JPH11183195A - 磁性金属センサ及び磁性金属検出方法 - Google Patents
磁性金属センサ及び磁性金属検出方法Info
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- JPH11183195A JPH11183195A JP35370497A JP35370497A JPH11183195A JP H11183195 A JPH11183195 A JP H11183195A JP 35370497 A JP35370497 A JP 35370497A JP 35370497 A JP35370497 A JP 35370497A JP H11183195 A JPH11183195 A JP H11183195A
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Abstract
を検出する磁性金属センサ等を提供する。 【解決手段】 磁性金属センサ2は、略U字型の開磁路
を構成するコア22に、その極性が同一のコイル23,
24が巻回されている。コイル23,24には、磁石2
5により、その感磁方向に対して一様な磁界が与えられ
る。磁性金属センサ2は、複数の金属片が間隔λで並列
に配置された被検出部に対してU字型のコア22の開口
部が対向するように設けられ、これら複数の金属片が並
列に配置された方向に相対移動する。また、コイル2
2,23の移動方向における間隔g′が、間隔λに対し
て、g′=(n + 1/2 )λとなるように設けられ
る。そのため、磁性金属センサ2では、コイル23,2
4の互いの検出信号の差分値が、金属片による応答が無
いときの検出信号を閾値として、正負に振れる。
Description
を検出する磁性金属センサ及びこの磁性金属センサを用
いた磁性金属検出方法に関し、特に、複数の磁性金属片
が所定の間隔で並列に配置された被検出部から、この磁
性金属片を検出する磁性金属センサ及び磁性金属検出方
法に関するものである。
する磁性金属センサとして、渦電流方式のセンサが知ら
れている。
ヤの歯数を検出してギヤの回転速度や回転角度を制御す
る工作機械等のシステムや、布や化学繊維等の編み機な
どで繊維を編み込む為に用いられる櫛状の編み棒の棒数
を検出して編み棒の移動位置を制御するシステム等に用
いることが求められている。
の磁性金属センサでは、このセンサを構成するコイルよ
りも磁性金属片が小さくなると急激に検出出力が低下す
るため、微小な金属片を検出することが困難であった。
サでは、応答速度が遅いため、高速に動作する磁性金属
片を検出することが困難であった。
述した工作機械等のシステム等に適用することが困難で
あった。
たものであり、高精度、高速かつ確実に、微小な磁性金
属片を検出する磁性金属センサ及び磁性金属検出方法を
提供することを目的とする。
めに、本発明に係る磁性金属センサでは、複数の磁性金
属片が所定の間隔λで並列に配置された被検出部に対し
て、この複数の磁性金属片が並列に配置された方向に相
対移動して、上記磁性金属片を検出する磁性金属センサ
であって、感磁方向の磁界変化に応答する感磁部を有す
る一対の磁電変換手段と、上記一対の磁電変換手段の感
磁部に対して、感磁方向の磁界を与える磁界発生手段と
を備え、上記一対の磁電変換手段には、感磁部が、上記
感磁方向が上記一対の磁電変換部に設けられた上記磁性
金属片が並列に配置された方向に対して垂直であって、
互いの極性が同一となるように設けられ、かつ、互いの
感磁部の移動方向における間隔g′が、上記所定の間隔
λに対して、 g′=(n + 1/2 )λ :nは0以上の整数 となるように設けられることを特徴とする。
対して相対移動することによって、並列に配置された各
磁性金属片の影響による磁界変化に、上記感磁部が順次
応答していく。この際、一方の磁電変換手段の感磁部
が、1の磁性金属片の影響により応答したときに、他方
の磁電変換手段の感磁部では、いずれの磁性金属片の影
響によっても応答しない。
一対の磁電変換手段の互いの検出信号の差分の値が、い
ずれの感磁部にも磁性金属片による応答が無いときの検
出信号の差分の値を中心として、正負に振れる。
所定間隔で並列に配置された複数の磁性金属片を検出す
る磁性金属検出方法であって、感磁方向の磁界変化に応
答する感磁素子を有する一対の磁電変換部と、上記一対
の磁電変換部の感磁素子に対して感磁方向の磁界を与え
る磁界発生部とを備える磁性金属検出センサの上記感磁
素子を、上記磁性金属片が並列に配置された方向に対し
