JPH11181457A - 脂肪酸エステルからなる冷凍機油用潤滑油 - Google Patents

脂肪酸エステルからなる冷凍機油用潤滑油

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JPH11181457A
JPH11181457A JP9351035A JP35103597A JPH11181457A JP H11181457 A JPH11181457 A JP H11181457A JP 9351035 A JP9351035 A JP 9351035A JP 35103597 A JP35103597 A JP 35103597A JP H11181457 A JPH11181457 A JP H11181457A
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JP
Japan
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lubricating oil
fatty acid
pentanediol
dialkyl
oil
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JP9351035A
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Yasuhisa Yumino
寧久 弓野
Kenji Nagasato
賢治 永里
Masami Hosoi
正視 細井
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Yuka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、耐加水分解性、低温流動
性、耐摩耗性、フッ素含有炭化水素との相溶性の点で優
れている2,4−ジアルキル−1,5−ペンタンジオー
ルの脂肪酸エステルからなる冷凍機油用潤滑油及び該潤
滑油とハイドロフルオロカーボン系冷媒とからなる冷却
用液状組成物を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、一般式(I) (式中、R1 及びR2 は、同一または異なって、低級ア
ルキルを表す)で表される2,4−ジアルキル−1,5
−ペンタンジオール単独または該ジオールを含む多価ア
ルコールと炭素数2〜16の飽和脂肪酸単独またはこれ
らの混合物とをエステル化反応に付して得られる脂肪酸
エステルからなる冷凍機油用潤滑油及び該潤滑油とハイ
ドロフルオロカーボン系冷媒とからなる冷却用液状組成
物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2,4−ジアルキ
ル−1,5−ペンタンジオール由来の脂肪酸エステルか
らなる冷凍機油用潤滑油及び該潤滑油とハイドロフルオ
ロカーボン系冷媒とからなる冷却用液状組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍機の分野で、クロロフルオロ
カーボン(以下、CFCと略す)、ハイドロクロロフル
オロカーボン(以下、HCFCと略す)系冷媒が使用さ
れてきたが、近年、オゾン層の保護のため、代替冷媒と
して、ハイドロフルオロカーボン(以下、HFCと略
す)系冷媒へ変更されつつある。それとともに、HFC
系冷媒に対応する冷凍機油用潤滑油として、多価アルコ
ールと脂肪酸とのポリオールエステルが、注目されるよ
うになった。
【0003】冷蔵庫用冷凍機油に用いられる比較的低粘
度(40℃での粘度が、100[cSt]以下)のポリオ
ールエステル類として、ジオールと脂肪酸とのエステル
がある。その例として、例えば、特表平3−50560
2号公報は、ネオペンチルグリコールエステルからなる
冷凍機油用潤滑油を開示しているが、耐摩耗性、耐加水
分解性、低温流動性、フロン冷媒との相溶性等の点にお
いて、実用上、必ずしも、満足されるものではない。
【0004】また、特開平3−128991号公報は、
エーテル結合を持たない炭素数5〜12のジオールと炭
素数3〜18の脂肪酸とを原料として得たエステルを主
成分とした冷凍機油用潤滑油を開示している。しかしな
がら、該公報は、2,4−ジアルキル−1,5−ペンタ
ンジオールをジオール成分として用いた脂肪酸エステル
を開示しておらず、また、該公報の実施例のネオペンチ
ルグリコールエステル、2−エチル−2−ブチル−1,
3−プロパンジオールエステル、3−メチル−1,5−
ペンタンジオールエステル等からなる冷凍機油用潤滑油
は、耐摩耗性、耐加水分解性、低温流動性、フロンとの
相溶性等の点において、実用上、必ずしも、満足される
ものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐加
水分解性、低温流動性、耐摩耗性、ハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性の点で優れている2,4−ジアルキル
−1,5−ペンタンジオール由来の脂肪酸エステルから
なる冷凍機油用潤滑油及び該潤滑油とハイドロフルオロ
カーボン系冷媒とからなる冷却用液状組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 及びR2 は、同一または異な
って、低級アルキルを表す)で表される2,4−ジアル
キル−1,5−ペンタンジオール単独または該ジオール
を含む多価アルコールと炭素数2〜16の飽和脂肪酸単
独またはこれらの混合物とをエステル化反応に付して得
られる脂肪酸エステルからなる冷凍機油用潤滑油を提供
する。
