JP2002090610A - 鏡筒装置 - Google Patents

鏡筒装置

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JP2002090610A
JP2002090610A JP2000276952A JP2000276952A JP2002090610A JP 2002090610 A JP2002090610 A JP 2002090610A JP 2000276952 A JP2000276952 A JP 2000276952A JP 2000276952 A JP2000276952 A JP 2000276952A JP 2002090610 A JP2002090610 A JP 2002090610A
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group frame
ring
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JP2000276952A
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English (en)
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Takeshi Nakane
毅 中根
立男 ▲高▼梨
Tatsuo Takanashi
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のレンズ群を有する鏡筒装置において、高
精度の組み付けが可能な鏡筒装置を提供する。 【解決手段】本鏡筒装置であるズームレンズ鏡筒は、進
退可能な各レンズ群41,42,43をそれぞれ保持
し、互いに嵌合状態にある第1群枠6と第2群枠7と第
3群枠8を内蔵している。上記第1レンズ群41を保持
する第1群枠6と第2群レンズ42を保持する第2群枠
7と、また、第2群枠7と第3群レンズ43を保持する
第3群枠8とは、それぞれ回転規制された状態(直進状
態)で内周面と外周面を嵌合させて組み込まれる。その
取り付け状態において、舌片部の弾性変形力により両枠
部材を光軸Oと直交する方向に相対的に片寄せすること
により嵌合ガタを取り除いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、進退駆動される複
数の枠を有する鏡筒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、進退駆動される複数の枠部材を有
する鏡筒装置として特開平2−207207号公報に開
示されたレンズ鏡筒は、ヘリコイドねじを適用した鏡枠
の進退構造を適用したものである。上記レンズ鏡筒は、
固定枠と、上記固定枠にヘリコイドねじで螺合するヘリ
コイド筒とを有し、上記ヘリコイド筒の内周部にレンズ
枠のズーム駆動を行うカム環が嵌入されている。上記ヘ
リコイド筒には、ヘリコイドねじの一部をカットして、
そのカット部に固定枠との間に挿入されるガタ取り用の
線バネが装着されている。上記線バネの付勢力により上
記ヘリコイド筒を光軸と直交する方向の片方に寄せ、固
定枠とヘリコイド筒と間のヘリコイドねじ部の嵌合ガタ
取りを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の特開平
2−207207号公報に開示されたレンズ鏡筒におい
ては、上記ヘリコイド筒が固定枠に対して回転駆動され
るためにその内部に保持されるレンズ枠も回転するが、
上述したよう上記ヘリコイド筒が片方に寄せられている
ことからレンズ鏡筒のレンズ光軸位置が不安定になり、
相対的なレンズの高精度の芯出しが不可能であった。
【0004】本発明は、上述した不具合を解決するため
になされたものであって、構成が簡単であり、保持され
るレンズの高精度の芯出しが可能であり、光学精度の高
い鏡筒装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
鏡筒装置は、レンズを保持する第一の枠と、上記第一の
枠の内径と嵌合する外径を有して、上記第一の枠に保持
されているレンズの光学芯と芯合わせされたレンズを保
持する第二の枠と、上記内径と上記外径との嵌合ガタを
除去するため上記第一、若しくは、上記第二の枠に設け
られた弾性手段とを有し、上記弾性手段により上記第
一、若しくは、上記第二の枠が第2の枠、若しくは、第
1の枠に対して相対的に変位させ、嵌合ガタが除去され
た状態に保持される。
【0006】本発明の請求項2記載の鏡筒装置は、請求
項1記載の鏡筒装置において、上記第一の枠と上記第二
の枠とは相対的に非回転で且つ相対的に進退する。
【0007】本発明の請求項3記載の鏡筒装置は、請求
項1記の鏡筒装置において、上記弾性手段は、少なくと
も上記第一の枠と上記第二の枠のどちらか一方に設けら
れている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1〜3は、本発明の一実施形態の
鏡筒装置であるズームレンズ鏡筒の分解斜視図である。
図4は、上記ズームレンズ鏡筒の鏡枠繰り出し状態にお
