JPH11186073A - 複合磁気部品 - Google Patents

複合磁気部品

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JPH11186073A
JPH11186073A JP9353933A JP35393397A JPH11186073A JP H11186073 A JPH11186073 A JP H11186073A JP 9353933 A JP9353933 A JP 9353933A JP 35393397 A JP35393397 A JP 35393397A JP H11186073 A JPH11186073 A JP H11186073A
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JP
Japan
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magnetic
coil
magnetic component
coils
inductor
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Withdrawn
Application number
JP9353933A
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English (en)
Inventor
Hajime Sugiyama
肇 杉山
Toru Fujiwara
徹 藤原
Hiroshi Ogawa
浩史 小川
Toshiyuki Yamaguchi
敏行 山口
Shigeki Nishioka
茂樹 西岡
Yuichi Fujisawa
優一 藤澤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置などへの組み込みの工数を低減する
ことができると共に、狭いスペースで組み込むことがで
きる複合磁気部品を提供する。 【解決手段】 複数個の磁気部品用コイル1を略同一平
面上に配置する。磁心2を形成する強磁性体7で各磁気
部品用コイル1を一体化すると共に各磁気部品用コイル
1と磁心2とで複数の磁気部品6を形成する。同一平面
上の複数の磁気部品6を強磁性体7によって一体化する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスやインダ
クタ、ノイズフィルタなどの複数の磁気部品からなる複
合磁気部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トランスやインダクタ、ノイズフィルタ
などの磁気部品はボビンに導体線を巻いて製作したもの
が一般的である。またトランスやインダクタ、ノイズフ
ィルタなどの磁気部品は、電源装置に一緒に組み込んで
使用されているが、これらの各磁気部品はそれぞれ個々
独立した部品として作製されている。そしてこれらの部
品は電源装置のマザーボードに別々に実装して使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
複数の磁気部品を別々に実装すると、電源装置などへの
組み込みの工数が増加し、しかも実装するためのスペー
スが磁気部品の個数分必要になって、電源装置などを小
型化することが難しくなるという問題があった。本発明
は上記の点に鑑みてなされたものであり、電源装置など
への組み込みの工数を低減することができると共に、狭
いスペースで組み込むことができる複合磁気部品を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合磁気部
品は、複数個の磁気部品用コイル1を略同一平面上に配
置し、磁心2を形成する強磁性体7で各磁気部品用コイ
ル1を一体化すると共に各磁気部品用コイル1と磁心2
とで複数の磁気部品6を形成して成ることを特徴とする
ものである。
【0005】また請求項2の発明は、各磁気部品用コイ
ル1の間の箇所において、磁心2を形成する強磁性体7
に非磁性体部3を形成して成ることを特徴とするもので
ある。また請求項3の発明は、回路パターンで巻き線4
を形成した枠状のプリント配線板5で磁気部品用コイル
1を形成して成ることを特徴とするものである。
【0006】また請求項4の発明は、複数個の磁気部品
