JPH11181352A - シリカコーティング膜形成用塗布液 - Google Patents

シリカコーティング膜形成用塗布液

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JPH11181352A
JPH11181352A JP35788197A JP35788197A JPH11181352A JP H11181352 A JPH11181352 A JP H11181352A JP 35788197 A JP35788197 A JP 35788197A JP 35788197 A JP35788197 A JP 35788197A JP H11181352 A JPH11181352 A JP H11181352A
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JP
Japan
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platinum
coating film
forming
silica coating
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JP35788197A
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Yuji Yoshida
祐司 吉田
Hideaki Nezu
秀明 根津
Kenichi Sarara
憲一 讃良
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 300〜400℃といった比較的低温条件下
で焼成可能であり、耐クラック発生性、基板との密着
性、微細な溝を埋める機能であるギャップファイリング
性、膜の平坦性、塗布性に優れたシリカコーティング膜
形成用塗布液を提供する。 【解決手段】 下記(A)成分〜(C)成分を含有する
シリカコーティング膜形成用塗布液。 (A):(A−1)、(A−2)及び(A−3)をモル
比1:(0.1〜5.0):(0.2〜5.0)で加水
分解・縮合により得られ、Mwが1,000〜50,0
00であるシロキサン樹脂 (A−1):Si(OR14で表されるテトラアルコキ
シシラン (A−2):R2(OR33で表されるアルキルトリア
ルコキシシラン (A−3):R45(OR62で表されるジアルキルジ
アルコキシシラン(R1〜R6は、C1〜4アルキル基) (B):白金錯体 (C):有機溶剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカコーティン
グ膜形成用塗布液に関するものである。更に詳しくは、
本発明は、電子デバイスを含む種々の基材にシリカコー
ティグを施し、保護膜又は絶縁膜を形成せしめるシリカ
コーティング形成用塗布液であって、300〜400℃
といった比較的低温条件下で焼成することを可能であ
り、耐クラック発生性、基板との密着性、微細な溝を埋
める機能であるギャップファイリング性、膜の平坦性、
塗布性等の全ての特性に優れるシリカコーティング膜形
成用塗布液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルコキシシラン又はハロゲン化シラン
等の加水分解基を有するシランを加水分解することによ
り得られるシロキサンポリマーは、シリカコーティング
膜前駆体として、たとえば半導体デバイス製造用の層間
絶縁膜、バッファコート膜又は平坦化膜、液晶ディスプ
レーの保護膜として使用されている。特にアルコキシシ
ランは加水分解における反応制御の容易さから、これま
で種々のシロキサンポリマーが検討されている。該シロ
キサンポリマーは分子内にアルコキシ基を有し、加熱す
ることにより一般式Iに示す縮合反応によってセラミッ
クに転化する。すなわち、アルコキシ基が脱離し、活性
なシラノール基に変化し、該シラノール基同士が脱水縮
合して、シロキサン結合を形成する。
【0003】しかしながら、上記の縮合反応を進行させ
るには一般に400〜800℃の焼成温度を必要とする
ため、コーティングせしめる基板の耐熱性が重要であ
り、焼成温度の低温化が望まれていた。400℃以下の
焼成温度では縮合反応が充分でなく、コーティング膜内
にアルコキシ基が残存するため、デバイス製造時の後工
程における熱履歴によってはガス発生等の不具合が生
