JPH11185481A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH11185481A
JPH11185481A JP35122697A JP35122697A JPH11185481A JP H11185481 A JPH11185481 A JP H11185481A JP 35122697 A JP35122697 A JP 35122697A JP 35122697 A JP35122697 A JP 35122697A JP H11185481 A JPH11185481 A JP H11185481A
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JP
Japan
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bit line
memory device
bl1a
bit lines
semiconductor memory
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JP35122697A
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Yoshiyuki Ishizuka
良行 石塚
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビット線対の初期電位差におけるセンス感度の
悪化を防ぐことができる半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】メモリセルアレイ51は複数のワード線と2
つのダミーワード線DW1A,DW2Aを備える。ビット線と各
ワード線との間にはメモリセル11が接続されている。ビ
ット線とダミーワード線との間には電荷転送用トランジ
スタ61と強誘電体キャパシタ62とからなるリファレンス
セルDC1A,DC2Aが接続されている。ビット線BL1A間には
接続用トランジスタ54が設けられ、トランジスタ54はH
レベルの接続信号EQT に基づいてオンして両ビット線を
接続する。ビット線バーBL1A間には接続用トランジスタ
55が設けられ、トランジスタ55はHレベルの接続信号EQ
B に基づいて両ビット線を接続する。センスアンプ57は
活性化信号φR,バーφS に基づいてビット線BL1A,バー
BL1Aのデータを増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係わり、例えば磁気ディスクの代替としての半導体ディ
スクや画像処理用の画像データのバッファメモリとして
使用される半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体記憶装置としてのDRAM
を構成する多数のメモリセルは、1つの電荷保持用のキ
ャパシタと1つの電荷転送用トランジスタとからなる。
そのため、メモリセルの構造が単純であり、セル面積が
小さいという特徴がある。ところが、電荷転送用トラン
ジスタのサブスレッシュホールドリーク等、様々な要因
によるリークによってキャパシタに保持されているセル
電荷が失われてしまうという欠点がある。そのため、D
RAMでは、一定期間内にリフレッシュ動作を行って、
セルデータを維持しなければならない。また、DRAM
は、電源をオフすれば記憶内容が失われてしまう、いわ
ゆる揮発性の半導体記憶装置である。
【0003】そこで、従来、DRAMの高密度性を活か
しながら、リフレッシュ動作が必ずしも必要でなく、ま
た、電源オフ時の揮発性から解放され、しかも、高速に
読み書きできるRAMの研究がなされてきた。特に、最
近、不揮発性であり、かつ、データの書き換えが容易な
メモリセルとして強誘電体セルが注目を浴びている。こ
の強誘電体セルは、強誘電体PZTやSBT(SrBi2Ta2O
9)の自発分極特性を利用してデータを保持するものであ
る。
【0004】この強誘電体セルを用いた半導体記憶装置
としては、現在、2T2C(2トランジスタ−2キャパ
シタ)構造のメモリセルが実用化されており、また面積
縮小化を図るために、DRAMに類似した構造の1T1
C(1トランジスタ−1キャパシタ)構造のメモリセル
も研究されている。
【0005】しかしながら、1T1C構造の強誘電体セ
ルを用いた半導体記憶装置の場合には、該メモリセルか
ら読み出されたデータによって電位変化が生じる一方の
ビット線と対をなす他方のビット線に対してリファレン
ス電位を与えるためのリファレンスセルが必要である。
このリファレンスセルとして、メモリセルに使用される
強誘電体キャパシタと同一容量を持つ通常のキャパシタ
を有するセルが用いられたり、メモリセルに使用される
強誘電体キャパシタの半分の容量を持つ強誘電体キャパ
シタを有するセルが用いられたりする。
【0006】ところが、前者の方法では、通常のメモリ
セルのキャパシタ容量を強誘電体セルのキャパシタ容量
と同一にすることは非常に困難であり、プロセスごとに
容量ばらつきが生じてしまう。また、後者の方法におい
ても、強誘電体キャパシタの面積を半分にするか強誘電
体キャパシタの両端子間隔を倍にするかすれば、ほぼ半
分の容量を持つ強誘電体キャパシタを形成することは可
能であるが、正確に半分の容量を持つ強誘電体キャパシ
タを形成することはむずかしい。
【0007】従来、これらの問題点を解決するために、
リファレンスセルをメモリセルの強誘電体キャパシタ容
量と同容量を持つ強誘電体キャパシタを備えて構成し、
リファレンスセルの強誘電体キャパシタ2個に互いに逆
方向の自発分極特性を与えて、リファレンス電位を得る
半導体記憶装置が特開平2−110893号公報や、IE
EE J. Solid-State Circuits, Vol.31, No.11, 1996, p
p1625-1634等において発表されている。
【0008】図16にその回路構成を示す。メモリセル
アレイ10は複数対のビット線対(図16ではビット線
対BL1,バーBL1、BL2,バーBL2のみを図
示)を備えるとともに、複数のワード線WL1,WL
2,・・・,WLn-1 ,WLnを備えている。各ビット
線と各ワード線との間にはメモリセル11が接続されて
いる。メモリセル11は、電荷転送用トランジスタ12
と強誘電体キャパシタ13とからなり、強誘電体キャパ
シタ13の一方の電極は電荷転送用トランジスタ12に
接続され、他方の電極はセルプレートに接続されて基準
電圧VPが印加されている。基準電圧VPは高電位電源
Vccと低電位電源Vss(=0V)との中間の値Vcc/2
に設定されている。強誘電体キャパシタ13はほぼVcc
/2の電圧で極性が反転されるようになっている。
【0009】複数対のビット線対BL1,バーBL1、
BL2,バーBL2にはそれぞれセンスアンプ14が接
続されている。データの読み出し時において、各センス
アンプ14はワード線WL1,WL2・・・,WLnの
いずれかによって選択されたメモリセル11のデータを
増幅する。
【0010】各ビット線対BL1,バーBL1、BL
2,バーBL2は一対のゲートトランジスタ15,16
を介して図示しない入出力線対に接続されている。各対
のゲートトランジスタ15,16はゲートにHレベルの
コラム選択信号CSL1,CSL2等が印加されるとオ
ンし、それにより対応するセンスアンプ14によって増
幅されたデータが入出力線対に転送される。
【0011】各ビット線対BL1,バーBL1間、BL
2,バーBL2間にはnMOSトランジスタ18〜20
からなるイコライザ17が設けられている。トランジス
タ18〜20はゲートにHレベルのイコライズ信号BL
Eが印加されるとオンし、各ビット線対BL1,バーB
L1、BL2,バーBL2の電位を基準電圧VP(=V
cc/2)にする。また、各ビット線対BL1,バーBL
1間、BL2,バーBL2間にはnMOSトランジスタ
22〜24からなるプリチャージ用のイコライザ21が
設けられている。nMOSトランジスタ22〜24はそ
れらのゲートにHレベルのプリチャージ信号BLPが印
加されるとオンし、各ビット線対BL1,バーBL1、
BL2,バーBL2を低電位電源Vssにプリチャージす
る。
【0012】ビット線BL1,バーBL1はそれぞれn
MOSトランジスタよりなる接続用トランジスタ26,
