JPH11183778A - 撮像装置およびズーム制御方法 - Google Patents

撮像装置およびズーム制御方法

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JPH11183778A
JPH11183778A JP9364756A JP36475697A JPH11183778A JP H11183778 A JPH11183778 A JP H11183778A JP 9364756 A JP9364756 A JP 9364756A JP 36475697 A JP36475697 A JP 36475697A JP H11183778 A JPH11183778 A JP H11183778A
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aperture diameter
moving
focal length
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    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/66Remote control of cameras or camera parts, e.g. by remote control devices
    • H04N23/663Remote control of cameras or camera parts, e.g. by remote control devices for controlling interchangeable camera parts based on electronic image sensor signals
    • HELECTRICITY
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    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/75Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing optical camera components

Abstract

(57)【要約】 【課題】 像面照度比の変化量が大きい絞り値で高速ズ
ームを行った場合でも周辺の明るさの変化が目立って違
和感が生ずることを回避できる撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像装置は、ズーム操作が行われている
場合、ズームスイッチ233の押込量によって定まるズ
ーム速度情報を読み込み、読み込んだズーム速度情報を
しきい値と比較することにより焦点距離に応じた絞り最
大開口径の制御をオンに設定するか否かを決定する。絞
り最大開口径の可変制御をオンに設定する場合、その時
の焦点距離fを検出し、絞り最大開口径Afをテーブル
メモリ248から読み出して決定する。現在の絞り径A
を検出し、A≧Afである場合、A=Afとなるように
絞りを制御する。このズーム速度下では焦点距離fに基
づいた絞り最大開口径Afより絞りが大きな径とならな
いように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等の
動画記録用の撮像装置およびズーム制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラは結像面にCCD等
の固体撮像素子が配置されたイメージセンサを有する。
CCD等の固体撮像素子では、一般に画素数を多くする
程、その形状が大きくなり、これに伴いコストも増加す
る。
【0003】これらの条件から一般民生用としては、対
角長4mm程度の1/4インチサイズと称するもの、あ
るいは対角長6mm程度の1/3インチサイズと称する
ものが多く用いられている。また、これらのCCDの画
素数は30〜40万画素のものが一般的である。
【0004】このように、撮像装置のイメージサイズは
いわゆる135フィルムの銀塩カメラの対角43mmと
比較すると小さいので、同じ画角のレンズではフィルム
カメラのレンズに対して大幅な小型化が一般的には可能
である。
【0005】実際、1/4インチサイズのCCDを用い
たビデオカメラでは、ズーム比10のズームレンズでそ
の全長が50mm程度のものが一般的になっている。
【0006】このようなビデオカメラ用のズームレンズ
としては、被写体側から順に凸凹凸凸の4つのレンズ群
から構成されるズームレンズが最もよく知られている。
但し、仕様によっては他のレンズ群から構成されるズー
ムレンズも製品化されている。
【0007】始めに、従来の代表的な4つのレンズ群か
ら構成されるズームレンズの鏡筒構造について示す(図
3参照)。ズームレンズを構成する4つのレンズ群20
1a〜201dは、固定された前玉レンズ201a、光
軸に沿って移動することで変倍動作を行うバリエータレ
ンズ群201b、固定されたアフォーカルレンズ201
c、および光軸に沿って移動することで変倍時の焦点面
維持と焦点合わせを行うフォーカシングレンズ群201
dである。
【0008】ガイドバー203および204a、204
bは光軸205と平行に配置され、移動するレンズ群の
案内および回り止めを行う。DCモータ206はバリエ
ータレンズ群201bを移動させる駆動源となる。尚、
DCモータに代えてステップモータを用いても構わな
い。
【0009】バリエータレンズ群201bは保持枠21
1に保持されている。この保持枠211は、押圧ばね2
09とこの押圧ばね209の力でスクリュー棒208に
形成されたスクリュー溝208aに係合するボール21
0とを有している。このため、モータによって出力軸2
06a、ギア列207を介してスクリュー棒208を回
転駆動することにより、保持枠211はガイドバー20
3に沿って光軸方向に移動する。
【0010】フォーカシングレンズ群201dは保持枠
214に保持されている。保持枠214のスリーブ部に
はネジ部材213が一体的に組み付けられており、この
ネジ部材213はステップモータ212を回転させるこ
とにより、保持枠214をガイドバー204a、204
bに沿って光軸方向に移動させることができる。
【0011】IGメータ218は絞りユニット235を
駆動する。カメラ本体220にはレンズ鏡筒が装着され
ている。
【0012】図15は従来の撮像装置におけるカメラ本
体の電気的構成を示すブロック図である。図において、
201a〜201dは前述した4つのレンズ群であり、
201bは変倍のためのバリエータレンズ群(バリエー
タ)である。201dはフォーカシングレンズ群であ
り、ピント合わせの他、バリエータレンズ群201bの
移動に伴うズーミング動作で同一距離の被写体を結像面
に維持するためのコンペンセータとしての役目を有す
る。
【0013】221は結像面に配置されたCCD等の固
体撮像素子、222はバリエータレンズ群201bの駆
動源であり、モータ206、モータ206と連動するギ
ヤ列、スクリュー棒208等を含む。223はフォーカ
シングレンズ群201dの駆動源であり、ステップモー
タなどから構成される。尚、ズーム駆動源を、フォーカ
シングレンズ群と同じくステップモータで構成してもよ
い。
【0014】224は絞り駆動源である。225はズー
ムエンコーダ、227はフォーカスエンコーダである。
エンコーダとしては、駆動源にステップモータを用いる
場合、動作の初期準備段階で図示しないセンサによりレ
ンズ群201b、201dをそれぞれ動作の原点位置に
配置し、この位置からステップモータに入力する動作パ
ルス数を連続してカウントする方法のものが一般的であ
る。また、他にはボリュームや磁気方式のものなどが知
られている。
【0015】226は絞りエンコーダであり、絞り駆動
源であるメータの内部にホール素子を配置し、ロータと
