishi Electric Corp 同報通信方式
JPH06252896A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Nri & Ncc Co Ltd 通信衛星を利用したデータ配信システムおよび方法
JPH06252897A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Nri & Ncc Co Ltd 同報ファイル転送方法およびシステム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03178244A (ja) * 1989-12-07 1991-08-02 Toshiba Corp ブロードキャスト伝送装置
JPH05219056A (ja) * 1992-02-04 1993-08-27 Nec Corp 同報通信方式
JPH05270790A (ja) * 1992-03-27 1993-10-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd ロープはずれ止め装置
JPH05327734A (ja) * 1992-05-15 1993-12-10 Mitsubishi Electric Corp 同報通信方式
JPH06252896A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Nri & Ncc Co Ltd 通信衛星を利用したデータ配信システムおよび方法
JPH06252897A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Nri & Ncc Co Ltd 同報ファイル転送方法およびシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001177523A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Mitsubishi Electric Corp マルチキャスト通信方法
WO2002101989A1 (fr) * 2001-06-11 2002-12-19 Fujitsu Limited Systeme de distribution de donnees, procede de distribution de donnees, programme de distribution de donnees
JP2010154154A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Silex Technology Inc 同報通信システム及び同報通信装置
JP2011248433A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Nec Corp ログデータ欠落検知用のネットワーク管理システム、管理方法、及び管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3392742B2 (ja) 2003-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8769081B2 (en) Remotely monitoring a data processing system via a communications network
JP3268874B2 (ja) 通信衛星を利用したデータ配信システムおよび方法
EP0359241A2 (en) Control method for distributed processing system
JP3268875B2 (ja) 同報ファイル転送方法およびシステム
US20040015857A1 (en) Remotely managing a data processing system via a communications network
CN103067230A (zh) 一种通过植入监控代码实现对http服务监控的方法
CN116319732A (zh) 一种基于RabbitMQ的消息队列集中配置管理系统及方法
JPH098804A (ja) 端末管理方法及び管理端末装置及び通信端末装置
US7912981B2 (en) System and method for intelligent data routing
JPH11187017A (ja) 欠落データの自動回復処理を行う複数局同時配信システム及びその配信方法
JP2003273925A (ja) 情報伝送システム及び伝送制御方法
EP1662704B1 (en) Monitoring system, apparatus to be monitored, monitoring apparatus and monitoring method
US6792558B2 (en) Backup system for operation system in communications system
JP2004208235A (ja) 遠隔監視制御システム、被監視装置、監視装置、及び装置情報のデータ収集方法
CN111541771A (zh) 物联网通信方法、装置、系统及计算机可读存储介质
JP3757072B2 (ja) ネットワークシステムを構成する計算機の監視方法
JP3740233B2 (ja) モニタシステム及び制御方法及び情報処理装置
KR0151903B1 (ko) 원격지 망관리 시스템에서 집중형 액세스 노드 시스템의 성능 관리 방법
JPH05327709A (ja) データ配信方法およびシステム
KR101043165B1 (ko) 데이터베이스를 큐 기능으로 활용하는 장애/복구 통보방법
JPH01183937A (ja) ネットワーク監視方式
JP3486369B2 (ja) 待ちキュー監視制御方法
JP3114660B2 (ja) データ伝送確認システム
JP2000049783A (ja) ネットワーク管理方法とそのシステム
JP3350613B2 (ja) 瞬時状態転送システム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140124

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term