JPH1117949A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH1117949A
JPH1117949A JP9164755A JP16475597A JPH1117949A JP H1117949 A JPH1117949 A JP H1117949A JP 9164755 A JP9164755 A JP 9164755A JP 16475597 A JP16475597 A JP 16475597A JP H1117949 A JPH1117949 A JP H1117949A
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JP9164755A
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English (en)
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Yuichi Ikeda
雄一 池田
Nobuatsu Sasanuma
信篤 笹沼
Tetsuya Atsumi
哲也 渥美
Yasuhiro Saito
康弘 齋藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再現した画像に縦筋ムラ等の異常を起こすこ
とを防止し、且つ最適な解像度で画像を再現できる画像
処理装置及び画像処理方法の提供。 【解決手段】 画像処理装置のプリンタ部により所定の
中間調のパターン画像を出力し(S42)、それをリーダ部
を用いて読み取り(S43)、中間調画像の濃度のバラツキ
に応じて、解像度が一番高くなるLUTを選択する(S4
4,S45)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、入力され
た画像の濃度に応じて補正処理を行う画像処理装置及び
画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像信号に基づいて原画像を再
現する画像処理装置では、一般に、高解像度で画像形成
処理を行うと、個々の画素の再現が不安定なために再現
された画像におけるハイライトの荒さが目立ちという問
題が有る。特に、代表的な画像処理装置である電子写真
方式のデジタル複写機においては、γ補正部におけるγ
特性曲線の傾きが大きくなると、感光ドラムを帯電させ
る帯電器の帯電面の汚れによって放電ムラ等の影響を受
け易くなり、中間調画像の再現性の低下が著しい。その
ため、隣り合った2画素を相互に補正することによって
何れかの画素として表現し、再現画像のハイライトの荒
さ等を低減する手法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
手法により隣り合った2画素を相互に補正すれば、再現
画像のハイライトの荒さ等が低減できる一方で、実質的
には解像度を低下させることになり、特に、中間調の文
字の品位が低下する等の問題が有る。
【0004】そこで、本発明は、再現した画像に縦筋ム
ラ等の異常を起こすことを防止し、且つ最適な解像度で
画像を再現できる画像処理装置及び画像処理方法の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像処理装置は以下の構成を特徴とする。
【0006】即ち、画像を入力する入力手段と、前記入
力手段により入力された画像の主走査方向に隣接する奇
数列画素及び偶数列画素に、それぞれ異なる補正を施す
補正手段とを備え、前記補正手段は、前記隣接する奇数
列画素及び偶数列画素間において、それら画素の濃度値
の和を保存し、且つそれらの画素に分配することを特徴
とする。
【0007】更に、好ましくは、画像を読み取る読み取
り手段と、記録媒体に可視像を形成する形成手段とを備
え、前記補正手段の補正特性は、前記形成手段により形
成される所定パターンを、前記読み取り手段により読み
取ることにより得られる画像データに基づいて決定する
とよい。
【0008】また、上記の目的を達成するため、本発明
の画像処理方法は以下の構成を特徴とする。
【0009】即ち、画像を入力する入力工程と、前記入
力工程にて入力された画像の主走査方向に隣接する奇数
列画素及び偶数列画素に、それぞれ異なる補正を施す補
正工程とを有し、前記補正工程では、前記隣接する奇数
列画素及び偶数列画素間において、それら画素の濃度値
の和を保存し、且つそれらの画素に分配することを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、代表的な画像処
理装置である電子写真方式のデジタル複写機に適用した
実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。はじめ
に、本発明の概要を述べれば、画像処理装置により所定
