JPH11184053A - ハロゲン化銀写真感光材料を用いた画像情報記録方法及び記録材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料を用いた画像情報記録方法及び記録材料

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JPH11184053A
JPH11184053A JP36646797A JP36646797A JPH11184053A JP H11184053 A JPH11184053 A JP H11184053A JP 36646797 A JP36646797 A JP 36646797A JP 36646797 A JP36646797 A JP 36646797A JP H11184053 A JPH11184053 A JP H11184053A
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JP
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silver halide
color developing
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coupler
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JP36646797A
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Yoshiko Iwai
好子 岩井
Shigeto Hirabayashi
茂人 平林
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のハロゲン化銀カラー写真感光材料を用い
て、高品質な画像情報を簡便、迅速に得ることができる
画像情報記録方法及び記録材料を提供する。 【解決手段】支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカプラ
ーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を
含有する発色現像液を用いて、発色現像処理を施し、発
色現像処理開始後、300秒以内に得られた画像情報を
電気的情報に変換し、該情報に基づいて別の記録材料に
画像情報を記録することを特徴とする画像情報記録方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料(以下、単に感光材料又は感材ということもあ
る。)を用いた画像形成方法及び記録材料(記録媒体)
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピューター(パソ
コン)の急速な普及やインターネットの普及に伴って、
画像情報をパソコンに取り込み、それを加工して利用す
ることが多くなった。画像情報をパソコンに取り込むた
めには、デジタルカメラによる撮影方法が挙げられる。
しかし、デジタルカメラの画質は数10万画素からたか
だか100万画素程度と極めて不十分であった。
【0003】一方、従来のカラー写真感光材料の画像情
報をスキャナーで読み込む方法は、いわゆる使いきりカ
メラでさえ1000万画素程度の高品位な画像データを
得ることができるものの、従来の写真感光材料による画
像情報を得た上で、これを記録媒体に読み込むという手
法によっているため、画像情報の入手に時間がかかると
いった問題があった。
【0004】従来技術としては、特開平9−12126
5号、同9−230557号、同9−281675号、
米国特許第511,335号、同562,016号明細
書に記載があるが、いずれも画像品質、迅速性という点
で不十分であった。
【0005】また、特開平9−146247号明細書に
は、現像処理後、漂白、定着せずに処理を終了し、画像
をスキャナーで読み取ることによって、画像情報を得る
技術が開示されている。しかし、該公開特許公報記載の
処理では、処理後の感材中に残存する現像銀及びハロゲ
ン化銀による透過濃度の低下が著しく、スキャナー読み
込みによる画像情報の入手が非常に困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のハロゲン化銀カラー写真感光材料を用いて、高品質な
画像情報を簡便、迅速に得ることができる画像情報記録
方法及び記録材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は 1.支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカプラーを含む
感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に像様露光
後、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を含有する
発色現像液を用いて、発色現像処理を施し、発色現像処
理開始後、300秒以内に得られた画像情報を電気的情
報に変換し、該情報に基づいて別の記録材料に画像情報
を記録することを特徴とする画像情報記録方法、
【0008】2.支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカ
プラーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材
料に像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主
薬を含有する発色現像液を用いて、発色現像処理を施し
た後、定着処理を行い、得られた画像情報を電気的情報
に変換し、該情報に基づいて別の記録材料に画像情報を
記録することを特徴とする画像情報記録方法、
【0009】3.支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカ
プラーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材
料に像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主
薬を含有する発色現像液を用いて、発色現像処理を施し
た後、漂白定着処理を行い、得られた画像情報を電気的
情報に変換し、該情報に基づいて別の記録材料に画像情
報を記録することを特徴とする画像情報記録方法、