ける縦断面図である。図5は、上記ズームレンズ鏡筒の
第1群枠と第2群枠の嵌合状態を示す光軸直交断面図で
あり、図6は、上記第1群枠と第2群枠の収納状態での
舌片部解放状態を示す部分拡大図である。図7は、ガイ
ド枠連結環の嵌合状態を示す拡大部分断面図であり、図
8は、保持枠連結環周りの嵌合状態を示す拡大部分断面
図である。なお、ズームレンズ鏡筒の説明において、被
写体側を前方、結像面側を後方とし、回転方向は、被写
体側から見たときの回転方向で示すものとする。
【0009】上記実施形態のズームレンズ鏡筒1は、図
1〜3に示すように主にカメラ本体等に固定支持される
固定枠2と、固定枠2に回転可能に支持される駆動環3
と、駆動環3とともに回転しながら進退駆動される回転
環4と、回転環4とともに回転しながら進退駆動される
カム環5と、カム環5を介して回転することなく進退駆
動される第1の枠である第1群枠6および第2群ガイド
枠9および第1の枠である第3群枠8と、図示しないフ
ォーカス機構を介して進退駆動される第2の枠である第
2群枠7と、固定枠2により直進ガイドされる直進リン
グ13と、直進ガイドされる直進キーリング14と、上
記第2群ガイド枠9に連結される第2群ガイド枠連結環
10と、上記第3群枠8に連結される第3群枠連結環1
1と、第1群枠6に保持される第1群レンズ41と、第
2群枠7に保持される第2群レンズ42と、第3群枠8
に保持される第3群レンズ43とを有してなる。
【0010】上記固定枠2は、円環状の部材であって、
その内周面に直進溝2aと、光軸Oに対して斜行するカ
ム溝2bと、前方端部に径方向に弾性変形可能な駆動環
保持用爪2cとが設けられている。
【0011】上記駆動環3は、円環状の部材であって、
その外周に駆動ギヤ3aと、円環部に光軸Oと平行な直
進溝3bが設けられている。
【0012】この駆動環3は、上記保持用爪2cを変形
させながら固定枠2の外周に嵌入され、上記保持用爪2
cにより軸方向の移動が規制された状態で固定枠2に回
転可能な状態で保持される。
【0013】上記回転環4は、円環状の部材であって、
後方部外周にカムフォロア4aが固着され、後方開口側
に内周縁部4cと、内周面4fに光軸Oと平行な直進溝
4dおよび光軸Oに対して斜行するカム溝4eとが設け
られている。
【0014】この回転環4は、カムフォロア4aを固定
枠2のカム溝2bおよび駆動環3の直進溝3bに嵌入し
た状態で固定枠2の内周面2dに嵌合しており、駆動環
3の回転により回転、かつ、光軸O方向に進退駆動され
る。
【0015】上記直進リング13は、円板状部材であっ
て、外周部13bと、段部13aと、ビス穴13cと、
このリングを切り欠いた切り欠き部13dとを有する。
また、上記直進キー12は、突起部12bを有する起立
部と真直な直進キー部とを持つL字形状の板部材であ
る。
【0016】この直進キー12は、直進リング13に対
してビス穴13cに挿通したビス15をねじ穴12aに
螺着して固着される。その固着時に直進リング13の外
周13bを回転環4の内周後端部の内面4fに設けた溝
4cにその直径を弾性変化させて挿入し、回転摺動自在
に取り付ける。
【0017】上記取り付け状態で直進リング13は、回
転環4に対して光軸O方向に一体であり、回転可能状態
で支持される。また、直進キー12は、光軸Oと平行に
前方に向けて延出した状態に保持される。そして、上記
直進リング13における直進キー12の突起部12bが
固定枠2の直進溝2aに摺動自在に嵌入しているので、
直進キー12は、回転が規制された状態で光軸O方向に
進退駆動されることになる。
【0018】上記カム環5は、円環状の部材であって、
後方部外周にカムフォロア5aが固着され、後方開口側
に内周溝5bと、内周面5g上に光軸Oに対して斜行す
るカム溝5d,5e,5fとが設けられている。なお、
カム溝5d,5e,5fは、それぞれの溝端部がカム環
外方に通じる単一の挿通溝(図示せず)に連結されてお
り、上記各カム溝に嵌入される各カムフォロアは、上記
挿通溝を介して対応するカム溝に挿入可能である。
【0019】上記直進キーリング14は、リング外周面
14fと、外周面に固着されるカムフォロア14aと、
リング突起部14dと、前方に延出する2つの直進キー
部14bと、直進キー12が円周方向で精密嵌合するリ
ング内周のガイド溝14cとを有している。
【0020】上記カム環5を組み込むには、回転環4の
内周面4fに嵌入し、カムフォロア5aを回転環4の直
進溝4dに係合させた状態とする。そこで、直進キーリ
ング14のリング突部14dを図示せぬカム環5の端部
に設けた切り欠きからカム環5の内周溝5bに回転可能
に嵌入させ、リング外周面14fを回転環4の内周面4
fに嵌合た状態で直進キーリング14が取り付けられ
る。その取り付け状態で直進キー14のカムフォロア1
4aは、カム溝4eに摺動自在に嵌入し、さらに、ガイ
ド溝14cには直進キー12が摺動自在に嵌入する。し
たがって、上記カム環5は、回転環4とともに回転し、
かつ、光軸O方向回転が規制される直進キーリング14
とともに進退可能となり、回転環4の回転に伴ってカム
溝4eにより直進キーリング14を介して進退駆動され
る。
【0021】なお、リング突起部14dの外周面と回転
