JPH06252896A - 通信衛星を利用したデータ配信システムおよび方法 - Google Patents

通信衛星を利用したデータ配信システムおよび方法

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JPH06252896A
JPH06252896A JP5061202A JP6120293A JPH06252896A JP H06252896 A JPH06252896 A JP H06252896A JP 5061202 A JP5061202 A JP 5061202A JP 6120293 A JP6120293 A JP 6120293A JP H06252896 A JPH06252896 A JP H06252896A
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正一郎 竹之内
Hiroaki Takahashi
啓昭 高橋
Hirokatsu Ogawa
裕克 小川
Michihiro Noda
通弘 野田
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通信衛星を利用したデータ配信システムにお
いて降雨等の影響により配信データが欠損しても,これ
をリアル・タイムで補うことができるようにする。 【構成】 送信装置として働くワーク・ステーション13
から送信機11を通して配信データを通信衛星1に送波す
る。受信機21で受信した配信データは受信装置として働
くワーク・ステーション23に与えられる。通番チェック
により欠番を発見したときには受信装置23は地上ネット
ワーク2を経由して再送要求を再送装置として働くワー
ク・ステーション14に送信する。配信データは伝送路15
を通して送信装置13から再送装置14に与えられる。再送
装置14は第1回目の再送要求に対して要求されたデータ
を通信衛星1を経由して再配信し,第2回目の再送要求
に対しては地上ネットワーク2を経由して再送要求のあ
った受信装置23に再送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,通信衛星を利用して複数の受
信局へデータないしは情報をリアル・タイムで配信する
ためのシステムおよび方法に関する。
【0002】
【背景技術】通信衛星を利用したデータ通信は,技術的
側面からみると,1)データが送信局から受信局へ一方
向にのみ流れる一方向通信である,2)広い範囲に分散
した多数の受信局に向けて同時送信(配信)できる,と
いう特徴をもつ。
【0003】1)の一方向通信であるということは,デ
ータ欠損等のエラーが発生したときには,受信局から送
信局へ衛星を経由して再送要求を送ることができないこ
とを意味する。したがって,エラーが生じたときにリア
ル・タイム再送を行なおうとすれば補完的に地上のネッ
トワーク(公衆通信回線,専用通信回線等)を併用する
ことを考慮しなければならない。
【0004】一方,経済的側面からみると,通信衛星は
高額の初期投資を必要とするが,それ以降はメンテナン
ス費用のみで済む。もし利用可能な通信衛星を持ってい
るならばそのランニング・コストは低廉になる。これに
対して,地上ネットワークを利用したデータ配信におい
ては,ネットワークの利用の都度課金される。受信局が
多ければ多い程,また送信局と受信局が遠く離れていれ
ばいるほど課金される金額は嵩む。
【0005】通信衛星を利用した通信の弱点は雨であ
る。降雨のためにかなり長い時間にわたって通信が途絶
える可能性がある。また局地的な降雨のために一部の受
信局に対してのみデータ送信が一時的に不可能となるこ
とがある。
【0006】
【発明の概要】この発明の目的は通信衛星を利用したデ
ータ配信において,補完的に地上ネットワークを利用す
ることにより,たとえエラーが生じてもリアル・タイム
で欠損したデータを再送できるようにすることにある。
【0007】この発明の他の目的は地上ネットワークを
利用したデータ再送において課金される金額をできるだ
け低く抑えることにある。
【0008】この発明のさらに他の目的は,降雨その他
の障害によってかなり長い時間にわたって通信が途絶え
ることに充分に対処してデータ配信のリアル・タイム性
を確保することにある。
【0009】この発明による通信衛星を利用したデータ
配信システムは,配信データを同報配信に適したプロト
コルを用いて通信衛星に向けて送信する送信装置と,通
信衛星を通して配信されるデータを受信する受信装置
と,上記受信装置と地上ネットワークおよび通信衛星を
介して通信可能であり,上記送信装置が送信したデータ
を保存し,上記受信装置から再送要求を受取ったときに
再送要求のあったデータを上記受信装置に送信する再送
装置とから構成される。
【0010】上記送信装置は,配信すべきデータに,デ
ータの配信ごとにインクレメントされる通番を付加する
処理を含む編集処理を行う配信データ編集手段,および
上記配信データ編集手段によって編集された配信データ
を通信衛星に向けて送波する送信手段を備えている。
【0011】上記受信装置は,通信衛星から送波される
配信データを受信する受信手段,上記受信手段が今回受
信したデータに付加されている通番と前回受信したデー
タの通番とを比較することにより通番チェックを行い,
欠番があると判定したときに,地上ネットワークを通し
て上記再送装置に第1回目の再送を要求する第1の再送
要求処理手段,および第1回目の再送要求に応答して上
記再送装置から通信衛星を通して配信される再送データ
のチェックを行い,第1回目のデータ再送にエラーがあ
ると判定したときに,地上ネットワークを通して上記再
送装置に第2回目の再送を要求し,これに応答して上記
再送装置から地上ネットワークを通して再送されるデー
タを受信する第2の再送要求処理手段を備えている。
【0012】上記再送装置は,上記受信装置から第1回
目の再送要求を受取ったときに再送要求のあったデータ
を通信衛星に向けて送信する第1の再送処理手段,およ
び上記受信装置から第2回目の再送要求を受取ったとき
に再送要求のあったデータを地上ネットワークを経由し
て第2回目の再送要求のあった受信装置に送信する第2
の再送処理手段を備えている。
【0013】上記送信装置と再送装置とを一台のワーク
・ステーションにより実現してもよいし,それぞれ別個
のワーク・ステーションにより実現し通信ラインで接続
することもできる。
【0014】この発明の好ましい実施態様においては上
記送信装置と再送装置とが別個のワーク・ステーション
で構成される。この場合には,上記送信装置と再送装置
とが伝送路を通して通信可能に接続される。
【0015】上記送信装置は,配信データを伝送路を通
して上記再送装置に送信する手段,および上記再送装置
から再送要求を受取ったときに,再送要求のあったデー
タを伝送路を通して上記再送装置に再送する手段を備え
る。
【0016】上記再送装置は,伝送路を通して送信され
る配信データを受信する受信処理手段,上記受信処理手
段が今回受信したデータに付加されている通番と前回受
信したデータの通番とを比較することにより通番チェッ
クを行う通番管理処理手段,および上記通番管理処理手
段が今回受信したデータの通番と前回受信したデータの
通番との間に欠番があると判定したときに上記送信装置
に対して再送を要求する再送要求処理手段を備えてい
る。
【0017】この発明はまた,上述したデータ配信シス
テムにおいて有効に用いられる受信装置も提供してい
る。
【0018】この発明はさらに,通信衛星を利用したデ
ータ配信方法を提供しており,この方法は,送信局と複
数の受信局とが,通信衛星を経由して一方向通信可能
に,地上ネットワークを経由して双方向通信可能に結ん
でおくことを前提とする。
【0019】送信局において,データの配信ごとにイン
クレメントされる通番を付加して配信データを通信衛星
を経由して受信局に配信するとともに,配信したデータ
を保存しておく。
【0020】受信局において,通信衛星を経由して配信
されるデータを受信したときに,受信データの通番チェ
ックを行い,欠番があると判定したときに,地上ネット
ワークを通して,通信局に対して第1回目の再送要求を
行う。
【0021】送信局において,第1回目の再送要求を受
取ったときに,再送要求のあったデータを通信衛星を経
由して受信局に再送する。
【0022】受信局において,第1回目の再送要求に応
答して再送されたデータのチェックを行い,このデータ
再送にエラーがあると判定したときに,地上ネットワー
クを通して送信局に対して第2回目の再送要求を行う。
【0023】送信局において,第2回目の再送要求に応
答して,再送要求のあったデータを地上ネットワークを
経由して第2回目の再送要求を出した受信局に再送す
