JPH11183613A - 車両用レーダ装置 - Google Patents

車両用レーダ装置

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JPH11183613A
JPH11183613A JP9363937A JP36393797A JPH11183613A JP H11183613 A JPH11183613 A JP H11183613A JP 9363937 A JP9363937 A JP 9363937A JP 36393797 A JP36393797 A JP 36393797A JP H11183613 A JPH11183613 A JP H11183613A
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JP
Japan
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signal
sampling
frequency
reflected
radar
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JP9363937A
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Inventor
Takahiko Oki
孝彦 沖
Hiroshige Fukuhara
裕成 福原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物標からの反射信号が微小でも確実に検出し
て物標までの距離を計測でき、また距離の計測に依存せ
ずに相対速度が求められるレーダ装置とする。 【解決手段】 レーダヘッド10ではトリガパルス発生
回路3からの送出タイミング信号に基づき基本周波数f
0に対してf1=f0+Δfの周波数変調信号を送受信
アンテナ17から送出する。受信信号は差分周波数△f
のIF信号に変換され、信号処理部20ではこれをサン
プリングして記録回路24で積分し、ドップラ検出回路
27でサンプリング値の振幅変化周波数を求める。演算
器26がサンプリング結果から反射信号を抽出して送受
信間の時間で反射物標までの距離を求め、振幅変化周波
数から相対速度を求める。送信信号の時間幅が反射信号
波形を1波以上含むようにし、サンプリング間隔を0.
5/Δf以下にすることにより、反射信号波形が3点で
サンプリングされ、確実に反射信号が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両前方の障害
物までの距離を検出する車両用レーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用レーダ装置として、パルス
方式レーダ装置がある。これは、送受信アンテナを備え
るレーダヘッドから車両前方に向けて一定時間だけ電磁
波を送出するとともに、受信信号内で一定強度以上の反
射波を物標からの反射信号として検波器で検出し、送出
した時刻から反射信号を検出(受信)した時刻までの経
過時間より電磁波を反射した物標までの距離を計測する
ものである。さらに、反射物標との相対速度は、上記に
求めた距離の時間微分により求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な車両用レーダ装置においては、反射信号の検出に一定
のしきい値を設けているので、反射信号がしきい値以下
になった場合には雑音に埋もれて物標の検出が行えな
い。とくにパルス方式電波レーダ装置では、物標の大き
さやその反射面の変化によって反射強度が変化したり、
路面反射等との干渉により反射強度が変動して、しきい
値以下になる状況が生じやすいため、物標の検出が不安
定になる例が多い。また、相対速度は距離が計測されて
からその距離を時間微分するので、その計測が距離の計
測可否に依存するとともに、時間的に2段階の処理にな
るという問題がある。
【0004】そこで、雑音に対する検出効率の向上手段
として、光レーダ装置において微小な反射信号の検出を
行うのに用いられているような、受信信号を所定時間積
算する加算式信号処理を適用することが考えられるが、
電磁波レーダにおける反射信号は一波以上の高周波信号
(バースト信号)であるから、時間積算する信号処理で
は積算のための積分器で信号の正負が平均化されて、反
射信号の検出ができない。
【0005】このほか、反射信号の包絡線検出を行って
振幅成分を抽出する方法もあるが、雑音成分の振幅成分
も同様に検出されてしまって、反射信号が微小の場合に
はやはり雑音との識別ができなくなる。したがって本発
