JPH11183770A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH11183770A
JPH11183770A JP9363926A JP36392697A JPH11183770A JP H11183770 A JPH11183770 A JP H11183770A JP 9363926 A JP9363926 A JP 9363926A JP 36392697 A JP36392697 A JP 36392697A JP H11183770 A JPH11183770 A JP H11183770A
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JP
Japan
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ring
lens
holes
holding
zoom
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JP9363926A
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English (en)
Inventor
Yuji Inohara
祐治 猪原
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ保持部材と収容部材との間の位置決め
や固定の容易化等を図ったレンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】 保持環71には、その外殻をなす円筒部
81と、円筒部81の先端側で円周方向に突設されたフ
ランジ83とが形成されている。また、収納環73に
は、所定のクリアランスcをもって、保持環71の円筒
部81が内嵌する収納部85が形成されている。フラン
ジ83は、40゜の間隔をもって9枚形成されており、
各フランジ83には120゜間隔で一組となる第1群〜
第3群の貫通孔91,93,95が穿設されている。各
群の貫通孔91,93,95は、それぞれの中心を通過
する第1〜第3仮想円C1,C2,C3を形成するが、
各仮想円C1,C2,C3の中心O1,O2,O3が互
いにずれている。一方、収納環73には、その前端面に
光軸L方向に平行する円柱形状のボス97が120゜間
隔で3本突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に装着さ
れるズームレンズ鏡筒に係り、詳しくは、レンズ保持部
材と収容部材との間の位置決めや固定の容易化等を図る
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラには、単焦点レンズやズームレン
ズを始めとして、広角レンズや望遠レンズ等、種々の形
式のレンズ鏡筒が装着される。レンズ鏡筒は、一枚ある
いは複数枚の光学レンズからなるレンズ群を複数有して
おり、撮影者(あるいは、カメラ自体)が各レンズ群間
の距離を適宜変動させることにより、フォーカシングや
ズーミングが行われる。そのため、レンズ鏡筒には、各
レンズ群の保持に供される複数のレンズ保持部材や、こ
れらレンズ保持部材を光軸に沿って前後動させるカム機
構等が内蔵されている。
【0003】レンズ保持部材には、一つのレンズ群を保
持する保持筒と、他のレンズ群を保持する保持筒とを一
体化させたものが存在する。この種のレンズ保持部材で
は、一方の保持筒(以下、収容筒と記す)に他方の保持
筒を内嵌させるものが多く、嵌合された収容筒と保持筒
とは接着等により一体化される。このような組立方法を
採る場合、収容筒と保持筒との間に嵌合部位の製造公差
によるクリアランスが存在するため、二つのレンズ群の
光軸を一致させる作業が必要となる。
【0004】そこで、特開平8−327869号公報で
は、収納筒と保持筒とを調芯装置にセットし、二つのレ
ンズ群の調芯を行った後、短時間硬化型の接着剤により
仮接着する組立方法が提案されている。この方法によれ
ば、仮接着完了後には調芯装置からレンズ保持部材を速
やかに取り外せるため、一台の調芯装置あたりの調芯処
理数が増加し、組立作業の効率化等が実現される。尚、
調芯装置から取り外されたレンズ保持部材は、機械的強
度や耐久性の要求を満たすため、長時間硬化型の接着剤
を用いて本接着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報で提案さ
れた組立方法にも、以下に述べるように、いくつかの不
具合があった。例えば、仮接着を行う前の調芯作業にお
いては、保持筒をランダムに移動させながら最適位置を
探すため、比較的多くの作業時間が必要となって組立コ