27を介してダミービット線DB1に接続されている。
ビット線BL2,バーBL2はそれぞれnMOSトラン
ジスタよりなる接続用トランジスタ28,29を介して
ダミービット線DB2に接続されている。接続用トラン
ジスタ26,28はそれらのゲートにHレベルの接続信
号DTGTが印加されるとオンし、ビット線BL1,B
L2をダミービット線DB1,DB2に接続する。接続
用トランジスタ27,29はそれらのゲートにHレベル
の接続信号DTGBが印加されるとオンし、ビット線バ
ーBL1,バーBL2をダミービット線DB1,DB2
に接続する。
【0013】ダミービット線DB1はnMOSトランジ
スタ31を介して低電位電源Vssに接続され、ダミービ
ット線DB2はnMOSトランジスタ32を介して高電
位電源Vccに接続されている。nMOSトランジスタ3
1,32はゲートにHレベルの信号PDCが入力される
とオンし、ダミービット線DB1,DB2をそれぞれ低
電位電源Vss及び高電位電源Vccにする。
【0014】また、ダミービット線DB1,DB2とダ
ミーワード線DWLとの間には、リファレンスセルDC
1,DC2がそれぞれ接続されている。リファレンスセ
ルDC1,DC2は、電荷転送用トランジスタ34と強
誘電体キャパシタ35とからなる。強誘電体キャパシタ
35は前記メモリセル11の強誘電体キャパシタ13と
同一の構造であり、ほぼ同一の面積と容量とを持つ。強
誘電体キャパシタ35の一方の電極は電荷転送用トラン
ジスタ34に接続され、他方の電極には基準電圧VP
(=Vcc/2)が印加されており、強誘電体キャパシタ
35もほぼVcc/2の電圧で極性が反転される。
【0015】さらに、ダミービット線DB1,DB2間
には、nMOSトランジスタ37,38からなるプリチ
ャージ用のイコライザ36が設けられている。nMOS
トランジスタ37,38はそれらのゲートにHレベルの
プリチャージ信号PDLが印加されるとオンし、ダミー
ビット線DB1,DB2を低電位電源Vssにプリチャー
ジする。また、ダミービット線DB1,DB2間に接続
されたnMOSトランジスタ40は、そのゲートにHレ
ベルのイコライズ信号EDLが印加されるとオンし、ダ
ミービット線DB1,DB2を等電位にする。
【0016】上記のように構成された半導体記憶装置に
おいて、データの読み出しに際して、最初は、ビット線
BL1,バーBL1、BL2,バーBL2はイコライズ
信号BLEをHレベルにすることによって基準電圧VP
(=Vcc/2)にイコライズされる。また、メモリセル
11及びリファレンスセルDC1,DC2の強誘電体キ
ャパシタのキャパシタ・ノードのフローティング状態を
避けるために、電荷転送用トランジスタ12,34が弱
くオンされる。
【0017】次に、接続信号DTGBをHレベルにして
接続用トランジスタ27,29をオンすることによって
ビット線バーBL1,バーBL2をそれぞれダミービッ
ト線DB1,DB2に接続する。その後、イコライズ信
号BLEをLレベルにしてビット線BL1とバーBL
1、ビット線BL2とバーBL2とを切り離すととも
に、弱くオンされていた電荷転送用トランジスタ12,
34を完全にオフするように、ダミーワード線DWL及
びすべてのワード線WL1〜WLnをLレベルにする。
【0018】次に、プリチャージ信号BLPをHレベル
にすることによりイコライザ21を動作させてすべての
ビット線BL1,バーBL1、BL2,バーBL2の電
位をLレベル(Vss)にする。このとき、接続信号ED
LをHレベルにしてダミービット線DB1,DB2を接
続するとともに、プリチャージ信号PDLをHレベルに
してダミービット線DB1,DB2の電位をLレベル
(Vss)にする。その後、プリチャージ信号BLPをL
レベルにしてビット線BL1とバーBL1、ビット線B
L2とバーBL2とを切り離すとともに、プリチャージ
信号PDLをLレベルにしてダミービット線DB1,D
B2のプリチャージを終了する。
【0019】そして、データを読み出したいメモリセル
11に対応するワード線WLk(k=1,2,・・・
n)をHレベルにしてメモリセルデータをビット線BL
1,BL2に転送するとともに、ダミーワード線DWL
をHレベルにしてリファレンスセルDC1,DC2から
電荷をダミービット線DB1,DB2を介してビット線
バーBL1,バーBL2に転送する。
【0020】メモリセル11から転送された電荷による
ビット線BL1,BL2の電位や、リファレンスセルD
C1,DC2から転送されたビット線バーBL1,バー
BL2の電位は、あらかじめ強誘電体キャパシタ13,
35が持っていた自発分極によって異なる。例えば、強
誘電体キャパシタ13,35のセルプレート側の電極が
Hレベル、ビット線側の電極がLレベルの状態で分極し
ていたとすると、上述の読み出しによっても分極方向は
変わらず、ビット線BL1,BL2、バーBL1,バー
BL2は低電位電源Vssに近い電位VL になる。逆に、
強誘電体キャパシタ13,35のセルプレート側の電極
がLレベル、ビット線側の電極がHレベルの状態で分極
していたとすると、上述の読み出しによって分極方向は
反転し、ビット線BL1,BL2、バーBL1,バーB
L2は電位VL よりも高い電位V H になる。
【0021】従って、ビット線BL1,BL2の電荷転
送後の初期電位は電位VH もしくはVL のどちらかのレ
ベルになる。しかし、リファレンスセルDC1,DC2
の強誘電体キャパシタ35はあらかじめ互いに逆方向に
分極させてあり、さらに、ビット線バーBL1,バーB
L2は接続用トランジスタ27,29及びダミービット
線DB1,DB2を介して接続されているため、ビット
線バーBL1,バーBL2は共に電位VH と電位VL
の中間電位VR(=(VH +VL )/2)となる。
【0022】その後、接続信号DTGBをLレベルにし
て接続用トランジスタ27,29をオフさせてビット線
バーBL1,バーBL2を切り離してから、センスアン
プ14を動作させて初期電位差ΔV(=VH −VR=V
R−VL )を増幅する。ビット線BL1,BL2の初期
電位がVH の場合は、ビット線BL1,BL2の電位は
高電位電源Vccになり、初期電位がVL の場合はビット
線BL1,BL2の電位は低電位電源Vssになる。
【0023】このようにして、ビット線BL1,バーB
L1、BL2,バーBL2に十分に電位が現れた後、コ
ラム選択信号CSL1,CSL2等の少なくともいずれ
か1つをHレベルとしてゲートトランジスタ15,16
をオンさせ、図示しない入出力線対にデータを転送す
る。
【0024】さらに、信号PDCをHレベルにしてnM
OSトランジスタ31,32をオンさせてダミービット
線DB1,DB2をそれぞれ低電位電源Vss及び高電位
電源Vccに接続するとともに、ダミーワード線DWLを
HレベルにしてリファレンスセルDC1,DC2の電荷
転送用トランジスタ34をオンさせる。こうすれば、リ
ファレンスセルDC1,DC2の各強誘電体キャパシタ
35は互いに逆方向に分極され、次のデータの読み出し
に備えることができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
半導体記憶装置においては、リファレンスセルDC1,
DC2の強誘電体キャパシタ35の自発分極によってビ
ット線にリファレンス電位を発生させる際、該ビット線
にダミービット線DB1,DB2が接続されるため、ビ
ット線対の容量のバランスが悪くなる。その結果、メモ
リセルのデータを確実に読み出すことができなくなるこ
とがある。
【0026】また、同一サイズの強誘電体キャパシタに
おいても特性ばらつきが生じて、所望のリファレンス電
位を得にくい。また、リファレンスセルDC1,DC2
の強誘電体キャパシタ35は常に同一方向に分極される
ため、経時変化よる強誘電体特性の劣化による問題もあ
った。
【0027】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、ビット線容量のバラ
ンスを保って所望のリファレンス電位を得ることがで
き、データの読み出しを正確に行うことができる半導体
記憶装置を提供することにある。
【0028】本発明の別の目的は、リファレンスセルに
おける特性ばらつきを平準化することができる半導体記
憶装置を提供することにある。本発明のさらなる別の目