て感磁方向が垂直であって、互いの極性が同一となるよ
うに配設し、かつ、移動方向における互いの間隔g′
が、上記所定の間隔λに対して、 g′=(n + 1/2 )λ :nは0以上の整数 となるように配設し、上記磁性金属センサを、この複数
の磁性金属片が並列に配置された方向に相対移動し、上
記一対の磁性金属センサの検出信号を検出し、上記一対
の磁性金属センサから検出された各検出信号を比較し
て、上記複数の磁性金属片を検出することを特徴とす
る。
センサが、並列に配置された複数の磁性金属片に対して
相対移動することによって、各磁性金属片の影響による
磁界変化に、上記感磁素子が順次応答していく。
1の磁性金属片の影響により応答したときに、他方の磁
電変換部の感磁素子では、いずれの磁性金属片の影響に
よっても応答しない。
させた場合に、上記一対の磁電変換部の互いの検出信号
の差分の値は、いずれの感磁素子にも磁性金属片による
応答が無いときの検出信号の差分の値を中心として、正
負に振れる。
磁性金属センサの一対の磁電変換部の両者の検出信号を
比較して、所定の間隔λで並列に配置された複数の磁性
金属片を検出する。
を適用した金属片カウンタについて、図面を参照しなが
ら説明する。
視図を示す。
1と、センサ固定台3上に固定された磁性金属センサ2
とから構成される。
れた複数の金属片11を有している。これら複数の金属
片11は、鉄、コバルト等の磁性金属からなり、例え
ば、直方体の形状となっている。これら複数の金属片1
1は、それぞれの長手方向の一端部が指示部12に取り
付けられており、全体として被検出体1を構成してい
る。
図、及び、この図2(a)においてA方向から見た図2
(b)の側面図に示すように、例えば、長手方向の長さ
l1,幅w1,高さh1が、それぞれ5.0mm,0.5
mm,2.0mmとなっている。また、金属片11の並
列配置の間隔λは、1.0mmとなっている。なお、こ
の金属片11の図2(a)に示すA方向から見た側面、
すなわち、金属片11の長手方向の指示部12が取り付
けられていない他端部の側面を、以下検出面11aと呼
ぶ。
は、駆動軸13が取り付けられている。この駆動軸13
は、図示しない駆動機構に接続されている。この駆動機
構は、例えば、制御回路等の制御に基づき、金属片11
が並列に配置された方向であるa1方向及びa2方向に、
被検出体1を平行移動させる。
のコア22にコイル23及びコイル24が巻かれた感磁
部21と、この感磁部21に磁界を与える磁石25とを
備えている。
すように、略直方体の垂直部22a、22bが、所定の
ギャップ幅gをもって長手方向が平行となるよう配置さ
れている。この垂直部22a,22bは、その長手方向
の一端部が接続部22cに接続され、全体として略U字
状のコア22が一体成形されている。このコア22は、
例えば、NiFe組成のパーマロイ等やFe,Co,S
i,B等で構成されたアモルファス材料等の軟磁性を示
す材料からなる。
垂直部22a,22bの長手方向の長さl2,幅w2,高
さh2が、それぞれ3.5mm,0.5mm,0.05
mmとなっている。また、この垂直部22a,22bと
の間のギャップ幅gが1.0mmとなっており、コア2
2全体の寸法は、長手方向の長さl3,幅w3,厚さh2
が、それぞれ5.0mm,2.0mm,0.05mmと
なっている。
(b)に示すように、それぞれ筒状のボビン29a,2
9bの外周をガイドにして、垂直部22a及び垂直部2
2bに対してコイル23,24が巻かれている。これら
コイル23,24は、その中心軸が上記垂直部22a,
22bの長手方向に平行となるように巻かれている。こ
のようなコイル23,24は、例えば、直径0.05m
mの銅線が、それぞれ50回ずつ巻かれて構成される。
直部22a,bの長手方向(図4で示すx方向)へ平行
に入射する外部磁界に対する感度が非常に高くなってい
る。また、感磁部21は、このx方向に平行入射する外
部磁界に対してインピーダンス変化が生じ、その変化率
が非常に大きくなっている。なお、このコア22の垂直
部22a,bの長手方向すなわち図4で示すx方向を、
以下この感磁部21の感磁方向として説明を行う。
高周波のパルス電流で励磁される。ここで、コイル2
3,24の巻き線方向と励磁する高周波パルス電流の電
流方向との関係は、その極性が同一である関係にある。
つまり、コイル23に発生する磁界H1とコイル24に
発生する磁界H1′とが、同一の方向となるような関係
にある。例えば、コイル23とコイル24との巻き線方
向が同一である場合はそれぞれに同相の高周波パルス電
