JPH11185948A - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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Publication number
JPH11185948A
JPH11185948A JP35553497A JP35553497A JPH11185948A JP H11185948 A JPH11185948 A JP H11185948A JP 35553497 A JP35553497 A JP 35553497A JP 35553497 A JP35553497 A JP 35553497A JP H11185948 A JPH11185948 A JP H11185948A
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JP
Japan
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output
heating
phase difference
heated
inverter circuit
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Application number
JP35553497A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murakami
浩二 村上
Teruya Tanaka
照也 田中
Teruo Kobuna
照男 小鮒
Shojiro Sato
正二郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP35553497A priority Critical patent/JPH11185948A/ja
Publication of JPH11185948A publication Critical patent/JPH11185948A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、容器内の被加熱物の重量が異なっ
ても、容器の移動を防止して適正な加熱を行うことを目
的とする。 【解決手段】 加熱開始時に出力選択手段8で選択した
指定出力以上の第1の出力で加熱し、その時の周波数変
化検出手段11で検出した周波数変化から被加熱物6の
移動の有無を判断し、移動があった場合には適正出力を
推定して指定出力以下の第2の出力に下げることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路を
用いて被加熱物を誘導加熱する電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁調理器では、加熱コイルに高周波電
流を流し高周波磁界を発生させる。金属製の容器を加熱
コイル上部に載せると、容器に渦電流が発生し容器が加
熱される。このとき、加熱コイルの電流と容器の渦電流
は互いに逆方向に流れ、加熱コイルと容器の間には互い
に反発する方向の電磁力が作用する。非磁性で固有抵抗
が小さいアルミなどの容器では、磁性体で固有抵抗が大
きい鉄などの容器に比べて反発力が強くなる。特に重量
が軽いアルミの容器では加熱時に反発力により容器が移
動するおそれがある。
【0003】この容器の移動を防止するようにした従来
の電磁調理器としては、例えば特開平3−145092
号公報に開示されたものがある。この従来技術は、イン
バータ回路が発振を開始した時の周波数から容器が浮き
上がる発振周波数を予測し、予測した周波数と発振周波
数の関係でインバータ回路を制御するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、容器と加熱コイルとの電気的な相関関係
は推定可能であるが、容器内の被加熱物の重量を予測す
ることは困難であった。このため、容器の移動を十分に
防止することは困難であった。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
容器内の被加熱物の重量が異なっても、容器の移動を防
止して適正な加熱を行うことができ、また容器を取り外
すなど、被加熱物の重量の急激な変化を伴う移動時には
安全に加熱動作を停止することができる電磁調理器を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、被加熱物を誘導加熱する加
熱コイルに印加する高周波電力を当該加熱コイルと共振
用コンデンサとの共振によって発生するインバータ回路
と、前記加熱コイルによる加熱出力を選択する出力選択
手段と、この出力選択手段で選択した加熱出力に応じて
前記インバータ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コン
デンサの電圧の位相との位相差を設定する位相差設定手
段と、この位相差設定手段で設定された位相差に基づき
前記インバータ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段