【0010】4.支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカ
プラーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材
料に像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主
薬を含有する発色現像定着液による処理を施し、得られ
た画像情報を電気的情報に変換し、該情報に基づいて別
の記録材料に画像情報を記録することを特徴とする画像
情報記録方法、
【0011】5.p−フェニレンジアミン系発色現像主
薬を0.035mol/リットル以上含有する発色現像
液を用いることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記
載の画像情報記録方法、
【0012】6.45℃以上の温度において発色現像処
理を施すことを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載
の画像情報記録方法、
【0013】7.pH10.5以上である発色現像液を
用いて、発色現像処理を施すことを特徴とする前記1〜
6のいずれかに記載の画像情報記録方法、
【0014】8.発色現像処理開始後、300秒以内に
得られた画像情報を電気的情報に変換し、該情報に基づ
いて別の記録材料に画像情報を記録することを特徴とす
る前記2〜4のいずれかに記載の画像情報記録方法、
【0015】9.前記1〜8のいずれかに記載の画像情
報記録方法による画像情報を記録した記録材料、の各々
によって達成された。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。
【0017】本発明のp−フェニレンジアミン系発色現
像主薬とはp−フェニレンジアミン骨格を有し、写真乳
剤のハロゲン化銀粒子に作用して、感光した粒子をすみ
やかに銀に還元して黒化し、光の作用していない粒子は
容易に還元しない還元剤である。好ましくは、4−アミ
ノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アニリン硫酸塩、3−アミノ−3−メチル−N−
エチル−N−(β−メタスルホンアミドエチル)アニリ
ン硫酸塩が挙げられる。
【0018】本発明において、定着処理、漂白定着処理
とはハロゲン化銀、金属銀の少なくとも一部を感光材料
から、除くことができる処理である。好ましくはスキャ
ナー又はCCD等で読み取り可能な透過濃度にハロゲン
化銀、金属銀を除去することが望ましい。
【0019】本発明において、乾燥工程とは処理後の感
光材料から、水分を除去することであり、熱ローラーや
温風乾燥などの方法がある。乾燥工程を行わない感光材
料とは感光材料を全塗布膜の最大膨潤体積に相当する水
又は処理液の重量から該全塗布膜の重量を差し引いた重
量の0.1から1倍に相当する水又は処理液を保持した
状態の感光材料であり、好ましくは感光材料を全塗布膜
の最大膨潤体積に相当する水又は処理液の重量から該全
塗布膜の重量を差し引いた重量の1倍に相当する水又は
処理液を保持した状態の感光材料である。
【0020】本発明の感光材料の種類には特に制約は無
く、カラーネガフィルムであっても、カラーリバーサル
フィルムであっても、直接ポジ感材であっても良い。
【0021】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は赤、緑、青色の光を記録することができる赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層を有することが好ましい。
【0022】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の感度はISO30以上であることが好ましく、ISO
100以上であることが好ましく、ISO400以上で
あることがより好ましい。
【0023】本発明において、現像処理の方法・方式、
条件は問わず、公知の方法・方式を自由に適用すること
ができる。一般用カラーネガの標準処理条件であるC−
41処理の現像条件は好ましく適用することができる。
漂白処理を行わないことが、処理時間の短縮、処理廃液
の廃棄が容易な点では好ましい。また、感光材料に実質
的に染み込む量の現像液を感光材料に噴射(例えばイン
クジェット現像)あるいは塗り付けて現像することも可
能である。現像液の噴射方法は問わず、単一の可動性ノ
ズルを移動しながら噴射しても、複数の固定したノズル
を用いて噴射しても良い。感光材料を固定してノズルを
移動させながら噴射しても良く、ノズルを固定して感光
材料を移動させながら噴射しても良い。これらの組み合
わせであってもよい。
【0024】現像液を担持した媒体を介して感光材料に
実質的に染み込むことが可能な量の現像液を感光材料に
供給する現像処理を行う場合には、現像液を担持する媒
体に制限はなく、フェルト、織物、スリットや穴を有す
る金属、等を好ましく用いることができる。感光材料又
は媒体に現像液を噴射しながら媒体によって現像液を感
光材料に塗り付ける方法も好ましい。
【0025】本発明においてはスキャナー(又はCC
D)等を用いて、感光材料に得られた画像情報を読み取
るが、茲でスキャナーとは感光材料を光学的に走査して
反射、または透過の光学濃度を画像情報に変換する装置
である。走査する際にはスキャナーの光学部分を感光材
料の移動方向とは異なった方向に移動させることによっ
て感光材料必要な領域を走査することが一般的であり、
推奨されるが、感光材料を固定してスキャナーの光学部
分のみを移動させたり、感光材料のみを移動させてスキ
ャナーの光学部分を固定してもよい。又は、これらの組
み合わせであってもよい。
【0026】画像情報を読み込むための光源はタングス
テンランプ、蛍光灯、発光ダイオード、レーザー光等、
特に制限なく用いることができ、安価な点でタングステ
ンランプが好ましく、安定性、高輝度であり、散乱の影
響を受けにくい点でレーザー光(コヒーレントな光源)
が好ましい。読み取り方法には特に制限はないが、鮮鋭
性の点で透過光を読み取ることが好ましい。
【0027】本発明において、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲン化銀乳
剤層とは各々青色光、緑色光、赤色光に対して分光増感
された乳剤の層を言う。これらの層に含まれるカプラー
はその種類を問わず、公知の任意のカプラーを用いるこ
とができる。好ましくは、透過光による光学濃度が1.