用コイル1が、トランス用とインダクタ用とノイズフィ
ルタ用のコイル1a,1b,1cから成ることを特徴と
するものである。また請求項5の発明は、インダクタ用
コイル1cで形成されるインダクタがチョークコイルで
あることを特徴とするものである。
【0007】また請求項6の発明は、複数個の磁気部品
用コイル1が、多出力のトランス用コイル1aと、その
出力数と同数のインダクタ用コイル1cから成ることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複合磁気
部品。また請求項7の発明は、複数個の磁気部品用コイ
ル1が、トランス用とノイズフィルタ用のコイル1a,
1bから成ることを特徴とするものである。
【0008】また請求項8の発明は、複数個の磁気部品
用コイル1を、磁心2を形成する強磁性体7で覆って成
ることを特徴とするものである。また請求項9の発明
は、複数個の磁気部品用コイル1のうち、最も発熱の大
きい磁気部品用コイル1を外周部に、この磁気部品用コ
イル1の内周側に他の磁気部品用コイル1を配置して成
ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は請求項1の発明の実施の形態の一例を示す
ものである。磁気部品用コイル1は丸枠状のボビン10
の外周に導電線による巻き線4を巻いて形成してあり、
磁気部品用コイル1の外周には巻き線4に接続した外部
への接続用の端子12が設けてある。この磁気部品用コ
イル1としては、トランス用コイル1a、ノイズフィル
タ用コイル1b、インダクタ用コイル1cのように複数
のものが用いられるものである。
【0010】また磁心2はMn−Zn型フェライト、N
i−Zn型フェライト、ガーネット型フェライト、ダス
トコア(パーミンバー)のような軟磁性材料(ソフトフ
ェライト)などからなる強磁性体7で形成されるもので
あり、強磁性体7は平面T字形に形成してある。強磁性
体7は上下一対の半体7a,7aに分割形成してあり、
T字形の強磁性体7の3つの先端部にはそれぞれ両側面
に開口する差込み孔13が設けてある。強磁性体7のう
ち、各差込み孔13より先端の部分が磁心2となるもの
である。
【0011】そして強磁性体7の3箇所に設けた各差込
み孔13に枠状のトランス用コイル1a、ノイズフィル
タ用コイル1b、インダクタ用コイル1cの各磁気部品
用コイル1をそれぞれ通すことによって、磁心2の回り
に各磁気部品用コイル1を取り付けることができるもの
である。このようにして複数個の磁気部品用コイル1を
略同一平面上に配置した状態で強磁性体7に取り付ける
ことができるものであり、複数個の磁気部品用コイル1
を強磁性体7を介して一体化することができるものであ
る。図1の実施の形態では、トランス用コイル1aと磁
心2でトランスTが、ノイズフィルタ用コイル1bと磁
心2でノイズフィルタFが、インダクタ用コイル1cと
磁心2でインダクタIの各磁気部品6が形成されるもの
であり、トランスT、ノイズフィルタF、インダクタI
の複数の磁気部品6を強磁性体7を介して一体化して複
合磁気部品を形成することができるものである。
【0012】このように複数の磁気部品6を磁心2を形
成する強磁性体7を介して一体化することによって、電
源装置などの機器のマザーボードなどに磁気部品6を実
装して組み込むにあたって、複数の磁気部品を個々に組
み込む場合に比べて、組み込みの工数を低減することが
できるものであり、また狭いスペースで組み込みを行な
うことができるものである。
【0013】図2は請求項2の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、上記の図1のものにおいて、各磁気
部品用コイル1の間の箇所において、磁心2を形成する
強磁性体7に非磁性体部3が設けてある。具体的には、
平面T字形の強磁性体7の交差部に空洞部16を設け、
この空洞部16で非磁性体部3を形成するようにしてあ
る。非磁性体部3はこのような空洞部16で形成する
他、銅やアルミニウムなどの非磁性金属で形成するよう
にしてもよい。このように、トランスTやノイズフィル
タFやインダクタIのような磁気部品6を形成する各磁
気部品用コイル1の間の箇所において、強磁性体7に非
磁性体部3を設けることによって、各磁気部品用コイル
1によって発生する磁束を非磁性体部3で誘導し、磁気