の中間調のパターン画像を出力し、それをリーダを用い
て読み取り、中間調画像の濃度値のバラツキに応じて、
階調の再現性を変化させるものである。
【0011】[第1の実施形態] <デジタル複写機>はじめに、デジタル複写機の全体の
構成及び画像形成動作を、図1及び図2を参照して説明
する。
【0012】図1は、本発明の第1の実施形態としての
デジタル複写機の概略構成を示す断面図である。
【0013】図2は、本発明の第1の実施形態としての
デジタル複写機における画像形成処理のブロック構成図
である。
【0014】図1のデジタル複写機は、原稿画像を読み
取るリーダ部と、そのリーダ部にて読み取った原稿画像
の画像信号に基づいて記録紙に原稿画像を再現するプリ
ンタ部を備える。以下に説明するリーダ部及びプリンタ
部の動作は、それぞれコントローラ100,200によ
り制御されている。尚、コントローラ100,200
は、不図示のCPUを備えており、予めROMに記憶さ
れたプログラムに従って制御を行うことは言うまでもな
い。
【0015】リーダ部において、コピー開始キー(不図
示)が押されると、コントローラ100は、原稿台ガラ
ス31上に載置された原稿30の、露光ランプ32によ
る露光走査を開始する。この露光走査によって得られる
原稿30からの反射光像は、フルカラーセンサ34に集
光される。
【0016】フルカラーセンサ34は、RGBの3色の
ラインセンサが副走査方向に互いに所定の距離を隔てて
配置されており、各ラインセンサには複数の受光素子が
一列に配列されている。フルカラーセンサ34は、入射
された原稿30からの反射光像を複数の光電変換素子に
より複数の画素に分解し、各画素の濃度に応じて光電変
換信号(カラー色分解画像信号)を発生する。
【0017】図2において、フルカラーセンサ34から
出力された画像信号は、アナログ信号処理部201にて
ゲインやオフセットの調整が施され、A/D変換部20
2にて各色成分毎に、例えば8bit(0〜255レベ
ル:256階調)のRGBデジタル信号に変換される。
【0018】シェーディング補正部203に入力された
RGBデジタル信号は、フルカラーセンサ34が有する
一列に並んだ個々の受光素子の感度のバラツキを無くす
ために、個々の受光素子に対応させてゲインを最適化す
る、一般的なシェーディング補正が施される。
【0019】ラインディレイ部204は、シェーディン
グ補正部203から出力された画像信号に含まれている
空間的ズレを補正する。この空間的ズレは、フルカラー
センサ34の各ラインセンサが、副走査方向に、互いに
所定の距離を隔てて配置されていることにより生じたも
のである。具体的には、B(ブルー)色成分信号を基準
として、R(レッド)及びG(グリーン)の各色成分信
号を、副走査方向にライン遅延し、3種類の色成分信号
の位相を同期させる。
【0020】入力マスキング部205は、ラインディレ
イ部204から出力された画像信号の色空間を、数1の
マトリクス演算により、例えば、NTSC−RGBの標
準色空間に変換する。即ち、フルカラーセンサ34から
出力された各色成分信号の色空間は、各色成分のフィル
タの分光特性で決まっているが、これをNTSC−RG
Bの標準色空間に変換するものである。
【0021】
【数1】
【0022】入力インタフェース213には、必要に応
じて、コンピュータ等の不図示の外部装置からカラー画
像データが入力される。LOG変換部206は、例え
ば、不図示のROM等からなるルックアップテーブル
(LUT)で構成され、入力マスキング部205から出
力されたRGB輝度信号をCMY濃度信号に変換する。
【0023】ライン遅延メモリ207は、黒文字判定部
(不図示)が入力マスキング部205の出力に基づい
て、制御信号UCR、FILTER、SEN等を生成す
る期間(ライン遅延期間)だけ、LOG変換部206か
ら出力された画像信号を遅延する。
【0024】マスキング・UCR部208は、ライン遅
延メモリ207から出力された画像信号から黒成分信号
Kを抽出する。また、プリンタ部における記録色材の色
濁りを補正すべく、YMCK画像信号にマトリクス演算
を施して、リーダ部の読み取り動作毎に、M,C,Y,
K順に、例えば8bitの面順次の色成分画像信号を出
力する。尚、マトリクス演算に使用するマトリクス係数
は、コントローラ200内の不図示のCPUによって設
定される。
【0025】γ補正部209は、画像信号をプリンタ部
の理想的な階調特性に合わせるために、マスキング・U
CR部208から出力された画像信号に濃度補正を施
す。出力フィルタ(空間フィルタ処理部)210は、コ
ントローラ200内の不図示のCPUからの制御信号に
従って、γ補正部209から出力された画像信号にエッ
ジ強調またはスムージング処理を施す。
【0026】LUT211には、後述するLUTの選択
処理により、コントローラ200内の不図示のCPUが