ステータの回転位置関係を検出する方式のものなどが知
られている。
【0016】228はカメラ信号処理回路であり、CC
Dの出力に対して所定の増幅やγ補正などを施す。これ
らの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は
AEゲート229、AFゲート230を通過する。すな
わち、露出決定および側距のために最適な信号取り出し
範囲が全画面内のうちこのゲートで設定される。このゲ
ートは大きさ可変であったり、複数設けられる場合もあ
るが、ここでは簡単のためにその詳細を記述しない。
【0017】231はAF(オートフォーカス)のため
のAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関
する1つもしくは複数の出力を生成する。233はズー
ムスイッチ、234はズームトラッキングメモリであ
り、変倍に際し、被写体距離に応じてとるべきフォーカ
シングレンズ群の位置情報を記憶する。尚、ズームトラ
ッキングメモリとしてはCPU内のメモリを使用しても
よい。232はCPUである。
【0018】例えば、撮影者によりズームスイッチ23
3が操作されると、CPU232はズームトラッキング
メモリ234の情報を基に算出した所定の位置関係が保
たれるように、ズームエンコーダ225の出力と、フォ
ーカスエンコーダ227の出力と、バリエータレンズ群
201bのとるべき目標位置と、フォーカシングレンズ
群201dのとるべき目標位置のそれぞれの偏差が値0
となるように、ズーム駆動源222およびフォーカシン
グ駆動源223を駆動制御する。
【0019】また、オートフォーカス動作ではAF信号
処理回路231の出力がピークを示すように、CPU2
32はフォーカシング駆動源223を駆動制御する。
【0020】さらに、適正露出を得るために、CPU2
32はAEゲート229を通過したY信号の出力の平均
値が所定値となるように、絞りエンコーダ226の出力
とこの所定値の偏差が値0となるように、絞り駆動源2
24を駆動制御する。
【0021】図16はズームレンズの像面照度比を示す
グラフである。図において、横軸は像高を示し、値0の
位置を軸上(像高0の位置)に示す。縦軸が像面照度を
示し、軸上の像面照度を100とする。
【0022】238〜240が具体的な特性例であり、
周辺(像高が高くなる)に行く程、照度は低下すること
が一般的である。そして、ズームレンズでは、どの焦点
距離でもこの特性が略一定であることが望ましい。
【0023】しかし、特にズーム比が大きくなった場合
で、かつ絞りが開放の場合にはこの特性を一定に保つこ
とが難しく、例えば、短焦点距離端での特性238、中
間焦点距離端での特性239、長焦点距離端での特性2
40に示すように、焦点距離に応じてその特性が変化す
る場合もある。また、この特性は絞り値に応じて変化す
る(絞り開放時、変化量が大である)。
【0024】ズームスイッチ233の操作でズーミング
動作が行われるが、このズーミングの動作速度は可変に
構成されることが多い。この可変速の中から速度の設定
は、ズームスイッチが例えばシーソスイッチの場合、そ
のスイッチの押し込み量をセンサで検出し、押し込み量
が少ない程、低速度、押し込み量が多い程、高速度に応
答するように構成されたものが公知である。
【0025】これらのカメラおよび公知のスチルカメラ
においても、撮影に際してシャッター速度と絞りの組合
せを可変としたいわゆる「モードセレクト」機能が搭載
される場合がある。例えば、スポーツ撮影の際、高速シ
ャッタを用いて極力ぶれが発生しないようにしたり、ポ
ートレート撮影の際、極力被写界深度を浅くし、背景が
ぼけるようにしたりするために、撮影者は絵文字にした
がって撮影意図を設定する。
【0026】また、絞り値をマニュアル設定にし、その
絞り値で適正露出が得られるようなシャッタ速度を選択
するいわゆる「絞り優先AE」と称する方法も知られて
いる。一般的に絞った場合、四角形、六角形、八角形な
どの羽根の枚数に起因した多角形を反映した形に背景も
しくは前景、特に輝点がボケとして現れるのに対し、絞
り開放の場合には丸いボケが得られる。したがって、こ
のボケを得る撮影意図が強い場合には絞り優先AEモー
ドで絞り値が開放となるように設定すればよい。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の撮像装置では以下に掲げる問題があり、その改善が
要望されていた。すなわち、最近のステップモータの高
速化の改良あるいはリニアモータと称する電磁式のいわ
ゆるボイスコイル形の高速駆動が可能なアクチュエータ
のレンズ群駆動源の採用などによって、最高ズーム速度
が向上し、最短(長)焦点距離端から最長(短)焦点距
離端までの駆動に要する時間が大幅に短縮されている。
この結果、図16に示した像面照度比の変化に伴い、特
にこの変化量が大きい絞り値で高速ズームを行った場
合、周辺の明るさの変化が目立ち、違和感が生じてしま
う。
【0028】そこで、本発明は像面照度比の変化量が大
きい絞り値で高速ズームを行った場合でも周辺の明るさ
の変化が目立って違和感が生ずることを回避できる撮像
装置およびズーム制御方法を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の撮像装置は、レンズを光
軸方向に移動させてズーミングを行う撮像装置におい
て、前記レンズの移動速度を設定する速度設定手段と、
該設定された移動速度に応じて、焦点距離毎に定められ
た絞りの最大開口径を変更する最大開口径変更手段とを
備えたことを特徴とする。
【0030】請求項2に記載の撮像装置は、レンズを光
軸方向に移動させてズーミングを行う撮像装置におい
て、同一の明るさの被写体の撮影に際して異なった絞り
値が設定される複数のモードの中から1つのモードを選
択するモード選択手段と、該選択されたモードに応じ
て、焦点距離毎に定められた絞りの最大開口径を変更す
る最大開口径変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0031】請求項3に記載の撮像装置は、レンズを光
軸方向に移動させてズーミングを行う際、該レンズの移
動速度を操作により設定する撮像装置において、前記レ
ンズの絞り値を検出する絞り値検出手段と、該検出され
た絞り値に応じて、前記操作により設定されたレンズの
移動速度を変更する移動速度変更手段とを備えたことを
特徴とする。
【0032】請求項4に記載の撮像装置は、レンズを光
軸方向に移動させてズーミングを行う撮像装置におい
て、操作者により操作される複数のズーム操作手段と、
該複数のズーム操作手段の操作によって設定される前記
レンズの移動速度をそれぞれ異なる最高値に設定する最
高速度設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0033】請求項5に記載の撮像装置は、請求項1、
請求項2または請求項3に係る撮像装置において前記レ
ンズを光軸方向に移動させてズーミングを行うレンズ本
体が交換自在に装着されるカメラ本体を有する撮像装置
において、前記カメラ本体で設定あるいは選択される情
報を前記レンズ本体に通信する通信手段を備えたことを
特徴とする。
【0034】請求項6に記載の撮像装置は、レンズを光
軸方向に移動させるズーミングを行って被写体を画面内
に撮影する撮像装置において、前記画面を複数の領域に
分割する領域分割手段と、該分割された領域内のコント
ラストを検出する検出手段と、該検出されたコントラス
トに基づいて、焦点距離毎に定められた絞りの最大開口
径を変更する最大開口径変更手段とを備えたことを特徴
とする。
【0035】請求項7に記載の撮像装置は、請求項3に
係る撮像装置において前記絞り値に応じて変更される前
記レンズの移動速度は変更前と同じ値である焦点距離領
域が存在することを特徴とする。
