JPH11183997A - レンズ付きフイルムユニット及びプリント写真作成方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びプリント写真作成方法

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JPH11183997A
JPH11183997A JP9349271A JP34927197A JPH11183997A JP H11183997 A JPH11183997 A JP H11183997A JP 9349271 A JP9349271 A JP 9349271A JP 34927197 A JP34927197 A JP 34927197A JP H11183997 A JPH11183997 A JP H11183997A
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color
color tone
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光郎 鎌田
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムからカラー,白黒,セピア色等
の色調の異なるプリント写真を作成できるようにすると
ともに、現像処理の作業性を高くする。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニットには、作成
するプリント写真の色調を撮影時に指定するレバーが設
けられ、このレバーの操作により指定された色調に応じ
た色調コードが各撮影コマ毎に写し込まれる。また、こ
のレンズ付きフイルムユニットに装填される写真フイル
ムにはカラーフイルムが用いられ、これには製造時に色
調が指定されるフイルムであることを示す色調フイルム
データが潜像として記録され、色調コードが同形態の他
のコードと識別されるようになっている。撮影済の写真
フイルムは、カラー現像された後に、デジタルプリンタ
にかけられてプリント写真が作成される。デジタルプリ
ンタは、写真フイルムから色調フイルムデータを読み取
ると、色調コードに基づいた色調のプリント写真を作成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニット及びプリント写真作成方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体
に未露光の写真フルイルムを収納したレンズ付きフイル
ムユニットが販売されており、広く利用されている。ま
た、プリント写真の魅力や楽しみをより一層一般のユー
ザーに広げるために、カラーのプリント写真の他に、例
えばセピア色に調色されたプリント写真、黒白プリント
写真を得られるようにしたそれぞれ専用のレンズ付きフ
イルムユニットが知られている。
【0003】例えば黒白プリント用のレンズ付きフイル
ムユニットでは、白黒フイルムが予め内蔵されており、
このレンズ付きフイルムユニットから取り出された撮影
済の白黒フイルムは、現像所で白黒用の現像処理が行わ
れ、この後に白黒用の印画紙への焼き付けが行われ、こ
の印画紙に通常の現像処理を行うことで黒白プリントが
作成される。また、調色用のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、例えば白黒のレンズ付きフイルムユニットと同
様に現像済の白黒フイルムから白黒用の印画紙に焼き付
けが行われ、この後に調色用に調剤された現像液で印画
紙の現像処理を行っている。これにより、印画紙上で画
像を形成する銀化合物(粒子)を他の銀化合物(例え
ば、硫化銀)に変えてセピア色に調色されたプリント写
真を作成している。
【0004】また、撮影レンズの前面にセピア色のフィ
ルタを装脱することによって、カラーフイルムから、カ
ラー写真とセピアのプリント写真を得るようにしたカメ
ラが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にして色調を変えたプリント写真を得るようにしたレン
ズ付きフイルムユニットからは、黒白プリントと調色プ
リント写真を作成することはできるが、カラーのプリン
ト写真を作成すことはできない。このため、例えば黒白
用や調色用のレンズ付きフイルムユニットを購入したユ
ーザは、カラーのプリント写真を作成したい場合には、
カラー用のレンズ付きフイルムユニットやカメラを別途
用意して撮影を行わなくてはならないといった問題があ
った。
【0006】また、カラーフイルムからは、白黒,セピ
ア等に調色したプリント写真を作成することができる
が、この場合には現像所に対して適切な指示を与えなく
てはならず面倒である。もちろん、フィルタを装着して
撮影されたカラーフイルムの撮影コマからは、カラーの
プリント写真を作成することはできない。
【0007】一方、現像所等では、写真フイルムが収納
されているパトローネやカートリッジに記された調色の
指示や写真フイルムの種類に基づいて、現像処理のため
に写真フイルムを仕分けしたり、現像処理の工程を変え
なくてはならないので作業が煩雑化してしまう。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、一本の写真フイルムからカラー,白
黒,セピア色等の色調の異なるプリント写真が簡単に作
成できるとともに、現像処理の作業性を高くしたレンズ