選択したLUT0からLUT4の何れかのルックアップ
テーブルが設定される。このLUT211は、リーダ部
で読み取った原稿画像の濃度と、出力画像の濃度とを一
致させるべく行われる画素の補正処理に使用される()
詳細は後述する)。尚、LUT0からLUT4、並びに
LUT211は、コントローラ200内の不図示のRA
M等で構成される。
【0027】パターンジェネレータ214は、LUT0
からLUT4に基づいて所定のパターン画像をパルス幅
変調器(PWM)212に出力するものであり、LUT
211に設定するLUTの選択処理において使用される
(詳細は後述する)。
【0028】パルス幅変調器(PWM)212は、入力
された画像信号のレベルに対応するパルス幅のパルス信
号を出力し、そのパルス信号は不図示のレーザ光源を駆
動するレーザドライバ3へ入力される。
【0029】図1において、レーザドライバ3内の半導
体レーザから放射されたレーザ光Eは、回転多面鏡3a
によって掃引され、f/θレンズ等のレンズ3b及びレ
ーザ光Eを感光ドラム1方向に指向させる固定ミラー3
cによって感光体ドラム1上にスポット結像される。そ
して、レーザ光Eは、感光ドラム1の回転軸と略平行な
方向(主走査方向)に感光ドラム1を走査し、感光ドラ
ム1の回転方向(副走査方向)に繰り返し感光ドラム1
を走査することで静電潜像を形成する。
【0030】プリンタ部において、感光ドラム1は、ア
モルファスシリコン、セレン、OPC等を表面に有し、
図1の矢印方向に回転可能に担持されている。感光ドラ
ム1の周りには、前露光ランプ11、コロナ帯電器2、
レーザ露光光学系3、表面電位センサ12、色の異なる
4個の現像器4y,4c,4m,4bk、感光ドラム1
上の光量検知手段13、転写装置5、そしてクリーニン
グ装置6が配置される。
【0031】プリンタ部において、コントローラ200
は、画像形成に先立って、感光ドラム1を、図1の矢印
方向に回転させ、前露光ランプ11で均一に除電した
後、一次帯電器2により一様に帯電する。その後、感光
ドラム1は、上述した画像情報信号に応じて変調された
レーザ光Eにより露光走査されることにより、画像情報
信号に対応した静電潜像が感光ドラム1上に形成され
る。
【0032】次に、コントローラ200は、感光ドラム
1上に形成された静電潜像を、所定の現像器4y,4
c,4m,4bkにより、トナーとキャリアからなる2
成分現像剤によって反転現像することにより、感光ドラ
ム1上に樹脂を基体とした負に帯電された可視画像(ト
ナー像)を形成する。各現像器は、偏心カム24y,2
4c,24m,24bkの動作により、各分解色に応じ
て択一的に感光ドラム1に近接する構造を有する。ここ
で、反転現像とは、感光体の光で露光された領域に、潜
像と同極性に帯電したトナーを付着させてこれを可視化
する現像方法である。
【0033】転写装置5は、本実施形態では転写ドラム
5a、転写手段としての転写ブラシ帯電器5b、記録紙
を静電吸着させるための吸着ブラシ帯電器5cと対向す
る吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5e、
転写剥がれセンサ5hとを備える。また、回転駆動され
るように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には、
ポリカーボネート等の誘電体からなる記録紙保持シート
5fが円筒状に一体的に張設されている。
【0034】コントローラ200は、記録紙カセット7
内の記録紙を所定のタイミングで搬送系及び転写装置5
を介して感光ドラム1と対向した位置に供給し、静電力
により記録紙保持シート5f上に保持する。そして、感
光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写ドラム5a
の回転に従って記録紙保持シート5f上の記録紙に転写
される。
【0035】コントローラ200は、原稿画像のトナー
像の記録紙への転写を終了すると、記録紙を転写ドラム
5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯
電器5hを動作させて分離し、熱ローラ定着器9にて記
録紙にトナー像を定着した後、トレイ10に排紙する。
【0036】また、コントローラ200は、トナー像の
転写後に感光ドラム1表面の残留トナーをクリーニング
ブレード6aとスクイシートからなるクリーニング装置
6で清掃し、次の画像形成処理に備える。また、転写ド
ラム5aの記録紙保持シート5f上への粉体の飛散付
着、記録紙上へのオイルの付着等を防止するために、フ
ァーブラシ14と記録紙保持シート5fを介してファー
ブラシ14に対向するバックアップブラシ15を用いて
清掃を行う。このような清掃は、画像形成の前または後
に行い、ジャム(紙詰まり)発生時には随時行う。
【0037】<画素の補正処理>以下、本実施形態にお