【0036】請求項8に記載の撮像装置では、請求項
1、請求項2または請求項6に係る撮像装置において前
記焦点距離毎に定められた絞りの最大開口径は前記ズー
ミング方向により絞りの応答遅れを考慮して設定された
ことを特徴とする。
【0037】請求項9に記載のズーム制御方法は、レン
ズを光軸方向に移動させてズーミングを行うズーム制御
方法において、前記レンズの移動速度を設定し、該設定
された移動速度に応じて、焦点距離毎に定められた絞り
の最大開口径を変更することを特徴とする。
【0038】請求項10に記載のズーム制御方法は、レ
ンズを光軸方向に移動させてズーミングを行うズーム制
御方法において、同一の明るさの被写体の撮影に際して
異なった絞り値が設定される複数のモードの中から1つ
のモードを選択し、該選択されたモードに応じて、焦点
距離毎に定められた絞りの最大開口径を変更することを
特徴とする。
【0039】請求項11に記載のズーム制御方法は、レ
ンズを光軸方向に移動させてズーミングを行う際、該レ
ンズの移動速度を操作により設定するズーム制御方法に
おいて、前記レンズの絞り値を検出し、該検出された絞
り値に応じて、前記操作により設定されたレンズの移動
速度を変更することを特徴とする。
【0040】請求項12に記載のズーム制御方法は、レ
ンズを光軸方向に移動させてズーミングを行うズーム制
御方法において、操作者により操作される複数のズーム
操作部の操作によって設定される前記レンズの移動速度
をそれぞれ異なる最高値に設定することを特徴とする。
【0041】請求項13に記載のズーム制御方法は、レ
ンズを光軸方向に移動させるズーミングを行って被写体
を画面内に撮影するズーム制御方法において、前記画面
を複数の領域に分割し、該分割された領域内のコントラ
ストを検出し、該検出されたコントラストに基づいて、
焦点距離毎に定められた絞りの最大開口径を変更するこ
とを特徴とする。
【0042】請求項14に記載のズーム制御方法では、
請求項11に係るズーム制御方法において前記絞り値に
応じて変更される前記レンズの移動速度は変更前と同じ
値である焦点距離領域が存在することを特徴とする。
【0043】請求項15に記載のズーム制御方法では、
請求項9、請求項10または請求項13に係るズーム制
御方法において前記焦点距離毎に定められた絞りの最大
開口径は前記ズーミング方向により絞りの応答遅れを考
慮して設定されたことを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の撮像装置およびズーム制
御方法の実施の形態について説明する。高速ズーム時、
特に絞り開放時に発生する周辺光量の変化に対し、大き
く分けて2つの対策が挙げられる。その1つはこのよう
な現象が目立たないようにズーム速度を遅くするもので
ある。後述する第3、第4および第7の実施形態はこの
ような考えに基づく実施形態である。
【0045】もう1つは絞りを絞ると、周辺光量の変化
が軽減されることに着目し、それぞれの焦点距離で設定
可能な絞り最大開口径を可変にするものである。後述す
る第1、第2、第5、第6および第8の実施形態はこの
ような考えに基づく実施形態である。
【0046】[第1の実施形態]始めに、後者の対策、
すなわち焦点距離に応じて絞り最大開口径を可変制御す
る場合について説明する。図1は焦点距離に対する絞り
最大開口径の特性を示すグラフである。図1では、横軸
に焦点距離、縦軸に絞り最大開口径がとられている。実
線246は焦点距離に応じた絞り最大開口径の可変制御
を行わない場合を示し、一点鎖線247は焦点距離に応
じた絞り最大開口径の可変制御を行った場合を示す。
【0047】図2は焦点距離に対する画面端の周辺光量
比の特性を示すグラフである。図2では、横軸に図1と
同じく焦点距離、縦軸に周辺光量の評価として画面の端
に相当する像高の(例えば、1/4インチのCCDを用
いる撮像装置では像高2mm程度)位置での中心に対す
る周辺光量比が示されている。図1の実線246で示す
ように焦点距離に応じた絞り最大開口径の可変制御を行
わない場合、図2の実線245に示すように周辺光量に
大きな変化が発生してしまう。
【0048】すなわち、この例ではW(短焦点距離端)
からM1までの間はほとんど周辺光量の変化は発生して
いない。M1からM2の間で周辺光量はゆるやかに変化
し、M2〜M3の間で変化の方向が逆転し、やや急峻な
変化となり、M3〜T(長焦点距離端)で再び変化の方
向が逆転する。
【0049】これに対し、図1の一点鎖線247に示す
ように焦点距離に応じた絞り最大開口径の可変制御を行
った場合、図2の一点鎖線244に示すように、M2〜
T間の変化をなくし、均一化することが可能である。
【0050】つぎに、撮像装置におけるズームレンズの
鏡筒構造について説明する。図3は第1の実施形態にお
ける4つのレンズ群から構成されるズームレンズの鏡筒
構造を示す断面図である。同図(A)は縦断面を示し、
同図(B)は同図(A)の矢印A−A線に沿った断面を
示す。図において、201a〜201dは撮影ズームレ
ンズを構成する4つのレンズ群であり、201aは固定
された前玉レンズ、201bは光軸に沿って移動するこ
とで変倍動作を行うバリエータレンズ群、201cは固
定されたアフォーカルレンズ、201dは光軸に沿って
移動することで変倍時の焦点面維持と焦点合わせを行う
フォーカシングレンズ群である。
【0051】203および204a、204bは光軸2
05と平行に配置され、移動するレンズ群の案内および
回り止めを行うガイドバーである。
【0052】206はバリエータレンズ群201bを移
動させる駆動源となるDCモータである。尚、DCモー
タに代えてステップモータを用いても構わない。
【0053】バリエータレンズ群201bは保持枠21
1に保持されている。この保持枠211は、押圧ばね2
09とこの押圧ばね209の力でスクリュー棒208に
形成されたスクリュー溝208aに係合するボール21
0とを有している。このため、モータによって出力軸2
06a、ギア列207を介してスクリュー棒208を回
転駆動することにより、保持枠211はガイドバー20
3に沿って光軸方向に移動する。
【0054】212はステップモータである。フォーカ
シングレンズ群201dは保持枠214に保持されてい
る。保持枠214のスリーブ部にはネジ部材213が一
体的に組み付けられており、このネジ部材213はステ
ップモータ212を回転させることにより、保持枠21
4をガイドバー204a、204bに沿って光軸方向に
移動させることができる。
【0055】218は絞りユニット235を駆動するI
Gメータである。220はレンズ鏡筒を装着したカメラ
本体である。
【0056】つづいて、上記レンズ鏡筒構造を有するカ
メラ本体内の電気的構成について説明する。図4はカメ
ラ本体の電気的構成を示すブロック図である。従来の構
成に対して新規に追加されたブロック248は、図1の
一点鎖線247に示すように焦点距離に応じた絞り最大
開口径の情報がテーブルとして設定されたテーブルメモ
リである。その他の構成は従来と同様の構成であり、同
一の構成要素には従来と同一の符号が付されている。
【0057】図において、201a〜201dは前述し
た4つのレンズ群であり、201bは変倍のためのバリ
エータレンズ群(バリエータ)である。201dはフォ
ーカシングレンズ群であり、ピント合わせの他、バリエ
ータレンズ群201bの移動に伴うズーミング動作で同
一距離の被写体を結像面に維持するためのコンペンセー
タとしての役目を有する。
【0058】221は結像面に配置されたCCD等の固
体撮像素子、222はバリエータレンズ群201bの駆
動源であり、モータ206、モータ206と連動するギ
ヤ列、スクリュー棒208等を含む。223はフォーカ
シングレンズ群201dの駆動源であり、ステップモー
タなどから構成される。尚、ズーム駆動源を、フォーカ
シングレンズ群と同じくステップモータで構成してもよ
い。