流が励磁され、また、コイル23とコイル24との巻き
線方向が逆である場合はそれぞれに逆相の高周波パルス
電流が励磁される関係となっている。
6において信号線31,32,33と接続され、この信
号線31,32,33を介して例えばこの磁性金属セン
サ2の外部に設けられた駆動検出回路と接続される。こ
れらコイル23,24は、この駆動検出回路から励磁電
流が供給され、この駆動検出回路により出力が検出され
る。
振回路34からのパルス信号に基づきコイル23,24
の駆動電流をスイッチングするスイッチング回路35
と、コイル23,24の出力電圧を検出して平滑化する
平滑回路36と、コイル23,24のスレッショルドレ
ベルを決定する基準電圧回路37と、平滑化されたコイ
ル23,24の出力とスレッショルドレベルを比較する
比較回路38とを備えている。
5に示すように直列接続されている。この直列接続され
たコイル23,24の一端から電源電圧Vccが印加さ
れ、他端がスイッチング回路35を介して接地されてい
る。また、このコイル23,24の中点Mの電圧が検出
出力として取り出される。
z,デューティ比1:10のパルス信号を発生する。ス
イッチング回路35は、このパルス信号に基づき、直列
接続されたコイル23,24に流れる電流をスイッチン
グする。このことにより、これらコイル23,24は、
高周波パルス電流で励磁される。
3,24の中点Mの電圧を検出して平滑化する。基準電
圧回路37は、例えば、電源電圧を所定の値の抵抗で分
圧して、基準電圧を発生する。この基準電圧は、比較回
路38に対して、コイル23,24の出力のスレッショ
ルドレベルとして与えられる。
ンサ2に対して何等磁界や金属が近接していない状態に
おける直列接続されたコイル23,24の中点Mの電圧
である。例えば、コイル23,24の与えられた磁界に
対する変化率や磁界が与えられていないときの抵抗値が
同一であれば、この基準電圧は、電源電圧Vccの1/
2となる。
れる平滑化されたコイル23,24の中点Mの電圧と、
基準電圧回路37から供給されるスレッショルドレベル
の基準電圧とを比較して2値化し、その2値化した信号
を例えば図示しない制御回路等に供給する。
路38により2値化した信号のパルス数をカウントする
ことにより上記金属片11の検出数を求めることがで
き、この検出数から磁性金属センサ2と被検出体1との
相対移動位置を検出することができる。
23,24に高周波のパルス電流を励磁し、また、コイ
ル23,24の出力を検出することができる。
て感磁方向に平行で一様な磁界を与えるように、位置決
め部25aにより感磁部21と所定間隔を保って位置決
めされて固定される。この磁石25は、感磁部21の接
続部22cに対向する位置に設けられ、感磁部21に対
してコア22の接続部22c側から感磁方向に平行な磁
界を与える。例えば、この磁石25は、1×1×2mm
の直方体のフェライト磁石からなり、1×2mmの面が
上記感磁部21の接続部22cに対向するように配置さ
れる。この場合、磁石25は、この1×2mmの面に垂
直となるように、例えば、表面磁束密度が約600Gで
着磁される。
lxは、この磁石25の強さと、この感磁部21の磁界
に対するインピーダンス特性に応じて定められる。具体
的には、コイル23,24のいずれかのコイルに対して
磁石25による磁界を与え、出力の最大値(すなわち、
この磁石25から与えられた磁界により飽和状態となっ
た場合の出力)及び出力の最小値(すなわち、この磁石
25からの磁界が及んでいない場合の出力)を検出す
る。そして、これら検出した値の中間の値となるような
位置を求め、このときの感磁部21と磁石25との間の
距離をlxとして定める。例えば、上述した感磁部21
及び磁石25の場合では、距離lxを2mmと定めるこ
とができる。
限られず、例えば、Sm系やZnMn系の永久磁石、又
は、電磁石等を用いても良い。また、磁石25に電磁石
を用いた場合には、電流量により発生する磁界を制御す
ることができるので、上記距離lxの調整をこの電流量
に依存させることもできる。
して感磁方向のバイアス磁界を与えることができ、この
ため、外部磁界に対してインピーダンスの変化が直線的
であり、かつ、インピーダンス変化が急峻な特性を示す
範囲で、この感磁部21を使用することができる。
コア22にコイル23及びコイル24が巻かれた感磁部
21と、この感磁部21に感磁方向の磁界を与える磁石
25等は、例えば、その保護のため、エポキシ樹脂が封
入された状態でアルミケース27に収容され、全体とし
て磁性金属センサ2を構成する。