付きフイルムユニット及びプリント写真作成方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットでは、
撮影時に外部から操作され、写真フイルムの各撮影コマ
から作成されるプリント写真の色調を指定するための操
作部材と、この操作部材によって指定されたプリント写
真の色調に応じた色調コードを撮影コマ毎に写真フイル
ムに光学的に写し込む色調コード露光手段とを備えると
ともに、前記写真フイルムには、プリント写真の色調が
指定される写真フイルムであることを示すフイルムデー
タが予め記録されているようにしたものである。
【0010】請求項2記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、フイルムデータを、光学的に潜像として記録し
たものである。また、請求項3記載のレンズ付きフイル
ムユニットでは、写真フイルムを、カラーフイルムとし
たものであり、請求項4記載レンズ付きフイルムユニッ
トでは、写真フイルムとしてカラーフイルムを用い、色
調コードによって指定されるプリント写真の色調を、カ
ラ−,黒白及び調色された色としたものである。
【0011】請求項5記載のプリント写真作成方法で
は、プリンタによるプリント写真の作成時に写真フイル
ムからプリント写真の色調が指定されることを示すフイ
ルムデータを検出した際には、それぞれの撮影コマに対
して記録された色調コードに基づいた色調のプリント写
真を作成するように前記プリンタを制御するようにした
ものである。また、請求項6記載のプリント写真作成方
法では、プリンタとして、撮影コマの画像を光電変換し
て画像データとして取り込み、この画像データに基づい
て印画紙に画像を光学的に露光するデジタルプリンタを
用い、前記画像データに対して色調コードに応じた処理
を行うことにより色調コードに基づいた色調のプリント
写真を作成するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図2に本発明を実施したレンズ付
きフイルムユニットを示す。このレンズ付きフイルムユ
ニット2は、各種の撮影機構が組み込まれ、予めフイル
ムカートリッジが装填されたユニット本体3と、このユ
ニット本体3を部分的に覆うラベル4とから構成されて
いる。
【0013】ユニット本体3の上面には、シャッタボタ
ン6,カウンタ窓7が設けられ、前面にはフィンダ8,
撮影レンズ9,充電ボタン10、ストロボ発光部11等
の他、後述するレバー12が設けられている。また、ユ
ニット本体3の背面側には、巻き上げダイアル13が露
呈されている。ラベル4は、その裏面に接着剤が塗布さ
れてユニット本体3の中央部分に貼付されており、各部
に設けた開口からカウンタ窓7,ファインダ8の対物レ
ンズ8a,撮影レンズ9等を外部に露呈させている。
【0014】レバー12は、カラープリント,黒白プリ
ント,セピアに調色されたセピアプリントの作成を撮影
時に指定するとき、すなわち色調を指定するときに操作
されるものであって、長孔14に沿ってスライド自在に
なっている。ラベル4には、長孔14の周辺に各々のプ
リント色を指定するときのレバー12の位置を示す記号
C(カラープリント),B/W(黒白プリント),S
(セピアプリント)が印刷されている。
【0015】図3にユニット本体3の分解斜視図を示
す。ユニット本体3は、本体基部16,露光ユニット1
7,ストロボユニット18,前カバー19,後カバー2
0と、本体基部16と前カバー19との間に組み込まれ
た視野切り換え板21と、この視野切り換え板21に連
動して、指定したプリント色に対応した色調コードを写
真フイルム24に写し込む色調コード露光手段とから構
成されている。
【0016】本体基部16の両端部には、未露光の写真
フイルム24をロール状にしたフイルムロールを収納す
るフイルムロール室25と、撮影済の写真フイルム24
を巻き込むカートリッジ26を収納するカートリッジ室
27とが形成されている。写真フイルム24としては、
カラーフイルムが用いられており、後述するようにこの
レンズ付きフイルムユニット2に特有のFIDコードが
予め潜像として写し込まれている。
【0017】フイルムロール室25とカートリッジ室2
7との間には、写真フイルム24のフイルム面に撮影コ
マのサイズ(露光範囲)を画定するアパーチャ28が形
成され、このアパーチャ28の周囲には、前方に突出し
た遮光筒が設けられている。アパーチャ28の下側に
は、写真フイルム24の露光範囲の外側に色調コードを
写し込むための2個の開口31,32が形成されてい
る。
【0018】カートリッジ室27の上部には、巻き上げ
ダイアル13が回動自在に配されている。この巻き上げ
ダイアル13は、その下部に一体に設けられた軸がカー
トリッジ室27に収納されたカートリッジ26のスプー
ル26aの一端に係合されている。これにより、巻き上
げダイアル13を図中反時計方向に回動することによ
り、撮影済の写真フイルム24がカートリッジ26内に
巻き取られる。
【0019】露光ユニット17は、シャッタ機構,フイ
ルム巻き止め機構,ファインダ8等をベース部33に組
み付けたものである。ベース部33の前面には、撮影レ
ンズ9を保持するレンズホルダ34が取り付けられてい
る。このレンズホルダ34に一体に設けた支持軸34a
には、視野切り換え板21が回動自在に取り付けられて
いる。この露光ユニット17は、遮光筒の前面に組み付
けられる。