部品6間での各磁気部品用コイル1に磁束が鎖交するこ
とを抑制することができ、各磁気部品6の性能を安定化
させることができるものである。
【0014】図3は請求項3の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、磁気部品用コイル1をプリント配線
板5で形成するようにしてある。プリント配線板5は円
環状など枠状に形成されるものであり、銅箔貼り樹脂積
層板の印刷配線加工によって形成される回路パターンで
巻き線4が設けてある。プリント配線板5は多層プリン
ト配線板として形成されるものであり、絶縁層を介して
相互に導通接続されないように複数層の回路パターンを
設け、各層の回路パターンを導通接続させることによっ
て巻き線4を形成するようにしてある。このように、磁
気部品用コイル1をプリント配線板5で形成することに
よって、ボビンに導電線を巻くような工数が不要にな
り、磁気部品用コイル1の製作を工数少なく行なうこと
ができるものである。
【0015】このプリント配線板5で作製される磁気部
品用コイル1としては、トランス用コイル1a、ノイズ
フィルタ用コイル1b、インダクタ用コイル1cのよう
に複数のものが用いられるものである。トランス用コイ
ル1aには一次と二次の巻き線4が設けてあり、外周の
二箇所に一体に張り出して設けた各端子部18に一次と
二次の各巻き線4の端部を配線してある。この各端子部
18にはスルーホールメッキを施したスルーホール19
が設けてあり、各巻き線4の端部がスルーホール19に
接続してある。このスルーホール19には外部への接続
用の端子12が挿着してある。ノイズフィルタ用コイル
1bにも2本の巻き線4が設けてあり、外周の二箇所に
一体に張り出して設けた各端子部18に各巻き線4の端
部を配線し、スルーホールメッキを施したスルーホール
19に各巻き線4の端部を接続してある。このスルーホ
ール19には外部への接続用の端子12が挿着してあ
る。インダクタ用コイル1cには1本の巻き線4が設け
てあり、外周の二箇所に一体に張り出して設けた各端子
部18に巻き線4の端部を配線し、スルーホールメッキ
を施したスルーホール19に各巻き線4の端部を接続し
てある。このスルーホール19には外部への接続用の端
子12が挿着してある。
【0016】磁心2を形成する強磁性体7は図1に示す
ものとほぼ同じ構成に形成してあり、強磁性体7の3箇
所の端部に設けた各差込み孔13にプリント配線板5で
枠状に形成されたトランス用コイル1a、ノイズフィル
タ用コイル1b、インダクタ用コイル1cの各磁気部品
用コイル1をそれぞれ通すことによって、強磁性体7の
端部の磁心2の回りに各磁気部品用コイル1を取り付け
ることができるものである。このようにして複数個の磁
気部品用コイル1を略同一平面上に配置した状態で磁心
2を形成する強磁性体7に取り付けることができるもの
であり、複数個の磁気部品用コイル1を強磁性体7を介
して一体化することができるものである。図3の実施の
形態では、トランス用コイル1aと磁心2でトランスT
が、ノイズフィルタ用コイル1bと磁心2でノイズフィ
ルタFが、インダクタ用コイル1cと磁心2でインダク
タIの各磁気部品6が形成されるものであり、トランス
T、ノイズフィルタF、インダクタIの複数の磁気部品
6を一体化して形成することができるものである。
【0017】また図3(b)に示すように、磁心2を形
成する強磁性体7に、磁気部品用コイル1によって磁心
2に発生する磁束と直交するようにギャップ21が設け
てある。図3(a)の例では、インダクタIの磁心2を
形成する部分の強磁性体7の一対の半体7a,7aの間
に隙間を設けることによって、インダクタ用コイル1c
の内周において磁心2にギャップ21が形成されるよう
にしてある。ギャップ21はこのようにインダクタIを
形成する磁心2に設ける他、トランスTを形成する磁心
2やノイズフィルタFを形成する磁心2にギャップ21
を形成するようにしてもよい。このようにギャップ21
を設けることによって、磁心2の磁気飽和を抑えること
ができ、インダクタンスの低下を小さくすることができ
るものである。
【0018】ここで、上記の図1や図3に示すように、
複数個の磁気部品用コイル1として、トランス用コイル
1aとノイズフィルタ用コイル1bとインダクタ用コイ
ル1cを用い、電源用のトランスTとノイズフィルタF