【0009】また、該冷凍機油用潤滑油とハイドロフル
オロカーボン系冷媒とからなる冷却用液状組成物を提供
する。また、一般式(II)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1 及びR2 は、前記と同義であ
り、R3 は、直鎖または分岐状の炭素数1〜15のアル
キルを表し、R4 は、直鎖または分岐状の炭素数8〜1
5のアルキルを表す)で表される飽和脂肪酸エステルを
提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】一般式中の定義として、低級アル
キルは、直鎖または分岐状の炭素数1〜8のアルキルを
表し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソアミル、ネオペンチル、2−ペンチ
ル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2
−エチルプロピル、2−メチルペンチル、2−エチルブ
チル、2−エチルペンチル等があげられる。また、直鎖
または分岐状の炭素数8〜15のアルキルとしては、オ
クチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ド
デシル、イソドデシル、ペンタデシル、イソトリデシ
ル、2, 4,4−トリメチルペンチル等があげられる。
また、直鎖または分岐状の炭素数1〜15のアルキルと
しては、前記に記載されたアルキルがあげられる。
【0013】一般式(I)で表される2,4−ジアルキ
ル−1,5−ペンタンジオールの具体例としては、2,
4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル
−4−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル
−4−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,4−
ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−4
−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジプ
ロピル−1,5−ペンタンジオール、2−イソプロピル
−4−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル
−4−イソプロピル−1,5−ペンタンジオール、2,
4−ジイソプロピル−1,5−ペンタンジオール、2−
イソプロピル−4−プロピル−1,5−ペンタンジオー
ル、2,4−ジブチル−1,5−ペンタンジオール、
2,4−ジペンチル−1,5−ペンタンジオール、2,
4−ジヘキシル−1,5−ペンタンジオール等があげら
れるが、中でも、2,4−ジエチル−1,5−ペンタン
ジオールが好ましく使用できる。これらは、単独または
2種類以上混合して用いられる。
【0014】2,4−ジアルキル−1,5−ペンタンジ
オールは、公知の方法、例えば、特開平8−48642
号公報に記載された方法に準じて製造することができ
る。2,4−ジアルキル−1,5−ペンタンジオールを
含む多価アルコールにおいて、2,4−ジアルキル−
1,5−ペンタンジオールと併用してもよい他の多価ア
ルコールとしては、例えば、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等があ
げられるが、好ましくは、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール等のジオールがあげら
れ、中でも、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールがより好ましく使用できる。他の多価アルコ
ールを併用する場合、2,4−ジアルキル−1,5−ペ
ンタンジオールの割合が、全多価アルコール中の50重
量%以上であるのが好ましく、75重量%以上であるの
がより好ましい。
【0015】また、エステル化に用いられる飽和脂肪酸
としては、直鎖状または分岐の炭素数2〜16の、好ま
しくは、炭素数5〜13の飽和脂肪酸が使用される。炭
素数17以上の脂肪酸を用いると、脂肪酸エステルとし
ての粘度が上がり、満足する物性が得られなくなる。炭
素数2〜16の飽和脂肪酸としては、特には限定されな
いが、好ましくは、酢酸、n−プロピオン酸、n−酪
酸、イソ酪酸、n−バレリン酸、n−ヘキサン酸、α−
メチルヘキサン酸、α−エチルバレリン酸、イソオクチ
ル酸、ペラルゴン酸、n−デカン酸、イソデカン酸、イ
ソトリデカン酸、イソヘキサデカン酸などがあげられる
が、中でも2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン
酸、2−エチルペンタン酸、n−オクチル酸、3,5,
5−トリメチルヘキサン酸がより好ましく使用できる。
これらは単独または2種類以上混合して用いられる。
【0016】本発明の冷凍機油用潤滑油の構成成分であ
る脂肪酸エステル、例えば、一般式(II)で表される
脂肪酸エステルは、2,4−ジアルキル−1,5−ペン
タンジオール単独または該ジオールを含む多価アルコー
ルと前記の飽和脂肪酸とをエステル化反応に付すことに
より得ることができる。エステル化反応条件としては、
反応温度は、好ましくは、160〜260℃、より好ま
しくは180〜240℃であり、反応時間は、好ましく
は、1〜13時間、より好ましくは、5〜10時間であ
る。また、エステル化触媒は使用してもしなくてもよい
が、使用する場合は、通常のエステル化触媒、例えば、