と、前記高周波電力の入力を検出する入力検出手段と、
前記インバータ回路の動作周波数の変化を検出する周波
数変化検出手段とを有し、加熱開始時に前記出力選択手
段で選択した指定出力以上の第1の出力で加熱し、その
時の前記周波数変化検出手段で検出した周波数変化から
前記被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合
には適正出力を推定して前記指定出力以下の第2の出力
に下げることを要旨とする。この構成により、加熱開始
時に使用者が選択した指定出力以上の加熱出力が実行さ
れて被加熱物の移動の有無が判断され、移動がなければ
指定出力で加熱が続行される。移動があったときは、指
定出力以下の適正出力が推定されてその推定出力で加熱
が実行される。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1と同構成
を有し、加熱開始時から所定の時間間隔で前記出力選択
手段で選択した指定出力以上の出力で加熱し、その時の
前記周波数変化検出手段で検出した周波数変化から前記
被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合には
その都度、適正出力を推定して前記指定出力以下の出力
に下げることを要旨とする。この構成により、使用者が
選択した指定出力以上の出力での加熱が加熱開始時から
所定の時間間隔で実行されて被加熱物の移動の有無が判
断され、移動がなければ指定出力で加熱が続行される。
移動があったときはその都度、指定出力以下の適正出力
が推定されてその推定出力で加熱が実行される。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1と同構成
を有し、加熱開始時に前記出力選択手段で選択した指定
出力以上の出力で且つこの出力を段階的に変えて加熱
し、この各出力時に前記周波数変化検出手段で検出した
周波数変化から前記被加熱物の移動の有無を判断し、移
動があった場合には適正出力を推定して前記指定出力以
下の出力に下げることを要旨とする。この構成により、
加熱開始時に使用者が選択した指定出力以上で且つ段階
的に変えた出力で加熱が実行され、その各出力時に被加
熱物の移動の有無が判断される。そして、移動がなけれ
ば指定出力で加熱が続行され、移動があったときは、指
定出力以下の適正出力が推定されてその推定出力で加熱
が実行される。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1と同構成
を有し、加熱開始時に前記出力選択手段で選択した指定
出力以上の第1の出力で加熱し、その時の前記周波数変
化検出手段で検出した周波数変化から前記被加熱物の移
動の有無を判断し、移動があった場合には適正出力を推
定して前記指定出力以下の第2の出力に下げて加熱し、
この第2の出力実行中に周波数が所定値以上変化した場
合には当該第2の出力を停止することを要旨とする。こ
の構成により、加熱開始時に使用者が選択した指定出力
以上の加熱出力が実行されて被加熱物の移動の有無が判
断される。移動がなければ指定出力で加熱が続行され、
移動があったときは、指定出力以下の適正出力が推定さ
れてその推定出力で加熱が実行される。そして、この推
定出力での加熱中に周波数が所定値以上変化した場合に
は、使用者が容器を取り除くなどして容器が移動したも
のとして加熱が停止される。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1の構成に
加え、被加熱物の容器の材質を判別し、この判別結果に
基づいて前記加熱コイルの巻数を切換える機能を持つ材
質判別手段とを有し、加熱開始時に前記材質判別手段の
機能を実行した後、前記出力選択手段で選択した指定出
力以上の第1の出力で加熱し、その時の前記周波数変化
検出手段で検出した周波数変化から前記被加熱物の移動
の有無を判断し、移動があった場合には適正出力を推定
して前記指定出力以下の第2の出力に下げて加熱し、こ
の第2の出力実行中に周波数が所定値以上変化した場合
には当該第2の出力を停止した後、前記材質判別手段の
機能の実行からの上記各動作を繰り返すことを要旨とす
る。この構成により、加熱開始時に容器の材質判別が実
行され、容器の材質に合わせた加熱コイルの巻数が選択
された後、使用者が選択した指定出力以上の加熱出力が
実行されて被加熱物の移動の有無が判断される。移動が
なければ指定出力で加熱が続行され、移動があったとき
は、指定出力以下の適正出力が推定されてその推定出力
で加熱が実行される。そして、この推定出力での加熱中
に周波数が所定値以上変化した場合には、使用者が容器
を取り除くなどして容器が移動したものとして加熱が停
止し、再度容器の材質判別の実行に戻る。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1と同構成
を有し、加熱開始時から所定の時間間隔で前記出力選択
手段で選択した指定出力以上の出力で加熱し、その時の
前記周波数変化検出手段で検出した周波数変化から前記
被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合には