とインダクタIを一体化した複合磁気部品を形成するこ
とによって、ラインノイズを低減した電源回路に適用す
ることができるものである(請求項4)。
【0019】また、図1や図3のものにあって、インダ
クタIを電源用のチョークコイルとすることによって、
電源回路に適用することができるものである(請求項
5)。図4は請求項6の発明の実施の形態の一例を示す
ものであり、トランス用コイル1aとして、二次側の巻
き線4の数を増やして多出力のトランス用コイル1aを
用いるようにしてある。図4の例は2出力のトランス用
コイル1aを用いている。そして複数の磁気部品用コイ
ル1として、この多出力のトランス用コイル1aの他
に、トランス用コイル1aの出力数と同数のインダクタ
用コイル1cを用いるようにしてある。その他の構成は
図3のものとほぼ同じである。従ってこのものでは、多
出力のトランス用コイル1aと磁心2で多出力のトラン
スTが、インダクタ用コイル1cと磁心2でトランスT
の出力数と同数のインダクタIの各磁気部品6が形成さ
れるものであり、トランスT及び複数のインダクタIの
磁気部品6を一体化して形成することができるものであ
る。このインダクタIは電源用のチョークコイルとする
ものであり、多出力の電源回路に対応することができる
ものである。尚、図4の実施の形態では、各インダクタ
Iの磁心2にギャップ21を形成するようにしてある。
【0020】図5は請求項7の実施の形態の一例を示す
ものであり、磁気部品用コイル1として、トランス用コ
イル1aとノイズフィルタ用コイル1bとを用いるよう
にしてある(インダクタンス用コイル1cは用いな
い)。また磁心2を形成する強磁性体7としては直線状
のものが使用されるものであり、両端部に差込み孔13
が設けてある。強磁性体7のうち、各差込み孔13より
先端の部分が磁心2となるものである。強磁性体7の両
端部に設けた各差込み孔13に枠状のトランス用コイル
1aとノイズフィルタ用コイル1bをそれぞれ通すこと
によって、磁心2の回りにトランス用コイル1aとノイ
ズフィルタ用コイル1bをそれぞれ取り付けることがで
きるものであり、トランス用コイル1aと磁心2でトラ
ンスTが、ノイズフィルタ用コイル1bと磁心2でノイ
ズフィルタFが形成されるものである。このようにトラ
ンスTとノイズフィルタFを強磁性体7を介して一体化
して複合磁気部品を形成することができるものであり、
ラインノイズを低減したフライバックタイプの電源回路
を実現することができるものである。また図5の実施の
形態では、強磁性体7の中央部に空洞部16を設けてこ
の空洞部16で非磁性体部3を形成するようにしてあ
る。このように、トランスTやノイズフィルタFを形成
する各磁気部品用コイル1の間の箇所において、強磁性
体7に非磁性体部3を設けることによって、各磁気部品
用コイル1によって発生する磁束を非磁性体部3で誘導
し、磁気部品6間での各磁気部品用コイル1に磁束が鎖
交することを抑制することができ、各磁気部品6の性能
を安定化させることができるものである。
【0021】図6は請求項8の発明の実施の形態の一例
を示すものである。磁気部品用コイル1は枠状のプリン
ト配線板5で形成されるものであり、トランス用コイル
1aの外周の対向する2箇所に端子部18が、ノイズフ
ィルタ用コイル1b及びインダクタ用コイル1cの外周
の1箇所に端子部18がそれぞれ一体に張り出して設け
てある。各端子部18にはスルーホール19が形成して
ある。
【0022】また磁心2を形成する強磁性体7は、2枚
の半体7a,7aからなるものである。各半体7a,7
aは薄い板状に形成してあり、各半体7aには環状のト
ランス用凹部23、ノイズフィルタ用凹部24、インダ
クタ用凹部25がそれぞれ凹設してある。トランス用凹
部23の外周の対向する2箇所に、ノイズフィルタ用凹
部24とインダクタ用凹部25の外周の各1箇所に、半
体7aの側面に開口する開口用凹部26がそれぞれ凹設
してある。トランス用凹部23で囲まれる部分がトラン
スTを構成する磁心2に、ノイズフィルタ用凹部24で
囲まれる部分がノイズフィルタFを形成する磁心2に、
インダクタ用凹部25で囲まれる部分がインダクタIを
形成する磁心2にそれぞれなるものである。
【0023】そして、トランス用コイル1aをトランス
用凹部23の間に、ノイズフィルタ用コイル1bをノイ