環5の内周溝5bの谷径との間、および、内周溝14e
の谷径とのカム環5の内周溝5bの外側の内径面(内周
面5gと等しい)との間には、直進キーリング14とカ
ム環5の嵌合時の逃げとなる隙間が設けられている。
【0022】上記第1群枠6は、円環部材であって、後
方部外周にカムフォロア6aが固着され、内周面6gに
直進ガイド溝6b,6dが設けられ、前面部に3つの治
具挿通開口部6cと、上記開口部6cを避けた部分に3
分割されたレンズ保持内周部6e,6fとが設けられて
いる。上記レンズ保持内周部6e,6fには第1群レン
ズ41であるレンズ20,21が径方向,光軸方向とも
に遊びのある遊合状態で挿入され、後述するレンズ組み
立て治具30により位置決めされて接着固定される。上
記遊びの寸法は、各構成部材の部品精度を吸収するに十
分な寸法とする。
【0023】この第1群枠6は、その外周面6hがカム
環5の内周面5gに相対回転,進退自在に嵌入され、カ
ムフォロア6aがカム環5のカム溝5dに、また、直進
ガイド溝6dに直進キーリング14の直進キー部14b
がそれぞれ円周方向で精密嵌合状態で光軸O方向に摺動
自在に嵌入した状態で組み込まれる。したがって、第1
群枠6は、カム環5の回転に伴って回転することなく光
軸O方向に進退駆動される。
【0024】上記第2群枠7は、円環部材であって、外
周部に光軸O方向後方に延出する3等分位置に突状の2
つの直進ガイド部7a1および1つの直進ガイド部7a2
と、左右2つの切り欠き部7fが設けられ、前面部に3
つの治具挿通開口部7cと、上記開口部7cを避けた部
分に3分割されたレンズ保持内周部7h,7i,7j
(図4参照)と、上記直進ガイド部間の外周面7kと、
後方部分に円筒状に設けられた外周面7mと、その外周
面7mに設けられたピン7rとが設けられている。
【0025】上記第2群枠7の3つの直進ガイド部7a
1,7a2のうち、上方に位置する2つのガイド部7a1の
前方端部に切り込みが入った弾性手段(変位手段)とし
ての舌片部7bが上記2つの直進ガイド部7a1に一体的
に設けられている。その舌片部7bは、径方向に弾性変
形が可能であり、外周側に小突起部7gを有する。
【0026】上記レンズ保持内周部7h,7i,7jに
は第2群レンズ42であるレンズ22,23,24,2
5,26が径方向,光軸方向ともに遊びのある遊合状態
で挿入可能であり、後述するレンズ組み立て治具30に
より位置決めされ、正しい位置に接着固定される。上記
遊びの寸法は、後述するガタ取り機構による片寄せ量、
および、各構成部材の部品精度を吸収するに十分な寸法
とする。
【0027】この第2群枠7は、外周面7kが第1群枠
6の内周面6gに進退自在に嵌入され、直進ガイド部7
a1,7a2が第1群枠6の直進ガイド溝6bに摺動自在に
嵌入した状態で組み込まれる。なお、上記切り欠き7f
には直進キーリング14の直進キー部14bがガタのあ
る状態で挿通した状態で組み込まれる。直進キー部14
bは、第1群枠6に設けられた別の溝である直進ガイド
溝6dに光軸O方向に摺動可能に嵌入する。したがっ
て、第2群枠7は、第1群枠6に対して直進ガイド溝6
bにより回転規制された状態で進退移動可能に支持され
る。
【0028】上記第1群枠6と第2群枠7とは、上述の
ように内周面6gと外周面7kとの嵌合により光軸O上
の位置決めがなされるが、その嵌合は、精密嵌合(隙間
が極めて少ない嵌合状態)である。しかし、わずかな嵌
合ガタは避けられない。その嵌合ガタをなくすために上
記直進ガイド部7a1の舌片部7bの弾性変形による付勢
力を利用して第1群枠6に対して第2群枠7を下方のS
方向(図5参照)に片寄せして、すなわち、相対変位さ
せて上記の嵌合ガタを取り除くガタ取り(変位)機構が
採用されている。このガタ取り機構の詳細については、
図5を参照して後で説明する。
【0029】上記第2群ガイド枠9は、円環部材であっ
て、外周部に光軸O方向に沿って直進ガイド溝9cと、
直進キー部14b、および、直進キー12がそれぞれガ
タ状態で挿通する切り欠き部9f、および挿通穴9e
と、中央部に貫通する開口部9gと、後方外周に沿って
外周溝9aと、上記外周溝上に突起挿通用切り欠き部9
bとが設けられている。
【0030】この第2群ガイド枠9は、第2群枠7に対
して上記直進ガイド部内周7nに嵌合して取り付けられ
る。その取り付け状態では、直進ガイド溝9cに第2群
枠7の直進ガイド部7a1と7a2を嵌入させて光軸O回り
が規制され、進退移動可能となる。
【0031】上記第2群ガイド枠連結環(以下、G枠連
結環と記載する)10は、リング状部材であって、外周
10fに固着されるカムフォロア10aと、内周10e
上に突起10b、直進キー12がガタ状態で挿通する切
り欠き10c、直進キー部14bが円周方向に精密嵌合
状態で挿通する直進ガイド溝10dとが設けられてい
る。
【0032】このG枠連結環10は、その外周10fを
カム環5の内周5gに嵌入させ、カムフォロア10aを
カム溝5eに摺動自在に嵌入させて取り付けられる。こ
のとき、直進ガイド溝10dに直進キー部14bが挿通
する。
【0033】さらに、上記G枠連結環10は、上記第2
群ガイド枠9の外周溝9aに突起10bを切り欠き9b