その都度、適正出力を推定して前記指定出力以下の出力
に下げ、この推定出力実行中に周波数が所定値以上変化
した場合には当該推定出力を停止することを要旨とす
る。この構成により、使用者が選択した指定出力以上の
出力での加熱が加熱開始時から所定の時間間隔で実行さ
れて被加熱物の移動の有無が判断され、移動がなければ
指定出力で加熱が続行される。移動があったときはその
都度、指定出力以下の適正出力が推定されてその推定出
力で加熱が実行される。そして、この推定出力での加熱
中に周波数が所定値以上変化した場合には、使用者が容
器を取り除くなどして容器が移動したものとして加熱が
停止される。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1の構成に
加え、被加熱物の容器の材質を判別し、この判別結果に
基づいて加熱コイルの巻数を切換える機能を持つ材質判
別手段とを有し、加熱開始時に前記材質判別手段の機能
を実行した後、所定の時間間隔で前記出力選択手段で選
択した指定出力以上の出力で加熱し、その時の前記周波
数変化検出手段で検出した周波数変化から前記被加熱物
の移動の有無を判断し、移動があった場合にはその都
度、適正出力を推定して前記指定出力以下の出力に下
げ、この推定出力実行中に周波数が所定値以上変化した
場合には当該推定出力を停止した後、前記材質判別手段
の機能の実行からの上記各動作を繰り返すことを要旨と
する。この構成により、加熱開始時に容器の材質判別が
実行され、容器の材質に合わせた加熱コイルの巻数が選
択された後、使用者が選択した指定出力以上の出力での
加熱が所定の時間間隔で実行されて被加熱物の移動の有
無が判断される。移動がなければ指定出力で加熱が続行
され、移動があったときはその都度、指定出力以下の適
正出力が推定されてその推定出力で加熱が実行される。
そして、この推定出力での加熱中に周波数が所定値以上
変化した場合には、使用者が容器を取り除くなどして容
器が移動したものとして加熱が停止し、再度容器の材質
判別の実行に戻る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1乃至図5は、本発明の第1の実施の形
態を示す図である。まず、図1を用いて電磁調理器の構
成を説明する。1は商用電源、2はダイオードブリッ
ジ、3は平滑回路であり、商用電源1からの交流電圧を
ダイオードブリッジ2で整流後、平滑回路3で平滑する
ことで直流電源が構成されている。直流電源には、2個
のスイッチングトランジスタQ1 ,Q2 が直列に接続さ
れてハーフブリッジインバータが構成されている。スイ
ッチングトランジスタQ1 ,Q2 はインバータ駆動回路
7からの駆動信号で交互にオン・オフする。2個のスイ
ッチングトランジスタQ1 ,Q2 の接続中点と直流電源
の低電位側との間に、加熱コイル4と共振用コンデンサ
5とが直列接続され、この両者4,5で直列共振回路が
構成されている。加熱コイル4は図示しないトッププレ
ートの下方に配置され、トッププレート上に載置される
被加熱物6に高周波磁界を作用させ、これによる渦電流
損により被加熱物6を加熱する。使用者が、好みの火力
を出力選択手段8により選択すると、その指定火力に応
じて位相差設定手段9が、インバータ回路の駆動電圧の
位相と共振用コンデンサ5の電圧の位相差を設定し、位
相制御手段10がその位相差に基づいてインバータ回路
の駆動電圧を制御する。このとき、位相差設定手段9は
カレントトランス13で構成される入力電流検出手段1
2(入力検出手段)の出力並びにインバータ回路の動作
周波数の変化を検出する周波数変化検出手段11の出力
を監視する。図2は、位相差と動作周波数との関係を示
したもので、位相差を共振点から離れた誘導性から共振
点に向けて徐々に変化させると、動作周波数は高い方か
ら低い方へ変化する。また、入力電流は位相差が共振点
に近付くにつれて徐々に増加する。つまり、出力が大き
いほど動作周波数は低くなる。
【0015】次に、上述のように構成された電磁調理器
の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。使用
者が出力選択手段8を用いて出力を選択する(出力要求
を受け付ける)と(ステップ101)、位相差設定手段
9は要求出力以上の出力となるように、位相差を設定
し、この位相差に基づいて位相制御手段10がインバー
タ回路を制御して第1の出力が実行される(ステップ1
02)。このとき、周波数変化検出手段11が動作周波
数を検出する。被加熱物6の重量が電磁調理器から受け
る反発力に対して大きければ、容器は動かず動作周波数
も殆ど変わらない(ステップ103のNo)。そのとき
は所定時間経過後に(ステップ104)、位相差設定手
段9は要求出力通りに第2の出力の位相差を設定し(ス
テップ105)、位相制御手段10は第2の出力を実行
する(ステップ106)。逆に、被加熱物6の重量が電
磁調理器から受ける反発力に対して小さければ、容器が
浮上し加熱コイル4と容器を含めたインダクタンスが大
きくなって、動作周波数が低くなる(図3で周波数変化
がΔfより大きい場合に相当)(ステップ103のYe