ける画素の補正処理を説明する。今、上述したデジタル
複写機のプリンタ部において、RGBデジタル信号の2
56階調(0〜255レベル)のうち、0〜40レベル
に相当する低濃度領域の潜像及び現像は不安定であり、
画素が不安定であると仮定する。そのような場合、好ま
しくは画像形成処理において低濃度の画素は形成しない
ほうが良い。そこで、本実施形態では、低濃度の画素を
できるだけ形成しないようにし、隣接する画素間で階調
を保存する処理を行うために次のような方法を用いた。
【0038】図5は、本発明の第1の実施形態としての
隣接する画素の補正処理を行う際の画素の構成を説明す
る図である。同図に示すように、本実施形態では、ま
ず、副走査方向(同図の縦方向)の列を、主走査方向
(同図の横方向)に奇数列と偶数列とで交互に、A列,
B列,A列,B列...とする。
【0039】次に、A列用、B列用とでそれぞれ異なる
所定の特性に従って、入力されるデジタル画像信号のレ
ベルを変換する。この変換には、例えば、図6に示すル
ックアップテーブルを用いる。
【0040】図6は、本発明の第1の実施形態としての
隣接する画素の補正処理に使用するルックアップテーブ
ル(LUT)の特性例を示す図である。例えば、実際の
入力レベルが30レベルという信号が入力されたとき、
同図のLUTによれば、A列では出力レベルが55レベ
ルとなり、B列では5レベルが出力される。尚、各画素
の補正処理時において、LUTのA列用の特性曲線また
はB列用の特性曲線への分配は、画素クロックVCLK
を使用して行えば良い。
【0041】今、デジタル画像信号の濃度レベルが、副
走査方向に入力レベル0から255まで次第に大きいと
する。この場合、図6のLUTを使用して変換処理を行
うと、画素の再現のイメージは図7のようになる。
【0042】図7は、本発明の第1の実施形態としての
デジタル画像信号の濃度レベル別の画素の再現イメージ
を示す図である。
【0043】図中、副走査方向に低濃度から高濃度にな
るに連れて、各画素の再現イメージは、低濃度の入力レ
ベルでは略200×400dpiであり、高濃度の入力
レベルになるに連れて略400×400dpiで表現さ
れるようになる。従って、この変換処理により、400
dpiで入力されたデジタル画像信号を、低濃度では約
200dpiに変換することになる。
【0044】隣接する画素の補正を行わない場合、例え
ば、プリンタ部による画像再現が不安定となる入力レベ
ル30のデジタル画像信号が全画素に渡って入力された
とすると、再現される画像は、がさついた(荒れた)画
像になる。一方、本実施形態による隣接する画素の補正
を行うと、A列は安定した画素となり、B列は不安定で
はあるが、A列に比較して濃度が低いため濃度のバラツ
キが縮小される。従って、全体的には安定した画像を得
ることができる。
【0045】上述した隣接する画素の補正処理は、入力
画像が略一様に中間調画像の場合には有効である。しか
しながら、薄い文字や画像の場合に隣接する画素の補正
処理を行うと、実質的には解像度を下げることになるた
め、再現画像の品位が低下することになる。この状態を
図8及び図9を参照して説明する。
【0046】図8は、本発明の第1の実施形態としての
隣接する画素の補正処理前の400×400dpiの低
濃度の画像例を示す図である。また、図9は、本発明の
第1の実施形態としての隣接する画素の補正処理後の2
00×400dpiで出力した画像例を示す図であり、
図8の400×400dpiの画像に隣接する画素の補
正処理を行うことにより得られる画像である。図9は、
図8と比較して主走査方向の線がとぎれとぎれになり、
品位が低下した画像になっている(以下、異常画像とい
う)。これは、入力画像に対して、図6のLUTによ
り、隣接する画素への補正が過度になされたためであ
る。
【0047】<LUTの選択処理>そこで、本実施形態
では、このような異常画像を避けるべく、図6に示した
LUTではなく、図10のような複数のLUTから、最
も適したテーブルを使用することにする。
【0048】図10は、本発明の第1の実施形態として
の隣接する画素の補正処理に使用するルックアップテー
ブル(LUT)の特性例を示す図であり、図6に示した
LUTと異なり、例えば、LUT0からLUT4までの
5種類の特性を変換特性を有する。
【0049】図3は、本発明の第1の実施形態としての
隣接する画素の補正処理におけるLUTの選択処理を示
すフローチャートである。
【0050】ステップS41,ステップS42:不図示
の操作パネルにより、画素の補正処理が選択され、スタ
ートスイッチが押下されると、パターンジェネレータ2
14は、図10に示す5種類のLUT0からLUT4に
基づいて所定のパターン画像を生成し、PWM212に
直接出力する。そして、このパターン画像は、単色(こ
こでは、黒)中間調のパターン画像として記録紙上に形