【0020】前カバー19には、シャッタボタン6,充
電ボタン10,長孔14,ファインダ8の対物窓8b等
が形成されており、露光ユニット17を覆うように本体
基部16の前面側に組み付けられる。後カバー20は、
写真フイルム24とカートリッジ26とをフイルムロー
ル室25とカートリッジ室27とにそれぞれ収納した本
体基部16の背面側を覆う。この後カバー20には、そ
の底部に底蓋35,36が形成されており、これらの底
蓋35,36によってフイルムロール室25とカートリ
ッジ室27との底部が光密に閉じられる。
【0021】ストロボユニット18は、ストロボ回路基
板38と、このストロボ回路基板38に取り付けられた
ストロボ発光部11,メインコンデンサ39,一対のバ
ッテリホルダ40,シンクロスイッチ41,電池42,
メインコンデンサ39を高電圧で充電し、また放電させ
てストロボ発光を行うための各種の電気部品等とからな
る。また、このストロボ回路基板38には、色調コード
を写し込むための光源となる発光ダイオード45を含む
色調コード露光回路59(図4参照)が取り付けられて
いる。
【0022】充電ボタン10の背後には、充電スイッチ
46を構成する金属製の接片46aが配されており、充
電ボタン10を押圧することにより、接片46aがスト
ロボ回路基板38上のプリント接点対46bに接触する
ことによって充電スイッチ46がONとなる。シンクロ
スイッチ41は、シャッタ羽根が全開する毎、すなわち
撮影毎に一対の接片が接触することによりONとなる。
【0023】視野切り換え板21は、フィンダ8の視野
をフイルタによって着色することにより、その視野が指
定した色調に応じた色で観察できるようにするものであ
り、色がセピアのセピアフイルタ21aと,黒白フィル
タ21bがはめ込まれた開口が回転軸中心の周りに形成
されているとともに、撮影レンズ9を露呈する円弧状の
切り欠き21cが形成されている。また、視野切り換え
板21の前面には、レバー12が一体に形成されてい
る。
【0024】レバー12がC位置のときに、視野切り換
え板21は、対物レンズ8aから退避しているので、フ
ァインダ8の視野は着色されない。また、レバー12が
S位置のときには、セピアフィルタ21aが対物レンズ
8aの前面に挿入され、このセピアフィルタ21aによ
り、ファインダ8の視野がセピアに着色される。さら
に、レバー12がB/W位置のときには、黒白フィルタ
21bが対物レンズ8aの前面に挿入され、この黒白フ
ィルタ21bにより、ファインダ8の視野が所定の色に
着色される。なお、図示しないが、視野切り換え板21
には、C位置,B/W位置,S位置に正しくセットする
ためのクリック機構等が設けられている。
【0025】なお、フイルタを用いてファインダ8から
被写体を黒白にして観察できるようにすることはできな
いから、黒白フイルタ21bとしては、適当な色、例え
ばブルー等のものが用いられている。もちろん、各フィ
ルタ21a、21bは、指定した色調を撮影者が認識す
るためのものであるから、それぞれ他の色を用いて認識
させてもよい。さらに、フイルタを用いずに、指定した
色調を文字等でファインダ8の視野内に表示するように
してもよい。
【0026】色調コード露光手段は、前述した各開口3
1,32と色調コード露光回路59の他、ライトガイド
48と色調コード切り換え手段とからなる。色調コード
切り換え手段は、開口31,32を開閉して色調コード
の写し込み態様を選択するものであり、開口31,32
の周囲に形成された溝内に設けられたシート状のコード
切り換え板49と、このコード切り換え板49に一端が
連結された連動レバー50とからなる。コード切り換え
板49には、開口窓49aが形成されている。ライトガ
イド48は、コード切り換え板49と発光ダイオード4
5との間に配され、発光ダイオード45からの光を開口
31,32に導く。
【0027】連動レバー50は、他端部が視野切り換え
板21の下部に連結されており、レバー12の操作によ
る視野切り換え板21の回転にしたがって、コード切り
換え板49を左右方向にスライドさせる。そして、開口
31,32に対して開口窓49aを移動して、コードの
写し込み態様を選択する。
【0028】レバー12がC位置にされたときには、コ
ード切り換え板49の開口窓49aが各開口31,32
の間に移動した状態とされ、コード切り換え板49の開
口窓49aを挟む両側で各開口31,32がそれぞれ塞
がれる。レバー12がB/W位置にされたときには、開
口窓49aが開口32に対面する位置に、またコード切
り換え板49の端部が開口31から退避した位置に移動
した状態とされ、各開口31,32の両方が露呈され
る。さらに、レバー12がS位置にされたときには、開
口窓49aが各開口31,32から退避し、コード切り
換え板49の端部で開口32だけが塞がれ、開口31だ
けが露呈された状態となる。
【0029】これにより、発光ダイオード45を光源と
して、レバー12がB/W位置では色調コードとして2
個のドットが、S位置では色調コードとして1個のドッ
トがそれぞれ写真フイルム24に写し込まれる。また、
レバー12がC位置では、色調コードのドットが写し込
まれない。
【0030】図4に上記レンズ付きフイルムユニットの
回路を示すように、ストロボユニット18のストロボ回
路は、前述したメインコンデンサ39,シンクロスイッ
チ41,電池42,充電スイッチ46の他に、ストロボ
発光部11内に配されたストロボ放電管50,発振トラ