【0059】224は絞り駆動源である。225はズー
ムエンコーダ、227はフォーカスエンコーダである。
エンコーダとしては、駆動源にステップモータを用いる
場合、動作の初期準備段階で図示しないセンサによりレ
ンズ群201b、201dをそれぞれ動作の原点位置に
配置し、この位置からステップモータに入力する動作パ
ルス数を連続してカウントする方法のものが一般的であ
る。また、他にはボリュームや磁気方式のものなどが知
られている。
【0060】226は絞りエンコーダであり、絞り駆動
源であるメータの内部にホール素子を配置し、ロータと
ステータの回転位置関係を検出する方式のものなどが知
られている。
【0061】228はカメラ信号処理回路であり、CC
Dの出力に対して所定の増幅やγ補正などを施す。これ
らの所定の処理を受けた映像信号のコントラスト信号は
AEゲート229、AFゲート230を通過する。すな
わち、露出決定および側距のために最適な信号取り出し
範囲が全画面内のうちこのゲートで設定される。このゲ
ートは大きさ可変であったり、複数設けられる場合もあ
るが、ここでは簡単のためにその詳細を記述しない。
【0062】231はAF(オートフォーカス)のため
のAF信号処理回路であり、映像信号の高周波成分に関
する1つもしくは複数の出力を生成する。233はズー
ムスイッチである。234はズームトラッキングメモリ
であり、変倍に際し、被写体距離に応じてとるべきフォ
ーカシングレンズ群の位置情報を記憶する。 尚、ズー
ムトラッキングメモリとしてはCPU内のメモリを使用
してもよい。232はCPUである。
【0063】例えば、撮影者によりズームスイッチ23
3が操作されると、CPU232はズームトラッキング
メモリ234の情報を基に算出した所定の位置関係が保
たれるように、ズームエンコーダ225の出力と、フォ
ーカスエンコーダ227の出力と、バリエータレンズ群
201bのとるべき目標位置と、フォーカシングレンズ
群201dのとるべき目標位置のそれぞれの偏差が値0
となるように、ズーム駆動源222およびフォーカシン
グ駆動源223を駆動制御する。
【0064】また、オートフォーカス動作ではAF信号
処理回路231の出力がピークを示すように、CPU2
32はフォーカシング駆動源223を駆動制御する。
【0065】さらに、適正露出を得るために、CPU2
32はAEゲート229を通過したY信号の出力の平均
値が所定値となるように、絞りエンコーダ226の出力
とこの所定値の偏差が値0となるように、絞り駆動源2
24を駆動制御する。
【0066】第1の実施形態では、操作されたズーム速
度を検出し、検出された速度が周辺光量の変化が目立つ
として設定した速度より高速側であるか否かを判別し、
高速側の場合、つまり周辺光量の変化が目立つ場合に
は、焦点距離に応じた絞り最大開口径の可変制御をオン
に設定する。
【0067】図5は第1の実施形態におけるズーム制御
処理手順を示すフローチャートである。このズーム制御
処理プログラムはCPU232内のROMに格納されて
おり、CPU232によって実行される。まず、ズーム
操作が行われているか否かを判別する(ステップS25
0)。シーソスイッチ(ズームスイッチ)233の押込
量によって定まるズーム速度情報を読み込み(ステップ
S251)、読み込んだズーム速度情報をしきい値と比
較するなどの方法により焦点距離に応じた絞り最大開口
径の可変制御をオンに設定するか否かを決定する(ステ
ップS252)。ここで、ズーム速度情報と比較される
しきい値は、図2の実線245に示すような焦点距離に
対する画面端の周辺光量比の下でズーム操作を行った場
合に周辺光量の変化が目立って違和感が生じてしまうズ
ーム速度に基づいて決定される。
【0068】尚、ステップS252の絞り最大開口径の
可変制御をオンに設定するか否かを決定する代わりに、
図1の一点鎖線247で示したような制御特性を、設定
されたズーム速度に応じてそれぞれ設けておき、その制
御特性を読み出すような構成にしても構わない。
【0069】ステップS252で絞り最大開口径の可変
制御をオンに設定しない場合、ステップS250の処理
に戻り、絞り最大開口径の可変制御をオンに設定する場
合、その時の焦点距離fを検出し(ステップS25
3)、絞り最大開口径Afをテーブルメモリ248に記
憶されたテーブルから読み出して決定する(ステップS
254)。尚、テーブルからの読み出しでなく、Af=
f(f)という演算式によって算出するようにしてもよ
い。
【0070】現在の絞り径Aを検出し(ステップS25
5)、A<Afであるか否かを判別する(ステップS2
56)。A≧Afである場合、A=Afとなるように絞
りを制御する(ステップS257)。すなわち、このズ
ーム速度下では、焦点距離fに基づいた絞り最大開口径
Afより絞りが大きな径とならないように制御される。
【0071】一方、ステップS256でA<Afである
場合、画面が露光不足状態にある時にはCCDの信号を
増幅するゲインを大きくすることで最適露出を得ること
が望ましい。
【0072】このように第1の実施形態では、ズームス
イッチ233が操作された場合、ズームスイッチの押込
量などで定められるズーム速度を検出し、その検出結果
に応じて周辺光量が目立つような速度設定である場合に
は絞り開口径に制限を与え、この変化が目立たないよう
にする。すなわち、焦点距離(バリエータレンズ群の位
置情報)に応じて、CPU232はテーブルメモリ24
8に設定されたテーブルデータなどに則って最大開口径
に制限を与える。
【0073】これにより、像面照度比の変化量が大きい
絞り値で高速ズームを行った場合でも周辺の明るさの変
化が目立って違和感が生ずることを回避できる。
【0074】[第2の実施形態]前記第1の実施形態で
は、ズーム速度に応じて焦点距離に対する絞り最大開口
径の可変制御のオン/オフを決定していたが、第2の実
施形態では、モードセレクトスイッチの選択状況をオン
/オフの決定要因とする。特に、絞り優先AEモード
で、絞り開放状態が選択された場合、前述した丸ボケを
保証するためにこの可変制御をオフにすべきであるとい
う場合に有効である。
【0075】図6は第2の実施形態における撮像装置の
電気的構成を示すブロック図である。前記第1の実施形
態と同一の構成要素については同一の符号を付してその
説明を省略する。第2の実施形態では前記第1の実施形
態と比べてモードセレクトスイッチ249が追加されて
いる。このモードスイッチ249はCPU232に接続
されており、絞り優先AEモードなどにおいて焦点距離
に対する絞り最大開口径の可変制御をオフに切り替える
ものである。
【0076】図7は第2の実施形態におけるズーム制御
処理手順を示すフローチャートである。前記第1の実施
形態の図5と同一のステップ処理については同一のステ
ップ番号を付し、その説明を省略する。
【0077】まず、CPU232は選択されているモー
ドをモードセレクトスイッチ249から読み込む(ステ
ップS260)。読み込んだモードに応じて絞り最大開
口径の可変制御をオンにするか否かを決定する(ステッ
プS261)。例えば、読み込んだモードが絞り優先A
Eモードである場合、この絞り最大開口径の可変制御を
オンに設定する決定を行う。絞り最大開口径の可変制御
がオンであるか否かを判別し(ステップS262)、オ
フである場合、ステップS260に戻り、オンである場
合、前記第1の実施形態と同一のステップS253以降
の処理を実行する。
【0078】尚、どのモードでこの絞り最大開口径の可
変制御をオンに設定するか否かの決定には種々の考え方
があり、特に限定されるものではない。
【0079】このように第2の実施形態では、モードセ
レクトスイッチ249に応じて焦点距離に応じた最大絞
り開口径の可変制御を行うモードと、行わないモードと
を振り分ける。具体的には絞り優先AEモードで絞り開
放が固定された場合、このような可変制御をオフにす
る。これにより、背景点像のボケを丸く保ちたいような