的は、リファレンスセルの経時変化による劣化に対して
記憶装置全体で劣化しにくい半導体記憶装置を提供する
ことにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ビット線対の一方のビッ
ト線にメモリセルのデータによって電位変化を生じさせ
るとともに、他方のビット線にリファレンスセルのデー
タによってリファレンス電位を生じさせるようにした半
導体記憶装置において、ビット線対を2個で1組とし
て、1組のビット線対の2個のリファレンスセルが、少
なくとも1つ以上の接続用トランジスタを介して接続さ
れていることをその要旨とする。
【0030】請求項2に記載の発明は、ビット線対の一
方のビット線にメモリセルのデータによって電位変化を
生じさせるとともに、他方のビット線にリファレンスセ
ルのデータによってリファレンス電位を生じさせるよう
にした半導体記憶装置において、リファレンスセルは電
荷転送用トランジスタを介して、リファレンス電位レベ
ルを生じるビット線に直接に、もしくは、一つ以上のト
ランジスタを介して接続されており、ビット線対を2個
で1組として、1組のビット線対の2個のリファレンス
セルが、少なくとも1つ以上の接続用トランジスタを介
して接続されていることをその要旨とする。
【0031】請求項3に記載の発明は、ビット線対の一
方のビット線にメモリセルのデータによって電位変化を
生じさせるとともに、他方のビット線にリファレンスセ
ルのデータによってリファレンス電位を生じさせ、ビッ
ト線対の電位変化を増幅するセンスアンプ系を有する半
導体記憶装置において、メモリセルは、キャパシタの一
方の電極とビット線との間に電荷転送用トランジスタが
接続されており、メモリセルのデータによって電位変化
が生じる一方のビット線と対をなす他方のビット線にリ
ファレンス電位レベルを発生するリファレンスセルは、
メモリセルのキャパシタとほぼ同じ容量を持つリファレ
ンス用キャパシタを有し、このリファレンス用キャパシ
タの一端は、電荷転送用トランジスタを介して、リファ
レンス電位レベルを生じるビット線に直接に、もしく
は、一つ以上のトランジスタを介して接続されており、
ビット線対を2個で1組として、1組のビット線対の2
個のリファレンスセルが、少なくとも1つ以上の接続用
トランジスタを介して接続されていることをその要旨と
する。
【0032】請求項4に記載の発明は、2個のリファレ
ンス用キャパシタは、1つ以上の接続用トランジスタを
介して接続することによって、1組のビット線対の内の
各一方のビット線には、同じ電位レベルを発生させ、1
組のビット線対のうちの各他方のビット線には、それぞ
れのビット線に接続されているメモリセルのデータに応
じた電位レベルが発生するように構成されていることを
その要旨とする。
【0033】請求項5に記載の発明は、ビット線対の電
位変化の増幅後において、2個のリファレンス用キャパ
シタはそれぞれ異なる分極に設定されることをその要旨
とする。
【0034】請求項6に記載の発明は、2個のリファレ
ンス用キャパシタに設定される異なる分極は、交互の、
もしくは、複数回ごとの入れ替えが行われることをその
要旨とする。
【0035】請求項7に記載の発明は、複数組のビット
線対のリファレンスセル同士が、接続用トランジスタを
介して接続されていることをその要旨とする。請求項8
に記載の発明は、メモリセルとリファレンスセルの役割
が交換可能であることをその要旨とする。
【0036】請求項9に記載の発明は、メモリセルとリ
ファレンスセルとの役割交換を行う手段は、メモリセル
が接続されたワード線とリファレンスセルが接続された
ダミーワード線とを切り換えるスイッチ回路であること
をその要旨とする。
【0037】請求項10に記載の発明は、スイッチ回路
は、ワード線が所定回数アクセスされたときワード線と
ダミーワード線との切り換えを行うことをその要旨とす
る。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明す
る。
【0039】図1は本実施形態の半導体記憶装置50の
ブロック構成を示す。半導体記憶装置50は2つのメモ
リセルアレイ51,52を備えている。メモリセルアレ
イ51,52は複数対のビット線対を備えている。図1
において、メモリセルアレイ51には一対のビット線対
BL1A,バーBL1Aのみが図示され、メモリセルア
レイ52にも一対のビット線対BL1B,バーBL1B
のみが図示されている。ビット線BL1A,BL1B、
バーBL1A,バーBL1Bは等しい配線長に形成され
ており、各ビット線の配線容量は等しい。
【0040】各ビット線対BL1A,バーBL1A間、
BL1B,バーBL1B間にはnMOSトランジスタ1
8〜20からなるイコライザ17が設けられている。ト
ランジスタ18〜20はゲートにHレベルのイコライズ
信号BLEが印加されるとオンし、各ビット線対BL1
A,バーBL1A、BL1B,バーBL1Bの電位を基
準電圧VP(=Vcc/2)にする。また、各ビット線対
BL1A,バーBL1A間、BL1B,バーBL1B間
にはnMOSトランジスタ22〜24からなるプリチャ
ージ用のイコライザ21が設けられている。nMOSト
ランジスタ22〜24はそれらのゲートにHレベルのプ
リチャージ信号BLPが印加されるとオンし、各ビット
線対BL1A,バーBL1A、BL1B,バーBL1B
を低電位電源Vssにプリチャージする。
【0041】ビット線BL1A,BL1Bの端部間には
接続用トランジスタ54が設けられ、ビット線バーBL
1A,バーBL1Bの端部間にも接続用トランジスタ5
5が設けられている。接続用トランジスタ54はそのゲ
ートにHレベルの接続信号EQTが印加されるとオン
し、ビット線BL1A,BL1Bを接続する。接続用ト
ランジスタ55はそのゲートにHレベルの接続信号EQ
Bが印加されるとオンし、ビット線バーBL1A,バー
BL1Bを接続する。
【0042】ビット線対BL1A,バーBL1A、BL
1B,バーBL1Bにはそれぞれセンスアンプ57が接
続されている。データの読み出し時において、各センス
アンプ57はビット線対BL1A,バーBL1A、BL
1B,バーBL1Bに読み出されたデータを増幅する。
【0043】各ビット線対BL1A,バーBL1A、B
L1B,バーBL1Bは一対のゲートトランジスタ1
5,16を介して図示しない入出力線対に接続されてい
る。各対のゲートトランジスタ15,16はゲートにH
レベルのコラム選択信号CSLが印加されるとオンし、
センスアンプ57によって増幅されたデータが入出力線
対に転送される。
【0044】次に、半導体記憶装置50のメモリセルア
レイ51側の構成を図2に基づいて説明する。図2に示
すように、メモリセルアレイ51は複数のワード線WL
1A,WL2A,・・・,WLnAを備えるとともに、
2つのダミーワード線DWL1A,DWL2Aを備えて
いる。ビット線BL1A,バーBL1Aと各ワード線と
の間には電荷転送用トランジスタ12と強誘電体キャパ
シタ13とからなるメモリセル11が接続されている。
【0045】ビット線バーBL1Aとダミーワード線D
WL1Aとの間にはリファレンスセルDC1Aが接続さ
れ、ビット線BL1Aとダミーワード線DWL2Aとの
間にはリファレンスセルDC2Aが接続されている。リ
ファレンスセルDC1A,DC2Aは、電荷転送用トラ
ンジスタ61と強誘電体キャパシタ62とからなる。強
誘電体キャパシタ62は前記メモリセル11の強誘電体
キャパシタ13と同一の構造であり、ほぼ同一の面積と
容量とを持つ。強誘電体キャパシタ62の一方の電極は
電荷転送用トランジスタ61に接続され、他方の電極に
はセルプレートに接続されて基準電圧VP(=Vcc/
2)が印加されており、強誘電体キャパシタ62もほぼ
Vcc/2の電圧で自発分極の極性が反転される。
【0046】センスアンプ57はpMOSトランジスタ
64及びnMOSトランジスタ66からなるCMOSイ
ンバータと、pMOSトランジスタ65及びnMOSト
ランジスタ67からなるCMOSインバータとで構成さ
れたラッチ回路である。pMOSトランジスタ64及び
nMOSトランジスタ66のゲートはビット線バーBL
1Aに接続され、pMOSトランジスタ65及びnMO
Sトランジスタ67のゲートはビット線BL1Aに接続
されている。センスアンプ57はHレベルの活性化信号
φRとLレベルの活性化信号バーφSとに基づいてビッ