ズフィルタ用凹部24の間に、インダクタ用コイル1c
をインダクタ用凹部25の間にそれぞれ納めた状態で、
これらの磁気部品用コイル1を2枚の半体7a,7a間
に挟むことによって、複数の磁気部品用コイル1を磁心
2を形成する強磁性体7で覆うようにしてある。各端子
部18は開口用凹部26から磁心3の外方へ突出させて
ある。このものでは、トランス用コイル1aと磁心2で
磁気部品6としてのトランスTが、ノイズフィルタ用コ
イル1bと磁心2で磁気部品6としてのノイズフィルタ
F(ラインフィルタ)が、インダクタ用コイル1cと磁
心2で磁気部品6としてのインダクタI(チョークコイ
ル)が形成されるものであり、これらの各磁気部品6は
磁心3を形成する強磁性体7で覆われているものであ
る。
【0024】このように、端子部18を除いて各磁気部
品6を磁心2を形成する強磁性体7で覆われるようにす
ることによって、各磁気部品用コイル1の磁束が漏洩す
ることを強磁性体7によって防ぐことができ、磁束の漏
洩による他の電器機器や電子機器への影響を低減するこ
とができるものである。図7は請求項9の発明の実施の
形態の一例を示すものであり、枠状のプリント配線板5
で形成されるトランス用コイル1aの外周の対向する2
箇所に端子部18が、ノイズフィルタ用コイル1b及び
インダクタ用コイル1cの内周の1箇所に端子部18が
それぞれ一体に張り出して設けてある。各端子部18に
はスルーホール19が形成してある。
【0025】一方、磁心2を形成する強磁性体7は、2
枚の薄い板状の半体7a,7aからなるものである。各
半体7aの外周部には大きな環状のトランス用凹部23
が凹設してあり、トランス用凹部23の外周の対向する
2箇所に半体7aの側面に開口する開口用凹部26が凹
設してある。また各半体7aには、この環状のトランス
用凹部23の内側において、環状のノイズフィルタ用凹
部24とインダクタ用凹部25がそれぞれ凹設してあ
り、ノイズフィルタ用凹部24とインダクタ用凹部25
の内側にそれぞれ表裏に貫通する貫通孔27が穿設して
ある。ノイズフィルタ用凹部24とインダクタ用凹部2
5の内周の1箇所にはそれぞれ貫通孔27に開口する開
口用凹部26が凹設してある。トランス用凹部23で囲
まれる部分がトランスTを構成する磁心2に、ノイズフ
ィルタ用凹部24と貫通孔27の間の壁部がノイズフィ
ルタFを形成する磁心2に、インダクタ用凹部25と貫
通孔27の間の壁部がインダクタIを形成する磁心2に
それぞれなるものである。
【0026】そして、トランス用コイル1aをトランス
用凹部23の間に、ノイズフィルタ用コイル1bをノイ
ズフィルタ用凹部24の間に、インダクタ用コイル1c
をインダクタ用凹部25の間にそれぞれ納めた状態で、
これらの磁気部品用コイル1を2枚の半体7a,7a間
に挟むことによって、複数の磁気部品用コイル1を磁心
2を形成する強磁性体7で覆うものであり、トランス用
コイル1aの端子部18は開口用凹部26から磁心3の
外方へ、ノイズフィルタ用コイル1bやインダクタ用コ
イル1cの端子部18は開口用凹部26から貫通孔27
内へ突出させてある。このものでは、トランス用コイル
1aと磁心2で磁気部品6としてのトランスTが、ノイ
ズフィルタ用コイル1bと磁心2で磁気部品6としての
ノイズフィルタF(ラインフィルタ)が、インダクタ用
コイル1cと磁心2で磁気部品6としてのインダクタI
(チョークコイル)が形成されるものであり、これらの
各磁気部品6は磁心3を形成する強磁性体7で覆われて
いるものである。
【0027】ここで、トランスTとノイズフィルタFと
インダクタIのうち、最も発熱の大きいもの、例えばト
ランスTが最も発熱が大きい場合には、上記のようにト
ランスTを形成するトランス用コイル1aを外周部に、
このトランス用コイル1aの内周側にノイズフィルタF
を形成するノイズフィルタ用コイル1bやインダクタI
を形成するインダクタ用コイル1cを配置するものであ
り、発熱の大きいトランスTを外周部に配置して外部に
放熱し易くし、温度上昇を抑制するようにしているもの
である。またこのように一つの枠状の磁気部品用コイル
1の内周側に他の磁気部品用コイル1を配置することに
よって、磁気部品用コイル1の内周を利用して他の磁気
部品用コイル1を取り付けることができ、小型化を図る
ことができるものである。尚、図7の実施の形態では、