は、開磁路を形成したコア22を備える感磁部21を有
し、この感磁部21に対して磁石25により感磁方向の
磁界が与えられている。また、この感磁部21のコア2
2には、並列に配置され、極性が同一のコイル23及び
コイル24が設けられている。従って、この磁性金属セ
ンサ2では、感磁部21に備えられるコア22に巻かれ
たコイル23,24のいずれか一方に磁性金属が接近す
ると、磁石25により与えられている磁界が乱れて変化
する。そのため、この磁性金属センサ2では、この磁界
の変化に応じて生じるインピーダンスの変化を検出回路
により検出することにより、磁性金属が近接したかどう
かを検出することができる。
ンサ2との配置の関係について説明する。
動機構により図1中に示したa1,a2方向、すなわち、
金属片11が並列に配置された方向に平行移動するのに
対し、磁性金属センサ2は、センサ固定台3上に固定さ
れて設置される。また、この磁性金属センサ2は、被検
出体1が金属片11が並列に配置された方向に対して平
行移動した場合おいて、各金属片11の検出面11a
に、上記感磁部21のU字状のコア22の開口部が対向
するように設置される。すなわち、この磁性金属センサ
2は、感磁部21の感磁方向(図4に示すx方向)が金
属片11の長手方向に一致し、上記被検出体1の移動方
向a1,a2に垂直となるように配置される。
すように、被検出体1の移動方向a1,a2におけるコア
22の垂直部22a及び垂直部22bの幅g′が、金属
片11が並列に配置された間隔λに対して、(n+1/
2)λとなるように、所定の角度をもって配置される
(但し、nは、0以上の整数。)。すなわち、この磁性
金属センサ2は、コア22の垂直部22aが、1の金属
片11の検出面11aに対向するときに、他方の垂直部
22bがいずれの検出面11aとも対向しない位置とな
るように、角度を設定してセンサ固定台3上に配置され
る。
び金属片11であれば、この垂直部22aと垂直部22
bとを結ぶ直線と、被検出体1の移動方向a1,a2との
角度θを、以下のように定めることができる。
係を定めることによって、この被検出体1がa1,a2方
向に平行移動した場合、磁性金属センサ2の検出出力が
以下の状態を繰り返すこととなる。すなわち、磁性金属
センサ2の検出出力は、垂直部22aが1の金属片11
の影響により応答して垂直部22bがいずれの金属片1
1の影響によっても応答しない状態と、垂直部22bが
1の金属片11の影響により応答して垂直部22aがい
ずれの金属片11の影響によっても応答しない状態とを
交互に繰り返すこととなる。
をカウントすることによって、被検出体1の移動位置を
検出することができる。
検出動作について説明する。
センサ2のコイル23からコイル24にかけて通過させ
た場合の検出出力について図7を用いて説明する。な
お、この図7は、横軸に、1つのみで構成される金属片
11のコイル23,24に対する位置を表し、縦軸に、
図5に示す駆動検出回路30において検出したコイル2
3とコイル24を直列接続した場合の中点Mの電圧を表
している。また、縦軸のスレッショルドレベルは、上述
したようにこの磁性金属センサ2に何等磁界や金属を近
づけていない場合の中点Mの電圧を表している。
いずれにも接近していない位置P1にある場合には、コ
イル23及びコイル24を通る磁束の磁気回路の磁気抵
抗は変化せず、磁石25から与えられる磁束の本数に変
化は生じていない。従って、コイル23及びコイル24
のいずれのインピーダンスも変化しないので、中点Mの
電位は、スレッショルドレベルにある。
ていくと、金属片11の透磁率が空気の透磁率よりも大
きいことから、このコイル23を通る磁束の磁気回路の
磁気抵抗が小さくなっていき、磁石25から与えられる
磁束の本数が増加する。それに対し、コイル24は金属
片11に応答しないため、コイル24を通る磁束の磁気
回路の磁気抵抗はコイル23側の磁束が増加する分だけ
減少する。そのため、コイル23のインピーダンスが小
さくなっていき、それに対して、コイル24のインピー
ダンスは大きくなっていく。従って、金属片11がコイ
ル23に接近するにつれて、中点Mの電位は、スレッシ
ョルドレベルから順次高くなっていく。そして、金属片
11がコイル23に最も接近した位置P2となる場合
に、中点Mの電位が最も高くなる。
近した位置P2からコイル24に接近していくと、コイ
ル23から金属片11が離れていくため、コイル23を
通る磁束の磁気回路の磁気抵抗が大きくなっていき、磁
石25から与えられる磁束の本数が減少していく。それ