る。
【0024】この発明によると,通信衛星を利用してデ
ータ配信を行っているので受信局(受信装置)が広い範
囲に散在していても,また多数の受信局が存在していて
も,配信の都度課金されることがなく,初期投資の点を
除けば,安価にデータ配信を達成できる。
【0025】送信局(送信装置および再送装置)と受信
局(受信装置)は地上ネットワークを通して通信可能で
ある。したがって,降雨等によりデータ欠損がたとえあ
ったとしても,受信局は送信局に対して地上ネットワー
クを通して再送要求をすることができる。
【0026】第1回目の再送要求に応答して送信局は,
通信衛星を通して再送要求されたデータを再配信する。
第1回目の再送要求に対しては通信衛星を経由してデー
タを再配信しているから,課金されるのは受信局から送
信局への再送要求のための地上ネットワークの使用に関
してのみであり,再配信も安価に達成できる。しかも,
複数の受信局から同じデータについて送信要求があった
としても再配信は1回ですむ。
【0027】第1回目の再送要求に応答して再配信した
結果,まだデータの抜け等のエラーがある場合には受信
局は第2回目の再送要求を同じように地上ネットワーク
を経由して行う。この第2回目の再送要求に対しては,
送信局は地上ネットワークを経由して再送要求のあった
受信局にデータを再送する。地上ネットワークを経由し
て行う通信には信頼性の保証された通信プロトコルを用
いているので,確度の高いデータ再送が実現できる。
【0028】このようにしてこの発明によると,データ
配信にエラーが生じてもリアル・タイムで該当するデー
タを再送して補完することができる。しかもできるだけ
通信衛星を利用し,課金される地上ネットワークの利用
は最少限にしているので,課金金額を低く抑えることが
できる。
【0029】この発明による通信衛星を利用したデータ
配信システムはまた,通信が一定時間以上途絶えるとい
う障害を検知し,これに適切に対処してデータのリアル
・タイム性を確保できるように構成されている。
【0030】すなわち,この発明による通信衛星を利用
したデータ配信システムは,データの配信ごとにインク
レメントされる通番が付加された配信データを同報配信
に適したプロトコルを用いて通信衛星に向けて送信する
送信装置と,通信衛星を通して配信されるデータを受信
する受信装置と,上記受信装置と地上ネットワークおよ
び通信衛星を介して通信可能であり,上記送信装置が送
信したデータを保存し,上記受信装置から再送要求を受
取ったときに再送要求のあったデータを上記受信装置に
送信する再送装置とから構成されている。
【0031】上記送信装置は,前回のデータ配信後,第
1の一定時間が経過しても配信すべきデータが無い場合
に,インクレメントされることにより更新された通番を
付加してダミー・データを通信衛星を経由して配信する
ダミー・データ配信処理手段を備えている。
【0032】上記受信装置は,上記第1の一定時間に等
しいかそれよりも長い第2の一定時間の間に,ダミー・
データを含む配信データの受信があるかどうかをチェッ
クし,上記第2の一定時間以上にわたってダミー・デー
タを含む配信データの受信が無いときに障害発生と判定
する障害監視処理手段,および障害発生と判定されたと
きに,障害により受信しなかった配信データの通番を含
む障害通知を地上ネットワークを経由して上記再送装置
に送信する障害通知手段を備えている。
【0033】上記再送装置は,障害通知を受信したとき
に,要求されたデータを地上ネットワークを経由して上
記受信装置に再送する手段を備えている。
【0034】この配信システムは障害復旧機能も備えて
いる。すなわち,上記受信装置は,障害発生後に通信衛
星を経由した配信データを受信したときに,障害により
受信しなかった配信データの最後の通番を含む復旧通知
を地上ネットワークを経由して上記再送装置に送信する
復旧通知手段をさらに備え,上記再送装置の再送手段
は,復旧通知に含まれる最後の通番のデータまでを地上
ネットワークを経由して上記受信装置に再送する。
【0035】この発明による通信衛星を利用したデータ
配信方法は,送信局と複数の受信局とが,通信衛星を経
由して一方向通信可能に,地上ネットワークを経由して
双方向通信可能に結んでおくものである。
【0036】送信局において,データの配信ごとにイン
クレメントされる通番を付加して配信データを通信衛星
を経由して受信局に配信するとともに,配信したデータ
を保存しておき,前回のデータ配信後,第1の一定時間
が経過しても配信すべきデータが無い場合に,インクレ
メントされることにより更新された通番を付加してダミ
ー・データを通信衛星を経由して配信する。
【0037】受信局において,上記第1の一定時間に等
しいかそれよりも長い第2の一定時間の間に,ダミー・
データを含む配信データの受信があるかどうかをチェッ
クし,上記第2の一定時間以上にわたってダミー・デー
タを含む配信データの受信が無いときに障害発生と判定
し,障害発生と判定したときに,障害により受信しなか
った配信データの通番を含む障害通知を地上ネットワー
クを経由して送信局に送信する。
【0038】送信局において,障害通知を受信したとき
に,要求されたデータを地上ネットワークを経由して受
信局に再送する。
【0039】さらに,受信局において,障害発生後に衛
星を経由した配信データを受信したときに,障害により
受信しなかった配信データの最後の通番を含む復旧通知
を地上ネットワークを経由して送信局に送信する。
【0040】送信局において,復旧通知に含まれる最後
の通番のデータまでを地上ネットワークを経由して受信
局に再送する。
【0041】このようにしてこの発明によると,通信衛
星を経由したデータ配信が一定時間以上途絶えたときに
は,この障害により配信できなかったデータを地上ネッ
トワークを経由して再送しているので,データ配信のリ
アル・タイム性を確保することができる。障害が復旧し
たときには再び通信衛星を利用したデータ配信に戻り,
障害により欠損したデータのみが正しく再送されて補完
されることになる。
【0042】
【実施例の説明】図1は通信衛星を利用したデータ配信
システムの全体的構成を示している。
【0043】このデータ配信システムは大きく分ける
と,送信局,受信局,ならびにこれらの両局間における
通信の媒体となる通信衛星1および地上ネットワーク2
から構成されている。
【0044】送信局は,配信すべきデータを搬送する電
波を通信衛星1に向けて送波する送信機11,少なくとも
2台のワーク・ステーション13,14,ワーク・ステーシ
ョン13,14からのデータを送信機11または地上ネットワ
ーク2に振分けるルータ12,およびワーク・ステーショ
ン13,14とルータ12とを接続する伝送路15を含んでい
る。
【0045】ワーク・ステーション13は後述する送信装
置30として働き,ワーク・ステーション14は再送装置40
として働く。これらの送信装置30と再送装置40の機能を
一台のワーク・ステーションにより実現してもよい。再
送専用の装置40を送信装置30と別個に設けることにより
再送すべきデータを格納する容量の大きなバッファを確
保できる。
【0046】一般に複数の受信局が分散して設けられ
る。各受信局は,通信衛星1からの電波を受信してデー
タを復調する受信機21,ルータ22,一または複数台のワ
ーク・ステーション23,およびルータ22とワーク・ステ
ーション23とを接続する伝送路25を含んでいる。ルータ
22は受信機21からの受信データを伝送路25に流すととも
に,ワーク・ステーション23からの電文を地上ネットワ
ーク2に伝達する。ワーク・ステーション23は後述する
受信装置50として働く。
【0047】伝送路15,25はコネクション型のTCP/
IP(Transmission Control Protocol /Internet Pro
tocol )およびコネクションレス型の(同報配信に適し
た)UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet
Protocol )の両通信プロトコルを用いてデータ伝送が
可能なものであり,たとえばイーサネット系のLAN
(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Netw
ork )が用いられる。ワーク・ステーション13,14,23
もまたこれらの通信プロトコルを利用可能なコンピュー
タを含む。地上ネットワーク2は既存のまたは将来敷設
される公衆回線または専用回線である。
【0048】図2は送信局の送信装置30(ワーク・ステ
ーション13)および再送装置40(ワーク・ステーション
14),ならびに受信局の受信装置50(ワーク・ステーシ