s)。その場合は、第1の出力を停止して(ステップ1
07)、経過時間を所定値t1 と比較し経過時間が長け
れば(ステップ108のYes)、位相差設定手段は第
2の出力が要求出力以下の出力p1 となるように位相差
を設定する(ステップ109)。経過時間が短ければ、
位相差設定手段は第2の出力が出力p1よりさらに小さ
い出力p2 となるように位相差を設定する(ステップ1
10)。これは、反発力と被加熱物の重量の差が大きい
ほど被加熱物6の移動速度が速くなり、周波数変化も速
くなることを考慮している。図4と図5は、第2の出力
を要求出力以下の出力p1 となるように位相差を設定し
た場合の、各々出力の時間経過と周波数の時間経過を示
したものである。
【0016】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した指定出力以上の加熱出力を実行し、その
ときの周波数変化から容器の移動の可能性を判断するの
で、容器内の被加熱物の重量が異なっても、容器の移動
を防止して適正な加熱が可能となる。
【0017】図6及び図7には、本発明の第2の実施の
形態を示す。電磁調理器の構成は、前記図1と同様であ
る。電磁調理器の動作を図6のフローチャートを用い
て、上記第1の実施の形態(図3)と異なる部分のみに
ついて説明する。本実施の形態では、第2の出力を実行
して(ステップ208)、所定時間t2 を経過したら
(ステップ209)、再度第1の出力を実行し(ステッ
プ203)、適正出力を推定し直す。調理中の被加熱物
6の重量は常に一定とは限らず、加熱による水分の蒸発
あるいは、使用者による容器内被加熱物の追加により変
化する場合がある。本実施の形態では、定期的な適正出
力の推定を繰り返し見直すので、このような重量変化に
も対応できる。図7は、第2の出力を要求出力以下の出
力p1 となるように位相差を設定し、以降重量変化がな
かった場合の出力の時間経過を示したものである。
【0018】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した指定出力以上の出力を加熱開始から所定
の時間間隔で実行し、そのときの周波数変化から容器の
移動の可能性を判断するので、容器内の被加熱物の重量
が所定時間毎で異なっても、容器の移動を防止して適正
な加熱が可能となる。
【0019】図8乃至図10には、本発明の第3の実施
の形態を示す。電磁調理器の構成は、前記図1と同様で
ある。電磁調理器の動作を図8のフローチャートを用い
て、前記第1の実施の形態(図3)と異なる部分のみに
ついて説明する。本実施の形態では、第1の出力実行時
に(ステップ302)、周波数変化がΔfより大きい場
合(ステップ303のYes)、一度で適正出力を推定
せずに、第1の出力より小さく、かつ、要求出力以上の
第2の出力を実行して(ステップ306)、そのときの
周波数変化も踏まえて適正出力を推定する。第2の出力
実行時に、まだ、被加熱物6の重量が電磁調理器から受
ける反発力に対して小さければ、容器が再度浮上し動作
周波数が低くなる(周波数変化がΔf′より大きい場合
に相当)(ステップ307のYes)、その場合は、第
2の出力を停止して(ステップ308)、第2の出力開
始からの経過時間を所定値t1 と比較し経過時間が長け
れば(ステップ309のYes)、位相差設定手段9は
第3の出力が要求出力以下の出力p1 となるように位相
差を設定する(ステップ310)。経過時間が短かけれ
ば(ステップ309のNo)、位相差設定手段9は第3
の出力が出力p1よりさらに小さい出力p2 となるよう
に位相差を設定する(ステップ312)。第2の出力実
行時に、被加熱物の重量が電磁調理器から受ける反発力
に対して大きければ、容器は動かず動作周波数も殆ど変
わらない。そのときは、所定時間t2 経過後に(ステッ
プ313のYes)、位相差設定手段9は要求出力通り
に第3の出力の位相差を設定し(ステップ315)、位
相制御手段10は第3の出力を実行する(ステップ31
1)。図9と図10は、第3の出力を要求出力以下の出
力p1 となるように位相差を設定した場合の、各々の出
力の時間経過と、周波数の時間経過を示したものであ
る。
【0020】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した指定出力以上の加熱出力で、且つその出
力を段階的に変えて加熱し、各出力時の周波数変化から
容器の移動の可能性を判断するので、容器内の被加熱物
の重量が異なっても、容器の移動を防止して適正な加熱
が可能となる。
【0021】図11には、本発明の第4の実施の形態を
示す。電磁調理器の構成は、前記図1と同様である。電
磁調理器の動作を図11のフローチャートを用いて、前
記第1の実施の形態(図3)と異なる部分のみについて
説明する。本実施の形態では、第2の出力実行中に(ス
テップ406)、周波数変化が所定値Δf′より大きけ
れば(ステップ407)、使用者が電磁調理器から容器
を取り除くなどして、容器が移動したものとして第2の
出力を停止する(ステップ408)。
【0022】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した指定出力以上の加熱出力を実行し、その