明は、上記従来の問題点に鑑み、物標からの反射信号が
微小な場合にも確実に検出して物標までの距離を計測す
ることができ、また物標との相対速度が距離の計測に依
存せずに求められる車両用レーダ装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため請求項1記載の
本発明は、一定時間間隔で所定時間幅の電磁波の送信信
号を送出するとともに、物標からの反射信号を受信して
受信信号を出力するレーダヘッドと、レーダヘッドが出
力する受信信号を所定のサンプリング周波数でサンプリ
ングするサンプリング手段と、サンプリング手段で検出
されたサンプリング値を基に物標からの反射信号を検出
する反射信号検出手段と、送信信号送出から反射信号受
信までの時間に基づいて物標までの距離を求める距離演
算手段とを有し、上記レーダヘッドは、受信信号を差分
周波数Δfの変調周波数とするとともに、当該変調周波
数における反射信号波形が1波以上受信されるように送
信信号の所定時間幅Δtが設定され、サンプリング手段
は、サンプリング間隔が0.5/Δf以下に設定され
て、反射信号の波形のサンプリング点が少なくとも3点
となるように構成されたものとした。
【0007】請求項2記載の発明は、上記構成に加え、
さらにサンプリング手段で検出されたサンプリング値の
振幅変化の周波数を検出するドップラ検出手段と、振幅
変化の周波数を基に物標との相対速度を検出する相対速
度検出手段とを有するものである。
【0008】上記のサンプリング手段は積分器を備え、
その積分器に蓄積された電荷量を上記のサンプリング値
とすることができる。また、反射信号検出手段は、反射
信号の強度が小さい場合にはサンプリング周波数を上げ
てサンプリング点数を増大させるようにサンプリング手
段を制御するものとすることができ、あるいは、送信信
号の所定時間幅を長くさせるようレーダヘッドを制御す
ることもできる。さらにまた、積分器のゲート時間を短
くするようサンプリング手段を制御するもできる。
【0009】
【作用】レーダヘッドは受信信号を差分周波数Δfの変
調周波数に変換して出力し、サンプリング手段がこの変
調周波数の信号をサンプリングし、反射信号検出手段が
サンプリング値を基に物標からの反射信号を検出する。
距離演算手段はこの検出された反射信号について送信信
号送出から受信までの時間に基づいて物標までの距離を
求める。レーダヘッドにおける送信信号の所定時間幅Δ
tが、反射信号波形が1波以上受信されるように設定さ
れ、サンプリング間隔が0.5/Δf以下に設定され
て、反射信号の波形が少なくとも3点でサンプリングさ
れるので、強度が低レベルの反射信号でも検出される。
【0010】また、ドップラ検出手段を設けることによ
り、一旦物標との距離を算出することなく、サンプリン
グ値の振幅変化の周波数から物標との相対速度を直接検
出することができる。なお、サンプリング手段が積分器
を備え、サンプリング値を積分して出力することによ
り、物標からの反射信号の検出が一層容易となる。さら
に、反射信号の強度が小さい場合に反射信号検出手段が
サンプリング手段を制御してサンプリング周波数を上げ
たり積分器のゲート時間を短くさせ、あるいはレーダヘ
ッドを制御して送信信号の所定時間幅を長くさせること
により、一層的確に精度よく反射信号が検出される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。図1は第1の実施例の全体概要を示
すブロック図である。全体構成は、電磁波の送出および
受信を行うレーダヘッド10と、ゲート回路4を介して
レーダヘッド10の受信出力を受け信号処理および演算
を行う信号処理部20と、レーダヘツド10と信号処理
部20とへ送出タイミング信号を発するトリガパルス発
生回路3とからなる。信号処理部20はその出力として
距離および相対速度情報を図示しない表示装置5や車速
制御などの車両制御装置6へ出力する。
【0012】図2は、レーダヘッド10まわりの詳細構
成を示す。電圧制御発振器駆動回路(VCO駆動回路)
11に接続された電圧制御発振器(VCO)12に、順
次、アイソレータ13、サーキュレータ14、RFスイ
ツチ回路15、サーキュレータ16を介して送受信アン
テナ17が接続され、さらにサーキュレータ14と16
はミキサ18に接続されている。ミキサ18の出力はI
F増幅器19を介してゲート回路4に接続されている。
電圧制御発振器駆動回路11およびゲート回路4はそれ
ぞれトリガパルス発生回路3に接続されている。また、
送受信アンテナ17は車両前方に向けて設置されてい
る。
【0013】電圧制御発振器駆動回路11は、トリガパ
ルス発生回路3からの送出タイミング信号を受けて、電
