JPH11181327A - 黒色抗菌・防かび性顔料および樹脂粒子 - Google Patents

黒色抗菌・防かび性顔料および樹脂粒子

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JPH11181327A
JPH11181327A JP36625897A JP36625897A JPH11181327A JP H11181327 A JPH11181327 A JP H11181327A JP 36625897 A JP36625897 A JP 36625897A JP 36625897 A JP36625897 A JP 36625897A JP H11181327 A JPH11181327 A JP H11181327A
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Junji Saida
淳治 才田
Kaoru Kojima
薫 兒島
Hiroshige Nakamura
浩茂 中村
Eiki Takeshima
鋭機 竹島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂中に分散容易で、かつ良好な塗料分散性
を有し、かつ、黒色度等の色調変化がない黒色抗菌・防
かび剤を得る。 【解決手段】 物理蒸着法によって、樹脂粒子または粒
径50μm以下の粒子に銀合金(望ましくは10〜50
重量%のCuおよび/またはZnを含む)またはニッケ
ル合金(望ましくは10〜50重量%のCuおよび/ま
たはSnを含む)を析出させ、かつその1次粒径を0.
01〜0.5μmとなるようにする。さらにその析出金
属のX線回折パターンから計算される結晶子径を200
nm以下とするとき、明確な抗菌・防かび性を発現し、
かつ黒色で表面抗菌・防かび性金属の密着強度に優れた
ものを得るこことができる。また、表面金属層は非晶質
構造をとる時、さらに持続性に優れた無機系抗菌・防か
び剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工皮革、塗装板、樹
脂成型品等に抗菌・防かび性を付与するため、塗料や樹
脂に配合される抗菌・防かび性顔料に関する。
【0002】
【従来技術】近年、衛生および清潔志向の高まりを背景
に、抗菌・防かび剤に対する要求が高くなっている。抗
菌・防かび性は大きく有機系と無機系に大別され、即効
性は有機系、持続性および安全性は無機系が優れている
と言われている。この内、無機系抗菌・防かび剤は銀イ
オンをゼオライト、リン酸ジルコニウムおよび水ガラス
等に担持させたものが主流である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
無機系抗菌・防かび剤は、担持体の物性から微細な白色
粒子で提供されることが多く、また樹脂練り込みや塗料
分散といった濃着色を要しない用途には、白色の方が好
適であった。しかし、人工皮革、自動車のダッシュボー
ド、オーディオ製品、テレビ、ビデオデッキといった用
途は、基材の色が黒を中心とした色調である。このよう
な用途に、上記に微細白色抗菌・防かび剤を添加すると
基材の色が白色化する(漆黒度の低下)ことが問題とな
っていた。特に、抗菌・防かび剤の添加効率を良くする
ために、表層付近に濃縮させるまたは表面塗布する場合
には、白色化が起こりやすくなり、黒色顔料の追加が必
要であった。本発明は、このような問題を解決すべく案
出されたものであり、粒径50μm以下の粒子または樹
脂粒子の表面に金属質の抗菌・防かび剤を析出、被覆さ
せ、その1次粒径ならびに析出物のX線回折ピ−クから
計算される結晶子径を制御することにより、黒色の抗菌
・防かび剤を得ることを特徴とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の抗菌・防かび剤
は、その目的を達成するため、銀またはニッケル合金を
物理蒸着法で、粒径50μm以下の粒子または樹脂粒子
表面に1次粒子径0.01〜0.5μmの範囲で粒状に
析出し、被覆層を形成していることを特徴とする。抗菌
・防かび剤として作用する被覆層は、10〜50重量%
のCuおよび/またはZnを含む銀合金または10〜5
0重量%のCuおよび/またはSnを含むニッケル合金
を該粒子に対し、スパッタリング等の方法により形成さ
れる。このとき、銀合金またはニッケル合金は、黒色化
度を増大させるため、その1次粒子径を0.01〜0.