ときの周波数変化から容器の移動の可能性を判断するの
で、容器内の被加熱物の重量が異なっても、容器の移動
を防止して適正な加熱が可能となる。また、使用者が容
器を取り除くなど、推定出力中の被加熱物の重量の急激
な変化を伴う移動時にも安全に加熱を停止することがで
きる。
【0023】図12及び図13には、本発明の第5の実
施の形態を示す。図12は電磁調理器の構成を示してい
る。この構成において前記第1の実施の形態(図1)と
の違いは、被加熱物6の容器の材質を例えば固有抵抗の
比較的大きい鉄系の容器か、固有抵抗の比較的小さいア
ルミ系の容器かを判別し、インバータ回路の加熱コイル
4a,4bと共振コンデンサ5a,5bを、容器の材質
に合わせて切換える材質判別手段14を有している点に
ある。SWは切換えスイッチである。
【0024】この電磁調理器の動作を図13のフローチ
ャートを用いて説明する。使用者の出力要求を受け付け
た後(ステップ501)、材質判別手段14の機能が実
行され容器の材質に合わせた加熱コイルと共振コンデン
サが選択されて第1の出力を実行する(ステップ50
2)。その後、第2の出力が実行(ステップ507)さ
れるところまでは前記第1の実施の形態(図3)と同じ
である。第2の出力が実行された後、周波数の変化が所
定値Δf′より大きければ(ステップ508)、使用者
が電磁調理器から容器を取り除くなどして、容器が移動
したものとして第2の出力を停止し(ステップ50
9)、再度材質判別に戻る。このとき、容器が電磁調理
器にあれば、材質判別後に第1の出力を実行し(ステッ
プ503)、再度加熱をする。これにより容器が異なる
材質のものに取り替えられていてもいなくても、使用者
の手を煩わせることなく調理を継続できる。
【0025】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した加熱出力以上の出力を実行し、そのとき
の周波数変化から容器の移動の可能性を判断するので、
容器内の被加熱物の重量が異なっても、容器の移動を防
止して適正な加熱が可能となる。また、使用者が容器を
取り除くなど、推定出力中の被加熱物の重量の急激な変
化を伴う移動時にも安全に加熱を停止することができ
る。そして、この停止後、再び容器の材質判別からの各
動作に戻るので、使用者が再度被加熱物を電磁調理器に
載せれば、容易に適正な加熱を再開することができる。
【0026】図14には、本発明の第6の実施の形態を
示す。電磁調理器の構成は、前記図1と同様である。電
磁調理器の動作を図14のフローチャートを用いて、前
記第2の実施の形態(図6)と異なる部分のみについて
説明する。本実施の形態では、第2の出力実行後に(ス
テップ608)、周波数変化が所定値Δf′より大きけ
れば(ステップ609のYes)、使用者が電磁調理器
から容器を取り除くなどして、容器が移動したものとし
て第2の出力を停止する(ステップ611)。
【0027】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した加熱出力以上の出力を加熱開始時から所
定の時間間隔で実行し、そのときの周波数変化から容器
の移動の可能性を判断するので、容器内の被加熱物の重
量が異なっても、容器の移動を防止して適正な加熱が可
能となる。また、使用者が容器を取り除くなど、推定出
力中の被加熱物の重量の急激な変化を伴う移動時にも安
全に加熱を停止することができる。
【0028】図15には、本発明の第7の実施の形態を
示す。電磁調理器の構成は、前記図12と同様である。
電磁調理器の動作を図15のフローチャートを用いて説
明する。使用者の出力要求を受け付けた後(ステップ7
01)、材質判別手段14の機能が実行され(ステップ
702)、容器の材質に合わせた加熱コイルと共振コン
デンサが選択されて第1の出力を実行する(ステップ7
04)。その後、第2の出力が実行(ステップ709)
されるところまでは前記第2の実施の形態(図6)と同
じである。第2の出力が実行された後、周波数の変化が
所定値Δf′より大きければ(ステップ710)、使用
者が電磁調理器から容器を取り除くなどして、容器が移
動したものとして第2の出力を停止し(ステップ71
2)、再度材質判別に戻る。このとき、容器が電磁調理
器にあれば、材質判別後に第1の出力を実行し(ステッ
プ704)、再度加熱をする。容器が異なる材質のもの
に取り替えられていてもいなくても、使用者の手を煩わ
せることなく調理を継続できる。
【0029】以上のように、本実施の形態によれば、使
用者が選択した指定出力以上の加熱出力を実行し、その
ときの周波数変化から容器の移動の可能性を判断するの
で、容器内の被加熱物の重量が異なっても、容器の移動
を防止して適正な加熱が可能となる。また、使用者が容
器を取り除くなど、推定出力中の被加熱物の重量の急激
な変化を伴う移動時にも安全に加熱を停止することがで
きる。そして、この停止後、再び容器の材質判別からの
各動作に戻るので、使用者が再度被加熱物を電磁調理器
に載せれば、容易に適正な加熱を再開することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、加熱開始時に出力選択手段で選択した指定