じ、歩留まりを低下させたり、シリカコーティング膜表
面が不均一化するため、ストリエーション(塗布ムラ)
が生じるといった問題点があった。このような観点から
400℃以下、望ましくは300℃程度の焼成温度でコ
ーティング可能な方法が求められていた。
【0004】この解決法として、たとえば特公2621
760号公報では、一般式で表される2官能性シラン1
モルに対して、RSi(OR‘)3で表される3官能性
シランを1〜20モル含有するシラン混合物を加水分解
及び縮合させることによって得られるシロキサンポリマ
ー、膜硬化剤、及び有機溶剤を含有し、アルコキシシラ
ンの加水分解により副生したアルコールを実質的に含ま
ないことを特徴とするコーティング組成物(ただし、R
は水素、アルキル基、アリール基、アルケニル基、及び
それらの置換体を表わし、それぞれ、同一でも、異なっ
ていてもよい。R'はメチル基、エチル基を表わし、それ
ぞれ、同一でも、異なっていてもよい。)があげられ、
縮合反応の低温化を実現している。ここで、膜硬化剤と
して熱によって酸又は塩基を発生する化合物、又は光に
よって酸又は塩基を発生する化合物をあげている。しか
しながら、本方法では、膜硬化剤として一般に低分子有
機化合物を添加するため、該化合物が酸・塩基を発生し
た残渣がコーティング膜中に残存することにより、たと
えば、半導体デバイス製造においては、膜の屈折率が不
均一化することによるリソグラフィー工程で不具合が生
じたり、該残渣が更に分解することによるガス発生によ
りデバイス信頼性低下を招くといった問題点がある。
【0005】また、特開平4−216827号公報で
は、式HSi(OH)x(OR)yx/ 2(式中、各Rは
酸素原子を介して珪素を結合すると加水分解できる置換
基となる独立な有機基、x=0〜2、y=0〜2、z=
1〜3、x+y+z=3、そしてすべてのポリマー単位
についてyの平均値は0より大きい値を示す。)」があ
げられ、その請求項8に記載されている「白金又はロジ
ウム錯体が付加的に存在する」ことにより、セラミック
化の速度が増すことを示している。本法は、Si−H基
の反応性を利用していると推察される。すなわち、Si
−H基と白金(Pt)錯体又はロジウム(Rh)錯体は
脱水素を伴って、Si−Pt結合又はSi−Rh結合を
有する錯体が形成し(熊野,石川,山本,玉尾著,「有
機ケイ素化合物の化学」(第3刷),p155,(19
76),化学同人)、これが加水分解することによって
活性なシラノール結合Si−OH基に転化することによ
り、セラミック化の速度が向上する。しかしながら、こ
の方法ではSi−H基がSi−O−Si基に転化するた
め、膜の架橋度が高くなることによって、膜応力が強く
なり、クラック等が生じ易くなる欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明者が解決しようとする課題は、電子デバイスを含む種
々の基材にシリカコーティグを施し、保護膜又は絶縁膜
を形成せしめるシリカコーティング形成用塗布液であっ
て、300〜400℃といった比較的低温条件下で焼成
することを可能であり、耐クラック発生性、基板との密
着性、微細な溝を埋める機能であるギャップファイリン
グ性、膜の平坦性、塗布性等の全ての特性に優れるシリ
カコーティング膜形成用塗布液を提供する点に存するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記(A)成分〜(C)成分を含有するシリカコーティン
グ膜形成用塗布液に係るものである。 (A):下記の(A−1)、(A−2)及び(A−3)
をモル比1:(0.1〜5.0):(0.2〜5.0)
で加水分解・縮合重合反応することにより得られ、かつ
GPC法におけるポリスチレン換算の重量平均分子量が
1,000〜50,000であるシロキサン樹脂 (A−1):一般式Si(OR14で表されるテトラア
ルコキシシラン (A−2):一般式R2(OR33で表されるアルキル
トリアルコキシシラン (A−3):一般式R45(OR62で表されるジアル
キルジアルコキシシラン (各一般式中のR1〜R6は、独立に、炭素数1〜4のア
ルキル基を表す。) (B):白金錯体 (C):有機溶剤
【0008】
【発明の実施の形態】(A−1)は、一般式Si(OR
14(式中のR1は、炭素数1〜4のアルキル基を表
す。)で表されるテトラアルコキシシランであり、たと
えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、
テトライソプロポキシシラン、テトラブトキシシラン等
があげられる。中でも、工業的に入手しやすいテトラメ
トキシシラン及びテトラエトキシシランが好ましい。
【0009】(A−2)は、一般式R2(OR33(式
中のR2及びR3は、独立に、炭素数1〜4のアルキル基
を表す。)で表されるアルキルトリアルコキシシランで
あり、たとえば、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラ
ン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリイソプロポ
キシシラン等があげられる。中でも、工業的に入手しや
すいメチルトリメトキシシラン及びメチルトリエトキシ
シランが好ましい。
【0010】(A−3)は、一般式R45(OR6
2(式中のR4〜R6は、独立に、炭素数1〜4のアルキ
ル基を表す。)で表されるジアルキルジアルコキシシラ
ンであり、たとえば、ジメチルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジ
エチルジエトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシ
ラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエチルジイソプロ
ポキシシラン等があげられる。中でも、工業的に入手し
やすいジメチルジメトキシシラン及びジメチルジエトキ
シシランが好ましい。
【0011】(A)は、上記の(A−1)、(A−2)
及び(A−3)をモル比1:(0.1〜5.0):
(0.2〜5.0)で加水分解・縮合重合反応すること
により得られ、かつGPC法におけるポリスチレン換算
の重量平均分子量が1,000〜50,000であるシ
ロキサン樹脂である。
【0012】(A−1)、(A−2)及び(A−3)の
モル比は、1:(0.1〜5.0):(0.2〜5.
0)であり、好ましくは1/(0.3〜3.0):
(0.2〜3.0)である。(A−1)が過少であると
基板との密着性が悪くなり、一方(A−1)が過多であ
ると塗布後の膜質が硬くなると同時に、焼成によるシリ
カ膜形成時又は冷却時にクラックを発生しやすくなる。
(A−2)が過少であるとクラックが入りやすくなり、
一方(A−2)が過多であると基板との密着性が悪くな
る。(A−3)が過少であると耐クラック性と微細な溝
を埋める機能(ギャップフィリング)が悪くなり、一方
(A−3)が過多であると膜収縮が大となり平坦性が悪
くなる。
【0013】(A)は、(A−1)、(A−2)及び
(A−3)を加水分解・縮合重合反応することにより得
られる。加水分解・縮合重合反応は、下記の反応式によ
り進行する。
【0014】加水分解・縮合重合反応は、触媒及び水の
存在下、(A−1)、(A−2)及び(A−3)を攪拌
・混合することにより行われる。この際、有機溶媒を存
在させてもよい。触媒としては、酸触媒又はアルカリ触
媒が用いられ、酸触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸、酢
酸、蟻酸等があげられ、アルカリ触媒としては水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化テトラ
メチルアンモニウム、ピリジン等があげられる。半導体
デバイス製造で使用される場合では、高純度が要求され
るため、後精製が容易な塩酸、酢酸、アンモニアが好適
に使用される。
【0015】加水分解・縮合重合反応は、一括に仕込
み、ランダム重合を行う方法、又は(A−1)又は(A
−3)を先に重合し、ブロック的に樹脂中に導入する方
法でもよい。水の量はその理論量(アルコキシ基2モル
に対して水1モル)に対して、0.5〜1.5倍当量が
好ましく、0.8〜1.2倍当量が更に好ましい。水が
0.5倍当量未満ではシロキサン樹脂中に未反応アルコ
キシ基が多く残存するため、膜収縮が大となり、逆に
1.5倍当量を超えると、反応中にゲル化が生じ、有機
溶剤に対し、不溶物が生じるので好ましくない。反応温
度は通常0〜150℃、好ましくは10〜100℃であ
る。反応時間は通常0.1〜10時間である。反応形態
は回分式でもよく、連続式でもよい。
【0016】(A)のGPC法におけるポリスチレン換
算の重量平均分子量は1,000〜50,000であ