ンジスタ51,発振トランス52,トリガコンデンサ5
3,トリガコイル54,ネオン管55等から構成されて
いる。
【0031】発振トランジスタ51及び発振トランス5
2は、電池42の低電圧を高電圧に変換するブロッキン
グ発振回路を構成しており、充電スイッチ46がONと
なっている間に作動して、発振トランス52の二次コイ
ル52bに一次コイル52aとの巻線比に応じた高電圧
を発生する。この高電圧による充電電流が整流用ダイオ
ード56を介して流れ、メインコンデンサ39とトリガ
コンデンサ53とが充電される。
【0032】シンクロスイッチ41がONとなると、充
電されたトリガコデンサ53が放電し、このときにトリ
ガコイル54で発生するトリガ電圧がトリガ電極50a
を介してストロボ放電管50に印加されることにより、
メインコンデンサ39がストロボ放電管50内で放電す
る。これにより、ストロボ放電管50が発光して、スト
ロボ光がストロボ発光部11から照射される。
【0033】色調コード露光回路59は、上述のストロ
ボ回路に組み込まれている。この色調コード露光回路5
9では、ストロボ発光の有無にかかわらず、シンクロス
イッチ41がONとなると第1トランジスタ59aがO
Nとなる。第1トランジスタ59aがONとなると、充
電スイッチ46と並列に接続された第2トランジスタ5
9bがONとなって、ブロッキング発振回路が作動され
る。発光ダイオード45は、一次コイル52aの一方の
端子とグランドとの間(発振トランジスタ51のコレク
タ・エミッタ間)に第1トランジスタ59aを介して接
続されており、第1トランジスタ59aがONとなって
いる間に発振トランジスタ51のコレクタ・エミッタ間
電圧が印加される。
【0034】発振トランジスタ51のコレクタ・エミッ
タ間電圧は、ブロッキング発振回路の作動中にその発振
動作に同期してパルス状に6〜7V程度までに上昇する
から、発光ダイオード45は、撮影毎にシンクロスイッ
チ41がONとなっている間に発光する。なお、この回
路の詳細については、本出願人により提案されている特
開平8−248572号公報に記載されている。もちろ
ん、色調コードを露光するための構成は、これに限らな
い。
【0035】上記のように構成されたレンズ付きフイル
ムユニット2は、本出願人から提案されているプリント
写真の作成時のプリント範囲を指定するプリント範囲コ
ードを撮影時に写し込むレンズ付きフイルムユニットと
基本的な構成が同じされている。
【0036】すなわち、プリント範囲を指定できるレン
ズ付きフイルムユニットでは、撮影時には写真フイルム
に対して単一のサイズで全撮影コマを露光するととも
に、各撮影コマ毎に撮影者が意図したプリント写真のア
スペクト比を指定するプリント範囲コードを露光範囲外
に写し込む。そして、このレンズ付きフイルムユニット
2の色調コードとプリント範囲コードとは、目的が違う
ものの同じ形態で同じ位置に写し込まれる。
【0037】これにより、プリント範囲コードと色調コ
ードとを写し込む各レンズ付きフイルムユニットの部品
をほとんどを共通化でき、製造コストを削減することが
可能となるが、写真フイルムに写し込まれたドットだけ
ではこれらがどちらの情報を表しているかを判別できな
い。
【0038】このため、レンズ付フイルムユニット2に
用いられる写真フイルム24は、色調が指定されるフイ
ルムであることを表したデータ(以下、色調フイルムデ
ータという)が予め記録されている。図5(a)に示す
ように、写真フイルム24の長手方向の両端部分の縁部
には、それぞれバーコード60が潜像として製造時に記
録されている。図5(b)にバーコード60の一例を拡
大して示すように、バーコード60は、データトラック
60aと、このデータトラック60aを読み取る際の同
期用として用いられるクロックトラック60bとからな
る。なお、図5(a)中の符号63は、FIDコードの
各情報を数字、文字等によって記録したものであり、現
像後にはこれを現像作業者等が直接に読み取ることがで
きる。
【0039】データトラック60aは、写真フイルム2
4の長手方向に一定の幅を持った黒ビット61aと白ビ
ット61bとから構成され、これらを所定のパターンで
配列することによりFIDコードを表現している。この
FIDコードは、通常、写真フイルムの1本毎に付与さ
れたID番号及び撮影可能コマ数の情報を表している
が、上記のレンズ付きフイルムユニット2に用いられる
写真フイルム24のFIDコードには、前述の色調フイ
ルムデータが含まれる。例えば、この例ではデータトラ
ック60a中で従来使用されていなビット62を黒ビッ
トとすることにより、色調フイルムデータをFIDコー
ドに含ませている。このFIDコード中の色調フイルム
データにより、撮影範囲の外側に写し込まれたビットが
色調コードのものであるか否かが識別可能となる。
【0040】なお、それぞれの写真フイルム24に付与
されるID番号が特定の範囲のID番号になっている場
合やID番号の組み合わせが特定の組み合わせになって
いる場合に、その写真フイルムが色調が指定されるフイ
ルムであることを表すようにして間接的に色調フイルム
データをFIDデータに含ませてもよい。もちろん、F
IDコード以外の部分に色調フイルムデータを記録して
もよく、FIDコードのフォーマットを新たに規定して
もよい。
【0041】また、このレンズ付きフイルムユニット2
に用いられている写真フイルム24は、現在市販されて
いるAPS用のものであり、ベース面側に透明な磁気層