ョン23)の機能的構成,ならびにこれらの間および内部
におけるデータの流れを示している。後述する各種「処
理」またはアプリケーションもしくはI/F(インター
フェイス)は処理プログラム(プロセスまたはプログラ
ム・モジュール)にしたがうコンピュータの動作によっ
て実現される。
【0049】送信装置30は,配信処理31,再送データ・
バッファ32および再送処理33を含んでいる。
【0050】再送装置40は,受信処理41,受信データ・
バッファ42,再送バッファ書込み処理43,再送要求処理
44,再送データ・バッファ45,衛星用再送バッファ46,
再送送信処理47および再送応答処理48を含んでいる。
【0051】受信装置50には,受信処理51,受信データ
・バッファ52,アプリケーション配信処理53,データ受
波バッファ54,アプリケーション55,データ取得I/F
56,再送要求処理57および再送データ・バッファ58が含
まれている。
【0052】受信装置50には一般に複数のアプリケーシ
ョン55(Nr.1のアプリケーションのみ図示)が含ま
れ,各アプリケーション55にデータ取得I/F56が付随
している。複数のアプリケーション55はそれぞれ異なる
処理を実行するものである。たとえば,あるアプリケー
ションは配信された個別データをテーブルの形態で表示
装置の画面上に表示し,新たな個別データが得られるご
とに表示画面上の表示を更新する。他のアプリケーショ
ンは配信された個別データをグラフの形態で表示装置の
表示画面上に表示する。さらに他のアプリケーションは
伝送エラーが生じたときにその旨を表示する。したがっ
て,アプリケーションのいくつかは受信装置50(コンピ
ュータ)の利用者によって呼出されるであろうし,他の
いくつかは受信装置50の他の処理プログラムによって起
動されるであろう。これらの複数のアプリケーション55
にはNr.1〜Nr.mの識別番号が割当てられている。
【0053】送信局から受信局への後述するブロック・
データの同報配信,すなわち送信装置30の配信処理31か
ら,伝送路15,ルータ12,送信機11,通信衛星1,受信
機21,ルータ22および伝送路25を経由した,すべての受
信装置50の受信処理51へのブロック・データの同報配信
はUDP/IPを用いて行なわれる(経路を破線で示
す)。
【0054】送信局から受信局に配信したものと同じブ
ロック・データが送信局内において送信装置30から再送
装置40に伝送され,保存される。この送信局内における
送信装置30から再送装置40へのブロック・データの送
信,すなわち配信処理31から伝送路15を経て受信処理41
へのブロック・データの送信もまたUDP/IPを用い
て行なわれる(経路を破線で示す)。受信処理41が受信
したブロック・データは,後に詳述するように受信デー
タ・バッファ42に一旦蓄えられたのち,再送バッファ書
込み処理43により衛星用再送バッファ46に蓄えられるこ
とになる。
【0055】送信局内において送信装置30から再送装置
40に伝達されるブロック・データにエラーが生じたとき
には,再送装置40の再送要求処理44から送信装置30の再
送処理33に対して再送要求が与えられる。この再送要求
に応答して再送処理33は再送要求のあったブロック・デ
ータを再送要求処理44に再送する。再送処理33と再送要
求処理44との間のこのような通信は,信頼性を高めるた
めに,伝送路15を通してTCP/IPを用いて行なわれ
る(経路を実線で示す)。再送されたブロック・データ
は再送データ・バッファ45を経て再送バッファ書込み処
理43により衛星用再送バッファ46に蓄えられる。
【0056】送信局から受信局に同報配信されたブロッ
ク・データにエラーが生じたときには受信局から送信局
に再送要求が与えられる。この再送要求は受信装置50の
再送要求処理57が発生し,伝送路25,ルータ22,地上ネ
ットワーク2,ルータ12,伝送路15を経て再送装置40の
再送応答処理48に与えられる。地上ネットワーク2を経
由したこの受信局から送信局への再送要求は信頼性を保
証するTCP/IPを用いて行なわれる(経路を実線で
示す)。
【0057】第1回目の再送要求に対して送信局は通信
衛星1を介して受信局に再送要求のあったブロック・デ
ータを再送(再配信)する。すなわち,再送装置40の再
送送信処理47が該当するブロック・データを衛星用再送
バッファ46から読出して,伝送路15,ルータ12,送信機
11,衛星1,受信機21,ルータ22,伝送路25を経て受信
装置50の再送要求処理57にUDP/IPを用いて再送す
る(経路を破線で示す)。このように第1回目の再送要
求に対しては,通信衛星1を介してブロック・データの
再配信がすべての受信装置50に対して行なわれる。地上
ネットワーク2を使用しないので通信費用を節約するこ
とができる。
【0058】同一のブロック・データについての第2回
目の再送要求に対しては,信頼性を確保するために,地
上ネットワーク2を介してTCP/IPを用いて再送が
行なわれる(経路を実線で示す)。すなわち,第2回目
の再送要求に対しては,再送応答処理48が衛星用再送バ
ッファ46から該当するブロック・データが読出され,伝
送路15,ルータ12,地上ネットワーク2,ルータ22,伝
送路25を経て第2回目の再送要求をした受信装置50の再
送要求処理57に再送される。
【0059】一定時間以上にわたって受信局に何らのデ
ータも届かなかった場合,すなわち無通信状態になった
場合にも,地上ネットワーク2を通してTCP/IPを
用いて,再送要求処理57から再送応答処理48に再送要求
が与えられ,これに応答して再送応答処理48が欠損して
いるブロック・データを再送要求処理57に再送する。
【0060】このような同報配信,再送要求,再送等の
ための宛先の識別は,装置30,40,50(ワーク・ステー
ション)についてはアドレスを用いて,各種処理51,5
7,48についてはポート番号を用いてそれぞれ達成され
る。
【0061】送信局から受信局に同報配信されるリアル
・タイム・データの一例としては,各種取引所で発生す
る株式時価情報や外国為替取引情報,ニュース情報など
の刻々と変動する情報がある。送信装置30は複数の情報
源(たとえば各種取引所等に設けられたコンピュータ)
と公衆回線,専用回線,その他適切な媒体を介して接続
されている。送信装置30は内部的な送信バッファ(図示
略)を備え,これらの情報源から刻々と伝達されるリア
ル・タイム・データ(個別データという)がこの内部バ
ッファに蓄積される。
【0062】図3は送信装置30から受信装置50に配信さ
れるまたは送信装置30から再送装置40に伝達されるブロ
ック・データのフォーマットを示している。UDP/I
PまたはTCP/IPにしたがうヘッダ情報の図示は省
略されている。
【0063】各情報源から得られた複数の個別データが
後述するようにブロックにまとめられて配信される。こ
のブロックの先頭部分にはメッセージ種別,ブロック・
データ長,ステータス,個数,クラッシュ・カウントお
よび通番をそれぞれ示すコードが付加される。
【0064】メッセージ種別コードはリアル・タイム・
データ(通信装置30のリアル・データ蓄積ファイルに蓄
積されたデータ)か,ダミー・データ(後述する)か,
ステータス・データかを示すものである。
【0065】ブロック・データ長のコードはこのブロッ
クのデータ長を表わす。
【0066】ステータス・コードは,メッセージ種別コ
ードがステータス・データの場合に意味をもち,送信装
置30が正常か,異常か,動作中か,停止中か等の送信装
置30の状態を表わす。
【0067】個数はメッセージ種別コードがリアル・タ
イム・データの場合に意味をもち,このブロックに含ま
れる個別データの個数を示す。
【0068】クラッシュ・カウントは送信装置30が異常
となり再立上げが行なわれた回数を示す。
【0069】通番はブロック・データが配信される順番
を示し,1ブロック・データが配信されるごとに1ずつ
インクレメントされていく。この通番は,後述するよう
に,再送装置40および受信装置50が受信したブロック・
データに抜けがないかどうかをチェックするために有効
に利用される。
【0070】メッセージ種別がリアル・タイム・データ
の場合には,これらのコードの後に,複数個の個別デー
タが続く。各個別データにはデータ種別(情報源ID=
情報源識別符号)および個別データ長のコードが付随す
る。1ブロックに含まれるすべての個別データが同一の
データ種別のもの(同一の情報源から得られたもの)で
ある場合には,データ種別コードは1箇所にのみ付与す
ればよい。
【0071】図4および図5は送信装置30が通信衛星1
を通して受信装置50にブロック・データを同報配信する
際に,送信装置30から再送装置40に同じブロック・デー