に対して、コイル24に金属片11が接近するため、コ
イル24を通る磁束の磁気回路の磁気抵抗は小さくなっ
ていく。そのため、コイル23のインピーダンスが大き
くなっていき、同時に、コイル24のインピーダンスが
小さくなっていく。従って、金属片11がコイル23か
らコイル24に接近するにつれて、中点Mの電位は順次
低くなっていく。そして、金属片11がコイル23とコ
イル24の中間位置P3に来ると中点Mの電位はスレッ
ショルドレベルとなり、金属片11がコイル24に最も
接近した位置P4となると中点Mの電位が最も低くな
る。
近した位置P4から、コイル23及びコイル24のいず
れにも接近していない位置P5に移動すると、コイル2
3及びコイル24を通る磁束の磁気回路の磁気抵抗がい
ずれも金属片11に応答しなくなる。従って、コイル2
3及びコイル24のいずれのインピーダンスも変化しな
いので、中点Mの電位が、スレッショルドレベルとな
る。
属片11がコイル23からコイル24にかけて通過する
と、中点Mの電位が、金属片11が接近していないとき
の電位をスレッショルドレベルとして、プラスマイナス
に振れる。従って、この磁性金属センサ2では、このス
レッショルドレベルを中心に検出出力を比較することに
よって、金属片11の位置を容易かつ確実に検出するこ
とができる。
λ/2にした磁性金属センサ2を、間隔λで並列に配置
された複数の金属片11に対して相対的に移動させた場
合の検出出力について図8を用いて説明する。なお、こ
の図8は、横軸に、複数の金属片11に対する磁性金属
センサ2の位置を表し、縦軸に、図5に示す駆動検出回
路30においてコイル23とコイル24を直列接続した
場合の中点Mの電圧を表している。また、縦軸のスレッ
ショルドレベルは、上述したようにこの磁性金属センサ
2に何等磁界や金属を近づけていない場合の中点Mの電
圧を表している。
1つの金属片11が最も接近した位置にあるときには、
コイル24にはいずれの金属片11も接近していない。
そのため、コイル23が金属片11に応答している状態
において、コイル24が金属片11に応答していない。
従って、検出出力となる中点Mの電位は、スレッショル
ドレベルよりも大きくなっている。
24に1つの金属片11が最も接近した位置にあるとき
には、コイル23にはいずれの金属片11も接近してい
ない。そのため、コイル24が金属片11に応答してい
る状態において、コイル23が金属片11に応答してい
ない。従って、検出出力となる中点Mの電位は、スレッ
ショルドレベルよりも小さくなる。
λで並列に配置された複数の金属片11に対して相対的
に移動させた場合、スレッショルドレベルを中心に上下
に振れる信号を検出出力として得ることができる。
の磁性金属センサ2と金属片11を適用した場合の、磁
性金属センサ2と金属片11の相対移動位置に対する直
列接続したコイル23とコイル24の中点Mの電位の関
係を表した図を示す。
隔λで並列に配置された複数の金属片11に対して相対
的に移動させた場合における検出出力を、金属片11が
コイル23,24のいずれにも接近していない位置の中
点Mの電位をスレッショルドレベルとして比較すること
により、1の金属片11の数を容易かつ確実に検出する
ことができる。
ンタでは、この磁性金属センサ2の検出出力に基づき金
属片11の数をカウントすることによって、磁性金属セ
ンサ2と被検出体1の相対位置を求めることができる。
金属センサ2と(m±1/4)λの距離をもって相対移
動方向にずらして配置することで、上記図8に示した信
号が90゜の位相差を有する2相の信号として得ること
ができる(mは整数)。従って、この2相の信号に基づ
き相対的な移動量を出力する信号をつくることができる
ので、このように配置された磁性金属センサを用いて位
置検出装置を構成することが可能となる。
ダンス効果素子を適用した場合について説明する。
ンタを説明するにあたり、略U字型のコア22の垂直部
22a,22bにコイル23,24を巻いた感磁部21
を備える磁性金属センサ2を適用した場合を示したが、
この金属片カウンタでは、例えば、特開平6−2817
12号公報で提案されているようないわゆる磁気インピ
ーダンス効果(MI)素子41,42を感磁部21に適
用することも可能である。
Si、Co、B等で構成されたアモルファス合金からな
る。このMI素子は、図10に示すように、略ワイヤ形
状となっている。このMI素子41,42は、長手方向
に対して高周波通電すると、この長手方向に入射する外
部磁界に対してインピーダンス変化が生じる。
2に適用した場合の配置関係を図11に示す。
