JPH11179701A - 板材の切断方法 - Google Patents
板材の切断方法Info
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- JPH11179701A JPH11179701A JP36716797A JP36716797A JPH11179701A JP H11179701 A JPH11179701 A JP H11179701A JP 36716797 A JP36716797 A JP 36716797A JP 36716797 A JP36716797 A JP 36716797A JP H11179701 A JPH11179701 A JP H11179701A
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Abstract
板材が切断できるようにする。 【解決手段】 回転鋸(20)を板材(30)の一方の
面部の一端側から下向き削り方向に回転させながら他端
側に移動させて前記板材(30)の一方の面部に所定深
さの切り溝を形成し、次いで前記回転鋸(20)を前記
板材(30)の他方の面から外方に突出する位置まで送
り込み、該回転鋸(20)を前記と同方向に回転させな
がら前記板材(30)の他端側から一端側に移動させて
前記板材(30)を切断する。
Description
生させないで板材を切断する板材の切断方法に関するも
のである。
のがあった。図3、図4において、1は木工用切断機の
本体に取付けられて左右方向に移動されるヘッドであ
り、このヘッド1は、前部側に小径の溝切り(罫引)丸
鋸2を、後部側に大径の切断丸鋸3を有する。上記溝切
り丸鋸2と切断丸鋸3とは互いに逆回転、即ち、図3に
おいて、溝切り丸鋸2は矢印A方向に回転(左回転)さ
れ、切断丸鋸3は矢印B方向に回転(右回転)される。
軸方向(正背面方向)に移動調節可能に取り付けられ、
これを軸方向に移動調節することにより、溝切り丸鋸2
のチップ2aの一方の側面切刃2a−1(又は2a−
2)を、切断丸鋸3のチップ3aの一方の側面切刃3a
−1(又は3a−2)と同一鉛直面上に一致させる。例
えば、図4において、切断機のテーブル4にセットした
板材5の背面(上部)側を製品とする場合には、上記溝
切り丸鋸2を軸方向背面側に移動させ、該溝切り丸鋸2
のチップ2aの上部(背面)側の側面切刃2a−1を、
切断丸鋸3のチップ3aの上部(背面)側の側面切刃3
a−1と同一鉛直面上に一致させる。
矢印A方向に、また切断丸鋸3を図3において矢印B方
向に回転させ、この状態でヘッド1を図3において左
方、つまり矢印(ア)方向に移動させ、溝切り丸鋸2に
より板材5の上面を下向き削り(ダウンカット)で切削
し、該上面部に所定深さの切り溝5aを形成し、次いで
切断丸鋸3により残余の肉部5bを板材5の下面側から
下向き削りで切削して該板材5を切断する。
枚の丸鋸、即ち溝切り丸鋸2及び切断丸鋸3を使用する
ため、製作誤差及び研磨誤差等により、両者のチップ2
a,3aの幅T1,T2を共に等幅にして同一鉛直面状
に位置させることは困難となる。このため、一方の丸
鋸、例えば、溝切り丸鋸2を軸方向に移動調節して、両
者のチップ2a,3aの一方の側面切刃2a−1、3a
−1(又は2a−2、3a−2)を同一鉛直面上に一致
させて板材5を切断する必要があ。これは、切断した板
材5の一方の切断端面は平滑面になるも、他方の切断端
面は段部Sが発生することになり、切断した板材5の双
方を製品とすることができず、従って長い板材を所定ピ
ッチで切断するものには不適となり、端材の発生が許容
されるものの切断に限られ、用途が限定される。さら
に、二枚の丸鋸2、丸鋸3を使用するため、構造が複雑
になるとともに、段取りに多大の手数を要する等の欠点
があった。本発明は、一枚の回転鋸(丸鋸)により、切
断面にバリを発生させないで、しかも切断端面の両面を
平滑に切断することにより、上記欠点を解消した新規な
板材の切断方法を得ることを目的とする。
成するために以下の如く構成したものである。即ち、請
求項1記載の発明は、回転鋸を板材の一方の面部の一端
側から下向き削り方向に回転させながら他端側に相対的
に移動させて前記板材の一方の面部に所定深さの切り溝
を形成し、次いで前記回転鋸を前記板材の他方の面から
外方に突出する位置まで相対的に送り込み、該回転鋸を
前記と同方向に回転させながら前記板材の他端側から一
端側に相対的に移動させて前記板材を切断する構成にし
たものである。また、請求項2記載の発明は、回転鋸を
板材の一端側の下方から下向き削り方向に回転させなが
ら上方かつ板材の一端方向に相対的に移動させて前記板
材の一端側下部の隅部に切り溝を形成した後、該回転鋸
を上方に相対的に移動させて前記板材の一端部に縦方向
の切り溝を形成し、次いで該回転鋸を前記と同方向に回
転させながら前記板材の上面部の一端側から他端側に相
対的に移動させて前記板材の上面部に所定深さの切り溝
を形成し、次いで前記回転鋸を前記と同方向に回転させ
ながら前記板材の下面から下方に突出する位置まで相対
的に送り込んで前記板材の他端部に縦方向の切り溝を形
成した後、該回転鋸を前記板材の他端側から一端側に相
対的に移動させて該板材を切断する構成にしたものであ
る。
基いて説明する。図面において、図1は本発明に適用さ
れる木工用切断機の概略正面図、図2は板材の切断方法
を示す説明図である。図1において、10は本発明によ