タを送信し,再送装置40がこれを受信する処理の手順を
示している。
【0072】送信装置30の配信処理31は常時リアル・タ
イム・データの配信を実行している。情報源から得られ
たリアル・タイム・データ(個別データ)は上述のよう
に送信装置30の内部バッファに順次蓄積されている。配
信処理31は内部バッファにおける個別データの蓄積の様
子を常時監視している。最後(前回)のデータ配信のの
ち一定時間T1(たとえば数百ミリ秒)が経過するごと
に内部バッファに個別データがあるかどうかをみて,個
別データがあればこれを用いて,図3に示すフォーマッ
トにしたがってブロック・データを作成する。または,
最後のデータ配信ののち上記一定時間T1が経過する前
に内部バッファに蓄積された個別データの総データ長が
所定データ長を超えた場合には,それらの個別データを
用いて同じようにブロック・データを編集する。このブ
ロック・データの編集において通番を加えるのはいうま
でもない。通番は通番カウンタでカウントされており,
ブロック・データの配信(ダミー・データおよびステー
タス・データの配信を含む)ごとにこの通番カウンタは
1ずつインクレメントされていく。配信処理31は編集し
たブロック・データを同報配信に適したプロトコルUD
P/IPで伝送路15に送出する(ステップ101 )。伝送
路15に送出されたブロック・データはルータ12,送信機
11を経て通信衛星1に向けて送信されるとともに,伝送
路15を通して再送装置40の受信処理41に与えられる。な
お,送信装置30は情報源から得た個別データを加工(フ
ォーマット変換など)する必要は必ずしもない。もちろ
ん一部加工をしてもよいが,加工しなくても受信装置50
は動作可能である。
【0073】この後,配信処理31は,同報配信したブロ
ック・データを再送装置40からの再送要求に備えて再送
データ・バッファ32に格納しておく(ステップ102 )。
【0074】さらに配信処理31は,最後(前回)のデー
タ配信ののち,一定時間T2(たとえば数秒)が経過し
ても内部バッファに新たな個別データが全く蓄積されて
いない場合,すなわちこの一定時間T2の間にいずれの
情報源からもデータが到着しなかった場合には,ダミー
・データ・ブロックを編集するとともに,更新した通番
を付して同報配信する(ステップ103 )。ダミー・デー
タ・ブロックは図3に示すデータ・フォーマットにおい
て個別データがなく,メッセージ種別から通番までのコ
ードのみを編集したものである。このダミー・データ・
ブロックもまた送信機11から通信衛星1に向けて送信さ
れるとともに,伝送路15を経て再送装置40の受信処理41
に伝達される。
【0075】再送装置40の受信処理41は伝送路15を経て
配信処理31から送信されたブロック・データ(リアル・
タイム・データのみならずダミー・データのブロックで
あっても)を受信すると,受信したブロック・データを
受信データ・バッファ42に一旦格納し(ステップ111
),再送バッファ書込み処理43にブロック・データの
到着を通知する(ステップ112 )。
【0076】再送バッファ書込み処理43はこの通知を受
取ると,受信データ・バッファ42からそこに格納されて
いる受信ブロック・データを読込んで,その受信ブロッ
ク・データに含まれている通番のチェックを行う(ステ
ップ121 )。
【0077】再送バッファ書込み処理43は前回受信した
ブロック・データの正しい通番を記憶している。今回受
信したブロック・データの通番が前回の受信データの通
番に1を加算した値に等しければ,今回の受信データの
通番は正しいことになる。もし,今回の受信データの通
番と前回の受信データの通番との差が2以上であれば,
何らかの原因で受信データに抜けがあると判定される。
また,今回の受信データが前回の受信データの通番と等
しければ,今回の受信データは前回のものと重複してい
ることになる。
【0078】送信装置30がダウンして再起動されたとき
には通番はリセットされるから,通番の連続性が保たれ
ない。この場合には再送バッファ書込み処理43は今回の
通番が正しいものと判断する。送信装置30が再起動され
たかどうかはクラッシュ・カウント・コードにより分
る。
【0079】通番チェックによって今回の受信データが
前回の受信データに連続していると判定すると,再送バ
ッファ書込み処理43は受信データを衛星用再送バッファ
46に格納し,受信装置50からの再送要求に備える(ステ
ップ122 )。
【0080】再送バッファ書込み処理43は通番の抜けを
発見したときには,その抜けている通番のブロック・デ
ータの再送を再送要求処理44に要求する(ステップ123
)。
【0081】この再送要求を受取ると,再送要求処理44
は送信装置30の再送処理33に対して,抜けている通番と
その通番のデータ・ブロックの再送をTCP/IPによ
り伝送路15を通して要求する(ステップ131 )。
【0082】再送処理33は,再送要求のあった通番のブ
ロック・データを再送データ・バッファ32から読出し
て,再送装置40の再送要求処理44に対して伝送路15を通
してTCP/IPを用いて送信する(ステップ141 )。
【0083】再送要求処理44は再送されたデータ・ブロ
ックを受信するとこれを再送データ・バッファ45に格納
する(ステップ132 )。2個以上の通番について再送要
求を出した場合には,再送要求をしたすべてのデータ・
ブロックを受信するまで上記処理を繰返し,すべてのデ
ータ・ブロックを受信すると,再送処理が終了した旨を
再送バッファ書込み処理43に通知する(ステップ133
)。
【0084】再送バッファ書込み処理43は再送要求を出
したのち再送要求処理44から再送処理終了の通知がある
まで待機状態となる。この待機状態において(すなわち
再送処理中に),送信装置30によって通信衛星1を通し
てデータ・ブロックが配信されていればこれと同じデー
タ・ブロックを受信処理41が伝送路15を通して受信す
る。受信処理41は受信したデータ・ブロックを受信デー
タ・バッファ42に受信の順序にしたがって格納してお
き,再送バッファ書込み処理43がこれを読出すことはし
ない(ステップ124 )。
【0085】待機状態において受信したデータ・ブロッ
クの通番は再送要求をしているデータ・ブロックの通番
よりも大きい。一般に情報源においては個別データが刻
々と発生している。したがって,通番の順序は個別デー
タの発生の順序に対応しており,通番の小さいデータの
方が早く発生したデータである。時間上の順序を保って
データを衛星用再送バッファ46に格納しておいた方が混
乱を生じない。そこで,再送要求をしたデータ(時間上
の順序では先に発生したデータ)を先に衛星用再送バッ
ファ46に格納するために,後に発生した通番の大きいデ
ータをキューイングしておく訳である。
【0086】再送バッファ書込み処理43は再送処理終了
の通知を受取ると,再送されたデータ・ブロックを再送
データ・バッファ45から受取り,この再送されたデータ
・ブロックについて通番チェックを行い,結果がOKな
らば再送されたブロック・データを衛星用再送バッファ
46に書込む(ステップ125 )。通番チェック結果がNG
の場合にはステップ123 に戻って再度再送を要求するこ
とになるであろう。
【0087】この後,再送バッファ書込み処理43は,受
信データ・バッファ42内のキューイングしていたデータ
・ブロックを読出して通番チェックを行い(ステップ12
6 ),通番チェックがOKのものについては衛星用再送
バッファに書込み(ステップ122 ),NGのものがあれ
ば再送要求を出すことになる(ステップ123 )。
【0088】以上のようにして,送信装置30から受信装
置50へのブロック・データの配信と並行して,配信され
たブロック・データと同じものが再送装置40の衛星用再
送バッファ46に格納され,受信装置50からの再送要求に
備えられることになる。
【0089】図6は主に,通信衛星1を通して送信装置
30から配信されたブロック・データを受信する受信装置
50における処理の流れを示している。送信装置30の配信
処理31の動作(ステップ101 〜103 )は図4に示すもの
と同じである。
【0090】受信装置50のアプリケーション配信処理53
にはリクエスト管理テーブルおよび待ち行列バッファが
含まれている。
【0091】受信装置50のアプリケーション55は,取得
したいデータの種別を,データ取得I/F56を通してア
プリケーション配信処理53に通知する(ステップ171
)。取得したいデータ種別は使用者によって入力され
るか,プログラム上またはテーブル上で定められている
か,いずれか一方または両方であろう。
【0092】この通知を受取るとアプリケーション配信
処理53は,要求元のアプリケーション55の識別番号Nr.