圧制御発振器12に変調信号を発する。電圧制御発振器
12は、変調信号によりLO信号(基本発振周波数f
0)からf1=f0+Δfに周波数変調した送信信号を
発生し、サーキュレータ14は送信信号をRFスイツチ
回路15側へ、LO信号をミキサ18側へ分離する。R
Fスイツチ回路15はトリガパルス発生回路3からの送
出タイミング信号を受けるようになっており、送出タイ
ミング信号に基づいて送信信号の通過、遮断を行う。
【0014】サーキュレータ16は送信信号と受信信号
を分離するもので、送受信アンテナ17で受信されサー
キュレータ16で分離されたRF信号はミキサ18に送
られる。ミキサ18では、受信信号(RF信号)がサー
キュレータ14で分離されたLO信号とミキシングさ
れ、差分周波数△fの変調周波数信号(IF信号)に変
換される。なお、送受信アンテナ17からの送出時以外
はLO信号はRFスイツチ回路15で全反射してサーキ
ュレータ14からミキサ18に入力している。ここで、
上記送出タイミング信号のパルス幅△tと差分周波数△
fの関係は、受信信号が1波以上含まれるように設定し
ている。例えば、△fが20MHzのとき△tは75n
secとする。
【0015】ゲート回路4は、トリガパルス発生回路3
の各送出タイミング信号から所定時間経過後開いて、I
F増幅器19を経たIF信号を信号処理部20へ通過さ
せる。これにより、送受信アンテナ17端の反射やサー
キュレータ14、16の漏れ、RFスイッチ回路15の
アイソレーション不足等により、IF信号に混入するこ
とのある変調ノイズが除去される。
【0016】次に図3は、信号処理部20の詳細を示
す。信号処理部20は、トリガパルス発生回路3に接続
されたサンプリングパルス発生器21を備えるととも
に、ゲート回路4に利得可変増幅器22を介して接続さ
れたオフセット回路23を備え、オフセット回路23は
記録回路24に接続されている。記録回路24にはA/
D変換器25を介してCPUからなる演算器26が接続
され、記録回路24と演算器26の間にはさらに、ドッ
プラ検出回路27が設けられている。
【0017】記録回路24は、ゲート回路4を経たレー
ダヘッドl0からの受信信号を一定時間間隔でサンプリ
ング検出するもので、送出タイミングから時間分割した
各ビットごとに設けられたアナログスイッチ30と積分
器31の複数組と、これらを選択するマルチプレクサ3
2から構成されている。利得可変増幅器22は演算器2
6からのゲイン調整信号により受信信号(IF信号)の
振幅レベルを調整し、オフセツト回路23はこのレベル
調整されたIF信号をオフセットさせて、記録回路24
の各アナログスイッチ30へ出力する。
【0018】サンプリングパルス発生器21は、トリガ
パルス発生回路3の送出タイミング信号からサンプリン
グパルスを生成し、記録回路24のアナログスイッチ3
0を順次駆動する。ここでは、少なくとも3点以上で受
信信号のサンプリング検出ができるように、例えばIF
信号の周波数が20MHz、送信パルス幅(△t)が7
5nse、サンプリングパルスの周波数が40MHzと
される。アナログスイッチ30による積分器31への信
号入力のゲート時間は△t以下とする。
【0019】以上の構成における作用について、図4の
タイムチャートを参照して説明する。まず、図4の
(a)のようにトリガパルス発生回路3からパルス幅Δ
tの送出タイミング信号が出力されると、(b)のよう
にこの送出タイミング信号の間、送受信アンテナ17か
ら車両前方に向けて送信信号(周波数f1)がパルス信
号として送出される。送信信号が物標に当たると、その
反射波が(c)に示すように送出タイミング信号送出か
ら時間T後に受信信号として送受信アンテナ17に受信
される。受信信号はミキサ18でIF信号に変換され、
ゲート回路4を経て信号処理部20に入力される。受信
信号には(d)のようにIF信号が1波以上含まれるこ
とになる。なお、(d)において破線は雑音レベルを示
している。
【0020】信号処理部20では、(e)のようにサン
プリングパルス発生器21が送出タイミング信号からサ
ンプリングパルスを生成する。このサンプリングパルス
による上記のIF信号のサンプリング値が記録回路24
の積分器31で積算処理される。(f)は積算されたサ
ンプリング値を示している。
【0021】演算器26では、図5に示す流れで距離お
よび相対速度を求める。まずステップ101において、
マルチプレクサ32へのビット切り替え信号により、所
定時間ごとにA/D変換器25を介して記録回路24の
サンプリング結果を取り込む。 ステップ102では、
オフセット電圧との電圧差から反射信号部分のデータを
抽出する。
【0022】そして、ステップ103において、反射信