0以下のカラー感光材料を用いることである。茲で光学
濃度とは現像処理前の状態での透過濃度である。
【0028】本発明に熱現像を適用することは、処理時
間短縮、環境適性の改良の点で好ましい。本発明の感光
材料に現像主薬又は現像主薬前駆体を含有することは、
現像液の管理が容易になる点で好ましい。
【0029】本発明に用いることができる素材はいずれ
も公知の文献に記載されており、それらを参考に当業者
が容易に合成又は入手することができる。公知の文献の
例として例えば特開平8−166644号、同8−20
2002号、同8−286340号、同8−29253
1号、同8−227131号、同8−292529号、
同8−234388号、同8−234390号、同9−
34081号、同9−76570号、同9−11406
2号、同9−152686号、同9−152691号、
同9−152692号、同9−152693号、同15
2700号、同9−152701号、同9−15970
2号、同9−159703号、同9−150794号、
同9−150795号各明細書を挙げることができる。
【0030】以下、代表例について説明する。本発明に
用いるハロゲン化銀乳剤には特に制約はなく、公知のハ
ロゲン化銀乳剤を用いることができる。ハロゲン化銀乳
剤の粒径、アスペクト比、ハライド組成(ハロゲン化銀
中のハロゲンの種類および量)、ハライド分布(ハロゲ
ン化銀粒子中での各種ハロゲン化銀の分布)、転移線の
有無等に制約は無い。ハロゲン化銀粒子の粒径(同体積
の立方体の一辺の長さに換算)は0.05から2ミクロ
ンが好ましい。アスペクト比は4以上であることが鮮鋭
性の点で好ましく、8以上であることがより好ましく、
12以上であることが特に好ましい。ハライド組成は臭
化銀が主成分であることが好ましく、全ハロゲン化銀の
内、臭化銀が80から99モル%であることが好まし
く、沃化銀が1から20モル%であることが好ましい。
転移線を有することは感度の点で好ましい。
【0031】本発明の感光材料を構成する場合におい
て、ハロゲン化銀乳剤は一般に、物理熟成、化学熟成及
び分光増感を行ったものを使用する。このような工程で
使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643、No.18716及びNo.3081
19(それぞれ、以下RD17643、RD18716
及びRD308119と略す)に記載されている。
【0032】以下に記載個所を示す。 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A,B, 23〜24 648〜9 C,D,H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A〜E, 23〜24 648〜9 J項 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649
【0033】本発明に用いる乳剤の化学増感は、より具
体的には、銀イオンと反応できる硫黄を含む化学物や、
活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレン化合物を用い
るセレン増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金そ
の他の貴金属化合物を用いる貴金属増感法などを単独又
は組み合せて用いることができる。
【0034】本発明においては、化学増感剤としては例
えば、カルコゲン増感剤を用いることができ、中でも硫
黄増感剤、セレン増感剤が好ましい。硫黄増感剤として
は例えば、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミド、チオ尿
素、アリルイソチオシアネート、シスチン、p−トリエ
ンチオスルホン酸塩、ローダニンなどが挙げられる。
【0035】その他、米国特許第1,574,944号
明細書、同第2,410,689号明細書、同第2,2
78,947号明細書、同第2,728,668号明細
書、同第3,501,313号明細書、同第3,65
6,955号明細書、西独出願公開(OLS)1,42
2,869号明細書、特開昭56−24937号公報、
同55−45016号公報等に記載されている硫黄増感
剤も用いることができる。
【0036】硫黄増感剤の添加量は、pH、温度、ハロ
ゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条件下で相当の範囲
にわたって変化するが、目安としては、ハロゲン化銀1
モル当たり約10−7モル〜約10−1モル程度が好ま
しい。
【0037】セレン増感剤としては、アリルイソセレノ
シアネートの如き脂肪族イソセレノシアネート類、セレ
ノ尿素類、セレノセレナイド、ジエチルセレナイド等の
セレナイド類などを用いることができ、それらの具体例
は米国特許第1,574,944号明細書、同第1,6
02,592号明細書、同第1,623,499号明細
書に記載されている。更に還元増感剤を併用することも
できる。
【0038】還元増感剤としては、塩化第1錫、二酸化
チオ尿素、ヒドラジン、ポリアミン等が挙げられる。
又、金以外の貴金属化合物、例えば、パラジウム化合物
等を併用することもできる。
【0039】本発明に用いる乳剤のハロゲン化銀粒子
は、金化合物によって化学増感されることが好ましい。
本発明に好ましく用いられる金化合物としては、金酸化
数が+1価でも+3価でもよく、多種の金化合物が用い
られる。
【0040】代表的な例としては、カリウムクロロオー
レート、オーリックトリクロライド、カリウムオーリッ
クチオシアネート、カリウムヨードオーレート、テトラ
シアノオーリックアシド、アンモニウムオーロチオシア
ネート、ピリジルトリクロロゴールド、金サルファイ
ド、金セレナイド等が挙げられる。
【0041】金化合物の添加量は種々の条件で異なる
が、目安としてはハロゲン化銀1モル当たり10−8
ルから10−1モルであり、好ましくは10−7モルか
ら10−2である。
【0042】又これらの化合物の添加時期はハロゲン化
銀の粒子形成時、物理熟成時、化学熟成時及び化学熟成
