JPH11183175A - 圧電振動ジャイロ - Google Patents

圧電振動ジャイロ

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JPH11183175A
JPH11183175A JP9349245A JP34924597A JPH11183175A JP H11183175 A JPH11183175 A JP H11183175A JP 9349245 A JP9349245 A JP 9349245A JP 34924597 A JP34924597 A JP 34924597A JP H11183175 A JPH11183175 A JP H11183175A
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JP
Japan
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piezoelectric
lead wire
lead wires
vibration
resonance
Prior art date
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Pending
Application number
JP9349245A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Tanaka
博文 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動体の振動に呼応するリード線の共振による
振動を抑圧して、コリオリ力に基づかない誤差信号が出
力されることを防止した振動ジャイロを提供する。 【解決手段】振動体1の側面に圧電素子2、3、4が接
着され、圧電素子2、3、4にはリード線2a、3a、
4aが接続され、振動体1はノード部を支持部材5a、
5bにより支持されてなる圧電振動ジャイロにおいて、
リード線2a、3a、4aの全長に渡りポリパラキシリ
レン樹脂を被覆して、リード線2、3、4の共振による
振動を抑え、リード線2a、3a、4aの振動が圧電素
子2、3、4に作用して誤差信号が出力されることを防
止した圧電振動ジャイロ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーナビゲーショ
ンシステム、カメラの手振れ防止装置などに使用される
振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の振動ジャイロとして、特
開平5−1916号公報に開示されている発明がある。
この従来の振動ジャイロは、図5に示すように、正3角
柱状の振動体11に圧電素子12を接着剤で接着し、こ
の圧電素子12の外部電極にリード線13を弾性接着材
14で取り付けたものであり、また、外部電極にリード
線13を半田つけなどの通常の手段で接続し、このリー
ド線13の一部にシリコーンなどの弾性接着剤14を塗
布して、リード線13を振動体11に固定したものであ
り、この構成により、リード線13に伝わった外部振動
を弾性接着剤14でダンピングして、外部振動がリード
線13を介して圧電素子12に伝わらないようにしたも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の振動ジャイロは、印加されている駆動信号によって
圧電素子12が伸縮して振動体11が屈曲振動をするに
際し、リード線13の弾性接着剤14により被覆されて
いないリード線部分が振動体11の振動に共振して振動
する。このリード線13の共振による振動が圧電素子1
2に作用して、圧電素子12に電圧を発生させ、この発
生電圧がコリオリ力の検出信号に重畳して、コリオリ力
に基づかない誤差信号を出力させていた。また、圧電振
動ジャイロが回転していないときにも、コリオリ力に基
づかない誤差信号が出力されていた。
【0004】そこで、本発明は、振動体の振動に呼応す
るリード線の共振による振動を抑圧して、コリオリ力に
基づかない誤差信号が出力されることを防止した振動ジ
ャイロを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、振動体の側面に複数個の圧電素子が接着され、これ
らの圧電素子にはそれぞれリード線が接続され、前記振
動体はノード部を支持部材に支持されてなる圧電振動ジ
ャイロにおいて、真空成膜手段により、前記リード線、
圧電素子および振動体が、ポリパラキシリレン樹脂によ
り被覆されてなるものである。
【0006】この発明は、ポリパラキシリレン樹脂によ
りリード線などが被覆されて、ポリパラキシリレン樹脂
の弾性または質量負荷により振動体の振動に基づくリー
ド線の共振による振動が抑圧される。したがって、圧電
素子にリード線の共振による振動が作用しないので、コ
リオリ力の出力信号に誤差信号が重畳することを防止す
ることができる。また、圧電振動ジャイロが回転してい
ないときのコリオリ力に基づかない誤差信号が出力され
ることも防止することができる。