ストが上昇する。また、接着作業を仮接着と本接着とに
分けて行うが、仮接着が完了するまでは本接着が行え
ず、作業の流れが悪くなって組立コストが上昇する他、
接着剤やその注入工具等を二種類ずつ用意するためのコ
スト増加もあった。また、接着剤を用いるにあたって
は、最適注入量や硬化所要時間等のデータを予め得てお
く必要があり、試験等に膨大な時間を費やさねばならな
い他、生産開始後の管理が接着剤の使用期限を含めて非
常に煩雑となり、量産ラインへの適用に対する大きな障
害となる。更に、接着剤は、その多くが有機溶剤を含ん
でいるため、作業環境の悪化が避けられない他、クリー
ンベンチの設置等により設備コストが増大する問題もあ
った。本発明は上記状況に鑑みなされたもので、レンズ
保持部材と収容部材との間の位置決めや固定の容易化等
を図ったレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、光学レンズを保持するレンズ
保持部材と、該レンズ保持部材を収容する収容部材とを
有し、該レンズ保持部材と該収容部材との一方に形成さ
れた光軸に平行な複数の貫通孔または凹部と、他方に形
成された前記光軸に平行な複数の突起とを嵌合させるこ
とにより、該レンズ保持部材と該収容部材との間の位置
決めがなされるレンズ鏡筒であって、前記貫通孔または
凹部は、前記突起に対して複数組形成されると共に、各
組の貫通孔または凹部の中心を通る仮想円の中心位置が
互いに異なっているものを提案する。この発明では、レ
ンズ保持部材と収容部材との間に製造公差によるばらつ
きがあっても、突起を各組の貫通孔または凹部を順次嵌
合させることにより、レンズ保持部材側のレンズ群の光
軸と収容部材側のレンズ群の光軸とを比較的容易に一致
させることができる。
【0007】また、請求項2の発明では、請求項1のレ
ンズ鏡筒において、前記レンズ保持部材と前記収容部材
とは、前記貫通孔に挿通された前記突起の先端を塑性変
形または熱変形させることにより固着されるものを提案
する。この発明では、所定の貫通孔に突起を嵌合させる
ことによりレンズ群間の光軸が一致したら、貫通孔の裏
面から突出した突起の先端を加圧あるいは加熱すること
により膨張させ、これにより、接着剤を用いることなく
レンズ保持部材と収容部材とを固着させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
ズームレンズ鏡筒の縦断面図である。図1において、符
号1で示された部材は、カメラ(図示せず)に装着され
る段付円筒形状の固定マウントであり、その外周面には
複数個のバヨネットラグ2が形成されている。固定マウ
ント1の前端には、円筒形状の固定筒3がねじ締結等の
方法により固着されている。また、固定筒3には、その
前端にズーム環5が回動自在に支持されており、固定筒
3の外周面の一部に形成された案内溝7とズーム環5の
内周面部に形成されたピン9とが係合することで、ズー
ム環5が所定の角度範囲で回動可能となっている。
【0009】ズーム環5の前端には、その後部内周面に
雌ヘリコイドねじ11が形成された調整環13が配設さ
れており、ズーム環5と一体となって回動する。ズーム
環5および調整環13の外周面には、ズーム環5操作時
の滑りを防ぐラバーリング15が装着されている。尚、
ズーム環5と調整環13とは、レンズ鏡筒の組立調整が
行われた後、ラバーリング15の装着に先だって、図示
しない接着テープにより固着・一体化される。また、符
号Lは被写体からの光の進行中心となる光軸であり、ズ
ーム環5等の回動部品は光軸Lを中心として回動する。
【0010】固定筒3およびズーム環5の内側には、二
重円筒形状のズームカム環21が配設されている。ズー
ムカム環21には、その外周面に雄ヘリコイドねじ23
が形成され、雄ヘリコイドねじ23の直後方には更に係
止溝25が形成されている。そして、雄ヘリコイドねじ
23が調整環13の雌ヘリコイドねじ11に螺合すると
同時に、係止溝25はズーム環5の内周面に突設された
係止突起27に係合している。これにより、ズーム環5
および調整環13が回動すると、これらと一体となって
ズームカム環21も回動することになる。
【0011】ズームカム環21には、その外周面に複数
のカム31が突設されている。また、調整環13とズー
ムカム環21との間には円筒形状の直進環33が配設さ
れており、ズームカム筒21のカム31は、直進環33
の内周面に突設された前後カムフォロア35,37に係
合している。また、直進環33には、外周面に直進溝3
9が形成されており、この直進溝39が固定筒3の内周
面に形成された直進キー41に係合している。これによ
り、ズームカム筒21(すなわち、ズーム環5)が回動
すると、前後カムフォロア35,37がカム31により