終了後の何れの工程でもよい。
【0043】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
【0044】以下に関連する記載個所を示す。 〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−C, 25〜26 XIIIC項 光散乱剤 1003 VIII バインダー 1003 IX 26 651 スタチック 1006 XIII 27 650 防止剤 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑油 1006 XII 27 650 活性剤・ 1005 XI 26〜27 650 塗布助剤 マット剤 1007 XVI 現像剤 1011 XXB項
【0045】又、ホルムアルデヒドガスによる写真性能
の劣化を防止するために、米国特許第4,411,98
7号明細書や同第4,435,503号明細書に記載さ
れたホルムアルデヒドと反応して、固定化できる化合物
を感光材料に添加することが好ましい。
【0046】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前述のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No.17643号、VII−C〜
Gに記載された特許に記載されている。
【0047】カプラーとしては、例えば米国特許第3,
933,051号明細書、同第4,022,620号明
細書、同第4,326,024号明細書、同第4,40
1,752号明細書、同第4,248,961号明細
書、特公昭58−10739号明細書、英国特許第1,
425,020号明細書、同第1,476,760号明
細書、米国特許第3,973,968号明細書、同第
4,314,023号明細書、同第4,511,649
号明細書、欧州特許第279,473A号明細書等に記
載のものが好ましい。
【0048】5−ピラゾロン系及びピラゾロアゾール系
の化合物の例としては、米国特許第4,310,619
号明細書、同第4,351,897号明細書、欧州特許
第73,636号明細書、米国特許第3,061,43
2号明細書、同第3,725,067号明細書、リサー
チ・ディスクロージャーNo.24220(1984年
6月)、特開昭60−33552号公報、リサーチ・デ
ィスクロージャーNo.24230(1984年6
月)、特開昭60−43659号公報、同61−722
38号公報、同60−35730号公報、同55−11
8034号公報、同60−185951号公報、米国特
許第4,500,630号明細書、同第4,540,6
54号明細書、同第4,556,630号明細書、国際
公開WO88/04795号公報等に記載のものが特に
好ましい。
【0049】フェノール系及びナフトール系カプラーの
例としては、米国特許第4,052,212号明細書、
同第4,146,396号明細書、同第4,228,2
33号明細書、同第4,296,200号明細書、同第
2,369,929号明細書、同第2,801,171
号明細書、同第2,772,162号明細書、同第2,
895,826号明細書、同第2,772,002号明
細書、同第3,758,308号明細書、同第4,33
4,011号明細書、同第4,327,173号明細
書、西独特許公開第3,329,729号公報、欧州特
許第121,365A号明細書、同第249,453A
号明細書、米国特許第3,446,622号明細書、同
第4,333,999号明細書、同第4,775,61
6号明細書、同第4,451,559号明細書、同第
4,427,767号明細書、同第4,690,889
号明細書、同第4,254,212号明細書、同第4,
296,199号明細書、特開昭61−42658号公
報等に記載のものが好ましい。
【0050】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーを用いることもできる。リサーチ・ディ
スクロージャーNo.17643号のVII−G項、米
国特許第4,163,670号明細書、特公昭57−3
9413号公報、米国特許第4,004,929号明細
書、同第4,138,258号明細書、英国特許第1,
146,368号明細書に記載のものが好ましい。又、
米国特許第4,774,181号明細書に記載のカップ
リング時に放出された蛍光色素により発色色素の不要吸
収を補正するカプラーや、米国特許第4,777,12
0号明細書に記載の現像主薬と反応して色素を形成しう
る色素プレカーサー基を離脱基として有するカプラーを
用いることが好ましい。
【0051】本発明に用いることができるポリマー化さ
れた色素形成カプラーの典型例は、米国特許第3,45
1,820号明細書、同第4,080,211号明細
書、同第4,367,282号明細書、同第4,40
9,320号明細書、同第4,576,910号明細
書、英国特許第2,102,173号明細書等に記載さ
れている。
【0052】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーも又本発明で好ましく使用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前出のRD1
7643、VII−F項に記載された特許、特開昭57
−151944号公報、同57−154234号公報、
同60−184248号公報、同63−37346号公
報、米国特許第4,248,962号明細書、同第4,
782,012号明細書等に記載されたものが好まし
い。
【0053】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号明細書。同第2,131,188号明細
書、特開昭59−157638号公報、同59−170
840号公報に記載のものが好ましい。
【0054】その他、本発明の感光材料に用いることが
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,42
7号明細書に記載の競争カプラー、米国特許第4,28