硫酸、p−トルエンスルホン酸、スズ酸化物、アルコキ
シチタネート等が使用できる。また、該脂肪酸エステル
は、飽和脂肪酸を酸無水物、酸クロライド等の誘導体と
して2,4−ジアルキル−1,5−ペンタンジオール単
独または該ジオールを含む多価アルコールと反応させる
方法、または、2,4−ジアルキル−1,5−ペンタン
ジオール単独または該ジオールを含む多価アルコールを
メチル、エチル等の低級アルキルエステルとしてエステ
ル交換反応を行うことによっても得ることができる。
【0017】エステル化反応の原料である飽和脂肪酸の
量は、全多価アルコールに対して、1.0〜3.0倍
(モル比)、好ましくは、1.1〜2.0倍(モル比)
である。また、本発明の冷凍機油用潤滑油としては、エ
ステル化反応液そのもの、または、必要に応じて、エス
テル化反応液より通常の精製方法、例えば、水洗、蒸
留、活性炭処理等を用いて、エステル化触媒、未反応の
多価アルコール、脂肪酸等を除去したものが用いられ
る。
【0018】本発明の冷凍機油用潤滑油の粘度は、40
℃において、好ましくは、1〜25cSt、より好まし
くは、5〜15cStである。本発明の冷凍機油用潤滑
油は、ハイドロフルオロカーボン系冷媒に対しての相溶
性、潤滑性等の点で優れた性能を示す。本発明の冷却用
液状組成物は、本発明の冷凍機油用潤滑油にハイドロフ
ルオロカーボン系冷媒を溶解させることにより得ること
ができるが、冷凍機油用潤滑油/ハイドロフルオロカー
ボン系冷媒の組成比が、1/15〜15/1(重量比)
であるのが好ましい。
【0019】ハイドロフルオロカーボン系冷媒として
は、例えば、トリフルオロメタン(HFC−23)、
1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143
a)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HFC
−142b)、ジフルオロメタン(HFC−32)、1
−フルオロ−1−ジフルオロ−2−トリフルオロエタ
ン、1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,
1,2,2−テトラフルオロエタン(HFC−13
4)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン(H
FC−125)等があげられるが、中でも、耐加水分解
性、低温流動性、低温から高温までの幅広い領域での溶
解性の点から、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(HFC−134a)が好ましく使用される。これら
は、通常、単独で使用されるが、2種類以上混合して使
用してもよい。
【0020】また、本発明の冷却用液状組成物は、必要
により、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル等のフェノール系、フェノチアジン等のアミン系もし
くはベンゾチアゾール等の硫黄系酸化防止剤、あるいは
ジアルキルジチオリン酸亜鉛等の亜鉛化合物、トリクレ
ジルホスフェート等のリン化合物、もしくはジベンゾチ
オフェン等の硫黄化合物等の極圧剤や油性向上剤、ある
いはジメチルポリシロキサンなどのシリコーン油などの
消泡剤、あるいはキニザリン、メルカプトベンゾチアゾ
ール等の金属不活性剤等の添加剤を添加してもよい。
【0021】
【実施例】
【0022】実施例1 攪拌機、温度計、窒素吹き込み管、および冷却器付きの
脱水管を取り付けた3lの4つ口フラスコを用意し、
2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール641.
2g(4モル)と、3,5,5−トリメチルヘキサン酸
1898.4g(12モル)を仕込み、常圧で、200
〜250℃で、8時間反応させた。減圧(3mmHg)
下、過剰の脂肪酸を留去した後、20%の水酸化ナトリ
ウム水溶液630g(80℃)で洗浄し、さらに、水洗
(1lの水で4回)を行った後、減圧下脱水(275℃
以下、4mmHg以下)を2時間行った。
【0023】さらに、上記の残留物から、4mmHg減
圧下、280〜283℃で、2,4−ジエチル−1,5
−ペンタンジオールビス(3,5,5−トリメチルヘキ
サノエート)を留出させた。本品のAPHA(色;Haze
n,ASTMD1209)は、20であった。また、 1
H−NMRの測定結果を以下に示す。1H−NMR(400M
Hz 、 δ[ppm] 、 CDCl3 );0.85〜0.95(24H,m),0.98(6H,
d,J=6.35Hz),1.07〜1.44(10H,m),1.68(2H,m),1.98〜2.3
5(6H,m),3.91〜4.05(4H,m)
【0024】実施例2〜6 エステル化反応の原料であるジオール、脂肪酸を表1の
ように変える以外は、実施例1と同様に反応を行い、目
的の脂肪酸エステルを得た。さらに実施例3、5で得ら
れた脂肪酸エステルの 1H−NMRを測定した。その結
果を以下に示す。 (1)2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール−
ビス(2−エチルヘキサネート)(実施例3)1 H−NMR(400MHz 、 δ[ppm] 、 CDCl3 );0.84〜0.94
(18H,m),1.15〜1.76(24H,m),2.18〜2.32(2H,m),3.88〜
4.06(4H,m) (2)2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール−
ビス(オクタネート)(実施例5)1 H−NMR(400MHz 、 δ[ppm] 、 CDCl3 );0.82〜0.95