【0007】また、この発明は、コリオリ力に基づかな
い誤差信号が出力される、組み立て後の特性不良品に、
ポリパラキシリレン樹脂の真空成膜手段を用いて成膜す
ることにより、このような特性不良品の良品化を図るこ
とができる。
【0008】さらに、ポリパラキシリレン樹脂の真空成
膜手段により、振動体および圧電素子からなる振動系に
もポリパラキシリレン樹脂が被覆されるが、この被覆は
厚みが数μmと薄いので、この被覆により振動系の振動
が阻害されることはない。
【0009】請求項2に記載の発明は、振動体の側面に
複数個の圧電素子が接着され、これらの圧電素子にはそ
れぞれリード線が接続され、前記振動体はノード部を支
持部材に支持されてなる圧電振動ジャイロにおいて、前
記リード線がその全長に渡りポリパラキシリレン樹脂に
より被覆されてなるものである。
【0010】この発明は、リード線がポリパラキシリレ
ン樹脂により被覆されているので、ポリパラキシリレン
樹脂の弾性または質量負荷により振動体の振動に基づく
リード線の共振による振動、特にリード線の配線の形態
から生じる共振による振動が抑圧される。したがって、
このリード線の共振に基づく振動が圧電素子に作用しな
いので、コリオリ力の出力信号に誤差信号が重畳するこ
とを防止することができる。また、圧電振動ジャイロの
回転停止時のコリオリ力に基づかない誤差信号が出力さ
れることも防止することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、振動体の側面に
複数個の圧電素子が接着され、これらの圧電素子にはそ
れぞれリード線が接続され、前記振動体はノード部を支
持部材に支持されてなる圧電振動ジャイロにおいて、前
記リード線がその全長に渡り弾性体により被覆されてな
るものである。
【0012】この発明は、リード線をシリコン樹脂など
の弾性体で被覆して、その弾性作用によりリード線の振
動をダンピングする。したがって、請求項2に記載の発
明と同様の作用を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して、本発明
の実施例の振動ジャイロ10について説明する。1は正
3角柱状の振動体で、エリンバ、鉄−ニッケル合金など
の恒弾性金属材料から形成される。そして、この振動体
1の3側面には、圧電素子2、3、4が接着剤で接着さ
れている。これらの圧電素子2、3、4は、PZT(チ
タン酸ジルコン酸鉛)などの圧電板の両面に電極を形成
したものである。そして、これらの圧電素子2、3、4
には、それぞれ直径が50μmのリード線2a、3a、
4aが半田により接続されている。5a、5bは、支持
部材で、取り付け基板6に植設されている。これらの支
持部材5a、5bには、振動体1がその2つのノ−ド部
を半田付け又は溶接されている。
【0014】そして、圧電素子2、3、4、振動体1、
リード線2a、3a、4a、支持部材5a,5b、取り
付け基板6は、図1のように組み立てられた状態でCV
D(化学気相成長)の真空槽中に入れられて、振動ジャ
イロ10の全体にポリパラキシリレン樹脂が5〜10μ
m程度の厚みに成膜される。この成膜により、例えば、
図2に拡大断面図にて示すように、リード線2a、3
a、4aは、その全長に渡ってポリパラキシリレン樹脂
7により被覆される。
【0015】なお、リード線2a、3a、4aのみへの
ポリパラキシリレン樹脂の成膜(被覆)は、振動ジャイ
ロ10の組み立て前において、リード線2a、3a、4
aが線材の状態のときに行う。
【0016】つぎに、圧電振動ジャイロ10の動作につ
いて説明する。振動体1は、グランドに接続され、リー
ド線2a、3aから例えば、25kHzの駆動周波数の
交流電圧が圧電素子2、3に印加されて屈曲振動をす
る。そして、振動ジャイロ10は、振動体1の軸を中心
にして回転すると、圧電素子2、3からそれぞれリード
線2a、3aを介してコリオリ力に基づく信号が出力さ
れる。これらの2つの信号を差動増幅することにより、
回転角速度信号を得ることができる。また、圧電素子4
からはリード線4aを介して、振動体1を自励振動させ
るための帰還用の信号が取り出される。
【0017】つぎに、図3および図4を参照して、組み
立て後の振動ジャイロ10の4個の試験サンプルを用い
て、温度を−10℃〜+75℃まで変化した場合の出力
電圧特性について説明する。図3はリード線2a、3
a、4aにポリパラキシリレン樹脂7を塗布しない前の
4個の試験サンプルの温度変化に対する出力電圧特性
a、b、c、dを示すものである。また、図4はリード
線2a、3a、4aにポリパラキシリレン樹脂を、5μ
mの厚みに蒸着した後の温度変化に対する出力電圧特性
a1、b1、c1、d1を示すものである。
【0018】図3において、出力電圧特性a、b、cは
40℃の近傍において、また出力電圧特性dは6℃の近
傍においてそれぞれ共振点を有し、この共振点において
非共振時に対し約1V近い共振電圧の増加を示してい
る。この共振電圧は、コリオリ力に基づかない誤差電圧
となるもので、この共振電圧すなわち誤差電圧は、振動
体1の振動に伴って、リード線2a、3a、4aが共振
による振動をして、この共振による振動が圧電素子1に