3,427号明細書、同第4,338,393号明細
書、同第4,310,618号明細書に記載の多当量カ
プラー、特開昭60−185950号公報、特開昭62
−24252号公報等に記載のDIRレドックス化合物
放出カプラー、DIRカプラー放出カプラー、DIRカ
プラー放出レドックス化合物、もしくはDIRレドック
ス化合物放出レドックス化合物、欧州特許第173,3
02A号明細書に記載の離脱後復色する色素を放出する
カプラー、RDNo.11440、同24241、特開
昭61−201247号公報等に記載の漂白促進剤放出
カプラー、米国特許第4,553,477号明細書等に
記載のリガンド放出カプラー、特開昭63−75747
号公報に記載のロイコ色素を放出するカプラー、米国特
許第4,774,181号明細書等に記載の蛍光色素を
放出するカプラー等が挙げられる。
【0055】又本発明にはさらに種々のカプラーを使用
することができ、その具体例は、下記RDに記載されて
いる。関連個所を下記に示す。
【0056】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VII G項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基 放出カプラー 1001 VII−F項 本発明に使用する添加剤は、RD308119XIVに
記載されている分散法などにより添加することができ
る。
【0057】本発明に使用する添加剤は、前記好ましい
光学濃度の範囲において使用することが望まれる。
【0058】本発明においては、前述のRD1764
3、第28頁、RD18716、647〜8頁及びRD
308119のXIXに記載されている支持体を、前記
好ましい光学濃度の範囲において使用することが望まれ
る。
【0059】本発明の感光材料には、前述のRD308
119 VII−K項に記載されているフィルター層や
中間層の補助層を設けることができる。
【0060】支持体としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、三酢酸セルロースフィルム等を好ましく用いるこ
とができる。支持体の厚さは50〜200μmが通常用
いられる。
【0061】本発明の感光材料をロール状の形態で使用
する場合はカートリッジに収納した形態を取るのが好ま
しい。カートリッジとして最も一般的なものは、現在の
135フォーマットのパトローネである。その他の下記
特許文献で提案されたカートリッジも使用できる。即
ち、実開昭58−67329号公報、特開昭58−18
1035号公報、同58−182634号公報、実開昭
58−195236号公報、米国特許第4,221,4
79号明細書、特願昭63−57785号公報、同63
−183344号公報、同63−325638号公報、
特願平1−21862号公報、同1−25362号公
報、同1−30246号公報、同1−20222号公
報、同1−21863号公報、同1−37181号公
報、同1−33108号公報、同1−85198号公
報、同1−172595号公報、同1−172594号
公報、同1−172593号公報、米国特許第4,84
6,418号明細書、同第4,848,693号明細
書、同第4,832,275号明細書等に開示されたカ
ートリッジ技術を参照できる。
【0062】本発明における感光材料の処理液組成ない
し時間等には特に制限がないが、迅速処理技術の採用が
好ましい。
【0063】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらに限定されない。 実施例1 下引層を設けたセルローストリアセテートフィルム支持
体に以下の組成物を塗布して多層カラー感光材料を作製
した。
【0064】以下において、ハロゲン化銀写真感光材料
の添加量は特に記載のない限り1m当たりのグラム数
を示す。また、ハロゲン化銀及びコロイド銀は、銀に換
算して示し、増感色素はハロゲン化銀1モル当たりのモ
ル数で示した。
【0065】 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.18 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.37 ゼラチン 1.59
【0066】 第2層:中間層 ゼラチン 0.80
【0067】 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.63 増感色素(SD−1) 1.7×10−4 増感色素(SD−2) 1.5×10−4 増感色素(SD−3) 1.5×10−4 増感色素(SD−4) 1.3×10−5 シアンカプラー(C−1) 0.71 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.09 DIR化合物(D−2) 0.005 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.65 ゼラチン 2.05
【0068】 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤B 0.71 増感色素(SD−2) 2.5×10−4 増感色素(SD−3) 1.4×10−5 増感色素(SD−4) 2.2×10−4 シアンカプラー(C−1) 0.27 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.04 DIR化合物(D−1) 0.01 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.32 ゼラチン 0.83
【0069】 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤C 1.52 増感色素(SD−2) 2.1×10−4 増感色素(SD−3) 1.2×10−5 増感色素(SD−4) 1.8×10−4 シアンカプラー(C−2) 0.13 DIR化合物(D−2) 0.009 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.17 ゼラチン 1.04