ト線BL1A,バーBL1Aのデータを増幅する。
【0047】図3は半導体記憶装置50のメモリセルア
レイ52側の構成を示し、これはメモリセルアレイ51
側の構成と同様である。図3において、ワード線、ダミ
ーワード線及びリファレンスセルは図2におけるワード
線、ダミーワード線及びリファレンスセルの符号の末尾
を「B」として示している。
【0048】次に上記のように構成された半導体記憶装
置50の作用を主に図4に従って説明する。なお、説明
の便宜上、メモリセルアレイ51,52におけるビット
線BL1A,BL1Bに接続されたメモリセル11のデ
ータを読み出す場合について説明する。なお、リファレ
ンスセルDC1A,DC1Bの両強誘電体キャパシタ6
2は、あらかじめ互いに逆方向に分極しており、リファ
レンスセルDC2A,DC2Bの両強誘電体キャパシタ
62も、あらかじめ互いに逆方向に分極しているものと
する。
【0049】最初は、イコライズ信号BLEをHレベル
にすることによりイコライズ17を動作させてビット線
BL1A,バーBL1A、BL1B,バーBL1Bを基
準電圧VP(=Vcc/2)にイコライズする。また、メ
モリセル11及びリファレンスセルDC1A,DC2A
の強誘電体キャパシタのキャパシタ・ノードのフローテ
ィング状態を避けるために、電荷転送用トランジスタ1
2,61が弱くオンされている。
【0050】次に、接続信号EQBをHレベルにして接
続用トランジスタ55をオンすることによってビット線
バーBL1A,バーBL1Bを接続する。その後、イコ
ライズ信号BLEをLレベルにしてビット線BL1Aと
バーBL1A、ビット線BL1BとバーBL1Bとを切
り離すとともに、弱くオンされていた電荷転送用トラン
ジスタ12,61を完全にオフするように、ダミーワー
ド線DWL1A,DWL1B及びすべてのワード線をL
レベルにする。
【0051】次に、プリチャージ信号BLPをHレベル
にすることによりイコライザ21を動作させてすべての
ビット線BL1A,バーBL1A、BL1B,バーBL
1Bの電位をLレベル(Vss)にした後、プリチャージ
信号BLPをLレベルにしてビット線BL1AとバーB
L1A、ビット線BL1BとバーBL1Bとを切り離
す。
【0052】そして、データを読み出したいメモリセル
11に対応するワード線WLkA,WLkB(k=1,
2,・・・n)をHレベルにしてメモリセルデータをビ
ット線BL1A,BL1Bに転送するとともに、ダミー
ワード線DWL1A,DWL1BをHレベルにすること
により電荷転送用トランジスタ61をオンさせてリファ
レンスセルDC1A,DC1Bから電荷をビット線バー
BL1A,バーBL1Bに転送する。
【0053】メモリセル11から転送された電荷による
ビット線BL1A,BL1Bの電位や、リファレンスセ
ルDC1A,DC1Bから転送されたビット線バーBL
1A,バーBL1Bの電位は、あらかじめ強誘電体キャ
パシタ13,62が持っていた自発分極によって異な
る。例えば、強誘電体キャパシタ13,62のセルプレ
ート側の電極がHレベル、ビット線側の電極がLレベル
の状態で分極していたとすると、上述の読み出しによっ
ても分極方向は変わらず、ビット線BL1A,BL1
B、バーBL1A,バーBL1Bは低電位電源Vssに近
い電位VL になる。逆に、強誘電体キャパシタ13,6
2のセルプレート側の電極がLレベル、ビット線側の電
極がHレベルの状態で分極していたとすると、上述の読
み出しによって分極方向は反転し、ビット線BL1A,
BL1B、バーBL1A,バーBL1Bは電位VL より
も高い電位VH になる。
【0054】従って、ビット線BL1A,BL1Bの電
荷転送後の初期電位は電位VH もしくはVL のどちらか
のレベルになる。しかし、リファレンスセルDC1A,
DC1Bの強誘電体キャパシタ62はあらかじめ互いに
逆方向に分極させてあり、さらに、ビット線バーBL1
A,バーBL1Bは接続用トランジスタ55を介して接
続されているため、ビット線バーBL1A,バーBL1
Bは共に電位VH と電位VL との中間電位VR(=(V
H +VL )/2)となる。その後、接続信号EQBをL
レベルにして接続用トランジスタ55をオフさせてビッ
ト線バーBL1A,バーBL1Bを切り離してから、活
性化信号φR,バーφSをそれぞれHレベル、Lレベル
にすることによりセンスアンプ57を動作させて初期電
位差ΔV(=VH −VR=VR−VL )を増幅する。ビ
ット線BL1A,BL1Bの初期電位がVH の場合は、
ビット線BL1A,BL1Bの電位は高電位電源Vccに
なり、初期電位がVL の場合はビット線BL1A,BL
1Bの電位は低電位電源Vssになる。
【0055】このようにして、ビット線BL1A,バー
BL1A、BL1B,バーBL1Bに十分に電位が現れ
た後、コラム選択信号CSLをHレベルとしてゲートト
ランジスタ15,16をオンさせ、図示しない入出力線
対にデータを転送する。
【0056】さらに、ワード線WLkA,WLkBをL
レベルにしてから、例えば入出力線対を用いて、ビット
線バーBL1A,バーBL1Bの電位が逆電位になるよ
うに高電位電源Vccと低電位電源Vssとを入れ替える。
こうすれば、リファレンスセルDC1A,DC1Bは必
ず互いに逆方向に分極されることになる。なお、このビ
ット線バーBL1A,バーBL1Bのようにリファレン
ス電位としてビット線が使用された回数を、カウントす
る回路(奇数回か偶数回かでよい)を備えておけば、リ
ファレンスセルDC1A,DC1Bの分極方向は毎回反
転できるため、リファレンスセルDC1A,DC1Bの
強誘電体キャパシタ62の劣化を遅らせることが可能に
なる。
【0057】リファレンスセルDC1A,DC1Bに逆
データを転送した後、ダミーワード線DWL1A,DW
L1BをLレベルにし、活性化信号φR,バーφSを元
に戻してから、イコライズ信号BLEをHレベルにして
全ビット線をVcc/2にイコライズする。
【0058】さらに、メモリセル11及びリファレンス
セルDC1A,DC2Aの強誘電体キャパシタのキャパ
シタ・ノードのフローティング状態を避けるため、ダミ
ーワード線DWL1A,DWL2Aを含むすべてのワー
ド線を電荷転送トランジスタ12,61が弱くオンする
程度の電位にする。なお、一般的なDRAMのように、
一定時間内にワード線WL1A〜WLnA,WL1B〜
WLnBを立ち上げるリフレッシュ動作を行えば、常に
電荷転送用トランジスタ12をオンさせなくても、キャ
パシタ・ノードのリークに基づくデータの消失を防ぐこ
とができる。
【0059】このように本実施形態の半導体記憶装置は
構成されているので、以下の効果がある。 ・本実施形態の半導体記憶装置50においては、メモリ
セルアレイ51のビット線対BL1A,バーBL1A及
びメモリセルアレイ52のビット線対BL1B,バーB
L1Bの配線長を等しく形成しており、ビット線対BL
1A,バーBL1A、BL1B,バーBL1Bに対して
リファレンスセルDC1,DC2をその電荷転送用トラ
ンジスタ61を介して直接接続している。そして、ビッ
ト線に対してリファレンス電位を発生させる際、2つの
メモリセルアレイ51,52の対応する2つのビット線
BL1AとBL1B、バーBL1AとバーBL1Bとを
接続用トランジスタ54,55にて互いに接続し、接続
された2つのビット線にダミーセルDC1A,DC1
B,DC2A,DC2Bから電荷を転送してリファレン
ス電位を得るようにしている。そのため、ビット線対B
L1A,バーBL1A、及びBL1B,バーBL1Bの
配線容量のバランスを保って所望のリファレンス電位を
得ることができる。その結果、ビット線対の初期電位差
に基づくセンスアンプ57の感度の悪化を抑制でき、メ
モリセル51,52のデータを正確に読み出すことがで
きる。
【0060】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図5〜図8に従って説明する。なお、重複説明を
避けるため、図1〜3において説明したものと同じ要素
については、同じ参照番号が付されている。また、前述
した第1実施形態の半導体記憶装置50との相違点を中
心に説明する。
【0061】図5は本実施形態の半導体記憶装置70の
ブロック構成を示す。半導体記憶装置70は2つのメモ
リセルアレイ71,72を備えている。図6はメモリセ