り、好ましくは1,000〜10,000である。該平
均分子量が過小であると成膜性の悪化又は残膜率の低下
を招き、一方該平均分子量が過大であると、塗布液自体
の粘度が高くなりすぎ、塗布性が悪化する。なお、
(A)の分子量分散は特に限定されないが、20以下が
好ましい。
【0017】(B)は白金錯体であり、たとえば、白金
ハロゲン錯体、白金アンミン錯体、白金アルキレンジア
ミン錯体、白金オクサラト錯体等があげられる。中で
も、中性錯体である白金オクサラト錯体が好適である。
これは、白金ハロゲン錯体ではナトリウムイオン、カリ
ウムイオン等の陽イオン、白金アンミン錯体、白金アル
キレンジアミン錯体では、硫酸イオン、塩素イオン等の
陰イオンが対イオンとして存在するため、これが半導体
デバイス製造では好まれない不純物となるためである。
白金オクサラト錯体としては入手の容易さから白金アセ
チルアセテート及び白金ヘキサフルオロアセチルアセテ
ートが特に好ましい。
【0018】(C)は有機溶剤であり、たとえば、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル等のアルコール類;アセチルアセトン、メチルイソブ
チルケトン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、乳酸エチル等のエス
テル類;ジブチルエーテル、ジオキサン、エチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル類;トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類等があげられる。中でも、
シロキサン樹脂に対する良溶媒であるアルコール類、ケ
トン類及びエステル類が好ましい。有機溶剤は一種を単
独で用いてもよく、又は二種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0019】本発明のシリカコーティング膜形成用塗布
液は、上記の(A)成分〜(C)成分を含有するもので
ある。
【0020】シリカコーティング膜形成用塗布液中の
(A)の含有量は5〜40重量%であることが好まし
く、更に好ましくは8〜35重量%である。該含有量が
過少であるとシリカコーティング膜の膜厚が薄くなるこ
とがあり、一方該含有量が過多であると塗布液の粘度が
高くなるため、塗布自体が困難となることがある。な
お、(A)の量は、加水分解・縮合重合反応の反応液に
ついて加熱減量法により求められる。
【0021】シリカコーティング膜形成用塗布液中のケ
イ素原子と白金原子のモル比は1:(0.0005〜
0.0020)であり、好ましくは1:(0.0006
〜0.0017)である。白金原子の割合が過小である
と300〜400℃での焼成における膜質が悪くなり、
一方白金原子の割合が過大であると白金錯体が塗布液中
に析出しやすいため、不溶白金錯体がコーティング膜表
面に析出する。なお、ケイ素原子と白金原子のモル比
は、(A)及び(B)の仕込み使用量から算出して求め
られる。
【0022】本発明のシリカコーティング膜形成用塗布
液は、焼成温度を悪化させない限り、界面活性剤等の添
加剤を含有してもよい。
【0023】本発明のシリカコーティング膜形成用塗布
液を用いて、シリカコーティング膜の形成する方法とし
ては、たとえば次の方法をあげることができる。すなわ
ち、スピンコーティング法又は浸漬法によって、塗布液
を基板に塗布し、風乾又は200℃以下の低温加熱によ
り有機溶剤を充分除去した後、温度300〜400℃で
10〜100分間、加熱して焼成すればよい。焼成雰囲
気としては特に限定されないが、一般には窒素、ヘリウ
ム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気が用いられる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこの例によって何ら制限されるものでは
ない。
【0025】(1)(A)の重量平均分子量の測定 測定はGPC法によって行った。測定装置としては東ソ
ー社製HLC8020を使用し、分析カラムとしては昭
和電工社製KF−802(φ8×800mm)を使用
し、テトラヒドロフランを溶離液として、ポリスチレン
を分子量標準物質として使用した。
【0026】(2)(A)の合成 (A−1)としてテトラエトキシシラン(略号:TEO