と要求されたデータ種別とをリクエスト管理テーブルに
登録する(ステップ161 )。
【0093】受信装置50の受信処理51は,通信衛星1を
経て配信されたブロック・データ(リアル・タイム・デ
ータのブロックのみならず,ダミー・データのブロック
であっても)を受信すると,受信したブロック・データ
を受信データ・バッファ52に格納し(ステップ151 ),
アプリケーション配信処理53に対して,データ・ブロッ
クが到着した旨を通知する(ステップ152 )。
【0094】アプリケーション配信処理53はこの通知を
受取ると,受信データ・バッファ52からそこに格納され
ている受信データ・ブロックを読込んで,その受信デー
タ・ブロックに含まれている通番のチェックを行う(ス
テップ162 )。
【0095】アプリケーション配信処理53は再送バッフ
ァ書込み処理43と同じように,前回受信したブロック・
データの正しい通番を記憶している。今回受信したブロ
ック・データの通番が前回の受信データの通番に1を加
算した値に等しければ,今回の受信データの通番は正し
いことになる。もし,今回の受信データの通番と前回の
受信データの通番との差が2以上であれば,何らかの原
因で配信データに抜けがあると判定される。また,今回
の受信データが前回の受信データの通番と等しければ,
今回の受信データは前回のものと重複していることにな
る。
【0096】送信装置30がダウンして再起動されたとき
には通番はリセットされるから,通番の連続性が保たれ
ない。この場合にはアプリケーション配信処理53は今回
の通番が正しいものと判断する。送信装置30が再起動さ
れたかどうかはクラッシュ・カウント・コードにより分
る。
【0097】アプリケーション配信処理53は,通番チェ
ックに合格したデータ・ブロックを個別データに分解す
る(ステップ163 )。個別データにはデータ種別が付随
している。一方,リクエスト管理テーブルには,アプリ
ケーション55の識別番号Nr.に対応してそのアプリケー
ションが要求したデータ種別が記憶されている。アプリ
ケーション配信処理53はリクエスト管理テーブルをみ
て,受信した個別データのうち,アプリケーション55が
要求している種別の個別データをデータ受渡バッファ54
に格納するとともに,要求元のアプリケーション55のデ
ータ取得I/F56にデータの到来を通知する(ステップ
163 )。この処理はリクエスト管理テーブルに登録され
ているすべてのアプリケーション55について行う。
【0098】この通知を受けたデータ取得I/F56は,
要求している個別データをデータ受渡バッファ54から読
込み,それを対応するアプリケーション55に渡す(ステ
ップ172 )。アプリケーション55はこのようにして得ら
れた個別データを用いて,そのアプリケーションに固有
の処理を実行する。
【0099】図7及び図8は受信装置50のアプリケーシ
ョン配信処理53が通番チェックにおいて通番に抜けがあ
ると判定して再送要求をした場合に,再送要求に応答し
て再送装置40が該当通番のデータ・ブロックを受信装置
50に再送する処理の流れを示している。
【0100】ある一つのまたは複数の通番に抜けがある
と判定されると,第1回目の再送要求(これを再送要求
1とする)が上述したように再送要求処理57から地上ネ
ットワーク2を経由してTCP/IPを用いて再送応答
処理48に与えられる。これに応答して再送送信処理47
は,通信衛星1を経由してUDP/IPを用いて,要求
のあった通番のデータ・ブロックを再送要求処理57に送
信する。この第1回目の再送要求処理の流れが図7に示
されている。
【0101】再送要求1に対して一定時間が経過しても
何らのデータ・ブロックも受信しない場合,または再送
されたデータに再び抜けを発見した場合には,再送要求
処理57は第2回目の再送要求(これを再送要求2とい
う)を地上ネットワーク2を経由してTCP/IPを用
いて再送応答処理48に送信する。これに応答して再送応
答処理48は地上ネットワーク2を経由してTCP/IP
を用いて要求された通番のデータ・ブロックを再送す
る。これが図8に示された処理の流れである。
【0102】まず第1回目の再送要求に関する手順につ
いて説明する。図7を参照して,アプリケーション配信
処理53は通番チェックにおいて(図6ステップ162 ),
通番の抜けを発見したときには,その抜けている通番の
ブロック・データの再送を再送要求処理57に要求する
(ステップ164 )。
【0103】この再送要求を受取ると,再送要求処理57
は再送装置30の再送応答処理48に対して,抜けている通
番を知らせるとともにその通番のデータ・ブロックの再
送を要求する(再送要求1)(ステップ171 )。この再
送要求電文には再送要求1である旨を示すコードが含ま
れる。
【0104】再送応答処理48は受信した再送要求電文が
再送要求1であるかどうかを判定し,そうであればこの
再送要求電文を再送送信処理47に転送する(ステップ18
1 )。
【0105】再送送信装置47は再送要求のあったデータ
・ブロックの通番を管理している。上述のように再送要
求1に対しては再送要求のあった通番のデータ・ブロッ
クは通信衛星1を経由してすべての受信装置50に配信さ
れる。したがって,同一の通番のデータ・ブロックを受
信装置50から再送要求があるその都度何回も再送する必
要はない。そこで再送送信処理47は再送要求のあった通
番について既に他の受信装置から再送要求がなされてい
たかどうかをチェックし,既に再送しているならばその
通番についてはデータ・ブロックを再送しない(ステッ
プ191 )。
【0106】始めて再送要求があった通番については,
再送送信処理47は該当する通番のデータ・ブロックを衛
星用再送バッファ46から読出して通信衛星1を通して全
受信装置50に配信する(ステップ192 )。
【0107】再送要求を出した受信装置50の再送要求処
理57は再送されたデータ・ブロックを受信するとこれを
再送データ・バッファ58に格納する(ステップ172 )。
2個以上の通番について再送要求を出した場合には,再
送要求をしたすべてのデータ・ブロックを受信するまで
上記処理を繰返し,すべてのデータ・ブロックを受信す
ると,再送要求処理57は再送処理が終了した旨をアプリ
ケーション配信処理53に通知する(ステップ173 )。
【0108】アプリケーション配信処理50は再送要求を
出したのち再送要求処理57から再送処理終了の通知があ
るまで待機状態となる。この待機状態において(すなわ
ち再送処理中に),配信処理31から通信衛星1を経由し
て配信されたデータ・ブロックを受信処理51が受信する
ことがありうる。このような待機状態において受信した
データ・ブロックは受信データ・バッファ52内に受信の
順序にしたがって格納され,待ち行列をつくる。アプリ
ケーション配信処理53はこれらのデータ・ブロックを読
出すことはしない(ステップ165 )。
【0109】待機状態において受信したデータ・ブロッ
クの通番は再送要求をしているデータ・ブロックの通番
よりも大きい。一般に情報源においては個別データが刻
々と発生している。したがって,通番の順序は個別デー
タの発生の順序に対応しており,通番の小さいデータの
方が早く発生したデータである。時間上の順序を保って
個別データをアプリケーション55に渡す方が混乱を生じ
ない。そこで,再送要求をしたデータ(時間上の順序で
は先に発生したデータ)を先に処理してアプリケーショ
ン55に渡すために,後に発生した通番の大きいデータを
受信データ・バッファ52に格納しておく訳である。
【0110】アプリケーション配信処理53は再送処理終
了の通知を受取ると,再送されたデータ・ブロックを再
送データ・バッファ58から受取り,この再送されたデー
タ・ブロックについて通番チェックを行う。通番チェッ
クがOKであれば,受信したデータ・ブロックを個別デ
ータに分解し,ステップ163 と同じように,その個別デ
ータがリクエスト管理テーブルに登録されていればこれ
を要求元のアプリケーション55に渡すために,個別デー