ルアレイ71側の構成を示し、メモリセルアレイ71は
複数対のビット線対を備えている。図6において、メモ
リセルアレイ71には一対のビット線対BL1A,バー
BL1Aのみが図示されている。ビット線BL1A,バ
ーBL1Aと各ワード線との間には電荷転送用トランジ
スタ12と強誘電体キャパシタ13とからなるメモリセ
ル11が接続されている。
【0062】ビット線対BL1A,バーBL1Aには接
続用トランジスタ74,75を介してノードDLA,バ
ーDLAが接続されている。ノードDLA,バーDLA
は等しい配線長に形成されており、各ノードの配線容量
は等しい。接続用トランジスタ74,75はHレベルの
接続信号BLCが印加されるとオンし、ビット線BL1
AとノードDLA、及びビット線バーBL1Aとノード
バーDLAをそれぞれ接続する。逆に、接続用トランジ
スタ74,75はLレベルの接続信号BLCが印加され
るとオフし、ビット線BL1AとノードDLA、及びビ
ット線バーBL1AとノードバーDLAをそれぞれ切り
離す。
【0063】ノードバーDLAとダミーワード線DWL
1Aとの間にはリファレンスセルDC1Aが接続され、
ノードDLAとダミーワード線DWL2Aとの間にはリ
ファレンスセルDC2Aが接続されている。
【0064】また、ノードDLA,バーDLA間には前
記イコライザ17が設けられており、Hレベルのイコラ
イズ信号BLEが印加されるとイコライズ17は動作
し、各ノードDLA,バーDLAの電位を基準電圧VP
(=Vcc/2)にする。
【0065】また、ノードDLA,バーDLAと高電位
電源Vccとの間にはそれぞれ電位設定用のpMOSトラ
ンジスタ77,78が接続されている。pMOSトラン
ジスタ77はそのゲートにLレベルの制御信号BLR2
が印加されるとオンし、ノードDLAの電位を高電位電
源Vccに設定する。pMOSトランジスタ78はそのゲ
ートにLレベルの制御信号BLR1が印加されるとオン
し、ノードバーDLAの電位を高電位電源Vccに設定す
る。
【0066】さらに、ノードDLA,バーDLAと低電
位電源Vssとの間にはそれぞれ電位設定用のnMOSト
ランジスタ79,80が接続されている。nMOSトラ
ンジスタ79はそのゲートにHレベルの制御信号BLS
1が印加されるとオンし、ノードDLAの電位を低電位
電源Vssに設定する。nMOSトランジスタ80はその
ゲートにHレベルの制御信号BLS2が印加されるとオ
ンし、ノードバーDLAの電位を低電位電源Vssに設定
する。
【0067】図7は半導体記憶装置70のメモリセルア
レイ72側の構成を示し、これはメモリセルアレイ71
側の構成と同様である。図7において、ビット線対、ノ
ード対、ワード線、ダミーワード線及びリファレンスセ
ルは図6におけるビット線対、ノード対、ワード線、ダ
ミーワード線及びリファレンスセルの符号の末尾を
「B」として示している。
【0068】そして、ノードDLA,DLBの端部間に
前記接続用トランジスタ54が設けられ、ノードバーD
LA、バーDLBの端部間に前記接続用トランジスタ5
5が設けられている。接続用トランジスタ54はそのゲ
ートにHレベルの接続信号EQTが印加されるとオン
し、ノードDLA,バーDLBを接続する。接続用トラ
ンジスタ55はそのゲートにHレベルの接続信号EQB
が印加されるとオンし、ノードバーDLA,バーDLB
を接続する。
【0069】次に上記のように構成された半導体記憶装
置70の作用を主に図8に従って説明する。なお、説明
の便宜上、メモリセルアレイ71,72におけるビット
線BL1A,BL1Bに接続されたメモリセル11のデ
ータを読み出す場合について説明する。なお、リファレ
ンスセルDC1A,DC1Bの両強誘電体キャパシタ6
2は、あらかじめ互いに逆方向に分極しており、リファ
レンスセルDC2A,DC2Bの両強誘電体キャパシタ
62も、あらかじめ互いに逆方向に分極しているものと
する。最初は、接続信号BLCをHレベルにして接続用
トランジスタ74,75をオンすることによってビット
線BL1AとノードDLAとを接続するとともに、ビッ
ト線バーBL1AとノードバーDLAとを接続してお
く。そして、イコライズ信号BLEをHレベルにするこ
とによりイコライズ17を動作させてビット線BL1
A,バーBL1A、BL1B,バーBL1B、ノードD
LA,バーDLA,DLB,バーDLBを基準電圧VP
(=Vcc/2)にイコライズする。また、メモリセル1
1及びリファレンスセルDC1A,DC2Aの強誘電体
キャパシタのキャパシタ・ノードのフローティング状態
を避けるために、電荷転送用トランジスタ12,61が
弱くオンされている。
【0070】次に、接続信号EQBをHレベルにして接
続用トランジスタ55をオンすることによってビット線
バーBL1A,バーBL1BをノードバーDLA、バー
DLBを介して接続する。その後、イコライズ信号BL
EをLレベルにしてビット線BL1AとバーBL1A、
ビット線BL1BとバーBL1Bとを切り離すととも
に、弱くオンされていた電荷転送用トランジスタ12,
61を完全にオフするように、ダミーワード線DWL1
A,DWL1B及びすべてのワード線をLレベルにす
る。
【0071】次に、制御信号BLS1,BLS2を共に
HレベルにすることによりnMOSトランジスタ79,
80をオンさせてすべてのビット線BL1A,バーBL
1A、BL1B,バーBL1Bの電位をLレベル(Vs
s)にした後、制御信号BLS1,BLS2を共にLレ
ベルにしてビット線BL1AとバーBL1A、ビット線
BL1BとバーBL1Bとを切り離す。
【0072】そして、データを読み出したいメモリセル
11に対応するワード線WLkA,WLkB(k=1,
2,・・・n)をHレベルにしてメモリセルデータをビ
ット線BL1A,BL1Bに転送するとともに、ダミー
ワード線DWL1A,DWL1BをHレベルにすること
により電荷転送用トランジスタ61をオンさせてリファ
レンスセルDC1A,DC1Bから電荷をビット線バー
BL1A,バーBL1Bに転送してリファレンス電位を
与える。
【0073】従って、ビット線BL1A,BL1Bの電
荷転送後の初期電位は電位VH もしくはVL のどちらか
のレベルになる。その後、接続信号EQBをLレベルに
して接続用トランジスタ55をオフさせてビット線バー
BL1A,バーBL1Bを切り離してから、活性化信号
φR,バーφSをそれぞれHレベル、Lレベルにするこ
とによりセンスアンプ57を動作させて初期電位差ΔV
(=VH −VR=VR−VL )を増幅する。ビット線B
L1A,BL1Bの初期電位がVH の場合は、ビット線
BL1A,BL1Bの電位は高電位電源Vccになり、初
期電位がVL の場合はビット線BL1A,BL1Bの電
位は低電位電源Vssになる。
【0074】このようにして、ビット線BL1A,バー
BL1A、BL1B,バーBL1Bに十分に電位が現れ
た後、接続信号BLCをLレベルにして接続用トランジ
スタ74,75をオフすることによってビット線BL1
AとノードDLAとを切り離すとともに、ビット線バー
BL1AとノードバーDLAとを切り離す。
【0075】この後、コラム選択信号CSLをHレベル
としてゲートトランジスタ15,16をオンさせ、図示
しない入出力線対にデータを転送する。また、ビット線
BL1AとノードDLAとを切り離すとともに、ビット
線バーBL1AとノードバーDLAとを切り離した直後
において、制御信号BLS1をHレベルにすることによ
りnMOSトランジスタ79をオンさせてノードDLA
の電位をLレベル(Vss)にするとともに、制御信号B
LR1をLレベルにすることによりpMOSトランジス
タ78をオンさせてノードバーDLAの電位をHレベル
(Vcc)にする。すると、リファレンスセルDC1A,
DC1Bの強誘電体キャパシタ63は必ず互いに逆方向
に分極される。
【0076】リファレンスセルDC1A,DC1Bに逆
データを転送した後、ダミーワード線DWL1A,DW
L1BをLレベルにし、活性化信号φR,バーφSを元
に戻してから、イコライズ信号BLEをHレベルにして
全ビット線をVcc/2にイコライズする。
【0077】この後、接続信号BLCをHレベルにして
接続用トランジスタ74,75をオンすることによって
ビット線BL1AとノードDLAとを接続するととも
に、ビット線バーBL1AとノードバーDLAとを接続
しておき、メモリセル11及びリファレンスセルDC1