【0070】 第6層:中間層 色汚染防止剤(SC−1) 0.04 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.50 ゼラチン 1.00 Y−1 0.04 Y−2 0.12
【0071】 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤A 0.76 増感色素(SD−1) 6.5×10−4 増感色素(SD−9) 7.2×10−5 増感色素(SD−7) 7.5×10−5 マゼンタカプラー(M−1) 0.13 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.11 DIR化合物(D−1) 0.004 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.49 ゼラチン 1.10
【0072】 第8層:中感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.55 増感色素(SD−1) 5.2×10−4 増感色素(SD−9) 5.8×10−5 増感色素(SD−7) 5.0×10−5 マゼンタカプラー(M−1) 0.07 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.14 DIR化合物(D−3) 0.002 DIR化合物(D−4) 0.002 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.33 ゼラチン 0.78
【0073】 第9層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤C 0.82 増感色素(SD−6) 1.4×10−4 増感色素(SD−7) 1.5×10−4 増感色素(SD−8) 1.4×10−4 マゼンタカプラー(M−1) 0.03 マゼンタカプラー(M−2) 0.05 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.03 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.31 ゼラチン 0.91
【0074】 第10層:中間層 高沸点有機溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.50
【0075】 第11層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.10 色汚染防止剤(SC−2) 0.08 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.10 ゼラチン 1.00
【0076】 第12層:中間層 ゼラチン 0.50
【0077】 第13層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤A 0.16 沃臭化銀乳剤D 0.16 増感色素(SD−10) 1.7×10−4 増感色素(SD−11) 4.0×10−4 増感色素(SD′−1) 3.1×10−6 イエローカプラー(Y−1) 0.24 イエローカプラー(Y−2) 0.66 DIR化合物(D−5) 0.10 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.19
【0078】 第14層:中感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.46 増感色素(SD−10) 1.3×10−4 増感色素(SD−11) 3.0×10−4 増感色素(SD′−1) 1.6×10−6 イエローカプラー(Y−1) 0.07 イエローカプラー(Y−2) 0.20 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.84
【0079】 第15層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤E 0.41 増感色素(SD−10) 0.9×10−4 増感色素(SD−12) 2.0×10−4 増感色素(SD′−1) 1.0×10−6 イエローカプラー(Y−1) 0.06 イエローカプラー(Y−2) 0.18 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 0.97
【0080】 第16層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μm、沃臭化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.30 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 高沸点有機溶媒(Oil−2) 0.07 高沸点有機溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.44
【0081】 第17層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(P−1) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚上記組成物の他に、化合物SU−1,SU−2,SU
−3、SU−4、粘度調整剤V−1、硬膜剤H−1,H
−2、安定剤ST−1、カブリ防止剤AF−1,AF−
2、重量平均分子量:10,000及び重量平均分子
量:1,100,000の2種のAF−3、化合物FS
−1,FS−2、及び防腐剤DI−1を各層に適宜添加
した。上記試料に用いた化合物の構造を以下に示す。
【0082】
【化1】
【0083】
【化2】
【0084】
【化3】
【0085】
【化4】
【0086】
【化5】
【0087】
【化6】
【0088】
【化7】
【0089】
【化8】
【0090】
【化9】
【0091】
【化10】