前方あるいは後方に駆動され、直進環33が光軸Lに沿
って進退することになる。
【0012】2枚のレンズからなる第1レンズ群41を
保持するフォーカス環43は、直進環33の前方に配設
されており、その円筒部45が直進環33に外嵌してい
る。直進環33の外周面には雄ヘリコイドねじ47が形
成される一方、フォーカス環43の円筒部45の内周に
は雌ヘリコイドねじ49が形成されており、これら雄ヘ
リコイドねじ47と雌ヘリコイドねじ49とが螺合して
いる。したがって、フォーカス環43は、撮影者等によ
り回動させられると、その回動量に応じて直進環33に
対して光軸Lに沿って進退する。
【0013】一方、ズームカム筒21には、その内周面
に螺旋形状のカム溝51が複数本設けられている。ズー
ムカム筒21の内側には各2枚のレンズからなる第2,
第3レンズ群53,55を保持するレンズホルダ57が
内嵌しており、ズームカム筒21のカム溝51には、レ
ンズホルダ57の外周面に突設された連動突起59が係
合している。また、レンズホルダ57の外周面には案内
溝61が形成されており、この案内溝61に固定筒3に
ねじ止めされた直進連動キー63が係合している。これ
により、ズームカム筒21(すなわち、ズーム環5)が
回動すると、レンズホルダ57は、直進連動キー63に
その回動が拘束されているため、光軸Lに沿って進退す
ることになる。
【0014】本実施形態の場合、固定筒3の先端部に
は、調整環13との間に介装されるかたちで、駆動環6
5が回動自在に保持されている。駆動環65の前端面に
は、連結キー67が前方に延設されており、これら連結
キー67にフォーカス環43の後端面から後方に延設さ
れた連結キー69が係合している。これにより、フォー
カス環43と駆動環65とは一体的に回動するが、両者
は前後方向には相対動可能となっている。図中、符号7
0は、駆動環65の一部に形成されたセクタギヤであ
り、カメラ側の駆動ギヤ(図示せず)と噛み合ってい
る。
【0015】次に、本実施形態におけるフランジバック
調整について説明する。ズームレンズ鏡筒では、各構成
部品の製造公差に起因して、光学系のピント位置に誤差
が生じる。この誤差を除去するため、フランジバック調
整を行う前に、ワッシャ調整や回転制限位置をずらす
(その構造は図示しない)ことで、ワイド側と望遠側で
焦点移動が生じないように、合焦レンズ群(この場合
は、第1レンズ群41)の位置を光軸L方向に調整す
る。このようにして焦点移動調整を行った場合、光学系
全体のフランジバックがずれることになる。
【0016】本実施形態では、前述した調整環13を光
軸Lを中心に回転させると、調整環13の雌ヘリコイド
ねじ11とズームカム環21の雄ヘリコイドねじ23と
が螺合し、更にズームカム環21の係止溝25がズーム
環5の係止突起27に係合しているため、ズームカム筒
21がズーム環5と連動して回転しながら光軸L方向に
移動する。ズームカム筒21には光学系全体が保持され
ているため、これにより、フランジバック調整が実現さ
れるのである。フランジバック調整後は、接着テープに
よりズーム環5と調整環13とを固着・一体化させ、し
かる後にズーム環5および調整環13の外周面にラバー
リング15を装着する。
【0017】次に、ズームレンズ鏡筒の作動を述べる。
撮影者は、被写体に対してズーミングを行う場合、ズー
ム環5を適宜回動させる。すると、ズーム環5と一体と
なったズームカム筒21が回動し、前述した手順で直進
環33(すなわち、フォーカス環43)とレンズホルダ
57とがそれぞれ進退する。これにより、フォーカス環
43に保持された第1レンズ群41と、レンズホルダ5
7に保持された第2,第3レンズ群53,55との間の
距離が連続的に変化して、ズーミングが実現される。ま
た、オートフォーカシングでは、カメラ側の駆動ギヤに
より駆動環65が適宜回動させられ、連結キー67,6
9を介してフォーカス環43も同角度回動する。する
と、直進環33に対してフォーカス環43が前後に螺進
し、フォーカシングが実現される。尚、マニュアルフォ
ーカシングでは、撮影者がフォーカス環43を手で回動
させることになる。
【0018】次に、本実施形態におけるレンズホルダ5
7の構成およびその組立方法を説明する。本実施形態の
場合、レンズホルダ57は、前述したように第2レンズ
群53と第3レンズ群55とを保持しているが、第2レ
ンズ群53を保持するレンズ保持部材たる保持環71
と、第3レンズ群55を保持する収納部材たる収納環7
3とを接合したものとなっている。第2レンズ群53を
構成する2枚のレンズ53a,53bの表裏4面のうち
の一つには、第3レンズ群55を構成する2枚のレンズ
55a,55bの表裏4面のうちの一つと同一の曲率中