によって各種のデータを磁気データとして記録する磁気
トラックが設けられているので、この磁気トラックに磁
気情報として色調フイルムデータを予め記録するように
してもよい。さらに、黒ビット61a,白ビット61b
の表現は、透過型のフォトセンサからの光電信号に基づ
いて低濃度ビット,高濃度ビットとして検出し得る意味
で用いたもので、必ずしも黒色のビット、白色のビット
のみを意味するものではない。
【0042】図6は、写真フイルム24からプリント写
真を作成するデジタルプリンタの構成を示すものであ
る。このデジタルプリンタは、上述の写真フイルム24
の他に、通常のカラー(ネガ・ポジ)の写真フイルム、
白黒の写真フイルム,プリント範囲コードが記録された
写真フイルムからそれぞれ所定のプリント写真を作成す
ることができる。
【0043】デジタルプリンタ63は、大別して入力部
64と出力部65とからなり、入力部64は、第1コー
ドリーダ66,第2コードリーダ67,写真フイルム2
4の撮影コマからカラー画像を読み取るスキャナ68、
画像メモリ69、画像処理回路70、及びこれらを制御
するコントローラ71等からなる。
【0044】デジタルプリンタ63にカートリッジ26
がセットされると、このカートリッジ26から現像済の
写真フイルム24が図示しない搬送機構によって送りだ
され、第1及び第2コードリーダ66,67を介してス
キャナ68に送られる。この搬送の際に、第1コードリ
ーダ66は、写真フイルム24からバーコード60のデ
ータトラック60aからFIDコードを光学的に読み取
る。このFIDコードの読み取りは、写真フイルム1本
毎に行われる。また、第2コードリーダ67は、撮影コ
マ毎に色調コードを読み取る。これら読み取られた各コ
ードは、コントローラ71に送られる。コントローラ7
1は、FIDコードの中に色調フイルムデータを検出し
た場合には、色調コードに基づいて画像処理回路70を
制御する。
【0045】スキャナ68は、フイルムキャリア,ラン
プ、このランプからの光を拡散してフイルムキャリアに
セットされている撮影コマを照明する拡散ボックス、撮
影コマを読み取るCCD、撮影コマのカラー画像をCC
D上に結像させるレンズ等とから構成されている。この
スキャナ68は、写真フイルム24が1コマ分送られる
毎に、CCDでカラー画像を赤色、青色、緑色で3色分
解測光し、得られる光電信号をA/D変換器72に送
る。
【0046】A/D変換器72は、各色の光電信号をデ
ジタル変換することにより、撮影コマのカラー画像を3
色の画像データに変換する。3色の画像データは、画像
メモリ69に書き込まれる。画像処理回路70は、画像
メモリ69に1コマ分の画像データが書き込まれると、
これを読み出してコントローラ71の制御によって所定
の画像処理を行う。
【0047】例えば、FIDコードに色調フイルムデー
タが含まれた写真フイルム24である場合には、画像処
理回路70は、処理対象の撮影コマの色調コードに基づ
いて、色調を変える画像処理とプリント用の色補正等を
行う。もちろん、色調コードによってカラープリントが
指定されている撮影コマに対しては、色調をを変える処
理を行わず、プリント用の色補正やネガ・ポジ反転処理
等を行う。これにより、撮影コマの画像は、色調コード
で指定されたカラー、黒白、セピア調の色に変換され
る。
【0048】なお、この例ではカラー画像をセピアの色
調に変換する場合には、変換された画像がモノートンと
されるが、セピアがかったカラー画像を作成するように
してもよい。
【0049】また、FIDコードに色調フイルムデータ
が含まれていないとともに、プリント範囲コードが記録
されている写真フイルムである場合には、撮影コマ毎に
記録されているコードがプリント範囲コードとして第2
コードリーダ67で読み取られ、画像処理回路70は、
画像メモリ69からの画像データに対してプリント範囲
を変更する処理を行う。
【0050】出力部65は、画像メモリ73,赤色、青
色、緑色の各レーザ光を出力するレーザユニット74、
このレーザユニット74の出力を画像メモリ73の処理
済画像データに応じて制御するドライバ75,ポリゴン
ミラー76,Fθレンズ77、長尺のカラー印画紙78
を搬送する搬送機構(図示せず)等から構成されてい
る。
【0051】この出力部65により、カラー印画紙78
がその長手方向に搬送されている間に、高速回転するポ
リゴンミラー76によるレーザ光の走査によって、カラ
ー印画紙78に撮影コマの画像が露光される。露光され
たカラー印画紙78は、現像処理の後に1個の画像毎に
切り分けられてプリント写真とされる。
【0052】このようにしてデジタルプリンタを用いる
と、容易に色調を変えたプリント写真を作成できる他
に、高精度な画像の補正ができ、高画質のプリント写真
を容易に作成することができる。また、2絞り程度の露
出アンダーな撮影コマからでも補正を行って高画質のプ
リント写真を作成することができるので、メインコンデ
ンサ39として小容量の小型なものを用いてストロボ光
量を小さくしても高画質のプリント写真を作成すること
が可能となるのから、レンズ付きフイルムユニット2の
コストを低くすることができるといった利点も生まれ
る。
【0053】次に上記構成の作用について説明する。図
1に示されるように、色調を指定するレンズ付きフイル
ムユニット2に装填される写真フイルム24には、その
製造時に色調フイルムデータを含ませたFIDコードが
バーコード60の潜像として記録される。