A,DC2Aの強誘電体キャパシタのキャパシタ・ノー
ドのフローティング状態を避けるため、ダミーワード線
DWL1A,DWL2Aを含むすべてのワード線を電荷
転送トランジスタ12,61が弱くオンする程度の電位
にする。
【0078】このように本実施形態の半導体記憶装置7
0は構成されているので、第1実施形態の半導体記憶装
置50と同様の効果に加えて、ビット線BL1A,バー
BL1Aに初期電位差が現れてある程度センスした後、
接続信号BLCをLレベルにして接続用トランジスタ7
4,75をオフさせてノードDLA,バーDLAをビッ
ト線BL1A,バーBL1Aから切り離すことができ
る。このため、ビット線BL1A,バーBL1Aにはメ
モリセルに応じたデータを出力しつつ、ノードDLA,
バーDLAには2つのリファレンスセルの強誘電体キャ
パシタ62が反対に分極するような電位を与えることが
可能になる。その結果、この半導体記憶装置70はデー
タ読み出しのサイクルタイムを短縮化することが可能に
なる。
【0079】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態を図9,10に従って説明する。なお、重複説明を
避けるため、図1において説明したものと同じ要素につ
いては、同じ参照番号が付されている。また、前述した
第1実施形態の半導体記憶装置50との相違点を中心に
説明する。
【0080】図9は本実施形態の半導体記憶装置85を
示し、ビット線BL1A,BL1Bと接続用トランジス
タ54との間にそれぞれ接続用トランジスタ86が接続
されるとともに、ビット線バーBL1A,バーBL1B
と接続用トランジスタ55との間にそれぞれ接続用トラ
ンジスタ87が接続されている。接続用トランジスタ8
6,87はLレベルの接続信号EQCが印加されるとオ
フし、ビット線BL1A,BL1Bを接続用トランジス
タ54のオンオフに関係なく切り離すようになってい
る。
【0081】図10は上記のように構成された半導体記
憶装置85の作用を示すタイムチャートである。まず、
接続信号EQBをHレベルにして接続用トランジスタ5
5をオンさせるとともに、接続信号EQCをHレベルに
してすべての接続用トランジスタ86,87をオンさせ
ることによってビット線バーBL1A,バーBL1Bを
接続する。そして、ビット線BL1AとバーBL1A、
ビット線BL1BとバーBL1Bのイコライズ及びプリ
チャージの終了後、ワード線WLkA,WLkB(k=
1,2,・・・n)をHレベルにしてメモリセルデータ
をビット線BL1A,BL1Bに転送するとともに、ダ
ミーワード線DWL1A,DWL1BをHレベルにする
ことにより電荷転送用トランジスタ61をオンさせてリ
ファレンスセルDC1A,DC1Bから電荷をビット線
バーBL1A,バーBL1Bに転送してリファレンス電
位を与える。
【0082】この後、接続信号EQCをLレベルにして
すべての接続用トランジスタ86,87をオフさせるこ
とによってビット線バーBL1A,バーBL1Bを切り
離し、続いて接続信号EQBをLレベルにして接続用ト
ランジスタ55をオフさせる。
【0083】次に、活性化信号φR,バーφSに基づい
てセンスアンプ57を動作させて初期電位差ビット線対
BL1A,バーBL1Aの初期電位差を増幅させ、コラ
ム選択信号CSLをHレベルとしてゲートトランジスタ
15,16をオンさせ、図示しない入出力線対にデータ
を転送する。
【0084】このように本実施形態の半導体記憶装置8
5は構成されているので、第1実施形態の半導体記憶装
置50と同様の効果がある。また、本実施形態において
は、接続用トランジスタ54,55の両側に各一対の接
続用トランジスタ86,87を設けている。第1実施形
態の半導体記憶装置50では、接続用トランジスタ55
によって互いに接続した2つのビット線バーBL1A,
バーBL1BにリファレンスセルDC1A,DC1Bか
ら電荷を与えてリファレンス電位を設定した後、接続信
号EQBをLレベルにして接続用トランジスタ54,5
5をオフさせて2つのビット線バーBL1A,バーBL
1Bを切り離すようにしている。このとき、接続信号E
QBのHレベルからLレベルへの切り替わりに基づいて
接続用トランジスタ55がオフする際、接続用トランジ
スタ54のカップリング容量分だけビット線バーBL1
A,バーBL1Bのリファレンス電位が立ち下がる方向
に変化する。そのため、ビット線対BL1A,バーBL
1A及びビット線対BL1B,バーBL1Bにおける初
期電位差の悪化につながる。本実施形態では、2つのビ
ット線BL1A,バーBL1Aにリファレンス電位を与
えた後、接続用トランジスタ55をオフさせる以前にす
べての接続用トランジスタ86,87をオフさせてビッ
ト線バーBL1A,バーBL1Bを切り離すようにして
いる。そのため、接続用トランジスタ87がオフする
際、そのカップリング容量分だけビット線バーBL1
A,バーBL1Bのリファレンス電位が立ち下がるが、
接続用トランジスタ86がオフする際に、ビット線BL
1A,BL1Bの電位も接続用トランジスタ86のカッ
プリング容量分だけ同様に立ち下がる。従って、ビット
線対BL1A,バーBL1A及びビット線対BL1B,
バーBL1Bにおける初期電位差を変化させずに済み、
メモリセル51,52のデータをより正確に読み出すこ
とができる。
【0085】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を図11に従って説明する。なお、重複説明を避け
るため、図1において説明したものと同じ要素について
は、同じ参照番号が付されている。また、前述した第1
実施形態の半導体記憶装置50との相違点を中心に説明
する。
【0086】本実施形態の半導体記憶装置90は2つの
メモリセルアレイ91,92を備えている。メモリセル
アレイ91,92は複数対のビット線対を備えている。
図11において、メモリセルアレイ91には3対のビッ
ト線対BL1A,バーBL1A、BL2A,バーBL2
A、BL3A,バーBL3Aが図示され、メモリセルア
レイ92にも3対のビット線対BL1B,バーBL1
B、BL2B,バーBL2B、BL3B,バーBL3B
が図示されている。すべてのビット線は等しい配線長に
形成されており、各ビット線の配線容量は等しい。
【0087】各メモリセルアレイ91,92は図1の各
メモリセルアレイ51,52と同様の複数のワード線を
備えるとともに、2つのダミーワード線を備えている。
すべてのビット線と複数のワード線との間には前記メモ
リセル11(図2参照)と同様のメモリセルが接続さ
れ、すべてのビット線と2つのダミーワード線との間に
は前記ダミーセルDC1A,DC1B,DC2A,DC
2Bと同様のダミーセルが接続されている。
【0088】また、すべてのビット線対間には前記イコ
ライザ17,21が設けられている。すべてのビット線
対にはそれぞれセンスアンプ57が接続されるととも
に、一対のゲートトランジスタ15,16を介して図示
しない入出力線対に接続されている。各対のゲートトラ
ンジスタ15,16はゲートにHレベルのコラム選択信
号CSL(CSL1,CSL2,CSL3等)が印加さ
れるとオンし、各センスアンプ57によって増幅された
データが入出力線対に転送される。
【0089】対応するビット線対において、非反転側ビ
ット線の端部間には接続用トランジスタ54が設けら
れ、反転側ビット線の端部間には接続用トランジスタ5
5が設けられている。また、互いに隣接するビット線対
間において、非反転側ビット線の端部間には接続用トラ
ンジスタ93が設けられ、反転側ビット線の端部間には
接続用トランジスタ94が設けられている。接続用トラ
ンジスタ54,93はそれらのゲートにHレベルの接続
信号EQTが印加されるとオンし、協働して4本の非反
転側ビット線を接続する。接続用トランジスタ55,9
4はそれらのゲートにHレベルの接続信号EQBが印加
されるとオンし、協働して4本の反転側ビット線を接続
する。
【0090】このように構成された半導体記憶装置90
からのデータの読み出しは、第1実施形態の半導体記憶
装置50におけるデータの読み出しと同様に行われる。
このように本実施形態の半導体記憶装置90は構成され
ているので、第1実施形態の半導体記憶装置50と同様
の効果がある。また、本実施形態においては、メモリセ