S)、(A−2)としてメチルトリエトキシシラン(略
号:MTES)及び(A−3)としてジメチルジエトキ
シシラン(略号:DMDES)を使用した(いずれも、
信越シリコーン社製)。3LセパラブルフラスコにTE
OS 765.5g(3.67モル)、MTES 53
5.0g(3.01モル)、DMDES 122.4g
(0.83モル)、37重量%塩酸4.9g及びエタノ
ール28.6gを仕込んだ(モル比 TEOS:MTE
S:DMDES=1:0.82:0.22)。次いで、
水316.4g(17.6モル、全アルコキシ基に対し
て1.24モル%)を、温度が40℃を超えないよう
に、1時間かけて滴下した。温度を室温(約20℃)に
戻し、更に0.5時間攪拌した。冷却後、混床イオン交
換樹脂(「Duolite MB−HP」ローム&ハー
ス社製)に通液することによって、触媒である塩酸を除
去した。イオン交換樹脂処理したシロキサン樹脂溶液1
500gに1−ブタノール181.6g及び酢酸n−ブ
チル363.3gを仕込み、混合した。得られたシロキ
サン樹脂のGPC法における重量平均分子量は2,20
0であった。得られた溶液について、加熱減量法により
シロキサン樹脂の量を求めた。
【0027】(3)塗布液組成物の調合 上記(2)で得られたシロキサン樹脂溶液に白金アセチ
ルアセテート(メルク社製)を混合・溶解することによ
り、表1に示す塗布液を調合した。
【0028】(4)シリカコーティング膜の形成 4インチシリコンウェハーに塗布液を数ml滴下し、ミ
カサスピンナー1H−860型(ミカサ社製)を用い、
回転数3000rpmで15秒間回転塗布した。次い
で、ホットプレートを用い、100℃で1分間、200
℃で1分間加熱することにより、有機溶剤を除去し、焼
成炉で窒素雰囲気下、300℃で30分間焼成した。膜
厚測定結果を表1に示す。また、膜質観察としてシリカ
コーティング膜表面を光学顕微鏡(×2.5倍)で観察
し、ストリエーションの有無を調べた。
【0029】(5)シリカコーティング膜の膜厚の測定 ナノスペック210型(ナノメトリック社製)を用いて
測定した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、電
子デバイスを含む種々の基材にシリカコーティグを施
し、保護膜又は絶縁膜を形成せしめるシリカコーティン
グ形成用塗布液であって、300〜400℃といった比
較的低温条件下で焼成することを可能であり、耐クラッ
ク発生性、基板との密着性、微細な溝を埋める機能であ
るギャップファイリング性、膜の平坦性、塗布性等の全
ての特性に優れるシリカコーティング膜形成用塗布液を
提供することができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分〜(C)成分を含有する
    シリカコーティング膜形成用塗布液。 (A):下記の(A−1)、(A−2)及び(A−3)
    をモル比1:(0.1〜5.0):(0.2〜5.0)
    で加水分解・縮合重合反応することにより得られ、かつ
    GPC法におけるポリスチレン換算の重量平均分子量が
    1,000〜50,000であるシロキサン樹脂 (A−1):一般式Si(OR14で表されるテトラア
    ルコキシシラン (A−2):一般式R2(OR33で表されるアルキル
    トリアルコキシシラン (A−3):一般式R45(OR62で表されるジアル
    キルジアルコキシシラン (各一般式中のR1〜R6は、独立に、炭素数1〜4のア
    ルキル基を表す。) (B):白金錯体 (C):有機溶剤
  2. 【請求項2】 塗布液中の(A)の含有量が5〜40重
    量%である請求項1記載のシリカコーティング膜形成用
    塗布液。
  3. 【請求項3】 ケイ素原子と白金原子のモル比が1:
    (0.0005〜0.0020)である請求項1記載の
    シリカコーティング膜形成用塗布液。
  4. 【請求項4】 (B)が白金オクサラト錯体である請求
    項1記載のシリカコーティング膜形成用塗布液。
  5. 【請求項5】 白金オクサラト錯体が、白金アセチルア
    セテート及び/又は白金ヘキサフルオロアセチルアセテ
    ートである請求項4記載のシリカコーティング膜形成用
    塗布液。
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