5μmの範囲とする。また、銀合金またはニッケル合金
を非晶質相の被覆層として形成するとき、活性度が高
く、より大きな抗菌・防かび作用が発現する。またこの
ように被覆された粒子は、黒色化することから、黒色の
塗膜、樹脂、人工皮革、プラスチック板、フィルム等へ
の応用が容易である。
【0005】
【作用】バルク状態では、いわゆる金属光沢を呈する合
金であっても微細な粉末にすることにより、その色は黒
色化することは経験的に示されてきた。しかし発明者ら
は、析出させる抗菌・防かび性金属の1次粒径を0.0
1〜0.5μmとするとき、黒色度が最も向上すること
を見いだした。1次粒子径が0.5μmよりも大きくな
るとき、粒子の色は黒色からグレー色へと変化する。逆
に1次粒径が0.01μm未満の場合には、金属の酸化
が著しく進行し、抗菌・防かび特性が劣化する。
【0006】さらに、本発明では、析出金属のX線回折
ピ−クの半価幅から計算される結晶子径が200nm以
下である場合に、表層抗菌・防かび性金属粒子の脱落が
少なく、取り扱いが容易となることも見いだした。この
結晶子径が小さくなると、結晶粒界が多くなる結果、析
出した皮膜中の残留応力を吸収、緩和することができる
ため、皮膜粒子の剥離を抑制することができる。この結
果、抗菌・防かび性金属を被覆した粒子を効率よく用い
ることができ、コスト削減が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】基材となる粒子としては、添加剤
として用いる場合には、酸化チタン、酸化亜鉛、シリ
カ、アルミナなどの無機粒子や金属粒子が考えられる。
これらの粒子は、分散時の不均一性や微細分散等も考慮
して平均粒径50μm以下とする。また上記の目的から
平均粒径は5μm以下が望ましい。また、添加剤を用い
ることができない場合には、ベースとなる樹脂粒子に直
接被覆する。この場合には、あらかじめ着色しておいた
樹脂粒子を用いることが望ましい。使用する樹脂として
は、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS
樹脂)、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、四フッ化エチレ
ン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等広範囲な樹
脂に適用可能である。なお、この場合でも、表面金属粒
子の1次粒径を小さくし、黒色化を図るためには、でき
るだけ小さい樹脂粒子に被覆することが望ましい。
【0008】粒子に抗菌・防かび性金属を析出、被覆す
る手段としては、本発明者の一部が開発した粉末スパッ
タリング装置を使用することができる。この種の粉末ス
パッタリング装置には、回転ドラムに粉末を投入し、回
転ドラムの回転によって流動化させた粉末粒子をスパッ
タリングする装置(特開平2−153068号公報)、
繰り返される粉末の落下流に金属をスパッタリングする
装置(特開昭62−250172号公報)等がある。例
えば粉末スパッタリングを用いる場合には、請求項1お
よび2に記載のように析出金属を1次粒径0.01〜
0.5μmの範囲とするためには、スパッタリング時の
圧力を皮膜形成時に比べて高くする、また基材温度を低
くするといったことで達成できる。一方析出物の結晶子
径を小さくするには、蒸着速度を小さくし、あるいは基
材温度を低くすることにより達成可能である。具体的な
蒸着速度の目安として、樹脂1gあたりの金属被覆量を
0.01g/hr程度にすれば良く、基材温度は200
℃以下、望ましくは100℃以下、スパッタリング時の
圧力を5×10−2torr(6.7Pa)程度にすればよ
い。
【0009】被覆層となる抗菌・防かび性金属として
は、10〜50重量%のCuおよび/またはZnを含む
銀合金または、10〜50重量%のCuおよび/または
Snを含むニッケル合金が使用される。AgおよびNi