タをデータ受渡バッファ54に格納するとともに要求元の
データ取得I/F56にデータの到着を通知する(ステッ
プ166 )。
【0111】この後,アプリケーション配信処理53は,
受信データ・バッファ52に格納されているデータ・ブロ
ックを読出して通番チェックを行い,先に説明したステ
ップ163 と同じ処理を実行する。
【0112】図8を参照して第2番目の再送要求に関す
る処理の流れについて説明する。この図においてステッ
プ164 ,165 ,171 ,172 ,181 ,191 ,192 は図7に
示すものと同じである。
【0113】再送要求処理57は再送要求1を送出すると
きに(ステップ171 ),再送監視用タイマをセットして
おき,再送要求1を発生した時点からそれに応答して再
送されるデータの受信までの時間を監視する。大雨等の
通信衛星1を経由したデータ通信のための環境が劣悪な
場合には再送要求1を送出した後,一定時間が経過して
も再送されたデータを受信できない場合がある(タイム
アウト検知)。また再送要求処理57は再送を要求した通
番に関するブロック・データをすべて受信したかどうか
もチェックしている。
【0114】タイムアウトを検知または再送データの抜
けを検知した場合には,再送要求処理57は再送応答処理
48に対して再再送を要求する通番を再送要求2の電文に
より通知する(ステップ174 )。
【0115】再送要求2を受取った再送応答処理48は,
再送を要求された通番のブロック・データを衛星用再送
バッファ46から読出して,地上ネットワーク2を経由し
てTCP/IPにより再送要求処理57に送信する(ステ
ップ182 )。これにより2回目の再送においては確実に
データが再送されることになる。
【0116】再送要求処理57は再送されたデータ・ブロ
ックを受信するとこれを再送データ・バッファ58に格納
し(ステップ175 ),要求したすべてのブロック・デー
タの受信を確認すると,再送終了の旨をアプリケーショ
ン配信処理53に通知する(ステップ176 )。
【0117】アプリケーション配信処理はこの通知を受
取ると,上述したステップ166 ,167 の処理を実行す
る。
【0118】図9および図10は受信装置50における障害
監視処理を示している。これは,たとえば通信衛星1に
障害が発生しデータ配信が行なわれなくなったような場
合に対処するものである。
【0119】図9において,ダミー・データを配信する
ための一定時間T2と等しいかまたはそれ以上の所定の
一定時間にわたって,ダミー・データを含めて何らのデ
ータ・ブロックも受信しない場合には,受信処理51はそ
の旨をアプリケーション配信処理53に通知する(ステッ
プ201 )。
【0120】アプリケーション配信処理53はこの通知を
受取ると,最終受信通番(抜けのない連続通番のうち最
後に受信した通番)に1を加えた番号を含む障害通知を
作成して再送要求処理57に与える(ステップ211 )。
【0121】再送要求処理57はこの障害通知を受取る
と,地上ネットワーク2を経由してTCP/IPを用い
て受取った障害通知を再送装置40の再送応答処理48に送
信する(ステップ221 )。
【0122】これに応答して再送応答処理48は,障害通
知に含まれる通番(最終受信通番+1)以降の通番をも
つブロック・データを衛星用再送バッファ46から読出し
て,地上ネットワーク2を経由してTCP/IPを用い
て順次再送要求処理57に送信する(ステップ231 )。
【0123】再送要求処理57は再送されたデータ・ブロ
ックを再送データ・バッファ58に格納し,通番チェック
を行う,通番チェックがOKであればデータを受信した
旨をアプリケーション配信処理53に通知する(ステップ
222 )。
【0124】この通知を受取るとアプリケーション配信
処理53は,上述したステップ166 と同じように,受信し
たデータ・ブロックを個別データに分解し,各個別デー
タがリクエスト管理テーブルに登録されているかどうか
を調べる。登録されていればその個別データはデータ受
渡バッファ54を介してデータ取得I/F56により要求元
のアプリケーション55に渡されることになる(ステップ
212 )。
【0125】図10を参照して,その後障害が復旧する
と,受信処理51は通信衛星1を経由して配信されるブロ
ック・データを受信するようになる。この受信ブロック
・データは受信データ・バッファ52に格納される(ステ
ップ151 )。受信処理51はアプリケーション配信処理53
にブロック・データの到着を通知する(ステップ152
)。
【0126】この通知を受取ったアプリケーション配信
処理52は,通信衛星1を経由して受信した最新の通番か
ら1を減算した番号(障害により欠損したブロック・デ
ータの最後の通番に相当)を含む復旧通知を作成して再
送要求処理57に与える(ステップ213 )。再送要求処理
57は再送応答処理48に対して上記通番を含む復旧通知を
送信する(ステップ223 )。
【0127】この復旧通知を受信した再送応答処理48
は,復旧通知に含まれる通番までのブロック・データを
衛星用再送バッファ46から読出して,地上ネットワーク
2を経由して順次再送要求処理57に送信する(ステップ
232 )。
【0128】再送要求処理57は再送応答処理48から順次
送信されるブロック・データを再送データ・バッファ58
に格納して通番チェックし,アプリケーション配信処理
53に通知する。また再送要求処理57は最後の通番をもつ
データ・ブロックを受信すると,復旧処理終了の旨をア
プリケーション配信処理53に通知する(ステップ22
4)。
【0129】アプリケーション配信処理53は復旧通知を
出したのち復旧終了処理通知を受取るまで待機状態にな
る。この間に受信処理51が受信したブロック・データは
受信データ・バッファ52に格納される(ステップ214
)。
【0130】再送されたデータの受信の旨を通知される
と,アプリケーション配信処理53は再送データ・バッフ
ァ58に格納されているデータ・ブロックを個別データに
分解し,リクエスト管理テーブルに登録されている個別
データについてはデータ受渡バッファ54に格納して要求
元のデータ取得I/F56がその個別データを受取れるよ
うにする。この処理は復旧処理終了の旨が通知されるま
で行なわれる(ステップ215 )。
【0131】この後,アプリケーション配信処理53は受
信データ・バッファ52のデータ・ブロックについて通番
チェックと個別データへの分解等を実行するのは上述し
たステップ167 と同じである(ステップ216 )。
【0132】このようにして通信衛星1を通したデータ
配信の経路のどこかに障害が発生しても,この障害によ
り欠損したデータは地上ネットワーク2を通してリアル
・タイムで受信装置50に送信されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信衛星を利用したデータ配信システムの全体
的構成を示す。
【図2】送信装置,再送装置および受信装置の機能的構
成を示すブロック図である。
【図3】ブロック・データのフォーマットを示す。
【図4】送信装置から再送装置にブロック・データを送
信する処理の流れを示すフロー・チャートである。
【図5】送信装置から再送装置にブロック・データを送
信する処理の流れを示すフロー・チャートである。
【図6】通信衛星を経由して配信されるデータを受信す
る処理の流れを示すフロー・チャートである。
【図7】第1回目の再送処理の流れを示すフロー・チャ
ートである。
【図8】第2回目の再送処理の流れを示すフロー・チャ
ートである。
【図9】障害が発生したときの再送処理の流れを示すフ
ロー・チャートである。
【図10】障害復旧処理の流れを示すフロー・チャート
である。
【符号の説明】