プ幅gをもって長手方向が平行となるよう配置され、そ
の配置位置が上述した垂直部22a,22bに対応する
位置となっている。また、このMI素子41,42は、
磁石25により長手方向に平行な磁界が与えられ、この
方向に入射する外部磁界に対する感度が非常に高くなっ
ている。また、このMI素子41,42は、この方向の
外部磁界に対してインピーダンス変化が生じ、その変化
率が非常に大きくなっている。
ルス電流で励磁される。ここで、MI素子41,42
は、感磁方向が同一となるような同相の高周波パルス電
流で励磁され、その極性が同一となっている。
を介してこの磁性金属センサ2の外部に設けられた駆動
検出回路と接続される。これらMI素子41,42は、
この駆動検出回路から励磁電流が供給され、この駆動検
出回路により出力が検出される。
出回路の回路図を示す。
振回路34からのパルス信号に基づきMI素子の駆動電
流をスイッチングするスイッチング回路35と、MI素
子41の出力電圧を検出して平滑化する平滑回路36a
と、MI素子42の出力電圧を検出して平滑化する平滑
回路36bと、平滑化されたMI素子41,42の出力
どうしを比較する比較回路38とを備えている。
接続されて励磁されている。
電源電圧Vccが供給され、他端がスイッチング回路3
5を介して接地されている。また、MI素子42は、一
端が上記抵抗R1と同一の抵抗値の抵抗R2を介して電源
電圧Vccが供給され、他端がスイッチング回路35を
介して接地されている。このMR素子41,42は、そ
れぞれ抵抗R1,R2との接続点から検出出力が取り出さ
れる。
z,デューティ比1:10のパルス信号を発生する。ス
イッチング回路35は、このパルス信号に基づき、並列
接続されたMI素子41,42に流れる電流をスイッチ
ングする。このことにより、これらMI素子41,42
は、高周波パルス電流で励磁される。
1との接続点の電圧を検出して平滑化する。平滑回路3
6bは、MI素子42と抵抗R2との接続点の電圧を検
出して平滑化する。
滑化されたMI素子41の出力電圧と、平滑回路36b
により平滑化されたMI素子42の出力電圧とを比較し
て2値化し、その2値化した信号を例えば図示しない制
御回路等に供給する。
路38により2値化した信号のパルス数をカウントする
ことにより上記金属片11の検出数を求めることがで
き、この検出数から磁性金属センサ2と被検出体1との
相対移動位置を検出することができる。
子41,42に高周波のパルス電流を励磁し、また、M
I素子41とMI素子42との出力を検出することがで
きる。
した磁性金属センサ2では、MI素子41,42のいず
れか一方に金属片11が接近すると、磁石25により与
えられている磁界が変化する。このとき、他方のMI素
子41,42には金属片11が接近せず、磁石25から
与えられる磁界は一方のMI素子と差動的に変化する。
そのため、この磁性金属センサ2に何等磁界や金属が接
近していないときの2つのMI素子41とMI素子42
との出力電圧をスレッショルドレベルとした場合、複数
の金属片11を通過するにつれ、このスレッショルドレ
ベルを上下する差動電圧を得ることができる。従って、
この磁性金属センサ2では、この磁界の変化に応じて生
じたインピーダンスの変化を、2つのMI素子41,4
2との間で比較することにより、この磁性金属センサ2
と被検出体1との相対移動を容易かつ確実に検出するこ
とができる。
素子を用いるため、コストが安くまた特性が良くことが
できる。
被検出体1が平行移動すると説明したが、本発明では、
被検出体1とセンサ2との間で相対移動すればよいの
で、磁性金属センサ2側が平行移動しても良い。また、
被検出体を円形状に構成し、回転数や角度を測定するよ
うにしても良い。
2の駆動検出回路30,40の回路構成は、一例であ
り、本発明ではその回路構成が限定されるものではな
い。
ず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々な構
成を取り得ることは勿論である。
の磁電変換手段の両者の検出信号を比較して、所定の間
隔λで並列に配置された複数の磁性金属片を検出するこ
とにより、高精度、高速かつ確実に、微小な磁性金属片
を検出することができる。
金属センサの一対の磁電変換部の両者の検出信号を比較
して、所定の間隔λで並列に配置された複数の磁性金属
片を検出することにより、高精度、高速かつ確実に、微
小な磁性金属片を検出することができる。
である。
図、及び、この被検出体の金属片の側面図である。
面図である。