は、それ自体で抗菌性を呈するが、これにCu、Znや
Snを合金化すると一層良好な抗菌・防かび作用が発現
する。Cuおよび/またはZn、あるいはCuおよび/
またはSnの含有量が10〜50重量%の範囲をはずれ
ると合金化の効果が低減する。この種の合金としては、
特願平7−294739号、特願平8−24946号と
して本発明者等が提案している銀合金やニッケル合金が
ある。なかでも、Cu:10〜50重量%、Zn:10
〜50重量%およびAg:10〜50重量%またはC
u:10〜50重量%およびSn:10〜50重量%お
よびNi:10〜50重量%の組成をもつ合金系は、非
晶質相を呈し、各抗菌・防かび性金属成分が長期間にわ
たって一様に溶出・イオン化するため、抗菌・防かび作
用の持続性に優れている。前述した含有量は、合金被覆
を非晶質化する上で必要である。
【0010】抗菌・防かび性金属の被覆層は、スパッタ
リング法等の物理蒸着法で形成されているために、急冷
効果を受けて微細化した組織になっている。この点で
も、抗菌・防かび性金属元素の溶出が一定化し、長期間
にわたって効果が持続する。なかでも、非晶質化したも
のでは、構成元素の溶出速度に時間変化が少なく、耐食
性も良好である。抗菌・防かび性金属の被覆層を設けた
顔料または樹脂粒子そのものは、目的とする樹脂や塗料
に配合される。この際、抗菌・防かび性金属被覆を行っ
ていない粒子または樹脂粒子と混合して使用しても、分
散性等の差異はほとんどない。
【0011】
【実施例】実施例1 Ar分圧が5×10−2Torr、出力500Wで粒径0.5
〜50μmの種々の粒子にAgおよびNi合金をスパッ
タリング法により被覆した。この時、被覆層の1次粒子
径、シェラーの式から求めた結晶子径と抗菌・防かび性
の結果をまとめたものが表1および表2である。なお、
試験片は、上記の抗菌・防かび性金属被覆粒子を1部ウ
レタン樹脂に添加し、射出成形したものを用いた。抗菌
性試験は、黄色ブドウ球菌を用い、銀等無機抗菌剤研究
会「銀等無機抗菌剤の自主規格および抗菌試験法:抗菌
・防かび性加工製品の抗菌力試験法I(1995年度版) フ
ィルム密着法」に準じて行った。評価は、減菌率が99
%以上を◎、90%以上、99%未満を○、50%以
上、90%未満を△、50%未満を×としている。また
防かび性は、Aspergillus niger(黒こうじかび)、Pen
icillium funiculosum(青かび)、Chaetomium globosu
m(けたまかび)、Gliocladium virens、Aureobasidium
pullulans(黒色酵母)の5種混合胞子懸濁液0.5ml
を直径90mmのシャーレに接種し、これをポテトデキス
トロース寒天培地10mlを流し込み、固化する直前の平
板培地中央部に直径25mmの円盤状に切り出した試料を
置いて固定する。ふたをして27℃±2℃に保った恒温
器内で培養し、30日間おいて、各試験片上に生じた菌
糸の発育状態を肉眼で調べることによって調べた。評価
は、試験片面上に菌糸の発育を認めない、または1/4
以下の発育を認める場合を抗かび性に特に優れるとして
◎を、1/4〜1/2の菌糸の発育を認める場合を抗か
び性に優れるとして○を、1/2〜3/4の菌糸の発育
を認める場合を弱い抗かび性があるとして△を、試験片
のほぼ全面にかびの生育が認められる場合を抗かび性な
しとして×とした。本結果から、請求範囲においては抗
菌・防かび性ともに優れていることがわかる。
【0012】実施例2 Ar分圧を5×10−2Torr、出力200Wで種々の粒径
の樹脂粒子にAgおよびNi合金をスパッタリング法に
より被覆した。この時、被覆層の1次粒子径、シェラー
の式から求めた結晶子径と抗菌・防かび性の結果をまと
めたものが表3である。なお、試験片は、上記の抗菌・
防かび性金属被覆樹脂粒子を1部、同じ樹脂に添加し、
射出成形したものを用いた。抗菌性試験および防かび性
試験は実施例1と同様に行なった。本結果から、請求範