ルアレイ91,92からのデータ読み出し時において、
ビット線にリファレンス電位を与えるに際して、4本の
非反転側ビット線又は4本の反転側ビット線を接続し
て、これら4本のビット線をイコライズしてリファレン
ス電位を得るように構成した。そのため、リファレンス
セルの強誘電体キャパシタの容量ばらつきがあったとし
ても、4本のビット線にて強誘電体キャパシタの容量ば
らつきに基づくリファレンス電位のばらつきを低減して
ほぼ所望のリファレンス電位を得ることができる。
【0091】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態を図12〜14に従って説明する。なお、重複説明
を避けるため、図11において説明したものと同じ要素
については、同じ参照番号が付されている。また、前述
した第1実施形態の半導体記憶装置50との相違点を中
心に説明する。
【0092】図12に示すように、本実施形態の半導体
記憶装置100は、2つのメモリセルアレイ101,1
02を備えている。メモリセルアレイ101,102は
複数対のビット線対を備えている。メモリセルアレイ1
01には2対のビット線対BL1A,バーBL1A、B
L2A,バーBL2Aが図示され、メモリセルアレイ1
02にも2対のビット線対BL1B,バーBL1B、B
L2B,バーBL2Bが図示されている。メモリセルア
レイ101,102は、各ビット線対が各センスアンプ
57を中心として対称状に配置されたオープンビット線
タイプであり、各ビット線対における非反転側ビット線
同士が互いに平行に隣接し、同様に反転側ビット線同士
が互いに平行に隣接している。メモリセルアレイ10
1,102におけるすべてのビット線は等しい配線長に
形成されており、各ビット線の配線容量は等しくなって
いる。
【0093】図13はメモリセルアレイ101側の構成
を示す。メモリセルアレイ101は複数のワード線WL
1A〜WL2mAを備えるとともに、2つのダミーワード
線(図13では1つのダミーワード線DWL1Aのみを
図示)を備えている。すべてのビット線と複数のワード
線WL1A〜WL2mAとの間には前記メモリセル11が
接続され、すべてのビット線とダミーワード線DWL1
Aとの間にはダミーセルDC1A,DC2A等が接続さ
れている。
【0094】また、すべてのビット線対間には前記イコ
ライザ17,21が設けられている。すべてのビット線
対にはそれぞれセンスアンプ57が接続されるととも
に、一対のゲートトランジスタ15,16を介して入出
力線対IO,バーIOに接続されている。
【0095】図14はメモリセルアレイ102側の構成
を示す。メモリセルアレイ102も複数のワード線WL
1B〜WL2mBを備えるとともに、2つのダミーワード
線(図14では1つのダミーワード線DWL1Bのみを
図示)を備えている。すべてのビット線と複数のワード
線WL1B〜WL2mBとの間には前記メモリセル11が
接続され、すべてのビット線とダミーワード線DWL1
Bとの間にはダミーセルDC1B,DC2B等が接続さ
れている。
【0096】また、すべてのビット線対間には前記イコ
ライザ17,21が設けられている。すべてのビット線
対にはそれぞれセンスアンプ57が接続されるととも
に、一対のゲートトランジスタ15,16を介して入出
力線対IO,バーIOに接続されている。
【0097】図12に示すように、メモリセルアレイ1
01,102の対応する非反転側ビット線間には前記接
続用トランジスタ54が設けられるとともに、互いに隣
接する非反転側ビット線間には前記接続用トランジスタ
93が設けられている。
【0098】このように構成された半導体記憶装置10
0からのデータの読み出しは、第4実施形態の半導体記
憶装置90におけるデータの読み出しと同様に行われ
る。このように本実施形態の半導体記憶装置100は構
成されているので、第1実施形態の半導体記憶装置50
と同様の効果がある。また、本実施形態においては、メ
モリセルアレイ101,102からのデータ読み出し時
において、ビット線にリファレンス電位を与えるに際し
て、1本のワード線につながっているセル数の2倍の本
数のビット線を接続してイコライズすることができるた
め、リファレンスセルの強誘電体キャパシタの容量ばら
つきに基づくリファレンス電位のばらつきをより低減す
ることができ、所望のリファレンス電位を得ることがで
きる。
【0099】(第6実施形態)次に、本発明の第6実施
形態を図15に従って説明する。図15は、本発明にお
ける第5実施形態におけるロウデコーダを示す。
【0100】図1,図9,図11,図12等に示すよう
な半導体記憶装置においては、メモリセルとリファレン
スセルは同等の形状を有しているため、互いのセルの役
割を交換することが可能になる。
【0101】図15はメモリセルアレイにおけるワード
線を選択するロウデコーダ110を示す。ロウデコーダ
110は第1デコーダ111及び第2デコーダ112
と、通常のワード線とダミーワード線DWL11,DW
L2とを切り換えるためのスイッチ回路113とを備え
る。図15は8ビットのロウアドレス信号A7〜A0に
基づいて256本のワード線WL1〜WL256をデコ
ードする例である。すなわち、第1デコーダ111はア
ドレス信号A7〜A1に基づいて128通りのロウデコ
ードを行い、第2デコーダ112はアドレス信号A0に
基づいてさらに2通りのデコードを行う。
【0102】スイッチ回路113は第1デコーダ111
と第2デコーダ112との間に設けられ、図示しないカ
ウンタ回路から129個の選択信号SL1〜SL129
が入力されている。カウンタ回路は、例えばワード線に
アクセスする回数が所定の値に達したときに選択信号S
L1〜SL129を出力するようになっている。スイッ
チ回路113は選択信号SL1〜SL129に基づいて
通常のワード線WL1〜WL256とダミーワード線D
WL1,DWL2とを切り換える。図15は、ワード線
2本単位でダミーワード線DWL1,DWL2との入れ
替えが可能で、この中では、ワード線WLm とWLm+1
との間に2本のダミーワード線DWL1,DWL2が設
置されているが、次に選択信号が来れば、スイッチが切
り替えられて、例えば、ワード線WLm+1 ,WLm+2
ダミーワード線DWL1,DWL2とが入れ換える。
【0103】このように本実施形態のロウデコーダ11
0は構成されているので、ワード線にアクセスする回数
を数えるカウンタ回路で、適当な回数に達したときに選
択信号を出力して通常のワード線とダミーワード線とを
切り替えれば、毎回アクセスされるリファレンスセルに
おける強誘電体キャパシタの劣化を遅らせることができ
る。
【0104】尚、実施の形態は上記に限定されるもので
はなく、次のように変更してもよい。 ・上記各実施形態では、強誘電体キャパシタを有するメ
モリセル及び強誘電体キャパシタを有するリファレンス
セルを備えた半導体記憶装置に具体化したが、通常のキ
ャパシタを有するメモリセルまたは通常のキャパシタを
有するリファレンスセルを備えた半導体記憶装置に具体
化してもよい。
【0105】・上記各実施形態では、DRAMに類似し
た半導体記憶装置に具体化したが、リファレンスセルの
データによってリファレンス電位を発生する任意の半導
体記憶装置に具体化することも可能である。
【0106】・1組のビット線対の2個のリファレンス
用キャパシタは、セルプレートの電位VPを制御するこ
とによって、2個のリファレンス用キャパシタをそれぞ
れ異なる分極に設定するようにしてもよい。
【0107】・1組のビット線対の2個のリファレンス
用キャパシタは、セルプレートの電位VPと2本のビッ
ト線の両方の電位を制御することによって、2個のリフ
ァレンス用キャパシタをそれぞれ異なる分極に設定する
ようにしてもよい。
【0108】以上、各実施形態について説明したが、各
実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下に記載する。 ・前記2個のリファレンス用キャパシタは、ビット線対
の電位変化を増幅した後、前記2個のリファレンスセル
と電荷転送用トランジスタを介して接続されている2本
のビット線の電位を制御することによって、前記2個の
リファレンス用キャパシタをそれぞれ異なる分極に設定
する請求項5に記載の半導体記憶装置。
【0109】・前記2個のリファレンス用キャパシタ