【0054】バーコード60が記録された写真フイルム
24は、カートリッジ26とともにユニット本体3に装
填される。そして、完成したユニット本体3にラベル4
が貼付されたレンズ付きフイルムユニット2が出荷さ
れ、ユーザのもとで撮影に供される。
【0055】撮影を行う際には、まず巻き上げダイアル
13を回動操作する。これにより、写真フイルム24が
1コマ分巻き上げられるとともに、シャッタチャージが
行われる。この後、撮影者は、被写体の種類や意図する
作風に応じてレバー12を操作して、これをC,B/
W,Sのいずれかの位置にセットする。
【0056】このレバー12の操作により、視野切り換
え板21が回動され、ファインダ8の視野範囲が指定し
た色調に応じた色の視野となる。また、視野切り換え板
21の回動により、連結レバー50を介してコード切り
換え板49が指定された色調に応じた位置にスライド移
動される。
【0057】撮影者は、ファインダ8を覗いてフレーミ
ングを行った後に、シャッタボタン6を押圧する。ま
た、ストロボ撮影を行う場合には、充電ボタン10を押
圧して、充電完了後にシャッタボタン6を押圧する。シ
ャッタボタン6の押圧により、シャッタ機構が作動され
て、撮影コマが露光される。また、このときにシャッタ
羽根が全開すると、シンクロスイッチ41がONとな
る。そして、メインコデンサ39が充電されていればス
トロボ発光が行われる。
【0058】さらに、ストロボ発光の有無にかかわら
ず、シンクロスイッチ41がONとなると、色調コード
露光回路59の第1トランジスタ59aがONとなって
第2トランジスタ59bがONとなる。これにより、充
電スイッチ46がOFFとなっていても、シンクロスイ
ッチ41がONとなっている間にブロッキング発振回路
が作動し、このときに生じる発振トランジスタ51のコ
レクタ・エミッタ間電圧で発光ダイオード45が発光す
る。
【0059】上記のようにして、シンクロスイッチ41
がONとなっている間に発光ダイオード45から放出さ
れた光は、ライトガイ48を介して開口31,32に向
けて照射される。そして、これらの開口31,32とラ
イトガイド48との間には、指定された色調に応じた位
置にコード切り換え板49がセットされているので、開
口31,32のうちの指定した色調に応じて露呈された
開口から発光ダイオード45の光が写真フイルム24の
露光範囲の下側に達し、指定した色調に応じた個数のド
ットが色調コードとして写真フイルム24に写し込まれ
る。
【0060】例えば、レバー12をB/W位置にして撮
影すれば、図7(a)に示すように、写真フイルム24
の露光範囲の下側には、色調コードとして2個のドット
80a,80bがそれぞれ写し込まれる。また、レバー
12をS位置にして撮影すれば、図7(b)に示すよう
に、写真フイルム24の露光範囲の下側には、色調コー
ドとして1個のドット80aが写し込まれ、C位置にし
て撮影すれば、図7(c)に示すように、色調コードと
してはドットが写し込まれない。
【0061】以上のようにして、各撮影毎にプリント色
を指定しながら撮影を行い、全コマの撮影を終了後、ユ
ーザは巻上げダイアル13を連続的に回動操作して、全
ての写真フイルム24をカートリッジ26に収納する。
そして、このレンズ付きフイルムユニット2を現像所や
DPE店に提出する。現像所等では、ユニット本体3か
ら撮影済の写真フイルム24を収納したカートリッジ2
6を取り出す。
【0062】写真フイルム24は、カートリッジ26か
ら引き出されてから所定の現像装置にかけられてカラー
現像処理された後、再びカートリッジ26に収納されて
から、このカートリッジ26ごとデジタルプリンタ63
にセットされる。デジタルプリンタ63は、カートリッ
ジ26セットされると、カートリジ26から現像済の写
真フイルム24を引き出して、これの先端をスキャナ6
8に向けてに搬送する。
【0063】図8にデジタルプリンタ63での処理を示
すように、この搬送中に第1コードリーダ66により、
写真フイルム24の先端側に設けられたデータトラック
60aからFIDコードが読み取られてコントローラ7
1によって解読される。そして、コントローラ71によ
ってFIDコードに色調フイルムデータが含まれている
か否かが判断される。
【0064】この場合には、FIDコードに色調フイル
ムデータが含まれている写真フイルム24であるから、
色調フイルムデータに基づいてコントローラ71は、処
理を開始した写真フイルム24に対しては第2コードリ
ーダ67によって読み取られるコードが色調コードとし
て認識するように制御を切り換える。
【0065】FIDコードが読み取られた後に、写真フ
イルム24の第1番目の撮影コマがスキャナ68のネガ
キャリアにセットされるまでの間に、この撮影コマの色
調コードが第2コードリーダ67によって読み取られ、
この色調コードがコントローラ71に記憶される。そし
て、第1番目の撮影コマがスキャナ68のネガキャリア
にセットされると、CCDが作動されて撮影コマのカラ
ー画像が読み取られ、A/D変換器72を介して3色の
画像データが画像メモリ69に書き込まれる。この後、
画像処理回路70が画像メモリ69から画像データを読
み出すとともに、コントローラ71は、先の色調コード
の読み取り結果に基づいた指示を画像処理回路70に与
える。
【0066】例えば、図7(a)に示されるように、第
1番目の撮影コマの色調コードとして2個のドット80
a,80bが記録されていた場合には、コントローラ7