インダクタIの磁心2にギャップ21を形成するように
してある。
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明は、複数個の磁気部
品用コイルを略同一平面上に配置し、磁心を形成する強
磁性体で各磁気部品用コイルを一体化すると共に各磁気
部品用コイルと磁心とで複数の磁気部品を形成するよう
にしたので、略同一平面上に配置した複数の磁気部品を
強磁性体によって一体化して薄型に形成することができ
るものであり、しかも電源装置などの機器のマザーボー
ドに磁気部品を実装して組み込むにあたって、複数の磁
気部品を個々に組み込む場合に比べて、組み込みの工数
を低減することができると共に、狭いスペースで組み込
みを行なうことができるものである。
【0029】また請求項2の発明は、各磁気部品用コイ
ルの間の箇所において、磁心を形成する強磁性体に非磁
性体部を形成したので、各磁気部品用コイルによって発
生する磁束を非磁性体部で誘導し、各磁気部品間で磁気
部品用コイルに磁束が鎖交することを抑制することがで
き、各磁気部品の性能を安定化させることができるもの
である。
【0030】また請求項3の発明は、回路パターンで巻
き線を形成した枠状のプリント配線板で磁気部品用コイ
ルを形成するようにしたので、ボビンに導電線を巻くよ
うな工数を必要とすることなく巻き線をプリント配線板
にプリント加工で形成することができ、磁気部品用コイ
ルの製作工数を低減することができるものである。また
請求項4の発明は、複数個の磁気部品用コイルが、トラ
ンス用とインダクタ用とノイズフィルタ用のコイルから
成るものであり、ラインノイズを低減した電源回路に適
用することができる複合磁気部品を得ることができるも
のである。
【0031】また請求項5の発明は、インダクタ用コイ
ルで形成されるインダクタがチョークコイルであること
を特徴とするものであり、電源回路に適用することがで
きる複合磁気部品を得ることができるものである。また
請求項6の発明は、複数個の磁気部品用コイルが、多出
力のトランス用コイルと、その出力数と同数のインダク
タ用コイルから成るものであり、多出力の電源回路に対
応する複合磁気部品を得ることができるものである。
【0032】また請求項7の発明は、複数個の磁気部品
用コイルが、トランス用とノイズフィルタ用のコイルか
ら成るものであり、ラインノイズを低減したフライバッ
クタイプの電源回路に適用することができる複合磁気部
品を得ることができるものである。また請求項8の発明
は、複数個の磁気部品用コイルを、磁心を形成する強磁
性体で覆うようにしたので、各磁気部品用の磁束が漏洩
することを強磁性体で防ぐことができ、磁束の漏洩によ
る他の電器機器や電子機器への影響を低減することがで
きるものである。
【0033】また請求項9の発明は、複数個の磁気部品
用コイルのうち、最も発熱の大きい磁気部品用コイルを
外周部に、この磁気部品用コイルの内周側に他の磁気部
品用コイルを配置するようにしたので、発熱の大きい磁
気部品から外部に放熱がし易くなって、温度上昇を抑制
することができるものであり、また磁気部品用コイルの
内周を利用して他の磁気部品用コイルを取り付けること
ができ、スペースを有効に利用して小型化を図ることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例を示す斜視
図である。
【図2】請求項2の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、図1のイ−イ線での断面図である。
【図3】請求項3の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)は斜視図、(b)は一部の断面図であ
る。
【図4】請求項6の発明の実施の形態の一例を示す斜視
図である。
【図5】請求項7の発明の実施の形態の一例を示す斜視
図である。
【図6】請求項8の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)は強磁性体を開いた状態の平面図、
(b)はロ−ロの箇所での断面図である。
【図7】請求項9の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)は強磁性体を開いた状態の平面図、
(b)はハ−ハの箇所での断面図である。