1 通信衛星 2 地上ネットワーク 11 送信機 12,22 ルータ 13,14,23 ワーク・ステーション 15,25 伝送路 30 送信装置 31 配信処理 32 再送データ・バッファ 33 再送処理 40 再送装置 41 受信処理 42 受信データ・バッファ 43 再送バッファ書込み処理 44 再送要求処理 45 再送データ・バッファ 46 衛星用再送バッファ 47 再送送信処理 48 再送応答処理 50 受信装置 51 受信処理 52 受信データ・バッファ 53 アプリケーション配信処理 54 データ受渡バッファ 55 アプリケーション 56 データ取得I/F 57 再送要求処理 58 再送データ・バッファ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 29/14 7240−5K H04L 13/00 311 (72)発明者 高橋 啓昭 神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 株式会社野村総合研究所横浜総合センタ ー内 (72)発明者 小川 裕克 東京都中央区日本橋1丁目9番地1号 株 式会社野村総合研究所内 (72)発明者 野田 通弘 神奈川県横浜市保土ヶ谷区神戸町134番地 株式会社野村総合研究所横浜総合センタ ー内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信データを同報配信に適したプロトコ
    ルを用いて通信衛星に向けて送信する送信装置と, 通信衛星を通して配信されるデータを受信する受信装置
    と, 上記受信装置と地上ネットワークおよび通信衛星を介し
    て通信可能であり,上記送信装置が送信したデータを保
    存し,上記受信装置から再送要求を受取ったときに再送
    要求のあったデータを上記受信装置に送信する再送装置
    とから構成され, 上記送信装置は, 配信すべきデータに,データの配信ごとにインクレメン
    トされる通番を付加する処理を含む編集処理を行う配信
    データ編集手段,および上記配信データ編集手段によっ
    て編集された配信データを通信衛星に向けて送波する送
    信手段を備え, 上記受信装置は, 通信衛星から送波される配信データを受信する受信手
    段, 上記受信手段が今回受信したデータに付加されている通
    番と前回受信したデータの通番とを比較することにより
    通番チェックを行い,欠番があると判定したときに,地
    上ネットワークを通して上記再送装置に第1回目の再送
    を要求する第1の再送要求処理手段,および第1回目の
    再送要求に応答して上記再送装置から通信衛星を通して
    配信される再送データのチェックを行い,第1回目のデ
    ータ再送にエラーがあると判定したときに,地上ネット
    ワークを通して上記再送装置に第2回目の再送を要求
    し,これに応答して上記再送装置から地上ネットワーク
    を通して再送されるデータを受信する第2の再送要求処
    理手段を備え, 上記再送装置は, 上記受信装置から第1回目の再送要求を受取ったときに
    再送要求のあったデータを通信衛星に向けて送信する第
    1の再送処理手段,および上記受信装置から第2回目の
    再送要求を受取ったときに再送要求のあったデータを地
    上ネットワークを経由して第2回目の再送要求のあった
    受信装置に送信する第2の再送処理手段を備えている, 通信衛星を利用したデータ配信システム。
  2. 【請求項2】 上記送信装置と再送装置とが伝送路を通
    して通信可能に接続されており, 上記送信装置は, 配信データを伝送路を通して上記再送装置に送信する手
    段,および上記再送装置から再送要求を受取ったとき
    に,再送要求のあったデータを伝送路を通して上記再送
    装置に再送する手段を備え, 上記再送装置は, 伝送路を通して送信される配信データを受信する受信処
    理手段, 上記受信処理手段が今回受信したデータに付加されてい
    る通番と前回受信したデータの通番とを比較することに
    より通番チェックを行う通番管理処理手段,および上記
    通番管理処理手段が今回受信したデータの通番と前回受
    信したデータの通番との間に欠番があると判定したとき
    に上記送信装置に対して再送を要求する再送要求処理手
    段を備えている, 請求項1に記載の通信衛星を利用したデータ配信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記送信装置と再送装置が一台のワーク
    ・ステーションによって実現される,請求項1に記載の
    通信衛星を利用したデータ配信システム。
  4. 【請求項4】 上記送信装置は,前回のデータ配信後,
    第1の一定時間が経過しても配信すべきデータが無い場
    合に,インクレメントされることにより更新された通番
    を付加してダミー・データを通信衛星を経由して配信す
    るダミー・データ配信処理手段をさらに備え, 上記受信装置は, 上記第1の一定時間に等しいかそれよりも長い第2の一
    定時間の間に,ダミー・データを含む配信データの受信
    があるかどうかをチェックし,上記第2の一定時間以上
    にわたってダミー・データを含む配信データの受信が無
    いときに障害発生と判定する障害監視処理手段,および
    障害発生と判定されたときに,障害により受信しなかっ
    た配信データの通番を含む障害通知を地上ネットワーク
    を経由して上記再送装置に送信する障害通知手段をさら
    に備え, 上記再送装置は,障害通知を受信したときに,要求され
    たデータを地上ネットワークを経由して上記受信装置に
    再送する手段をさらに備えている, 請求項1に記載の通信衛星を利用したデータ配信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記受信装置は,障害発生後に上記受信
    手段が衛星を経由した配信データを受信したときに,障
    害により受信しなかった配信データの最後の通番を含む
    復旧通知を地上ネットワークを経由して上記再送装置に
    送信する復旧通知手段をさらに備え, 上記再送装置の再送手段は,復旧通知に含まれる最後の
    通番のデータまでを地上ネットワークを経由して上記再
    送装置に再送する, 請求項4に記載の通信衛星を利用したデータ配信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 データの配信ごとにインクレメントされ
    る通番を付加して配信データを同報配信に適したプロト
    コルを用いて通信衛星に向けて送信する送信装置と,通
    信衛星を通して配信されるデータを受信する受信装置
    と,上記受信装置と地上ネットワークおよび通信衛星を
    介して通信可能であり,上記送信装置が送信したデータ
    を保存し,上記受信装置から再送要求を受取ったときに
    再送要求のあったデータを上記受信装置に送信する再送
    装置とから構成されるデータ配信システムにおいて用い
    られる受信装置であり, 通信衛星から送波される配信データを受信する受信手
    段, 上記受信手段が今回受信したデータに付加されている通
    番と前回受信したデータの通番とを比較することにより
    通番チェックを行い,欠番があると判定したときに,地
    上ネットワークを通して上記再送装置に第1回目の再送
    を要求する第1の再送要求処理手段,および第1回目の
    再送要求に応答して上記再送装置から通信衛星を通して
    配信される再送データのチェックを行い,第1回目のデ
    ータ再送にエラーがあると判定したときに,地上ネット
    ワークを通して上記再送装置に第2回目の再送を要求
    し,これに応答して上記再送装置から地上ネットワーク
    を通して再送されるデータを受信する第2の再送要求処
    理手段を備えている, 受信装置。
  7. 【請求項7】 送信局と複数の受信局とが,通信衛星を
    経由して一方向通信可能に,地上ネットワークを経由し