場合にはこのモードで絞り開放を設定すれば撮影意図が
叶えられる。
【0080】[第3の実施形態]前記第1および第2の
実施形態の撮像装置では、焦点距離に応じて絞り最大開
口径の可変制御を行い周辺光量の変化を減少させる対策
を、種々の条件でオンにするかオフにするかを切り替え
るようにしていた。
【0081】第3の実施形態は、このような可変制御の
オンオフ切替ではなく、ズーム速度が高速である時に周
辺光量の変化が目立つような絞り状態では、ズーム最高
速度を遅く設定するものである。
【0082】第3の実施形態の撮像装置の電気的構成は
前記第1の実施形態と同じである。図8は第3の実施形
態おけるズーム制御処理手順を示すフローチャートであ
る。まず、CPU232は焦点距離fを検出する(ステ
ップS264)。つづいて、現在の絞り径Aを検出し
(ステップS265)、テーブルメモリ248から周辺
光量の変化が目立ってしまう絞り最大開口径Afを検出
する(ステップS266)。尚、テーブルの代わりに演
算により求めてもよいことは前述した通りである。ま
た、この絞り最大開口径Afは、場合によっては余裕を
みて焦点距離によらず、一律に開放Fnoから2段絞り
程度に相当する開口径に設定してもよい。
【0083】そして、A<Afであるか否かを判別し
(ステップS267)、A<Afである場合、ズーム速
度の設定を通常速度に設定する(ステップS269)。
一方、A≧Afである場合、対策速度に設定する(ステ
ップS268)。この後、ステップS264の処理に戻
る。
【0084】ここで、通常速度と対策速度の設定につい
て示す。図9は通常速度と対策速度の設定値を表として
示す図である。例えば、撮像装置のズーム速度の設定が
ズームスイッチ233の押込量に応じて低速側の1段目
〜高速側の4段目迄の4速に設定されているとすると、
通常速度の場合、4段目では2秒であるズーム速度が周
辺光量の変化が目立つ条件下で設定される対策速度では
5秒となる。
【0085】尚、ズーム途中にステップS267の判別
が変化して同じ押込量であるのに、ズーム途中で速度が
変化して違和感が大きい場合、ズーム途中ではこの速度
設定を変化させない構成にしてもよい。
【0086】このように第3の実施形態では、周辺光量
の変化が目立つような絞り値にあるか否かを検出し、こ
の検出結果に応じて、同じズームスイッチ233の押込
量の設定下でも対応させるズーム速度を変化させること
で、周辺光量の変化を目立たなくすることができる。
【0087】[第4の実施形態]第4の実施形態では、
撮像装置が複数のズームスイッチを有する場合、例え
ば、レンズ鏡筒に光軸を中心に回動自在なズーム操作リ
ングを有し、このリングの回転操作方向と速度をもって
ズーミングするスイッチと、グリップ部周辺に配置され
たシーソスイッチとを有する場合、それぞれのスイッチ
で実現可能なズーム最高速度を異なるようにし、少なく
とも一方のズーム最高速度では、周辺光量の変化を目立
たなくするものである。
【0088】例えば、前述の図9に示す通常速度設定を
シーソスイッチ側に、対策速度設定をズーム操作リング
側に当てはめることにより実現できる。したがって、ユ
ーザの使い分けにより周辺光量の変化に伴う違和感の発
生を回避することが可能である。
【0089】このように第4の実施形態では、撮像装置
全体として2箇所以上にズームスイッチを有する場合、
それぞれのズームスイッチで設定可能なズーム最高速度
を異なるようにし、少なくとも1つのズームスイッチで
設定されたズーム最高速度では、周辺光量の変化を目立
たなくすることができる。
【0090】[第5の実施形態]第5の実施形態におけ
る撮像装置では、カメラ本体に対してレンズ交換が可能
である。交換可能なレンズが複数本あり、この中に高速
ズームの際に周辺光量の変化が目立つレンズとそうでな
いレンズが含まれる。
【0091】このようにレンズ交換可能な撮像装置で
は、例えば撮影モードの設定状態を検出し、焦点距離に
応じた絞り最大開口径の可変制御のオン/オフを行う
際、高速ズームの際に装着されているレンズが周辺光量
の変化が目立たないレンズである場合、このような可変
制御を行う必要がない。
【0092】第5の実施形態では、このような不必要な
制御を行わないために、カメラ本体側からレンズ本体側
に、モード設定状態、ズーム速度およびズームスイッチ
の操作状況、あるいは後述する第6の実施形態で示すよ
うに画面内を複数に分割したそれぞれのエリアでのコン
トラストに関する情報を通信し、レンズ本体側ではこれ
らの情報と、このレンズが可変制御を必要とする場合、
これらの通信で得たカメラ側の情報から所定の動作を行
うものである。
【0093】図10は第5の実施形態におけるカメラ本
体に対してレンズ交換が可能な撮像装置の電気的構成を
示すブロック図である。前記第1の実施形態と同一の構
成要素(図4参照)については同一の符号で示す。
【0094】図において、270はカメラ本体側CPU
であり、所定のデータを公知の電子マウント接点を介し
て所定のタイミングでレンズ本体側のCPU232に伝
達する。ズームスイッチとしては、カメラ本体側のズー
ムスイッチ233およびレンズ本体側のズームスイッチ
233Aの2種類のものが設けられている。
【0095】このように第5の実施形態では、カメラ本
体側にズームスイッチ233およびモードセレクトスイ
ッチ249を設けた場合、カメラ本体からレンズ本体に
この操作設定状態を通信し、レンズ本体側に設けられた
CPU232で制御を行う。これにより、周辺光量の変
化が目立つ交換レンズを使用する場合にだけ絞り最大開
口径の可変制御を行うようにすることができる。
【0096】[第6の実施形態]高速ズーム時に発生す
る周辺光量の変化が目立つという現象は、特に被写体が
均一な低コントラスト時に問題となり易い。前述した第
1〜第5の実施形態では、モード選択状況、ズーム速度
設定あるいは絞り開口状況などの判断条件に基づき、絞
り最大開口径の可変制御もしくはズーム最高速度の低速
化などの対策をオン/オフすることを提案した。
【0097】第6の実施形態では、このようなオン/オ
フの判断条件とは別に、被写体のコントラストにしたが
って判断する。この判断条件は他の判断条件と組み合わ
せて用いてもよい。
【0098】図11は第6の実施形態の撮像装置におい
て撮影された画面を示す図である。図において、271
は全画面である。画面は272〜280の9つの領域に
分割されている。ここで、例えば領域276をAF領
域、領域276+領域279を測光(AE)領域として
設定してもよい。また、これらのAF、AEの領域はこ
れらの9分割とは別に設定しても構わない。
【0099】領域272〜280はAFゲート230で
順次切り換えることで設定可能である。被写体の有する
コントラスト、特に高周波成分はAF信号処理回路23
1から得られる信号であるので、ここでは、この9つの
各領域の各々から得られるAF信号から何らかの判断を
行ってもよいし、あるいはAFとは別に設けた所定の空
間周波数領域のコントラスト成分を検出してもよい。
【0100】いずれにしても、この例では9つの(実際
にはこの数はより多くても少なくても構わない)各小領
域の有する各々のコントラストに関連する信号に基づい
て判別し、前述した絞り最大開口径の可変制御あるいは
ズーム最高速度の低速化などの対策を行うものである。
【0101】この判別には種々の方法がある。例えば9
つ全部の領域のコントラスト信号の加算値を所定値と比
較したり、背景に注目するために領域272、274、
278、280という四隅の信号を用い、これらの加算
値を所定値と比較する等が考えられる。
【0102】図11では被写体である人物281は領域
273、276、279を含んでおり、また、背景の
「山」は領域275、278、277、280にかかっ
ているが、272と274は「空」であり、低コントラ
ストである。例えば、上隅である領域272と274が