【符号の説明】
1 磁気部品用コイル 1a トランス用コイル 1b ノイズフィルタ用コイル 1c インダクタ用コイル 2 磁心 3 非磁性体部 4 巻き線 5 プリント配線板 6 磁気部品 7 強磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 37/00 H01F 15/02 D 27/24 J 31/00 A (72)発明者 山口 敏行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 西岡 茂樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 藤澤 優一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の磁気部品用コイルを略同一平面
    上に配置し、磁心を形成する強磁性体で各磁気部品用コ
    イルを一体化すると共に各磁気部品用コイルと磁心とで
    複数の磁気部品を形成して成ることを特徴とする複合磁
    気部品。
  2. 【請求項2】 各磁気部品用コイルの間の箇所におい
    て、磁心を形成する強磁性体に非磁性体部を形成して成
    ることを特徴とする請求項1に記載の複合磁気部品。
  3. 【請求項3】 回路パターンで巻き線を形成した枠状の
    プリント配線板で磁気部品用コイルを形成して成ること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の複合磁気部品。
  4. 【請求項4】 複数個の磁気部品用コイルが、トランス
    用とインダクタ用とノイズフィルタ用のコイルから成る
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の複
    合磁気部品。
  5. 【請求項5】 インダクタ用コイルで形成されるインダ
    クタがチョークコイルであることを特徴とする請求項4
    に記載の複合磁気部品。
  6. 【請求項6】 複数個の磁気部品用コイルが、多出力の
    トランス用コイルと、その出力数と同数のインダクタ用
    コイルから成ることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の複合磁気部品。
  7. 【請求項7】 複数個の磁気部品用コイルが、トランス
    用とノイズフィルタ用のコイルから成ることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の複合磁気部品。
  8. 【請求項8】 複数個の磁気部品用コイルを、磁心を形
    成する強磁性体で覆って成ることを特徴とする請求項1
    乃至7のいずれかに記載の複合磁気部品。
  9. 【請求項9】 複数個の磁気部品用コイルのうち、最も
    発熱の大きい磁気部品用コイルを外周部に、この磁気部
    品用コイルの内周側に他の磁気部品用コイルを配置して
    成ることを特徴とする請求項8に記載の複合磁気部品。
JP9353933A 1997-12-22 1997-12-22 複合磁気部品 Withdrawn JPH11186073A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295094A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランスユニット及び電力線通信装置
US7498895B2 (en) 2002-01-08 2009-03-03 Daikin Industries, Ltd. Noise filter, outdoor unit and air conditioner
CN113327751A (zh) * 2021-05-27 2021-08-31 深圳赛迪福德技术有限公司 小体积磁集成器件

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JP2007295094A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd トランスユニット及び電力線通信装置
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