    て双方向通信可能に結ばれており, 送信局において,データの配信ごとにインクレメントさ
    れる通番を付加して配信データを通信衛星を経由して受
    信局に配信するとともに,配信したデータを保存してお
    き, 受信局において,通信衛星を経由して配信されるデータ
    を受信したときに,受信データの通番チェックを行い, 欠番があると判定したときに,地上ネットワークを通し
    て,通信局に対して第1回目の再送要求を行い, 送信局において,第1回目の再送要求を受取ったとき
    に,再送要求のあったデータを通信衛星を経由して受信
    局に再送し, 受信局において,第1回目の再送要求に応答して再送さ
    れたデータのチェックを行い,このデータ再送にエラー
    があると判定したときに,地上ネットワークを通して送
    信局に対して第2回目の再送要求を行い, 送信局において,第2回目の再送要求に応答して,再送
    要求のあったデータを地上ネットワークを経由して第2
    回目の再送要求を出した受信局に再送する, 通信衛星を利用したデータ配信方法。
  8. 【請求項8】 送信局において, 複数の異なる情報源から与えられる個別データのそれぞ
    れに情報源識別符号を付加し, 一定時間ごとにその一定時間の間に与えられた個別デー
    タを1ブロックにまとめ,または上記一定時間以内でも
    与えられた個別データのデータ長が所定ブロック長に適
    したときにそれらの個別データを1ブロックにまとめ, まとめられた1ブロック・データごとに,通信衛星を経
    由して受信局に配信する, 請求項7に記載の通信衛星を利用したデータ配信方法。
  9. 【請求項9】 受信局において, 取込むべき個別データの情報源識別符号をあらかじめ登
    録しておき, 受信したブロック・データをそこに含まれる個別データ
    に分解し, 分解された個別データのうち,登録されている情報源識
    別符号が付加されているもののみを取込む, 請求項8に記載の通信衛星を利用したデータ配信方法。
  10. 【請求項10】 送信局と受信局とから構成され,送信
    局と受信局とは通信衛星を経由して一方向通信可能に,
    地上ネットワークを経由して双方向通信可能に結ばれて
    おり, 送信局は, 配信データを通信衛星に向けて送波する送信手段と, 受信局からの再送要求を受取ったときに,再送要求のあ
    ったデータを通信衛星または地上ネットワークを経由し
    て再送する再送手段とを備え, 受信局は, 通信衛星から送信されるデータを受信する受信手段と, 受信したデータに欠損があったときに,地上ネットワー
    クを経由して送信局に再送要求を送信する再送要求手段
    とを備えている, 通信衛星を利用したデータ配信システム。
  11. 【請求項11】 送信局と受信局とが通信衛星を経由し
    て一方向通信可能に,地上ネットワークを経由して双方
    向通信可能に結ばれており, 送信局において, 配信データを通信衛星に向けて送波し, 受信局からの再送要求を受取ったときに,再送要求のあ
    ったデータを通信衛星または地上ネットワークを経由し
    て再送し, 受信局において, 通信衛星から送信されるデータを受信し, 受信したデータに欠損があったときに,地上ネットワー
    クを経由して送信局に再送要求を送信する, 通信衛星を利用したデータ配信方法。
  12. 【請求項12】 送信局において, 受信局からの第1回目の再送要求を受取ったときに再送
    要求のあったデータを通信衛星を経由して配信し, 同一のデータについて受信局からの第2回目の再送要求
    を受取ったときに,再送要求のあったデータを再送要求
    をした受信局に地上ネットワークを経由して再送する, 請求項11に記載の通信衛星を利用したデータ配信方法。
  13. 【請求項13】 データの配信ごとにインクレメントさ
    れる通番が付加された配信データを同報配信に適したプ
    ロトコルを用いて通信衛星に向けて送信する送信装置
    と, 通信衛星を通して配信されるデータを受信する受信装置
    と, 上記受信装置と地上ネットワークおよび通信衛星を介し
    て通信可能であり,上記送信装置が送信したデータを保
    存し,上記受信装置から再送要求を受取ったときに再送
    要求のあったデータを上記受信装置に送信する再送装置
    とから構成され, 上記送信装置は,前回のデータ配信後,第1の一定時間
    が経過しても配信すべきデータが無い場合に,インクレ
    メントされることにより更新された通番を付加してダミ
    ー・データを通信衛星を経由して配信するダミー・デー
    タ配信処理手段を備え, 上記受信装置は, 上記第1の一定時間に等しいかそれよりも長い第2の一
    定時間の間に,ダミー・データを含む配信データの受信
    があるかどうかをチェックし,上記第2の一定時間以上
    にわたってダミー・データを含む配信データの受信が無
    いときに障害発生と判定する障害監視処理手段,および
    障害発生と判定されたときに,障害により受信しなかっ
    た配信データの通番を含む障害通知を地上ネットワーク
    を経由して上記再送装置に送信する障害通知手段を備
    え, 上記再送装置は,障害通知を受信したときに,要求され
    たデータを地上ネットワークを経由して上記受信装置に
    再送する手段を備えている, 通信衛星を利用したデータ配信システム。
  14. 【請求項14】 上記受信装置は,障害発生後に通信衛
    星を経由した配信データを受信したときに,障害により
    受信しなかった配信データの最後の通番を含む復旧通知
    を地上ネットワークを経由して上記再送装置に送信する
    復旧通知手段をさらに備え, 上記再送装置の再送手段は,復旧通知に含まれる最後の
    通番のデータまでを地上ネットワークを経由して上記受
    信装置に再送する, 請求項13に記載の通信衛星を利用したデータ配信システ
    ム。
  15. 【請求項15】 送信局と複数の受信局とが,通信衛星
    を経由して一方向通信可能に,地上ネットワークを経由
    して双方向通信可能に結ばれており, 送信局において,データの配信ごとにインクレメントさ
    れる通番を付加して配信データを通信衛星を経由して受
    信局に配信するとともに,配信したデータを保存してお
    き, 前回のデータ配信後,第1の一定時間が経過しても配信
    すべきデータが無い場合に,インクレメントされること
    により更新された通番を付加してダミー・データを通信
    衛星を経由して配信し, 受信局において,上記第1の一定時間に等しいかそれよ
    りも長い第2の一定時間の間に,ダミー・データを含む
    配信データの受信があるかどうかをチェックし,上記第
    2の一定時間以上にわたってダミー・データを含む配信
    データの受信が無いときに障害発生と判定し, 障害発生と判定したときに,障害により受信しなかった
    配信データの通番を含む障害通知を地上ネットワークを
    経由して送信局に送信し, 送信局において,障害通知を受信したときに,要求され
    たデータを地上ネットワークを経由して受信局に再送す
    る, 通信衛星を利用したデータ配信方法。
  16. 【請求項16】 受信局において,障害発生後に衛星を
    経由した配信データを受信したときに,障害により受信
    しなかった配信データの最後の通番を含む復旧通知を地
    上ネットワークを経由して送信局に送信し, 送信局において,復旧通知に含まれる最後の通番のデー
    タまでを地上ネットワークを経由して受信局に再送す
    る, 請求項15に記載の通信衛星を利用したデータ配信方法。
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