囲においては抗菌・防かび性ともに優れていることがわ
かる。
【0013】実施例3 Ar分圧が0.1〜7×10−2Torr、出力150Wで粒
径10μm〜0.5mmのウレタン樹脂粒子にAg40C
u30Zn30およびNi40Cu30Sn30(重量%)合金を
被覆し、実施例1と同じ方法で成形した。この時、析出
粒子の1次粒子径をSEM(走査電子顕微鏡)で観察し、
これと抗菌・防かび性および黒色度の関係を示したもの
が図1である。なお抗菌・防かび性の評価方法および評
価結果は実施例1に示した通りである。一方、黒色度
は、標準となる黒色ウレタン樹脂プレートを作製し、そ
れに上記抗菌・防かび性金属被覆樹脂粒子を5部添加し
たものの明度(L値)を測定し、比較することによって
行なった。評価は、L値が標準プレートよりも1以上低
下するものを、黒色度が特に良好として◎を、0.5以
上〜1未満低下するものを黒色度が向上するとして○
を、0.5未満しか低下しないものを黒色度に変化がな
いとして△を、逆に、L値が増大するものを黒色度が劣
化するとして×とした。この結果から、本請求範囲にあ
る1次粒径では、抗菌・防かび性に優れ、かつ黒色度に
も優れていることがわかる。また特に、1次粒径が0.
01〜0.1μmの範囲で特性が優れていることもわか
る。
【0014】実施例4 Ar分圧が4×10−2Torr、出力300Wで種々の粒径
の粒子にAg40Cu30Zn30およびNi40Cu30Sn30
(重量%)合金を被覆し、これを実施例1と同じ方法で
成形した。この時、基材粒子の平均粒径と抗菌・防かび
性および黒色度の関係を示したものが図2である。なお
抗菌・防かび性の評価方法および評価結果は実施例1に
示した通りである。また、黒色度は、実施例3と同様の
評価による。この結果から、本請求範囲にある平均粒径
では、抗菌・防かび性に優れ、かつ黒色度にも優れてい
ることがわかる。また特に、基材の平均粒径が0.5〜
5μmで特性に優れていることもわかる。
【0015】実施例5 Ar分圧が0.1〜7×10−2Torr、出力100Wで粒
径5mmの低密度ポリエチレン樹脂粒子にAg40Cu30
Zn30およびNi40Cu30Sn30(重量%)合金を被覆
した。この時、析出粒子の結晶子径と抗菌・防かび性お
よび粉体剥離度の関係を示したものが図3である。なお
抗菌・防かび性の評価方法および評価結果は実施例1に
示した通りである。一方、粉体剥離度は抗菌・防かび性
金属被覆樹脂粒子10gと未被覆の原料樹脂粒子10g
を目開き1mmのふるい上で60分間振動させた。なお
振動には市販の振動ふるい機(フリッチュ社製実験用電磁式
ふるい振とう機A-3型)を用いた。この後、予め抗菌・
防かび性金属被覆した樹脂粒子を選別し、振動を与える
前後での重量変化によって評価した。評価は、重量減少
が0以上〜10%未満のものを、粉体剥離度が特に少な
く、良好として◎を、10以上〜20%未満のものを粉
体剥離度が少ないとして○を、20%以上〜30%未満
のものを粉体剥離度が大きいとして△を、30%以上の
ものを粉体剥離度が極めて大きいとして×とした。この
結果から、本請求範囲にある結晶子径では、抗菌・防か
び性に優れ、かつ粉体剥離度も少なく、優れていること
がわかる。また特に、析出金属の結晶子径が150nm
以下で特性が優れていることもわかる。
【0016】実施例6 Ar分圧が1×10−2Torr、出力500Wで粒径1μm
の酸化チタン粒子に種々のAg合金を被覆した。この時
合金中のCuまたはZnまたはその和と本粒子の最小発
育阻止濃度を大腸菌および黒こうじかびの2種類で評価
した。その結果を図4に示す。この結果から、Cuまた
はZnまたはその和が請求範囲にある場合に最小発育阻
止濃度が小さく、抗菌・防かび性に優れていることがわ
かる。
【0017】実施例7 Ar分圧が1×10−2Torr、出力500Wで粒径10μ
mのアルミナ粒子に種々のNi合金を被覆した。この時