1は、この撮影コマのカラー画像を黒白画像に変換する
指示を画像処理回路70に指示する。この指示により、
画像処理回路70は、読み出した各色の画像データを用
いて、カラー画像を黒白の色調に変換した黒白画像の3
色の処理済画像データを出力して、これを出力部65の
画像メモリ73に書き込む。
【0067】この後、画像メモリ73の処理済画像デー
タに基づいてレーザユニット74がドライバ75で駆動
され、カラー印画紙78には第1番目の撮影コマの画像
が黒白画像の潜像として記録される。
【0068】同様に、図7(b)に示されるように、色
調コードとして1個のドット80aだけが記録されてい
た場合には、コントローラ71は、この撮影コマのカラ
ー画像をセピア色に調色したセピア画像に変換する指示
を画像処理回路70に行う。これにより画像処理回路7
0は、読み出した各色の画像データを用いて、カラー画
像をセピア画像に変換した3色の処理済画像データを画
像メモリ73に書き込む。そして、この処理済画像デー
タに基づいてレーザユニット74が駆動されることによ
り、カラー印画紙78にはセピア画像が潜像として記録
される。
【0069】さらに、色調コードとして1個のドットも
記録されていない場合には、コントローラ71は、この
撮影コマのカラー画像をカラー画像として出力する指示
を画像処理回路70に行う。これにより画像処理回路7
0は、読み出した各色の画像データに対して、調色のた
めの処理や黒白変換等を行わず、プリント用補正処理や
ネガ・ポジ反転処理だけ(通常処理)を施した処理済画
像データを画像メモリ73に書き込む。そして、この処
理済画像データに基づいてレーザユニット74が駆動さ
れることにより、カラー印画紙78にはカラー画像が潜
像として記録される。
【0070】以下同様にして、各撮影コマ毎に色調コー
ドが読み取られ、この色調コードに基づいた処理が各撮
影コマのカラー画像に対して、その処理済画像データに
基づいてカラー印画紙78にカラー画像,黒白画像、セ
ピア画像が潜像として記録される。
【0071】上記のようにして露光されたカラー印画紙
78の部分は、カラー用の現像処理工程に送られ、現
像、定着、乾燥等が行われてから、各画像毎に切り離さ
れてデジタルプリンタ63から排紙される。
【0072】結果として、レバー12をB/W位置にし
て撮影した撮影コマからは、図9(a)に示すように、
黒白の画像が記録された黒白プリント82が得られる。
また。S位置にして撮影した撮影コマからは、図9
(b)に示すように、セピア色に調色されたセピアプリ
ント83が得られる。さらに、C位置にして撮影した撮
影コマからは、図9(c)に示すように、本来の色で発
色されたカラープリント84が得られる。
【0073】なお、FIDコードに色調フイルムデータ
が含まれいない場合で、第2コードリーダ67によりド
ット(プリント範囲コード)が読み取られた場合には、
そのドットの個数に応じて画像のプリント範囲(アスペ
クト比)が変更されたカラーのプリント写真が作成さ
れ、プリント範囲コードのドットがない場合には、標準
サイズのカラーのプリント写真が作成される。もちろ
ん、黒白フイルムからは黒白のプリント写真が作成され
る。
【0074】得られたプリント写真は、写真フイルム2
4とともにユーザに渡される。写真フイルム24にはカ
ラー画像が記録されているので、ユーザは、得られたプ
リント写真と別の色調のプリント写真が必要であれば、
返却された写真フイルム24からのこれらの作成を依頼
することができる。
【0075】上記実施形態では、カラー,黒白,セピア
の色調を指定し、これらのプリント写真を作成する例に
ついて説明したが、色調の組み合わせはこれに限らな
い。例えば、カラーの他に、青色とセピアの色調の組み
合わせや、黒白,青色,セピアの色調の組み合わせ、カ
ラー,黒白,セピアの組み合わせでもよい。さらに、こ
のような色調の組み合わせの情報を色調フイルムデータ
に持たせて、色調フイルムデータと色調コードによって
決まる色調のプリント写真を作成するようにすることも
できる。
【0076】また、製造時に色調フイルムデータと色調
コードとの両方を潜像として写真フイルムに記録してお
き、この写真フイルムを色調を指定する機構のないレン
ズ付きフイルムユニットに装填するようにすれば、その
レンズ付きフイルムユニットを黒白専用やセピア用専用
のものとすることができる。もちろん、この場合にも写
真フイルムとしてカラーフイルムを用いれば、カラーの
プリント写真の作成を行うことができる。さらに、作成
されるプリント写真がモノトーンの白黒プリント及び各
種色調のプリント写真にかぎるのであれば、写真フイル
ムとして白黒フイルムを用いることもできる。
【0077】上記に説明したようにデジタルプリンタを
用いてプリント写真を作成するようにした場合には、色
調を変更する他の画像処理を行うことが容易にできるの
で、色調コードを画像加工用のコードとして用い、例え
ばポスタリゼーション,ソフトフォーカス等の写真加工
処理を指定するようにしてもよく、画像の周囲にはめ込
み合成する図柄を指定するようにしてもよい。もちろ
ん、色調を指定することを示す色調フイルムデータ,写
真加工処理を指定することを示すフイルムデータ,図柄
を指定すること示すフイルムデータを選択的に写真フイ
ルムに予め記録するようにしておけば、レンズ付きフイ
ルムユニットの構成が基本的に同じにしながら、各種の
処理を行うことができるようになる。