を介して嵌入させて第2群ガイド枠9と連結され光軸O
方向に一体化される。そして、上記第2群ガイド枠9に
は第2群枠7がその直進ガイド部7a1,7a2を直進ガイ
ド溝9cに嵌入させた状態で嵌合する。
【0034】但し、上記G枠連結環10と第2群ガイド
枠9との組み立て順は、鏡枠構造によっては先に上記連
結環10を上記第2群ガイド枠9に取り付け、その後、
カム環5に装着することも可能である。
【0035】上記の組み付け状態では直進キー12がガ
タのある状態で挿通穴9eと切り欠き10cを挿通し、
直進キー部14bがG枠連結環10の直進ガイド溝10
dに精密嵌合状態で挿通し、切り欠き9fをガタのある
状態で挿通している。したがって、G枠連結環10は直
進キー部14bにより、第2群ガイド枠9は、第2群枠
7の直進ガイド部7aとその内周7nを介して第2群枠
7に摺動自在に保持されており、第2群ガイド枠9とG
枠連結環10は、一体の状態でカム環5の回転に伴って
カムフォロア10aを介して回転することなく光軸O方
向に進退駆動される。
【0036】なお、上記第2群ガイド枠9と上記第2群
枠7との間には、図示しないフォーカシング駆動機構が
配設されており、そのフォーカシング駆動機構により第
2群枠7を第2群ガイド枠9に対して相対的に光軸O方
向に進退駆動し、フォーカシングが実行される。
【0037】上述したように上記G枠連結環10と上記
第2群ガイド枠9とは、外周溝9aにて連結されるが、
その連結嵌合状態において、図7の拡大断面図に示すよ
うに光軸O方向に関しては、上記外周溝9aと突起10
bが精密嵌合して連結される。光軸O方向と直交する径
方向に関しては、G枠連結環10の外周10fがカム環
5の内周5gに精密嵌合し、一方、第2群ガイド枠9
は、その直進ガイド溝9cの底部が第2群枠7の内周7
nに精密嵌合して保持されている。したがって、径方向
に関してG枠連結環10と第2群ガイド枠9の連結嵌合
部間で径方向の移動手段となる逃げ部を設ける必要があ
る。
【0038】そこで、図7の拡大断面図に示すように第
2群ガイド枠9の外周9dとG枠連結環10の内周10
eの間に若干の隙間(移動手段)を設け、同様に第2群
ガイド枠9の外周溝9aの底面と上記連結環10の突起
10bの先端10baの間に若干の隙間(移動手段)を設
け、上記連結環10の径方向の詰まりを防止している。
【0039】上記第3群枠8は、円環部材であって、後
方外周に沿って外周溝8aと、突起挿通用切り欠き8b
と、上述するレンズ組み立て治具30が挿通される3つ
の治具挿通開口部8cと、上記開口部8cを避けた部分
に3分割されたレンズ保持内周部8g,8h,8i(図
4参照)と、上記第2群枠7の外周部7mに精密嵌合す
る内周部8dと、上記内周部8d上の上方部に一体的に
設けられ、径方向に弾性変形可能な2つの弾性手段とし
ての舌片部8eと、第2群枠7に対して回転防止のた
め、内周部8dに設けられ、上記ピン7rと係合摺動す
る直進溝8jとが設けられている。
【0040】上記第3群枠8のレンズ保持内周部8g,
8h,8iには第3群レンズ43であるレンズ27,2
8,29が径方向,光軸方向ともに遊びのある遊合状態
で挿入され、後述するレンズ組み立て治具30により位
置決めされて接着固定される。上記遊びの寸法は、各構
成部材の部品精度を吸収するに十分な寸法とする。
【0041】上記第3群枠連結環(以下、L枠連結環と
記載する)11は、リング状部材であって、外周11f
に固着されるカムフォロア11aと、内周11e上に突
起11b、直進キー部14bが円周方向において精密嵌
合状態で挿通する直進ガイド穴11cと、直進キー12
がガタ状態で挿通する切り欠き11dとが設けられてい
る。
【0042】上記L枠連結環11は、その外周11fを
カム環5の内周5gに嵌入させ、カムフォロア11aを
カム溝5fに摺動自在に嵌入させてカム環5に取り付け
る。このとき、直進ガイド穴11cに直進キー部14b
が挿通する。
【0043】さらに、上記L枠連結環11の突起11b
を第3群枠8の外周溝8aに設けられた切り欠き8bに
挿通させて嵌入し、上記連結環11を第3群枠8に連結
する。さらに、上記第3群枠8は、その内周部8dを第
2群枠7の外周部7mに嵌合させて組み付けられる。
【0044】但し、上記L枠連結環11と第3群枠8の
組み立て順は、鏡枠構造によっては先に上記連結環11
を第3枠8に装着した後でカム環5に挿入することも可
能である。
【0045】上記組み付け状態ではL枠連結環11は、
直進キー部14bにより回転が規制され、また、第2群
枠8は、直進溝8jとピン7rとの係合により回転が規
制され、第2群枠7に対して光軸O方向にのみ摺動自在
に保持される。そして、第3群保持枠8とL枠連結環1
1は、一体の状態でカム環5の回転に伴ってカムフォロ
ア11aを介して光軸O方向に進退駆動される。
【0046】上記L枠連結環11と上記第3群枠8と
は、上述したように外周溝8aにて連結されるが、その
連結嵌合状態において、図8の拡大断面図にも示すよう
に光軸O方向に関しては、上記外周溝8aと突起11b
が精密嵌合して連結される。また、光軸O方向と直交す
る径方向に関しては、上記連結環11の外周11fがカ