号の振幅から信号波形の中央値(ピーク位置)を求め
る。ここでは、少なくとも3点の値が得られているか
ら、反射信号の中央値を推定することができる。つぎの
ステップ104で、送信信号送出から上記中央値までの
時間tから、次式により物標までの距離Dを求める。 D=0.5×C×t ただし、C=3×108 (m/sec)である。
【0023】一方、反射信号のサンプリング値は、反射
物標との距離によって、図6に例示されるような位相変
化を起こしている。そこで、ドップラ検出回路27では
反射信号を含んだサンプリング値の振幅変化の周波数す
なわちドップラ周波数fdを検出する。 なお、信号処
理部20では車両用レーダ装置として想定するドップラ
周波数に対応する周波数通過帯域、ならびにゲート時間
に応じた積分器31の時定数が設定されていることはも
ちろんである。
【0024】演算器26は、ステップ105で、ドップ
ラ検出回路27からのドップラ周波数より、次式により
物標との相対速度Vを演算する。 V=C×fd/f1 ただし、f1は送信信号の周波数である。そして、ステ
ップ106において、こうして求められた物標までの距
離Dおよび物標との相対速度Vを、必要な補正を施した
後表示装置5あるいは車両制御装置6へ出力する。
【0025】本実施例は以上のように構成され、送信信
号の送出時間をIF信号が少なくとも1波含まれる長さ
とし、受信信号のサンプリングを3点以上行えるように
サンプリング周波数を設定してあるので、ドップラを含
んだ反射信号波形の検出が可能となり、また積分器31
でサンプリング値を加算処理することにより微小信号で
も反射信号が感度良く検出される。そしてドップラ周波
数が得られるので、距離算出によらず、直接相対速度も
求めることができる。同じくドップラ周波数が得られる
ことにより、車両前方に複数の物標が存在し、反射信号
が重なるような状態が発生しても、相対速度の相違に基
づくドップラ周波数の違いによって容易に識別を行うこ
とができる。
【0026】つぎに図7は、第2の実施例を示すブロッ
ク図である。この実施例は、信号処理部において、第1
の実施例におけるオフセット回路23のかわりに、リミ
ッタ増幅器40を利得可変増幅器22と記録回路24の
間に設けたものである。リミッタ増幅器40は、受信信
号から求めたIF信号を0−5Vに振幅制限増幅された
擬似雑音信号に変換して、記録回路24に入力する。レ
ーダヘッドまわりを含むその他の構成は前実施例と同じ
である。
【0027】本実施例における各信号は図8に示され
る。(a)−(d)の送出タイミング信号、送信信号、
受信信号およびIF信号は図4に示した前実施例におけ
るものと同じである。そして、リミッタ増幅器40の出
力には、(e)に示すように、反射信号があるところの
み振幅変化が現れる。 (g)は(f)に示すサンプリ
ングパルスによってリミッタ増幅器40の出力をサンプ
リングし、記録回路24の積分器31で積算処理した結
果である。反射信号がない間は擬似雑音信号の平均値で
ある2.5Vに収束しているが、反射信号が入ると振幅
情報Sが現れる。
【0028】これによっても、第1の実施例と同様に、
微小信号でも反射信号が感度良く検出され、また距離算
出によらず直接相対速度を求めることができるととも
に、複数の物標の識別も容易である。
【0029】つぎに、図9はさらに状況に応じて信号検
出精度を制御できるようにした第3の実施例を示す図で
ある。ここでは、第1の実施例の構成をベースに、演算
器26とトリガパルス発生回路3、サンプリングパルス
発生器21および記録回路の積分器31とが接続され、
演算器26で直前に計測された反射信号強度に応じて制
御を行うようになっている。すなわち、反射信号強度が
小さい場合には、演算器26からサンプリングパルス発
生器21へサンプリング周波数制御信号を出力し、サン
プリング周波数を上げてサンプリング点数を増大させ、
またトリガパルス発生回路3へ送信パルス幅制御信号を
出力し、送出タイミング信号のパルス幅を長くさせる。
また、反射信号の波形検出効率をさらに向上させるた
め、積分時定数制御信号を積分器31へ出力し、積分時
間を短くさせる。レーダヘッドまわりを含むその他の構
成は第1の実施例と同じである。
【0030】これにより、本実施例では時々刻々の実際
の検出状況、とくに反射信号強度の状態に応じて各部の
動作パラメータが制御されるから、常に安定して高い検
出精度が確保される。
【0031】なお、上記各実施例では、記憶回路24が
積分器31を備え、サンプリング値を電荷量として記録
するが、このほか、積分器31のかわりにメモリを用い
て、サンプリング値をA/D変換してデジタル情報とし
て記録させることもできる。また実施例のレーダヘッド