低コントラストである場合、何らかの対策を行うことも
考えられる。
【0103】また、1つの対策を単純に1つの判断条件
でオン/オフするだけでなく、低コントラストのレベル
に応じて複数の対策を組み合わせたり、あるいは1つの
対策でも複数の度合を切り換える、例えば、絞り最大開
口径の可変制御を図1の実線246と一点鎖線247の
間でオンオフするのではなく、その間をアナログ的に可
変するようにしてもよい。
【0104】図12は複数の対策を組合せた場合のズー
ム制御処理手順を示すフローチャートである。ステップ
S264〜S269は図8に示したステップ処理と同様
の処理であり、例えば、絞りが開放より2段目程度の開
口径Af1より小さい場合、通常速度に設定するが、そ
れより大きい(開放側)場合、ステップS268の処理
で対策速度に設定し、ズーム最高速度を、通常2秒のと
ころを5秒まで低速化して現象を目立たなくする(図9
参照)。
【0105】しかし、この新たなズーム速度でも被写体
が低コントラストである等の不利な条件により現象に違
和感が生じる場合、ステップS284以降で更に焦点距
離に応じた絞り最大開口径の可変制御を行う。
【0106】まず、図11の上左隅の領域272のコン
トラストに関する情報B272を検出して読み込む(ス
テップS284)。同じく上右隅の領域274のコント
ラストに関する情報B274を検出して読み込む(ステ
ップS285)。B=B272+B274を算出し(ス
テップS286)、この算出された情報Bの値に応じて
絞り最大開口径カーブをテーブルから選択する(ステッ
プS287)。
【0107】尚、本実施形態ではテーブルを用い、情報
Bがあるレベル以上では図1の実線246に示す「制御
なし」の絞り最大開口径カーブが選択され、あるレベル
以下では一点鎖線247に示す絞り最大開口径カーブが
選択される。また、この間、情報Bに応じて1つ以上の
他の絞り最大開口径カーブを選択可能に構成してもよ
い。
【0108】そして、選択した絞り最大開口径カーブか
らステップS264で検出した焦点距離における絞り最
大開口径の値Af2を求める(ステップS288)。
尚、ここではAf1<Af2となる設定である。
【0109】現在の絞り開口径Aが絞り最大開口径Af
2より小さいか否かを判別し(ステップS289)、現
在の絞り開口径Aが絞り最大開口径Af2以上である場
合、A=Af2となるまで絞ることになり(ステップS
290、S291)、絞り開口径カーブで定められた状
況より絞り開口径が大きくなることが回避される。
【0110】このように、まず絞り値によってズーム速
度設定を変更し、つぎに被写体の持つコントラスト成分
に応じて選択する「焦点距離に応じた絞り最大開口径カ
ーブ」を変えることにより、よりきめ細かい対策を行う
ことができる。尚、本実施形態でもズーム中に選択した
絞り最大開口径カーブを変更させない構成にすることが
望ましい。
【0111】したがって、周辺光量の変化が比較的コン
トラストのない「空」などの場合、焦点距離に応じた絞
り最大開口径の可変制御を行い、画面全域に亘って被写
体にコントラストがあるような場合、可変制御を行わな
いようにすることができる。
【0112】[第7の実施形態]第3の実施形態では、
周辺光量の変化が目立つ条件下に絞り値がある場合、ズ
ーム最高速度を含むいくつかの速度の設定内容を図9に
示すように変更する場合を示した。しかし、やみくもに
ズーム速度を低速度にすると、画角合わせの迅速性が確
保しづらいなどの他の問題点が生じてしまう。
【0113】そこで、第7の実施形態では、この点に鑑
み、バリエータレンズ群の位置によらず一律にズーム速
度を落とすのではなく、例えば図2で焦点距離M2から
M3の範囲のように周辺光量の変化が大きくなるような
領域だけズーム速度を低減する。
【0114】図13は第7の実施形態におけるバリエー
タ移動速度と焦点距離との関係を示すグラフである。図
では横軸に焦点距離を、縦軸にズーム中のバリエータレ
ンズ群の移動速度を示しており、実線カーブ292は例
えば図9の通常速度設定での4段目の使用速度カーブを
示している。
【0115】この実線カーブ292が点Pを境にT(望
遠)側で減速している理由は、ズームトラッキング(バ
リエータレンズ群の移動に伴い、フォーカシングレンズ
群で結像位置を一定に保つための補正動作を行う)制御
を正しく行うためである。すなわち、フォーカシングレ
ンズ群の駆動源が発生可能な最高速度の下で移動した場
合、バリエータレンズ群を減速することでトラッキング
を維持することとなる。
【0116】尚、このような方法は、現在主流のバリエ
ータレンズ群とフォーカシングレンズ群の駆動を共にス
テップモータで行う場合、ステップモータが脱調せずに
駆動できる範囲でズーム最高速度を達成するために行わ
れる一般的な方法である。
【0117】また、フォーカシングレンズ群の駆動源と
して一般的にステップモータより高速駆動可能なリニア
アクチュエータを用いる場合、このP点より右側の減速
は不要となる場合がある。
【0118】この通常速度設定時の実線カーブ292に
対し、周辺光量の変化を目立たなくする目的で対策速度
に設定した場合を、一点鎖線カーブ293で示す。尚、
周辺光量の変化が緩やかに発生するM1〜M2間で徐々
に、大きく発生するM2〜M3間ではより急峻にバリエ
ータ移動速度を可変にすることで、周辺光量の変化を目
立ちにくくすることができる。
【0119】また、W(広角)〜M1の範囲ではどちら
の場合も使用速度に差がない。このことから図9に示し
たようにズーム最高速度(4段目)が2秒から5秒まで
低速化せず、せいぜい2秒から3秒程度の低速化によっ
て周辺光量の変化に伴う違和感を減少することが可能と
なる。
【0120】このように第7の実施形態では、焦点距離
全域の中でこの周辺光量の変化が目立つ領域でバリエー
タレンズ群の移動速度を他の領域と比較して低速に設定
することで、画角合わせの迅速性を確保しつつこの現象
を目立たなくすることができる。
【0121】[第8の実施形態]上記第1、第2、第
5、第6の実施形態に示した絞り最大開口径の可変制御
を行う場合、絞り装置の応答が遅いと、時間遅れに起因
する追従遅れから結果として、所定の最大径より大きな
絞り径が設定されることが懸念される。
【0122】この場合、例えば図12に示したステップ
S289の判別が常に否定となり、しかもステップS2
91の判別が肯定となることなく、ズーム制御を終了し
てしまうことになる。
【0123】第8の実施形態では、ズーミングの方向を
検知し、その検知結果に応じて上記遅れを軽減するよう
に目標値を変更するものである。図14は絞り最大開口
径と焦点距離との関係を示すグラフである。
【0124】実線293は図1の一点鎖線247と同じ
目標値を有する絞り最大開口径カーブである。これに対
し、Δの追従遅れを見越してワイド(W)側からテレ
(T)側に動く場合に一点鎖線カーブ294を、テレ側
からワイド側に動く場合に点線カーブ295を目標位置
としてシフトすると、つまり、ズーミング方向により、
絞りの応答遅れを考慮して絞り最大開口径カーブを設定
すると、実際の動きとしては目標とする実線カーブ29
3に略等しい位置を辿ることが可能となる。ここで、Δ
の量は設定されたズーム速度に応じて変化させても構わ
ない。
【0125】このように第8の実施形態では、焦点距離
に応じて絞り最大開口径の可変制御の応答遅れを考慮
し、焦点距離に応じた絞り最大開口径の目標位置の設定
を、ズーム方向(長焦点距離から短焦点距離へのズーミ
ング動作かその逆方向のズーミング動作か)に応じて可
変とすることにより最適な絞り最大開口径の可変制御を
行うことができる。
【0126】尚、上記各実施形態におけるズーム制御を
組合せて実施することも可能である。また、各実施形態
におけるズーム制御を記録時だけ実施し、記録待ち状態
では実施しないように構成してもよい。
【0127】さらに、本発明は装置にプログラムを供給