心を有するものがあり、これら2面は互いに所定の許容
限度(本実施形態では、0.01mm)以内の偏芯精度
を保つことが要求される。図2中の符号75は、第3レ
ンズ群55を収納環73に固定する固定環であり、その
外周面には収納環73の内周面に形成された雌ねじ部7
7に螺合する雄ねじ部79が形成されている。尚、本実
施形態の場合、保持環71および収納環73は、可塑性
を有する軟質金属(アルミ合金等)を素材とし、ダイカ
スト成形により製造されている。
【0019】保持環71には、その外殻をなす円筒部8
1と、円筒部81の先端側で円周方向に突設されたフラ
ンジ83とが形成されている。また、収納環73には、
所定のクリアランスcをもって、保持環71の円筒部8
1が内嵌する収納部85が形成されている。フランジ8
3は、図3に示したように、40゜の間隔をもって9枚
形成されており、各フランジ83には120゜間隔で一
組となる第1群〜第3群の貫通孔91,93,95が穿
設されている。各群の貫通孔91,93,95は、それ
ぞれの中心を通過する第1〜第3仮想円C1,C2,C
3を形成するが、本実施形態の場合、各仮想円C1,C
2,C3の中心O1,O2,O3が互いにずれている。
尚、第1群の貫通孔91は、その中心を通過する第1仮
想円C1の中心が保持環71の設計上の中心と一致して
いる。一方、収納環73には、図3に示したように、そ
の前端面に光軸L方向に平行する円柱形状のボス97が
120゜間隔で3本突設されているが、これらボス97
の中心を通過する仮想円Cの中心Oは収納環73の設計
上の中心と一致している。
【0020】以下、レンズホルダ57の組立手順を説明
する。本実施形態の場合、レンズホルダ57の組立にあ
たっては、先ず収納環73を図示しない調芯装置にセッ
トした後、保持環71の円筒部81を収納環73の収納
部85に嵌合させながら、第1群の貫通孔91に収納環
73のボス97を挿通させる。これにより、第2レンズ
群53と第3レンズ群55との間で、同一の曲率中心を
有する面の偏芯量が前述した許容限度以内に収まれば、
保持環71と収納環73とを嵌合させたまま調芯装置か
ら取り外す。
【0021】また、偏芯量が許容限度を超えていれば、
次に、第2群の貫通孔93あるいは第3群の貫通孔95
に収納環73のボス97を挿通させる。これにより、保
持環71と収納環73とは、仮想円C1,C2,C3の
中心O1,O2,O3間のずれ量だけずれることにな
り、殆どの場合には偏芯量が許容限度内に収まる。この
ようにして、偏芯量が許容限度内に収まれば、保持環7
1と収納環73とを嵌合させたまま調芯装置から取り外
す。
【0022】しかる後、図示しないプレス装置等を用い
て、図2に実線で示したように、ボス97を塑性変形さ
せ(押し潰し)、保持環71と収納環73とを固着させ
る。尚、仮想円C1,C2,C3の中心O1,O2,O
3間のずれ量は、設計値や実測値に基づく偏芯量の分布
を統計処理し、最適な値が選択することにより得る。ま
た、ボス97を各群の貫通孔91,93,95に挿通さ
せても偏芯量が許容限度内に収まらない場合、保持環7
1と収納環73との組み合わせを変えて試行を行う。
【0023】このように、本実施形態のレンズ鏡筒によ
れば、レンズホルダ57の組立作業が極めて迅速かつ容
易に行えるようになり、製造コストを極めて低く抑える
ことが可能となった。また、保持環71と収納環73と
の接合に接着剤が不要になるため、組立作業に要する時
間やコストが低減されると共に、作業環境の悪化等も防
止できるようになった。
【0024】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態は、3群構成のズームレンズ鏡筒
に本発明を適用したものであるが、4群以上のレンズ群
を有するレンズ鏡筒に適用してもよいし、他種のレンズ
鏡筒に適用してもよい。また、上記実施形態では、保持
環に形成された3群の貫通孔に収納環のボスを挿通させ
るようにしたが、貫通孔を4群以上形成するようにして
もよいし、レンズ保持部材にボスを形成する一方で収納
部材に貫通孔を形成するようにしてもよい。また、ボス
が形成された部材が熱可塑性合成樹脂等である場合に
は、プレス装置等を用いた塑性変形処理に代えて、加熱
装置を用いた熱変形処理を行うようにしてもよい。ま
た、レンズ保持部材と収納部材とのいずれか一方に凹部
を形成し、他方に凹部に嵌合する突起を形成するように
してもよいし、その場合には接着剤による固着を行うこ
とになる。更に、ズーム機構やフォーカス機構の具体的
構成等についても、上記実施形態に限られるものではな
く、設計上の都合等により適宜変更可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、光学レンズを保持する