る木工用切断機のフレームであり、このフレーム10の
上部正面側に左右方向に延びるY軸レール11を介して
可動ベース12を左右移動可能に係止する。この可動ベ
ース12は、フレーム10に左右方向に延長させて取り
付けたY軸ねじ13に螺合させ、このY軸ねじ13をY
軸モーター14で正逆回転させることにより、上記可動
ベース12を左右方向に移動させる。
延びるX軸レール15を介してヘッド17を上下動可能
に取付け、該ヘッド17を可動ベース12の上部に取付
けたX軸モーター16によって上下方向に移動させる。
上記ヘッド16の下部は左方に突出形成され、この突出
部に主軸18を正背面方向に向けて取付け、該主軸18
の正面側に円板状の回転鋸(丸鋸)20を取付ける。上
記主軸18はヘッド17に取付けた主軸モーター19に
よって所定速度で回転される。
向に移動される部位にクランプ装置22を設け、該クラ
ンプ装置22により切断機に供給される板材30を上下
方向から挾持する。このクランプ装置22は、フレーム
10の下部側に下クランプ板23を左右方向に延長させ
て左右一対の下部ガイドロッド24で上下動可能に支持
し、この下クランプ板23を下シリンダー25によって
上下動させ、また、フレーム10の上部側に上クランプ
板26を左右方向に延長させて上部ガイドロッド27で
上下動可能に支持し、この上クランプ板27を上シリン
ダー(図示省略)によって上下動させ、これら下クラン
プ板23と上クランプ板27とにより、上記供給される
板材30を上下方向から挾持する。この板材30は、家
具のテーブルあるいは棚等をなすもので、図2に示すよ
うに、木製の主体31の上面及び側面にプラスチック製
の化粧板32を一体的に固着してなる。
ー16は、上記クランプ装置22によって板材30が挾
持された後、制御盤に内装した制御装置(図示省略)に
よってNC制御され、主軸18、つまり回転鋸20を図
2の如く移動させて上記板材30を切断する。即ち、回
転鋸20を図2において矢印C方向に回転(左回転)さ
せ、この状態でまず、回転鋸20を点P1から点P2に
移動させ、該回転鋸20の切刃の移動軌跡線M1によっ
て板材30の右端側下部の隅部30aの主体31及び化
粧板32を下向き削り(ダウンカット)で切削し、該隅
部30aに右上がりに傾斜する切り溝(符号省略)を形
成する。この場合、上記点P2は、回転鋸20の切刃が
上記板材30の隅部30aから離脱するとともに、該板
材30の右端30bよりも所定量左部の位置で対面する
位置とする。なお、回転鋸20のスタートを上記点P1
から点P2に向けて移動させると、回転鋸20の上向き
削り(アップカット)部が外観を損ねない板材30の縁
部下面(化粧板32の下部内方位置)となり、この部に
微視的なバリが発生することになるが、これは実害のな
いものとなる。
3に向けて上方に移動させ、該回転鋸20の切刃の上下
方向の移動軌跡線M2によって板材30の右端30b部
の主体31及び化粧板32を下向き削りで切削し、該右
端30b部に所定深さの縦方向の切り溝を形成する。こ
の場合、上記点P3は、回転鋸20の切刃が上記板材3
0の右端上部の隅部30cから離脱するとともに、該板
材30の上端30dよりも所定量下部の位置で対面する
位置とする。
4に向けて左方に移動させ、該回転鋸20の切刃の水平
方向の移動軌跡線M3によって板材30の上面30d部
の主体31及び化粧板32を下向き削りで切削し、該上
面30d部に所定深さの水平方向の切り溝を形成する。
この場合、上記点P4は、回転鋸20の切刃が上記板材
30の左端上部の隅部30eから離脱するとともに、該
板材30の左端30fよりも所定量右部の位置で対面す
る位置とする。
5に向けて下方に移動させ、該回転鋸20の切刃の上下
方向の移動軌跡線M4によって板材30の左端30f部
の主体31及び化粧板32を下向き削りで切削し、該左
端30f部に所定深さの縦方向の切り溝を形成する。こ
の場合、上記点P5は、回転鋸20の下端の切刃が板材
30の下面から下方に突出する位置とする。次いで上記
回転鋸20を点P5から点P6に向けて水平下方に移動
させ、該回転鋸20の切刃の水平方向の移動軌跡線M5
によって板材30の残余の肉部30gをその下面側から
下向き削りで切削し、該板材30を切断する。
側下部の隅部30a、右端30b部、及び上面30d部
を切削する都度、回転鋸20を板材30の隅部30a,
30c,30eから離脱させるようにすれば、回転鋸2
0が方向転換する際に上記各隅部で空転しなくなってこ
の部が焼損しなくなり、好ましい。なお、本実施例で
は、板材30に対して回転鋸20を移動させるようにし
たが、これは、回転鋸20に対して板材30を移動させ
るようにしても同様の効果を奏する。
による発明は、一枚の回転鋸により、切断面にバリを発
生させないで切断することができるので、構造が簡素に
なるとともに段取りが容易かつ迅速にできる。しかも切
断端面の両面が平滑になるので、切断した板材の双方を
製品とすることができる。また、請求項2による発明
は、化粧板が主体の上面、側面及び縁部の下面に存在し
ている板材を切断面にバリを発生させないで、しかも切
断端面の両面を平滑に切断することができる。等の効果
を奏する。
である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】回転鋸(20)を板材(30)の一方の面
部の一端側から下向き削り方向に回転させながら他端側
に相対的に移動させて前記板材(30)の一方の面部に