ム環5の内周5gに精密嵌合し、一方、第3群枠8の内
周8dが第2群枠7の外周面7mに精密嵌合して保持さ
れている。
【0047】したがって、径方向に関してL枠連結環1
1と第3群枠8の連結嵌合部間で径方向の移動手段とし
て逃げ部を設ける必要がある。そこで、図8の拡大断面
図に示すように第3群枠8の外周8gとL枠連結環11
の内周11eの間に若干の隙間(移動手段)を設け、ま
た、第3群枠8の外周溝8aでL枠連結環11の突起1
1bが嵌入する部分の周溝は、底部のない溝(移動手
段)として上記突起11bの先端を貫通させ、径方向の
詰まりを防止している。
【0048】上記第3群枠8と第2群枠7とは、内周面
8dと外周面7mとの嵌合により光軸Oと直交する方向
の位置決めがなされるが、その嵌合は、精密嵌合(隙間
が極めて少ない嵌合状態)であるがわずかな嵌合ガタは
避けられない。その嵌合ガタをなくすために、第2群枠
7と第1群枠6の場合と同様なガタ取り機構を採用して
いる。但し、上記第3群枠8と第2群枠7とのガタ取り
(変位)機構においては、後述する弾性手段の舌片部8
eが第2群枠7の外周面7mに当接するような構造と
し、舌片部の付勢状態が異なる。
【0049】すなわち、上記内周面8dを形成する筒部
にその内径側に少しばかり突出するように舌片部8eを
配設し、その舌片部8eを第2群枠7の外周面7mに当
接させる。上記舌片部8eの弾性変形による付勢力によ
り第2群枠7に対して第3群枠8を相対的に上方に片寄
せして嵌合ガタを取り除いている。なお、上記ガタ取り
機構によりガタ取りを行った場合、枠に装着されるレン
ズの芯ずれが生じる可能性があるが、そのずれは、枠に
装着されるレンズの外径とレンズ保持内周部8g,8
h,8iの隙間を所定量に取り、後述するレンズ組み立
て治具を用いて位置決めし、固着することでレンズ芯ず
れが補正される。
【0050】ここで、前述した第1群枠6と第2群枠7
の嵌合部のガタ取り機構の詳細について図5の断面図を
用いて説明する。図5の断面図に示すように第1群枠6
と第2群枠7の嵌合部において、上記第2群枠7の直進
ガイド部7a1が第1群枠6の直進ガイド溝6bに嵌入す
ると、舌片部7bの小突起7gが直進ガイド溝6bの底
面に当接するのでその付勢力により第2群枠7が第1群
枠6に対してS方向に片寄せされ、嵌合ガタのない状態
が得られる。
【0051】但し、第1群枠6の直進ガイド溝6bと第
2枠7の下方位置の直進ガイド部7a2との回転方向(円
周方向)の隙間はほとんどない精密嵌合状態とする。他
の直進ガイド溝6bと第2枠7の上方両側の直進ガイド
部7a1とは、わずかな嵌合隙間のある状態とする。
【0052】上記ガタ取り機構によりガタ取りを行った
場合、保持枠部材に装着されるレンズの芯ずれが生じる
可能性がある。しかし、そのずれは、保持枠部材に装着
されるレンズの外径とレンズ保持内周部7h,7i,7
jとに必要なギャップを取っておき、レンズ組み立て治
具30(後述)を用いて正しい位置にレンズを保持した
状態で接着固定することでレンズ芯ずれは補正される。
【0053】上記レンズの外径とレンズ保持内周部のガ
タ取りにより必要となるギャップgについて説明する
と、図5に示すように上記第1群枠6と第2群枠7との
枠間のギャップGは、それぞれの枠の内周面6gの直径
をD1 と、外周面7kの直径をD2 とすると、 G=D1 −D2 ……(1) である。
【0054】一方、第2群枠7のレンズ保持内周部7
h,7i,7jのいずれか、例えば、7hの直径をD4
とし、それに対応して装着される第2群レンズ42のう
ちのレンズ22の直径をD3 とすると、その間のギャッ
プgは、 g=D4 −D3 ……(2) である。
【0055】いま、第1群枠6の中心を一致させるべき
光軸O1 (前述の光軸Oと等しい)とすると、その基準
となる光軸O1 からレンズ22の光軸O2 が最大に偏心
する量Eは、上記ギャップにより E=G/2+g/2……(3) となる。上記最大に偏心した位置から上記基準となる光
軸O1 までレンズを移動して戻すためのギャップgは、
上記偏心する量Eに相当するので、(3)式より、g=
G/2+g/2となり、したがって、g=Gとなる。
【0056】上述したようにギャップgは、ギャップG
と等しく、第2群レンズと第2群枠7のレンズ保持内周
部と隙間としては、少なくとも上記(1)式のギャップ
G以上を確保する必要がある。
【0057】なお、上記第2群枠7の片寄せによりレン
ズの芯精度を確実に維持するには、例えば、舌片部7b
の小突起7gの光軸O方向の位置をレンズ群の位置に合
致させるとよい。さらに、上記小突起7gの位置を内周
面6gと外周面7kとの嵌合長の中央位置の近傍に位置
させるとその効果が向上する。
【0058】また、上記第2群枠7の舌片部7bは、レ
ンズ鏡筒1が繰り出し状態にて第1群枠6の直進ガイド
溝6bに常時当接し、弾性変形しているので、そのため
のへたり(永久変形)が生じる可能性がある。それを防
止するために図6に示すようにレンズ鏡筒収納状態にお
いては、第2群枠7の舌片部7bの小突起7gを、直進
ガイド溝6bの底部がさらに深くなった凹部6h内に位
置させて、舌片部7bの変形状態を解放させる。
【0059】次に、レンズ組み立て治具30を用いて第