出力以上の第1の出力で加熱し、その時の周波数変化検
出手段で検出した周波数変化から被加熱物の移動の有無
を判断し、移動があった場合には適正出力を推定して前
記指定出力以下の第2の出力に下げるようにしたため、
加熱開始時の指定出力以上の加熱出力の実行により、移
動があったときは、指定出力以下の適正出力が推定され
てその推定出力で加熱が実行されるので、容器内の被加
熱物の重量が異なっても、容器の移動を防止して適正な
加熱を行うことができる。
【0031】請求項2記載の発明によれば、加熱開始時
から所定の時間間隔で出力選択手段で選択した指定出力
以上の出力で加熱し、その時の周波数変化検出手段で検
出した周波数変化から被加熱物の移動の有無を判断し、
移動があった場合にはその都度、適正出力を推定して前
記指定出力以下の出力に下げるようにしたため、指定出
力以上の出力での加熱を加熱開始時から所定の時間間隔
で実行することにより、移動があったときはその都度、
指定出力以下の適正出力が推定されてその推定出力で加
熱が実行されるので、水分の蒸発等により容器内の被加
熱物の重量が所定時間毎で異なっても、容器の移動を防
止して適正な加熱を行うことができる。
【0032】請求項3記載の発明によれば、加熱開始時
に出力選択手段で選択した指定出力以上の出力で且つこ
の出力を段階的に変えて加熱し、この各出力時に周波数
変化検出手段で検出した周波数変化から被加熱物の移動
の有無を判断し、移動があった場合には適正出力を推定
して前記指定出力以下の出力に下げるようにしたため、
加熱開始時の指定出力以上で且つ段階的に変えた出力で
の加熱の実行により、移動があったときは、指定出力以
下の適正出力が推定されてその推定出力で加熱が実行さ
れるので、容器内の被加熱物の重量が異なっても、容器
の移動を確実に防止して適正な加熱を行うことができ
る。
【0033】請求項4記載の発明によれば、加熱開始時
に出力選択手段で選択した指定出力以上の第1の出力で
加熱し、その時の周波数変化検出手段で検出した周波数
変化から被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった
場合には適正出力を推定して前記指定出力以下の第2の
出力に下げて加熱し、この第2の出力実行中に周波数が
所定値以上変化した場合には当該第2の出力を停止する
ようにしたため、加熱開始時の指定出力以上の加熱出力
の実行により、移動があったときは、指定出力以下の適
正出力が推定されてその推定出力で加熱が実行され、さ
らに、この推定出力での加熱中に周波数が所定値以上変
化した場合には加熱が停止されるので、容器内の被加熱
物の重量が異なっても、容器の移動を防止して適正な加
熱を行うことができ、また使用者が容器を取り外すな
ど、推定出力中の被加熱物の重量の急激な変化を伴う移
動時にも安全に加熱を停止することができる。
【0034】請求項5記載の発明によれば、加熱開始時
に材質判別手段の機能を実行した後、出力選択手段で選
択した指定出力以上の第1の出力で加熱し、その時の周
波数変化検出手段で検出した周波数変化から被加熱物の
移動の有無を判断し、移動があった場合には適正出力を
推定して前記指定出力以下の第2の出力に下げて加熱
し、この第2の出力実行中に周波数が所定値以上変化し
た場合には当該第2の出力を停止した後、前記材質判別
手段の機能の実行からの上記各動作を繰り返すようにし
たため、加熱開始時に容器の材質に合わせた加熱コイル
の巻数が選択された後、指定出力以上の加熱出力の実行
により、移動があったときは、指定出力以下の適正出力
が推定されてその推定出力で加熱が実行され、また、こ
の推定出力での加熱中に周波数が所定値以上変化した場
合には加熱が停止されるので、容器内の被加熱物の重量
が異なっても、容器の移動を停止して一層適正な加熱を
行うことができ、また使用者が容器を取り外すなど、推
定出力中の被加熱物の重量の急激な変化を伴う移動時に
も安全に加熱を停止することができる。そして、この停
止後、再び容器の材質判別からの各動作に戻るので、使
用者が再度被加熱物を電磁調理器に載せれば、容易に適
正な加熱を再開することができる。
【0035】請求項6記載の発明によれば、加熱開始時
から所定の時間間隔で出力選択手段で選択した指定出力
以上の出力で加熱し、その時の周波数変化検出手段で検
出した周波数変化から被加熱物の移動の有無を判断し、
移動があった場合にはその都度、適正出力を推定して前
記指定出力以下の出力に下げ、この推定出力実行中に周
波数が所定値以上変化した場合には当該推定出力を停止
するようにしたため、指定出力以上の出力での加熱を加
熱開始時から所定の時間間隔で実行することにより、移
動があったときはその都度、指定出力以下の適正出力が
推定されてその推定出力で加熱が実行されるので、水分
の蒸発等により容器内の被加熱物の重量が所定時間毎で
異なっても、容器の移動を防止して適正な加熱を行うこ
とができる。さらに、推定出力での加熱中に周波数が所
定値以上変化した場合には加熱が停止されるので、使用
者が容器を取り外すなど、推定出力中の被加熱物の重量
の急激な変化を伴う移動時にも安全に加熱を停止するこ