10からは送信信号として一定振幅の固定パルス信号が
送出されるが、振幅が変化するFMパルス方式のレーダ
ヘッドを用いた場合にも固定パルス信号のときと同様の
IF信号が得られるから、実施例と同じ効果が得られ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、レーダヘッド
から送信信号を送出するとともに受信信号をサンプリン
グ手段によりサンプリングしてそのサンプリング値を基
に物標からの反射信号を検出し、送信信号送出から反射
信号受信までの時間に基づいて物標までの距離を求める
車両用レーダ装置において、受信信号を差分周波数Δf
の変調周波数に変換するとともに、当該変調周波数にお
ける反射信号波形が1波以上受信されるように送信信号
の時間幅を設定し、またサンプリング間隔を0.5/Δ
f以下として反射信号の波形のサンプリング点が少なく
とも3点となるようにしたので、物標からの反射信号が
微小な場合にも雑音に埋もれることなく確実に検出さ
れ、物標までの距離を計測することができるという効果
を有する。
【0033】また、サンプリング値の振幅変化の周波数
を検出するドップラ検出手段を設けることにより、一旦
物標との距離を算出した後微分するような2段階を経る
ことなく、サンプリング値の振幅変化の周波数から物標
との相対速度を直接検出することができる。
【0034】また、サンプリング手段が積分器を備え、
サンプリング値を積分して出力することにより、物標か
らの反射信号の検出が一層容易となる。さらに、反射信
号の強度が小さい場合にサンプリング手段を制御してサ
ンプリング周波数を上げたり積分器のゲート時間を短く
させ、あるいはレーダヘッドを制御して送信信号の時間
幅を長くさせることにより、一層的確に精度よく反射信
号を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の全体概要を示すブロック図であ
る。
【図2】レーダヘッドまわりの詳細構成を示すブロック
図である。
【図3】信号処理部の詳細を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例における信号波形を示すタイムチ
ャートである。
【図5】距離および相対速度を求める流れを示すフロー
チャートである。
【図6】反射信号のサンプリング値の位相変化例を示す
図である。
【図7】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施例における信号波形を示すタイムチ
ャートである。
【図9】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 トリガパルス発生回路 4 ゲート回路 5 表示装置 6 車両制御装置 10 レーダヘッド 11 電圧制御発振器駆動回路 12 電圧制御発振器 13 アイソレータ 14、16 サーキュレータ 15 RFスイツチ回路 17 送受信アンテナ 18 ミキサ 19 IF増幅器 20 信号処理部 21 サンプリングパルス発生器 22 利得可変増幅器 23 オフセット回路 24 記録回路 25 A/D変換器 26 演算器 27 ドップラ検出回路 30 アナログスイッチ 31 積分器 32 マルチプレクサ 40 リミッタ増幅器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定時間間隔で所定時間幅の電磁波の送
    信信号を送出するとともに、物標からの反射信号を受信
    して受信信号を出力するレーダヘッドと、該レーダヘッ
    ドが出力する受信信号を所定のサンプリング周波数でサ
    ンプリングするサンプリング手段と、該サンプリング手
    段で検出されたサンプリング値を基に物標からの反射信
    号を検出する反射信号検出手段と、前記送信信号送出か
    ら反射信号受信までの時間に基づいて物標までの距離を
    求める距離演算手段とを有し、前記レーダヘッドは、受
    信信号を差分周波数Δfの変調周波数とするとともに、
    当該変調周波数における反射信号波形が1波以上受信さ
    れるように送信信号の前記所定時間幅Δtが設定され、
    前記サンプリング手段は、サンプリング間隔が0.5/
    Δf以下に設定されて、反射信号の波形のサンプリング
    点が少なくとも3点となるように構成されたことを特徴
    とする車両用レーダ装置。
  2. 【請求項2】 一定時間間隔で所定時間幅の電磁波の送
    信信号を送出するとともに、物標からの反射信号を受信
    して受信信号を出力するレーダヘッドと、該レーダヘッ