作用し、出力されたものである。この共振現象は、定温
状態では観察しにくく、温度を変えた場合に、共振点と
非共振点の顕著な出力差として現れることにより観察さ
れる。
【0019】これに対し、リード線2a、3a、4aに
ポリパラキシリレン樹脂を成膜(被覆)した後の出力電
圧特性を示す図4においては、図3に示す出力電圧特性
a、b、c、dの共振波形がなくなり、それぞれ平坦な
出力電圧特性a1、b1、c1、d1となっている。こ
れはリード線2a、3a、4aの共振による振動がポリ
パラキシリレン樹脂の弾性または質量負荷によりダンピ
ングされて、圧電素子2、3、4にリード線2a、3
a、4aの共振による振動が作用しなくなったからであ
る。
【0020】上記実施例においては、リード線の共振に
よる振動をダンピングする材料として、蒸着に適したポ
リパラキシリレン樹脂を例示したが、このポリパラキシ
リレン樹脂の他に、弾性を有していてその弾性によりリ
ード線の共振による振動をダンピングすることのでき
る、例えば、シリコン接着剤、シリコンゴム等のシリコ
ン樹脂などの弾性体であってもよい。この弾性体は、リ
ード線にその全長に渡り厚さ数10μm〜0.5mm程
度に塗布などの手段により被覆される。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、CVD法など
の真空成膜手段により、リード線がポリパラキシリレン
樹脂により被覆されて、振動体の振動に基づいてリード
線が共振して振動するのが抑圧され、圧電素子にリード
線の共振による振動が作用しないので、コリオリ力の出
力信号にコリオリ力に基づかない誤差信号が重畳するこ
とを防止することができる。また、圧電振動ジャイロが
回転していないときのコリオリ力に基づかない誤差信号
が出力されることも防止することができる。
【0022】また、この発明は、コリオリ力に基づかな
い誤差信号が出力される、組み立て後の特性不良品に、
特にそのリード線に、真空成膜手段により、ポリパラキ
シリレン樹脂を成膜することにより、特性不良品の良品
化を図ることができる。
【0023】請求項2の記載の発明は、リード線がポリ
パラキシリレン樹脂により被覆されて、ポリパラキシリ
レン樹脂の弾性または質量負荷により振動体の振動に基
づくリード線の共振による振動が抑圧され、圧電素子に
リード線の共振による振動が作用しないので、コリオリ
力の出力信号にコリオリ力に基づかない誤差信号が重畳
することを防止することができる。また、圧電振動ジャ
イロが回転を停止しているときのコリオリ力に基づかな
い誤差信号が出力されることも防止することができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、リード線がシリ
コン樹脂などの弾性体で被覆されているので、その弾性
作用によりリード線の共振による振動が抑圧されて、請
求項2に記載の発明と同様の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の振動ジャイロの一実施例の斜視図
【図2】 図1に示す振動ジャイロのポリパラキシリレ
ン樹脂を塗布したリード線の断面図
【図3】 振動ジャイロのポリパラキシリレン樹脂の被
覆前の温度変化に対する出力電圧特性図
【図4】 同じく、振動ジャイロのポリパラキシリレン
樹脂の被覆後の温度変化に対する出力電圧特性図
【図5】 従来の振動ジャイロにおいて、リード線から
伝わる外部振動をダンピングする形態説明図
【符号の説明】
1 振動体 2、3、4 圧電素子 2a、3a、4a リード線 5a、5b 支持部材 6 取り付け基板 7 ポリパラキシリレン樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体の側面に複数個の圧電素子が接着
    され、これらの圧電素子にはそれぞれリード線が接続さ
    れ、前記振動体はノード部を支持部材に支持されてなる
    圧電振動ジャイロにおいて、 真空成膜手段により、前記リード線、圧電素子および振
    動体が、ポリパラキシリレン樹脂により被覆されてなる
    圧電振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 振動体の側面に複数個の圧電素子が接着
    され、これらの圧電素子にはそれぞれリード線が接続さ
    れ、前記振動体はノード部を支持部材に支持されてなる
    圧電振動ジャイロにおいて、 前記リード線がその全長に渡りポリパラキシリレン樹脂
    により被覆されてなる圧電振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 振動体の側面に複数個の圧電素子が接着
    され、これらの圧電素子にはそれぞれリード線が接続さ
    れ、前記振動体はノード部を支持部材に支持されてなる
    圧電振動ジャイロにおいて、 前記リード線がその全長に渡り弾性体により被覆されて
    なる圧電振動ジャイロ。
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