の感磁部のコアを示す図である。
図である。
を示す図である。
ある。
ある。
に対する駆動検出回路の出力電圧を表す図である。
の形態の金属片カウンタの磁性金属センサの配置関係を
説明する図である。
性金属センサの駆動検出回路の回路図である。
台、11 金属片、11a 検出面、12 指示部、2
1 感磁部、22 コア、22a,22b 垂直部、2
2c 接続部、23,24 コイル、25 磁石、3
0,40 駆動検出回路、34 発振回路、35 スイ
ッチング回路、36,36a,36b 平滑回路、37
基準電圧回路、38 比較回路
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の磁性金属片が所定の間隔λで並列
に配置された被検出部に対して、この複数の磁性金属片
が並列に配置された方向に相対移動して、上記磁性金属
片を検出する磁性金属センサにおいて、 感磁方向の磁界変化に応答する感磁部を有する一対の磁
電変換手段と、 上記一対の磁電変換手段の感磁部に対して、感磁方向の
磁界を与える磁界発生手段とを備え、 上記一対の磁電変換手段には、感磁部が、上記感磁方向
が上記一対の磁電変換部に設けられた上記磁性金属片が
並列に配置された方向に対して垂直であって、互いの極
性が同一となるように設けられ、かつ、互いの感磁部の
移動方向における間隔g′が、上記所定の間隔λに対し
て、 g′=(n + 1/2 )λ :nは0以上の整数 となるように設けられることを特徴とする磁性金属セン
サ。 - 【請求項2】 所定間隔で並列に配置された複数の磁性
金属片を検出する磁性金属検出方法において、 感磁方向の磁界変化に応答する感磁素子を有する一対の
磁電変換部と、上記一対の磁電変換部の感磁素子に対し
て感磁方向の磁界を与える磁界発生部とを備える磁性金
属検出センサの上記感磁素子を、上記磁性金属片が並列
に配置された方向に対して感磁方向が垂直であって、互
いの極性が同一となるように配設し、かつ、移動方向に
おける互いの間隔g′が、上記所定の間隔λに対して、 g′=(n + 1/2 )λ :nは0以上の整数 となるように配設し、 上記磁性金属センサを、この複数の磁性金属片が並列に
配置された方向に相対移動し、 上記一対の磁性金属センサの検出信号を検出し、 上記一対の磁性金属センサから検出された各検出信号を
比較して、上記複数の磁性金属片を検出することを特徴
とする磁性金属検出方法。
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EP98108946A EP0880035B1 (en) | 1997-05-21 | 1998-05-15 | Magnetic metal sensor and method for detecting magnetic metal |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001137618A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-05-22 | Tsukishima Kikai Co Ltd | ろ過・乾燥装置 |
JP2015010902A (ja) * | 2013-06-27 | 2015-01-19 | 愛知製鋼株式会社 | 磁気検査装置および磁気検査方法 |
WO2019107029A1 (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-06 | 昭和電工株式会社 | 磁気センサ、計測装置及び磁気センサの製造方法 |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP35370497A patent/JP3626341B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2019107029A1 (ja) * | 2017-12-01 | 2019-06-06 | 昭和電工株式会社 | 磁気センサ、計測装置及び磁気センサの製造方法 |
US11287487B2 (en) | 2017-12-01 | 2022-03-29 | Showa Denko K.K. | Magnetic sensor, measuring device and method of manufacturing magnetic sensor |
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