は、ビット線対の電位変化を増幅した後、電荷転送用ト
ランジスタ側の電極に対向する対向電極であるセルプレ
ートの電位を制御することによって、前記2個のリファ
レンス用キャパシタをそれぞれ異なる分極に設定する請
求項5に記載の半導体記憶装置。
【0110】・前記2個のリファレンス用キャパシタ
は、ビット線対の電位変化を増幅した後、セルプレート
と2本のビット線の両方の電位を制御することによっ
て、前記2個のリファレンス用キャパシタをそれぞれ異
なる分極に設定する請求項5に記載の半導体記憶装置。
【0111】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜10の
いずれか一項に記載の発明によれば、同一構成のビット
線を対にできるため、ビット線対の初期電位差における
センス感度の悪化を防ぐことが可能になる。
【0112】請求項5又は6に記載の発明によれば、リ
ファレンスセルの分極方向の入れ替えにより、記憶装置
全体としての信頼性を向上させることができる。請求項
7に記載の発明によれば、2個以上の複数個のリファレ
ンスセルノードをトランジスタを介して接続することに
より、リファレンスセル用キャパシタのばらつきによる
リファレンス電位のばらつきを抑制することが可能にな
る。
【0113】請求項8〜10のいずれか一項に記載の発
明によれば、リファレンスセルと通常のメモリセルとの
役割交換により、リファレンスセルの劣化を抑制するこ
とができ、記憶装置全体としての信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の半導体記憶装置を示す回路図
【図2】同じく半導体記憶装置の詳細を示す回路図
【図3】同じく半導体記憶装置の詳細を示す回路図
【図4】同じく半導体記憶装置の動作を示すタイミング
チャート
【図5】第2実施形態の半導体記憶装置を示す回路図
【図6】同じく半導体記憶装置の詳細を示す回路図
【図7】同じく半導体記憶装置の詳細を示す回路図
【図8】同じく半導体記憶装置の動作を示すタイミング
チャート
【図9】第3実施形態の半導体記憶装置を示す回路図
【図10】同じく半導体記憶装置の動作を示すタイミン
グチャート
【図11】第4実施形態の半導体記憶装置を示す回路図
【図12】第5実施形態の半導体記憶装置を示す回路図
【図13】同じく半導体記憶装置の詳細を示す回路図
【図14】同じく半導体記憶装置の詳細を示す回路図
【図15】第6実施形態におけるロウデコーダを示す回
路図
【図16】従来例におけるセルデータセンス系の一例を
示す回路図
【符号の説明】 11…メモリセル、 12…電荷転送用トランジスタ(メモリセル) 13…キャパシタとしての強誘電体キャパシタ(メモリ
セル) 54,55,74,75,86,87…接続用トランジ
スタ 57…センスアンプ 61…電荷転送用トランジスタ(リファレンスセル) 62…キャパシタとしての強誘電体キャパシタ(リファ
レンスセル) 110…ロウデコーダ 111…第1デコーダ 112…第2デコーダ 113…スイッチ回路 BL1A,バーBL1A,BL1B,バーBL1B等…
ビット線対 DC1A,DC1B,DC2A,DC2B…リファレン
スセル DWL1A,DWL1B,DWL2A,DWL2B…ダ
ミーワード線 WL1A,WL1B,WL2A,WL2B等…ワード線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット線対の一方のビット線にメモリセ
    ルのデータによって電位変化を生じさせるとともに、他
    方のビット線にリファレンスセルのデータによってリフ
    ァレンス電位を生じさせるようにした半導体記憶装置に
    おいて、 前記ビット線対を2個で1組として、1組のビット線対
    の2個のリファレンスセルが、少なくとも1つ以上の接
    続用トランジスタを介して接続されている半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 ビット線対の一方のビット線にメモリセ
    ルのデータによって電位変化を生じさせるとともに、他
    方のビット線にリファレンスセルのデータによってリフ
    ァレンス電位を生じさせるようにした半導体記憶装置に
    おいて、 前記リファレンスセルは電荷転送用トランジスタを介し
    て、リファレンス電位レベルを生じるビット線に直接
    に、もしくは、一つ以上のトランジスタを介して接続さ
    れており、 前記ビット線対を2個で1組として、1組のビット線対
    の2個のリファレンスセルが、少なくとも1つ以上の接
    続用トランジスタを介して接続されている半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 ビット線対の一方のビット線にメモリセ
    ルのデータによって電位変化を生じさせるとともに、他
    方のビット線にリファレンスセルのデータによってリフ
    ァレンス電位を生じさせ、ビット線対の電位変化を増幅
    するセンスアンプ系を有する半導体記憶装置において、 前記メモリセルは、キャパシタの一方の電極とビット線
    との間に電荷転送用トランジスタが接続されており、 前記メモリセルのデータによって電位変化が生じる一方
    のビット線と対をなす他方のビット線にリファレンス電
    位レベルを発生するリファレンスセルは、前記メモリセ
    ルのキャパシタとほぼ同じ容量を持つリファレンス用キ
    ャパシタを有し、このリファレンス用キャパシタの一端
    は、電荷転送用トランジスタを介して、リファレンス電
    位レベルを生じるビット線に直接に、もしくは、一つ以
    上のトランジスタを介して接続されており、 前記ビット線対を2個で1組として、1組のビット線対
    の2個のリファレンスセルが、少なくとも1つ以上の接
    続用トランジスタを介して接続されている半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記2個のリファレンス用キャパシタ
    は、前記1つ以上の接続用トランジスタを介して接続す
    ることによって、 前記1組のビット線対の内の各一方のビット線には、同
    じ電位レベルを発生させ、前記1組のビット線対のうち
    の各他方のビット線には、それぞれのビット線に接続さ
    れているメモリセルのデータに応じた電位レベルが発生
    するように構成されている請求項3に記載の半導体記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 ビット線対の電位変化の増幅後におい
    て、前記2個のリファレンス用キャパシタはそれぞれ異
    なる分極に設定される請求項3または4に記載の半導体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記2個のリファレンス用キャパシタに
    設定される異なる分極は、交互の、もしくは、複数回ご
    との入れ替えが行われる請求項5に記載の半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 前記複数組のビット線対のリファレンス
    セル同士が、接続用トランジスタを介して接続されてい
    る請求項3または4に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルと前記リファレンスセル
    の役割が交換可能である請求項3〜7のいずれか一項に
    記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリセルと前記リファレンスセル
    との役割交換を行う手段は、メモリセルが接続されたワ
    ード線とリファレンスセルが接続されたダミーワード線
    とを切り換えるスイッチ回路である請求項8に記載の半
    導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ回路は、ワード線が所定
    回数アクセスされたときワード線とダミーワード線との
    切り換えを行う請求項9に記載の半導体記憶装置。
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