とができる。
【0036】請求項7記載の発明によれば、加熱開始時
に材質判別手段の機能を実行した後、所定の時間間隔で
出力選択手段で選択した指定出力以上の出力で加熱し、
その時の周波数変化検出手段で検出した周波数変化から
被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合には
その都度、適正出力を推定して前記指定出力以下の出力
に下げ、この推定出力実行中に周波数が所定値以上変化
した場合には当該推定出力を停止した後、前記材質判別
手段の機能の実行からの上記各動作を繰り返すようにし
たため、加熱開始時に容器の材質に合わせた加熱コイル
の巻数が選択された後、指定出力以上の出力での加熱を
所定の時間間隔で実行することにより、移動があったと
きはその都度、指定出力以下の適正出力が推定されてそ
の推定出力で加熱が実行されるので、水分の蒸発等によ
り容器内の被加熱物の重量が所定時間毎で異なっても、
容器の移動を防止して適正な加熱を行うことができる。
また、推定出力での加熱中に周波数が所定値以上変化し
た場合には加熱が停止されるので、使用者が容器を取り
外すなど、推定出力中の被加熱物の重量の急激な変化を
伴う移動時にも安全に加熱を停止することができる。そ
して、この停止後、再び容器の材質判別からの各動作に
戻るので、使用者が再度被加熱物を電磁調理器に載せれ
ば、容易に適正な加熱を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁調理器の第1の実施の形態の
ブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態における位相差と動作周
波数の関係を示す特性図である。
【図3】上記第1の実施の形態の動作を説明するための
フローチャートである。
【図4】上記第1の実施の形態において第2の出力を指
定出力以下の出力となるように位相差を設定したときの
出力の時間経過特性を示す図である。
【図5】上記第1の実施の形態において第2の出力を指
定出力以下の出力となるように位相差を設定したときの
周波数の時間経過特性を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】上記第2の実施の形態において第2の出力を指
定出力以下の出力となるように位相差を設定し重量変化
がなかったときの出力の時間経過特性を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図9】上記第3の実施の形態において第3の出力を指
定出力以下の出力となるように位相差を設定したときの
出力の時間経過特性を示す図である。
【図10】上記第3の実施の形態において第3の出力を
指定出力以下の出力となるように位相差を設定したとき
の周波数の時間経過特性を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施の形態のブロック図であ
る。
【図13】上記第5の実施の形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図14】本発明の第6の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図15】本発明の第7の実施の形態の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 商用電源(交流電源) 4 加熱コイル 5 共振用コンデンサ 6 被加熱物 8 出力選択手段 9 位相差設定手段 10 位相制御手段 11 周波数変化検出手段 12 入力電流検出手段 14 材質判別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小鮒 照男 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 佐藤 正二郎 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段とを有し、加熱開始時に前記出力選択手段で選択した
    指定出力以上の第1の出力で加熱し、その時の前記周波
    数変化検出手段で検出した周波数変化から前記被加熱物
    の移動の有無を判断し、移動があった場合には適正出力
    を推定して前記指定出力以下の第2の出力に下げること
    を特徴とする電磁調理器。
  2. 【請求項2】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段とを有し、加熱開始時から所定の時間間隔で前記出力
    選択手段で選択した指定出力以上の出力で加熱し、その
    時の前記周波数変化検出手段で検出した周波数変化から
    前記被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合
    にはその都度、適正出力を推定して前記指定出力以下の
    出力に下げることを特徴とする電磁調理器。
  3. 【請求項3】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段とを有し、加熱開始時に前記出力選択手段で選択した