【0092】
【化11】
【0093】
【化12】
【0094】
【化13】
【0095】実施例で用いた乳剤は、下記の通りであ
る。尚平均粒径は、立方体に換算した粒径で示した。ま
た、各乳剤は、金・硫黄増感を最適に施した。
【0096】
【表1】
【0097】作成した感光材料101を通常の135ネ
ガフィルムサイズに裁断、穿孔し、カメラに装填した
後、人物とマクベスチャートを撮影した。露光済みの感
光材料を表1に示したカラー現像処理を行ったあと、画
像情報をアグファ社製フィルムスキャナーDUOスキャ
ンを用いて読み込み、パーソナルコンピューター上で画
像処理後、エプソン社製プリンターPM−700Cに出
力した。得られた画像を4段階で目視評価し、表2に示
した。
【0098】
【表2】
【0099】[処理工程] 処理工程1 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像1 38.0 185 停止 25.0 30 水洗 25.0 60 乾燥 60.0 90 total 365 処理工程2 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像1 38.0 120 定着 38.0 60 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 270
【0100】処理工程3 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像1 38.0 120 漂白定着 38.0 15 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 225 処理工程4 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像定着 38.0 60 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 150
【0101】処理工程5 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像2 38.0 60 定着 38.0 60 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 210 処理工程6 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像3 38.0 60 漂白定着 38.0 15 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 165
【0102】処理工程7 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像4 38.0 30 定着 38.0 60 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 180 処理工程8 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像1 50.0 60 定着 50.0 60 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 210
【0103】処理工程9 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像2 50.0 30 定着 50.0 30 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 150 処理工程10 処理工程 温度(℃) 時間(秒) 発色現像3 50.0 30 漂白定着 50.0 15 水洗 25.0 30 乾燥 60.0 60 total 135
【0104】各現像処理液の組成を下記に示す。 〈処理液の調整〉 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレンテトラアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いて pH10.06に調整する。
【0105】 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレンテトラアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いて pH10.9に調整する。
【0106】 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 10.0g (0.035mol) ジエチレンテトラアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いて pH10.06に調整する。
【0107】 (発色現像液組成) 水 800ml 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アニリン硫酸塩 10.0g (0.035mol) ジエチレンテトラアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、水酸化カリウム又は20%硫酸を用いて pH10.9に調整する。
【0108】 (定着液組成) 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g 水を加えて1.0リットルに仕上げ、アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6 .2に調整する。
【0109】 (漂白定着液組成) タンク液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 100g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 50ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でタンク液はpH =7.0に、補充液はpH=6.5に調整する。