成され、プリントアウトされる。その一例を図4に示
す。
【0051】図4は、本発明の第1の実施形態としての
5種類のLUTに基づいてプリントアウトされた単色中
間調のパターン画像を示す図であり、LUTの番号が小
さい方が実質的な解像度が高いことになる。実際にプリ
ントアウトされた記録紙には、その時点での当該複写機
のプリンタ部の状態に応じて、濃度ムラや縦筋等が現れ
ることになる。
【0052】ステップS43:オペレータにより、図4
に示した所定のパターン画像が記録された記録紙が、オ
ペレータにより前述したリーダ部の原稿台31に載せら
れたら、その記録紙をリーダ部によって読み取ることに
より、図4の原稿画像のカラー色分解画像信号(R0,
G0,B0)に変換する。尚、リーダ部にて読み取られ
る領域は、副走査方向には16画素分の幅、主走査方向
には画像範囲分が確保されるとする(図4では、1mm
×290mm)。
【0053】ステップS44:次に、カラー色分解画像
信号(R0,G0,B0)を、図2に示した画像形成処
理の工程に従って、シェーディング補正、並びにLOG
変換することにより濃度データを得る。本実施形態の場
合、16×16画素を1つの濃度測定範囲としているの
で、290個分の濃度データが得られる。そして、この
290個のデータのうち、例えば、大きいものから5
個、並びに小さいものから5個を削除した280個のデ
ータを選択する。そして、選択された280個のデータ
のうち、最大値をmax、最小値をmin、並びに平均
値をaveとし、(max−ave)と(ave−mi
n)とを算出する。算出されたこれらの値は、濃度ムラ
を表わす。
【0054】ステップS45:次に、(max−av
e)と(ave−min)のうち、大きい方の値が、所
定値X(本実施形態では0.05)より小さくなるLU
Tであって、且つ解像度が高くなる(LUTへの入力値
とその入力値に対する出力値との差が一番少なくなる)
LUT、即ち図10のLUTのうち、LUTの番号の小
さいものを選択する。
【0055】以上の処理により、コントローラ200内
の不図示のCPUは、LUT211にLUT0からLU
T4の何れかのLUTを設定する。以降、この設定され
たLUT(211)を使用して通常の複写動作を行え
ば、再現画像に縦筋ムラ等の異常を起こすことを防止
し、且つ最適な解像度の再現画像を得ることができる。
尚、上述した実施形態を定期的に行えば、当該複写機の
画像形成状態の経年変化による異常画像を未然に防止す
ることができる。
【0056】尚、LUT211へのLUTの選択が終了
した後の複写動作において、γ補正部209にて使用す
るγ特性カーブとLUT211として選択されているL
UTのA列及びB列の入出力特性との相互作用により相
殺され、低濃度の画像が良好にプリントアウトされない
ことが予想される場合は、予めγ特性カーブまたはA列
及びB列の入出力特性を調整し、相殺されることがない
ようにすればよい。
【0057】[第2の実施形態]第1の実施形態のよう
にすべての画素をA列に補正させると、副走査方向は4
00dpiであるが、主走査方向は200dpiとな
り、再現画像の主走査方向に隙間ができ、画像品位を著
しく落とす可能性が有る。そこで、本実施形態では、第
1の実施形態とは異なる方法により隣接する画素の補正
を行う。
【0058】図11は、本発明の第2の実施形態として
の隣接する画素の補正処理を行う際の画素の構成を説明
する図である。
【0059】本実施形態では、同図に示すように、まず
副走査方向(同図の縦方向)の列を、主走査方向(同図
の横方向)に奇数列と偶数列とで交互に、A列,B列,
A列,B列...と分類する。そして、奇数行は図6の
A列の入出力特性により、そして偶数行は図6のB列の
入出力特性により画素を補正する。それ以外は、第1の
実施形態と同様なため、説明を省略する。A列B列交互
に画素を補正することにより、斜め45度に283dp
iと等価な解像度になる。即ち、画素間の最大距離は、
200×400dpiの約2/3となり、例えば、薄い
文字の品位も向上する。
【0060】このように本実施形態では、第1の実施形
態と同じレベルの隣接する画素の補正を行っても薄い文
字の品位の低下を防止できるので、文字と自然画像とが
混在する原稿であっても、自然画像の画質(ハイライト
の滑らかさ)を向上することができる。
【0061】また、人間の目のMTFは、約270dp
i以上で略0になるため、200×400dpiでは、
自然画でも200dpiの縦線が見えてしまうが、28
3dpiは目に見えない。従って、本実施形態のように
隣接する画素の補正を交互に行うことは400dpi以
上では特に効果的である。
【0062】[第3の実施形態]第1の実施形態では、
図4のサンプル出力を単色で行ったが、デジタル複写機
がフルカラーであれば、帯電器の汚れによる縦筋ムラは
4色同じ場所に現れるので、その縦筋ムラによる画像の