レンズ保持部材と、該レンズ保持部材を収容する収容部
材とを有し、該レンズ保持部材と該収容部材との一方に
形成された光軸に平行な複数の貫通孔または凹部と、他
方に形成された前記光軸に平行な複数の突起とを嵌合さ
せることにより、該レンズ保持部材と該収容部材との間
の位置決めがなされるレンズ鏡筒であって、前記貫通孔
または凹部は、前記突起に対して複数組形成されると共
に、各組の貫通孔または凹部の中心を通る仮想円の中心
位置が互いに異なっているものとしたため、レンズ保持
部材と収容部材との間に製造公差によるばらつきがあっ
ても、突起を各組の貫通孔または凹部を順次嵌合させる
ことにより、レンズ保持部材側のレンズ群の光軸と収容
部材側のレンズ群の光軸とを比較的容易に一致させるこ
とができ、組立作業性が極めて高くなる。また、前記レ
ンズ保持部材と前記収容部材とは、前記貫通孔に挿通さ
れた前記突起の先端を塑性変形または熱変形させること
により固着されるにあっては、所定の貫通孔に突起を嵌
合させることによりレンズ群間の光軸が一致したら、貫
通孔の裏面から突出した突起の先端を加圧あるいは加熱
することにより膨張させ、これにより、接着剤を用いる
ことなくレンズ保持部材と収容部材とを固着させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るズームレンズ鏡筒の
縦断面図である。
【図2】同実施形態に係るレンズホルダの断面図であ
る。
【図3】保持環の正面図である。
【図4】収納環の正面図である。
【符号の説明】
57‥‥レンズホルダ 71‥‥保持環 73‥‥収納環 81‥‥円筒部 83‥‥フランジ 85‥‥収納部 91‥‥第1群の貫通孔 93‥‥第2群の貫通孔 95‥‥第2群の貫通孔 97‥‥ボス97 C1‥‥第1仮想円 C2‥‥第2仮想円 C3‥‥第3仮想円 O1‥‥第1仮想円の中心 O2‥‥第2仮想円の中心 O3‥‥第3仮想円の中心 L‥‥光軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 レンズ鏡筒
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、カメラ等に装着
されるレンズ鏡筒に係り、詳しくは、レンズ保持部材と
収容部材との間の位置決めや固定の容易化等を図る技術
に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 次に、本実施形態におけるフランジバッ
ク調整について説明する。レンズ鏡筒では、各構成部品
の製造公差に起因して、光学系のピント位置に誤差が生
じる。この誤差を除去するため、フランジバック調整を
行う前に、ワッシャ調整や回転制限位置をずらす(その
構造は図示しない)ことで、ワイド側と望遠側で焦点移
動が生じないように、合焦レンズ群(この場合は、第1
レンズ群41)の位置を光軸L方向に調整する。このよ
うにして焦点移動調整を行った場合、光学系全体のフラ
ンジバックがずれることになる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学レンズを保持するレンズ保持部材と、
    該レンズ保持部材を収容する収容部材とを有し、該レン
    ズ保持部材と該収容部材との一方に形成された光軸に平
    行な複数の貫通孔または凹部と、他方に形成された前記
    光軸に平行な複数の突起とを嵌合させることにより、該
    レンズ保持部材と該収容部材との間の位置決めがなされ
    るレンズ鏡筒であって、 前記貫通孔または凹部は、前記突起に対して複数組形成
    されると共に、各組の貫通孔または凹部の中心を通る仮
    想円の中心位置が互いに異なっていることを特徴とする
    レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】前記レンズ保持部材と前記収容部材とは、
    前記貫通孔に挿通された前記突起の先端を塑性変形また
    は熱変形させることにより固着されることを特徴とす
    る、請求項1記載のレンズ鏡筒。
JP9363926A 1997-12-18 1997-12-18 レンズ鏡筒 Pending JPH11183770A (ja)

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JP9363926A JPH11183770A (ja) 1997-12-18 1997-12-18 レンズ鏡筒

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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