【0110】 〔発色現像定着液〕(1リットル当たり) 炭酸カリウム 40g 炭酸水素ナトリウム 0.8g ジエチレントリアミン五酢酸・五ナトリウム 4g 亜硫酸カリウム 10g ヒドロキシルアミン硫酸塩 4g 臭化カリウム 1.1g 沃化カリウム 10mg 2−メチル−4−(N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) −アミノ)アニリン硫酸塩 6.2g チオ硫酸ナトリウム 150g 水を加えて 1リットルとする。 水酸化カリウムと50%硫酸を用いて、pH10.1に調整する。 発色現像工程のみを行った比較例No1は処理後の感材
中に残存する現像銀及びハロゲン化銀による透過濃度の
低下が著しく、スキャナー読み込みによる画像情報の入
手が困難であり、適切な画像処理を行っても、良好な画
像を得ることができなかった。
【0111】本発明の試料No2〜10はいずれも発色
現像後、短時間の定着、又は漂白定着処理を行うことに
より、スキャナー読み込みで高品質な画像情報を得るこ
とができた。
【0112】
【発明の効果】本発明によって、処理開始から読み込み
までの工程が大幅に短縮でき、通常の感光材料を用い
て、簡便、迅速な高品質な画像が得られる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカプラ
    ーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
    像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を
    含有する発色現像液を用いて、発色現像処理を施し、発
    色現像処理開始後、300秒以内に得られた画像情報を
    電気的情報に変換し、該情報に基づいて別の記録材料に
    画像情報を記録することを特徴とする画像情報記録方
    法。
  2. 【請求項2】支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカプラ
    ーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
    像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を
    含有する発色現像液を用いて、発色現像処理を施した
    後、定着処理を行い、得られた画像情報を電気的情報に
    変換し、該情報に基づいて別の記録材料に画像情報を記
    録することを特徴とする画像情報記録方法。
  3. 【請求項3】支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカプラ
    ーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
    像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を
    含有する発色現像液を用いて、発色現像処理を施した
    後、漂白定着処理を行い、得られた画像情報を電気的情
    報に変換し、該情報に基づいて別の記録材料に画像情報
    を記録することを特徴とする画像情報記録方法。
  4. 【請求項4】支持体上に感光性ハロゲン化銀及びカプラ
    ーを含む感光性層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
    像様露光後、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を
    含有する発色現像定着液による処理を施し、得られた画
    像情報を電気的情報に変換し、該情報に基づいて別の記
    録材料に画像情報を記録することを特徴とする画像情報
    記録方法。
  5. 【請求項5】p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を
    0.035mol/リットル以上含有する発色現像液を
    用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の画像情報記録方法。
  6. 【請求項6】45℃以上の温度において発色現像処理を
    施すことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    画像情報記録方法。
  7. 【請求項7】pH10.5以上である発色現像液を用い
    て、発色現像処理を施すことを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の画像情報記録方法。
  8. 【請求項8】発色現像処理開始後、300秒以内に得ら
    れた画像情報を電気的情報に変換し、該情報に基づいて
    別の記録材料に画像情報を記録することを特徴とする請
    求項2〜4のいずれかに記載の画像情報記録方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載の画像情報
    記録方法による画像情報を記録した記録材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6520694B1 (en) 2002-01-18 2003-02-18 Eastman Kodak Company System and method for processing photographic film images

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US6520694B1 (en) 2002-01-18 2003-02-18 Eastman Kodak Company System and method for processing photographic film images

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