することによって達成される場合にも適用できることは
いうまでもない。この場合、本発明を達成するためのソ
フトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶
媒体を装置に読み出すことによって装置が本発明の効果
を享受することが可能となる。記憶媒体としては、RO
Mに限らず、不揮発性のメモリカードなどを用いること
ができる。
【0128】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の撮像装置によ
れば、レンズを光軸方向に移動させてズーミングを行う
際、速度設定手段により前記レンズの移動速度を設定
し、最大開口径変更手段により該設定された移動速度に
応じて、焦点距離毎に定められた絞りの最大開口径を変
更するので、ズーミングに際して設定されたズーム速度
がズーム中の焦点距離の変化に伴う周辺光量の変化を目
立たせて違和感を生じさせると懸念されるような場合、
焦点距離に応じた絞り最大開口径の可変制御を行うこと
により、この違和感を軽減することができる。
【0129】例えば、ズームスイッチが操作された場
合、スイッチの押込量などで定められるズーム速度を検
出し、その検出結果に応じて周辺光量の変化が目立つよ
うな速度設定である場合には絞り最大開口径に制限を与
え、この変化が目立たないようにする。すなわち、焦点
距離(バリエータレンズ群の位置情報)に応じて、CP
U内に設定されたテーブルデータなどに則って絞り最大
開口径に制限を与える。
【0130】これにより、像面照度比の変化量が大きい
絞り値で高速ズームを行った場合でも周辺の明るさの変
化が目立って違和感が生ずることを回避できる。尚、請
求項9に係るズーム制御方法においても同様の効果を得
ることができる。
【0131】請求項2に記載の撮像装置によれば、レン
ズを光軸方向に移動させてズーミングを行う際、モード
選択手段により同一の明るさの被写体の撮影に際して異
なった絞り値が設定される複数のモードの中から1つの
モードを選択し、最大開口径変更手段により該選択され
たモードに応じて、焦点距離毎に定められた絞りの最大
開口径を変更するので、撮像装置に設けられたモードの
選択状況に応じて最大開口径の可変制御の実施・非実施
を振り分けることで、この周辺光量の変化に伴う違和感
を除くことが可能なモードと、背景の輝点等のボケ味を
丸く柔らかく保つことが可能なモードをユーザ意思で選
択できる。
【0132】例えば、モードセレクトスイッチに応じて
焦点距離に応じた最大絞り開口径の可変制御を行うモー
ドと、行わないモードを振り分ける。具体的には絞り優
先AEモードで絞り開放が固定された場合、このような
可変制御をオフにする。これにより、背景点像のボケを
丸く保ちたいような場合にはこのモードで絞り開放を設
定すれば撮影意図が叶えられる。尚、請求項10に係る
ズーム制御方法においても同様の効果を得ることができ
る。
【0133】請求項3に記載の撮像装置によれば、レン
ズを光軸方向に移動させてズーミングを行う際、該レン
ズの移動速度を操作により設定する場合、絞り値検出手
段により前記レンズの絞り値を検出し、移動速度変更手
段により該検出された絞り値に応じて、前記操作により
設定されたレンズの移動速度を変更するので、周辺光量
の変化が目立つような絞り値条件にあるか否かを検出
し、この検出結果に応じてズーム速度の設定内容を変え
ることで違和感のあるズーム動作を除くことができる。
【0134】例えば、周辺光量の変化が目立つような絞
り値にあるか否かを検出し、この検出結果に応じて、同
じズームスイッチの押込量の設定下でも対応させるズー
ム速度を変化させる。尚、請求項11に係るズーム制御
方法においても同様の効果を得ることができる。
【0135】請求項4に記載の撮像装置によれば、レン
ズを光軸方向に移動させてズーミングを行う際、操作者
により操作される複数のズーム操作手段の操作によって
設定される前記レンズの移動速度を、最高速度設定手段
によりそれぞれ異なる最高値に設定するので、撮像装置
全体として2つ以上のズーム操作手段を有し、少なくと
も1つのズーム操作手段で設定されているズーム最高速
度では周辺光量の変化に違和感を生じさせないような速
度設定にすることができる。これにより、ユーザの使い
分けでズーム時の違和感を除去できる。尚、請求項12
に係るズーム制御方法においても同様の効果を得ること
ができる。
【0136】請求項5に記載の撮像装置によれば、前記
レンズを光軸方向に移動させてズーミングを行うレンズ
本体が交換自在に装着されるカメラ本体を有する撮像装
置では、通信手段により前記カメラ本体で設定あるいは
選択される情報を前記レンズ本体に通信するので、最大
開口径の可変制御を行うか否かを判別する情報などをカ
メラ本体からレンズ本体に電子マウント等を介して通信
し、レンズ本体側に設けられたCPUでこの情報を判別
することで、レンズ交換可能な撮像装置に対しても応用
できる。
【0137】例えば、カメラ本体側にズームスイッチお
よびモードスイッチを設けた場合、カメラ本体からレン
ズ本体にこの操作設定状態を通信し、レンズ本体側に設
けられたCPUで制御を行う。これにより、ズーム時に
周辺光量の変化が目立ってしまうような交換レンズの場
合だけ、絞り最大開口径の可変制御などを行わせること
ができる。
【0138】請求項6に記載の撮像装置によれば、レン
ズを光軸方向に移動させるズーミングを行って被写体を
画面内に撮影する際、領域分割手段により前記画面を複
数の領域に分割し、検出手段により該分割された領域内
のコントラストを検出し、最大開口径変更手段により該
検出されたコントラストに基づいて、焦点距離毎に定め
られた絞りの最大開口径を変更するので、画面内の中心
以外の領域のコントラスト情報を基に周辺光量の変化が
目立つ条件か否かを判別し、この判別結果に応じて絞り
最大開口径の可変制御あるいはズーム速度を変更するこ
とができる。
【0139】例えば、比較的コントラストのない「空」
などの場合、焦点距離に応じた絞り最大開口径の可変制
御を行い、画面全域に亘って被写体にコントラストがあ
るような場合、可変制御を行わない。尚、請求項13に
係るズーム制御方法においても同様の効果を得ることが
できる。
【0140】請求項7に記載の撮像装置によれば、前記
絞り値に応じて変更される前記レンズの移動速度は変更
前と同じ値である焦点距離領域が存在するので、例え
ば、ズーム速度の低速化を実施する際、ズーム全域に亘
って一律にズーム速度を低減するのではなく、周辺光量
の変化が目立つ焦点距離領域だけズーム速度を低減する
ことができる。これにより、通常速度と対策速度との間
でズーム速度の低下を目立たなくすることが可能とな
る。
【0141】例えば、焦点距離全域の中でこの周辺光量
の変化が目立つような領域のバリエータレンズ群の移動
速度を他の領域と比較して低速に設定することで、画角
合わせの迅速性を確保しつつこの現象を目立たなくする
ことができる。尚、請求項14に係るズーム制御方法に
おいても同様の効果を得ることができる。
【0142】請求項8に記載の撮像装置によれば、前記
焦点距離毎に定められた絞りの最大開口径は前記ズーミ
ング方向により絞りの応答遅れを考慮して設定されたの
で、焦点距離に応じた絞りの最大開口径の目標値の設定
をズーム方向によって異ならせることにより、応答時間
の遅れを考慮しても実際の動きとしてほぼ目標値通りの
制御を行うことができる。
【0143】例えば、焦点距離に応じて絞り最大開口径
の可変制御の応答遅れを考慮し、焦点距離に応じた絞り
最大開口径の目標位置の設定を、ズーム方向(長焦点距
離から短焦点距離へのズーミング動作かその逆方向のズ
ーミング動作か)に応じて可変とすることにより最適な
絞り最大開口径の可変制御を実施できる。尚、請求項1
5に係るズーム制御方法においても同様の効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】焦点距離に対する絞り最大開口径の特性を示す