    ドが出力する受信信号を所定のサンプリング周波数でサ
    ンプリングするサンプリング手段と、該サンプリング手
    段で検出されたサンプリング値を基に物標からの反射信
    号を検出する反射信号検出手段と、前記送信信号送出か
    ら反射信号受信までの時間に基づいて物標までの距離を
    求める距離演算手段と、前記サンプリング手段で検出さ
    れたサンプリング値の振幅変化の周波数を検出するドッ
    プラ検出手段と、前記振幅変化の周波数を基に物標との
    相対速度を検出する相対速度検出手段とを有し、前記レ
    ーダヘッドは、受信信号を差分周波数Δfの変調周波数
    とするとともに、当該変調周波数における反射信号波形
    が1波以上受信されるように送信信号の前記所定時間幅
    Δtが設定され、前記サンプリング手段は、サンプリン
    グ間隔が0.5/Δf以下に設定されて、反射信号の波
    形のサンプリング点が少なくとも3点となるように構成
    されたことを特徴とする車両用レーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記サンプリング手段が、積分器を備
    え、該積分器に蓄積された電荷量を前記サンプリング値
    とするものであることを特徴とする請求項1または2記
    載の車両用レーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記反射信号検出手段は、反射信号の強
    度が小さい場合にはサンプリング周波数を上げてサンプ
    リング点数を増大させるように前記サンプリング手段を
    制御することを特徴とする請求項1、2または3記載の
    車両用レーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記反射信号検出手段は、反射信号の強
    度が小さい場合には送信信号の前記所定時間幅を長くさ
    せるよう前記レーダヘッドを制御することを特徴とする
    請求項1、2、3または4記載の車両用レーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記反射信号検出手段は、反射信号の強
    度が小さい場合には前記積分器のゲート時間を短くする
    よう前記サンプリング手段を制御することを特徴とする
    請求項3、4または5記載の車両用レーダ装置。
  7. 【請求項7】 一定時間間隔で所定時間幅の電磁波の送
    信信号を送出するとともに、物標からの反射信号を受信
    して受信信号を出力するレーダヘッドと、該レーダヘッ
    ドが出力する受信信号を所定のサンプリング周波数でサ
    ンプリングするサンプリング手段と、該サンプリング手
    段で検出されたサンプリング値の振幅変化の周波数を検
    出するドップラ検出手段と、前記振幅変化の周波数を基
    に物標との相対速度を検出する相対速度検出手段とを有
    し、前記レーダヘッドは、受信信号を差分周波数Δfの
    変調周波数とするとともに、当該変調周波数における反
    射信号波形が1波以上受信されるように送信信号の前記
    所定時間幅Δtが設定され、前記サンプリング手段は、
    サンプリング間隔が0.5/Δf以下に設定されて、反
    射信号の波形のサンプリング点が少なくとも3点となる
    ように構成されたことを特徴とする車両用レーダ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7584034B2 (en) 2005-09-20 2009-09-01 Akira Suzuki Automobile drive recorder
US7602333B2 (en) 2004-02-26 2009-10-13 Kyocera Corporation Transmitting/receiving antenna, isolator, high-frequency oscillator, and high-frequency transmitter-receiver using the same
JP2010203789A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Fuji Heavy Ind Ltd 距離測定装置
KR20190115267A (ko) * 2018-04-02 2019-10-11 재단법인대구경북과학기술원 레이더를 이용한 타겟 탐지 장치 및 방법

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