    指定出力以上の出力で且つこの出力を段階的に変えて加
    熱し、この各出力時に前記周波数変化検出手段で検出し
    た周波数変化から前記被加熱物の移動の有無を判断し、
    移動があった場合には適正出力を推定して前記指定出力
    以下の出力に下げることを特徴とする電磁調理器。
  4. 【請求項4】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段とを有し、加熱開始時に前記出力選択手段で選択した
    指定出力以上の第1の出力で加熱し、その時の前記周波
    数変化検出手段で検出した周波数変化から前記被加熱物
    の移動の有無を判断し、移動があった場合には適正出力
    を推定して前記指定出力以下の第2の出力に下げて加熱
    し、この第2の出力実行中に周波数が所定値以上変化し
    た場合には当該第2の出力を停止することを特徴とする
    電磁調理器。
  5. 【請求項5】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段と、前記被加熱物の容器の材質を判別し、この判別結
    果に基づいて前記加熱コイルの巻数を切換える機能を持
    つ材質判別手段とを有し、加熱開始時に前記材質判別手
    段の機能を実行した後、前記出力選択手段で選択した指
    定出力以上の第1の出力で加熱し、その時の前記周波数
    変化検出手段で検出した周波数変化から前記被加熱物の
    移動の有無を判断し、移動があった場合には適正出力を
    推定して前記指定出力以下の第2の出力に下げて加熱
    し、この第2の出力実行中に周波数が所定値以上変化し
    た場合には当該第2の出力を停止した後、前記材質判別
    手段の機能の実行からの上記各動作を繰り返すことを特
    徴とする電磁調理器。
  6. 【請求項6】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段とを有し、加熱開始時から所定の時間間隔で前記出力
    選択手段で選択した指定出力以上の出力で加熱し、その
    時の前記周波数変化検出手段で検出した周波数変化から
    前記被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合
    にはその都度、適正出力を推定して前記指定出力以下の
    出力に下げ、この推定出力実行中に周波数が所定値以上
    変化した場合には当該推定出力を停止することを特徴と
    する電磁調理器。
  7. 【請求項7】 被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに印
    加する高周波電力を当該加熱コイルと共振用コンデンサ
    との共振によって発生するインバータ回路と、前記加熱
    コイルによる加熱出力を選択する出力選択手段と、この
    出力選択手段で選択した加熱出力に応じて前記インバー
    タ回路の駆動電圧の位相と前記共振用コンデンサの電圧
    の位相との位相差を設定する位相差設定手段と、この位
    相差設定手段で設定された位相差に基づき前記インバー
    タ回路の駆動電圧を制御する位相制御手段と、前記高周
    波電力の入力を検出する入力検出手段と、前記インバー
    タ回路の動作周波数の変化を検出する周波数変化検出手
    段と、前記被加熱物の容器の材質を判別し、この判別結
    果に基づいて前記加熱コイルの巻数を切換える機能を持
    つ材質判別手段とを有し、加熱開始時に前記材質判別手
    段の機能を実行した後、所定の時間間隔で前記出力選択
    手段で選択した指定出力以上の出力で加熱し、その時の
    前記周波数変化検出手段で検出した周波数変化から前記
    被加熱物の移動の有無を判断し、移動があった場合には
    その都度、適正出力を推定して前記指定出力以下の出力
    に下げ、この推定出力実行中に周波数が所定値以上変化
    した場合には当該推定出力を停止した後、前記材質判別
    手段の機能の実行からの上記各動作を繰り返すことを特
    徴とする電磁調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003063552A1 (fr) * 2002-01-25 2003-07-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil chauffant a induction
JP2007172964A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
CN113739219A (zh) * 2020-05-29 2021-12-03 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 锅具移动的判断方法、烹饪设备和计算机可读存储介质

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