(12H,m),1.17〜1.72(28H,m),2.30(4H,t,J=7.6Hz),3.92
〜4.40(4H,m)
【0025】比較例1〜4 エステル化反応の原料であるジオール、脂肪酸を表1の
ように変える以外は、実施例1と同様に反応を行い、目
的の脂肪酸エステルを得た。比較例4のジオクチルセバ
ケート(DOS)は市販品(和光純薬株式会社製)を使
用した。表1に、実施例1〜6、比較例1〜4の脂肪酸
エステルの原料の組成を示す。
【0026】
【表1】
【0027】表2に、実施例1〜6、比較例1〜4の脂
肪酸エステルの物性値(IR、粘度、粘度指数)を示し
た。粘度は、キャノンフェンスケ粘度計により、40
℃、100℃における動粘度の測定値であり、また、粘
度指数(JISK2283準拠)は、動粘度の測定値よ
り計算して算出した。
【0028】
【表2】
【0029】試験例1 実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた脂肪酸エステ
ルについて、1,1,1,2−テトラフルオロエタン
(フロン134a)との相溶性を調べるため、1,1,
1,2−テトラフルオロエタンに対する各種試料(脂肪
酸エステル)濃度61重量%における低温および高温で
の二相分離温度をJIS K2211の方法に準じて測
定した。結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】表3から明らかなように、本発明の冷凍機
油用潤滑油は、低温における1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタンとの相溶性に優れ、かつ高温になっても相
溶性が低下することはなかった。
【0032】試験例2 実施例2、5、比較例1〜3で得られた脂肪酸エステル
について、JIS K2269に準拠して低温流動点の
測定を行った。結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】表4より本発明の冷凍機油用潤滑油は、低
温流動性が優れている。
【0035】試験例3 実施例2、5、比較例1〜3で得られた脂肪酸エステル
について、酸、アルカリに対する耐加水分解性試験を行
った(測定条件;酸は、p−トルエンスルホン酸を用
い、サンプルに対して、10モル%、水は、10重量
%、さらに、均一系とするためにジオキサンを同量添加
し、温度90℃、8時間処理し、処理前後の酸価の上昇
値を測定した。アルカリ処理についてもKOHを用いた
以外は、前記と同様の方法で酸価の上昇値を測定し
た)。表5に各脂肪酸エステルの酸、アルカリ処理後の
酸価の上昇値を示す。
【0036】
【表5】
【0037】表5より、本発明の冷凍機油用潤滑油は、
比較例の脂肪酸エステルと比べて、酸、アルカリに対す
る耐加水分解性が優れていることがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明により2,4−ジアルキル−1,
5−ペンタンジオール由来の脂肪酸エステルからなる冷
凍機油用潤滑油及び該潤滑油とハイドロフルオロカーボ
ン系冷媒とからなる冷却用液状組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、同一または異なって、低級ア
    ルキルを表す)で表される2,4−ジアルキル−1,5
    −ペンタンジオール単独または該ジオールを含む多価ア
    ルコールと炭素数2〜16の飽和脂肪酸単独またはこれ
    らの混合物とをエステル化反応に付して得られる脂肪酸
    エステルからなる冷凍機油用潤滑油。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表される2,4−ジアル
    キル−1,5−ペンタンジオールを含む多価アルコール
    がジオールである請求項1記載の冷凍機油用潤滑油。
  3. 【請求項3】 R1 及びR2 がともにエチルである請求
    項1または2記載の冷凍機油用潤滑油。
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表される2,4−ジアル
    キル−1,5−ペンタンジオールを含む多価アルコール
    中の2,4−ジアルキル−1,5−ペンタンジオールの
    含量が50重量%以上である請求項1記載の冷凍機油用
    潤滑油。
  5. 【請求項5】 ハイドロフルオロカーボン系冷媒と請求
    項1記載の冷凍機油用潤滑油からなると冷却用液状組成
    物。
  6. 【請求項6】 ハイドロフルオロカーボン系冷媒/請求
    項1記載の冷凍機油用潤滑油の組成比が1/15〜15
    /1(重量比)である請求項5記載の冷却用液状組成
    物。
  7. 【請求項7】 ハイドロフルオロカーボン系冷媒が、
    1,1,1,2−テトラフルオロエタンである請求項5
    項記載の冷却用液状組成物。
  8. 【請求項8】 一般式(II) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は、前記と同義であり、R3 は、
    直鎖または分岐状の炭素数1〜15のアルキルを表し、
    4 は、直鎖または分岐状の炭素数8〜15のアルキル
    を表す)で表される飽和脂肪酸エステル。
  9. 【請求項9】 一般式(II)中のR1 及びR2 がとも
    にエチルである請求項8記載の飽和脂肪酸エステル。
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