弊害に注目すれば、所定のパターン画像を4色重ねて中
間調の再現をした方がよい。そこで、本実施形態では、
サンプル出力(所定のパターン画像)を単色ではなく、
複数色(本実施形態では4色)を重ねるものとする。
【0063】これにより、各色毎(現像器毎)による濃
度ムラを軽減し、縦筋ムラによる濃度差を防止し、効果
的な隣接する画素の補正が行える。それ以外は、第1の
実施形態と同様なため、説明を省略する。
【0064】[第4の実施形態]第1の実施形態では、
単色のサンプル出力で図10のLUTの選択を行った
が、本実施形態では、MCYK各色毎に選択を行う。制
御内容としては、第1の実施形態の図3の処理を、各色
分繰り返すことになる。これにより、各色独自に隣接す
る画素の補正のためのLUTが選択されるため、色毎に
最適な解像度の再現画像を得ることができる。
【0065】また、、本発明は、複数の機器(例えばホ
ストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリ
ンタ等)から構成されるシステムに適用しても、上述し
た各実施形態のように一つの機器からなる装置(例え
ば、複写機,ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0066】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0067】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0068】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM等
を用いることができる。
【0069】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0070】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再現した画像に縦筋ムラ等の異常を起こすことを防止
し、且つ最適な解像度で画像を再現できる画像処理装置
及び画像処理方法の提供が実現する。
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としてのデジタル複写
機の概略構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態としてのデジタル複写
機における画像形成処理のブロック構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態としての隣接する画素
の補正処理におけるLUTの選択処理を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の第1の実施形態としての5種類のLU
Tに基づいてプリントアウトされた単色中間調のパター
ン画像を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態としての隣接する画素
の補正処理を行う際の画素の構成を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施形態としての隣接する画素
の補正処理に使用するルックアップテーブル(LUT)
の特性例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態としてのデジタル画像
信号の濃度レベル別の画素の再現イメージを示す図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施形態としての隣接する画素
の補正処理前の400×400dpiの画像例を示す図
である。
【図9】本発明の第1の実施形態としての隣接する画素
の補正処理後の200×400dpiで出力した画像例
を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態としての隣接する画
素の補正処理に使用するルックアップテーブル(LU
T)の特性例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態としての隣接する画
素の補正処理を行う際の画素の構成を説明する図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/405 (72)発明者 齋藤 康弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された画像の主走査方向に隣接
    する奇数列画素及び偶数列画素に、それぞれ異なる補正
    を施す補正手段とを備え、前記補正手段は、前記隣接す
    る奇数列画素及び偶数列画素間において、それら画素の