所定深さの切り溝を形成し、次いで前記回転鋸(20)
を前記板材(30)の他方の面から外方に突出する位置
まで相対的に送り込み、該回転鋸(20)を前記と同方
向に回転させながら前記板材(30)の他端側から一端
側に相対的に移動させて前記板材(30)を切断するこ
とを特徴とする板材の切断方法。 - 【請求項2】回転鋸(20)を板材(30)の一端側の
下方から下向き削り方向に回転させながら上方かつ板材
(30)の一端方向に相対的に移動させて前記板材(3
0)の一端側下部の隅部に切り溝を形成した後、該回転
鋸(20)を上方に相対的に移動させて前記板材(3
0)の一端部に縦方向の切り溝を形成し、次いで該回転
鋸(20)を前記と同方向に回転させながら前記板材
(30)の上面部の一端側から他端側に相対的に移動さ
せて前記板材(30)の上面部に所定深さの切り溝を形
成し、次いで前記回転鋸(20)を前記と同方向に回転
させながら前記板材(30)の下面から下方に突出する
位置まで相対的に送り込んで前記板材(30)の他端部
に縦方向の切り溝を形成した後、該回転鋸(20)を前
記板材(30)の他端側から一端側に相対的に移動させ
て該板材(30)を切断することを特徴とする板材の切
断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36716797A JP3676066B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 化粧板を有する板材の切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36716797A JP3676066B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 化粧板を有する板材の切断方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179701A true JPH11179701A (ja) | 1999-07-06 |
JP3676066B2 JP3676066B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=18488639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36716797A Expired - Lifetime JP3676066B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 化粧板を有する板材の切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3676066B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4936396B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2012-05-23 | ニクラス・ペッテション | 切開折り目付け車輪組立体、および圧縮可能材料を切開し折り目付けするための方法 |
KR101514575B1 (ko) * | 2013-12-18 | 2015-04-22 | 주식회사 포스코 | 금속판 절단장치 |
CN108162101A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-06-15 | 叶安平 | 一种自动下料木板开槽装置 |
CN109129805A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-01-04 | 东莞市春旭机械科技有限公司 | 一种家具板材自动输送切面装置及其方法 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP36716797A patent/JP3676066B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4936396B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2012-05-23 | ニクラス・ペッテション | 切開折り目付け車輪組立体、および圧縮可能材料を切開し折り目付けするための方法 |
KR101514575B1 (ko) * | 2013-12-18 | 2015-04-22 | 주식회사 포스코 | 금속판 절단장치 |
CN104722832A (zh) * | 2013-12-18 | 2015-06-24 | Posco公司 | 金属板切割装置 |
CN108162101A (zh) * | 2017-12-27 | 2018-06-15 | 叶安平 | 一种自动下料木板开槽装置 |
CN109129805A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-01-04 | 东莞市春旭机械科技有限公司 | 一种家具板材自动输送切面装置及其方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3676066B2 (ja) | 2005-07-27 |
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