【0078】上記実施形態では、レンズ付きフイルムユ
ニットで撮影された写真フイルムからプリント写真を作
成する場合について説明したが、コンパクトカメラや一
眼レフカメラに色調等のフイルムデータ記録された写真
フイルムを用いるとともに、撮影コマ毎に色調コードが
記録されるようにすれば、色調を変えたプリント写真等
を作成することが可能である。また、このようにカメラ
の場合には、カメラ側で色調等のフイルムデータを記録
するようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットによれば、これに装填される写真フ
イルムにプリント写真の色調が指定されることを示すフ
イルムデータを予め記録しておき、この写真フイルムの
各撮影コマ毎に操作部材の操作で指定した色調に応じた
色調コードを記録するようにしたから、1つのレンズ付
きフイルムユニットの一本の写真フイルムからカラー,
白黒,セピアといった色調の異なるプリント写真を簡単
に作成することができる。また、写真フイルムとしてカ
ラーフイルムを用いれば、黒白や調色されたプリント写
真が指定された撮影コマからでもカラーのプリント写真
を作成することが可能となる。
【0080】また、本発明のプリント写真作成方法によ
れば、プリンタでプリント写真を作成する時に写真フイ
ルムからプリント写真の色調が指定されることを示すフ
イルムデータが検出された場合に、撮影コマに対して記
録された色調コードに基づいた色調のプリント写真を作
成するように制御するから、現像処理の作業性が高くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す流れ図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観図である。
【図3】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
を分解して示す分解斜視図である。
【図4】ストロボ回路と色調コード露光回路を示す回路
図である。
【図5】写真フイルムに記録されているバーコードを示
す説明図である。
【図6】デジタルプリンタの構成を示すブロック図であ
る。
【図7】写真フイルムに写し込まれた色調コードを示す
説明図である。
【図8】デジタルプリンタでの処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図9】図7の各撮影コマから作成された色調の異なる
プリント写真を示す説明図である。
【符号の説明】
3 レンズ付きフイルムユニット 12 レバー 24 写真フイルム 59 色調コード露光回路 60 バーコード 63 デジタルプリンタ 66,67 コードリーダ 68 スキャナ 70 画像処理回路 80a,80b ドット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 簡単な撮影機構を内蔵したユニット本体
    に未露光の写真フイルムが予め収納されたレンズ付きフ
    イルムユニットにおいて、 撮影時に外部から操作され、前記写真フイルムの各撮影
    コマから作成されるプリント写真の色調を指定するため
    の操作部材と、この操作部材によって指定されたプリン
    ト写真の色調に応じた色調コードを撮影コマ毎に写真フ
    イルムに光学的に写し込む色調コード露光手段とを備え
    るとともに、前記写真フイルムには、プリント写真の色
    調が指定される写真フイルムであることを示すフイルム
    データが予め記録されていることを特徴とするレンズ付
    きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記フイルムデータは、光学的に潜像と
    して記録されていることを特徴とする請求項1記載のレ
    ンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記写真フイルムは、カラーフイルムで
    あることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付
    きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記色調コードによって指定されるプリ
    ント写真の色調は、カラ−,黒白及び調色された色であ
    ることを特徴とする請求項3記載のレンズ付きフイルム
    ユニット。
  5. 【請求項5】 プリンタによるプリント写真の作成時に
    写真フイルムからプリント写真の色調が指定されること
    を示すフイルムデータを検出した際には、それぞれの撮
    影コマに対して記録された色調コードに基づいた色調の
    プリント写真を作成するように前記プリンタを制御する
    ことを特徴とするプリント写真作成方法。
  6. 【請求項6】 前記プリンタは、前記撮影コマの画像を
    光電変換して画像データとして取り込み、この画像デー
    タに基づいて印画紙に画像を光学的に露光するデジタル
    プリンタが用いられ、前記画像データに対して色調コー
    ドに応じた処理を行うことにより色調コードに基づいた
    色調のプリント写真を作成することを特徴とする請求項
    5記載のプリント写真作成方法。
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