    濃度値の和を保存し、且つそれらの画素に分配すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段の補正特性は、奇数列画素
    及び偶数列画素の入出力特性として予めルックアップテ
    ーブルに登録されており、 前記入力された画像の奇数列画素及び偶数列画素の濃度
    値を、前記ルックアップテーブルの奇数列画素及び偶数
    列画素の入出力特性に応じて、それぞれ補正することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段の補正特性は、奇数画素及
    び偶数画素の入出力特性として予めルックアップテーブ
    ルに登録されており、 前記入力された画像の奇数行画素及び偶数行画素の濃度
    値を、前記ルックアップテーブルの奇数列画素及び偶数
    列画素の入出力特性に応じて、それぞれ補正することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、一方の画素の濃度値を
    増加させ、他方の画素の濃度値を減少させることを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 更に、画像を読み取る読み取り手段と、 記録媒体に可視像を形成する形成手段とを備え、前記補
    正手段の補正特性は、前記形成手段により形成される所
    定パターンを、前記読み取り手段により読み取ることに
    より得られる画像データに基づいて決定されることを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段の補正特性は、奇数列画素
    及び偶数列画素の入出力特性として予め複数のルックア
    ップテーブルに登録されている場合において、 更に、前記画像データに基づいて前記ルックアップテー
    ブルの何れかを選択する選択手段とを備え、その選択手
    段により選択されたルックアップテーブルの入出力特性
    を使用して、前記形成手段が以後の可視像の形成を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像を入力する入力工程と、 前記入力工程にて入力された画像の主走査方向に隣接す
    る奇数列画素及び偶数列画素に、それぞれ異なる補正を
    施す補正工程とを有し、前記補正工程では、前記隣接す
    る奇数列画素及び偶数列画素間において、それら画素の
    濃度値の和を保存し、且つそれらの画素に分配すること
    を特徴とする画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記補正工程における補正特性を、奇数
    列画素及び偶数列画素の入出力特性として予めルックア
    ップテーブルに登録し、 前記入力された画像の奇数列画素及び偶数列画素の濃度
    値を、前記ルックアップテーブルの奇数列画素及び偶数
    列画素の入出力特性に応じて、それぞれ補正することを
    特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記補正工程の補正特性を、奇数列画素
    及び偶数列画素の入出力特性として予めルックアップテ
    ーブルに登録し、 前記入力された画像の奇数行画素及び偶数行画素の濃度
    値を、前記ルックアップテーブルの奇数列画素及び偶数
    列画素の入出力特性に応じて、それぞれ補正することを
    特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 入力された画像の補正を行う画像処理
    のプログラムコードを納めたコンピュータ可読メモリで
    あって、 画像を入力する入力工程のコードと、 前記入力工程にて入力された画像の主走査方向に隣接す
    る奇数列画素及び偶数列画素に、それぞれ異なる補正を
    施す補正工程のコードと、を備えることを特徴とするコ
    ンピュータ可読メモリ。
  11. 【請求項11】 前記補正工程では、前記隣接する奇数
    列画素及び偶数列画素間において、それら画素の濃度値
    の和を保存し、且つそれらの画素に分配することを特徴
    とする請求項10記載のコンピュータ可読メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015003515A (ja) * 2013-05-21 2015-01-08 キヤノン株式会社 画像処理方法及び画像処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015003515A (ja) * 2013-05-21 2015-01-08 キヤノン株式会社 画像処理方法及び画像処理装置

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