1群枠6,第2群枠7,第3群枠8にそれぞれ第1群レ
ンズ41,第2群レンズ42,第3群レンズ43を位置
決めして接着固定する方法について、図9〜11を用い
て説明する。なお、図9,10は、レンズ組み立て治具
と各レンズ保持枠と各レンズ群の分解斜視図である。図
11は、上記レンズ組み立て治具により各レンズ群と各
保持枠部材を保持した状態での縦断面図である。
【0060】上記レンズ組み立て治具(以下、治具と記
載する)30には、第1群枠6の内周6gにガタなく嵌
合可能な外周30dと、前方側端面30mと、後方側端
面30nと、前方側に突出し、第1群レンズ41を保持
可能な3本の脚部30aと、後方側に突出し、第2群レ
ンズ42を保持可能な3本の脚部30bと、上記脚部3
0bの外方で同様に後方側に突出し、第3群レンズ43
を保持可能な3本の脚部30cとが設けられている。
【0061】上記脚部30aにはその突出内周部にレン
ズ20と21とを保持可能な段状のレンズ保持面30
e,30fが設けられている。また、上記脚部30bに
はその突出内周部にレンズ22,23と、24と、2
5,26とを保持可能な段状のレンズ保持面30g,3
0h,30iが設けられている。さらに、上記脚部30
cにはその突出内周部にレンズ27と、28と、29と
を保持可能な段状のレンズ保持面30j,30k,30
lが設けられている。
【0062】上記各レンズ群を保持枠部材に固着するに
際して、治具30に各保持枠部材である第1群枠6,第
2群枠7,第3群枠8を取り付けるが、まず、治具30
の前方側から外周30dに第1群枠6の内周6gを精密
嵌合させ、治具30の前方端面30mを第1群枠6の底
面6iに当接させて光軸O方向の位置決めをする。その
とき、上記脚部30aは、第1群枠6の開口部6cを挿
通させて取り付ける。
【0063】また、治具30の後方側から第2群枠7を
第1群枠6の内周6gに嵌入し、治具30の後方端面3
0nに前端面7pを当接させて光軸O方向の位置決めを
する。そのとき、上記脚部30bと脚部30cは、第2
群枠7の開口部7cを挿通させて取り付ける。また、上
記嵌入状態では前述したように第2群枠7は、第1群枠
6に対して下方に嵌合ガタ分の片寄せがなされた状態に
保持される。
【0064】さらに、治具30の後方側から第3群枠8
を第2群枠7の外周面7mに嵌入し、第2群枠7の光軸
O方向にリング状に窪んだ面7qに第3群枠端面8kを
当接させて光軸O方向の位置決めをする。そのとき、上
記脚部30cは、第3群枠8の開口部8cを挿通させて
取り付ける。また、上記嵌入状態では前述したように第
3群枠8は、第2群枠7に対して上方に嵌合ガタ分の片
寄せがなされた状態に保持される。
【0065】上述したように治具30に上記各保持枠部
材を装着した状態で第1,2,3群レンズ41,42,
43の各レンズの外周部を上述した各脚部の各レンズ保
持部で保持させて周方向位置決めを、さらに、各レンズ
の光軸O方向端面を対応するレンズ保持部の光軸O方向
段部、例えば、レンズ保持部30eの段部30e0やレン
ズ保持部30iの段部30i0に当接させて光軸方向の位
置決めをする。そのレンズ位置決め状態では、レンズ外
周と保持枠部材のレンズ保持内周部、例えば、レンズ2
0の外周と第1群枠6のレンズ保持内周部6eやレンズ
22の外周と第2群枠7のレンズ保持内周部7h等には
少なくとも部品寸法のばらつき、あるいは、枠部材の片
寄せを吸収するだけの隙間があり、レンズと保持枠部材
のレンズ保持部とは直接当接しない。
【0066】さらに、各レンズのすべては、光軸O方向
において各保持枠部材と隙間のある状態、すなわち、浮
いた状態で治具30に保持される。例えば、レンズ20
に一面(図11のレンズ20の右面)は、光軸O方向に
おけるレンズ保持部の段部6jと浮いた状態である。も
ちろん、この隙間は、上述したようにレンズ外周隙間寸
法を設けるのと同様に部品寸法のばらつき等を考慮して
設ければよい。
【0067】上記レンズ支持状態にて各レンズとそれに
対応する各保持枠部材のレンズ保持内周部、および/ま
たは、光軸O方向におけるレンズ受け面段部の上記隙間
に接着剤を注入して接着する。接着固定後、各保持枠部
材を治具30から取り出す。
【0068】上述のようにして組み込まれた本実施形態
のズームレンズ鏡筒1において、鏡枠の進退を行う場
合、図示しない鏡筒駆動機構を介して駆動環3が反時計
回りに回転駆動され、各鏡枠が収納位置から繰り出さ
れ、それぞれ撮影可能なズームワイド位置、ズームテレ
位置に移動する。すなわち、駆動環3の回転に伴って回
転環4、および、カム環5が回転しながら繰り出され
る。回転環4とカム環5の回転により直進リング13,
直進キー12が回転することなく回転環4とともに前方
に繰り出される。また、さらに、直進キー12により回
転が規制された状態で直進キーリング14もカム環5と
ともに前方に移動する。
【0069】第1群レンズ41を保持する第1群枠6
は、直進キーリング14の直進キー部14bにより回転
が規制された状態でカム環5のカム溝5dにより光軸O
方向前方に繰り出される。
【0070】G枠連結環10とL枠連結環11は、直進
キーリング14の直進キー部14bにより回転が規制さ