合金中のCuまたはSnまたはその和と本粒子の最小発
育阻止濃度を大腸菌および黒こうじかびの2種類で評価
した。その結果を図5に示す。この結果から、Cuまた
はSnまたはその和が請求範囲にある場合に最小発育阻
止濃度が小さく、抗菌・防かび性に優れていることがわ
かる。
【0018】実施例8 Ar分圧が3×10−2Torr、出力1kWで粒径3μmの
酸化チタン粒子にAg40Cu30Zn30およびNi40Cu
30Sn30(重量%)合金を被覆した。なお被覆ままで
は、これらの金属はX線回折の結果から非晶質合金相を
呈していた。これを真空中で600℃−30分熱処理
し、結晶化させたものとを、それぞれ5gを純水100
mlに懸濁させて、5時間まで煮沸した。その時の時間
ごとの金属溶出量を調べた結果が図6である。この結果
から、皮膜構造が非晶質の方が溶出速度が一定であり、
抗菌・防かび特性の持続性に優れていることがわかる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の顔料およ
び樹脂粒子は、抗菌・防かび性に優れ、また表面抗菌・
防かび性金属の剥離も少なく極めて有用な特性を持って
いる。そのため、塗料や樹脂コンパウンドに配合して塗
膜や樹脂成型品を製造するとき、被覆金属の剥離による
影響を少なくし、被覆していない粒子樹脂粒子と同じよ
うに分散・添加が可能である。また人工皮革、自動車用
ダッシュボード、黒色フィルム等の樹脂成型品について
も、漆黒度を低下させることなく、色調変化を最小限に
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例3の結果をまとめたものである。
【図2】 実施例4の結果をまとめたものである。
【図3】 実施例5の結果をまとめたものである。
【図4】 実施例6の結果をまとめたものである。
【図5】 実施例7の結果をまとめたものである。
【図6】 実施例8の結果をまとめたものである。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C23C 14/14 C23C 14/14 Z (72)発明者 竹島 鋭機 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理蒸着法によって、粒径50μm以下
    の粒子に銀またはニッケル合金を1次粒子径が0.01
    〜0.5μmになるように析出、被覆させ、かつその被
    覆層のX線回折の半価幅からシェラーの式で計算した結
    晶子径が200nm以下であることを特徴とする黒色抗
    菌・防かび性顔料。
  2. 【請求項2】 物理蒸着法によって、樹脂粒子に銀また
    はニッケル合金を1次粒子径が0.01〜0.5μmに
    なるように析出、被覆させ、かつその被覆層のX線回折
    の半価幅からシェラーの式で計算した結晶子径が200
    nm以下であることを特徴とする黒色抗菌・防かび性樹
    脂粒子。
  3. 【請求項3】 銀合金が10〜50重量%のCuおよび
    /またはZnを含有する合金である請求項1記載の黒色
    抗菌・防かび性顔料および請求項2記載の黒色抗菌・防
    かび性樹脂粒子。
  4. 【請求項4】 ニッケル合金が10〜50重量%のCu
    および/またはSnを含有する合金である請求項1記載
    の黒色抗菌・防かび性顔料および請求項2記載の黒色抗
    菌・防かび性樹脂粒子。
  5. 【請求項5】 銀合金またはニッケル合金が非晶質相を
    呈する請求項1〜4のいずれかに記載の黒色抗菌・防か
    び性顔料および黒色抗菌・防かび性樹脂粒子。
JP36625897A 1997-12-25 1997-12-25 黒色抗菌・防かび性顔料および樹脂粒子 Withdrawn JPH11181327A (ja)

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