グラフである。
【図2】焦点距離に対する画面端の周辺光量比の特性を
示すグラフである。
【図3】第1の実施形態における4つのレンズ群から構
成されるズームレンズの鏡筒構造を示す断面図である。
【図4】カメラ本体の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】第1の実施形態におけるズーム制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における撮像装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態におけるズーム制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態おけるズーム制御処理手順を示
すフローチャートである。
【図9】通常速度と対策速度の設定値を表として示す図
である。
【図10】第5の実施形態におけるカメラ本体に対して
レンズ交換が可能な撮像装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】第6の実施形態の撮像装置において撮影され
た画面を示す図である。
【図12】複数の対策を組合せた場合のズーム制御処理
手順を示すフローチャートである。
【図13】第7の実施形態におけるバリエータ移動速度
と焦点距離との関係を示すグラフである。
【図14】絞り最大開口径と焦点距離との関係を示すグ
ラフである。
【図15】従来の撮像装置におけるカメラ本体の電気的
構成を示すブロック図である。
【図16】ズームレンズの像面照度比を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
201b バリエータレンズ群 222 ズーム駆動源 224 絞り駆動源 232、270 CPU 233、233A ズームスイッチ(シーソスイッチ) 234 ズームトラッキングメモリ 235 絞りユニット 248 テーブルメモリ 249 モードセレクトスイッチ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを光軸方向に移動させてズーミン
    グを行う撮像装置において、 前記レンズの移動速度を設定する速度設定手段と、 該設定された移動速度に応じて、焦点距離毎に定められ
    た絞りの最大開口径を変更する最大開口径変更手段とを
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 レンズを光軸方向に移動させてズーミン
    グを行う撮像装置において、 同一の明るさの被写体の撮影に際して異なった絞り値が
    設定される複数のモードの中から1つのモードを選択す
    るモード選択手段と、 該選択されたモードに応じて、焦点距離毎に定められた
    絞りの最大開口径を変更する最大開口径変更手段とを備
    えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 レンズを光軸方向に移動させてズーミン
    グを行う際、該レンズの移動速度を操作により設定する
    撮像装置において、 前記レンズの絞り値を検出する絞り値検出手段と、 該検出された絞り値に応じて、前記操作により設定され
    たレンズの移動速度を変更する移動速度変更手段とを備
    えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 レンズを光軸方向に移動させてズーミン
    グを行う撮像装置において、 操作者により操作される複数のズーム操作手段と、 該複数のズーム操作手段の操作によって設定される前記
    レンズの移動速度をそれぞれ異なる最高値に設定する最
    高速度設定手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズを光軸方向に移動させてズー
    ミングを行うレンズ本体が交換自在に装着されるカメラ
    本体を有する撮像装置において、 前記カメラ本体で設定あるいは選択される情報を前記レ
    ンズ本体に通信する通信手段を備えたことを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 レンズを光軸方向に移動させるズーミン
    グを行って被写体を画面内に撮影する撮像装置におい
    て、 前記画面を複数の領域に分割する領域分割手段と、 該分割された領域内のコントラストを検出する検出手段
    と、 該検出されたコントラストに基づいて、焦点距離毎に定
    められた絞りの最大開口径を変更する最大開口径変更手
    段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記絞り値に応じて変更される前記レン
    ズの移動速度は変更前と同じ値である焦点距離領域が存
    在することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記焦点距離毎に定められた絞りの最大
    開口径は前記ズーミング方向により絞りの応答遅れを考
    慮して設定されたことを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項6記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 レンズを光軸方向に移動させてズーミン
    グを行うズーム制御方法において、 前記レンズの移動速度を設定し、 該設定された移動速度に応じて、焦点距離毎に定められ
    た絞りの最大開口径を変更することを特徴とするズーム
    制御方法。
  10. 【請求項10】 レンズを光軸方向に移動させてズーミ
    ングを行うズーム制御方法において、 同一の明るさの被写体の撮影に際して異なった絞り値が
    設定される複数のモードの中から1つのモードを選択
    し、 該選択されたモードに応じて、焦点距離毎に定められた
    絞りの最大開口径を変更することを特徴とするズーム制
    御方法。
  11. 【請求項11】 レンズを光軸方向に移動させてズーミ
    ングを行う際、該レンズの移動速度を操作により設定す
    るズーム制御方法において、 前記レンズの絞り値を検出し、 該検出された絞り値に応じて、前記操作により設定され
    たレンズの移動速度を変更することを特徴とするズーム
    制御方法。
  12. 【請求項12】 レンズを光軸方向に移動させてズーミ
    ングを行うズーム制御方法において、 操作者により操作される複数のズーム操作部の操作によ
    って設定される前記レンズの移動速度をそれぞれ異なる
    最高値に設定することを特徴とするズーム制御方法。
  13. 【請求項13】 レンズを光軸方向に移動させるズーミ
    ングを行って被写体を画面内に撮影するズーム制御方法
    において、 前記画面を複数の領域に分割し、 該分割された領域内のコントラストを検出し、 該検出されたコントラストに基づいて、焦点距離毎に定
    められた絞りの最大開口径を変更することを特徴とする
    ズーム制御方法。
  14. 【請求項14】 前記絞り値に応じて変更される前記レ
    ンズの移動速度は変更前と同じ値である焦点距離領域が
    存在することを特徴とする請求項11記載のズーム制御
    方法。
  15. 【請求項15】 前記焦点距離毎に定められた絞りの最
    大開口径は前記ズーミング方向により絞りの応答遅れを
    考慮して設定されたことを特徴とする請求項9、請求項
    10または請求項13記載のズーム制御方法。
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