れた状態でそれぞれカム環5のカム溝5e,5fにより
光軸O方向前方に繰り出される。
【0071】そして、第2群ガイド枠9は、第1群枠6
および第2群枠7で回転が規制された状態でG枠連結環
10を介して第2群枠7とともに光軸O方向に繰り出さ
れる。また、第3群レンズ43を保持する第3群枠8も
第2群枠7によって回転が規制された状態でL枠連結環
11を介して光軸O方向に繰り出される。
【0072】上述した複数の保持枠、すなわち、第1群
枠6,第2群枠7,第3群枠8の相対移動の繰り出しに
よりレンズ鏡筒1は、撮影可能なワイド状態、あるい
は、テレ状態にそれぞれズーミングされる。
【0073】なお、上記ズーミング状態において第2群
レンズ42を保持する第2群枠7は、第1群枠6に回転
規制された状態で第2群ガイド枠9に内蔵されるフォー
カシング駆動機構(図示せず)により第1群枠6,第3
群枠8に対する光軸O方向の合焦位置に駆動され、レン
ズ鏡筒1のフォーカシングが行われる。
【0074】以上、説明したように本実施形態のレンズ
鏡筒1によれば、第1レンズ群41を保持する第1群枠
6と第2群レンズ42を保持する第2群枠7と、また、
第2群枠7と第3群レンズ43を保持する第3群枠8と
は、それぞれ回転規制された状態(直進状態)で内周面
と外周面を嵌合させて組み込まれる。その取り付け状態
において、舌片部の弾性変形力により両枠部材を光軸O
と直交する方向に相対的に片寄せして嵌合ガタを取り除
いている。
【0075】したがって、上記第1群枠6と第2群枠
7、また、第2群枠7と第3群枠8は、それぞれ嵌合部
のガタのない状態のもとで上記各枠部材に保持される各
レンズ群の光軸芯位置が変化することなく高精度に保持
されて光軸O方向に進退駆動される。そして、上記嵌合
ガタを取り除くための機構部の構造も簡単であり、コス
ト的、スペース的に有利となる。
【0076】なお、上記各レンズ群を第1群枠6や第2
群枠7、さらに、第3群枠8に固着させる場合、上述し
たようにレンズ組み立て治具30を用いてレンズ群を枠
部材に対して相対的な位置決めをしてレンズの枠部材へ
の固着を行うが、上述したように上記治具30に対して
上記第1群枠6と第2群枠7、また、第2群枠7と第3
群枠8がそれぞれ嵌合ガタのガタつめ(ガタ取り)がな
された状態で取り付けられるので上記嵌合ガタつめによ
る各レンズ群の芯ずれは生じない。
【0077】なお、上述の実施形態におけるレンズの保
持枠部材への固定方法は、接着剤による接着としたが、
これに限らず、例えば、溶着や機械的固定方法を適用し
てレンズを保持枠部材に固着する場合にも本発明の要旨
は適用可能である。
【0078】また、上述の実施形態におけるレンズ組み
立て治具を用いてレンズを保持枠部材に接着する場合、
上記治具に保持枠部材を先に取り付けたが、鏡枠の構造
によっては、上記治具にレンズ群を先に装着し、そこで
保持枠部材を治具に取り付けて接着を行うようにするこ
とも可能である。
【0079】上述した実施形態により、 (1) 第一の枠と、上記第一の枠の内径と嵌合する外
径を有する第二の枠と、上記内径と上記外径との嵌合ガ
タを除去するため上記第一、若しくは、上記第二の枠に
設けられた弾性手段と、を有したことを特徴とする鏡筒
装置を提案することができる。
【0080】(2) 上記第一の枠と上記第二の枠とは
相対的に非回転で且つ相対的に進退することを特徴とす
る上記(1)記載の鏡筒装置を提案することができる。
【0081】(3) 上記弾性手段は、少なくとも上記
第一の枠と上記第二の枠のどちらか一方に設けられてい
ることを特徴とする上記(1)記載の鏡筒装置を提案す
ることができる。
【0082】上述のように本発明の実施形態によれば、
互いに嵌合する複数のレンズ群枠を有する鏡筒装置にお
いて、保持されるレンズの高精度の芯出しが可能であ
り、光学精度の高い鏡筒装置を提供することができる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、枠部材同士によるガタ
を取り除いて光学精度の高い鏡筒装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の鏡筒装置であるズームレ
ンズ鏡筒の一部の分解斜視図。
【図2】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒の他の一部
の分解斜視図。
【図3】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒のさらに他
の一部の分解斜視図。
【図4】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒の鏡枠繰り
出し状態における縦断面図。
【図5】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒の第1群枠
と第2群枠の嵌合状態を示す光軸直交断面図。
【図6】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒の第1群枠
と第2群枠の収納状態での舌片部解放状態を示す部分拡
大図である。
【図7】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒のG枠連結
環周りの嵌合状態を示す拡大部分断面図。
【図8】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒のL枠連結
環周りの嵌合状態を示す拡大部分断面図。
【図9】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒のレンズ組
み立て治具と各保持枠部材と各レンズ群の分解斜視図の
一部。
【図10】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒のレンズ
組み立て治具と各保持枠部材と各レンズ群の分解斜視図
の他の一部。
【図11】上記一実施形態のズームレンズ鏡筒のレンズ
組み立て治具で各保持枠部材およびレンズを保持した状
態での縦断面図。
【符号の説明】
6 ……第1群枠(保持枠) 7 ……第2群枠(保持枠) 8 ……第3群枠(保持枠) 30 ……レンズ組み立て治具 41 ……第1レンズ群(レンズ群) 42 ……第2レンズ群(レンズ群) 43 ……第2レンズ群(レンズ群)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月9日(2001.4.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】上述したように上記G枠連結環10と上記
第2群ガイド枠9とは、外周溝9aにて連結されるが、
その連結嵌合状態において、図7の拡大断面図に示すよ
うに光軸O方向に関しては、上記外周溝9aと突起10
bが精密嵌合して連結される。光軸O方向と直交する径
方向に関しては、G枠連結環10の外周10fがカム環
5の内周5gに精密嵌合し、一方、第2群ガイド枠9
は、その直進ガイド溝9cの底部が第2群枠7の内周7
nに精密嵌合して保持されている。つまり、G枠連結環
10の光軸中心と第2群ガイド枠9の光軸中心とは、光
学的な意味での精密さでいえば、種々の部品誤差によっ
てずれている。したがって、径方向に関してG枠連結環
10と第2群ガイド枠9の連結嵌合部間で径方向の移動
手段となる逃げ部を設ける必要がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】そこで、図7の拡大断面図に示すように第
2群ガイド枠9の外周9dとG枠連結環10の内周10
eの間に若干の隙間(移動手段)を設け、同様に第2群
ガイド枠9の外周溝9aの底面と上記連結環10の突起
10bの先端10baの間に若干の隙間(移動手段)を設
け、上記連結環10の径方向の詰まりを防止している。
同時にこの詰まりから生じる部品変形によるレンズ光軸
Oのずれ発生を防止している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】上記L枠連結環11と上記第3群枠8と
は、上述したように外周溝8aにて連結されるが、その
連結嵌合状態において、図8の拡大断面図にも示すよう
に光軸O方向に関しては、上記外周溝8aと突起11b
が精密嵌合して連結される。また、光軸O方向と直交す
る径方向に関しては、上記連結環11の外周11fがカ
ム環5の内周5gに精密嵌合し、一方、第3群枠8の内
周8dが第2群枠7の外周面7mに精密嵌合して保持さ
れている。つまり、L枠連結環11の光軸中心と第3群
ガイド枠8の光軸中心とは、光学的な意味での精密さで
いえば、種々の部品誤差によってずれている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】したがって、径方向に関してL枠連結環1
1と第3群枠8の連結嵌合部間で径方向の移動手段とし
て逃げ部を設ける必要がある。そこで、図8の拡大断面
図に示すように第3群枠8の外周8gとL枠連結環11
の内周11eの間に若干の隙間(移動手段)を設け、ま
た、第3群枠8の外周溝8aでL枠連結環11の突起1
1bが嵌入する部分の周溝は、底部のない溝(移動手
段)として上記突起11bの先端を貫通させ、径方向の
詰まりを防止している。同時にこの詰まりから生じる部
品変形によるレンズ光軸Oのずれ発生を防止している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持する第一の枠と、 上記第一の枠の内径と嵌合する外径を有して、上記第一
    の枠に保持されているレンズの光学芯と芯合わせされた
    レンズを保持する第二の枠と、 上記内径と上記外径との嵌合ガタを除去するため上記第
    一、若しくは、上記第二の枠に設けられた弾性手段と、 を有したことを特徴とする鏡筒装置。
  2. 【請求項2】 上記第一の枠と上記第二の枠とは相対的
    に非回転で且つ相対的に進退することを特徴とする請求
    項1記載の鏡筒装置。
  3. 【請求項3】 上記弾性手段は、少なくとも上記第一の
    枠と上記第二の枠のどちらか一方に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の鏡筒装置。
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